JP4347022B2 - 空調制御監視装置及びビル空調管理システム - Google Patents
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Description
例えば、特開平11−230602号公報(特許文献1)には、空気調和機の運転状態等をHTML形式のデータで作成して、インターネット上に公開し、遠隔に設置されたクライアント端末からは、このインターネット上に公開されたサーバにアクセスすることにより遠隔からの空気調和機の運転状態の監視を可能とする技術が開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、次のような問題があった。
まず、第1に、制御監視ソフトウェアは、通常、システムを構築する業者が使用する独自のアプリケーションソフトウェアにより作成される。従って、システム構築の際は、アプリケーションソフトウェアに対応した仕様を作成するために、何度も打ち合わせをしなければならない。
第2に、ビルに設置する空気調和器の数の増減や、制御項目或いは監視項目等に増減が生じるなどして、制御監視ソフトウェアを変更しなければならない場合には、各項目に対応したモジュールを変更するとともに、変更されたモジュールに対応できるようにメインプログラムも大幅に変更する必要がある。この作業には、大変な労力と時間が必要であり、また、それに伴い莫大なコストがかかる。
第3に、遠隔に設置されたクライアント端末から、インターネット上に公開されたサーバにアクセスして、情報を授受していたので、情報を取得する際に所定のプロトコルに従ったデータ転送が必要となるため、データ転送に係る処理が煩雑になる。更に、サーバ及びクライアント端末に通信モジュールを実装する必要がある。
れる制御監視ソフトウェアであり、これに基づく制御信号が空気調和機へ送られることに
より、クライアント端末から空気調和機の遠隔制御を実現することができる。
空調監視ソフトウェアは、空気調和機から常時或いは所定間隔で送信されてくる運転状
態情報が反映される制御監視ソフトウェアであり、この空調監視ソフトウェアがクライア
ント端末へ送信されることにより、クライアント端末の表示画面には、現在の空気調和機
の運転状態を表示させることができる。
そして、上述したような空調制御ソフトウェア及び空調監視ソフトウェアを独自にタグ
を定義できるマークアップ言語で記述することにより、プログラム自体を人間が理解し易
い内容にすることができる。
また、マークアップ言語は、各エレメントの数を予め特定する必要がなく、リアルタイ
ムにエレメントの数が変動しても、この言語を解読するモジュール(例えば、XMLパー
サ)は言語を解読することができ、所定の処理を実行することができるという特徴がある
。このため、ビルに設置する空気調和機の数の増減や、制御項目又は監視項目の増減に伴
いプログラムの変更が必要となった場合においても、非常に簡単にプログラムを変更することができる。
なお、空調制御ソフトウェア及び空調監視ソフトウェアとしては、例えば、空調制御データファイル及び空調監視データファイルが挙げられる。
より具体的には、空調制御データファイル及び空調監視データファイルとしては、例えば、XMLで記述されたファイル、即ち、XML文書が挙げられる。
このデータファイルには、空気調和機毎に設けられているセルの他、処理命令、CDATAセクション、DTD(DTD:DocumentTypeDefinition)等も記述されている。また、セルは
、各監視項目に対応する複数のエレメントにより構成されており、更に、エレメントは、監視項目の属性が記述されたタグと、当該監視項目の運転状態情報が反映されるデータとから構成されている。
そして、空調制御データファイルは、XMLパーサを経由して利用されやすい形に変えられ、アプリケーションソフトウェアがこのXML文書を実行することにより、空気調和機の制御を実現する。
また、同様に、空調監視データファイルもアプリケーションソフトウェアによって実行されることにより、現在の空気調和機の運転状態をクライアント端末へ提供する。
なお、XMLパーサ及びXMLアプリケーションは、空調制御監視装置内に実装されている。また、これらの詳細機能については周知技術であるので、説明は省略する。
ここで、XMLは、マークアップ言語として非常に注目されている言語であり、標準化勧告され、現在はインターネットのさまざまな分野での応用が進められている。従って、マークアップ言語としてXMLを採用することにより、互換性の高いシステムを提供することができる。
空調制御データベース及び空調監視データベースをネットワーク上に公開し、空調制御データベースや空調監視データベースにアクセスが必要な者に対しては、予めアクセス権限を与えることにより、アクセス権限を有する者だけが、ネットワーク上に公開されたデータベースにアクセスすることができ、そのデータベースに格納されているソフトウェアをあたかも自己のハードディスクの一部であるかのごとく扱うことができる。
また、例えば、前記空調制御ソフトウェア及び前記空調監視ソフトウェアは、前記クライアント端末から仮想ネットワークドライブ上の仮想空調制御ソフトウェア及び仮想空調監視ソフトウェアとして取り扱うことができ、前記クライアント端末において、前記仮想ネットワークドライブ上の前記空調制御ソフトウェア又は前記空調監視ソフトウェアが変更、削除等されると、その変更、削除等が前記空調制御データベース内の空調制御ソフトウェア又は前記空調監視データベース内の空調監視ソフトウェアに複写されることを特徴とする。
具体的には、空調制御管理装置は、仮想ネットワークドライブモジュールを備え、この仮想ネットワークドライブモジュールがソフトウェアに対する修正指示を受け付け、この修正指示を対応するデータベース内のソフトウェアに複写する。これにより、クライアント端末の上位アプリケーションに当たるマンマシンインタフェースは、空調制御監視装置内のデータベースをあたかも自己のハードディスク(補助記憶装置)の一部であるかのごとく扱うことができる。
これにより、この空調制御管理装置を使用する者は、仮想ネットワークドライブ上のソフトウェアに文字列の書き込み指示を行うだけで、空調制御監視装置内のソフトウェアの変更を可能にすることができる。
これにより、ビルの空気調和機の設置数や、制御項目或いは監視項目等の変更に対する追従性を高め、より汎用性の高いシステムの構築を支援することができる。
これにより、所定のプロトコルに基づくデータ転送処理等が不要となり、データの読み取り、書き込みを簡易に行うことができる。また、クライアント端末及び空調制御監視装置が所定の通信モジュールを実装する必要がなくなり、簡易な構成によりデータの授受を実現できる。
図1は、空気調和機をビルに配置した状態を示す図である。
図1に示すように、各部屋の天井裏に室内機Pが設置され、室外機Qが屋上に設置されている。室外機Qは、室内機Pのそれぞれに対応して設けられ、対応する室内機Pに冷媒を供給する。室内機Pと室外機Qは、それぞれ制御装置(図示略)を装備しており、各機器を制御するための情報通信手段として、センサ情報や冷媒流量情報等を通信するための空調制御ネットワーク4が構築されている。
なお、図1の例では、各室内機Pと室外機Qとは対になっており、1組の室内機Pと室外機Qとにより空気調和機は構成される場合を示しているが、複数の室内機Pと1台の室外機Qが対応する場合もある。
符号1は、ビルに設置された空気調和機を遠隔操作するとともに、空気調和機の運転状態を表示するクライアント端末である。また、このクライアント端末1は、ビルの空気調和機の設置数や、制御項目或いは監視項目等の変更に伴い、後述の空調制御データベース22(図3参照)や空調監視データベース23(図3参照)に格納されているプログラムを変更する場合にも使用される。
符号2は、クライアント端末1からの指示に応じて、空気調和機の運転制御を行うとともに、空気調和機の運転状態を監視し、クライアント端末1に対して空気調和機の運転状態を提供する空調制御監視装置である。
符号3は、ビル管理用に標準規格化された通信プロトコルを使用したビル管理通信ネットワークであり、クライアント端末1と空調制御監視装置2とは、このビル管理通信ネットワーク3経由でデータの送受を行う。なお、通信ネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)が挙げられる。
符号4は、空気調和機の制御監視用に標準規格化された通信プロトコルを使用した空調制御ネットワークであり、空調制御監視装置2と空気調和機(室内機Pと室外機Qとの組み合わせからなる)とは、この空調制御ネットワーク経由でデータの送受を行う。
図3は、クライアント端末1及び空調制御監視装置2の機能を概念的に示したブロック図である。
まず、クライアント端末1は、マンマシンインタフェースモジュール11と、ネットワークドライブモジュール12とを備えている。マンマシンインタフェースモジュール11は、ユーザからの情報入力装置として使用されるキーボードやマウス等を介して入力された制御信号に基づき、対応する加工情報をモニタに出力するアプリケーションソフトウェアである。このように、アプリケーションソフトウェアが機能することにより、監視状態をモニタに表示させ、空調の監視状態などをユーザに対して提供する。
一方、ネットワークドライブモジュール12は、後述する空調制御監視装置2が備える空調制御データベース22と空調監視データベース23へアクセスし、所定の処理を行うことにより、これらのデータベースを仮想ネットワークドライブとして扱うことを可能にするソフトウェア機能である。即ち、このネットワークドライブモジュール12の機能により、本来なら遠隔に存在する空調制御データベース22及び空調監視データベース23をあたかも自己のハードディスク上に一部であるかのごとく扱うことができる。本実施形態では、この仮想ネットワークドライブを仮想空調制御データベース13、及び仮想空調監視データベース14と称する。なお、ネットワークを介して公開されている外部記憶装置を自己の資源として利用することができる技術については、周知の技術であるため詳細な説明は省略する。
なお、クライアント端末1は、上述の構成要素以外にも、図示しないCPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access
Memory)、入力装置等を備え、これらの各部はバスを介して互いに接続されている。また、XMLを閲覧できるブラウザがインストールされている。
アクセス制御モジュール21は、ビル管理通信ネットワーク3(図2参照)に接続されているクライアント端末1等との間のアクセス制限を行う機構であり、認証等を行い正当なアクセス権限を有する者のアクセスのみを許可する。これにより、アクセス権限を有していない他の端末のアクセスを遮断することができ、一定のセキュリティを保つことができる。また、アクセス権限は、読み出し、書き込み、変更、削除等の複数の項目に分かれており、アクセス制御モジュール21は、権限を持つ処理のみを許可する。
空調制御データベース22は、空調制御ソフトウェアを格納する記憶装置であり、空調監視データベース23は、空調監視ソフトウェアを格納する記憶装置である。
なお、空調制御ソフトウェア及び空調監視ソフトウェアの詳細については、後述する。
空調制御ネットワーク通信モジュール24は、室内機P等へ送信するデータを空調制御ネットワーク4のプロトコルに従って送信したり、室内機P等から受信したデータを空調制御ネットワーク4のプロトコルに従って複号する。この空調制御ネットワーク通信モジュール4を備えることにより、通信プロトコルの異なるネットワーク間でのデータの送受が可能となる。
また、空調制御監視装置2は、上述の構成要素以外にも、図示しないCPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access
Memory)等を備え、これらの各部はバスを介して互いに接続されている。
図4は、空調制御ソフトウェアの一例を示した図である。
この図に示すように、空調制御ソフトウェアは、独自にタグを定義できるマークアップ言語であるXMLにより記述されている。
この図に示すように、例えば、空調制御ソフトウェアは、独自にタグを定義できるマークアップ言語であるXMLにより記述されているデータファイルである。
ここで、タグに囲まれた要素をデータと呼び、開始タグと終了タグとからなる1つのまとまりをエレメントと呼ぶ。更に、複数のエレメントをまとめたものをセルと呼ぶ。また、各タグには、データの属性を示す内容が記述されている。
このように、本実施形態においては、データ自体に属性を付与できる情報管理構造を採用するので、データが意味する情報内容についてその属性を比較することにより、装置間で指示または授受されるべき情報内容の特定・選別を容易に実現することができる。
例えば、図4では、開始タグ<PAC_CELL
CELL_NO=”COO”>から終了タグ</PAC_CELL>までの1つのまとまりがセルC0である。また、そのセルC0の中に存在する各エレメントE1からE3は、セル番号C00で識別される室内機P(図2参照)に対する制御コマンド(制御指令)を示している。
ここで、エレメントE1のタグには、「ON_OFF」と記載されており、また、データは「Run」という文字列となっている。これにより、このエレメントE1は運転を示すものであるとの属性情報が与えられ、一方で、情報の内容についてもその文字列の意味から人間が認識できる。同様に、エレメントE2のタグには、「HEAT_COOL」と記載されており、このタグにより運転種別を示す情報であるとの属性が与えられ、一方で、文字列の内容からこのエレメントE2は冷房か、暖房かを示すものであると人間も判断できる。また、エレメントE3のタグには「SET_POINT」と記載されており、データは「23」という文字列となっている。これにより、このエレメントE3は設定温度を示すものであるとの属性が付与され、設定温度が23℃であることを示すものであると認識できる。
このように、XMLでデータファイルが記述されていることにより、異なるタグを設定することにより監視項目に対応するエレメント単位に属性情報を与えることができるため、各セル間では共通するように複数の監視項目を設定するとともに、その管理を属性情報に基づいて行うことができる。これにより、情報を指示または授受する際に、その情報のデータ構造にアドレスなどの制約を受けないかたちで処理でき、また、人間が空調制御ソフトウェア自体を見て、大体の意味を理解することができる。即ち、図4のセルC0のプログラムを見れば、セル番号C00で識別される室内機Pに対して、「冷房、設定温度は23度で運転せよ」との指令が送信されていることが容易に推認できる。
なお、図示していないが、空調制御ソフトウェアには、上述の各エレメントからなるセル等の他、処理命令、CDATAセクション、DTD(DTD:Document Type Definition)等も記載されている。
図5は、空調監視ソフトウェアの一例を示した図である。
この図に示すように、例えば、空調監視ソフトウェアも上述の空調制御ソフトウェアと同様、XMLで記述されているデータファイルである。
空調監視ソフトウェアは、クライアント端末1が各空気調和機の運転状態を監視するのに使用されるソフトウェアであり、各セルのエレメントは、監視項目に対応したデータと属性とを備えるかたちで成り立っている。
例えば、図5では、セルC0の中に存在する各エレメントE1からE5が、セル番号C00で識別される室内機P(図2参照)の監視項目を示している。そして、開始タグと終了タグに挟まれたデータは、その監視項目における現在の状態を示している。
そして、上述の空調制御ソフトウェアと同様、各タグにはデータの属性を示す内容が記載されているため、システムは、データをその属性により比較・判別・抽出するなどの処理を行なうことができ、一方で、監視者や管理者はプログラム自体を見て、その内容を大体理解することができる。
例えば、図5のセルC0のプログラムを参照することにより、システムは、セル番号C00で識別される室内機Pは、「冷房、設定温度は23度、室内温度は25度で正常に運転されている」との情報を取得でき、確認できる。
なお、図示していないが、空調制御ソフトウェアには、上述の各エレメントからなるセル等の他、属性、処理命令、CDATAセクション、DTD(DTD:Document Type Definition)等も記載されている。
ここでは、ビルの管理者がセル番号C00で識別される室内機Pの運転を停止させる場合を例に挙げて説明する。
まず、クライアント端末1は、ビル管理者が操作するマウスなどの入力手段からマンマシンインタフェースモジュール11を介してセル番号C00で識別される室内機Pの運転を停止させる制御コマンドを受け付け、受け付けた制御コマンドに対応する文字列「STOP」をビル管理通信ネットワーク3を経由させて空調制御監視装置2へ送信する。
空調制御監視装置2のアクセス制御モジュール21は、文字列「STOP]を受信すると、空調制御データベース22に格納されている空調制御ソフトウェアの内、セル番号C00で識別される室内機Pに対応するセルC0(図4参照)のエレメントE1に「STOP]を書込む。即ち、「RUN」であったデータを「STOP」に書き換える。
ここで、上述した制御コマンドの送信から空調制御ソフトウェアの書き換え処理までは、物理層等の下位層により行われる処理である。
クライアント端末1が備えるネットワークドライブモジュール12の機能により、アプリケーション層などの上位層であるマンマシンインタフェースモジュール11からすれば、仮想空調制御データベース13に格納されている仮想空調制御ソフトウェアを直接更新しているように認識される。
この空調コマンドは、空調制御ネットワーク4を経由してセル番号C00の室内機P届く。セル番号C00の室内機Pは、この空調コマンドに基づいて運転を停止し、その後、現在の運転状態情報のうち、監視項目として設定されている運転状態情報を空調制御ネットワーク4の通信プロトコルに基づいて空調制御監視装置2宛に送信する。
空調制御監視装置2の空調制御ネットワーク通信モジュール24は、運転状態情報を受信すると、この情報を所定のプロトコルに基づき復号化し、その結果を空調監視ソフトウェアに反映させる。
具体的には、空調制御ネットワーク通信モジュール24は、受信した運転状態情報、例えば、現在の運転停止状態、現在の運転モード(例えば、冷房)、現在の設定温度、現在の室内温度、異常又は正常(例えば、正常停止)の情報を、空調監視データベース23の空調監視ソフトウェアの該当するエレメントのデータに書き込む。
これにより、空調監視ソフトウェアにおいて、セル番号C00の室内機Pに該当するセルC0(図5参照)の運転に関するエレメントE1のデータが「RUN」から「STOP」に書き換えられる。
そして、空調制御管理装置2は、クライアント端末1から現在の運転状態を監視したい旨の監視コマンドを受け取った場合には、現在の空調監視ソフトウェアをクライアント端末1へ提供する。クライアント端末1のマンマシンインタフェースモジュール11は、XMLを解読するブラウザを起動させることにより、XMLで記述されたデータファイルを読み出し、モニタ画面(図示せず)上に画像として表示することができる。ビルの管理者は、表示された画像を見ることにより、空気調和機の運転状態を遠隔から監視することができ、これにより、セル番号C00の室内機Pが停止状態となったことを確認することができる。
ここでは、セル番号C00の室内機Pに対して、新たに湿度監視装置を追加することにより、空調監視ソフトウェアを変更する必要が生じた場合について説明する。
なお、このソフトウェアの変更は、データベース内に格納されているソフトウェアを作成、変更、削除できる権限を持つ者(以下ソフトウェア担当者)によって行われるものとする。
クライアント端末1は、個人認証モジュール(図示略)により、ソフトウェア担当者が操作する入力装置からの入力情報を受け付けるか否か、具体的には、入力されたIDやパスワードが真正であると判断した場合に、空調制御監視装置2内の空調監視データベース23に書き込まれたソフトウェアの読み出し処理へ移行する。
ここで、クライアント端末1においては、上述した入力操作を受けて、ネットワークドライブ12は空調監視データベース23を仮想ネットワークドライブとして取り扱う動作を行い、画面上には、空調監視データベース23内に格納されている空調監視ソフトウェア(図5参照)を表示させる。具体的には、ネットワークドライブ12が空調監視ソフトウェアの一部をクライアント端末1が備えるハードウェアに一時的に複写し、この複写した空調監視ソフトウェア(図5参照)をモニタに表示する。
これにより、モニタに表示された空調監視ソフトウェアは、マンマシンインタフェースモジュール11からみれば、仮想空調監視データベース14から読み出した情報として認識される。
例えば、クライアント端末1は、湿度の監視項目に対応するエレメントのタグとして、監視項目の属性を示す文字列、即ち、湿度の属性を示す「SPACE HUMI」という文字列を追加する修正指示を受け付ける。
クライアント端末1は、受け付けた修正指示に基づく空調監視ソフトウェアの更新処理、及び保存処理を仮想ネットワークドライブ12に対して行い、これを受けて空調制御監視装置2の空調監視データベース23の空調監視ソフトウェアが更新されることになる。
即ち、図5に示すセルC0に、<SPACE_HUMI>というタグと、湿度に係る運転状態情報が反映されるデータとからなるエレメントが新たに追加される。
なお、エレメントを追加する位置については、セルC0内であれば、特に限定されない。
即ち、図5におけるセルC0のエレメントE1とE2の間に追加してもよいし、エレメントE5の下に追加しても良く、それ以外の場所でもよい。
例えば、空調制御ネットワークモジュール24は、セル番号C00で識別される室内機Pから空調制御ネットワーク4経由で受信した運転状態情報のうち、湿度に関する運転状態情報を空調監視データベース23内の空調監視ソフトウェアにおけるセルC0の湿度に対するエレメントのデータに書き込む。
また、空調制御データベース22内に格納されている空調制御ソフトウェアのエレメント構成を追加、削除等する場合にも、同様の操作及び処理により行われる。
空調制御ソフトウェア及び空調監視ソフトウェアを独自にタグを定義できるマークアップ言語で記述したので、ソフトウェア自体を人間が理解し易い内容にすることができる。
このため、空調制御ソフトウェア又は空調監視ソフトウェアの作成、変更作業時に、プログラム担当者が理解しやすい構造で内容を記述でき、プログラム担当者の作業時の負担を軽減することが可能となる。
また、マークアップ言語は、各エレメントの数を予め特定する必要がなく、リアルタイムにエレメントの数が変動しても、この言語を解読するパーサが言語を解読でき、所定の処理を実行することができるという特徴があるため、ビルに設置する空気調和機の数の増減や、制御項目又は監視項目の増減に伴い制御監視ソフトウェアの変更が必要となった場合においても、非常に簡単にソフトウェアを変更することができる。
また、上述の実施形態では、空調制御ネットワーク通信モジュール24が、空調監視ソフトウェアの更新処理を行う場合について述べたが、この形態に限らず、空調監視ソフトウェアの更新処理を行うモジュールを別途設け、このモジュールが空調制御ネットワーク通信モジュール24が各空気調和機から取得した監視項目に対応する運転状態情報を空調監視ソフトウェアに書き込むような形態にしても良い。要は、空気調和機から取得した運転状態情報を空調監視ソフトウェアに反映できる構成となっていればよい。
2 空調制御監視装置
3 ビル管理通信ネットワーク
4 空調制御ネットワーク
P 室内機
Q 室外機
11 マンマシンインタフェースモジュール
12 ネットワークドライブモジュール
13 仮想空調制御データベース
14 仮想空調監視データベース
21 アクセス制御モジュール
22 空調制御データベース
23 空調監視データベース
24 空調制御ネットワーク通信モジュール
Claims (6)
- ビルに設置された空気調和機を遠隔操作するクライアント端末からの指示に応じて前記空気調和機の運転制御を行うとともに、前記空気調和機の運転状態を監視し、前記クライアント端末に対して前記空気調和機の運転状態情報を提供する空調制御監視装置であって、
前記空気調和機の運転制御を行うための空調制御ソフトウェアを格納する空調制御データベースと、
前記空気調和機の運転状態情報が反映される空調監視ソフトウェアを格納する空調監視データベースとを備え、
前記空調制御ソフトウェア及び前記空調監視ソフトウェアは、独自にタグを定義できるマークアップ言語で記述され、
前記空調制御データベース及び前記空調監視データベースは、ネットワーク上に公開されており、所定のアクセス権限を有する者に対して、仮想ネットワークドライブとしての使用が許可されている
ことを特徴とする空調制御監視装置。 - 前記タグには、データの属性を表す内容が記述されていることを特徴とする請求項1に記載の空調制御監視装置。
- ビルに設置された空気調和機を遠隔操作するクライアント端末からの指示に応じて、前記空気調和機の運転制御を行う空調制御監視装置で使用される空調制御ソフトウェアであって、
独自にタグを定義できるマークアップ言語により作成され、クライアント端末から仮想ネットワークドライブとして取り扱われる空調制御データベースに格納されることを特徴とする空調制御ソフトウェア。 - ビルに設置された空気調和機を遠隔操作するクライアント端末に対して、前記空気調和機の運転状態情報を提供する空調制御監視装置で使用される空調監視ソフトウェアであって、
独自にタグを定義できるマークアップ言語により作成され、クライアント端末から仮想ネットワークドライブとして取り扱われる空調監視データベースに格納されることていることを特徴とする空調監視ソフトウェア。 - 請求項1または請求項2に記載の空調制御監視装置と、
ビルに設置された空気調和機と、
前記空気調和機を遠隔操作するクライアント端末と
を具備することを特徴とするビル空調管理システム。 - 複数の空気調和機との間で監視項目に対応する運転状態情報の授受を行なう通信モジュールと、
前記空気調和機に対する複数の監視項目に応じた運転状態情報であって、前記通信モジュールを介して取得した運転状態情報を格納するデータベースとを備えた空調制御監視装置であって、
前記運転状態情報は、監視項目毎に設定された固有の属性情報と対応付けられ、
前記データベースは、一の前記空気調和機に対応する複数の運転状態情報を当該運転状態情報の属性情報を付随させた一群の情報単位として格納し、所定のアクセス権限を有する者に対して、仮想ネットワークドライブとして使用許可される
ことを特徴とする空調制御監視装置。
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