JP4348434B2 - 金属イオンを固定するための、有機及び/又は無機繊維並びにキトサンに基づく材料の使用 - Google Patents

金属イオンを固定するための、有機及び/又は無機繊維並びにキトサンに基づく材料の使用 Download PDF

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Description

本発明は、液体又は固体流出物中に含有される金属イオンを固定するための、有機及び/又は無機繊維並びにキトサンに基づく材料の使用に関するものである。処理がまず初めに行われるとすれば、かなりの割合で又は痕跡量で金属イオンを含有する流出物の中で、最も影響される流出物は、特に鉱業、原子力、化学及び表面処理産業から生ずるものであるが、また豚の液体排出物肥料又は肥料として使用される散布スラッジ(spreading sludge)等の農業から生ずるもの、精製プラントから生じるものであるが、ここに列挙したものは限定的なものではない。
以下の詳細な説明及び特許請求の範囲において、表現「有機及び/又は無機繊維」は、有機繊維の中では、特にセルロース系繊維、例えばポリエステル又はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル型の合成繊維、人造繊維(例えば、ビスコース、酢酸セルロース)、天然繊維(例えば、綿、ウール、ウールパルプ(wool pulp))、炭素繊維(活性化されている場合もある)を表し、無機繊維の中では、特に鉱物繊維(例えば、ガラス繊維、セラミック繊維)を表す。
キトサンは、キチン、即ちカニ、ロブスター、エビ、又は、他の甲殻類の殻を構成する成分の脱アセチル化生成物である。我々が知っている通り、キトサンは、pH範囲が4より高い場合、金属イオンを封鎖する特性を有する。
文献WO90/02708号公報には、微晶質の、即ち改質された形態のキトサンによって、汚染された水性流出物、特に重金属含有量の高い流出物の精製方法が記載されている。より正確には、微晶質のキトサンをゼリー様の分散液に混合し、それを汚染された水性流出物と接触させる。高温で攪拌した後、汚染物質で封鎖されたキトサンを、濾過、沈降分離及び遠心分離により又は任意の便宜な方法によって、溶液から分離する。また、キトサンの脱アセチル化度は30%を越えることが示されている。キトサンの微晶質形態を考えると、我々はそのNH−官能基が、結晶の格子に巻き込まれ、その結果金属の封鎖に利用できなくなったと予想することができる。この文献に記載されている汚染除去技術は、最適ではないことになる。
文献英国特許2199315号公報には、アルカリ性溶液中で処理された微生物学的起源の繊維をベースとした担体構造が記載されており、それによってそれらがキチンを含有することが示されている。記載された方法によれば、菌糸体の培養は、ポリエステル又はポリプロピレンタイプの合成繊維構造にデポジットされる前又は後に、アルカリ性の環境中において処理される。
文献特開平8−132037号公報には浄水器が記載されており、それはキトサン及び活性炭が粒状形態で1:20の比率で会合したものである。その混合物が重金属を吸着することができることは示されたが、量的情報は与えられていない。事実、全ての結果は、都市の水に含有される塩素を減らすための浄水器の能力に関して与えられている。
文献特開昭63−49212号公報には、セルロース系繊維、珪藻又はパーライト、及びキトサンからなる吸着フィルターが記載されている。セルロース系繊維及び珪藻は、4/1〜1/4重量比で混合され、次いでキトサンをもう少し添加し、10重量%の量の酸溶液中で希釈される。ここで、フィルターは、コロイド状タンパク質、ミクロ粒子及び菌類を分離するために使用される。重金属を固定するためにこの材料を使用する可能性に関しては、何の情報も与えられていない。仮にそれが本用途に使用されるとしても、珪藻又はパーライトはキトサンのアミン官能基と相互作用することができるタンパク質を含有しているので、その効率は低いであろう。このケースにおいては、キトサンによる金属の封鎖特性が妨げられるのである。
文献欧州公開特許第0323732号公報には、更に、セルロース系繊維、キトサン(1〜99重量%の量で)及び脂肪酸(セルロース系繊維の重量に対して0.05〜1%)をベースとする複合材料が記載されている。必須要件によると、この複合材料中で使用されるキトサンの脱アセチル化度は少なくとも40%である。この様な程度では、そして、この文献によると、キトサンにより、紙の強度、特にその湿潤強度が向上する。例えば水性流出物中に存在する重金属を固定するためにこの材料を使用する可能性には何ら言及されていない。この材料がたとえこの様な用途に使用されたとしても、その効率は低いであろう。事実、処理される紙に脂肪酸が与える疎水性特性は、水の収着動力学に影響する。脂肪酸も、担体への水の拡散をゆっくりさせることによって、封鎖能力を低下させる。従って、キトサンの利用可能性は低下する。
文献英国特許第2338477号公報には、3〜20重量%の量でキトサンを用いてコーティングされた、セルロース系繊維及び化学繊維をベースとする担体が記載されている。キトサンの特性に関する指摘は述べられていない。担体は、例えば、砒素、硫酸鉄及び塩化マグネシウムタイプの金属イオンを固定するために使用される(例6〜8)。例示されている担体が金属イオンの封鎖能力に優れているとしても、それは非常に低い流出物流速に対してだけであり、いずれにせよ、工業的応用にはそぐわない。
この様に、本発明が解決するよう提案している課題は、金属イオンの固定速度、及びその結果の処理され得る流出物の流速の向上にある。しかしながら、本出願人は金属イオンの固定速度は、低いキトサン濃度を高い脱アセチル化度(90%より高い)と組み合わせると、高め得ることに見出した。
すなわち、本発明は、流出物中に含有される金属イオンを固定するための、有機及び/又は無機繊維並びにキトサンに基づく材料の使用に関するものであり、キトサンが繊維の0.01〜20乾燥重量%であり、かつ、その脱アセチル化度が90%より高いことを特徴とする。
本出願人は、事実、キトサンの濃度及びアセチル化度に影響を与えることによって、金属イオンの固定動力学を顕著に変え得ることを見出した。脱アセチル化によって利用可能なキトサンの部位数を増加させることによって、固定能力が増加することは期待できるとしても、同時に固定速度が向上するということは自明とは言えなかった。
流出物中に含有される金属イオンの固定は、幾つかの用途を有することができる。まず第一に、液体流出物中に含まれる重金属の固定に言及することができる。すなわち、材料は、このケースでは、流出物の汚染度合いに依り、なめるように動かす又は走らせることによって、液体流出物の濾過のために使用される。言及される第二の事項は、特に農地面の、例えば銅をベースとする化学処理後に、土中に存在する金属イオンの固定である。このケースでは、マルチングペーパーに対応し得る材料が、金属イオンの固定のために、そしてその結果としてそれらが地下水レベルに導入されるのを防止するために使用される。最後に、金属イオンは、その導入特性を高めるため、又は、固定された金属イオンの還元によって金属層を形成するため、又は、それを殺生物剤特性を有する材料とするため、のいずれかの目的で、本発明の材料上に任意にそれ自身を固定することができる。
有利な実施態様において、キトサンは、95%より高い脱アセチル化度である。
実用上は、キトサンの分子量は、10〜10g・モル−1、好ましくは10〜5×10g・モル−1である。
有利な実施態様において、キトサンは、繊維の0.01〜10乾燥重量%であり、好ましくは0.01〜5乾燥重量%、最も好ましくは0.01〜2乾燥重量%である。
既に述べた通り、上記材料は、有機及び/又は無機繊維をベースとするが、セルロール繊維からなるのが有利であり得る。
本発明によると、上記材料は、繊維状マットの形態であり、それは当業者によく知られているいろいろな方法によって製造することができる。
この様に、第一の実施態様において、キトサンは有機及び/又は無機繊維と混合され、次いでシートが製紙方法により形成される。
第二の実施態様において、有機及び/又は無機繊維からシートが調製され、次いでこの様に形成されたシートにキトサン溶液を、特にサイズプレスを用いて、含浸する。片面又は両面を含浸してからスピン乾燥することができる。
第三の実施態様において、有機及び/又は無機繊維をベースとするシートは、製紙に使用されるコーティング技術によりキトサン溶液を用いてコーティングされる。
本発明の材料は、繊維懸濁物の形態、特にフィルターカートリッジに組み込まれるキトサンで処理されたセルロースの懸濁物の形態とすることもできる。
実用上は、キトサンは、初めは塩(酢酸塩、塩化水素塩等)の形態で使用される。
本発明は、飲料水、特に鉱業、原子力、化学及び表面処理工業から生ずる流出物のみならず、豚の液体肥料又は肥料として使用される散布スラッジ等の農業から、並びに、精製プラントから生じる流出物の処理において特に有利な用途を見出したものであるが、ここに列挙したものは限定的なものではない。
本発明及び本発明に由来する利点は、以下の例示的な例からより明らかになるであろう。
(実施例)
例1
この例では、銅の固定動力学を、キトサンの質量50mgで、静的条件、すなわちフィルターを通して来る流出物フラックスのない条件において、キトサン単独と本発明の材料とで比較する。
a/キトサン
使用されたキトサンの分子量は200000g/モルであり、脱アセチル化度は98%である。
b/本発明の材料
セルロース系繊維をベースとするシートは、コーティング技術によりキトサン溶液を用いてコーティングされるが、それによってキトサンを2重量%含有する担体が得られる。
c/実施要領
・キトサン単独、又は、紙の上にコーティングされたキトサンを、NaNOの100ml中で、12時間、水和させる。
・pH6.5の流出物(0.03M)
・銅の母液の体積Vを添加する。
・上清液を、異なる時間に取り出す。
・測定をI.C.P.(誘導結合プラズマ)によって行う。
・最後に、流出物中の初期濃度/最終濃度比に相当する、除染係数(decontamination factor)を計算する。
この係数から、以下の尺度に基づいて、キトサン単独又は本発明の材料の除染機能の良し悪しを推定する。:
FD=1:除染なし
FD=7/8:除染に優れている
FD>10:非常に除染に優れている
この検討は、銅濃度を低下させるために行うものである。
図1から理解され得る通り、210分後、銅濃度0.3125mg/lでは、銅の98%が、キトサンでコーティングされた紙の上に固定されるのに対して、キトサン単独の上には僅か13%しか固定されない。
図2からは、銅濃度0.625mg/lでは、キトサンでコーティングされた紙は、銅の82%を固定してしまっているのに対して、同じ時間では、キトサンフィルムは僅か31%しか銅を固定しなかったことがわかる。
最後に、銅濃度3.125mg/lでは、銅の75%が、360分後にコーティングされた紙の上に固定されるのに対して、キトサン単独の上には僅かに12%の銅しか固定されない(図3)。
除染係数を、計算し、以下の表中に示す。
Figure 0004348434
この様に、本発明の材料による銅の固定能力は、キトサン単独のものよりも高いことが認められ、これは試験された全ての濃度に係わる。更に、キトサン単独上の銅の固定動力学は、本発明の材料に対してよりも、それほど速くないことも見出された。
事実、銅濃度3.125mg/lでは、キトサン単独では180分後に得られる除染係数1.07が、本発明の材料では僅か4分後に得られる。
同様に、銅濃度0.625mg/lでは、キトサン単独では90分後に得られる除染係数1.2が、本発明の材料では僅か8分後に得られる。
銅濃度0.3125mg/lでは、キトサン単独では200分後に得られる除染係数1.4が、本発明の紙では僅か20分後に得られる。
例2
この例においては、銅イオンの固定能力に関する、セルロースシート中のキトサンの割合の影響を検討する。
図4から理解できるように、検討した範囲では、キトサンの割合が低くなればなるほど、本発明の材料の銅イオン固定能力は改善している。
例3
この例においては、本発明のフィルターの効率を、高い流出物流速に対する動力学において検討する。
使用される濾過システムは、フィルタープレス、即ち液体濾過の分野において、最も一般的であり、最も簡単な装置である。流出物は、連続するフィルターからなる濾過媒体を通過させている間に精製される。連続するフィルターの数は、所望の性能に従って変更することができる。この検討において、表面が550cmのそれぞれのフィルターは、脱アセチル化度98%のキトサン1質量%を含有する100g/mの紙からなる。
使用されたモデル流出物は、流速4200リットル/時で濾過媒体を通過する6.35mg/lの銅溶液であり、試験された流出物の体積は10リットルである。
保持される銅の割合は濾過媒体を構成するのに使用されるフィルターの数により、それを以下の表に示す。
Figure 0004348434
10枚のフィルターを用いると、銅の70%が9秒未満で固定される。
例4
この例においては、例3におけると同様の条件で、濃度1%及び5%で紙フィルター中のキトサンの量の影響を動力学的に比較する。脱アセチル化度は98%である。

Figure 0004348434
上記表から理解することのできるように、キトサンの量が低くなればなるほど、試験された範囲では、固定効率が高くなる。
図1は、銅濃度0.3125mg/lにおけるキトサン単独及び本発明の材料による銅の固定動力学を示すものである。 図2は、銅濃度0.625mg/lにおけるキトサン単独及び本発明の材料による銅の固定動力学を示すものである。 図3は、銅濃度3.125mg/lにおけるキトサン単独及び本発明の材料による銅の固定動力学を示すものである。 図4は、銅イオンの固定に関して、本発明の材料中のキトサンの割合の影響を示すものである。

Claims (7)

  1. 流出物中に含有されるイオンを固定するための、有機及び/又は無機繊維からの製紙法によって得られ、かつ、キトサンを含有するシート、の使用であって、該キトサンが繊維の0.01〜20乾燥重量%であり、かつ、その脱アセチル化度が98%より高いことを特徴とする前記使用。
  2. 該キトサンの分子量が10〜10g・モル−1であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 該キトサンが繊維の0.01〜10乾燥重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  4. 該キトサンが繊維の0.01〜2乾燥重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  5. 該シートが、セルロース系繊維のみからなる繊維材料を原料にして製造されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  6. 該シートが、繊維懸濁物を材料に製造され、フィルターカートリッジに組み込まれたものであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 該シートが、キトサンで処理されたセルロース繊維懸濁物を材料に製造され、フィルターカートリッジに組み込まれたものであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
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