JP4347584B2 - 医療用結紮具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、体内の病変組織部位を結紮するためのループ部を有する医療用結紮具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、体内の病変組織部位(例えば、胃等の体腔内にあるポリープ)を除去する場合には、例えば、病変組織部位を結紮するための結紮用ループを有する医療用結紮具が用いられる。この医療用結紮具は、ループ状に曲げられた可撓性の線材と、この線材の両端部が束ねられて圧入される円筒状のストッパとを有している(例えば、特許文献1参照)。そして、ストッパが先端側へ移動されることにより、前記ループが縮径され、ループ内に位置された病変組織が結紮される。
【0003】
図13には、医療用結紮具の一例が具体的に示されている。図示の医療用結紮具100は、無端状に形成された可撓性線材(ワイヤ)102と、この可撓性線材102の中間の両部分を束ねる円筒状のストッパ104とを有して成る。この場合、可撓性線材102は、その中間の両部分がストッパ104内に圧入された状態でストッパ104に挿通されており、これにより、ストッパ104よりも先端側に結紮用ループ部106を形成するとともに、ストッパ104よりも基端側にフック装着用ループ部110を形成している。
【0004】
また、ストッパ104を介した結紮用ループ部106の縮径は、操作装置120を用いて行なわれる。操作装置120は、医療用結紮具100のストッパ104の外径よりも小さい内径を有するシース122と、このシース122の内孔に進退自在に挿通された操作ワイヤ124とを有しており、操作ワイヤ124の先端には、医療用結紮具100のフック装着用ループ部110に引掛けられるフック126が設けられている。
【0005】
このような医療用結紮具100を用いて体内に生じたポリープを結紮する場合には、操作装置120のフック126を医療用結紮具100のフック装着用ループ部110に引掛けた状態(図13の状態)で、シース122を医療用結紮具100とともに例えば内視鏡の処置具挿通用チャンネルを通じて体内に導入する。その後、体内に生じたポリープの根元に結紮用ループ部106を引掛け、操作ワイヤ124を手元側に牽引してフック126をシース内で手元側に後退させる。これにより、フック126に掛合された医療用結紮具100がシース122内に引き込まれるが、ストッパ104の後端がシース122の先端に突き当たることにより、可撓性線材102のみがシース122内に引き込まれ、結果的に、ストッパ104が結紮用ループ部106の先端側に相対的に移動する形となって、結紮用ループ部106が縮径する。したがって、結紮用ループ部106内に位置するポリープが緊縛される。なお、この緊縛状態のまま、医療用結紮具100を体内に留置すると、ポリープへの血流が止まるため、ポリープを自然に壊死させて脱落させることができる。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−17712号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の医療用結紮具100は、図14に示されるように、ループ部を形成する可撓性線材102の断面形状が真円を成している。そのため、真円に伴う以下の2つの原因により、操作ワイヤ124を牽引して結紮用ループ部106を縮径させる結紮時に、図15に示されるように結紮用ループ部106が反り返り、うまく結紮できなかったり、結紮用ループ部106がポリープ240から外れてしまうといった問題が生じる。
【0008】
結紮用ループ部106が反り返る第1の原因は、ストッパ104内で結紮時に生じる可撓性線材102の捩れである。可撓性線材102の断面形状が真円を成していると、ストッパ104内で可撓性線材102同士が点接触することとなるため、結紮用ループ部106を縮径させる結紮時に可撓性線材102が図14に矢印で示されるように内側に回転して捩れてしまう。そのため、この捩れを戻そうとする力が結紮用ループ部106のループ面(水平面)Pから垂直方向に向かって発生し、その結果、結紮用ループ部106が反り返ってしまう。このような結紮用ループ部106の反り返りは、結紮手技を面倒にし、手技時間を長引かせる原因にもなる。
【0009】
また、結紮用ループ部106が反り返る第2の原因は、可撓性線材102における前記ループ面Pと直交する方向(反り返り方向)での剛性不足である。一般に、可撓性線材102の断面においては、その中心軸に対して垂直で且つループ面Pと平行な軸に関する断面2次モーメントIが大きければ大きいほど、ループ面Pと直交する方向の曲げ剛性も大きくなる。可撓性線材102の断面形状が真円を成していると、前記断面2次モーメントIをあまり大きくすることができず、可撓性線材102のループ面Pと直交する方向の曲げ剛性が不十分となって、結果的に、結紮用ループ部106が反り返ってしまう。
【0010】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、結紮用ループ部を縮径させる結紮時に結紮用ループ部が反り返らない医療用結紮具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、ループ状を成す可撓性線材の互いに向き合う部分同士が重ね合わされた状態で円筒状のストッパ内に圧入されることにより、前記ストッパの先端側に結紮用ループ部を形成するとともに、前記ストッパが先端側に押し出されることによって前記結紮用ループ部が緊縮される医療用結紮具において、前記ストッパ内に圧入される可撓性線材の互いに向き合う部分同士が重ね合わされた状態で該線材同士が互いに係合して両線材が相対的に回転して捩れることを阻止する係合部を前記線材同士に形成したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に記載された発明は、ループ状を成す可撓性線材の互いに向き合う部分同士が重ね合わされた状態で円筒状のストッパ内に圧入されることにより、前記ストッパの先端側に結紮用ループ部を形成するとともに、前記ストッパが先端側に押し出されることによって前記結紮用ループ部が緊縮される医療用結紮具において、前記可撓性線材は、その互いに向き合う部分同士が前記ストッパ内で凹凸係合していることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に記載された発明は、ループ状を成す可撓性線材の互いに向き合う部分同士が重ね合わされた状態で円筒状のストッパ内に圧入されることにより、前記ストッパの先端側に結紮用ループ部を形成するとともに、前記ストッパが先端側に押し出されることによって前記結紮用ループ部が緊縮される医療用結紮具において、前記可撓性線材は、その互いに向き合う部分同士が前記ストッパ内で摩擦接触して相対的に滑らないように、その表面粗さが設定されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項4に記載された発明は、ループ状を成す可撓性線材の互いに向き合う部分同士が重ね合わされた状態で円筒状のストッパ内に圧入されることにより、前記ストッパの先端側に結紮用ループ部を形成するとともに、前記ストッパが先端側に押し出されることによって前記結紮用ループ部が緊縮される医療用結紮具において、前記可撓性線材の断面形状が円形を成しており、前記可撓性線材の互いに向き合う部分は、その円形断面の直径の40%以上の長さを持つ平面を有し、これらの平面同士が前記ストッパ内で重合されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1〜図5は本発明の第1の実施形態を示している。図1および図2に示されるように、本実施形態に係る医療用結紮具2は、操作装置4と共に、医療用結紮装置1を構成する。すなわち、医療用結紮装置1は、体内に留置される医療用結紮具2と、この結紮具2を体内に誘導して組織を結紮する操作を行なう操作装置4とから成る。
【0017】
医療用結紮具2は、無端状(閉ループ)に形成された可撓性線材(ワイヤ)10と、この可撓性線材10の中間の互いに向き合う部分10a,10b同士を束ねる円筒状のストッパ12とを有して成る。この場合、可撓性線材10は、その中間の両部分10a,10bがストッパ12内に圧入された状態でストッパ12に挿通されており(図1の(b)参照)、これにより、ストッパ12よりも先端側に結紮用ループ部14(図1の(a)参照)を形成するとともに、ストッパ12よりも基端側にフック装着用ループ部16(図2参照)を形成している。なお、ストッパ12の先端には、前方に向かって所定の長さで延びる補強チューブ18が設けられている。
【0018】
可撓性線材10は、例えば合成樹脂や金属を材料とする素線から成る。合成樹脂としては、例えばナイロン、ポリオレフィンが用いられ、金属としては、例えばステンレス鋼が用いられる。
【0019】
また、図1の(b)(c)に示されるように、可撓性線材10は、その中心軸(素線軸)Oに対して垂直な断面において、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面(ループ面)P(図1の(a)参照)と垂直な軸L2に沿う寸法Yが、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面Pと平行な軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定されている。具体的には、例えば、可撓性線材10は、その断面形状が略長方形を成しており、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側とその反対側とにそれぞれ平面部15を有している。そして、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士が、平面部15を介して、ストッパ12内で圧接(重合)するようになっている。この場合、平面部15は、軸L2に沿う長さが0.2mm以上に設定されている。具体的には、可撓性線材10の断面形状において、例えば、軸L2に沿う寸法Yが0.55mm、軸L1に沿う寸法Xが0.35mmに設定されている。なお、本実施形態において、素線断面の中心軸Oとは、線対称な略長方形断面の対称軸の中点を言うものとする。
【0020】
また、可撓性線材10の略長方形の断面においては、その4つの各頂点に、面取り17が形成されている(図1の(c)参照)。このような面取り17は、R面取りまたはC面取りであっても良く、長方形断面の短辺(寸法X)の1/2未満の長さ(例えば、0.1〜0.2mm)で4つの各頂点を切り欠くことによって形成される。
【0021】
一方、操作装置4は、挿入部25と手元側操作部27とを備えて成る。挿入部25は、医療用結紮具2のストッパ12の外径よりも小さい内径を有するコイルシース20と、このコイルシース20の内孔に進退自在に挿通された操作ワイヤ23とを有している。操作ワイヤ23の先端には、医療用結紮具2のフック装着用ループ部16に引掛けられるフック24が設けられている。また、操作ワイヤ23の基端部外周には、操作パイプ37が被嵌されている。
【0022】
フック24は、コイルシース20内に引き込み摺動できる外径に設定されており、結紮具2のフック装着用ループ部16に着脱自在に係止される鈎状の掛け口24aを有している。また、フック24の掛け口24aの開口部分は、フック24がコイルシース20内に引き込まれた際に、コイルシース20の内面によって閉塞されるようになっている。
【0023】
なお、フック24は、一般に削り加工によって形成されるが、本実施形態では、エッチングやプレス加工によって安価に形成される。また、フック24と操作ワイヤ23との接続は、一般に半田付けや接着によって行なわれるが、本実施形態では、カシメや溶接により安価に行なわれる。
【0024】
コイルシース20の外周には、外皮チューブ22が進退自在に被嵌されている。また、外皮チューブ22の基端部外周には、外皮チューブ22をコイルシース20に対して進退操作させるための保持部30が被嵌状態で固定されている。したがって、保持部30を把持し、保持部30を後述する操作部本体35に当て付く手元側終端位置(図2の(b)および図3に示される位置)と先端側位置(図4の(b)に示される位置)との間で前後に操作すると、外皮チューブ22は、結紮用ループ部14を外部に露出させる基端側の退避位置(図2の(a)に実線で示される位置)と、結紮用ループ部14を内部に収容する先端側の収容位置(図2の(a)に二点鎖線で示される位置;図4の(a)に実線で示される位置)との間で進退する。
【0025】
また、図3および図4の(b)に明確に示されるように、少なくとも保持部30のストローク(移動経路)の範囲内(前記手元側終端位置と先端側位置との間)では、コイルシース20内にガイドチューブ32が嵌挿されている。このガイドチューブ32は、保持部30の進退動作中にこれを案内するコイルシース20(および外皮チューブ22)が撓まないようにコイルシース20を強度的に補完して、保持部30のスムーズなスライド動作を可能にする。
【0026】
また、コイルシース20の基端部外周には、コイルシース20とガイドチューブ32とを接合する板状部材39が巻装されている。この板状部材39は、コイルシース20の基端部外周に巻き付けられてカシメられることにより、コイルシース20とガイドチューブ32とを一体で締め込んで結合するとともに、コイルシース20の径方向外側に突出して後述する操作部本体35の取り付け空間43(図2の(b)参照)内に収容されることにより、コイルシース20の基端に設けられたワッシャ40および取り付け空間43の両端面と協働して、コイルシース20を操作部27に対して軸方向に位置決めする。
【0027】
操作部27は、操作部本体35と、操作部本体35に対して進退可能に取り付けられたスライダ41とを備えている。操作部本体35の先端側には、コイルシース22の基端を受け入れるスリット49が形成されており、このスリット49の奥端(基端)には、板状部材39が巻装されたオートスプライス部が収容される前記取り付け空間43が形成されている。
【0028】
また、スライダ41には、操作ワイヤ23の基端が接続固定されている。具体的には、スライダ41の収容穴41aには、略有底円筒状のネジ受け部材44と略円柱状のネジ部材46とから成る操作ワイヤ接続体51が嵌め込み固定されており、この操作ワイヤ接続体51に操作ワイヤ23の基端を着脱可能に接続することにより、スライダ41に対して操作ワイヤ23が接続固定される。
【0029】
ネジ受け部材44は、ネジ部材46が螺合される雌ネジ穴44aを有するとともに、操作パイプ37が被嵌された操作ワイヤ23が貫通する貫通孔44b,44bを対向する両側壁部位に有している。このような構成では、操作パイプ37が被嵌された操作ワイヤ23を雌ネジ穴44aを横切るように貫通孔44b,44bに挿通した状態で、雌ネジ穴44aにネジ部材46を螺合すると、雌ネジ穴44aの底部とネジ部材46との間で操作ワイヤ23が挟圧され、操作ワイヤ接続体51に対して操作ワイヤ23が接続固定される。
【0030】
なお、スライダ41と操作部本体35との間には、スライダ41の前方への移動を規制するバネ42が介挿されている。また、操作部本体35の基端には、リング状の指掛け部50が形成されている。
【0031】
次に、上記構成の医療用結紮装置1を用いて体内に生じた例えばポリープを結紮する場合について説明する。
【0032】
まず、保持部30を操作部本体35に当て付く手元側終端位置(図2の(b)および図3に示される位置)に保持して、外皮チューブ22をその基端側の退避位置(図2の(a)に実線で示される位置)に位置させた状態で、スライダ41をバネ42の付勢力に抗して前進させ、スライダ41に接続された操作ワイヤ23を介してフック24をコイルシース20の先端開口から突出させる。そして、この突出したフック24の掛け口24aに結紮具2のフック装着用ループ部16を引掛ける。その状態で、スライダ41から手を離すと、バネ42の付勢力によりスライダ41が後退して操作ワイヤ23が牽引され、フック24がフック装着用ループ部16と共にコイルシース20内に引き込まれるとともに、フック24に装着された結紮具2のストッパ12がコイルシース22の先端面に当て付く。その状態が図2に示されている。この状態では、フック24の掛け口24aの開口部分がコイルシース20の内面によって閉塞され、フック24からの結紮具2の脱落が防止される。
【0033】
次に、この状態で、保持部30を先端側位置(図4の(b)に示される位置)へとスライドさせて、外皮チューブ22を先端側の収容位置(図4の(a)に実線で示される位置)へと前進させることにより、外皮チューブ22内に結紮用ループ部14を収容する。そして、この収容状態で、操作装置4の挿入部25を医療用結紮具2と共に例えば内視鏡の処置具挿通用チャンネルを通じて体内に導入する。この導入中、結紮用ループ部14は外皮チューブ22内に収容されているため、結紮用ループ部14が内視鏡の処置具挿通用チャンネル内で引っ掛かったり、結紮用ループ部14によって処置具挿通用チャンネルを傷付けてしまうことなく、操作装置4の挿入部25と共に医療用結紮具2を体内にスムーズに導入できる。
【0034】
内視鏡の処置具挿通用チャンネルを通じて医療用結紮具2を体内に導入したら、体内に生じたポリープの根元に結紮用ループ部14を引掛ける。そして、スライダ41を手元側に後退させることにより操作ワイヤ23を手元側に牽引して、フック24をコイルシース20内で手元側に後退させる。この時、ストッパ12の後端がコイルシース20の先端に突き当たっていることから、可撓性線材10のみがコイルシース20内に引き込まれ、結果的に、ストッパ12が結紮用ループ部14の先端側に相対的に移動する形となって、結紮用ループ部14が縮径する。したがって、結紮用ループ部14内に位置するポリープが緊縛される。その状態が図1の(d)に示されている(参照符号60がポリープである)。なお、この緊縛状態のまま、前述した操作により、再度、フック24をコイルシース20の先端開口から突き出すと、フック24の掛け口24aからフック装着用ループ部16が外れ、結紮具2のみが体内に留置される。
【0035】
このようにして、緊縛状態のまま結紮具2を体内に留置すると、ポリープ60への血流が止まるため、ポリープ60を自然に壊死させて脱落させることができる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態の医療用結紮具2において、可撓性線材10は、その中心軸Oに対して垂直な断面において、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面Pと垂直な軸L2に沿う寸法Yが、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面Pと平行な軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定されている。具体的には、可撓性線材10は、その断面形状が略長方形を成しており、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側とその反対側とにそれぞれ平面部15を有している。そして、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士が、平面部15を介して、ストッパ12内で圧接(重合)するようになっている。すなわち、可撓性線材10の断面形状が真円を成している従来のようにストッパ12内で可撓性線材10同士が点接触するのではなく、面接触することとなるため、結紮用ループ部14を縮径させる結紮時にストッパ12内の可撓性線材10同士が相対的に動くことなく安定し、図14に矢印で示されるように可撓性線材10が内側に回転して捩れてしまうことがなくなる。したがって、結紮用ループ部14の反り返りを防止でき、結紮手技が容易となって、手技時間を短くすることが可能になる。
【0037】
また、可撓性線材10の断面形状において、軸L2に沿う寸法Yが軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定された(縦方向に長い形状にした)ことに伴い、可撓性線材10におけるループ面Pと直交する方向での剛性が増す。一般に、可撓性線材10の断面においては、その中心軸Oに対して垂直で且つループ面Pと平行な軸L1に関する断面2次モーメントIが大きければ大きいほど、すなわち、軸L2に沿う寸法Yが寸法Xに対して大きくなればなるほど、ループ面Pと直交する方向の曲げ剛性(EI;Eは弾性率)も大きくなる。したがって、本実施形態のように、軸L2に沿う寸法Yを軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定すると、ループ面Pと直交する方向の曲げ剛性が大きくなるため、ループ面Pの平面度を安定して保つことができ、結紮用ループ部14が反り返りにくくなる。このことは、本出願の発明者が行なった図5に示される実験結果からも明らかである。
【0038】
すなわち、図5に示される実験結果は、可撓性線材の断面形状における軸L2に沿う寸法Yと軸L1に沿う寸法Xとの比(縦横比)を1:1〜2:1まで5段階で変化させ(具体的には、寸法Xを0.35mmとして寸法Yを変化させた)、ストッパ12を移動させて結紮用ループ部14を開状態から閉状態へと移行させた時の反り返りの有無を3回(n)に分けて確認したものである。図中、○は反り返ったことを示し、また、△はやや反り返ったことを示し、×は反り返らなかったことを示している。この結果から分かるように、軸L2に沿う寸法Yが軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上であると、結紮用ループ部14が全く反り返らない。
【0039】
また、本実施形態では、可撓性線材10の略長方形の断面の4つの各頂点に、面取り17が形成されている。このように各頂点に面取り17が形成されていれば、各頂点によって、コイルシース20の内面を傷付けたり、ストッパ12を傷付けて切断してしまったり、あるいは、結紮時に粘膜等を傷付けてしまうといったことを防止することができる。
【0040】
また、このように、長方形の各頂点を切り欠くだけの断面形状にすると、楕円や長円などの断面形状に比べて平面部15の寸法Yの長さを十分大きくとることができるため、結紮時にストッパ12内で可撓性線材10同士を相対的に動かすことなく安定して面接触させることができる。
【0041】
図6は、本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】
図示のように、本実施形態においても、可撓性線材10(10a,10b)は、その中心軸(素線軸)Oに対して垂直な断面において、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面(ループ面)P(図1の(a)参照)と垂直な軸L2に沿う寸法Yが、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面Pと平行な軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定されている。具体的には、例えば、可撓性線材10は、その断面形状が略三角形を成しており、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側に平面部15を有している。そして、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士が、平面部15を介して、ストッパ12内で圧接(重合)するようになっている。この場合も、平面部15は、軸L2に沿う長さが0.2mm以上に設定されている。また、可撓性線材10の略三角形の断面においては、その3つの各頂点に、面取り17が形成されている。
【0043】
なお、本実施形態において、素線断面の中心軸Oとは、線対称な略三角形断面の対称軸の中点を言うものとする。また、それ以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
【0044】
このように、本実施形態の医療用結紮具においても、可撓性線材10は、その中心軸Oに対して垂直な断面において、軸L2に沿う寸法Yが軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定されている。具体的には、可撓性線材10は、その断面形状が略三角形を成しており、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側に平面部15を有している。そして、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士が、平面部15を介して、ストッパ12内で面接触するようになっている。そのため、結紮用ループ部14を縮径させる結紮時にストッパ12内の可撓性線材10同士が相対的に動くことなく安定し、可撓性線材10が内側に回転して捩れてしまうことがなくなる。したがって、結紮用ループ部14の反り返りを防止でき、結紮手技が容易となって、手技時間を短くすることが可能になる。
【0045】
また、可撓性線材10の断面形状において、軸L2に沿う寸法Yが軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定された(縦方向に長い形状にした)ことに伴い、可撓性線材10におけるループ面Pと直交する方向での剛性が増す。したがって、ループ面Pの平面度を安定して保つことができ、結紮用ループ部14が反り返りにくくなる。
【0046】
また、本実施形態では、可撓性線材10の略三角形の断面の3つの各頂点に、面取り17が形成されている。そのため、各頂点によって、コイルシース20の内面を傷付けたり、ストッパ12を傷付けて切断してしまったり、あるいは、結紮時に粘膜等を傷付けてしまうといったことを防止することができるとともに、平面部15の寸法Yの長さを十分大きくとることができる。
【0047】
図7は、本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】
図示のように、本実施形態においても、可撓性線材10(10a,10b)は、その中心軸(素線軸)Oに対して垂直な断面において、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面(ループ面)P(図1の(a)参照)と垂直な軸L2に沿う寸法Yが、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面Pと平行な軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定されている。具体的には、例えば、可撓性線材10は、その断面形状が略半円形を成しており、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側に平面部15を有している。そして、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士が、平面部15を介して、ストッパ12内で圧接(重合)するようになっている。この場合も、平面部15は、軸L2に沿う長さが0.2mm以上に設定されている。また、可撓性線材10の略半円形の断面においては、その2つの角部に、面取り17が形成されている。
【0049】
なお、本実施形態において、素線断面の中心軸Oとは、線対称な略半円形断面の対称軸の中点を言うものとする。また、それ以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
【0050】
このように、本実施形態の医療用結紮具においても、可撓性線材10は、その中心軸Oに対して垂直な断面において、軸L2に沿う寸法Yが軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定され、また、可撓性線材10の略半円形の断面の2つの角部に、面取り17が形成されている。そのため、第1および第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0051】
また、素線10の断面形状が半円形を成しているため、三角形状や長方形状に比べてストッパ12内のスペースを有効利用できるとともに、ストッパ12の内面と素線10との接触面積が増すため、ストッパ12としての機能も増す。
【0052】
図8は、本発明の第4の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】
図示のように、本実施形態においても、可撓性線材10(10a,10b)は、その中心軸(素線軸)Oに対して垂直な断面において、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面(ループ面)P(図1の(a)参照)と垂直な軸L2に沿う寸法Yが、中心軸Oと垂直で且つ結紮用ループ部14の開口面Pと平行な軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定されている。具体的には、例えば、可撓性線材10は、その断面形状が略等脚台形を成しており、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側に平面部15を有している。そして、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士が、平面部15を介して、ストッパ12内で圧接(重合)するようになっている。この場合も、平面部15は、軸L2に沿う長さが0.2mm以上に設定されている。また、可撓性線材10の略等脚台形の断面においては、その4つの各頂点に、面取り17が形成されている。
【0054】
なお、本実施形態において、素線断面の中心軸Oとは、線対称な略等脚台形断面の対称軸の中点を言うものとする。また、それ以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
【0055】
このように、本実施形態の医療用結紮具においても、可撓性線材10は、その中心軸Oに対して垂直な断面において、軸L2に沿う寸法Yが軸L1に沿う寸法Xの1.5倍以上に設定され、また、可撓性線材10の略等脚台形の断面の4つの各頂点に、面取り17が形成されている。そのため、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0056】
図9は、本発明の第5の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0057】
図示のように、本実施形態において、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士がストッパ12内で凹凸係合している。すなわち、互いに向き合う線材部分10a,10bの一方には、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側に、凸部71が形成され、また、互いに向き合う線材部分10a,10bの他方には、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側に、凸部71と噛み合う凹部70が形成されている。そして、可撓性線材10は、その互いに向き合う部分10a,10b同士がストッパ12内で凹凸係合した状態で、全体の断面形状が円形を成すようになっている。すなわち、互いに向き合う線材部分10a,10bはそれぞれ、図7(第3の実施形態)に示される半円断面の平面部15に凹部もしくは凸部を形成した断面形状を成しているものである。なお、前述した実施形態と同様に、可撓性線材10の断面の各縁部には、面取り17が形成されている。
【0058】
このように、可撓性線材10の互いに向き合う部分10a,10b同士がストッパ12内で凹凸係合するようになっていれば、結紮用ループ部14を縮径させる結紮時にストッパ12内の可撓性線材10同士が相対的に動くことを確実に防止でき、可撓性線材10が内側に回転して捩れてしまうことがなくなる。したがって、結紮用ループ部14の反り返りを防止でき、結紮手技が容易となって、手技時間を短くすることが可能になる。また、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0059】
なお、前述した実施形態では、平面部15や凹凸係合を利用することにより、結紮時にストッパ12内の可撓性線材10a,10b同士が相対的に動くことを防止しているが、これに代え、可撓性線材10の互いに向き合う部分10a,10b同士がストッパ12内で摩擦接触して相対的に滑らないように、可撓性線材10の表面粗さを設定しても良い。
【0060】
図10は、本発明の第6の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】
図示のように、本実施形態において、可撓性線材10は、その断面形状が円形(真円)を成しており、可撓性線材10の互いに向き合う部分10a,10bは、結紮用ループ部14の内側(ループ中心側)に面する側に、その円形断面の直径Dの40%以上の長さを持つ平面部15を有している。そして、これらの平面15,15同士がストッパ12内で重合されるようになっている。
【0062】
このように、可撓性線材10の断面形状が真円であっても、円形断面の直径Dの40%以上の長さを持つ平面部15を重合部分に有していれば、結紮用ループ部14を縮径させる結紮時にストッパ12内の可撓性線材10同士が相対的に動くことなく安定し、可撓性線材10が内側に回転して捩れてしまうことがなくなる。このことは、本出願の発明者が行なった図11に示される実験結果からも明らかである。
【0063】
すなわち、図11に示される実験結果は、直径Dに対する平面部15の長さの比率を0.1〜1(10%〜100%)まで5段階で変化させ(具体的には、直径Dを0.5mmとして平面部15の軸L2に沿う寸法を変化させた)、ストッパ12を移動させて結紮用ループ部14を開状態から閉状態へと移行させた時の反り返りの有無を3回(n)に分けて確認したものである。図中、○は反り返ったことを示し、また、△はやや反り返ったことを示し、×は反り返らなかったことを示している。この結果から分かるように、3回とも、平面部15が円形断面の直径Dの40%以上の長さを有していれば、結紮用ループ部14が全く反り返らなかった。
【0064】
図12は、操作装置4の操作部27の変形例を示している。前述した実施形態では、保持部30のストロークの範囲内で、コイルシース20内にガイドチューブ32を嵌挿することにより、保持部30の進退動作中にこれを案内するコイルシース20(および外皮チューブ22)が撓まないようにコイルシース20を強度的に補完して、保持部30のスムーズなスライド動作を可能にしているが、この変形例では、ガイドパイプ32を排し、操作ワイヤ23の基端側外周に被嵌された操作パイプ37を先端側へと延長して配設することにより、操作パイプ37にガイドチューブ32の役割を持たせるようにしている。これにより、ガイドパイプ32という別個の部材を用意する必要がなくなるため、部品点数が減り、製造コストの低減を図ることができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、結紮用ループ部を縮径させる結紮時に結紮用ループ部が反り返らない医療用結紮具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る医療用結紮具を操作装置に取り付けた状態を示す概略平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図、(d)は(a)の医療用結紮具の結紮用ループ部をポリープに引掛けて緊縛した状態を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施形態に係る医療用結紮具が適用される医療用結紮装置の先端側の側断面図(結紮用ループ部が露出される状態)、(b)は(a)の医療用結紮装置の基端側の側断面図(結紮用ループ部が露出される状態)である。
【図3】操作部本体およびスライダを取り除いた状態における図2の医療用結紮装置の基端側の側断面図(結紮用ループ部が露出される状態)である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施形態に係る医療用結紮具が適用される医療用結紮装置の先端側の側断面図(結紮用ループ部が外皮チューブ内に収容された状態)、(b)は(a)の医療用結紮装置の基端側の側断面図であって操作部本体およびスライダを取り除いた状態における側断面図(結紮用ループ部が外皮チューブ内に収容された状態)である。
【図5】実験結果を示す表である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る医療用結紮具の図1の(b)に対応する図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る医療用結紮具の図1の(b)に対応する図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る医療用結紮具の図1の(b)に対応する図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る医療用結紮具の図1の(b)に対応する図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係る医療用結紮具の図1の(b)に対応する図である。
【図11】実験結果を示す表である。
【図12】操作装置の変形例であり、(a)は結紮用ループ部が露出される状態における操作装置の基端側断面図、(b)は結紮用ループ部が外皮チューブ内に収容された状態における操作装置の基端側断面図である。
【図13】従来の医療用結紮具を操作装置に取り付けた状態を示す概略平面図である。
【図14】図13のX−X線に沿う断面図である。
【図15】図13の医療用結紮具が反り返った状態を示す図である。
【符号の説明】
2…医療用結紮具
10…可撓性線材
10a,10b…可撓性線材の対向部分
12…ストッパ
14…結紮用ループ部
L1.L2…軸
O…中心軸
P…開口面
X,Y…寸法
Claims (4)
- ループ状を成す可撓性線材の互いに向き合う部分同士が重ね合わされた状態で円筒状のストッパ内に圧入されることにより、前記ストッパの先端側に結紮用ループ部を形成するとともに、前記ストッパが先端側に押し出されることによって前記結紮用ループ部が緊縮される医療用結紮具において、
前記ストッパ内に圧入される可撓性線材の互いに向き合う部分同士が重ね合わされた状態で該線材同士が互いに係合して両線材が相対的に回転して捩れることを阻止する係合部を前記線材同士に形成したことを特徴とする医療用結紮具。 - 前記可撓性線材は、その互いに向き合う部分同士が前記ストッパ内で凹凸係合していることを特徴とする請求項1に記載の医療用結紮具。
- 前記可撓性線材は、その互いに向き合う部分同士が前記ストッパ内で相対的に滑らないように摩擦係合接触したことを特徴とする請求項1に記載の医療用結紮具。
- 前記可撓性線材はその中心軸に垂直な断面形状が円形を成しており、前記可撓性線材の互いに向き合う部分はその円形断面の直径の40%以上の長さを持つ平面を有し、これらの平面同士が前記ストッパ内で重合されることを特徴とする請求項1に記載の医療用結紮具。
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