JP2006038075A - 船尾管シール装置 - Google Patents

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栄一 岩脇
Tomoya Takayasu
知哉 高安
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Abstract

【課題】 第1環状室に供給する加圧空気と環状室に供給する加圧油の圧力差を常時一定差圧に保つことができると共に、油漏れや海水浸入等のトラブル発生時には加圧油の圧力を容易に変更することができる船尾管シール装置。
【解決手段】 第1環状室6には、空気制御ユニット9を介した加圧空気送給管8を接続し、第1環状室6に隣接する環状室7には、油溜まりタンク10とポンプ11からなる船内圧力供給源を経由して循環する加圧油循環路12を接続している船尾管シール装置において、前記加圧空気送給管8から配管を分岐して油溜まりタンク10に導き、この配管の途中に、加圧空気送給管8及び加圧油循環路12の途中にそれぞれ設けた圧力発信器16,16から電気信号として受信する各圧力の差を常時設定した一定差圧に保つ圧力自動調整弁14を設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、船舶用の船尾管シール装置に関するものである。
船尾管シール装置は、図3及び図4に示すように、推進用のプロペラ(図示省略)を取り付けたプロペラ軸51が船から船外に突き出している船尾管52の船外に設けられ、海水が船内へ流入するのを防ぐ働きをしている。従来の船尾管シール装置は、プロペラ軸51の末端に嵌め込んで固定したライナー53の外周に、複数のリップ形のシールリング54を摺接させて構成してある。
近年、前記船尾管シール装置において、船外寄りの複数のシールリング54の相互の間に形成される環状空間55に、海水圧よりも高い圧力の加圧空気を供給し、最後部のシールリング54を通して海水側に向けて常に空気を吹き出して、海水が船内に流入することを防止している。また、この加圧空気が船内側に流入することを防止するために、前記環状空間55の船内側のシールリング54に加圧空気よりも高い圧力の油圧を船内側から負荷している。このように、加圧空気より高い圧力の油圧を船内側のシールリング54に負荷するために、現在、以下のようなエアリレー方式とタンク方式の二方法が用いられている。
(1)エアリレー方式
エアリレー方式とは、図3に示すように、信号圧に対してプラス又はマイナスの圧力を付加することができるエアリレー56を用いる方法であり、海水側に吹き出す加圧空気を送給する加圧空気送給管57の途中から配管を分岐し、エアリレー56の信号圧側に接続し、エアリレー56の出力側を配管を介して油循環系統58に接続されている油溜まりタンク59に接続することにより、加圧空気送給管57内の加圧空気を信号圧として、加減圧された空気圧で油溜まりタンク59の油面を加勢して、油循環系統58の油圧を加圧空気の圧力に対して所定量高い圧力に制御する方法である。この方法は、加圧空気の油側への浸入や油漏れ及び海水の浸入を防止するために、加圧空気と加圧油の差圧の設定値を任意に変更することができる利点がある。
(2)タンク方式
タンク方式とは、図4に示すように、油循環系統58の油溜まりタンク59の据付位置を、プロペラ軸51の軸心から設定する圧力に相当する高さを設けて設置することにより、油循環系統58の油圧を加圧空気の圧力に対して所定量高い圧力に制御する方法である。この方法は、油溜まりタンク59の高さが固定されていることから、加圧空気と加圧油の設定差圧が変化することがないという利点がある。
実公平5−35249号公報 特許第3155505号公報
しかしながら、エアリレー方式は、各船舶によって油循環系統58が相違することや、油は温度により粘度が変化するため、加圧空気との設定差圧も増減することから、工場出荷時に初期設定を行っても、システム動作時には再度エアリレー56の圧力調整ノブにより設定の変更を行わなければならない。さらに、加圧油が供給される環状空間55への加圧空気の漏れや、逆に加圧空気が供給される環状空間55への加圧油の漏れに対する圧力変更は、各環状空間55内の圧力を計測後、設定差圧の変更を圧力調整ノブにより行わなければならない不都合があった。また、タンク方式は、油溜まりタンク59の高さが固定されているため、加圧空気の油側への浸入や、加圧油の空気側への油漏れ、海水の浸入等のトラブル時に圧力を変更することができない等の問題があった。
そこで本発明は、上記事情に基づいてなされたものであり、第1環状室に隣接する環状室に供給する加圧油の圧力変動に応じて、第1環状室に供給する加圧空気と環状室に供給する加圧油の圧力差を常時一定差圧に保つことができると共に、油漏れや海水浸入等のトラブル発生時には加圧油の圧力を容易に変更することができる船尾管シール装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、プロペラ軸に固定したライナーの外周に、シールリングを複数個並べて摺接させ、船外寄りの複数のシールリングの相互間に加圧空気を供給する第1環状室を形成し、船尾管寄りの複数のシールリングの相互間に加圧油を供給する環状室を形成し、前記第1環状室には、空気制御ユニットを介した加圧空気送給管を接続し、前記第1環状室に隣接する環状室には、油溜まりタンクとポンプからなる船内圧力供給源を経由して循環する加圧油循環路を接続している船尾管シール装置において、前記加圧空気送給管から配管を分岐して油溜まりタンクに導き、この配管の途中に、加圧空気送給管及び加圧油循環路の途中にそれぞれ設けた圧力発信器から各圧力を電気信号として受信し、その圧力差を設定した差圧になるように常時一定に保持することができる圧力自動調整弁を設けていることを特徴とする。
ここで、圧力自動調整弁に関しては、電気信号に変換された加圧空気及び加圧油の各圧力の差を、常時一定差圧に保つことが可能な構成であれば特に限定するものではないが、請求項2記載の発明のように、弁体がバネの付勢力により弁座に密接して閉状態になる一方、前記弁体に連結するダイヤフラムを有するパイロット室内に供給した供給圧力で前記弁座を移動させることにより、前記弁体が前記弁座から離れて開状態となる圧力自動調整弁であって、前記パイロット室内及び加圧空気の流入する1次ポート内に供給圧力を供給するための供給回路と、前記パイロット室内から供給圧力を排出するための排気回路と、各回路を制御する制御回路と、加圧空気が流出する2次ポートの出力圧力を制御回路にフィードバックするフィードバック回路と、を設けた電空レギュレータ部を備えていることが望ましい。
本発明のうち請求項1記載の発明によれば、加圧空気と加圧油の圧力を圧力発信器から電気信号として受信し、各圧力が設定された一定差圧を保つように自動的に加減圧した空気圧で油溜まりタンクの圧力を調整するため、温度変化による加圧油の圧力変動が生じた場合でも、第1環状室に隣接する環状室に供給する加圧油の圧力を第1環状室に供給する加圧空気の圧力に対して常に所定圧だけ高くすることが可能であり、環状室内に加圧空気が浸入することを防止することができると共に、油漏れも防止することができる。万が一トラブルが発生した場合でも、圧力自動調整弁の設定差圧値を変更するだけでよく、エアリレー方式のように圧力調整ノブを回す必要がないため瞬時に対処することができる。また、圧力自動調整弁の製品出荷時に予め差圧を設定しておくことにより、第1環状室内への海水の浸入や第1環状室から環状室への加圧空気の浸入及び環状室から第1環状室への加圧油の漏れ等のトラブル発生時以外の場合に設定差圧を調整する必要がないため非常に都合がよい。
本発明のうち請求項2記載の発明によれば、圧力自動調整弁に電空レギュレータ部を備えているので、油溜まりタンクの油面に加勢する加圧空気の圧力調整が電気制御で行なわれると共に、電空レギュレータ部のフィードバック回路によって入力信号に比例した出力圧力になるまで訂正動作が働くため、加圧油の圧力変動に対する加圧空気の圧力調整を精度良く且つ瞬時に行うことが可能となり、その結果、環状室内の油圧を第1環状室内の空気圧に対して常に所定圧だけ確実に高くしておくことができ、油漏れや空気浸入等のトラブルの発生をより効果的に防止することが可能となる。また、万が一第1環状室内への海水の浸入や第1環状室から環状室への加圧空気の浸入及び環状室から第1環状室への加圧油の漏れ等のトラブルが発生した場合、圧力自動調整弁の設定差圧値を大きくしたり、又は小さくしたりして防止することになるが、その場合でもボタン操作による数値入力により加圧空気の圧力調整が容易に行えると共に、設定差圧値の変更に対する弁体の開状態及び閉状態の応答性も優れているため、加圧空気の圧力調整が瞬時に行われて、トラブルにも即対応することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の船尾管シール装置は、図1に示すように、プロペラ軸1が船外に突き出している船尾管2の船尾側に設けられる。プロペラ軸1の末端にあるプロペラ(図示省略)にはライナー3が取り付けてあり、ライナー3の胴部外周には3本のリップ形のシールリング4のリップが摺接しており、各シールリング4は船尾管2にボルトで段積み状に固定されるケーシング部材5に、挟み込むようにして保持されている。最も船尾側の第1シールリング4はリップを海水側に向け、その隣の第2シールリング4と、その隣の最も船内側の第3シールリング4はリップを船内側に向けてあり、第1シールリング4と第2シールリング4の相互間には第1環状室6を、第2シールリング4と第3シールリング4の相互間には第2環状室7が形成されている。第1環状室6には加圧空気を、第2環状室7には加圧油がそれぞれ供給されている。
第1環状室6には、船内圧力供給源となる圧力空気タンク(図示省略)から連なる加圧空気送給管8を連結してあり、その途中には空気制御ユニット9を介在して、海水圧の変化に応じて、その変化した時の圧力値よりも常に所定圧高い加圧空気を供給するようになっている。ここで、空気制御ユニット9は、周知の空気調整弁を組み込んだものであり、現在、空気調整弁として定流量式圧力調整弁、ニードルバルブ、スピードコントローラ等が用いられている。このように、第1環状室6内の空気圧が海水圧よりも高いので、シールリング4のリップは海水圧とシールリング4自身の緊迫力に抵抗して押し上げられて、ライナー3との間に隙間を作り、この隙間が開口となって、第1環状室6内の空気が海水中に泡となって放出される。一方、海水は第1環状室6内に流入することはできない。
第2環状室7には、船内に設置した船内圧力供給源となる密封された油溜まりタンク10から、油ポンプ11を介して延長する加圧油循環路12を連結し、加圧油を第2環状室7内に循環するように送給するものである。加圧空気送給管8から空気分岐管13が分岐され、圧力自動調整弁である電空レギュレータ14を介して空気連結管15が油溜まりタンク10の上部に接続されている。加圧空気送給管8及び加圧油循環路12の途中には圧力発信器16がそれぞれ設けてあり、電空レギュレータ14の信号入力側に接続されている。第2環状室7を循環する加圧油は温度により粘度が変化し、それに伴って油圧も変化することから、その加圧油の圧力変化に応じて、加圧空気と加圧油の圧力差が常時一定になるように電空レギュレータ14で自動的に制御された空気を油溜まりタンク10内の油面に加勢している。これにより、第2環状室7には油ポンプ11を経て第1環状室6内の加圧空気よりも常時一定差圧だけ高い加圧油を循環させることができる。
電空レギュレータ14は、図2に示すように、弁本体17と電空レギュレータ部18から構成されている。弁本体17は空気分岐管13と連通する1次ポート19と、空気連結管15に連通する2次ポート20と、ダイヤフラム21を有するパイロット室22とを備えており、1次ポート19と2次ポート20間を仕切るかたちで弁座23が設けてあり、その弁座23にはバネ24によって付勢された給気弁25が閉方向に押圧されている。また、給気弁25には連結棒26を介してパイロット室22に備えられたダイヤフラム21に連結されている。1次ポート19には圧力供給ポート27が連通して形成してあり、2次ポート20には圧力戻しポート28が連通して形成してある。電空レギュレータ部18は制御回路29と、給気用電磁弁30と、排気用電磁弁31と、圧力センサ32とを備えており、給気用電磁弁30は供給路33を介してパイロット室22と圧力供給ポート27に接続されており、排気用電磁弁31は排気路34を介してパイロット室22と船外に接続されている。パイロット室22に接続される供給路33及び排気路34は途中から管路を共通させている。尚、36は弁本体17から空気を船外に排出するための排気ポートであり、37は排気ポートに連通させるための排気弁である。
上記のように構成された弁本体17は、電空レギュレータ部18でパイロット室22に供給圧力を供給することにより操作される。まず、電空レギュレータ部18において給気用電磁弁30をON状態にすると、供給路33を介してパイロット室22の内部に供給圧力が供給されて、パイロット室22の内部は高圧となり、ダイヤフラム21の上面に作用してダイヤフラム21が下方に大きく湾曲する。これにより、このダイヤフラム21と連動する給気弁25が連結棒26を介して下方に押圧されて、バネ24の付勢力に抵抗して給気弁25が弁座23から所定量離れる。従って、給気弁25と弁座23との間に隙間が形成されて、1次ポート19と2次ポート20とが連通して、給気弁25が開状態となる。
他方、電空レギュレータ部18の排気用電磁弁31をON状態にすると、パイロット室22から供給圧力の一部が排気路34を介して船外へ排気されて、パイロット室22の内部の圧力が減少し、ダイヤフラム21の下方への湾曲が減少又は解消される。これにより、給気弁25が連結棒26を介して弁座23に接近するため、給気弁25と弁座23との間の隙間が狭められる。この場合、ダイヤフラム21の湾曲が完全に解消されることで、給気弁25が弁座23に当接し、1次ポート19と2次ポート20とが遮断されて、給気弁25が閉状態となる。
ここで、給気用電磁弁30と排気用電磁弁31のON・OFFについては、電空レギュレータ部18の制御回路29によって制御されるものであり、制御回路29への入力信号が増大した場合には、給気用電磁弁30がON状態、排気用電磁弁31がOFF状態になるように各電磁弁30,31に制御信号が送られ、逆に、制御回路29への入力信号が減少した場合には、給気用電磁弁30はOFF状態、排気用電磁弁31はON状態になるように制御信号が送られる。入力信号とは、前述した加圧空気送給管8及び加圧油循環路12の途中にそれぞれ設けた圧力発信器16より得られる各圧力の電気信号であり、電気信号の差圧を予め制御回路29に設定された設定差圧に制御するものである。尚、給気用電磁弁30がON状態の場合には、給気用電磁弁30から供給路33及び圧力供給ポート27を介して1次ポート19にも供給圧力が供給されている。従って、電空レギュレータ14とは、供給圧力が供給された加圧空気の1次ポート19から2次ポート20への流量を給気弁25により調整して、供給圧力の一部を出力圧力とするものである。また、出力圧力は圧力戻しポート28を通り、圧力センサ32及び戻し路35を介して制御回路29へとフィードバックされている。これにより、入力信号に比例した出力圧力になるまで訂正動作が働き、常に入力信号に比例した出力圧力が得られることとなる。
上記のように構成された電空レギュレータ14を用いることにより、加圧油の圧力変動に応じて加圧空気と加圧油の圧力差が常時一定になるように自動的に制御されているため、第2環状室7内の油圧を第1環状室6内の空気圧に対して常に所定圧だけ高くすることが可能となり、第2シールリング4に第2環状室7側から圧力が負荷されて、船内側に向いたリップから第1環状室6内の加圧空気が漏れて第2環状室7内に浸入することを防止することができると共に、油漏れも防止することができる。万が一トラブルが発生した場合でも、電空レギュレータ14の設定差圧の値を変更するだけでよく、その際にはエアリレーのように圧力調整ノブを回す必要がないため容易に対処することができる。また、加圧空気と加圧油の両圧力を検出しながらその差圧が一定になるように自動的に保っているので、前記したように加圧油の粘度変化による油圧の変動にも自動的に対応することが可能となり、電空レギュレータ14の製品出荷時に予め差圧を設定しておくことにより、トラブル時以外の場合に差圧設定を調整する必要がない。
ここで、油圧の変化に対して応答する電空レギュレータ14の動作について説明する。尚、第1環状室6内の空気圧をP、第2環状室7内の油圧をPとする。但し、P<Pである。
加圧油の温度が上昇して粘度が減少することで第2環状室7内の油圧Pが減少した場合には、第1環状室6内の空気圧Pと第2環状室7内の油圧Pとの差圧(P−P)が大きくなり、電空レギュレータ14への入力信号が増大する。そうすると、制御回路29によって空気圧Pと油圧Pの差圧(P−P)を設定差圧に戻すように、給気用電磁弁30はON状態に、排気用電磁弁31はOFF状態となるように制御信号が送られて、給気用電磁弁30を通して供給圧力がパイロット室22と1次ポート19に供給される。これにより、パイロット室22の内部の圧力が上昇し、ダイヤフラム21が下方に向かって大きく湾曲し、それに連動して連結棒26を介して給気弁25が弁座23から所定量離れることから、1次ポート19から2次ポート20へ流れる供給圧力が供給された加圧空気の流量が増加して、2次ポート20側の圧力を高くすることができる。
逆に、加圧油の温度が減少して粘度が増加することで第2環状室7内の油圧Pが上昇した場合には、第1環状室6内の空気圧Pと第2環状室7内の油圧Pとの差圧(P−P)が減少し、電空レギュレータ14への入力信号が減少する。そうすると、給気用電磁弁30はOFF状態に、排気用電磁弁31はON状態となり、排気用電磁弁31を通してパイロット室22の内部の所定量の供給圧力が船外へ排気される。これにより、パイロット室22の内部の圧力が減少し、ダイヤフラム21の下方への湾曲が減少し、それに連動して給気弁25が弁座23に接近することから、1次ポート19から2次ポート20へ流れる加圧空気の流量が減少し、2次ポート20側の圧力を低くすることができる。
このような電空レギュレータ14の動作により、所定圧加減された加圧空気が空気連結管15を介して油溜まりタンク10の油面に加勢されるため、第2環状室7内の油圧Pを第1環状室6内の空気圧Pよりも所定圧加減された油圧P、即ち設定差圧を保持した油圧Pに戻すことができる。
尚、本発明の船尾管シール装置は本実施形態に限定されるものではなく、例えば、空気圧と油圧の設定差圧の設定手段については、本実施形態のように電空レギュレータ本体で行ってもよいが、電空レギュレータから配線を施工して、設置場所以外の場所、例えばコントロール盤等から任意に制御可能にしておいてもよい。このようにすることで、より一層容易に設定差圧を変更することが可能となり、トラブルが発生した場合には瞬時に対応することができるため都合が良い。
本発明の船尾管シール装置の加圧空気及び加圧油の送給機構を示す説明用系統図である。 本発明の船尾管シール装置に用いる圧力自動調整弁を示す断面図である。 従来の船尾管シール装置の加圧空気及び加圧油の送給機構を示す説明用系統図である。 従来の船尾管シール装置の加圧空気及び加圧油の送給機構を示す説明用系統図である。
符号の説明
1 プロペラ軸
3 ライナー
4 シールリング
6 第1環状室
7 第2環状室(環状室)
8 加圧空気送給管
9 空気制御ユニット
10 油溜まりタンク
11 油ポンプ(ポンプ)
12 加圧油循環路
14 電空レギュレータ(圧力自動調整弁)
16 圧力発信器
18 電空レギュレータ部
19 1次ポート
20 2次ポート
21 ダイヤフラム
22 パイロット室
23 弁座
24 バネ
25 給気弁(弁体)
29 制御回路
33 供給路(供給回路)
34 排気路(排気回路)
35 戻し路(フィードバック回路)

Claims (2)

  1. プロペラ軸(1)に固定したライナー(3)の外周に、シールリング(4)を複数個並べて摺接させ、船外寄りの複数のシールリング(4,4)の相互間に加圧空気を供給する第1環状室(6)を形成し、船尾管寄りの複数のシールリング(4,4)の相互間に加圧油を供給する環状室(7)を形成し、前記第1環状室(6)には、空気制御ユニット(9)を介した加圧空気送給管(8)を接続し、前記第1環状室(6)に隣接する環状室(7)には、油溜まりタンク(10)とポンプ(11)からなる船内圧力供給源を経由して循環する加圧油循環路(12)を接続している船尾管シール装置において、
    前記加圧空気送給管(8)から配管を分岐して油溜まりタンク(10)に導き、この配管の途中に、加圧空気送給管(8)及び加圧油循環路(12)の途中にそれぞれ設けた圧力発信器(16,16)から電気信号として受信する各圧力の差を常時設定した一定差圧に保つ圧力自動調整弁(14)を設けていることを特徴とする船尾管シール装置。
  2. 前記圧力自動調整弁(14)は、弁体(25)がバネ(24)の付勢力により弁座(23)に密接して閉状態になる一方、前記弁体(25)に連結するダイヤフラム(21)を有するパイロット室(22)内に供給した供給圧力で前記弁体(25)を移動させることにより、前記弁体(25)が前記弁座(23)から離れて開状態となる圧力自動調整弁(14)であって、前記パイロット室(22)内及び加圧空気の流入する1次ポート(19)内に供給圧力を供給するための供給回路(33)と、前記パイロット室(22)内から供給圧力を排出するための排気回路(34)と、各回路(33,34)を制御する制御回路(29)と、加圧空気が流出する2次ポート(20)の出力圧力を制御回路(29)にフィードバックするフィードバック回路(35)と、を設けた電空レギュレータ部(18)を備えていることを特徴とする請求項1記載の船尾管シール装置。
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