JP2005225054A - サーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニット - Google Patents

サーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2005225054A
JP2005225054A JP2004035516A JP2004035516A JP2005225054A JP 2005225054 A JP2005225054 A JP 2005225054A JP 2004035516 A JP2004035516 A JP 2004035516A JP 2004035516 A JP2004035516 A JP 2004035516A JP 2005225054 A JP2005225054 A JP 2005225054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
thermal head
print dot
dot portions
common
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004035516A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Takeya
努 竹谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2004035516A priority Critical patent/JP2005225054A/ja
Priority to CNB200510006777XA priority patent/CN100339225C/zh
Publication of JP2005225054A publication Critical patent/JP2005225054A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】折り返し構造のコモン電極においてコモンドロップを容易に補正し、印刷濃度ムラを解消できるサーマルヘッド及びその配線方法、サーマルヘッド用駆動ユニットを提供する。
【解決手段】複数の印刷ドット部に対して同一方向でそれぞれ接続され、印刷ドット部の配列方向に特定の規則性で並べられた複数の個別電極とコモン電極と、配列方向に延びて複数のコモン電極に共通接続され、両端部に給電点を有するコモンラインと、複数の個別電極に各々接続した複数のスイッチング素子;各スイッチング素子のグランド端子を印刷ドット部の配列方向順に接続したグランドライン;及びグランドラインの中央領域に、印刷ドット部の配列方向順に接続された複数の外部接続端子;各スイッチング素子にグランド電圧を与えるグランドパッドとを備え、グランドラインの両端領域の複数の異なる結線位置を選択してグランドパッドに接続自在なグランド結線端調整部を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば熱転写型プリンタに搭載されるサーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニットに関する。
サーマルヘッドは、放熱性に優れた基板上に、例えばガラス等の高断熱材料からなる蓄熱層と、通電により発熱する複数の発熱抵抗体と、各発熱抵抗体に個別に導通接続した複数の個別電極と、全発熱抵抗体に導通接続したコモン電極とを備え、コモン電極及び個別電極を介して発熱させた発熱抵抗体を、インクリボンとプラテンローラに巻きつけられた状態の被印刷物に圧接させることで印刷動作する。コモン電極と個別電極は、一般的に、発熱抵抗体の抵抗長方向の両端部にそれぞれ接続され該抵抗長方向に一直線上に配置されているが、基板サイズを小さくし且つ発熱抵抗体を基板の端に配置するため、特許文献1に記載されているようにコモン電極を折り返す構造も提案されている。このような折り返し構造では、互いの一端部が接続された2つの発熱抵抗体から1つの印刷ドット部を構成し、一方の発熱抵抗体の他端部に第1の電極(個別電極)、他方の発熱抵抗体の他端部に第2の電極をそれぞれ接続している。各第2の電極は、印刷ドット部の配列方向に平行な方向に長く延びるコモン電極に接続されており、コモン電極の両端から給電される。
特許第2519553号公報 特開平6−47943号公報 特開平6−71923号公報
近年では、ヘッド小型化と共に記録密度の向上(高画質化)が望まれている。記録密度を向上させるためには複数の印刷ドット部をより高密度で配列することが必要であるが、印刷ドット部の数が増大するとコモン電極が長くなり、図7に示すように電圧降下が生じる。特に、コモン電極の両側から給電される折り返し構造の場合には、コモン電極の両端では電圧降下量が少なく、中央部に近づくにつれて電圧降下量が大きくなり、各印刷ドット部を流れる電流量がばらついてしまう。この電流量のばらつきは、各印刷ドット部の発熱量に比例し、結果として印刷濃度ムラを引き起こしてしまう。このようなコモンドロップを低減させるためには、コモン電極の面積や厚さを増大させてコモン抵抗を小さくすればよい。
しかしながら、ヘッド小型化とコモン電極の面積増大化は相反しており、ヘッド小型化を実現しようとするとコモン電極の面積を広く確保することができず、逆に、コモン電極の面積を増大させるとヘッドが大型化してしまう。このため、コモン抵抗を小さくすることができず、コモンドロップに起因する印刷濃度ムラを低減させることが難しかった。各印刷ドット部の発熱量を均一にしようとするなら、例えば特許文献2及び3に記載されているように導電路の電気抵抗値を調整したり、複雑な印加エネルギー制御を制御したりしなければならない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、折り返し構造のコモン電極においてコモンドロップを容易に補正し、印刷濃度ムラを解消できるサーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニットを得ることを目的とする。
本発明は、各個別電極毎に設けられたスイッチング素子のグランドドロップ量を調整することでコモンドロップ量を補正(電圧変動を吸収)しようとするものであり、スイッチング素子にグランド電圧を与えるグランドラインとグランドパッドとの結線位置に着目している。
すなわち、本発明は、通電方向と直交する方向に列状に配置された複数の印刷ドット部と、これら複数の印刷ドット部に対して同一方向でそれぞれ接続され、該複数の印刷ドット部の配列方向に特定の規則性を持って並べられた複数の個別電極とコモン電極と、複数の印刷ドット部の配列方向に延びて複数のコモン電極に共通に接続され、その両端部に給電点を有するコモンラインと、複数の個別電極にそれぞれ接続した複数のスイッチング素子;各スイッチング素子のグランド端子を印刷ドット部の配列方向順に接続したグランドライン;及びこのグランドラインの長手方向の中央領域に、複数の印刷ドット部の配列方向順に接続された複数の外部接続端子を有する駆動ユニットと、スイッチング素子のグランド端子にグランド電圧を与えるグランドパッドとを備えたサーマルヘッドにおいて、さらに、複数の異なる結線位置を選択してグランドラインの両端領域とグランドパッドを接続自在なグランド結線端調整部を有し、このグランド結線端調整部によりグランドラインと前記グランドパッドの結線の両端位置を定めたことを特徴としている。
複数の外部接続端子は、グランドラインの中央領域に第1のピッチ間隔をあけて接続されていることが好ましく、グランド結線端調整部は、グランドラインの両端領域に、第1のピッチ間隔よりも狭い第2のピッチ間隔をあけて接続した複数の接続端子群により形成されていることが好ましい。あるいは、グランド結線端調整部は、グランドラインの両端領域に、中央領域側から端に向かうほどピッチ間隔を狭くして接続した複数の接続端子群により形成されていることが好ましい。これらの態様では、グランド結線端調整部を構成する接続端子群のいずれか1つをグランドパッドに接続することにより、グランド結線の両端位置を規定することができる。なお、グランド結線端調整部の接続端子を複数使用してグランドパッドに接続した場合には、最端位置の接続端子により、グランド結線の両端位置が定まる。
各印刷ドット部は、導体により互いの一端側が接続された2つの発熱抵抗体を有し、この一方の発熱抵抗体の他端側に個別電極が接続され、他方の発熱抵抗体の他端側にコモン電極が接続されていることが実際的である。
上述したように複数の個別電極とコモン電極は、印刷ドット部の配列方向に特定の規則性を持って並べられている。具体的に、複数の個別電極とコモン電極は、複数の印刷ドット部毎に備えられ、該複数の印刷ドット部の配列方向に交互に配置することが好ましい。あるいは、複数の個別電極は複数の印刷ドット部毎に備えられ、複数のコモン電極は、隣接する一対の印刷ドット部毎に備えられていて、各一対の個別電極の間にそれぞれ配置されることが好ましい。
また本発明は、通電方向と直交する方向に列状に配置された複数の印刷ドット部と、これら複数の印刷ドット部に対して同一方向でそれぞれ接続され、該複数の印刷ドット部の配列方向に特定の規則性を持って並べられた複数の個別電極とコモン電極と、前記複数の印刷ドット部の配列方向に延びて複数のコモン電極に共通に接続され、その両端部に給電点を有するコモンラインと、前記複数の個別電極にそれぞれ接続した複数のスイッチング素子;各スイッチング素子のグランド端子を前記印刷ドット部の配列方向順に接続したグランドライン;及びこのグランドラインの長手方向の中央領域に、前記複数の印刷ドット部の配列方向順に接続された複数の外部接続端子を有する駆動ユニットと、前記スイッチング素子のグランド端子にグランド電圧を与えるグランドパッドと、を備えたサーマルヘッドにおいて、複数の異なる結線位置を選択して前記グランドラインの両端領域と前記グランドパッドを接続自在なグランド結線端調整部を設け、前記複数の印刷ドット部を流れる電流量が略均一になるように、前記グランド結線端調整部を介して前記グランドラインと前記グランドパッドの結線の両端位置を定めることを特徴としている。
さらに本発明は、サーマルヘッドの複数の個別電極に各々接続される複数のスイッチング素子と、各スイッチング素子のグランド端子をサーマルヘッドの印刷ドット部の配列方向順に接続したグランドラインと、このグランドラインと外部のグランドパッドとを接続するための端子であって、該グランドラインの長手方向の中央領域に、印刷ドット部の配列方向順に接続された複数の外部接続端子とを備えたサーマルヘッド用駆動ユニットにおいて、複数の異なる結線位置を選択してグランドラインの両端領域とグランドパッドを接続自在なグランド結線端調整部を備えたことを特徴としている。
上記サーマルヘッド用駆動ユニットにおいて、複数の外部接続端子はグランドラインの中央領域に第1のピッチ間隔をあけて接続されており、グランド結線端調整部はグランドラインの両端領域に、第1のピッチ間隔よりも狭い第2のピッチ間隔をあけて接続した複数の接続端子群により形成されていることが好ましい。あるいは、複数の外部接続端子はグランドラインの中央領域に一定のピッチ間隔をあけて接続されており、グランド結線端調整部はグランドラインの両端領域に、中央領域側から端に向かうほどピッチ間隔を狭くして接続した複数の接続端子群により形成されていることが好ましい。グランド結線端調整部は、複数の外部接続端子の両側に配置されているとよい。
本発明によれば、折り返し構造のコモン電極においてコモンドロップを容易に補正し、印刷濃度ムラを解消できるサーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニットを得ることができる。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態によるサーマルヘッド1を示している。サーマルヘッド1は、Siやセラミック材料、金属材料等からなる放熱性に優れた基板2上に例えばガラス等の断熱材料からなる蓄熱層3を有し、この蓄熱層3の上に、図1の左右方向に微小間隔をあけて一列に配置された複数の発熱抵抗体4を備えている。各発熱抵抗体4は、Ta2N又はTa−SiO2等のサーメット材料を用いて蓄熱層3の上に全面的に形成された抵抗層4’の一部であり、該表面が絶縁バリア層5により覆われている。絶縁バリア層5は、例えばSiO2、SiON、SiAlON等の絶縁材料により形成されていて、各発熱抵抗体4の平面的な大きさ(長さ寸法L、幅寸法W)を規定している。隣接する発熱抵抗体4の間には、放熱性基板2が露出するギャップ領域αが存在している。本実施形態では、隣接する一対の発熱抵抗体4(4a、4b)により1つの印刷ドット部Dが形成され、複数の印刷ドット部Dは、発熱抵抗体4の通電方向と直交する方向(図1の左右方向)に列状に配置されている。
一対の発熱抵抗体4a、4bは、互いの抵抗長方向の一端部が平面コ字形状の導体6により接続されており、図2に示すように一方の発熱抵抗体4aの抵抗長方向の他端部には個別電極7が接続され、図3に示すように他方の発熱抵抗体4bの他端部にはコモン電極8が接続されている。この個別電極7とコモン電極8は、印刷ドット部Dに対して同一方向で接続され、印刷ドット部D(発熱抵抗体4)の配列方向に特定の規則性を持って整列されている。各個別電極7及びコモン電極8の間にはギャップ領域αが存在し、このギャップ領域αにより個別電極7及びコモン電極8の幅寸法は、発熱抵抗体4の幅寸法Wと略同一に規定されている。
個別電極7は、各印刷ドット部D毎に設けられていて、各発熱抵抗体4aの抵抗長方向に長く延びて形成されている。この個別電極7は、発熱抵抗体4a側とは反対側の端部で駆動ユニット10に接続されている。
コモン電極8は、隣接する2つの印刷ドット部D毎に設けられていて、該2つの印刷ドット部Dに設けられた個別電極7の間にそれぞれ配置されている。このコモン電極8は、隣接する2つの発熱抵抗体4aに接続したコ字形状部と、該コ字形状部から発熱抵抗体4aの抵抗長方向に平行な方向に長く延びる直線部とを有する略Y字形をなしている。各コモン電極8は、発熱抵抗体4b側とは反対側の端部でコモンライン9に接続されている。コモンライン9は、複数の印刷ドット部Dの配列方向に延びて複数のコモン電極8に共通に接続され、その長手方向(図1の左右方向)の両端に設けた一対の給電点9aから給電される。一対の給電点9aは放熱性基板2外の電源20にそれぞれ接続されている。コモンライン9からの電力は、各コモン電極8を介して全ての印刷ドット部Dに供給される。本実施形態の導体6、個別電極7及びコモン電極8は、各発熱抵抗体4側の端部が絶縁バリア層5上にオーバーレイして形成されている。
上記導体6、個別電極7、コモン電極8及びコモンライン9は、例えばCr、Ti、Ni、W等の導電材料により形成されている。図示されていないが、絶縁バリア層5、導体6、個別電極7、コモン電極8及びコモンライン9の上には、プラテンローラとの接触等から保護する耐磨耗保護層が形成されている。
駆動ユニット10は、複数の個別電極7を個々に通電制御するための制御ユニットである。図4は、駆動ユニット10の構成を簡略的に示すブロック図である。駆動ユニット10には、各個別電極7毎に設けられ該対応する個別電極7にワイヤーボンディング接続された複数の電極パッド11と、各個別電極7毎に設けられ電極パッド11を介して対応する個別電極7への通電/非通電を切り替える複数のスイッチング素子(駆動IC)12と、各スイッチング素子12のグランド端子をすべて接続したグランドライン13と、このグランドライン13の長手方向の中央領域に第1のピッチ間隔d1をあけて接続された複数の外部接続端子(電極パッド)14とが備えられている。グランドライン13は、複数の外部接続端子14を介して、駆動ユニット10とは別体のグランドパッド15に接続され、グランドパッド15からのグランド電圧が各スイッチング素子12のグランド端子に与えられる。本実施形態は3個の外部接続端子14a、14b、14cを備えている。図1では、スイッチング素子12及びグランドライン13が省略され、電極パッド11及び外部接続端子14のみが図示されている。なお、図1はサーマルヘッド1の構造を簡略的に示したものであり、実際の各個別電極7と駆動ユニット10の電極パッド11を結ぶワイヤー16は約50μm程度と非常に微小間隔で設けられている。
上記構成のサーマルヘッドには、上記外部接続端子14a、14cの隣にそれぞれ位置させて、異なる複数の結線位置を選択してグランドライン13の両端領域に接続自在なグランド結線端調整部21が設けられている。グランド結線端調整部21は、グランドライン13の両端領域に、第2のピッチ間隔d2をあけてそれぞれ接続した4個の接続端子21a〜21dにより形成されている。第2のピッチ間隔d2は、上記外部接続端子14a〜14cのピッチ間隔d1よりも狭い。このグランド結線端調整部21は、複数の接続端子21a〜21dのうち、いずれか1つの接続端子を介してグランドパッド15にワイヤーボンディング接続されている。本実施形態では接続端子21bがグランドパッド15に接続されている。グランドパッド15に接続された接続端子21bとの接点よりもさらに端に位置するグランドライン13の領域は、グランド結線が存在しない非グランド結線領域Fとなる。非グランド結線領域Fには、グランド結線は存在していないが、接続端子21c、21dは接続されている。図4では非結領域Fにハッチングを付して示す。
図5及び図6は、グランドライン13における電圧降下量(グランドドロップ量)を示している。グランドライン13の一端から他端までの間に一定間隔でグランド結線位置を設けた場合(非グランド結線領域Fを備えない場合)には、図5に示すようにグランドドロップ量はほぼ均一となり、複数のスイッチング素子12には配置によらずほぼ同等のグランド電圧が供給され、各個別電極7にはほぼ同等の電圧が印加される。一方、グランド結線端調整部21によりグランド結線の両端位置が規定されている場合は、該両端位置よりもさらに端側のグランドライン13にはグランド結線が存在しないため、図6に示すように、最端の結線位置から離れるにつれてグランドドロップ量が増大する。グランドライン13の中央領域では、複数の外部接続端子14により一定間隔でグランド結線されているため、グランドドロップ量はほぼ均一になっている。よって、複数のスイッチング素子12に与えられるグランド電圧は中央よりも両端で小さくなり、これに伴って、両端部の印刷ドット部Dの個別電極7には、中央部の印刷ドット部Dの個別電極7よりも小さい電圧が印加される。
ここで、上述したコモンライン9における電圧降下量(コモンドロップ)は、図7に示されるように両端部の給電点位置で小さく、両端から中央に近づくにつれて大きくなっている。したがって、上述のグランドドロップ量(図6)が両端部で増大していると、端に位置する印刷ドット部Dでは、コモン電極8側の電圧が中央付近の印刷ドット部Dより増大していても個別電極7側の電圧が中央付近の印刷ドット部Dより減少するため、該印刷ドット部Dに流れる電流量がそれほど増えず、全印刷ドット部Dに流れる電流がほぼ一定になるよう補正される。このように両端のグランドドロップ量を増大させれば、給電点付近でのコモンドロップ量を増大させて全体のコモンドロップ量をほぼ均一にする補正を行なった状態と同様に、印刷ドット部Dに流れる電流量を調整することができる。なお、図5のようにグランドドロップ量がほぼ均一であると、端に位置する印刷ドット部Dほど、コモン電極8側の電圧が大きいことから、流れる電流量が増大してしまう。
グランド結線の両端位置は、組立工程段階において、各印刷ドット部Dに流れる電流量が略均一になるように、製造したサーマルヘッド1の実際のコモンドロップ量に合わせて適宜規定することが好ましい。ヘッド製造段階ではグランド結線の最適な両端位置は不明であるため、本第1実施形態のように複数の異なる結線位置を選択してグランドライン13の両端領域に接続自在なグランド結線端調整部21が設けられていれば、グランド結線の両端位置の選択自由度がひろがり、より高精度且つ容易に各印刷ドット部Dに流れる電流量を調整することができる。
図8及び図9は、本発明の第2実施形態によるサーマルヘッドを示している。この第2実施形態は、第1実施形態のグランド結線端調整部21の替わりに、グランドライン13の中央領域側から両端領域に向かうほどピッチ間隔を狭くして接続した5個の接続端子31a〜31eにより形成したグランド結線端調整部31を備えている。グランド結線端調整部31は接続端子31bを介してグランドパッド15に接続されていて、グランドライン13は接続端子31bとの接点よりもさらに端側の領域が非グランド結線領域Fとなっている。非グランド結線領域Fには図9にハッチングを付してある。グランド結線端調整部31以外の構成は第1実施形態と同様であり、図8及び図9では、第1実施形態と同一の構成要素に図1と同一符号を付してある。
以上の各実施形態によれば、グランド結線端調整部21(31)を介してグランド結線の両端位置が規制されるので、グランドライン13の両端には非グランド結線領域Fが形成され、両端付近のスイッチング素子12のグランドドロップ量が中央側のスイッチング素子12よりも増大する。これにより、各印刷ドット部Dに流れる電流量を略均一にすることができ、印刷濃度ムラを解消することができる。また、グランド結線端調整部21(31)によれば、異なる複数の結線位置を選択してグランドライン13の両端領域に接続自在な構成であるから、グランド結線の両端位置の選択自由度がひろがり、より高精度且つ容易に各印刷ドット部Dに流れる電流量を調整することができる。
第1実施形態ではグランド結線端調整部21に4個の接続端子21a〜21dを備え、第2実施形態ではグランド結線端調整部31に5個の接続端子31a〜31eを備えているが、グランド結線端調整部21、31を形成する接続端子の数は任意である。また、グランドライン13の中央領域に接続した外部接続端子14の数も任意である。
以上の各実施形態では、隣接する2つの印刷ドット部D毎にコモン電極8を備えているが、コモン電極8を各印刷ドット部D毎に備え、複数の印刷ドット部Dの配列方向に個別電極7とコモン電極8を交互に配置してもよい。
本発明の第1実施形態によるサーマルヘッドを示す平面図ある。 同サーマルヘッドの個別電極側を示す断面図である。 同サーマルヘッドのコモン電極側を示す断面図である。 駆動ユニットの構成を概略的に示すブロック図である。 グランドラインに非グランド結線領域を備えない従来構造における、グランドドロップを説明するグラフである。 グランドラインに非グランド結線領域を備えた本発明構造における、グランドドロップを説明するグラフである。 コモンドロップを説明するグラフである。 本発明の第2実施形態によるサーマルヘッドを示す平面図である。 駆動ユニットの構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
1 サーマルヘッド
2 基板
3 蓄熱層
4’ 抵抗層
4 発熱抵抗体
5 絶縁バリア層
6 導体
7 個別電極
8 コモン電極
9 コモンライン
10 駆動ユニット
11 電極パッド
12 駆動IC
13 グランドライン
14 外部接続端子
15 グランドパッド
16 ワイヤー
20 グランド結線端調整部
21 接続端子
30 グランド結線端調整部
31 接続端子

Claims (12)

  1. 列状に配置された複数の印刷ドット部と、
    これら複数の印刷ドット部に対して同一方向でそれぞれ接続され、該複数の印刷ドット部の配列方向に特定の規則性を持って並べられた複数の個別電極とコモン電極と、
    前記複数の印刷ドット部の配列方向に延びて複数のコモン電極に共通に接続され、その両端部に給電点を有するコモンラインと、
    前記複数の個別電極にそれぞれ接続した複数のスイッチング素子;各スイッチング素子のグランド端子を前記印刷ドット部の配列方向順に接続したグランドライン;及びこのグランドラインの長手方向の中央領域に、前記複数の印刷ドット部の配列方向順に接続された複数の外部接続端子を有する駆動ユニットと、
    前記スイッチング素子のグランド端子にグランド電圧を与えるグランドパッドとを備えたサーマルヘッドにおいて、さらに、
    前記グランドラインの長手方向の両端領域の複数の異なる結線位置を選択して前記グランドパッドに接続自在なグランド結線端調整部を有し、このグランド結線端調整部により前記グランドラインと前記グランドパッドの結線の両端位置を定めたことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 請求項1記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の外部接続端子は、前記グランドラインの中央領域に第1のピッチ間隔をあけて接続されており、前記グランド結線端調整部は、前記グランドラインの両端領域に、前記第1のピッチ間隔よりも狭い第2のピッチ間隔をあけて接続した複数の接続端子群により形成されているサーマルヘッド。
  3. 請求項1記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の外部接続端子は、前記グランドラインの中央領域に一定のピッチ間隔をあけて接続されており、前記グランド結線端調整部は、前記グランドラインの両端領域に、前記中央領域側から端に向かうほどピッチ間隔を狭くして接続した複数の接続端子群により形成されているサーマルヘッド。
  4. 請求項2又は3記載のサーマルヘッドにおいて、前記グランド結線端調整部を構成する接続端子群のいずれか1つを、前記グランドパッドに接続したサーマルヘッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のサーマルヘッドにおいて、前記各印刷ドット部は、導体により一端側が接続された2つの発熱抵抗体を有し、一方の発熱抵抗体の他端側に前記個別電極が接続され、他方の発熱抵抗体の他端側に前記コモン電極が接続されているサーマルヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の個別電極とコモン電極は、前記複数の印刷ドット部毎に備えられ、該複数の印刷ドット部の配列方向に交互に配置されているサーマルヘッド。
  7. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のサーマルヘッドにおいて、前記複数の個別電極は前記複数の印刷ドット部毎に備えられ、前記複数のコモン電極は、隣接する一対の印刷ドット部毎に備えられていて、各一対の個別電極の間にそれぞれ配置されているサーマルヘッド。
  8. 列状に配置された複数の印刷ドット部と、これら複数の印刷ドット部に対して同一方向でそれぞれ接続され、該複数の印刷ドット部の配列方向に特定の規則性を持って並べられた複数の個別電極とコモン電極と、前記複数の印刷ドット部の配列方向に延びて複数のコモン電極に共通に接続され、その両端部に給電点を有するコモンラインと、前記複数の個別電極にそれぞれ接続した複数のスイッチング素子;各スイッチング素子のグランド端子を前記印刷ドット部の配列方向順に接続したグランドライン;及びこのグランドラインの長手方向の中央領域に、前記複数の印刷ドット部の配列方向順に接続された複数の外部接続端子を有する駆動ユニットと、前記スイッチング素子のグランド端子にグランド電圧を与えるグランドパッドと、を備えたサーマルヘッドにおいて、
    複数の異なる結線位置を選択して前記グランドラインの両端領域と前記グランドパッドを接続自在なグランド結線端調整部を設け、前記複数の印刷ドット部を流れる電流量が略均一になるように、前記グランド結線端調整部を介して前記グランドラインと前記グランドパッドの結線の両端位置を定めることを特徴とするサーマルヘッドの配線方法。
  9. サーマルヘッドの複数の個別電極に各々接続される複数のスイッチング素子と、各スイッチング素子のグランド端子をサーマルヘッドの印刷ドット部の配列方向順に接続したグランドラインと、このグランドラインと外部のグランドパッドとを接続するための端子であって、該グランドラインの長手方向の中央領域に、前記印刷ドット部の配列方向順に接続された複数の外部接続端子とを備えたサーマルヘッド用駆動ユニットにおいて、
    さらに、
    複数の異なる結線位置を選択して前記グランドラインの両端領域と前記グランドパッドを接続自在なグランド結線端調整部を備えたことを特徴とするサーマルヘッド用駆動ユニット。
  10. 請求項9記載のサーマルヘッド用駆動ユニットにおいて、前記複数の外部接続端子は、前記グランドラインの中央領域に第1のピッチ間隔をあけて接続されており、前記グランド結線端調整部は、前記グランドラインの両端領域に、前記第1のピッチ間隔よりも狭い第2のピッチ間隔をあけて接続した複数の接続端子群により形成されているサーマルヘッド用駆動ユニット。
  11. 請求項9記載のサーマルヘッド用駆動ユニットにおいて、前記複数の外部接続端子は、前記グランドラインの中央領域に一定のピッチ間隔をあけて接続されており、前記グランド結線端調整部は、前記グランドラインの両端領域に、前記中央領域側から端に向かうほどピッチ間隔を狭くして接続した複数の接続端子群により形成されているサーマルヘッド用駆動ユニット。
  12. 請求項9ないし11のいずれか一項に記載されているサーマルヘッド用駆動ユニットにおいて、前記グランド結線端調整部は、前記複数の外部接続端子の両側に配置されているサーマルヘッド用駆動ユニット。
JP2004035516A 2004-02-12 2004-02-12 サーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニット Pending JP2005225054A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035516A JP2005225054A (ja) 2004-02-12 2004-02-12 サーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニット
CNB200510006777XA CN100339225C (zh) 2004-02-12 2005-02-04 热敏头、热敏头的布线方法、以及热敏头用驱动单元

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035516A JP2005225054A (ja) 2004-02-12 2004-02-12 サーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005225054A true JP2005225054A (ja) 2005-08-25

Family

ID=34908346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004035516A Pending JP2005225054A (ja) 2004-02-12 2004-02-12 サーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニット

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2005225054A (ja)
CN (1) CN100339225C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102233741A (zh) * 2010-04-21 2011-11-09 阿尔卑斯电气株式会社 热敏头
JP2014205281A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 東芝ホクト電子株式会社 サーマルプリントヘッド

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10179463B2 (en) * 2015-03-27 2019-01-15 Kyocera Corporation Thermal head and thermal printer

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02266961A (ja) * 1989-04-10 1990-10-31 Ricoh Co Ltd サーマルヘッド
JP2824849B2 (ja) * 1989-08-14 1998-11-18 グラフテック株式会社 サーマルヘッドアレイ
JP2780051B2 (ja) * 1989-09-08 1998-07-23 グラフテック株式会社 サーマルヘッド
JPH0596766A (ja) * 1991-10-08 1993-04-20 Graphtec Corp サーマルヘツドの配線パターン
JP3190782B2 (ja) * 1994-04-26 2001-07-23 ローム株式会社 サーマルヘッド
CN1143777C (zh) * 1995-07-31 2004-03-31 罗姆股份有限公司 线型热敏打印头装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102233741A (zh) * 2010-04-21 2011-11-09 阿尔卑斯电气株式会社 热敏头
JP2014205281A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 東芝ホクト電子株式会社 サーマルプリントヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
CN1654220A (zh) 2005-08-17
CN100339225C (zh) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100817681B1 (ko) 감열 프린트 헤드
US7629990B2 (en) Thermal print head
JP6676369B2 (ja) サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタ
JP2005225054A (ja) サーマルヘッド及びその配線方法、並びにサーマルヘッド用駆動ユニット
US20060119666A1 (en) Thermal head and manufacturing method thereof
JP2005225053A (ja) サーマルヘッド
JP5511510B2 (ja) サーマルヘッド
JP5467913B2 (ja) サーマルヘッド
JP4354339B2 (ja) サーマルヘッド
JPS61158474A (ja) サ−マルヘツド
US8243112B2 (en) Recording head and recording apparatus provided with the recording head
JP5225042B2 (ja) 記録ヘッドおよびこれを備える記録装置
JP2009274410A (ja) サーマルヘッドおよび熱転写プリンタ
JP2746358B2 (ja) サーマルヘッド
JP2006312244A (ja) サーマルヘッド及びその製造方法
JP6277038B2 (ja) サーマルヘッド
JP3592440B2 (ja) サーマルプリントヘッド
JPH0858129A (ja) サーマルヘッド
JP5798352B2 (ja) サーマルヘッド
JP2016068270A (ja) サーマルヘッド
JP2023072918A (ja) サーマルプリントヘッド、およびサーマルプリントヘッドの製造方法
JP2020151983A (ja) サーマルプリントヘッド
JPH02117856A (ja) サーマルヘッド
JP2002052753A (ja) サーマルプリントヘッド
JP2006192703A (ja) サーマルヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090312

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090430

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090616

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02