JP4349503B2 - パンチプレス - Google Patents

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JP4349503B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパンチプレス、特に金型回転機構を構成する歯車などのガタを無くし、上金型と下金型間のクリアランスを一定にすることにより、金型の芯ズレを無くし、且つワーク押さえをワークと共に移動させることにより、加工時間を短縮し、それによりワークの加工効率の向上を図るようにしたパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)第1従来技術について(図6)。
従来より、板材加工機の一例であるパンチプレスは、例えば図6に示す構成を有している。
【0003】
図6において、パンチプレスは、本体フレーム51を有し、該本体フレーム51には、金型ホルダ50が設けられ、該金型ホルダ50の上腕にはパンチPが、下腕にはダイDがそれぞれ取り付けられている。
【0004】
また、上記本体フレーム51であって、パンチPの直上方には、ラムシリンダ52が設けられている。
【0005】
この構成により、テーブル53上に搬入されたワークWをクランプ54で掴み替えて加工位置に位置決めし、前記ラムシリンダ52を作動させパンチPを打圧しダイDと協働して該ワークWに所定のパンチ加工を施すようになっている。
【0006】
この場合、上記パンチPとダイDを金型ホルダ50に対して回転させることにより、同じ寸法・形状のパンチPとダイDを方向を変えワークWに対して打抜き加工を施すことができる。
【0007】
(2)第2従来技術について(図7)。
また、パンチプレスとしては、例えば図7に示すものがある。
【0008】
図7において、本体フレーム61には、ワーク押さえ62が設けられ、該ワーク押さえ62の直下にはターンテーブル63が配置され、上部タレット67と下部タレット68にはパンチPとダイDが配置され、加工位置におけるパンチPの直上方にはラムシリンダ66が設けられている。
【0009】
この構成により、ターンテーブル63上のワークWを、上記ワーク押さえ62で押さえた状態でクランプ65から解放し、180°回転させる。
【0010】
そして、180°回転したワークWを再度クランプ65が把持し、該ワークWを加工位置に位置決めすることにより、例えばそれまでクランプ65で把持されていた一辺を、上記パンチPとダイDによりパンチ加工する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
(1)第1従来技術の(図6)課題。
【0013】
ところが、図6に示すパンチプレスにおいて、特に精度が要求される場合には、ワークWの板厚が0.1mmのものを、穴間加工精度±0.03mmの高精度で加工するようになっている。
【0014】
しかし、パンチプレスは(図6)、長年使用していると経年変化などにより、パンチPやダイDの金型回転機構を構成する歯車などにガタが生じることがあり、そのため例えばパンチPとダイDの間のクリアランスが一定の値を保持できなくなることがある。
【0015】
そのため、前記したように、パンチPとダイDを金型ホルダ50に対して回転させてワークWの打抜き加工を施す場合に、金型の芯がズレてしまい、前記したような高精度の加工をすることができない。
【0016】
その結果、ワークWの加工効率の低下を招来していた。
【0017】
(2)第2従来技術の(図7)課題。
【0018】
図7のパンチプレスにおいては、ワーク押さえ62が本体フレーム61に固定されている。
【0019】
このため、図7においては、ワーク押さえ62をワークWと共に任意の方向に移動させることにより、該ワークWの加工を続行することはできない。
【0020】
若し、図7のパンチプレスでこれと同じような加工を行う場合には、ワークWの位置決め計算が極めて厄介であり、NC処理に時間を要するばかりでなく、1回のパンチ加工ごとにワークWを元の位置に戻してクランプ65で再度把持し、位置決めを行った後再度ワーク押さえ62とターンテーブル63で角度を変更しなければならないといったように、無駄な動作が多い。
【0021】
その結果、このような無駄な動作のために、ワークWの加工時間が長くなり、この点でも加工効率が低下することは明らかである。
【0022】
本発明の目的は、金型回転機構を構成する歯車などのガタを無くし、上金型と下金型間のクリアランスを一定にすることにより、金型の芯ズレを無くし、且つワーク押さえをワークと共に移動させることにより、加工時間を短縮し、それによりワークの加工効率の向上を図ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によれば、図1〜図5に示すように、
金型ホルダ4に取り付けられたパンチPとダイD及びパンチPの上方に設置されたラムシリンダ3を有し、X軸テーブル5とY軸テーブル7を上下に重ねてX軸方向とY軸方向に移動可能にそれぞれ取り付け、上方のテーブル5にターンテーブル12を回転可能に設けると共にワーク押さえ23をX軸テーブル5とY軸テーブル7に同期して移動可能に取り付け、上方のテーブル5上にターンテーブル12を介して戴置されたワークをX軸方向とY軸方向に移動させワーク押さえ23で押さえて回転させることにより加工位置に位置決めしラムシリンダ3でパンチPを打圧しダイDとの協働により所定のパンチ加工を施すパンチプレスにおいて、
上記X軸テーブル5の金型ホルダ4側の辺に、ベルトテーブル27の端部27Aが取り付けられ、該ベルトテーブル27の端部27AがT字型に補強されていてX軸テーブル5に形成されたT字型スロット5Aに挿入されていることを特徴とするパンチプレスが提供される。
【0024】
従って、本発明の構成によれば、例えばワークWに打抜き加工を施す場合に、パンチPとダイDは固定しておいて(図4(A)〜図4(D))、ワークWのみを移動させることにより加工位置に位置決めできるので、金型回転機構を構成する歯車などのガタが無くなり、上金型であるパンチPと下金型であるダイDの間のクリアランスを一定にすることができ、そのため金型の芯ズレが無くなる。
【0025】
また、ワーク押さえ23を、例えば逆L字型アーム26を(図1)介してX軸テーブル5に取り付けたことにより、該ワーク押さえ23はX軸テーブル5とY軸テーブル7と同期して移動できるので、X軸テーブル5上に戴置されたワークWの移動と共にワーク押さえ23も移動し(図4(A)〜図4(D))、そのため無駄な動作が無くなり、加工時間は短縮される。
【0026】
このため、本発明によれば、ワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の実施形態を示す全体図である。
【0028】
図1に示すパンチプレスは、本体フレーム1を有し、該本体フレーム1には、C字型の金型ホルダ4が設けられている。
【0029】
上記金型ホルダ4の上腕にはパンチガイド16を介してパンチPが例えばX軸方向に複数個取り付けられ、下腕にはダイDがパンチPと同じ数取り付けられている。
【0030】
また、上記本体フレーム1であってパンチPの上方には、該パンチPを打圧するラムシリンダ3が設けられている。
【0031】
上記ラムシリンダ3は、X軸スライダ24に取り付けられ、該X軸スライダ24は、上部フレーム2にローラ25を介して滑り結合している。
【0032】
上記X軸スライダ24にはラック21が刻まれ、該ラック21はピニオン20と噛み合い、該ピニオン20は上部フレーム2に固定されたモータM2により回転駆動するようになっている。
【0033】
この構成により、モータM2を作動すると、ピニオン20とラック21を介して、X軸スライダ24が上部フレーム2上をラムシリンダ3を伴ってX軸方向に移動する。
【0034】
これにより、ラムシリンダ3はX軸方向に移動することにより、金型ホルダ4の上腕に配置されたパンチPのうちで所望のものを選択して打圧し、ダイDと協働してワークWに例えば打抜き加工を施すことができる。
【0035】
更に、上記本体フレーム1上には、Y軸方向に延びるY軸LMガイド8が敷設され、該Y軸LMガイド8には、ナット8Aを介してY軸テーブル7が滑り結合している。
【0036】
上記Y軸テーブル7上には、X軸方向に延びるX軸LMガイド6が敷設され、該X軸LMガイド6には、ナット6Aを介してX軸テーブル5が滑り結合している。
【0037】
そして、上記X軸テーブル5には、クランプ9が上下シリンダ10を介して開閉自在に取り付けられ、該クランプ9によりワークWを把持するようになっている。
【0038】
上記Y軸テーブル7には、ボールねじ11が螺合し、該ボールねじ11はY軸モータMyにより回転駆動し、該Y軸モータMyは本体フレーム1上にブラケット17を介して固定されている。
【0039】
また、X軸テーブル5には、ボールねじ36(図2)が螺合し、該ボールねじ36はX軸モータMxにより回転駆動し、該X軸モータMxは前記Y軸テーブル7に固定されている。
【0040】
上記X軸テーブル5には、例えば円形のターンテーブル12が回転可能に取り付けられ、該ターンテーブル12の外周面にはラック13が設けられている。
【0041】
そして、上記ラック13はピニオン14と噛み合い、該ピニオン14は、X軸テーブル5下面に取り付けられたモータM1により回転駆動するようになっている。
【0042】
この構成により、X軸テーブル5を移動させてその上のワークWをX軸方向に移動させることにより(図4(B))、該ワークW上の加工領域aを所望のパンチPとダイDに対してX軸方向に位置決めし、更にY軸テーブル7を移動させて加工領域aを所望のパンチPとダイDに対してY軸方向に位置決めする(図4(C))。
【0043】
そして、最後に、ワークWを後述するワーク押さえ23で(図4(D))押さえると共にクランプ9から解放し、ターンテーブル12を回転することより上記ワークW上の加工領域aを所望のパンチPとダイDの方向に一致させれば、該ワークWを加工位置に位置決めできる。
【0044】
この状態で、ラムシリンダ3を(図1)X軸スライダ24を介して所望のパンチPの上方まで移動させた後該ラムシリンダ3によりパンチPを打圧すれば、ワークWの加工領域aにはダイDと協働して所定の打抜き加工が施される。
【0045】
従って、パンチPとダイDは固定しておいて、ワークWのみを移動させることにより加工位置に位置決めできるので、金型回転機構を構成する歯車などのガタが無くなり、上金型であるパンチPと下金型であるダイDの間のクリアランスを一定にすることができる。
【0046】
このため、金型の芯ズレが無くなり、上記ワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0047】
更に、図1に示すように、上記X軸テーブル5には、そのクランプ9側に逆L字型アーム26が取り付けられ、該逆L字型アーム26の先端には、ボールジヨイント22Aを介して上下シリンダ22が取り付けられ、該上下シリンダ22には、ワーク押さえ23が取り付けられている。
【0048】
この構成により、ワーク押さえ23はX軸テーブル5を移動させれば(図4(B))それに伴って同じ方向に移動する。
【0049】
また、X軸テーブル5がY軸テーブル7上に設けられていることから、Y軸テーブル7を移動させれば(図4(C))、X軸テーブル5に取り付けられたワーク押さえ23もそれに伴って同じ方向に移動する。
【0050】
従って、ワーク押さえ23は、X軸テーブル5とY軸テーブル7と同期して移動できるので、X軸テーブル5上に戴置されたワークWの移動と共にワーク押さえ23も移動する(図4(B)〜図4(C))。
【0051】
即ち、本発明によれば、ワークWを任意の方向に移動させる場合に(図4(B)〜図4(C))、ワーク押さえ23が常に同期して移動する。
【0052】
このため、従来のように(図7)1回の加工ごとにワークWを元の位置に戻すなどの無駄な動作が無くなり、動作が迅速になって加工時間は短縮される。
【0053】
従って、この点でも、本発明によれば、ワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0054】
上記X軸テーブル5と金型ホルダ4間には、ベルトテーブル27(図1)が配置され、該ベルトテーブル27上にワークWを載せることにより、該ワークWが移動・加工時に(図4)ダイDとX軸テーブル5間で垂れ下がらないようになっている。
【0055】
即ち、X軸テーブル5の金型ホルダ4側の辺には(図2)、T字型スロット5Aが(図3)形成され、該T字型スロット5Aには、ベルトテーブル27のT字型に補強された端部27Aが挿入されている。
【0056】
この構成により、ワークWを戴置したX軸テーブル5が(図4(B))X軸方向に移動しても、前記ベルトテーブル27はT字型スロット5A内で停止して移動せず、該ワークWのX軸方向の位置決め動作が円滑に行われるようになっている。
【0057】
上記ベルトテーブル27は(図1)、金型ホルダ4の近傍のアイドラプーリ29を介して巻取りプーリ28に巻回されている。
【0058】
これにより、Y軸テーブル7が移動すると(図4(C))、ベルトテーブル27は巻取りプーリ28に巻き取られてY軸方向の長さが小さくなって収縮する。
【0059】
従って、この収縮したベルトテーブル27を介してワークWのY軸方向の位置決めや(図4(C))角度方向の位置決めがそれぞれ円滑に行われる(図4(D)。
【0060】
図5は本発明の他の実施形態を示す図であり、図1とは異なり、ワーク押さえ23のX軸テーブル5とY軸テーブル7に対する同期移動機構が異なる。
【0061】
即ち、図5において、ワーク押さえ23の上下シリンダ22は、ボールジヨイント22AとX軸ガイド34を介してシリンダキャリッジ30に取り付けられている。
【0062】
そして、上記上下シリンダ22には、ボールねじ35が螺合し、該ボールねじ35は、タイミングベルト33を介してシリンダキャリッジ30上のモータM4に結合されている。
【0063】
また、シリンダキャリッジ30は、本体フレーム1の下面にY軸ガイド31を介して取り付けられ、該シリンダキャリッジ30には、ボールねじ32が螺合し、該ボールねじ32は本体フレーム1内のモータM3に結合されている。
【0064】
この構成により、モータM4、M3を作動することにより、ワーク押さえ23を前記X軸テーブル5とY軸テーブル7に同期してそれぞれX軸方向とY軸方向に移動させることができる。
【0065】
従って、図5の場合も、図1と同様に、ワークWを任意の方向に移動させる場合に、ワーク押さえ23が常に同期して移動するので、従来のように(図7)1回の加工ごとにワークWを元の位置に戻すなどの無駄な動作が無くなり、動作が迅速になって加工時間は短縮され、ワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0066】
図5において、その他の金型ホルダ4、ラムシリンダ3、ターンテーブル12、X軸テーブル5、Y軸テーブル7、ベルトテーブル27に関しては図1の場合と同様であり、その説明を省略する。
【0067】
以下、上記構成を有する本発明の作用を説明する。
【0068】
(1)図1の場合の作用。
【0069】
パンチプレスに(図1)ワークWが搬入されると、上下シリンダ10を作動してクランプ9を閉じることにより該ワークWをターンテーブル12を介してX軸テーブル5上に戴置する。
【0070】
そして、ワークWの一部は(図4(A))、ベルトテーブル27上に戴置されることにより、該ワークWの垂れ下がりが防止されている。
【0071】
この場合、ワークWと金型は、例えば図4(A)に示す関係にあり、該ワークW上の加工領域aと所望の(例えば右から二番目の)パンチP・ダイDは、距離と方向いずれも一致していない。
【0072】
また、ワーク押さえ23は逆L字型アーム26を介してX軸テーブル5に取り付けられており(図1)、ワークWが戴置されているターンテーブル12の直上方に位置しており、後述するように(図4(B)〜図4(C))、該ワーク押さえ23はターンテーブル12の上方においてワークWと常に同期して移動する。
【0073】
この状態で、X軸モータMx(図2)を作動しX軸テーブル5に螺合したボールねじ36を回転させることにより、図4(B)に示すように、該X軸テーブル5をY軸テーブル7上でX軸LMガイド6に沿ってX軸方向に移動させる。
【0074】
このとき、X軸テーブル5は、そのT字型スロット5A内で(図4(B))ベルトテーブル27を静止させた状態で移動し、またワーク押さえ23もそれに同期して移動する。
【0075】
従って、ワークWは、この静止したベルトテーブル27上で摺動しながらX軸テーブル5と共にワーク押さえ23を伴ってX軸方向に移動し、所定の位置で停止する。
【0076】
これにより、ワークW上の加工領域aは(図4(B))、所望のパンチPとダイDに対してX軸方向に位置決めされた。
【0077】
次いで、Y軸モータMy(図1)を作動しY軸テーブル7に螺合したボールねじ11を回転させることにより、図4(C)に示すように、該Y軸テーブル7を本体フレーム1上(図1)でY軸LMガイド8に沿ってY軸方向に移動させる。
【0078】
このとき、Y軸テーブル7は、ベルトテーブル27を巻取りプーリ28を(図1)介して収縮させながら移動し、ワーク押さえ23もそれに同期して移動する。
【0079】
従って、ワークWは、この収縮するベルトテーブル27上で摺動しそれに支持された状態でY軸テーブル7及びその上のX軸テーブル5と共にワーク押さえ23を伴ってY軸方向に移動し、所定の位置で停止する。
【0080】
これにより、ワークW上の加工領域aは、所望のパンチPとダイDに対してY軸方向に位置決めされた。
【0081】
この状態で上下シリンダ22を(図1)作動してワーク押さえ23を降下してターンテーブル12上のワークWを押さえると共に、上下シリンダ10を作動してクランプ9を開き該ワークWをクランプ9から解放する(図4(D))。
【0082】
これにより、ワークWは、X軸テーブル5上において、ワーク押さえ23とターンテーブル12で挟持された。
【0083】
この状態で、モータM1を(図1)作動すれば、ピニオン14とラック13を介してターンテーブル12が回転するので、その上のワークWはワーク押さえ23と共に回転し(図4(D))、ワークW上の加工領域aは、所望のパンチPとダイDの方向と一致する。
【0084】
このとき、ワークWは、それが戴置されているX軸テーブル5上と前記収縮したベルトテーブル27上で摺動しながら、ワーク押さえ23とターンテーブル12で挟持された状態で回転し、所定の角度位置で停止する。
【0085】
従って、モータM2を(図1)作動し、ピニオン20とラック21を介してX軸スライダ24をX軸方向に移動させることにより、ラムシリンダ3を前記所望のパンチPとダイDの直上方に位置決めした後、該ラムシリンダ3を作動させれば、パンチPが打圧されダイDと協働して上記ワークWの加工領域aに(図4(D))例えば打抜き加工を施すことができる。
【0086】
このように、本発明によれば、例えば上記のようにワークWに打抜き加工を施す場合に、パンチPとダイDは固定しておいて(図4(A)〜図4(D))、ワークWのみを移動させることにより加工位置に位置決めできる。
【0087】
従って、金型回転機構を構成する歯車などのガタが無くなり、上金型であるパンチPと下金型であるダイDの間のクリアランスを一定にすることができ、そのため金型の芯ズレが無くなり、該ワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0088】
また、ワークWを任意の方向に移動させる間にも(図4(B)〜図4(C))、X軸テーブル5に逆L字型アーム26を(図1)介して取り付けられたワーク押さえ23は、常に同期して移動する。
【0089】
従って、無駄な動作が無くなって動作が一層迅速に行われるようになり、加工時間が短縮され、この点でも、ワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0090】
尚、ワークW上の領域のうちでクランプ9で把持されている部分は、そのままでは加工できないので、該ワークWをワーク押さえ23で押さえると共にクランプ9から解放し、ターンテーブル12を180°回転させた後、再度クランプ9で把持するとその部分の加工ができる。
【0091】
(2)図5の場合の作用。
【0092】
パンチプレスに(図5)ワークWが搬入されると、上下シリンダ10を作動してクランプ9を閉じることにより該ワークWをターンテーブル12を介してX軸テーブル5上に戴置する。
【0093】
そして、図5の場合も、図1と同様にワークWの一部は(図4(A))、ベルトテーブル27上に戴置されることにより、該ワークWの垂れ下がりが防止されている。
【0094】
従って、以後も、図1と同様に、ワークWは、このベルトテーブル27で支持されながらその上を摺動し、X軸テーブル5の移動によるワーク押さえ23を伴ったX軸方向の位置決めと(図4(B))、Y軸テーブル7の移動によるワーク押さえ23を伴ったY軸方向の位置決めと(図4(C))、クランプ9から解放され(図4(D))ワーク押さえ23に押さえられた状態でのターンテーブル12の回転による角度方向の位置決めが行われる。
【0095】
そして、ワークWの上記角度方向の位置決め終了後は(図4(D))、図1と同様に、モータM2を(図1)作動することにより、ラムシリンダ3を所望のパンチPとダイDの直上方に位置決めした後、該ラムシリンダ3を介してパンチPが打圧されダイDと協働して上記ワークWの加工領域aに(図4(D))例えば打抜き加工を施すことができる。
【0096】
しかし、図5の場合には、図1と異なり、上記ワーク押さえ23がシリンダキャリッジ30を介して本体フレーム1に取り付けられているので、該ワーク押さえ23のX軸テーブル5とY軸テーブル7に対する同期移動動作は、次のようになる。
【0097】
例えば、当初は(図4(A)に相当)、モータM4、M3を(図5)作動することにより、ワーク押さえ23をシリンダキャリッジ30上でX軸方向に、シリンダキャリッジ30を本体フレーム1上でY軸方向にそれぞれ移動させることにより、該ワーク押さえ23をターンテーブル12の直上方に予め位置決めしておく。
【0098】
この状態で、ワークWを戴置したX軸テーブル5がX軸方向に移動する場合には(図4(B)に相当)、同時にモータM4を(図5)作動すれば、ワーク押さえ23は、ターンテーブル12の直上方においてX軸テーブル5と同期してX軸方向に移動する。
【0099】
また、Y軸テーブル7がY軸方向に移動する場合には(図4(C)に相当)、同時にモータM3を(図5)作動すれば、ワーク押さえ23は、ターンテーブル12の直上方においてY軸テーブル7と同期してY軸方向に移動する。
【0100】
このように、図5の場合も、図1と同様に、本発明によれば、例えば上記のようにワークWに打抜き加工を施す場合に、パンチPとダイDは固定しておいて(図5、図4(A)〜図4(D)に相当)、ワークWのみを移動させることにより加工位置に位置決めできるので、金型回転機構を構成する歯車などのガタが無くなり、上金型であるパンチPと下金型であるダイDの間のクリアランスを一定にすることができ、そのため金型の芯ズレが無くなり、該ワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0101】
また、図5の場合も、図1と同様に、本発明によれば、ワークWを任意の方向に移動させる間にも(図4(B)〜図4(C)に相当)、シリンダキャリッジ30を介して本体フレーム1に取り付けられたワーク押さえ23は、モータM4、M3を(図5)作動させることにより、X軸テーブル5とY軸テーブル7と常に同期して移動する。
【0102】
従って、ワーク押さえ23がワークWと共に移動することにより、動作が一層迅速に行われるようになり、加工時間が短縮され、同様にワークWの加工効率の向上を図ることが可能となる。
【0103】
【発明の効果】
上記のとおり、本発明によれば、例えばワークに打抜き加工を施す場合に、パンチとダイは固定しておいて、ワークのみを移動させることにより加工位置に位置決めできるので、金型回転機構を構成する歯車などのガタが無くなり、上金型であるパンチと下金型であるダイの間のクリアランスを一定にすることができ、そのため金型の芯ズレが無くなり、またワーク押さえを、例えば逆L字型アームを介してX軸テーブルに取り付けたことにより、該ワーク押さえはX軸テーブルとY軸テーブルと同期して移動できるので、X軸テーブル上に戴置されたワークの移動と共にワーク押さえも移動し、そのため無駄な動作が無くなり、加工時間は短縮される。
【0104】
このため、本発明によれば、ワークの加工効率の向上を図るという技術的効果を奏することとなった。。
【0105】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】図1の斜視図である。
【図3】本発明を構成するベルトテーブル27とX軸テーブル5との関係を示す図である。
【図4】本発明の作用説明図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図6】第1従来技術の説明図である。
【図7】第2従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム
2 上部フレーム
3 ラムシリンダ
4 金型ホルダ
5 X軸テーブル
6 X軸LMガイド
7 Y軸テーブル
8 Y軸LMガイド
9 クランプ
10、22 上下シリンダ
11、32、35、36 ボールねじ
12 ターンテーブル
13、21 ラック
14、20 ピニオン
16 パンチガイド
17 ブラケット
23 ワーク押さえ
24 X軸スライダ
25 ローラ
26 逆L字型アーム
27 ベルトテーブル
28 巻取りプーリ
29 アイドラプーリ
30 シリンダキャリッジ
31 Y軸ガイド
33 タイミングベルト
34 X軸ガイド
D ダイ
My Y軸モータ
Mx X軸モータ
M1、M2、M3、M4 モータ
P パンチ
W ワーク

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  1. 金型ホルダに取り付けられたパンチとダイ及びパンチの上方に設置されたラムシリンダを有し、X軸テーブルとY軸テーブルを上下に重ねてX軸方向とY軸方向に移動可能にそれぞれ取り付け、上方のテーブルにターンテーブルを回転可能に設けると共にワーク押さえをX軸テーブルとY軸テーブルに同期して移動可能に取り付け、上方のテーブル上にターンテーブルを介して戴置されたワークをX軸方向とY軸方向に移動させワーク押さえで押さえて回転させることにより加工位置に位置決めしラムシリンダでパンチを打圧しダイとの協働により所定のパンチ加工を施すパンチプレスにおいて、
    上記X軸テーブルの金型ホルダ側の辺に、ベルトテーブルの端部が取り付けられ、該ベルトテーブルの端部がT字型に補強されていてX軸テーブルに形成されたT字型スロットに挿入されていることを特徴とするパンチプレス。
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