JP4352478B2 - 直交磁界変圧器 - Google Patents

直交磁界変圧器 Download PDF

Info

Publication number
JP4352478B2
JP4352478B2 JP28551598A JP28551598A JP4352478B2 JP 4352478 B2 JP4352478 B2 JP 4352478B2 JP 28551598 A JP28551598 A JP 28551598A JP 28551598 A JP28551598 A JP 28551598A JP 4352478 B2 JP4352478 B2 JP 4352478B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
magnetic
core
legs
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28551598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000114075A (ja
Inventor
昌之 安村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP28551598A priority Critical patent/JP4352478B2/ja
Publication of JP2000114075A publication Critical patent/JP2000114075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4352478B2 publication Critical patent/JP4352478B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスイッチングレギュレータ電源回路の共振型コンバータに用いる可飽和リアクタの可変インダクタンス素子等に適用して好適な直交磁界変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から汎用電子機器で負荷電力が250W以下の小電力機器電源のスイッチング電源として、商用交流入力電圧を整流平滑し、直流電圧をブーストした後に、150kHz程度の高周波でスイッチングし、被制御回路の直流出力電圧を安定化する様にしたスイッチングレギュレータ電源回路には高効率、低ノイズである電圧或は電流共振型コンバータとしてソフトスイッチング電源技術が利用されている。
【0003】
図6は従来のブースト電圧制御方式の電圧共振型コンバータを用いたソフトスイッチング電源回路の1例を示すものである。
【0004】
図6のブースト電圧共振型ソフトスイッチング電源回路に於いて、商用電源AC間の交流電圧VACは制限抵抗Riを介してダイオードでブリッジ構成された整流回路Diで整流された後に、互に直列接続された平滑用コンデンサCi′及びCiで構成された平滑回路でブースト用直流電圧EB に変換される。
【0005】
整流回路Diの直列接続点からの直流出力はブーストダイオードDB を介して、後述する直交磁界変圧器(Power Regulation Transformer:以下PRTと記す)のリアクタ巻線NR (インダクタンスLR )を介して絶縁パワー変圧器(Power Isolation Transformer :以下PITと記す)の1次巻線N1 及びN3 (夫々のインダクタンスL1 及びL3 )の中点に接続されている。
【0006】
又、平滑回路を構成する平滑用コンデンサCi′の正極側はPITの1次巻線N3 の巻始め点に接続され、1次巻線N1 の巻終りはスイッチング用トランジスタQ1 に並列接続された共振用コンデンサCrに接続され、共振用コンデンサCrの他端は接地されている。
【0007】
更に、平滑回路の直列接続点は起動抵抗Rsを介してスイッチング用トランジスタQ1 のベース及びクランプダイオードD1 の陰極並びに電流制限抵抗RB の一端に接続されている。
【0008】
電流制限抵抗RB の他端はチョークコイルLB 及び時定数コンデンサCB を介してPITの1次巻線側のドライブ巻線ND (インダクタンスLD )の巻終り点に接続し、ドライブ巻線ND の巻始め端は接地電位に落とされている。
【0009】
スイッチング用トランジスタQ1 のエミッタは接地され、このスイッチング用トランジスタQ1 のベース・エミッタ間にクランプダイオードD1 が接続されコレクタ・エミッタ間に共振用コンデンサCrが接続されている。
【0010】
PITの2次側巻線N2 及びN4 は夫々整流回路D2 及びD3 を介して安定化した直流電圧E0 及びE0 ′を得ると共にこれら直流電圧E0 及びE0 ′は制御回路(以下CTLと記す)に与えられる。このCTLの出力はPRTの制御巻線NC に供給され、この制御巻線NC の直流電圧(電流)を制御することでリアクタ巻線NR のインダクタンスLR を可変して、ブーストダイオードDB に供給するブースト電圧を制御する様に成されている。
【0011】
上述の構成で、スイッチング用トランジスタQ1 やチョークコイルLB 等の回路で電圧共振型コンバータを構成し、ブーストダイオードDB からリアクタ巻線NR に供給される電圧をスイッチングしている。電圧共振コンバータは自励発振型の電圧共振コンバータを構成し、スイッチング用トランジスタQ1 がオフの時にスイッチング用トランジスタQ1 の電圧波形をチョークコイルLB と時定数コンデンサCB のLCで共振させて正弦波状の電圧共振波形を得てPRTのリアクタ巻線NR に供給されるブースト電圧をスイッチングする様に成されている。
【0012】
又、CTLは誤差アンプ等で構成され、例えば商用電源ACの交流電圧VACの上昇や負荷電力P0 の減少に伴ってPRTの制御巻線NC の制御電流(IC )を減少(又は増加)させ、リアクタ巻線NR のインダクタンスLR を増加(又は減少)させて出力電圧E0 又はE0 ′を一定値に安定化させる様に成されている。
【0013】
上述の回路に用いるPRTの具体的な構成を図7(A)に示す。図7(A)でPRTはフェライト磁芯(FE−3材)から構成され、略方形状の板部1aと、この板部1aの4隅の頂点部から、この板部1aと直交する方向に延設した脚1b,1c,1d,1eから成るテーブルを横倒した形状の第1の磁芯(以下ダブル(W)コ字状コアと記す)1fと略方形の板状の磁芯(以下板状コアと記す)1gを上記4つの脚1b,1c,1d,1eの端面に25μm乃至75μmの薄いマイラシートを挿入してギャップ2を構成して、上下及び左右から視て方形状の貫通孔1h及び1h′が形成された直方体(又は立方体)状の磁芯(以下コアと記す)1と成されている。
【0014】
上述のWコ字状コア1fの板部1aの縦a及び横bの寸法は例えばa=b=23mmに、Wコ字状コア1fの4つの脚1b,1c,1d,1eの長さcの寸法c=35mmに各脚1b,1c,1d,1eの縦及び横dの寸法はd=7mmに選択し、板状コア1gの厚みd′の寸法はd′=7mmに選択したコア1を作成した。
【0015】
次に図7(A)で示すWコ字状コア1fの前方側の上下の脚1b及び1cとの間に互に橋格する様に0.1mmφの単線から成る制御巻線Ncを1100ターン巻回する。
【0016】
更に、前方側の下側の脚1cと、後方側の下側の脚1eとの間に互に橋格する様に0.1mmφの単線を43束としたリッツ線から成るリアクタ巻線NR を27ターン巻回している。又、ギャップ2のギャップ空隙は50μmとしたPRTを選択して、図6の回路に用いてリアクタ巻線NR にスイッチング用トランジスタQ1 でスイッチングされる交流電流IR を流し、制御巻線NC にインダクタンス制御用の直流制御電流IC を流した場合にはリアクタ巻線NR と制御巻線NC とは互に直交して脚1b,1c,1d,1eに巻回されているので直流制御電流IC に制御巻線ターン数NC1を乗じた起磁力によって生ずる直流磁束φC と交流電流IR にリアクタ巻線ターン数NR1を乗じた起磁力によって生ずる交流磁束φR を発生する。
【0017】
図7(A)では前方側の磁路及び上方側の磁路に流れる磁束φR 及びφC を示しているが、後方側の磁路及び下方側の磁路にも図示しない磁束φR ′及びφC ′が発生しているが4脚の前方側及び後方側の磁束φC ,φC ′,φR ,φR ′は交流電流IR の極性によって加え合って例えばφR +φC 又はφR ′+φC ′となったり、打ち消し合って例えばφR −φC 又はφR ′−φC ′となったりし、加え合ったり、減じ合ったりした動作を繰り返している。
【0018】
従って、加え合う脚ではB−Hカーブ(Bは磁束密度、Hは磁界)のヒステリシス曲線の飽和領域にあり、減じ合う脚ではB−Hカーブの非線形領域であり、両側面、即ち板部1aと板状コア1gでは1組の脚の断面積S=d×dに比べて大きくなるため磁束密度Bは低くなって線形領域内にある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
図7(A)で説明したPRTでギャップ2は50μmのマイラフィルムを介して接合した場合を説明したが、下方側の脚1cと1e或は上方側の脚1bと1dと板状コア1gの突合せ面だけに50μmのギャップ2が形成された場合のインダクタンス直流重畳特性曲線を図7(B)に示す。
【0020】
図7(B)で横軸はPRTのリアクタ巻線NR に流す交流電流IR (A)、縦軸は制御巻線NC に流す直流制御電流IC をパラメータとしたリアクタ巻線NR 側のインダクタンスLR (mH)の変化状態を示すもので実線は上記した上部或は下部の一対の脚1b,1d又は1c,1eと板状コア1gの接合面に50μmのギャップ2を設けた場合であり、制御電流IC が増大し、20mA〜30mAでは双頭型(M字型)のインダクタンス特性を示す。
【0021】
又、4つの脚1b,1c,1d,1eと板状コア1gとの接合面に25μmのギャップ2を形成した場合には、図7(B)の点線で示す様な特性を示す。
【0022】
上述の様にインダクタンス直流重畳特性の拡大を図るために従来のPRTではマイラシートを挿入してギャップ2を構成するので磁束φC ,φC ′中にギャップ2が存在するため制御電流IC が増大する。又、磁束φR ,φR ′中のギャップは僅少のため交流電流IR の増加に伴って4つの脚1b,1c,1d,1eが飽和する。この為にリアクタ巻線NR のインダクタンス可変範囲は図7(B)の様に6倍(0〜0.6mH)程度に限定されてしまう為に次の様な問題が発生する。
【0023】
(イ)上述の様に制御巻線NC に流れる直流制御電流IC によって直流の磁束φC ,φC ′が通る磁路中にギャップ2が存在するため直流磁束を飽和させるための直流制御電流IC が極めて大きくなり制御巻線NC の直流抵抗(ターン数が大)による電力損失が増大する問題が生ずる。
【0024】
(ロ)又、リアクタ巻線NR に流れる交流電流IR によって発生する交流磁束φR ,φR ′が通る磁路中にギャップ2が存在するが薄いためインダクタンス直流重畳特性はリアクタ巻線NR に流れる交流電流の増加に伴って急激に飽和し、インダクタンスが低下してしまう問題が生ずる。
【0025】
(ハ)又、ギャップ2が僅少なため、マイラシートの厚みのバラツキやフェライト磁芯の透磁率μや寸法のバラツキによってリアクタ巻線のインダクタンス値が変動する。
【0026】
(ニ)更に、インダクタンス可変範囲は直流制御電流IC が10mA〜40mAに対して図7(B)の様に約6倍程度しか変化しないため図6で説明したブーススト電圧制御方式の電圧共振型コンバータによるソフトスイッチング電源回路に適用すると、図8(A)の商用交流電圧VACとブースト電圧EB 間の特性曲線に示される様に最大負荷電力P0maxと最小負荷電力P0min時のブースト電圧EB を略一定に制御する為には図8(B)の商用交流電圧VACとリアクタ巻線NR のインダクタンスLR の特性曲線に示す様にPITの1次巻線N1 のインダクタンスL1 に対して、PRTのリアクタ巻線NR のインダクタンスLR
R =(0.1〜1.2)L1
のダイナミックレンジが必要であり、略12倍の可変インダクタンス範囲としなければならない問題があった。尚、図8(A)でEiは平滑コンデンサCi 端の電圧である。
【0027】
(ホ)上述のPRTのリアクタ巻線NR のターン数NR1のインダクタンスLR はギャップ長をlg 、交流磁束φR の平均磁路長をlR 、リアクタ巻線NR のコア断面積をS、真空透磁率をμ0 、フェライトコアの実効透磁率をμe とすればインダクタンスLR は次の(1)式で求められる。
Figure 0004352478
ここでインダクタンスLR の拡大を図るためにはコア断面積Sやリアクタ巻線NR のターン数NR1を増加させればよいが、同時にPRTのギャップ長lg や平均磁路長lR が増加してPRTのサイズと重量が増加する問題も発生する。
【0028】
本発明は叙上の問題点を解消した直交磁界変圧器(PRT)を提供しようとするものであり、発明が解決しようとする課題は可変インダクタンス範囲を従来の略2倍にし、小さな直流制御電流でインダクタンス制御が可能でリアクタ巻線の磁路中に設けたギャップは可変インダクタンス特性に応じて適宜選択可能なPRTを得ようとするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明は方形の板部1aの頂点部から板部1aと直交する方向に4つの脚1b,1c,1d,1eを延設し、4つの脚1b,1c,1d,1eの端面に平板状磁芯1gを突き合せた形状とした磁芯1の隣り合う2本の脚1b,1c,1d,1eを束にして互に直交する様に制御巻線NC 及びリアクタ巻線NR を巻回して成るPRTであって、平板状磁芯1g2組の同一寸法の平板状磁芯1ga及び1gbに分割し、分割した平板状磁芯1ga及び1gb間にV字状或は平行な磁気空隙4を設け、制御巻線NC で生ずる磁界中には磁気空隙2を設けず、リアクタ巻線NR で生ずる磁界中に磁気空隙4,4aを設け、平板状磁芯1gの厚さを縮小して、脚1bの1本分の断面積と平板状磁芯1gの側面の磁気空隙4,4aが形成されていない側の断面積とを等しくしてなるPRTとしたものである。
【0030】
本発明のPRTによれば従来と同一の直流制御電流IC で略2倍のインダクタンス可変範囲が得られブースト電圧制御方式の電圧共振型コンバータによるソフトスイッチング電源回路の構成が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の直交磁界変圧器(PRT)を図1乃至図5を用いて詳記する。図1(A)及び図1(B)は本発明の1形態例を示すPRT用コアの分解斜視図及び組立状態斜視図、並びにリアクタ巻線に流す交流電流IR を変化させた時に制御巻線NC の直流制御電流IC をパラメータとしたインダクタンスLR の変化を示す直流重畳特性曲線を示すものである。
【0032】
図1(A)及び図1(B)に於いて、図7(A)との対応部分には同一符号を付して重複説明は省略する。
【0033】
図1(A)で方形の板部1aと、この板部1aの4隅の頂点部から、この板部1aと直交する様に延設したWコ字状コア1fの各寸法はa=b=23mm、c=35mm、d=7mmに選択され、図1(B)の様に前方側の上方の脚1bと下方の脚1c間に橋格させる様に巻回した制御巻線NC は図7(A)と全く同一構成である。
【0034】
本例では方形に形成してWコ字状コア1fの4つの脚1b,1c,1d,1eの端面に接合される板状コア1gの厚みd′をd′<dに選択して、同一面積となる様に前方側の脚1b,1c側から後方側の脚1d,1e側に二分割して磁気空隙即ち、分割溝3を形成して、板状コア1gを2つに分離した分割コア1ga及び1gbの夫々の断面積S′=d2 と成るように選択する。
【0035】
又、主巻線となるリアクタ巻線NR ′のターン数NR1′はNR1′=√2NR1として従来のインダクタンスLR の2倍となる様なLR ′=2LR に選択する。
【0036】
更に、2枚に分割した分割コア1ga及び1gbの前方側の脚1b及び1c寄り、或は後方側の脚1d及び1e寄りのいずれかの分割溝3内にマイラフィルムを挿入し、例えば図1(B)の様に前方側が開いて、後方側が閉じたV字状溝から成るギャップ4を形成する。
【0037】
上述の構成のPRTによれば、制御巻線NC のターン数NC1′に直流制御電流IC を乗じたNC1′・IC の起磁力によって生ずる磁束φC の磁路中には従来のPRTの様にギャップ2を構成せずリアクタ巻線NR のターン数NR1′と交流電流IR を乗じたNR1′・IR の起磁力によって生ずる交番磁束φR の磁路中にはV字状のギャップ4が存在するため直流制御電流IC 及び交番電流IR の増加に伴って、順々に飽和するためインダクタンスLR ′の低下が大幅に改善される。
【0038】
図1(C)はコア1の材料としてFE−9材を用い、リアクタ巻線NR のターン数NR1′=38T/0.1mφ×20束(0.1φ、20本縒りのリッツ線)とし、ギャップ4の空隙を200μmとした場合の実測値を示すものであり、図1(C)からも明らかな様に、直流制御電流IC が5mA乃至35mAに於いて、図7(B)のインダクタンス直流重畳特性曲線に比べて、約12倍のダイナミックレンジに拡大され、交流電圧VACの変化に対するインダクタンスLR の値の変化も図7(B)に比べて平坦化された値が得られるので図6で説明したブースト電圧制御方式の電圧共型コンバータによるソフトスイッチング電源回路に適用できるPRTを提供可能と成った。
【0039】
図2(A)及び図2(B)は本発明のPRTの他の形態例とインダクタンス直流重畳特性図を示すものである。
【0040】
図2(A)のPRTは板状コア1gを2分割した分割コア1ga及び1gb間の分割溝3を図1(B)の様にV字状のギャップ4とせずに平行ギャップ4aと成した場合であり、Wコ字状コア1f並びに分割コア1ga及び1gbは図1(B)と同一構成である。
【0041】
この様に板状コア1gを等分割した分割コア1ga及び1gb間のギャップ4aを平行とした場合の図1(C)と同様のインダクタンス直流重畳特性曲線は図2(B)の様に図1(C)に比べてインダクタンスLR ′の低下を少くすることが出来る。
【0042】
図3(A)及び図3(B)は本発明のPRTの更に他の形態例を示すものであり、図3(A)のコア分解図と図3(B)の組立図に於いて、Wコ字状コア1f及び板状コア1gを2等分割した分割コア1ga及び1gbに平行なギャップ4aを形成し、制御巻線NC 及びリアクタ巻線NR を巻回した構成は図2(A)と全く同一である。
【0043】
本例の場合はWコ字状コア1fを構成する方形の板部1aの厚みdをd′とし、d′<dとし、板部1aのコア断面積S′=d2 となる様にし、図3(B)の様に直流磁束φC と交流磁束φR が互に加算或は減算し合う領域を拡大する様にし、インダクタンスLR の可変範囲を更に拡大可能な構成とした場合である。
【0044】
図4(A)及び図4(B)は本発明のPRTの更に他の形態例とPRTの記号を示すものである。
【0045】
図4(A)及び図4(B)の構成では制御巻線NC を2組に分割しNC /2お及びNC /2とし前方側の脚1b,1cに橋格する様にNC /2の制御巻線を巻回し、後方側の脚1d,1eに橋格する様にNC /2の制御巻線を巻回し、分割コア1ga及び1gb間に形成したギャップ4a上にリアクタ巻線NR ′をターン数NR1′で巻回した場合である。この場合は従来の図7(A)の制御巻線NC の直流抵抗150Ωを50Ω+50Ω=100Ωに低減出来て、直流制御電力は2/3に低下し、ギャップ4aからの漏洩磁束はリアクタ巻線NR ′によってシールドする効果を生ずる。
【0046】
図5(A)及び図5(B)は本発明の更に他の形態例を示すものであり、図5(A)及び図5(B)は4つの脚1b,1c,1d,1eを有するWコ字状コア1fの脚端面にコ字状コア5を接合して、接合面にはギャップを作らずコ字状コア5にリアクタ巻線NR ′を巻回し、図5(A)の場合は、コ字状コア5の側面にV字状のギャップ4を形成し、図5(B)では平行なギャップ4aを形成した場合である。これら構成でも図1(A)と同様の効果が得られ、リアクタ巻線NR ′のターン数NR1′を低減することが可能と成る。
【0047】
【発明の効果】
本発明の直流磁界変圧器によると、制御巻線NC に流す直流の制御電流IC は従来と同一値に対し、従来の2倍のインダクタンス可変範囲値が得られて制御感度が大幅に向上され、その結果ブースト電圧制御方式電圧共振型コンバータによるソフトスイッチング電源回路を構成可能と成った。
【0048】
又、制御巻線の磁路中にギャップを構成させない為に僅かな直流制御電流でリアクタ巻線のインダクタンスを大幅に可変可能と成り制御範囲が拡大された直交磁界変圧器が得られた。
【0049】
更に、リアクタ巻線の磁路中に設けたギャップは要求される可変インダクタンス特性によって適宜に選択出来てインダクタンス値のバラツキが解消されてて設計が容易と成る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直交磁界変圧器とインダクタンス特性図である。
【図2】本発明の他の直交磁界変圧器とインダクタンス特性図である。
【図3】本発明の更に他の直交磁界変圧器(I)である。
【図4】本発明の更に他の直交磁界変圧器(II)である。
【図5】本発明の更に他の直交磁界変圧器(III)である。
【図6】従来の電圧共振型ソフトスイッチング電源回路図である。
【図7】従来の直交磁界変圧器とインダクタンス特性図である。
【図8】従来のソフトスイッチング電源回路の特性説明図である。
【符号の説明】
1‥‥コア(磁芯)、1a‥‥板部、1b,1c,1d,1e‥‥脚、1f‥‥ダブルコ字状コア、1g‥‥板状コア、1ga,1ba‥‥分割コア、NC ‥‥制御巻線、NR ‥‥リアクタ巻線

Claims (4)

  1. 方形の板部の頂点部から該板部と直交する方向に4つの脚を延設し、該4つの脚の端面に平板状磁芯を突き合わせた形状とした磁芯の隣り合う二本の該脚を束にして互に直交する様に制御巻線及びリアクタ巻線を巻回して成る直交磁界変圧器であって、
    上記平板状磁芯2組の同一寸法の平板状磁芯に分割し、該分割した平板状磁芯間にV字状或は平行な磁気空隙を設け、上記制御巻線で生ずる磁界中には磁気空隙を設けず、上記リアクタ巻線で生ずる磁界中に上記磁気空隙を設け
    上記平板状磁芯の厚さを縮小して上記脚の1本分の断面積と上記平板状磁芯の側面の磁気空隙が形成されていない側の断面積とを等しくして成る直交磁界変圧器。
  2. 前記板部の厚さを減少して前記脚の1本分の断面積と前記板部の側面側の断面積とを等しく成る様に成した請求項1記載の直交磁界変圧器。
  3. 前記制御巻線を2組に分割し、前記4つの脚の前後の1対の脚に該2組に分割した制御巻線を巻回し、前記リアクタ巻線を前記磁気空隙上に巻回して成る請求項1又は請求項2記載の直交磁界変圧器。
  4. 前記リアクタ巻線を前記板部と4つの脚より成る磁芯の各脚の端面と接合させたコ字状磁芯に巻回した請求項1又は請求項2記載の直交磁界変圧器。
JP28551598A 1998-10-07 1998-10-07 直交磁界変圧器 Expired - Fee Related JP4352478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28551598A JP4352478B2 (ja) 1998-10-07 1998-10-07 直交磁界変圧器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28551598A JP4352478B2 (ja) 1998-10-07 1998-10-07 直交磁界変圧器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000114075A JP2000114075A (ja) 2000-04-21
JP4352478B2 true JP4352478B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=17692538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28551598A Expired - Fee Related JP4352478B2 (ja) 1998-10-07 1998-10-07 直交磁界変圧器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4352478B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000114075A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7136293B2 (en) Full wave series resonant type DC to DC power converter with integrated magnetics
US6687137B1 (en) Resonant switching power supply circuit with voltage doubler output
CA1095601A (en) Regulating transformer with magnetic shunt
US8058962B2 (en) Center-tapped transformer
EP0318695B1 (en) Magnetron drive apparatus
US6452817B1 (en) Switching power supply circuit
US4308495A (en) Transformer for voltage regulators
EP0058400B1 (en) High frequency switching circuit
US7298633B2 (en) Switching power supply circuit
JP4352478B2 (ja) 直交磁界変圧器
JP4352477B2 (ja) 直交磁界変圧器
JP4352476B2 (ja) 直交磁界変圧器
JP5004260B2 (ja) 外鉄型パワートランスおよびこれを用いた電力変換装置
JP3604505B2 (ja) 多出力スイッチング電源装置
JP2000114076A (ja) 直交磁界変圧器
JP3789333B2 (ja) 電磁機器
JP2591968Y2 (ja) スイッチング電源トランス
JP2001319817A (ja) チョークコイル
EP4102523A1 (en) Variable transformer
JPH0468863B2 (ja)
JP2000323333A (ja) 磁 心
JP4218095B2 (ja) スイッチング電源回路
JP2002034250A (ja) スイッチング電源回路
KR930007987B1 (ko) 파워 증대를 위한 플라이백 트랜스 포머
JPH0638713B2 (ja) 正弦波発生回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090707

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090720

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees