JP4354339B2 - サーマルヘッド - Google Patents

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本発明は、例えば熱転写型プリンタに搭載されるサーマルヘッドに関する。
サーマルヘッドは、放熱性に優れた基板上に、例えばガラス等の高断熱材料からなる蓄熱層と、通電により発熱する複数の発熱抵抗体と、各発熱抵抗体に個別に導通接続した複数の個別電極と、全発熱抵抗体に導通接続したコモン電極とを備え、コモン電極及び個別電極を介して発熱させた発熱抵抗体を、インクリボンとプラテンローラに巻きつけられた状態の被印刷物に圧接させることで印刷動作する。コモン電極と個別電極は、一般に、発熱抵抗体の抵抗長方向の両端部にそれぞれ接続されて該抵抗長方向に一直線上に配置されるが、基板サイズを小さくし、且つ、発熱抵抗体を基板の端に配置するために、コモン電極を折り返す構造も提案されている。この電極折返構造では、例えば、互いの一端部が導体により接続された2つの発熱抵抗体で1つの印刷ドット部を構成し、一方の発熱抵抗体の他端部に第1の電極(個別電極)、他方の発熱抵抗体の他端部に第2の電極をそれぞれ接続している。各第2の電極は、印刷ドット部の配列方向に平行な方向に長く延びるコモン電極に接続されており、コモン電極の両端から給電される。
特開昭62−13367号公報 特開昭62−97864号公報
近年では、ヘッド小型化と共に記録密度の向上(高画質化)が望まれている。記録密度を向上させるためには複数の印刷ドット部をより高密度で配列することが必要であるが、印刷ドット部の数が増大するとコモン電極が長くなり、図7に示すように電圧降下が生じる。特に、上述の電極折返構造のようにコモン電極の両側から給電される場合には、コモン電極の両端で電圧降下量が少なく、中央部に近づくにつれて電圧降下量が大きくなり、各印刷ドット部を流れる電流量がばらついてしまう。この電流量のばらつきは、各印刷ドット部の発熱量に比例し、結果として印刷濃度ムラを引き起こしてしまう。このようなコモンドロップを低減させるためには、コモン電極の面積や厚さを増大させてコモン抵抗を小さくすればよい。
しかしながら、ヘッド小型化とコモン電極の面積増大化は相反しており、ヘッド小型化を実現しようとするとコモン電極の面積を広く確保することができず、逆に、コモン電極の面積を増大させるとヘッドが大型化してしまう。このため、コモン抵抗を小さくすることができず、コモンドロップに起因する印刷濃度ムラを低減させることが難しかった。各印刷ドット部の発熱量を均一にしようとするなら、例えば特許文献1及び2に記載されているように導電路の電気抵抗値を調整したり、複雑な印加エネルギー制御を制御したりしなければならない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、折り返し構造のコモン電極においてコモンドロップを容易に補正し、印刷濃度ムラを目立たなくさせることが可能なサーマルヘッドを得ることを目的とする。
本発明は、コモンラインを印刷ドット部の配列方向で電気的に独立した複数の領域に分割すれば、各領域毎に小さな濃度差が生じていても濃度ムラが目立たないこと、及び、上記各領域内を流れる電流の距離を短くすれば電圧降下量を小さく抑えられることに着目してなされたものである。
すなわち、本発明は、複数の印刷ドット部と、この複数の印刷ドット部に個別に接続された複数の個別電極と、複数の印刷ドット部の配列方向に延び同配列方向の両端部の給電点を介して該複数の印刷ドット部に共通電位を与えるコモンラインとを備えたサーマルヘッドにおいて、コモンライン上に、両端部に給電点を有する給電ストリップと、複数の印刷ドット部に接続されるドット側ストリップとを設定して、このドット側ストリップを該コモンラインの延長方向に電気的に独立した複数の独立ブロックに分割し、さらに、これらの独立ブロックをそれぞれ、コモンラインの延長方向における各独立ブロックの中間領域で、給電ストリップに接続したことを特徴としている。
複数の独立ブロックはそれぞれ、コモンラインの延長方向における中心位置で、給電ストリップに接続していることがより好ましい。各独立ブロックの中心位置では、該中心から一端部及び他端部までの距離が両方共に短くなるので、独立ブロック内での電圧降下量をより効果的に低減させることができる。
コモンラインは、複数の独立ブロックの平面的な大きさ及び該複数の独立ブロックと給電ストリップとの接続位置を規定するスリットを有していることが好ましい。スリットは、例えば、コモンラインの延長方向に直交する方向に細長く延び、ドット側ストリップを同延長方向に電気的に独立した複数の独立ブロックに分割する第1スリットと、この第1スリットに直交してコモンラインの延長方向に延び、各独立ブロックと給電ストリップとの接続位置を規定する第2スリットとにより形成することができる。
本発明は、電極折り返し構造のサーマルヘッドに適用可能であり、複数の個別電極とコモン電極は、複数の印刷ドット部に対して同一方向でそれぞれ接続され、該複数の印刷ドット部の配列方向に特定の規則性を持って配列されていることが好ましい。例えば、複数の個別電極とコモン電極は、複数の印刷ドット部毎に備え、該複数の印刷ドット部の配列方向に交互に配置する。あるいは、複数の個別電極は複数の印刷ドット部毎に備え、複数のコモン電極は、隣接する一対の印刷ドット部毎に備え、各一対の個別電極の間にそれぞれ配置する。
各印刷ドット部は、導体により互いの一端側が接続された2つの発熱抵抗体により形成することができる。この場合には、一方の発熱抵抗体の他端側に個別電極が接続され、他方の発熱抵抗体の他端側にコモン電極が接続される。
本発明によれば、折り返し構造のコモン電極においてコモンドロップを容易に補正し、印刷濃度ムラを目立たなくさせることが可能なサーマルヘッドを得ることができる。
図1〜図3は、本発明の一実施形態によるサーマルヘッド1を示している。各図において、X方向は印刷ドット部の配列方向(及びコモンラインの延長方向(長手方向))、Y方向は印刷ドット部の通電方向(及びコモンラインの短手方向)、Z方向はサーマルヘッドを構成する各層の積層方向である。
サーマルヘッド1は、Siやセラミック材料、金属材料等からなる放熱性に優れた基板2上に例えばガラス等の断熱材料からなる蓄熱層3を有し、この蓄熱層3の上に、図示X方向に微小間隔をあけて一列に配置された複数の発熱抵抗体4を備えている。各発熱抵抗体4は、Ta2N又はTa−SiO2等のサーメット材料を用いて蓄熱層3の上に全面的に形成された抵抗層4’の一部であり、該表面が絶縁バリア層5により覆われている。絶縁バリア層5は、例えばSiO2、SiON、SiAlON等の絶縁材料により形成されていて、各発熱抵抗体4の平面的な大きさ(抵抗長L、幅寸法W)を規定している。隣接する発熱抵抗体4の間には、放熱性基板2が露出するギャップ領域が存在している。本実施形態では、隣接する一対の発熱抵抗体4(4a、4b)により1つの印刷ドット部Dが形成され、複数の印刷ドット部Dは、発熱抵抗体4の通電方向に直交する方向(図示X方向)に列状に配置されている。
隣接する各一対の発熱抵抗体4a、4bは、互いの抵抗長方向(図示Y方向)の一端部が平面コ字形状の導体6により接続されており、図2に示すように一方の発熱抵抗体4aの抵抗長方向の他端部には個別電極7が接続され、図3に示すように他方の発熱抵抗体4bの他端部にはコモン電極8が接続されている。この個別電極7とコモン電極8は、印刷ドット部Dに対して同一方向で接続され、印刷ドット部D(発熱抵抗体4)の配列方向に特定の規則性を持って整列されている。各個別電極7及びコモン電極8の間にはギャップ領域が存在し、このギャップ領域により個別電極7及びコモン電極8の幅寸法は、発熱抵抗体4の幅寸法Wと略同一に規定されている。
個別電極7は、各印刷ドット部D毎に設けられていて、各発熱抵抗体4aの通電方向に長く延びて形成されている。この個別電極7は、発熱抵抗体4a側とは反対側の端部で駆動ユニット10に接続されている。
コモン電極8は、隣接する2つの印刷ドット部D毎に設けられていて、該2つの印刷ドット部Dに設けられた個別電極7の間にそれぞれ配置されている。このコモン電極8は、隣接する2つの発熱抵抗体4aに接続したコ字形状部と、該コ字形状部から発熱抵抗体4aの抵抗長方向(図示Y方向)に平行な方向に長く延びる直線部とを有する略Y字形をなしている。各コモン電極8は、発熱抵抗体4b側とは反対側の端部でコモンライン9に接続されている。コモンライン9は、複数の印刷ドット部Dの配列方向に長く延びて形成されており、その長手方向(図示X方向)の両端に設けた一対の給電点17、18から給電される。一対の給電点17、18は、放熱性基板2外の電源19にそれぞれ接続されている。コモンライン9からの共通電位は、各コモン電極8を介して全ての印刷ドット部Dに与えられる。本実施形態の導体6、個別電極7及びコモン電極8は、各発熱抵抗体4側の端部が絶縁バリア層5上にオーバーレイして形成されている。
上記導体6、個別電極7、コモン電極8及びコモンライン9は、例えばCr、Ti、Ni、W等の導電材料により形成されている。図示されていないが、絶縁バリア層5、導体6、個別電極7、コモン電極8及びコモンライン9の上には、プラテンローラとの接触等から保護する耐磨耗保護層が形成されている。
駆動ユニット10は、複数の個別電極7を個々に通電制御するための制御ユニットである。図4は、駆動ユニット10の構成を簡略的に示すブロック図である。駆動ユニット10には、各個別電極7毎に設けられ該対応する個別電極7にワイヤーボンディング接続された複数の電極パッド11と、各個別電極7毎に設けられ電極パッド11を介して対応する個別電極7への通電/非通電を切り替える複数のスイッチング素子(駆動IC)12と、複数のスイッチング素子12のグランド端子を印刷ドット部Dの配列方向順に接続したグランドライン13と、このグランドライン13に対して印刷ドット部Dの配列方向順に接続された複数の外部接続端子(電極パッド)14とが備えられている。グランドライン13は、複数の外部接続端子14を介して、駆動ユニット10とは別体のグランドパッド15に接続されており、グランドパッド15からのグランド電圧が各スイッチング素子12のグランド端子に与えられる。本実施形態では7個の外部接続端子14a〜14gを備え、両端の外部接続端子14aと14gを除く5個の外部接続端子14b〜14fとグランドパッド15を接続し、グランドライン13の両側領域に非結線領域Fを設けてある。図1では、スイッチング素子12及びグランドライン13が省略され、電極パッド11及び外部接続端子14のみが図示されている。なお、図1はサーマルヘッド1の構造を簡略的に示したものであり、実際の各個別電極7と駆動ユニット10の電極パッド11を結ぶワイヤー16は約50μm程度と非常に微小間隔で設けられている。
上記構成のサーマルヘッド1では、コモンライン9上に、両端部に一対の給電点17、18を有する給電ストリップ9aと、複数の印刷ドット部Dが接続されるドット側ストリップ9bとが設定されている。図5は、コモンライン9を拡大して示す平面図である。
給電ストリップ9aは、図示X方向に長く延びた一体形状の導体であり、一対の給電点17、18の間に第1電流経路IAを生じさせる。ドット側ストリップ9bは、コモンライン9の長手方向に電気的に独立した複数の独立ブロックB(B1〜Bn;n=自然数)に分割されており、これら各独立ブロックBがそれぞれ、該各独立ブロックの図示X方向における中心位置で、給電ストリップ9aに接続している。
各独立ブロックBの平面的な大きさ及び各独立ブロックBと給電ストリップ9aとの接続位置は、コモンライン9に形成された複数のスリット20により規制されている。スリット20は、基本的には逆T字形状をなし、図示Y方向に細長く延びてドット側ストリップ9bを複数の独立ブロックB1〜Bnに分割する第1スリット21と、この第1スリット21から図示X方向に平行に延びて各独立ブロックBと給電ストリップ9aの接続位置を定める第2スリット22とを有している。ただし、コモンライン9の両端部のスリット20’は、第2スリット22のみで形成され、図示X方向に細長の長方形状をなしている。
この対向する第2スリット22に挟まれたコモンライン9の各領域が、各独立ブロックBと給電ストリップ9aを接続する連結ネック部9cである。連結ネック部9cは、各独立ブロックBよりも図示X方向の寸法が狭く、各独立ブロックBの図示X方向のほぼ中心に位置している。すなわち、連結ネック部9cから各独立ブロックBの図示X方向の両端までの距離x1、x2は、ほぼ等しくなっている。
本実施形態では、複数の独立ブロックB1〜Bnの平面的な大きさ及び複数の独立ブロックB1〜Bnに接続するコモン電極8の数(図1及び図5では4個)を同一にしてあるが、複数の独立ブロックB1〜Bnの平面的な大きさ及び複数の独立ブロックB1〜Bnに接続するコモン電極8の数は異なっていてもよい。
上記コモンライン9の複数の独立ブロックB1〜Bnにはそれぞれ独立に給電され、さらに、各独立ブロックB内では電流が図示X方向の正逆二方向に分岐して流れる。図5に、一方の給電点17から他方の給電点18に向かって電流を流した場合に生じる電流経路を示す。一方の給電点17に与えられた電流は、該一対の給電点17、18の間に生じる第1電流経路IAを他方の給電点19側に向かって流れつつ、連結ネック部9cを介して第1電流経路IAから各独立ブロックBにそれぞれ独立に導かれる。上述したように連結ネック部9cは各独立ブロックBの図示X方向の中心に位置しているため、連結ネック部9cから各独立ブロックBに入った電流は、図示X方向の正逆二方向に分岐し、該各独立ブロックBの図示X方向の両端部に向かってそれぞれ流れる。上記第1電流経路IAから各独立ブロックBの両端部に到達するまでの第2電流経路IBにおいて、連結ネック部9cは、各独立ブロックBへの擬似給電点として働く。このように電流が各独立ブロックBで図示X方向の正逆二方向に分岐して流れると、一方向に流れる場合よりも、擬似給電点である連結ネック部9cに最も近いコモン電極から最も遠いコモン電極までの距離(電流の流れる距離)が短くなる。特に、本実施形態のように連結ネック部9cが各独立ブロックBの図示X方向のほぼ中心に位置している場合には、連結ネック部9cから各独立ブロックBの両端までの距離がほぼ等しく、図示X方向に関して対称となる。電流の流れる距離が短くなれば、各独立ブロックBでの電圧降下量は低減する。
図6は、コモンライン9に複数の独立ブロックB1〜Bnを設けた本実施形態における、複数の独立ブロックB1〜Bnでの電圧降下量(コモンドロップ量)ΔVを示している。複数の独立ブロックB1〜Bnは、上述したようにスリット20を介して各々が電気的に独立しているため、各独立ブロックB毎に電圧降下が生じており、図6に示すコモンドロップ量は不連続となっている。図7は、スリットを設けていない一体のコモンライン9’にその両端(一対の給電点17、18)から一方向に給電する従来態様(図8)における、コモンライン9での電圧降下量(コモンドロップ量)ΔV’を示している。
図6に示されるように、各独立ブロックBでのコモンドロップ量(各独立ブロックBにおける中央と両端との電圧差)ΔVは、擬似給電点となる連結ネック部9cが存在する各独立ブロックBの図示X方向の中央で最も小さく、該中央から両端に向かって徐々に増大する。各独立ブロックBに接続された複数のコモン電極8には、独立ブロックBの中央側ほど、大きなコモン電極が印加される。擬似給電点(連結ネック部9c)における電圧V1〜Vnは、コモンライン本体9aの両端に設けた一対の給電点17、18から離れるにつれて(コモンライン9の延長方向の中央側ほど)多少低くなっているが、各独立ブロックBで生じるコモンドロップ量ΔVは、一対の給電点17、18からの距離にかかわらず、ほぼ一定である。コモンライン9の延長方向の中央部と両端部におけるコモン電圧の差は、1%程度である。
図7に示されるように、従来態様でのコモンドロップ量ΔV’は、コモンライン9’の両端部での給電点位置で最も小さく、該両端部からそれぞれ中央に近づくにつれて大きくなっている。すなわち、コモンライン9’に接続された複数の個別電極8には、コモンライン9’の両端側ほど大きなコモン電極が印加される。このコモンライン9’の延長方向の中央部と両端部におけるコモン電圧の差は5%程度と大きく、印刷ドット部Dの配列方向の中央と両端との間で印刷濃度差を大きく生じさせてしまう。
図6と図7を比較してみると、複数のコモン電極8に印加されるコモン電圧の最大値と最小値の差分は、本実施形態のほうが従来態様よりも小さいことが明らかである。
以上のように本実施形態では、コモンライン9のドット側ストリップ9bをその延長方向に電気的に独立した複数の独立ブロックB1〜Bnに分割し、さらに各独立ブロックBをそれぞれ、コモンライン9の延長方向における各独立ブロックBの中間領域で給電ストリップ9aに接続したので、各独立ブロックB毎に独立にコモンドロップを生じさせつつ、各独立ブロックB内でのコモンドロップ量を小さく抑えることができる。これにより、各独立ブロックB毎に濃度ムラが生じるため、印刷ドット部Dの配列方向の中央と両端との間で極端な濃度差が生じることはない。実際の印刷結果には多少の濃度ムラが生じるが、印刷ドット部Dの配列方向に全体的に濃度ムラが生じているので、視覚的には目立たない。
本実施形態では、コモンライン9に複数のスリット20を設けてドット側ストリップ9bを電気的に独立した複数の独立ブロックB1〜Bnに分割しているが、ドット側ストリップ9bを電気的に複数の領域に分割できればよく、スリット20の替わりに例えば絶縁層を備えてもよい。
本実施形態では、各独立ブロックBの図示X方向の中心位置で該各独立ブロックBと給電ストリップ9aを接続しているが、各独立ブロックBと給電ストリップ9aの接続位置は、該各独立ブロックBの図示X方向の中間領域(両端を除く領域)であればよい。この中間領域であれば、各独立ブロックB内を流れる電流を図示X方向に正逆二方向に分岐させることができ、各独立ブロックBにおける電圧降下量を低減させることができる。
本実施形態では、隣接する2つの印刷ドット部D毎にコモン電極8を備えているが、コモン電極8を各印刷ドット部D毎に備え、複数の印刷ドット部Dの配列方向に個別電極7とコモン電極8を交互に配置してもよい。また、個別電極7とコモン電極8が同一方向で印刷ドット部Dに接続されている電極折り返し構造に限らず、コモン電極(コモンライン)の両側から給電する構成に本発明は有効である。
本発明は、上記サーマルヘッド1を図示X方向に複数並べて形成されるラインヘッドにも適用可能である。この場合には、各々のサーマルヘッド1のコモンラインは、互いに接続されていてもよく、分断されて配置されていてもよい。
本発明の一実施形態によるサーマルヘッドを示す模式平面図ある。 同サーマルヘッドの個別電極側を示す断面図である。 同サーマルヘッドのコモン電極側を示す断面図である。 駆動ユニットの構成を概略的に示すブロック図である。 図1のコモンラインを拡大して示す模式平面図である。 コモンラインの各独立ブロックにおけるコモンドロップを説明するグラフである。 従来構造のサーマルヘッドにおけるコモンドロップを説明するグラフである。 従来構造のサーマルヘッドを示す模式平面図である。
符号の説明
1 サーマルヘッド
2 基板
3 蓄熱層
4’ 抵抗層
4 発熱抵抗体
5 絶縁バリア層
6 導体
7 個別電極
8 コモン電極
9 コモンライン
9a 給電ストリップ
9b ドット側ストリップ
9c 連結ネック部
10 駆動ユニット
11 電極パッド
12 スイッチング素子
13 グランドライン
14 外部接続端子
15 グランドパッド
20 スリット
21 第1スリット
22 第2スリット
D 印刷ドット部

Claims (7)

  1. 複数の印刷ドット部と、この複数の印刷ドット部に個別に接続された複数の個別電極と、複数の印刷ドット部の配列方向に延び同配列方向の両端部の給電点を介して該複数の印刷ドット部に共通電位を与えるコモンラインとを備えたサーマルヘッドにおいて、
    前記コモンライン上に、両端部に給電点を有する給電ストリップと、前記複数の印刷ドット部に接続されるドット側ストリップとを設定して、このドット側ストリップを該コモンラインの延長方向に電気的に独立した複数の独立ブロックとし、さらに、これらの独立ブロックをそれぞれ、前記コモンラインの延長方向における各独立ブロックの中間領域で、前記給電ストリップに接続したことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 請求項1記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の独立ブロックはそれぞれ、前記コモンラインの延長方向における中心位置で、前記給電ストリップに接続しているサーマルヘッド。
  3. 請求項1または2記載のサーマルヘッドにおいて、前記コモンラインは、前記複数の独立ブロックの平面的な大きさ及び該複数の独立ブロックと前記給電ストリップとの接続位置を規定するスリットを有しているサーマルヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の個別電極とコモン電極は、前記複数の印刷ドット部に対して同一方向でそれぞれ接続され、該複数の印刷ドット部の配列方向に特定の規則性を持って配列されているサーマルヘッド。
  5. 請求項4記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の個別電極とコモン電極は、前記複数の印刷ドット部毎に備えられ、該複数の印刷ドット部の配列方向に交互に配置されているサーマルヘッド。
  6. 請求項4記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の個別電極は前記複数の印刷ドット部毎に備えられ、前記複数のコモン電極は、隣接する一対の印刷ドット部毎に備えられていて、各一対の個別電極の間にそれぞれ配置されているサーマルヘッド。
  7. 請求項4ないし6のいずれか一項に記載のサーマルヘッドにおいて、前記各印刷ドット部は、導体により互いの一端側が接続された2つの発熱抵抗体を有し、この一方の発熱抵抗体の他端側に前記個別電極が接続され、他方の発熱抵抗体の他端側に前記コモン電極が接続されているサーマルヘッド。
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