JP4354090B2 - 電子カメラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に連続撮影動作に適正な露出制御機能を有する電子カメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、被写体を電子的撮像機能により画像データに変換して、当該画像データを記録媒体に記録する電子カメラが普及している。電子カメラは、ディジタルカメラとも呼ばれている電子スチールカメラ以外に、動画撮影を主機能とするディジタルビデオカメラも含む。
【0003】
最近の電子カメラには、通常撮影動作を行う単写モードと、連続撮影(連写)動作を行う連写モードとを選択できる機能が設けられている。ここで、連写モードとは、レリーズボタン(シャッタボタン)のON/OFFの期間に、連写により得られた複数枚(シャッタ速度に応じた複数コマ)の画像データを連続的にバッファメモリに記憶し、連写終了後に、バッファメモリから一度に記録媒体に記録する動作である。
【0004】
このような連写モード時においても、単写モード時と同様に、撮影条件(露出条件)を設定するための露出制御が行われる。露出制御は、絞り優先モード、シャッタ優先モード、及びプログラムモードからなる露出制御モードに対応する露出制御プログラムにより実行される。連写モードは、連写速度に応じてシャッタ速度が制限される場合があるが、基本的には単写モードでの露出制御モードとほぼ同じである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
連写モードによる撮影では、連写速度の高速化に対する要望がある一方で、撮影画質の維持するために撮影毎(各コマ毎)に自動焦点調節(オートフォーカス、以下AFと表記する場合がある)を実行したいという要望もある。
【0006】
連写モードによる撮影では、AF動作時間が長くなると、連写速度(時間間隔)を維持できないか、または連写速度が制限されてしまう。要するに、連写モードでの撮影では、連写に適した撮影条件を設定するための露出制御モードが望ましい。具体的には、連写速度の低下を最小限に抑制できると共に、AF時間の短縮化を図って撮影画質の劣化を低減できることが望ましい。
【0007】
そこで、本発明の目的は、単写モードとは別に連写モードに適した露出制御モードを実行することにより、AF動作時間を短縮できると共に撮影画質の劣化を低減しかつ画像のS/N比の劣化を抑制できる電子カメラ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の観点に従った電子カメラ装置は、通常撮影動作を行う単写モード及び連続撮影動作を行う連写モードの各撮影モードを有し、当該各撮影モードのいずれかを選択するための撮影モード選択手段と、前記単写モードに対応する露出制御プログラム及び前記連写モードに対応する連写専用の露出制御プログラムのそれぞれを格納する格納手段と、
前記撮影モード選択手段により連写モードを選択された場合に、前記連写専用の露出制御プログラムに基づいて、露出制御動作を実行する露出制御手段とを具備し、前記連写専用の露出制御プログラムは、被写体の輝度値が小さくなるに従って、シャッタ速度を順次低速になるように設定して相対的に小さい絞り開口を示す絞り値を維持し、連写速度を維持可能な限界又は限界近傍に当該シャッタ速度を維持した状態に達すると、さらに被写体の輝度値が小さくなるに従って、絞り開口を順次大きくするように絞り値を設定するか、又はISO感度値を順次大きく設定するように構成されており、露出制御手段は、前記連写専用の露出制御プログラムに基づいて、シャッタ速度を調整するシャッタ手段、絞り開口を調整する絞り手段及びISO感度値を設定するISO感度設定手段を制御する構成である。
【0009】
このような構成の電子カメラであれば、連写モードに適した撮影条件(露出条件)で撮影を行うことが可能となる。具体的には、例えば相対的に小さい絞り値を維持することにより、被写界深度が深くなり、AF動作時間を短縮化できると共に、AF誤差による画質の劣化を低減できる。また、ISO感度の増加を抑制するように設定することにより、画像のS/N比を向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(電子カメラの構成)
図1は、同実施形態に関係する電子カメラの要部を示すブロック図である。同実施形態の電子カメラは、通常の静止画撮影機能以外に、連続撮影機能(連写モード)も有する電子スチールカメラ(ディジタルカメラ)を想定する。
【0012】
同実施形態の電子カメラは、図1に示すように、大別して撮影系10と、記憶系と、表示系と、制御・操作系とから構成されている。撮影系10は、ズームレンズ11Aと、フォーカスレンズ11Bと、絞り部11Cとからなる光学レンズ系11を有する。ズームレンズ11A、フォーカスレンズ11B、及び絞り部11Cはそれぞれ、システムコントローラ50によりレンズ制御部(ドライバ)70を介して駆動制御される。
【0013】
さらに、撮影系10は、撮像素子12と、撮像回路13と、A/Dコンバータ14とを有する。撮像素子12は、通常では数百万画素のCCD(charge coupled device)を有し、光学レンズ系11を介して入射した被写体像を光電変換する。撮像回路13は、撮像素子12からの撮像信号を入力し、ガンマ補正やホワイトバランス調整などの各種の信号処理を行う。ここで、撮像素子12の部分には、露光時間を制御するためのシャッタが設けられている。シャッタは、後述する操作部60のレリーズボタンの操作に応じて、システムコントローラ50によりシャッタ(開閉)制御される。撮像回路13は、ゲインコントロール機能を有し、後述するISO感度(フィルム感度SVに相当する)をシステムコントローラ50の制御に応じて調整する。A/Dコンバータ14は、撮像回路13から得られた撮像信号(画素数に応じたアナログ信号)をディジタル信号(画像データ)に変換する。
【0014】
記憶系は、バッファメモリとして機能する内蔵メモリ(以下バッファメモリと表記する場合がある)25以外に、画像データを保存するための記録媒体ユニット20を有する。記録媒体ユニット20は、記録媒体22及びインターフェース(メモリスロット)21を有する。同実施形態の記録媒体(SM)22としては、フラッシュEEPROMからなるメモリカード(例えばスマートメディア仕様)を想定する。
【0015】
表示系は、撮影画像を表示するための画像用LCD(liquid crystal display)30と、LCD制御回路31と、操作用情報(後述する警告表示を含む)を表示するためのLCD32とからなる。画像用LCD30は、カメラ本体の背面に配置された表示モニタである。LCD制御回路31は、表示データを格納するためのVRAM(ビデオRAM)を含む。
【0016】
制御・操作系は、システムコントローラ50及び操作部60からなる。システムコントローラ50は、制御用CPU(マイクロプロセッサ)及びその制御プログラムを格納したメモリから構成されている。システムコントローラ50は、前述の撮影系10を制御し、撮影動作に必要な各種画像処理を行う画像処理部51、バッファメモリ25に格納された画像データの画像圧縮処理(例えばJPEG圧縮方式)及び画像伸長処理を行う圧縮/伸張処理部52、及び後述する露出制御処理(AE処理)を実行するための露出制御部53を有する。露出制御部53は、具体的には単写モードに対応する露出制御プログラム及び連写モードに対応する連写専用の露出制御プログラムからなる。
【0017】
さらに、システムコントローラ50は、前述のレンズ制御部70の制御、ストロボ80の制御、及び操作部60からの各種入力の受け付け処理などを実行する。操作部60は、レリーズ(シャッタ)ボタン、モード(再生、撮影、パワーオフなど)設定用ダイヤル60A、選択用十字キー60B、及びOKスイッチなどを有する。
【0018】
また、システムコントローラ50は、自動露出検出回路(AE回路)100及び自動焦点調節回路(AF回路)101からそれぞれの検出結果を入力する。AE回路100は、A/Dコンバータ14から出力される撮像画像(画像データ)を入力し、自動露出制御に必要な輝度値(BV)を検出する。AF回路101は、A/Dコンバータ14から出力される撮像画像(画像データ)を入力し、合焦状態を判定するためのコントラストを検出する。システムコントローラ50は、AF回路101からのコントラスト情報により合焦状態(ピントが合っている状態)を判定し、当該合焦状態を得るようにレンズ制御部70を介してフォーカスレンズ11Bの位置を調節する。
【0019】
さらに、システムコントローラ50は露出制御部53のプログラムを起動し、AE回路100からの輝度値(BV)に基づいて、単写モードでの露出制御と共に、同実施形態に関係する連写モードでの露出制御(複数の制御モードからなる)を実行する。
【0020】
また、本装置は、外部装置とデータの授受を行うための外部インターフェース40及び外部入出力用端子41を有し、例えばテレビジョンやパーソナルコンピュータと画像データなどの授受を行うことができる。
【0021】
(基本的動作)
同実施形態の電子カメラは、通常撮影動作である単写モード以外に、連続撮影動作の連写モードを選択できる機能を有する。連写モードは、例えばLCD32のメニュー画面上で、操作部60の選択用十字キー60Bの操作により選択設定される。連写モードには、高速モードと低速モードが用意されている。また、当該メニュー画面上で、選択用十字キー60Bの操作により、絞り値(AV)及びシャッタ速度(ST:露出時間TVに相当する)が設定される。さらに、例えば操作部60のモード設定用ダイヤル60Aの操作により、自動モード(プログラムモード)、絞り優先モード、シャッタ優先モード、マニュアルモードなどの露出制御モード(撮影モード)が選択的に設定される。
【0022】
(連写モードの露出制御動作)
以下プログラム図及び設定ステップ図を参照して、連写モードでの露出制御を説明する。
【0023】
(単写モード)
まず、図9は、従来の通常撮影動作(単写モード)における露出制御での適正プログラムモードを示すプログラム図である。このプログラム図は、ISO感度を例えば最低の「100」に一定にした場合に、被写体の輝度値(BV)の検出結果(AE回路100の出力)に応じた絞り値(AV)とシャッタ速度(STまたはTV)との関係を示す。ここで、適正露出条件式とは、「AV+TV(ST)=BV+SV(ISO)」である。従って、システムコントローラ50は、当該条件式に基づいて、被写体の輝度値(BV)の変化に応じて、当該プログラム図から絞り値(AV)とシャッタ速度(STまたはTV)を算出して、撮影系10を制御する。即ち、例えば輝度値(BV)がレベル「9」の明るさで、シャッタ速度(STまたはTV)を相対的に高速値(TV=9,ST=1/500)の場合には、システムコントローラ50は絞り値(AV)を相対的に小絞り値(7)に設定する。
【0024】
(高速連写のプログラムモード)
図10は、低いISO感度(例えば100)を優先させた高速連写モード(例えば10〜15コマ/s)での適正プログラムモードを示すプログラム図である。ここで、図中の白丸は無効を意味し、黒丸が有効を意味する。また、高速連写のシャッタ速度(STまたはTV)の限界値(連写速度を維持できる最小速度値)を「ST=1/60,TV=6」に設定した場合である。なお、適正露出による撮影可能範囲は、被写体の輝度値(BV)の最小値(−1)〜最大値(14)までの範囲に相当する。
【0025】
まず、当該高速連写のプログラムモードでは、図10に示すように、被写体の輝度値(BV)が「6以上」であれば、システムコントローラ50は、シャッタ速度(TV)を限界まで順次低速に設定することにより、絞り値(AV)を相対的に小絞り値(7)に設定できる。
【0026】
さらに、図2に示すように、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」に設定した場合に、被写体の輝度値(BV)が「1〜6未満」であれば、絞り値(AV)を小絞り値(7)から開放(2)に順次大きく(開放側へ)設定することにより、シャッタ速度(TV)を限界値(TV=6,ST=1/60)で維持した制御を実行できる(ステップS1)。ここで、被写体の輝度値(BV)が「0〜1未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を相対的に開放(2)に設定したまま、ISO感度を「200」に増加することにより、シャッタ速度を限界値に維持できる(ステップS2)。同様に、被写体の輝度値(BV)が「−1〜0未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を開放(2)にしたまま、ISO感度を「400」に増加することにより、シャッタ速度を限界値に維持できる(ステップS3)。なお、ISO感度の増加は、前述したように、撮像回路13のゲインコントロール機能によるCCDのゲイン調整で実現される。但し、ISO感度の増加は、画像のS/N比の劣化を招く。
【0027】
以上のような露出制御モードは、連写速度の維持可能な限界までシャッタ速度を維持する高速連写のプログラムモードの場合に、低いISO感度(例えば100)を優先させて、相対的に小さい絞り値を維持する。従って、被写界深度が深くなり、AF動作時間を短縮化できると共に、高速連写モードの場合でも撮影画質の劣化を低減できる。また、ISO感度の増加を抑制することにより、画像のS/N比の劣化も低減できる。
【0028】
(低速連写のプログラムモード)
図11は、低いISO感度(例えば100)を優先させた低速連写モード(例えば2〜5コマ/s)での適正プログラムモードを示すプログラム図である。ここで、低速連写のシャッタ速度(STまたはTV)の限界値を「ST=1/30,TV=5」に設定した場合である。なお、適正露出による撮影可能範囲は、被写体の輝度値(BV)の最小値(−2)〜最大値(14)までの範囲に相当する。
【0029】
まず、当該低速連写のプログラムモードでは、図11に示すように、被写体の輝度値(BV)が「5以上」であれば、システムコントローラ50は、シャッタ速度(TV)を限界まで順次低速に設定することにより、絞り値(AV)を相対的に小絞り値(7)に設定できる。
【0030】
さらに、図3に示すように、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」に設定した場合に、被写体の輝度値(BV)が「0〜5未満」であれば、絞り値(AV)を小絞り値(7)から開放(2)に順次大きく(開放側へ)設定することにより、シャッタ速度(TV)を限界値(TV=5,ST=1/30)で維持した制御を実行できる(ステップS1)。ここで、被写体の輝度値(BV)が「−1〜0未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を相対的に開放(2)に設定したまま、ISO感度を「200」に増加することにより、シャッタ速度を限界値に維持できる(ステップS2)。同様に、被写体の輝度値(BV)が「−2〜−1未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を開放(2)にしたまま、ISO感度を「400」に増加することにより、シャッタ速度を限界値に維持できる(ステップS3)。
【0031】
以上のような露出制御モードにおいても、結果的にAF動作時間を短縮化できると共に、撮影画質の劣化及び画像のS/N比の劣化も低減できる。
【0032】
(高速連写のプログラムモードの変形例1)
図4及び図12は、高速連写のプログラムモードでの変形例を示す設定ステップ図及びプログラム図である。本変形例は、絞り値(AV)を優先させた場合の露出制御モードに関する。なお、シャッタ速度(STまたはTV)の限界値を「TV=6,ST=1/60」に設定し、適正露出による撮影可能範囲を被写体の輝度値(BV)の最小値(−1)〜最大値(14)までの範囲を想定している。以下、図4及び図12を参照して具体的に説明する。
【0033】
まず、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」に設定した場合に、被写体の輝度値(BV)が「6以上」であれば、絞り値(AV)を相対的に小絞り値(7)に設定した状態で、シャッタ速度(TV)を限界値(TV=6,ST=1/60)から最大値(TV=14,ST=1/16000)の間で変化させた制御を実行できる(ステップS1)。
【0034】
被写体の輝度値(BV)が「5〜6未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「200」に増加して、絞り値(AV)を小絞り値(7)に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS2)。同様に、被写体の輝度値(BV)が「4〜5未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「400」に増加することにより、絞り値(AV)を小絞り値(7)に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS3)。
【0035】
次に、被写体の輝度値(BV)が「3〜4未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」にシフトして、絞り値(AV)を開放側の絞り値(4)に設定することにより、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS4)。同様に、輝度値(BV)が「1〜3未満」までの範囲では、ISO感度を「200」及び「400」までに増加することにより、絞り値(AV)を絞り値(4)に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS5,S6)。さらに、輝度値(BV)が「−1〜1未満」までの範囲では、ISO感度を「200」及び「400」までに増加して、絞り値(AV)を開放(2)させることにより、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS7,S8)。
【0036】
以上のような露出制御モードは、相対的に小さい絞り値を優先的に維持するため、被写界深度が深くなり、AF動作時間を短縮化できると共に、高速連写モードの場合でも撮影画質の劣化を低減できる。
【0037】
(高速連写のプログラムモードの変形例2)
図5及び図13は、高速連写のプログラムモードでの変形例を示す設定ステップ図及びプログラム図である。本変形例は、絞り値(AV)とISO感度値をバランスさせた場合の露出制御モードに関する。なお、シャッタ速度(STまたはTV)の限界値を「TV=6,ST=1/60」に設定し、適正露出による撮影可能範囲を被写体の輝度値(BV)の最小値(0)〜最大値(14)までの範囲を想定している。以下、図5及び図13を参照して具体的に説明する。
【0038】
まず、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」に設定した場合に、被写体の輝度値(BV)が「6以上」であれば、絞り値(AV)を相対的に小絞り値(7)に設定した状態で、シャッタ速度(TV)を限界値(TV=6,ST=1/60)から最大値(TV=14,ST=1/16000)の間で変化させた制御を実行できる(ステップS1)。
【0039】
被写体の輝度値(BV)が「5〜6未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「200」に増加して、絞り値(AV)を小絞り値(7)に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS2)。被写体の輝度値(BV)が「4〜5未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を絞り値(6)に大きくして、ISO感度を「200」に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS3)。
【0040】
次に、被写体の輝度値(BV)が「3〜4未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を開放側の絞り値(5)に設定して、ISO感度を「200」に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS4)。被写体の輝度値(BV)が「2〜3未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「400」に増加して、絞り値(AV)を開放側の絞り値(5)に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS5)。
【0041】
さらに、被写体の輝度値(BV)が「1〜2未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を開放側の絞り値(4)に設定して、ISO感度を「400」に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS6)。被写体の輝度値(BV)が「0〜1未満」の場合には、システムコントローラ50は、絞り値(AV)を開放側の絞り値(3)に設定して、ISO感度を「400」に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS7)。
【0042】
以上のような露出制御モードは、相対的に小さい絞り値を優先的に維持するため、被写界深度が深くなり、AF動作時間を短縮化できると共に、高速連写モードの場合でも撮影画質の劣化を低減できる。
【0043】
(高速連写の絞り優先モード)
図6及び図14は、高速連写の絞り優先モードを示す設定ステップ図及びプログラム図である。本例は、ユーザが絞り値(AV)を設定し、この絞り値(AV)を優先させた場合の露出制御モード(絞り優先モード)に関する。当該絞り値(AV)は、ユーザにより任意に設定される場合を想定する。なお、シャッタ速度(STまたはTV)の限界値を「TV=6,ST=1/60」に設定し、適正露出による撮影可能範囲を被写体の輝度値(BV)の最小値(2)〜最大値(12)までの範囲を想定している。以下、図6及び図14を参照して具体的に説明する。
【0044】
まず、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」に設定した場合に、被写体の輝度値(BV)が「4以上」であれば、絞り値(AV)をユーザによる設定値(5)に維持した状態で、シャッタ速度(TV)を限界値(TV=6,ST=1/60)から最大値(TV=14,ST=1/16000)の間で変化させた制御を実行できる(ステップS1)。
【0045】
被写体の輝度値(BV)が「3〜4未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「200」に増加して、絞り値(AV)を設定値(5)に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS2)。同様に、被写体の輝度値(BV)が「2〜3未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「400」に増加することにより、絞り値(AV)を設定値(5)に維持した状態で、限界シャッタ速度を維持できる(ステップS3)。
【0046】
以上のような露出制御モードによれば、連写に適した絞り優先モードにより撮影を行うことができる。また、ISO感度の増加をできるだけ抑えるようにしたので、撮影画質の変化を低減できる。
【0047】
(高速連写のシャッタ優先モード)
図7及び図15は、高速連写のシャッタ優先モードを示す設定ステップ図及びプログラム図である。本例は、ユーザがシャッタ速度(TV)を設定し、このシャッタ速度(TV)を優先させた場合の露出制御モード(シャッタ優先モード)に関する。当該シャッタ速度(TV)は、ユーザにより任意に設定される高速値(TV=10,ST=1/1000)の場合を想定する。なお、適正露出による撮影可能範囲を被写体の輝度値(BV)の最小値(2)〜最大値(10)までの範囲を想定している。以下、図7及び図15を参照して具体的に説明する。
【0048】
まず、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」に設定した場合に、被写体の輝度値(BV)が「9〜10」であれば、絞り値(AV)を「7〜6」に設定して、シャッタ速度(TV)を設定値(TV=10,ST=1/1000)に維持する制御を実行できる(ステップS1)。
【0049】
被写体の輝度値(BV)が「8〜9未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「200」に増加して、絞り値(AV)を「6」に設定して、設定シャッタ速度を維持できる(ステップS2)。同様に、被写体の輝度値(BV)が「3〜8未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「400」に増加して、絞り値(AV)を「6〜2」に設定して、設定シャッタ速度を維持できる(ステップS3)。
【0050】
以上のような露出制御モードによれば、連写に適したシャッタ優先モードにより撮影を行うことができる。また、極力絞り値を小さいまま維持することで、被写界深度が深くなり、AF動作時間を短縮できる。
【0051】
(高速連写のシャッタ優先モードの変形例)
図8及び図16は、高速連写のシャッタ優先モードでの変形例を示す設定ステップ図及びプログラム図である。本変形例は、図7及び図15と同様に、ユーザがシャッタ速度(TV)を設定し、このシャッタ速度(TV)を優先させた場合の露出制御モード(シャッタ優先モード)に関する。当該シャッタ速度(TV)は、ユーザにより任意に設定される高速値(TV=10,ST=1/1000)の場合を想定する。なお、適正露出による撮影可能範囲を被写体の輝度値(BV)の最小値(3)〜最大値(10)までの範囲を想定している。以下、図8及び図16を参照して具体的に説明する。
【0052】
まず、システムコントローラ50は、ISO感度を「100」に設定した場合に、被写体の輝度値(BV)が「5〜10」であれば、絞り値(AV)を「7〜2」に設定して、シャッタ速度(TV)を設定値(TV=10,ST=1/1000)に維持する制御を実行できる(ステップS1)。
【0053】
被写体の輝度値(BV)が「4〜5未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「200」に増加して、絞り値(AV)を開放側に大きくして、設定シャッタ速度を維持できる(ステップS2)。同様に、被写体の輝度値(BV)が「3〜4未満」の場合には、システムコントローラ50は、ISO感度を「400」に増加して、絞り値(AV)を大きい値「2」に維持して、設定シャッタ速度を維持できる(ステップS3)。
【0054】
以上のような露出制御モードによれば、連写に適したシャッタ優先モードにより撮影を行うことができる。また、ISO感度の増加をできるだけ抑えるようにしたので、画質の劣化を低減できる。なお、図7及び図15のモードと比較した場合に、絞り値(AV)を相対的に大きく設定して、ISO感度を順次増大させることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、連写機能を備えた電子カメラ装置において、単写モードとは別に連写モードに適した露出制御モードを実行することにより、連写動作に適した撮影条件での撮影動作を実現することができる。具体的には、連写動作時に、AF動作時間を短縮することができると共に、撮影画質の劣化や画像のS/N比の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係する電子カメラの要部を示すブロック図。
【図2】同実施形態に関係する高速連写モードでの露出制御動作を説明するための設定ステップ図。
【図3】同実施形態に関係する低速連写モードでの露出制御動作を説明するための設定ステップ図。
【図4】同実施形態に関係する高速連写モードの変形例1を説明するための設定ステップ図。
【図5】同実施形態に関係する高速連写モードの変形例2を説明するための設定ステップ図。
【図6】同実施形態に関係する高速連写の絞り優先モードを説明するための設定ステップ図。
【図7】同実施形態に関係する高速連写のシャッタ優先モードを説明するための設定ステップ図。
【図8】同実施形態に関係する高速連写のシャッタ優先モードの変形例を説明するための設定ステップ図。
【図9】従来の単写モードでの露出制御動作を説明するためのプログラム図。
【図10】同実施形態に関係する高速連写モードでの露出制御動作を説明するためのプログラム図。
【図11】同実施形態に関係する低速連写モードでの露出制御動作を説明するためのプログラム図。
【図12】同実施形態に関係する高速連写モードの変形例1を説明するためのプログラム図。
【図13】同実施形態に関係する高速連写モードの変形例2を説明するためのプログラム図。
【図14】同実施形態に関係する高速連写の絞り優先モードを説明するためのプログラム図。
【図15】同実施形態に関係する高速連写のシャッタ優先モードを説明するためのプログラム図。
【図16】同実施形態に関係する高速連写のシャッタ優先モードの変形例を説明するためのプログラム図。
【符号の説明】
10…撮影系
11…光学系
11A…ズームレンズ
11B…フォーカスレンズ
11C…絞り部
12…撮像素子
13…撮像回路
14…A/Dコンバータ
20…記録媒体ユニット
21…メモリインターフェース
22…メモリカード(SM)
25…内蔵メモリ(バッファメモリ)
30…画像用LCD
31…LCD制御回路
32…LCD
40…外部インターフェース
41…外部入出力端子
50…システムコントローラ
51…画像処理部
52…圧縮/伸張処理部
53…露出制御部
60…操作部
100…AE(自動露出検出)回路
101…AF(自動焦点調節)回路
Claims (4)
- 通常撮影動作を行う単写モード及び連続撮影動作を行う連写モードの各撮影モードを有し、当該各撮影モードのいずれかを選択するための撮影モード選択手段と、
前記単写モードに対応する露出制御プログラム及び前記連写モードに対応する連写専用の露出制御プログラムのそれぞれを格納する格納手段と、
前記撮影モード選択手段により連写モードを選択された場合に、前記連写専用の露出制御プログラムに基づいて、露出制御動作を実行する露出制御手段と
を具備し、
前記連写専用の露出制御プログラムは、被写体の輝度値が小さくなるに従って、シャッタ速度を順次低速になるように設定して相対的に小さい絞り開口を示す絞り値を維持し、連写速度を維持可能な限界又は限界近傍に当該シャッタ速度を維持した状態に達すると、さらに被写体の輝度値が小さくなるに従って、絞り開口を順次大きくするように絞り値を設定するか、又はISO感度値を順次大きく設定するように構成されており、
露出制御手段は、前記連写専用の露出制御プログラムに基づいて、シャッタ速度を調整するシャッタ手段、絞り開口を調整する絞り手段及びISO感度値を設定するISO感度設定手段を制御する
ことを特徴とする電子カメラ装置。 - 前記連写専用の露出制御プログラムは、
連写速度を維持可能な限界又は限界近傍に当該シャッタ速度を維持した状態では、所定の絞り開口を示す絞り値に設定された状態で、ISO感度値を大きく設定するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ装置。 - 前記連写専用の露出制御プログラムは、
連写速度を維持可能な限界又は限界近傍に当該シャッタ速度を維持した状態では、所定のISO感度値に設定された状態で、絞り開口を大きく設定するために絞り値を設定するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ装置。 - 通常撮影動作を行う単写モード及び連続撮影動作を行う連写モードの各撮影モードを有し、当該各撮影モードのいずれかを選択するための撮影モード選択手段と、
前記単写モードに対応する露出制御プログラム及び前記連写モードに対応する連写専用の露出制御プログラムのそれぞれを格納する格納手段と、
前記撮影モード選択手段により連写モードを選択された場合に、前記連写専用の露出制御プログラムに基づいて、露出制御動作を実行する露出制御手段と
を具備し、
前記連写専用の露出制御プログラムは、被写体の輝度値が小さくなるに従って、絞り開口が相対的に大きくなるように絞り値を設定して、任意に設定されたシャッタ速度を維持し、当該絞り値が設定可能範囲の限界又は限界近傍に設定された状態でISO感度値を順次大きく設定するように構成されており、
露出制御手段は、前記連写専用の露出制御プログラムに基づいて、シャッタ速度を調整するシャッタ手段、絞り開口を調整する絞り手段及びISO感度値を設定するISO感度設定手段を制御する
ことを特徴とする電子カメラ装置。
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