JP4350068B2 - 時間積算システム及びフォークリフト - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフトの累積使用時間を算出する時間積算装置、及び、算出された累積使用時間をバックアップするための管理装置を有する時間積算システム並びに、この時間積算システムが搭載されたフォークリフトに関する。
従来より、フォークリフト等の産業車両に搭載され、車両の累積使用時間を算出する時間積算装置が知られている。この装置は、所謂アワーメータであり、車両のキースイッチがオンされると、オンされた時点からの時間を計時し、計時した使用時間を積算して算出した累積使用時間を、内蔵するEEPROM等の記憶手段に記憶させると共に、ディスプレイ等の表示手段に表示させるものであり、車両の管理や保障、又は評価等に利用されている(例えば特許文献1等参照)。
特公平8−25412号公報
しかしながら、上記の時間積算装置においては、例えば装置が故障して装置自体を交換してしまうと、故障した装置で算出した累積使用時間を新しい時間積算装置に反映させることはできず、新しい時間積算装置は使用時間0から積算を開始する。このため、新しい時間積算装置に記憶されると共に、ディスプレイに表示される時間は、車両の累積使用時間ではなく時間積算装置を交換してからの装置の累積使用時間であり、車両が正しく評価されないおそれがあった。また、装置が故障した場合にEEPROM等に記憶された累積使用時間が消去されてしまうと、正確な累積使用時間を把握することは不可能であり、車両の管理として十分でないという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、産業車両に搭載され、車両の累積使用時間を算出するための時間積算装置において、この装置が故障しても、故障前に算出した累積使用時間を他の装置から読み出すことができ、時間積算装置の交換後には車両の正確な累積使用時間を算出できるようにすることを目的とする。
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、フォークリフトに搭載され、内蔵する第1計時手段により計時されたフォークリフトの使用時間を積算し、累積使用時間を算出する第1積算手段、該第1積算手段により算出された累積使用時間を第1記憶手段に格納する累積時間格納手段、及び、該累積時間格納手段により前記第1記憶手段に格納された累積使用時間を表示手段に表示させる表示制御手段を備える時間積算装置と、各種データを記憶するための第2記憶手段を備え、前記時間積算装置と通信を行いデータの送受が可能な管理装置とを有する時間積算システムであって、前記時間積算装置に設けられ、前記管理装置との間で通信を行うための第1通信手段と、前記管理装置に設けられ、前記第1通信手段との間で通信を行うための第2通信手段と、前記時間積算装置に設けられ、前記第1通信手段及び前記第2通信手段を介して、前記管理装置に前記累積使用時間を送信することで、前記累積使用時間をバックアップデータとして前記管理装置の前記第2記憶手段に記憶させる累積時間送信手段と、前記時間積算装置に設けられ、使用者が各種指令を入力するための操作部と、前記時間積算装置に設けられ、使用者により前記操作部から前記バックアップデータの取得指令が入力されると、前記第1通信手段及び前記第2通信手段を介して前記管理装置に前記バックアップデータの取得要求を送信すると共に、送信後、第1通信手段が前記管理装置から前記第2通信手段を介して送信されたバックアップデータを受信すると、該受信したバックアップデータが、前記第1記憶手段に記憶された累積使用時間よりも大きいか否かを判断し、前記バックアップデータが前記累積使用時間よりも大きい場合に、前記バックアップデータを前記累積使用時間として前記第1記憶手段に格納するバックアップデータ格納手段と、前記管理装置に設けられ、前記第2通信手段が、前記累積時間送信手段から前記第1通信手段を介して送信された累積使用時間を受信すると、該累積使用時間と前記第2記憶手段に記憶されたバックアップデータとの差が、予め定められた値より大きいか否かを判断し、その差が小さい場合に前記時間積算装置が正常に動作していると判定し、その差が大きい場合に前記時間積算装置が正常に動作していないと判定する動作判定手段と、前記動作判定手段により、前記時間積算装置が正常に動作していると判定されると、前記第2通信手段が受信した累積使用時間をバックアップデータとして前記第2記憶手段に格納し、前記動作判定手段により、前記時間積算装置が正常に動作していないと判定されると、内蔵する第2計時手段により使用時間の計時を開始し、その計時した使用時間と、第2記憶手段に記憶されているバックアップデータとに基づき累積使用時間を算出し、その算出した累積使用時間を新たなバックアップデータとして前記第2記憶手段に格納する第2格納手段と、を備えたことを特徴とする。
このように、本発明の時間積算システムは、フォークリフトに搭載され、内蔵する第1計時手段により計時されたフォークリフトの使用時間を積算し、累積使用時間を算出する第1積算手段と、この第1積算手段により算出された累積使用時間を第1記憶手段に格納する累積時間格納手段と、この累積使用時間を表示手段に表示させる表示制御手段と、外部の管理装置との間で通信を行うための第1通信手段と、使用者が各種指令を入力するための操作部とを備えており、累積時間送信手段が、第1通信手段及び第2通信手段を介して管理装置に累積使用時間を送信して累積使用時間をバックアップデータとして管理装置に記憶させる。
そして、使用者により操作部からバックアップデータの取得指令が入力されると、バックアップデータ格納手段が、管理装置にバックアップデータの取得要求を送信し、その後、管理装置から送信されたバックアップデータを受信すると、受信したバックアップデータが第1記憶手段に記憶された累積使用時間よりも大きいか否かを判断して、バックアップデータが累積使用時間よりも大きい場合に、このバックアップデータを累積使用時間として第1記憶手段に格納する。
つまり、請求項1に記載の時間積算システムによれば、累積使用時間を管理装置に送信し、バックアップデータとして記憶させるので、時間積算装置が故障し累積使用時間が消去されたとしても、管理装置にバックアップデータが記憶されており、算出された累積使用時間が消失することを防止できる。そして、時間積算装置に設けられた操作部からバックアップデータ取得指令を入力することにより、管理装置からバックアップデータを取得して、第1記憶手段に格納することが可能であるので、格納したデータに基づいて再び使用時間を積算することができ、時間積算装置の修理、又は交換後においても車両の正確な累積使用時間を算出して、第1記憶手段に格納すると共に表示手段に表示させることができる。
また、管理装置から送信されたバックアップデータが、第1記憶手段に記憶された累積使用時間よりも大きいときにのみ累積使用時間として第1記憶手段に格納するようにしているので、累積使用時間を短縮させるような不正な改竄を防止することが可能である。
また、請求項1に記載の発明において、管理装置は、時間積算装置が正常に動作しているか否かを判定することができ、正常に動作していると判定した場合には、時間積算装置で算出された累積使用時間をバックアップデータとして格納するので、時間積算装置に記憶された累積使用時間が改竄されたとしても、バックアップデータにより正しいデータに戻すことが可能である。一方、正常に動作していないと判定した場合は、記憶されていたバックアップデータを元に、正常に動作していないと判定した時点からの使用時間を積算し、時間積算装置とは独立して、累積使用時間を算出するので、時間積算装置が故障した場合にも正確な累積使用時間を算出でき、累積使用時間を管理することができる。
尚、ここでいう、バックアップデータは、上述のように、累積使用時間の写しのデータを意味している。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の時間積算システムにおいて、第1通信手段が、管理装置から第2通信手段を介して送信されてきたデータを受信すると、受信データを第1記憶手段に格納する受信データ格納手段を設けたことを特徴とする。
このように構成された、請求項2に記載の時間積算システムによれば、第1通信手段が管理装置から第2通信手段を介して送信されてきたデータを受信すると、受信データ格納手段が受信データを第1記憶手段に格納するので、管理装置側で使用される各種データをバックアップするための装置としても使用できる。
また、請求項2に記載の時間積算システムの受信データ格納手段は、請求項3に記載のように、受信データが、管理装置に記憶されたバックアップデータに識別情報を付加したデータである場合には、識別情報が予め登録された正規のものか否かを判断し、この識別情報が正規のものである場合に、バックアップデータを累積使用時間として第1記憶手段に格納するようにしてもよい。
このようにすると、管理装置に記憶されたバックアップデータに識別情報を付加して時間積算装置に送信することにより、第1記憶手段に記憶されている累積使用時間の値に関わらず、バックアップデータを累積使用時間として第1記憶手段に格納できるので、一定の条件下において累積使用時間を自由に書き換えることができ、便利である。
また、時間積算装置は、請求項4に記載のように、管理装置から第2通信手段及び第1通信手段を介して送信されてきたデータに表示要求が付加されている場合には、この受信データを表示手段に表示させるようにしてもよい。
このようにすると、データに表示要求を付加して時間積算装置に送信することによりこのデータが表示手段に表示されるので、例えばエラーメッセージ等のデータを表示要求と共に送信すると、これが表示手段に表示され、使用者にエラーを知らせることができるので都合がよい。
そして、請求項1〜請求項4の何れかに記載の時間積算システムにおいて、バックアップデータ格納手段は、請求項5に記載のように、外部からデータの取得指令が入力されると、取得指令が入力されたデータの取得要求を、第1通信手段及び第2通信手段を介して前記管理装置に送信し、このデータの取得要求を受けて管理装置から第2通信手段及び第1通信手段を介して送信されたデータを受信し、受信データを第1記憶手段に格納するように構成してもよい。
このようにすると、バックアップデータ以外のデータについても、使用者が入力した指令により、要求されたデータを管理装置から取得し、時間積算装置に記憶させることができるので便利である。
また、請求項1〜請求項5の何れかに記載の時間積算システムには、更に、請求項6に記載のように、第1通信手段が、管理装置から第2通信手段を介して送信されたデータの取得要求を受信すると、要求されたデータを第1記憶手段から抽出し、第1通信手段及び第2通信手段を介して管理装置に送信する第1データ抽出手段を設けてもよい。
このようにすると、第1通信手段が管理装置からデータ要求を受けると、第1データ抽出手段が要求されたデータを抽出し、管理装置に送信するので、時間積算装置に記憶されているデータを外部から自由に取得することができ、都合がよい。
そして、請求項1〜請求項6の何れかに記載の時間積算システムには、請求項7に記載のように、外部から第1記憶手段に記憶されたデータの書換指令が入力されると、この書換指令に基づいて、第1記憶手段に記憶されたデータを書き換える第1データ書換手段を設けてもよい。
このようにすると、使用者が入力した書換指令により、第1データ書換手段が、第1記憶手段に記憶されたデータを書き換えるので、外部から自由に各種データを書き換えることができ、都合がよい。
更に、請求項1〜請求項7の何れかに記載の時間積算システムには、請求項に記載のように、外部から第2記憶手段に記憶されたデータの書換指令が入力されると、この書換指令に基づいて、第2記憶手段に記憶されたデータを書き換える第2データ書換手段を設けてもよい。
このようにすると、第2データ書換手段が、外部から入力された指令により第2記憶手段に記憶されたデータを書き換えるので、外部から自由にバックアップデータ、その他のデータを書き換えることができ、都合がよい。
た、管理装置及び時間積算装置は、請求項9に記載のように、車両に搭載されて使用されるように構成してもよい。
このようにすると、時間積算装置と管理装置とを容易にケーブル等で接続し、データの送受を行うことができ都合がよい。また、無線通信によりデータの送受を行う場合にも、比較的近くに設置されているので、良好にデータの送受を行うことができる。
そして、請求項10に記載のフォークリフトは、請求項1〜請求項の何れかに記載された時間積算システムを搭載し、時間積算装置及び管理装置の両装置が実現する効果を実現できる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、フォークリフト1の制御系の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態のフォークリフト1は、車両の走行速度、走行距離等の各種データを表示するための表示制御装置10を運転席の前方に備えると共に、この表示制御装置10に表示させるための各種データを生成し、生成した各種データを表示制御装置10に送信するコントローラ30を備えている。
そして、この表示制御装置10は、本発明の時間積算装置としての機能を備えており、フォークリフト1のキーオン時の時間を計時、積算することで車両の累積使用時間を算出し、算出した累積使用時間を表示制御装置10にて表示、記憶すると共に、本発明の管理装置としての機能を備えるコントローラ30に、算出した累積使用時間を送信し、記憶させる。
表示制御装置10は、図1に示すように、表示制御装置10全体の動作を制御する制御部11、累積使用時間等のデータを記憶するためのメモリ13、コントローラ30との間で各種データの送受信を行うための通信部15、外部から各種指令を入力するための操作部17、累積使用時間等のデータを表示させるための表示パネル19等から構成されている。
制御部11は、タイマ11a(例えば、計時用のカウンタであるリアルタイムクロック、又は、内部タイマ等)を備えるマイクロコンピュータにて構成されており、車両のオン/オフを検出するためのキースイッチ40が接続されている。
メモリ13は、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能なもの(例えば、EEPROM)であり、制御部11により算出された累積使用時間を格納するための記憶領域、制御部11にてエラーを検出したときに、その旨を表すエラーデータを格納するための記憶領域、通信部15が受信したデータを格納するための記憶領域、等の各種記憶領域が設けられている。
操作部17は、運転席の前面に設けられており、各種要求や設定等の入力を行うための複数の操作ボタンにより構成されている。
表示パネル19は、運転席の前面に設けられ、車両の累積使用時間の他に走行速度、走行距離、エンジン車の燃料残量、電気車のバッテリ残量等の各種情報や設定画面等が表示される液晶ディスプレイ(LCD等)である。
このように構成された表示制御装置10の制御部11は、キースイッチ40がオンされると、図2に示す時間積算処理、図3に示す外部指令処理を開始し、キースイッチ40がオフされるまで繰り返し実行する。
また、使用者が、操作部17を介してメモリ13に記憶されたデータの書換指令を書換を許可された使用者に与えられたパスワードと共に入力すると、制御部11は、入力されたパスワードが許可されているか否かを判断し、許可されている場合に、指令に基づいて、メモリ13に記憶されたデータを書き換える(本発明における第1データ書換手段に相当する)。
次に、コントローラ30は、図1に示すように、コントローラ30全体の動作を制御する制御部31、各種データを記憶するためのメモリ33、表示制御装置10との間で各種データの送受信を行うための通信部35、パソコン等を接続するための外部I/F37等から構成されている。
制御部31は、制御部11と同様に、タイマ31a(例えば、計時用のカウンタであるリアルタイムクロック、又は、内部タイマ等)を備えるマイクロコンピュータにて構成されており、キースイッチ40、フォークリフト1の駆動輪の回転を検出する車速センサ60、リフトレバー又はチルトレバーの操作に伴いオン/オフされる荷役スイッチ62等の各種センサ及びスイッチが接続されている。
メモリ33は、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能なもの(例えば、EEPROM)であり、制御部31による処理により得られた各種データを格納するための記憶領域、制御部31にてエラーを検出したときに、その旨を表すエラーデータを格納するための記憶領域、通信部35が受信したデータを格納するための記憶領域、等の各種記憶領域が設けられている。
外部I/F37は、パソコン等の外部機器50と接続するためのコネクタにより構成されている。
このように構成されたコントローラ30の制御部31は、キースイッチ40がオンされると、図4及び図5に示すバックアップ処理を実行する。
また、制御部31は、各種センサ及びスイッチ等から送信された信号を取得し、取得した信号に応じて各種処理を行うが、特に、車速センサ及び荷役スイッチから送信された信号により、走行距離の算出、走行開始及び終了時刻の検出、荷役作業の開始及び終了時刻の検出、累積走行時間及び累積荷役作業時間の算出等の処理を実行し、実行した処理により得られたデータを適宜メモリ33に格納する。
そして、通信部35が、上記処理により得られた走行距離等の各種データの取得要求を表示制御装置10から受信した場合には、制御部31は、要求されたデータをメモリ33から抽出し、通信部35を介して表示制御装置10に送信する(本発明における第2データ抽出手段に相当する)。
一方、外部I/F37に外部機器50としてパソコンが接続されると、制御部31は、外部I/F37を介してパソコンから入力された各種指令を受けて動作する。例えば、使用者がパソコンからバックアップデータと、バックアップデータの書換を許可された使用者に与えられたパスワードとを入力すると、制御部31は、入力されたパスワードが許可されているか否かを判断し、許可されている場合に、メモリ33に記憶されたバックアップデータの書換えを行う(本発明における第2データ書換手段に相当する)。
また、使用者が、パソコンから各種データの取得指令を入力すると、制御部31は、要求されたデータの取得要求を、通信部35を介して表示制御装置10に送信すると共に、表示制御装置10から送信されたデータをメモリ33に格納する(本発明における時間積算装置データ格納手段に相当する)。さらに、使用者が、パソコンから各種データの送信指令を入力すると、制御部31は、送信指令に基づいて、要求されたデータをメモリ33から抽出し、通信部35を介して表示制御装置10に送信する。
そして、このように構成された表示制御装置10と、コントローラ30とは、ケーブル等の接続部材により接続された状態でフォークリフト1に搭載されており、互いの通信部を介して通信可能に構成されている。
以下に、表示制御装置10の制御部11が実行する時間積算処理の手順を、図2を用いて説明する。図2は、時間積算処理を表すフローチャートである。尚、この時間積算処理は、キースイッチ40がオンされ、制御部11が起動することにより開始され、キースイッチ40がオフされるまで繰り返し実行される処理である。
制御部11は、起動すると、まずS105にて、累積使用時間をメモリ13に格納できないと判定された場合にセットされる格納エラーフラグF11及びキースイッチ40がオフされたことを示す終了フラグF12をリセットする。尚、以下の説明において、フラグをセットするとは、そのフラグの値を1にすることを示し、フラグをリセットするとは、そのフラグの値を0にすることを示す。そして、続くS110にて、タイマ11aをスタートさせて使用時間の計時を開始し、S120にて、キースイッチ40がオフされているか否かを判断する。ここで、キースイッチ40がオフである場合には(S120:YES)、S125に移行して、終了フラグF12をセットし、S140に移行する。
一方、キースイッチ40がオフされていない場合、すなわち、キースイッチ40がオンである場合には(S120:NO)、S130に移行し、タイマ値が予め定められた所定時間を超えているか否かを判断し、タイマ値が所定時間を超えていない場合には(S130:NO)、S120、S130の処理を繰り返し実行する。
また、S130にてタイマ値が所定時間を超えている場合は(S130:YES)、S140に移行し、S140にて、メモリ13に記憶された累積使用時間にタイマ値を加え、この値を新たな累積使用時間とする。そして、続くS150にてS110の処理でスタートされたタイマ11aをリセットして再度スタートし、S160にてカウント値n1として値1をセット(n1=1)する。
S160の処理が終了すると、続くS170にて、格納エラーフラグF11がセットされているか否かを判断する。ここで、格納エラーフラグF11がセットされていない場合、すなわち、累積使用時間を格納できないと判定されていない場合には(S170:NO)、S180に移行し、メモリ13に設けられた累積使用時間を記憶するための領域に、累積使用時間を格納可能か否かを判断する。尚、累積使用時間を格納可能か否かの判断は、メモリ13への書き込み回数が保障回数を超えているか否か、累積使用時間がデータとして異常なものでないか、メモリ13に異常が発生しているか否か等により行う。
そして、累積使用時間を格納可能である場合には(S180:YES)、S190に移行して累積使用時間を格納し、S200に移行する。一方、S180にて、累積使用時間が格納できない場合には(S180:NO)、S230に移行し、カウント値n1に1を加え(n1=1の場合はn1=2となる)、S240に移行する。ここで、カウント値n1は、累積使用時間のメモリ13への格納が可能か否かを判断した回数を示している。
そして、S240にて、カウント値n1と、累積使用時間を格納できないと判定するまでに格納可能か否かを判断する回数として予め定められた値N1とが等しいか否かを判断し、n1=N1でない場合には(S240:NO)、S180に移行し、n1=N1となるまで、S180、S230、S240の処理を繰り返し実行する。一方、S240にて、n1=N1の場合、すなわち、N1回累積使用時間を格納できない場合には(S240:YES)、累積使用時間を格納できないと判定してS250に移行し、格納エラーを示すメッセージを表示パネル19に表示させ、続くS260にて、格納エラーデータとして現在時刻等をメモリ13に格納してS270に移行し、S270にて格納エラーフラグF11をセットする。
また、S170にて格納エラーフラグF11がセットされている場合、すなわち、累積使用時間を格納できないと判定されている場合には(S170:YES)、累積使用時間を格納可能か否かの判断、累積使用時間の格納を行うことなく、S200に移行する。
そして、S200にて、コントローラ30と通信可能であるか否かを判断し、通信可能である場合には(S200:YES)、S210に移行し、通信部15を介してコントローラ30に累積使用時間を送信し、続くS220にて、累積使用時間を表示パネル19に表示させ、S225に移行する。そして、S225にて、終了フラグF12がセットされているか否かを判断し、終了フラグF12がセットされている場合、つまりキースイッチ40がオフされている場合には(S225:YES)、当該処理を終了する。一方、終了フラグF12がセットされていない場合には(S225:NO)、S120に移行してS120からの処理を繰り返し実行する。
一方、S200にて、コントローラ30と通信できない場合には(S200:NO)、S280に移行し、通信エラーメッセージを表示パネル19に表示させ、S220に移行する。
次に、表示制御装置10の制御部11が実行する外部指令処理の手順を、図3を用いて説明する。図3は、外部指令処理を表すフローチャートである。尚、この外部指令処理は、時間積算処理と同様にキースイッチ40がオンされ、制御部11が起動することにより開始され、キースイッチ40がオフされるまで繰り返し実行される処理であり、時間積算処理と平行して実行される。
制御部11は起動すると、S405にて、キースイッチ40がオフされたか否かを判断し、キースイッチ40がオフの場合には(S405:YES)、当該処理を終了する。一方、キースイッチ40がオフされていない場合、すなわち、キースイッチ40がオンの場合には(S405:NO)、S410に移行し、使用者により操作部17が操作されたか否かを判断する。そして、操作部17が操作された場合には(S410:YES)、各種指令を入力させるための入力画面を表示パネル19に表示させ、S420にて、操作部17から入力された指令がデータの取得指令であるか否かを判断し、データの取得指令である場合には(S420:YES)、S430に移行して、指令を受けたデータの取得要求を通信部15を介してコントローラ30に送信する。
一方、S410にて、使用者により操作部17が操作されていない場合には(S410:NO)、S440に移行する。また、S420にて、操作部17からの入力がデータの取得指令でない場合には(S420:NO)、S425に移行し、操作部17を介して外部から入力された指令に応じて各種処理を実行し、この処理が終了すると、S440に移行する。
尚、各種処理としては、例えば、各種データの表示パネル19への表示、車両の初期設定、等があり、操作部17を介して、メモリ13に記憶されているデータの表示パネル19への表示要求が入力されると、制御部11は、要求されたデータをメモリ13から抽出して表示パネル19に表示させ、一方、初期設定の入力要求が入力されると、制御部11は、初期設定画面を表示パネル19に表示させ、初期設定画面に基づき入力された情報をメモリ13に格納する。
そして、S440にて、通信部15がコントローラ30からデータを受信したか否かを判断し、データを受信した場合には(S440:YES)、S450に移行し、受信したデータがバックアップデータであるか否かを判断する。ここで、受信したデータがバックアップデータである場合には(S450:YES)、S460に移行し、バックアップデータにパスワード(本発明の識別情報)が付加されているか否かを判断する。一方、S440にて、データを受信していない場合には(S440:NO)、S405に移行し、S405からの処理を繰り返し実行する。
そして、パスワードが付加されていない場合には(S460:NO)、S470に移行し、受信したバックアップデータが、メモリ13に記憶された累積使用時間より大きいか否かを判断する。ここで、バックアップデータが累積使用時間より大きい場合には(S470:YES)、S480に移行して、このバックアップデータを累積使用時間として更新し、続くS490にて、更新した累積使用時間をメモリ13に設けられた累積使用時間のデータを格納するための記憶領域に格納してS405に移行する。また、S470にて、バックアップデータが累積使用時間より小さい場合には(S470:NO)、累積使用時間を更新することなく、S405に移行する。
一方、S460にてパスワードが付加されている場合には(S460:YES)、S560に移行し、付加されたパスワードが許可されたパスワードであるか否かを判断し、許可されたパスワードである場合には(S560:YES)、S480に移行し、バックアップデータを累積使用時間として更新し、S490にてメモリ13に格納する。ここで、パスワードが許可されたものでない場合には(S560:NO)、累積使用時間を更新することなく、S405に移行する。
また、S450にて、受信したデータがバックアップデータでない場合には(S450:NO)、S500に移行し、受信したデータに表示要求が付加されているか否かを判断する。ここで、受信したデータに表示要求が付加されている場合には(S500:YES)、S510に移行し、受信したデータを表示パネル19に表示させ、S405に移行する。一方、S500にて、受信したデータに表示要求が付加されていない場合には(S500:NO)、S520に移行し、受信したデータがデータの取得要求であるか否かを判断する。
ここで、データの取得要求である場合には(S520:YES)、S530に移行して要求されたデータをメモリ13から抽出し、続くS540にて、通信部15を介して、抽出したデータをコントローラ30に送信してS405に移行する。一方、受信したデータがデータの取得要求でない場合には(S520:NO)、S550に移行し、一般のデータとして、メモリ13に設けられた各種データを格納するための記憶領域に格納し、S405に移行する。
次に、コントローラ30の制御部31が実行するバックアップ処理の手順を、図4、図5を用いて説明する。図4、図5はバックアップ処理を示すフローチャートである。尚、このバックアップ処理は、キースイッチ40がオンされ、制御部31が起動することにより開始され、キースイッチ40がオフされるまで繰り返し実行される処理であるが、メモリ33に設けられた記憶領域にバックアップデータの格納ができない場合には、キースイッチ40がオンの状態でも処理を終了する。
制御部31が起動すると、まずS605にて、キースイッチ40がオフされたことを示す終了フラグF22をリセットし、続くS610にて、キースイッチ40がオフされているか否かを判断する。ここで、キースイッチ40がオフされている場合には(S610:YES)、当該処理を終了する。一方、S610にて、キースイッチ40がオフされていない場合、すなわち、キースイッチ40がオンである場合には(S610:NO)、S620に移行する。
そして、S620にて、通信部35が、表示制御装置10から累積使用時間を受信したか否かを判断し、累積使用時間を受信した場合に(S620:YES)、S630に移行して、メモリ33に記憶されているバックアップデータを抽出し、受信した累積使用時間と抽出したバックアップデータとの差の絶対値Xを算出し、S640に移行する。
そして、S640にて、この差の絶対値Xが予め定められた所定の値より大きいか否かを判断し、Xが所定の値より小さい場合、すなわち、前回表示制御装置10から送信され、バックアップデータとして記憶していた値と、今回送信された累積使用時間の値との差が、夫々が送信された時刻の時間差分程度である場合には(S640:NO)、表示制御装置10が正常に使用時間を積算していると判断してS650に移行し、S650にてカウント値n2として値1をセット(n2=1)する。
次に、続くS660にて、バックアップデータをメモリ33に設けられた記憶領域に格納可能か否かを判断し、格納可能である場合には(S660:YES)、S670に移行する。そして、S670にて、受信した累積使用時間をバックアップデータとしてバックアップデータを更新し、S680にて、更新したバックアップデータをメモリ33に設けられた記憶領域に格納してS610に移行し、S610からの処理を繰り返し実行する。
また、S620にて、累積使用時間を受信しない場合には(S620:NO)、S690に移行して、コントローラ30にて表示制御装置10が正常に動作していないと判定したことを示す積算エラーフラグF21がセットされているか否かを判断し、積算エラーフラグF21がセットされている場合には(S690:YES)、Aに移行し図5に示すAからの処理を実行する。一方、積算エラーフラグF21がセットされていない場合、すなわち、表示制御装置10が正常に動作している場合には(S690:NO)、S610に移行し、S610〜S690の処理を繰り返し実行する。
また、S660にて、バックアップデータを格納できない場合には(S660:NO)、S700に移行し、カウント値n2に1を加え(n2=1の場合はn2=2となる)、S710に移行する。ここで、カウント値n2は、バックアップデータのメモリ33への格納が可能であるか否かを判断した回数を示している。
次に、S710にて、カウント値n2と、バックアップデータを格納できないと判定するまでに格納可能か否かを判断する回数として予め定められた値N2とが等しいか否かを判断し、n2=N2でない場合には(S710:NO)、S660に移行し、n2=N2となるまで、S660、S700、S710の処理を繰り返し実行する。
一方、S710にて、n2=N2の場合、すなわち、N2回バックアップデータを格納できなかった場合には(S710:YES)、バックアップデータを格納できないと判定してS720に移行し、格納エラーを示すメッセージを表示制御装置10の表示パネル19に表示させるために、格納エラーメッセージと、表示要求とを通信部35を介して、表示制御装置10に送信する。そして、続くS730にて、格納エラーデータとして現在時刻等をメモリ33に格納して当該処理を終了する。
また、S640にて、受信した累積使用時間と抽出したバックアップデータとの差の絶対値Xが所定の値より大きい場合、すなわち、今回送信されてきた累積使用時間の値と、前回送信されバックアップデータとして記憶していた値との差が異常に大きく、表示制御装置10が正常に動作していないと判断した場合には(S640:YES)、S740に移行し、タイマ31aをスタートさせて使用時間の計時を開始する。そして、続くS750にて、積算エラーデータとして、表示制御装置10から受信した累積使用時間及び現在時刻等をメモリ33に格納し、S760に移行する。
次に、続くS760にて、積算が正しくされていないことを示すメッセージを表示制御装置10の表示パネル19に表示させるために、積算エラーメッセージと、表示要求とを通信部35を介して、表示制御装置10に送信し、続くS780にて、積算エラーフラグF21をセットし、Aに移行して図5に示すAからの処理を実行する。
尚、S690で積算エラーフラグF21がセットされている場合及びS780で積算エラーフラグF21をセットした場合は、すなわち、表示制御装置10が正常に使用時間を積算しておらず、表示制御装置10から送信されてきた累積使用時間をバックアップデータとして格納しない状態にあることを示しており、このとき、コントローラ30は、以下に説明するS785〜S880の処理にて、メモリ33に記憶されたバックアップデータに基づいて累積使用時間の積算を行う。
まず、S785にて、キースイッチ40がオフされているか否かを判断し、キースイッチ40がオフされている場合には(S785:YES)、S790に移行して、終了フラグF22をセットして、S800に移行する。
一方、キースイッチ40がオフされていない場合、すなわち、キースイッチ40がオンである場合には(S785:NO)、S795に移行し、タイマ値が予め定められた所定時間を超えているか否かを判断し、タイマ値が所定時間を超えていない場合には(S795:NO)、S785、S795の判断を繰り返し実行する。また、S795にてタイマ値が所定時間を超えている場合は(S795:YES)、S800に移行し、S800にてカウント値n3として値1をセット(n3=1)する。
次に、続くS810にて、バックアップデータをメモリ33に設けられた記憶領域に格納可能か否かを判断し、格納可能である場合には(S810:YES)、S820に移行し、S820にて、メモリ33に記憶されているバックアップデータを抽出し、抽出したバックアップデータにタイマ値を加え、この値を新たなバックアップデータとし、続くS830にて、タイマ31aをリセットして再度スタートしてS840に移行する。
そして、S840にて、新たなバックアップデータをメモリ33に設けられたバックアップデータの記憶領域に格納し、続くS850にて、終了フラグF22がセットされているか否かを判断し、終了フラグF22がセットされている場合、すなわち、キースイッチ40がオフされている場合には(S850:YES)、当該処理を終了する。また、S850にて、終了フラグF22がセットされていない場合には(S850:NO)、S785に移行し、S785からの処理を繰り返し実行する。
一方、S810にて、バックアップデータを格納できないと判断された場合には(S810:NO)、S860に移行し、カウント値n3に1を加え(n3=1の場合はn3=2となる)、S870に移行する。ここで、カウント値n3は、バックアップデータのメモリ33への格納が可能か否かを判断した回数を示している。
そして、S870にて、カウント値n3と、バックアップデータを格納できないと判定するまでに、格納可能か否かを判断する回数として予め定められた値N3とが等しいか否かを判断し、n3=N3でない場合には(S870:NO)、S810に移行し、n3=N3となるまで、S810、S860、S870の処理を繰り返し実行する。一方、S870にて、n3=N3の場合、すなわち、N3回バックアップデータを格納できなかった場合には(S870:YES)、バックアップデータを格納できないと判定してS880に移行し、格納エラーデータとして現在時刻等をメモリ33に格納して当該処理を終了する。
このように構成された表示制御装置10は、フォークリフト1に搭載され、同じ車両に搭載されたコントローラ30との間で通信可能に構成されている。そして、表示制御装置10は内蔵するタイマ11aにより計時された車両の使用時間を積算し、累積使用時間を算出してメモリ13に定期的に格納すると共に、表示パネル19に表示させ、更に、通信部15を介してコントローラ30に累積使用時間を定期的に送信し、この累積使用時間をバックアップデータとしてコントローラ30に記憶させるので、表示制御装置10が故障してデータが消去されたとしても、コントローラ30にバックアップデータが記憶されており、算出された累積使用時間を消失することを防止できる。
また、操作部17を介してバックアップデータの取得指令が入力されるとコントローラ30にバックアップデータの取得要求を送信すると共に、コントローラ30から送信されたバックアップデータを受信すると、受信したバックアップデータが、メモリ13に記憶された累積使用時間よりも大きいか否かを判断し、バックアップデータが累積使用時間よりも大きい場合に、このバックアップデータを累積使用時間としてメモリ13に格納する。
このため、格納した累積使用時間に基づいて再び使用時間を積算することができ、表示制御装置10の修理、又は交換後においても車両の正確な累積使用時間を算出して、メモリ13に格納すると共に表示パネル19に表示させることができ、更に、累積使用時間を短縮させるような不正な改竄を防止することが可能である。
そして、通信部15がコントローラ30からデータを受信すると、受信したデータをメモリ13に格納するので、各種データをバックアップするための装置としても使用できる。また、データとしてバックアップデータと、バックアップデータに付加されたパスワードとを受信すると、このパスワードが許可されているか否かを判断し、パスワードが許可されている場合に、バックアップデータを累積使用時間としてメモリ13に格納するので、パスワードを所持する使用者は、メモリ13に記憶されている累積使用時間の値に関わらず、コントローラ30を介して累積使用時間を自由に書き換えることができ、便利である。更に、データと共に表示要求を受信すると、受信したデータを表示パネル19に表示させるので、コントローラ30から表示要求と共に送信されたエラーメッセージ等のデータは表示パネル19に表示され、使用者はエラーが発生していることを認識できるので都合がよい。そして特に、コントローラ30が、表示制御装置10が正常に動作していないと判定した場合は、表示制御装置10が正常に使用時間を積算していないことを示す積算エラーメッセージと、表示要求とがコントローラ30から送信されるので、積算エラーメッセージが表示パネル19に表示され、使用者は表示制御装置10に問題が発生していることを認識できる。
また、表示制御装置10は、操作部17からデータの取得指令が入力されると、通信部15を介して、コントローラ30に対し、取得指令が入力されたデータの取得要求を送信し、コントローラ30は、通信部35が、表示制御装置10から送信されたデータの取得要求を受信すると、要求されたデータをメモリ33から抽出し、表示制御装置10に送信する。そして、表示制御装置10は、コントローラ30から送信されたデータを受信し、メモリ13に格納するので、使用者は、操作部17から累積走行時間、累積荷役作業時間等の各種データの取得指令を入力することによりコントローラ30に記憶されたバックアップデータ以外のデータについても、コントローラ30から取得し、表示制御装置10に記憶させておくことができ、更に、操作部17からデータの表示指令を入力することにより、要求したデータを表示パネル19に表示させることができるので便利である。さらに、操作部17から、パスワードとデータの書換指令を入力することにより、メモリ13に記憶されたデータを書き換えることができるので都合がよい。
また、コントローラ30は、表示制御装置10から送信された累積使用時間を受信すると、この累積使用時間とメモリ33に記憶されたバックアップデータとの差が、予め定められた値より大きいか否かを判断し、小さい場合に表示制御装置10が正常に動作していると判定し、大きい場合に表示制御装置10が正常に動作していないと判定する。そして、表示制御装置10が正常に動作していると判定すると、累積使用時間をバックアップデータとしてメモリ33に格納し、表示制御装置10が正常に動作していないと判定すると、タイマ31aにより使用時間の計時を開始し、正常に動作していないと判定した時点でメモリ33に格納されているバックアップデータに基づき累積使用時間を算出し、バックアップデータとしてメモリ33に格納する。
このため、本実施形態のコントローラ30によれば、表示制御装置10が正常に動作しているか否かを判定し、正常に動作していると判定した場合には、表示制御装置10で算出された累積使用時間をバックアップデータとして格納するので、表示制御装置10に記憶された累積使用時間が改竄されたとしても、バックアップデータにより累積使用時間を正しいデータで復旧させることが可能である。
一方、表示制御装置10が正常に動作していないと判定した場合は、記憶されていたバックアップデータを元に、正常に動作していないと判定した時点からの使用時間を積算し、表示制御装置10とは独立して、累積使用時間を算出してバックアップデータとしてメモリ33に格納するので、表示制御装置10が故障した場合にも、正確な累積使用時間を管理できる。そして、正常に動作していないと判定したときに、積算エラーデータとして、累積使用時間と、判定した時刻等を、メモリ33に格納するので、これを表示制御装置10が正常に動作していない原因の究明等に利用でき便利である。
また、外部I/F37を備え、外部機器50を接続可能に構成されており、外部機器50からの操作によりメモリ33に記憶されたデータを書き換えることができるので、任意にバックアップデータの値を入力でき、都合がよい。そして、外部機器50からコントローラ30にデータの取得指令が入力されると、コントローラ30は表示制御装置10にデータの取得要求を送信し、表示制御装置10は、要求されたデータをメモリ13から抽出してコントローラ30に送信し、更に、コントローラ30は受信したデータをメモリ33に格納するので、使用者は外部機器50から表示制御装置10に記憶されているデータを要求、取得することができ便利である。
そして、表示制御装置10と、コントローラ30とがフォークリフト1内に搭載されているので、表示制御装置10とコントローラ30をケーブル等の接続部材により容易に接続でき、都合がよい。
以上、説明した実施形態において、フォークリフト1は本発明のフォークリフト、タイマ11aは本発明の第1計時手段、メモリ13は本発明の第1記憶手段、通信部15は本発明の第1通信手段、表示パネル19は本発明の表示手段、タイマ31aは本発明の第2計時手段、メモリ33は本発明の第2記憶手段、通信部35は本発明の第2通信手段に相当する。
そして、S110、S130〜S150の処理は本発明における第1積算手段、S190の処理は本発明における累積時間格納手段、S210の処理は本発明における累積時間送信手段、S220の処理は本発明における表示制御手段、S410〜S430、S470〜S490、S550の処理は本発明におけるバックアップデータ格納手段、S460、S500、S510、S550、S560の処理は本発明における受信データ格納手段、S520〜S540の処理は本発明における第1データ抽出手段、S620〜S640の処理は本発明における動作判定手段、S660〜S680、S740〜S780、S795、S820〜S840の処理は本発明における第2格納手段に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、本実施形態のフォークリフト1は、キースイッチ40がオンされることにより表示制御装置10及びコントローラ30が起動されるフォークリフト1であれば、動力源は何でもよく、エンジン車でも電気車でもよい。そして、本実施形態では車両をフォークリフト1としたが、その他の産業車両、又は、一般の乗用車としてもよい。
そして、本実施形態では、表示制御装置10からコントローラ30に定期的に累積使用時間を送信するようにしたが、キーオン時又はキーオフ時のみに送信するように構成してもよい。
また、本実施形態では、コントローラ30は、表示制御装置10から各種データの取得要求を受信した場合、又は、使用者によりパソコンから各種データの送信指令が入力された場合に、各種データをメモリ33から抽出して表示制御装置10に送信するようにしたが、定期的、又は、定められた時刻、又は、定められたタイミング(キースイッチ40のオン/オフ時等)に、各種データをメモリ33から抽出して表示制御装置10に送信するように構成してもよい。
そして、本実施形態では、表示制御装置10に表示させるための情報を生成するコントローラ30に、本発明の管理装置としての機能を設け、表示制御装置10で算出した累積使用時間のバックアップデータを記憶させるために使用したが、同じ車両に搭載され、且つ、ケーブル等で接続されるか、又は、無線により表示制御装置10と通信可能な別の装置に管理装置としての機能を設けてもよい。
さらに、管理装置は、必ずしも車両に搭載される必要はなく、コントロール室等の車両外部に専用の管理装置を設けるか、又は、フォークリフト1の管理用サーバ等の既存の装置に管理装置としての機能を設けてもよい。そして、これらの装置と、表示制御装置10との間で無線通信等によりデータを送受可能に構成し、これらの装置に累積使用時間のバックアップデータを格納し、表示制御装置10の動作を判定させるようにしてもよい。このようにすると、複数の表示制御装置10を、コントロール室にて同時に管理することも可能となり便利である。
また、本実施形態では、表示制御装置10にてキースイッチ40がオンされている時間に基づき累積使用時間を算出し、コントローラ30にて、走行時間を積算した累積走行時間、荷役作業時間を積算した累積荷役作業時間等を算出しているが、これらの時間の算出を全て表示制御装置10にて行うように構成し、これらの時間のバックアップデータをコントローラ30又は上述したような別の装置、サーバ等に記憶させるようにしてもよい。
そして、本実施形態では、表示制御装置10への外部からの入力を、運転席の前面に設けられたボタンである操作部17から行うようにしたが、表示制御装置10にコネクタ等の外部I/Fを設け、パソコン又はメンテナンス用の専用機器等を接続し、これらの機器を介して、各種指令を入力するように構成してもよく、また、無線通信により、各種指令を入力するように構成してもよい。一方、コントローラ30にも操作部を設け、直接各種指令を入力できるように構成してもよい。
フォークリフト1の制御系の概略構成を示すブロック図である。 表示制御装置10の時間積算処理を示すフローチャートである。 表示制御装置10の外部指令処理を示すフローチャートである。 コントローラ30のバックアップ処理を示すフローチャートである。 コントローラ30のバックアップ処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…フォークリフト、10…表示制御装置、11…制御部、13…メモリ、15…通信部、17…操作部、19…表示パネル、30…コントローラ、31…制御部、33…メモリ、35…通信部、37…外部I/F、40…キースイッチ、50…外部機器、60…車速センサ、62…荷役スイッチ

Claims (10)

  1. フォークリフトに搭載され、内蔵する第1計時手段により計時されたフォークリフトの使用時間を積算し、累積使用時間を算出する第1積算手段、該第1積算手段により算出された累積使用時間を第1記憶手段に格納する累積時間格納手段、及び、該累積時間格納手段により前記第1記憶手段に格納された累積使用時間を表示手段に表示させる表示制御手段を備える時間積算装置と、
    各種データを記憶するための第2記憶手段を備え、前記時間積算装置と通信を行いデータの送受が可能な管理装置と
    を有する時間積算システムであって、
    前記時間積算装置に設けられ、前記管理装置との間で通信を行うための第1通信手段と、
    前記管理装置に設けられ、前記第1通信手段との間で通信を行うための第2通信手段と、
    前記時間積算装置に設けられ、前記第1通信手段及び前記第2通信手段を介して、前記管理装置に前記累積使用時間を送信することで、前記累積使用時間をバックアップデータとして前記管理装置の前記第2記憶手段に記憶させる累積時間送信手段と、
    前記時間積算装置に設けられ、使用者が各種指令を入力するための操作部と、
    前記時間積算装置に設けられ、使用者により前記操作部から前記バックアップデータの取得指令が入力されると、前記第1通信手段及び前記第2通信手段を介して前記管理装置に前記バックアップデータの取得要求を送信すると共に、送信後、第1通信手段が前記管理装置から前記第2通信手段を介して送信されたバックアップデータを受信すると、該受信したバックアップデータが、前記第1記憶手段に記憶された累積使用時間よりも大きいか否かを判断し、前記バックアップデータが前記累積使用時間よりも大きい場合に、前記バックアップデータを前記累積使用時間として前記第1記憶手段に格納するバックアップデータ格納手段と、
    前記管理装置に設けられ、前記第2通信手段が、前記累積時間送信手段から前記第1通信手段を介して送信された累積使用時間を受信すると、該累積使用時間と前記第2記憶手段に記憶されたバックアップデータとの差が、予め定められた値より大きいか否かを判断し、その差が小さい場合に前記時間積算装置が正常に動作していると判定し、その差が大きい場合に前記時間積算装置が正常に動作していないと判定する動作判定手段と、
    前記動作判定手段により、前記時間積算装置が正常に動作していると判定されると、前記第2通信手段が受信した累積使用時間をバックアップデータとして前記第2記憶手段に格納し、前記動作判定手段により、前記時間積算装置が正常に動作していないと判定されると、内蔵する第2計時手段により使用時間の計時を開始し、その計時した使用時間と、第2記憶手段に記憶されているバックアップデータとに基づき累積使用時間を算出し、その算出した累積使用時間を新たなバックアップデータとして前記第2記憶手段に格納する第2格納手段と、
    を備えたことを特徴とする時間積算システム
  2. 前記第1通信手段が、前記管理装置から前記第2通信手段を介して送信されてきたデータを受信すると、該受信データを前記第1記憶手段に格納する受信データ格納手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の時間積算システム
  3. 前記受信データ格納手段は、前記受信データが、前記管理装置の第2記憶手段に記憶されたバックアップデータに識別情報を付加したデータである場合には、該識別情報が予め登録された正規のものか否かを判断し、該識別情報が正規のものである場合に、前記バックアップデータを前記累積使用時間として前記第1記憶手段に格納することを特徴とする請求項2に記載の時間積算システム
  4. 前記時間積算装置は、前記管理装置から前記第2通信手段及び前記第1通信手段を介して送信されてきたデータに表示要求が付加されている場合には、そのデータを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項に記載の時間積算システム
  5. 前記バックアップデータ格納手段は、外部からデータの取得指令が入力されると、該取得指令が入力されたデータの取得要求を、前記第1通信手段及び前記第2通信手段を介して前記管理装置に送信し、該データの取得要求を受けて前記管理装置から前記第2通信手段及び前記第1通信手段を介して送信されたデータを受信し、該受信データを前記第1記憶手段に格納することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の時間積算システム
  6. 前記第1通信手段が、前記管理装置から前記第2通信手段を介して送信されたデータの取得要求を受信すると、要求されたデータを前記第1記憶手段から抽出し、前記第1通信手段及び前記第2通信手段を介して前記管理装置に送信する第1データ抽出手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の時間積算システム
  7. 外部から前記第1記憶手段に記憶されたデータの書換指令が入力されると、該書換指令に基づいて、前記データを書き換える第1データ書換手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の時間積算システム
  8. 外部から前記第2記憶手段に記憶されたデータの書換指令が入力されると、該書換指令に基づいて、前記データを書き換える第2データ書換手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の時間積算システム。
  9. 前記管理装置及び前記時間積算装置は、前記フォークリフトに搭載されて使用されることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載の時間積算システム。
  10. 請求項1〜請求項9の何れかに記載された時間積算システムを搭載したことを特徴とするフォークリフト。
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