JP4621627B2 - 内燃機関の仕事量算出装置 - Google Patents

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    • G01M15/08Testing internal-combustion engines by monitoring pressure in cylinders

Description

本発明は、内燃機関の仕事量を表す仕事量パラメータを算出する内燃機関の仕事量算出装置に関する。
従来のこの種の仕事量算出装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この仕事量算出装置では、次のようにして内燃機関の図示平均有効圧力を算出する。すなわち、内燃機関の点火プラグに取り付けられた、圧電素子タイプの筒内圧センサによって、内燃機関の燃焼室内の圧力である筒内圧を検出する。そして、この筒内圧センサの出力および燃焼室の容積の変化率を表す容積データをフーリエ級数展開することによって、フーリエ係数を求めるとともに、求めたこれらのフーリエ係数に基づいて、内燃機関の図示平均有効圧力を算出する。
一般に、筒内圧センサは、筒内圧そのものではなく、筒内圧の変化量を表す検出信号を出力する。このため、このタイプの筒内圧センサを用いて図示平均有効圧力を上記のように算出する場合、例えばチャージアンプなどで筒内圧センサの出力を積分することによって、筒内圧を表す筒内圧データを求め、次に、求めた筒内圧データのフーリエ係数に基づいて、図示平均有効圧力を算出する必要がある。しかし、その場合、このタイプの筒内圧センサは、温度に応じて出力が変化するという特性などを有するため、温度に応じた出力の変化が積分により累積されることによって、筒内圧データが大きくドリフトしてしまい、図示平均有効圧力を精度良く算出できないおそれがある。
また、チャージアンプとして、内燃機関の1燃焼サイクル中の所定のタイミングで、積分値をリセットするリセット機能を有するものが用いられる場合がある。しかし、この場合にも、1燃焼サイクルごとに積分が行われるので、筒内圧データのドリフトを解消できず、やはり、図示平均有効圧力を精度良く算出できない。また、積分値のリセット前後において、筒内圧データが不連続になるのは避けられず、それにより、筒内圧データの適正な周波数特性が得られないため、フーリエ係数を適切に求めることができず、図示平均有効圧力の精度を低下させる原因になる。
さらに、上述した筒内圧データのドリフト(以下「筒内圧ドリフト」という)を補償する筒内圧検出装置として、例えば特許文献2および3に開示されたものが知られている。これらの筒内圧検出装置では、今回の燃焼サイクルにおける筒内圧ドリフトを算出するとともに、算出した筒内圧ドリフトに基づき、次回の筒内圧データを補正することによって、筒内圧ドリフトを補償するようにしている。しかし、これらの筒内圧検出装置では、今回の燃焼サイクルにおける筒内圧ドリフトに基づいて次回の筒内圧データを補正するので、筒内圧のピーク値が燃焼サイクルごとに大きく変化するような過渡時には、筒内圧ドリフトを十分に補償できず、その結果、この筒内圧データを用いた場合にも、図示平均有効圧力を精度良く算出することができない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の仕事量を表す仕事量パラメータを精度良く算出することができる内燃機関の仕事量算出装置を提供することを目的とする。
特開2006−52647号公報 特開2005−256775号公報 特開2005−315208号公報
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、燃焼室3dを有する内燃機関3の仕事量を表す仕事量パラメータ(実施形態における(以下、本項において同じ)図示平均有効圧力Pmi)を算出する内燃機関3の仕事量算出装置1、41であって、燃焼室3dの容積の変化状態を表す容積データ(容積変化率データdV)と、容積データのうちの燃焼室3dの容積の変化状態を表す周波数成分の周波数である所定周波数(次数k)を有する基準信号(cos信号Ck ,sin信号Sk )との積の積分を表す第1相関関数(第1容積変化率フーリエ係数Vak,第2容積変化率フーリエ係数Vbk)を設定する第1相関関数設定手段(容積変化率フーリエ係数算出部33、容積変化率フーリエ係数算出部42、ECU2)と、基準信号を生成する基準信号生成手段(基準信号算出部32、ECU2)と、燃焼室3d内の圧力の変化量を表す筒内圧変化量データdPを検出する筒内圧変化量データ検出手段(筒内圧センサ21)と、生成された基準信号および検出された筒内圧変化量データdPに基づいて、基準信号と筒内圧変化量データdPとの積の積分を表す第2相関関数(第1筒内圧変化量フーリエ係数dak,第2筒内圧変化量フーリエ係数dbk)を算出する第2相関関数算出手段(筒内圧変化量フーリエ係数算出部34、ECU2)と、第1および第2の相関関数に基づいて、仕事量パラメータを算出する仕事量パラメータ算出手段(図示平均有効圧力算出部35)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の仕事量算出装置によれば、所定周波数を有する基準信号と燃焼室の容積の変化状態を表す容積データとの積の積分を表す第1相関関数が、第1相関関数設定手段により設定される。この所定周波数は、容積データのうちの燃焼室の容積の変化状態を表す周波数成分の周波数である。また、基準信号が、基準信号生成手段により生成され、燃焼室内の圧力の変化量を表す筒内圧変化量データが、筒内圧変化量データ検出手段により検出されるとともに、これらの基準信号および筒内圧変化量データに基づいて、基準信号と筒内圧変化量データとの積の積分を表す第2相関関数が、第2相関関数算出手段により算出される。そして、求めた第1および第2の相関関数に基づいて、仕事量パラメータが、仕事量パラメータ算出手段により算出される。
上記のように、第2相関関数を算出する際に、燃焼室内の圧力の変化量を表す筒内圧変化量データを、積分することなくそのまま用いる。したがって、従来と異なり、燃焼室内の圧力のピーク値が燃焼サイクルごとに変化するような過渡時でも、筒内圧変化量データの積分演算に起因する算出精度の低下を招くことなく、第2相関関数を適切に算出でき、その結果、仕事量パラメータを精度良く算出することができる。また、筒内圧変化量データの積分を行わない分、仕事量パラメータの演算負荷を軽減することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の仕事量算出装置1、41において、筒内圧変化量データ検出手段は、燃焼室3d内の圧力の変化量を検出する筒内圧センサ21であることを特徴とする。
この構成によれば、筒内圧変化量データ検出手段として、燃焼室内の圧力の変化量を検出する一般的なタイプの筒内圧センサを用いるので、そのようなタイプの筒内圧センサが既に設けられている場合には、仕事量パラメータを算出するための部品を新たに設ける必要がなく、それにより、仕事量算出装置のコスト増を回避することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内燃機関3の仕事量算出装置1、41において、仕事量パラメータは、内燃機関3の図示平均有効圧力Pmiを含むことを特徴とする。
この構成によれば、仕事量パラメータとして図示平均有効圧力を算出するので、精度良く算出した図示平均有効圧力を用いて、エンジン制御などを適切に行うことが可能になる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関3の仕事量算出装置1、41において、基準信号の所定周波数および所定周波数の数(次数k)が、容積データに応じて設定されることを特徴とする。
この構成によれば、基準信号の所定周波数およびその数を、容積データに応じて設定する。したがって、例えば、基準信号の所定周波数およびその数を、容積データのうちの燃焼室の容積の変化状態を良好に表す周波数成分の周波数(以下「最適周波数」という)およびその数に合わせるように設定することによって、第1相関関数を適切に設定でき、それにより、仕事量パラメータをより精度良く算出することができる。また、所定周波数の数を上記の最適周波数の数に合わせることによって、第1相関関数の数を最小限に設定でき、それにより、仕事量パラメータの演算負荷をさらに軽減することができる。
さらに、燃焼室の容積の変化状態は、内燃機関の回転数を基準とした低次の成分で良好に表される。このため、所定周波数を上記のように設定した場合には、筒内圧変化量データおよび/または体積データのサンプリング周波数を比較的低めに設定しても、第1および/または第2の相関関数を適切に設定でき、仕事量パラメータの算出精度を確保できる。したがって、筒内圧変化量データおよび/または体積データのサンプリング周波数を低めに設定することが可能になり、それにより、仕事量パラメータの演算負荷をさらに軽減することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関3の仕事量算出装置1において、容積データを生成する容積データ生成手段(容積変化率データ算出部31、ECU2)をさらに備え、第1相関関数設定手段(容積変化率フーリエ係数算出部33)は、生成された基準信号および容積データに基づいて、第1相関関数を設定する(式(25)、式(26))ことを特徴とする。
この構成によれば、容積データを容積データ生成手段により生成するとともに、生成した容積データおよび基準信号に基づいて第1相関関数を設定する。これにより、第1相関関数を実際の容積データを反映した適切な値に設定できるので、仕事量パラメータをさらに精度良く算出することができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の内燃機関3の仕事量算出装置1において、内燃機関3のクランクシャフト3eの角度位置を検出する角度位置検出手段(クランク角センサ22)をさらに備え、容積データ生成手段は、検出されたクランクシャフト3eの角度位置に基づいて、容積データを生成し、基準信号生成手段は、クランクシャフト3eの角度位置に基づいて、基準信号を生成する(式(23)、式(24))ことを特徴とする。
燃焼室内の圧力および燃焼室の容積は、内燃機関のクランクシャフトの回転に伴って周期的に変化する。本発明によれば、検出された内燃機関のクランクシャフトの角度位置に基づいて、容積データおよび基準信号を生成するので、容積データと基準信号の間、および筒内圧データと基準信号の間で、位相を適正に合わせることができる。これにより、第1および第2の相関関数をより適切に算出できるので、仕事量パラメータをさらに精度良く算出することができる。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に記載の内燃機関3の仕事量算出装置1において、第1相関関数設定手段は、容積データをフーリエ級数展開することによって求めたフーリエ係数を、第1相関関数として設定し(式(25)、式(26))、第2相関関数算出手段は、筒内圧変化量データをフーリエ級数展開することによって求めたフーリエ係数を、第2相関関数として算出する(式(27)、式(28))ことを特徴とする。
この構成によれば、第1および第2の相関関数をフーリエ級数展開によって求めるため、特に、高速フーリエ変換などのような高速周波数分解手法を用いることによって、仕事量パラメータの演算負荷をより一層、軽減することができる。
請求項8に係る発明は、請求項5ないし7のいずれかに記載の内燃機関3の仕事量算出装置1において、内燃機関3には、内燃機関3の圧縮比Crおよび排気量の少なくとも一方を変更可能な可変機構(可変圧縮比機構10)が設けられており、圧縮比Crおよび排気量の少なくとも一方を表すパラメータを検出するパラメータ検出手段(制御角センサ23、ECU2)をさらに備え、容積データ生成手段は、検出されたパラメータ(圧縮比Cr)に応じて、容積データを生成することを特徴とする。
内燃機関の圧縮比および/または排気量が変化すると、それに応じて、燃焼室の容積の変化状態を表す容積データが変化する。本発明によれば、圧縮比および/または排気量を表すパラメータに応じて容積データを生成するので、圧縮比および/または排気量に応じて、第1相関関数を適切に設定でき、仕事量パラメータを精度良く算出することができる。
請求項9に係る発明は、請求項5ないし7のいずれかに記載の内燃機関3の仕事量算出装置1において、内燃機関3には、内燃機関3の圧縮比Crおよび排気量の少なくとも一方を変更可能な可変機構(可変圧縮比機構10)が設けられており、圧縮比Crおよび排気量の少なくとも一方を表すパラメータを検出するパラメータ検出手段をさらに備え、基準信号生成手段は、パラメータに応じて、基準信号の所定周波数および所定周波数の数を設定することを特徴とする。
請求項8の作用で述べたように、容積データは圧縮比および/または排気量に応じて変化するため、容積データのうち、燃焼室の容積の変化状態を良好に表す周波数成分の周波数およびその数も、圧縮比および/または排気量に応じて変化する。本発明によれば、第1相関関数を設定するための基準信号の周波数を、検出された圧縮比および/または排気量を表すパラメータに応じて設定する。したがって、実際の圧縮比および/または排気量に応じて、燃焼室の容積の変化状態が良好に反映されるように、第1相関関数を適切に設定でき、仕事量パラメータを精度良く算出することができる。また、基準信号の周波数の数をパラメータに応じて設定するので、圧縮比および/または排気量に応じて、第1相関関数の数を最小限に設定でき、仕事量パラメータの演算負荷をさらに一層、軽減することができる。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関3の仕事量算出装置41において、第1相関関数設定手段(容積変化率フーリエ係数算出部42)は、第1相関関数を所定値(第1〜第10の所定値VREF1〜10)に設定することを特徴とする。
この構成によれば、第1相関関数を所定値に設定する。通常、燃焼室の容積の最大値および最小値やその間の変化の仕方は、ほぼ一定であるため、これらに基づいて、容積データと基準信号との相関関数である第1相関関数を所定値に設定することによって、仕事量パラメータの算出精度を確保することができる。また、生成した基準信号と容積データに基づく第1相関関数の算出が省略される分、仕事量パラメータの演算負荷をより一層、軽減することができる。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の内燃機関3の仕事量算出装置41において、内燃機関3のクランクシャフト3eの角度位置を検出する角度位置検出手段をさらに備え、基準信号生成手段は、クランクシャフト3eの角度位置に基づいて、基準信号を生成することを特徴とする。
請求項6の作用で述べたように、燃焼室内の圧力は、内燃機関のクランクシャフトの回転に伴って周期的に変化するので、上記のように、検出されたクランクシャフトの角度位置に基づいて基準信号を生成することによって、筒内圧データと基準信号の間で、位相を適正に合わせることができる。これにより、第2相関関数をより適切に算出できるので、仕事量パラメータをさらに精度良く算出することができる。
請求項12に係る発明は、請求項10または11に記載の内燃機関3の仕事量算出装置41において、第2相関関数算出手段は、筒内圧変化量データdPをフーリエ級数展開することによって求めたフーリエ係数を、第2相関関数として算出することを特徴とする。
この構成によれば、第2相関関数をフーリエ級数展開によって求めるため、特に、高速フーリエ変換などのような高速周波数分解手法を用いることによって、仕事量パラメータの演算負荷をより一層、軽減することができる。
請求項13に係る発明は、請求項10ないし12のいずれかに記載の内燃機関3の仕事量算出装置41において、内燃機関3には、内燃機関3の圧縮比Crおよび排気量の少なくとも一方を変更可能な可変機構(可変圧縮比機構10)が設けられており、圧縮比Crおよび排気量の少なくとも一方を表すパラメータを検出するパラメータ検出手段をさらに備え、第1相関関数設定手段は、パラメータに応じた所定の第1相関関数値を、所定値として記憶する記憶手段(容積変化率フーリエ係数算出部42、ECU2)を有し、検出されたパラメータに応じた第1相関関数値(第1〜第10の所定値VREF1〜10)を読み出すことによって、第1相関関数を設定することを特徴とする。
請求項9の作用で述べたように、容積データのうち、燃焼室の容積の変化状態を良好に表す周波数成分の周波数およびその数は、圧縮比および/または排気量に応じて変化する。このため、燃焼室の容積の変化状態を良好に反映する第1相関関数の値およびその数も、圧縮比および/または排気量に応じて変化する。本発明によれば、検出された圧縮比および/または排気量を表すパラメータに応じ、所定の第1相関関数値を読み出すことによって、容積データと基準信号との相関関数である第1相関関数を設定する。したがって、実際の圧縮比および/または排気量に応じて、第1相関関数を適切に設定でき、仕事量パラメータを精度良く算出することができる。また、同じ理由により、圧縮比および/または排気量に応じて、第1相関関数の数を最小限に設定でき、仕事量パラメータの演算負荷をさらに一層、軽減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は、本実施形態による仕事量算出装置1を適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。仕事量算出装置1は、ECU2を有しており(図2参照)、エンジン3の図示平均有効圧力Pmi(仕事量パラメータ)を後述するようにして算出する。
エンジン3は、車両(図示せず)に搭載された、例えば4サイクルタイプのガソリンエンジンであり、エンジン3の気筒3a、シリンダヘッド3bおよびピストン3cで囲まれた空間が、燃焼室3dになっている。シリンダヘッド3bには、燃焼室3dに臨むように点火プラグ4が取り付けられている。この点火プラグ4には、筒内圧センサ21(筒内圧変化量データ検出手段)が一体に取り付けられている。この筒内圧センサ21は、例えば圧電素子タイプのものであり、燃焼室3d内の圧力(以下「筒内圧」という)の変化に応じて、圧電素子(図示せず)が変位することにより、筒内圧の変化量を表す検出信号(以下「筒内圧変化量データ」という)dPを、ECU2に出力する。
エンジン3のクランクシャフト3eには、クランク角センサ22(角度位置検出手段)が設けられている。クランク角センサ22は、クランクシャフト3eの回転に伴い、いずれもパルス信号であるTDC信号およびCRK信号をECU2に出力する。TDC信号は、ピストン3cが吸気行程開始時のTDC(上死点)付近の所定クランク角度に位置するごとに出力される。CRK信号は、TDC信号を基準として、所定クランク角(例えば30゜)ごとに出力される。
また、エンジン3には、可変圧縮比機構10(可変機構)が設けられている。この可変圧縮比機構10は、ピストン3cの上死点位置および下死点位置、すなわちピストン3cのストロークを変更することにより、エンジン3の圧縮比Crを所定の最大値Cr_Hと所定の最小値Cr_Lとの間で無段階に変更するものである。図3に示すように、可変圧縮比機構10は、各気筒3aのピストン3cとクランクシャフト3eの間に連結された複合リンク機構11と、この複合リンク機構11に連結された圧縮比アクチュエータ15を有している。
複合リンク機構11は、上リンク12、下リンク13および制御リンク14などで構成されている。上リンク12は、いわゆるコンロッドに相当するものであり、その上端部がピストンピン3fを介してピストン3cに回動自在に連結され、下端部がピン13aを介して、下リンク13の一端部に回動自在に連結されている。
下リンク13は、三角形状のものであり、上リンク12との連結部以外の2つの端部はそれぞれ、クランクピン13bを介してクランクシャフト3eに、制御ピン13cを介して制御リンク14の一端部に、回動自在に連結されている。以上の構成により、ピストン3cの往復運動が、複合リンク機構11を介してクランクシャフト3eに伝達され、クランクシャフト3eの回転運動に変換される。
また、圧縮比アクチュエータ15は、ECU2に接続されたモータと減速機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2により後述するように駆動される。圧縮比アクチュエータ15は、ケーシング15a、アーム15bおよび制御軸15cなどを備えており、このケーシング15a内には、モータおよび減速機構が内蔵されている。アーム15bの一端部は、減速機構の回転軸15dの先端部に固定されており、それにより、アーム15bは、モータの回転に伴い、回転軸15dを中心として回動する。また、アーム15bの他端部には、制御軸15cが回動自在に連結されている。制御軸15cは、クランクシャフト3eと同様、図面の奥行き方向に延びており、この制御軸15cには、制御リンク14の制御ピン13cと逆側の端部が連結されている。
さらに、アーム15bの付近には、最小圧縮比ストッパ16aおよび最大圧縮比ストッパ16bが互いに間隔を存して設けられており、これらの2つのストッパ16a,16bにより、アーム15bの回動範囲が規制される。すなわち、アーム15bは、ECU2からの駆動信号によって、モータが正逆回転方向に駆動されると、最小圧縮比ストッパ16aに当接し、係止される最小圧縮比位置(図3(a)に示す位置)と、最大圧縮比ストッパ16bに当接し、係止される最大圧縮比位置(図3(b)に示す位置)との間の範囲内で回動する。
以上の構成により、可変圧縮比機構10では、アーム15bが最小圧縮比ストッパ16a側にある状態で、圧縮比アクチュエータ15の回転軸15dが、図3の反時計回りに回転すると、それに伴ってアーム15bが同図の反時計回りに回動する。それにより、制御リンク14全体が押し下げられるのに伴い、下リンク13がクランクピン13bを中心として時計回りに回動するとともに、上リンク12がピストンピン3fを中心として反時計回りに回動する。その結果、ピストンピン3f、上ピン13aおよびクランクピン13bが、最小圧縮比位置のときよりも直線状に近づくことで、ピストン3cが上死点に到達したときのピストンピン3fとクランクピン13bを結ぶ直線距離が長くなり、行程容積が大きくなるとともに、ピストン3cが上死点にあるときの燃焼室3dの容積が小さくなることによって、圧縮比Crが高くなる。
一方、上記とは逆に、アーム15bが最大圧縮比ストッパ16b側にある状態で、アクチュエータ15の回転軸15dが、時計回りに回転すると、それに伴ってアーム15bが時計回りに回動することで、制御リンク14全体が押し上げられる。これにより、上記とは逆の動作により、下リンク13が、反時計回りに回動するとともに、上リンク12が時計回りに回動する。その結果、ピストン3cが上死点に到達したときのピストンピン3fとクランクピン13bを結ぶ直線距離が短くなり、行程容積が小さくなるとともに、ピストン3cが上死点にあるときの燃焼室3dの容積が大きくなることによって、圧縮比Crが低くなる。以上のように、この可変圧縮比機構10では、アーム15bが最小圧縮比ストッパ16aと最大圧縮比ストッパ16bとの間で回動することにより、圧縮比Crが前記最小値Cr_Lと最大値Cr_Hとの間で無段階に変更される。
また、圧縮比アクチュエータ15のケーシング15a内には、制御角センサ23(パラメータ検出手段)が設けられており(図2参照)、この制御角センサ23は、回転軸15dすなわちアーム15bの回動角θcrを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、この制御角センサ23の検出信号に基づき、圧縮比Cr(パラメータ)を算出する。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。上述した各種のセンサ21〜23からの出力はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。ECU2は、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶されたプログラムなどに従って、図示平均有効圧力Pmiを算出する。なお、本実施形態では、ECU2は、第1相関関数設定手段、基準信号生成手段、第2相関関数算出手段、仕事量パラメータ算出手段、容積データ生成手段、パラメータ検出手段、および記憶手段に相当する。
次に、本実施形態による図示平均有効圧力Pmiの算出方法の概念について説明する。次式(1)は、図示平均有効圧力Pmiの一般的な算出式である。
Figure 0004621627
ここで、Vs はエンジン3の行程容積、Pは、筒内圧を表す筒内圧データ、dVは、燃焼室3dの容積の変化率を表す容積変化率データである。このように、図示平均有効圧力Pmiは、筒内圧データPと容積変化率データdVとの積を一周積分、すなわち1燃焼サイクルにわたって積分した値を、行程容積Vs で除算することにより算出される。なお、本実施形態では、容積変化率データdVが容積データに相当する。
また、容積変化率データdVは、1燃焼サイクルを1周期として変化することから、フーリエ級数展開を用いて、次式(2)〜(5)に示すように各周波数成分によって表される。
Figure 0004621627
ここで、Va0は、容積変化率データdVの振幅のオフセット分、kは、エンジン3の回転周波数の整数倍の周波数成分(以下「エンジン回転数の整数次成分」という)の次数であり、θは、吸気行程開始時のTDCを基準としたクランク角度である。Vakは、容積変化率データdV中のcos波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数(以下「第1容積変化率フーリエ係数」という)であり、Vbkは、容積変化率データdV中のsin波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数(以下「第2容積変化率フーリエ係数」という)である。また、Tは、1燃焼サイクルに要するクランク角度θ、すなわち、本実施形態では、720゜である。なお、本実施形態では、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkが、第1相関関数に相当する。
さらに、上記の式(2)を式(1)に代入すると、図示平均有効圧力Pmiは、次式(6)で表され、この式(6)を展開すると、図示平均有効圧力Pmiは、次式(7)で表される。
Figure 0004621627
また、筒内圧データPも、1燃焼サイクルを1周期として変化することから、フーリエ級数展開を用いて、次式(8)〜(11)に示すように各周波数成分によって表される。
Figure 0004621627
ここで、Pa0は、筒内圧データPの振幅のオフセット分、Pakは、筒内圧データP中のcos波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数であり、Pbkは、筒内圧データP中のsin波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数である。
次いで、上記の式(9)〜(11)を式(7)に代入し、整理すると、図示平均有効圧力Pmiは、次式(12)で表される。
Figure 0004621627
また、前述した筒内圧センサ11から出力される筒内圧変化量データdPは、フーリエ級数展開を用いて、次式(13)〜(16)に示すように各周波数成分によって表される。
Figure 0004621627
ここで、da0は、筒内圧変化量データdPの振幅のオフセット分、dakは、筒内圧変化量データdP中のcos波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数(以下「第1筒内圧変化量フーリエ係数」という)であり、dbkは、筒内圧変化量データdP中のsin波成分のうちのエンジン回転数の整数次成分に対するフーリエ係数(以下「第2筒内圧変化量フーリエ係数」という)である。なお、本実施形態では、第1および第2の筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkが第2相関関数に相当する。
そして、筒内圧変化量データdPが上記の式(13)で表されることと、筒内圧変化量データdPを積分することによって筒内圧データPが得られることから、筒内圧データPは、次式(17)で表される。
Figure 0004621627
この式(17)で表される筒内圧データPおよび式(8)で表される筒内圧データPは、互いに等しいため、次の式(18)〜(20)が成立する。
Figure 0004621627
これらの式(18)〜(20)を式(12)に代入すると、図示平均有効圧力Pmiは、次式(21)で表される。また、この式(21)において、オフセット分Va0はほぼ値0であるため、右辺の第1項を省略すると、図示平均有効圧力Pmiは、次式(22)で表される。
Figure 0004621627
本実施形態では、式(4)、(5)、(15)、(16)および(22)によって、図示平均有効圧力Pmiを算出する。すなわち、筒内圧変化量データdPを積分することなくそのまま用いて、そのフーリエ係数dak,dbkを算出し、算出した第1および第2の筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkに基づいて、図示平均有効圧力Pmiを算出する。
図4は、上記のような算出を行う、本発明の第1実施形態による仕事量算出装置1を示している。この仕事量算出装置1は、容積変化率データ算出部31(容積データ生成手段)、基準信号算出部32(基準信号生成手段)、容積変化率フーリエ係数算出部33(第1相関関数設定手段)、筒内圧変化量フーリエ係数算出部34(第2相関関数算出手段)、および図示平均有効圧力算出部35(仕事量パラメータ算出手段)を備えている。これらはいずれも、ECU2により構成されている。
容積変化率データ算出部31は、サンプリング番号nおよび圧縮比Crに応じ、図5に示すdVテーブルを検索することによって、容積変化率データdVを算出し、図示平均有効圧力算出部37に出力する。このサンプリング番号nは、離散化した時間を表しており、TDC信号が入力されるごとに値0にリセットされ、CRK信号の入力ごとにインクリメントされる。すなわち、サンプリング番号nは、1燃焼サイクル中において、値0から23まで変化する。サンプリング番号n付きの各離散データは、CRK信号の入力ごとに算出またはサンプリングされたデータであることを示している。以上のようなサンプリング番号nの設定は、後述する次数kの設定に応じたものである。なお、以下の説明では、各離散データにおけるサンプリング番号nを適宜、省略する。
上記のdVテーブルは、ピストン3cの動きに応じた燃焼室3dの実際の容積の変化率をテーブル化したものであり、このため、容積変化率データdV(n)は概ねsin波状に設定されている。また、dVテーブルは、圧縮比Crが、前述した最小値Cr_Lから最大値Cr_Hの範囲内の所定の圧縮比Crごとに設定された複数のテーブルで構成されており(1つのみ図示)、圧縮比Crがこれらの中間値を示す場合には、容積変化率データdV(n)は、補間演算によって求められる。
具体的には、dVテーブルでは、容積変化率データdV(n)は、サンプリング番号nが値0(TDC信号入力時)のときには値0に設定され、このTDCと次のBDCとのほぼ中間に相当する値n1のときには最大値dVmaxに設定され、このBDCに相当する値n2のときには値0に設定されている。また、このBDCの次のTDC(膨張行程開始時)とのほぼ中間に相当する値n3のときには負値である最小値dVminに設定され、このTDCに相当する値n4のときには値0に設定されている。さらに、このTDCから次回のTDC信号の入力時までの値n4〜値0の間では、上述した値0〜値n4の場合と同様に設定されている。また、圧縮比Crが大きいほど、行程容積Vs が大きいため、上記の最大値dVmaxはより大きく、最小値dVminはより小さく、それぞれ設定されている。以上により、実際の燃焼室3bの容積変化率に合致した容積変化率データdV(n)を得ることができる。
基準信号算出部32は、cos信号Ck (n)およびsin信号Sk (n)を算出し、容積変化率フーリエ係数算出部33および筒内圧変化量フーリエ係数算出部34に出力する。なお、本実施形態では、これらのcos信号Ck およびsin信号Sk が、基準信号に相当する。具体的には、cos信号Ck (n)およびsin信号Sk (n)は、次式(23)および(24)によってそれぞれ算出される。ここで、記号Nは、1燃焼サイクル中におけるCRK信号の入力回数、すなわちサンプリング回数であり、720/30=24である。
k (n)=cos{k×(4π/N)×n} …… (23)
k (n)=sin{k×(4π/N)×n} …… (24)
また、この算出の際、次数kは、圧縮比Crに応じ、容積変化率データdVのうちの燃焼室3dの変化率を良好に表す周波数成分の次数に設定される。これにより、次数kは、値1に設定されるか、または値1〜所定値に設定される。例えば、次数kは、圧縮比Crが前記最小値Cr_L以上で、かつ第1所定値Cr1よりも小さいときには、値1に設定され、圧縮比Crが第1所定値Cr1以上で、かつ前記最大値Cr_H以下のときには、値1および値2に設定される。また、設定された次数kが複数の場合には、それらの次数kごとに、cos信号Ck (n)およびsin信号Sk (n)が算出される。
前記容積変化率フーリエ係数算出部33は、入力された容積変化率データdV(n)、cos信号Ck (n)、およびsin信号Sk (n)を用い、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak(n),Vbk(n)を、次式(25),(26)によりそれぞれ算出し、図示平均有効圧力算出部35に出力する。これにより、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak(n),Vbk(n)は、次数kが複数の場合には、次数kごとに算出される。なお、これらの式(25)および(26)はそれぞれ、連続時間系の前記式(4)および(5)を離散時間系の式に変換したものである。
Figure 0004621627
筒内圧変化量フーリエ係数算出部34は、入力されたcos信号Ck (n)、sin信号Sk (n)、および筒内圧変化量データdP(n)を用い、第1および第2の筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkを、次式(27),(28)によりそれぞれ算出し、図示平均有効圧力算出部35に出力する。これにより、第1および第2の筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkは、次数kが複数の場合には、次数kごとに算出される。なお、これらの式(27)および(28)はそれぞれ、連続時間系の前記式(15)および(16)を離散時間系の式に変換したものである。
Figure 0004621627
図示平均有効圧力算出部35は、入力された容積変化率フーリエ係数Vak,Vbk,および筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkを用い、次式(29)により図示平均有効圧力Pmiを算出する。なお、この式(29)は、連続時間系の前記式(22)を離散時間系の式に変換したものである。ここで、Kは、次数kの最大値である。
Figure 0004621627
上記式(29)における行程容積Vs は、圧縮比Crに応じ、図6に示すVs テーブルを検索することによって算出される。このVs テーブルは、圧縮比Crに応じて、実際の行程容積Vs をテーブル化したものであり、圧縮比Crが高いほど、行程容積Vs はより大きな値に設定されている。
以上のように、上述した第1実施形態によれば、第1および第2の筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkを算出する際に、筒内圧変化量データdPを積分することなくそのまま用いる。したがって、従来と異なり、筒内圧のピーク値が燃焼サイクルごとに変化するような過渡時でも、筒内圧変化量データdPの積分演算に起因する算出精度の低下を招くことなく、第1および第2の筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkを適切に算出でき、その結果、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。また、筒内圧変化量データdPの積分を行わない分、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷を軽減することができる。また、既存の筒内圧センサ21を図示平均有効圧力Pmiの算出に用いるので、部品を新たに設ける必要もなく、したがって、仕事量算出装置1のコスト増を回避することができる。さらに、精度良く算出した図示平均有効圧力Pmiを用いて、エンジン制御などを適切に行うことが可能になる。
また、cos信号Ck およびsin信号Sk の次数kを、容積変化率データdVのうちの燃焼室3dの変化率を良好に表す周波数成分の次数に設定する。したがって、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを適切に算出でき、それにより、図示平均有効圧力Pmiをより精度良く算出できる。また、同じ理由により、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkの数を最小限に算出でき、それにより、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷をさらに軽減することができる。
さらに、次数kを上記のように設定するとともに、筒内圧変化量データdPおよび容積変化率データdVを、CRK信号の入力ごとに、すなわちクランク角度30゜ごとに、比較的低い周波数でサンプリングする。したがって、図示平均有効圧力Pmiの算出精度を確保しながら、その算出に用いる筒内圧変化量データdPおよび容積変化率データdVの数を抑えることができ、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷をさらに軽減することができる。また、このように筒内圧変化量データdPのサンプリング周波数を低めに設定することによって、筒内圧変化量データdPの高周波数成分に特に含まれるノイズなどによる影響を排除しながら、図示平均有効圧力Pmiをさらに精度良く算出することができる。
さらに、容積変化率データdVを算出するとともに、算出した容積変化率データdVに基づいて容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを算出する。これにより、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを実際の燃焼室3dの容積の変化率を反映した適切な値に算出できるので、図示平均有効圧力Pmiをさらに精度良く算出することができる。また、TDC信号およびCRK信号に応じて、サンプリング番号nを設定するとともに、設定したサンプリング番号nに基づいて、容積変化率データdV、cos信号Ck およびsin信号Sk を算出するので、容積変化率データdVとcos信号Ck およびsin信号Sk の間、ならびに筒内圧変化量データdPとcos信号Ck およびsin信号Sk の間で位相を適正に合わせることができる。これにより、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkおよび筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkを、より適切に算出することができる。
さらに、圧縮比Crに応じて、容積変化率データdVを算出するので、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを適切に算出することができる。また、圧縮比Crに応じて、cos信号Ck およびsin信号Sk の次数kを設定するので、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを、燃焼室3dの容積の変化率が良好に反映されるように、適切に算出することができる。また、同じ理由により、圧縮比Crに応じて、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkの数を最小限に算出でき、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷をより一層、軽減することができる。
なお、図示平均有効圧力Pmiを、上述した算出手法に代えて、次のような算出手法によって算出してもよい。すなわち、前述したdVテーブルから明らかなように、燃焼室3dの容積の変化率が低次のsin関数で概ね構成されていることから、主として低次の第2容積変化率フーリエ係数Vbkを算出し、第1容積変化率フーリエ係数Vakについては、圧縮比Crに応じて、必要な場合にのみ算出する。また、そのような容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkの算出に対応させて、主として第1筒内圧変化量フーリエ係数dakを算出し、第2筒内圧変化量フーリエ係数dbkについては、圧縮比Crに応じ、必要な場合にのみ算出する。さらに、前記式(29)を、算出しないフーリエ係数dbk,Vakを用いる項については省略するように変形して用いる。以上のような算出手法により、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷を、さらに一層、軽減することができる。
次に、図7を参照しながら、本発明の第2実施形態による仕事量算出装置41について説明する。本実施形態では、上述した第1実施形態と異なり、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを、容積変化率データdVに基づいて算出するのではなく、圧縮比Crに応じ、記憶された所定値を検索することによって求める。このため、この仕事量算出装置41は、前述した第1実施形態の仕事量算出装置1と異なり、容積変化率データ算出部31を備えておらず、容積変化率フーリエ係数算出部33に代えて、容積変化率フーリエ係数算出部42(第1相関関数設定手段、記憶手段)を備えている。以下、その構成を中心として説明する。
容積変化率フーリエ係数算出部42は、圧縮比Crに応じ、図8に示すマップを検索することによって、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを算出し、図示平均有効圧力算出部35に出力する。このマップは、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを、圧縮比Crに応じて、実験により求め、第1〜第10の所定値VREF1〜10として記憶したものである。具体的には、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkは、次のようにして算出(設定)される。
すなわち、図8の上欄に示すように、圧縮比Crが前記最小値Cr_Lのときには、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkとして、1次のVa1,Vb1を設定し、前者Va1を第1所定値VREF1(例えば値0)に設定し、後者Vb1を第2所定値VREF2(例えば4.3)に設定する。
また、図8の中欄に示すように、圧縮比Crが第1所定値Cr1のときには、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkとして、1次および2次のVa1,Va2,Vb1,Vb2を設定する。具体的には、第1容積変化率フーリエ係数Va1,Va2のうち、1次のVa1を第3所定値VREF3(例えば0)に設定し、2次のVa2を第4所定値VREF4(例えば0)に設定する。また、第2容積変化率フーリエ係数Vbkのうち、1次のVb1を第5所定値VREF5(例えば4.7)に設定し、2次のVb2を第6所定値VREF6(例えば3.0)に設定する。
さらに、図8の下欄に示すように、圧縮比Crが前記最大値Cr_Hのときには、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkとして、1次および2次のVa1,Va2,Vb1,Vb2を設定する。具体的には、第1容積変化率フーリエ係数Vakのうち、1次のVa1を第7所定値VREF7(例えば0.5)に設定し、2次のVa2を第8所定値VREF8(例えば0)に設定する。また、第2容積変化率フーリエ係数Vbkのうち、1次のVb1を第9所定値VREF9(例えば4.5)に設定し、2次のVb2を第10所定値VREF10(例えば3.5)に設定する。
また、圧縮比Crが最小値Cr_L、第1所定値Cr1および最大値Cr_H以外のときには、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkは、補間演算によって算出される。これにより、図示平均有効圧力Pmiの算出精度を確保できる。
この場合の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkの次数kは、前述した第1実施形態と同様、燃焼室3dの容積の変化状態を良好に表す周波数成分の次数に合うように設定されている。
以上のように、この第2実施形態によれば、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを第1〜第10の所定値VREF1〜10に設定するので、その算出が省略される分、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷をさらに一層、軽減することができる。また、圧縮比Crに応じて、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを、第1〜第10の所定値VREF1〜10に設定するので、これらを適切に設定することができる。さらに、同じ理由により、容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkの数を最小限に設定でき、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷をさらに一層、軽減することができる。
なお、図示平均有効圧力Pmiを、上述した算出手法に代えて、次のような算出手法によって算出してもよい。すなわち、前述した第1実施形態と同様、圧縮比Crに応じ、第1および第2の容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを必要なもののみ設定(算出)するとともに、第1および第2の筒内圧変化量フーリエ係数dak,dbkのうち、設定した容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkに対応するもののみを算出する。さらに、前記式(29)を、求めないフーリエ係数dbk,Vakを用いる項については省略するように変形して用いる。これにより、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷を、最大限、軽減することができる。
また、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1および第2の実施形態(以下「本実施形態という」)は、本発明を可変圧縮比機構10付きのエンジン3に適用した例であるが、本発明は、これに限らず、可変圧縮比機構10が設けられていない、圧縮比Crの変更が不可能なエンジンに適用することができる。この場合、前述したように、容積変化率データdVは低次のsin関数で概ね構成されているため、例えば、2次までの第2容積変化率フーリエ係数Vb1,Vb2、および第1筒内圧変化量フーリエ係数ba1,ba2を用いて、図示平均有効圧力Pmiを精度良く算出することができる。また、実施形態では、可変機構として、圧縮比Crと行程容積Vs すなわち排気量との双方を変更する可変圧縮比機構10を用いているが、圧縮比Crおよび行程容積Vs の一方を変更するものを用いてもよいことはもちろんである。
さらに、実施形態では、フーリエ係数bak,bak,Vbk,Vbkを、フーリエ級数展開によって算出しているが、高速フーリエ変換によって算出してもよい。これにより、図示平均有効圧力Pmiの演算負荷をさらに一層、軽減することができる。また、容積変化率データ算出部31および基準信号算出部32を、実施形態のプログラムによるソフト的な処理によらずに、電気回路で構成してもよい。さらに、実施形態では、容積データとして、容積変化率データdVを用いているが、燃焼室3dの容積を表す容積データを用いてもよいことはもちろんである。
また、実施形態では、圧縮比を表すパラメータとして、圧縮比Crを用いているが、他の適当なパラメータ、例えば可変圧縮比機構10の制御用の圧縮比Crの目標値を用いてもよい。さらに、実施形態では、仕事量パラメータとして、図示平均有効圧力Pmiを算出したが、これに限らず、算出した図示平均有効圧力Pmiに基づいて、図示出力やエンジン3のトルクを算出してもよい。また、実施形態は、本発明を車両に搭載されたエンジン3に適用した例であるが、本発明はこれに限らず、クランク軸を鉛直方向に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンを含む、様々な産業用の内燃機関に適用することができる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本実施形態による仕事量算出装置を適用した内燃機関を概略的に示す図である。 本実施形態による仕事量算出装置を概略的に示すブロック図である。 (a)圧縮比が最小値に設定されているときの可変圧縮比機構の全体構成を模式的に示す図、および(b)圧縮比が最大値に設定されているときの可変圧縮比機構における圧縮比アクチュエータ付近の構成を示す図である。 第1実施形態による仕事量算出装置を概略的に示す機能ブロック図である。 容積変化率データdVの算出に用いられるdVテーブルの一例である。 行程容積Vs の算出に用いられるVs テーブルの一例である。 第2実施形他による仕事量算出装置を概略的に示す機能ブロック図である。 容積変化率フーリエ係数Vak,Vbkを設定するためのマップの一例である。
符号の説明
1 仕事量算出装置
2 ECU(第1相関関数設定手段、基準信号生成手段、第2相関関数算出手段、仕事
量パラメータ算出手段、容積データ生成手段、パラメータ検出手段、記憶
手段)
3 エンジン
3d 燃焼室
3e クランクシャフト
10 可変圧縮比機構
21 筒内圧センサ(筒内圧変化量データ検出手段)
22 クランク角センサ(角度位置検出手段)
23 制御角センサ(パラメータ検出手段)
31 容積変化率データ算出部(容積データ生成手段)
32 基準信号算出部(基準信号生成手段)
33 容積変化率フーリエ係数算出部(第1相関関数設定手段)
34 筒内圧変化量フーリエ係数算出部(第2相関関数算出手段)
35 図示平均有効圧力算出部(仕事量パラメータ算出手段)
41 仕事量算出装置
42 容積変化率フーリエ係数算出部(第1相関関数設定手段、記憶手段)
mi 図示平均有効圧力(仕事量パラメータ)
k 次数(所定周波数、所定周波数の数)
dV 容積変化率データ(容積データ)
k cos信号(基準信号)
k sin信号(基準信号)
ak 第1容積変化率フーリエ係数(第1相関関数)
bk 第2容積変化率フーリエ係数(第1相関関数)
dP 筒内圧変化量データ
ak 第1筒内圧変化量フーリエ係数(第2相関関数)
bk 第2筒内圧変化量フーリエ係数(第2相関関数)
Cr 圧縮比(パラメータ)
VREF1〜10 第1〜第10の所定値(所定値、所定の第1相関関数値)

Claims (13)

  1. 燃焼室を有する内燃機関の仕事量を表す仕事量パラメータを算出する内燃機関の仕事量算出装置であって、
    前記燃焼室の容積の変化状態を表す容積データと、当該容積データのうちの前記燃焼室の容積の変化状態を表す周波数成分の周波数である所定周波数を有する基準信号との積の積分を表す第1相関関数を設定する第1相関関数設定手段と、
    前記基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記燃焼室内の圧力の変化量を表す筒内圧変化量データを検出する筒内圧変化量データ検出手段と、
    前記生成された基準信号および前記検出された筒内圧変化量データに基づいて、前記基準信号と前記筒内圧変化量データとの積の積分を表す第2相関関数を算出する第2相関関数算出手段と、
    前記第1および第2の相関関数に基づいて、前記仕事量パラメータを算出する仕事量パラメータ算出手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の仕事量算出装置。
  2. 前記筒内圧変化量データ検出手段は、前記燃焼室内の圧力の変化量を検出する筒内圧センサであることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  3. 前記仕事量パラメータは、前記内燃機関の図示平均有効圧力を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  4. 前記基準信号の所定周波数および当該所定周波数の数が、前記容積データに応じて設定されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  5. 前記容積データを生成する容積データ生成手段をさらに備え、
    前記第1相関関数設定手段は、前記生成された基準信号および容積データに基づいて、前記第1相関関数を設定することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  6. 前記内燃機関のクランクシャフトの角度位置を検出する角度位置検出手段をさらに備え、
    前記容積データ生成手段は、前記検出されたクランクシャフトの角度位置に基づいて、前記容積データを生成し、
    前記基準信号生成手段は、前記クランクシャフトの角度位置に基づいて、前記基準信号を生成することを特徴とする、請求項5に記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  7. 前記第1相関関数設定手段は、前記容積データをフーリエ級数展開することによって求めたフーリエ係数を、前記第1相関関数として設定し、
    前記第2相関関数算出手段は、前記筒内圧変化量データをフーリエ級数展開することによって求めたフーリエ係数を、前記第2相関関数として算出することを特徴とする、請求項5または6に記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  8. 前記内燃機関には、当該内燃機関の圧縮比および排気量の少なくとも一方を変更可能な可変機構が設けられており、
    前記圧縮比および前記排気量の前記少なくとも一方を表すパラメータを検出するパラメータ検出手段をさらに備え、
    前記容積データ生成手段は、前記検出されたパラメータに応じて、前記容積データを生成することを特徴とする、請求項5ないし7のいずれかに記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  9. 前記内燃機関には、当該内燃機関の圧縮比および排気量の少なくとも一方を変更可能な可変機構が設けられており、
    前記圧縮比および前記排気量の前記少なくとも一方を表すパラメータを検出するパラメータ検出手段をさらに備え、
    前記基準信号生成手段は、前記パラメータに応じて、前記基準信号の所定周波数および当該所定周波数の数を設定することを特徴とする、請求項5ないし7のいずれかに記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  10. 前記第1相関関数設定手段は、前記第1相関関数を所定値に設定することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  11. 前記内燃機関のクランクシャフトの角度位置を検出する角度位置検出手段をさらに備え、
    前記基準信号生成手段は、前記クランクシャフトの角度位置に基づいて、前記基準信号を生成することを特徴とする、請求項10に記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  12. 前記第2相関関数算出手段は、前記筒内圧変化量データをフーリエ級数展開することによって求めたフーリエ係数を、前記第2相関関数として算出することを特徴とする、請求項10または11に記載の内燃機関の仕事量算出装置。
  13. 前記内燃機関には、当該内燃機関の圧縮比および排気量の少なくとも一方を変更可能な可変圧縮比機構が設けられており、
    前記圧縮比および前記排気量の前記少なくとも一方を表すパラメータを検出するパラメータ検出手段をさらに備え、
    前記第1相関関数設定手段は、
    前記圧縮比パラメータに応じた所定の第1相関関数値を、前記所定値として記憶する記憶手段を有し、
    前記検出されたパラメータに応じた第1相関関数値を読み出すことによって、前記第1相関関数を設定することを特徴とする、請求項10ないし12のいずれかに記載の内燃機関の仕事量算出装置。
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