JP3438662B2 - タイヤ空気圧警報装置 - Google Patents

タイヤ空気圧警報装置

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JP3438662B2
JP3438662B2 JP23329699A JP23329699A JP3438662B2 JP 3438662 B2 JP3438662 B2 JP 3438662B2 JP 23329699 A JP23329699 A JP 23329699A JP 23329699 A JP23329699 A JP 23329699A JP 3438662 B2 JP3438662 B2 JP 3438662B2
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60C23/0401Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre characterised by the type of alarm

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のタイヤに装
着されてタイヤ空気圧を検出するとともに同検出された
タイヤ空気圧を表す信号を送信するセンサ装置からの信
号に基づいてタイヤ空気圧に関する情報及びセンサ装置
の異常を運転者に知らせるようにしたタイヤ空気圧警報
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開平1
1−78446号公報に示されているように、車両のタ
イヤに装着されてタイヤ空気圧を検出するとともに同検
出されたタイヤ空気圧を表す信号を送信するセンサ装置
からの信号を受信し、この受信した信号に基づいて各タ
イヤのタイヤ空気圧に関する情報を運転者に知らせると
ともに、センサ装置からの信号の受信がないことなどを
条件にセンサ装置の異常を運転者に知らせるようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、車両の全タイヤをサマータイヤからスタ
ッドレスタイヤに交換し、また逆にスタッドレスタイヤ
からサマータイヤに交換したりして、交換したタイヤを
車庫に保管しておいたり、一部のタイヤのみを交換して
車両のトランクなどに格納し、交換前のタイヤにセンサ
装置が装着されていたにもかかわらず、交換後のタイヤ
にセンサ装置が装着されていない場合、前記タイヤ空気
圧に関する情報及びセンサ装置の異常に関する通知機能
の解除を忘れると、交換したタイヤのタイヤ空気圧が正
常であってもタイヤ空気圧の異常な情報が運転者に通知
されたり、センサ装置の異常が運転者に通知されたりす
るという問題がある。また、逆にセンサ装置が装着され
ていないタイヤからセンサ装置の装着されたタイヤに交
換された場合でも、交換後に、タイヤ空気圧に関する情
報及びセンサ装置の異常の通知機能を再開させることを
忘れると、前記通知機能が生かされないという問題もあ
る。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されもので、その目的は、タイヤ交換時に、タイヤ空気
圧に関する情報及びセンサ装置の異常を運転者に通知す
る通知機能の解除及び再開の切換えを運転者が忘れて
も、前記解除及び再開が自動的に制御されるようにし
て、同解除及び再開忘れによる前記問題を解消したタイ
ヤ空気圧警報装置を提供することにある。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】上記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、車両のタイヤに装着されてタイヤ空気圧を
検出するとともに同検出されたタイヤ空気圧を表す信号
を送信するセンサ装置からの信号を受信する受信手段
と、前記受信した信号に基づいてタイヤ空気圧に関する
情報を運転者に通知する空気圧情報通知手段と、少なく
ともセンサ装置からの信号の受信がないことを条件に同
センサ装置の異常を判定して同異常を運転者に通知する
センサ異常通知手段とを備えたタイヤ空気圧警報装置に
おいて、センサ装置がタイヤに装着されているか否かを
検出し、同センサ装置がタイヤに装着されていないこと
を検出したとき、少なくともセンサ異常通知手段による
運転者へのセンサ装置の異常の通知を中断する中断手段
を設けたことにある。
【0010】これによれば、タイヤにセンサ装置が装着
されていない場合には、センサ異常通知手段による運転
者へのセンサ装置の異常の通知が自動的に中断されるの
で、運転者が前記異常の通知機能を解除することを忘れ
ても、誤ってセンサ装置の異常が運転者に通知されるこ
とを回避できる。
【0011】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
構成に加えて、中断手段によってセンサ異常通知手段に
よる運転者へのセンサ装置の異常の通知が中断された状
態で、センサ装置がタイヤに装着されているか否かを検
出し、同センサ装置がタイヤに装着されていることを検
出したとき、少なくともセンサ異常通知手段による運転
者への異常の通知の中断を解除する中断解除手段を設け
たことにある。
【0012】これによれば、前記のようにセンサ異常通
知手段による運転者へのセンサ装置の異常の通知が中断
された状態であっても、タイヤ交換などによりタイヤに
センサ装置が装着された状態になれば、自動的に前記中
断が解除されて、センサ異常通知手段による運転者への
センサ装置の異常の通知が再開される。したがって、運
転者が前記中断の解除を忘れても、センサ異常通知手段
によってセンサ装置の異常が運転者に自動的に通知され
れるようになる。
【0013】また、本発明の上記構成上の特徴において
は、前記中断手段を、前記受信手段が各タイヤにそれぞ
れ装着された全てのセンサ装置からの信号を受信しない
ことを条件に、前記センサ装置がタイヤに装着されてい
ないことを検出するように構成することができる。ま
た、同中断手段を、タイヤの状態を表し車両の走行に伴
い変化する物理量が車両走行中に変化していないことを
条件に、前記センサ装置がタイヤに装着されていないこ
とを検出するように構成することもできる。この場合、
前記物理量としては、タイヤ空気圧、タイヤ温度、及び
タイヤ温度と外気温度との差を採用することができる。
【0014】また、本発明の上記構成上の特徴において
は、前記中断解除手段を、前記受信手段が各タイヤにそ
れぞれ装着された全てのセンサ装置からの信号を受信し
ていない状態から、前記受信手段が各タイヤにそれぞれ
装着された全てのセンサ装置からの信号を受信した状態
に変化したことを条件に、前記センサ装置がタイヤに装
着されていることを検出するように構成することができ
る。また、同中断解除手段を、タイヤの状態を表し車両
の走行に伴い変化する物理量が車両走行中に変化してい
ることを条件に、前記センサ装置がタイヤに装着されて
いることを検出するように構成することもできる。この
場合も、前記物理量としては、タイヤ空気圧、タイヤ温
度、及びタイヤ温度と外気温度との差を採用することが
できる。
【0015】これらによれば、タイヤ空気圧センサのタ
イヤへの装着及び非装着を簡単に検出できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタイヤ空気圧
警報装置の一実施形態を説明する。このタイヤ空気圧警
報装置は、車両のタイヤの数(本実施形態では「4」)
に対応した複数のセンサ装置10と、車体に組込まれた
警報装置本体20とにより構成されている。
【0017】センサ装置10は、図示しないハウジング
をホイールリムに螺着することにより各タイヤにそれぞ
れ装着されるようになっており、同センサ装置10をそ
れぞれ装着したタイヤが車両に実装される。このセンサ
装置10は、ハウジング内に、図1に概略ブロック図で
示した電気回路装置を収容している。電気回路装置は、
タイヤ空気圧センサ11、タイヤ温度センサ12及び操
作スイッチ13を備えている。タイヤ空気圧センサ11
は、タイヤ内の空気圧すなわちタイヤ空気圧Ptを検出
して、同タイヤ空気圧Ptを表す検出信号を出力する。
タイヤ温度センサ12は、タイヤの温度すなわちタイヤ
温度Ttを検出して、同タイヤ温度Ttを表す検出信号
を出力する。操作スイッチ13は、作業者、運転者など
により操作されるものである。
【0018】これらの各センサ11〜13は、送信回路
14に接続されている。送信回路14は、センサ装置1
0毎に与えられた自己識別番号データIDを記憶したI
Dメモリ14aと、所定時間の経過を計測するタイマ回
路14bとを内蔵している。そして、タイマ回路14b
が所定時間を計測する毎に、送信回路14は、タイヤ空
気圧センサ11により検出されたタイヤ空気圧Pt及び
タイヤ温度センサ12により検出されたタイヤ温度Tt
に自己識別番号データIDを付加して送信データを形成
し、同送信データを送信のために変調してアンテナ15
を介して送信する。また、操作スイッチ13が操作され
たときには、自己識別番号データIDを含む送信データ
を変調して送信する。なお、このセンサ装置10は、電
池16を内蔵しており、常時前記のように動作してい
る。
【0019】警報装置本体20は、バス21にそれぞれ
接続されたCPU22a、ROM22b、RAM22
c、タイマ回路22d及び時計回路22eからなるマイ
クロコンピュータ部22を備えている。CPU22a
は、図3〜図10のフローチャートにより示されたプロ
グラム及び図示しないプログラムを実行して、各タイヤ
の空気圧異常、各センサ装置10自体の異常などを判定
して運転者に通知する。ROM22bは、前記プログラ
ム及び同プログラムに必要な定数などを記憶している。
RAM22cは、前記プログラムの実行に必要な変数、
及び各センサ装置10から送信された送信データなどを
記憶する。なお、このRAM22cは、その一部を、図
示しないイグニッションスイッチのオフ後にもデータを
保存しておくために不揮発性領域で構成しており、他の
部分を揮発性領域で構成している。タイマ回路22d
は、時間を計測して所定時間の計測毎にCPU22aに
前記図3〜図10のプログラムを実行させる。時計回路
22eは、イグニッションスイッチの投入の有無とは無
関係に継続して時刻を常に計時している。
【0020】バス21には、インターフェース回路(I
/O)23を介して受信回路24、車速センサ25及び
外気温度センサ26が接続されているとともに、表示制
御回路27を介して表示器28が接続されている。受信
回路24は、アンテナ24aで受信された受信信号を復
調して、各センサ装置10から送信された送信データを
取出す。車速センサ25は、車速Vを検出し、同車速V
を表す検出信号を出力する。外気温度センサ26は、図
示しない車体に組み付けられて外気温度Taを検出し、
同外気温度Taを表す検出信号を出力する。表示器28
は、運転席近傍に設けたインストルメントパネルなどに
配置されており、表示制御回路27により制御されて各
タイヤの空気圧異常、各センサ装置10自体の異常など
を表示する。
【0021】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を説明する。まず、センサ装置10をそれぞれ装着し
た各タイヤを車両に実装した後、警報装置本体20を作
動させた状態で各センサ装置10に設けた操作スイッチ
13を順に操作する。この操作により、各センサ装置1
0の送信回路14は、それぞれ自己識別番号データID
を操作スイッチ13の操作を表す操作データと共にアン
テナ15を介して送信する。
【0022】警報装置本体20においては、受信回路2
4がアンテナ24aを介して前記自己識別番号データI
D及び操作データを受信する。この自己識別番号データ
ID及び操作データに応答して、CPU22aは図示し
ないID登録プログラムを実行し、操作データと共に送
信されてきた自己識別番号データIDをRAM22cに
それぞれ記憶する。なお、自己識別番号データIDは、
イグニッションスイッチのオフ時などの警報装置本体2
0の非作動時にも保存されるべきデータであるので、R
AM22cの不揮発性領域に記憶される。これにより、
警報装置本体20は、今後、車両に装備されている各タ
イヤにそれぞれ装着された各センサ装置10を認識可能
となる。
【0023】このような自己識別番号データIDの登録
後、各センサ装置10の送信回路14は、タイマ回路1
4bによる所定時間の計測毎に、タイヤ空気圧センサ1
1により検出されたタイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度セ
ンサ12により検出されたタイヤ温度Ttに自己識別番
号データIDを付加した送信データをそれぞれ送信す
る。
【0024】この送信データの送信に応答して、警報装
置本体20の受信回路24は各送信データを受信して、
送信データの受信毎にCPU22aに同送信データを受
信したことを知らせる。これに応答して、CPU22a
は、図示しないデータ記録プログラムを実行して、受信
した自己識別番号データID毎に、タイヤ空気圧Pt及
びタイヤ温度Ttを表すデータを時計回路22eにより
計測されている現在時刻と共にRAM22cに順次記憶
していく。この場合、RAM22c内に、自己識別番号
データID毎に、過去に遡って複数のデータを記憶して
おく必要があり、予め決められた所定数のデータが既に
RAM22cに記憶されている場合には、最も古いデー
タを新たなデータで更新していく。なお、これらの記録
データをイグニッションスイッチのオフ後にも保存して
おくために、前記自己識別番号データIDの場合と同様
に、これらの記録データをRAM22cの不揮発性領域
に記憶するようにしてもよいし、イグニッションスイッ
チのオフ時に同記録データをRAM22cの揮発性領域
から不揮発性領域に移してイグニッションスイッチがオ
フ状態にある間にも保存されるようにしてもよい。
【0025】また、これらのデータの記録及び保存はイ
グニッションスイッチの投入後のみでも、後述する図3
〜図10のプログラムによる各タイヤの空気圧異常、各
センサ装置10自体の異常などの判定は可能である。し
かし、イグニッションスイッチを投入していない状態で
も、このデータ記録プログラムがデータの入力に応答し
て作動されるようにしておくとともに、同データが保存
されるようにしておけば、各タイヤの空気圧異常、各セ
ンサ装置10の異常などの判定の精度がより向上する。
【0026】次に、警報装置本体20によるタイヤの空
気圧異常、各センサ装置10自体の異常などの判定につ
いて説明する。イグニッションスイッチが投入される
と、警報装置本体20は作動し始め、タイマ回路22d
はCPU22aに対して図3のプログラムの実行を所定
時間毎に繰り返し指示し始める。そして、イグニッショ
ンスイッチが投入している間、CPU22aは図3のプ
ログラムを所定時間毎に繰り返し実行する。なお、この
所定時間は、各センサ装置10によるデータの送信間隔
にほぼ等しく又は同間隔よりも若干大きな値に設定され
ている。
【0027】このプログラムの実行は、ステップ100
にて開始され、ステップ101にてイグニッションスイ
ッチの投入(このプログラムが最初に実行されたとき)
から所定時間以上が経過しているか否かを判定する。こ
の判定は、後述の処理において各センサ装置10から送
信されてRAM22c内に記憶されている送信データを
利用するために、同RAM22cに全てのセンサ装置1
0に関する送信データが記憶されるまで待つ処理であ
り、前記所定時間は各センサ装置10による送信間隔よ
りも若干大きな値に設定されている。イグニッションス
イッチの投入からこの所定時間が経過していなければ、
ステップ101にて「NO」と判定してステップ110
にてプログラムの実行を終了する。イグニッションスイ
ッチの投入からこの所定時間が経過すれば、ステップ1
01にて「YES」と判定してプログラムをステップ1
02以降に進める。
【0028】ステップ102においては、スリープフラ
グSLFが”0”であるか否かを判定する。スリープフ
ラグSLFは、”0”により、警報装置本体20が各タ
イヤの空気圧異常、各センサ装置10の異常などの判定
動作を実行するスリープ解除状態にあることを表す。ま
た、”1”により、警報装置本体20が前記判定動作の
中断中であるスリープ状態であることを表す。スリープ
フラグSLFが”0”であれば、ステップ102にて
「YES」と判定して、ステップ103にて、警報装置
本体20をスリープ状態にするか否かを判定するための
「スリープ判定ルーチン」を実行する。また、スリープ
フラグSLFが”1”であれば、ステップ102にて
「NO」と判定して、ステップ104にて、警報装置本
体20のスリープ状態を解除するか否かを判定する「ス
リープ解除判定ルーチン」を実行する。
【0029】前記ステップ103,104の処理後、ス
テップ105にて再度スリープフラグSLFが”0”で
あるか否かを判定する。スリープフラグSLFが”0”
であれば、ステップ105にて「YES」と判定して、
ステップ106にて各センサ装置10の異常の有無を判
定するとともに、ステップ107にて各タイヤの空気圧
の異常を判定する。一方、スリープフラグSLFが”
1”であれば、ステップ105にて「NO」と判定して
プログラムをステップ110に進め、各センサ装置10
の異常及び各タイマの空気圧の異常を判定することな
く、このプログラムの実行を終了する。
【0030】ステップ106の異常の判定においては、
全てのセンサ装置10のうちで送信データを受信できて
いないセンサ装置が存在する場合、あり得ない送信デー
タを送信しているセンサ装置が存在する場合などに、セ
ンサ装置10の異常を判定する。具体的には、初期にR
AM22cに登録記憶した各自己識別番号データID
と、各センサ装置10から所定時間毎に送信されてRA
M22cに記録した送信データとを参照する。そして、
自己識別番号データIDに対応した送信データが、所定
時間にわたって(少なくとも送信間隔を規定する所定時
間を超えた時間にわたって)、RAM22cに存在しな
い場合にはセンサ装置10が異常であると判定する。ま
た、RAM22cに記憶されている送信データにより表
されたタイヤ空気圧Pt又はタイヤ温度Ttが、理論的
に考えられない高い(又は低い)タイヤ空気圧又はタイ
ヤ温度を表している場合にもセンサ装置10が異常であ
ると判定する。
【0031】このようにして、センサ装置10に関する
異常が判定された場合には、ステップ106にて「YE
S」と判定して、プログラムをステップ108に進め
る。ステップ108においては、表示制御回路27を制
御して、表示器28にてセンサ装置10に異常が発生し
たことを表示する。これにより、運転者は、センサ装置
10の異常を認識することができる。なお、このセンサ
装置の異常をブザー音などの音声により運転者に知らせ
るようにしてもよい。
【0032】ステップ107のタイヤ空気圧の異常の判
定においては、各センサ装置10から所定時間毎に送信
されてRAM22cに記録した送信データのうちでタイ
ヤ空気圧Ptを表すデータを順次読出す。そして、前記
読出したデータにより表されたタイヤ空気圧Ptと基準
タイヤ空気圧Pt0とを順次比較し、タイヤ空気圧Ptが
基準タイヤ空気圧Pt0よりも所定値以上小さいときタイ
ヤ空気圧が異常であると判定する。この判定において
は、同一の自己識別番号データIDに関するタイヤ空気
圧Ptが基準タイヤ空気圧Pt0よりも所定値以上小さい
ことが連続して検出されたときに、はじめてタイヤ空気
圧が異常であると判定するようにして、検出タイヤ空気
圧Ptが一時的に異常値を示しても異常の判定をしない
ようにして異常の誤判定を避けるようにしてもよい。
【0033】このようにして、タイヤ空気圧の異常が判
定された場合には、ステップ107にて「YES」と判
定して、プログラムをステップ109に進める。ステッ
プ109においては、表示制御回路27を制御して、表
示器28にてタイヤ空気圧が異常であることを表示す
る。これにより、運転者は、タイヤの空気圧異常を認識
することができる。なお、このタイヤの空気圧異常をブ
ザー音などの音声により運転者に知らせるようにしても
よい。
【0034】前記のようなセンサ装置10の異常及びタ
イヤの空気圧異常が検出されない場合には、ステップ1
06,107にて共に「NO」と判定して、ステップ1
10にてこのプログラムの実行を終了する。そして、こ
の実行後、所定時間が経過する毎に、このプログラムが
実行されて、センサ装置10の異常及びタイヤの空気圧
異常が検出される。
【0035】次に、前記ステップ103の「スリープ判
定ルーチン」について説明する。この「スリープ判定ル
ーチン」においては、「第1スリープ判定ルーチン」〜
「第3スリープ判定ルーチン」が順次実行される。そし
て、これらのルーチンの実行により全てのタイヤにセン
サ装置10が装着されているか否かを判定して、全ての
タイヤにセンサ装置10が装着されていない場合には、
スリープフラグSLFを”1”すなわち警報装置本体2
0をスリープ状態に設定する。
【0036】「第1スリープ判定ルーチン」の実行は、
図4のステップ200にて開始され、ステップ201に
て、前記登録した全てのセンサ装置10からの送信デー
タを受信していないか(全てのセンサ装置10のうちの
いずれか一つからでも送信データを受信している場合は
「NO」と判定される)を判定する。この場合、RAM
22c内に所定時間毎に記録された送信データに基づい
て、登録されたセンサ装置10(自己識別番号データI
D)毎に、現在から過去に遡って少なくとも送信間隔を
規定する所定時間を若干超える時間内に送信データが記
録されていないセンサ装置10が存在するかを調べる。
少なくとも一つのセンサ装置10に関する送信データが
存在していれば、ステップ201にて「NO」と判定し
て、プログラムをステップ202に進める。ステップ2
02においては、カウント値CT1を「0」に初期設定
し、ステップ207にてこの「第1スリープ判定ルーチ
ン」の実行を終了する。
【0037】登録した全てのセンサ装置10に関する送
信データが存在していなければ、ステップ201にて
「YES」と判定し、プログラムをステップ203,2
04に進める。ステップ203はカウント値CT1に
「1」を加算する処理であり、ステップ204は、カウ
ント値CT1が所定値CT10(CT1≧CT10)以上で
あるか否かを判定する処理であり、前記所定値CT10に
対応する所定時間以上にわたってステップ201にて
「YES」と判定され続けたときにはじめて、ステップ
204にて「YES」と判定され、ステップ205にて
スリープフラグSLFが”1”に設定される。それ以外
の場合には、ステップ204にて「NO」と判定され
て、ステップ207にてこの「第1スリープ判定ルーチ
ン」の実行が終了される。なお、このスリープフラグS
LFは、イグニッションスイッチのオフ後にも保存され
るように、RAM22cの不揮発性領域に記憶しておい
て使用するか、イグニッションスイッチのオフ時に同R
AM22cの不揮発性領域に移しておき、同イグニッシ
ョンスイッチのオン時に前記不揮発性領域から読み出し
て揮発性領域に移して使用するようにする。そして、後
述する「第2及び第3スリープ判定ルーチン」の実行時
におけるスリープフラグSLFの”1”への設定時に
も、同フラグSLFを前記のように不揮発性領域を用い
てイグニッションスイッチのオフ後にも保存されるよう
にする。
【0038】また、ステップ205にてスリープフラグ
SLFが”1”に設定された後には、ステップ206に
て受信フラグRVFを”1”に設定しておく。この受信
フラグRVFは、通常”0”に設定されていて、登録し
た全てのセンサ装置10から送信データを受信しなかっ
たことを条件に、警報装置本体20がスリープ状態に設
定されたときにはじめて”1”に設定されるもので、後
述する第1スリープ解除判定ルーチン(図7,8)にて
利用されるものである。したがって、この受信フラグR
VFに関しても、前記スリープフラグSLFの”1”へ
の設定の場合と同様に、不揮発性領域を用いてイグニッ
ションスイッチのオフ後にも保存されるようにする。そ
して、ステップ206の処理後、ステップ207にてこ
の「第1スリープ判定ルーチン」の実行が終了される。
【0039】このような「第1スリープ判定ルーチン」
によれば、登録した全てのセンサ装置10に関する送信
データが存在しない状態が所定時間以上続いたときには
じめて、スリープフラグSLFが”1”に設定される。
登録した全てのセンサ装置10に関する送信データが存
在しない状態、すなわち警報装置本体20が全てのセン
サ装置10から送信を受けないということは、車両の全
タイヤをサマータイヤからスタッドレスタイヤへ交換
し、逆にスタッドレスタイヤからサマータイヤへ交換し
たことなどにより、交換前のタイヤにはセンサ装置10
が装着されていたにもかかわらず、交換後のタイヤには
センサ装置10が装着されていなかったことが想定され
る。例えば、一つのセンサ装置10に異常が発生してデ
ータ送信不能となる確立を1%と仮定しても、全てのセ
ンサ装置10(本実施形態で4個のセンサ装置)が同時
にデータ送信不能となる確率は10−8という極めて小
さな値になるので、この場合には、タイヤ交換などによ
りタイヤにセンサ装置10が装着されていないと判定し
てもよい。また、警報装置本体20が全てのセンサ装置
10からの送信データを受信しない状態が所定時間以上
続くことを条件としたので、警報装置本体20が何らか
の外乱により送信データを一時的に受信できないことが
あっても、タイヤに対するセンサ装置10の非装着を誤
判定することもなくなる。
【0040】なお、この「第1スリープ判定ルーチン」
においては、ステップ201にて登録されたセンサ装置
10に関して少なくとも現在から過去に遡って送信間隔
を規定する所定時間を若干超える時間内に送信データが
記録されているか否かを調べ、ステップ202〜204
の処理により、警報装置本体20が全てのセンサ装置1
0からの送信データを受信しない状態が所定時間以上継
続しているかを判定するようにした。しかし、前記ステ
ップ202〜204の処理を削除して、登録されたセン
サ装置10に関してRAM22c内に現在から過去に遡
ってそれぞれ記録されている複数ずつの送信データを調
べることにより、警報装置本体20が全てのセンサ装置
10からの送信データを所定時間以上継続して受信して
いないことを判定するようにしてもよい。また、プログ
ラムの簡単化及び迅速処理のために、前記判定条件中の
所定時間の条件を削除することもできる。この場合、図
4のステップ202〜204の処理を削除して、ステッ
プ201の判定結果に基づいてプログラムをステップ2
05に進めるか、ステップ207に進めるようにすれば
よい。
【0041】次に、「第2スリープ判定ルーチン」につ
いて説明する。この「第2スリープ判定ルーチン」は、
送信データをセンサ装置10から受信できている状態
で、車両が走行状態にあればタイヤ空気圧Pt及びタイ
ヤ温度Ttは上昇するという前提のもとに、タイヤに対
するセンサ装置10の非装着を判定するものである。な
お、この「第2スリープ判定ルーチン」は、各タイヤ毎
に順次それぞれ実行されるものである。
【0042】この「第2スリープ判定ルーチン」の実行
は、図5のステップ210にて開始され、ステップ21
1〜214の判定処理を実行する。ステップ211にお
いては、順次指定される一つのセンサ装置10(自己識
別番号データID)に関してRAM22cに記録されて
いる現在から過去に遡った複数の送信データを調べて、
少なくとも現在から過去に遡って送信間隔を規定する所
定時間を若干超える時間内に送信データが存在している
か否かにより、警報装置本体20がセンサ装置10から
の送信データを受信しているか否かを判定する。前記送
信データが存在していれば、ステップ211にて「YE
S」すなわち警報装置本体20がセンサ装置10からの
送信データを受信していると判定する。
【0043】ステップ212においては、車速センサ2
5によって検出された車速Vが所定車速V0(例えば、
30km/h)以上であることを条件に、車両が走行中
であることを判定する。ステップ213,214におい
ては、前記ステップ211の処理により調べた送信デー
タ中のタイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttを表す現在
から過去に遡った複数のデータを調べて、タイヤ空気圧
Pt及びタイヤ温度Ttが上昇傾向にないかを判定す
る。例えば、最も単純には、最も新しい送信データとそ
れよりも一つ前の送信データとを比較して、最も新しい
送信データが一つ前の送信データよりも高くないとき、
タイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttが上昇していない
ことを判定するようにすればよい。
【0044】このような判定の結果、警報装置本体20
がセンサ装置10からの送信データを受信しており、か
つ車両が走行中であるにもかかわらず、タイヤ空気圧P
t及びタイヤ温度Ttが上昇していなければ、ステップ
211〜214にてそれぞれ「YES」と判定して、プ
ログラムをステップ216,217に進める。それ以外
の場合には、プログラムをステップ215に進める。
【0045】これらのステップ215〜217の処理
は、カウント値CT2をカウントアップさせる点及びカ
ウント値CT2と比較される所定値としてCT20を採用
している点を除けば、上記「第1スリープ判定ルーチ
ン」のステップ202〜204の処理と同様である。そ
して、ステップ217にて「YES」と判定されれば、
ステップ218にてスリープフラグSLFを”1”に設
定して、ステップ219にてこの「第2スリープ判定ル
ーチン」の実行を終了する。ステップ215の処理後、
及びステップ217にて「NO」と判定された場合に
も、ステップ219にてこの「第2スリープ判定ルーチ
ン」の実行を終了する。
【0046】そして、一つのセンサ装置10に関する
「第2スリープ判定ルーチン」の実行によりスリープフ
ラグSLFが”1”に設定された場合には、残りのタイ
ヤに装着されたセンサ装置10に関する「第2スリープ
判定ルーチン」を実行する必要はない。しかし、スリー
プフラグSLFが”0”に設定されたままである場合に
は、残りのタイヤに装着されたセンサ装置10に関して
もこの「第2スリープ判定ルーチン」を順次実行する。
【0047】したがって、この「第2スリープ判定ルー
チン」によれば、送信データをセンサ装置10から受信
でき、車両が走行状態にあるにもかかわらず、タイヤ空
気圧Pt及びタイヤ温度Ttが上昇しないことを条件
に、タイヤに対するセンサ装置10の非装着が判定され
るので、簡単に前記非装着が検出される。また、この場
合も、前記状態が所定値CT20に対応した所定時間以上
続くことをタイヤに対するセンサ装置10の非装着の条
件としたので、警報装置本体20が何らかの外乱により
送信データを一時的に受信できないことがあっても、タ
イヤに対するセンサ装置10の非装着を誤判定すること
もなくなる。
【0048】なお、車両の長時間の連続走行時には、タ
イヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttが飽和して同タイヤ
空気圧Pt及びタイヤ温度Ttの上昇は停止するので、
この判定ルーチンの実行は車両の発進から所定時間だけ
行うようにすることが望ましい。この場合、車速Vが
「0」の状態から所定時間が経過するまで、この「第2
スリープ判定ルーチン」を実行し、それ以外のときには
この「第2スリープ判定ルーチン」の実行をしないよう
にすればよい。例えば、ステップ211の前に前記条件
の判定処理を挿入するようにすればよい。
【0049】また、この「第2スリープ判定ルーチン」
においては、タイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttの両
者の上昇がないことを条件としたが、簡単化のために、
タイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttのいずれか一方の
みが上昇してないことを条件とすることも可能である。
この場合、図5のステップ213又はステップ214の
判定処理を省略すればよい。
【0050】また、この「第2スリープ判定ルーチン」
においても、上記「第1スリープ判定ルーチン」の場合
と同様に、プログラムの簡単化及び迅速処理のために、
ステップ215〜217の処理を省略して、前記判定条
件中の所定時間に関する条件を削除することもできる。
【0051】次に、「第3スリープ判定ルーチン」につ
いて説明する。この「第3スリープ判定ルーチン」は、
送信データをセンサ装置10から受信できている状態
で、車両が走行状態にあればタイヤ温度Ttは外気温度
Taに比べて高くなる、すなわち両温度Tt,Taの差
Tt−Taが上昇するという前提のもとに、タイヤに対
するセンサ装置10の非装着を判定するものである。例
えば、センサ装置10を装着したタイヤを別のタイヤに
交換して、同センサ装置10を装着したタイヤをトラン
クに収納した場合には、センサ装置10から送信される
タイヤ温度Ttは外気温度センサ26により検出された
外気温度Taにほぼ等しくなる。なお、この「第3スリ
ープ判定ルーチン」も、各タイヤ毎に順次それぞれ実行
されるものである。
【0052】この「第3スリープ判定ルーチン」の実行
は、図6のステップ220にて開始され、ステップ22
1〜223の判定処理を実行する。ステップ221の送
信データの受信に関する判定、及びステップ222の車
両の走行状態の判定は、上記「第2スリープ判定ルーチ
ン」のステップ211及びステップ212の処理と全く
同じである。ステップ223においては、上記「第2ス
リープ判定ルーチン」の場合と同様に、前記ステップ2
21の処理により調べた送信データ中のタイヤ温度Tt
を表す現在から過去に遡った複数のデータのうちの最も
新しいデータを取出す。また、外気温度センサ26から
外気温度Taを入力して、前記タイヤ温度Ttと外気温
度Taとの差Tt−Taの絶対値|Tt−Ta|が所定
値ΔT以下であるか否かを判定する。
【0053】このような判定の結果、警報装置本体20
がセンサ装置10からの送信データを受信しており、か
つ車両が走行中であるにもかかわらず、タイヤ温度Tt
と外気温度Taとの差Tt−Taの絶対値|Tt−Ta
|が所定値ΔT以下であれば、ステップ221〜223
にてそれぞれ「YES」と判定して、プログラムをステ
ップ225,226に進める。それ以外の場合には、プ
ログラムをステップ224に進める。
【0054】これらのステップ224〜226の処理
は、カウント値CT3をカウントアップさせる点及びカ
ウント値CT3と比較される所定値としてCT30を採用
している点を除けば、上記「第1スリープ判定ルーチ
ン」のステップ202〜204の処理と同様である。そ
して、ステップ226にて「YES」と判定されれば、
ステップ227にてスリープフラグSLFを”1”に設
定して、ステップ228にてこの「第3スリープ判定ル
ーチン」の実行を終了する。ステップ224の処理後、
及びステップ226にて「NO」と判定された場合に
も、ステップ228にてこの「第3スリープ判定ルーチ
ン」の実行を終了する。
【0055】そして、この「第3スリープ判定ルーチ
ン」の場合も、同ルーチンの実行によりスリープフラグ
SLFが”1”に設定された場合には、残りのタイヤに
装着されたセンサ装置10に関して「第3スリープ判定
ルーチン」を実行する必要はない。しかし、スリープフ
ラグSLFが”0”に設定されたままである場合には、
残りのタイヤに装着されたセンサ装置10に関しても新
たに「第3スリープ判定ルーチン」を順次実行する。
【0056】したがって、この「第3スリープ判定ルー
チン」によれば、送信データをセンサ装置10から受信
でき、車両が走行状態にあるにもかかわらず、タイヤ温
度Ttと外気温度Taとの差Tt−Taの絶対値|Tt
−Ta|が所定値ΔT以下であることを条件に、タイヤ
に対するセンサ装置10の非装着が判定されるので、簡
単に前記非装着が検出される。また、この場合も、前記
状態が所定値CT30に対応した所定時間以上続くことを
前記非装着の条件としたので、警報装置本体20が何ら
かの外乱により送信データを一時的に受信できないこと
があっても、タイヤに対するセンサ装置10の非装着を
誤判定することもなくなる。
【0057】なお、この「第3スリープ判定ルーチン」
の判定は車両の走行によるタイヤ温度Ttの上昇を根拠
とするものであるので、車両の発進開始直後にはタイヤ
温度Ttの上昇が不充分であることも考えられる。した
がって、タイヤに対するセンサ装置10の非装着の誤判
定を避けるために、車両走行開始直後にはこの「第3ス
リープ判定ルーチン」の実行をしないようにするとよ
い。例えば、ステップ221の前に、前記条件の判定処
理を挿入するようにすればよい。
【0058】また、この「第3スリープ判定ルーチン」
においては、タイヤ温度Ttと外気温度Taとの差Tt
−Taの絶対値|Tt−Ta|が所定値ΔT以下である
ことを条件に、タイヤに対するセンサ装置10の非装着
を検出するようにした。しかし、このセンサ装置10の
非装着の根拠は、車両が走行すれば、タイヤ温度Ttが
外気温度Taに比べて上昇することを根拠としているの
で、タイヤ温度Ttから外気温度Taを差し引いた差T
t−Taが所定値ΔT以下であることを条件にタイヤに
対するセンサ装置10の非装着を検出するようにしても
よい。この場合、ステップ223の判定処理を、Tt−
Ta≦ΔTの比較判定処理に変更すればよい。
【0059】また、この「第3スリープ判定ルーチン」
においても、上記「第1スリープ判定ルーチン」の場合
と同様に、プログラムの簡単化及び迅速処理のために、
ステップ225〜227の処理を省略して、前記判定条
件中の所定時間に関する条件を削除することもできる。
【0060】そして、前記「第1スリープ判定ルーチ
ン」〜「第3スリープ判定ルーチン」の実行により、タ
イヤに対するセンサ装置10の非装着が判定されてスリ
ープフラグSLFが”1”に設定されると、上述のよう
に図3のステップ106,108によるセンサ装置10
の異常検出処理及び異常警報処理と、ステップ107,
109によるタイヤ空気圧Ttの異常検出処理及び異常
警報処理が実行されなくなる。したがって、センサ装置
10を装着してないタイヤが車両に実装された場合に
は、運転者に対するセンサ装置10の異常の通知及びタ
イヤ空気圧Ttの異常の通知が自動的に中断されるの
で、運転者がこれらの通知機能を解除することを忘れて
も、センサ装置10の異常の誤った通知及びタイヤ空気
圧Ttの異常の誤った通知がなされることを回避でき
る。
【0061】また、上記スリープ判定処理(図3のステ
ップ103)においては、「第1スリープ判定ルーチ
ン」〜「第3スリープ判定ルーチン」の実行を行うよう
にしたが、これらの一つのルーチンのみを実行したり、
いずれか二つのルーチンを実行するようにしてもよい。
【0062】次に、図3のステップ104の「スリープ
解除判定ルーチン」について説明する。この「スリープ
解除判定ルーチン」においては、「第1スリープ解除判
定ルーチン」〜「第3スリープ解除判定ルーチン」が順
次実行される。そして、これらのルーチンの実行により
全てのタイヤにセンサ装置10が装着されているか否か
を判定して、全てのタイヤにセンサ装置10が装着され
ている場合(全てのタイヤのうちの一つでもセンサ装置
10が装着されていない場合を除く)には、スリープフ
ラグSLFを”0”すなわち警報装置本体20のスリー
プ状態を解除する。
【0063】「第1スリープ解除判定ルーチン」の実行
は、図7のステップ300にて開始され、ステップ30
1にて受信フラグRVFが”1”であるか否かを判定す
る。受信フラグRVFが”1”であり、登録した全ての
センサ装置10から送信データを受信しなかったことを
条件に、警報装置本体20がスリープ状態に設定されて
いたときには、ステップ301にて「YES」と判定し
てプログラムをステップ302以降に進める。それ以外
の場合には、ステップ301にて「NO」と判定して、
ステップ306にてこの「第1スリープ解除判定ルーチ
ン」の実行を終了する。
【0064】ステップ302においては、前記登録した
全てのセンサ装置10からの送信データを受信している
か(全てのセンサ装置10のうちで一つからの送信デー
タでも受信されてない場合は「NO」と判定する)を判
定する。具体的には、登録された全てのセンサ装置10
(自己識別番号データID)に関して、現在から過去に
遡って送信間隔を規定する所定時間を若干超える時間内
に全ての送信データがRAM22cに記録されている否
かを調べる。全てのセンサ装置10(自己識別番号デー
タID)に関する送信データが記録されていれば、ステ
ップ302にて「YES」と判定して、プログラムをス
テップ303に進める。登録された全てのセンサ装置1
0(自己識別番号データID)のうちで、送信データが
記録されていないセンサ装置10が一つでも存在すれ
ば、ステップ302にて「NO」と判定して、ステップ
306にてこの「第1スリープ解除判定ルーチン」の実
行を終了する。
【0065】ステップ303においては、車速センサ2
5により検出された車速Vが所定車速V0(例えば、3
0km/h)以上であることを条件に、車両が走行状態
にあるか否かを判定する。車両が走行状態にあれば、ス
テップ303にて「YES」と判定して、ステップ30
4にてスリープフラグSLFを”0”に戻すとともに、
ステップ305にて受信フラグRVFも”0”に戻して
おく。そして、ステップ306にて、この「第1スリー
プ解除判定ルーチン」の実行を終了する。なお、このよ
うに”0”に戻されたスリープフラグSLF及び受信フ
ラグRVFに関しても、上述した両フラグSLF,RV
Fの”1”への設定の場合と同様に、不揮発性領域を用
いてイグニッションスイッチのオフ後にも保存されるよ
うにする。また、このことは、後述する変形例に係る
「第1スリープ解除判定ルーチン」及び「第2及び第3
スリープ解除判定ルーチン」においても同様である。
【0066】この「第1スリープ解除判定ルーチン」に
よれば、登録した全てのセンサ装置10からの送信デー
タを受信しなかったことを条件に、警報装置本体20が
スリープ状態に設定されていた状態から、登録した全て
のセンサ装置10からの送信データを受信した状態に変
化したとき、スリープフラグSLFを”0”に戻す、す
なわち警報装置本体20のスリープ状態を解除するよう
にした。これは、上述した警報装置本体20のスリープ
状態への設定時におけるタイヤ交換をもとに戻したこと
に対応するもので、タイヤに対するセンサ装置10の装
着が的確に判定される。また、ステップ303の処理に
よって車両が走行していることを条件に警報装置本体2
0のスリープ状態を解除するようにした。これにより、
センサ装置10を装着してないタイヤを有する車両が車
庫内などに停止しており、かつ上述のタイヤ交換により
センサ装置10を装着したタイヤが前記車庫内などに置
かれていた場合に、警報装置本体20により、車両に装
備されたタイヤにセンサ装置10が装着されているとの
誤判定を回避することができる。
【0067】なお、このステップ303の判定処理を削
除しても、スリープフラグSLFは一旦”0”に戻され
るものの、車両が車庫などから離れれば、上述した「第
1スリープ判定ルーチン」の実行により同フラグSLF
はふたたび”1”に設定される。したがって、このステ
ップ303の判定処理を削除して、ステップ302にて
「YES」と判定された場合にプログラムをステップ3
04に直接進めるようにしてもよい。
【0068】また、この「第1スリープ解除判定ルーチ
ン」を図8に示すように変形することもできる。この変
形例は、前記登録した全てのセンサ装置10から送信デ
ータを受信し、かつ車両が走行状態にあることが所定時
間以上継続したときにはじめてスリープフラグSLF
を”0”に戻すようにしたものである。この変形例に係
る「第1スリープ解除判定ルーチン」においては、ステ
ップ310の実行開始後、ステップ311にてカウント
フラグCTFが”0”であるか否かを判定する。このカ
ウントフラグCTFは、”1”により登録した全てのセ
ンサ装置10から送信データを受信しかつ車両が走行状
態にあることが検出された状態を表し、”0”によりそ
れ以外の状態を表す。最初、カウントフラグCTFは”
0”に設定されているので、ステップ311にて「YE
S」と判定して、プログラムをステップ312以降に進
める。ステップ312〜314の判定処理は前記図7の
ステップ301〜303の判定処理と同様な処理であ
り、前記と同様な判定条件が成立するまで、ステップ3
12〜314のいずれかにて「NO」と判定して、ステ
ップ325にてこの「第1スリープ解除判定ルーチン」
の実行を終了する。
【0069】一方、前記判定条件が成立してステップ3
12〜314にてそれぞれ「YES」と判定されると、
ステップ315にてカウントフラグCTFを”1”に設
定し、ステップ316にてカウント値CT4を「0」に
初期設定して、ステップ325にてこの「第1スリープ
解除判定ルーチン」の実行を終了する。
【0070】そして、次にこの「第1スリープ解除判定
ルーチン」が実行されるとき、ステップ311にて「N
O」と判定されて、プログラムはステップ317以降に
進められるようになる。ステップ317,318におい
ては、ステップ313,314と同様に、前記登録した
全てのセンサ装置10から送信データを受信している
か、及び車両が走行状態にあるかがそれぞれ判定され
る。そして、前記状態が続き、ステップ317,318
にて共に「YES」と判定され続けている限り、ステッ
プ319のカウントアップ処理が実行される。そして、
カウント値CT4が所定値CT40に達すると、ステップ
321にて「YES」と判定し、ステップ322,32
3にて前記図7のステップ304,305の処理と同様
にスリープフラグSLF及び受信フラグRVFを”0”
に戻す。そして、ステップ305にてカウントフラグC
TFも”0”に戻した後、ステップ325にてこの「第
1スリープ判定解除ルーチン」の実行を終了する。
【0071】また、登録した全てのセンサ装置10から
送信データを受信し、かつ車両が走行状態にあるという
前記状態が所定値CT40に対応した所定時間以上続かな
ければ、ステップ317,318のいずれかにて「N
O」と判定して、ステップ320にてカウントフラグC
TFを”0”に戻して、ステップ325にてこの「第1
スリープ解除判定ルーチン」の実行を終了する。この場
合には、この「第1スリープ解除判定ルーチン」がふた
たび実行されると、ステップ311における「YES」
との判定のもとに、ステップ312以降の処理がふたた
び実行されるようになる。
【0072】このような変形例に係る「第1スリープ解
除判定ルーチン」によれば、登録した全てのセンサ装置
10から送信データを受信し、かつ車両が走行状態にあ
ることが所定時間以上連続したときにはじめてスリープ
フラグSLFが”0”に戻されるので、タイヤへのセン
サ装置10の装着がより精度よく検出されるようにな
る。
【0073】次に、「第2スリープ解除判定ルーチン」
について説明する。この「第2スリープ解除判定ルーチ
ン」は、上述した「第2スリープ判定ルーチン」に対応
するもので、車両が走行状態にあればタイヤ空気圧Pt
及びタイヤ温度Ttが上昇するという前提のもとに、タ
イヤに対するセンサ装置10の装着を判定するものであ
る。ただし、この場合には、全てのタイヤすなわち全て
の登録したセンサ装置10に関してタイヤ空気圧Pt及
びタイヤ温度Ttに関する上昇条件が成立した場合にの
み、スリープフラグSLFが”0”に戻される。
【0074】この「第2スリープ解除判定ルーチン」の
実行は、図9のステップ330にて開始され、ステップ
331〜334の判定処理を実行する。ステップ331
においては、全てのセンサ装置10(自己識別番号デー
タID)に関してRAM22cに記録されている現在か
ら過去に遡った複数の送信データを調べて、現在から過
去に遡って送信間隔を規定する所定時間を若干超える時
間内に送信データが存在しているか否かにより、警報装
置本体20がセンサ装置10からの送信データを受信し
ているか否かを判定する。前記全てのセンサ装置10に
関する送信データが存在していれば、ステップ331に
て「YES」すなわち警報装置本体20がセンサ装置1
0からの送信データを受信していると判定する。
【0075】ステップ332においては、車速センサ2
5によって検出された車速Vが所定車速V0(例えば、
30km/h)以上であることを条件に、車両が走行中
であることを判定する。ステップ333,334におい
ては、前記ステップ331の処理により調べた送信デー
タ中のタイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttを表す現在
から過去に遡った複数のデータをセンサ装置10毎に調
べて、全てのセンサ装置10に関するタイヤ空気圧Pt
及びタイヤ温度Ttが上昇傾向にあるかを判定する。例
えば、最も単純には、最も新しい送信データとそれより
も一つ前の送信データとを比較して、最も新しい送信デ
ータが一つ前の送信データよりも所定値以上高ければ、
タイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttが上昇しているこ
とを判定するようにすればよい。
【0076】このような判定の結果、警報装置本体20
が全てのセンサ装置10からの送信データを受信してお
り、車両が走行中であり、かつ全てのセンサ装置10に
関するタイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttが上昇して
いれば、ステップ331〜334にてそれぞれ「YE
S」と判定して、プログラムをステップ335,336
に進める。そして、ステップ335にてカウント値CT
5を「1」だけカウントアップして、ステップ336に
て同カウント値CT5が所定値CT50以上である否かを
判定する。カウント値CT5が所定値CT50未満であれ
ば、ステップ336にて「NO」と判定して、ステップ
339にてこの「第2スリープ解除判定ルーチン」の実
行を終了する。また、前記データ受信、車両の走行中、
タイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Ttに関する条件が成
立しなければ、ステップ331〜334のいずれかにて
「NO」と判定し、ステップ337にてカウント値CT
5を「0」に初期設定して、ステップ339にてこの
「第2スリープ解除判定ルーチン」の実行を終了する。
【0077】前記データ受信、車両の走行中、タイヤ空
気圧Pt及びタイヤ温度Ttに関する条件が成立して、
ステップ332〜334にて「YES」と判定され続け
ると、ステップ335の処理によりカウント値CT5が
徐々に大きくなる。そして、カウント値CT5が所定値
CT50以上になると、ステップ336にて「YES」と
判定し、ステップ338にてスリープフラグSLFを”
0”に戻して、ステップ339にてこの「第2スリープ
解除判定ルーチン」の実行を終了する。
【0078】したがって、この「第2スリープ解除判定
ルーチン」によれば、全てのセンサ装置10からの送信
データを受信でき、車両が走行状態にあり、かつタイヤ
空気圧Pt及びタイヤ温度Ttが上昇していることを条
件に、タイヤに対するセンサ装置10の装着が判定され
るので、簡単に前記装着が検出される。また、この場合
も、前記状態が所定値CT50に対応した所定時間以上続
くことをタイヤに対するセンサ装置10の装着の条件と
したので、タイヤに対するセンサ装置10の装着を確実
に判定することができる。
【0079】なお、この「第2スリープ解除判定ルーチ
ン」においては、タイヤ空気圧Pt及びタイヤ温度Tt
の両者の上昇を条件としたが、簡単化のために、タイヤ
空気圧Pt及びタイヤ温度Ttのいずれか一方のみの上
昇を条件とすることも可能である。この場合、図5のス
テップ333又はステップ334の判定処理を省略すれ
ばよい。
【0080】また、この「第2スリープ解除判定ルーチ
ン」においても、上記「第1スリープ解除判定ルーチ
ン」の場合と同様に、プログラムの簡単化及び迅速処理
のために、ステップ335〜337の処理を省略して、
前記判定条件中の所定時間に関する条件を削除すること
もできる。
【0081】次に、「第3スリープ解除判定ルーチン」
について説明する。この「第3スリープ解除判定ルーチ
ン」は、上述の「第3スリープ判定ルーチン」(図6)
に対応するもので、車両が走行状態にあればタイヤ温度
Ttは外気温度Taに比べて高くなる、すなわち両温度
Tt,Taの差Tt−Taが上昇するという前提のもと
に、タイヤに対するセンサ装置10の装着を判定するも
のである。ただし、この場合にも、全てのタイヤすなわ
ち全ての登録したセンサ装置10に関して外気温度Ta
に対するタイヤ温度Ttの上昇条件が成立した場合にの
み、スリープフラグSLFが”0”に戻される。
【0082】この「第3スリープ解除判定ルーチン」の
実行は、図10のステップ340にて開始され、ステッ
プ341〜343の判定処理を実行する。ステップ34
1の送信データの受信に関する判定、及びステップ34
3の車両の走行状態の判定は、上記「第2スリープ解除
判定ルーチン」のステップ331及びステップ332の
処理と全く同じである。ステップ343においては、上
記「第2スリープ解除判定ルーチン」の場合と同様に、
前記ステップ341の処理により調べた全てのセンサ装
置10に関する送信データ中のタイヤ温度Ttを表す現
在から過去に遡った複数のデータのうちの最も新しいデ
ータ値を取出す。また、外気温度センサ26から外気温
度Taを入力して、前記各タイヤ温度Ttと外気温度T
aとの差Tt−Taがそれぞれ所定値ΔT以上であるか
否かを判定する。
【0083】このような判定の結果、警報装置本体20
が全てのセンサ装置10からの送信データを受信してお
り、車両が走行中であり、かつ全てのセンサ装置10に
関するタイヤ温度Ttと外気温度Taとの差Tt−Ta
が所定値ΔT以上であれば、ステップ341〜343に
てそれぞれ「YES」と判定して、プログラムをステッ
プ344,345に進める。それ以外の場合には、プロ
グラムをステップ346に進める。
【0084】これらのステップ344〜346の処理
は、カウント値CT6をカウントアップさせる点及びカ
ウント値CT6と比較される所定値としてCT60を採用
している点を除けば、上記「第2スリープ解除判定ルー
チン」のステップ335〜337の処理と同様である。
そして、ステップ345にて「YES」と判定されれ
ば、ステップ347にてスリープフラグSLFを”0”
に戻して、ステップ348にてこの「第3スリープ解除
判定ルーチン」の実行を終了する。ステップ346の処
理後、及びステップ345にて「NO」と判定された場
合にも、ステップ348にてこの「第2スリープ判定ル
ーチン」の実行を終了する。
【0085】したがって、この「第3スリープ解除判定
ルーチン」によれば、送信データをセンサ装置10から
受信でき、車両が走行状態にあり、タイヤ温度Ttと外
気温度Taとの差Tt−Taが所定値ΔT以上であるこ
とを条件に、タイヤに対するセンサ装置10の装着が判
定されるので、簡単に前記装着が検出される。また、こ
の場合も、前記状態が所定値CT60に対応した所定時間
以上続くことを前記装着の条件としたので、タイヤに対
するセンサ装置10の装着が確実に判定されることにな
る。
【0086】なお、この「第3スリープ解除判定ルーチ
ン」においても、上記「第2スリープ解除判定ルーチ
ン」の場合と同様に、プログラムの簡単化及び迅速処理
のために、ステップ344〜346の処理を省略して、
前記判定条件中の所定時間の条件を削除することもでき
る。
【0087】そして、前記「第1スリープ解除判定ルー
チン」〜「第3スリープ解除判定ルーチン」の実行によ
り、タイヤに対するセンサ装置10の装着が判定されて
スリープフラグSLFが”0”に戻されると、上述のよ
うに図3のステップ106,108によるセンサ装置1
0の異常検出処理及び異常警報処理と、ステップ10
7,109によるタイヤ空気圧Ttの異常検出処理及び
異常警報処理が再開されるようになる。したがって、セ
ンサ装置10を装着したタイヤが車両に実装された場合
には、運転者に対するセンサ装置10の異常の通知及び
タイヤ空気圧Ttの異常の通知が自動的に再開されるの
で、運転者がこれらの通知機能を再開させる操作を忘れ
ても、センサ装置10の異常の通知及びタイヤ空気圧T
tの通知が自動的になされるようになる。
【0088】なお、上記スリープ判定処理(図3のステ
ップ103)においては、「第1スリープ解除判定ルー
チン」〜「第3スリープ解除判定ルーチン」の実行を行
うようにしたが、これらの一つのルーチンのみを行った
り、いずれか二つのルーチンを実行するようにしてもよ
い。
【0089】また、上記実施形態においては、センサ装
置10はタイヤ空気圧Ptを表すデータを警報装置本体
20に送信し、同本体20側にてタイヤ空気圧Ptの異
常を判定して表示するようにした。しかし、センサ装置
10内に、タイヤ空気圧Ptの異常を判定する回路装置
又は機構を内蔵させて、同センサ装置10から警報装置
本体20にタイヤ空気圧Ptの異常を表すデータを送信
するようにして、このデータに基づいて警報装置本体2
0がタイヤ空気圧の異常を表示するようにしてもよい。
【0090】また、警報装置本体20は、本発明に係る
タイヤ空気圧に関する情報としてタイヤ空気圧Ptが異
常に低下したときタイヤ空気圧の異常を表示するように
したが、この異常の表示に代え又は加えて、同タイヤ空
気圧に関する情報としてタイヤ空気圧Ptそのもの、又
はタイヤ空気圧Ptを高い、普通、やや低い、極めて低
いなどの複数段階に分けて表示するょうにしてもよい。
【0091】また、上記実施形態においては、登録され
た全てのセンサ装置10のうちの少なくとも一つのセン
サ装置10がタイヤに装着されていない場合にも、警報
装置本体20は全てのタイヤに対してタイヤ空気圧及び
センサ装置10自体の異常の通知をスリープ状態に設定
するようにした。しかし、これに代えて、センサ装置1
0が装着されていないタイヤのみに対してタイヤ空気圧
及びセンサ装置10の異常の通知をスリープ状態にする
ようにしてもよい。この場合、上記「第1スリープ判定
ルーチン」及び「第1スリープ解除判定ルーチン」を除
いて、「第2及び第3スリープ判定ルーチン」及び「第
2及び第3スリープ解除判定ルーチン」を各センサ装置
10毎にそれぞれ実行して、警報装置本体20における
スリープ状態及びスリープ状態の解除を同各センサ装置
10毎にそれぞれ行うようにすればよい。
【0092】また、上記実施形態においては、警報装置
本体20は常に一定の時間間隔でタイヤ空気圧の異常判
定、センサ装置10自体の異常判定、スリープ状態への
判定、及びスリープ解除状態への判定を行うようにした
が、センサ装置10からデータの送信時にも前記判定を
行うようにしてもよい。また、イグニッションスイッチ
の投入直後、タイヤの空気圧の変動が検出されたとき
(特に、タイヤ空気圧が低下したとき)などには、上記
各判定の頻度を高くするようにしてもよい。これらの場
合、タイマ22dにより実行される図3のプログラムの
実行頻度を前記条件にしたがって変更すればよい。ま
た、これらの場合、センサ装置10側においても送信デ
ータを送信する頻度を高くするとよい。
【0093】さらに、イグニッションスイッチの投入直
後、タイヤ空気圧が変動した場合にのみ、図3のスリー
プ判定処理、スリープ解除判定処理及びタイヤ空気圧の
異常判定処理を実行するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 センサ装置の回路ブロック図である。
【図2】 警報装置本体の回路ブロック図である。
【図3】 図2のマイクロコンピュータ部にて実行され
るプログラムのフローチャートである。
【図4】 図3のスリープ判定ルーチンにて実行される
第1スリープ判定ルーチンのフローチャートである。
【図5】 図3のスリープ判定ルーチンにて実行される
第2スリープ判定ルーチンのフローチャートである。
【図6】 図3のスリープ判定ルーチンにて実行される
第3スリープ判定ルーチンのフローチャートである。
【図7】 図3のスリープ解除判定ルーチンにて実行さ
れる第1スリープ解除判定ルーチンのフローチャートで
ある。
【図8】 同第1スリープ解除判定ルーチンの変形例を
示すフローチャートである。
【図9】 図3のスリープ解除判定ルーチンにて実行さ
れる第2スリープ解除判定ルーチンのフローチャートで
ある。
【図10】 図3のスリープ解除判定ルーチンにて実行
される第3スリープ解除判定ルーチンのフローチャート
である。
【符号の説明】
10…センサ装置、11…タイヤ空気圧センサ、12…
タイヤ温度センサ、13…操作スイッチ、14…送信回
路、14a…IDメモリ、14b…タイマ回路、15…
アンテナ、16…電池、20…警報装置本体、22…マ
イクロコンピュータ部、24…受信回路、24a…アン
テナ、25…車速センサ、26…外気温度センサ、28
…表示器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08 G01L 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のタイヤに装着されてタイヤ空気圧を
    検出するとともに同検出されたタイヤ空気圧を表す信号
    を送信するセンサ装置からの信号を受信する受信手段
    と、前記受信した信号に基づいてタイヤ空気圧に関する
    情報を運転者に通知する空気圧情報通知手段と、少なく
    とも前記センサ装置からの信号の受信がないことを条件
    に同センサ装置の異常を判定して同異常を運転者に通知
    するセンサ異常通知手段とを備えたタイヤ空気圧警報装
    置において、 前記センサ装置がタイヤに装着されているか否かを検出
    し、同センサ装置がタイヤに装着されていないことを検
    出したとき、少なくとも前記センサ異常通知手段による
    運転者へのセンサ装置の異常の通知を中断する中断手段
    を設けたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載したタイヤ空気圧警報
    装置において、 前記中断手段によって前記センサ異常通知手段による運
    転者への異常の通知が中断された状態で、前記センサ装
    置がタイヤに装着されているか否かを検出し、同センサ
    装置がタイヤに装着されていることを検出したとき、少
    なくとも前記センサ異常通知手段による運転者へのセン
    サ装置の異常の通知の中断を解除する中断解除手段を設
    けたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1または2に記載したタイヤ空
    気圧警報装置において、 前記センサ装置は車両の複数のタイヤにそれぞれ装着さ
    れるものであるとともに、前記受信手段は各センサ装置
    からの信号をそれぞれ受信するものであり、 前記中断手段は、前記受信手段が各タイヤにそれぞれ装
    着された全てのセンサ装置からの信号を受信しないこと
    を条件に、前記センサ装置がタイヤに装着されていない
    ことを検出するものであるタイヤ空気圧警報装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1または2に記載したタイヤ空
    気圧警報装置において、 前記中断手段は、タイヤの状態を表し車両の走行に伴い
    変化する物理量が車両走行中に変化していないことを条
    件に、前記センサ装置がタイヤに装着されていないこと
    を検出するものであるタイヤ空気圧警報装置。
  5. 【請求項5】前記請求項2に記載したタイヤ空気圧警報
    装置において、 前記センサ装置は車両の複数のタイヤにそれぞれ装着さ
    れるものであるとともに、前記受信手段は各センサ装置
    からの信号をそれぞれ受信するものであり、 前記中断解除手段は、前記受信手段が各タイヤにそれぞ
    れ装着された全てのセンサ装置からの信号を受信してい
    ない状態から、前記受信手段が各タイヤにそれぞれ装着
    された全てのセンサ装置からの信号を受信した状態に変
    化したことを条件に、前記センサ装置がタイヤに装着さ
    れていることを検出するものであるタイヤ空気圧警報装
    置。
  6. 【請求項6】前記請求項2に記載したタイヤ空気圧警報
    装置において、 前記中断解除手段は、タイヤの状態を表し車両の走行に
    伴い変化する物理量が車両走行中に変化していることを
    条件に、前記センサ装置がタイヤに装着されていること
    を検出するものであるタイヤ空気圧警報装置。
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