JP2005133900A - 船尾管の軸封装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】重力タンクを用いることなく軸封油を空気室の空気圧より高く設定しながら、軸封油の油圧を空気圧の変動に常に追従させる。
【解決手段】船尾管2に設けられたシール機構6Aに、空気供給手段25が連結する空気室22と油供給回路35が連結する油室21とが形成されている船尾管の軸封装置において、油供給回路35に、流量を絞ることでその油圧Poを空気圧Paより高い所要圧に設定すると共に、空気供給手段25と連通し油圧Poを空気圧Paの変動に追従させる差圧調整弁機構39を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】船尾管2に設けられたシール機構6Aに、空気供給手段25が連結する空気室22と油供給回路35が連結する油室21とが形成されている船尾管の軸封装置において、油供給回路35に、流量を絞ることでその油圧Poを空気圧Paより高い所要圧に設定すると共に、空気供給手段25と連通し油圧Poを空気圧Paの変動に追従させる差圧調整弁機構39を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、船尾管の軸封装置に関するものである。
機関部を備える船舶の推進軸は、船尾管内の軸受け部により回転自在に支持され、かかる船尾管の船外側及び船内側にはそれぞれシール機構が設けられている。
特許文献1に記載されている船外側のシール機構は、エアシールと呼ばれるものであって、少なくとも3つのシールリングが軸方向に並設されてなり、船外側の2つのシールリング相互間で空気室が形成されると共に、船内側の2つのシールリング相互間で油室が形成され、前記空気室に所定圧の空気を供給する空気供給手段と、油室に所定圧の軸封油を循環ポンプにより供給する油供給回路とが設けられているものである。
特許文献1に記載されている船外側のシール機構は、エアシールと呼ばれるものであって、少なくとも3つのシールリングが軸方向に並設されてなり、船外側の2つのシールリング相互間で空気室が形成されると共に、船内側の2つのシールリング相互間で油室が形成され、前記空気室に所定圧の空気を供給する空気供給手段と、油室に所定圧の軸封油を循環ポンプにより供給する油供給回路とが設けられているものである。
前記空気供給手段により一定流量で供給される空気は、「吃水圧<空気室の内圧」であるため、空気室から船外側の海水内に噴き出るようになっており、この空気噴き出しによって、船内側への海水の浸入を阻止すると共に、空気室と海水側を圧力的に連通させ、空気室内の圧力が常に吃水圧変化に追従するようにしている。
さらに、吃水圧に追従して変動する空気圧を、油供給回路に備えられた重力タンクに基準圧として導入することで、「油室の内圧すなわち軸封油の油圧=空気圧+所定圧」とし、油圧を空気圧より高圧に設定すると共に、吃水圧に連動させるようにしている。このため、吃水圧の変動があった場合でも、常に、「吃水圧<空気室の内圧<油室の内圧」となるため、当該シール機構のシール効果は確実なものであり、船尾管内への海水浸入及び潤滑油の船外への漏洩は確実に防止される。
特許第3155505号公報(第4頁〜第6頁、図1)
さらに、吃水圧に追従して変動する空気圧を、油供給回路に備えられた重力タンクに基準圧として導入することで、「油室の内圧すなわち軸封油の油圧=空気圧+所定圧」とし、油圧を空気圧より高圧に設定すると共に、吃水圧に連動させるようにしている。このため、吃水圧の変動があった場合でも、常に、「吃水圧<空気室の内圧<油室の内圧」となるため、当該シール機構のシール効果は確実なものであり、船尾管内への海水浸入及び潤滑油の船外への漏洩は確実に防止される。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、軸封油に与えられる所定圧は、船内の高所に配置された重力タンクからの静圧(ヘッド圧)により付加されている。ゆえに、重力タンクが大型である場合、その設置場所の確保が容易でないといった問題が生じていた。特に船舶を改造し、新たに重力タンクを設置する場合においては切実な問題であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、重力タンクを用いることなく軸封油を空気室の空気圧より高く設定しながら、軸封油の油圧を空気圧の変動に常に追従させることができるようにした船尾管の軸封装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、重力タンクを用いることなく軸封油を空気室の空気圧より高く設定しながら、軸封油の油圧を空気圧の変動に常に追従させることができるようにした船尾管の軸封装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、船本体の後部に設けられた船尾管とこの船尾管内に挿入された推進軸との間にシール機構が設けられ、このシール機構は少なくとも3つのシールリングが軸方向に並設されてなり、船外側の2つのシールリング相互間で空気室が形成されると共に船内側の2つのシールリング相互間で油室が形成され、空気室に空気を供給する空気供給手段が備えられ、且つ軸封油を油室に循環ポンプで供給する油供給回路が設けられている船尾管の軸封装置において、前記油供給回路に設けられると共に空気供給手段と連通した上で、油供給回路内の流量を絞ることでその油圧を前記空気圧より高い所要圧に設定すると共に、軸封油の油圧を空気圧の変動に追従させる差圧調整弁機構を備えることを特徴とする。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、船本体の後部に設けられた船尾管とこの船尾管内に挿入された推進軸との間にシール機構が設けられ、このシール機構は少なくとも3つのシールリングが軸方向に並設されてなり、船外側の2つのシールリング相互間で空気室が形成されると共に船内側の2つのシールリング相互間で油室が形成され、空気室に空気を供給する空気供給手段が備えられ、且つ軸封油を油室に循環ポンプで供給する油供給回路が設けられている船尾管の軸封装置において、前記油供給回路に設けられると共に空気供給手段と連通した上で、油供給回路内の流量を絞ることでその油圧を前記空気圧より高い所要圧に設定すると共に、軸封油の油圧を空気圧の変動に追従させる差圧調整弁機構を備えることを特徴とする。
この技術的手段によれば、差圧調整弁機構により、軸封油の油圧を空気供給手段の空気圧より高い所要圧に設定しながら、油圧を空気圧の変動に追従させることができるため、常に、「空気圧<軸封油の油圧」の関係が保持され、シール機能が確実に働くようになる。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記差圧調整弁機構は、油供給回路の戻り側の流量を絞る弁体と、この油供給回路内の油圧と前記空気圧との差圧を所定のものにするべく弁体の開量を設定する圧力設定手段と、一方側が空気室に連通すると共に他方側が油室と連通し且つ空気室及び油室の圧力差により変動することで前記圧力設定手段を介して弁体の開量を調整する作動体とを有することを特徴とする。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記差圧調整弁機構は、油供給回路の戻り側の流量を絞る弁体と、この油供給回路内の油圧と前記空気圧との差圧を所定のものにするべく弁体の開量を設定する圧力設定手段と、一方側が空気室に連通すると共に他方側が油室と連通し且つ空気室及び油室の圧力差により変動することで前記圧力設定手段を介して弁体の開量を調整する作動体とを有することを特徴とする。
この技術的手段によれば、圧力設定手段を介して作動体が弁体の開量を調整することで、油供給回路内の油圧を所要圧にしながら、油圧と空気圧との差圧で作動体が変動し且つ弁体の開量が変化することで、空気圧変動に軸封油の油圧が追従するようになる。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記差圧調整弁機構には、導入される空気の圧力を変更する圧力変更手段を備えることを特徴とする。
この技術的手段によれば、圧力変更手段により、差圧調整弁機構に導入する空気の圧力が低くなるように変更することも可能となり、軸封油の油圧を空気供給手段の空気圧より低く設定することができるようになる。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記差圧調整弁機構には、導入される空気の圧力を変更する圧力変更手段を備えることを特徴とする。
この技術的手段によれば、圧力変更手段により、差圧調整弁機構に導入する空気の圧力が低くなるように変更することも可能となり、軸封油の油圧を空気供給手段の空気圧より低く設定することができるようになる。
本発明によれば、シール機構において、重力タンクを用いることなく軸封油を空気室の空気圧より高く設定しながら、軸封油の油圧を空気圧の変動に常に追従させて、シール機能を確実なものとすることができる。
以下、本発明にかかる船尾管の軸封装置の第1実施形態を、図を基にして説明する。
図1に示すように、船本体1の後部には、船外側と船内側とを連通する貫通孔を有する船尾管2が設けられており、この船尾管2には推進軸3が回転自在に遊嵌され、複数(通常2カ所)の軸受け部4で船尾管2自体に支持されている。
推進軸3は、船尾管2を介して船外側へ突出するように配設され、推進軸3の船外側先端には、プロペラ5が取り付けられると共に、船内側の軸端は中間軸や変速機(共に図示せず)を通じて主機関に連結されている。主機関で発生した動力により、推進軸3を介してプロペラ5が回転することで船本体1は前進又は後進するようになる。
図1に示すように、船本体1の後部には、船外側と船内側とを連通する貫通孔を有する船尾管2が設けられており、この船尾管2には推進軸3が回転自在に遊嵌され、複数(通常2カ所)の軸受け部4で船尾管2自体に支持されている。
推進軸3は、船尾管2を介して船外側へ突出するように配設され、推進軸3の船外側先端には、プロペラ5が取り付けられると共に、船内側の軸端は中間軸や変速機(共に図示せず)を通じて主機関に連結されている。主機関で発生した動力により、推進軸3を介してプロペラ5が回転することで船本体1は前進又は後進するようになる。
前記軸受け部4はホワイトメタル等で構成され、供給された潤滑油によって冷却、潤滑される油潤滑方式が採用されており、船尾管2の船外側及び船内側にそれぞれシール機構6A,6Bが設けられている。
船外側シール機構6Aは、船尾管2の貫通孔からの船外の水7(海水又は淡水、以降、海水と表記する)が船内に流入するのを防ぐと共に、船尾管2内の潤滑油が船外に漏れるのを防ぐ機能を有しており、断面くの字形である4本のリップシールリング10,11,12,13が推進軸3の周面を取り囲み、且つ軸芯方向に順に配置されている。
船外側シール機構6Aは、船尾管2の貫通孔からの船外の水7(海水又は淡水、以降、海水と表記する)が船内に流入するのを防ぐと共に、船尾管2内の潤滑油が船外に漏れるのを防ぐ機能を有しており、断面くの字形である4本のリップシールリング10,11,12,13が推進軸3の周面を取り囲み、且つ軸芯方向に順に配置されている。
詳しくは、船尾管2の船外側縁端には、船尾側リング14が推進軸3に遊嵌した上で取り付けられ、さらに、その船外側から第1中間リング15が推進軸3に遊嵌するように嵌め込まれている。両リングの間にはリップシールリング10の基端が挟み込まれている。当該リップシールリング10は、船外側へ流体移動を規制する方向に配置されている。
同様に、第1中間リング15の船外側には、船外側へ流体移動を規制する方向に配設されたリップシールリング11が配置され、第1中間リング15と船外側の第2中間リング16とで挟み込むことで固定されている。
同様に、第1中間リング15の船外側には、船外側へ流体移動を規制する方向に配設されたリップシールリング11が配置され、第1中間リング15と船外側の第2中間リング16とで挟み込むことで固定されている。
第2中間リング16の船外側には、船内側へ流体移動を規制する方向に配設されたリップシールリング12が配置され、第2中間リング16と船外側の第3中間リング17とで挟み込むことで固定されている。
第3中間リング17の船外側には、4つ目のリップシールリング13を、船内側へ流体移動を規制する方向に配置した上で、船外リング18により固定している。第2中間リング16、第3中間リング17及び船外リング18も推進軸3に対しては遊嵌するように嵌り込んでいる。
第3中間リング17の船外側には、4つ目のリップシールリング13を、船内側へ流体移動を規制する方向に配置した上で、船外リング18により固定している。第2中間リング16、第3中間リング17及び船外リング18も推進軸3に対しては遊嵌するように嵌り込んでいる。
各リップシールリング10,11,12,13の先端は、推進軸3の周面に嵌合している円筒状のシールライナ19と接触し摺動することで封水・封油の機能を奏するものとなっている。
シール機構6Aが前述のような構成を有しているため、リップシールリング10とリップシールリング11との間には、推進軸3回りに環状である第1環状室21が形成され、リップシールリング11とリップシールリング12との間には、推進軸3回りに環状の第2環状室22が形成される。リップシールリング12とリップシールリング13との間には第3環状室23が形成される。
シール機構6Aが前述のような構成を有しているため、リップシールリング10とリップシールリング11との間には、推進軸3回りに環状である第1環状室21が形成され、リップシールリング11とリップシールリング12との間には、推進軸3回りに環状の第2環状室22が形成される。リップシールリング12とリップシールリング13との間には第3環状室23が形成される。
すなわち、船外側シール機構6Aには、海水側(正面側)から第3環状室23、第2環状室22、第1環状室21が並んで配置され、第3環状室23には、海水7の浸入を防ぐべく、グリースが充填されている。
第2環状室22は空気が満たされている空気室となっており、図1に示すように、一定流量の空気が空気供給手段25により供給されている。なお、以下、空気室22内の空気圧を単に空気圧Paと表記する。
空気供給手段25は、コンプレッサ26と、このコンプレッサ26に接続された圧縮された空気を蓄える空気タンク27と、供給する空気の上限圧力を設定可能なレギュレータ弁28と、空気流量の上限を設定可能な流量調整弁29とから構成されている。
第2環状室22は空気が満たされている空気室となっており、図1に示すように、一定流量の空気が空気供給手段25により供給されている。なお、以下、空気室22内の空気圧を単に空気圧Paと表記する。
空気供給手段25は、コンプレッサ26と、このコンプレッサ26に接続された圧縮された空気を蓄える空気タンク27と、供給する空気の上限圧力を設定可能なレギュレータ弁28と、空気流量の上限を設定可能な流量調整弁29とから構成されている。
空気タンク27の出側は、前記レギュレータ弁28に連結され、レギュレータ弁28の出側は流量調整弁29に接続され、その出側が空気室22に接続されている。ゆえに、空気タンク27に蓄えられた圧縮空気は、一定圧力で且つ一定流量をもって、空気室22内に供給されるようになっている。
一方、当該空気室22には、開閉弁33を備えたドレン回収管30を介して船内側に設置されたドレンタンク31が接続されている。このドレンタンク31の底部には開閉自在なるドレン32が設けられている。万が一、空気室22内に海水7の浸入した際には、ドレン回収管30を介してドレンタンク31に回収可能である。
一方、当該空気室22には、開閉弁33を備えたドレン回収管30を介して船内側に設置されたドレンタンク31が接続されている。このドレンタンク31の底部には開閉自在なるドレン32が設けられている。万が一、空気室22内に海水7の浸入した際には、ドレン回収管30を介してドレンタンク31に回収可能である。
前記リップシールリング10とリップシールリング11とで挟まれた第1環状室21は、軸封油34が満たされた油室である。この油室21には、軸封油34の油圧Poを空気圧Paより高い所要圧(=空気圧Pa+所定圧Pc)にして供給する油供給回路35が設けられている。換言すれば、空気圧Paに所定圧Pcを加えたものを所要圧と呼び、油室21の油圧Poは常に所要圧で油供給回路35により供給されるものとなっている。
以下、油室21内の軸封油34の油圧を単に油圧Poと表記する。
前記油供給回路35は、図1に示すように、軸封油34を循環させる循環ポンプ36と、この循環ポンプ36と油室21とを接続している供給路37と戻り路38とを有している。戻り路38には、かかる戻り路38を開閉する弁体40を有すると共に空気供給手段25に接続している差圧調整弁機構39が設けられている。
以下、油室21内の軸封油34の油圧を単に油圧Poと表記する。
前記油供給回路35は、図1に示すように、軸封油34を循環させる循環ポンプ36と、この循環ポンプ36と油室21とを接続している供給路37と戻り路38とを有している。戻り路38には、かかる戻り路38を開閉する弁体40を有すると共に空気供給手段25に接続している差圧調整弁機構39が設けられている。
この差圧調整弁機構39は、空気供給手段と連通した上で、戻り路38内の流量を絞ることでその油圧Poを空気圧Paより高い所要圧に設定しつつ、油圧Poを空気圧Paの変動に追従可能としている。
図2に示す如く、差圧調整弁機構39は、戻り路38の途中に設けられたバルブ45と、このバルブ45の上部に取り付けられたフレーム体43と、フレーム体43の上部に取り付けられた差圧作動部44を有している。
前記バルブ45内には油供給回路35の流量を絞る弁体40が配設され、この弁体40を下部に備えた連結体52が差圧作動部44まで延設されている。
図2に示す如く、差圧調整弁機構39は、戻り路38の途中に設けられたバルブ45と、このバルブ45の上部に取り付けられたフレーム体43と、フレーム体43の上部に取り付けられた差圧作動部44を有している。
前記バルブ45内には油供給回路35の流量を絞る弁体40が配設され、この弁体40を下部に備えた連結体52が差圧作動部44まで延設されている。
この差圧作動部44には、一方側が空気室22に連通すると共に他方側が油室21と連通し且つ両室21,22の圧力差により変動する作動体(ダイアフラム)41が設けられている。また、このダイアフラム41の変動は、油圧Poを所要圧にするために弁体40の開量を設定する圧力設定手段51を介して、弁体45に伝えられるようになっている。
前記差圧作動部44は、詳しくは、略中央に凹部が形成された座台58上に略水平方向にダイアフラム41が配置され、それらを上下から挟み込むように上蓋体46と下蓋体47が取り付けられることで構成されている。ダイアフラム41と上蓋体46との間に形成された空間は、上部圧力室48であって、空気供給手段25とが接続管72を介してつながり且つ空気供給手段25から空気が供給されて、上部圧力室48内の圧力は空気室22内と同圧となっている。
前記差圧作動部44は、詳しくは、略中央に凹部が形成された座台58上に略水平方向にダイアフラム41が配置され、それらを上下から挟み込むように上蓋体46と下蓋体47が取り付けられることで構成されている。ダイアフラム41と上蓋体46との間に形成された空間は、上部圧力室48であって、空気供給手段25とが接続管72を介してつながり且つ空気供給手段25から空気が供給されて、上部圧力室48内の圧力は空気室22内と同圧となっている。
ダイアフラム41と座台58の凹部との間に形成された空間は、下部圧力室50であって、油供給回路35に連通路49を介して連通しており、下部圧力室50の圧力は油室21内と同圧となっている。
前記ダイアフラム41の略中心部には、フレーム体43内に縦方向に配置された連結体52の基端が連結されている。前記上部圧力室48と下部圧力室50との圧力差(差圧)により、ダイアフラム41が上下に変形した(変動した)場合、それに連動して連結体52も上下に移動する。
前記ダイアフラム41の略中心部には、フレーム体43内に縦方向に配置された連結体52の基端が連結されている。前記上部圧力室48と下部圧力室50との圧力差(差圧)により、ダイアフラム41が上下に変形した(変動した)場合、それに連動して連結体52も上下に移動する。
一方、バルブ45は、戻り路38に流入口70と流出口71がそれぞれ連結されているバルブ本体53と、その上部の開口を塞ぐように取り付けられているバルブ上体54とからなる。このバルブ上体54の上部に前記フレーム体43の下部が取り付くようになっている。このバルブ上体54には前記連結体52が上下動自在に挿入され、その先端には、バルブ45内の流体流通孔56を閉じる弁体40が取り付けられている。
また、連結体52の中途部にはフランジ状の係合部材59が嵌着されており、この係合部材59と座台58の下面との間には拡張バネ等の付勢部材42が配設されることで、圧力設定手段51が構成されている。
また、連結体52の中途部にはフランジ状の係合部材59が嵌着されており、この係合部材59と座台58の下面との間には拡張バネ等の付勢部材42が配設されることで、圧力設定手段51が構成されている。
この圧力設定手段51は連結体52を下方へ押すようになっており、弁体40は油供給回路35を閉鎖する方向に押圧されている。
さらに、係合部材59はフレーム体43に螺合し、且つ上下に移動可能な下部操作体61により下方から支承されている。したがって、下部操作体61を回転させて上下移動させることで、付勢部材42を圧縮又は伸長しその付勢力を変更することができ、圧力設定手段51による弁体40の開量の設定値を変更可能としている。
圧力設定手段51は、油圧Poが空気圧Paに所定圧Pc(0.2〜0.3kg/cm2)を加えたもの、すなわち所要圧より大きくなった場合に、弁体40の開量を増加させることで、油圧Poを減圧するように働く。
さらに、係合部材59はフレーム体43に螺合し、且つ上下に移動可能な下部操作体61により下方から支承されている。したがって、下部操作体61を回転させて上下移動させることで、付勢部材42を圧縮又は伸長しその付勢力を変更することができ、圧力設定手段51による弁体40の開量の設定値を変更可能としている。
圧力設定手段51は、油圧Poが空気圧Paに所定圧Pc(0.2〜0.3kg/cm2)を加えたもの、すなわち所要圧より大きくなった場合に、弁体40の開量を増加させることで、油圧Poを減圧するように働く。
以上述べた、本実施形態の差圧調整弁機構39は、外部からの操作等を必要とせず自力で、循環ポンプ36による軸封油34の流れを絞ることで、軸封油34の油圧Poを所要圧に変更可能なものである。従来より用いられている重力タンクの如く、ヘッド圧により軸封油34に所定圧Pcを付加するものでない。ゆえに、推進軸3に対して一定の高さをもって設置する必要はなく、推進軸3のと同じ高さ又はそれ以下の高さにも設置することも可能になる。既存の船舶に本発明にかかる船尾管2の軸封装置を後付けすることは非常に容易である。
一方、船内側シール機構6Bは、船尾管2内の潤滑油が機関部側に流出するのを防ぐ機能を備えているものであり、断面くの字形である2本のリップシールリング63,63が推進軸3を取り囲むように軸芯方向に順に配置されるようになっている。
本実施形態の軸封装置の作動態様について、以下説明する。
図1に示すように、空気供給手段25の空気タンク27に蓄えられている圧縮空気は、流量調整弁29(定流量弁)を通ることでその流量は常に一定となり、空気室22に供給されている。一定流量で供給された空気は、リップシールリング12,13の先端とシールライナ19との隙間を通って船外側に放出されるようになっている(エアシール方式)。海水側への空気放出により、「吃水圧Psw<空気圧Pa」の関係が保持されることになり、海水7の船内側への浸入を防止でき、リップシールリング12のシール効果を確実にしている。加えて、前記空気放出により、空気室22と海水側とは圧力的に連通することになり、空気圧Paは、海水面Lが上下することに伴う吃水圧Pswの変化に追従するようになっている。
本実施形態の軸封装置の作動態様について、以下説明する。
図1に示すように、空気供給手段25の空気タンク27に蓄えられている圧縮空気は、流量調整弁29(定流量弁)を通ることでその流量は常に一定となり、空気室22に供給されている。一定流量で供給された空気は、リップシールリング12,13の先端とシールライナ19との隙間を通って船外側に放出されるようになっている(エアシール方式)。海水側への空気放出により、「吃水圧Psw<空気圧Pa」の関係が保持されることになり、海水7の船内側への浸入を防止でき、リップシールリング12のシール効果を確実にしている。加えて、前記空気放出により、空気室22と海水側とは圧力的に連通することになり、空気圧Paは、海水面Lが上下することに伴う吃水圧Pswの変化に追従するようになっている。
図1に示すように、空気室22の船内側に隣接する油室21においては、空気圧Paよりも所定圧Pcだけ高い所要圧に設定されている軸封油34が、循環ポンプ36により供給されると共に、差圧調整弁機構39により前記空気圧Paに追従するようになっている。
詳しくは、図2に示す如く、バルブ45内の弁体40は、圧力設定手段51の働きにより、軸封油34が流れていないときは流体流通孔56を閉塞しており、軸封油34が循環ポンプ36により送り出されて流れ始めると一定の開量で開くようになる。このときの弁体40の開量(空隙量)は、空気室22の空気圧Paに所定圧Pc(0.2〜0.3kg/cm2)を加算した圧力を油圧Poに与えるように設定しており、このとき、ダイアフラム41は平衡状態となっている。つまり、軸封油34は、バルブ本体53内の弁体40と流体流通孔56との間の空隙を通ることで、その流れが絞られ抵抗を受け、流入口70側の油圧Poが所要圧になっている。
詳しくは、図2に示す如く、バルブ45内の弁体40は、圧力設定手段51の働きにより、軸封油34が流れていないときは流体流通孔56を閉塞しており、軸封油34が循環ポンプ36により送り出されて流れ始めると一定の開量で開くようになる。このときの弁体40の開量(空隙量)は、空気室22の空気圧Paに所定圧Pc(0.2〜0.3kg/cm2)を加算した圧力を油圧Poに与えるように設定しており、このとき、ダイアフラム41は平衡状態となっている。つまり、軸封油34は、バルブ本体53内の弁体40と流体流通孔56との間の空隙を通ることで、その流れが絞られ抵抗を受け、流入口70側の油圧Poが所要圧になっている。
そして、大しけ時や、船本体への荷物の搬入・搬出により、海面レベルLが変化し、吃水圧Pswが変動した場合には、前記上部圧力室48には空気供給手段25の空気圧Paが導入されているため、空気圧Paを通じて、吃水圧Pswの変化が油圧Poに反映される。
例えば、吃水圧Pswの変動に伴い空気圧Paが減少し、「油圧Po>空気圧Pa+所定圧Pc」となった場合には、「下部圧力室50の内圧>上部圧力室48の内圧」となり、ダイアフラム41が上方へ変形し、その変形が圧力設定手段を介して弁体40の開量を増加させるようになる。
例えば、吃水圧Pswの変動に伴い空気圧Paが減少し、「油圧Po>空気圧Pa+所定圧Pc」となった場合には、「下部圧力室50の内圧>上部圧力室48の内圧」となり、ダイアフラム41が上方へ変形し、その変形が圧力設定手段を介して弁体40の開量を増加させるようになる。
すると、軸封油34の流量が増えると共に油圧Poは減少して、新たに、「油圧Po=空気圧Pa+所定圧Pc」の関係を満たすようになり、ダイアフラム41は平衡状態となる。油圧Poの空気圧Pa変動に対する追従が完了することになる。
逆に、吃水圧Pswの変動に伴い空気圧Paが増加した場合は、ダイアフラム41が下方へ変動し、ダイアフラム41は圧力設定手段51を介して弁体40の開度を減少させるように働く。すると、軸封油34の流量は減り且つ油圧Poは上昇することになる。
つまり、シール機構6Aにおいては、常時、「吃水圧Psw<空気圧Pa<油圧Po」の関係が満たされ、確実に船内側への海水7の浸入を防ぐと共に、船尾管2内の潤滑油が船外側に浸出することを防止している。
逆に、吃水圧Pswの変動に伴い空気圧Paが増加した場合は、ダイアフラム41が下方へ変動し、ダイアフラム41は圧力設定手段51を介して弁体40の開度を減少させるように働く。すると、軸封油34の流量は減り且つ油圧Poは上昇することになる。
つまり、シール機構6Aにおいては、常時、「吃水圧Psw<空気圧Pa<油圧Po」の関係が満たされ、確実に船内側への海水7の浸入を防ぐと共に、船尾管2内の潤滑油が船外側に浸出することを防止している。
図3には、本発明にかかる船尾管の軸封装置の第2実施形態が示されている。
第2実施形態は、差圧調整弁機構39と空気供給手段25とを連結する接続管72に、空気供給手段25から供給される空気圧Paを変更しながら差圧調整弁機構39に導入可能とする圧力変更手段68を備えている点が、第1実施形態と大きく異なっており、その他の構成においては第1実施形態と略同一である。
シール機構6Aにおいて、空気室22と油室21とを仕切るリップシールリング11が摩耗等で劣化しその性能が低下した際には、油室21から空気室22へ軸封油34が漏洩して、多量の軸封油34がドレンタンク31に回収される(流れ込む)場合がある。このような状況を回避するために、一時的に油圧Poを増圧し、リップーシールリング11のシール機能を高めるといった対策をとることがある。
第2実施形態は、差圧調整弁機構39と空気供給手段25とを連結する接続管72に、空気供給手段25から供給される空気圧Paを変更しながら差圧調整弁機構39に導入可能とする圧力変更手段68を備えている点が、第1実施形態と大きく異なっており、その他の構成においては第1実施形態と略同一である。
シール機構6Aにおいて、空気室22と油室21とを仕切るリップシールリング11が摩耗等で劣化しその性能が低下した際には、油室21から空気室22へ軸封油34が漏洩して、多量の軸封油34がドレンタンク31に回収される(流れ込む)場合がある。このような状況を回避するために、一時的に油圧Poを増圧し、リップーシールリング11のシール機能を高めるといった対策をとることがある。
差圧調整弁機構39において、油圧Poを高い所要圧に増圧するためには、下部操作体61を回転させて上方移動させることで、付勢部材42を圧縮しその付勢力を増して、圧力設定手段51による弁体40の開量の変更すればよい。しかしながら、このような機械操作は繁雑で且つ時間を要する可能性がある。
しかしながら、前記圧力変更手段68により、差圧調整弁機構39に導入される空気圧Pa’を空気供給手段25内の空気圧Paより高いものとすれば、油圧Poをさらに高い所要圧に変更できるようになり、短時間で油圧Poを増圧し、リップーシールリング11のシール機能を回復させることができる。
しかしながら、前記圧力変更手段68により、差圧調整弁機構39に導入される空気圧Pa’を空気供給手段25内の空気圧Paより高いものとすれば、油圧Poをさらに高い所要圧に変更できるようになり、短時間で油圧Poを増圧し、リップーシールリング11のシール機能を回復させることができる。
また、図3に示す如く、本実施形態では、油供給回路35の供給路37及び戻り路38に開閉弁73,73を備えている。
通常、油室21内の油圧Poと船尾管2内の潤滑油の圧力Pstとは同一であり、リップシールリング10は通常は無負荷状態となっており、このリップシールリング10は、リップシールリング11が破損したり劣化した際に使用する予備の内蔵型シールリングとなっている。前記開閉弁73,73を閉じて油室21に軸封油34の供給をストップすることで、かかるリップシールリング10が作動状態となる。
通常、油室21内の油圧Poと船尾管2内の潤滑油の圧力Pstとは同一であり、リップシールリング10は通常は無負荷状態となっており、このリップシールリング10は、リップシールリング11が破損したり劣化した際に使用する予備の内蔵型シールリングとなっている。前記開閉弁73,73を閉じて油室21に軸封油34の供給をストップすることで、かかるリップシールリング10が作動状態となる。
両リップシールリング10,11により、本シール機構6Aは信頼性の非常に高いものとなっている。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、差圧調整弁機構39は第1又は第2実施形態に記載されたものに限定されず、油圧Poを所要圧にできるものであればよく、供給路37に設けられもよい。差圧調整弁機構39の付勢部材42を引っ張りバネとし、且つ上部圧力室48内に配置することでダイアフラム41を上方に引き上げるようにしてもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、差圧調整弁機構39は第1又は第2実施形態に記載されたものに限定されず、油圧Poを所要圧にできるものであればよく、供給路37に設けられもよい。差圧調整弁機構39の付勢部材42を引っ張りバネとし、且つ上部圧力室48内に配置することでダイアフラム41を上方に引き上げるようにしてもよい。
また、第2実施形態で述べた圧力変更手段68により、差圧調整弁機構39に導入される空気圧Pa’を「空気供給手段25内の空気圧Pa ー 設定圧Pc」より小さくすることで、油圧Poを空気供給手段25内の空気圧Paより低くくし、「空気圧Pa>油圧Po」の関係を作り出すことも可能である。
1 船本体
2 船尾管
3 推進軸
6A シール機構
10 シールリング
11 シールリング
12 シールリング
21 油室
22 空気室
25 空気供給手段
34 軸封油
35 油供給回路
36 循環ポンプ
39 差圧調整弁機構
40 弁体
51 圧力設定手段
68 圧力変更手段
Psw吃水圧
Pa 空気圧
Pc 所要圧
Po 油圧
2 船尾管
3 推進軸
6A シール機構
10 シールリング
11 シールリング
12 シールリング
21 油室
22 空気室
25 空気供給手段
34 軸封油
35 油供給回路
36 循環ポンプ
39 差圧調整弁機構
40 弁体
51 圧力設定手段
68 圧力変更手段
Psw吃水圧
Pa 空気圧
Pc 所要圧
Po 油圧
Claims (3)
- 船本体(1)の後部に設けられた船尾管(2)とこの船尾管(2)内に挿入された推進軸(3)との間にシール機構(6A)が設けられ、このシール機構(6A)は少なくとも3つのシールリング(10)(11)(12)が軸方向に並設されてなり、船外側の2つのシールリング(11)(12)相互間で空気室(22)が形成されると共に船内側の2つのシールリング(11)(10)相互間で油室(21)が形成され、空気室(22)に空気を供給する空気供給手段(25)が備えられ、且つ軸封油(34)を油室(21)に循環ポンプ(36)で供給する油供給回路(35)が設けられている船尾管の軸封装置において、
前記油供給回路(35)に設けられると共に空気供給手段(25)と連通した上で、油供給回路(35)内の流量を絞ることでその油圧(Po)を前記空気圧(Pa)より高い所要圧に設定すると共に、軸封油(34)の油圧(Po)を空気圧(Pa)の変動に追従させる差圧調整弁機構(39)を備えることを特徴とする船尾管の軸封装置。 - 前記差圧調整弁機構(39)は、油供給回路(35)の戻り側の流量を絞る弁体(39)と、この油供給回路(35)内の油圧(Po)と前記空気圧(Pa)との差圧を所定のものにするべく弁体(39)の開量を設定する圧力設定手段(51)と、一方側が空気室(22)に連通すると共に他方側が油室(21)と連通し且つ空気室(22)及び油室(21)の圧力差により変動することで前記圧力設定手段(51)を介して弁体(39)の開量を調整する作動体(41)とを有することを特徴とする請求項1に記載の船尾管の軸封装置。
- 前記差圧調整弁機構(39)には、導入される空気の圧力(Pa)を変更する圧力変更手段(68)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の船尾管の軸封装置。
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JP2003373215A JP2005133900A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | 船尾管の軸封装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101158608B1 (ko) | 2009-11-17 | 2012-06-22 | 주식회사 화승알앤에이 | 선미관 시일 장치의 압력 제어 장치 |
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JP2013511015A (ja) * | 2009-11-17 | 2013-03-28 | アイエイチシー・ホランド・アイイー・ベー・フェー | 密封構造 |
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CN119042533A (zh) * | 2024-11-04 | 2024-11-29 | 西安泵阀总厂有限公司 | 一种恒定压差调节系统及差压调节阀 |
-
2003
- 2003-10-31 JP JP2003373215A patent/JP2005133900A/ja active Pending
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