JP4350614B2 - 内燃機関の仕事量算出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の仕事量を表す仕事量パラメータ、例えば図示平均有効圧力を算出する内燃機関の仕事量算出方法に関する。
従来の図示平均有効圧力の算出方法として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この算出方法では、以下のようにして図示平均有効圧力が算出される。すなわち、内燃機関の点火プラグに取り付けられた、圧電素子タイプの筒内圧センサによって、内燃機関の燃焼室内の圧力である筒内圧を検出する。そして、検出した筒内圧と燃焼室の容積の変化率(以下、単に「容積変化率」という)との積を、内燃機関のピストンの上死点から下死点にわたって積分した値から、下死点から上死点にわたって積分した値を減算することによって、図示平均有効圧力が算出される。
しかし、上記従来の算出方法では、算出した図示平均有効圧力に大きな誤差が生じるおそれがある。すなわち、上記のような筒内圧センサから出力される筒内圧信号には通常、ノイズが含まれるため、そのような筒内圧信号に基づく筒内圧を図示平均有効圧力の算出にそのまま用いると、このノイズの影響によって、算出した図示平均有効圧力に大きな誤差が生じるおそれがある。
このような不具合を防止するために、例えば、筒内圧信号を比較的低い遮断周波数を有するローパスフィルタでフィルタリングすることによって、筒内圧データに含まれるノイズを除去することが考えられる。しかし、この場合には、ローパスフィルタは、一般に、フィルタリングした信号を遅れさせるという特性を有するとともに、この遅れは、その遮断周波数が低いほど、より大きいため、上記のフィルタリング後の筒内圧には、実際の筒内圧に対する比較的大きな位相遅れが生じる。また、図示平均有効圧力は、筒内圧と容積変化率との積に基づいて算出されるので、筒内圧と容積変化率の相関係数とみなすことができる。さらに、2つのデータの相関係数は、一方のデータに対する他方のデータの位相のずれが大きくなると、大きく変化する傾向にある。このため、上記のように筒内圧に大きな位相遅れが生じることによって、算出した図示平均有効圧力に大きな誤差が生じる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、筒内圧データへのフィルタリング処理などによって筒内圧データに位相遅れが生じている場合に、この位相遅れを適切に補償しながら、仕事量パラメータを精度良く算出することができる内燃機関の仕事量算出方法を提供することを目的とする。
特開平11−182319号公報
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、燃焼室3bを有する内燃機関3の仕事量を表す仕事量パラメータ(実施形態における(以下、本項において同じ)図示平均有効圧力Pmi)を算出する内燃機関の仕事量算出方法であって、燃焼室3b内の圧力を表す筒内圧データPを検出し、検出された筒内圧データPを所定の第1周期でサンプリングし、サンプリングした筒内圧データP(i)に、所定の第2フィルタ(筒内圧フィルタ31a)を用いて、所定の第2フィルタリング処理を施し、第2フィルタリング処理を施した筒内圧データ(筒内圧フィルタ値PF)を、第1周期よりも長い所定の第2周期でサンプリングし、燃焼室3bの容積の変化状態を表す容積データV(容積変化率データdV)を取得し、取得した容積データVに、第2フィルタとほぼ同じ位相特性を有する所定の第1フィルタ(容積データフィルタ31c)を用いて、所定の第1フィルタリング処理を施し、第2周期でサンプリングした筒内圧データ(筒内圧フィルタ値PF(n))、および第1フィルタリング処理を施した容積データ(容積データフィルタ値VF)に基づいて、仕事量パラメータを算出することを特徴とする。
この内燃機関の仕事量算出方法によれば、燃焼室内の圧力を表す筒内圧データを検出するとともに、燃焼室の容積の変化状態を表す容積データに、所定の第1フィルタを用いて、第1フィルタリング処理を施す。ま、所定の第1周期でサンプリングした筒内圧データに、第1フィルタとほぼ同じ位相特性を有する所定の第2フィルタを用いて、第2フィルタリング処理を施し、この第2フィルタリング処理を施した筒内圧データを、第1周期よりも長い所定の第2周期でサンプリングする。そして、この第2周期でサンプリングした筒内圧データと、第1フィルタリング処理を施した容積データに基づいて、仕事量パラメータを算出する。
筒内圧データを比較的長い周期でサンプリングしたときには、筒内圧データに様々な周波数の成分が含まれるため、エイリアシングが発生する場合がある。この場合には、サンプリングした筒内圧データのうち、サンプリング周波数の1/2よりも高い周波数域の成分が、低周波方向に折り返されたように、より低い周波数域の成分に重なる。その結果、サンプリングした筒内圧データが歪むので、そのような筒内圧データに基づいて仕事量パラメータを算出すると、大きな誤差が生じてしまう。
これに対して、本発明によれば、第2周期でサンプリングする前に、筒内圧データに第2フィルタリング処理を施す。この場合、例えば、第2フィルタリング処理を、筒内圧データのうちの第2周期に相当する周波数の1/2以上の周波数域(以下「所定周波数域」という)の成分を除去するように施すことによって、サンプリング前に所定周波数域の成分を予め除去する。これにより、筒内圧データのサンプリングを、エイリアシングが発生するような、第1周期よりも長い第2周期で行っても、このサンプリングに伴うエイリアシングの発生を防止でき、それに起因する筒内圧データの歪みを防止できる。
また、第2フィルタリング処理に伴う筒内圧データの位相遅れは、第2フィルタリング処理に用いられる第2フィルタとほぼ同じ位相特性を有する第1フィルタを用いて、第1フィルタリング処理を容積データに施すことによって、筒内圧データと同じ位相遅れを容積データに与え、筒内圧データと容積データとの相対的な位相のずれを解消することにより、適切に補償することができる。したがって、エイリアシングの発生を防止するとともに、筒内圧データの位相遅れを適切に補償しながら、仕事量パラメータを精度良く算出することができる。なお、第2フィルタリング処理において、上述したように、所定周波数域の成分を除去するのに代えて、仕事量パラメータの算出結果にエイリアシングの影響が及ばない限り、第2周期に相当する周波数の1/2よりも大きな所定の周波数以上の周波数域の成分を除去してもよい。さらに、第1周期よりも長い第2周期でサンプリングした筒内圧データを仕事量パラメータの算出に用いるので、この演算に必要なデータの数を削減でき、データを間引くことができる。したがって、仕事量パラメータの演算負荷を軽減することができる。
請求項2に係る発明は、燃焼室3bを有する内燃機関3の仕事量を表す仕事量パラメータを算出する内燃機関の仕事量算出方法であって、燃焼室3b内の圧力を表す筒内圧データPを検出し、筒内圧データPのフーリエ係数Pak,Pbkを算出するための所定の基準信号(cos波Ck ,sin波Sk )に、所定の第1フィルタ(cos波フィルタ23、sin波フィルタ25)を用いて、所定の第1フィルタリング処理を施し、検出された筒内圧データPに、第1フィルタとほぼ同じ位相特性を有する所定の第2フィルタ(筒内圧フィルタ21)を用いて、所定の第2フィルタリング処理を施し、第2フィルタリング処理を施した筒内圧データ(筒内圧フィルタ値PF)および第1フィルタリング処理を施した基準信号(cos波フィルタ値Ck F,sin波フィルタ値Sk F)に基づいて、筒内圧データPのフーリエ係数Pak,Pbkを算出し、算出された筒内圧データPのフーリエ係数Pak,Pbkに基づいて、仕事量パラメータを算出する(図8の式(17)、(18)、(21))ことを特徴とする。
この内燃機関の仕事量算出方法によれば、筒内圧データを検出するとともに、筒内圧データのフーリエ係数を算出するための所定の基準信号に、所定の第1フィルタを用いて、第1フィルタリング処理を施す。また、検出された筒内圧データに、第1フィルタとほぼ同じ位相特性を有する所定の第2フィルタを用いて、所定の第2フィルタリング処理を施す。そして、第1フィルタリング処理を施した基準信号と第2フィルタリング処理を施した筒内圧データに基づいて、筒内圧データのフーリエ係数を算出し、算出した筒内圧データのフーリエ係数に基づいて、仕事量パラメータを算出する。このため、第2フィルタリング処理にり筒内圧データに与えられる位相遅れと同じ位相遅れを、上記の第1フィルタリング処理によって基準信号に与えることにより、筒内圧データと基準信号との相対的な位相のずれを解消できる。これにより、筒内圧データの位相遅れを適切に補償しながら、仕事量パラメータを精度良く算出することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の内燃機関の仕事量算出方法において、検出された筒内圧データPを所定の第1周期でサンプリングし、サンプリングした筒内圧データP(i)に第2フィルタリング処理を施し、第2フィルタリング処理を施した筒内圧データを、第1周期よりも長い所定の第2周期でサンプリングし、第2周期でサンプリングした筒内圧データ(筒内圧フィルタ値PF(n))を、仕事量パラメータの算出に用いることを特徴とする。
この構成によれば、所定の第1周期でサンプリングした筒内圧データに第2フィルタリング処理を施し、この第2フィルタリング処理を施した筒内圧データを、第1周期よりも長い所定の第2周期でサンプリングする。そして、この第2周期でサンプリングした筒内圧データと、第1フィルタリング処理を施した基準信号に基づいて、仕事量パラメータを算出する。
筒内圧データを比較的長い周期でサンプリングしたときには、筒内圧データに様々な周波数の成分が含まれるため、エイリアシングが発生する場合がある。この場合には、サンプリングした筒内圧データのうち、サンプリング周波数の1/2よりも高い周波数域の成分が、低周波方向に折り返されたように、より低い周波数域の成分に重なる。その結果、サンプリングした筒内圧データが歪むので、そのような筒内圧データに基づいて仕事量パラメータを算出すると、大きな誤差が生じてしまう。
これに対して、本発明によれば、第2周期でサンプリングする前に、筒内圧データに第2フィルタリング処理を施す。この場合、例えば、第2フィルタリング処理を、所定周波数域(筒内圧データのうちの第2周期に相当する周波数の1/2以上の周波数域)の成分を除去するように施すことによって、サンプリング前に所定周波数域の成分を予め除去する。これにより、筒内圧データのサンプリングを、エイリアシングが発生するような、第1周期よりも長い第2周期で行っても、このサンプリングに伴うエイリアシングの発生を防止でき、それに起因する筒内圧データの歪みを防止できる。
たがって、エイリアシングの発生を防止しながら、仕事量パラメータを精度良く算出することができる。なお、第2フィルタリング処理において、上述したように、所定周波数域の成分を除去するのに代えて、仕事量パラメータの算出結果にエイリアシングの影響が及ばない限り、第2周期に相当する周波数の1/2よりも大きな所定の周波数以上の周波数域の成分を除去してもよい。さらに、第1周期よりも長い第2周期でサンプリングした筒内圧データを仕事量パラメータの算出に用いるので、この演算に必要なデータの数を削減でき、データを間引くことができる。したがって、仕事量パラメータの演算負荷を軽減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態による内燃機関の図示平均有効圧力Pmi(仕事量パラメータ)の算出方法について説明する。図1は、本発明の算出方法によって図示平均有効圧力Pmiを算出する算出装置1、およびこれを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。算出装置1は、後述するECU2を備えている。このエンジン3は、車両(図示せず)に搭載された、例えば4サイクルタイプのガソリンエンジンである。
エンジン3の気筒3aのシリンダヘッドには、燃焼室3bに臨むように点火プラグ4が取り付けられている。この点火プラグ4には、筒内圧センサ11が一体に取り付けられている。この筒内圧センサ11は、例えば圧電素子タイプのものであり、燃焼室3b内の圧力(以下「筒内圧」という)の変化に応じて、圧電素子(図示せず)が変位することにより、筒内圧を表す検出信号(以下「筒内圧データ」という)PをECU2に出力する。
エンジン3のクランクシャフト3cには、マグネットロータ12aが取り付けられている。このマグネットロータ12aとMREピックアップ12bによって、クランク角センサ12が構成されている。クランク角センサ12は、クランクシャフト3cの回転に伴い、いずれもパルス信号である第1CRK信号(第2周期)、第2CRK信号(第1周期)およびTDC信号をECU2に出力する。第1および第2のCRK信号は、第1および第2の所定クランク角(例えばそれぞれ15゜、1゜)ごとにそれぞれ出力される。また、TDC信号は、気筒3aのピストン3dが吸気行程開始時のTDC(上死点)付近の所定クランク角度に位置するごとに出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。上述した各種のセンサ11および12からの出力はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。CPUは、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶されたプログラムなどに従って、図示平均有効圧力Pmiを算出する。
次に、図2を参照しながら、本実施形態による図示平均有効圧力Pmiの算出方法の概念について説明する。同図の式(1)は、図示平均有効圧力Pmiの一般的な算出式である。同式中のVs はエンジン3の行程容積であり、dVは燃焼室3bの容積の変化率を表す容積変化率データ(容積データ)である。このように、図示平均有効圧力Pmiは、筒内圧データPと燃焼室3bの容積の変化率との積を一周積分、すなわち1燃焼サイクルにわたって積分した値を、行程容積Vs で除算することにより算出される。
また、容積変化率データdVは、フーリエ級数展開を用いて、図2の式(2)〜(5)に示すように各周波数成分によって表される。ここで、Va0は容積変化率データdVの振幅のオフセット分であり、kは、容積変化率データdVに含まれるエンジン3の回転周波数の整数倍の周波数成分(以下「エンジン回転数の整数次成分」という)の次数であり、ωはクランクシャフト3cの角速度である。また、Vakは、容積変化率データdV中のcos波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数であり、Vbkは、容積変化率データdV中のsin波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数であり、Tは、容積変化率データdVの周期であり、1燃焼サイクルに要する時間に等しい。さらに、この式(2)を変形すると、式(6)が得られ、この式(6)を、上記式(1)に代入すると、図示平均有効圧力Pmiは、式(7)で表される。ここで、θはクランク角である。また、この式(7)を展開すると、図示平均有効圧力Pmiは、式(8)で表される。
ここで、筒内圧データP中のcos波成分およびsin成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数PakおよびP bk 、式(9)および(10)でそれぞれ表されるとともに、容積変化率データdVの振幅のオフセット分Va0はほぼ値0である。この点を考慮し、上記式(8)を変形すると、図示平均有効圧力Pmiは式(11)で表される。ここで、式(9)および(10)中のTは、筒内圧データPの周期であり、1燃焼サイクルに要する時間に等しい。本実施形態では、この式(11)によって図示平均有効圧力Pmiが算出される。同式から明らかなように、図示平均有効圧力Pmiは、筒内圧データPおよび容積変化率データdVのフーリエ係数Pak,PbkおよびVak,Vbkに基づいて算出される。
ここで、上記式(9)および(10)において、筒内圧データPのフーリエ係数Pak,Pbkの算出に用いられるcos波およびsin波を総称して基準波Xという。また、図3に示すように、この基準波Xとある所定の信号Yとの相関係数Z、すなわち、同じタイミングで得られた基準波Xと信号Yとの積の所定期間における平均を表す値は、次のような特性を有している。すなわち、相関係数Zは、信号Yに位相遅れが生じておらず、基準波Xと信号Yとの相対的な位相ずれが生じていない場合には、同図の(b)の実線で示すような値になる。これに対し、信号Yが位相遅れを生じた信号Y’となり、基準波Xと信号Y’との相対的な位相ずれが生じた場合には、一点鎖線で示すような異なる値になる。
さらに、筒内圧データPのフーリエ係数Pak,Pbkは、前記式(9),(10)で算出されることから明らかなように、筒内圧データPと基準波Xとの相関係数とみなすことができる。このため、例えば、筒内圧データPにノイズの除去のためのフィルタリング処理を施すことによって、筒内圧データPに位相遅れが生じ、筒内圧データPと基準波Xとの相対的な位相ずれが生じた場合には、フーリエ係数Pak,Pbkが変化する。その結果、フーリエ係数Pak,Pbkに基づいて算出される図示平均有効圧力Pmiに誤差が生じる。
また、図4に示すように、上記の相関係数Zは、基準波Xおよび信号Yに同じ位相遅れが生じ、それぞれ基準波X’および信号Y’となった場合には(同図の(b))、基準波Xおよび信号Yに位相遅れが生じていない場合(同図の(a))の値に一致するという特性を有している。この点に着目し、本実施形態では、筒内圧データPをフィルタリングするフィルタと同じ特性を有するフィルタを用いて、基準波Xをフィルタリングし、これらのフィルタリングした筒内圧データPおよび基準波Xに基づいて、フーリエ係数Pak,Pbkを算出し、算出したフーリエ係数Pak,Pbkに基づいて図示平均有効圧力Pmiを算出する。これにより、筒内圧データPと同じ位相遅れを基準波Xに与えることによって、フィルタリングによって筒内圧データPの位相遅れが生じている場合に、筒内圧データPと基準波Xとの相対的な位相のずれを解消でき、したがって、筒内圧データPの位相遅れを適切に補償しながら、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。
図5に示すように、上記のような算出を行う算出装置1は、筒内圧フィルタ21(所定の第2フィルタ)、cos波生成部22、cos波フィルタ23(所定の第1フィルタ)、sin波生成部24、sin波フィルタ25(所定の第1フィルタ)、容積変化率データ生成部26、および図示平均有効圧力算出部27を備えている。
筒内圧フィルタ21は、例えばローパスフィルタであり、図6(a)および(b)にそれぞれ示すようなゲイン特性および位相特性を有しており、そのゲインは、入力信号の周波数が所定の遮断周波数fcよりも低いときに、0dBの値になるように設定されている。また、筒内圧フィルタ21は、遮断周波数fcよりも低い周波数域の成分を通過させるように、筒内圧データP(n)をフィルタリングすることによって、筒内圧フィルタ値PF(n)(第2フィルタリング処理を施した筒内圧データ)を生成し、図示平均有効圧力算出部27に出力する。このフィルタリングによって、筒内圧データP(n)に含まれるノイズが十分に除去される。具体的には、筒内圧フィルタ値PF(n)は、次式(12)によって算出(生成)される。
PF(n)=a1×PF(n-1)+a2×PF(n-2)+ …… +ap×PF(n-p)+b0×P(n)
+b1×P(n-1)+ …… +bq×P(n-q) …… (12)
ここで、a1、a2、……ap、b0、b1……、およびbqは、所定のフィルタ係数である。なお、nは、サンプリング番号であり、離散化した時間を表しており、サンプリング番号n付の各離散データは、第1CRK信号の入力ごとにサンプリングされたデータであることを示している。また、サンプリング番号nは、TDC信号が入力されるごとに値0にリセットされ、第1CRK信号の入力ごとにインクリメントされる。すなわち、サンプリング番号nは、1燃焼サイクル中において、値0から最大、値47まで変化する。
cos波生成部22は、前述した基準波Xのうちのcos波Ck (n)(基準信号)を、値1から所定値Kまでの次数kのものごとに生成する1次cos波生成部22a〜K次cos波生成部(図示せず)によって構成されている。なお、本実施形態では、所定値K、すなわちcos波生成部22の数は、図示平均有効圧力Pmiの算出に必要な次数kに応じて設定されている。また、便宜上、図5には、1次cos波生成部22aのみを示す。さらに、cos波Ck (n)は、次式(13)によって算出(生成)され、生成されたcos波Ck (n)は、cos波フィルタ23および図示平均有効圧力算出部27に出力される。
k (n)=cosk×(2π/N)×n …… (13)
ここで、記号Nは、1燃焼サイクル中における第1CRK信号の入力回数、すなわち、サンプリング回数であり、720/15=48である。
cos波フィルタ23は、cos波生成部22に等しい数の複数のローパスフィルタによって構成されており、各ローパスフィルタは、前述した筒内圧フィルタ21と同じ特性を有している。また、cos波フィルタ23では、前記遮断周波数fcよりも低い周波数域の成分を通過させるように、cos波Ck (n)をフィルタリングすることによって、cos波フィルタ値Ck F(n)(第1フィルタリング処理を施した基準信号)を生成し、図示平均有効圧力算出部27に出力する。なお、便宜上、図5には、第1cos波フィルタ23aのみを示す。具体的には、cos波フィルタ値Ck F(n)は、次式(14)によって算出(生成)される。
CkF(n)=a1×CkF(n-1)+a2×CkF(n-2)+……+ap×CkF(n-p)+b0×Ck(n)
+b1×Ck(n-1)+……+bq×Ck(n-q) …… (14)
sin波生成部24は、前述した基準波Xのうちのsin波Sk (n)(基準信号)を、値1から前記所定値Kまでの次数kのものごとに生成する1次sin波生成部24a〜K次sin波生成部(図示せず)によって構成されている。なお、これらの1次sin波生成部24a〜K次sin波生成部の数は、前記1次cos波生成部22a〜K次cos波生成部と等しい。また、便宜上、図5には、1次sin波生成部24aのみを示す。さらに、sin波Sk (n)は、次式(15)によって算出(生成)され、生成されたsin波Sk (n)は、sin波フィルタ25および図示平均有効圧力算出部27に出力される。
k (n)=sink×(2π/N)×n …… (15)
sin波フィルタ25は、sin波生成部24と等しい数の複数のローパスフィルタによって構成されており、各ローパスフィルタは、cos波フィルタ23と同様、筒内圧フィルタ21と同じ特性を有している。また、sin波フィルタ25は、前記遮断周波数fcよりも低い周波数域の成分を通過させるように、sin波Sk (n)をフィルタリングすることによって、sin波フィルタ値Sk F(n)(第1フィルタリング処理を施した基準信号)を生成し、図示平均有効圧力算出部27に出力する。なお、便宜上、図5には、第1sin波フィルタ25aのみを示す。具体的には、sin波フィルタ値Sk F(n)は、次式(16)によって算出(生成)される。
SkF(n)=a1×SkF(n-1)+a2×SkF(n-2)+……+ap×SkF(n-p)+b0×Sk(n)
+b1×Sk(n-1)+……+bq×Sk(n-q) …… (16)
容積変化率データ生成部26は、サンプリング番号nに基づき、図7に示すdVテーブルを検索することによって、容積変化率データdV(n)を生成し、図示平均有効圧力算出部27に出力する。同テーブルは、ピストン3dの動きに応じた燃焼室3bの実際の容積の変化率をテーブル化したものであり、このため、容積変化率データdV(n)は概ね正弦波状に設定されている。具体的には、同テーブルでは、容積変化率データdV(n)は、サンプリング番号nが値0(TDC信号入力時)のときには値0に設定され、このTDCと次のBDCとのほぼ中間に相当する値n1のときには最大値dVmaxに設定され、このBDCに相当する値n2のときには値0に設定されている。また、このBDCの次のTDC(膨張行程開始時)とのほぼ中間に相当する値n3のときには負値である最小値dVminに設定され、このTDCに相当する値n4のときには値0に設定されている。さらに、このTDCから次回のTDC信号の入力時までの値n4〜値0の間では、上述した値0〜値n4の場合と同様に設定されている。以上により、実際の燃焼室3bの容積変化率に合致した容積変化率データdV(n)を得ることができる。
図示平均有効圧力算出部27は、入力された筒内圧フィルタ値PF(n)、cos波Ck (n)、cos波フィルタ値Ck F(n)、sin波Sk (n)、sin波フィルタ値Sk F(n)、および容積変化率データdV(n)に基づいて、図示平均有効圧力Pmiを算出する。具体的には、まず、筒内圧フィルタ値PF(n)、cos波フィルタ値Ck F(n)、およびsin波フィルタ値Sk F(n)に基づき、図8の式(17)および(18)によって、筒内圧データPのフーリエ係数Pak,Pbkを算出する。これらの式(17)および(18)は、連続時間系の式である前記式(9)および(10)を離散時間系の式に変換したものである。なお、これらの式(17)および(18)の演算結果には、筒内圧フィルタ値PF(n)、cos波フィルタ値Ck F(n)、およびsin波フィルタ値Sk F(n)の同一の周波数成分同士を乗算したもののみが残り、互いに異なる周波数成分同士の積は影響しない。このことは、式(9)および(10)において、筒内圧データPをフーリエ級数展開すると、三角関数の直交性によって、同一の周波数成分同士の演算以外のものが値0になることから明らかである。
次いで、容積変化率データdV(n)、cos波Ck (n)、およびsin波Sk (n)に基づき、図8の式(19)および(20)によって、容積変化率データdVのフーリエ係数Vak,Vbkを算出する。これらの式(19)および(20)は、連続時間系の式である前記式(4)および(5)を離散時間系の式に変換したものである。この場合のフーリエ係数Vak,Vbkの演算結果には、筒内圧データPのフーリエ係数Pak,Pbkの演算の場合と同様、容積変化率データdV(n)、cos波Ck (n)、およびsin波Sk (n)の同一の周波数成分同士を乗算したもののみが残る。次に、算出した筒内圧データPおよび容積変化率データdVのフーリエ係数Pak,PbkおよびVak,Vbkを用いて、図8の式(21)により図示平均有効圧力Pmiを算出する。この式(21)は、連続時間系の式である前記式(11)を離散時間系の式に変換したものである。
図9は、上述した図示平均有効圧力Pmiの算出結果を比較例とともに示している。同図(a)に示す比較例は、cos波Ck およびsin波Sk を、フィルタリング処理を施さずに、そのまま用いて図示平均有効圧力Pmi’を算出したものである。その結果によれば、算出した図示平均有効圧力Pmi’は、筒内圧フィルタ値PFとcos波Ck またはsin波Sk との位相のずれによって、実際の図示平均有効圧力Pmiaよりも非常に大きな値になっており、非常に大きな誤差が生じている。
これに対して、図9(b)に示すように、上述した算出装置1によって算出した図示平均有効圧力Pmiは、実際の図示平均有効圧力Pmiaとほぼ一致しており、誤差はほとんど認められない。
以上のように、本実施形態によれば、筒内圧データPを筒内圧フィルタ21でフィルタリングすることによって筒内圧フィルタ値PFを生成するとともに、筒内圧フィルタ21と同じ特性を有するcos波およびsin波フィルタ23,25により、cos波Ck およびsin波Sk をそれぞれフィルタリングすることによって、cos波フィルタ値Ck Fおよびsin波フィルタ値Sk Fを生成する。そして、筒内圧フィルタ値PF、cos波およびsin波フィルタ値Ck F,Sk Fに基づいてフーリエ係数Pak,Pbkを算出し、算出したフーリエ係数Pak,Pbkに基づいて図示平均有効圧力Pmiを算出する。このフィルタリング処理によって、筒内圧フィルタ値PFとcos波およびsin波フィルタ値Ck F,Sk Fとの相対的な位相のずれを生じさせることなく、筒内圧データP中のノイズを十分に除去できる。したがって、ノイズの影響を排除するとともに、筒内圧フィルタ値PFの位相遅れを補償しながら、フーリエ係数Pak,Pbkを適切に算出できるので、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。
なお、筒内圧フィルタ21、cos波およびsin波フィルタ23,25を、次数kごとに異なるフィルタで構成してもよい。例えば、次数kが低い場合には、遮断周波数の低いフィルタを用い、次数kが高い場合には、遮断周波数のより高いフィルタやバンドパスフィルタなどを用いる。特に、前述したように、本実施形態では、前記式(17)および(18)の演算結果によって、筒内圧フィルタ値PF(n)、cos波およびsin波フィルタ値Ck F(n),Sk F(n)の同一の周波数成分同士を乗算したもののみが残るので、上記のように各フィルタ21,23,25を構成することにより、筒内圧データP中の必要とする帯域の成分のみを抽出するようにすることによって、ノイズを確実かつ十分に除去でき、したがって、図示平均有効圧力Pmiをより精度良く算出することができる。また、この場合、各次数kにおいて、筒内圧フィルタ21、cos波およびsin波フィルタ23,25を同じ特性を有するフィルタで構成することによって、ノイズの影響を確実に排除するとともに、筒内圧フィルタ値PFの位相遅れを補償しながら、図示平均有効圧力Pmiをさらに精度良く算出することができる。
また、本実施形態では、cos波生成部22およびsin波生成部24の数を互いに等しく設定しているが、両者の数を異ならせてもよい。さらに、本実施形態では、容積変化率データdVのフーリエ係数Vak,Vbkを演算によって求めたが、これに代えて、これらを、実験などによりあらかじめ求めるとともに、テーブルとして設定し、このテーブルを検索することによって求めてもよい。
また、前記式(21)において、図示平均有効圧力Pmiの算出に用いられるフーリエ係数Pak,Pbk,Vak,Vbkの次数kは、任意に設定可能である。例えば、前述したdVテーブルから明らかなように、容積変化率データdVがほぼsin成分のみで構成されていることなどによって、高次成分のフーリエ係数Pak,Pbk,Vak,Vbkはほぼ値0となる。このため、次数k=2、すなわち、2次成分までのフーリエ係数Pak,Pbk,Vak,Vbkを用いた場合でも、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。さらに、この場合、筒内圧データPのsin成分に対する1次および2次のフーリエ係数Pb1,Pb2のみを用いて、図示平均有効圧力Pmiを算出してもよい。
次に、本発明の第2実施形態による図示平均有効圧力Pmiの算出方法について説明する。本実施形態では、図示平均有効圧力Pmiの算出は、上述した第1実施形態と異なり、フーリエ係数Pak,Pbk,ak,Vbkを用いずに、前記式(1)に基づいて行われる。まず、本実施形態による算出方法の概念について説明する。
前述したように、ある2つの信号α,βの相関係数γは、同じタイミングで得られた信号αと信号βの積の所定期間における平均の値を表しており、次式(22)によって表される。
Figure 0004350614
ここで、mはサンプリング番号であり、Mは上記所定期間におけるサンプリング数である。
これに対し、前記サンプリング番号nおよび記号Nを用いて式(1)を変形すると、次式(23)が得られる。
Figure 0004350614
ここで、Vは燃焼室3bの容積を表す容積データである。この式(23)中の{V(n)−V(n−1)}は容積変化率データdV(n)と等しいので、式(23)は、次式(24)に変形される。
Figure 0004350614
この式(24)から明らかなように、図示平均有効圧力Pmiの算出式は、筒内圧データPと容積変化率データdVとの相関係数の算出式とみなすことができる。このため、本実施形態の算出装置31では、第1実施形態の算出方法の概念を応用し、筒内圧データPをフィルタリングするフィルタと同じ特性を有するフィルタを用いて、容積データVをフィルタリングし、これらのフィルタリングした筒内圧データPおよび容積データVを用いて、上記式(23)によって、図示平均有効圧力Pmiを算出する。これにより、筒内圧データPと同じ位相遅れを容積データVに与えることによって、筒内圧データPと容積データVとの相対的な位相のずれを解消でき、したがって、筒内圧データPの位相遅れを適切に補償しながら、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。
次に、図10を参照しながら、上述した算出を行うための算出装置31について説明する。算出装置31は、筒内圧フィルタ31a、容積データ生成部31b、容積データフィルタ31c、および図示平均有効圧力算出部31dを備えている。
筒内圧フィルタ31aは、例えばローパスフィルタであり、筒内圧データP(i)中のノイズを除去するために、所定の遮断周波数fc’よりも低い周波数域の成分を通過させるように、筒内圧データP(i)をフィルタリングすることによって、筒内圧フィルタ値PF(i)を生成し、図示平均有効圧力算出部31dに出力する。具体的には、筒内圧フィルタ値PF(i)は、次式(25)によって算出(生成)される。
PF(i)=c1×PF(i-1)+c2×PF(i-2)+ …… +cp×PF(i-p)+d0×P(i)
+d1×P(i-1)+ …… +dq×P(i-q) …… (25)
ここで、c1、c2、……cp、d0、d1……、およびdqは、所定のフィルタ係数である。また、iは、サンプリング番号であり、離散化した時間を表しており、サンプリング番号i付の各離散データは、第2CRK信号の入力ごとに、すなわちクランク角1゜ごとにサンプリングされたデータであることを示している。さらに、サンプリング番号iは、TDC信号が入力されるごとに値0にリセットされ、第2CRK信号の入力ごとにインクリメントされる。すなわち、サンプリング番号iは、1燃焼サイクル中において、値0から最大、値719まで変化する。
容積データ生成部31bは、サンプリング番号iに基づき、図11に示すVテーブルを検索することによって、容積データV(i)を生成し、容積データフィルタ31cに出力する。同テーブルは、ピストン3dの動きに応じた燃焼室3bの実際の容積をテーブル化したものであり、このため、容積データV(i)は、概ね余弦波状に設定されている。具体的には、Vテーブルでは、容積データV(i)は、サンプリング番号iが値0(TDC信号入力時)のときには最小値Vminに設定され、このTDCの次のBDCに相当する値i1のときには最大値Vmaxに設定され、このBDCの次のTDC(膨張行程開始時)に相当する値i2のときには最小値Vminに設定されている。また、このTDCから次回のTDC信号入力時までの値i2〜値0の間では、上述した値0〜値i2の場合と同様に設定されている。さらに、最小値Vminは、ピストン3dがTDCに位置したときの燃焼室3bの容積に設定され、最大値Vmaxは、BDCに位置したときの燃焼室3bの容積に設定されている。以上により、実際の燃焼室3bの容積に合致した容積データV(i)を得ることができる。
容積データフィルタ31cは、前述した筒内圧フィルタ31aと同じ特性を有するローパスフィルタである。また、容積データフィルタ31cは、前記遮断周波数fc’よりも低い周波数域の成分を通過させるように、入力された容積データV(i)をフィルタリングすることによって容積データフィルタ値VF(i)を生成し、図示平均有効圧力算出部31dに出力する。具体的には、容積データフィルタ値VF(i)は、次式(26)によって算出(生成)される。
VF(i)=c1×VF(i-1)+c2×VF(i-2)+ …… +cp×VF(i-p)+d0×V(i)
+d1×V(i-1)+ …… +dq×V(i-q) …… (26)
図示平均有効圧力算出部31dは、入力された筒内圧フィルタ値PF(i)および容積データフィルタ値VF(i)を用いて、次式(27)により図示平均有効圧力Pmiを算出する。
Figure 0004350614
ここで、記号Iは、1燃焼サイクル中における第2CRK信号の入力回数、すなわちサンプリング回数であり、720である。
以上のように、本実施形態によれば、筒内圧データPを筒内圧フィルタ31aでフィルタリングすることによって、筒内圧フィルタ値PFを生成し、筒内圧フィルタ31aと同じ特性を有する容積データフィルタ31cで容積データVをフィルタリングすることによって、容積データフィルタ値VFを生成する。そして、筒内圧フィルタ値PFおよび容積データフィルタ値VFに基づいて、図示平均有効圧力Pmiを算出する。このフィルタリング処理により、筒内圧データPと容積データVとの相対的な位相のずれを生じることなく、筒内圧データP中のノイズを十分に除去できる。したがって、前述した第1実施形態と同様、ノイズの影響を排除するとともに、筒内圧フィルタ値PFの位相遅れを補償しながら、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。
なお、本実施形態では、容積データVをフィルタリングしたが、これに代えて、容積データVに基づいて求めた容積変化率データdVを、フィルタリングしてもよい。この場合にも、上述した本実施形態の効果を同様に得ることができる。
次に、図12を参照しながら、本発明の第3実施形態による算出方法で図示平均有効圧力Pmiを算出する算出装置41について説明する。本実施形態では、上述した第2実施形態と異なり、第1CRK信号の出力ごとにダウンサンプリングした筒内圧フィルタ値PFおよび容積データフィルタ値VFが、図示平均有効圧力Pmiの算出に用いられる。同図において、第2実施形態の算出装置31と同じ構成要素については、同じ符号を用いて示している。以下、第2実施形態との相違点を中心として説明する。
算出装置41では、まず、サンプラ41aにおいて、筒内圧データPを、前記第2CRK信号の入力ごとに、すなわちクランク角1゜ごとにサンプリングするとともに、サンプリングした筒内圧データP(i)(第1周期でサンプリングした筒内圧データ)を筒内圧フィルタ31a(所定の第2フィルタ)に出力する。筒内圧フィルタ31aは、前述したように筒内圧フィルタ値PF(i)(第2フィルタリング処理を施した筒内圧データ)を生成し、ダウンサンプラ41bに出力する。
ダウンサンプラ41bは、入力された筒内圧フィルタ値PF(i)を、第1CRK信号の入力ごとに、すなわちサンプラ41aよりも長い周期でダウンサンプリングすることによって間引き、ダウンサンプリングした筒内圧フィルタ値PF(n)(第2周期でサンプリングした筒内圧データ)を、後述する図示平均有効圧力算出部41dに出力する。
また、前述した筒内圧フィルタ31aの遮断周波数fc’は、ダウンサンプラ41bにおけるサンプリング周波数(以下「ダウンサンプリング周波数」という)の1/2以下の値に設定されている。その結果、ダウンサンプラ41bでダウンサンプリングされる前において、筒内圧フィルタ値PF(i)を生成する際に、筒内圧データP(i)のうちのダウンサンプリング周波数の1/2以上の周波数域の成分が除去される。
次に、サンプラ41cにおいて、前述したように容積データフィルタ31c(所定の第1フィルタ)によって生成された容積データフィルタ値VF(i)(第1フィルタリング処理を施した容積データ)を、第1CRK信号の入力ごとにサンプリングするとともに、サンプリングした容積データフィルタ値VF(n)を、図示平均有効圧力算出部41dに出力する。
そして、図示平均有効圧力算出部41dにおいて、入力された筒内圧フィルタ値PF(n)および容積データフィルタ値VF(n)に基づき、次式(28)により図示平均有効圧力Pmiを算出する。
Figure 0004350614
以上のように、本実施形態によれば、筒内圧データPを、第1CRK信号の入力ごとにダウンサンプリングする前に、筒内圧フィルタ31aでフィルタリングすることによって、ダウンサンプリング周波数の1/2以上の周波数域の成分を予め除去する。これにより、筒内圧フィルタ値PFをダウンサンプリングしても、これに伴うエイリアシングの発生を防止でき、それに起因する筒内圧フィルタ値PFの歪みを防止できる。
また、第2実施形態と同様、容積データVを、筒内圧フィルタ31aと同じ特性を有する容積フィルタ31cによってフィルタリングするので、筒内圧フィルタ値PFと容積データフィルタ値VFとの相対的な位相のずれを解消でき、それにより、筒内圧フィルタ値PFの位相遅れを適切に補償できる。したがって、エイリアシングの発生を防止するとともに、筒内圧フィルタ値PFの位相遅れを適切に補償しながら、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。さらに、第1CRK信号の出力ごとにダウンサンプリングした筒内圧フィルタ値PF(n)を図示平均有効圧力Pmiの算出に用いるので、この演算に必要なデータの数を削減でき、データを間引くことができる。したがって、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷を軽減することができる。
なお、本実施形態では、容積データVに筒内圧データPと同じ位相遅れを与えるために、第2CRK信号の出力ごとに、容積データVを生成し、容積データフィルタ31cでフィルタリングしたが、これに代えて、第1CRK信号の出力ごとに、容積データVを生成し、筒内圧フィルタ31aと同じ特性を有するフィルタでフィルタリングしてもよい。
また、本実施形態では、容積データVをフィルタリングしたが、これに代えて、容積データVに基づいて求めた容積変化率データdVを、フィルタリングしてもよい。さらに、本実施形態では、筒内圧フィルタ31aの遮断周波数fc’は、ダウンサンプリング周波数の1/2以下の値に設定されているが、これに限らず、図示平均有効圧力Pmiの算出結果にエイリアシングの影響が及ばなければ、ダウンサンプリング周波数の1/2以上の値に設定してもよい。また、第1実施形態においても、本実施形態と同様に、筒内圧データPを第1CRK信号の出力ごとにサンプリングする前に、筒内圧フィルタ21でフィルタリングすることによって、エイリアシングの発生を防止するようにしてもよいことはもちろんである。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、説明した実施形態では、筒内圧フィルタ21、cos波およびsin波フィルタ23,25、ならびに筒内圧フィルタ31aおよび容積データフィルタ31cを互いに同じ特性を有するように構成したが、これに代えて、ほぼ同じ特性を有するように構成してもよい。この場合にも、前述した実施形態の効果をほぼ同様に得ることができる。また、実施形態では、筒内圧データPにフィルタリング処理を施すフィルタとして、ローパスフィルタを用いたが、これに代えて、ほぼ値0から所定の低周波数までの周波数域の成分を通過させるようなバンドパスフィルタを用いてもよい。
さらに、実施形態は、筒内圧データPにフィルタリング処理を施した場合の例であるが、そのような筒内圧データPへのフィルタリング処理を施さない場合にも、cos波Ck 、sin波Sk および容積データVにフィルタリング処理を施してもよい。この場合、筒内圧データPへのフィルタリング処理以外の原因、例えば筒内圧センサ11の応答遅れによって生じる筒内圧データPの位相遅れと同じ位相遅れを与えることが好ましい。これにより、筒内圧データPへのフィルタリング処理以外の原因による筒内圧データPの位相遅れを適切に補償しながら、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。また、実施形態では、仕事量パラメータとして、図示平均有効圧力Pmiを算出したが、これに限らず、算出した図示平均有効圧力Pmiに基づいて、図示出力やエンジン3のトルクを算出してもよい。さらに、実施形態は、本発明を車両に搭載されたエンジン3に適用した例であるが、本発明はこれに限らず、クランク軸を鉛直方向に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンを含む、様々な産業用の内燃機関に適用することができる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
算出装置およびこれを適用したエンジンの概略構成を示す図である。 第1実施形態による図示平均有効圧力Pmiの算出方法の概念を説明するための数式を示す図である。 第1実施形態による図示平均有効圧力Pmiの算出方法の概念を説明するための図である。 第1実施形態による図示平均有効圧力Pmiの算出方法の概念を説明するための別の図である。 第1実施形態の算出装置のブロック図である。 筒内圧フィルタの(a)ゲイン特性、および(b)位相特性を示す図である。 dVテーブルの一例を示す図である。 フーリエ係数Pak,Pbk,Vak,Vbk、および図示平均有効圧力Pmiを算出するための数式を示す図である。 実際の図示平均有効圧力Pmiaとともに、(a)フィルタリング処理を施していないcos波Ck およびsin波Sk を用いて算出した図示平均有効圧力Pmi’を示す図、(b)算出装置によって算出した図示平均有効圧力Pmiを示す図である。 第2実施形態の算出装置のブロック図である。 Vテーブルの一例を示す図である。 第3実施形態の算出装置のブロック図である。
符号の説明
3 エンジン
3b 燃焼室
21 筒内圧フィルタ(所定の第2フィルタ)
23 cos波フィルタ(所定の第1フィルタ)
25 sin波フィルタ(所定の第1フィルタ)
31a 筒内圧フィルタ(所定の第2フィルタ)
31c 容積データフィルタ(所定の第1フィルタ)
Pmi 図示平均有効圧力(仕事量パラメータ)
P 筒内圧データ
PF 筒内圧フィルタ値(第2フィルタリング処理を施した筒内圧データ)
Ck cos波(基準信号)
Sk sin波(基準信号)
Ck F cos波フィルタ値(第1フィルタリング処理を施した基準信号)
Sk F sin波フィルタ値(第1フィルタリング処理を施した基準信号)
Pak フーリエ係数
Pbk フーリエ係数
P(i) 筒内圧データ(第1周期でサンプリングした筒内圧データ)
PF(n) 筒内圧フィルタ値(第2周期でサンプリングした筒内圧データ)
容積データ
dV 容積変化率データ(容積データ)
VF 容積データフィルタ値(第1フィルタリング処理を施した容積データ)

Claims (3)

  1. 燃焼室を有する内燃機関の仕事量を表す仕事量パラメータを算出する内燃機関の仕事量算出方法であって、
    前記燃焼室内の圧力を表す筒内圧データを検出し、
    前記検出された筒内圧データを所定の第1周期でサンプリングし、
    当該サンプリングした筒内圧データに、所定の第2フィルタを用いて、所定の第2フィルタリング処理を施し、
    当該第2フィルタリング処理を施した筒内圧データを、前記第1周期よりも長い所定の第2周期でサンプリングし、
    前記燃焼室の容積の変化状態を表す容積データを取得し、
    当該取得した容積データに、前記第2フィルタとほぼ同じ位相特性を有する所定の第1フィルタを用いて、所定の第1フィルタリング処理を施し、
    前記第2周期でサンプリングした筒内圧データ、および前記第1フィルタリング処理を施した容積データに基づいて、前記仕事量パラメータを算出することを特徴とする内燃機関の仕事量算出方法。
  2. 燃焼室を有する内燃機関の仕事量を表す仕事量パラメータを算出する内燃機関の仕事量算出方法であって、
    前記燃焼室内の圧力を表す筒内圧データを検出し、
    当該筒内圧データのフーリエ係数を算出するための所定の基準信号に、所定の第1フィルタを用いて、所定の第1フィルタリング処理を施し、
    前記検出された筒内圧データに、前記第1フィルタとほぼ同じ位相特性を有する所定の第2フィルタを用いて、所定の第2フィルタリング処理を施し、
    当該第2フィルタリング処理を施した筒内圧データおよび前記第1フィルタリング処理を施した基準信号に基づいて、前記筒内圧データのフーリエ係数を算出し、
    当該算出された筒内圧データのフーリエ係数に基づいて、前記仕事量パラメータを算出することを特徴とする内燃機関の仕事量算出方法。
  3. 前記検出された筒内圧データを所定の第1周期でサンプリングし、
    当該サンプリングした筒内圧データに前記第2フィルタリング処理を施し、
    当該第2フィルタリング処理を施した筒内圧データを、前記第1周期よりも長い所定の第2周期でサンプリングし、
    当該第2周期でサンプリングした筒内圧データを、前記仕事量パラメータの算出に用いることを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関の仕事量算出方法。
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