JP4344840B2 - 排水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば他の排水機器や、遠隔操作式排水栓装置の操作部等の他の部材との接続を行う接続部を設けた排水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、洗面台や浴槽、また浴室に用いられる防水パン等の排水機器には、使用によって生じた排水を処理するため排水装置が取付られている。
洗面台に用いられる排水装置の場合、取付部を有した排水栓本体の下端に排水路開口部とねじ部を備え、該排水栓と螺合するねじ部及びねじ部の回転軸に配置したレリースワイヤ(レリーズ)を備えた固定部材とで、接続筒と排水筒を備えた排水管を挟持するようにして取付を行い、洗面台からの排水を処理している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、上記従来例のように、排水装置には、他の排水装置などその他の部材が接続される場合が多々ある。例えば、上記特許文献1に示した排水装置の場合、排水口の開閉を行う蓋部材の操作を伝達する操作伝達部材としてレリースワイヤ(レリーズ)が接続されている。
【0004】
また、他の従来例として浴室の排水を行う排水装置において、その内部に封水部と呼ばれる、通水路中に排水を溜める部分を設けて、下水等からの臭気や害虫類等の逆流を防止するトラップと呼ばれる機能を付加しているが、この排水装置の封水部を連通するようにして接続部を設け、該接続部に他の排水装置を接続することで、トラップ機能を備えない排水装置にトラップ機能を付加することができる(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
上記のような排水装置において、排水の排出口が側面方向に設けられていれば、排水装置は、排出口に接続される排水配管に、排出口が向かうようにして取り付けられる。
このため、排水装置の側面方向に接続部を設けていると、排出口が向く方向によって接続部が向く方向も限定されてしまう。接続部が向く方向が、排水装置に接続される部材が配置されている方向であれば特に何らの問題もないが、実際には施工の現場によって接続部に接続される部材が配置される方向はまちまちであり、1方向にしか接続部が設けられていない排水装置で全ての施工現場に対応させることは殆ど不可能である。
【0006】
上記のような問題に対して、特許文献1に示した従来例においては、接続部に接続される部材である操作伝達部材としてのレリースワイヤの接続する方向を、排水装置の側面ではなく底面に配置したことで、この方向性の問題を解決している。
【0007】
また、接続部を横方向に複数設ける排水装置の場合、接続部に接続される部材であるレリースワイヤがどの方向に配置されても対応できるように構成されている排水装置も考案されている(例えば、特許文献3)。
また、排出口を横方向に複数設け、レリースワイヤの方向に合わせて排出口の方向を選択できるようにして、接続部に接続される部材であるレリースワイヤがどの方向に配置されても対応できるように構成されている排水装置も考案されている(例えば、特許文献4)。
上記の各方法は、いずれも操作部からの操作を蓋部材に伝達する操作伝達部材であるレリースワイヤの接続部について記載されているが、これらの方法を、特許文献2に示した、トラップ機能を有する排水装置の接続部において転用することは極めて容易である。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−224858
【特許文献2】
特開2000−80695
【特許文献3】
実用新案平6−49570
【特許文献4】
特開2000−160622
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示した、接続部を排水装置の底面に配置する方法では、排水装置をキャビネット内に配置した場合、レリースワイヤが下方に突出して全高を高くしてしまい、その分キャビネットの収納空間を狭くしてしまう。また、この排水装置を浴槽等に利用する場合、排水装置の全高を高くしてしまうため、近年の、床下の配管空間を縦方向にできる限り狭くして、その分生活空間を縦方向に広くしようとする低床配管の概念にそぐわないものとなってしまう。
また、特許文献3に示した接続部を複数設ける方法や、特許文献4に示した排出口を複数設ける方法においては、使用しない接続部や排水口を閉塞しなければ成らないため、これらを閉塞するキャップ部材が必要となる。しかしながら、このキャップ部材を使用することは、部材点数が増して商品の価格が上昇するのみならず、施工時においてキャップ部材を取り付ける手間が増加し、またキャップ部材の施工が確実でなければ閉塞した箇所から漏水が生じる場合があるなどの問題があった。また、例えば接続部が排出口に対して90度毎に配置されていた場合に、接続部に接続される部材が、接続部同士の中間である、排水口に対して135度の方向から配置されていると十分な対応ができなくなる場合がある。上記した例では接続部を90度毎に配置しているが、この角度を細かくしても同様の問題は発生し得るし、また角度が細かくなれば接続部の数が増え、その分キャップ部材で閉塞しなければ成らない箇所が増え、商品価格や施工の手間が増大し、他方施工の確実性は低下する。
本発明は上記問題点に鑑み考案されたものであって、側面に排出口と接続部を設けた排水装置において生じる、接続時の排出口と接続部との方向性の問題を解決できる排水装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の排水装置は、排水機器の取付孔に取り付けられると共に、他の部材と接続する接続部を備えた排水装置であって、内部に排水口(2)を形成すると共に、その下部にねじ部を設けた円筒部(4)、該円筒部(4)の上端外周方向に設けられ施工時にその下面が取付孔の上面周縁に当接するフランジ部(5)、から成るフランジ部材(1)と、有底筒状にしてその開口周縁の外周方向に当接面部(7)を備えた下ケーシング部(8)、下ケーシング部(8)側面に設けられた、他の部材との接続を行う接続部(9)、及び下ケーシング部(8)底面の中央より鉛直上方に突出した、円筒部(4)に設けられたねじ部と螺合するねじ部をその上部に有した筒部(12)と、排水口(2)と連通する、該筒部(12)内に形成される通水路(11)と、該筒部(12)側面に設けられた、排水口(2)から排水を排出する開口部(13)を有する挟持部材(6)と、上下に開口した円筒状であって、上方の開口はフランジ部材(1)の円筒部(4)を挿通すると共にその開口周縁が取付孔の下面周縁に水密的に当接され、下方の開口は挟持部材(6)の筒部(12)を挿通すると共にその開口周縁が当接面部(7)に水密的に当接された状態で、フランジ部(5)と挟持部材(6)に挟持される上ケーシング部(16)、及び該上ケーシング部(16)の側面に設けた、側面に開口部(13)からの排水を排出する排出口(17)を備えてなり、フランジ部材(1)及び挟持部材(6)に対して、円筒部(4)を中心に自在に回転した状態で取り付けることができる被挟持部材(15)と、から構成されたことを特徴とする排水装置である。
なお、ここで言う「接続部(9)に接続する」とは、文字通り他の部材を接着等の方法で取り付ける場合以外の、例えば接続部(9)の内部を挿通してレリースワイヤ(20)を配する場合など、他の部材に機能を果たさせるため、接続部(9)を利用する全ての場合を示す表現である。
【0011】
請求項2に記載の排水装置は、上記排水装置において、筒部(12)上端に、被挟持部材(15)の上ケーシング部(16)の上方開口の内周面に当接する、円筒状の立上部(14)を設けたことを特徴とする、段落0010に記載の排水装置である。
【0012】
請求項3に記載の排水装置は、上記排水装置において、開口部(13)を、筒部(12)側面に、筒部(12)の周縁に沿って、複数箇所設けたことを特徴とする、段落0010に記載の排水装置である。
【0013】
請求項4に記載の排水装置は、上記排水装置において、開口部(13)の幅と、開口部(13)同士の間の幅とを等しくすると共に、開口部(13)の幅を排出口(17)の水平方向の内径の半分以下とし、且つ開口部(13)の幅が、排出口(17)の水平方向の内径の幅を偶数で割った幅にほぼ等しいことを特徴とする、段落0012に記載の排水装置である。
【0014】
請求項5に記載の排水装置は、上記排水装置において、筒部(12)の開口部(13)下端を、下ケーシング部(8)の底面よりも上方に設け、更に接続部(9)を、筒部(12)に、筒部(12)の開口部(13)下端よりも下方の位置に成るように設け、排水装置の排水口(2)に、略筒状にしてその上端が排水口(2)に水密的に取り付けられ、その下端が筒部(12)内の開口部(13)下端よりも下方に配置される防臭筒部材(18)を取りつけて、排水装置にトラップ機能を付加したことを特徴とする、段落0010乃至段落0013のいずれか一つに記載の排水装置である。
【0015】
請求項6に記載の排水装置は、上記排水装置において、排水口(2)に、上下に昇降することで排水口(2)を開閉する蓋部材(19)を配置すると共に、該蓋部材(19)の昇降動作を、上記接続部(9)を挿通した操作伝達部材によって操作することを特徴とする、段落0010乃至段落0013のいずれか一つに記載の排水装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。図1乃至図4に示した本発明の第一実施例は、本発明を、浴室等に用いられる防水パン等の排水機器に設けられた取付孔に取り付けられる排水トラップに採用したものであり、以下に記載した挟持部材(6)、被挟持部材(15)、フランジ部材(1)、防臭筒部材(18)等の各部材より構成されて成る。
フランジ部材(1)は、内部に排水口(2)を形成した円筒部(4)と、該円筒部(4)の下部の外周側面に設けたねじ部としての雄ねじ部(3)と、該円筒部(4)の上端外周方向に設けられ、施工時にその下面が取付孔の上面周縁に当接するフランジ部(5)と、から構成される。
挟持部材(6)は、有底円筒状にしてその開口周縁の外周方向に当接面部(7)を備えた下ケーシング部(8)と、下ケーシング部(8)の底面から下端が突出した状態となっている、有底筒状の筒部(12)と、筒部(12)の内部に形成される、排水口(2)からの排水が流入する通水路(11)と、筒部(12)の上端内周面に設けられた、フランジ部材(1)の雄ねじ部(3)と螺合するねじ部としての雌ねじ部(10)と、該筒部(12)の側面であって、下ケーシング部(8)の底面よりも高い位置に下端が形成され、通水路(11)の排水が流れ出る開口部(13)と、筒部(12)の、下ケーシング部(8)よりも突出している位置、従って開口部(13)の下端よりも低い位置の側面に設けられ、筒部(12)内に連通された、排水エルボ(E)との接続を行う接続部(9)と、筒部(12)上端に設けた後述する被挟持部材(15)の上方の開口の内周面に当接する立上部(14)より構成されて成る。また、上記開口部(13)は、筒部(12)側面に、排出口(17)の水平方向の内径の半分以下の幅で、筒部(12)の周縁に沿って偶数箇所、具体的には10箇所設け、更に開口部(13)の幅と、開口部(13)同士の壁の幅とが等しく成るように形成されて成る。
被挟持部材(15)は、上下に開口した円筒状の上ケーシング部(16)と、該上ケーシング部(16)の側面に設けた、挟持部材(6)の開口部(13)から流出した排水が排出される排出口(17)から構成されて成り、更に、上方の開口はフランジ部(5)の下方に位置するように多少内周面側に、周面に沿って突出した部分を設け、また、下方の開口は挟持部材(6)の当接面部(7)に当接するように多少外周面側に、周面に沿って突出した部分を設けると共に、上方の開口は取付孔の下面と、下方の開口は当接面部(7)と、それぞれ水密的に当接するようにゴム等の柔軟な素材から成る断面U字状のパッキング(U)を配置されて成る。また上記排出口(17)は、施工時に、下水配管に接続される排水配管に接続される。
上記構成において、被挟持部材(15)の上下の開口、取付孔の下面、及び当接面は、雄ねじ部(3)及び雌ねじ部(10)の回転軸に対して垂直な平面で構成されており、このため、被挟持部材(15)は、挟持部材(6)に対して、自在に回転した状態で配置することができる。
防臭筒部材(18)は、上下に開口した略円筒状の部材であって、上端は円筒形状の外周側に突出部を備え、該突出部の下面がフランジ部材(1)の排水口(2)に水密的且つ着脱自在に取り付けられ、下端側は筒部(12)内に配置されてなる。
排水エルボ(E)は浴槽からの排水を排水トラップに排出するための部材であって、浴槽からの排水が流入する流入口(21)と、挟持部材(6)の接続部(9)に接続され、該接続部(9)を介して排水トラップの筒部(12)内に排水を排出する流出口(22)を設けて成る。
【0017】
上記のように構成された排水トラップは、以下のようにして床パン等に設けられた取付孔に取り付けられる。
まず、挟持部材(6)の接続部(9)を排水エルボ(E)に、また被挟持部材(15)の排出口(17)を排水配管に、それぞれ接続する。
次に、挟持部材(6)の当接面部(7)をパッキング(U)を介し被挟持部材(15)の開口に当接させる。
更に床パン等に設けた取付孔に、フランジ部材(1)の円筒部(4)を挿通させ、フランジ部(5)の下面が取付孔の周縁上面に、パッキング(U)を介して当接させた上で、フランジ部材(1)の雄ねじ部(3)と、挟持部材(6)の雌ねじ部(10)を螺合させる。この時の螺合の方法としては、挟持部材(6)が抜け落ちない程度で、且つ挟持部材(6)と被挟持部材(15)が回転できる、仮止め程度としておく。
次に排水エルボ(E)を浴槽に、排水配管を下水側の配管にそれぞれ接続する。この時、挟持部材(6)と被挟持部材(15)はそれぞれ独立して回転可能なため、接続部(9)と排出口(17)の方向を調整して、排水エルボ(E)を浴槽に、排水配管を下水側の配管にそれぞれ接続することは極めて容易である。
その後、フランジ部材(1)を回転させ、該フランジ部材(1)の雄ねじ部(3)と挟持部材(6)の雌ねじ部(10)を、当接面部(7)及び取付孔が被挟持部材(15)の上下の開口と水密的に当接されるまで締め付ける。
更に排水口(2)から狭持部材(6)の筒部(12)内へ向けて防臭筒部材(18)を挿入させて、防臭筒部材(18)の上方の突出部をフランジ部材(1)の排水口(2)に水密的に取り付けて、排水トラップの取付が完了する。
【0018】
上記のような排水トラップにおいて、排水口(2)に排水が行われた場合、排水は防臭筒部材(18)を通じて筒部(12)の開口部(13)をオーバーフローし、更に筒部(12)の通水路(11)に流入して排出口(17)から排出され、最終的に下水配管に排出される。
また排水エルボ(E)の流入口(21)に排水が行われた場合、排水は流出口(22)を通じて筒部(12)の通水路(11)に流入し、更に筒部(12)の開口部(13)をオーバーフローして、排出口(17)から排出され、最終的に下水配管に排出される。
【0019】
また上記開口部(13)は、筒部(12)側面に、排出口(17)の半分以下の幅で、筒部(12)の周縁に沿って10箇所設けられ、更に開口部(13)の幅と、開口部(13)同士の壁の幅とが等しく成るように形成されて成る。挟持部材(6)と被挟持部材(15)の方向は、排水エルボ(E)と排水配管の方向によって定まるため、施工現場の状況よってどのような方向に設定されるかはまちまちであるが、開口部(13)を上記のように構成したため、排出口(17)を向く開口部(13)の幅の合計は、常に排出口(17)の半分の幅となり、排水トラップの排水性能を安定させることができる。
【0020】
また、上記実施例において、排水トラップ内に排水が流れる場合、排水配管内に水が流れるため、挟持部材(6)の排水配管側に水の加重がかかり、被挟持部材(15)が排水配管側に傾こうとするが、筒部(12)上端の立上部(14)と、被挟持部材(15)の内周面の当接によって、被挟持部材(15)の排水配管側への傾斜が防止され、被挟持部材(15)が傾斜することによって生じる、当接面部(7)及び取付孔と被挟持部材(15)の上下の開口との隙間から生じる漏水を防止することができる。
【0021】
次に、本発明の第二実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図5乃至図7に示した本発明の第二実施例は、本発明を、浴槽の排水口(2)を遠隔操作によって開閉する遠隔操作式排水栓装置に採用した物であり、以下に記載した、排水口(2)を開口したフランジ部材(1)、挟持部材(6)及び被挟持部材(15)から成るエルボ部材、蓋部材(19)、操作部(23)、レリースワイヤ(20)、軸受部材(24)、チューブ部材(25)等の各部材より構成されて成る。
フランジ部材(1)は、内部に排水口(2)を形成した円筒部(4)と、該円筒部(4)の下部の外周側面に設けたねじ部としての雄ねじ部(3)と、該円筒部(4)の上端外周方向に設けられ、施工時にその下面が取付孔の上面周縁に当接するフランジ部(5)と、から構成される。
挟持部材(6)は、有底円筒状にしてその開口周縁の外周方向に当接面部(7)を備えた下ケーシング部(8)と、下ケーシング部(8)の底面から鉛直上方に垂立した筒部(12)と、筒部(12)の内部に形成される、排水口(2)からの排水が流入する通水路(11)と、筒部(12)の上端内周面に設けられた、フランジ部材(1)の雄ねじ部(3)と螺合するねじ部としての雌ねじ部(10)と、該筒部(12)の側面に設けられた、通水路(11)の排水が流れ出る開口部(13)と、下ケーシング部(8)の側面を貫通して、筒部(12)の側面に連通された、後述するチューブ部材(25)との接続を行う接続部(9)、より構成されて成る。また上記開口部(13)は、筒部(12)側面に、排出口(17)の水平方向の内径の半分以下の幅で、筒部(12)の側面に、筒部(12)の周縁に沿って偶数箇所、具体的には6箇所設け、更に開口部(13)の幅と、開口部(13)同士の壁の幅とが等しく成るように形成されて成る。
被挟持部材(15)は、上下に開口した円筒状の上ケーシング部(16)と、該上ケーシング部(16)の側面に設けた、挟持部材(6)の開口部(13)から流出した排水が排出される排出口(17)から構成されて成り、更に、上方の開口はフランジ部(5)の下方に位置するように多少内周面側に、周面に沿って突出した部分を設け、また、下方の開口は挟持部材(6)の当接面部(7)に当接するように多少外周面側に、周面に沿って突出した部分を設けると共に、上方の開口は取付孔の下面と、下方の開口は当接面部(7)と、それぞれ水密的に当接するようにゴム等の柔軟な素材から成るパッキング(U)を配置されて成る。また上記排出口(17)は、施工時に、排水トラップなどの下水側の排水配管に接続される。
上記構成において、被挟持部材(15)の上下の開口、取付孔の下面、及び当接面は、雄ねじ部(3)及び雌ねじ部(10)の回転軸に対して垂直な平面で構成されており、このため、被挟持部材(15)は、挟持部材(6)に対して、円筒部(4)を中心として自在に回転した状態で取り付けることができる。
蓋部材(19)は上記排水口(2)を閉口する部材であって、排水口(2)を閉塞する弁体部(19a)と、該弁体部(19a)の下面中央から直下方向に延出された支持軸(19b)とから成る。
レリースワイヤ(20)は、上記蓋部材(19)の開閉動作を操作する操作伝達部材であって、可撓性を備えた中空のアウターチューブ(20a)と、該アウターチューブ(20a)の内面を軸方向に摺動するインナーワイヤ(20b)と、から成り、接続部(9)を介して、後述する軸受部材(24)に接続される。
操作部(23)は、円筒状の外殻部と、該外殻部内に収納されるレリースワイヤ(20)の動作を固定する機構部(図示せず)から成る部材であって、操作部(23)に加えられた操作が、上記レリースワイヤ(20)を介して蓋部材(19)に伝達される。
軸受部材(24)は排水口(2)の内部に収納配置される部材であって、蓋部材(19)の支持軸(19b)を収納するとともに、その後端にレリースワイヤ(20)が接続される収納部(24a)と、排水口(2)の内周面に当接し、リブを介して該収納部(24a)を排水口(2)の中央部分に保持するリング部(24b)と、から成る。
チューブ部材(25)は、レリ−スワイヤ(20)を、操作部(23)から接続部(9)を介し、エルボ部材内に案内するガイドの役割を果たす部材であって、筒状の軟質塩ビ等の可撓性を備えた軟質樹脂から成る。
【0022】
上記のように構成された遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして浴槽等に設けられた取付孔に取り付けられる。
まず、操作部(23)の外殻部を浴槽近傍の任意の箇所に取り付け、更にレリースワイヤ(20)の一方の端部を操作部(23)の機構部に接続する。
次に、挟持部材(6)の当接面部(7)をパッキング(U)を介し被挟持部材(15)の開口に当接させ、更に浴槽の取付孔に、フランジ部材(1)の円筒部(4)を挿通させ、フランジ部(5)の下面が取付孔の周縁上面に、パッキング(U)を介して当接させた上で、フランジ部材(1)の雄ねじ部(3)と、挟持部材(6)の雌ねじ部(10)を螺合させる。この時の螺合の方法としては、挟持部材(6)が抜け落ちない程度で、且つ挟持部材(6)と被挟持部材(15)が回転できる、仮止め程度としておく。
次に、チューブ部材(25)の両端を、操作部(23)の外殻部と接続部(9)にそれぞれよって水密的に接続すると共に、挟持部材(6)の接続部(9)に挿通するレリースワイヤ(20)に機構部を接続した上で、外殻部とチューブ部材(25)内を介し、レリースワイヤ(20)を接続部(9)内に挿通させる。
次に、被挟持部材(15)の排出口(17)に下水側の排水配管を接続する。この時、挟持部材(6)と被挟持部材(15)はそれぞれ独立して回転可能なため、接続部(9)と排出口(17)の方向を調整して、接続部(9)を操作部(23)に接続されたチューブ部材(25)に、レリースワイヤ(20)に挿通し、また排出口(17)を下水側の排水配管にそれぞれ接続することは極めて容易である。
その後、フランジ部材(1)の雄ねじ部(3)と挟持部材(6)の雌ねじ部(10)を、当接面部(7)及び取付孔が被挟持部材(15)の上下の開口と水密的に当接されるまで締め付ける。
更に排水口(2)からレリースワイヤ(20)を引き上げ、軸受部材(24)の収納部(24a)下端に接続した上で、軸受部材(24a)を排水口(2)に取り付け、更に収納部(24a)に蓋部材(19)の支持軸(19b)を収納して、遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
【0023】
この遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず操作部(23)の操作ボタンに操作を加えて弁体部(19a)が排水口(2)を閉口した状態、即ちレリースワイヤ(20)のインナーワイヤ(20b)が操作部(23)側に後退した状態とする。この状態より操作ボタンに操作を加えて、インナーワイヤ(20b)を排水口(2)側に前進させると、インナーワイヤ(20b)先端が上昇して直上にある蓋部材(19)を押上げ、排水口(2)を開口する。この状態より操作ボタンに操作を加えてインナーワイヤ(20b)の維持状態を解除すると、インナーワイヤ(20b)が操作部(23)側に後退するため、レリースワイヤ(20)によって押し上げられていた蓋部材(19)も降下して排水口(2)を閉口する。以後この操作を繰り返すことで排水口(2)の開閉を自在に操作することができる。
【0024】
上記のような遠隔操作式排水栓装置において、排水口(2)に排水が行われた場合、排水は排水口(2)から筒部(12)の通水路(11)に流入して、更に筒部(12)の開口部(13)を介し、排出口(17)から排出され、最終的に下水配管に排出される。
【0025】
また上記開口部(13)は、筒部(12)側面に、排出口(17)の半分以下の幅で、筒部(12)の周縁に沿って6箇所設けられ、更に開口部(13)の幅と、開口部(13)同士の壁の幅とが等しく成るように形成されて成る。挟持部材(6)と被挟持部材(15)の方向は、レリースワイヤ(20)と排水配管の方向によって定まるため、施工現場の状況よってどのような方向に設定されるかはまちまちであるが、開口部(13)を上記のように構成したため、排出口(17)を向く開口部(13)の幅の合計は、常に排出口(17)の半分の幅となるため、排水トラップの排水性能を安定させることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は上記のような構成としたため、以下のような優れた効果を奏する。
1.請求項1に記載の本発明においては、フランジ部材と、接続部を設けた挟持部材とで、排出口を設けた被挟持部材を回動自在な状態に挟持するようにして排水装置の施工を行うため、接続部と排出口の方向を自由に変更でき、1種類の部材構成で様々な施工現場に対応することができる。またキャップ部材などで不要な接続口を閉塞する必要がないため、商品の価格が安価で、且つ施工の手間が減少し、漏水の危険も減少する。
2.請求項2に記載の本発明においては、筒部上端に、被挟持部材の下ケーシング部の上方開口の内周面に当接する、円筒状の立上部を設けたことで、応力による部材の撓みによって被挟持部材が挟持部材に対して傾斜することが減少し、排水装置から漏水が生じる可能性を減じることができる。
3.請求項3に記載の本発明においては、開口部を筒部側面に複数箇所設けたことで、開口部が排出口の方向を向く頻度を増大させ、排水装置の排水性能の向上を図ることができる。
4.請求項4に記載の本発明においては、開口部の幅と、開口部同士の間の幅とを等しくすると共に、開口部の幅を排出口の半分以下とし、且つ該開口部の幅が、排出口の水平方向の内径の幅を偶数で割った幅にほぼ等しく構成したことで、排出口を向く開口部の幅の合計は、常に排出口の水平方向の内径の半分の幅となり、排水トラップの排水性能を安定した物とすることができる。
5.請求項5に記載の本発明においては、本発明を排水トラップに応用することができる。
6.請求項6に記載の本発明においては、本発明を遠隔操作式排水栓装置に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の、排水機器に取り付けた状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第一実施例の、要部を拡大した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第一実施例の、部材構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第一実施例の、図2のA−A平面図である。
【図5】本発明の第二実施例の、排水機器に取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第二実施例の、蓋部材と軸受け部材を除いた要部を拡大した断面図である。
【図7】本発明の第二実施例の、蓋部材と軸受け部材を除いた部材構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フランジ部材 2 排水口
3 雄ねじ部 4 円筒部
5 フランジ部 6 挟持部材
7 当接面部 8 下ケーシング部
9 接続部 10 雌ねじ部
11 通水路 12 筒部
13 開口部 14 立上部
15 被挟持部材 16 上ケーシング部
17 排出口 18 防臭筒部材
19 蓋部材 19a 弁体部
19b 支持軸 20 レリースワイヤ
20a アウターチューブ 20b インナーワイヤ
21 流入口 22 流出口
23 操作部 24 軸受け部材
24a 収納部 24b リング部
25 チューブ部材 E 排水エルボ
U パッキング

Claims (6)

  1. 排水機器の取付孔に取り付けられると共に、他の部材と接続する接続部を備えた排水装置であって、
    内部に排水口(2)を形成すると共に、その下部にねじ部を設けた円筒部(4)、該円筒部(4)の上端外周方向に設けられ施工時にその下面が取付孔の上面周縁に当接するフランジ部(5)、から成るフランジ部材(1)と、
    有底筒状にしてその開口周縁の外周方向に当接面部(7)を備えた下ケーシング部(8)、下ケーシング部(8)側面に設けられた、他の部材との接続を行う接続部(9)、及び下ケーシング部(8)底面の中央より鉛直上方に突出した、円筒部(4)に設けられたねじ部と螺合するねじ部をその上部に有した筒部(12)と、
    排水口(2)と連通する、該筒部(12)内に形成される通水路(11)と、
    該筒部(12)側面に設けられた、排水口(2)から排水を排出する開口部(13)を有する挟持部材(6)と、
    上下に開口した円筒状であって、上方の開口はフランジ部材(1)の円筒部(4)を挿通すると共にその開口周縁が取付孔の下面周縁に水密的に当接され、下方の開口は挟持部材(6)の筒部(12)を挿通すると共にその開口周縁が当接面部(7)に水密的に当接された状態で、フランジ部(5)と挟持部材(6)に挟持される上ケーシング部(16)、及び該上ケーシング部(16)の側面に設けた、側面に開口部(13)からの排水を排出する排出口(17)を備えてなり、
    フランジ部材(1)及び挟持部材(6)に対して、円筒部(4)を中心に自在に回転した状態で取り付けることができる被挟持部材(15)と、
    から構成されたことを特徴とする排水装置。
  2. 上記排水装置において、
    筒部(12)上端に、被挟持部材(15)の上ケーシング部(16)の上方開口の内周面に当接する、円筒状の立上部(14)を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の排水装置。
  3. 上記排水装置において、
    開口部(13)を、筒部(12)側面に、筒部(12)の周縁に沿って、複数箇所設けたことを特徴とする、請求項1に記載の排水装置。
  4. 上記排水装置において、
    開口部(13)の幅と、開口部(13)同士の間の幅とを等しくすると共に、開口部(13)の幅を排出口(17)の水平方向の内径の半分以下とし、
    且つ開口部(13)の幅が、排出口(17)の水平方向の内径の幅を偶数で割った幅にほぼ等しいことを特徴とする、請求項3に記載の排水装置。
  5. 上記排水装置において、
    筒部(12)の開口部(13)下端を、下ケーシング部(8)の底面よりも上方に設け、
    更に接続部(9)を、筒部(12)に、筒部(12)の開口部(13)下端よりも下方の位置に成るように設け、
    排水装置の排水口(2)に、略筒状にしてその上端が排水口(2)に水密的に取り付けられ、その下端が筒部(12)内の開口部(13)下端よりも下方に配置される防臭筒部材(18)を取りつけて、
    排水装置にトラップ機能を付加したことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水装置。
  6. 上記排水装置において、
    排水口(2)に、上下に昇降することで排水口(2)を開閉する蓋部材(19)を配置すると共に、
    該蓋部材(19)の昇降動作を、上記接続部(9)を挿通した操作伝達部材によって行うことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水装置。
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