JP7302481B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡を利用して、体外における操作により体内組織に対して処置を行うための内視鏡用処置具に関する。
内視鏡用処置具の一つとしてのクリップ装置は、内視鏡の処置具案内管に通されるシースの先端に連結された医療用クリップを、シースの後端に取り付けられた操作部からの操作により、止血やマーキング等のために体内組織を把持した状態で留置するために用いられる装置である。
このようなクリップ装置としては、シースに挿通された駆動ワイヤの遠位端に、互いに略V字状に配置された一対のアーム部とこれらの基端部側を連結するU字状部を有し、シースを駆動ワイヤに対して近位端側にスライドさせることにより、シースの遠位端から突出して自己の弾性により開脚し、遠位端側にスライドさせることにより、シースの遠位端内に埋没して閉脚する連結フック(開閉部)を取り付けたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
駆動ワイヤに対する連結フックの姿勢に関する自由度を高めて、変形や破損等を減少させつつ、処置を円滑に行えるようにするため、特許文献1に記載のものでは、駆動ワイヤの遠位端に円環部を設け、連結フックの基端部のU字状部を該円環部に通すことで、連結フックを駆動ワイヤに対して首振り可能としている。
国際公開第2015/151629号
特許文献1に記載のクリップ装置において、駆動ワイヤの遠位端の円環部は、シースの駆動ワイヤに対するスライドによらず、シースの遠位端部の内側に存在するように設定されているため、通常は、連結フックが該円環部から抜けてしまうことはない。しかしながら、クリップ装置の洗浄や収納等のため、駆動ワイヤおよびシースを含むシース部を適宜な径で複数回巻回した場合には、駆動ワイヤとシースとの巻回時の内外径差により、駆動ワイヤの遠位端の円環部がシースの遠位端から外側に突出してしまい、連結フックが該円環部から抜けて脱落してしまう場合があることが判ってきた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、開閉部の脱落を確実に防止することができる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
本発明に係る内視鏡用処置具は、
チューブ状のシースと、
前記シースに挿通された駆動ワイヤと、
前記シースの近位端に設けられ、前記シースに対して前記駆動ワイヤをスライドさせる操作部と、
前記駆動ワイヤの遠位端に取り付けられ、その先端に行くにしたがって互いに略V字状に開脚するように配置された一対のアーム部を有する弾性体からなり、前記シースを前記駆動ワイヤに対して近位端側にスライドさせることにより、前記シースの遠位端から突出して自己の弾性により開脚し、前記シースを前記駆動ワイヤに対して遠位端側にスライドさせることにより、前記シースの遠位端内に埋没して閉脚する開閉部とを備え、
前記開閉部の基端部に設けられた第1環状部と、前記駆動ワイヤの遠位端に設けられ、前記第1環状部に通された第2環状部とを介して、前記開閉部を前記駆動ワイヤに取り付けた内視鏡用処置具である。
本発明に係る内視鏡用処置具では、開閉部を第1環状部およびこれに通された第2環状部を介して駆動ワイヤに取り付けたので、開閉部の駆動ワイヤに対する姿勢の自由度が高い状態を維持しつつ、開閉部の脱落を確実に防止することができる。
本発明は、体内組織を把持して留置される医療用クリップを解除可能に連結する連結フックを、前記開閉部として備える内視鏡用処置具であるクリップ装置に好適に用いることができる。
図1は、本発明の実施形態のクリップ装置の全体構成を示す図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、図1のクリップ装置の駆動ワイヤの遠位端の構成を示す図である。 図4は、図3の構成を側方から見た図である。 図5は、図1のクリップ装置の駆動ワイヤの遠位端に連結フックを取り付けた状態を示す図である。 図6は、図5の構成を別の角度から見た斜視図である。 図7は、図1のクリップ装置に連結して用いられる医療用クリップの構成を示す平面図である。 図8は、図7の医療用クリップの側面図である。 図9は、図1のクリップ装置の連結フックをインナーシースの遠位端から突出させて、連結フックを開脚させた状態を示す図である。 図10は、図1のクリップ装置のインナーシースの遠位端に医療用クリップを連結して、アウターシース内に収容した状態を示す図である。 図11は、図1のクリップ装置を湾曲された内視鏡の処置具案内管に挿入している状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る内視鏡用処置具の実施形態として、内視鏡を介して、止血やマーキング等を行う医療用クリップを連結して体内に搬送し、体内組織を把持(クリッピング)させるクリップ装置について説明する。
ただし、本発明はクリップ装置に限定されることはなく、その先端に行くにしたがって互いに略V字状に開脚するように配置された一対のアーム部を有する弾性体からなり、シースを駆動ワイヤに対して近位端側にスライドさせることにより、シースの遠位端から突出して自己の弾性により開脚し、シースを駆動ワイヤに対して遠位端側にスライドさせることにより、シースの遠位端内に埋没して閉脚する開閉部を備える内視鏡用処置具に広く適用することができる。
より具体的には、たとえば、留置スネアを連結して体内組織を結紮させる連結フックを該開閉部として備えるスネア結紮装置、体内組織を把持する鉗子を該開閉部として備える鉗子装置、開閉する高周波電極を該開閉部として備えるバイポーラ型高周波装置、体内組織の欠損部等を縫合している結紮糸を開閉部で把持してシース内に引き込むことで該結紮糸を切断する結紮糸切断具等に適用することができる。
まず、図1および図2を参照する。クリップ装置1は、連結フック(開閉部)11、インナーシース(シース)12、駆動ワイヤ13、アウターシース14、補強コイル15、第1スライダ部16、ベース部17、および第2スライダ部(操作部)18を概略備えて構成されている。
チューブ状のアウターシース14には、同じくチューブ状のインナーシース12が挿通されており、インナーシース12には駆動ワイヤ13が挿通されている。インナーシース12はアウターシース14内で摺動(スライド)可能となっており、駆動ワイヤ13はインナーシース12内で摺動(スライド)可能となっている。
アウターシース14は可撓性を有する中空チューブからなり、本実施形態ではコイルチューブを用いている。コイルチューブとしては、金属(ステンレス鋼)等からなる長尺平板を螺旋状に巻回してなる平線コイルチューブを用いることができる。ただし、丸線コイルチューブまたは内面平コイルチューブを用いてもよい。
インナーシース12は可撓性を有する中空チューブからなり、本実施形態ではワイヤチューブを用いている。ワイヤチューブは、たとえば金属(ステンレス鋼)等からなる複数本のワイヤ(ケーブル)を中空となるように螺旋状に撚ってなる中空撚り線からなるチューブである。なお、インナーシース12としては、主としてワイヤチューブを用い、その先端側の一部のみをコイルチューブとしたものを用いてもよい。
駆動ワイヤ13は可撓性を有するワイヤからなり、本実施形態ではワイヤロープを用いている。ワイヤロープは、たとえば金属(ステンレス鋼)等からなる複数本のワイヤ(ケーブル)を螺旋状にねじってなる撚り線からなるロープである。ただし、駆動ワイヤ13としては、インナーシース12と同様なワイヤチューブを用いてもよい。
アウターシース14やインナーシース12として、このようなコイルチューブまたは撚り線からなるワイヤチューブを用いるのは、このクリップ装置1を、洗浄液を用いて超音波洗浄した場合に、チューブの内側に洗浄液が十分に浸透して内外共に良好に洗浄できるようにするためである。
なお、アウターシース14の巻き方向とインナーシース12の巻き方向とは、互いに逆のものを用いることが、互いの間に生じる摺動抵抗を小さくする観点から好ましい。たとえば、アウターシース14がZ巻きである場合には、インナーシース12をS巻きにする如くである。駆動ワイヤ13に撚り線からなるワイヤロープまたはワイヤチューブを用いる場合には、その巻き方向をインナーシース12の巻き方向と逆方向にすることが同様に好ましい。
クリップ装置1のシース先端に配置される連結フック11は、図5および図6に示されているように、その先端に向かって略Vの字状に配置された弾性体からなる一対のアーム部11a,11aを有し、インナーシース12との協働によって、開脚(開いた)状態と閉脚(閉じた)状態の二つの状態をとり得るようになっている。連結フック11のアーム部11a,11aの先端部には、内側(互いに相対する側)に折り曲げられることにより爪部11b,11bが形成されており、後述する医療用クリップ2の連結部21を把持して連結できるようになっている。
連結フック11の基端部は、一対のアーム部11a,11aの基端部に連続して略U字状に形成されたU字状部11cとなっている。爪部11b,11bを含むアーム部11a,11aおよびU字状部11cは弾性体からなる一つの細長い板材を適宜に折り曲げる(塑性変形させる)ことにより形成することができる。特に限定されないが、連結フック11を構成する板材の板厚は0.20~0.24mm程度であり、幅は0.6mm程度である。板材としては、たとえばステンレス鋼が用いられる。
連結フック11のU字状部11cの基端部には、フック側環状部(第1環状部)11dが設けられている。フック側環状部11dは、本実施形態では、U字状の部材の一対の開放端をU字状部11cの基端部の外側(近位端側)の面にそれぞれ一体的に固定することにより、環状の部位としている。フック側環状部11dのU字状部11cに対する固定は、本実施形態ではレーザ溶接により行うようにしているが、接着等により行うようにしてもよい。
フック側環状部11dを構成するU字状の部材としては、連結フック11を構成する板材と同様の板材を適宜に折り曲げた(塑性変形させた)ものを用いることができる。フック側環状部11dを構成するU字状の部材の素材としては、たとえばステンレス鋼を用いることができる。フック側環状部11dの半円弧状の部分の外径は1.0~1.2mm程度、内径は0.8~1.0mm程度である。フック側環状部11dの断面は本実施形態では矩形としているが、円形または半円形等であってもよい。
フック側環状部11dを構成する部材としては、U字状の部材に限られず、環状(円環状、楕円環状、長丸環状、半円環状、半楕円環状、半長丸環状等)の部材または環状の部位を有する部材を、連結フック11のU字状部11cの基端部の近位端側外面にレーザ溶接等により固定するようにしてもよい。この場合の環状の部位を有する部材としては、たとえば、円環部および該円環部に一体的に形成された棒状部を有するものや外形が略U字状の板材に環状部を構成する貫通穴(円形、楕円形、長円形、半円形、半楕円形、半長丸形等の穴)を形成したものを例示できる。
なお、本実施形態では、フック側環状部11dを構成する部材をU字状部11cの基端部の外側に一体的に設けているが、連結フック11の首振りの機能を実現する観点からは、U字状部11cの基端部の内側に一体的に設けてもよい。ただし、フック側環状部11dをU字状部11cの内側に設けた場合には、アーム部11a,11aの開閉の妨げとなる虞があるため、本実施形態のように、U字状部11cの基端部の外側に設けた方がよい。
インナーシース12内にスライド可能に挿入された駆動ワイヤ13の先端(遠位端)には、図3および図4に示されているように、ワイヤ側環状部(第2環状部)19が設けられている。ワイヤ側環状部19は、本実施形態では、U字状の部材の一対の開放端を駆動ワイヤ13の遠位端にそれぞれレーザ溶接により一体的に固定して、環状の部位としている。ワイヤ側環状部19の駆動ワイヤ13に対する固定は、接着等により行うようにしてもよい。なお、本実施形態では、ワイヤ側環状部19を構成するU字状の部材の駆動ワイヤ13に対する固定は、固定強度を確保する観点より、図3に示されているように、U字状の部材の一対の開放端で駆動ワイヤ13の遠位端部を挟むようにして、U字状の部材の内面と駆動ワイヤ13の遠位端部の側面とを接合することにより行っている。また、本実施形態では、U字状の部材の外周面側を研磨加工することによって、駆動ワイヤ13との接合箇所におけるU字状の部材の厚さが近位端側ほど薄くなるようにしている。このようにすることにより、駆動ワイヤ13の遠位端部をインナーシース12に引き込むときに、U字状の部材(ワイヤ側環状部19)がインナーシース12の遠位端面にひっかかってしまう現象を防止できる。
ワイヤ側環状部19を構成するU字状の部材としては、板材を適宜に折り曲げた(塑性変形させた)ものを用いることができる。ワイヤ側環状部19を構成するU字状の部材の素材としては、たとえばステンレス鋼を用いることができる。ワイヤ側環状部19の半円弧状の部分の外径および内径は、フック側環状部11dと略同径とすることが好ましく、外径は1.0~1.2mm程度、内径は0.8~1.0mm程度とすることができる。ワイヤ側環状部19の断面は本実施形態では矩形としているが、円形または半円形等であってもよい。
ワイヤ側環状部19を構成する部材としては、U字状の部材に限られず、環状(円環状、楕円環状、長丸環状、半円環状、半楕円環状、半長丸環状等)の部材または環状の部位を有する部材を、駆動ワイヤ13の遠位端にレーザ溶接等により固定するようにしてもよい。この場合の環状の部位を有する部材としては、たとえば、円環部および該円環部に一体的に形成された棒状部を有するものや外形が略U字状の板材に環状部を構成する貫通穴(円形、楕円形、長円形、半円形、半楕円形、半長丸形等の穴)を形成したものを例示できる。
フック側環状部11dおよびワイヤ側環状部19の一方は他方に通された状態で連結されており、これにより、連結フック11が駆動ワイヤ13の遠位端に首振り可能に取り付けられている。連結フック11を、このようなワイヤ側環状部19およびこれに通されたフック側環状部11dを介して駆動ワイヤ13の遠位端に取り付けることにより、連結フック11は、図5において矢印B方向に、図6において矢印C方向に自在に回動することができるようになっている。
ここで、駆動ワイヤ13に対する連結フック11の取付手順(製造方法)の一例について説明する。まず、連結フック11のU字状部11cにフック側環状部11dを構成するU字状の部材の各開放端をレーザ溶接により固定し、溶接部のバリ等を適宜に研磨・除去する。次いで、ワイヤ側環状部19を構成するU字状の部材をフック側環状部11dに通し、各開放端をレーザ溶接により駆動ワイヤ13の遠位端部に固定し、U字状の部材の外周面側と溶接部のバリ等を適宜に研磨・除去する。
なお、本実施形態では、ワイヤ側環状部19を構成するU字状の部材の各開放端で駆動ワイヤ13の遠位端部を側面から挟み込むように該U字状の部材を配置して駆動ワイヤ13の遠位端部に溶接固定しているが、該U字状の部材の各開放端の端面を駆動ワイヤ13の遠位端面に対して溶接固定するようにしてもよい。また、本実施形態では、U字状の部材の各開放端を駆動ワイヤ13に直接的に溶接固定しているが、他の部材を介して固定してもよい。たとえば、略円筒状のパイプ部材の一端側にU字状の部材の各開放端を溶接固定し、他端側から駆動ワイヤ13の遠位端を挿入して、該パイプ部材を駆動ワイヤ13に溶接固定するようにしてもよい。
本実施形態では、フック側環状部11dおよびワイヤ側環状部19の双方をU字状の部材から構成しているため、駆動ワイヤ13にワイヤ側環状部19を構成するU字状の部材を溶接固定および溶接部の研磨加工を行い、フック側環状部11dを構成するU字状の部材をワイヤ側環状部19に通した後に、フック側環状部11dを構成するU字状の部材を連結フック11に溶接固定および溶接部の研磨加工を行う手順とすることも可能である。しかし、連結フック11を駆動ワイヤ13に連結した後に、連結フック11の溶接部を研磨加工する作業は、連結フック11を駆動ワイヤ13に連結せずに研磨加工する場合と比較して、長尺な駆動ワイヤ13等が邪魔となって作業がし難いため、上述した本実施形態のような手順の方が作業の容易性および正確性の観点から有利である。
図1および図2に戻り、アウターシース14の基端部(近位端)側近傍は補強コイル15に挿入されて該補強コイル15に一体的に固定されている。補強コイル15は第1スライダ部16に一体的に固定されており、第1スライダ部16の内側にベース部17の遠位端側の部分が挿入配置されている。第1スライダ部16は、ベース部17に対して、先端(遠位端)側に移動した位置と基端部(近位端)側に移動した2つの位置との間で位置決め可能にスライドし得るようになっている。
ベース部17には、第2スライダ部18がスライド可能に保持されており、ベース部17にはインナーシース12が固定されている。駆動ワイヤ13の近位端は第2スライダ部18に固定されている。
次に、このようなクリップ装置1を用いて体内組織を把持する医療用クリップ2について説明する。クリップ2は、図7および図8に示されているように、略U字形状に折り曲げられた連結板部21を有する。連結板部21のU字形状の各端部には、その先端に行くにしたがって略V字状に開いて(開脚して)配置された一対のアーム板部22がそれぞれ一体的に形成されている。
各アーム板部22の先端部には、爪部23が一体的に形成されている。爪部23は、アーム板部22の先端において、内側(即ち、閉じ方向)を指向して折り曲げられることにより、形成されている。各爪部23は、その先端の中間部分に凹陥する切欠部(不図示)を有している。
クリップ2を構成する連結板部21と、一対のアーム板部22と、一対の爪部23とは、一枚の薄く細長い弾性体からなる板材を折り曲げ成形(塑性変形)することにより形成することができる。クリップ2を構成する板材の板厚は、特に限定されないが、好ましくは0.10~0.30mmである。板材としては、たとえばステンレス鋼が用いられる。
アーム板部22は、図8に示されているように、それぞれ、基端部22aと、把持部22bとを有している。各アーム板部22の把持部22bには、それぞれ貫通部22cが形成されている。これらの貫通部22cは、アーム板部22(把持部22b)の所望の強度を損なうこと無く、軽量化を図るために形成されている。
連結板部21には、締め付けリング24がスライド可能に嵌め込まれている。締め付けリング24は、略円筒状のリング部材から構成されている。ただし、締め付けリング24は、線材をコイル状に巻回してなるスプリングで構成されてもよい。締め付けリング24は、その内側の案内孔に、連結板部21が挿通され、連結板部21の外周とアーム板部22の基端部22aの外周との間を軸方向に移動(スライド)可能に装着(外嵌)されている。
締め付けリング24が、図7または図8に示されるように、後方寄り(連結板部21)に配置された状態では、アーム板部22は自己の弾性により開いた(開脚した)状態になっており、必要に応じて、締め付けリング24を先端寄りの位置(基端部22a)に移動(スライド)させることにより、アーム板部22を閉じた(閉脚した)状態にすることができる。
次に、上述したクリップ装置1の使用方法について説明する。まず、図9に示されているように、第1スライダ部16をベース部17に対して近位端側の位置にスライドさせて、インナーシース12の遠位端をアウターシース14の遠位端から突出させた状態とする。また、第2スライダ部18をベース部17に対して近位端側にスライドさせて、インナーシース12を駆動ワイヤ13に対して引き込み、駆動ワイヤ13の遠位端の連結フック11をインナーシース12の遠位端から突出させて、自己の弾性により略V字状に開脚させる。
この状態から、第2スライダ部18をベース部17に対して遠位端側にスライドさせると、駆動ワイヤ13がインナーシース12に対して引き込まれて、駆動ワイヤ13の遠位端の連結フック11がインナーシース12内に入り込みつつ、除々に閉脚するので、クリップ2の連結板部21を連結フック11が把持するように位置決めして、インナーシース12内に埋没させて、完全に閉脚させることにより、クリップ2をインナーシース12の遠位端部に連結することができる。
次に、第1スライダ部16をベース部17に対して遠位端側の位置にスライドさせて、クリップ2が連結されたインナーシース12の遠位端を、クリップ2とともに、アウターシース14内に収容(埋没)させる。この状態では、クリップ2の締め付けリング24は連結板部21に位置したままであり、アーム板部22はアウターシース14の内壁によって閉脚している。
次いで、図示は省略するが、内視鏡を介して、クリップ2が連結されたクリップ装置1のシース部(駆動ワイヤ13、インナーシース12およびアウターシース14)の遠位端部を、止血等の処置を行うべき体内組織の近傍に位置させる。その後、アウターシース14を近位端側にスライドさせることにより、クリップ2をアウターシース14の遠位端から突出させる。これにより、クリップ2のアーム板部22が自己の弾性により開脚した状態となる(図7参照)。
アーム板部22が開脚した状態で、粘膜(体内組織)の把持すべき部位の近傍に位置させる。次いで、インナーシース12を駆動ワイヤ13に対して遠位端側にスライドさせることにより、締め付けリング24がアーム板部22の先端側にスライドする。その結果、アーム板部22が徐々に閉脚し(互いに近づき)、アーム板部22の先端部にある爪部23によって体内組織が挟まれる。
インナーシース12を駆動ワイヤ13に対して遠位端側にさらにスライドさせることにより、締め付けリング24がアーム板部22の把持部22b側に移動し、クリップ2による体内組織の把持が完了する。この状態で、インナーシース12を駆動ワイヤ13に対して近位端側にスライドさせることにより、図9に示されているように、連結フック11がインナーシース12の遠位端から押し出されて開脚し、クリップ2の連結フック11による把持(係合)が解除され、クリップ2の体内組織に対するクリッピングが完了する。
上述した実施形態によると、開閉部としての連結フック11を駆動ワイヤ13に対して、フック側環状部11dおよびこれに通されたワイヤ側環状部19を介して取り付けてあるので、連結フック11が駆動ワイヤ13に対して、自在に首振り可能となる(即ち、駆動ワイヤ13に対する姿勢の自由度が高くなる)。したがって、たとえば、図11に示されているように、比較的に大きく湾曲された内視鏡の処置具案内管3を通過する際に、インナーシース12内において、駆動ワイヤ13の遠位端と連結フック11とがワイヤ側環状部19およびフック側環状部11dの部分でストレス無く屈曲するため、この部分に大きな力が作用することを無くすことができる。
これにより、インナーシース12を処置具案内管3内に挿通させる際にインナーシース12の連結フック11が収容された遠位端部およびその近傍部分が該処置具案内管3の曲がりに円滑に追従するとともに、インナーシース12内で駆動ワイヤ13をスライドさせる際の支障となることを少なくすることができ、作業を円滑に行うことができる。また、駆動ワイヤ13と連結フック11との連結部分における変形(塑性変形)や破損等も少なくすることができる。なお、図11では、アウターシース14は図示を省略している。
加えて、クリップ装置1の洗浄や収納等のため、シース部(駆動ワイヤ13、インナーシース12およびアウターシース14)を適宜な径で複数回巻回した場合に、駆動ワイヤ13とインナーシース12との巻回時の内外径差により、駆動ワイヤ13の遠位端のワイヤ側環状部19がインナーシース12の遠位端から外側に突出してしまう虞があるが、このような場合であっても、連結フック11が駆動ワイヤ13から脱落してしまうことがない。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…クリップ装置(内視鏡用処置具)
11…連結フック(開閉部)
11a…アーム部
11b…爪部
11c…U字状部
11d…フック側環状部(第1環状部)
12…インナーシース(シース)
13…駆動ワイヤ
14…アウターシース
16…第1スライダ部
17…ベース部
18…第2スライダ部(操作部)
19…ワイヤ側環状部(第2環状部)
2…医療用クリップ
21…連結板部
22…アーム板部
22a…基端部
22b…把持部
23…爪部
24…締め付けリング
3…内視鏡の処置具案内管

Claims (2)

  1. チューブ状のシースと、
    前記シースに挿通された駆動ワイヤと、
    前記シースの近位端に設けられ、前記シースに対して前記駆動ワイヤをスライドさせる操作部と、
    前記駆動ワイヤの遠位端に取り付けられ、その先端に行くにしたがって互いに略V字状に開脚するように配置された一対のアーム部を有する弾性体からなり、前記シースを前記駆動ワイヤに対して近位端側にスライドさせることにより、前記シースの遠位端から突出して自己の弾性により開脚し、前記シースを前記駆動ワイヤに対して遠位端側にスライドさせることにより、前記シースの遠位端内に埋没して閉脚する開閉部とを備え、
    前記開閉部の基端部に設けられた第1環状部と、前記駆動ワイヤの遠位端に設けられ、前記第1環状部に通された第2環状部とを介して、前記開閉部を前記駆動ワイヤに取り付け
    前記第2環状部は、U字状の部材の両端で前記駆動ワイヤの遠位端部を挟んで、該U字状の部材の内面と該駆動ワイヤの遠位端部の側面とを接合することにより形成された内視鏡用処置具。
  2. 前記開閉部は体内組織を把持して留置される医療用クリップを解除可能に連結する連結フックである請求項1に記載の内視鏡用処置具。
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