JP2018061672A - 留置用クリップ - Google Patents

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浩一 井上
光 水野
Hikari Mizuno
光 水野
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Abstract

【課題】止血等の処置の容易化を図ることができる留置用クリップを提供する。【解決手段】一対のアーム板部21と、これらアーム板部21の基端部を連結する連結板部22と、連結板部22にスライド可能に取り付けられた締付リング24と、アーム板部のそれぞれの先端部に互いに対応するように設けられた爪部23とを有する留置用クリップである。アーム板部22は、アーム板部22の先端部の延在方向D2が、該アーム板部22の基端部の延在方向D1に対して斜交するように湾曲された湾曲部21cを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、たとえば内視鏡を利用した処置に用いられ、体内組織を把持した状態で体内に留置される留置用クリップに関する。
体内組織の出血部の止血や欠損部の縫縮等の処置に用いられる留置用クリップは、内視鏡の処置具案内管に通されるカテーテルチューブ(クリップ装置)の遠位端に取り付けられ、処置すべき体内組織まで導かれた後、カテーテルチューブの近位端に設けられた操作部からの操作により、当該体内組織(粘膜)を把持した状態でカテーテルチューブから外されて体内に留置される。
このような留置用クリップとしては、たとえば、下記特許文献1および特許文献2に示すように、締付リングを移動(スライド)させることで、一対のアーム板部を相互に近接させ、アーム板部の先端またはその近傍部分で体内組織を把持するものが知られている。
引用文献1に記載の留置用クリップでは、アーム板部の先端に設けられた爪部に加えて、該先端部近傍に打ち出し加工による内向きの微小な突起を設けることにより、把持後の脱落を防止するようにしている。また、特許文献2に記載の留置用クリップでは、アーム板部の先端に設けられた爪部に加えて、該先端部近傍に先端が鋭利に形成された突起を設けることにより、確実な把持を実現している。
ところで、このような留置用クリップを用いて、体内管腔壁の止血等を行う際には、モニタ画面を見つつ、内視鏡の遠位端部の鉗子口から、クリップ装置の遠位端に装着されたクリップを突出させ、止血部(出血部)をクリップの先端部で掴む(把持する)操作が行われる。従来技術では、基本的にアーム板部の先端に設けられた爪部で体内組織を把持する構造であるため、カテーテルチューブ(クリップ装置)のクリップが装着された遠位端部を止血部(管腔壁面)に対して、なるべく垂直になるように姿勢調整する必要がある。
しかしながら、このような姿勢調整は、内視鏡の遠位端部を湾曲させることにより行われるため、止血部の位置によっては、内視鏡の遠位端部を大きく湾曲させる必要がある場合があり、その操作が必ずしも容易ではなかった。特に、たとえば、大腸はその直径が5cm程度と狭いため、内視鏡の遠位端部を大きく湾曲させる操作を正確に行うことが容易でない場合が多かった。
特開2002−360589号公報 特開2015−8858号公報
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、止血等の処置の容易化を図ることができる留置用クリップを提供することを目的とする。
本発明に係る留置用クリップは、
外力が作用しない状態で先端部に向かって相互間距離が広くなるように配置される一対のアーム板部と、
前記アーム板部の基端部を連結する連結板部と、
前記連結板部から前記アーム板部に沿ってスライド移動自在に取り付けられ、前記アーム板部の先端側にスライドさせることにより、一対の前記アーム板部の先端を近づけるように閉じさせる締付リングと、
前記アーム板部のそれぞれの先端部に互いに対応するように設けられた爪部とを有し、
前記アーム板部は、前記アーム板部の先端部の延在方向が、該アーム板部の基端部の延在方向に対して、斜交するように湾曲している湾曲部を有する。
本発明の留置用クリップでは、アーム板部は、アーム板部の先端部の延在方向が、該アーム板部の基端部の延在方向に対して斜交するように湾曲された湾曲部を有する。このため、内視鏡の遠位端部を大きく湾曲させなくても、アーム板部の先端部を体内組織(管腔壁面)に対して、略垂直または垂直に近い斜めに配置することが可能となる。したがって、たとえば、十二指腸のような内径が比較的に小さい管腔壁の止血を行う場合であっても、容易にこれを行うことができ、手技の難易度を低くすることができる。
本発明の実施形態の留置用クリップの構成を示す平面図である。 図1に示す留置用クリップの構成を示す側面図である。 図1に示す留置用クリップの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態の内視鏡用処置具の外観を示す平面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 図4に示す留置用クリップを用いた処置の一例を示す図である。 図6に示す留置用クリップで体内組織を把持した状態を示す図である。 本発明の実施形態の留置用クリップの第1変形例を示す側面図である。 本発明の実施形態の留置用クリップの第2変形例を示す側面図である。 本発明の実施形態の留置用クリップの第3変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態の留置用クリップの第4変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。図1〜図3に示されているように、本実施形態に係る留置用クリップ2は、一対のアーム板部21,21、連結板部22、爪部23,23、および締付リング24を概略備えている。連結板部22は、アーム板部21,21の基端部を互いに連結する。爪部23,23は、各アーム板部21,21の先端部にそれぞれ設けられている。締付リング24は、アーム板部21,21を閉脚させるように構成してある。
アーム板部21,21は、外力が作用しない状態で、それらの先端部に向かって相互間距離が離れる(開脚する)ように配置してあると共に、互いの板面(内面)が対向するように配置されている。連結板部22は、略U字形状に折り曲げられた形状を有しており、連結板部22のU字形状の各端部に、各アーム板部21,21がそれぞれ一体的に連続して設けられている。
各アーム板部21,21の先端部近傍部分は、アーム板部21の板幅よりも幅広に形成された把持部21b,21bとなっており、把持部21b,21bの先端には、それぞれ爪部23,23が一体的に形成されている。爪部23は、把持部21Bの先端において、内側(すなわち、閉じ方向)を指向して折り曲げられて形成してある。各爪部23,23は、図示は省略しているが、その先端の中間部分に凹陥する切欠部を有している。
留置用クリップ2を構成する一対のアーム板部(把持部21b,21bおよび後述する湾曲部21c,21cを含む)21,21と、連結板部22と、一対の爪部23,23とは、一枚の板材をプレス機により型抜きし、折り曲げ成形することにより各部が互いに一体的に形成されている。留置用クリップ2を構成する板材の板厚は、特に限定されないが、好ましくは0.15〜0.17mmである。図2に示すように、留置用クリップ2の最大板幅(W1)は、留置用クリップ2が後述する内視鏡のルーメンを通過可能に決定され、好ましくは1.5〜2.5mmである。板材としては、弾性を有する板材が用いられ、たとえばステンレスが用いられる。
図1および図2に示すように、アーム板部21は、把持部21bよりも僅かに基端部(連結板部22側の部分)寄りの部分にリング係止部21aを有している。リング係止部21aの板幅は、基端部側の板幅よりも僅かに幅広に形成されており、その板幅は、締付リング24がスライドされた際に、このリング係止部21aに乗り上げて係止されるように、該締付リング24の内径との関係で設定されている。
また、連結板部22は、その基端よりもアーム板部21側の部分にリング係止部22aを有している。リング係止部22aの板幅は、アーム板部21側の板幅よりも僅かに幅広に形成されており、その板幅は、締付リング24が該リング係止部22aよりも基端側にスライドしないように、該締付リング24の内径との関係で設定されている。
締付リング24は、本実施形態では、略円筒状のリング部材から構成されているものを用いているが、線材をコイル状に巻回してなるスプリングで構成されていてもよい。
締付リング24は、その内側の案内孔に、連結板部22の略平行に設定された部分が挿通され、連結板部22の外周とアーム板部21,21の外周との間を軸方向に移動(スライド)可能に装着(外嵌)されている。締付リング24が、連結板部22からアーム板部21の基端部の外周にスライドされた場合に、締付リング24の内部(案内孔)に一対のアーム板部21,21の基端部が入り込み、これらのアーム板部21,21を閉脚、即ち把持部21b,21bおよび爪部23,23のそれぞれを互いに近接させるようになっている。
締付リング24が、図1に示されるように、後方寄り(連結板部22)に配置された状態では、アーム板部21,21は自己の弾性により開いた(開脚した)状態になっている。必要に応じて、締付リング24を先端寄りの位置に移動(スライド)させることにより、アーム板部21,21を徐々に閉じる。リング係止部21a,21aまで移動させることにより、アーム板部21,21を閉じた(閉脚した)状態にすることができる。
図2に示されているように、アーム板部21,21のそれぞれは、湾曲部21c,21cを有している。湾曲部21c,21cは、アーム板部21,21の板面に沿う面(図2において、紙面に略平行な面)内において、アーム板部21,21の先端部(把持部21b,21b)の延在方向D2が、該アーム板部21,21の基端部の延在(長手)方向D1に対して斜交するように湾曲した形状を有する。本実施形態では、湾曲部21c,21cは、把持部21b,21bとリング係止部21a,21aとの間の部分に設けられている。図2に示す延在方向D2と延在方向D1とを含む面は、図1に示すアーム板部21,21間の開閉角度を含む面に対して略垂直である。
本実施形態では、アーム板部21,21の先端部(把持部21b,21b)の延在方向D2と、該アーム板部21,21の基端部の延在方向D1とのなす角度θ1は、好ましくは15〜90度、特に好ましくは略30度に設定されている。クリップ2は、後に詳述するが、クリップ装置1のアウターシース14の遠位端部内に収納されるため、該アウターシース14の内径よりも、図2における寸法W1が小さくなるように、角度θ1を含む各部の寸法が設定される。
本実施形態では、アーム板部21の先端部(把持部21b)の延在方向D2と、該アーム板部21の基端部の延在方向D1とのなす角度θ1を略30度に設定したが、クリップ2がアウターシース14の遠位端部内に収納可能であることを条件として、0<θ1<90度の範囲で設定することができる。
ただし、本実施形態のように、湾曲部21cを把持部21bとリング係止部21aの間の部分に設ける場合には、たとえば把持部21bの延在方向(長手方向)の寸法を1.0〜5.0mm程度にすることが好ましい。また、把持部21b,21bの板幅は、好ましくは0.4〜1.0mm程度である。さらに、全長(連結板部22の基端から、湾曲部21cを設けない場合のアーム板部21の先端までの寸法)は8.0〜12.0mm程度が好ましい。なお、クリップ2の先端部側の一部をアウターシース14から露出させた状態で搬送することが可能である場合には、内視鏡の処置具案内管内を問題なく通過することが条件となるため、さらに角度θ1を大きくし得る。
上述したような留置用クリップ2は、内視鏡用処置具(クリップ装置)の遠位端部に装着・収納され、クリップ装置のシースを、内視鏡の処置具案内管(ルーメン)内に挿入して、処置すべき体内組織まで導かれる。ここで、クリップ装置の一例について、図4及び図5を参照して説明する。
このクリップ装置1は、連結フック11、インナーシース(インナーチューブ)12、駆動ワイヤ13、アウターシース(アウターチューブ)14、補強コイル15、スライダ16、ベース部17、および操作部18を概略備えて構成されている。
チューブ状のアウターシース14には、同じくチューブ状のインナーシース12が挿通されており、インナーシース12には駆動ワイヤ13が挿通されている。インナーシース12はアウターシース14内で摺動(スライド)可能となっており、駆動ワイヤ13はインナーシース12内で摺動(スライド)可能となっている。
アウターシース14は可撓性を有する中空チューブからなり、本実施形態ではコイルチューブを用いている。コイルチューブとしては、金属(ステンレス)等からなる長尺平板を螺旋状に巻回してなる平線コイルチューブを用いることができる。ただし、丸線コイルチューブ又は内面平コイルチューブを用いてもよい。
インナーシース12は可撓性を有する中空チューブからなり、本実施形態ではワイヤチューブを用いている。ワイヤチューブは、たとえば金属(ステンレス)等からなる複数本のワイヤ(ケーブル)を中空となるように螺旋状に撚ってなる中空撚り線からなるチューブである。なお、インナーシース12としては、主としてワイヤチューブを用い、その先端側の一部のみをコイルチューブとしたものを用いてもよい。
駆動ワイヤ13は可撓性を有するワイヤからなり、本実施形態ではワイヤロープを用いている。ワイヤロープは、たとえば金属(ステンレス)等からなる複数本のワイヤ(ケーブル)を螺旋状にねじってなる撚り線からなるロープである。ただし、駆動ワイヤ13としては、インナーシース12と同様なワイヤチューブを用いてもよい。駆動ワイヤ13としては、単一の線材を用いてもよい。
アウターシース14やインナーシース12として、このようなコイルチューブ又はワイヤチューブを用いるのは、このクリップ装置1を、洗浄液を用いて超音波洗浄した場合に、チューブの隙間を介して内側に洗浄液が十分に浸透して内外共に良好に洗浄できるようにするためである。また、このようなコイルチューブまたはワイヤチューブの素材としては、高温高圧のオートクレーブ滅菌を繰り返し行う場合があるので、金属を用いることが好ましい。
なお、アウターシース14の巻き方向とインナーシース12の巻き方向とは、互いに逆のものを用いることが、互いの間に生じる摺動抵抗を小さくする観点から好ましい。たとえば、アウターシース14がZ巻きである場合には、インナーシース12をS巻きにする如くである。駆動ワイヤ13に撚り線からなるワイヤロープ又はワイヤチューブを用いる場合には、その巻き方向をインナーシース22の巻き方向と逆方向にすることが同様に好ましい。
クリップ装置1のシース先端に配置される連結フック11は、その先端に向かって略ハの字状に配置された弾性体からなる一対のアーム部11a,11aを有し、インナーシース12との協働によって、開脚(開いた)状態と閉脚(閉じた)状態の二つの状態をとり得るようになっている。連結フック11のアーム部11a,11aの先端部には、内側(互いに相対する側)に折り曲げられることにより爪部が形成されており、上述したクリップ2の連結板部22を把持して連結できるようになっている。特に限定されないが、連結フック11を構成する板材の板厚は0.20〜0.25mm程度であり、幅は0.55〜0.65mm程度である。板材としては、たとえばステンレスが用いられる。
アウターシース14の基端部(近位端)側近傍は補強コイル15に挿入されて該補強コイル15に一体的に固定されている。補強コイル15はスライダ16に一体的に固定されており、スライダ16の内側にベース部17の遠位端側の部分が挿入配置されている。スライダ16は、ベース部17に対して、先端(遠位端)側に移動した位置と基端部(近位端)側に移動した2つの位置との間で位置決め可能にスライドし得るようになっている。
ベース部17には、操作部18がスライド可能に保持されており、ベース部17にはインナーシース12の近位端が固定されている。駆動ワイヤ13の近位端は操作部18に固定されている。
次に、クリップ装置1の使用方法について説明する。まず、スライダ16をベース部17に対して近位端側の位置にスライドさせて、インナーシース12の遠位端をアウターシース14の遠位端から突出させた状態とする。また、ベース部17を操作部18に対して近位端側にスライドさせて、インナーシース12を駆動ワイヤ13に対して引き込み、駆動ワイヤ13の遠位端の連結フック11をインナーシース12の遠位端から突出させて、自己の弾性により先端部で広がるように開脚させる。
この状態からベース部17を操作部18に対して遠位端側にスライドさせると、インナーシース12が駆動ワイヤ13に対して押し出されて、駆動ワイヤ13の遠位端の連結フック11がインナーシース12内に入り込みつつ、除々に閉脚する。そして、クリップ2の連結板部22を連結フック11が把持するように位置決めして、インナーシース12内に埋没させて、完全に閉脚させることにより、クリップ2をインナーシース12の遠位端部に連結することができる。
次いで、スライダ16をベース部17に対して遠位端側の位置にスライドさせて、クリップ2が連結されたインナーシース12の遠位端を、クリップ2とともに、アウターシース14内に収容(埋没)させる。この状態では、クリップ2の締め付けリング24は連結板部22に位置したままであり、アーム板部21はアウターシース14の内壁によって閉脚している。
次に、図6を参照して、クリップ2が連結されたクリップ装置1を用いて、体内組織の処置すべき出血部を止血する手技について説明する。なお、適宜、図4および図5も参照されたい。
内視鏡3の処置具案内管の鉗子口31を介して、クリップ2が連結・収納されたクリップ装置1のシース12,14の遠位端部を、止血等の処置を行うべき体内組織4の把持すべき部位(止血部)4aの近傍に位置させる。その後、スライダ16をベース部17に対して近位端側にスライドさせ、すなわちアウターシース14を近位端側にスライドさせることにより、クリップ2をアウターシース14の遠位端から突出させる。これにより、クリップ2のアーム板部21が自己の弾性により開脚した状態となる。図6にはこの状態が示されている。なお、図6において、32はカメラ、33は照明用のレンズである。
次いで、止血部4aが存在する管腔壁面(体内組織4)に対して、シース12,14が斜め(たとえば60度程度)となるようにした状態で、開脚したクリップ2の爪部23,23を近接させて、止血部4aを挟んで一方のアーム板部21の爪部23と他方のアーム板部21の爪部23とを配置させる。このとき、アーム板部21,21の基端部側に対して、把持部21b,21bがθ1=略30度の角度で斜交しているため、シース12,14の遠位端部を体内組織4に対して60度程度に設定することにより、結果として、把持部21b,21bを当該体内組織4に対して略垂直にすることができる。
この状態で、操作部18に対してベース部17を遠位端側にスライド、すなわちインナーシース12を駆動ワイヤ13に対して遠位端側にスライドさせることにより、インナーシース12の遠位端により押し出されて、締付リング24がアーム板部21の先端側にスライドする。その結果、アーム板部21が徐々に閉脚し(互いに近づき)、一方のアーム板部21の爪部23と他方のアーム板部21の爪部23とにより、止血部4aを挟んで一方の側の粘膜と他方の側の粘膜とが手繰り寄せられる。
操作部18に対してベース部17を遠位端側にさらにスライド、すなわちインナーシース12を駆動ワイヤ13に対して遠位端側にさらにスライドさせることにより、締付リング24をアーム板部21のリング係止部21aまで移動させて、クリップ2による体内組織4の把持が完了する。この状態で、操作部18に対してベース部17を近位端側にスライド、すなわちインナーシース12を駆動ワイヤ13に対して近位端側にスライドさせることにより、連結フック11がインナーシース12の遠位端から押し出されて開脚し、クリップ2の連結フック11による把持(係合)が解除され、図7に示されているように、クリップ2の体内組織4に対するクリッピングが完了する。
上述した実施形態によると、アーム板部21,21のそれぞれは、該アーム板部21,21の先端部の延在方向D2が、該アーム板部21,21の基端部の延在方向D1に対して斜交(本実施形態では、θ1=略30度)するように湾曲された湾曲部21c,21cを有している。このため、内視鏡3の遠位端部をそれほど大きく湾曲させなくても、アーム板部の先端部を体内組織(管腔壁面)4に対して、略垂直または垂直に近い斜めに配置することが可能となる。したがって、たとえば、十二指腸のような内径が比較的に小さい管腔壁の止血を行う場合であっても、容易にこれを行うことができ、手技の難易度を低くすることができる。
上述した実施形態では、図2に示されているように、アーム板部21の湾曲部21c,21cを把持部21b,21bの基端部側の近傍に設けているが、図8に示されているように、湾曲部21c、21cを把持部21b,21bの中間部分に設けるようにしてもよい。
このように、湾曲部21cを把持部21bの中間部分に、すなわち、湾曲部21cを図2に示した構成よりもアーム板部21の先端側に設けるようにしてもよい。図2における寸法W1と図8における寸法W2とを同じとして考えた場合に、アーム板部21,21の先端部(把持部21b,21bの先端部)の延在方向D2と、該アーム板部21,21の基端部(把持部21b,21bの基端部を含む)の延在方向D1とのなす角度θ2は、図2における角度θ1よりも大きく設定することができる。たとえば、最大で、図9に示すように、θ2=略90度に設定することも可能となる。
また、上述した実施形態では、アーム板部21(把持部21b)の先端のみに内側を指向した爪部23を設けた構成を示したが、図10に示されているように、アーム板部21(把持部21b)の先端および両側部に内側を指向した複数の突起を配列してなる爪部23a,23b,23cを設けるようにしてもよい。アーム板部21が湾曲部21cを有しているため、図6および図7に示すように、把持部21cが体内組織4に対して略垂直とした姿勢での処置に加えて、把持部21bが体内組織に対して略平行となるように姿勢調整して、爪部23b,23bで体内組織を把持することも可能であり、手技のバリエーションを増やすことができる。
さらに、上述した実施形態では、アーム板部21の一部に湾曲部21cを設けたが、図11に示されているように、アーム板部21を全体的に湾曲させるようにしてもよい。この場合、アーム板部21の全体が湾曲部21cとなる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…クリップ装置(内視鏡用処置具)
11…連結フック
12…インナーシース
13…駆動ワイヤ
14…アウターシース
15…補強コイル
16…スライダ
17…ベース部
18…操作部
2…留置用クリップ
21…アーム板部
21b…把持部
21c…湾曲部
22…連結板部
23…爪部
24…締付リング
3…内視鏡
31…処置具案内管(鉗子口)
4…体内組織(粘膜)
4a…止血部

Claims (1)

  1. 外力が作用しない状態で先端部に向かって相互間距離が広くなるように配置される一対のアーム板部と、
    前記アーム板部の基端部を連結する連結板部と、
    前記連結板部から前記アーム板部に沿ってスライド移動自在に取り付けられ、前記アーム板部の先端側にスライドさせることにより、一対の前記アーム板部の先端を近づけるように閉じさせる締付リングと、
    前記アーム板部のそれぞれの先端部に互いに対応するように設けられた爪部とを有し、
    前記アーム板部は、前記アーム板部の先端部の延在方向が、該アーム板部の基端部の延在方向に対して、斜交するように湾曲している湾曲部を有する留置用クリップ。
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