JP4341744B2 - 船尾管シール装置及び旋回式スラスタ - Google Patents

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Description

本発明は、各種船舶に用いられる船尾管シール装置及び旋回式スラスタに関するものである。
船舶用プロペラ軸の船尾管シール装置は、プロペラ軸の軸受を潤滑する潤滑油が船外へ漏油することを遮断すると共に、海水が船内に浸入することをせき止める役目を果たすものである。プロペラ軸はある回転速度で回転し、潤滑油と海水はいずれもある圧力を有し、このような圧力条件のもとで耐久性のあるシール機能を確保するため、オイルシール型のシール装置を採用しているものがある。
そのようなシール装置は、海水用シールとしての2本のシールリングと、潤滑油用シールとしての1本または2本のシールリングとを備える。万一海水用シールリングが損傷した場合には、船内に海水が浸入すると重大事故につながるという理由から、潤滑油の圧力は海水の圧力よりも高くなるように重力タンクで加圧される構成とされている(例えば、特許文献1参照)。
そして、海水の浸入、潤滑油の漏油をチェックするため検査油を入れた検査タンクを、海水用シールと潤滑油用シールとの間に挟まれる部屋に連通するように設けることで、海水用シールが損傷し海水が浸入してくると、検査タンクの油面レベルが上昇し、一方、潤滑油シールが損傷して潤滑油が漏れてきて同様に油面レベルが上昇するため、この油面の変化でシール機能の健全性を判断することが考えられる。
そのようにするためには、具体的には例えば図6に示すような構造にすればよい。すなわち、プロペラ軸11は、船体12を貫通し、船外に位置する一端にプロペラ13を設ける一方、船内に位置する他端に図示していない駆動機関を結合するとともに、軸受14にて支持する。船体12の前記貫通部において、船外側には断面くの字形状の第1のシールリング(海水用シールリング)15a,15bおよび第2のシールリング(潤滑用シールリング)15cを内蔵した船尾管シール装置S1を装着し、また、船内側は軸受用潤滑油を封油するために断面くの字形状の潤滑油用シールリング15d,15eを内蔵した船首側シール装置S2を装着している。
シール損傷時の海水浸入を確実に防止するために船の満載喫水(積荷を満載したときの、船底から喫水線までの高さ)H1よりも上方位置に、潤滑油を収容する重力タンク16を設け、その重力タンク16を、通路17を通じて軸受14の潤滑油室14aに連通させる。そして、満載喫水H1よりも低い位置である軽荷喫水(荷物を積まず、バラスト水で喫水を調整した状態における、船底から喫水線までの高さ)H2よりも下方位置に、検査油を収容する検査タンク18を設ける。つまり、検査タンク18の油面レベルが、重力タンク16の油面レベル及び軽荷喫水H2のいずれに比べても低い油面レベルとなるように検査タンク18を設置する。そして、この検査タンク18を、通路19を通じて、第1のシールリング15a,15bと潤滑油用シールリング15cとの間に挟まれる部屋20(検査油室)に連通する。
そのほか、関連する技術として、シール装置へ供給する油圧の変動を最小限にするもの(例えば、特許文献2参照)、エアシールタイプのシールによりシールリングの耐久性を向上させたもの(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
特開2003−26094号公報(段落番号0014,0015) 特開2002−250450号公報(段落番号0004,0014〜0019) 特開2002−234493号公報(段落番号0007,0028,0029)
前述したようなシステムでは、海水面のレベルが検査タンク18の設置位置よりも高い位置にあることが必要であり、海水面のレベルの方が検査タンク18の油面レベルよりも低くなった場合には、検査タンク18内の検査油が漏れてしまうおそれがある。しかし、船舶が荒天時に運航する場合には、海水面のレベルが大きく変化する場合がある。そのような場合には、船舶の動揺や海面波高の状況によっては、検査タンク18の油面レベル(船底から検査タンク18内の検査油面までの高さ)の方が、軽荷喫水H2よりもさらに下方に位置することになる荒天時の最低海面高さH3よりも高くなるため、検査油(潤滑油)が海水中に漏れてしまうおそれがある。ここで、荒天時の最低海面高さH3とは、荒天時に上下する海面高さ(船底から喫水線までの高さ)のうち、最も低くなる高さを意味する。
検査タンク18の位置を低くすることも考えられるが、そのようにすると、第1のシールリング15a,15b及び15cに作用する差圧が大きくなり、シールリング15a,15b,15cのシール寿命が短くなり、あまり低くすることができない。
一方、船舶が修繕・検査のためドック内に入渠する場合には、喫水がゼロになり海水圧が全く作用しなくなるため、検査油が外部に漏れ、海水汚濁の問題が発生する。
このため、検査タンク18の出口側に開閉弁を設け、ドッグに入渠する場合には、それを閉め切るなどの作業が必要となる。しかし、ドックから出渠した際に、この開閉弁が閉鎖したままなら検査タンクが本来の役割をなさないために確実に開いておく作業が必要であり、この作業の抜け落ちが事故につながる可能性がある。
本発明は、海水面が、万一、検査タンクの油面よりも低くなっても油漏れを防止することができる船尾管シール装置及び旋回式スラスタを目的とする。
請求項1の発明は、筒状のケーシングに推進軸が回転可能に支持され、前記ケーシングと推進軸との間であって外水側に第1のシールリングが、潤滑油側に第2のシールリングがそれぞれ設けられる船尾管シール装置において、前記第1及び第2のシールリングの間に挟まれた部屋に連通する検査タンクを、軽荷喫水より低くかつ荒天時の最低海面高さより高くなる位置に設置し、前記検査タンクから前記部屋へ至る通路に、前記検査タンク側からの検査油の流れを規制するチェック弁を設けたことを特徴とする。ここで、第1及び第2のシールリングは、それぞれ、単数でも複数でもよい。
このようにすれば、検査タンクから前記部屋へ至る通路に、検査タンク側からの検査油の流れを規制するチェック弁が設置されているので、外水面(例えば海水面)が、万一、検査タンクの油面よりも低くなっても(検査タンク側の圧力が船体外の圧力より高くなっても)、チェック弁にて、検査タンクから前記部屋への潤滑油が流れるのが防止される。
一方、外水用シールリングが損傷して外水が浸入してきたり、潤滑油側シールリングが損傷して潤滑油が漏れてきたりして、前記部屋側の圧力が検査タンク側の圧力よりも高くなると、チェック弁を通じての潤滑油の流れは許容される。
よって、船舶が荒天時に運航する場合に海面高さが大きく変化して、船舶の動揺や海面波高の状況によって検査タンクの油面レベルよりも(荒天時の)最低海面高さが低くなっても、チェック弁によって検査油が海水中に漏れてしまうのが防止される。また、船舶が修繕・検査のためドック内に入渠する場合に、外水圧が全く作用しなくなるが、その場合ても、チェック弁によって検査油が外部に漏れるのが防止される。
請求項2に記載のように、前記チェック弁と並列に、通常時は閉状態とされる開閉弁が設けられていることが望ましい。
このようにすれば、開閉弁を開くことで、検査タンクから、前記部屋を含む検査油回路内に検査油を簡単に充填することができる。つまり、チェック弁があると、潤滑油を充填するのが妨げられるので、開閉弁を設け、それを開位置とすることで、チェック弁とは関係なく、開閉弁が設けられているバイパス通路側から検査油を簡単に充填することができる。
請求項3に記載のように、前記チェック弁は、パイロット操作式チェック弁で、軽荷喫水より低くかつ荒天時の最低海面高さより高い位置の外水圧をパイロット通路を通じて導きその外水圧に基づいて、検査タンクと前記部屋との間における検査油の流れを許容する流通可能状態あるいは検査タンク側からの検査油の流れを遮断する流通遮断状態をとる構成とすることも可能である。
このようにすれば、外水圧が、パイロット通路を通じてパイロット圧としてチェック弁に導かれるので、海面のレベルが検査タンクより高ければ、チェック弁は検査タンクと前記部屋との間における検査油の流れを許容する流通可能状態となり、検査タンクに本来の機能(外水用シールリングの損傷や潤滑油側シールリングの損傷を判断できる機能)を発揮させることができる。
一方、海面レベルが軽荷喫水より大きく低下し荒天時の最低海面ぐらいの高さになると、パイロット圧が作用しなくなり、チェック弁が、検査タンク側からの検査油の流れを遮断する流通遮断状態となり、確実に検査油を封油することができる。よって、チェック弁にクラッキング圧力用のばねを設けることなく、それを設けたのと同様な効果が得られる。
請求項4の発明は、浮上構造体の縦方向の筒状部にギヤケースの旋回軸が回転可能に設けられ、このギヤケースの下部後側に、推進軸が回転可能に支持される筒状のケーシングが設けられ、前記ケーシングと推進軸との間であって外水側に第1のシールリングが、潤滑油側に第2のシールリングがそれぞれ設けられると共に、筒状部と旋回軸との間であって外水側に第3のシールリングが、潤滑油側に第4のシールリングがそれぞれ設けられる旋回式スラスタにおいて、前記円筒軸部に通路が形成され、前記第1及び第2のシールリングの間に挟まれた第1の部屋に、前記通路及び第3及び第4のシールリングの間に挟まれた第2の部屋を介して、前記浮上構造体の軽荷喫水より低くかつ荒天時の最低海面高さより高い位置に設置される検査タンクを連通させ、前記検査タンクから前記第2の部屋へ至る通路に、前記検査タンク側からの検査油の流れを規制するチェック弁を設けたことを特徴とする。
このようにすれば、請求項1の発明と同様に、船舶が荒天時に運航する場合に海面高さが大きく変化して、船舶の動揺や海面波高の状況によって検査タンクの油面レベルの方が(荒天時の)最低海面高さよりも高くなっても、チェック弁によって検査油が海水中に漏れてしまうのが防止される。また、船舶が修繕・検査のためドック内に入渠する場合に、外水圧が全く作用しなくても、チェック弁によって検査油が外部に漏れるのも防止される。
以上のような構成から、本発明は、検査タンクの下方位置にチェック弁を設置しているので、外水面が、万一、検査タンクの油面よりも低くなっても油漏れを防止することができる。よって、船舶が荒天時に運航する場合に海面高さが大きく変化して、船舶の動揺や海面波高の状況によって検査タンクの油面レベルの方が(荒天時の)最低海面高さよりも高くなっても、チェック弁によって検査油が海水中に漏れるのを防止することができる。また、船舶が修繕・検査のためドック内に入渠する場合に、外水圧が全く作用しなくても、チェック弁によって検査油が外部に漏れるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って詳細に説明する。なお、図6に示す従来の構造と同一の構成要素については同一の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図1は本発明に係る船尾管シール装置の全体構成を示す説明図である。
図1に示すように、軽荷喫水H2よりも下方に位置する検査タンク18の下方位置に、検査タンク18側から部屋20(第1の部屋)側への潤滑油の流れを規制するが部屋20側から検査タンク18側への潤滑油(あるいは海水)の流れを許容するチェック弁31が設置され、検査タンク18の油面18aが、万一、荒天時の海水面H3よりも高くなっても潤滑油漏れを防止できるようにしている。
このチェック弁31のクラッキング圧力用のばね31aのばね力は極く小さく設定されている。そして、海水の浸入や潤滑油が漏れて部屋20の圧力が少し上昇した時には、その圧力がチェック弁31のばね31aのばね力に打ち勝つので、部屋20側から検査タンク18側への潤滑油(あるいは海水)の流れによってボール31bが座面31cから離れ、チェック弁31が、部屋20と検査タンク18とが連通した流通可能状態となる。これにより、部屋20側から検査タンク18側への潤滑油(あるいは海水)の流れが許容され、検査タンク18の油面18aを上昇させる構成とされている。
このように、検査タンク18から部屋20へ至る通路19に、検査タンク18側からの潤滑油の流れを規制するチェック弁31を設置しているので、船舶が荒天時に運航する場合に海面高さが大きく変化して、船舶の動揺や海面波高の状況によって検査タンク18の油面レベルの方が(荒天時の)最低海面高さよりも高くなり、検査タンク18側の圧力が部屋20より高くなっても、チェック弁31によって検査タンク18側から部屋20への潤滑油(検査油)の流れは生じない。よって、検査油が海水中に漏れてしまうことはない。また、船舶が修繕・検査のためドック内に入渠する場合に、海水がなくなり、海水圧が全く作用しなくても、前述した場合と同様に、チェック弁31によって検査油が外部に漏れるのが防止される。
一方、第1のシールリング15a,15bが損傷して海水が浸入してきたり、潤滑油側シールリング15cが損傷して潤滑油が漏れてきたりすると、部屋20側の圧力が上昇する。この部屋20側の圧力の上昇により、検査タンク18側の圧力が部屋20側の圧力よりも低くなると、ばね31aのばね力は極く小さく設定されているので、部屋20側の圧力がチェック弁31のばね31aのばね力に打ち勝ち、部屋20側から検査タンク18側への潤滑油(あるいは海水)の流れによってボール31bが座面31cから離れる。これにより、チェック弁31による流れの規制が解除され、部屋20と検査タンク18とが連通した流通可能状態となり、部屋20側から検査タンク18への、チェック弁31を通じての潤滑油の流れが許容される。その結果、検査タンク18の油面レベルが上昇することになるため、その油面の上昇を見ることで、第1のシールリング15a,15bの損傷や潤滑油側シールリング15cの損傷を知ることができる。つまり、第1のシールリング15a,15bの損傷や潤滑油側シールリング15cの損傷を、直接に見ることなく、検査タンク18の油面の変化を通じて知ることができる。つまり、この検査タンク18の油面レベルの変化で、シールリング15a〜15cによるシール機能の健全性を簡単かつ確実に判断することができる。
図1に示す実施の形態では、潤滑油用シールリングとしては、シールリング15cの1本だけを配置しているだけであるが、図2に示すように、2本の第2のシールリング15c,15fを設け、船尾管シール装置S1’を合計4本のシールリングで構成することも可能である。この場合には、2つのシールリング15c,15fの間の部屋47は、別の通路33を介して、重力タンク16に連通している。
また、図3に示すように、チェック弁31に対しバイパス通路32を設け、そのバイパス通路32に、通常時は閉状態とされる手動式の開閉弁32aを設置する(つまり、チェック弁31に並列に開閉弁32aを設ける)ことも可能である。
これにより、開閉弁32を閉状態から開状態とすることで、部屋20に通路19を通じて、部屋20に検査油を簡単に充填することができるようになる。
さらに、チェック弁31はクラッキング圧力用のばね31a(スプリング)を用いているが、そのようなばね31aによるばね力に代えて、図4に示すように、海水圧(外水圧)によるパイロット圧を利用することもできる。
この場合、船外から海水圧を検知するパイロット通路33は、軽荷喫水H2より低くかつ荒天時の最低海面高さH3より少し高い位置で一端が船体12において開放され、他端がチェック弁31’(弁座31c)の下流側(部屋20側)に接続されている。そして、通常時には、海水圧がパイロット通路33を通じてパイロット圧としてチェック弁31’に導びかれるので、このパイロット圧によってボール31bが押し上げられて座面31cから離れ、チェック弁31’が、検査タンク18と部屋20とを相互に連通する流通可能状態になる。この流通可能状態では、チェック弁31’によって検査タンク17と部屋20との間での潤滑油の流れが許容され、検査タンク18は、本来の検査タンク18の機能(第1のシールリング15a,15bの損傷や潤滑油側シールリング15cの損傷を判断できる機能)を発揮することができる。
一方、海面レベルがパイロット通路33の一端(開放端)より低くなれば、パイロット通路33を通じてのパイロット圧がチェック弁31’に作用しなくなる。これにより、ボール31bが座面31c上に着座するので、チェック弁31’は流通可能状態を維持することができなくなり、チェック弁31’が流通遮断状態になる。つまり、検査タンク18側からの潤滑油の流れを遮断する流通遮断状態となるので、確実に検査油が封油され、漏れることがない。
図5は、旋回式スラスタにおいて図2に示す構造の船尾管シール装置S1を適用したものである。
浮上構造体である船体12の縦方向の筒状部12aにギヤケース41の円筒軸部41aが回転可能に設けられ、このギヤケース41の下部後側に、プロペラ軸11が回転可能に支持される筒状のケーシング43が設けられ、前記ケーシング43とプロペラ軸11との間には、前述したように、海水側に2つの第1のシールリング15a,15bが、潤滑油側に2つの第2のシールリング15c,15fがそれぞれ設けられている。筒状部12aと円筒軸部41aとの間であって海水側に2つの第3のシールリング42a,42bが、潤滑油側に2つの第4のシールリング42c,42dがそれぞれ設けられ、旋回軸シール装置S3が構成されている。
筒状部12a、円筒軸部41a及びケーシング43に、機械加工された第1及び第2の通路44,45が形成されている。第1の通路44を通じて、第1のシールリング15a,15bと第2のシールリング15c,15fとの間に挟まれた部屋20には、検査タンク18が接続されている。その通路44は、第3のシールリング42a,42bと第4のシールリング42c,42dとの間の部屋46を通過する構成とされている。また、第2のシールリング15c,15fの間の部屋47には、第2の通路45を通じて、重力タンク16が接続されている。その通路45は、第4のシールリング42c,42dの間の部屋48を通過する構成とされている。
プロペラ軸11の端部に形成された傘歯車部11aに、駆動モータ51によって回転駆動される傘歯車部52が噛み合い、プロペラ軸11(プロペラ13)が回転駆動される。また、円筒軸部41aの上端に形成された歯車部41bが、旋回モータ53(油圧モータ)によって回転される歯車部54と噛み合い、円筒軸部41aが回転駆動され、360°の旋回動作が可能とされる。
このように、船尾管シール装置S1の部屋20に検査タンク18を接続する通路19及び部屋47に重力タンク16を接続する通路が、ギヤケース41の円筒軸部41a及び旋回軸シール装置S3の部屋46,48を通過するように構成することで、ギヤケース41が360°旋回してもそれらの接続を維持する構成が可能となる。
また、筒状部12a、円筒軸部41a及びケーシング43に第1及び第2の通路44,45を機械加工することにより、旋回軸シール装置S3の部屋20,47と船尾管シール装置S1の部屋46,48を連通する回路構成が可能となる。
本発明に係る船尾管シール装置の全体構成を示す説明図である。 船尾管シール装置のシールリングを4本で構成した場合の説明図である。 図1に示す船尾管シール装置に、さらにバイパス用の開閉弁を設けた実施の形態を示す説明図である。 図1におけるチェック弁の代わりに、パイロット操作チェック弁を設けた図1と同様の説明図である。 図2に示す船尾管シール装置を適用した旋回式スラスタの概略構成を示す説明図である。 従来の船尾管シール装置の説明図である。
符号の説明
S1 船尾管シール装置
S1’ 船尾管シール装置
S2 船首側シール装置
S3 旋回軸シール装置
11 プロペラ軸
12 船体
12a 筒状部
13 プロペラ
15a,15b 第1のシールリング(海水用シールリング)
15c,15f 第2のシールリング(潤滑油用シールリング)
16 重力タンク
18 検査タンク
20 部屋
31 チェック弁
31’ チェック弁
32 バイパス通路
32a 開閉弁
33 パイロット通路
41 ギヤケース
41a 円筒軸部
42a,42b 第3のシールリング
42c,42d 第4のシールリング
45 第2の通路
46〜48 部屋

Claims (4)

  1. 筒状のケーシングに推進軸が回転可能に支持され、前記ケーシングと推進軸との間であって外水側に第1のシールリングが、潤滑油側に第2のシールリングがそれぞれ設けられる船尾管シール装置において、
    前記第1及び第2のシールリングの間に挟まれた部屋に連通する検査タンクを、軽荷喫水より低くかつ荒天時の最低海面高さより高くなる位置に設置し、
    前記検査タンクから前記部屋へ至る通路に、前記検査タンク側からの検査油の流れを規制するチェック弁を設けたことを特徴とする船尾管シール装置。
  2. 前記チェック弁と並列に、通常時は閉状態とされる開閉弁が設けられている請求項1記載の船尾管シール装置。
  3. 前記チェック弁は、パイロット操作式チェック弁で、軽荷喫水より低くかつ荒天時の最低海面高さより高い位置の外水圧をパイロット通路を通じて導きその外水圧に基づいて、検査タンクと前記部屋との間における検査油の流れを許容する流通可能状態あるいは検査タンク側からの検査油の流れを遮断する流通遮断状態をとるものである請求項1記載の船尾管シール装置。
  4. 浮上構造体の縦方向の筒状部にギヤケースの円筒軸部が回転可能に設けられ、このギヤケースの下部後側に、推進軸が回転可能に支持される筒状のケーシングが設けられ、前記ケーシングと推進軸との間であって外水側に第1のシールリングが、潤滑油側に第2のシールリングがそれぞれ設けられると共に、前記筒状部と円筒軸部との間であって外水側に第3のシールリングが、潤滑油側に第4のシールリングがそれぞれ設けられる旋回式スラスタにおいて、
    前記円筒軸部に通路が形成され、
    前記第1及び第2のシールリングの間に挟まれた第1の部屋に、前記通路及び第3及び第4のシールリングの間に挟まれた第2の部屋を介して、前記浮上構造体の軽荷喫水より低くかつ荒天時の最低海面高さより高い位置に設置される検査タンクを連通させ、
    前記検査タンクから前記第2の部屋へ至る通路に、前記検査タンク側からの検査油の流れを規制するチェック弁を設けたことを特徴とする旋回式スラスタ。
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