JP4343922B2 - 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、垂直磁気記録方式によって記録媒体に情報を記録するために用いられる垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法に関する。
磁気記録再生装置における記録方式には、信号磁化の向きを記録媒体の面内方向(長手方向)とする長手磁気記録方式と、信号磁化の向きを記録媒体の面に対して垂直な方向とする垂直磁気記録方式とがある。垂直磁気記録方式は、長手磁気記録方式に比べて、記録媒体の熱揺らぎの影響を受けにくく、高い線記録密度を実現することが可能であると言われている。
一般的に、垂直磁気記録用の磁気ヘッドとしては、長手磁気記録用の磁気ヘッドと同様に、読み出し用の磁気抵抗効果素子(以下、MR(Magnetoresistive)素子とも記す。)を有する再生ヘッドと、書き込み用の誘導型電磁変換素子を有する記録ヘッドとを、基板上に積層した構造のものが用いられる。記録ヘッドは、記録媒体の面に対して垂直な方向の磁界を発生する磁極層を備えている。
垂直磁気記録方式において、記録密度の向上に寄与するのは、主に、記録媒体の改良と記録ヘッドの改良である。高記録密度化のために記録ヘッドに要求されることは、特に、トラック幅の縮小と、記録特性の向上である。一方、トラック幅が小さくなると、記録特性、例えば重ね書きの性能を表わすオーバーライト特性は低下する。従って、トラック幅が小さくなるほど、記録特性の一層の向上が必要となる。
ところで、ハードディスク装置等の磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドは、一般的に、スライダに設けられる。スライダは、記録媒体に対向する媒体対向面を有している。この媒体対向面は、空気流入側の端部と空気流出側の端部とを有している。そして、空気流入側の端部から媒体対向面と記録媒体との間に流入する空気流によって、スライダは記録媒体の表面からわずかに浮上するようになっている。このスライダにおいて、一般的に、磁気ヘッドは媒体対向面における空気流出側の端部近傍に配置される。磁気ディスク装置において、磁気ヘッドの位置決めは、例えばロータリーアクチュエータによって行なわれる。この場合、磁気ヘッドは、ロータリーアクチュエータの回転中心を中心とした円軌道に沿って記録媒体上を移動する。このような磁気ディスク装置では、磁気ヘッドのトラック横断方向の位置に応じて、スキューと呼ばれる、円形のトラックの接線に対する磁気ヘッドの傾きが生じる。
特に、長手磁気記録方式に比べて記録媒体への書き込み能力が高い垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置では、上述のスキューが生じると、あるトラックへの情報の書き込み時に隣接トラックの情報が消去される現象(以下、隣接トラック消去と言う。)が生じたり、隣り合う2つのトラックの間において不要な書き込みが行なわれたりするという問題が生じる。高記録密度化のためには、隣接トラック消去を抑制する必要がある。また、隣り合う2つのトラックの間における不要な書き込みは、磁気ヘッドの位置決め用のサーボ信号の検出や再生信号の信号対雑音比に悪影響を及ぼす。
上述のようなスキューに起因した問題の発生を防止する技術としては、例えば特許文献1、2に記載されているように、媒体対向面における磁極層の端面の形状を、記録媒体の進行方向の後側(スライダにおける空気流入端側)に配置される辺が反対側の辺よりも短い形状とする技術が知られている。
また、垂直磁気記録用の磁気ヘッドとしては、例えば特許文献3に記載されているように、磁極層とシールドとを備えた磁気ヘッドも知られている。この磁気ヘッドでは、媒体対向面において、シールドの端面は、磁極層の端面に対して、所定の小さな間隔を開けて記録媒体の進行方向の前側に配置されている。以下、このような磁気ヘッドをシールド型ヘッドと呼ぶ。このシールド型ヘッドにおいて、シールドは、磁極層の端面より発生されて記録媒体の面に垂直な方向以外の方向に広がる磁束が記録媒体に達することを阻止することができる。このシールド型ヘッドによれば、線記録密度のより一層の向上が可能になる。
特開2003−242607号公報 米国特許第6,504,675B1号明細書 米国特許第4,656,546号明細書
ここで、図32を参照して、シールド型ヘッドの基本的な構成について説明する。図32は、シールド型ヘッドの一例における主要部を示す断面図である。このシールド型ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面100と、記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生するコイル101と、媒体対向面100に配置された端部を有し、コイル101によって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する磁極層102と、媒体対向面100に配置された端部を有し、媒体対向面100から離れた位置において磁極層102に連結されたシールド層103と、磁極層102とシールド層103との間に設けられたギャップ層104と、コイル101を覆う絶縁層105とを備えている。磁極層102の周囲には絶縁層106が配置されている。また、シールド層103は、保護層107によって覆われている。
媒体対向面100において、シールド層103の端部は、磁極層102の端部に対して、ギャップ層104の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向Tの前側に配置されている。コイル101の少なくとも一部は、磁極層102とシールド層103との間に、磁極層102およびシールド層103に対して絶縁された状態で配置されている。
コイル101は、銅等の導電性の材料によって形成されている。磁極層102およびシールド層103は磁性材料によって形成されている。ギャップ層104は、アルミナ(Al23)等の絶縁材料によって形成されている。絶縁層105は、例えばフォトレジストによって形成されている。
図32に示したヘッドでは、磁極層102の上にギャップ層104が配置され、ギャップ層104の上にコイル101が配置されている。コイル101は、絶縁層105によって覆われている。絶縁層105の媒体対向面100側の端部は、媒体対向面100から離れた位置に配置されている。絶縁層105の媒体対向面100側の端部から媒体対向面100までの領域において、シールド層103はギャップ層104を介して磁極層102と対向している。磁極層102とシールド層103がギャップ層104を介して対向する部分の、媒体対向面100側の端部から反対側の端部までの長さ(高さ)THは、スロートハイトと呼ばれる。このスロートハイトTHは、媒体対向面100において磁極層102から発生される磁界の強度や分布に影響を与える。
例えば図32に示したようなシールド型ヘッドにおいて、オーバーライト特性を向上させるためには、スロートハイトTHを小さくすることが好ましい。スロートハイトTHの値としては、例えば0.1〜0.3μmが要求される。このようにスロートハイトTHの値として小さな値が要求される場合、図32に示したヘッドでは、以下のような2つの問題が発生する。
図32に示したヘッドにおける第1の問題は、スロートハイトTHを正確に決めることが難しいということである。以下、この第1の問題について詳しく説明する。図32に示したヘッドでは、スロートハイトTHは、シールド層103のうちの絶縁層105と媒体対向面100との間に存在する部分の厚みによって決まる。また、スロートハイトTHは、媒体対向面100を研磨する際の研磨量によって制御される。ところが、絶縁層105を構成するフォトレジストは、比較的熱膨張率が大きいと共に比較的柔らかい。そのため、例えば研磨時の熱によって絶縁層105は膨張する。また、特にスロートハイトTHが小さい場合には、シールド層103のうちの絶縁層105と媒体対向面100との間に存在する部分は薄くなっている。更に、媒体対向面において、シールド層103の端面は広い範囲にわたって露出している。これらのことから、特にスロートハイトTHが小さい場合には、媒体対向面100の研磨時に、絶縁層105が膨張して、シールド層103の媒体対向面100側の端部が突出しやすくなる。そのため、媒体対向面100の研磨時に、シールド層103のうちの絶縁層105と媒体対向面100との間に存在する部分の厚みが変動して、その結果、媒体対向面100の研磨後におけるスロートハイトTHにばらつきが生じてしまう。
図32に示したヘッドにおける第2の問題は、ヘッドの使用時に、コイル101が発生する熱によって絶縁層105が膨張し、その結果、シールド層103の媒体対向面100側の端部が突出するということである。ヘッドの使用時におけるシールド層103の端部の突出は、スライダと記録媒体との衝突を生じやすくする。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、磁極層とシールド層がギャップ層を介して対向する構造の垂直磁気記録用磁気ヘッドであって、スロートハイトを正確に決めることができ、且つコイルが発生する熱によってシールド層の媒体対向面側の端部が突出することを抑制できるようにした垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドは、
記録媒体に対向する媒体対向面と、
記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生するコイルと、
媒体対向面に配置された端面を有し、コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する磁極層と、
媒体対向面に配置された端面を有し、媒体対向面から離れた位置において磁極層に連結されたシールド層と、
非磁性材料よりなり、磁極層とシールド層との間に設けられたギャップ層とを備えている。
媒体対向面において、シールド層の端面は、磁極層の端面に対して、ギャップ層の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向の前側に配置されている。コイルの少なくとも一部は、磁極層とシールド層との間に、磁極層およびシールド層に対して絶縁された状態で配置されている。媒体対向面に配置された磁極層の端面は、ギャップ層に隣接する辺を有し、この辺はトラック幅を規定する。シールド層は、媒体対向面に配置された端面を有し、ギャップ層に隣接するように配置された第1層と、第1層におけるギャップ層とは反対側に配置された第2層とを有している。第2層は、媒体対向面に近い端面を有し、この端面は媒体対向面から離れた位置に配置されている。本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、絶縁材料よりなり、コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層と、非磁性材料よりなり、第1層の周囲に配置された第1の非磁性層と、非磁性材料よりなり、第2層の媒体対向面に近い端面と媒体対向面との間に配置された第2の非磁性層とを備えている。
本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドでは、シールド層の第2層の媒体対向面に近い端面は媒体対向面に露出していない。また、シールド層の第1層の周囲には第1の非磁性層が配置され、第2層の媒体対向面に近い端面と媒体対向面との間には第2の非磁性層が配置されている。これにより、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドでは、コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層の膨張に伴ってシールド層の媒体対向面側の端部が突出することが抑制される。
本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、第1および第2の非磁性層は、無機絶縁材料によって形成されていてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、コイルの少なくとも一部は、第1層における磁極層とは反対側の面よりも磁極層から遠い位置に配置されていてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、シールド層は、更に、コイルの少なくとも一部における磁極層とは反対側に配置され、第2層に接続された第3層を有し、第3層は、媒体対向面に近い端面を有し、この端面は媒体対向面から離れた位置に配置されていてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、第2層は、コイルの少なくとも一部における磁極層とは反対側に配置された部分を含んでいてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、磁極層と第2層との間に配置された非磁性膜を備え、非磁性膜は、媒体対向面に近い端部を有し、この端部は媒体対向面から離れた位置に配置されていてもよい。この場合、第1層は、非磁性膜と第2層との間に配置された部分を有していてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、磁極層、ギャップ層、コイルおよびシールド層が積層される基板を備え、磁極層は、媒体対向面に配置された端面を有する第1の部分と、第1の部分よりも媒体対向面から遠い位置に配置され、第1の部分よりも大きな厚みを有する第2の部分とを有し、第1の部分における基板から遠い面は、第2の部分における基板から遠い面よりも基板に近い位置に配置されていてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、第1層は、媒体対向面から見て、媒体対向面に配置された端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の媒体対向面に近い端面は、媒体対向面から離れた位置に配置されていてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、第1層は、ギャップ層を介して磁極層と対向する部分を含む中央部分と、中央部分の幅方向の外側に配置された2つの側方部分とを有し、第2層は、中央部分には接続されず、側方部分に接続されていてもよい。この場合、媒体対向面に垂直な方向についての側方部分の最大の長さは、媒体対向面に垂直な方向についての中央部分の最大の長さよりも大きくてもよい。
本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドは、
記録媒体に対向する媒体対向面と、
記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生するコイルと、
媒体対向面に配置された端面を有し、コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する磁極層と、
媒体対向面に配置された端面を有し、媒体対向面から離れた位置において磁極層に連結されたシールド層と、
非磁性材料よりなり、磁極層とシールド層との間に設けられたギャップ層とを備えている。
媒体対向面において、シールド層の端面は、磁極層の端面に対して、ギャップ層の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向の前側に配置されている。コイルの少なくとも一部は、磁極層とシールド層との間に、磁極層およびシールド層に対して絶縁された状態で配置されている。媒体対向面に配置された磁極層の端面は、ギャップ層に隣接する辺を有し、この辺はトラック幅を規定する。シールド層は、媒体対向面に配置された端面を有し、ギャップ層に隣接するように配置された第1層と、第1層におけるギャップ層とは反対側に配置された第2層とを有している。第1層は、媒体対向面から見て、媒体対向面に配置された端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の媒体対向面に近い端面は、媒体対向面から離れた位置に配置されている。本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、絶縁材料よりなり、コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層と、非磁性材料よりなり、第1層の周囲に配置された非磁性層とを備えている。
本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドでは、シールド層の第1層は、媒体対向面から見て、媒体対向面に配置された端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の媒体対向面に近い端面は、媒体対向面から離れた位置に配置されている。また、第1層の周囲には非磁性層が配置されている。これにより、本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドでは、コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層の膨張に伴ってシールド層の媒体対向面側の端部が突出することが抑制される。
本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、非磁性層は、無機絶縁材料によって形成されていてもよい。
また、本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、コイルの少なくとも一部は、第1層における磁極層とは反対側の面よりも磁極層から遠い位置に配置されていてもよい。
また、本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、磁極層と第2層との間に配置された非磁性膜を備え、非磁性膜は、媒体対向面に近い端部を有し、この端部は媒体対向面から離れた位置に配置されていてもよい。この場合、第1層は、非磁性膜と第2層との間に配置された部分を有していてもよい。
本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法は、
磁極層を形成する工程と、
磁極層の上にギャップ層を形成する工程と、
ギャップ層の上に第1層を形成する工程と、
第1の非磁性層を形成する工程と、
コイルを形成する工程と、
絶縁層を形成する工程と、
第1層の上に第2層を形成する工程と、
第2の非磁性層を形成する工程とを備えている。
垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、磁極層と第2層との間に配置された非磁性膜を備え、非磁性膜は、媒体対向面に近い端部を有し、この端部は媒体対向面から離れた位置に配置され、第1層は、非磁性膜と第2層との間に配置された部分を有していてもよい。この場合、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法は、更に、磁極層の上に非磁性膜を形成する工程を備えていてもよい。
垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、磁極層、ギャップ層、コイルおよびシールド層が積層される基板を備え、磁極層は、媒体対向面に配置された端面を有する第1の部分と、第1の部分よりも媒体対向面から遠い位置に配置され、第1の部分よりも大きな厚みを有する第2の部分とを有し、第1の部分における基板から遠い面は、第2の部分における基板から遠い面よりも基板に近い位置に配置されていてもよい。この場合、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法において、磁極層を形成する工程は、後に研磨およびエッチングされることにより磁極層となる磁性層を形成する工程と、磁性層の上面を研磨する工程と、第1の部分と第2の部分が形成されることによって磁性層が磁極層になるように、磁性層の一部をエッチングする工程とを含んでいてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法において、第1層は、媒体対向面から見て、媒体対向面に配置された端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の媒体対向面に近い端面は、媒体対向面から離れた位置に配置されていてもよい。
また、本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法において、第1層は、ギャップ層を介して磁極層と対向する部分を含む中央部分と、中央部分の幅方向の外側に配置された2つの側方部分とを有し、第2層は、中央部分には接続されず、側方部分に接続されていてもよい。この場合、媒体対向面に垂直な方向についての側方部分の最大の長さは、媒体対向面に垂直な方向についての中央部分の最大の長さよりも大きくてもよい。
本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法は、
磁極層を形成する工程と、
磁極層の上にギャップ層を形成する工程と、
ギャップ層の上に第1層を形成する工程と、
非磁性層を形成する工程と、
コイルを形成する工程と、
絶縁層を形成する工程と、
第1層の上に第2層を形成する工程とを備えている。
垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、磁極層と第2層との間に配置された非磁性膜を備え、非磁性膜は、媒体対向面に近い端部を有し、この端部は媒体対向面から離れた位置に配置され、第1層は、非磁性膜と第2層との間に配置された部分を有していてもよい。この場合、本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法は、更に、磁極層の上に非磁性膜を形成する工程を備えていてもよい。
本発明の第1の垂直磁気記録用磁気ヘッドまたはその製造方法では、シールド層の第2層の媒体対向面に近い端面は媒体対向面に露出しない。また、シールド層の第1層の周囲には第1の非磁性層が配置され、第2層の媒体対向面に近い端面と媒体対向面との間には第2の非磁性層が配置される。これにより、本発明によれば、コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層の膨張に伴ってシールド層の媒体対向面側の端部が突出することが抑制される。その結果、本発明によれば、スロートハイトを正確に決めることができ、且つコイルが発生する熱によってシールド層の媒体対向面側の端部が突出することを抑制することができるという効果を奏する。
本発明の第2の垂直磁気記録用磁気ヘッドまたはその製造方法では、シールド層の第1層は、媒体対向面から見て、媒体対向面に配置された端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の媒体対向面に近い端面は、媒体対向面から離れた位置に配置される。また、第1層の周囲には非磁性層が配置される。これにより、本発明によれば、コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層の膨張に伴ってシールド層の媒体対向面側の端部が突出することが抑制される。その結果、本発明によれば、スロートハイトを正確に決めることができ、且つコイルが発生する熱によってシールド層の媒体対向面側の端部が突出することを抑制することができるという効果を奏する。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1ないし図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る垂直磁気記録用磁気ヘッドの構成について説明する。図1は本実施の形態に係る垂直磁気記録用磁気ヘッドの媒体対向面の近傍における一部を示す斜視図である。図2は本実施の形態に係る垂直磁気記録用磁気ヘッドの構成を示す断面図である。なお、図2は媒体対向面および基板の面に垂直な断面を示している。また、図2において記号Tで示す矢印は、記録媒体の進行方向を表している。図3は本実施の形態に係る垂直磁気記録用磁気ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。図4は本実施の形態に係る垂直磁気記録用磁気ヘッドにおける磁極層を示す平面図である。
図2および図3に示したように、本実施の形態に係る垂直磁気記録用磁気ヘッド(以下、単に磁気ヘッドと記す。)は、アルミニウムオキサイド・チタニウムカーバイド(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなる基板1と、この基板1の上に配置されたアルミナ(Al23)等の絶縁材料よりなる絶縁層2と、この絶縁層2の上に配置された磁性材料よりなる下部シールド層3と、この下部シールド層3の上に配置された絶縁膜である下部シールドギャップ膜4と、この下部シールドギャップ膜4の上に配置された再生素子としてのMR(磁気抵抗効果)素子5と、このMR素子5の上に配置された絶縁膜である上部シールドギャップ膜6と、この上部シールドギャップ膜6の上に配置された磁性材料よりなる第1の上部シールド層7とを備えている。
MR素子5の一端部は、記録媒体に対向する媒体対向面30に配置されている。MR素子5には、AMR(異方性磁気抵抗効果)素子、GMR(巨大磁気抵抗効果)素子あるいはTMR(トンネル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を用いた素子を用いることができる。GMR素子としては、磁気的信号検出用の電流を、GMR素子を構成する各層の面に対してほぼ平行な方向に流すCIP(Current In Plane)タイプでもよいし、磁気的信号検出用の電流を、GMR素子を構成する各層の面に対してほぼ垂直な方向に流すCPP(Current Perpendicular to Plane)タイプでもよい。
磁気ヘッドは、更に、第1の上部シールド層7の上に順に配置された非磁性層81および第2の上部シールド層82を備えている。非磁性層81は、アルミナ等の非磁性材料によって形成されている。第2の上部シールド層82は、磁性材料によって形成されている。下部シールド層3から第2の上部シールド層82までの部分は、再生ヘッドを構成する。
磁気ヘッドは、更に、第2の上部シールド層82の上に配置された絶縁材料よりなる絶縁層83と、この絶縁層83の上に配置されたコイル9と、コイル9の巻線間および周囲に配置された絶縁材料よりなる絶縁層10と、絶縁層10の周囲に配置された絶縁材料よりなる絶縁層11とを備えている。コイル9は、平面渦巻き形状をなしている。コイル9および絶縁層10,11の上面は平坦化されている。絶縁層83,11は、例えばアルミナによって形成されている。絶縁層10は、例えばフォトレジストによって形成されている。コイル9は、銅等の導電材料によって形成されている。
磁気ヘッドは、更に、平坦化されたコイル9および絶縁層10,11の上面の上に配置された非磁性材料よりなる収容層12を備えている。収容層12は、上面で開口し、後述する磁極層を収容する溝部12aを有している。収容層12の材料としては、例えば、アルミナ、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)等の絶縁材料でもよいし、Ru、Ta、Mo、Ti、W、NiCu、NiB、NiPd等の非磁性金属材料でもよい。
磁気ヘッドは、更に、非磁性金属材料よりなり、収容層12の上面の上に配置された非磁性金属層13を備えている。非磁性金属層13は、貫通する開口部13aを有し、この開口部13aの縁は、収容層12の上面における溝部12aの縁の真上に配置されている。非磁性金属層13の材料としては、例えば、Ta、Mo、W、Ti、Ru、Rh、Re、Pt、Pd、Ir、NiCr、NiP、NiPd、NiB、WSi、TaSi、TiSi、TiN、TiWのいずれかを用いることができる。
磁気ヘッドは、更に、収容層12の溝部12a内および非磁性金属層13の開口部13a内に配置された非磁性膜14、研磨停止層15および磁極層16を備えている。非磁性膜14は、溝部12aの表面に接するように配置されている。磁極層16は、溝部12aの表面から離れるように配置されている。研磨停止層15は、非磁性膜14と磁極層16の間に配置されている。研磨停止層15は、磁極層16をめっき法で形成する際に用いられるシード層を兼ねている。磁極層16は、溝部12aの表面に近い位置に配置された第1層161と、溝部12aの表面から遠い位置に配置された第2層162とを有している。なお、第1層161は省略してもよい。
非磁性膜14は、非磁性材料によって形成されている。非磁性膜14の材料としては、例えば絶縁材料または半導体材料を用いることができる。非磁性膜14の材料としての絶縁材料としては、例えばアルミナ、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)のいずれかを用いることができる。非磁性膜14の材料としての半導体材料としては、例えば多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンを用いることができる。
研磨停止層15は、非磁性導電材料によって形成されている。研磨停止層15の材料としては、例えば、非磁性金属層13と同じものを用いることができる。
第1層161と第2層162は、いずれも金属磁性材料によって形成されている。第1層161の材料としては、例えば、CoFeN、CoNiFe、NiFe、CoFeのいずれかを用いることができる。第2層162の材料としては、例えば、NiFe、CoNiFe、CoFeのいずれかを用いることができる。
磁気ヘッドは、更に、アルミナ等の非磁性材料よりなり、研磨停止層15および磁極層16の上面の一部の上に配置された非磁性膜17と、非磁性材料よりなり、研磨停止層15、磁極層16および非磁性膜17の上に配置されたギャップ層18を備えている。非磁性膜17は、媒体対向面30に近い端部を有し、この端部は媒体対向面30から離れた位置に配置されている。非磁性膜17の厚みは、例えば0.1〜0.3μmである。非磁性膜17およびギャップ層18には、媒体対向面30から離れた位置において、開口部が形成されている。ギャップ層18の材料は、アルミナ等の絶縁材料でもよいし、Ru、NiCu、Ta、W、NiB、NiPd等の非磁性金属材料でもよい。
磁気ヘッドは、更に、シールド層20を備えている。シールド層20は、ギャップ層18に隣接するように配置された第1層20Aと、この第1層20Aにおけるギャップ層18とは反対側に配置された第2層20Cと、非磁性膜17およびギャップ層18の開口部が形成された位置において磁極層16の上に配置されたヨーク層20Bと、このヨーク層20Bの上に配置された連結層20Dと、第2層20Cと連結層20Dを連結するように配置された第3層20Eとを有している。第1層20A、ヨーク層20B、第2層20C、連結層20Dおよび第3層20Eは、いずれも磁性材料によって形成されている。これらの層20A〜20Eの材料としては、例えばCoFeN、CoNiFe、NiFe、CoFeのいずれかを用いることができる。
磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、第1層20Aおよびヨーク層20Bの周囲に配置された非磁性層21を備えている。非磁性層21は、例えば、アルミナや塗布ガラス等の無機絶縁材料によって形成されている。あるいは、非磁性層21は、非磁性金属材料よりなる層とその上に配置された絶縁材料よりなる層とで構成されていてもよい。この場合、非磁性金属材料としては、例えば、Ta、Mo、Nb、W、Cr、Ru、Cu等の高融点金属が用いられる。
磁気ヘッドは、更に、ヨーク層20Bおよび非磁性層21の上面のうち、後述するコイル23が配置される領域の上に配置された絶縁層22と、この絶縁層22の上に配置されたコイル23と、このコイル23の巻線間および周囲に配置された絶縁層24とを備えている。絶縁層22は、例えばアルミナによって形成されている。コイル23は、平面渦巻き形状をなしている。コイル23の一部は、第2層20Cと連結層20Dの間を通過している。コイル23は、銅等の導電材料によって形成されている。絶縁層24は、例えばフォトレジストによって形成されている。
磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、第2層20Cおよび連結層20Dの周囲に配置された非磁性層25と、コイル23および絶縁層24の上に配置された絶縁層26を備えている。第2層20C、連結層20D、コイル23、絶縁層24および非磁性層25の上面は平坦化されている。非磁性層25および絶縁層26は、例えば、アルミナ等の無機絶縁材料によって形成されている。
コイル9からシールド層20の第3層20Eまでの部分は、記録ヘッドを構成する。磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、シールド層20を覆うように形成された保護層27を備えている。保護層27は、例えば、アルミナ等の無機絶縁材料によって形成されている。
以上説明したように、本実施の形態に係る磁気ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面30と再生ヘッドと記録ヘッドとを備えている。再生ヘッドと記録ヘッドは、基板1の上に積層されている。再生ヘッドは記録媒体の進行方向Tの後側(スライダにおける空気流入端側)に配置され、記録ヘッドは記録媒体の進行方向Tの前側(スライダにおける空気流出端側)に配置されている。
再生ヘッドは、再生素子としてのMR素子5と、媒体対向面30側の一部がMR素子5を挟んで対向するように配置された、MR素子5をシールドするための下部シールド層3および上部シールド層7と、MR素子5と下部シールド層3との間に配置された下部シールドギャップ膜4と、MR素子5と上部シールド層7との間に配置された上部シールドギャップ膜6とを備えている。
記録ヘッドは、コイル9、収容層12、非磁性金属層13、非磁性膜14、研磨停止層15、磁極層16、非磁性膜17、ギャップ層18、シールド層20、非磁性層21、コイル23、絶縁層24および非磁性層25を備えている。コイル9,23は、記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生する。コイル23の巻線間および周囲には、絶縁層24が配置されている。なお、コイル9は、記録ヘッドにおける必須の構成要素ではなく、設けられていなくてもよい。また、非磁性膜14は省略してもよい。
磁極層16は、媒体対向面30に配置された端面を有し、コイル23によって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する。
非磁性膜17は、研磨停止層15および磁極層16の上面の一部の上に配置されている。ギャップ層18は、研磨停止層15、磁極層16および非磁性膜17の上に配置されている。非磁性膜17は、媒体対向面30に近い端部を有し、この端部は媒体対向面30から離れた位置に配置されている。
シールド層20は、媒体対向面30に配置された端面を有し、媒体対向面30から離れた位置において磁極層16に連結されている。
媒体対向面30において、シールド層20の端面は、磁極層16の端面に対して、ギャップ層18の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向Tの前側に配置されている。ギャップ層18の厚みは、例えば、30〜60nmの範囲内である。コイル23の少なくとも一部は、磁極層16とシールド層20との間に、磁極層16およびシールド層20に対して絶縁された状態で配置されている。
磁極層16は、収容層12の溝部12a内および非磁性金属層13の開口部13a内に、非磁性膜14および研磨停止層15を介して配置されている。非磁性膜14の厚みは、例えば10〜40nmの範囲内である。しかし、この範囲内に限らず、非磁性膜14の厚みは、トラック幅に応じて任意に設定することができる。研磨停止層15の厚みは、例えば30〜100nmの範囲内である。
磁極層16は、溝部12aの表面に近い位置に配置された第1層161と、溝部12aの表面から遠い位置に配置された第2層162とを有している。第1層161の厚みは、例えば0〜100nmの範囲内である。第1層161の厚みが0というのは、第1層161がない場合である。
シールド層20は、媒体対向面30に配置された端面を有し、ギャップ層18に隣接するように配置された第1層20Aと、第1層20Aにおけるギャップ層18とは反対側に配置された第2層20Cと、ギャップ層18の開口部が形成された位置において磁極層16の上に配置されたヨーク層20Bと、このヨーク層20Bの上に配置された連結層20Dと、第2層20Cと連結層20Dを連結するように配置された第3層20Eとを有している。コイル23は、第1層20Aにおける磁極層16とは反対側の面よりも磁極層16から遠い位置に配置されている。第2層20Cは、媒体対向面30とコイル23の少なくとも一部との間に配置されている。
第1層20Aは、非磁性膜17と第2層20Cとの間に配置された部分を有している。従って、第1層20Aの下面は、ギャップ層18を介して磁極層16の上面および非磁性膜17の上面に対向するように屈曲している。ギャップ層18も、第1層20Aの下面に沿って屈曲している。
第1層20Aの周囲には非磁性層21が配置されている。非磁性層21は、本発明における第1の非磁性層に対応する。第2層20Cと第3層20Eは、それぞれ媒体対向面30に近い端面を有している。第2層20Cと第3層20Eの各端面は、媒体対向面30から離れた位置に配置されている。第2層20Cの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間には非磁性層25が配置されている。非磁性層25は、本発明における第2の非磁性層に対応する。非磁性層21,25の熱膨張率は、絶縁層24の熱膨張率よりも小さいことが好ましい。
第1層20Aのうち、非磁性膜17およびギャップ層18を介して磁極層16と対向する部分において、媒体対向面30に配置された端面とその反対側の端面との間の最短距離は、例えば0.3〜1.2μmの範囲内である。また、第2層20Cのうち、非磁性膜17、ギャップ層18および第1層20Aを介して磁極層16と対向する部分において、媒体対向面30に近い端面とその反対側の端面との間の最短距離は、例えば0.2〜0.8μmの範囲内である。また、第1層20Aと第2層20Cとが接する領域の、媒体対向面30に垂直な方向の長さの最小値は、例えば0.1〜0.5μmの範囲内である。
また、第1層20Aおよびヨーク層20Bの厚みは、例えば0.2〜0.6μmの範囲内である。第2層20Cおよび連結層20Dの厚みは、例えば1.5〜2.5μmの範囲内である。第3層20Eの厚みは、例えば、0.5〜2.0μmの範囲内である。コイル23の厚みは、第2層20Cの厚み以下であり、例えば1.5〜2.5μmの範囲内である。
また、第1層20Aの媒体対向面30に配置された端面の幅は、トラック幅以上である。また、第2層20Cおよび第3層20Eのそれぞれの最大の幅は、第1層20Aの最大の幅以上である。
次に、図3および図4を参照して、磁極層16の形状について詳しく説明する。図4に示したように、磁極層16は、媒体対向面30に配置された端面を有するトラック幅規定部16Aと、このトラック幅規定部16Aよりも媒体対向面30から遠い位置に配置され、トラック幅規定部16Aよりも大きな幅を有する幅広部16Bとを有している。トラック幅規定部16Aは、媒体対向面30からの距離に応じて変化しない幅を有している。幅広部16Bの幅は、例えば、トラック幅規定部16Aとの境界位置ではトラック幅規定部16Aの幅と等しく、媒体対向面30から離れるに従って、徐々に大きくなった後、一定の大きさになっている。本実施の形態では、磁極層16のうち、媒体対向面30に配置された端面から、磁極層16の幅が大きくなり始める位置までの部分を、トラック幅規定部16Aとする。ここで、媒体対向面30に垂直な方向についてのトラック幅規定部16Aの長さをネックハイトNHと呼ぶ。ネックハイトNHは、例えば0.1〜0.3μmの範囲内である。
図3に示したように、媒体対向面30に配置された磁極層16の端面は、基板1に近い第1の辺A1と、ギャップ層18に隣接する第2の辺A2と、第1の辺A1の一端と第2の辺A2の一端とを結ぶ第3の辺A3と、第1の辺A1の他端と第2の辺A2の他端とを結ぶ第4の辺A4とを有している。第2の辺A2は、トラック幅を規定する。媒体対向面30に配置された磁極層16の端面の幅は、第1の辺A1に近づくに従って小さくなっている。また、第3の辺A3と第4の辺A4がそれぞれ基板1の上面に垂直な方向に対してなす角度は、例えば、5°〜15°の範囲内とする。第2の辺A2の長さ、すなわちトラック幅は、例えば0.05〜0.20μmの範囲内である。磁極層16の厚みは、例えば0.15〜0.35μmの範囲内である。
スロートハイトTHは、媒体対向面30から見て磁極層16とシールド層20との間隔が大きくなり始める位置と、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置とのうち、媒体対向面30に近い方から媒体対向面30までの距離となる。本実施の形態では、媒体対向面30から見て磁極層16とシールド層20との間隔が大きくなり始める位置と、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置とが一致しており、この位置から媒体対向面30までの距離がスロートハイトTHとなる。スロートハイトTHは、例えば0.05〜0.3μmの範囲内である。
次に、図5ないし図13を参照して、本実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法について説明する。図5ないし図13において、(a)は、磁気ヘッドの製造過程における積層体の、媒体対向面および基板に垂直な断面を示し、(b)は、積層体の、媒体対向面の近傍における媒体対向面に平行な断面を示している。なお、図5ないし図13では、収容層12よりも基板1側の部分を省略している。
本実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法では、まず、図2に示したように、基板1の上に、絶縁層2、下部シールド層3、下部シールドギャップ膜4を順に形成する。次に、下部シールドギャップ膜4の上にMR素子5と、このMR素子5に接続される図示しないリードとを形成する。次に、MR素子5およびリードを、上部シールドギャップ膜6で覆う。次に、上部シールドギャップ膜6の上に、上部シールド層7、非磁性層81、第2の上部シールド層82および絶縁層83を順に形成する。次に、絶縁層83の上に、コイル9および絶縁層10,11を形成する。次に、コイル9および絶縁層10,11の上面を、例えば化学機械研磨(以下、CMPと記す。)によって平坦化する。
図5は、次の工程を示す。この工程では、まず、平坦化されたコイル9および絶縁層10,11の上面の上に、後に溝部12aが形成されることにより収容層12となる非磁性層12Pを形成する。次に、例えばスパッタ法によって、非磁性層12Pの上に、非磁性金属材料よりなる非磁性金属層13を形成する。非磁性金属層13の厚みは、例えば20〜100nmの範囲内である。
次に、非磁性金属層13の上に、例えば1.0μmの厚みのフォトレジスト層を形成する。次に、このフォトレジスト層をパターニングして、収容層12に溝部12aを形成するためのマスク31を形成する。このマスク31は、溝部12aに対応した形状の開口部を有している。
次に、マスク31を用いて、非磁性金属層13を選択的にエッチングする。これにより、非磁性金属層13に、貫通した開口部13aが形成される。この開口部13aは、後に形成される磁極層16の平面形状に対応した形状をなしている。更に、非磁性層12Pのうち非磁性金属層13の開口部13aから露出する部分を選択的にエッチングすることによって、非磁性層12Pに溝部12aを形成する。次に、マスク31を除去する。溝部12aが形成されることにより、非磁性層12Pは収容層12となる。非磁性金属層13の開口部13aの縁は、収容層12の上面における溝部12aの縁の真上に配置されている。
非磁性金属層13と非磁性層12Pのエッチングは、例えば、反応性イオンエッチングまたはイオンビームエッチングを用いて行われる。非磁性層12Pに溝部12aを形成するためのエッチングの際には、磁極層16のトラック幅規定部16Aの両側部に対応する溝部12aの壁面と基板1の上面に垂直な方向に対してなす角度が、例えば5°〜15°の範囲内になるようにする。
図6は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に、非磁性膜14を形成する。非磁性膜14は、収容層12の溝部12a内にも形成される。非磁性膜14は、例えば、スパッタ法または化学的気相成長法(以下、CVDと記す。)によって形成される。非磁性膜14の厚みは、精度よく制御することができる。CVDを用いて非磁性膜14を形成する場合には、特に、1原子層毎の成膜を繰り返すCVD、いわゆるアトミックレイヤーCVD(以下、ALCVDと記す。)を用いることが好ましい。この場合には、非磁性膜14の厚みの制御をより精度よく行うことができる。また、ALCVDを用いて非磁性膜14を形成する場合には、非磁性膜14の材料としては、特にアルミナが好ましい。半導体材料を用いて非磁性膜14を形成する場合には、特に、低温(200℃程度)でのALCVDまたは低温での低圧CVDを用いて非磁性膜14を形成することが好ましい。また、非磁性膜14の材料としての半導体材料は、不純物をドープしない多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンであることが好ましい。
次に、例えばスパッタ法またはALCVDによって、積層体の上面全体の上に研磨停止層15を形成する。研磨停止層15は、収容層12の溝部12a内にも形成される。研磨停止層15は、後に行われる研磨工程における研磨の停止位置を示す。
次に、積層体の上面全体の上に、磁極層16の第1層161となる第1の磁性層161Pを形成する。この第1の磁性層161Pは、例えば、スパッタ法またはイオンビームデポジション法(以下、IBDと記す。)によって形成される。スパッタ法によって第1の磁性層161Pを形成する場合には、コリメーションスパッタやロングスロースパッタを用いることが好ましい。なお、前述のように第1層161は省略してもよいので、第1の磁性層161Pは形成しなくてもよい。
図7は、次の工程を示す。この工程では、まず、第1の磁性層161Pの上に、磁極層16の第2層162となる第2の磁性層を形成する。第2の磁性層は、その上面が非磁性金属層13、非磁性膜14および研磨停止層15の各上面よりも上方に配置されるように形成される。この第2の磁性層は、例えばフレームめっき法によって形成される。その際、第1の磁性層161Pは、めっき用の電極として用いられる。研磨停止層15が導電性の材料によって形成されている場合には、研磨停止層15も、めっき用の電極として用いられる。なお、第2の磁性層は、パターニングしていないめっき層を形成した後、このめっき層をエッチングによってパターニングして形成してもよい。
次に、積層体の上面全体の上に、例えばアルミナよりなる、図示しない被覆層を、例えば0.5〜1.2μmの厚みに形成する。次に、例えばCMPによって、研磨停止層15が露出するまで被覆層、第2の磁性層および第1の磁性層161Pを研磨して、研磨停止層15、第1の磁性層161Pおよび第2の磁性層の上面を平坦化する。これにより、第1の磁性層161Pおよび第2の磁性層は、それぞれ第1層161、第2層162となる。CMPによって被覆層、第2の磁性層および第1の磁性層161Pを研磨する場合には、研磨停止層15が露出した時点で研磨が停止するようなスラリー、例えばアルミナ系のスラリーを用いる。
次に、図8に示したように、例えばスパッタ法によって、積層体の上面全体の上に非磁性膜17を形成する。
図9は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に、例えば1.0μmの厚みのフォトレジスト層を形成する。次に、このフォトレジスト層をパターニングして、非磁性膜17の一部をエッチングするためのマスク32を形成する。マスク32の媒体対向面30に近い端部と媒体対向面30との間の距離は、例えば0.1〜0.3μmの範囲内である。次に、マスク32を用いて、例えば反応性イオンエッチングによって非磁性膜17の一部をエッチングする。次に、マスク32を除去する。
次に、図10に示したように、積層体の上面全体の上に、ギャップ層18を形成する。ギャップ層18は、例えば、スパッタ法またはCVDによって形成される。CVDを用いてギャップ層18を形成する場合には、特にALCVDを用いることが好ましい。また、ALCVDを用いてギャップ層18を形成する場合には、ギャップ層18の材料としては、特にアルミナが好ましい。ALCVDを用いて形成されるギャップ層18は、ステップカバレージがよい。従って、ALCVDを用いてギャップ層18を形成することにより、平坦ではない面の上に均質なギャップ層18を形成することができる。
図11は、次の工程を示す。この工程では、まず、媒体対向面30から離れた位置において、ギャップ層18および非磁性膜17を選択的にエッチングして、ギャップ層18および非磁性膜17に開口部を形成する。次に、ギャップ層18の上に第1層20Aを形成すると共に、ギャップ層18および非磁性膜17の開口部が形成された位置において磁極層16の上にヨーク層20Bを形成する。第1層20Aとヨーク層20Bは、フレームめっき法によって形成してもよいし、スパッタ法によって磁性層を形成した後、この磁性層を選択的にエッチングすることによって形成してもよい。磁性層を選択的にエッチングする方法としては、例えば、磁性層の上にアルミナ層を形成し、このアルミナ層の上にフレームめっき法によってマスクを形成し、このマスクを用いて、アルミナ層および磁性層をエッチングする方法を用いることができる。
図12は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に、非磁性層21を形成する。次に、例えばCMPによって、第1層20Aおよびヨーク層20Bが露出するまで非磁性層21を研磨して、第1層20A、ヨーク層20Bおよび非磁性層21の上面を平坦化する。
次に、ヨーク層20Bおよび非磁性層21の上面のうち、コイル23が配置される領域の上に絶縁層22を形成する。次に、例えばフレームめっき法によって、コイル23の少なくとも一部が絶縁層22の上に配置されるように、コイル23を形成する。
図13は、次の工程を示す。この工程では、まず、例えばフレームめっき法によって、第2層20Cおよび連結層20Dを形成する。なお、第2層20Cおよび連結層20Dを形成した後に、コイル23を形成してもよい。次に、コイル23の巻線間およびコイル23の周囲に、例えばフォトレジストよりなる絶縁層24を選択的に形成する。次に、積層体の上面全体の上に、非磁性層25を例えば4〜4.5μmの厚みで形成する。次に、例えばCMPによって、第2層20C、連結層20Dおよびコイル23が露出するまで非磁性層25を研磨して、第2層20C、連結層20D、コイル23、絶縁層24および非磁性層25の上面を平坦化する。次に、コイル23、絶縁層24および非磁性層25の上に絶縁層26を形成する。次に、例えばフレームめっき法によって、第3層20Eを形成して、シールド層20を完成させる。
次に、積層体の上面全体を覆うように保護層27を形成する。次に、保護層27の上に配線や端子等を形成し、スライダ単位で基板を切断し、媒体対向面30の研磨、浮上用レールの作製等を行って、磁気ヘッドが完成する。
次に、本実施の形態に係る磁気ヘッドの作用および効果について説明する。この磁気ヘッドでは、記録ヘッドによって記録媒体に情報を記録し、再生ヘッドによって、記録媒体に記録されている情報を再生する。記録ヘッドにおいて、コイル23は、記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生する。磁極層16およびシールド層20は、コイル23が発生する磁界に対応した磁束を通過させる磁路を形成する。磁極層16は、コイル23によって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する。シールド層20は、磁気ヘッドの外部から磁気ヘッドに印加された外乱磁界を取り込む。これにより、外乱磁界が磁極層16に集中して取り込まれることによって記録媒体に対して誤った記録が行なわれることを防止することができる。
また、本実施の形態では、媒体対向面30において、シールド層20の端面は、磁極層16の端面に対して、ギャップ層18による所定の小さな間隔を開けて記録媒体の進行方向Tの前側(スライダにおける空気流出端側)に配置されている。記録媒体に記録されるビットパターンの端部の位置は、媒体対向面30における磁極層16のギャップ層18側の端部の位置によって決まる。シールド層20は、磁極層16の媒体対向面30側の端面より発生されて記録媒体の面に垂直な方向以外の方向に広がる磁束を取り込むことにより、この磁束が記録媒体に達することを阻止する。これにより、記録媒体に既に記録されているビットパターンにおける磁化の方向が上記磁束の影響によって変化することを防止することができる。これにより、本実施の形態によれば、線記録密度を向上させることができる。
本実施の形態では、シールド層20の第1層20Aの周囲には非磁性層21が配置されている。また、シールド層20の第2層20Cの媒体対向面30に近い端面は媒体対向面30に露出せず、第2層20Cの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間には非磁性層25が配置されている。従って、本実施の形態では、図32に示した磁気ヘッドに比べて、媒体対向面30において露出するシールド層20の端面の面積を小さくすることができると共に、コイル23の周囲に配置された絶縁層24と媒体対向面30との間の距離を大きくすることができる。これにより、本実施の形態によれば、コイル23の周囲に配置された絶縁層24の膨張に伴ってシールド層20の媒体対向面30側の端部が突出することを抑制することができる。その結果、本実施の形態によれば、スロートハイトTHを正確に決めることができ、且つコイル23が発生する熱によってシールド層20の媒体対向面30側の端部が突出することを抑制することができる。この効果は、特に、非磁性層21,25の材料が絶縁層24の材料(例えばフォトレジスト)よりも硬い無機絶縁材料である場合や、非磁性層21,25の熱膨張率が絶縁層24の熱膨張率よりも小さい場合に顕著になる。また、上記の効果を顕著に発揮させるためには、コイル23は、第1層20Aにおける磁極層16とは反対側の面よりも磁極層16から遠い位置に配置されていることが好ましい。
また、本実施の形態では、スロートハイトTHは、第1層20Aの媒体対向面30から遠い端部ではなく、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置、すなわち媒体対向面30から見て最初に第1層20Aの下面が屈曲する位置によって規定される。従って、第1層20Aの体積を十分に大きくしながら、スロートハイトTHを小さくすることができる。これにより、シールド層20の媒体対向面30側の端部が突出することをより一層抑制することができると共に、オーバーライト特性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、図3に示したように、媒体対向面30に配置された磁極層16の端面の幅は、第1の辺A1に近づくに従って小さくなっている。これにより、本実施の形態によれば、スキューに起因した問題の発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、非磁性材料よりなる収容層12の溝部12a内に、非磁性膜14および研磨停止層15を介して磁極層16が配置される。そのため、磁極層16の幅は溝部12aの幅よりも小さくなる。これにより、溝部12aを容易に形成することが可能になると共に、磁極層16の幅、特にトラック幅を規定するトラック幅規定部16Aの上面の幅を容易に小さくすることが可能になる。従って、本実施の形態によれば、フォトリソグラフィによって形成可能なトラック幅の下限値よりも小さなトラック幅を、容易に実現でき、且つ正確に制御することができる。
[変形例]
以下、本実施の形態における第1ないし第3の変形例について説明する。図14は、第1の変形例を示している。図14において、(a)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面および基板に垂直な断面を示し、(b)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面の近傍における媒体対向面に平行な断面を示している。なお、図14では、収容層12よりも基板1側の部分を省略している。
第1の変形例では、図2に示した絶縁層24の代わりに、コイル23の少なくとも一部を覆う絶縁層28を備えている。絶縁層28は、例えばフォトレジストによって形成されている。また、第1の変形例において、シールド層20は、図2に示した第2層20C、連結層20Dおよび第3層20Eの代わりに、第2層20Fを有している。第2層20Fの媒体対向面30に近い端面は、媒体対向面30から離れた位置に配置されている。また、第2層20Fは、第1層20Aとヨーク層20Bとを連結するように配置されている。第2層20Fは、絶縁層28によって覆われたコイル23の少なくとも一部における磁極層16とは反対側に配置された部分を含んでいる。第2層20Fの材料としては、例えばCoFeN、CoNiFe、NiFe、CoFeのいずれかを用いることができる。また、第1の変形例において、第2層20Fの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間には保護層27が配置されている。第1の変形例における保護層27は、本発明における第2の非磁性層に対応する。保護層27の熱膨張率は、絶縁層28の熱膨張率よりも小さいことが好ましい。第1の変形例の磁気ヘッドにおけるその他の構成、作用および効果は、図1ないし図4に示した磁気ヘッドと同様である。
図15は、第2の変形例を示している。図15において、(a)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面および基板に垂直な断面を示し、(b)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面の近傍における媒体対向面に平行な断面を示している。なお、図15では、収容層12よりも基板1側の部分を省略している。
第2の変形例では、第1の変形例におけるヨーク層20Bの代わりに連結層20Gが設けられている。連結層20Gの材料は、ヨーク層20Bと同様である。連結層20Gの下面は磁極層16の上面に接し、連結層20Gの上面は第2層20Fの下面に接している。連結層20Gは、コイル23の中心に対応する領域にのみ配置されている。非磁性膜17、ギャップ層18および非磁性層21は、コイル23の少なくとも一部の下方にまで延在している。第2の変形例の磁気ヘッドにおけるその他の構成、作用および効果は、第1の変形例と同様である。
図16は、第3の変形例を示している。図16において、(a)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面および基板に垂直な断面を示し、(b)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面の近傍における媒体対向面に平行な断面を示している。なお、図16では、収容層12よりも基板1側の部分を省略している。
第3の変形例では、第2層20Cおよび連結層20Dは、基板1から離れるに従って小さくなる幅を有している。これにより、第2層20Cの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間の距離は、基板1から離れるに従って大きくなっている。第3の変形例の磁気ヘッドにおけるその他の構成、作用および効果は、図1ないし図4に示した磁気ヘッドと同様である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドおよびその製造方法について説明する。始めに、図17ないし図19を参照して、本実施の形態に係る磁気ヘッドの構成について説明する。図17は本実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面の近傍における一部を示す斜視図である。図18は本実施の形態に係る磁気ヘッドの構成を示す断面図である。なお、図18は媒体対向面および基板の面に垂直な断面を示している。また、図18において記号Tで示す矢印は、記録媒体の進行方向を表している。図19は本実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。
図18に示したように、本実施の形態では、磁極層16は、媒体対向面30に配置された端面を有する第1の部分16Cと、この第1の部分16Cよりも媒体対向面30から遠い位置に配置され、第1の部分16Cよりも大きな厚みを有する第2の部分16Dとを有している。第1の部分16Cは、媒体対向面30からの距離に応じて変化しない厚みを有している。
第1の部分16Cと第2の部分16Dとの境界の位置は、トラック幅規定部16Aと幅広部16Bとの境界の位置と一致していてもよいし、トラック幅規定部16Aと幅広部16Bとの境界の位置よりも媒体対向面30に近い位置、あるいはトラック幅規定部16Aと幅広部16Bとの境界の位置よりも媒体対向面30から遠い位置であってもよい。第1の部分16Cと第2の部分16Dとの境界の位置と媒体対向面30との間の距離は、例えば0.1〜0.5μmの範囲内である。以下、磁極層16における第1の部分16Cと第2の部分16Dとの境界の位置が、トラック幅規定部16Aと幅広部16Bとの境界の位置と一致する場合を例にとって説明する。
第1の部分16Cにおける基板1から遠い面(上面)16Caは、第2の部分16Dにおける基板1から遠い面(上面)16Daよりも基板1に近い位置に配置されている。また、第2の部分16Dは、第1の部分16Cにおける基板1から遠い面16Caと第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daとを結ぶ前端面16Dbを有している。前端面16Dbは、基板1の上面に対してほぼ垂直になっていてもよい。ここで、前端面16Dbが基板1の上面に対してほぼ垂直というのは、前端面16Dbが基板1の上面に対してなす角度が80°〜90°の範囲内であることを言う。なお、前端面16Dbが基板1の上面に対してなす角度が80°以上、90°未満のとき、面16Caと面16Dbがなす角度および面16Daと面16Dbがなす角度は、いずれも鈍角である。あるいは、前端面16Dbは、前端面16Dbが配置された領域において媒体対向面30から離れるに従って磁極層16の厚みが徐々に大きくなるように、基板1の上面に垂直な方向に対して傾いていてもよい。この場合、前端面16Dbが基板1の上面に対してなす角度は、30°以上、80°未満であることが好ましい。面16Caと面16Daとの間の段差は、例えば0.1〜0.3μmの範囲内である。
非磁性膜17の媒体対向面30に近い端部は、面16Daと面16Dbとの間に形成される角部に対応する位置に配置されている。
シールド層20は、第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daよりも基板1に近い位置において前端面16Dbと媒体対向面30との間に配置された部分を有している。この部分とは、具体的には、シールド層20の第1層20Aのうち、面16Daよりも基板1に近い位置に配置された部分である。シールド層20のヨーク層20Bの媒体対向面30に近い端部は、磁極層16の面16Daと面16Dbの境界位置よりも、媒体対向面30から遠い位置に配置されている。
本実施の形態では、スロートハイトTHは、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置、すなわち媒体対向面30から見て最初に第1層20Aの下面が屈曲する位置から媒体対向面30までの距離となる。その理由は、以下の通りである。媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置から媒体対向面30までの領域における磁極層16とシールド層20との間における磁束の漏れは、他の領域における磁極層16とシールド層20との間における磁束の漏れに比べて大きい。そして、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置から媒体対向面30までの領域における磁極層16とシールド層20との間における磁束の漏れが、情報の記録に寄与する。従って、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置から媒体対向面30までの距離をスロートハイトTHとするのが適当である。
次に、図20ないし図25を参照して、本実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法について説明する。図20ないし図25において、(a)は、磁気ヘッドの製造過程における積層体の、媒体対向面および基板に垂直な断面を示し、(b)は、積層体の、媒体対向面の近傍における媒体対向面に平行な断面を示している。なお、図20ないし図25では、収容層12よりも基板1側の部分を省略している。
本実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法では、図7に示したように、第1の磁性層161Pの上に、磁極層16の第2層162となる第2の磁性層162Pを形成した後、研磨停止層15が露出するまで被覆層、第2の磁性層162Pおよび第1の磁性層161Pを研磨する工程までは、第1の実施の形態と同様である。本実施の形態では、次に、図20に示したように、例えばスパッタ法によって、積層体の上面全体の上に非磁性膜17を形成する。
図21は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に、例えば1.0μmの厚みのフォトレジスト層を形成する。次に、このフォトレジスト層をパターニングして、磁性層161P,162Pおよび非磁性膜17の一部をエッチングするためのマスク32を形成する。マスク32の媒体対向面30に近い端部と媒体対向面30との間の距離は、例えば0.1〜0.3μmの範囲内である。マスク32は、磁性層161P,162Pの上面のうち、面16Caおよび前端面16Dbが形成される領域以外の領域の上方に配置されている。次に、マスク32を用いて、例えば反応性イオンエッチングによって非磁性膜17の一部をエッチングする。
次に、図22に示したように、マスク32を用いて、例えばイオンビームエッチングによって磁性層161P,162Pの一部をエッチングする。これにより、磁性層161P,162Pの上面に、面16Ca,16Daおよび前端面16Dbが形成されて、磁性層161P,162Pがそれぞれ第1層161、第2層162となる。イオンビームエッチングによって磁性層161P,162Pの一部をエッチングする際には、イオンビームの進行方向が基板1の上面に垂直な方向に対してなす角度を例えば40〜55°の範囲内とする。これにより、前端面16Dbが基板1の上面に対してなす角度を80°〜90°の範囲内とすることができる。また、このエッチングは、媒体対向面30に配置される磁極層16の端面における第2の辺A2が、形成当初の非磁性金属層13の上面の高さと下面の高さとの間の範囲内の高さの位置に配置されるように行う。従って、非磁性金属層13は、このエッチングの停止位置の基準となる。このように磁性層161P,162Pの一部のエッチングを行うことにより、媒体対向面30における磁極層16の厚みおよびトラック幅を、ほぼ一定になるように制御することができる。これにより、磁極層16の厚みおよびトラック幅を精度よく制御することができる。次に、マスク32を除去する。
次に、図23に示したように、積層体の上面全体の上に、ギャップ層18を形成する。ギャップ層18の材料および形成方法は、第1の実施の形態と同様である。
図24は、次の工程を示す。この工程では、まず、媒体対向面30から離れた位置において、ギャップ層18および非磁性膜17を選択的にエッチングして、ギャップ層18および非磁性膜17に開口部を形成する。次に、ギャップ層18の上に第1層20Aを形成すると共に、ギャップ層18および非磁性膜17の開口部が形成された位置において磁極層16の上にヨーク層20Bを形成する。第1層20Aとヨーク層20Bの形成方法は、第1の実施の形態と同様である。
図25は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に、非磁性層21を形成する。次に、例えばCMPによって、第1層20Aおよびヨーク層20Bが露出するまで非磁性層21を研磨して、第1層20A、ヨーク層20Bおよび非磁性層21の上面を平坦化する。次に、ヨーク層20Bおよび非磁性層21の上面のうち、コイル23が配置される領域の上に絶縁層22を形成する。次に、例えばフレームめっき法によって、コイル23の少なくとも一部が絶縁層22の上に配置されるように、コイル23を形成する。次に、例えばフレームめっき法によって、第2層20Cおよび連結層20Dを形成する。なお、第2層20Cおよび連結層20Dを形成した後に、コイル23を形成してもよい。次に、コイル23の巻線間およびコイル23の周囲に、例えばフォトレジストよりなる絶縁層24を選択的に形成する。次に、積層体の上面全体の上に、非磁性層25を例えば4〜4.5μmの厚みで形成する。次に、例えばCMPによって、第2層20C、連結層20Dおよびコイル23が露出するまで非磁性層25を研磨して、第2層20C、連結層20D、コイル23、絶縁層24および非磁性層25の上面を平坦化する。次に、コイル23、絶縁層24および非磁性層25の上に絶縁層26を形成する。次に、例えばフレームめっき法によって、第3層20Eを形成して、シールド層20を完成させる。
次に、積層体の上面全体を覆うように保護層27を形成する。次に、保護層27の上に配線や端子等を形成し、スライダ単位で基板を切断し、媒体対向面30の研磨、浮上用レールの作製等を行って、磁気ヘッドが完成する。
本実施の形態では、磁極層16は、媒体対向面30に配置された端面を有すると共に媒体対向面30からの距離に応じて変化しない厚みを有する第1の部分16Cと、第1の部分16Cよりも媒体対向面30から遠い位置に配置され、第1の部分16Cよりも大きな厚みを有する第2の部分16Dとを有している。第1の部分16Cにおける基板1から遠い面16Caは、第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daよりも基板1に近い位置に配置されている。また、第2の部分16Dは、第1の部分16Cにおける基板1から遠い面16Caと第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daとを結ぶ前端面16Dbを有している。媒体対向面30に配置された磁極層16の端面は、基板1に近い第1の辺A1と、第1の辺A1とは反対側の第2の辺A2とを有し、第2の辺A2はトラック幅を規定している。第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daは、研磨、例えばCMPによって形成される。第1の部分16Cにおける基板1から遠い面16Caは、エッチング、例えばイオンビームエッチングによって形成される。面16Caを形成するためのエッチングは、例えばCMPによって磁性層161P,162Pの上面を平坦化した後、磁性層161P,162Pのうちの媒体対向面30に近い一部に対してのみ行われる。そのため、このエッチングは精度よく行うことができる。従って、本実施の形態によれば、第1の部分16Cの厚み、すなわち媒体対向面30における磁極層16の厚みを精度よく制御することができる。更に、これにより、トラック幅を精度よく制御することができる。
特に、本実施の形態では、磁性層161P,162Pの一部のエッチングは、媒体対向面30に配置される磁極層16の端面における第2の辺A2が、形成当初の非磁性金属層13の上面の高さと下面の高さとの間の範囲内の高さの位置に配置されるように行う。これにより、本実施の形態によれば、媒体対向面30における磁極層16の厚みおよびトラック幅を精度よく制御することができる。
また、本実施の形態では、磁極層16の第2の部分16Dは、第1の部分16Cよりも大きな厚みを有している。従って、本実施の形態によれば、媒体対向面30における磁極層16の厚みを小さくしながら、磁極層16によって多くの磁束を媒体対向面30まで導くことができる。これにより、本実施の形態によれば、十分なオーバーライト特性を実現することができる。
ところで、磁極層16において、厚みが変化する部分すなわち前端面16Dbの近傍では、磁極層16からの磁束の漏れが発生しやすい。この厚みが変化する部分から漏れた磁束が媒体対向面30に達し、更に媒体対向面30から外部に漏れると、実効的なトラック幅が大きくなったり、スキューに起因した問題が発生したりする。本実施の形態では、シールド層20は、磁極層16の第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daよりも基板1に近い位置において前端面16Dbと媒体対向面30との間に配置された部分を有している。従って、本実施の形態では、磁極層16において厚みが変化する部分から漏れた磁束は、シールド層20によって取り込まれる。従って、本実施の形態によれば、磁極層16の途中から漏れた磁束が媒体対向面30から外部に漏れることを防止することができる。
また、本実施の形態では、磁極層16の第2の部分16Dにおける基板1から遠い面に接するヨーク層20Bを備えている。このヨーク層20Bの媒体対向面30に近い端部は、磁極層16の面16Daと面16Dbの境界位置よりも、媒体対向面30から遠い位置に配置されている。従って、磁極層16とヨーク層20Bとを合わせた磁性層を考えると、この磁性層の厚みは、媒体対向面30に近づくに従って2段階で小さくなる。これにより、磁性層の途中における磁束の飽和を防止しながら、多くの磁束を媒体対向面30まで導くことが可能になる。
また、本実施の形態では、媒体対向面30の近傍において、磁極層16の上面が屈曲している。これにより、本実施の形態によれば、記録動作後において、磁極層16の媒体対向面30の近傍の部分において、媒体対向面30に垂直な方向の残留磁化が生成されることを抑制することが可能になる。その結果、本実施の形態によれば、記録動作後における磁極層16の残留磁化に起因して記録媒体に記録されている情報が消去される現象の発生を抑制することが可能になる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、スロートハイトTHは、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置、すなわち媒体対向面30から見て最初に第1層20Aの下面が屈曲する位置から媒体対向面30までの距離となる。本実施の形態では、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置よりも、媒体対向面から遠い領域において、磁極層16と第1層20Aと間にギャップ層18および非磁性膜17が配置されている。従って、この領域における磁極層16とシールド層20との間における磁束の漏れは、非磁性膜17がない場合に比べて少なくなる。これにより、本実施の形態によれば、より多くの磁束を媒体対向面30まで導くことができ、その結果、オーバーライト特性を向上させることができる。本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
[変形例]
以下、本実施の形態における第1および第2の変形例について説明する。図26は、第1の変形例を示している。図26において、(a)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面および基板に垂直な断面を示し、(b)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面の近傍における媒体対向面に平行な断面を示している。なお、図26では、収容層12よりも基板1側の部分を省略している。
第1の変形例では、非磁性膜17は設けられておらず、磁極層16の第2の部分16Dにおける面16Daの上にはギャップ層18が配置されている。第1の変形例におけるその他の構成、作用および効果は、非磁性膜17に基づく作用および効果を除いて、図17ないし図19に示した磁気ヘッドと同様である。
図27は、第2の変形例を示している。図27において、(a)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面および基板に垂直な断面を示し、(b)は、磁気ヘッドの主要部の、媒体対向面の近傍における媒体対向面に平行な断面を示している。なお、図27では、収容層12よりも基板1側の部分を省略している。
第2の変形例では、第1の変形例と同様に、非磁性膜17は設けられておらず、磁極層16の第2の部分16Dにおける面16Daの上にはギャップ層18が配置されている。また、第2の変形例では、図18に示した絶縁層24の代わりに、コイル23の少なくとも一部を覆う絶縁層28を備えている。絶縁層28は、例えばフォトレジストによって形成されている。また、第2の変形例において、シールド層20は、図18に示した第2層20C、連結層20Dおよび第3層20Eの代わりに、第2層20Fを有している。第2層20Fの媒体対向面30に近い端面は、媒体対向面30から離れた位置に配置されている。また、第2層20Fは、第1層20Aとヨーク層20Bとを連結するように配置されている。第2層20Fは、絶縁層28によって覆われたコイル23の少なくとも一部における磁極層16とは反対側に配置された部分を含んでいる。第2層20Fの材料としては、例えばCoFeN、CoNiFe、NiFe、CoFeのいずれかを用いることができる。また、第2の変形例において、第2層20Fの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間には保護層27が配置されている。第2の変形例における保護層27は、本発明における第2の非磁性層に対応する。保護層27の熱膨張率は、絶縁層28の熱膨張率よりも小さいことが好ましい。第2の変形例におけるその他の構成、作用および効果は、第1の変形例と同様である。
なお、本実施の形態において、第1の実施の形態における第1ないし第3の各変形例と同様の変形も可能である。
[第3の実施の形態]
次に、図28および図29を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る磁気ヘッドおよびその製造方法について説明する。図28は本実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面の近傍における一部を示す斜視図である。図29は本実施の形態に係る磁気ヘッドにおけるシールド層の一部を示す平面図である。
図29に示したように、本実施の形態では、シールド層20の第1層20Aは、媒体対向面30から見て、媒体対向面30に配置された端面よりも幅方向の外側に配置された2つの側方部分20A2,20A3を有している。第1層20Aのうち、側方部分20A2,20A3の間の部分を中央部分20A1と呼ぶ。中央部分20A1は、媒体対向面30に配置された端面20A10を有している。側方部分20A2,20A3の媒体対向面30に近い端面20A20,20A30は、媒体対向面30から離れた位置に配置されている。図28に示したように、端面20A20,20A30と媒体対向面30との間には、第1層20Aの周囲に配置された非磁性層21が配置されている。
側方部分20A2,20A3の端面20A20,20A30と媒体対向面30との間の距離は、側方部分20A2,20A3と中央部分20A1との境界から幅方向の外側に向かうにつれて徐々に大きくなった後、一定の大きさになっている。すなわち、端面20A20,20A30はそれぞれ、媒体対向面30に平行な平行部分20A21,20A31と、この平行部分20A21,20A31と中央部分20A1の端面20A10とを接続する斜面部分20A22,20A32とを有している。
第1層20Aの媒体対向面30に配置された端面、すなわち中央部分20A1の端面20A10の幅W1は、トラック幅以上である。また、幅W1は0.1〜10μmの範囲内であることが好ましい。平行部分20A21と斜面部分20A22との境界と、平行部分20A31と斜面部分20A32との境界との間の距離W2は、1.0〜11μmの範囲内であることが好ましい。
平行部分20A21,20A31と媒体対向面30との間の距離H1は、0.2〜0.8μmの範囲内であることが好ましい。第2層20Cの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間の距離H2は、0.2〜0.8μmの範囲内であることが好ましい。第3層20Eの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間の距離H3は、0.2〜0.8μmの範囲内であることが好ましい。
なお、側方部分20A2,20A3の端面20A20,20A30は、斜面部分20A22,20A32を有していなくてもよい。この場合には、中央部分20A1が、端面20A10と平行部分20A21,20A31とを接続する2つの側面を有することになる。この2つの側面は、媒体対向面30に対して垂直である。
本実施の形態では、シールド層20の第1層20Aは、媒体対向面30から見て、媒体対向面30に配置された端面よりも幅方向の外側に配置された2つの側方部分20A2,20A3を有している。そのため、本実施の形態によれば、第1の実施の形態に比べて、媒体対向面30において露出するシールド層20の端面の面積を小さくすることができる。これにより、本実施の形態によれば、より一層、スロートハイトTHを正確に決めることができ、且つコイル23が発生する熱によってシールド層20の媒体対向面30側の端部が突出することを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、第2層20Cと第3層20Eの媒体対向面30に近い端面は媒体対向面30に配置されていてもよい。この場合でも、図32に示した磁気ヘッドに比べると、媒体対向面30において露出するシールド層20の端面の面積を小さくすることができるので、スロートハイトTHを正確に決めることができ、且つコイル23が発生する熱によってシールド層20の媒体対向面30側の端部が突出することを抑制することができる。しかし、これらの効果を顕著に発揮させるためには、第2層20Cと第3層20Eの媒体対向面30に近い端面は、媒体対向面30から離れた位置に配置されている方が好ましい。
ところで、従来のシールド型ヘッドでは、トラック幅方向の広い範囲にわたって、記録または再生の対象となっているトラックに隣接する1以上のトラックに記録された信号が減衰する現象(以下、広範囲隣接トラック消去という。)が顕著に生じる場合があった。広範囲隣接トラック消去は、シールド層の媒体対向面に露出した端面を通過する磁束に起因して発生していると考えられる。
本実施の形態では、シールド層20の第1層20Aのうちの中央部分20A1の端面20A10のみが媒体対向面30に配置され、側方部分20A2,20A3の端面20A20,20A30は媒体対向面30から離れた位置に配置されている。従って、本実施の形態によれば、第1層20Aの媒体対向面30に近い端面の全体が媒体対向面30に露出している場合に比べて、媒体対向面30に露出する第1層20Aの端面の幅を小さくすることができる。また、本実施の形態によれば、第1層20Aの形状を制御することにより、シールド層20の媒体対向面30に露出した端面を通過する磁束の量を調整することが可能である。以上のことから、本実施の形態によれば、広範囲隣接トラック消去を抑制することが可能になる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、変形例も含めて第1の実施の形態と同様である。
[第4の実施の形態]
次に、図30および図31を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る磁気ヘッドおよびその製造方法について説明する。図30は本実施の形態に係る磁気ヘッドの一部を示す断面図である。なお、図30は媒体対向面および基板の面に垂直な断面を示している。また、図30では、収容層よりも基板側の部分を省略している。図31は本実施の形態に係る磁気ヘッドにおけるシールド層を示す平面図である。
図30に示したように、本実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、磁極層16は、媒体対向面30に配置された端面を有する第1の部分16Cと、この第1の部分16Cよりも媒体対向面30から遠い位置に配置され、第1の部分16Cよりも大きな厚みを有する第2の部分16Dとを有している。第1の部分16Cは、媒体対向面30からの距離に応じて変化しない厚みを有している。
第1の部分16Cにおける基板1から遠い面(上面)16Caは、第2の部分16Dにおける基板1から遠い面(上面)16Daよりも基板1に近い位置に配置されている。また、第2の部分16Dは、第1の部分16Cにおける基板1から遠い面16Caと第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daとを結ぶ前端面16Dbを有している。
非磁性膜17の媒体対向面30に近い端部は、面16Daと面16Dbとの間に形成される角部に対応する位置に配置されている。
本実施の形態では、図18に示した絶縁層24の代わりに、コイル23の少なくとも一部を覆う絶縁層28を備えている。絶縁層28は、例えばフォトレジストによって形成されている。また、シールド層20は、図18に示した第2層20C、連結層20Dおよび第3層20Eの代わりに、第2層20Fを有している。第2層20Fの媒体対向面30に近い端面は、媒体対向面30から離れた位置に配置されている。第2層20Fは、絶縁層28によって覆われたコイル23の少なくとも一部における磁極層16とは反対側に配置された部分を含んでいる。第2層20Fの材料としては、例えばCoFeN、CoNiFe、NiFe、CoFeのいずれかを用いることができる。また、第2層20Fの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間には保護層27が配置されている。本実施の形態における保護層27は、本発明における第2の非磁性層に対応する。保護層27の熱膨張率は、絶縁層28の熱膨張率よりも小さいことが好ましい。
シールド層20は、第2の部分16Dにおける基板1から遠い面16Daよりも基板1に近い位置において前端面16Dbと媒体対向面30との間に配置された部分を有している。この部分とは、具体的には、シールド層20の第1層20Aのうち、面16Daよりも基板1に近い位置に配置された部分である。シールド層20のヨーク層20Bの媒体対向面30に近い端部は、磁極層16の面16Daと面16Dbの境界位置よりも、媒体対向面30から遠い位置に配置されている。
図31に示したように、本実施の形態では、第1層20Aは、ギャップ層18を介して磁極層16と対向する部分を含む中央部分20A4と、中央部分20A4の幅方向の外側に配置された2つの側方部分20A5,20A6とを有している。
中央部分20A4は、媒体対向面30に配置された端面を有している。側方部分20A5,20A6はそれぞれ、媒体対向面30に近い端面を有している。これらの端面のうち、中央部分20A4の端面に続く一部分は媒体対向面30に配置され、残りの部分は媒体対向面30から離れた位置に配置されている。
媒体対向面30に垂直な方向についての側方部分20A5,20A6の最大の長さは、媒体対向面30に垂直な方向についての中央部分20A4の最大の長さよりも大きい。なお、図31に示した例では、媒体対向面30に垂直な方向についての中央部分20A4の長さは一定になっている。この中央部分20A4の長さH11は、例えば0.1〜0.3μmの範囲内である。また、中央部分20A4の幅W11は、例えば0.3〜5.0μmの範囲内である。
中央部分20A4は、非磁性膜17の上方に配置された部分を有していてもよいし、非磁性膜17の上方に配置された部分を有していなくてもよい。中央部分20A4が、非磁性膜17の上方に配置された部分を有している場合には、スロートハイトTHは、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置から媒体対向面30までの距離となる。中央部分20A4が、非磁性膜17の上方に配置された部分を有していない場合には、スロートハイトTHは、媒体対向面30から見て最初にギャップ層18が屈曲する位置から媒体対向面30までの距離と、中央部分20A4の長さH11のうちの小さい方になる。
第2層20Fの媒体対向面30に近い端面は、媒体対向面30から離れた位置に配置されている。第2層20Fの媒体対向面30に近い端面と媒体対向面30との間の距離H21は、例えば0.3〜0.9μmの範囲内である。
第2層20Fは、第1層20Aの中央部分20A4には接続されず、第1層20Aの側方部分20A5,20A6に接続されている。図31において、符号41,42は、第2層20Fと側方部分20A5,20A6とを接続するためのスルーホールを示している。また、第2層20Fは、媒体対向面30から離れた位置で磁極層16に接続されている。図31において、符号43は、第2層20Fと磁極層16とを接続するためのスルーホールを示している。
ところで、第2層20Fが、第1層20Aのうちギャップ層18を介して磁極層16と対向する部分に接続される構成の場合には、第1層20Aの上記部分の媒体対向面30に垂直な方向についての長さをある程度大きくする必要がある。しかし、そうすると、十分なオーバーライト特性が得られなくなるおそれがある。また、第1層20Aの上記部分の媒体対向面30に垂直な方向についての長さが大きいと、媒体対向面30から第2層20Fと磁極層16との接続部分までの距離(以下、ヨーク長という。)も大きくなる。ヨーク長が大きくなると高周波帯域における記録特性が劣化するおそれがある。これを防止するために、コイル23の巻線のピッチを小さくしてヨーク長を小さくすることも考えられる。しかし、この場合には、コイル23の抵抗値が大きくなってしまう。
本実施の形態では、上述のように、第2層20Fは、第1層20Aの中央部分20A4には接続されず、第1層20Aの側方部分20A5,20A6に接続されている。そのため、本実施の形態によれば、中央部分20A4の長さH11を小さくしながら、第1層20Aと第2層20Fとを確実に接続することができる。これにより、本実施の形態によれば、オーバーライト特性を向上させることができると共に、ヨーク長が大きくなったり、コイル23の抵抗値が大きくなったりすることを防止することができる。
なお、本実施の形態において、シールド層20は、第2層20Fの代わりに、図18に示した第2層20C、連結層20Dおよび第3層20Eを有していてもよい。この場合には、第2層20Cは、第1層20Aの中央部分20A4には接続されず、第1層20Aの側方部分20A5,20A6に接続される。
また、本実施の形態において、磁極層16は、第1の実施の形態と同様の形状であってもよい。また、本実施の形態において、第2の実施の形態における第2の変形例と同様に、非磁性膜17は設けられていなくてもよい。本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第2の実施の形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、第2実施の形態におけるシールド層20を、第3の実施の形態と同様の構成にしてもよい。
また、各実施の形態において、平面渦巻き形状のコイル9,23の代わりに、磁極層16を中心にして螺旋状に配置されたコイルを設けてもよい。
また、各実施の形態では、磁極層16の少なくとも一部を、収容層12の溝部12a内に形成している。しかし、本発明における磁極層は、このような方法で形成されたものに限らず、他の方法で形成されたものであってもよい。例えば、磁性層をエッチングによってパターニングして磁極層を形成してもよいし、フレームめっき法によって磁極層を形成してもよい。
また、実施の形態では、基体側に再生ヘッドを形成し、その上に、記録ヘッドを積層した構造の磁気ヘッドについて説明したが、この積層順序を逆にしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面の近傍における一部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドにおける磁極層を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法における一工程を示す説明図である。 図5に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図6に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図7に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図8に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図9に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図10に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図11に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図12に示した工程に続く工程を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの第1の変形例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの第2の変形例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの第3の変形例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面の近傍における一部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法における一工程を示す説明図である。 図20に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図21に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図22に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図23に示した工程に続く工程を示す説明図である。 図24に示した工程に続く工程を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドの第1の変形例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドの第2の変形例を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る磁気ヘッドの媒体対向面の近傍における一部を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る磁気ヘッドにおけるシールド層の一部を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る磁気ヘッドの一部を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る磁気ヘッドにおけるシールド層を示す平面図である。 シールド型ヘッドの一例における主要部を示す断面図である。
符号の説明
12…収容層、13…非磁性金属層、14…非磁性膜、15…研磨停止層、16…磁極層、17…非磁性膜、18…ギャップ層、20…シールド層、20A…第1層、20C…第2層、20E…第3層、21…非磁性層、23…コイル、24…絶縁層、25…非磁性層。

Claims (22)

  1. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生するコイルと、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって前記情報を前記記録媒体に記録するための記録磁界を発生する磁極層と、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記媒体対向面から離れた位置において前記磁極層に連結されたシールド層と、
    非磁性材料よりなり、前記磁極層とシールド層との間に設けられたギャップ層とを備えた垂直磁気記録用磁気ヘッドであって、
    前記媒体対向面において、前記シールド層の前記端面は、前記磁極層の前記端面に対して、前記ギャップ層の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向の前側に配置され、
    前記コイルの少なくとも一部は、前記磁極層とシールド層との間に、前記磁極層およびシールド層に対して絶縁された状態で配置され、
    前記媒体対向面に配置された前記磁極層の端面は、前記ギャップ層に隣接する辺を有し、この辺はトラック幅を規定し、
    前記シールド層は、前記媒体対向面に配置された前記端面を有し、前記ギャップ層に隣接するように配置された第1層と、前記第1層におけるギャップ層とは反対側に配置された第2層とを有し、
    前記第2層は、前記媒体対向面に近い端面を有し、この端面は前記媒体対向面から離れた位置に配置され、
    前記垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、フォトレジストよりなり、前記コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層と、無機絶縁材料よりなり、前記第1層の周囲に配置された第1の非磁性層と、無機絶縁材料よりなり、前記第2層の前記媒体対向面に近い前記端面と前記媒体対向面との間を含む前記第2層の周囲に配置された第2の非磁性層とを備えたことを特徴とする垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  2. 前記コイルの少なくとも一部は、前記第1層における磁極層とは反対側の面よりも磁極層から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  3. 前記シールド層は、更に、前記コイルの少なくとも一部における磁極層とは反対側に配置され、前記第2層に接続された第3層を有し、
    前記第3層は、前記媒体対向面に近い端面を有し、この端面は前記媒体対向面から離れた位置に配置され、
    前記垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、前記シールド層を覆うように配置され、一部が前記第3層の前記媒体対向面に近い前記端面と前記媒体対向面との間に配置された、無機絶縁材料よりなる層を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  4. 前記第2層は、前記コイルの少なくとも一部における磁極層とは反対側に配置された部分を含むことを特徴とする請求項1または2記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  5. 更に、非磁性材料よりなり、前記磁極層と前記第2層との間に配置された非磁性膜を備え、
    前記非磁性膜は、前記媒体対向面に近い端部を有し、この端部は前記媒体対向面から離れた位置に配置され、
    前記第1層は、前記非磁性膜と前記第2層との間に配置された部分を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  6. 更に、前記磁極層、ギャップ層、コイルおよびシールド層が積層される基板を備え、
    前記磁極層は、前記媒体対向面に配置された前記端面を有する第1の部分と、前記第1の部分よりも媒体対向面から遠い位置に配置され、前記第1の部分よりも大きな厚みを有する第2の部分とを有し、
    前記第1の部分における基板から遠い面は、前記第2の部分における基板から遠い面よりも基板に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  7. 前記第1層は、前記媒体対向面から見て、前記媒体対向面に配置された前記端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の前記媒体対向面に近い端面は、前記媒体対向面から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  8. 前記第1層は、前記ギャップ層を介して前記磁極層と対向する部分を含む中央部分と、前記中央部分の幅方向の外側に配置された2つの側方部分とを有し、
    前記第2層は、前記中央部分には接続されず、前記側方部分に接続されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  9. 前記媒体対向面に垂直な方向についての前記側方部分の最大の長さは、前記媒体対向面に垂直な方向についての前記中央部分の最大の長さよりも大きいことを特徴とする請求項記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  10. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生するコイルと、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって前記情報を前記記録媒体に記録するための記録磁界を発生する磁極層と、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記媒体対向面から離れた位置において前記磁極層に連結されたシールド層と、
    非磁性材料よりなり、前記磁極層とシールド層との間に設けられたギャップ層とを備えた垂直磁気記録用磁気ヘッドであって、
    前記媒体対向面において、前記シールド層の前記端面は、前記磁極層の前記端面に対して、前記ギャップ層の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向の前側に配置され、
    前記コイルの少なくとも一部は、前記磁極層とシールド層との間に、前記磁極層およびシールド層に対して絶縁された状態で配置され、
    前記媒体対向面に配置された前記磁極層の端面は、前記ギャップ層に隣接する辺を有し、この辺はトラック幅を規定し、
    前記シールド層は、前記媒体対向面に配置された前記端面を有し、前記ギャップ層に隣接するように配置された第1層と、前記第1層におけるギャップ層とは反対側に配置された第2層とを有し、
    前記第1層は、前記媒体対向面から見て、前記媒体対向面に配置された前記端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の前記媒体対向面に近い端面は、前記媒体対向面から離れた位置に配置され、
    前記垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、フォトレジストよりなり、前記コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層と、無機絶縁材料よりなり、前記第1層の周囲に配置された非磁性層とを備えたことを特徴とする垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  11. 前記コイルの少なくとも一部は、前記第1層における磁極層とは反対側の面よりも磁極層から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項10記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  12. 更に、非磁性材料よりなり、前記磁極層と前記第2層との間に配置された非磁性膜を備え、
    前記非磁性膜は、前記媒体対向面に近い端部を有し、この端部は前記媒体対向面から離れた位置に配置され、
    前記第1層は、前記非磁性膜と前記第2層との間に配置された部分を有することを特徴とする請求項10または11記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  13. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生するコイルと、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって前記情報を前記記録媒体に記録するための記録磁界を発生する磁極層と、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記媒体対向面から離れた位置において前記磁極層に連結されたシールド層と、
    非磁性材料よりなり、前記磁極層とシールド層との間に設けられたギャップ層とを備え、
    前記媒体対向面において、前記シールド層の前記端面は、前記磁極層の前記端面に対して、前記ギャップ層の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向の前側に配置され、
    前記コイルの少なくとも一部は、前記磁極層とシールド層との間に、前記磁極層およびシールド層に対して絶縁された状態で配置され、
    前記媒体対向面に配置された前記磁極層の端面は、前記ギャップ層に隣接する辺を有し、この辺はトラック幅を規定し、
    前記シールド層は、前記媒体対向面に配置された前記端面を有し、前記ギャップ層に隣接するように配置された第1層と、前記第1層におけるギャップ層とは反対側に配置された第2層とを有し、
    前記第2層は、前記媒体対向面に近い端面を有し、この端面は前記媒体対向面から離れた位置に配置され、
    更に、フォトレジストよりなり、前記コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層と、無機絶縁材料よりなり、前記第1層の周囲に配置された第1の非磁性層と、無機絶縁材料よりなり、前記第2層の前記媒体対向面に近い前記端面と前記媒体対向面との間を含む前記第2層の周囲に配置された第2の非磁性層とを備えた垂直磁気記録用磁気ヘッドを製造する方法であって、
    前記磁極層を形成する工程と、
    前記磁極層の上に前記ギャップ層を形成する工程と、
    前記ギャップ層の上に前記第1層を形成する工程と、
    前記第1の非磁性層を形成する工程と、
    前記コイルを形成する工程と、
    前記絶縁層を形成する工程と、
    前記第1層の上に前記第2層を形成する工程と、
    前記第2の非磁性層を形成する工程とを備えたことを特徴とする垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  14. 前記垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、前記磁極層と前記第2層との間に配置された非磁性膜を備え、前記非磁性膜は、前記媒体対向面に近い端部を有し、この端部は前記媒体対向面から離れた位置に配置され、前記第1層は、前記非磁性膜と前記第2層との間に配置された部分を有し、
    前記垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法は、更に、前記磁極層の上に前記非磁性膜を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項13記載の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  15. 前記垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、前記磁極層、ギャップ層、コイルおよびシールド層が積層される基板を備え、前記磁極層は、前記媒体対向面に配置された前記端面を有する第1の部分と、前記第1の部分よりも媒体対向面から遠い位置に配置され、前記第1の部分よりも大きな厚みを有する第2の部分とを有し、前記第1の部分における基板から遠い面は、前記第2の部分における基板から遠い面よりも基板に近い位置に配置され、
    前記磁極層を形成する工程は、
    後に研磨およびエッチングされることにより前記磁極層となる磁性層を形成する工程と、
    前記磁性層の上面を研磨する工程と、
    前記第1の部分と第2の部分が形成されることによって前記磁性層が前記磁極層になるように、前記磁性層の一部をエッチングする工程とを含むことを特徴とする請求項13または14記載の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  16. 前記第1層は、前記媒体対向面から見て、前記媒体対向面に配置された前記端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の前記媒体対向面に近い端面は、前記媒体対向面から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  17. 前記第1層は、前記ギャップ層を介して前記磁極層と対向する部分を含む中央部分と、前記中央部分の幅方向の外側に配置された2つの側方部分とを有し、
    前記第2層は、前記中央部分には接続されず、前記側方部分に接続されていることを特徴とする請求項13ないし16のいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  18. 前記媒体対向面に垂直な方向についての前記側方部分の最大の長さは、前記媒体対向面に垂直な方向についての前記中央部分の最大の長さよりも大きいことを特徴とする請求項17記載の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  19. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生するコイルと、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させると共に、垂直磁気記録方式によって前記情報を前記記録媒体に記録するための記録磁界を発生する磁極層と、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、前記媒体対向面から離れた位置において前記磁極層に連結されたシールド層と、
    非磁性材料よりなり、前記磁極層とシールド層との間に設けられたギャップ層とを備え、
    前記媒体対向面において、前記シールド層の前記端面は、前記磁極層の前記端面に対して、前記ギャップ層の厚みによる所定の間隔を開けて記録媒体の進行方向の前側に配置され、
    前記コイルの少なくとも一部は、前記磁極層とシールド層との間に、前記磁極層およびシールド層に対して絶縁された状態で配置され、
    前記媒体対向面に配置された前記磁極層の端面は、前記ギャップ層に隣接する辺を有し、この辺はトラック幅を規定し、
    前記シールド層は、前記媒体対向面に配置された前記端面を有し、前記ギャップ層に隣接するように配置された第1層と、前記第1層におけるギャップ層とは反対側に配置された第2層とを有し、
    前記第1層は、前記媒体対向面から見て、前記媒体対向面に配置された前記端面よりも幅方向の外側に配置された2つの部分を有し、この2つの部分の前記媒体対向面に近い端面は、前記媒体対向面から離れた位置に配置され、
    更に、フォトレジストよりなり、前記コイルの少なくとも一部の周囲に配置された絶縁層と、無機絶縁材料よりなり、前記第1層の周囲に配置された非磁性層とを備えた垂直磁気記録用磁気ヘッドを製造する方法であって、
    前記磁極層を形成する工程と、
    前記磁極層の上に前記ギャップ層を形成する工程と、
    前記ギャップ層の上に前記第1層を形成する工程と、
    前記非磁性層を形成する工程と、
    前記コイルを形成する工程と、
    前記絶縁層を形成する工程と、
    前記第1層の上に前記第2層を形成する工程とを備えたことを特徴とする垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  20. 前記垂直磁気記録用磁気ヘッドは、更に、非磁性材料よりなり、前記磁極層と前記第2層との間に配置された非磁性膜を備え、前記非磁性膜は、前記媒体対向面に近い端部を有し、この端部は前記媒体対向面から離れた位置に配置され、前記第1層は、前記非磁性膜と前記第2層との間に配置された部分を有し、
    前記垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法は、更に、前記磁極層の上に前記非磁性膜を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項19記載の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  21. 前記第1層は、前記ギャップ層を介して前記磁極層と対向する部分を含む中央部分と、前記中央部分の幅方向の外側に配置された2つの側方部分とを有し、前記媒体対向面に垂直な方向についての前記側方部分の最大の長さは、前記媒体対向面に垂直な方向についての前記中央部分の最大の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッド。
  22. 前記第1層は、前記ギャップ層を介して前記磁極層と対向する部分を含む中央部分と、前記中央部分の幅方向の外側に配置された2つの側方部分とを有し、前記媒体対向面に垂直な方向についての前記側方部分の最大の長さは、前記媒体対向面に垂直な方向についての前記中央部分の最大の長さよりも大きいことを特徴とする請求項13ないし16のいずれかに記載の垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
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