JP4346479B2 - 列車検知システム - Google Patents

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Description

この発明は、無絶縁軌道回路の列車検知を行う列車検知システムに関し、詳しくは、伝送ケーブルを介して列車検知用信号波(すなわちTD波)を送受信する技術に関する。
無絶縁軌道回路は、鉄道の軌道回路の一種であり、線路際にインピーダンスボンドなどの機器を設置する必要がないことから、トンネル等において広く使用されている。
その列車検知は、列車検知用信号の送信位置や受信位置で区切ったときの多数の区間毎にすなわち軌道回路毎に列車在線状態を検知するものであり、その検知結果はATC(Automatic Train Control )等に用いられる。
図3に概要構成図を示した列車検知システムは、ATC等に用いられて来た無絶縁軌道回路であり、レール24に沿ってカップラ23(送信側結合部)とカップラ25(受信側結合部)とが交互に設置されている。各カップラ23の設置個所がTD波の送信位置となり、各カップラ25の設置個所がTD波の受信位置となり、カップラ23,25で挟まれた区間がそれぞれ検知単位の軌道回路となる(2T、3T、4T、…)。その一区間である4T軌道回路について詳細に示した回路図が図4である。
カップラ23は、送信機21からTD波を軌道回路に送り込むためのものであり、インピーダンス整合や絶縁分離の容易なトランス結合方式が一般的であり、そのレール24側には、しばしば、使用TD波のみを良く通過させる直列共振回路23aが具わっている。その信号伝送を可能とするために、ケーブル22がカップラ23から出て送信機21に向かって延び直に又は適宜なカップラ等を介して間接的に接続されている。送信機21とケーブル22とカップラ23は、それぞれ、一対一対一で接続されている。
カップラ25は、軌道回路のTD波を受信機27に伝達するためのものであり、やはりトランス結合方式が一般的であるが、そのレール24側には、直流カット用のコンデンサ25aが介挿接続されている。その信号伝送を可能とするために、ケーブル26がカップラ25から出て受信機27に向かって延び直に又は適宜なカップラ等を介して接続されている。カップラ25とケーブル26と受信機27も、それぞれ、一対一対一で接続されている。
このような列車検知システムでは、TD波(列車検知用信号波)として、バンドパスフィルタ等で弁別可能な幾つかの交流信号が用いられる。例えば、図示したものでは、数kHz〜数十kHzのオーディオ周波数から、異なる3つの周波数f1,f2,f3が採択されている。そして、それらが軌道回路の連なり順に繰り返して各送信機21に割り当てられている。すなわち、1台目の送信機21{1/2T}が、レール24において1T軌道回路と2T軌道回路との間に位置するカップラ23を介して両回路に周波数f1のTD波を送出し、2台目の送信機21{3/4T}が、3T軌道回路と4T軌道回路との間のカップラ23を介して周波数f2のTD波を送出し、3台目の送信機21{5/6T}が、5T軌道回路と6T軌道回路とに周波数f3のTD波を送出し、4台目の送信機21{7/8T}が、7T軌道回路と8T軌道回路とに周波数f1のTD波を送出するようになっている。以降の送信機21も同様である。
そして、送信機21{1/2T}から接続先のケーブル22及びカップラ23を介して2T軌道回路に送出された周波数f1のTD波は、レール24の該当区間2Tを伝搬して、3T軌道回路直前のカップラ25によって検出される。また、隣の送信機21{3/4T}から接続先のケーブル22及びカップラ23を介して3T軌道回路に送出された周波数f2のTD波は、レール24の該当区間3Tを逆向きに伝搬して、2T軌道回路直前の同一のカップラ25によって検出される。それら周波数f1,f2のTD波は、そのカップラ25に接続されているケーブル26によってその先の受信機27{2/3T}に伝搬され、その受信機27にて弁別受信される。受信機27{2/3T}は、周波数f1のTD波の検出有無に応じて2T軌道回路の列車在線状態を判別するとともに、周波数f2のTD波の検出有無に応じて3T軌道回路の列車在線状態を判別し、それに基づいて列車検知信号等を生成する。
さらに、送信機21{3/4T}から4T軌道回路に送出された周波数f2のTD波と、送信機21{5/6T}から5T軌道回路に送出された周波数f3のTD波は、それぞれレール24の該当区間4T,5Tを伝搬して、中間位置のカップラ25によって検出され、それに接続されているケーブル26によってその先の受信機27{4/5T}に伝搬され、その受信機27にて弁別受信されて、両軌道回路の列車在線状態の判別等に供される。同様に、送信機21{5/6T}から6T軌道回路に送出された周波数f3のTD波と、送信機21{7/8T}から7T軌道回路に送出された周波数f1のTD波は、それぞれレール24の該当区間6T,7Tを伝搬して、中間位置のカップラ25によって検出され、それに接続されているケーブル26によってその先の受信機27{6/7T}に伝搬され、その受信機27にて弁別受信されて、両軌道回路の列車在線状態の判別等に供される。以降の送信機21及び受信機27による送受信も同様である。
特開平2−234875号公報 特開2001−328533号公報 吉村寛著「信号17版」株式会社交友社発行、p.732〜p.733
このように、従来の列車検知システムでは、列車検知用信号波(TD波)を5〜6波程度用意して、順次TD波を軌道回路に送信するとともに、両側の軌道回路から来るTD波を弁別受信することにより、列車検知を行っている。この場合、送信側のケーブル22は2つの軌道回路に1本が設けられ、受信側のケーブル26も2つの軌道回路に1本が設けられて、信号機集中室に設置される送信機21や受信機27と、そこから離れたレール24に設置されるカップラ23やカップラ25とが、列車検知に必要な信号送受を行えるようになっている。
ところが、近年、ATCによる運転密度を向上させる等の観点から軌道回路長は短くなる一方、機器室の維持や確保が難しくなっているため、信号機器集中室間の距離は、長くなる傾向がある。例えば、軌道回路長は数百mだったものが200m程度になり、信号機器集中室間距離は、3km程度だったものが5〜7km程度になりつつある。このため、一つの信号機器集中室に集中するケーブル数が増加している。
しかしながら、既に多数のケーブルを支持している管路や棚などは新規ケーブルの受入余力が乏しいうえ、信号機器集中室に新たなケーブル搬入口を増設するのは工事費が嵩むばかりか既存設備にも影響が及ぶので実施しづらいことから、ケーブル搬入口の確保が難しい状況となっている。
そこで、一の信号機器集中室にて管理される軌道回路の数が増えても、従来の無絶縁軌道回路の如く軌道回路の増加数と同じにケーブル本数も増えて敷設困難な状況に陥ることが無いよう、具体的には信号機器集中室に出入りするケーブルの本数が軌道回路の数より少なくても適切に無絶縁軌道回路の列車検知を行えるよう、列車検知用信号波の送受信方法等に工夫を凝らしてシステムを改良することが技術的な課題となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、信号伝送ケーブルの少ない列車検知システムを実現することを目的とする。
本発明の列車検知システムは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、出願当初の請求項1に記載の如く、無絶縁軌道回路のレールに沿って送信側結合部と受信側結合部とが交互に設置されている列車検知システムにおいて、前記受信側結合部の複数のものから出たケーブル同士が接続されて一本の又は少数のケーブルになり、そのケーブルがそれから受信機に向かって延びその受信機と直に又は適宜なカップラ等を介して間接的に接続されている、というものである。
また、本発明の列車検知システムは(解決手段2)、出願当初の請求項2に記載の如く、上記の解決手段1の列車検知システムであって、前記受信側結合部のうちケーブル同士の接続されているものの間に前記送信側結合部が複数個おかれており、それらの送信側結合部に対して弁別可能な別の列車検知用信号波が送られるようになっている、というものである。
さらに、本発明の列車検知システムは(解決手段3)、出願当初の請求項3に記載の如く、上記の解決手段2の列車検知システムであって、前記受信側結合部それぞれに、前記送信側結合部のうち両隣に位置するものに対応した第1バンドパスフィルタ及び第2バンドパスフィルタが具わっている、というものである。
このような本発明の列車検知システムにあっては(解決手段1)、受信側のケーブルが受信機に達する前に合流するので、その合流にて本数が減った分だけ、信号機器集中室に出入りするケーブル本数も少なくなる。しかも、この場合、ケーブルの接続箇所の選定と信号周波数の割当て等を適切に行って、合流する列車検知用信号波を受信機で弁別可能なものに限定することで、列車検知用信号波の受信有無に応じて軌道回路の列車在線状態を判別するという重要機能が維持される。
これにより、信号機器集中室に出入りするケーブルの本数が軌道回路の数より少なくても適切に無絶縁軌道回路の列車検知が行えることとなる。
したがって、この発明によれば、信号伝送ケーブルの少ない列車検知システムを実現することができる。
また、本発明の列車検知システムにあっては(解決手段2)、ケーブルの接続箇所の選定と信号周波数の割当て条件が、比較的簡単なものに具体化されており、しかも、その条件を満たせば、合流する列車検知用信号波が、受信機で弁別可能なものに限定される。
これにより、信号機器集中室に出入りするケーブルの本数が軌道回路の数より少なくても適切に無絶縁軌道回路の列車検知を行える列車検知システムが容易に具現化される。
したがって、この発明によれば、信号伝送ケーブルの少ない列車検知システムを容易に実現することができる。
さらに、本発明の列車検知システムにあっては(解決手段3)、受信側結合部によって検出される列車検知用信号波が、その両隣の送信側結合部から送り込まれた周波数のものに限定される。そのため、例え、ケーブル接続にて合流する可能性のある列車検知用信号波が、レール上で本来の受信側結合部を超えて遠くの他の受信側結合部にまで伝わったとしても、それが他の受信側結合部によって検出されることは無い。
このように各々の受信側結合部について局所的な一寸した改造を施すことにより、不所望な列車検知用信号波がレールを介して合流するのは確実に阻止されることとなる。
したがって、この発明によれば、信号伝送ケーブルが少なくなっても的確に動作する列車検知システムを容易に実現することができる。
このような解決手段で達成された本発明の列車検知システムについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例により説明する。先ず、そのシステム構成を、図面を引用して説明するが、図1は、複数区間に亘る概要構成図であって、従来例の図3と対比されるものである。また、図2は、その一区間である4T軌道回路についての詳細な回路図であり、従来例の図4と対比されるものである。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
この列車検知システムが従来例のものと相違するのは、バンドパスフィルタ等で弁別可能なTD波(列車検知用信号波)として、異なる6つの周波数f1,f2,f3,f4,f5,f6が採択されている点と、カップラ25がそれぞれ改造されてカップラ35になっている点と、3本のケーブル26が接続されて合流部分は1本のケーブル36になっている点と、それに対応して3台の受信機27が1台の受信機37になっている点である。送信機21と送信側ケーブル22と送信側カップラ23とレール24の各軌道回路(1T〜14T…)は、TD波の周波数が増えたことを除けば従来同様である。
すなわち(図1参照)、レール24に沿って送信用のカップラ23と受信用のカップラ35(受信側結合部、TD波の受信位置)とが交互に設置され、周波数f1のTD波が1台目の送信機21{1/2T}から1T,2T軌道回路に送出され、周波数f2のTD波が2台目の送信機21{3/4T}から3T,4T軌道回路に送出され、周波数f3のTD波が3台目の送信機21{5/6T}から5T,6T軌道回路に送出され、周波数f4のTD波が4台目の送信機21{7/8T}から7T,8T軌道回路に送出され、周波数f5のTD波が5台目の送信機21{9/10T}から9T,10T軌道回路に送出され、周波数f6のTD波が6台目の送信機21{11/12T}から11T,12T軌道回路に送出される。周波数の割当てが一巡して繰り返され、周波数f1のTD波が7台目の送信機21{13/14T}から12T,14T軌道回路に送出され、以降の送信も同様に行われる。
カップラ35は(図2参照)、カップラ25のコンデンサ25aに代えて、そこに、直列共振回路35a(第1バンドパスフィルタ)と直列共振回路35b(第2バンドパスフィルタ)との並列回路が介挿接続されている。直列共振回路35aは、例えば、左隣の直列共振回路23aと全く同じ構造のものか、少なくとも同じTD波は通過させるがその他の周波数のTD波を通過させないものである。直列共振回路35bは、例えば、右隣の直列共振回路23aと全く同じ構造のものか、少なくとも同じTD波は通過させるがその他の周波数のTD波を通過させないものである。これにより、受信用カップラ35は、その両隣の送信用カップラ23に対応した第1,第2バンドパスフィルタを具えたものとなる。
カップラ35から出た受信側ケーブル26は(図1及び図2を参照)、他のカップラ35から出た他の受信側ケーブル26と接続されて、ケーブル36となる。両カップラ35の間には、それらとも別のカップラ35とこれの両脇に分かれた複数のカップラ23とが来ており、それらのカップラ23には周波数の異なるTD波が送り込まれるようになっている。具体的には、2/3T軌道回路間のカップラ35すなわち2T軌道回路と3T軌道回路との中間に位置するカップラ35と、6/7T軌道回路間のカップラ35と、10/11T軌道回路間のカップラ35とから出た3本のケーブル26が接続されて1本のケーブル36になり、それが1台目の受信機37{2/3T,6/7T,10/11T}へ向かうのである。
さらに、4/5T軌道回路間のカップラ35と8/9T軌道回路間のカップラ35と12/13T軌道回路間のカップラ35とから出た3本のケーブル26が接続されて別の1本のケーブル36になり、それが2台目の受信機37{4/5T,8/9T,12/13T}へ向かい、以降のケーブル26も同様に3本ずつ接続されて1本のケーブル36になって受信機37に向かう。これにより、4/5T軌道回路間のカップラ35と8/9T軌道回路間のカップラ35との間には、周波数f3のTD波を送り込むカップラ23と、周波数f4のTD波を送り込むカップラ23とが置かれ、それらのTD波が周波数弁別可能なものとなっている。他の軌道回路のカップラ23やカップラ35についても同様の関係が成立している。
また、そのため、どのケーブル36にも、周波数f1,f2,f3,f4,f5,f6の6つのTD波が重畳して発現しうるようになっている。
受信機37は、それに対応して、例えば周波数帯域の異なる6個のバンドパスフィルタを具える等のことで、何れの周波数のTD波も弁別して受信できるようになっている。しかも、それぞれの周波数のTD波の検出有無に応じて該当軌道回路の列車在線状態を判別して列車検知軌道リレー信号等を生成する部分が、6つの軌道回路を担当するように拡張されている。
すなわち、1台目の受信機37は、周波数f1のTD波の検出有無に応じて2T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f2のTD波の検出有無に応じて3T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f3のTD波の検出有無に応じて6T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f4のTD波の検出有無に応じて7T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f5のTD波の検出有無に応じて10T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f6のTD波の検出有無に応じて11T軌道回路の列車在線状態を判別するようになっている。
また、2台目の受信機37は、周波数f1のTD波の検出有無に応じて13T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f2のTD波の検出有無に応じて4T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f3のTD波の検出有無に応じて5T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f4のTD波の検出有無に応じて8T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f5のTD波の検出有無に応じて9T軌道回路の列車在線状態を判別し、周波数f6のTD波の検出有無に応じて12T軌道回路の列車在線状態を判別するようになっている。以降の受信機37も同様である。
このような構成の列車検知システムの使用態様及び動作を説明する。
送信機21{1/2T}から接続先のケーブル22及びカップラ23を介して2T軌道回路に送出された周波数f1のTD波は、2T軌道回路に列車が無ければ、レール24の該当区間2Tを伝搬して、2/3T軌道回路の中間のカップラ35によって検出され、ケーブル26及びケーブル36を伝搬してから、受信機37{2/3T,6/7T,10/11T}にて弁別受信される。これに対し、2T軌道回路に列車が在線していると、そこでTD波の伝搬が終わるので、そのTD波は受信機37で検出されない。こうして、2T軌道回路の列車検知が行われる。
また、送信機21{3/4T}から3T軌道回路に送出された周波数f2のTD波は、3T軌道回路に列車が無ければ、区間3Tを伝搬して、上述したのと同じ2/3T軌道回路の中間のカップラ35とケーブル26とケーブル36を経て受信機37{2/3T,6/7T,10/11T}にて弁別受信される一方、3T軌道回路に列車が在線していると、その受信機37まで届かない。こうして、3T軌道回路の列車検知が行われる。その周波数f2のTD波は、同時に4T軌道回路へも送出され、4T軌道回路に列車が無いときだけ、区間4Tを逆向きに伝搬して、別の4/5T軌道回路の中間のカップラ35とケーブル26とケーブル36を経て受信機37{4/5T,8/9T,12/13T}にて弁別受信される。こうして、4T軌道回路の列車検知も行われる。
さらに、送信機21{5/6T}から5T軌道回路に送出された周波数f3のTD波は、5T軌道回路に列車が無ければ、区間5Tを伝搬して、上述したのと同じ4/5T軌道回路の中間のカップラ35とケーブル26とケーブル36を経て受信機37{4/5T,8/9T,12/13T}にて弁別受信される一方、5T軌道回路に列車が在線していると、その受信機37まで届かない。こうして、5T軌道回路の列車検知が行われる。同様に、それ以降の送信機21によって以降の軌道回路にも各周波数f4,f5,f6,f1,…のTD波が送出され、以降の軌道回路6T,7T,8T,…の列車検知も行われる。
また、例えば送信機21{3/4T}から4T軌道回路に送出された周波数f2のTD波は、直列共振回路23aに対応した直列共振回路35aの存在によって4/5T軌道回路の中間カップラ35では良く受信されるが、そのような直列共振回路を持たない6/7T軌道回路や8/9T軌道回路では受信されない。更にその先方の12/13T軌道回路のところでは、充分に減衰して、やはり受信されない。逆向きに3T軌道回路へ送出されたTD波や、その他のTD波についても同様である。
こうして、各ケーブル36に3本のケーブル26から6つの周波数のTD波が合流して受信される。そして、そのようにして受信しても、何れのTD波についても、簡便な周波数弁別によって、割り当て先の軌道回路における列車在線状態が適切に且つそれだけが確実に反映されることとなる。その結果、いずれの軌道回路の列車検知も的確に行われる。
しかも、上述したように、受信機37に接続されるケーブル36の本数は、受信側ケーブル26に比べて3分の1に減っているので、送信側ケーブル22を合わせてみても、信号機器集中室に出入りするケーブルの本数を約33%少なくすることができる。
[その他]
なお、上記の実施例では、ケーブル36に纏められるケーブル26が3本であったが、これに限られるものでなく、2本でも4本以上でも良い。ケーブル36によってケーブル26の接続本数が異なっていても良い。
また、列車検知用信号波として用いられる周波数の種類は、ケーブル26の接続本数の2倍あれば足りるが、それより多くても良い。
さらに、上記の実施例のように受信機27を受信機37に改造するのは、本発明の実施に必須なことではない。例えば、ケーブル36にて伝送されて来た周波数の異なる6つのTD波を適宜フィルタ等で2つずつ3組に分波してから3台の受信機27に受信させれば、既存の受信機27で間に合わせることもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明の列車検知システムにあっては、受信側のケーブルを接続して弁別可能な信号が信号機器集中室の前で合流するようにしたことにより、信号伝送ケーブルの少ない列車検知システムを実現することができた。また、ケーブル接続箇所選定や信号周波数割当に関する簡単な条件を課して、合流する列車検知用信号波が弁別可能なものに限定されるようにもしたことにより、信号伝送ケーブルの少ない列車検知システムを容易に実現することができた。さらに、受信側結合部について局所的な一寸した改造を施して、レールを介する不所望な列車検知用信号波の合流が確実に阻止されるようにもしたことにより、信号伝送ケーブルが少なくなっても的確に動作する列車検知システムを容易に実現することができた。
本発明の列車検知システムの一実施例について、複数区間に亘る概要構成図である。 その一区間についての詳細な回路図である。 従来の列車検知システムについての概要構成図である。 その一区間についての詳細な回路図である。
符号の説明
21 送信機(列車検知用交流信号の送出装置)
22 ケーブル(列車検知信号送信側の信号伝送ケーブル)
23 カップラ(送信コイル、列車検知信号送信側のトランス結合部)
23a 直列共振回路(バンドパスフィルタ)
24 レール(無絶縁軌道回路)
25 カップラ(受信コイル、列車検知信号受信側のトランス結合部)
25a コンデンサ(直流カット、ハイパスフィルタ)
26 ケーブル(列車検知信号受信側の信号伝送ケーブル)
27 受信機(列車検知用交流信号の受信装置)
35 カップラ(受信コイル、列車検知信号受信側のトランス結合部)
35a 直列共振回路(第1バンドパスフィルタ)
35b 直列共振回路(第2バンドパスフィルタ)
36 ケーブル(列車検知信号受信側の信号伝送ケーブルの合流部分)
37 受信機(列車検知用交流信号の受信装置)

Claims (1)

  1. 無絶縁軌道回路のレールに沿って送信側結合部と受信側結合部とが交互に設置された列車検知システムにおいて、前記受信側結合部の複数のものから出たケーブル同士が接続されて受信機に向かうようにし、前記受信側結合部のうちケーブル同士の接続されているものの間に前記送信側結合部が複数個おかれており、それらに対して周波数弁別可能な別の列車検知用信号波が送られるようにし、前記受信側結合部には隣の前記送信側結合部に対応したバンドパスフィルタを具えさせて隣の前記送信側結合部の送出する列車検知用信号波は通過させるが他の周波数の信号は通過させないようにし、前記受信機には前記受信側結合部のうちケーブル接続先のものの通過させる列車検知用信号波について全周波数を弁別受信させることにより、列車検知用信号波の周波数弁別が受信ケーブル接続点の前後で重複して行われるようになっていることを特徴とする列車検知システム。
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