JP4348917B2 - 合成樹脂製レンズ及びその形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、少なくとも一面に同心の輪帯群を有する合成樹脂製のレンズ及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来の合成樹脂製輪帯レンズは、同心の輪帯群の境界部に形成される段差を円錐面で形成している(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この合成樹脂製輪帯レンズでは、中心の円形入射面とその外側の輪帯との境界部、及び隣り合う輪帯の境界部をそれぞれ、光軸を回転軸とする回転対称な円錐状面の一部から構成している。このような円錐状面を輪帯群の境界部に設けることにより、境界部に円錐面を設けた場合に比較して、合成樹脂製輪帯レンズの成形時に境界部すなわち段差の形状を正確に転写しやすくなる。
【0003】
【特許文献1】
特願平7−294707号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記合成樹脂製輪帯レンズでも、成形時にエッジ状段差の形状を正確に転写することが容易でない。すなわち、輪帯群の境界部を円錐状の段差とするだけでは、段差の深さが円筒状の段差の場合に比較してほとんど変化しておらず、エッジ状段差の形状を正確に転写することが依然として困難な場合が多い。また、輪帯間に残る段差によってレンズ材料の流れが阻害されるので、レンズに複屈折性が表われるおそれが十分に解消しているとは認め難い。さらに、型加工も、段差の深さにもよるが依然として容易でない。
【0005】
そこで、本発明は、以上のような問題が生じない合成樹脂製レンズ及びその形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の合成樹脂製レンズは、光軸を中心とした周期的な輪帯状の複数の分割面を光学面として有する合成樹脂製レンズであって、前記複数の分割面のうち隣接する分割面間を接続するように光軸に垂直で輪帯状の接続面が設けられている。
【0007】
上記第1の合成樹脂製レンズでは、光軸に垂直で輪帯状の接続面によって隣接する分割面間を接続するので、輪帯状の複数の分割面の境界に段差すなわち光軸に垂直な方向の窪みや突起が存在しなくなる。よって、かかる合成樹脂製レンズを金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差のない平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面が段差を有しないので、レンズの成型に際して分割面間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ない設計どおりのレンズを得ることができる。なお、分割面間の境界では必要な光路差が生じ、所望の回折効果を発生させることができる。
【0008】
上記レンズの具体的な態様では、前記接続面が、隣接する分割面間の境界における光学設計上の突起部分を除去することによって得られる形状である。この場合、金型の境界対応面に溝が形成されなくなる。なお、「光学設計上の突起部分」とは、隣接する輪帯状の分割面に肉厚差を与えることにより仮想的に形成される段差における突起である。
【0009】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、前記接続面が、隣接する分割面間の境界における光学設計上の陥凹部分を埋めることによって得られる形状である。この場合も、金型の境界対応面に溝が形成されなくなる。なお、「光学設計上の陥凹部分」とは、隣接する輪帯状の分割面に肉厚差を与えることにより仮想的に形成される段差における窪みである。
【0010】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、合成樹脂製レンズが光ピックアップ装置内に配置される。上記レンズは、分割面間の境界で転写不良が生じにくいので、かかる境界を利用して所望の回折効果を得ることができる。よって、少ない数のレンズで例えば色消しや球面収差補正などを行うことができ、光ピックアップ装置のコンパクト化に寄与する。
【0011】
ここで、「光ピックアップ装置」は、記録だけ或いは再生だけを行うために用いられるものであってもよいし、記録および再生の両方を行うために用いられるものであってもよい。また、或る情報記録媒体に対しては記録を行い、別の情報記録媒体に対しては再生を行うために用いられるものであってもよいし、或る情報記録媒体に対しては記録または再生を行い、別の情報記録媒体に対しては記録及び再生を行うために用いられるものであってもよい。かかる光ピックアップ装置は、各種のプレーヤまたはドライブ等、あるいはそれらを組み込んだAV機器、パソコン、その他の情報端末等の音声および/または画像の記録および/または再生装置に搭載することができる。
【0012】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、合成樹脂製レンズが、対物レンズであるか、カップリングレンズである。この場合、種々の機能を兼ね備えたレンズを低コストで得られる。なお、「対物レンズ」は、光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、「カップリングレンズ」は、対物レンズにおける環境温度の変化に起因して生ずる球面収差の悪化を緩和するレンズを指す。
【0013】
また、本発明に係る第2の合成樹脂製レンズは、光軸を中心とした周期的な輪帯状の複数の分割面を光学面として有する合成樹脂製レンズであって、前記複数の分割面のうち隣接する分割面間を接続するように複数の輪帯状の接続面が設けられている。
【0014】
上記第2の合成樹脂製レンズでは、複数の輪帯状の接続面によって隣接する分割面間を接続するので、輪帯状の複数の分割面の境界に形成される段差を浅くできる。よって、かかる合成樹脂製レンズを金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が浅い段差を有するものとなり、金型の加工が簡単になる。また、上記レンズでは、金型の転写面に形成された段差が浅いので、レンズの成型に際して分割面間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ない設計どおりのレンズを得ることができる。なお、分割面間の境界では必要な光路差が生じ、所望の回折効果を発生させることができる。
【0015】
また、上記レンズの具体的な態様では、前記複数の輪帯状の接続面のうち第1の接続面が光軸に垂直である。この場合、レンズの形状を簡単で成形しやすいものとすることができ、金型の加工が簡単になる。
【0016】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、前記第1の接続面が、隣接する分割面間の境界における光学設計上の突起部分を部分的に除去すること、或いは隣接する分割面間の境界における光学設計上の陥凹部分を部分的に埋めることによって得られる形状である。
【0017】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、前記複数の輪帯状の接続面のうち第2の接続面が光軸を中心とする円筒面である。この場合、レンズの形状を簡単なものとすることができ、かつ、分割面間の境界の割合を低減して光学面である各分割面の面積を大きくすることができる。
【0018】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、前記複数の輪帯状の接続面のうち第2の接続面が光軸を中心軸とする円錐面の一部である。この場合、金型の転写面に形成された段差が比較的浅くなるので、レンズの形状を簡単なものとすることができ、金型の加工が簡単になる。
【0019】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、合成樹脂製レンズが光ピックアップ装置内に配置される。
【0020】
また、上記レンズの別の具体的な態様では、合成樹脂製レンズが、対物レンズであるか、カップリングレンズである。
【0021】
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、上述の合成樹脂製レンズを有する対物レンズと、対物レンズを介して情報記録媒体に入射させるべきレーザ光を発生するレーザ光源と、対物レンズを介して情報記録媒体からの光を検出するセンサとを備える。かかる光ピックアップ装置では、小型で高性能の対物レンズによって、光ピックアップ装置の高性能化と小型化の両立を図ることができる。
本発明に係る合成樹脂製レンズの形成方法は、光軸を中心とした周期的な輪帯状の複数の球面若しくは非球面の分割面を光学面として有する合成樹脂からなるレンズの形成方法であって、上記複数の分割面について光学設計上の形状を決定する工程と、上記複数の分割面のうち隣接する分割面間を接続する輪帯状の接続面として、上記隣接する分割面間の境界における光学設計上の形状を、隣接する分割面間の境界における光学設計上の突起部分を少なくとも部分的に除去すること又は隣接する分割面間の境界における光学設計上の陥凹部分を少なくとも部分的に埋めることによって光軸に垂直な第1の接続面を有するように、変更して得られる形状を決定する工程と、光学設計どおりの上記複数の分割面と浅くなるように変更された上記輪帯状の接続面とを有する合成樹脂製レンズを金型から成形する工程とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1(a)は、第1実施形態の合成樹脂製レンズの側面図であり、図1(b)は、その平面図である。このレンズ20は、その一方側に、同心で輪帯状の多数の分割面22を有する回折レンズ面21が形成され、回折効果によって色収差を補正するようにしている。なお、レンズ20の他方側には、回折レンズ面21と光軸OAを共通にする滑らかな球面ないし非球面からなる非回折レンズ面25が形成されている。
【0023】
回折レンズ面21には、分割面22として、中心に円形入射面22aと、その外側に順次多数の同心の輪帯入射面22bとが設けられている。また、各分割面22の間には、分割面22間を接続するように光軸OAに垂直で輪帯状の接続面23が形成されている。
【0024】
図2は、回折レンズ面21の部分拡大断面図である。各分割面22は、球面ないし非球面からなる光学面であり、内側の接続面23の部分に仮想的に延長した場合、点線で示すような形状すなわちレンズ設計上の突起部分22fを有するものとなる。つまり、ある分割面22とこれに隣接する分割面22との間には、段差の光軸方向の肉厚差Δtに対応する位置ずれが生じていることになり、仮にこの肉厚差Δtがないとすれば、各分割面22が滑らかにつながって、全体として統一的な球面ないし非球面となる。なお肉厚差Δtは段差ごとに異なるものとできる。
【0025】
このような肉厚差Δtは、回折レンズ面21を構成する各分割面22の肉厚差に対応するレンズ設計上の数値であるが、接続面23を設けることで回折レンズ面21上に段差としては現れなくなる。ただし、このような肉厚差Δtを設けることにより、回折レンズ面21に入射した基準波長の光に対しては、各分割面22を介して入射した光に位相差を与えることがなく、一方、基準波長からずれた光に対しては、その波長のずれに応じた位相差を与えて、発散性あるいは収束性を持たせる作用を持つ。具体的に説明すると、回折レンズ面21は、基準波長より波長の短い光に対しては、波長が短くなるに従って発散性を与え、逆に基準波長より波長の長い光に対しては、波長が長くなるに従って収束性を与える。この作用を得るため、各輪帯入射面22bは、光軸OAからの距離が大きくなるに従ってレンズ厚が厚くなる方向に離散的にシフトされている。
【0026】
接続面23は、その内側の分割面22の外周円から光軸OAに垂直な外側方向に延びる平坦面である。つまり、各接続面23は、レンズ設計上の話であるが、その外側の分割面22を内側に仮想的に延長して得られる突起部分22fを除去したものであり、仮に突起部分22fが残っていたとするならば形成されたであろう段差を平坦化したものである。
【0027】
本実施形態のレンズ20では、光軸OAに垂直な接続面23によって隣接する分割面22間を接続するので、回折レンズ面21に段差すなわち光軸OAに垂直な方向の窪みや突起が存在しなくなる。よって、かかるレンズ20を金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差のない平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面が段差を有しないので、レンズ20の成型に際して分割面22間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ない設計どおりのレンズを得ることができる。
【0028】
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の合成樹脂製レンズについて説明する。この合成樹脂製レンズは、第1実施形態のレンズを変形したものであり、同心で輪帯状の多数の分割面間を接続するように光軸に垂直で輪帯状の接続面が形成されている点で共通している。
【0029】
図3は、本実施形態に係る合成樹脂製レンズ120の回折レンズ面121の部分拡大断面図である。各分割面122は、球面ないし非球面からなる光学面であり、外側の分割面122の内側まで仮想的に延長した場合、点線で示すような形状すなわち陥凹部分122fを有するものとなる。つまり、ある分割面122とこれに隣接する分割面122との間には、光軸方向の肉厚差Δtに対応する位置ずれが生じていることになり、仮にこの肉厚差Δtがないとすれば、各分割面122が滑らかにつながって、全体として統一的な球面ないし非球面となる。
【0030】
この結果、回折レンズ面121は、基準波長より波長の短い光に対しては、波長が短くなるに従って発散性を与え、逆に基準波長より波長の長い光に対しては、波長が長くなるに従って収束性を与える。この作用を得るため、各輪帯入射面122bは、光軸OAからの距離が大きくなるに従ってレンズ厚が厚くなる方向に離散的にシフトされている。
【0031】
接続面123は、外側の分割面122の内周円から光軸OAに垂直な内側方向に延びる平坦面である。つまり、各接続面123は、レンズ設計上の話であるが、その内側の分割面122を外側に仮想的に延長して得られる陥凹部分122fを埋め込んだものであり、仮に陥凹部分122fが残っていたとするならば形成されたであろう段差を平坦化したものである。
【0032】
本実施形態のレンズ120でも、光軸OAに垂直な接続面123によって隣接する分割面122間を接続するので、かかるレンズ120を金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差のない平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面が段差を有しないので、レンズ120の成型に際して分割面122間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ない設計どおりのレンズを得ることができる。
【0033】
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の合成樹脂製レンズについて説明する。この合成樹脂製レンズは、第1実施形態のレンズを変形したものである。
【0034】
図4は、本実施形態に係る合成樹脂製レンズ220の回折レンズ面221の部分拡大断面図である。各分割面222は、図2に示す分割面22と同様の形状を有する。つまり、ある分割面222とこれに隣接する分割面222との間に肉厚差Δtを設けてあり、光軸からの距離が大きくなるに従ってレンズ厚が段階的に厚くなる。
【0035】
段差部分223は、その外側の分割面222の内周円から光軸に垂直な内側方向に延びる輪帯状の第1接続面223aと、内側の分割面222の外周円から光軸方向に沿って延びる円筒状の第2接続面223bとからなる。前者の第1接続面223aは、レンズ設計上の話であるが、その外側の分割面222を内側に仮想的に延長して得られる突起部分222fを高さhだけ除去したものである。一方、後者の第2接続面223bの光軸方向における幅wは、隣接する分割面222の肉厚差Δtから突起部分222fの高さhを引いて残る段差となっており、肉厚差Δtの約半分程度となっている。
【0036】
本実施形態のレンズ220では、一対の接続面223a、223bによって隣接する分割面222間を接続し、段差部分223の幅wすなわち溝の深さが比較的小さくなっている。さらに、このレンズ220では、回折レンズ面221に上部で尖った突起が存在しない。よって、かかるレンズ220を金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差の少ない比較的平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面に形成された段差が浅く溝が平坦であるので、レンズ220の成型に際して分割面222間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ないレンズを得ることができる。
【0037】
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態の合成樹脂製レンズについて説明する。この合成樹脂製レンズは、第2実施形態のレンズを変形したものである。
【0038】
図5は、本実施形態に係る回折レンズ面321の部分拡大断面図である。各分割面322は、図3に示す分割面122と同様の形状を有する。つまり、ある分割面322とこれに隣接する分割面322との間に肉厚差Δtを設けてあり、光軸からの距離が大きくなるに従ってレンズ厚が段階的に厚くなる。
【0039】
段差部分323は、その内側の分割面322の外周円から光軸に垂直な外側方向に沿って延びる輪帯状の第1接続面323aと、外側の分割面322の内周円から光軸方向に延びる円筒状の第2接続面323bとからなる。前者の第1接続面323aは、レンズ設計上の話であるが、その内側の分割面322を外側に仮想的に延長して得られる陥凹部分322fを深さdだけ埋め込んだものである。一方、後者の第2接続面323bの光軸方向における幅wは、隣接する分割面322の肉厚差Δtから埋め込まれた陥凹部分322fの深さdを引いて残る段差となっており、肉厚差Δtの約半分程度となっている。
【0040】
本実施形態のレンズ320では、一対の接続面323a、323bによって隣接する分割面322間を接続し、段差部分323の幅wすなわち溝の深さが比較的小さくなっている。よって、かかるレンズ320を金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差の少ない比較的平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面に形成された段差が浅いので、レンズ320の成型に際して分割面322間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ないレンズを得ることができる。
【0041】
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態の合成樹脂製レンズについて説明する。この合成樹脂製レンズは、第3実施形態のレンズを変形したものである。
【0042】
図6は、本実施形態に係る合成樹脂製レンズ420の回折レンズ面421の部分拡大断面図である。各分割面422は、図4に示す分割面222と同様の形状を有する。つまり、ある分割面422とこれに隣接する分割面422との間に適当な肉厚差を設けてあり、光軸からの距離が大きくなるに従ってレンズ厚が段階的に厚くなる。
【0043】
段差部分423は、輪帯状の第1接続面423aと、円錐面状の第2接続面423bとからなる。前者の第1接続面423aは、段差部分423の外側の分割面422の内周円から光軸に垂直な内側方向に延びる平坦面である。また、第1接続面423aは、レンズ設計上の話であるが、その外側の分割面422を内側に仮想的に延長して得られる突起部分422fを高さhだけ除去したものである。一方、後者の第2接続面423bは、内側の分割面422の外周円から光軸に対して所定角度で傾斜して広がる円錐面の一部である。また、第2接続面423bの光軸方向に関する幅wは、段差部分423における溝の深さに相当し、突起部分422fがある場合の約半分程度となっている。
【0044】
本実施形態のレンズ420では、一対の接続面423a、423bによって隣接する分割面422間を接続し、段差部分423の溝が比較的浅くなっている。さらに、このレンズ420では、回折レンズ面421に上部で尖った突起が存在しない。よって、かかるレンズ420を金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差の少ない比較的平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面に形成された段差が浅く溝が平坦であるので、レンズ420の成型に際して分割面422間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ないレンズを得ることができる。
【0045】
〔第6実施形態〕
以下、第6実施形態の合成樹脂製レンズについて説明する。この合成樹脂製レンズは、第4実施形態のレンズを変形したものである。
【0046】
図7は、本実施形態に係る合成樹脂製レンズ520の回折レンズ面521の部分拡大断面図である。各分割面522は、図5に示す分割面322と同様の形状を有する。つまり、ある分割面522とこれに隣接する分割面522との間に適当な肉厚差を設けてあり、光軸からの距離が大きくなるに従ってレンズ厚が段階的に厚くなる。
【0047】
段差部分523は、輪帯状の第1接続面523aと、円錐面状の第2接続面523bとからなる。前者の第1接続面523aは、段差部分523の内側の分割面522の外周円から光軸に垂直な内側方向に延びる平坦面である。また、この第1接続面523aは、レンズ設計上の話であるが、その内側の分割面522を外側に仮想的に延長して得られる陥凹部分522fを深さdだけ埋め込んだものである。一方、後者の第2接続面523bは、外側の分割面522の外周円から光軸に対して所定角度で傾斜して狭まる円錐面の一部である。また、第2接続面523bの光軸方向に関する幅wは、段差部分523における溝の深さに相当し、陥凹部分522fがある場合の約半分程度となっている。
【0048】
本実施形態のレンズ520では、一対の接続面523a、523bによって隣接する分割面522間を接続し、段差部分523の溝が比較的浅くなっている。よって、かかるレンズ520を金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差の少ない比較的平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面に形成された段差が浅いので、レンズ520の成型に際して分割面522間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ないレンズを得ることができる。
【0049】
〔第7実施形態〕
図8は、上記第1〜第6実施形態に係る合成樹脂製レンズからなる光ピックアップ用光学系を含む光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図である。
【0050】
この光ピックアップ装置は、情報記録媒体である第1の光ディスク61の情報再生用の半導体レーザ62と、情報記録媒体である第2の光ディスク65の情報再生用の半導体レーザ66とを有しており、すなわち、互いに波長の異なるレーザ光を射出することができる。両半導体レーザ62、66からのレーザ光は、第1〜第6実施形態の方法で形成した回折型の合成樹脂製レンズからなる対物レンズ77を利用して光ディスク61、65に照射され、光ディスク61、65からの反射光は、対物レンズ77を利用して集光される。なお、光ディスクの一方の基板厚さは0.6±0.1mmであり、他方の基板厚さは1.2±0.1mmであり、互いに厚さが異なる。
【0051】
まず第1の光ディスク61を再生する場合、第1半導体レーザ62からビームを出射し、出射された光束は、ビームスプリッタ71を透過し、偏光ビームスプリッタ72、コリメータ73、1/4波長板74を透過して円偏光の平行光束となる。この光束は絞り76によって絞られ、対物レンズ77により第1の光ディスク61の透明基板61aを介して情報記録面61bに集光される。
【0052】
情報記録面61bで情報ビットにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ77、絞り76、1/4波長板74、コリメータ73を透過して、偏光ビームスプリッタ72に入射し、ここで反射してシリンドリカルレンズ78により非点収差が与えられ、光検出器79上ヘ入射し、その出力信号を用いて、第1光ディスク61に記録された情報の読み取り信号が得られる。
【0053】
また、光検出器79上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて2次元アクチュエータ81が第1の半導体レーザ62からの光束を第1光ディスク61の記録面61b上に結像するように対物レンズ77を光軸方向に移動させるとともに、この半導体レーザ62からの光束を所定のトラックに結像するように対物レンズ77を光軸に垂直な方向に移動させる。
【0054】
一方、第2の光ディスク65を再生する場合、第2半導体レーザ66からビームを出射し、出射された光束は、光合成手段であるビームスプリッタ71で反射され、上記第1半導体レーザ62からの光束と同様、偏光ビームスプリッタ72、コリメータ73、1/4波長板74、絞り76、対物レンズ77を透過し、第2の光ディスク65の透明基板65aを介して情報記録面65bに集光される。
【0055】
情報記録面65bで情報ビットにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ77、絞り76、1/4波長板74、コリメータ73、偏光ビームスプリッタ72、シリンドリカルレンズ78を介して、光検出器79上へ入射し、その出力情号を用いて、第2光ディスク65に記録された情報の読み取り信号が得られる。
【0056】
また、第1光ディスク61の場合と同様、光検出器79上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、2次元アクチュエータ81により、合焦、トラッキングのために対物レンズ77を移動させる。
【0057】
第7実施形態の光ピックアップ装置では、形状に乱れの少ない合成樹脂製レンズからなる対物レンズ77を用いているので、各半導体レーザ62、66からの異なる波長の光を低収差で集光又は結像することができる。
【0058】
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、レンズ20〜520の寸法や分割面222の数、曲率等は用途に応じて適宜変更することができる。
【0059】
また、第3〜第6実施形態において、切り取られている突起部分222f、423fの高さhや、埋め込まれている陥凹部分322f、523fの深さdは、レンズ220〜520の用途や成型に使用すべき樹脂等の条件に応じて適宜変更することができる。
【0060】
また、本発明は、第7実施形態のように光ピックアップ装置に適用する場合に限らない。つまり、DVDとCDの如く異なる光情報記録媒体の記録面に対して、情報の記録又は再生を行う場合に、共通して情報記録/再生光を結像させることができる対物レンズ77に限らず、様々な光学系に適用することができる。すなわち、本発明に係る合成樹脂製レンズは、例えば、プラスチック製の対物レンズにおける環境温度の変化に起因して生ずる球面収差の悪化を緩和するカップリングレンズ(コリメートレンズも含む)、或いは回折効果によって環境温度変化に起因して生ずる球面収差悪化を自ら緩和する対物レンズ、更には回折のパワーを高めて大開口数を実現した対物レンズなど、種々のものに適用できる。さらに、かかる合成樹脂製レンズを、レーザービームプリンタの走査光学系や、光通信装置における半導体レーザとファイバとの結合光学系や、バーコードの読み取り光学系の半導体レーザ応用光学系にも使用可能である。その他、撮影レンズやファインダ等の可視光を使う光学系に対しても、曲面上に回折効果を発揮する段差を設ける例は種々提案されているが、半導体レーザ用の回折光学素子と比較して光学面の有効面積が大きく、さらに金型の加工性が悪化させることがある。しかしながら本発明のような合成樹脂製レンズを適用することによって、これらを改善することもできる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明によれば、光軸に垂直で輪帯状の接続面によって隣接する分割面間を接続するので、輪帯状の複数の分割面の境界に段差すなわち光軸に垂直な方向の窪みや突起が存在しなくなる。よって、かかる合成樹脂製レンズを金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が段差のない平坦なものとなり金型の加工が簡単になる。また、金型の転写面が段差を有しないので、レンズの成型に際して分割面間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ない設計どおりのレンズを得ることができる。
【0062】
また、第2の発明によれば、複数の輪帯状の接続面によって隣接する分割面間を接続するので、輪帯状の複数の分割面の境界に形成される段差を浅くできる。よって、かかる合成樹脂製レンズを金型を用いて形成する場合、金型の対応面である転写面の形状が浅い段差を有するものとなり、金型の加工が簡単になる。また、上記レンズでは、金型の転写面に形成された段差が浅いので、レンズの成型に際して分割面間の境界において転写不良が生じにくく、形状に乱れの少ない設計どおりのレンズを得ることができる。
【0063】
また、本発明に係る光ピックアップ装置によれば、小型で高性能の対物レンズによって、光ピックアップ装置の高性能化と小型化の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1実施形態に係るレンズの側面図であり、(b)は、その平面図である。
【図2】図1のレンズの部分拡大断面図である。
【図3】第2実施形態に係るレンズの部分拡大断面図である。
【図4】第3実施形態に係るレンズの部分拡大断面図である。
【図5】第4実施形態に係るレンズの部分拡大断面図である。
【図6】第5実施形態に係るレンズの部分拡大断面図である。
【図7】第6実施形態に係るレンズの部分拡大断面図である。
【図8】第7実施形態に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
20 合成樹脂製レンズ
21 回折レンズ面
22 分割面
22a 円形入射面
22b 輪帯入射面
22f 突起部分
23 接続面
25 非回折レンズ面

Claims (8)

  1. 光軸を中心とした周期的な輪帯状の複数の球面若しくは非球面の分割面を光学面として有する合成樹脂からなるレンズであって、
    前記複数の分割面のうち隣接する分割面間を単独で接続するように光軸に垂直で輪帯状の接続面が設けられていることを特徴とする合成樹脂製レンズ。
  2. 前記接続面は、隣接する分割面間の境界における光学設計上の突起部分を除去することによって得られる形状であることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製レンズ。
  3. 前記接続面は、隣接する分割面間の境界における光学設計上の陥凹部分を埋めることによって得られる形状であることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製レンズ。
  4. 合成樹脂製レンズは、光ピックアップ装置内に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の合成樹脂製レンズ。
  5. 合成樹脂製レンズは、対物レンズであることを特徴とする請求項4記載の合成樹脂製レンズ。
  6. 合成樹脂製レンズは、カップリングレンズであることを特徴とする請求項4記載の合成樹脂製レンズ。
  7. 光軸を中心とした周期的な輪帯状の複数の球面若しくは非球面の分割面を光学面として有する合成樹脂からなるレンズの形成方法であって、
    前記複数の分割面について光学設計上の形状を決定する工程と、
    前記複数の分割面のうち隣接する分割面間を接続する輪帯状の接続面として、前記隣接する分割面間の境界における光学設計上の形状を、前記隣接する分割面間の境界における光学設計上の突起部分を少なくとも部分的に除去すること又は隣接する分割面間の境界における光学設計上の陥凹部分を少なくとも部分的に埋めることによって得られるように、変更して得られる形状を決定する工程と、
    光学設計どおりの前記複数の分割面と浅くなるように変更された前記輪帯状の接続面とを有する合成樹脂製レンズを金型から成形する工程と
    を備えることを特徴とする合成樹脂製レンズの形成方法。
  8. 前記輪帯状の接続面は、光軸に垂直な第1の接続面を少なくとも含むことを特徴とする請求項7に記載の合成樹脂製レンズの形成方法。
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