JP4346789B2 - ゴルフシューズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフシューズに関するものであり、特にゴルフシューズの底面のパターンの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルファーがゴルフボールを打撃する際は、左右の足を結ぶ線が打撃方向とほぼ平行となるようにアドレスする。右利きのゴルファーのアドレスでは、左足が打撃方向前側に位置し、右足が打撃方向後側に位置する。アドレスでは、ゴルフクラブのヘッドはゴルフボールの近くに位置する。この状態からテイクバックを開始し、ゴルファーはヘッドを後へ、次いで上方へと振り上げる。最もヘッドが振り上げられた位置がトップ位置である。トップ位置からダウンスイングが開始されてヘッドが振り下ろされ、ヘッドがゴルフボールと衝突する(インパクト)。インパクト後、ゴルファーはゴルフクラブを前方へ、次いで上方へと振り抜き(フォロースルー)、フィニッシュを迎える。
【0003】
トップ位置からフィニッシュにかけて、ゴルファーは左足を軸としてボディターンを行う。同時にゴルファーは、右足で地面を蹴ってその力をゴルフボールに伝える。つまり、右利きのゴルファーは、左足を軸足として使い、右足を蹴足として使う。左利きゴルファーの場合は、逆に右足を軸足として使い、左足を蹴足として使う。
【0004】
トップ位置からフィニッシュにかけて、ゴルファーの両足には大きな力がかかる。この力によって、ゴルフシューズが地面とスリップを起こすことがある。スリップが起こると、スイングフォームが乱れてミスショットが発生してしまうことがある。
【0005】
スリップの防止のため、ゴルフシューズの底面に針状のスパイクピンが設けられることがある。このゴルフシューズではスリップはかなり防止されるものの、スパイクピンがパッティンググリーンの芝生、クラブハウスの床、ゴルフコース中に設けられた歩行用通路の路面等を傷めるという問題が指摘されている。従って、スパイクピンを備えたゴルフシューズは近年ではあまり好まれて用いられてはいない。
【0006】
スパイクピンに代えてゴムや合成樹脂からなる突出部が底面に設けられたゴルフシューズが提案され、普及しつつある。このゴルフシューズでは、芝生等が傷つけられることが少ない。しかしながらこのゴルフシューズでは、突出部のスリップ防止効果がスパイクピンに比べて劣るという問題がある。特許第2946215号公報には、前述のような左足と右足との役割の相違が考慮され、左足用の靴体と右足用の靴体とで突起のパターンが異なるゴルフシューズが提案されているが、スリップ防止の観点から未だ改良の余地がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者がトップ位置からインパクトにかけて足にかかる力のベクトル(すなわち大きさと方向)を調査したところ、以下のことが判明した。
【0008】
まず軸足では、力は大まかには踵から爪先に向かう方向(以下「正面方向」と称される)にかかっている。詳細には、トップ位置では力は足の打撃方向後寄り(ゴルファーの軸足にとってのインサイド寄り)に主としてかかっており、その向きもやや後側向きな正面方向である。スイングの進行に応じて、主として力のかかる位置は足の中央へ、そして前寄り(ゴルファーの軸足にとってのアウトサイド寄り)へと移行する。また、スイングの進行に応じて、力の方向も完全な正面方向へ、そしてやや前側向きな正面方向へと移行する。これらの変化は、軸足が軸とされたボディーターンと体重の移動とに起因すると考えられる。
【0009】
次に蹴足では、力は大まかには爪先から踵に向かう方向(以下「背面方向」と称される)にかかっている。詳細には、トップ位置では力は足の打撃方向前寄り(ゴルファーの蹴足にとってのインサイド寄り)に主としてかかっており、その向きもやや前向きの背面方向である。スイングの進行に応じて、主として力のかかる位置は足の中央へ、そして後寄り(ゴルファーの蹴足にとってのアウトサイド寄り)へと移行する。また、スイングの進行に応じて、力の方向も完全な背面方向へ、そしてやや後向きな背面方向へと移行する。これらの変化は、ダウンスイング開始時の蹴足から軸足への体重移動と、その後の蹴足の回転とに起因すると考えられる。
【0010】
本発明はこれらの知見に基づいてなされたものであり、スイング中のスリップが抑制されるゴルフシューズの提供をその目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するためになされた発明は、
ゴルファーがゴルフボールを打撃する際に打撃方向前側に位置する軸足靴体と打撃方向後側に位置する蹴足靴体とからなり、この軸足靴体及び蹴足靴体の底面に突出部が形成されているゴルフシューズであって、
軸足靴体には爪先方向に凸である線に沿った突出部が主として形成されており、蹴足靴体には踵方向に凸である線に沿った突出部が主として形成されていることを特徴とするゴルフシューズ、
である。
【0012】
このゴルフシューズでは、軸足靴体及び蹴足靴体に、スイング中に軸足及び蹴足のそれぞれにかかる力のベクトルの移動に応じた突出部が形成されている。すなわち、トップ位置からインパクトにかけてのそれぞれの時点において最も力のかかる位置に、この力とほぼ直交する突起部が位置する。従って、ゴルフシューズと地面とのスリップ(軸足靴体の略爪先方向へのスリップ及び蹴足靴体の略踵方向へのスリップ)が抑制される。また、蹴足靴体には踵方向に凸である線に沿った突出部が主として形成されているので、スイングの進行に伴う蹴足の回転(この回転は爪先近傍が軸とされた回転である)が円滑に行われる。
【0013】
好ましくは、軸足靴体に形成された爪先方向に凸である線に沿った突出部は、この突出部の横断面において最も爪先寄りに位置する爪先側壁面と、最も踵寄りに位置する踵側壁面とを備える。そして、突出部の横断面形状における爪先側壁面と水平方向底面とのなす内角は、突出部の横断面形状における踵側壁面と水平方向底面とのなす内角よりも大きい。これにより、爪先側壁面が軸足靴体の略爪先方向へのスリップを抑制しつつ、軸足靴体の接地圧が高められる。
【0014】
好ましくは、軸足靴体に形成された爪先方向に凸である線に沿った突出部の最も爪先寄りに位置する爪先側壁面がこの突出部の横断面形状において水平方向底面となす内角は、60度以上120度以下である。このような爪先側壁面は、軸足靴体の略爪先方向へのスリップをより抑制する。
【0015】
好ましくは、蹴足靴体に形成された踵方向に凸である線に沿った突出部は、この突出部の横断面において最も爪先寄りに位置する爪先側壁面と、最も踵寄りに位置する踵側壁面とを備える。そして、突出部の横断面形状における爪先側壁面と水平方向底面とのなす内角は、突出部の横断面形状における踵側壁面と水平方向底面とのなす内角よりも小さい。これにより、踵側壁面が蹴足靴体の略踵方向へのスリップを抑制しつつ、蹴足靴体の接地圧が高められる。
【0016】
好ましくは、蹴足靴体に形成された踵方向に凸である線に沿った突出部の最も踵寄りに位置する踵側壁面がこの突出部の横断面形状において水平方向底面となす内角は、60度以上120度以下である。このような踵側壁面は、踵側靴体の略踵方向へのスリップをより抑制する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、本発明の実施形態が説明される。なお、以下の説明で用いられる図面は、全て右利きゴルファー用のゴルフシューズの図面である。従って、軸足靴体が左足に着用され、蹴足靴体が右足に着用される。左利きゴルファー用のゴルフシューズでは、以下の図面示される形状が反転された形状となる。
【0018】
図1(a)は本発明の一実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体1のソール部分が示された底面図であり、図1(b)はそのB−B線に沿った断面図である。また、図1(c)はこのゴルフシューズの蹴足靴体3のソール部分が示された底面図であり、図1(d)はそのD−D線に沿った断面図である。なお、図示されていないが、このゴルフシューズは、通常のゴルフシューズと同様のアッパー部等を備えている。図1(a)及び図1(c)において右方向が打撃方向前側であり、左方向が打撃方向後側である。また、図1(a)から図1(d)において上方向が爪先方向であり、下方向が踵方向である。
【0019】
図1(a)において符号Tjで示される矢印は、トップ位置で軸足にかかる力のベクトルである。また、符号Fjで示される矢印は、インパクト直前で軸足にかかる力のベクトルである。トップ位置からインパクト直前にかけてのスイングにおいて軸足にかかる力の位置と方向とは、矢印Tjの状態から矢印Fjの状態へと、図においてほぼ時計回り方向に刻々と変化する。
【0020】
図1(a)及び図1(b)から明らかなように、軸足靴体1はその底面に突出部としての筋山5を多数備えている。この筋山5は、爪先方向に凸である線(ここでは略放物線)に沿って形成されている。すなわち、筋山5が沿う線(この図では曲線)は、その両端を結ぶ線分よりも爪先寄りに位置している。筋山5がこのような形状とされることにより、矢印Tjの状態から矢印Fjの状態へと力のベクトルが移行するそれぞれの時点での作用点において、ベクトルの方向にほぼ直交するように筋山5が位置することとなる。これにより、軸足靴体1のスリップが有効に抑制される。筋山5が沿う線は爪先方向に凸であれば足り、その形状は制限されない。例えば、この線は円弧状でもよく、放物線状でもよい。また、例えばサインカーブのような途中に変曲点を有する曲線でもよい。また、複数の線分の組み合わせや、線分と曲線の組み合わせでもよい。
【0021】
図1(c)において符号Tkで示される矢印は、トップ位置で蹴足にかかる力のベクトルである。また、符号Fkで示される矢印は、インパクト直前で蹴足にかかる力のベクトルである。トップ位置からインパクト直前にかけてのスイングにおいて蹴足にかかる力の位置と方向とは、矢印Tkの状態から矢印Fkの状態へと、図においてほぼ時計回り方向に刻々と変化する。
【0022】
図1(c)及び図1(d)から明らかなように、蹴足靴体3はその底面に突出部としての筋山7を多数備えている。この筋山7は、踵方向に凸である線(ここでは略円弧)に沿って形成されている。すなわち、筋山7が沿う線(この図では曲線)は、その両端を結ぶ線分よりも踵寄りに位置している。筋山7がこのような形状とされることにより、矢印Tkの状態から矢印Fkの状態へと力のベクトルが移行するそれぞれの時点での作用点において、ベクトルの方向にほぼ直交するように筋山7が位置することとなる。これにより、蹴足靴体6のスリップが有効に抑制される。筋山7が沿う線は、軸足靴体1と同様、例えば円弧状、放物線状、サインカーブ状、複数の線分の組み合わせ、線分と曲線の組み合わせ等、種々の形状が採用されうる。
【0023】
スイングの進行に伴い蹴足は爪先近傍を軸として回転するが、図1(c)に示されるように踵方向に凸である線に沿って筋山7が形成されておれば、この回転が円滑になる。
【0024】
図1(a)に示されるように、軸足靴体1では全ての筋山5が爪先方向に凸な線に沿って形成されているが、爪先方向に凸な線に沿って形成された筋山5と他の筋山5とがともに形成されてもよい。この場合は、全ての筋山5の全長に占める爪先方向に凸な線に沿って形成された筋山5の比率が50%以上、特には70%以上とされるのが好ましい。
【0025】
図1(c)に示されるように、蹴足靴体3では全ての筋山7が踵方向に凸な線に沿って形成されているが、踵方向に凸な線に沿って形成された筋山7と他の筋山7とがともに形成されてもよい。この場合は、全ての筋山7の全長に占める踵方向に凸な線に沿って形成された筋山7の比率が50%以上、特には70%以上とされるのが好ましい。
【0026】
図2(a)は図1(b)の軸足靴体1の一部が示された拡大図であり、図2(b)は図1(d)の蹴足靴体3の一部が示された拡大図である。図2において左方向が爪先方向であり、右方向が踵方向である。図2(a)及び図2(b)は、筋山5、7のほぼ横方向に沿った断面図である。
【0027】
図2(a)に示されるように、軸足靴体1の筋山5は、爪先側壁面9と、踵側壁面11と、平坦面13とを備えている。爪先側壁面9は、筋山5の横断面において最も爪先寄りに位置する。また、踵側壁面11は、筋山5の横断面において最も踵寄りに位置する。符号αは、筋山5の横断面形状における爪先側壁面9と水平方向底面とのなす内角である。また、符号βは、筋山5の横断面形状における踵側壁面11と水平方向底面とのなす内角である。図2(a)から明らかなように、角度αは角度βよりも大きい。すなわち、爪先側壁面9は、踵側壁面11に比べてより起立している。このように起立した爪先側壁面9により、軸足靴体1の略爪先方向へのスリップがよりよく抑制される。なお、踵側壁面11は軸足靴体1の略爪先方向へのスリップ防止には直接は寄与しないが、角度βが小さくされることにより平坦面13の面積(すなわち軸足靴体1の接地面積)が小さくなり、接地圧が高まるので、これによってスリップがよりよく抑制される。
【0028】
軸足靴体1における角度αは、60度(degree)以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。角度αが上記範囲未満であると、軸足靴体1のスリップ防止効果が不十分となってしまうことがある。逆に、角度αが上記範囲を超えると、歩行中に筋山5、5同士の間に土が詰まりやすくなり、また金型による靴底成形時の脱型が困難となってしまうことがある。なお、軸足靴体1における角度αと角度βとの差は15度以上が好ましく、特に30度以上が好ましい。
【0029】
図2(b)に示されるように、蹴足靴体3の筋山7も、図2(a)に示された軸足靴体1と同様に、爪先側壁面15と、踵側壁面と17、平坦面19とを備えている。図2(b)から明らかなように、角度αは角度βよりも小さい。すなわち、踵側壁面17は、爪先側壁面15に比べてより起立している。このように起立した踵側壁面17により、蹴足靴体3の略踵方向へのスリップがよりよく抑制される。なお、爪先側壁面15は蹴足靴体3の略踵方向へのスリップ防止には直接は寄与しないが、角度αが小さくされることにより平坦面19の面積(すなわち蹴足靴体3の接地面積)が小さくなり、接地圧が高まるので、これによってスリップがよりよく抑制される。
【0030】
蹴足靴体3における角度βは60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。角度βが上記範囲未満であると、蹴足靴体3のスリップ防止効果が不十分となってしまうことがある。逆に、角度βが上記範囲を超えると、歩行中に筋山7,7同士の間に土が詰まりやすくなり、また金型による靴底成形時の脱型が困難となってしまうことがある。。なお、蹴足靴体3における角度αと角度βとの差は15度以上が好ましく、特に30度以上が好ましい。
【0031】
なお、スリップ防止性能向上の観点から、軸足靴体1及び蹴足靴体3のそれぞれにおける筋山5、7の間隔(平坦面13、19を備えた筋山5、7では平坦面13、19の間の距離であり、図2(a)及び図2(b)において両矢印Pで示される。)は2mm以上30mm以下が好ましい。また、スリップ防止性能向上の観点から、軸足靴体1及び蹴足靴体3のそれぞれにおける筋山5、7の高さ(図2(a)及び図2(b)において両矢印Hで示される)は2mm以上15mm以下が好ましい。
【0032】
図3(a)は本発明の他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体21のソール部分が示された拡大断面図であり、図3(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体23のソール部分が示された拡大断面図である。図3(a)及び図3(b)において左方向が爪先方向であり、右方向が踵方向である。このゴルフシューズの底面にも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様に、突出部としての筋山25、27が形成されている。図示されていないが、軸足靴体21の筋山25は爪先方向に凸である線に沿って形成されている。また、蹴足靴体23の筋山27は、踵方向に凸である線に沿って形成されている。これらの筋山25、27は、爪先側壁面29、31と、踵側壁面33、35と、平坦面37、39とを備えている。筋山25、27の横断面における爪先側壁面29、31及び踵側壁面33、35の形状は、略円弧状である。図3(a)及び図3(b)に示されるように、略円弧状の爪先側壁面29、31の角度αは、基準となる水平線と爪先側壁面29、31との交点における爪先側壁面29、31の接線と水平線とのなす角度である。また、略円弧状の踵側壁面33、35の角度βは、基準となる水平線と踵側壁面33、35との交点における踵側壁面33、35の接線と水平線とのなす角度である。
【0033】
図3(a)に示されるように、このゴルフシューズでも、軸足靴体21では角度αが角度βよりも大きくされている。これにより軸足靴体21の高い接地圧が発現されつつ、爪先側壁面29によって軸足靴体21の略爪先方向へのスリップが防止される。また、図3(b)に示されるように、蹴足靴体23では角度αが角度βよりも小さくされている。これにより蹴足靴体23の高い接地圧が発現されつつ、踵側壁面35によって蹴足靴体23の略踵方向へのスリップが防止される。
【0034】
図3に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体21における角度αは、60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。同様に、蹴足靴体23における角度βは60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。さらに、軸足靴体21及び蹴足靴体23のそれぞれにおいて、角度αと角度βとの差は15度以上が好ましく、特に30度以上が好ましい。
【0035】
図3に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体21及び蹴足靴体23における筋山25、27の間隔Pは2mm以上30mm以下が好ましい。また、軸足靴体21及び蹴足靴体23における筋山25、27の高さHは2mm以上15mm以下が好ましい。
【0036】
図4(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体41のソール部分が示された拡大断面図であり、図4(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体43のソール部分が示された拡大断面図である。図4(a)及び図4(b)において左方向が爪先方向であり、右方向が踵方向である。このゴルフシューズの底面にも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様に、突出部としての筋山45、47が形成されている。図示されていないが、軸足靴体41の筋山45は爪先方向に凸である線に沿って形成されている。また、蹴足靴体43の筋山47は、踵方向に凸である線に沿って形成されている。これらの筋山45、47は、爪先側壁面49、51と、踵側壁面53、55と、平坦面57、59とを備えている。また、筋山45、47と筋山45、47との間には、凹陥部61、63が形成されている。凹陥部61、63によって軸足靴体41及び蹴足靴体43の接地面積がより少なくなり、スリップが防止される。
【0037】
図4(a)に示されるように、このゴルフシューズでも、軸足靴体41では角度αが角度βよりも大きくされている。これにより軸足靴体41の高い接地圧が発現されつつ、爪先側壁面49によって軸足靴体41の略爪先方向へのスリップが防止される。また、図4(b)に示されるように、蹴足靴体43では角度αが角度βよりも小さくされている。これにより蹴足靴体43の高い接地圧が発現されつつ、踵側壁面55によって蹴足靴体43の略踵方向へのスリップが防止される。
【0038】
図4に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体41における角度αは、60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。同様に、蹴足靴体43における角度βは60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。さらに、軸足靴体41及び蹴足靴体43のそれぞれにおけいて、角度αと角度βとの差は15度以上が好ましく、特に30度以上が好ましい。
【0039】
図4に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体41及び蹴足靴体43における筋山45、47の間隔Pは2mm以上30mm以下が好ましい。また、軸足靴体41及び蹴足靴体43における筋山45、47の高さHは2mm以上15mm以下が好ましい。
【0040】
図5(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体65のソール部分が示された拡大断面図であり、図5(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体67のソール部分が示された拡大断面図である。図5(a)及び図5(b)において左方向が爪先方向であり、右方向が踵方向である。このゴルフシューズの底面にも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様に、突出部としての筋山69、71が形成されている。図示されていないが、軸足靴体65の筋山69は爪先方向に凸である線に沿って形成されている。また、蹴足靴体67の筋山71は、踵方向に凸である線に沿って形成されている。これらの筋山69、71は、爪先側壁面73、75と踵側壁面77、79とを備えている。また、筋山69、71と筋山69、71との間には、凹陥部80、81が形成されている。これらの筋山69、71は、図1及び図2に示されたゴルフシューズのような平坦部13は備えていない。すなわち、このゴルフシューズでは、爪先側壁面73、75と踵側壁面77、79との交点のみの、極めて少ない面積で接地する。従って、接地圧が極めて大きくなり、軸足靴体65及び蹴足靴体67のスリップが防止される。
【0041】
図5(a)に示されるように、このゴルフシューズでも、軸足靴体65では角度αが角度βよりも大きくされている。これにより軸足靴体65の高い接地圧が発現されつつ、爪先側壁面73によって軸足靴体65の略爪先方向へのスリップが防止される。また、図5(b)に示されるように、蹴足靴体67では角度αが角度βよりも小さくされている。これにより蹴足靴体67の高い接地圧が発現されつつ、踵側壁面79によって蹴足靴体67の略踵方向へのスリップが防止される。
【0042】
図5に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体65における角度αは、60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。同様に、蹴足靴体67における角度βは60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。さらに、軸足靴体65及び蹴足靴体67のそれぞれにおいて、角度αと角度βとの差は15度以上が好ましく、特に30度以上が好ましい。
【0043】
図5に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体65及び蹴足靴体67における筋山69、71の間隔Pは2mm以上30mm以下が好ましい。また、軸足靴体65及び蹴足靴体67における筋山69、71の高さHは2mm以上15mm以下が好ましい。
【0044】
図6(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体83のソール部分が示された拡大断面図であり、図6(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体85のソール部分が示された拡大断面図である。図6(a)及び図6(b)において左方向が爪先方向であり、右方向が踵方向である。このゴルフシューズの底面にも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様に、突出部としての筋山87、89が形成されている。図示されていないが、軸足靴体83の筋山87は爪先方向に凸である線に沿って形成されている。また、蹴足靴体85の筋山89は、踵方向に凸である線に沿って形成されている。これらの筋山87、89は、爪先側壁面91、93と、踵側壁面95、97と、平坦面99、101とを備えている。また、筋山87、89と筋山87、89との間には、凹陥部103、105が形成されている。
【0045】
図6(a)及び図6(b)に示されるように、このゴルフシューズの軸足靴体83及び蹴足靴体85では、いずれも角度α及び角度βが直角である。すなわち、爪先側壁面91、93及び踵側壁面95、97は、鉛直方向に起立している。軸足靴体83では、起立した爪先側壁面91によって略爪先方向へのスリップが抑制される。また、蹴足靴体85では、起立した踵側壁面97によって略踵方向へのスリップが抑制される。
【0046】
図6に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体83及び蹴足靴体85における筋山87、89の間隔Pは2mm以上30mm以下が好ましい。また、軸足靴体83及び蹴足靴体85における筋山87、89の高さHは2mm以上15mm以下が好ましい。
【0047】
図7(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体107のソール部分が示された拡大断面図であり、図7(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体109のソール部分が示された拡大断面図である。図7(a)及び図7(b)において左方向が爪先方向であり、右方向が踵方向である。このゴルフシューズの底面にも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様に、突出部としての筋山111、113が形成されている。図示されていないが、軸足靴体107の筋山111は爪先方向に凸である線に沿って形成されている。また、蹴足靴体109の筋山113は、踵方向に凸である線に沿って形成されている。これらの筋山111、113は、爪先側壁面115、117と、踵側壁面119、121と、平坦面123、125とを備えている。また、筋山111、113と筋山111、113との間には、凹陥部127、129が形成されている。
【0048】
図7(a)及び図7(b)に示されるように、このゴルフシューズの軸足靴体107及び蹴足靴体109では角度αと角度βとが同等であり、ともに約45度とされている。すなわち、爪先側壁面115、117及び踵側壁面119、121の起立の程度は少ない。このため、軸足靴体107及び蹴足靴体109において、筋山111、113の横断面形状に起因するスリップ防止効果はさほど高くない。しかしながら、軸足靴体107では前述のように筋山111が爪先方向に凸である線に沿って形成されているので、スイングにおいて常に力のベクトルと略直交する筋山111が存在することによるスリップ防止効果は維持される。同様に、蹴足靴体109では前述のように筋山113が踵方向に凸である線に沿って形成されているので、スイングにおいて常に力のベクトルと略直交する筋山113が存在することによるスリップ防止効果は維持される。
【0049】
図7に示されたゴルフシューズでも、図1及び図2に示されたゴルフシューズと同様、軸足靴体107及び蹴足靴体109における筋山111、113の間隔Pは2mm以上30mm以下が好ましい。また、軸足靴体107及び蹴足靴体109における筋山111、113の高さHは2mm以上15mm以下が好ましい。
【0050】
図8(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体131のソール部分が示された底面図であり、図8(b)はそのB−B線に沿った断面図である。また、図8(c)はこのゴルフシューズの蹴足靴体133のソール部分が示された底面図であり、図8(d)はそのD−D線に沿った断面図である。なお、図示されていないが、このゴルフシューズは、通常のゴルフシューズと同様のアッパー部等を備えている。図8(a)及び図8(c)において右方向が打撃方向前側であり、左方向が打撃方向後側である。また、図8(a)から図8(d)において上方向が爪先方向であり、下方向が踵方向である。図8(a)及び図8(b)には、図1と同様の力のベクトルTj、Fj、Tk及びFkが示されている。
【0051】
図8(a)及び図8(b)から明らかなように、軸足靴体131はその底面に突出部としての凸状ブロック135を多数備えている。この凸状ブロック135は、爪先方向に凸である線(ここでは略放物線)に沿って配置されている。ソール部分のうち凸状ブロック135以外の部分は、凹陥部137である。図8(b)から明らかなように、凸状ブロック135は爪先側壁面139と踵側壁面141とを備えている。爪先側壁面139は、略鉛直方向に起立している。凸状ブロック135が爪先方向に凸である線に沿って配置されることにより、矢印Tjの状態から矢印Fjの状態へと力のベクトルが移行するそれぞれの時点での作用点において、ベクトルの方向にほぼ直交するように爪先側壁面139が位置することとなる。これにより、軸足靴体131のスリップが有効に抑制される。
【0052】
図8(c)及び図8(d)から明らかなように、蹴足靴体133はその底面に突出部としての凸状ブロック143を多数備えている。この凸状ブロック143は、踵方向に凸である線(ここでは略円弧)に沿って配置されている。ソール部分のうち凸状ブロック143以外の部分は、凹陥部145である。図8(d)から明らかなように、凸状ブロック143は爪先側壁面147と踵側壁面149とを備えている。踵側壁面149は、略鉛直方向に起立している。凸状ブロック143が踵方向に凸である線に沿って配置されることにより、矢印Tkの状態から矢印Fkの状態へと力のベクトルが移行するそれぞれの時点での作用点において、ベクトルの方向にほぼ直交するように踵側壁面149が位置することとなる。これにより、蹴足靴体133のスリップが有効に抑制される。スイングの進行に伴い蹴足は爪先近傍を軸として回転するが、図8(c)に示されるように踵方向に凸である線に沿って凸状ブロック143が形成されておれば、この回転が円滑になる。
【0053】
軸足靴体131及び蹴足靴体133のそれぞれにおいて凸状ブロック135、143が沿う線は、例えば円弧状、放物線状、サインカーブ状、複数の線分の組み合わせ、線分と曲線の組み合わせ等、種々の形状が採用されうる。
【0054】
図8(a)に示されるように、軸足靴体131では全ての凸状ブロック135が爪先方向に凸な線に沿って形成されているが、爪先方向に凸な線に沿って形成された凸状ブロック135と他の凸状ブロック135とがともに形成されてもよい。この場合は、凸状ブロック135の全面積に占める爪先方向に凸な線に沿って形成された凸状ブロック135の比率が50%以上、特には70%以上とされるのが好ましい。ここで「爪先方向に凸な線に沿って形成された凸状ブロック」とは、その全長のうち40%以上が連続的に形成された凸状ブロック135と重なり、しかも爪先方向に凸である線が想定されうる場合に、その線と重なりをもつ凸状ブロック135を意味する。
【0055】
図8(c)に示されるように、蹴足靴体133では全ての凸状ブロック143が踵方向に凸な線に沿って形成されているが、踵方向に凸な線に沿って形成された凸状ブロック143と他の凸状ブロック143とがともに形成されてもよい。この場合は、凸状ブロック143の全面積に占める踵方向に凸な線に沿って形成された凸状ブロック143の比率が50%以上、特には70%以上とされるのが好ましい。ここで「踵方向に凸な線に沿って形成された凸状ブロック」とは、その全長のうち40%以上が連続的に形成された凸状ブロック143と重なり、しかも踵方向に凸である線が想定されうる場合に、その線と重なりをもつ凸状ブロック143を意味する。
【0056】
軸足靴体131の凸状ブロック135の横断面形状は、図8(b)に示されたものには限られない。例えば、図2(a)に示された筋山5の横断面形状、図3(a)に示された筋山25の横断面形状、図4(a)に示された筋山45の横断面形状、図6(a)に示された筋山87の横断面形状、図7(a)に示された筋山111の横断面形状等に類似の形状とされてもよい。
【0057】
蹴足靴体133の凸状ブロック143の横断面形状は、図8(d)に示されたものには限られない。例えば、図2(b)に示された筋山7の横断面形状、図3(b)に示された筋山27の横断面形状、図4(b)に示された筋山47の横断面形状、図6(b)に示された筋山89の横断面形状、図7(b)に示された筋山113の横断面形状等に類似の形状とされてもよい。
【0058】
軸足靴体131の凸状ブロック135の横断面形状における爪先側壁面139と水平方向底面とのなす内角は、60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。この内角が上記範囲未満であると、軸足靴体131のスリップ防止効果が不十分となってしまうことがある。逆に、この内角が上記範囲を超えると、歩行中に凸状ブロック135、135同士の間に土が詰まりやすくなり、また金型による靴底成形時の脱型が困難となってしまうことがある。また、軸足靴体131の凸状ブロック135の横断面形状における爪先側壁面139と水平方向底面とのなす内角が、凸状ブロック135の横断面形状における踵側壁面141と水平方向底面とのなす内角よりも大きいのが好ましい。具体的には、両者の差は15度以上が好ましく、特に30度以上が好ましい。これにより、軸足靴体131の接地圧が向上する。
【0059】
蹴足靴体133の凸状ブロック143の横断面形状における踵側壁面149と水平方向底面とのなす内角は、60度以上120度以下が好ましく、80度以上120度以下が特に好ましい。この内角が上記範囲未満であると、蹴足靴体133のスリップ防止効果が不十分となってしまうことがある。逆に、この内角が上記範囲を超えると、歩行中に凸状ブロック143、143同士の間に土が詰まりやすくなり、また金型による靴底成形時の脱型が困難となってしまうことがある。また、蹴足靴体133の凸状ブロック143の横断面形状における爪先側壁面147と水平方向底面とのなす内角が、凸状ブロック143の横断面形状における踵側壁面149と水平方向底面とのなす内角よりも小さいのが好ましい。具体的には、両者の差は15度以上が好ましく、特に30度以上が好ましい。これにより、蹴足靴体133の接地圧が向上する。
【0060】
スリップ防止性能向上の観点から、軸足靴体131及び蹴足靴体133における凸状ブロック135、143の間隔Pは2mm以上30mm以下が好ましい。また、スリップ防止性能向上の観点から、軸足靴体131及び蹴足靴体133における凸状ブロック135、143の高さHは2mm以上15mm以下が好ましい。
【0061】
【実施例】
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきでないことはもちろんである。
【0062】
[実施例1]
ソール部分が発泡ゴムからなる市販の紳士用革靴を用意し、電熱ナイフで底面に筋溝を彫り込んで筋山を形成し、実施例1のゴルフシューズを得た。軸足靴体(左足用)の筋山を、図1(a)に示されるような爪先方向に凸である形状とした。また蹴足靴体(右足用)の筋山を、図1(c)に示されるような踵方向に凸である形状とした。また、軸足靴体及び蹴足靴体の筋山の横断面形状を、図6に示されるように爪先側壁面、踵側壁面及び平坦面を備えており、角度α及び角度βが約90度であり、筋山の間隔Pが約8mmであり、筋山の高さHが約6mmである形状とした。
【0063】
[実施例2]
軸足靴体及び蹴足靴体の筋山の横断面形状を、図7に示されるように爪先側壁面、踵側壁面及び平坦面を備えており、角度α及び角度βが約45度であり、筋山の間隔Pが約8mmであり、筋山の高さHが約6mmである形状とした他は実施例1と同様にして、実施例2のゴルフシューズを得た。
【0064】
[比較例]
軸足靴体及び蹴足靴体の筋山を、打撃方向に伸びる直線状とした他は実施例2と同様にして、比較例のゴルフシューズを得た。
【0065】
[ゴルフシューズの評価]
右利きのゴルファー10名それぞれに、実施例1、実施例2及び比較例のゴルフシューズを着用させ、ゴルフ場のティグラウンドでドライバーにてゴルフボールを打撃させた。そして、スリップ防止性とスイングしやすさとを、「1」から「5」の5段階で評価させた。スリップ防止性については、最もスリップしにくいものを「5」とし、最もスリップしやすいものを「1」とした。また、スイングしやすさについては、最もスイングしやすいものを「5」とし、最もスイングしにくいものを「1」とした。10名のゴルファーの評価点の平均値が、下記の表1に示されている。
【0066】
【表1】
【0067】
表1において、各実施例のゴルフシューズは比較例のゴルフシューズに比べて評価点が優れている。このことから、本発明の優位性が確認される。
【0068】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明のゴルフシューズをゴルファーが着用することにより、スイング中のスリップが防止される。これにより、スイングフォームの乱れによるミスショットが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は本発明の一実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体のソール部分が示された底面図であり、図1(b)はそのB−B線に沿った断面図である。また、図1(c)はこのゴルフシューズの蹴足靴体のソール部分が示された底面図であり、図1(d)はそのD−D線に沿った断面図である。
【図2】図2(a)は図1(b)の軸足靴体の一部が示された拡大図であり、図2(b)は図1(d)の蹴足靴体の一部が示された拡大図である。
【図3】図3(a)は本発明の他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体のソール部分が示された拡大断面図であり、図3(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体のソール部分が示された拡大断面図である。
【図4】図4(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体のソール部分が示された拡大断面図であり、図4(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体のソール部分が示された拡大断面図である。
【図5】図5(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体のソール部分が示された拡大断面図であり、図5(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体のソール部分が示された拡大断面図である。
【図6】図6(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体のソール部分が示された拡大断面図であり、図6(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体のソール部分が示された拡大断面図である。
【図7】図7(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体のソール部分が示された拡大断面図であり、図7(b)はこのゴルフシューズの蹴足靴体のソール部分が示された拡大断面図である。
【図8】図8(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかるゴルフシューズの軸足靴体のソール部分が示された底面図であり、図8(b)はそのB−B線に沿った断面図である。また、図8(c)はこのゴルフシューズの蹴足靴体のソール部分が示された底面図であり、図8(d)はそのD−D線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1・・・軸足靴体
3・・・蹴足靴体
5、7・・・筋山
9、15・・・爪先側壁面
11、17・・・踵側壁面
13、19・・・平坦面
Claims (5)
- ゴルファーがゴルフボールを打撃する際に打撃方向前側に位置する軸足靴体と打撃方向後側に位置する蹴足靴体とからなり、この軸足靴体及び蹴足靴体の底面に突出部が形成されているゴルフシューズであって、
軸足靴体には爪先方向に凸である線に沿った突出部が主として形成されており、蹴足靴体には踵方向に凸である線に沿った突出部が主として形成されていることを特徴とするゴルフシューズ。 - 上記軸足靴体に形成された爪先方向に凸である線に沿った突出部が、この突出部の横断面において最も爪先寄りに位置する爪先側壁面と、最も踵寄りに位置する踵側壁面とを備えており、突出部の横断面形状における爪先側壁面と水平方向底面とのなす内角が、突出部の横断面形状における踵側壁面と水平方向底面とのなす内角よりも大きい請求項1に記載のゴルフシューズ。
- 上記軸足靴体に形成された爪先方向に凸である線に沿った突出部の最も爪先寄りに位置する爪先側壁面がこの突出部の横断面形状において水平方向底面となす内角が、60度以上120度以下である請求項1又は請求項2に記載のゴルフシューズ。
- 上記蹴足靴体に形成された踵方向に凸である線に沿った突出部が、この突出部の横断面において最も爪先寄りに位置する爪先側壁面と、最も踵寄りに位置する踵側壁面とを備えており、突出部の横断面形状における爪先側壁面と水平方向底面とのなす内角が、突出部の横断面形状における踵側壁面と水平方向底面とのなす内角よりも小さい請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
- 上記蹴足靴体に形成された踵方向に凸である線に沿った突出部の最も踵寄りに位置する踵側壁面がこの突出部の横断面形状において水平方向底面となす内角が、60度以上120度以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
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