JP3960044B2 - 自動車の空気圧警報装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の空気圧警報装置に関し、特に、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制可能な自動車の空気圧警報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の各タイヤの空気圧を検出し、検出されたタイヤ空気圧をタイヤの空気圧状態としてユーザーに警報することは知られている。例えば、各タイヤに備えられた空気圧センサは、受信機を備えた警報制御用の制御ユニットに検出されたタイヤ空気圧検出信号の無線送信を行い、制御ユニットは、その無線送信されたタイヤ空気圧検出信号を受信し、受信したタイヤ空気圧検出信号と予め記憶された適正空気圧との偏差に基づいてタイヤ空気圧の不足状態を判定し、警報機に警報するようになっている。ところで、上記受信機は、他車からのタイヤ空気圧検出信号を誤って受信する可能性があることから、送信されたタイヤ空気圧検出信号が自車のものであるか他車のものであるかを識別する必要がある。そこで、特許第3061047号公報には、空気圧センサから制御ユニットの受信機に対しタイヤ識別情報を無線送信するとともに、受信機において受信したタイヤ識別情報の内、受信頻度の高い方から自車のタイヤ個数分のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として制御ユニットに登録することが開示されているこのような先行技術によれば、受信機にとっては自車に装着されたタイヤの送信機が最も近く、受信頻度が高くなることから、自車のタイヤ識別情報の登録が確実に行えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のような先行技術においても、自車に対して他車が比較的長時間に亘って接近するような場合、誤って他車のタイヤを自車のタイヤとしてタイヤ識別情報を登録してしまうという問題がある。つまり、送信機は各空気圧センサ毎に備えられるのに対して、受信機は1つの受信機で共用する場合、受信機は、全ての空気圧センサからのタイヤ空気圧検出信号を確実に受信するためにはその受信感度を高く、受信方向を広く設定する必要がある。ところが、受信感度、受信方向のばらつきによっては、自車のタイヤに備えられた空気圧センサからの空気圧検出信号よりも他車の空気圧センサからの空気圧検出信号の受信頻度が高くなる場合がある。このような問題は、自車に対する他車の接近が一時的なものであれば受信頻度が高くなることはなく問題ないが、自車に対する他車の接近状態が所定時間継続するような場合、例えば、駐車場等での停車状態、渋滞走行、他車と併走するような高速道路走行の時は、他車のタイヤ識別情報を継続的に受信することになり、誤って他車のタイヤ識別情報を登録する懸念がある。尚、受信機を各送信機毎に対応させて備え、受信機の受信感度、受信方向を対応する送信機からの空気圧検出信号のみを受信するように設定すれば、他車からのタイヤ識別情報の受信を抑制することができるものの、受信機の数が増加し、自動車コストの増加を招く。また、タイヤ識別情報の登録の必要性は、ユーザーが把握しているものであって、ユーザーが許可するような状況以外の状況下において、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として勝手に登録が行われないことが望まれている。
【0004】
本発明は、以上のような問題に勘案してなされたもので、その目的は、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制可能な自動車の空気圧警報装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、自動車の各タイヤに装着されタイヤ空気圧情報を検出する空気圧センサと、上記タイヤの空気圧状態を警報する警報機と、該警報機にタイヤの空気圧状態を警報させる制御ユニットとを備え、上記各空気圧センサには、検出されたタイヤ空気圧情報及び各空気圧センサ毎に各々設定された異なるタイヤ識別情報を送信する送信機が備えられる一方、上記制御ユニットには、上記送信機からの送信された各情報を受信する受信機と、上記タイヤの適正空気圧を記憶する適正空気圧記憶手段と、該適正空気圧記憶手段に記憶された適正空気圧と上記空気圧センサにより検出されたタイヤ空気圧情報との関係に基づいてタイヤ空気圧の状態を判定する判定手段と、該判定手段によりタイヤ空気圧の過不足状態が判定された時上記警報機に警報させる警報制御手段と、上記受信機において受信した異なるタイヤ識別情報の内、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録するタイヤ識別情報登録手段と、所定の登録規制条件下では、上記タイヤ識別情報登録手段による登録を規制するタイヤ識別情報登録規制手段とが備えられるよう構成されている。このため、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されるような所定の登録規制条件下にある時、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録することが規制されるため、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。また、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、自動車が停車状態にある時、上記空気圧セ ンサからの情報を検出すると共に、所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成してある。このため、自車に対する他車の接近状態が継続すると想定される停車状態にある時は、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録することが規制されるため、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。
【0006】
本発明の第の構成において、自動車の各タイヤに装着されタイヤ空気圧情報を検出する空気圧センサと、上記タイヤの空気圧状態を警報する警報機と、該警報機にタイヤの空気圧状態を警報させる制御ユニットとを備え、上記各空気圧センサには、検出されたタイヤ空気圧情報及び各空気圧センサ毎に各々設定された異なるタイヤ識別情報を送信する送信機が備えられる一方、上記制御ユニットには、上記送信機からの送信された各情報を受信する受信機と、上記タイヤの適正空気圧を記憶する適正空気圧記憶手段と、該適正空気圧記憶手段に記憶された適正空気圧と上記空気圧センサにより検出されたタイヤ空気圧情報との関係に基づいてタイヤ空気圧の状態を判定する判定手段と、該判定手段によりタイヤ空気圧の過不足状態が判定された時上記警報機に警報させる警報制御手段と、上記受信機において受信した異なるタイヤ識別情報の内、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録するタイヤ識別情報登録手段と、所定の登録規制条件下では、上記タイヤ識別情報登録手段による登録を規制するタイヤ識別情報登録規制手段とが備えられるよう構成され、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、自動車が渋滞状態にある時所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成してある。本発明の第の構成によれば、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されるような所定の登録規制条件下にある時、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録することが規制されるため、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。また、自車に対する他車の接近状態が継続すると想定される渋滞状態にある時は、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録することが規制されるため、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。
【0007】
本発明の第の構成において、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、所定の登録規制条件下であっても、自動車に装着し得るタイヤ数に対応した数のタイヤ識別情報のみが受信される状態が所定時間継続した時、受信しているタイヤ数に対応した数のタイヤ識別情報を新たなタイヤ識別情報として登録できるよう登録規制が解除可能に構成してある。タイヤ交換が行われた場合、交換後のタイヤに対応したタイヤ識別情報を自車の制御ユニットに直ちに登録更新する必要があるが、自動車が停車状態等自車に対する他車の接近状態が継続すると想定される所定の登録規制条件下であれば、その登録は規制される。ところが、停車状態等の所定の登録規制条件下であっても、実際には自車に対して他車が接近していない場合、受信されるタイヤ識別情報は自車に装着し得るタイヤ数(スペアタイヤも含む)に対応した数のタイヤ識別情報しか受信されず、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることはない。本発明の第の構成によれば、自車に装着されたタイヤ数に対応した数のタイヤ識別情報のみが受信される状態が所定時間継続した時は、自車の周りに他車が存在しないと判定されるため、その受信したタイヤ識別情報を新たな自車のタイヤ識別情報として直ちに登録することができる。
【0008】
本発明の第の構成において、上記制御ユニットは、ユーザーによるタイヤ交換情報の入力が可能に構成されるとともに、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、ユーザーによるタイヤ交換情報に基づいてタイヤ交換が実行されていないことが判定された時所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成してある。通常、タイヤ識別情報登録更新は、タイヤ交換直後以外はその必要がない。本発明の第の構成によれば、ユーザーによってタイヤ交換情報が入力され、タイヤ交換が実行されていないことが判定された時は、タイヤ登録が規制されるため、他車のタイヤ識別情報を誤って登録されることを抑制することができる。
【0009】
本発明の第の構成において、上記制御ユニットは、イグニッションスイッチの作動状態を検出する作動状態検出手段を備えるとともに、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、上記作動状態検出手段によりイグニッションスイッチのオフ状態からオン状態への移行が検出された時、上記警報機にタイヤ交換確認用の警報を行うとともに、該警報後のタイヤ交換情報に基づいてタイヤ交換の有無を判定し、タイヤ交換がなされていない時所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成してある。本発明の第の構成によれば、イグニッションスイッチをオフ状態からオン状態に切換えた時、タイヤが交換されたか否か警報機によって警報することによってユーザーに確認を求める。そして、ユーザーによって入力されたタイヤ交換情報に基づいてタイヤ交換の有無を判定し、タイヤ交換がなされていない時は、タイヤ識別情報の登録が規制されるため、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。
【0010】
発明の第の構成において、自動車の各タイヤに装着されタイヤ空気圧情報を検出する空気圧センサと、上記タイヤの空気圧状態を警報する警報機と、該警報機にタイヤの空気圧状態を警報させる制御ユニットとを備え、上記各空気圧センサには、検出されたタイヤ空気圧情報及び各空気圧センサ毎に各々設定された異なるタイヤ識別情報を送信する送信機が備えられる一方、上記制御ユニットには、上記送信機からの送信された各情報を受信する受信機と、上記タイヤの適正空気圧を記憶する適正空気圧記憶手段と、該適正空気圧記憶手段に記憶された適正空気圧と上記空気圧センサにより検出されたタイヤ空気圧情報との関係に基づいてタイヤ空気圧の状態を判定する判定手段と、該判定手段によりタイヤ空気圧の過不足状態が判定された時上記警報機に警報させる警報制御手段と、上記受信機において受信した異なるタイヤ識別情報の内、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録するタイヤ識別情報登録手段と、所定の登録規制条件下では、上記タイヤ識別情報登録手段による登録を規制するタイヤ識別情報登録規制手段とが備えられるよう構成され、上記制御ユニットは、ユーザーによるタイヤ識別情報登録許可信号の入力が可能に構成されるとともに、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、上記タイヤ識別情報登録手段による登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報を受信した時上記警報機に警報させるとともに、該警報後にユーザーによるタイヤ識別情報登録許可信号の入力がなかった時所定の登録規制条件下であると判定し、受信した登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報の登録を規制するよう構成してある。通常、タイヤ識別情報登録更新の必要性については、ユーザーが把握している。登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報を受信した時、タイヤ交換によって新たなタイヤ識別情報を受信したのか、他車からのタイヤ識別情報を受信したのかを識別することができない。本発明の第6の構成によれば、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されるような所定の登録規制条件下にある時、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録することが規制されるため、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。また、登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報を受信した時、タイヤ識別情報登録規制手段は、タイヤ識別情報の登録更新が可能か否か警報機によって警報することによってユーザーに確認を求める。そして、タイヤ識別情報の登録更新が可能ではない時は、タイヤ識別情報許可信号は入力されないため、受信した登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報は、自車の新たなタイヤの識別情報ではなく他車のタイヤ識別情報として判定され、その登録が規制される。従って、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、他車のタイヤ識別情報が自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は実施形態1、2に関する全体構成図であり、図1において自動車1にはタイヤ2〜5が備えられており、その各タイヤ2〜5には各々空気圧センサ6〜9が備えられている。各空気圧センサ6〜9には、共通のアンテナ10が備えられており、検出された各種情報をタイヤ空気圧状態警報用の制御ユニット20に出力するようになっている。制御ユニット20は、各タイヤ2〜5のタイヤ空気圧の異常を判定すると、警報機30に異常状態を警報させるようになっている。
【0013】
図2は実施形態1、2に関する制御ブロック図であり、空気圧センサ6〜9には、タイヤ2〜5のタイヤ空気圧を検出するための圧力検出部6a〜9aと、タイヤ温度を検出するための温度検出部6b〜9bと、車両1の加速度を検出するための加速度検出部6c〜9cと、自車のタイヤ識別情報を記憶する記憶部6d〜9dと、上記各検出部により検出された情報及び自車のタイヤ識別情報を制御ユニット20に無線送信するための送信機6e〜9eと、中央演算処理装置6f〜9fとが備えられている。また、制御ユニット20には、上記空気圧センサ6〜9から無線送信された各種情報を受信するための受信機20aと、該受信機20aにより受信された各種情報及びその他の各種センサ40からの検出情報に基づいてタイヤ空気圧状態を警報機30に警報させる処理等各種処理を行う中央演算処理部20bと、自車のタイヤ識別情報や適正空気圧を記憶するための記憶部20cとが備えられている。
(実施形態1)
図3は、実施形態1に関する制御ユニット20の詳細を示す制御ブロック図であり、制御ユニット20の中央演算処理部20b、記憶部20cには、タイヤ温度に対する適正空気圧を記憶した適正空気圧記憶手段20dと、空気圧センサ6〜9により検出された実測空気圧と適正空気圧記憶手段20dに記憶された適正空気圧との差に基づいて過不足量を算出する過不足量算出手段20eと、過不足量算出手段20eにより算出された過不足量に基づいてタイヤ空気圧の過不足状態を判定する判定手段20fと、判定手段20fによりタイヤ空気圧の過不足状態が判定された時、警報機30に出力して過不足量を警報させる警報制御手段20gと、受信機20aにて受信したタイヤ識別情報の内、受信頻度が高い上位4つ(タイヤ数に対応した数)のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報としてタイヤ識別情報記憶手段20hに登録するタイヤ識別情報登録手段20iと、所定の登録規制条件下である時、タイヤ識別情報登録手段20iによる登録を規制するタイヤ識別情報登録規制手段20jとが備えられている。尚、警報機30は、例えば、ナビゲーションシステムの表示画面を利用したり、インストゥルメントパネルに専用の表示機を設けて表示することができ、例えば、図4、図5に示すようにすることができる。図4は、インストゥルメントパネルに専用の表示機を設けて表示する例を示しており、タイヤ空気圧に過不足が生じているタイヤについて、適正空気圧(例えば、275KPa)、実測空気圧(例えば、250KPa)及びタイヤ空気圧の過不足量(例えば、−30KPa)を表示するようにしてある。また、図5は、ナビゲーションシステムの表示画面を利用して表示する例を示しており、適正空気圧帯域に対する各車輪の実測空気圧を表示するとともに、過不足がある車輪については、具体的な過不足量が表示されるようになっている。尚、図5では、右後輪が適正空気圧に対して30KPa不足している例を示している。
【0014】
次に、実施形態1に関する空気圧センサ6〜9の中央演算処理部6e〜9eによる具体的制御内容について、図6のフローチャートに基づき説明する。図6のステップS1において、空気圧センサ6〜9の各検出部6a〜9a、6b〜9b、6c〜9cにより検出された実測空気圧Po、タイヤ温度T、加速度Gを読込む。続く、ステップS2では、実測空気圧Poの変化が所定値以上となる異常減圧状態か否か判定する。ステップS2でYESと判定された時、つまり、パンク等によるタイヤ空気圧の異常減圧モードであると判定された時は、最新のタイヤ空気圧を時々刻々制御ユニット20に送信する必要があるため、ステップS3に進み、制御ユニット20に対して最も短い周期t1でタイヤ空気圧、タイヤ温度を検出するとともに、検出された実測空気圧Po、タイヤ温度Tを制御ユニット20に送信する。また、ステップS2でNOと判定された時はステップS4に進み、検出された加速度Gに基づいて車両が走行状態であるか否か判定する。ステップS4でYESと判定され、走行モードであると判定された時は、ステップS5に進み、走行中のタイヤ空気圧状態を異常減圧モードに対して長い周期t2でタイヤ空気圧、タイヤ温度を検出するとともに、検出された実測空気圧Po、タイヤ温度Tを制御ユニット20に送信する。ここで、走行モードの時異常減圧モードに対して検出、送信周期を長く設定する理由は、通常の走行モードの場合、タイヤ空気圧の検出緊急性が低いため、検出、送信周期を長くして空気圧センサ6〜9の電池寿命の延命を図るためである。また、ステップS4でNOと判定され、停車モードと判定された時は、ステップS6に進み、異常減圧モードの周期t1及び走行モードの周期t2に対して長い周期t3でタイヤ空気圧、タイヤ温度を検出するとともに、検出された実測空気圧Po、タイヤ温度Tを制御ユニット20に送信する。ここで、停車モード時最も長い検出、送信周期に設定する理由は、タイヤ空気圧に変化があったとしても、車両が停車状態であればその状態の報知が多少遅れたとしても影響は少ないため、検出、送信周期を長くして空気圧センサ6〜9の電池寿命の延命を図るためである。
【0015】
次に、実施形態1に関する制御ユニット20の中央演算処理部20bによる具体的制御内容について、図7のフローチャートに基づき説明する。図7のステップS10において、空気圧センサ6〜9の各検出部6a〜9a、6b〜9b、6c〜9cにより検出された実測空気圧Po、タイヤ温度T、加速度G及び自車タイヤ識別情報の他、車速信号、イグニッションスイッチ信号、ナビゲーションシステムの各種信号、自車タイヤ識別情報登録時、ユーザーが操作する識別情報登録スイッチ(図示省略)信号を読込む。続く、ステップS11において、自車のタイヤ識別情報を登録すべき登録モードか否か判定する。具体的には、例えば、識別情報登録スイッチがONされ、かつイグニッションスイチがONされた時、登録モードであると判定する。ステップS11でYESと判定された時は、ステップS12に進み、タイヤ識別情報を登録する。尚、タイヤ識別情報の登録の詳細については、後述する。ステップS13では、ステップS10で適正空気圧記憶手段20dに記憶されている適正空気圧Pbを適正空気圧Pbとして設定する。尚、適正空気圧記憶手段20dに記憶されている適正空気圧Pbは、図5に示したように、タイヤ温度Tに対応した適正空気圧Pbが記憶されている。ステップS14では、ステップS13で設定された適正空気圧Pbと、ステップS10で読込まれた実測空気圧Poとの偏差に基づいて過不足量ΔPを算出する。ステップS15では、ステップS14で算出された過不足量ΔPが所定値以上か否か判定し、YESと判定された時は、ステップS16に進み、ステップS10で読込んだ実測空気圧Po、ステップS13で設定された適正空気圧Pb及びステップS14で算出された過不足量ΔPを警報機30に表示させる。また、ステップS15でNOと判定された時は、タイヤ空気圧は正常であるため、ステップS16の処理をバイパスしてリターンする。
【0016】
次に、図7におけるステップS22のタイヤ識別情報登録処理の詳細について、図8のフローチャートに基づき説明する。図8のステップS20において、空気圧センサ6〜9の各検出部6a〜9a、6b〜9b、6c〜9cにより検出された実測空気圧Po、タイヤ温度T、加速度G及び自車タイヤ識別情報の他、車速信号、イグニッションスイッチ信号、ナビゲーションシステムの各種信号、自車タイヤ識別情報登録時、ユーザーが操作する識別情報登録スイッチ(図示省略)信号を読込む。続く、ステップS21では、自車のタイヤ識別情報が全て登録されているか否か判定する。ステップS21でYESと判定された時は、ステップS22に進み、既に登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報を受信機20aにて受信したか否か判定する。ステップS22でYESと判定された時は、つまり、タイヤ識別情報は登録済みであるが、タイヤ交換によって新たなタイヤ識別情報を受信している可能性があるため、ステップS23に進み、警報機30に警報させる。具体的には、図9に示すように、ナビゲーションシステムの表示画面に、タイヤ識別情報の登録更新許可をユーザーに求める表示を行なう。そして、この表示に対して、ユーザーが画面上でYESを選択すると、ナビゲーションシステムから上記制御ユニット20に対してタイヤ識別情報登録許可信号が入力される一方、NOが選択されると、制御ユニット20に対してタイヤ識別情報登録許可信号は入力されない。図8のステップS24に戻って、ステップS24でタイヤ識別情報登録許可信号が入力されると、タイヤ交換に伴って異なるタイヤ識別情報を受信していると判定されるため、ステップS25以降のタイヤ識別情報登録処理を行う。尚、ステップS24でNOと判定された時は、異なるタイヤ識別情報は、タイヤ交換に伴うものではなく、他車のタイヤ識別情報を受信したものと考えられることから、リターンしたタイヤ識別情報の登録更新を規制する。また、上記ステップS21でNOと判定された時は、タイヤ識別情報の登録が済んでいないことから、ステップS22〜S24をバイパスしてステップS25に進む。続く、ステップS25〜27では、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録する可能性が高い条件、つまり、登録規制条件にあるか否か判定する。具体的には、ステップS25では、車速等の信号に基づいて自動車が停車しているか否か判定する。また、ステップS26では、平均車速や車間距離に基づく渋滞判定や、ナビゲーションシステムが外部の情報センター等から得た渋滞情報に基づいて自動車が渋滞しているか否か判定する。また、ステプS27では、ナビゲーションシステムにて得た現在位置情報等に基づいて高速道路走行状態か否か判定する。そして、ステップS25〜S27全ての判定においてNOと判定された時、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録する可能性が低いと判定されるため、ステップS28に進み、受信機20aにて受信したタイヤ識別情報を所定時間蓄積し、タイヤ識別情報毎の受信頻度を算出する。続く、ステプS29では、所定時間蓄積したタイヤ識別情報の内、受信頻度の高い上位4つ(タイヤ数に対応する数)のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報としてタイヤ識別情報記憶手段20hに登録更新する。また、上記ステップS25〜S27の判定の内、一つでもYESと判定された時は、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録してしまう可能性がある登録規制条件下であると判定されるため、ステップS30に進む。ステップS30では、所定時間内に受信したタイヤ識別情報数が、タイヤ数に相当する4つしか受信されていないか判定する。ステップS30でYESと判定された時、登録規制条件下であるものの、自車周辺には他車が存在しないと判定されるため、ステップS28、S29に進み、タイヤ識別情報の登録更新処理を行う。また、ステップS30でNOと判定された時は、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録してしまう可能性がある登録規制条件下であり、かつ他車のタイヤ識別情報を受信している状態と判定されるため、ステップS28、S29の登録更新を行うことなくリターンする、つまり、登録更新を規制する。
【0017】
以上のように、実施形態1によれば、停車状態、渋滞状態、高速道路走行状態のように自車に対する他車の接近状態が継続するような登録規制条件下の時、タイヤ識別情報の登録が規制されるため、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録することを抑制することができる。また、上述のような登録規制条件下であったとしても、自動車に装着されたタイヤ数に対応した数(実施形態1では4つ)のタイヤ識別情報のみが受信される状態が所定時間継続した時、受信しているタイヤ数に対応した数のタイヤ識別情報が新たなタイヤ識別情報として登録されるため、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録することなく直ちに新たなタイヤ識別情報の登録更新を行える。また、登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報を受信した時、タイヤ識別情報の登録更新が可能か否か警報機によって警報することによってユーザーに確認を求め、その確認に対するユーザーからの回答(タイヤ識別情報登録許可信号)に基づいてタイヤ識別情報の登録更新を行うか登録規制を行うかが決定されるため、ユーザーが許可しない条件下におけるタイヤ識別情報の登録が規制され、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録されることを抑制することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に関わるの制御ユニット20の具体的制御内容について、図10のフローチャートに基づいて説明する。尚、制御ブロック図については、実施形態1(図3)と同様である。図10のステップS40において、空気圧センサ6〜9の各検出部6a〜9a、6b〜9b、6c〜9cにより検出された実測空気圧Po、タイヤ温度T、加速度G及び自車タイヤ識別情報の他、車速信号、イグニッションスイッチ信号、ナビゲーションシステムの各種信号、自車タイヤ識別情報登録時、ユーザーが操作する識別情報登録スイッチ(図示省略)信号を読込む。続く、ステップS41では、イグニッションスイッチ信号がOFFからONに切換えが行われたか否か判定し、YESと判定された時は、ステップS42に進み、警報機30に警報させる。具体的には、図11に示すように、ナビゲーションシステムの表示画面に、タイヤ交換の有無の確認をユーザーに求める表示を行なう。そして、この表示に対して、ユーザーが画面上でYESを選択すると、ナビゲーションシステムから上記制御ユニット20に対してタイヤ交換有りの信号が入力される一方、NOが選択されると、制御ユニット20に対してタイヤ交換無しの信号が入力される。図10のステップS43に戻り、ステップS43ではタイヤ交換が行われたか否か判定する。ステップS43でYESと判定された時は、ステップS44に進み、受信機20aにて受信したタイヤ識別情報を所定時間蓄積し、タイヤ識別情報毎の受信頻度を算出する。続く、ステプS45では、所定時間蓄積したタイヤ識別情報の内、受信頻度の高い上位4つ(タイヤ数に対応する数)のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報としてタイヤ識別情報記憶手段20hに登録更新する。尚、上記ステップS41、S43のいずれかの判定においてNOと判定された時は、タイヤ交換が行われていないことからタイヤ識別情報の登録更新は行わず、ステップS46において登録済みのタイヤ識別情報のタイヤ識別情報記憶手段20hへの登録状態を維持する。
【0018】
以上のように、実施形態2によれば、イグニッションスイッチOFF状態からON状態に切換えられた時、つまり、タイヤ交換直後初めて自動車を発進させようとしていると想定されるとき、警報機30によって警報を行なうことによってユーザーにタイヤ交換の確認を求め、その後ユーザーによってタイヤ交換有りの情報が入力されない時は、タイヤ識別情報の登録更新が規制されるため、タイヤ交換直後以外にタイヤ識別情報の登録更新が行われることを抑制でき、他車のタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として誤って登録することを抑制することができる。
【0019】
尚、本実施形態では、ユーザーによるタイヤ識別情報登録許可信号、タイヤ交換情報の入力に、警報機30としのナビゲーションシステムの表示画面を利用する例を示したが、図12、図13に示すものでもよい。図12は、車両1に搭載され、制御ユニット20との間で情報の送信が可能なディスクドライブ50aを使用した例を示す。ディスクドライブ50aは、ユーザーがタイヤ識別情報登録許可信号、タイヤ交換情報を書込んだ持ち運び可能なディスク50bの挿入が可能であり、そのディスク50bに書込まれたタイヤ識別情報登録許可信号、タイヤ交換情報を読み込むとともに、その読込んだタイヤ識別情報登録許可信号、タイヤ交換情報を制御ユニット20に送信するよう構成されている。図13は、車両1外部の所定の場所に配置され、制御ユニット20との間で情報の通信が可能な外部入力装置50cを使用した例を示す。外部入力装置50cは、例えば、ユーザー所有の端末機から構成されており、ユーザーがその端末機にタイヤ識別情報登録許可信号、タイヤ交換情報を入力するとともに、入力されたタイヤ識別情報登録許可信号、タイヤ交換情報を自車の制御ユニット20に電話回線や電波通信手段等の通信手段により送信するよう操作する。また、本実施形態では、タイヤ空気圧の不足状態を過不足量、適正空気圧及び実測空気圧の具体的数値を表示する例を示したが、これらの数値を表示することなく単に過不足状態をワーニングランプやワーニングブザー等により報知するものでもよい。また、本実施形態2では、タイヤ交換情報の入力が実行されるまでは、エンジンの始動を不能にする(例えば、燃料の供給を停止したり、点火を停止する)ように構成し、自動車発進前に必ずタイヤ識別情報の登録を実行させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1、2に関わる全体構成図。
【図2】実施形態1、2に関わる制御ブロック図。
【図3】実施形態1、2に関わる制御ユニットの詳細を示す制御ブロック図。
【図4】実施形態1、2に関わるタイヤ空気圧状態の警報例を示す図。
【図5】実施形態1、2に関わるタイヤ空気圧状態の警報例を示す図。
【図6】実施形態1に関わる空気圧センサ制御内容を示すフローチャート。
【図7】実施形態1に関わる制御ユニット制御内容を示すフローチャート。
【図8】図7のタイヤ識別情報登録処理に関わる制御内容を示すフローチャート。
【図9】実施形態1に関わる警報例を示す図。
【図10】実施形態2に関わる制御ユニット制御内容を示すフローチャート。
【図11】実施形態2に関わる警報例を示す図。
【図12】ユーザーによる入力装置に関わる他の例を示す図。
【図13】ユーザーによる入力装置に関わる他の例を示す図。
【符号の説明】
6〜9:空気圧センサ
20:制御ユニット
20d:適正空気圧記憶手段
20f:判定手段
20d:適正空気圧補正手段
20g:警報制御手段
20i:タイヤ識別情報登録手段
20j:タイヤ識別情報登録規制手段
30:警報機

Claims (6)

  1. 自動車の各タイヤに装着されタイヤ空気圧情報を検出する空気圧センサと、
    上記タイヤの空気圧状態を警報する警報機と、
    該警報機にタイヤの空気圧状態を警報させる制御ユニットとを備え、
    上記各空気圧センサには、検出されたタイヤ空気圧情報及び各空気圧センサ毎に各々設定された異なるタイヤ識別情報を送信する送信機が備えられる一方、
    上記制御ユニットには、上記送信機からの送信された各情報を受信する受信機と、
    上記タイヤの適正空気圧を記憶する適正空気圧記憶手段と、
    適正空気圧記憶手段に記憶された適正空気圧と上記空気圧センサにより検出されたタイヤ空気圧情報との関係に基づいてタイヤの空気圧状態を判定する判定手段と、
    該判定手段によりタイヤ空気圧の過不足状態が判定された時上記警報機に警報させる警報制御手段と、
    上記受信機において受信した異なるタイヤ識別情報の内、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録するタイヤ識別情報登録手段と、
    所定の登録規制条件下では、上記タイヤ識別情報登録手段による登録を規制するタイヤ識別情報登録規制手段とが備えられ
    上記タイヤ識別情報登録規制手段は、自動車が停車状態にある時、上記空気圧センサからの情報を検出すると共に、所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成される自動車の空気圧警報装置。
  2. 自動車の各タイヤに装着されタイヤ空気圧情報を検出する空気圧センサと、
    上記タイヤの空気圧状態を警報する警報機と、
    該警報機にタイヤの空気圧状態を警報させる制御ユニットとを備え、
    上記各空気圧センサには、検出されたタイヤ空気圧情報及び各空気圧センサ毎に各々設定された異なるタイヤ識別情報を送信する送信機が備えられる一方、
    上記制御ユニットには、上記送信機からの送信された各情報を受信する受信機と、
    上記タイヤの適正空気圧を記憶する適正空気圧記憶手段と、
    該適正空気圧記憶手段に記憶された適正空気圧と上記空気圧センサにより検出されたタイヤ空気圧情報との関係に基づいてタイヤの空気圧状態を判定する判定手段と、
    該判定手段によりタイヤ空気圧の過不足状態が判定された時上記警報機に警報させる警報制御手段と、
    上記受信機において受信した異なるタイヤ識別情報の内、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録するタイヤ識別情報登録手段と、
    所定の登録規制条件下では、上記タイヤ識別情報登録手段による登録を規制するタイヤ識別情報登録規制手段とが備えられ、
    上記タイヤ識別情報登録規制手段は、自動車が渋滞状態にある時所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成される請求項1記載の自動車の空気圧警報装置。
  3. 上記タイヤ識別情報登録規制手段は、所定の登録規制条件下であっても、自動車に装着し得るタイヤ数に対応した数のタイヤ識別情報のみが受信される状態が所定時間継続した時、受信しているタイヤ数に対応した数のタイヤ識別情報を新たなタイヤ識別情報として登録できるよう登録規制が解除可能に構成される請求項1又は2に記載の自動車の空気圧警報装置。
  4. 上記制御ユニットは、ユーザーによるタイヤ交換情報の入力が可能に構成されるとともに、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、ユーザーによるタイヤ交換情報に基づいてタイヤ交換が実行されていないことが判定された時所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成される請求項1又は2に記載の自動車の空気圧警報装置。
  5. 上記制御ユニットは、イグニッションスイッチの作動状態を検出する作動状態検出手段を備えるとともに、上記タイヤ識別情報登録規制手段は、上記作動状態検出手段によりイグニッションスイッチのオフ状態からオン状態への切換えが検出された時、上記警報機にタイヤ交換確認用の警報を行うとともに、該警報後のタイヤ交換情報に基づいてタイヤ交換の有無を判定し、タイヤ交換がなされていない時所定の登録規制条件下であると判定し、タイヤ識別情報の登録を規制するよう構成される請求項1又は2に記載の自動車の空気圧警報装置。
  6. 自動車の各タイヤに装着されタイヤ空気圧情報を検出する空気圧センサと、
    上記タイヤの空気圧状態を警報する警報機と、
    該警報機にタイヤの空気圧状態を警報させる制御ユニットとを備え、
    上記各空気圧センサには、検出されたタイヤ空気圧情報及び各空気圧センサ毎に各々設定された異なるタイヤ識別情報を送信する送信機が備えられる一方、
    上記制御ユニットには、上記送信機からの送信された各情報を受信する受信機と、
    上記タイヤの適正空気圧を記憶する適正空気圧記憶手段と、
    該適正空気圧記憶手段に記憶された適正空気圧と上記空気圧センサにより検出されたタイヤ空気圧情報との関係に基づいてタイヤの空気圧状態を判定する判定手段と、
    該判定手段によりタイヤ空気圧の過不足状態が判定された時上記警報機に警報させる警報制御手段と、
    上記受信機において受信した異なるタイヤ識別情報の内、受信頻度の高いタイヤ識別情報を自車のタイヤ識別情報として登録するタイヤ識別情報登録手段と、
    所定の登録規制条件下では、上記タイヤ識別情報登録手段による登録を規制するタイヤ識別情報登録規制手段とが備えられ、
    上記制御ユニットは、ユーザーによるタイヤ識別情報登録許可信号の入力が可能に構成されるとともに、
    上記タイヤ識別情報登録規制手段は、上記タイヤ識別情報登録手段による登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報を受信した時上記警報機に警報させるとともに、該警報後にユーザーによるタイヤ識別情報登録許可信号の入力がなかった時所定の登録規制条件下であると判定し、受信した登録済みのタイヤ識別情報とは異なるタイヤ識別情報の登録を規制するよう構成される自動車の空気圧警報装置。
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