JP4350045B2 - 茶類等の抽出方法およびその装置 - Google Patents

茶類等の抽出方法およびその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4350045B2
JP4350045B2 JP2005018909A JP2005018909A JP4350045B2 JP 4350045 B2 JP4350045 B2 JP 4350045B2 JP 2005018909 A JP2005018909 A JP 2005018909A JP 2005018909 A JP2005018909 A JP 2005018909A JP 4350045 B2 JP4350045 B2 JP 4350045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extraction
pipe
extract
circulation pipe
extraction tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005018909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006204154A (ja
Inventor
寛 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Soft Drinks Co Ltd filed Critical Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority to JP2005018909A priority Critical patent/JP4350045B2/ja
Publication of JP2006204154A publication Critical patent/JP2006204154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4350045B2 publication Critical patent/JP4350045B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)

Description

本発明は、緑茶、ウーロン茶、紅茶等の茶類、生薬等の抽出方法およびその装置に関する。
茶類等を抽出槽で液体に浸漬させて成分を抽出する抽出操作において、抽出槽内では経時的に抽出液の濃度分布が生じ、抽出効率が悪化する。このため、抽出槽内の液体を定期的に流動させることが望まれる。
従来、この種の抽出方法としては、ニーダーと呼ばれる開放型の抽出槽内に、加熱した抽出水を注入して原料素材を投入し、これに撹拌翼によって撹拌して原料素材のエキス分を抽出し、これを抽出水に浸出して取り出す方法や、例えば、特許文献1に開示されたような、原料素材供給部と抽出水供給管と抽出液取出管とが設けられた閉鎖型の抽出槽の下部に、ガス吹出部および金網を設けた抽出装置とし、茶類等の抽出を行うに際しては、抽出槽内に原料素材供給部と抽出水供給管から茶類等の原料素材と抽出水とを供給し、ガス吹出部から噴出する不活性ガスによって、抽出槽内の原料素材と抽出水との撹拌(いわゆるバブリングによる撹拌)を行って原料素材を浮遊状態にし、抽出槽内で原料素材のエキス分を抽出して、抽出水に浸出した抽出液を抽出液取出管によって抽出槽外に取出す方法が実施されていた。
特開平7−23714号公報
しかしながら、撹拌翼による撹拌やバブリングによる撹拌は、紅茶、ウーロン茶等の撹拌によって破砕され難い原料素材の場合には、抽出を効率的に行うことになるため好ましいが、緑茶等の破砕され易い原料素材は撹拌翼との衝突、或いは、撹拌翼による撹拌やバブリングによる撹拌で浮遊状態となった茶葉同士の衝突等の茶葉への物理的ダメージによって、原料素材の微粉化が起こり易く、微粉が混入することにより抽出液の濁りが発生して精澄な製品飲料が得られず、また、粕分離スクリーンの目詰まりや抽出液排出の停滞による製品品質の不安定化および粕分離スクリーンの洗浄不良等のトラブルの一因となるおそれがある。また、抽出液の排出時に、液送ポンプ等で強制的に排出する場合、粕分離スクリーンが目詰まり状態にあると、粕分離スクリーンに堆積した堆積層から不要成分が抽出されて製品の品質劣化を招くばかりでなく、粕分離スクリーンに過大な負荷がかかりその寿命が短くなるおそれがある。また、撹拌翼を使用する場合には、撹拌翼等のサニテーション(洗浄)処理が困難であるというような問題があった。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、抽出槽外に一旦取り出された抽出液を抽出槽に還流することで、抽出槽内に噴流を生じさせ、濃度分布を解消でき、さらに、原料素材の種類に応じた抽出液の循環流動を採用して抽出することのできる茶類等の抽出方法とその装置を提供することにある。
以上のような目的を達成するために本発明者は鋭意研究を行った結果、抽出槽外に取り出された抽出液を抽出槽に還流する際に、原料素材の種類に応じて、抽出槽の下部または上部のいずれかに還流できるように切換えて、抽出槽内の上方領域または下方領域のいずれかに水流を発生させることで、抽出槽内の濃度分布を解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明においては、一旦抽出槽外に取り出された抽出液を抽出槽に還流する循環管を抽出槽の上部と下部に配管し、切換弁の切換えで抽出槽内の上方領域または下方領域のいずれかに抽出液の還流による水流を発生させることで、原料素材の種類に応じた抽出を可能とする茶類等の抽出方法とその装置を提供するものである。
より具体的には、本発明は、以下のような茶類等の抽出方法およびその装置を提供する。
(1) 閉鎖型の抽出槽内に茶類等の原料素材と抽出水とを供給し、前記抽出槽内で前記原料素材のエキス分を抽出した後、前記抽出槽外に排出する茶類等の抽出方法において、前記抽出液の一部を前記抽出槽外に取り出し、この取り出しがなされた前記抽出液を前記抽出槽に還流し、該還流した状態で抽出するにあたり、前記原料素材の種類により前記還流を前記抽出槽の下部領域内または上部領域内のいずれかに切換えて抽出する茶類等の抽出方法。
(2) 原料素材供給部と、抽出水供給管と、抽出液取出管と、を有する閉鎖型の抽出槽を備えた茶類等の抽出装置において、前記抽出槽には、前記抽出液を前記抽出槽外に取り出し、この取り出しがなされた前記抽出液を、前記原料素材の種類により前記抽出槽の下部領域内または上部領域内のいずれかに還流させる循環管を備える茶類等の抽出装置。
(3) 前記抽出槽は、前記原料供給部を備えた頂部と、胴部と、濾過板を備えた底部と、で構成され、前記循環管は、第1循環管と第2循環管とからなり、前記抽出水供給管を前記抽出槽の前記胴部の上部に配管し、前記抽出水供給管と前記抽出液取出管とを、第1,2連結部において第1循環管で連結し、該第1循環管に第3連結部を設け、該第3連結部に前記第2循環管を連結し、該第2循環管を前記抽出槽の前記胴部の下部に配管し、前記抽出槽と前記第1連結部との中間において、抽出液取出管に液送ポンプを設けた(2)に記載の茶類等の抽出装置。
(4) 前記第1,2,3連結部に、それぞれ第1,2,3切換弁を設けた(3)に記載の茶類等の抽出装置。
(5) 前記第1,2,3切替弁は3方向切替弁である(3)または(4)に記載の茶類等の抽出装置。
(6) 前記抽出槽は、前記原料供給部を備えた頂部と、胴部と、濾過板を備えた底部と、で構成され、前記循環管は、第1循環管と第2循環管とからなり、前記抽出水供給管を前記抽出槽の前記胴部下部に配管し、前記抽出水供給管と前記抽出液取出管とを、第1,2連結部において第1循環管で連結し、第2循環管を前記抽出槽の前記胴部の上部に配管し、前記第1連結部において前記第1循環管と連結し、前記抽出槽と前記第1連結部との中間において、抽出液取出管に液送ポンプを設けた(2)に記載の茶類等の抽出装置。
(7) 前記第1,2連結部に、それぞれ第1,2切換弁を設けた(6)に記載の茶類等の抽出装置。
(8) 前記第1切替弁は4方向切替弁であり、前記第2切替弁は3方向切替弁である(6)または(7)に記載の茶類等の抽出装置。
(9) 前記抽出水供給管の出口および前記第2循環管の出口には、前記抽出槽内の抽出水を撹拌する水流を発生させるノズルをそれぞれ設けた(2)から(8)いずれか記載の茶類等の抽出装置。
本発明によれば、抽出液を抽出槽外に一旦取り出し、取り出した抽出液を抽出槽に還流させる際に、抽出槽の下部または上部いずれかに還流されるように切換えることで、還流された抽出液によって抽出槽内の下部領域または上部領域に水流が発生し、抽出槽内の抽出液を撹拌することになる。これによって、原料素材の種類に応じて、好適な抽出槽内の抽出液の撹拌を採用することができ、抽出槽内の濃度分布が解消され均一な抽出液を効率的に得ることができる。すなわち、緑茶等のように撹拌等で破砕されやすい原料素材を抽出する場合には、抽出槽の上部に一旦取り出した抽出液を還流することで、抽出槽内の上部領域で水流が発生し、抽出槽内の抽出液が撹拌されて濃度が均一化されると共に、原料素材は抽出時に底部の濾過板上に沈んで良好な濾過床を形成するので、原料素材が破砕されることなく抽出が効果的に行われる。更には、原料素材が微粉化され難いので、抽出液の濁りが発生することなく、また、抽出槽の底部に備えた濾過板の目詰まり等を起こすおそれがない。一方、ウーロン茶、紅茶等のように破砕され難い原料素材を抽出する場合には、抽出槽の下部に一旦取り出した抽出液を還流することで、抽出槽内の下部領域で水流が発生し、抽出槽内の抽出液が撹拌されて濃度分布が解消されると共に、抽出槽の底部より舞い上がるようにして原料素材が撹拌され、抽出が効果的に行われる。
また、抽出槽内の濃度分布は、抽出液を抽出槽外に一旦取り出し、取り出した抽出液を抽出槽に還流させる際に、還流する抽出液を抽出槽内に噴流させることで、解消することができる。このため、撹拌翼等の撹拌手段を備える必要がないため、撹拌手段のサニテ−ション(洗浄)処理が不要で、抽出作業が向上する。
また、本発明の抽出装置は、抽出液を還流する循環管と、抽出水供給管と、抽出液取出管とが、それぞれ連結部で連結され、この連結部には液の流路の方向を切換えできる切換弁が設けられているので、連結部の切換弁を操作して、抽出槽内の上方領域または下方領域への抽出液の還流を容易に切換えでき、原料素材の種類に応じた抽出が効率的に行うことができる。
以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明する。この説明にあたってはまず本発明の抽出装置の構成について説明し、その装置の作動状態を述べながら併せて本発明の方法を説明する。
本発明の茶類等の抽出装置の第1の実施形態は、図1に示すように、頂部1aと胴部1bと底部1cとからなる閉鎖型のほぼ円筒状の抽出槽1を具え、頂部1aには開閉自在の上蓋付原料素材供給部1dが設けられ、胴部1bの上部、好ましくは抽出槽内の抽出水液面近傍の水面下に相当する位置には抽出水供給管2が連結され、胴部1bの下部、好ましくは底部1cに設けられた濾過板1e近傍位置には第2循環管5が連結され、底部1cにはステンレス等で形成された濾過板1eが水平に張設され、また抽出液取出管3が連結されている。そして底部1cは胴部1bに開閉自在に設けられている。尚、本発明において、上部とは、抽出槽1の胴部1bの高さ方向中心線より上側(頂部1aの原料素材供給部1d側)の位置を、また、下部とは抽出槽1の高さ方向中心線より下側(底部1cの濾過板1e側)の位置を意味する。
そして抽出水供給管2と抽出液取出管3とを、第1,2連結部において第1循環管4で連結し、抽出槽1と第2連結部との中間において、抽出液取出管3に液送ポンプ6を設け、第1,2連結部にそれぞれ第1,2切換弁7,8を設け、抽出水供給管2の出口に抽出槽1内の抽出液を撹拌する水流を発生させる第1ノズル12を設けている。また、第1循環管4の中間において、第3連結部で第2循環管5が第1循環管4に連結され、第3連結部に第3切換弁9を設け、第2循環管5の出口に抽出槽1内の抽出液を撹拌する水流を発生させる第2ノズル13を設けている。尚、第1,2,3切換弁7,8,9は3方向の流路に対する切換え機能を有する3方向切換弁である。
上記実施の形態によれば、緑茶等の撹拌で破砕されやすい原料素材の抽出、ウーロン茶や紅茶等の撹拌で破砕され難い原料素材の抽出等、原料素材の種類に応じた抽出を行うことが可能である。以下、具体的に説明する。
この抽出装置Aにおいて、破砕され易い緑茶等の抽出を行うに際しては、抽出水供給管2の第1切換弁7を、抽出水供給部10と抽出槽1とが連通し、かつ抽出水供給管2と第1循環管4との連通を閉止する位置とし、抽出液取出管3の第2切換弁8を、抽出液取出管3と第1循環管4とを連通し、かつ抽出液取出管3と抽出液回収部11との連通を閉止する位置とし、第1循環管4の第3切換弁9を、第1循環管4が連通し、かつ第1循環管4と第2循環管5との連通を閉止する位置とする。そして抽出水供給管2から抽出槽1内に、抽出水を充満するまで供給し、次いで、原料素材供給部1dから緑茶等の原料素材を、抽出槽1内に投入して原料素材供給部1dを閉鎖する。
次に、第1切換弁7を抽出水供給管2と第1循環管4とが連通し、かつ抽出水供給部10と抽出槽1との連通を閉止する位置に切換えると共に、液送ポンプ6を作動する。これによって抽出槽1内の抽出液は、抽出槽1の底部1cから抽出槽1外に取り出されて、逐次抽出液取出管3、第1循環管4、抽出水供給管2を経て、点線矢印に示すように抽出槽1内に還流したうえ再度抽出液取出管3から取り出される。この抽出液の還流を所定回数繰り返して抽出液が所望の濃度となると、第2切換弁8を抽出液取出管3と抽出液回収部11とを連通し、かつ抽出液取出管3と第1循環管4との連通を閉止する位置に切換えて、一点鎖線矢印に示すように抽出液を抽出液回収部11に回収する。
上記のように抽出液が循環流動している際、抽出水供給管2から抽出槽1内に還流される抽出液は、抽出水供給管2の出口に設けられた第1ノズル12から噴流となって注ぎ出されるので、抽出槽1内の上部領域に還流された抽出液の水流が発生し、抽出槽1内の抽出液が撹拌されると共に、原料素材は抽出時に底部の濾過板上に沈んで良好な濾過床が形成されて、抽出槽1内で原料素材のエキス分が抽出されることとなる。このため、撹拌による原料素材どうしの衝突の機会が少ないので、緑茶等の原料素材が微粉化することなく抽出され、また抽出槽1内の抽出液の濃度も均一化される。
一方、破砕され難いウーロン茶、紅茶等の抽出を行うに際しては、抽出水供給管2の第1切換弁7を、抽出水供給部10と抽出槽1とが連通し、かつ抽出水供給管2と第1循環管4との連通を閉止する位置とし、抽出液取出管3の第2切換弁8を、抽出液取出管3と第1循環管4とが連通し、かつ抽出液取出管3と抽出液回収部11との連通を閉止する位置とし、第1循環管4の第3切換弁9を、第1循環管4と第2循環管5とが連通し、第1循環管4の連通を閉止する位置とする。そして抽出水供給管2から抽出槽1内に、抽出水を充満するまで供給し、次いで、原料素材供給部1dからウーロン茶等の原料素材を、抽出槽1内に投入して原料素材供給部1dを閉鎖する。
次に、第1切換弁7を抽出水供給管2と第1循環管4とが連通し、かつ抽出水供給部10と抽出槽1との連通を閉止する位置に切換えると共に、液送ポンプ6を作動する。これによって抽出槽1内の抽出液は、抽出槽1の底部1cから抽出槽1外に取り出されて、逐次抽出液取出管3、第1循環管4、第2循環管5を経て、実線矢印に示すように抽出槽1内に還流したうえ再度抽出液取出管3から取り出される。
上記のように抽出液が循環流動している際、第2循環管5から抽出槽1内に還流される抽出液は、第2循環管5の出口に設けられた第2ノズル13から噴流となって注ぎ出されるので、抽出槽1内の下部領域に還流された抽出液の水流が発生し、抽出槽1内の抽出液が撹拌されると共に、底部1cに沈降する原料素材を撹拌して浮遊状態にし、抽出槽1内で原料素材のエキス分を効率的に抽出されることとなる。また、抽出槽1内の抽出液の濃度も均一化される。
この抽出液の還流を所定回数繰り返して抽出液が所望の濃度となると、第2切換弁8を抽出液取出管3と抽出液回収部11とを連通し、かつ抽出液取出管3と第1循環管4との連通を閉止する位置に切換えて、一点鎖線矢印に示すように抽出液を抽出液回収部11に回収する。
このようにして、抽出液の抽出槽1外への取り出しが終了すると、底部1cを胴部1bから開口して濾過板1e上の原料素材を廃棄する。
次に、本発明の茶類等の抽出装置の第2の実施形態について、図2を参照しつつ説明する。尚、図中で図1と同一符号は同一の意味で使用し、ここでの重複説明は省略する。
図2に示す本発明の抽出装置Bは、図1に示す第1の実施形態の抽出装置Aにおいて、抽出槽1の胴部1bの下部に抽出水供給管2を連結し、胴部1bの上部に第2循環管5を連結し、更に、抽出水供給管2の第1連結部に第2循環管5を連結したものである。そして、第1連結部は第1切換弁7が設けられている。この第1切換弁7は4方向の流路に対する切換え機能を有する4方向切換弁である。
抽出装置Bは、図2に示すように、第1の実施形態と同じく、頂部1aと胴部1bと底部1cとからなる閉鎖型の抽出槽1を具え、頂部1aには原料素材供給部1dが設けられ、胴部1bの上部、好ましくは抽出槽内の抽出水液面近傍の水面下に相当する位置には第2循環管5が連結され、胴部1bの下部、好ましくは底部1cに設けられた濾過板1e近傍位置には抽出水供給管2が連結され、底部1cにはステンレス等で形成された濾過板1eが水平に張設され、また抽出液取出管3が連結されている。そして底部1cは胴部1bに開閉自在に設けられている。
そして抽出水供給管2と抽出液取出管3とを、第1,2連結部において第1循環管4で連結し、第1連結部において抽出水供給管2と第1循環管4と第2循環管5とを連結し、抽出槽1と第2連結部との中間において、抽出液取出管3に液送ポンプ6を設け、第1,2連結部にそれぞれ第1,2切換弁7,8を設けている。また、抽出水供給管2の出口に抽出槽1内の抽出液を撹拌する水流を発生させる第1ノズル12を設け、第2循環管5の出口に抽出槽1内の抽出液を撹拌する水流を発生させる第2ノズル13を設けている。尚、第1切換弁7は4方向の流路に対する切換え機能を有する4方向切換弁であり、第2切換弁8は3方向の流路に対する切換え機能を有する3方向切換弁である。
上記第2の実施形態についても、第1の実施形態と同様に、緑茶等の撹拌で破砕されやすい原料素材の抽出と、ウーロン茶や紅茶等の撹拌で破砕され難い原料素材の抽出等、原料素材の種類に応じた抽出を行うことが可能である。以下、具体的に説明する。
この抽出装置Bにおいて、破砕され易い緑茶等の抽出を行うに際しては、抽出水供給管2の第1切換弁7を、抽出水供給部10と抽出槽1とが連通し、かつ抽出水供給管2と第1循環管4との連通、および抽出水供給管2と第2循環管5との連通を閉止する位置とし、抽出液取出管3の第2切換弁8を、抽出液取出管3と第1循環管4とを連通し、かつ抽出液取出管3と抽出液回収部11との連通を閉止する位置とする。そして抽出水供給管2から抽出槽1内に、抽出水を充満するまで供給し、次いで、原料素材供給部1dから緑茶等の原料素材を、抽出槽1内に投入して原料素材供給部1dを閉鎖する。
次に、第1切換弁7を第1循環管4と第2循環管5とが連通し、かつ抽出水供給部10と抽出槽1との連通を閉止する位置に切換えると共に、液送ポンプ6を作動する。これによって抽出槽1内の抽出液は、抽出槽1の底部1cから抽出槽1外に取り出されて、逐次抽出液取出管3、第1循環管4、第2循環管5を経て、点線矢印に示すように抽出槽1内に還流したうえ再度抽出液取出管3から取り出される。この抽出液の還流を所定回数繰り返して抽出液が所望の濃度となると、第2切換弁8を抽出液取出管3と抽出液回収部11とを連通し、かつ抽出液取出管3と第1循環管4との連通を閉止する位置に切換えて、一点鎖線矢印に示すように抽出液を抽出液回収部11に回収する。
前記のように抽出液が循環流動している際、第2循環管5から抽出槽1内に還流される抽出液は、上述のように、第2循環管5の出口に設けられた第2ノズル13から噴流となって注ぎ出されるので、抽出槽1内の上部領域に還流された抽出液の水流が生じ、抽出槽1内の抽出液が撹拌されると共に、原料素材は抽出時に底部の濾過板上に沈んで良好な濾過床が形成されて、抽出槽1内で原料素材のエキス分が抽出されることとなる。このため、撹拌による原料素材どうしの衝突の機会が少ないので、緑茶等の原料素材が微粉化することなく抽出され、また抽出槽1内の抽出液の濃度も均一化される。
一方、破砕され難いウーロン茶、紅茶等の抽出を行うに際しては、抽出水供給管2の第1切換弁7を、抽出水供給部10と抽出槽1とが連通し、かつ第1循環管4と第2循環管5の連通、および抽出水供給管2と第2循環管5との連通を閉止する位置とし、抽出液取出管3の第2切換弁8を、抽出液取出管3と第1循環管4とが連通し、かつ抽出液取出管3と抽出液回収部11との連通を閉止する位置とする。そして抽出水供給管2から抽出槽1内に、抽出水を充満するまで供給し、次いで、原料素材供給部1dからウーロン茶等の原料素材を、抽出槽1内に投入して原料素材供給部1dを閉鎖する。
次に、第1切換弁7を抽出水供給管2と第1循環管4とが連通し、かつ抽出水供給部10と抽出槽1との連通、および第1循環管4と第2循環管5との連通を閉止する位置に切換えると共に、液送ポンプ6を作動する。これによって抽出槽1内の抽出液は、抽出槽1の底部1cから抽出槽1外に取り出されて、逐次抽出液取出管3、第1循環管4、抽出水供給管2を経て、実線矢印に示すように抽出槽1内に還流したうえ再度抽出液取出管3から取り出される。
前記のように抽出液が循環流動している際、抽出水供給管2から抽出槽1内に還流される抽出液は、抽出水供給管2の出口に設けられた第1ノズル12から噴流となって注ぎ出されるので、抽出槽1内の下部領域に還流された抽出液の水流が生じ、抽出槽1内の抽出液が撹拌されると共に、底部1cに沈降する原料素材を撹拌して浮遊状態にし、抽出槽1内で原料素材のエキス分が効率的に抽出されることとなる。また、抽出槽1内の抽出液の濃度も均一化される。
この抽出液の還流を所定回数繰り返して抽出液が所望の濃度となると、第2切換弁8を抽出液取出管3と抽出液回収部11とを連通し、かつ抽出液取出管3と第1循環管4との連通を閉止する位置に切換えて、一点鎖線矢印に示すように抽出液を抽出液回収部11に回収する。
このようにして、抽出液の抽出槽1外への取り出しが終了すると、底部1cを胴部1bから開口して濾過板1e上の原料素材を廃棄する。
以上、説明したように、本発明の抽出装置は、一旦抽出槽外に取り出した抽出液を抽出槽に還流する際に、流路の切換えで抽出槽の上部領域または下部領域のいずれかに還流できる構造とすることで、茶類等の原料素材の種類に適応した抽出を行うことができる。
以上、本発明の茶類等の抽出装置に関して、実施形態を示す図面を参照しつつ具体的に説明したが、本発明の茶類等の抽出方法は図示例に限定される訳ではなく、前述の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
すなわち、本発明の抽出装置として、抽出水を抽出槽に供給する抽出水供給管、および抽出液を抽出液回収部に回収する抽出液取出管に第1循環管、第2循環管を連結し、各連結部には切換弁を設け、この切換弁を操作して抽出液の還流等の流路の切換えを行う構成のものについて説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、配管系統が煩雑となるが、抽出水供給管や抽出液取出管と第1循環管、第2循環管とを連結しないで別系統としてもよい。また、切換弁に替えて、抽出水供給管等のそれぞれの管にバルブを設け、これらバルブの開閉操作で、抽出液の還流等の流路の方向を切換えるようにしてもよい。
本発明の茶類等の抽出装置に係る第1の実施形態の概略正面図である。 本発明の茶類等の抽出装置に係る第2の実施形態の概略正面図である。
符号の説明
1 抽出槽
1a 頂部
1b 胴部
1c 底部
1d 原料素材供給部
1e 濾過板
2 抽出水供給管
3 抽出液取出管
4 第1循環管
5 第2循環管
6 液送ポンプ
7 第1切換弁
8 第2切換弁
9 第3切換弁
10 抽出水供給部
11 抽出液回収部
12 第1ノズル
13 第2ノズル

Claims (7)

  1. 原料素材供給部と、抽出水供給管と、抽出液取出管と、を有する閉鎖型の抽出槽を備えた茶類の抽出装置において、
    前記抽出槽には、前記抽出液を前記抽出槽外に取り出し、この取り出しがなされた前記抽出液を、前記原料素材の種類により前記抽出槽の下部領域内または上部領域内のいずれかに還流させる循環管を備え、
    前記抽出槽は、前記原料素材供給部を備えた頂部と、胴部と、濾過板を備えた底部と、で構成され、
    前記循環管は、第1循環管と第2循環管とからなり、
    前記抽出水供給管を前記抽出槽の前記胴部の上部に配管し、前記抽出水供給管と前記抽出液取出管とを、第1,2連結部において第1循環管で連結し、
    該第1循環管に第3連結部を設け、該第3連結部に前記第2循環管を連結し、
    該第2循環管を前記抽出槽の前記胴部の下部に配管し、
    前記抽出槽と前記第1連結部との中間において、抽出液取出管に液送ポンプを設けた茶類の抽出装置。
  2. 前記第1,2,3連結部に、それぞれ第1,2,3切換弁を設けた請求項1に記載の茶類の抽出装置。
  3. 前記第1,2,3切換弁は3方向切換弁である請求項に記載の茶類の抽出装置。
  4. 原料素材供給部と、抽出水供給管と、抽出液取出管と、を有する閉鎖型の抽出槽を備えた茶類の抽出装置において、
    前記抽出槽には、前記抽出液を前記抽出槽外に取り出し、この取り出しがなされた前記抽出液を、前記原料素材の種類により前記抽出槽の下部領域内または上部領域内のいずれかに還流させる循環管を備え、
    前記抽出槽は、前記原料素材供給部を備えた頂部と、胴部と、濾過板を備えた底部と、で構成され、
    前記循環管は、第1循環管と第2循環管とからなり、
    前記抽出水供給管を前記抽出槽の前記胴部の下部に配管し、前記抽出水供給管と前記抽出液取出管とを、第1,2連結部において第1循環管で連結し、
    第2循環管を前記抽出槽の前記胴部の上部に配管し、前記第1連結部において前記第1循環管と連結し、
    前記抽出槽と前記第1連結部との中間において、抽出液取出管に液送ポンプを設けた茶類の抽出装置。
  5. 前記第1,2連結部に、それぞれ第1,2切換弁を設けた請求項4に記載の茶類の抽出装置。
  6. 前記第1切換弁は4方向切換弁であり、前記第2切換弁は3方向切換弁である請求項に記載の茶類の抽出装置。
  7. 前記抽出水供給管の出口および前記第2循環管の出口には、前記抽出槽内の抽出水を撹拌する水流を発生させるノズルをそれぞれ設けた請求項1から6いずれか記載の茶類の抽出装置。
JP2005018909A 2005-01-26 2005-01-26 茶類等の抽出方法およびその装置 Active JP4350045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018909A JP4350045B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 茶類等の抽出方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018909A JP4350045B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 茶類等の抽出方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006204154A JP2006204154A (ja) 2006-08-10
JP4350045B2 true JP4350045B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=36961639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005018909A Active JP4350045B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 茶類等の抽出方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4350045B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519941A (ja) * 2011-06-24 2014-08-21 ピーエイチアイ アンド ティーイーエー 強制循環を伴う調合装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012070652A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Nissee:Kk 茶葉抽出に適した抽出方法並びにその抽出器
KR101340678B1 (ko) * 2011-11-10 2013-12-12 송부기 백련차 제조장치
CN112322392A (zh) * 2020-10-29 2021-02-05 湖南观芝茬牛樟芝生物科技有限公司 一种牛樟芝精油的提取方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519941A (ja) * 2011-06-24 2014-08-21 ピーエイチアイ アンド ティーイーエー 強制循環を伴う調合装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006204154A (ja) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7462290B2 (en) Device and a method for removing solids
JP4350045B2 (ja) 茶類等の抽出方法およびその装置
US20110284429A1 (en) Fluidizing Apparatus
CN110914401B (zh) 用于从固体风味载体材料提取可溶性风味成分到酿造液体中的系统和方法
EP0025314B1 (en) Method of cleaning a filter press and filter press
CN204093169U (zh) 分离器
AU772159B2 (en) Sewage screening apparatus
JP4083192B2 (ja) 飲料抽出装置及び抽出残渣の除去方法
JP4716204B2 (ja) 汚砂・し渣洗浄処理方法ならびに汚砂・し渣洗浄処理装置
JP3484612B2 (ja) 茶類等の抽出方法並びに装置
KR100206647B1 (ko) 여과층 이동식 여과 장치
JP5195355B2 (ja) 飲料抽出装置
JP2013094769A (ja) 移動床式上向流連続砂濾過装置及びその運転方法
JP2940364B2 (ja) 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法
JP2536318B2 (ja) 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法
JPH11103777A (ja) 茶類等の抽出方法及びその装置
CN214653719U (zh) 一种水处理装置及水处理系统
JPH07100491A (ja) 自然ろ過装置の運転方法
JP2002316004A (ja) 上向流式ろ過装置
JP4345318B2 (ja) 浮上濾過装置及び方法
JPH08252408A (ja) 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄装置並び にその洗浄方法
JP4230366B2 (ja) 油分回収装置
JP3896570B2 (ja) 生海苔の異物分離方法及び装置
JP2643079B2 (ja) 自動停止サイフォン式自然ろ過装置
JPS597485B2 (ja) 上向流移動層式濾過装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090721

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4350045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250