JP4346061B2 - 遊技機の基板ボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の基板ボックスに関するもので、例えば、パチンコ機、スロットマシン等の制御基板ボックスに適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチンコ機等の遊技機には、遊技機を制御するための制御基板が設けられる。制御基板は、通常、不正にROMが書き換えられたり、交換されたりするのを防止するために基板ボックスに収納して封鎖される。
例えば図11に示すように、従来の基板ボックス1は、保持ケース2と蓋体3との間に制御基板4が収納される。保持ケース2および蓋体3の外周端には、互いに向き合う位置に封鎖部2A、3Aが設けられる。これらの封鎖部2Aと3Aとを突き合わせ、所定のネジ孔にワンウェイネジ5を締め付ける。ワンウェイネジ5を一旦締め付けると、緩み方向にネジが戻らないため、封鎖部2A、3Aがロックされ、基板ボックス1内に制御基板4が封鎖されることになる。
【0003】
このような封鎖構造をもつ基板ボックスとしては、例えば、緩み方向に回転不能な構造のワンウェイビスを用いるもの(特開平11−76560号公報:段落0019)、ベース体と蓋体とを取り外し不能に封鎖するネジを用いるもの(特開2001−204941号公報:段落0019)等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の遊技機の基板ボックスによると、封鎖部2A、3Aをロックする場合、ネジの締め付けが面倒で作業時間が長くなりやすい。また、作業者の締め付けの程度(ねじ込み回数)にバラツキが生じると、封鎖部のロックが外れる場合が生じうる。
これに対し、ワンウェイネジに代えて、リベットにより封鎖部をロックするものも知られるが(特開2000−61114号公報:段落0015参照)、リベットをかしめるのにリベッタ等の特殊な道具が必要で、作業の準備が煩雑になる。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、基板ボックスの封鎖部を極めて簡単な操作で、かつ確実にロックすることを可能にした遊技機の基板ボックスを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明(第1発明)の遊技機の基板ボックスは、次のような構成を備えることとした。すなわち、
保持ケースと蓋体との間に基板を収納するとともに、前記保持ケースおよび前記蓋体の封鎖部を突き合わせてロックすることで前記基板を封鎖する基板ボックスにおいて、
前記保持ケースおよび前記蓋体の端部に設けられ、互いに向き合う一対の封鎖片と、
前記封鎖片の一方に設けられる固定部材と、
前記封鎖片の他方に設けられ、前記固定部材に係止される可動部材とを備え、
前記封鎖片の所定位置には、前記可動部材を前記固定部材側に加圧することが可能なガイド孔を設ける構成とした。
【0006】
本発明(第1発明)によると、保持ケースに蓋体を閉じる場合、これらの封鎖片が互いに向き合った状態に保たれる。次いで、ガイド孔にドライバ等の先端を押し込むと、可動部材が固定部材側に移動し、固定部材に係止される。これにより、保持ケースおよび蓋体の封鎖片が一体になって外れなくなり、基板ボックスの封鎖部がロックされることになる。すなわち、本発明(第1発明)の基板ボックスによれば、ドライバ等の工具による一回の加圧操作だけで簡単に封鎖部のロックを行うことができる。
なお、前記ガイド孔の形状は、特に限定されず、円形、多角形の他、スリット状であってもよい。また、一定間隔を保って設けられる部品同士の間の隙間をガイド孔として利用することも可能である。
【0007】
前記可動部材は、ガイド孔からの加圧によって固定部材側に移動可能な機構を備えるものであればよく、例えば、回動部材、スライド部材等を採用することができる。これらの可動部材のうち、特に、回動部材を採用することが望ましい。回動部材によれば、封鎖部の構造をシンプルに形成することができ、しかも、加圧によって可動部材を容易に移動することができるからである。
このような理由により、本発明の遊技機の基板ボックスは、前記可動部材が回動部材である構成にするとよい(第2発明)。
【0008】
制御基板のROM等を検査する場合には、封鎖部のロックを解除し、基板ボックスを開封することが必要になる。この場合、封鎖片を保持ケースおよび蓋体の根元部で切断し、封鎖部のロックを解除する方法が考えられる。
しかしながら、このように封鎖片を根元部で切断する場合、作業が煩雑になりやすく、また、基板ボックスに変形や割れ等が生じやすくなる。
そこで、本発明の遊技機の基板ボックスは、前記封鎖片に、前記固定部材または前記可動部材の根元部の周囲に開口するロック解除窓を設ける構成にするとよい(第3発明)。
【0009】
本発明(第3発明)によれば、ROM検査等により基板ボックスを開封する場合、ロック解除窓に刃物等の先端を挿入し、固定部材または可動部材に押し当て根元部を切断する。これにより、封鎖部のロックを簡単な作業で解除することができ、基板ボックスの開封作業を快適に行うことができる。
封鎖部がロックされているか否かをチェックするためには、通常は、ロック解除窓から可動部材または固定部材の根元部の状態を見ることで足りる。すなわち、根元部が切断されているか否かの状態を確認することにより、封鎖部のロックが解除されているか否かを知ることができる。
【0010】
可動部材または固定部材の根元部の状態を見る場合、ロック解除窓から見える範囲が少ないためにロック状態を瞬時に判別できないことも想定される。特に、不正に基板ボックスが開封されたかどうかをチェックするためには、封鎖部のロック状態を迅速に知ることが重要である。
そこで、本発明の遊技機の基板ボックスは、前記ロック解除窓に目隠し板を設ける構成にするとよい(第4発明)。
【0011】
本発明(第4発明)によれば、封鎖部のロックを解除する場合、常に目隠し板を取り外すことが必要になる。すなわち、目隠し板を外さなければ、ロック解除窓を通して可動部材または固定部材の根元部を切断することができない。これにより、目隠し板が外されているか否かを見ることで封鎖部のロック状態を一瞥して確認することができ、不正行為により基板ボックスが開放されたかどうかを簡単に知ることが可能になる。
また、本発明(第4発明)の目隠し板は、ロック解除窓から封鎖部に異物が入り込むのを防止する役割も果たす。
【0012】
本発明による基板ボックスの製法としては、例えば、プラスチック材料でボックス本体と封鎖部とを一体成形することが望ましい。このような製法によれば、ボックス本体と封鎖部とが同種のプラスチック材料を用いることができ、遊技機の解体後に基板ボックスを容易にリサイクルすることができるためである。また、封鎖部の切断片についても、ネジやリベットの金属材料を含まないため、プラスチック廃材として分別回収しやすく、リサイクルが容易になる。
なお、本発明による基板ボックスの他の製法としては、ボックス本体と封鎖部とを別に製造して後で合体させる方法でもよい。
【0013】
基板ボックスを製造するためのプラスチック材料としては、例えばポリカーボネートが使用される。
プラスチック材料の色彩は、特に限定されないが、望ましくは透明または半透明の材料を用いるのが望ましい。基板ボックスの外側から内部を視認しやすく、ROM等の異常を発見しやすいためである。
【0014】
また、本発明による遊技機は、前記本発明(第1〜4発明)の基板ボックスを備えることを特徴としている。
本発明の遊技機によれば、基板ボックスの封鎖部をドライバ等の道具で簡単にロックすることができる。このため、工場等で遊技機に基板ボックスをセットする作業が簡単になる。また、ホール設置後にROM等の検査があっても、基板ボックスの開封および封鎖の作業を簡単かつ迅速に行うことが可能になる。
なお、遊技機の種類は特に限定されず、パチンコ機、スロットマシン、アレンジボール機、雀球機等の各種遊技機に本発明を適用することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明を適用したパチンコ機を背後から見た斜視図である。図2に示すように、パチンコ機100は、外枠101内に遊技盤ユニット106が収納される。パチンコ機100の正面側に遊技盤ユニット106の遊技盤が配置される。遊技盤には、玉案内レール、各種入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカー装置、ゲート口、風車器、誘導釘等が設けられている。外枠101の前面には、扉102がヒンジ102aで回動可能に取り付けられている。発射ハンドル装置103を操作することにより、遊技者が遊技盤に玉を送る。
パチンコ機100の背面側には、玉タンク105、電源装置107、玉払出装置108等が設けられている。そして、遊技盤ユニット106の背面にパチンコ機100の遊技状態を制御する制御基板が取り付けられる。
【0016】
制御基板は、遊技機全体を制御する主基板と、副基板(表示制御基板、音制御基板、ランプ制御基板、払出制御基板、発射制御基板等)とからなり、これらの基板の一部は個別に基板ボックスに収納されている。本実施形態では、これらの基板ボックスのうち、主基板用の基板ボックス10に本発明を適用した例について説明する。なお、必要に応じて副基板の基板ボックスにも本発明を適用することができることはもちろんである。
【0017】
図1に示すように、基板ボックス10は、保持ケース12と蓋体13とからなる。基板ボックス10の下端部にヒンジ部15が設けられ、このヒンジ部15により保持ケース12の開口部に蓋体13が開閉可能に取り付けられる。図1の状態から図1矢印方向に蓋体13を回動すると、保持ケース12内に制御基板14が現れる。
【0018】
主基板ボックス10の図1左右両端部には一対の封鎖部10A、10Aが形成されている。主基板ボックス10に主基板14を格納した後、これらの封鎖部10Aを所定の操作によってロックすることで、主基板ボックス10に制御基板14が封鎖状態に保たれる。
【0019】
次に、封鎖部10Aの構成について説明する。
図3および図4には、封鎖部10Aを分解した状態を示した。図3(A)および(B)は保持ケース12の封鎖片12Aの断面図および底面図、図4(A)および(B)は蓋体13の封鎖片13Aの断面図および底面図を示している。
図3(A)に示すように、保持ケース12の側面に封鎖片12Aが形成されている。封鎖片12Aは、縦板15と横板16とからなる。縦板15が保持ケース12の側面に対しほぼ垂直に延び、さらにその先端に横板16が保持ケース12の側面に対しほぼ平行に延びている。
【0020】
封鎖片12Aには、雄部材17(固定部材)が形成される。雄部材17は、横板16の内側にほぼ垂直に延びている。雄部材17の先端部には、後述する雌部材25を係止するための係止部18が設けられる。係止部18の先端は、楔形の傾斜面18aになっている。
【0021】
横板16にはロック解除窓H3が設けられる。ロック解除窓H3は、雄部材17の根元部を囲むように横板16に貫通している。図3(B)に示すように、下方から横板16を見ると、ロック解除窓H3が雄部材17の根元部の周囲にコ字形に開口する。
【0022】
一方、図4(A)に示すように、蓋体13の側面には、封鎖片13Aが形成される。封鎖片13Aは、封鎖片12Aよりもサイズの大きい縦板21と横板22を有している。保持ケース12に蓋体13を閉じると、封鎖片12Aの外側に封鎖片13Aが嵌合し、蓋体13の先端部13aが封鎖片12Aに当たって止まる(図6参照)。
【0023】
封鎖片13Aには、軸受け23に支軸24が取り付けられている。そして、この支軸24には雌部材25(可動部材)が回動可能に取り付けられる。図4(A)の状態では、雌部材25が図4矢印方向に回動する。
【0024】
図5に示すように、雌部材25は、縦枠31、31および横枠32を有している。これらの枠の間に雄部材17に嵌合可能な係止孔H2が形成される。
係止孔H2には傾斜面25aが形成される。雄部材17に雌部材25を嵌合させるとき、傾斜面18aと傾斜面25aとが互いにスライドし合い、雌部材25が雄部材17に嵌合しやすくなる。
縦枠31、31の上端部にはストッパ33および34が延びている。ストッパ33および34は、雌部材25が回動するとき、封鎖片12Aまたは13Aの壁面に当たって雌部材25の回動位置を規制する役割を果たす。
【0025】
封鎖片13Aの縦板21にはガイド孔H1が設けられる(図4(A)参照)。ガイド孔H1は、雌部材25の縦枠31、31にそれぞれ重なり合う位置に並設されている。すなわち、ガイド孔H1から縦枠31、31を加圧することにより雌部材25を回動させることが可能になっている。
【0026】
図4(B)に示すように、封鎖片13Aの横板22にはロック解除窓H4が設けられる。ロック解除窓H4は、保持ケース12に蓋体13を閉じたとき、封鎖片12Aのロック解除窓H3に重なる。
ロック解除窓H4の外側には目隠し板26が設けられる。目隠し板26は、支持部26aにより封鎖片13Aの壁面に固定される。ロック解除窓H4を開放するときには、支持部26aを切断して目隠し板26を外す。
【0027】
封鎖部10Aをロックする場合、図6に示すように、まず、保持ケース12に蓋体13を閉じ、封鎖片12Aと13Aとを突き合わせる。次に、ガイド孔H1にドライバ等の先端を押し込み、図6矢印に示すように、雌部材25を雄部材17側に回動させる。すると、図7に示すように、雄部材17に雌部材25の係止孔H2が弾性嵌合し、係止部18に係止される。この結果、封鎖片12Aと13Aとが外れない状態になって封鎖部10Aがロックされることになる。
【0028】
このように第1実施形態によれば、基板ボックスの封鎖部10Aをドライバ等の道具を用いて一回の作業工程で極めて簡単にロックすることができる。これにより、遊技機への基板ボックス10の組み付けが簡単になり、作業者の負担を軽減することができる。また、雄部材17に雌部材25が一旦係止されると、係止部18の返しによって外れることはなく、封鎖の信頼性も十分に確保することができる。
【0029】
封鎖部10のロックを解除する場合は、まず、封鎖片13Aから目隠し板26を取り外す。このとき、図8に示すように、ロック解除窓H3、H4に雄部材17の根元部が現れる。次いで、ロック解除窓H3、H4を通して雄部材17の根元部を切断すると、封鎖片12Aと13Aとが外れる状態になり、封鎖部10のロックが解除されることになる。
雄部材17の根元部を切断する方法については、例えば、カッターやニッパ等で根元部を直接切断するとよい。また、ドライバ等の先端で雄部材17の根元部を折って封鎖片13Aから分離することもできる。
このように第1実施形態によれば、封鎖部のロック解除も、簡単な操作で迅速に行うことができる。
【0030】
なお、目隠し板26は、封鎖部10Aのロックを解除するとき以外は常に封鎖片13Aに保持しておく。すなわち、封鎖部10Aを一旦ロックした後に解除するときだけ目隠し板26を外し、それ以外の場合は目隠し板26をロック解除窓H4に保持しておく。これにより、目隠し板26を見るだけで封鎖部10Aのロックが解除されているか否かを瞬時に把握することが可能になる。
【0031】
ここで、図1に示すように、本実施形態では、基板ボックス10の左右両側のの封鎖部10Aに雄部材17および雌部材25を複数(4個)並設する構成とした。これにともないガイド孔H1、ロック解除窓H3、H4および目隠し板26も対応する数だけ形成している。つまり、封鎖片12Aおよび13Aには、図1で上下方向に第1〜第4のロック機構が設けられている。
例えば、パチンコ機100の工場出荷時に第1のロック機構により基板ボックス10を封鎖する。このとき、第2〜4番目のロック機構はロックしない。遊技機がホールに設置された後にROMの検査等のため基板ボックス10を開ける場合には、第1番目のロック機構を解除する。再度、基板ボックス10を閉じる場合には、第2番目のロック機構により基板ボックス10を封鎖する。同様に、再度、基板ボックス10を開ける場合には第3、第4番目のロック機構を用いて基板ボックス10を封鎖する。
【0032】
このように封鎖部10Aに複数のロック機構を並設することで、基板ボックス10をロック機構の数だけ開放し、かつ、封鎖状態に戻すことが可能になる。
なお、ロック機構が複数ある場合、各ロック機構を使用する順序は、特に限定されない。図1で上から下へ順番にロック機構を用いても良いし、また、逆であってもよい。
【0033】
また、第1実施形態の基板ボックス10によれば、解体後のリサイクルにも適する。すなわち、従来例による基板ボックスの封鎖部の構成では、ネジやリベットに既製の金属製品を使用することが多くなる。このため、プラスチック製の基板ボックスをリサイクルのため回収する際に金属製のネジやリベットを分別することが困難であった。これに対し、基板ボックス10の構成では、封鎖片12A、13A、雄部材17(固定部材)、雌部材25(可動部材)等の封鎖部の各部をプラスチック材料により比較的簡単に製造することができる。これにより、基板ボックス10のプラスチック材料のリサイクルを簡単に行うことができるという効果がある。
【0034】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下に述べる他の実施形態において、前記第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0035】
本発明の第2実施形態を図9に示す。
第2実施形態の封鎖部10Bは、可動部材として雄部材33を採用したものである。軸受け31および支軸32によって雄部材33が封鎖片13Aに回動可能に取り付けられる。雄部材33は、ほぼ直角に屈曲する軸部34を有しており、軸部34の先端に係止部35が形成される。
一方、封鎖片12Aの横板36には、雄部材33に嵌合可能な係止孔H5が設けられる。係止孔H5の開口部には、係止部35が係止孔H5にスムーズに嵌合するように傾斜面36aが形成されている。
【0036】
封鎖部10Bをロックする場合、図9に示すように、ガイド孔H1にドライバ等の先端を押し込み、雄部材33をを加圧すると、雄部材33が図9矢印に示すように回動し、係止部35が係止孔H5に弾性嵌合する。これにより、封鎖片12Aと13Aとが外れない状態になり、封鎖部10Bがロックされる。
封鎖部10Bのロックを解除する場合は係止部35を切除し、係止孔H5から雄部材33を開放する。すると、封鎖片12Aと13Aとが分離可能になって封鎖部10Bのロックが解除される。
【0037】
第2実施形態によれば、雄部材33の係止部35が係止片12Aの外側に現れるため、封鎖部10Bのロック状態を係止部35を見ることで知ることができ、目隠し板の取付工程を省略することができる。
【0038】
本発明の第3実施形態を図10に示す。
第3実施形態の封鎖部10Cは、回動式の可動部材に代えて、スライド式の可動部材を採用したものである。図10に示すように、封鎖片12Aに雌部材41、41が所定間隔を保って設けられる。雌部材41、41の所定位置には係止孔H6が形成される。
封鎖片13Aには、軸受け42、42が設けられる。軸受け42、42のスライド溝には、支軸44、44によってスライドバー43が取り付けられる。そして、スライドバー43のほぼ中間部に雄部材45がほぼ垂直に延び、その先端に係止部46が形成されている。
【0039】
封鎖部10Cをロックする場合、ガイド孔H1にドライバ等の先端を挿入し、スライドバー43を押し込む。すると、雄部材45がスライドバー43とともに雌部材41側に移動する。そして、雄部材45の係止部46が雌部材41、41の間の隙間に弾性嵌合し、係止孔H6に係止される。
一方、封鎖部10Cのロックを解除する場合には、ロック解除窓H7を通して雄部材45を切断する。
このように第3実施形態によれば、ガイド孔H1および雄部材45が同軸上に配置されるため、雌部材41、41に雄部材45を嵌合させやすく、封鎖部10Cのロックの作業がより簡単になる。
【0040】
本発明の第1〜3実施形態を説明したが、本発明の実施の形態はこれらの限られることなく、種々の変更が可能である。雄部材または雌部材の形状は、必要に応じて変更してもよい。また、封鎖部の位置や数についても、前記第1〜3実施形態の構成に限られることなく、例えば、基板ボックスの四隅部に封鎖部を設けたり、ヒンジ部と反対側に1カ所のみ封鎖部を設けてもよい。さらに、目隠し板については、必要に応じて省略することもできる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊技機の基板ボックスによれば、次のような優れた効果を奏する。
(a) 基板ボックスの封鎖部を簡単かつ迅速にロックすることができる。
(b) 基板ボックスの封鎖部にネジやリベット等を使用しないため、解体後の材料分別を行いやすい。
(c) プラスチック材料を再利用しやすく、資源の有効利用に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による基板ボックスを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるパチンコ機の後方斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態による基板ボックスの封鎖部を示すもので、(A)は保持ケース側の封鎖片を示す断面図、(B)はその部分底面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による基板ボックスの封鎖部を示すもので、(A)は蓋体側の封鎖片を示す断面図、(B)はその部分底面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による封鎖部の雌部材(可動部材)を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態による封鎖部のロック前の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態による封鎖部のロック後の状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態による封鎖部のロック解除窓を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態による基板ボックスの封鎖部を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態による基板ボックスの封鎖部を示す断面図である。
【図11】従来例による基板ボックスを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 基板ボックス
10A 封鎖部
12 保持ケース
13 蓋体
12A、13A 封鎖片
17 雄部材(固定部材)
18 係止部
25 雌部材(可動部材)
26 目隠し板
H1 ガイド孔
H2 係止孔
H3、H4 ロック解除窓
Claims (1)
- 保持ケース12の開口部側に蓋体13がヒンジ部により開閉可能に取付保持されて、前記保持ケース12と前記蓋体13との間に遊技機を制御する制御基板14が収納されるとともに、前記保持ケース12と前記蓋体13との両端部に形成された封鎖部10Aが解除可能にロックされることで前記制御基板14を封鎖する基板ボックス10において、
前記基板ボックス10は、
前記保持ケース12の側面に、縦板15と横板16とをほぼ直角形状に連接した封鎖片12Aが一体に形成される一方、前記蓋体13の側面に、縦板21と横板22とをほぼ直角形状に連接した封鎖片13Aが一体に形成されており、
前記封鎖部10Aは、
前記封鎖片12Aの前記横板16の内側に一体形成されて前記縦板15と平行な向きに突出された雄部材17と、
該雄部材17の隣接位置に前記横板16を貫通して開口されて前記横板16の外側から切断具を挿入可能とするロック解除窓H3と、
前記封鎖片13Aの前記縦板21の内側に回動可能に支持されて前記雄部材17と係合ロックされる雌部材25と、
前記封鎖片13Aの前記縦板21を貫通して開口されて前記縦板21の外側からロック操作用の道具を挿入可能とするガイド孔Hlと、
前記封鎖片13Aの前記横板22を貫通して開口されたロック解除窓H4と、
前記封鎖片13Aの前記横板22の外側に配置されて前記ロック解除窓H4を覆蓋し、ロック解除時には切除されてロック解除窓H4を開口する目隠し板26と、
を有するとともに、
前記封鎖片12Aの前記雄部材17に、先端に傾斜面18aを有する突起状の係止部18が形成される一方、前記封鎖片13Aの前記雌部材25に、前記雄部材17の前記係止部18を貫通して係合し得る係止孔H2が形成され、
前記封鎖部10Aのロック時には、前記封鎖片13Aのガイド孔Hlから挿入した前記道具の押し込み操作により、前記雌部材25を前記雄部材17に向けて回動変位させて前記係止孔H2を前記係止部18に貫通係合し、
前記封鎖部10Aのロック解除時には、前記目隠し板26を切除して開口された前記封鎖片13A側のロック解除窓H4から前記封鎖片12A側の前記ロック解除窓H3に挿入された切断具により、前記雄部材17を切断して前記雌部材25との係合を解除するように構成したことを特徴とする遊技機の基板ボックス。
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