JP4351851B2 - 特定空間内情報サービス提供システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定空間内情報サービス提供システムに係り、特に例えば、銀行営業店内などの特定空間内で顧客が利用可能な携帯型の端末装置を用いる、サービス提供手法にかかわる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
博物館や美術館での展示物の解説データの配信を受ける携帯型の情報端末を用いた情報配信システムにおいて、各展示物A,B,C毎に限定された領域RA,RB,RCを設定し、領域RAにおいては展示物Aについての解説を繰り返し送信し、領域RBにおいては展示物Bについての解説を繰り返し送信し、領域RCにおいては展示物Cについての解説を繰り返し送信し、利用者の持つ情報端末が所定の限定された領域に入ると、情報端末は配信データの先頭を検知して解説データを記憶して、利用者が配信データの再生を指示すると、解説データを音声出力するようにしたシステムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載された技術では、配信データを繰り返し高速送信することで、配信データを先頭から情報端末にごく短時間で取り込ませて、利用者に解説データを先頭から聞かせることを可能にしている。また、情報端末が受信して記憶したデータは、領域RA,RB,RCを出ると消去されるようにして、情報の再利用を防止するようにもなっている。
【0004】
しかしながら、上記した特許文献1に示された技術では、情報端末を使用する利用者に制限を設けておらず、また、各利用者の情報端末に対して一律に同一のデータを配信するようになっている。さらに、上記した特許文献1に示された技術は、ホスト装置側からの一方向のデータ配信となっており、情報端末から各種のデータ入力を行って、ホスト装置側と双方向通信を行うものではない。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−18394号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、銀行営業店などにおいて顧客が金融取引を行う場合には、顧客は取引内容に応じた申請用紙への記入などを行い、行員側も依頼内容確認や、申請用紙からのデータ入力操作を行っている。近年では、ATMなどの自動機の普及により、顧客が簡単な入力操作を行うことによって取引処理が行われているが、複雑な取引などは、依然として窓口で行われることが多い。
【0007】
そこで、銀行営業店内などの特定空間内で、銀行側のサーバと双方向通信を行って、各種手続きを電子データで行うことのできる携帯型の情報端末が存在すると、この情報端末と行員端末などとが連携したサービスを実現することができ、顧客および行員にとって利便性が高く、窓口で面談で行う時間も短縮できる。しかしながら、この場合には、セキュリティを充分に勘案したシステムとしなければ、安全性の点で問題となる。
【0008】
また、顧客に対して、利用する情報端末を貸し出しできるようし、情報端末を主として特定空間内でのみ利用可能なものにすると、情報端末を金融取引用の専用端末としてセキュリティの点では好都合であるが、この場合には、情報端末は、各顧客に対して均等な操作環境や情報を持つものとなることが考えられる。しかし、顧客側からの操作性の観点からは、顧客毎に応じた個人情報や学習情報や操作インターフェースを持つことが望まれる。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、顧客が情報端末を用いて特定空間内でのサービスが享受可能である特定空間内情報サービス提供システムにおいて、安全性を保てるようにすることにある。また、情報端末を顧客にとって操作性のよいものとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、本発明は、無線通信部,情報端末制御部,情報端末入力部及び情報端末記憶部を有し、店舗内の所定エリアである特定空間内で顧客が利用可能な携帯型の情報端末と、前記特定空間での顧客による前記情報端末の利用を許可する受付端末と、前記情報端末と前記特定空間内に設けられた無線通信装置を介して通信を行ってデータの授受を行うサーバと、ゲート制御部や顧客の存在とその移動方向によって前記特定空間での顧客の出入りを監視する出入り監視部,前記情報端末との通信を行なうための受信/送信部,前記サーバとの通信を行なうための通信接続部,警報装置を有し、前記特定空間の出入口に設置されたゲートとを含む特定空間内情報サービス提供システムであって、前記受付端末は、顧客を特定する情報を入力するための第1の受付端末入力部と、第2の受付端末入力部と、受付端末表示部と、受付端末制御部と、受付端末無線通信装置とを有し、前記受付端末制御部は、前記第1の受付端末入力部から入力される顧客を特定する情報を前記サーバに送信して当該顧客の認証を実行させ、前記認証の結果、当該顧客が特定されると、前記受付端末表示部に前記店舗によるサービスのメニューを選択可能に表示させ、表示された前記サービスのメニューから前記第2の受付端末入力部によって当該顧客が所望とするサービスが特定されると、前記受付端末表示部に前記情報端末の貸し出し希望の有無を選択させる画面を表示させ、前記第2の受付端末入力部からの前記情報端末の貸し出し要求を受け付けると、前記受付端末表示部に前記特定空間外への当該情報端末の持ち出し許可の要否を選択するための画面を表示させ、前記第2の受付端末入力部からの当該情報端末の前記特定空間外への持ち出しの要求を受け付けると、前記受付端末無線通信装置により、前記サーバから当該情報端末に割り当てられるアクセスID,当該顧客に関する情報,持ち出し許可情報及び当該顧客が特定した前記サービスの内容を示す情報を取得し、前記情報端末の前記情報端末記憶部に記憶させて、当該顧客に当該情報端末を貸し出す制御をし、当該貸し出された情報端末における前記情報端末制御部は、前記情報端末記憶部に記憶された前記情報を前記情報端末表示部に表示させ、当該表示された情報に基づいて当該顧客によって前記情報端末入力部から入力される情報を前記サーバに送信する制御をし、前記ゲートの前記ゲート制御部は、前記特定空間の出入り口での出入りを監視する前記ゲートの前記出入り監視部によって前記貸し出された情報端末の前記特定空間からの持ち出しや前記特定空間への持ち込みが検知されると、当該貸し出された情報端末から前記アクセスIDと前記特定空間外への持ち出し許可情報の有無とを示す情報を取得して、前記特定空間からの持ち出しや前記特定空間への持ち込みの検知情報とともに、前記サーバへ送信し、かつ送信した当該情報に基づく前記サーバからの前記持ち出し許可情報の有無の認識結果を受信し、前記特定空間外に持ち出される前記情報端末が持ち出し許可情報を有するときには、当該情報端末の前記情報端末記憶部に記憶されている情報のうち、特定情報としてのセキュリティが必要なデータや前記特定空間内でサービスを受けるために必要なデータとを、前記情報端末記憶部で消去するとともに、前記サーバに送信し、前記特定空間外に持ち出される前記情報端末が持ち出し許可情報を有しないときには、前記情報端末の前記情報端末記憶部に当該情報端末の貸し出し時に格納された前記各情報を消去するとともに、前記警報装置を作動させ、前記持ち出し許可情報を備えた情報端末が前記特定空間内に持ち込まれるときには、前記ゲート制御部は、当該情報端末が前記特定空間外へ持ち出される際に前記サーバに送信され、かつ前記情報端末記憶部から消去された前記特定情報を、前記サーバから当該情報端末に送信させ、当該情報端末の前記情報端末記憶部に記憶させる制御を行なう。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)に係る特定空間内情報サービス提供システムの概要を示す説明図、図2は、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムにおける特定空間などの例を示す説明図、図3は、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムにおける受付端末などの例を示す説明図、図4は、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムにおける、受付端末と情報端末(貸出情報端末)とゲートと無線通信装置の構成を示すブロック図、図5は、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムにおける処理の流れの1例を示すフローチャート、図6は、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムにおける、受付端末の表示画面の遷移例を示す説明図、図7〜図10は、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムにおける、情報端末の表示画面の遷移例をそれぞれ示す説明図、図11は、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムにおける、顧客に応じた情報例などを示す説明図である。なお、本実施形態の特定空間内情報サービス提供システムは、特定空間を銀行営業店内の所定エリアとした例であるが、特定空間はこれに限定されるものではない。
【0013】
図1において、1は銀行営業店、2は、銀行営業店内において後述するように貸し出しされる貸出情報端末11(PDA等)や、顧客が個人で所有している個人所有情報端末12(PDAあるいは携帯電話機)が、支店サーバと双方向通信可能なエリアである特定空間である。特定空間2の出入り口には、ゲート3と受付端末4とが設けられており、特定空間2に出入りする顧客は必ずゲート3を通過するようになっている。このゲート3は、情報端末11、12にダウンロード/アップロードを行なうための通信機能と、人の出入り(人の存在とその移動方向)を監視する出入り監視機能とを持っており、貸出情報端末11や個人所有情報端末12がゲート3を通過すると、必ず無線通信を行うようになっている。すなわち、ゲート3は、情報端末11、12を持った顧客が特定空間2内に入る際には、情報端末11、12に対して後述するデータのダウンロード処理および貸出情報端末11あるいは個人所有情報端末12へのデータコピー処理を行い、情報端末11、12を持った顧客が特定空間2から外へ出る際には、情報端末11、12に対して後述するデータのアップロード処理(データの消去処理)およびサーバへのデータコピー処理を行うようになっている。ここで、ゲート3は、図示では理解が容易なように床上設置型のものとして模式化して描いてあるが、天井設置型や床埋め込み型のものであってもよく、また、場合によっては、ゲート3は受付端末4と兼用されるものであってもよい。
【0014】
ここで、ゲート3および受付端末4の設置数は任意であるが、スペースが許容する範囲で多数台が設置されることが望ましく、また、ゲート3は、天井設置型や床埋め込み型のものを、直線状に多数配列して、ある区画線をカバーするように配置することが望ましい。
【0015】
5は、銀行営業店1内に設けられた特定空間内サーバ(特定空間用のサーバである支店サーバ)で、銀行営業店1内におけるコンピュータ処理の中枢を担い、各種処理プログラムが搭載された情報処理装置や記憶装置などを具備している。この支店サーバ(特定空間内サーバ)5は、銀行営業店1内に設置されたゲート3、受付端末4、特定空間内通信用の無線通信装置6、窓口の行員端末7(例えば、パソコン等)、情報提供表示板8(例えば、PDP等)、自動機コーナーの自動機9(ATM等)とLANなどで接続されており、また、専用回線などによって本店サーバ10と接続されている。
【0016】
また、本実施形態では、個人認証手段の一例として、ICカード13を用いているが、他の個人認証手段(例えば、磁気カードや運転免許証など)を用いるようにしてもよい。
【0017】
なお、図1においては、顧客が受付端末4で、後述するようにICカード13などを用いて個人認証した後、受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受け、退店時に、受付端末4に貸出情報端末11を返却している様子を模式的に表わしている。
【0018】
図2の(a)は、銀行営業店1内の1例を示す平面図であり、図2の(b)、(c)は、図2の(a)に対応する正面から見た説明図である。図2に示した例においては、銀行営業店1内の待合スペースが前記した特定空間2となっており、銀行営業店1内においてハッチングを施したエリアは、貸出情報端末11や個人所有情報端末12が支店サーバ(特定空間内サーバ)5、すなわち、銀行営業店1内のシステムと通信不能なエリアとなっており、ここに自動機コーナが設けられている。また、特定空間(待合スペース)2には、椅子やソファ、テーブル、椅子付きのテーブルなどが備えられており、また、取引を行なう取引コーナーの窓口や、相談/契約を行なう相談/契約コーナーの窓口が設けられている。
【0019】
図2の(b)は、銀行営業店1に来店した顧客が、所定の手続きを行なって受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受け、特定空間(待合スペース)2内で貸出情報端末11の利用を行なった上で、窓口で取引や相談や契約を行ない、退店時に、受付端末4に貸出情報端末11を返却している様子を模式的に表わしている。この場合には、受付端末4から貸出情報端末11を貸し出す際に、貸出情報端末11には、顧客の個人情報を含む顧客毎に応じた情報が書き込まれ、顧客が受付端末4に貸出情報端末11を返却した際に、上記の顧客毎に応じた情報が消去されると共に、顧客の入力情報などが支店サーバ(特定空間内サーバ)5の記憶装置に取り込まれ、取り込まれた情報は、本店サーバ10にも転送されるようになっている。また、受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受ける際に、顧客が貸出情報端末11を店外に持ち出して使用することを申し込んでいない場合には、顧客が貸出情報端末11を特定空間2から持ち出そうとしたときには、ゲート3がこれを検知してデータの消去を行なうと共に、ブザー音などのアラーム音を出力して、貸出情報端末11の無断持出しをしらせるようにしている。
【0020】
図2の(c)は、受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受ける際に、顧客が貸出情報端末11を店外に持ち出して使用することを申し込んでいる場合の様子、または、顧客が受付端末4で自己が所有している個人所有情報端末12を、貸出情報端末11と同等の機能を持つものとして使用することを受付端末4で申し込んでいる場合の様子を模式的に示している。なお、個人所有情報端末12を、貸出情報端末11と同等の機能を持つものとする際には、当初の申し込み時に、受付端末4によって個人所有情報端末12に対して、貸出情報端末11に搭載のアプリケーションソフトウェアと同等のアプリケーションソフトウェアがダウンロードされる。この場合、貸出情報端末11あるいは個人所有情報端末12の特定空間2内での使用形態は、図2の(b)と同様である。一方、顧客が貸出情報端末11または個人所有情報端末12を携行して特定空間2内から出る際には、ゲート3がこれを検知して、貸出情報端末11または個人所有情報端末12に記憶されているセキュリティ性の高い情報などを情報端末11または12から消去すると共に、この消去情報と同一内容の情報が支店サーバ(特定空間内サーバ)5の記憶装置に取り込まれ、取り込まれた情報は、本店サーバ10にも転送されるようになっている。そして、顧客が自宅などで貸出情報端末11または個人所有情報端末12を用いて所要の情報を入力するなどした後、顧客が貸出情報端末11または個人所有情報端末12を携行して再び来店して特定空間2内に入ろうとした際には、ゲート3がこれを検知して、情報端末11または12から端末識別用IDなどがゲート3を通じてサーバ5に転送されると同時に、退店時に情報端末11または12から消去したセキュリティ性の高い情報などを、情報端末11または12に書き込むようになっている。
【0021】
図3は受付端末4の外観等を示しており、同図に示すように、受付端末4には、貸出情報端末11の情報端末貸出制御・格納部401、貸出情報端末11の貸出/返却口402、ICカードの挿入/返却口403、受付整理券の発行口404、貸出情報端末11または個人所有情報端末12と無線通信を行なう情報端末間通信部405などが備えられている。
【0022】
次に、図4を用いて、受付端末4とゲート3と無線通信装置6と貸出情報端末11の構成について説明する。
【0023】
図4に示すように、受付端末4には、受付端末4全体の統括制御を司る制御部406、電源部407、顧客に対して対話式に画面を表示すると共に、顧客がタッチ入力操作を行なうための表示/タッチパネル部408、音声ガイダンスなどを出力するスピーカ409、各種データを記憶する記憶部410、ICカード13の情報を読み取り、また情報を書き込むICカードリーダライタ411、受付整理券を発行する整理券発行部412、貸出情報端末11の貸出制御を行ない、また多数の貸出情報端末11を格納した前記した情報端末貸出制御・格納部401、この情報端末貸出制御・格納部401を駆動制御する駆動制御部413、特定空間内サーバ(支店サーバ)5と通信を行なう通信制御部414、情報端末貸出制御・格納部401内の貸出情報端末11と通信を行なう情報端末格納通信部415、貸出情報端末11または個人所有情報端末12と無線通信を行なう情報端末間通信部405などが設けられている。
【0024】
また、ゲート3には、ゲート3全体の統括制御を司る制御部301、電源部302、特定空間2に出入りする人(顧客)の出入り(人の存在とその移動方向)を監視する出入り監視部303、特定空間内サーバ(支店サーバ)5と通信を行なう通信接続部304、貸出情報端末11または個人所有情報端末12と無線アンテナ306を介して無線通信を行なう受信/送信部305などが設けられている。
【0025】
また、無線通信装置6には、無線通信装置6全体の制御を司る制御部601、電源部602、特定空間内サーバ(支店サーバ)5と通信を行なう通信接続部603、貸出情報端末11または個人所有情報端末12と無線アンテナ605を介して無線通信を行なう受信/送信部604などが設けられている。
【0026】
また、貸出情報端末11には、貸出情報端末11全体の制御を司り、特定領域認識コントローラ1102やセキュリティコントローラ1103や学習機能コントローラ1104などをもつ制御部1101、メインバッテリー1106とバックアップバッテリー1107で構成される電源部1105、画面を表示すると共に、ペンタッチによる入力操作が可能な表示/ペンタッチパネル部1108、スピーカー1110とマイク1111で構成される音声入力/出力部1109、操作アプリケーション1114や取引アプリケーション1115や使用データ連携記憶部1116などを有する一時使用データ記憶部1113、および特定空間外使用アプリケーション1117と特定空間外使用データ1118を記憶し、ワークエリアとしても機能する記憶部1112、前記受付端末4の情報端末間通信部415と通信を行なう受信/送信部1120、および無線アンテナ1123を介して本実施形態の各装置4、3、6と無線通信を行なう受信/送信部1122をもつ情報端末間通信部1121とで構成される通信部1119などが設けられている。
【0027】
次に、銀行営業店1に来店した顧客が、受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受けて、これを利用する場合の処理の流れの1例を、図5を用いて説明する。
【0028】
銀行営業店1に来店した顧客は、まず、受付端末4の前に立ち、受付端末4の表示/タッチパネル部408のガイダンス表示にしたがって、受付端末4にICカード13を挿入し、続いて、暗証番号を表示/タッチパネル部408によって入力する(ステップS1)。ここで、本実施形態では、銀行営業店1の属する銀行に、顧客が口座を既に持っており、かつ、この口座に対応する銀行カードがICカード13であると想定しており、銀行営業店1の属する銀行のICカード13を所持した人のみが、貸出情報端末11の貸し出しを受けることができるようにしている。受付端末4は、ICカードリーダライタ411によって、ICカード13に書き込まれている顧客情報を読み取り(ステップS2)、この読み取り情報と共に顧客が入力した暗証番号情報を、支店サーバ(特定空間内サーバ)5を経由して本店サーバー10に転送して、顧客情報および暗証番号を照会し(ステップS3)、適正な顧客であると判定された場合には、受付端末4は、表示/タッチパネル部408に取引メニューを表示する(ステップS4)。なお、ICカード13が不適正なものや、暗証番号が不適正であった場合には、図5では示していないが、受付端末4では以後の処理を中断し、顧客に受付端末4への入力が拒否されている旨を表示すると共に、ICカード13を排出し、受付整理券を発行する。
【0029】
表示/タッチパネル部408の取引メニュー表示で、顧客が所望する取引の内容を選択してこれを指定すると、すなわち所望の取引、例えばローン相談などを申し込むと(ステップS5)、受付端末4の表示/タッチパネル部408には、申し込まれた取引の内容を示す受付情報と、貸出情報端末11の貸し出しを希望するかどうかの貸出案内情報とが表示される(ステップS6)。顧客が、貸出情報端末11の貸し出しを申し込むと(ステップS7でYES)、受付端末4は貸出情報端末11の貸し出しのための処理モードになり、また、顧客が、貸出情報端末11の貸し出しを申し込まなかった場合には(ステップS7でNO)、受付端末4は、整理券発行部412で受付整理券を発行し(ステップS8)、ICカード13を排出して顧客にICカード13を返却する(ステップS9)。なお、貸出情報端末11の貸し出しを申し込む際に、貸出情報端末11を特定空間内のみで使用して退店時に貸出情報端末11を返却するのか、あるいは、貸出情報端末11を特定空間外へ持ち出して使用するかのを、併せて選択・指定するようにされる。
【0030】
顧客が、貸出情報端末11の貸し出しを申し込んだ場合には、受付端末4は、情報端末貸出制御・格納部401内の所定の1台の貸出情報端末11に対して、本店サーバ10や支店サーバ(特定空間内サーバ)5から取得したデータをもとに、情報端末格納通信部415によって各種のデータを書き込む。すなわち、貸出情報端末11には、受付情報および特定空間外へ持ち出し可否情報や、セキュリティプログラムや、アクセスID(端末識別用ID)や、顧客毎に応じた個人向け操作インターフェース(例えば、顧客の年齢などに応じた操作用環境)や、顧客毎に応じた個人向け情報(例えば、口座の現状残高、現状取引内容など)や、顧客毎に応じた前回まで貸出情報端末11の利用履歴や、顧客毎に応じた銀行からのおすすめサービス情報(例えば、積立特別金利、住宅金利優遇など)が、それぞれ書き込まれる(ステップS10〜ステップS15のデータのダウンロード)。
【0031】
貸出情報端末11に所定のデータがダウンロードされると、受付端末4は、このダウンロード済みの貸出情報端末11を、情報端末貸出制御・格納部401から顧客に貸し出し(ステップS16)、続いて、ICカード13を排出して、顧客がこれを受け取る(ステップS17)。
【0032】
貸出情報端末11の貸し出しを受けた顧客は、特定空間2内(ここでは、銀行営業店1の待合スペース内)で、貸出情報端末11を利用したサービスを享受することが可能となり、所望する情報を収集/閲覧したり、取引/相談/契約の申し込みのための事項の入力を行なったり等をする(ステップS18)。ここで、特定空間2内にある貸出情報端末11には、データダウンロード時に配布されたアクセスID(端末識別用ID)が割り当てられており、貸出情報端末11と無線通信装置6を介して、適宜のタイミング毎に通信を行なう支店サーバ5は、アクセスIDによって個々の貸出情報端末11を認知する。そして、貸出情報端末11で顧客が入力した情報は支店サーバ5が取得し、支店サーバ5は取得した情報を必要に応じて窓口の適宜の行員端末7に配信する。このように貸出情報端末11の貸し出しを受けた顧客は、待合スペースの椅子に座って、例えばローン相談に必要な事項の入力を、落ち着いて、誤りなく・確実に入力することができ、かつ、この貸出情報端末11の表示によって、窓口の待ち人数などを確認することができる。また、行員端末7には顧客の入力事項が転送されるので、行員が書類を見ながら、あるいは顧客に確認をとりながらの、行員による行員端末7への入力操作の負担の軽減を図ることができる。さらに、ICカードと暗証番号とで個人認証を行なうので、セキュリティ性に優れたものとなる。
【0033】
貸出情報端末11を用いたサービスの利用や、それを踏まえた取引/相談/契約などの、銀行営業店1での用事を済ませた顧客は、貸出情報端末11を借り出す申し込みを行なった際に、貸出情報端末11の特定空間2外への持ち出し使用を申し込んでいる場合(持ち出しが許可されている場合)には(ステップS19でYES)、貸出情報端末11を携行したまま特定空間2の内から外へと移動し、貸出情報端末11の特定空間2外への持ち出し使用を申し込んでいない場合(持ち出しが許可されていない場合)には(ステップS19でNO)、貸出情報端末11を受付端末4に返却する(ステップS20でYES)。
【0034】
返却された貸出情報端末11を受け取った受付端末4は、アップロードプログラムを作動させて(ステップS21)、貸し出し時に貸出情報端末11にダウンロードしたデータを貸出情報端末11から消去すると共に、顧客が入力した必要情報を読み取り・抽出して、これを支店サーバ5に転送する(ステップS22)。
【0035】
貸出情報端末11の特定空間2外への持ち出しが許可されていないにもかかわらず、顧客が貸出情報端末11を特定空間2外へ持ち出そうとした場合には(ステップS20でNO)、ゲート3が貸出情報端末11の特定空間2外への持ち出しを認知し(ステップS23)、ゲート3からの報告を受けた支店サーバ5は、持ち出し不許可のアクセスID(端末識別用ID)の貸出情報端末11の無断持ち出しであると認識して(ステップS24)、ゲート3のアップロードプログラムを作動させて(ステップS25)、貸し出し時に貸出情報端末11に対してダウンロードしたデータを、貸出情報端末11から消去し(ステップS26)、ゲート3は、自身からアラーム音を出力すると共に、無断持ち出しされようとする貸出情報端末11からもアラーム音を出力させる(ステップS27)。
【0036】
特定空間2外への持ち出しが許可されている貸出情報端末11が特定空間2外へ持ち出される場合も、ゲート3が貸出情報端末11の特定空間2外への持ち出しを認知し(ステップS23)、ゲート3からの報告を受けた支店サーバ5は、持ち出しが許可されているアクセスID(端末識別用ID)の貸出情報端末11の持ち出しであることを認識して、ゲート3のアップロードプログラムを作動させて(ステップS25)、貸出情報端末11に記憶されたデータからセキュリティの必要なデータや、特定空間2内のサービスを受けるために必要なデータなどを消去すると共に、消去したデータを支店サーバ5に転送させる(ステップS28)。
【0037】
特定空間2外への持ち出しが許可されている貸出情報端末11を、特定空間2外へ持ち出した顧客は、自宅などにおいて、貸出情報端末11を用いて、例えばローン相談に必要な事項の入力を、余裕のある時間に、落ち着いて、必要事項の入力に必要な書類等を参照しつつ、誤りなく・確実に入力することができる。そして、自宅などにおいて、貸出情報端末11を用いて銀行における取引/相談/契約などに必要な事項を入力し終わった顧客が、再び、貸出情報端末11を携行して銀行営業店1に来店し、特定空間2内に入ろうとすると、ゲート3が貸出情報端末11の特定空間2内への持ち込みを認知し(ステップS29)、ゲート3からの報告を受けた支店サーバ5は、持ち出し使用が許可されているアクセスID(端末識別用ID)の貸出情報端末11の再来店であると判断して、ゲート3のダウンロードロードプログラムを作動させて、先に消去したセキュリティの必要なデータや、特定空間2内のサービスを受けるために必要なデータなどを、貸出情報端末11にダウンロードロードさせる(ステップS30)。これによって、貸出情報端末11は、特定空間2内におけるサービスが再び享受可能な状態になり(ステップS31)、自宅などで入力した情報は、特定空間2内の無線通信装置6を介して支店サーバ5に転送される。なお、自宅などで入力した情報は、データのダウンロード時にゲート3によって取得するようにしてもよい。そして、銀行営業店1での用件が終わった後、退店時に貸出情報端末11を返却する場合には(ステップS32でYES)、ステップS20でのYESに進み、退店時に貸出情報端末11を返却しない場合には(ステップS32でNO)、ステップS23に進む。
【0038】
以上の例では、顧客が受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受けて利用する形態を示したが、顧客が個人で所有している個人所有情報端末12に、貸出情報端末11と同様の機能を持たせて、特定空間2内のサービスを受けられるようにしてもよく、この場合には、来店時に、受付端末4でICカード13と暗証番号によって個人認証を行なって、適格者であると判定された場合には、顧客の手持ちの個人所有情報端末12に、受付端末4によって、各貸出情報端末11と共通のソフトウェアやデータ、並びに、個人毎に応じたデータのダウンロードが行なわれる。このような、貸出情報端末11と同様の機能を持たせた個人所有情報端末12の特定空間2内での利用形態は、貸出情報端末11と同様であり、また、退店時のアップロード動作や、再来店時のダウンロード動作も、特定空間2外への持出しが許可された貸出情報端末11と同様である。
【0039】
また、上記した例では、顧客が口座を持っている銀行における貸出情報端末11や個人所有情報端末12の利用について述べたが、他の銀行に口座を持っている顧客に対しても、同様のサービスを提供することも可能である。
【0040】
図6は、受付端末4の表示/タッチパネル部408の表示画面の遷移例である。図6の(a)は、受付端末4において、ICカード13と暗証番号によって顧客の個人認証が行なわれた後、表示/タッチパネル部408上に表示された取引メニューの表示画面例である。この図6の(a)の画面では、各取引の内容とその待ち人数が表示され、また、貸出情報端末11の貸し出しを受けると様々なサービスが受けられる旨の表示がなされている。この図6の(a)の画面で、顧客が所望する取引の内容を選択して、これを申し込むと、例えばローン相談を申し込むと、図6の(b)の画面が表示される(なお、既に貸出情報端末11の貸し出しを受けている顧客は、受付端末4を通さず、貸出情報端末11で、取引の内容の選択・申し込みが行えるようになっている)。
【0041】
図6の(b)では、選択・申し込みされた取引の待ち人数と、取引の窓口での平均処理時間と待ち人数から予測した待ち時間とが表示される。また、事前入力項目(アンケート入力など)の有無と、事前入力項目がある場合や待ち時間の長い取引の場合には、貸出情報端末11あるいはロビー端末(図示していないが、受付端末4や貸出情報端末11以外のロビーに設置の入力用端末)の利用を勧める表示がなされると共に、貸出情報端末11の貸し出しを受けるかどうかの選択ボタンの表示がなされる。顧客が、貸出情報端末11の貸し出しを選択すると、図6の(c)の画面が表示される。また、顧客が、貸出情報端末11の貸し出しを選択しなかった場合は、前述したように受付整理券が発行されると共に、ICカード13が排出され、顧客はこれらを受け取った後、受付端末4の前を離れ、これにより、受付端末4の表示は、顧客待ち受けの初期画面に戻る。
【0042】
図6の(c)では、貸出情報端末11に設定する個人用操作インターフェースを、顧客に合わせて好適に特定・設定するための質問入力画面が表示される。図6の(c)に示した例では、年齢、性別、貸出情報端末の使用歴の入力と、追加機能の希望の有無の入力とが促される。ここで、年齢は表示する文字の大きさやアイコンの種別などに反映され、性別は表示するキャラクターの種類や背景色などに反映され、貸出情報端末の使用歴は操作ナビゲーションなどの仕様に反映される。なお、貸出情報端末11を使用した経験のある顧客に関しては、支店サーバ5や本店サーバ10に使用履歴情報を記憶しておくことで、このような年齢、性別、貸出情報端末の使用歴に関する質問事項は割愛することが可能である。また、図6の(c)の画面では、貸出情報端末11の特定空間2外への持出しを希望するかどうかの選択ボタンの表示がなされる(なお、貸出情報端末11の特定空間2外への持出しを希望しないを選択し、顧客が特定空間2で貸出情報端末11を使用してときに、貸出情報端末11の特定空間2外への持出しを申し込みできるようにしてもよい)。さらに、図6の(c)の画面では、貸出情報端末11において表示される画面イメージを表示するか、画面イメージの表示が不要であるかの選択が促され、画面イメージを表示するを選択した場合には、図6の(d)の画面が表示され、画面イメージの表示が不要であるを選択した場合には、図6の(e)の画面が表示される。
【0043】
図6の(d)では、貸出情報端末11において表示される画面イメージと、文字の大きさを変更するボタンと、背景イメージを変更するボタンと、ナビゲーションキャラクターイメージを変更するボタンとが表示される。顧客は、これらの変更用のボタンを用いて、貸出情報端末11において表示される画面イメージを所望のものに変更できるようになっており、画面イメージが満足できるものになると、確定ボタンをプッシュする。これにより、図6の(e)の画面が表示される。
【0044】
図6の(e)では、受付端末4が貸出情報端末11に情報をダウンロードしている旨のテキスト表示と、これを示すキャラクターイメージ表示とがなされると共に、情報のダウンロード完了までの待ち時間が表示される。この後、貸出情報端末11への情報のダウンロードが終了すると、受付端末4が貸出情報端末11を排出し、また、前述したように受付端末4はICカード13も排出して、顧客はこれらを受け取って、受付端末4の前を離れることになる。これにより、受付端末4の表示は、顧客待ち受けの初期画面に戻る。
【0045】
図7は、特定空間2内において貸出情報端末11を使用している際の、貸出情報端末11の表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面の遷移の第1例である。
【0046】
図7の(a)は、受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受けた直後の、表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面である。この図7の(a)では、右上に、特定空間2外への持出しが許可されてる端末であることを示すアイコン101と、現在が特定空間2内での使用状態であることを示すアイコン102とが表示されている。また、表示/ペンタッチパネル部1108上には、先に受付端末4で申し込んだ取引(ここでは、ローン相談であるとする)に関連する、貸出情報端末11に格納済みの特定空間内用のアプリケーションの操作画面を表示するので、暗証番号の入力が必要である旨のテキスト表示と、暗証番号を入力するためのテンキーボタン103と、入力した暗証番号の確認欄104とが、表示される。この図7の(a)において、顧客が正しい暗証番号を入力すると、図7の(b)の画面が表示される。
【0047】
図7の(b)では、顧客が前回当該銀行を利用した日時情報105、先に申し込んだローン相談の現在の待ち人数情報106、ローン相談には事前入力(アンケート入力)がおすすめである旨のテキストおよびアンケート入力の選択ボタン107、おすすめの参照情報である新住宅ローン金利の詳細を表示させるためのボタン108、個人残高を照会するためのボタン109、各種取引メニューを表示させるためのボタン110、操作ヘルプボタン111などが表示されている。図7の(b)において、アンケート入力の選択ボタン107をプッシュすると、図7の(c)の画面が表示される。また、ボタン108〜111の何れかをプッシュすると、それぞれに応じた画面が表示される。
【0048】
図7の(c)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、アンケート入力欄112、操作ヘルプボタン111、メニューボタン113などが表示されている。アンケート入力欄112では、口座番号、氏名、住所、年齢といった基本個人情報については、サーバ(支店サーバ5、本店サーバ10)に保持した情報が格納されているため、見えない状態となっている。この個人基本情報は、顧客が確認ボタンを押すことにより表示されるようになっており、通常の使用状態では、周囲から個人基本情報を見ることができないので、顧客に安心感を与えることができる。また、アンケート入力欄112では、ローン種別、物件額、借入希望額の各選択ボタンや、勤め先、勤め先電話番号の入力形式選択ボタンが表示されるようになっており、これらを用いて入力をし終わると、次画面に移るための確定ボタンをプッシュするようになっている。図7の(c)で確定ボタンをプッシュすると、例えば図7の(d)の画面が表示される。ここでは、勤め先、勤め先電話番号の入力形式を、手書き入力として確定ボタンがプッシュされたとする。なお、アンケート入力欄112での質問項目は、予想される待ち時間に応じて自動的に増減するようにしてもよい。
【0049】
図7の(d)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、顧客が入力した勤め先の表示欄114、誤入力を取り消すキャンセルボタン、確定ボタン、手書き入力パレット115、手書き入力とソフトウェアキー入力の切り替えボタン116などが表示されている。図7の(d)においては、入力方法の一例として、手書き入力を選択した状態を示している。ここで、手書き入力が選択されているのは、あらかじめ受付端末で使用者個人に適した操作インターフェースを設定する際に、入力方法として、手書き入力を設定しているためである。なお、切り替えボタン116を操作することにより、入力方法を手書き入力からソフトウェアキー入力へ切り替えることも可能である。この図7の(d)で勤め先の入力が終わった後、確定ボタンをプッシュすると、図示していないが勤め先電話番号の入力画面が表示され、この勤め先電話番号の入力画面で、勤め先電話番号の入力が終わった後、確定ボタンをプッシュすると、図7の(e)の画面が表示される。
【0050】
図7の(e)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、各項目に確認ないし入力確定済みのアンケート入力欄112(ここでは、勤め先、勤め先電話番号は入力済みである旨が表示されている)などが表示されている。この図7の(e)の画面状態で、当該顧客のローン相談の順番がくると、図7の(f)の画面が表示される。なお、図7の(f)の画面への遷移に際し、貸出情報端末11から小さくビープ音を発生させるようにしてもよい。
【0051】
図7の(f)では、各項目に確認ないし入力確定済みのアンケート入力欄112の上に、ローン相談の準備ができたので、確定ボタンを押して窓口へどうぞというメッセージ117が表示される。そこで、顧客は、確定ボタンを押してローン相談の窓口におもむくことになる。
【0052】
このように、窓口でローン相談などを受ける前に、待ち時間を有効活用して、顧客が貸出情報端末11においてローン相談に必要な事項を予め入力するようになすと、窓口の行員端末7がこれを事前に入手できるので、窓口の行員は、顧客に対して具体的なローン相談を直ちに開始することができ、顧客に対する対応が迅速になって、顧客にとって利便性が向上する。また、顧客は、待合スペースの椅子に座って、ローン相談などに必要な事項の入力を、貸出情報端末11を用いて、落ち着いて、誤りなく・確実に入力することができ、しかも、窓口における口頭での応対では他人に聞かれては困るまたは隠したいプライベートな事項も、他人の耳を気にすることなく入力でき、プライベート事項の秘匿性にも優れたものになる。また、受付整理券の代替機能を担う貸出情報端末11によって、刻々変わる窓口の待ち人数を確認することができ、この点でも利便性が向上する。さらに、銀行側にとっても、行員端末7に顧客の入力事項が自動的に転送されるので、行員が書類を見ながら、あるいは顧客に確認をとりながらの、行員による行員端末7への入力操作の負担の軽減を図ることができる。
【0053】
図8は、特定空間2内において貸出情報端末11を使用している際の、貸出情報端末11の表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面の遷移の第2例である。この図8に示した本例は、情報端末を使い慣れていない初心者や高齢者向きの画面例となっており、図7に示した例に較べて、文字やボタンを大きくし、表現をより判りやすいものとし、かつ、ボタンを指でもプッシュできるように配慮してある。
【0054】
図8の(a)は、受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受けた直後の、表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面である。この図8の(a)では、右上に、特定空間2外への持出しが許可されてる端末であることを知らせる文字101’と、現在が特定空間2内での使用状態であることを知らせる文字102’とが表示されている。また、表示/ペンタッチパネル部1108上には、先に受付端末4で申し込んだ取引(ここでは、ローン相談であるとする)に関連する利用内容の操作画面を表示するので、暗証番号の入力が必要である旨のテキスト表示と、暗証番号を入力するためのテンキーボタン103と、入力した暗証番号の確認欄104とが、表示される。この図8の(a)において、顧客が正しい暗証番号を入力すると、図8の(b)の画面が表示される。
【0055】
図8の(b)では、顧客が前回当該銀行を利用した日時情報105、先に申し込んだローン相談の現在の待ち人数情報106、ローン相談に関するアンケートに移行してもらうためのボタン107’、各種取引メニューを表示させるためのボタン110’、操作ヘルプボタン111’などが表示されている。図8の(b)において、ボタン107’をプッシュすると、図8の(c)の画面が表示される。また、ボタン110’、111’の何れかをプッシュすると、それぞれに応じた画面が表示される。
【0056】
図8の(c)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、ローン種別の選択欄121、操作ヘルプボタン111’、メニューボタン113などが表示されている。ローン種別の選択欄121には、選択が容易なように、項目個別選択形式で、住宅ローン、教育ローンなどといったローン種別の選択ボタンが表示され、この選択ボタンの何れかをプッシュすると、確定ボタンを押すことなく直ちに次画面に遷移するようになっている。いま、図8の(c)において、住宅ローンの選択ボタンをプッシュすると、図8の(d)の画面が表示される。
【0057】
図8の(d)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、ローンの物件額の選択欄122などが表示されている。ローンの物件額の選択欄122には、選択が容易なように、項目個別選択形式で、各物件額範囲の選択ボタンが表示され、この選択ボタンの何れかをプッシュすると、確定ボタンを押すことなく直ちに、次画面である図8の(e)の画面が表示される。
【0058】
図8の(e)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、ローンの借入希望月日の選択欄123などが表示されている。ローンの借入希望月日の選択欄123には、選択が容易なように、項目個別選択形式で、各借入希望月日の選択ボタンが表示され、この選択ボタンの何れかをプッシュすると、確定ボタンを押すことなく直ちに次画面が表示される。この図8の(e)の次画面とは、次の質問項目の画面であっても、また、ここまでで質問を打ち切りかつ待ち人数がある場合には、お知らせ情報や広告情報などを表示する画面であってもよい。
【0059】
そして、当該顧客のローン相談の順番がくると、図8の(f)の画面が表示される。なお、図8の(f)の画面への遷移に際し、貸出情報端末11から小さくビープ音を発生させるようにしてもよい。図8の(f)では、ローン相談の準備ができたので、窓口へどうぞというメッセージ117’が表示され、これにより、顧客はローン相談の窓口におもむくことになる。
【0060】
このように、図8に示した本例では、貸出情報端末11の貸し出し時にあらかじめ顧客の年齢などに適した操作インターフェースを設定しているため、表示内容が理解しやすく、表示内容に対する操作を容易に行なうことができるので、情報端末を使い慣れていない初心者や高齢者などにとって使いやすく、このような顧客に対してユーザーフレンドリィなものとなる。
【0061】
図9は、特定空間2内において貸出情報端末11を使用している際の、貸出情報端末11の表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面の遷移の第3例である。この図8に示した本例も、情報端末を使い慣れていない初心者や高齢者向きの画面例となっており、図7に示した例に較べて、文字やボタンを大きくし、表現をより判りやすいものとし、かつ、ボタンを指でもプッシュできるように配慮してある。さらに、操作の指示を音声ガイダンスによって行なうようになっている。
【0062】
図9の(a)は、受付端末4から貸出情報端末11の貸し出しを受けた直後の、表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面である。この図8の(a)では、右上に、特定空間2外への持出しが許可されてる端末であることを知らせる文字101’と、現在が特定空間2内での使用状態であることを知らせる文字102’、キャラクターアニメーション131とが表示されている。また、表示/ペンタッチパネル部1108上には、暗証番号を入力するためのテンキーボタン103と、入力した暗証番号の確認欄104とが、表示される。この図9の(a)では、顧客に対して親しみやすいキャラクターアニメーションによって、「利用内容の操作画面を表示しますので、暗証番号を入力して下さい。」といった音声が出力される。この図9の(a)において、顧客が正しい暗証番号を入力すると、図9の(b)の画面が表示される。
【0063】
図9の(b)では、顧客が前回当該銀行を利用した日時情報105、先に申し込んだローン相談の現在の待ち人数情報106、ローン相談に関するアンケートに移行してもらうためのアンケートボタン107”、各種取引メニューを表示させるためのボタン110’、操作ヘルプボタン111’などが表示されている。この図9の(b)では、「ご利用ありがとうございます。受付致しましたローン相談は、ただいま3人待ちですので、しばらくお待ちください。ローン相談にはアンケートへのご回答をおすすめ致します。アンケートにお答えしていただける場合には、アンケートボタンを押してください。……」といった音声が出力される。図9の(b)において、アンケートボタン107”をプッシュすると、図9の(c)の画面が表示される。また、ボタン110’、111’の何れかをプッシュすると、それぞれに応じた画面が表示される。
【0064】
図9の(c)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、ローン種別の選択欄121、操作ヘルプボタン111’、メニューボタン113などが表示されている。ローン種別の選択欄121には、選択が容易なように、項目個別選択形式で、住宅ローン、教育ローンなどといったローン種別の選択ボタンが表示される。この図9の(c)では、「ご希望のローンの種類を、選択ボタンで選んでください。ローン相談は、ただいま2人待ちです。……」といった音声が出力される。選択ボタンの何れかがプッシュされると、確定ボタンを押すことなく直ちに次画面に遷移するようになっている。いま、図9の(c)において、住宅ローンの選択ボタンをプッシュすると、図9の(d)の画面が表示される。
【0065】
図9の(d)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、ローンの物件額の選択欄122などが表示されている。ローンの物件額の選択欄122には、選択が容易なように、項目個別選択形式で、各物件額範囲の選択ボタンが表示される。この図9の(d)では、「住宅ローンの物件の金額を、選択ボタンで選んでください。……」といった音声が出力される。選択ボタンの何れかがプッシュされると、確定ボタンを押すことなく直ちに、次画面である図9の(e)の画面が表示される。
【0066】
図9の(e)では、ローン相談の現在の待ち人数情報106、ローンの借入希望月日の選択欄123などが表示されている。ローンの借入希望月日の選択欄123には、選択が容易なように、項目個別選択形式で、各借入希望月日の選択ボタンが表示される。この図9の(e)では、「借り入れる希望時期を、選択ボタンで選んでください。ローン相談は、ただいま1人待ちです。……」といった音声が出力される。選択ボタンの何れかがプッシュされると、確定ボタンを押すことなく直ちに次画面が表示される。この図9の(e)の次画面とは、次の質問項目の画面であっても、また、ここまでで質問を打ち切りかつ待ち人数がある場合には、お知らせ情報や広告情報などを表示する画面であってもよい。
【0067】
そして、当該顧客のローン相談の順番がくると、図9の(f)の画面が表示される。図9の(f)では、ローン相談の準備ができたので、窓口へどうぞというメッセージ117’と、ローン相談の窓口の担当行員の顔写真132とが表示される。この図9の(f)では、「○○様。お待たせ致しました。窓口の準備ができましたので、窓口においで下さい。」といった音声が出力される。これにより、顧客はローン相談の窓口におもむくことになる。
【0068】
このように、図9に示した本例では、操作が理解しやすいようにキャラクターアニメーションと音声ガイダンスによる操作案内が採用されているので、情報端末を使い慣れていない初心者や高齢者などにとって使いやすく、このような顧客にとってユーザーフレンドリィなものとなる。
【0069】
なお、キャラクターアニメーション画像は、情報端末の貸し出し時に、顧客の年齢や性別に合わせて設定された操作インターフェースに対応して表示されるようになっている。例えば、操作インターフェースの設定の際、「男性」で「20歳」の場合には、同年齢の女性キャラクターが表示されるようになっている。このように、顧客に合わせたキャラクターアニメーション画像を表示することができるので、楽しみながら操作を行なうことが可能となる。
【0070】
また、本実施形態では、例えば、銀行等で情報端末を操作しているときに、行員からの呼び出しがあった場合には、キャラクターアニメーション画像から実際の人物(行員)の画像に切り替えることも可能であり、これにより、顧客が実際に取引を行なう窓口担当者を事前に通知することができるので、顧客が窓口に迷わず行きやすくなる。
【0071】
さらに、本実施形態では、情報端末の操作中に不明点などが生じた場合、キャラクターアニメーション画像をタッチすることにより、キャラクターアニメーション画像から実際の人物の画像に切り替えることも可能であり、これにより、音声等で直接指示を受けることができるようにもなっている。
【0072】
図10は、特定空間2から貸出情報端末11を持ち出して使用する際の、貸出情報端末11の表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面の遷移の例である。
【0073】
図10の(a)は、特定空間2内で顧客の取引が終了した状態の表示/ペンタッチパネル部1108上の表示画面である。この図10の(a)では、右上に、特定空間2外への持出しが許可されてる端末であることを示すアイコン101と、現在が特定空間2内での使用状態であることを示すアイコン102とが表示されている。また、表示/ペンタッチパネル部1108上には、取引完了済みのメッセージと、新たな取引を申し込むための取引申込みボタン141と、本日の利用のお礼のメッセージと、貸出情報端末11を自宅で使用する場合の注意事項のメッセージと、事前申込みの詳細案内ボタン142と、事前申込み用のボタン143と、おすすめの参照情報である新住宅ローン金利の詳細を表示させるためのボタン108と、個人残高を照会するためのボタン109と、各種取引メニューを表示させるためのボタン110と、操作ヘルプボタン111と、メニューボタン113とが表示されている。
【0074】
この貸出情報端末11を携行した顧客が特定空間2を出ようとすると、前記したように銀行側のシステムがこれを検知して、ゲート3のアップロードプログラムが働いて、貸出情報端末11に記憶されたデータからセキュリティの必要なデータや、特定空間2内のサービスを受けるために必要なデータなどを消去すると共に、消去したデータを支店サーバ5に転送して記憶させる。図10の(b)は、貸出情報端末11が特定空間2を出た直後の表示画面である。この図10の(b)では、特定空間を出たのでセキュリティの必要なデータなどをサーバに移動させた旨のメッセージが表示される。また、図10の(b)では、右上のアイコン表示が、特定空間2外への持出しが許可されてる端末が特定空間外にあることを示すアイコン144と、現在が特定空間2外での使用状態であることを示すアイコン145に切り替る。
【0075】
図10の(b)の表示画面は、所定時間が経過すると、図10の(c)の表示画面に切り替る。図10の(c)の表示画面は、図10の(a)と表示画面からボタン109、110が消され、状態表示のアイコンが異なっている以外は、図10の(a)と同様である。自宅などにおいて、ローン相談の事前申込みを行なう場合には、図10の(c)で前申込み用のボタン143をプッシュすると、図10の(d)の表示画面に遷移する。
【0076】
図10の(d)では、ローン相談の事前申込みに必要な項目が書き込まれる入力欄146、ソフトウェアキー147、手書き入力とソフトウェアキー入力の切り替えボタン116などが表示されている。このように適宜の事前申込み用の画面と対話式に、顧客は所定項目の入力を順次行なう。
【0077】
自宅で所定項目の入力をし終わった顧客が、貸出情報端末11を携行して銀行営業店1を再び訪れ、特定空間2に入ろうとすると、前記したように銀行側のシステムがこれを検知して、ゲート3のダウンロードプログラムが働いて、先に貸出情報端末11から消去したセキュリティの必要なデータや、特定空間2内のサービスを受けるために必要なデータを、貸出情報端末11にダウンロードする。これによって、貸出情報端末11は特定空間2内のサービスを享受可能な状態になる。図10の(e)は、貸出情報端末11が特定空間2に入った直後の表示画面である。この図10の(e)では、特定空間に入ったので消去したデータを貸出情報端末11にダウンロードした旨のメッセージが表示され、状態表示のアイコンが、アイコン101とアイコン102に切り替る。
【0078】
図10の(e)の表示画面は、所定時間が経過すると、図10の(f)の表示画面に切り替る。図10の(f)では、顧客が前回当該銀行を利用した日時情報105、事前申込みしたローン相談の現在の待ち人数情報106、事前申込みで入力したデータは送信済みであることを知らせるメッセージ、おすすめの参照情報である住宅ローンキャンペーンの詳細を表示させるためのボタン108、個人残高を照会するためのボタン109、各種取引メニューを表示させるためのボタン110などが表示される。この後、当該顧客の順番がくると、貸出情報端末11には、窓口の準備ができましたので、窓口においで下さいといった、メッセージ表示が行なわれるは、先と同様である。
【0079】
このように、図10に示した本例では、自宅などにおいて、貸出情報端末11を用いて、例えばローン相談に必要な事項の入力を、余裕のある時間に、落ち着いて、必要事項の入力に必要な書類等を参照しつつ、誤りなく・確実に入力することができる。
【0080】
また、上部が文字表示ではなくアイコン表示になっているのは、情報端末の貸し出し時に設定することができる操作インターフェースを、例えば、携帯電話機等の情報端末の利用率が高い世代の人にとって分かり易い表示であるアイコン表示を設定しているためである。
【0081】
図11は、貸出情報端末11、個人所有情報端末12、ロビー端末51に、顧客に応じた学習情報や操作インターフェースを提供する様子を模式的に示している。貸出情報端末11、個人所有情報端末12、ロビー端末51にはそれぞれ学習機能を持たせて、顧客が貸出情報端末11や個人所有情報端末12やロビー端末51を用いて操作した内容を学習させ、この個人学習情報を、基本個人情報や使用された操作インターフェースと共に、支店サーバ5(あるいは本店サーバ10)に収集しておく。そして、次回の使用時に、顧客の年齢や操作の熟達度や好みに合わせて、収集した個人学習情報や操作インターフェースを、顧客自身用の個人学習情報や操作インターフェースと共に、顧客の年齢や操作の熟達度や好みが似通った他人の個人学習情報や操作インターフェースを含めて、貸出情報端末11や個人所有情報端末12やロビー端末51に転送して、これを格納させる。このようにすることによって、顧客の年齢や操作の熟達度や好みに合わせた、使い勝手のよい操作環境を構築することが可能になる。
【0082】
なお、上述した実施形態では、所定の銀行営業店に属する銀行に口座を開設している顧客のみを対象に貸出情報端末を貸し出して取引を行なう場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、初めての来店で、口座を所有していない顧客に対しては、所定の銀行営業店に属さない他行のカードにより、情報端末を貸し出し、所定の取引を行なうことも可能である。ただし、この場合、情報端末にダウンロードされる情報は、当該銀行に口座を開設している顧客に比べてある程度限定され、取引に必要な情報のみがダウンロードされ、情報端末の貸出料金は、カードにより他行から引き落とされるようになっている。また、情報端末の持ち出しは、基本的には不可能であるが、持ち出しの申し込みの際に個人認証ができた場合のみ、持ち出すことができるようにしてもよい。
【0083】
なお、上述した実施形態では、本発明による特定空間内サービス提供システムにおける特定空間を、銀行営業店内の所定エリアとしたが、他の金融機関の店舗内としてもよいことは、言うまでもない。また、本発明による特定空間内サービス提供システムの適用は、金融関係のみならず、個人認証が可能な装置が設置されたエリアであれば、その場所の如何を問わない。例えば、ICカードと暗証番号で身分証明が行える研究者や学生が出入りする図書館での、蔵書検索や貸出申請処理や電子コンテンツ利用を行うシステムに、本発明の情報端末を利用したり、搭乗券の読み取りで個人が識別できる空港において、個人向けの空港施設案内や発着時間の変更案内や観光案内を行うシステムに、本発明の情報端末を利用することが可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、顧客が情報端末を用いて特定空間内でのサービスが享受可能である特定空間内サービス提供システムにおいて、情報端末の使用する際の安全性を向上することができる。また、情報端末を個々の顧客に合わせた操作性のよいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムの概要を示す説明図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける特定空間などの例を示す説明図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける受付端末などの例を示す説明図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける、受付端末と情報端末(貸出情報端末)とゲートと無線通信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける処理の流れの1例を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける、受付端末の表示画面の遷移例を示す説明図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける、情報端末の表示画面の遷移例を示す説明図である。
【図8】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける、情報端末の表示画面の遷移例を示す説明図である。
【図9】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける、情報端末の表示画面の遷移例を示す説明図である。
【図10】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける、情報端末の表示画面の遷移例を示す説明図である。
【図11】 本発明の一実施形態に係る特定空間内情報サービス提供システムにおける、顧客に応じた情報例などを示す説明図である。
【符号の説明】
1 銀行営業店
2 特定空間
3 ゲート
4 受付端末
5 特定空間内サーバ(支店サーバ)
6 無線通信装置
7 行員端末
8 情報提供表示板
9 自動機
10 本店サーバ
11 貸出情報端末
12 個人所有情報端末
13 ICカード
51 ロビー端末
301 制御部
302 電源部
303 出入り監視部
304 通信接続部
305 受信/送信部
306 無線アンテナ
401 情報端末貸出制御・格納部
402 貸出情報端末の貸出/返却口
403 ICカードの挿入/返却口
404 受付整理券の発行口
405 情報端末間通信部
406 制御部
407 電源部
408 表示/タッチパネル部
409 スピーカ
410 記憶部
411 ICカードリーダライタ
412 整理券発行部
413 駆動制御部
414 通信制御部
415 情報端末格納通信部
601 制御部
602 電源部
603 通信接続部
604 受信/送信部
605 無線アンテナ
1101 制御部
1102 特定領域認識コントローラ
1103 セキュリティコントローラ
1104 学習機能コントローラ
1105 電源部
1106 メインバッテリー
1107 バックアップバッテリー
1108 表示/ペンタッチパネル部
1109 音声入力/出力部
1110 スピーカー
1111 マイク
1112 記憶部
1113 一時使用データ記憶部
1114 操作アプリケーション
1115 取引アプリケーション
1116 使用データ連携記憶部
1117 特定空間外使用アプリケーション
1118 特定空間外使用データ
1119 通信部
1120 受信/送信部
1121 情報端末間通信部
1122 受信/送信部
1123 無線アンテナ
Claims (4)
- 無線通信部,情報端末制御部,情報端末入力部及び情報端末記憶部を有し、店舗内の所定エリアである特定空間内で顧客が利用可能な携帯型の情報端末と、
前記特定空間での顧客による前記情報端末の利用を許可する受付端末と、
前記情報端末と前記特定空間内に設けられた無線通信装置を介して通信を行ってデータの授受を行うサーバと、 ゲート制御部や顧客の存在とその移動方向とによって前記特定空間での顧客の出入りを監視する出入り監視部,前記情報端末との通信を行なうための受信/送信部,前記サーバ
との通信を行なうための通信接続部,警報装置を有し、前記特定空間の出入口に設置されたゲートと
を含む特定空間内情報サービス提供システムであって、
前記受付端末は、顧客を特定する情報を入力するための第1の受付端末入力部と、第2の受付端末入力部と、受付端末表示部と、受付端末制御部と、受付端末無線通信装置とを有し、
前記受付端末制御部は、
前記第1の受付端末入力部から入力される顧客を特定する情報を前記サーバに送信して当該顧客の認証を実行させ、
前記認証の結果、当該顧客が特定されると、前記受付端末表示部に前記店舗によるサービスのメニューを選択可能に表示させ、表示された前記サービスのメニューから前記第2の受付端末入力部によって当該顧客が所望とするサービスが特定されると、前記受付端末表示部に前記情報端末の貸し出し希望の有無を選択させる画面を表示させ、
前記第2の受付端末入力部からの前記情報端末の貸し出し要求を受け付けると、前記受付端末表示部に前記特定空間外への当該情報端末の持ち出し許可の要否を選択するための画面を表示させ、
前記第2の受付端末入力部からの当該情報端末の前記特定空間外への持ち出しの要求を受け付けると、前記受付端末無線通信装置により、前記サーバから当該情報端末に割り当てられたアクセスID,当該顧客に関する情報,持ち出し許可情報及び当該顧客が特定した前記サービスの内容を示す情報を取得し、前記情報端末の前記情報端末記憶部に記憶させて、当該顧客に当該情報端末を貸し出す制御をし、
当該貸し出された情報端末における前記情報端末制御部は、前記情報端末記憶部に記憶された前記情報を前記情報端末表示部に表示させ、当該表示された情報に基づいて当該顧客によって前記情報端末入力部から入力される情報を前記サーバに送信する制御をし、
前記ゲートの前記ゲート制御部は、
前記特定空間の出入り口での出入りを監視する前記ゲートの前記出入り監視部によって前記貸し出された情報端末の前記特定空間からの持ち出しや前記特定空間への持ち込みが検知されると、当該貸し出された情報端末から前記アクセスIDと前記特定空間外への持ち出し許可情報の有無とを示す情報を取得して、前記特定空間からの持ち出しや前記特定空間への持ち込みの検知情報とともに、前記サーバに送信し、かつ送信した当該情報に基づく前記サーバからの前記持ち出し許可情報の有無の認識結果を受信し、
前記特定空間外に持ち出される前記情報端末が持ち出し許可情報を有するときには、当該情報端末の前記情報端末記憶部に記憶されている情報のうち、特定情報としてのセキュリティが必要なデータや前記特定空間内でサービスを受けるために必要なデータとを、前記情報端末記憶部で消去するとともに、前記サーバに送信し、
前記特定空間外に持ち出される前記情報端末が持ち出し許可情報を有しないときには、前記情報端末の前記情報端末記憶部に当該情報端末の貸し出し時に格納された前記各情報を消去するとともに、前記警報装置を作動させ、
前記持ち出し許可情報を備えた情報端末が前記特定空間内に持ち込まれるときには、前記ゲート制御部は、当該情報端末が前記特定空間外へ持ち出される際に前記サーバに送信され、かつ前記情報端末記憶部から消去された前記特定情報を、前記サーバから当該情報端末に送信させ、当該情報端末の前記情報端末記憶部に記憶させる制御を行なう
ことを特徴とする特定空間内情報サービス提供システム。 - 請求項1記載の特定空間内情報サービス提供システムにおいて、
前記受付端末は、
前記第1の受付端末入力部としては、顧客が有するICカードの内容を読み取る部を有し、
前記ICカードから読み取った内容に応じて、顧客個々に合わせた個人情報の書き込みを前記情報端末に行う
ことを特徴とする特定空間内情報サービス提供システム。 - 請求項1記載の特定空間内情報サービス提供システムにおいて、
前記情報端末が持ち出し許可情報を備えて前記特定空間内に持ち込まれる場合に、前記サーバに収集された過去の使用状況に応じた学習情報あるいは操作インターフェース情報を当該情報端末に送信する
ことを特徴とする特定空間内情報サービス提供システム。 - 請求項1記載の特定空間内情報サービス提供システムにおいて、
前記特定空間は金融機関の店舗内の所定エリアであることを特徴とする特定空間内情報サービス提供システム。
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