JP4352822B2 - 熱交換器の運転制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、気相の高温流体と少なくとも熱交換器に供給するときに液相である低温流体との熱交換を行う熱交換器の運転制御装置に関し、特に、高温流体の熱により低温流体を蒸発させる蒸発器として熱交換器を使用する場合に好適な熱交換器の運転制御装置に関するものである。
気相の高温流体と、少なくとも供給時に液相の低温流体との熱交換を行う熱交換器の応用例として、従来から燃料電池システムの改質反応器に供給する原料ガスを、液体原料を蒸発させることにより得る蒸発器は知られている(特許文献1参照)。
この蒸発器は、燃料電池のアノード排ガスを燃焼させた燃焼ガスを蒸発用熱源として蒸発室内に配置した配管内に導入し、液体原料を蒸発室上部に設けた原料噴射装置から前記配管に向けて噴射することで、原料ガスとして蒸発・ガス化するように構成している。
特開2002-124278号公報
しかしながら、上記従来例では、蒸発器内の蒸発用熱源を導入した配管に液体原料を噴射して蒸発・ガス化するものであるため、起動時等において、液体原料と蒸発器との温度差による熱衝撃によって蒸発器自体に過大な熱応力が発生し、蒸発器の信頼性が低下する不具合があった。
また、改質器側で原料ガスを必要とする都度、液体原料を噴射して蒸発させる場合にも、前記温度差に起因して、蒸発器に過大な熱応力が発生し、蒸発器の信頼性が低下する不具合があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、気相の高温流体と少なくとも供給するときに液相の低温流体との熱交換を行う熱交換器の耐久信頼性を向上可能な熱交換器の運転制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、高温流体と低温流体との熱交換を行う熱交換器の運転制御装置であって、熱交換器に気相の高温流体を供給する高温流体供給手段と、熱交換器に液相の低温流体を供給する低温流体供給手段と、熱交換器の運転開始時に、先ず前記低温流体供給手段により低温流体を熱交換器に供給した後に、前記高温流体供給手段により高温流体を熱交換器に供給する運転制御手段とを備え、先ず低温流体を熱交換器に供給した後に、高温流体を熱交換器に供給して起動または作動再開させるようにした。
したがって、本発明では、先ず低温流体を熱交換器に供給するため、低温流体の流入時に低温流体と熱交換器自体の温度差を小さくできる。また、先に供給する低温流体は液相であるゆえにその熱伝導性が高く、熱交換器から熱を奪うことで、熱交換器の急激な温度上昇が抑制される。これらによって、熱交換器に熱衝撃やそれに起因する熱応力を生じさせることがなく、熱交換器の耐久信頼性を向上できる。
しかも、高温流体供給手段より高温流体の供給する前に、低温流体供給手段より供給する低温流体の単位時間あたり流量を一時的に減少させ、高温流体供給手段による高温流体供給後に、低温流体供給手段より供給する低温流体の単位時間あたり流量を漸次増やしたり、若しくは、低温流体供給手段より先ず熱交換器に供給する低温流体の単位時間あたりの流量を、定常運転時の単位時間あたりの流量よりも少なく設定し、高温流体供給開始後に漸次増やして定常運転時の単位時間あたりの流量に復帰させるため、低温流体の出口での温度を高めることができる。
以下、本発明を蒸発器に適用した熱交換器の運転制御装置を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明を適用した熱交換器の運転制御装置の第1実施形態を示し、図1は本発明の熱交換器の運転制御装置を含む燃料電池システムの概略図、図2は熱交換器の運転制御装置による制御タイムチャートである。先ず、図1により、本発明の熱交換器の運転制御装置を含む燃料電池システムについて説明する。
図1において、燃料電池システムは、原料ガスから水素リッチな改質ガスを生成する改質反応器1と、改質ガスに含まれる水素と空気に含まれる酸素とにより発電を行う燃料電池スタック2と、燃料電池スタック2のアノード排ガスを空気により燃焼させる燃焼器3と、改質反応器1に原料ガスを供給する原料ガス供給手段4と、燃料電池システムを制御するコントローラ5とを備えている。
前記改質反応器1は、原料ガス供給手段4より供給される炭化水素を主成分とする原料ガスを改質して水素リッチな改質ガスを生成し、燃料電池スタック2にアノードガスとして供給する。前記燃料電池スタック2は、改質反応器1より供給された改質ガス中の水素と空気供給ブロア9により送出された空気中の酸素との電気化学反応により発電する。電気化学反応に供されずに排出されたアノード排ガスは排水素燃焼器3に供給され、カソード排ガスは原料ガス供給手段4に比較的低温の加熱ガス(高温流体)として供給する。前記排水素燃焼器3は、燃料電池スタック2よりのアノード排ガスを空気供給ブロア9から送出された空気により燃焼させ、燃焼ガスを原料ガス供給手段4に比較的高温の加熱ガス(高温流体)として供給する。
前記原料ガス供給手段4は、液相の低温流体としての液体原料から気相の原料ガスを生成して前記燃料電池システムの改質反応器1に供給するものであり、液体原料を蒸発・ガス化させる蒸発器として機能する熱交換器6と、前記排水素燃焼器3の燃焼ガスおよび燃料電池スタック2のカソード排ガスを熱交換器6に熱源(高温流体)として選択供給する高温流体供給手段としての熱源制御手段7と、熱交換器6に液体原料(低温流体)を供給する低温流体供給手段としての液体原料供給手段8とで構成している。
前記熱交換器6は、前記液体原料供給手段8から供給された液体原料を図示しない低温流体通路に供給し、熱源制御手段7から熱源として供給される加熱ガス(高温流体)の熱により蒸発・ガス化させ、三方弁10を介して改質反応器1に供給する。
前記熱源制御手段7は、比較的低温の高温流体であるカソード排ガスの熱交換器6への供給量を調整する第1流量調整弁11と、比較的高温の高温流体である排水素燃焼器3の燃焼ガスの熱交換器6への供給量を調整する第2流量調整弁12とを備える。
前記第1流量調整弁11は、燃料電池スタック2のカソード排ガスを、一方の切換え位置では低温側加熱ガスとして熱交換器6に供給可能であり、他方への切換え位置では外気に排出可能である。第1流量調整弁11は、また、中間の切換え位置ではカソード排ガスをその切換え位置を調節することにより上記両者への排出量・供給量の配分割合を調節可能である。
前記第2流量制御弁12は、排水素燃焼器3の燃焼ガスを、一方の切換え位置では高温側加熱ガスとして熱交換器6に供給可能であり、他方への切換え位置では熱交換器6をバイパスして外気に排出可能である。第2流量調整弁12は、また、中間の切換え位置では燃焼ガスをその切換え位置を調節することにより上記両者への排出量・供給量の配分割合を調節可能である。
カソード排ガスの温度は、通常、60℃〜70℃程度であり、また、燃焼ガスの温度は、例えば、通常400℃前後である。このため、燃焼ガスとカソード排ガスとの混合割合を調節することで、前記熱交換器6に供給するガスの温度を調節可能であり、燃焼ガスのみを供給する場合に加熱エネルギが最大となり、カソード排ガスのみを供給する場合には加熱エネルギを最小とできる。
前記液体原料供給手段8は、液体原料を貯蔵するタンク13と、タンク13内の液体原料を熱交換器6に供給するポンプ14と、三方弁10からタンク13に至る凝縮器15付きの戻し通路16とを備える。運転停止時には、ポンプ14は熱交換器6内の液体原料を抜いてタンク13に回収するよう逆転可能であり、また、蒸発した原料ガスを、三方弁10を経由して凝縮器15により液化してタンク13に回収することを可能としている。
前記コントローラ5は、熱交換器6の運転制御手段でもあり、低温流体通路の温度を温度センサ20により、低温流体通路の液体原料のレベルをレベルセンサ21により、熱交換器6からの蒸気の有無を蒸気センサ22により各入力を受け、第1、第2流量調整弁11、12、ポンプ14、三方弁10、凝縮器15を各制御する。
以上の構成の燃料電池システムにおいては、原料ガス供給手段4からの原料ガスを改質反応器1により改質した改質ガスと空気供給ブロワ9からの空気とが燃料電池スタック2に導入され、発電に供される。発電に供されなかった改質ガスであるアノード排ガスは排水素燃焼器3に供給され、排水素燃焼器3で空気供給ブロワ9より供給される空気により燃焼され、その燃焼ガスは原料ガス供給手段4に導入される。また、燃料電池スタック2からのカソード排ガスも原料ガス供給手段4に導入される。
原料ガス供給手段4は、図2に示す制御タイムチャートにしたがってコントローラ5により運転制御がなされる。図2において、(A)は液体原料(低温流体)および加熱ガス(高温流体)の流量、(B)は熱交換器6の低温流体通路の温度、(C)は熱交換器6内低温流体通路の液体原料量、(D)は液体原料のポンプ14の作動を時間の経過と共に示すタイムチャートである。以下、これらの制御タイムチャートにより熱交換器の運転制御装置の制御内容(運転制御方法)を説明する。
原料ガス供給手段4の停止時においては、熱交換器6の低温流体通路から液体原料が抜かれており、低温流体通路内には液体原料が存在せず、排水素燃焼器3の燃焼ガスは熱源制御手段7の第2流量調整弁12により熱交換器6をバイパスして排出されており、燃料電池スタック2のカソード排ガスも熱源制御手段7の第1流量調整弁11により外気に排出されている。
運転開始時の起動制御は、先ず、ポンプ14を作動させてタンク13の液体原料(低温流体)を熱交換器6に供給し(図2中の時点t1参照、以下、時点t1・・・と表示する)、低温流体通路内を規定量の液体原料で満たしたことを低温流体通路内の液面レベルにより確認し後にポンプ14を停止して液体原料の供給を一次的に停止する(図2の(C)、(D)参照)。
次に、加熱ガス(高温流体)であるアノード排ガスおよび排水素燃焼器3の燃焼ガスを熱源制御手段7の第1、第2流量調整弁11、12を経由させて熱交換器6へ供給を開始する(時点t2、(A)参照)。
低温流体通路内の液体原料は昇温され、時点t3において液体原料の温度が蒸発温度に達し、熱交換器6内の液体原料の蒸発・ガス化が開始され(時点t3、(B)参照)、得られた原料ガスを改質反応器1に供給する。液体原料は、時点t3以降、加熱ガス供給による低温流体通路の昇温に応じて蒸発・ガス化される。この場合、第1流量調整弁11により低温側加熱ガスであるカソード排ガスを外気に排出し、第2流量調整弁12により高温側加熱ガスである燃焼ガスの全量を熱交換器6に供給することで、前記昇温を速やかに行うことができる。
上記起動時においては、熱交換器6に液体原料(低温流体)を供給する際に、加熱ガス(高温流体)よりも先に液体原料を供給し、熱交換器6の低温流体通路を液体原料で満たし、その後に加熱ガスを供給する。これにより、低温流体通路の温度は熱伝達のよい液体原料の温度に支配されるので、加熱ガスを一気に供給しても熱交換器6自体が急激な温度変化を起こすことがなく、これにより熱交換器6に熱衝撃による過大な応力が発生するのを抑制できる。
蒸発により低温流体通路内の液体原料が規定量より減少すると、ポンプ14を再び作動させてタンク13の液体原料を熱交換器6に供給する(時点t4)。ポンプ14による新たな液体原料の供給により低温流体通路内は一次的に温度が低下する((B)参照)が、加熱ガスの供給が継続されているため、再び昇温してゆく。以降、燃料電池システムの要求に応じて調整された流量の液体原料と加熱ガスとが供給され、原料ガス供給手段4の通常運転に移行する。
供給する加熱ガスは、燃料電池システムが要求する原料ガスの量に応じて低温流体通路内の温度を制御するよう、第1、第2流量調整弁11、12の切換え位置を調整して高温側加熱ガスである燃焼ガスと低温側加熱ガスであるカソード排ガスとの混合割合を調整して熱交換器6に供給する。図中(A)、(D)の加熱ガスおよび液体原料の流量、ポンプ作動量は一定量に画いているが、実際には、燃料電池システムの要求に応じて調整される。
燃料電池システム側からの原料ガス供給の要求が無くなった場合(待機指令が入力される場合でもよい)には、先ず、加熱ガスの供給を停止させ(時点t5)、三方弁10を切換えて戻り通路16と熱交換器6とを連通させ、凝縮器15を作動させる。
熱交換器6内で既に蒸発した原料ガスは、蒸気センサ22で有無が確認でき、熱交換器6と戻り通路16とが三方弁10により連通し、凝縮器15が作動しているため、蒸気は三方弁10を介して戻り通路16に流れ込み、凝縮器15で凝縮させて液体化後に原料タンク13に戻される。
加熱ガス供給の停止は、第1、第2流量調整弁11、12の切換え位置を調整して、燃焼ガスは熱交換器6をバイパスして外気に排出させ、カソード排ガスは直接外気に排出することで、熱交換器6への供給を停止して行う。低温流体通路内の温度は、熱交換器6へ供給される熱源がなくなり、しかも、液体原料の供給が継続され新たに低温の液体原料が次々と供給されるため、図2(B)に示すように、時点t5以降は速やかに低下する。液体原料の温度が蒸発温度より高い場合には原料ガスへの蒸発が継続するため、蒸発潜熱によっても温度低下を促進する。
次いで、ポンプ14を停止させて液体原料の供給を停止する(時点t6)。この時、熱交換器6の温度を温度センサ20により検出し、蒸発温度より低下していることを確認することもできる。引き続き、ポンプ14を排出側に作動させ、熱交換器6の低温流体通路内に満たされている液体原料を原料タンク13に回収し、低温流体通路を空の状態とする(時点t7〜t8)。
このように、停止時には、加熱ガス(高温流体)の供給を先に停止し、その後に液体原料(低温流体)の供給を停止することにより、熱交換器6の温度を速やかに下げることができ、次回の動作再開時において、液体原料(低温流体)を熱交換器6に供給する際の熱衝撃を緩和することができる。
なお、図2(B)に示すように、停止後、熱交換器6の温度を高温側加熱ガスである燃焼ガスの温度よりも低い所定の温度に保つようにしてもよい(時点t9以降参照)。所定の温度は、液体原料を熱交換器6に供給した際に熱交換器6の信頼性が低下するような過大な熱応力が発生しない温度であり、液体原料の温度に近いほど熱応力は発生しない。一方、温度が高いほど液体原料を速やかに蒸発できる。この所定の温度は、事前に過大な熱応力の発生する上限温度を実験等で求めて決定することが望ましい。この熱交換器6の所定の温度は、次回に液体原料を熱交換器6に供給する起動時の時点t1まで継続される。このようにすることにより、次回の負荷要求による作動再開時に、液体原料(低温流体)が熱交換器6に流入してくる際の熱衝撃を防ぎ、液体原料を速やかに蒸発させることができる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)燃料電池システムの原料ガスを液体原料(低温流体)から加熱ガス(高温流体)により蒸発させて得る蒸発器としての熱交換器6に、低温流体供給手段より先ず液体原料(低温流体)を供給して低温流体通路内に溜め、その後に高温流体供給手段より加熱ガス(高温流体)を供給して起動または作動再開させるようにした。このため、液体原料の流入時に液体原料と熱交換器6自体の温度差を小さくできる。また、先に供給する液体原料は液体であるゆえにその熱伝導性が高く、熱交換器6から熱を奪うことで、熱交換器6の急激な温度上昇が抑制される。これらによって、熱交換器6に熱衝撃やそれに起因して生ずる熱応力を生じることがなく、熱交換器6の耐久信頼性を向上できる。
(イ)蒸発器としての熱交換器6は停止作動時、先ず、加熱ガス(高温流体)の供給を停止し、その後に前記液体原料(低温流体)の供給を停止するため、次に液体原料(低温流体)が流入してくる次回の負荷要求による作動再開前に速やかに、熱衝撃が生じない程度に熱交換器6自体の温度を下げることが可能となる。従って、熱衝撃およびそれによって生じる破損を防止でき、熱交換器6の耐久信頼性を向上することができる。
(ウ)蒸発器としての熱交換器6は、停止作動時、所定の温度に維持されるため、次回の負荷要求による作動再開時に液体原料(低温流体)が流入してきても、熱衝撃を防止しつつ蒸発させたい液体原料(低温流体)を速やかに昇温させて蒸発できる。
(エ)蒸発器としての熱交換器6は、停止作動時に熱交換器6内に溜めた液体原料(低温流体)を抜いて空にされ、加熱ガス(高温流体)の温度以下の温度を前記所定の温度とするため、液体原料(低温流体)を速やかに蒸発でき、且つ、液体原料(低温流体)を供給した際に熱交換器6に生じる熱応力を緩和できる。
(オ)高温流体である加熱ガスとして、燃料電池スタック2のカソード排ガスと燃料電池スタック2のアノード排ガスを燃焼する燃焼器3の燃焼ガスとを用いるため、燃料電池2のカソード排ガスの温度が80℃程度の低温で、燃焼ガスの温度が400℃程度の高温なので、これらのガスを混合することにより、熱交換器6の温度を任意に設定することができる。また、燃料電池システムの出力負荷変動に応答よく追従させて原料ガスを供給することができる。
(カ)蒸発器としての熱交換器6を、負荷上昇時に燃料電池システムへ原料ガスを供給する過渡応答用蒸発器に適用したため、頻繁に原料ガスの供給・停止が繰り返される過渡応答用の蒸発器において、その信頼性を高めることができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明を適用した第2実施形態の熱交換器の運転制御装置による制御タイムチャートである。本実施形態においては、熱交換器の運転制御装置を含む燃料電池システムは第1実施形態と同様であるが、第1実施形態とは、低温流体通路内に液体原料を満たして熱交換器を所定の温度に保持して待機させる構成で基本的に相違している。本実施形態の熱交換器の起動制御および運転終了時制御は、第1実施形態におけると同様になされ、熱交換器6の起動から運転終了に至る運転停止および運転再開時に、本実施形態の熱交換器6の運転制御を適用するようにする。なお、図1および図2と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図3に示す制御タイムチャートに基づいてコントローラ5は原料ガス供給手段4を運転制御する。図3において、(A)は液体原料(低温流体)および加熱ガス(高温流体)の流量、(B)は蒸発器としての熱交換器6の低温流体通路の温度、(C)は供給する加熱ガスの一例、(D)は供給する加熱ガスの別の例を時間の経過と共に示すタイムチャートである。以下、これらの制御タイムチャートにより熱交換器6の運転制御装置の制御内容を説明する。ここでは、先ず、熱交換器6の第1実施形態に基づく起動後の停止時(一時停止)の制御を、図3の時点t11から説明し、次いで、一時停止された熱交換器6の作動再開時の制御を時点t13から説明する。
燃料電池システム側からの原料ガス供給の要求が無くなった(待機指令が入力される場合でもよい)運転停止時においては、先ず、加熱ガスの供給を停止させ(時点t11)、三方弁10を切換えて戻り通路16と熱交換器6とを連通させ、凝縮器15を作動させる。
熱交換器6内で既に蒸発した原料ガスは、熱交換器6と戻り通路16とが三方弁10により連通し、凝縮器15が作動しているため、蒸気は三方弁10を介して戻り通路16に流れ込み、凝縮器15で凝縮させて液体化後に原料タンク13に戻される。
加熱ガス供給の停止は、第1、第2流量調整弁11、12の切換え位置を調整して、燃焼ガスは熱交換器6をバイパスして外気に排出させ、カソード排ガスは直接外気に排出することで、熱交換器6への供給を停止して行う。低温流体通路内の温度は、熱交換器6へ供給される熱源がなくなり、しかも、液体原料の供給が継続され新たに低温の液体原料が次々と供給されるため、図3(B)に示すように、時点t11以降は速やかに低下する。液体原料の温度が蒸発温度より高い場合には原料ガスへの蒸発が継続するため、蒸発潜熱によっても温度低下を促進する。
次いで、ポンプ14を停止させて液体原料の供給を停止する。ここまでの制御は、第1実施形態の運転終了時の制御と同じである。
本実施形態においては、熱交換器6内の液体原料を回収せずにそのまま溜めておき、液体原料の温度が蒸発温度以下に低下した時点t12において、熱源制御手段7の第1流量調整弁11を切換えてカソード排ガスを加熱ガスとして熱交換器6に供給する(図3(C)参照)。カソード排ガスの温度は60℃〜70℃程度であり、低温流体通路内の液体原料の温度はこの温度に維持されて、一時停止状態となる。
一時停止状態における低温流体通路内における液体原料の所定の温度は、その蒸発温度以下に設定して原料ガスへの蒸発・気化を抑制する。飽和蒸発温度は、液体原料が、例えば、水の場合には、その時の圧力が1気圧であれば100℃である。蒸発温度との温度差に応じて必要となる昇温時間も変化するため、蒸発温度に近づけて設定すると次回の再起動時に蒸発温度まで昇温する時間を短くできる。設定温度を上昇させるためには、図3(D)に示すように、カソード排ガスに加えて第2流量調整弁12により必要な量の燃焼ガスを混合して熱交換器6に供給する。設定温度は燃焼ガスの割合が増加するほど燃焼ガス温度(400℃)に近づけることができ、また、燃焼ガスの割合を減少させるほどカソード排ガス温度(60℃〜70℃程度)に近づけることができる。
蒸発器としての熱交換器6の運転再開時においては、低温流体通路内に蒸発温度以下の所定の温度で保持された液体原料(低温流体)が既にある(先に供給されている状態となっている)ため、先ず、第2流量調整弁12を経由して燃焼ガス(高温流体)を熱交換器6に供給する(時点t13)。既に熱交換器6に供給されているカソード排ガスは第1流量調整弁11により外気に放出するか若しくは熱交換器6への供給量を減少させ、燃焼ガスの流量を増加させることでその割合を増加させて加熱ガス(高温流体)の温度を高め、低温流体通路内の液体原料(低温流体)の温度が速やかに蒸発温度を超えるようにする。
低温流体通路内の液体原料の温度は予め所定の温度に維持されていたため、燃焼ガスにより加熱されると速やかに蒸発温度を超え(時点t14)、蒸発・気化した原料ガスを改質反応器に供給することができる。図3(B)では、低温流体通路内における液体原料の所定の温度を、蒸発温度に近づけて設定しているため、加熱ガスとして燃焼ガスを供給すると速やかに蒸発・気化した原料ガスを発生させることができる。また、低温流体通路の温度は熱伝達のよい液体原料の温度に支配されるので、加熱ガス(高温流体)を一気に供給しても熱交換器6自体が急激な温度変化を起こすことがなく、これにより熱交換器6に熱衝撃による過大な応力が発生するのを抑制できる。
蒸発により低温流体通路内の液体原料が規定量より減少すると、ポンプ14を再び作動させてタンク13の液体原料を熱交換器6に供給する(時点t15)。ポンプ14による新たな液体原料の供給により低温流体通路内は一次的に温度が低下する((B)参照)が、加熱ガスとして燃焼ガスの供給が継続されているため、再び昇温してゆく。以降、燃料電池システムの要求に応じて調整された流量の液体原料と加熱ガスとが供給され、原料ガス供給手段4の通常運転に移行する。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(ウ)、(オ)、(カ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(キ)蒸発器としての熱交換器6は、停止作動時、熱交換器6内に液体原料(低温流体)を溜めて保持し、液体原料(低温流体)の蒸発温度以下の温度を前記所定の温度とするため、加熱ガス(高温流体)の供給後、速やかに蒸発できる。
(第3実施形態)
図4〜図7は、本発明を適用した熱交換器の運転制御装置の第3実施形態を示し、図4は熱交換器の概略図、図5は熱交換器の具体的構造を示す斜視図、図6は熱交換器の部品構成を示す分解斜視図、図7は熱交換器の運転制御装置による制御タイムチャートである。本実施形態においては、起動時、低温流体を熱交換器に供給し、その後に低温流体の流量を一時的に減らした状態で高温流体を供給し、低温流体通路の低温流体の温度上昇に応じて低温流体の供給を漸次増やすようにしたものである。なお、第1および第2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図4〜図6に示すように、蒸発器としての熱交換器6は、高温流体としての加熱ガスが流通する高温流体通路30と低温流体としての液相の液体原料から気相の原料ガスとなって流れる低温流体通路31とを、層状に形成して交互に積層して構成している。
前記低温流体通路31は、高温流体との熱交換面となる一対のプレート32A、32Bと、両プレート32A、32Bの周縁同士を連結して箱状の空間に形成し、空間の一方に入口33を形成し且つ他方に出口34を形成する周縁プレート35と、出入口33、34から遠い側(下方)の連通路36を残して前記空間を入口33または出口34に連通する二つの空間(入口空間37および出口空間38)に区画する隔壁39とで形成している。
図示例(各プレートの板厚の図示は省略している)では、低温流体通路31を構成する一対のプレート32A、32Bの一方32Bを分離して低温流体通路ユニット40に形成し、分離したプレート32Bは高温流体通路30を形成するために波形に折り曲げられた整流プレート41と一体として高温流体通路ユニット42に形成している。
低温流体通路31は、低温流体通路ユニット40と高温流体通路ユニット42とを交互に積層した際に、高温流体通路30と交互に形成され、積層端には高温流体通路ユニット42がその整流プレート41を低温流体通路ユニット40の他方のプレート32A背面に接触させて配置される。このため、全ての低温流体通路31はその両側に高温流体通路30が積層配置され、整列した入口33を入口マニホールド43に連通させ且つ整列した出口34を出口マニホールド44に連通させて構成される。
前記高温流体通路30は、低温流体通路ユニット40と高温流体通路ユニット42とを交互に積層した際に、高温流体通路ユニット42とその整流プレート41が接触する隣接した低温流体通路ユニット40の他方のプレート32Aの背面との間に形成される。積層端の高温流体通路30は、高温流体ユニット42の整流プレート41に外側カバー45を積層させることにより形成する。
高温流体通路30は整流プレート41により独立した複数の通路に形成され、これら複数の通路は両端面を開口させている。高温流体は、低温流体通路31の隔壁39で区画した出口34に通じる空間(出口空間)38が位置する側の前記高温流体通路30の開口を入口30Aとし、低温流体通路31の隔壁39で区画した入口33に通じる空間(入口空間)37が位置する側の前記高温流体通路30の開口を出口30Bとしている。
高温流体通路30の入口30Aおよび出口30Bにはディフューザタイプの導入管46Aおよび排出管46Bが連結されている。導入管46Aから入口30Aを経由して高温流体通路30に導入された燃焼ガス等の高温流体は、熱交換により、先ず低温流体通路31の出口空間38の液相および気相の低温流体を暖め、温度降下しつつ下流に流れ、次いで、低温流体通路31の入口空間37の液相の低温流体を暖めながら出口30Bに到り、排出管46Bを経由して排出される。
上記した熱交換器6は、前記高温流体と低温流体との流れ方向が、高温流体の流れに対してUターン型のクロスフローを含むが、全体的には対向方向であり、向流式の熱交換器6を構成している。
熱交換器6の定常運転状態では、図6の矢印に示すように、液相の低温流体は入口マニホールド43から入口33を経由して入口空間37に導入され(温度は、例えば、20℃)、入口空間37を熱交換により温度降下した高温流体により暖められつつ下降し、連通路36を経由して出口空間38に到り(温度は、例えば、80〜100℃)、出口空間38を温度降下されていない比較的高温の高温流体により暖められつつ上昇して液面に到って蒸発・気化し、気相となった後も温度降下されていない比較的高温の高温流体により暖められつつ(スーパーヒート部)上昇し(温度は、例えば、150℃)、出口34から出口マニホールド44を経由して原料ガスとして改質器1へ供給される。
低温流体通路31の入口空間37の連通路36付近および出口空間38の出口34付近には、低温流体の温度を検出する温度センサ47A、47Bが配置され、夫々の温度信号(中間温度信号、出口温度信号)はコントローラ5に出力される。
以上の熱交換器6は、図7に示す制御タイムチャートに基づいて蒸発器として起動時の運転制御がなされる。図7(A)は熱交換器6に供給する低温流体(実線)および高温流体(破線)の供給流量の変化を、図7(B)は低温流体通路31の出口位置(鎖線)および中間位置(実線)の低温流体の温度変化を、夫々時間の経過と共に示すタイムチャートである。以下、これらの制御タイムチャートにより蒸発器として起動時の熱交換器6の運転制御装置の制御内容を説明する。
熱交換器6は停止時においては、低温流体および高温流体の供給が停止されており、低温流体通路31からは低温流体が排出された状態となっている。
運転開始時の起動制御は、低温流体である液体原料を熱交換器6の低温流体通路31に供給し(時点t1)、入口空間37に満たし、次いで、出口空間38に満たして供給を停止するか、若しくは、出口空間38の中途部まで満たしてその供給量を一時的に減少させる(時点t2)。
次いで、高温流体である加熱ガスを熱交換器6の高温流体通路30に供給する。加熱ガスの供給開始時点では、低温流体の温度分布は一様に低いものとなっている。高温流体の供給を開始することにより、高温流体はその入口側に接する低温流体通路31の出口空間38の低温流体を熱交換により暖め、熱交換により温度降下した状態で出口側に接する低温流体通路31の入口空間37の低温流体を熱交換により暖め、出口30Bから流出する。このため、低温流体は、高温流体入口30A側の低温流体の出口空間38側の温度が、高温流体出口30B側の低温流体の入口空間37側の温度に先行して徐々に上昇する。
時点t20で、温度センサ47Bにより低温流体の出口34付近の温度が定常運転状態における出口温度TAに達すると、定常運転状態と同様に、低温流体は液面からの蒸発・気化がなされる状態になっており、出口マニホールド44を経由して原料ガスを改質器1に供給する。同時に、低温流体の供給流量を漸次増やしていく。
これは、まだその時点では、低温流体の入口空間37側の温度は定常運転状態と比較して低い状態である。従って、低温流体の流量を定常運転状態と同じにしてしまうと、定常運転状態よりも低い温度の低温流体が出口空間38の出口34付近に達し、結果として低温流体の出口温度が低下するため、低温流体出口温度がほぼTAに達した時点では、低温流体流量を小さいものとしている。
低温流体は入口空間37において高温流体により暖められつつ連通路に到り、出口空間38において温度降下されていない比較的高温の高温流体により暖められつつ上昇して液面に到って蒸発・気化し、気相となった後も温度降下されていない比較的高温の高温流体により暖められつつ(スーパーヒート状態)上昇し(温度は、例えば、150℃)、出口34から出口マニホールド44を経由して原料ガスとして改質器1へ供給される。
時点t21において、温度センサ47Aにより低温流体の連通路36付近の温度が定常運転状態における中間位置温度TBに達すると、その時点の低温流体の流量を所定量(定常運転状態と同様の流量)として継続し、低温流体出口温度の低下を防いで、熱交換器6を蒸発器として定常運転させる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(ク)運転制御手段としてのコントローラ5は、高温流体供給手段より熱交換器6に高温流体の供給する前に、低温流体供給手段より熱交換器6に供給する低温流体の単位時間あたり流量を一時的に減少させ、高温流体供給手段による高温流体の熱交換器6への供給後に、低温流体供給手段より熱交換器6に供給する低温流体の単位時間あたり流量を漸次増やして所定流量に復帰させるため、低温流体の出口34の温度を高めることができる。
(ケ)熱交換器6は、高温流体の入口30A側に臨む空間38と出口30B側に臨む空間37とを連通路36で連結する低温流体通路31を備え、低温流体は、先ず熱交換器6に供給される際に高温流体の出口30B側に臨む空間37から連通路36を経由して高温流体の入口30A側に臨む空間38に供給するようにしたため、低温流体は高温流体の出口30B側に臨む空間37で予熱され、高温流体の入口30A側に臨む空間38で過熱されるため、より効率的に気相へ蒸発させ且つ過熱することができる。
(コ)運転制御手段としてのコントローラ5は、低温流体通路31途中ないし低温流体通路31出口34の温度が予め設定した温度以上となる時点の単位時間あたりの流量を定常運転時の供給流量に設定するので、低温流体出口34の温度が極端に低くなることを防ぐことができる。
(第4実施形態)
図8および図9は、本発明を適用した熱交換器の運転制御装置の第4実施形態を示し、図8は熱交換器の概略図、図9は熱交換器の運転制御装置による制御タイムチャートである。本実施形態においては、第3実施形態における低温流体の供給を漸次増加させる際に熱交換器の蒸気生成量に応じて増加させるようにしたものである。なお、第3実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態の蒸発器として機能させる熱交換器6は第3実施形態と同様であり、図9に示すように、時点t1と時点t2との間において、熱交換器6の低温流体通路31に低温流体を満たした後高温流体を供給する構成も第3実施形態と同様である。
本実施形態においては、低温流体通路31の出口34に蒸気生成量を検出する蒸気生成量検出センサ48を配置し、熱交換器6の起動時の低温流体の流量を一時的に減らした後に漸次増やす際に、蒸気生成量に応じその生成量を上回らない流量で低温流体を供給するよう構成している。
図9(A)は熱交換器6に供給する低温流体(実線)および高温流体(破線)の供給流量の変化および発生される蒸気生成量(鎖線)の変化を、図9(B)は低温流体通路31の出口空間38における液面レベル(低温流体容量)の変化を、夫々時間の経過と共に示すタイムチャートである。以下、これらの制御タイムチャートにより蒸発器として起動時の熱交換器6の運転制御装置の制御内容を説明する。
時点t2より高温流体である加熱ガスを熱交換器6の高温流体通路30に供給する、高温流体はその入口30A側に接する低温流体通路31の出口空間38の低温流体を熱交換により暖め、熱交換により温度降下した状態で出口30B側に接する低温流体通路31の入口空間37の低温流体を熱交換により暖め、出口30Bから流出する。低温流体は、高温流体入口30A側の低温流体の出口空間38側の温度が、高温流体出口30B側の低温流体の入口空間37側の温度に先行して徐々に上昇し、低温流体は液面からの蒸発・気化がなされる状態となる。
低温流体の液面は、低温流体から蒸発・気化した蒸気生成量と低温流体の供給流量とのバランスにより変化するが、蒸気生成量を上回らない流量で低温流体が供給されるため、時間の経過と共に徐々に液面が低下してゆく(図9(B)の時点t2経過後参照)。この液面の低下は、蒸気生成量と低温流体供給流量とがバランスした時点t22において止まり、液面変動は安定する。低温流体は、液面から蒸発して気相に相変化した後も高温流体により過熱されるスーパーヒート状態となり、得られる蒸気の加熱度(スーパーヒート度)が高まり、蒸気質量流量比(クォリティ)の高い蒸気を得ることができる。
図示の一時的に減らした後の低温流体の流量の漸次増加させる増加特性は、階段状としているが、蒸気生成量を上回らない増加特性であれば、直線的であっても指数関数的でもよい。また、蒸気生成量を上回らない増加特性であれば、高温流体の供給流量にむだ時間と遅れ時間時定数(伝達関数)を掛け合わせたような増加特性であってもよい。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)、第3実施形態における効果(ク)、(ケ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(サ)低温流体の単位時間あたりの流量は、高温流体供給前に低温流体の流量を減少させ、高温流体供給後の低温流体通路31の出口34側の蒸気発生量に応じて増加させるよう設定するため、蒸気質量流量比(クォリティ)が高い過熱蒸気が得られる。
(第5実施形態)
図10は、本発明を適用した熱交換器の運転制御装置の第5実施形態を示し、図10(A)は熱交換器の運転制御装置による制御タイムチャート、図10(B)は低温流体通路の出口空間における液面レベル(低温流体容量)の変化を示すタイムチャート、図10(C)および(D)は熱交換器の高温流体の温度分布図および熱交換器の概略図である。本実施形態においては、蒸発器として高温流体と低温流体が略同一方向に流れる並流式の熱交換器を対象とした熱交換器の運転制御装置に関するものである。なお、第3および第4実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図10(D)に示すように、並流式の熱交換器6は、第3実施形態の図3に示す熱交換器に対して低温流体の入口と出口とが逆転しており、高温流体の入口30A側にある低温流体の通路空間50に開口させて低温流体の入口52を配置し、高温流体の出口30B側にある低温流体の通路空間51に開口させて低温流体の出口53を配置している。このため、高温流体は、図10(C)に示すように、入口30A側で入口空間50の低温流体と熱交換により温度降下されつつ下流に流れ、出口30B側において温度降下した状態で出口空間51の低温流体と熱交換した後に出口30Bから排出される。
低温流体は、低温流体通路31の入口52から入口空間50に供給され、連通路36を介して出口空間51に流れる。供給が停止された状態では、破線A若しくは破線Bに示すように入口空間50および出口空間51の下方に溜まり、高温流体との熱交換により出口空間51の低温流体が蒸発することによりその液面レベルが変化する。定常的には、一定量の低温流体を入口52から入口空間50に供給し、出口空間51において高温流体との熱交換により低温流体が蒸発することにより、入口空間50の液面レベルは相対的に上昇し(破線C参照)、出口空間51の液面レベルは相対的に低下(破線D参照)する。
即ち、低温流体は、入口空間50で未だ温度降下していない高温流体との熱交換により最初に大きく温度上昇され、下流に流れるに連れて温度降下される高温流体との熱交換により徐々に温度上昇(液相から気相へ変化し)され、出口空間51では出口30Bから排出される高温流体の温度まで昇温(過熱蒸気となって)されて出口53から排出される。
そして、高温流体の流量が一定流量であるとすると、前記出口温度は、低温流体の供給量が少ないほど高くなり、供給量が多いほど低くなる。従って、出口30Bから排出される高温流体と低温流体の温度が低温流体の過熱蒸気温度T0(所定温度)となるように低温流体の供給量(所定流量)を設定する。前記所定温度は、蒸発器としての熱交換器6が並流式であるため、低温流体が徐々に加熱されながら流れてくるため、高温流体と低温流体との温度差が小さくなり、熱衝撃が小さくなるため、過熱蒸気温度T0より若干高い温度であっても、熱衝撃を生ずることは防止される。
以上の熱交換器6は、図10(A)に示す制御タイムチャートに基づいて蒸発器として起動時の運転制御がなされる。図10(A)において、実線は熱交換器6に供給する低温流体の供給流量の時間的変化を、破線は高温流体の供給流量の時間的変化を、鎖線は低温流体通路の出口空間での蒸気生成量の時間的変化を夫々示し、図10(B)は低温流体通路31の入口空間50および出口空間51の液相の低温流体の容量の時間的変化を示している。以下、これらの制御タイムチャートにより蒸発器として起動時の熱交換器6の運転制御装置の制御内容を説明する。
熱交換器6は停止時においては、低温流体および高温流体の供給が停止されており、低温流体通路31からは低温流体が排出された状態となっている。
運転開始時の起動制御は、低温流体である液体原料を熱交換器6の低温流体通路31に所定流量より少なく設定した流量で供給開始(時点t25)し、低温流体は、入口空間50の底に溜まり一部は出口空間51の底部に流れる。
次いで、高温流体である加熱ガスを熱交換器6の高温流体通路30に供給する(時点t26)。加熱ガスの供給開始時点では、低温流体の温度分布は一様に低いものとなっている。高温流体の供給を開始することにより、高温流体はその入口30A側に接する低温流体通路31の入口空間50の低温流体を熱交換により暖め、熱交換により温度降下した状態で出口30B側に接する低温流体通路31の出口空間51の低温流体を熱交換により暖め、出口30Bから排出される。
低温流体は、高温流体入口30A側の入口空間50側の流体容量が大きく、高温流体出口30B側の出口空間51側の流体容量が小さいため、出口空間51側の温度が先行して徐々に上昇し、低温流体の気相への蒸発が促進される。従って、熱交換器6に熱衝撃やそれに起因して生ずる熱応力を生じることがない。気相への蒸発により、図10(B)に示すように、低温流体通路31中の低温流体の容量の増加割合が減少する。
時点t27において、蒸気生成量センサ48で検出される蒸気生成量が低温流体の供給流量を上回ると、図10(B)に示すように、低温流体通路31中の低温流体の容量が減少傾向に変化する。即ち、出口空間51側の低温流体の蒸発による液面レベルの低下に伴い連通路36で繋がる入口空間50の低温流体の出口空間51への流れも多くなり、入口空間50の液面レベルも低下してゆく。この時点では、低温流体は、入口空間50で未だ温度降下していない高温流体との熱交換により最初に大きく温度上昇され、下流に流れるに連れて温度降下される高温流体との熱交換により徐々に温度上昇(液相から気相へ変化し)され、出口空間51では出口30Bから排出される高温流体の温度まで昇温(過熱蒸気となって)されて出口53から排出される状態となる。
時点t28において、低温流体の供給流量を所定流量に向かって増加させると、蒸気生成量とのバランスにより低温流体通路31中の低温流体の容量低下の速度が緩和され、蒸気生成量と低温流体供給量とがバランスした時点t29で供給量の増加を止めると、以後は低温流体の容量が一定に安定する。この安定状態においては、出口30Bから排出される高温流体と低温流体の温度が、設定した低温流体の過熱蒸気温度T0(所定温度)となり、定常運転に移行することができる。
前記低温流体の流量を所定流量まで漸次増やす際の増やし方は、図10(A)に示すように、蒸気生成量が図示しない所定量に達したことを検出した後に所定の遅れ時間と所定の勾配をもって増やすものとしてもよいし、或いは、蒸発器特性を事前に把握しておいて、所定の流量パターンで増やすようにしてもよい。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(シ)高温流体と低温流体が略同一方向に流れる並流式の蒸発器としての熱交換器6において、運転制御手段としてのコントローラ5は、低温流体供給手段より先ず熱交換器6に供給する低温流体の単位時間あたりの流量を、定常運転時の単位時間あたりの流量よりも少なく設定し、高温流体供給開始後に漸次増やして定常運転時の単位時間あたりの流量に復帰させるため、並流式蒸発器においても低温流体の出口53の温度を高めることができる。
(ス)定常運転時の低温流体供給量を、高温流体と低温流体の熱交換により、高温流体の出口温度が低温流体の蒸発温度若しくはそれ以下の温度となる単位時間当たりの流量とするため、並流式蒸発器においても低温流体の出口53の温度を高めることができる。
(セ)熱交換器6は、高温流体の入口30A側に臨む空間50と出口30B側に臨む空間51とを連通路36で連結する低温流体通路31を備え、低温流体は、先ず熱交換器6に供給される際に高温流体の入口30A側に臨む空間50から連通路36を経由して高温流体の出口30B側に臨む空間51に供給されるため、低温流体は高温流体の入口30A側に臨む空間50で大きく昇温され、高温流体の出口30B側に臨む空間51で容易に気相へ蒸発させ且つ過熱することができる。
なお、第1から第5の実施形態においては燃料電池システムにおける排水素燃焼器の排ガスを高温流体として用いる蒸発器としての熱交換器について説明したが、適用の対象が燃料電池システムに限定されるものでないこと、および高温ガスが排水素燃焼器の排ガスに限定されるものでないことはいうまでもない。
本発明の一実施形態を示す熱交換器の運転制御装置の概略構成図。 同じくコントローラによる制御タイムチャートであり、(A)は液体原料および加熱ガスの流量、(B)は熱交換器の温度、(C)は熱交換器内の液体原料量、(D)は液体原料のポンプ作動を時間の経過と共に示すタイムチャート。 本発明の第2実施形態の熱交換器の運転制御装置のコントローラによる制御タイムチャートであり、(A)は液体原料および加熱ガスの流量、(B)は熱交換器の温度、(C)は供給する加熱ガスの一例、(D)は供給する加熱ガスの別の例を時間の経過と共に示すタイムチャート。 本発明の第3実施形態の熱交換器の運転制御装置における熱交換器の概略図。 同じく熱交換器の部品構成を示す分解斜視図。 同じく熱交換器の部品構成を示す分解斜視図。 同じく熱交換器の運転制御装置のコントローラによる制御タイムチャートであり、(A)は液体原料および加熱ガスの流量、(B)は熱交換器内の低温流体の温度を時間の経過と共に示すタイムチャート。 本発明の第4実施形態の熱交換器の運転制御装置における熱交換器の概略図。 同じく熱交換器の運転制御装置のコントローラによる制御タイムチャートであり、(A)は液体原料および加熱ガスの流量、(B)は熱交換器の低温流体通路中の低温流体容量を時間の経過と共に示すタイムチャート。 本発明の第5実施形態の熱交換器の運転制御装置のコントローラによる制御タイムチャートおよび熱交換器の概略図であり、(A)は液体原料および加熱ガスの流量、(B)は熱交換器の低温流体通路中の低温流体容量を時間の経過と共に示すタイムチャートであり、(C)は熱交換器を流れる高温流体の温度分布、(D)は熱交換器の概略図である。
符号の説明
1 改質反応器
2 燃料電池スタック
3 排水素燃焼器
4 原料ガス供給手段
5 コントローラ
6 蒸発器としての熱交換器
7 熱源制御手段
8 液体原料供給手段
9 空気供給ブロア
11、12 流量調整弁
13 原料タンク
14 ポンプ
15 凝縮器
30 高温流体通路
31 低温流体通路
37、50 入口空間
38、51 出口空間

Claims (15)

  1. 高温流体と低温流体との熱交換を行う熱交換器の運転制御装置であって、
    熱交換器に気相の高温流体を供給する高温流体供給手段と、
    熱交換器に液相の低温流体を供給する低温流体供給手段と、
    熱交換器の運転開始時に、先ず前記低温流体供給手段により低温流体を熱交換器に供給した後に、前記高温流体供給手段により高温流体を熱交換器に供給する運転制御手段と、を備え、
    前記運転制御手段は、高温流体供給手段より高温流体の供給する前に、低温流体供給手段より供給する低温流体の単位時間あたり流量を一時的に減少させ、高温流体供給手段による高温流体供給後に、低温流体供給手段より供給する低温流体の単位時間あたり流量を漸次増やすことを特徴とする熱交換器の運転制御装置。
  2. 高温流体と低温流体との熱交換を行う熱交換器の運転制御装置であって、
    熱交換器に気相の高温流体を供給する高温流体供給手段と、
    熱交換器に液相の低温流体を供給する低温流体供給手段と、
    熱交換器の運転開始時に、先ず前記低温流体供給手段により低温流体を熱交換器に供給した後に、前記高温流体供給手段により高温流体を熱交換器に供給する運転制御手段と、を備え、
    前記運転制御手段は、低温流体供給手段より先ず熱交換器に供給する低温流体の単位時間あたりの流量を、定常運転時の単位時間あたりの流量よりも少なく設定し、高温流体供給開始後に漸次増やして定常運転時の単位時間あたりの流量に復帰させることを特徴とする熱交換器の運転制御装置。
  3. 前記熱交換器は、高温流体の入口側に臨む空間と出口側に臨む空間とを連通路で連結する低温流体通路を備え、
    前記低温流体は、熱交換器の高温流体の出口側に臨む空間に供給されて昇温され、連通路を経由して高温流体の入口側に臨む空間に流れ、気相へ蒸発され且つ過熱されることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の運転制御装置。
  4. 前記熱交換器は、高温流体の入口側に臨む空間と出口側に臨む空間とを連通路で連結する低温流体通路を備え、
    前記低温流体は、熱交換器の高温流体の入口側に臨む空間に供給されて大きく昇温され、連通路を経由して高温流体の出口側に臨む空間に流れ、高温流体の出口側に臨む空間で気相へ蒸発され且つ過熱されることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器の運転制御装置。
  5. 前記定常運転時の低温流体供給量は、高温流体と低温流体の熱交換により、高温流体の出口温度が低温流体の蒸発温度若しくはそれ以下の温度となる単位時間当たりの流量に設定されることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の熱交換器の運転制御装置。
  6. 前記運転制御手段は、低温流体通路途中ないし低温流体通路出口の温度が予め設定した温度以上となる時点の単位時間あたりの流量を定常運転時の供給流量に設定することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の熱交換器の運転制御装置。
  7. 前記低温流体の単位時間あたりの流量は、高温流体供給前に低温流体の流量を減少させ、高温流体供給後の低温流体通路の出口側の蒸気発生量に応じて増加させるよう設定することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の熱交換器の運転制御装置。
  8. 前記低温流体の定常運転時の単位時間あたりの流量への漸次増加のパターンは、直線状または指数関数的若しくは階段状の流量パターンによることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の熱交換器の運転制御装置。
  9. 前記低温流体の定常運転時の単位時間あたりの流量への増やし方は、高温流体の供給流量に応じて設定することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の熱交換器の運転制御装置。
  10. 前記運転制御手段は、高温流体の供給を停止し、その後に前記低温流体の供給を停止して熱交換器の作動を停止することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一つに記載の熱交換器の運転制御装置。
  11. 前記運転制御手段は、熱交換器の停止作動時に、熱交換器を所定の温度に維持することを特徴とする請求項10に記載の熱交換器の運転制御装置。
  12. 前記運転制御手段は、熱交換器の停止作動時、熱交換器内に溜めた低温流体を抜いて空にし、
    高温流体の温度以下の温度を前記所定の温度とすることを特徴とする請求項11に記載の熱交換器の運転制御装置。
  13. 前記熱交換器は、低温流体を蒸発させる蒸発器として使用され、
    前記運転制御手段は、熱交換器の停止作動時、蒸発器として使用される熱交換器内に低温流体を溜めて保持し、低温流体の蒸発温度以下の温度を前記所定の温度とすることを特徴とする請求項11に記載の熱交換器の運転制御装置。
  14. 前記高温流体供給手段より供給する高温流体は、燃料電池スタックのカソード排ガスと燃料電池スタックのアノード排ガスを燃焼する燃焼器の燃焼ガスであることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか一つに記載の熱交換器の運転制御装置。
  15. 前記熱交換器は、負荷上昇時に燃料電池システムへ原料ガスを供給する過渡応答用蒸発器に適用されることを特徴とする請求項14に記載の熱交換器の運転制御装置。
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