JP4341009B2 - ハニカム構造体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハニカム構造体の製造装置及び製造方法に係わり、詳しくはディーゼル機関が排出する排気ガス中のPM(Particulate Matter=微粒子物質)やNOx(窒素酸化物)などの環境汚染物質を浄化するフィルタとして使用されるハニカム構造体を製造するに好適な製造装置及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地球環境を保全するため全世界的に自動車の排気ガス規制が強化されつつあり、特にディーゼル機関から排出される排気ガス(以下ガスと称する。)中のPMやNOxは大気汚染や光化学スモッグなどの公害を引き起こすためガソリン機関に比べ大幅な規制強化が各国で実施されている。そのPMやNOxを浄化する排気ガス浄化装置のフィルタとして、セラミックからなるハニカム構造体を主体としたフィルタが使用されている。
【0003】
上記フィルタとして使用するハニカム構造体は、複数のセルと、前記セルのうち所定のセルの一方端部とその他のセルの他方端部を封止する封止栓とを有している。
【0004】
さらに、上記フィルタのガス浄化性能や再生効率を向上するため、図6に示すようなハニカム構造体5が提案されている。なお、図6は、ハニカム構造体5の概略断面視である。
ハニカム構造体5は、基本的には上記ハニカム構造体と同様な構造であり、少なくとも、例えばコージュライト質セラミックからなる通気性の高い筒状のセル壁52と、前記セル壁52で隔離された複数のセル55と、前記セル55のうち所定のセル55の一方端部とその他のセル55の他方端を封止する通気性の低い封止栓54とを有し、図において矢印で示すようにセル55の一方端から他方端へガスを流通させるものである。ここで、前記一方端部の封止栓541は、図に示すようにセル95の一方端面から長さL離間してセル55の一方端と他方端の中間部でセル55を封止する。以下、前記封止栓541のようにセル55の端面より奥まった位置に配設された封止栓54を内栓と称し、封止栓542のようにセル55の端に配設された封止栓54を外栓と称する。
【0005】
上記ハニカム構造体5によれば、図中矢印で示すように、例えばPMを含むガスは、前記一方端部で開口する所定のセル55から流入し、そのセル55のセル壁52を透過し、隣接するセル55、すなわち他方端部で開口するその他のセル55から流出する。この際、ガス中に含まれるPMの移動をセル壁52で阻止し、PMを捕獲するので、浄化されたガスが他方端部から排出される。
【0006】
次述するようにして、所定のセルの一方端部を内栓で封止したハニカム構造体の製造する方法の一例が、下記特許文献1に開示されている。
[成形工程]
コージュライト粉末及び可燃性粉末(例えば樹脂粉末)からなるスラリーを押出成形機により成形し、ハニカム構造体を形成する。
[乾燥工程]
前記ハニカム構造体を乾燥する。
[封止工程]
乾燥したハニカム構造体の所定のセルの一方端とその他のセルの他方端にコージュライト粉末を素材とするペースト状の封止材を埋め込む。なお、前記一方端叉は他方端の所定のセルにだけ封止材を押し込むには、セルと同じ空間位置に開口を持つマスク用の多孔プレートを用いればよい。
[封止材押込工程]
可燃性粉末からなる封止材を前記一方端部のセルの一方端にだけ埋め込む。これにより一方端に先に埋め込まれた封止材は一方端から必要寸法だけ押し込まれる。
[焼成工程]
封止材を埋め込んだハニカム構造体を焼成すれば、可燃性粉末は焼失して所望のハニカム構造体が完成する。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−33739号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の製造方法においては、セルの中間部に内栓を配するに封止材押込工程を専用で必要とするので効率的でなく、加えて封止材を押し込む際にセル壁が破損して歩留が低下するという問題があった。
さらに、押出成形機を用いハニカム構造体を押出成形で形成する場合、押出成形機の金型の成形通路における流路抵抗のバラツキやスラリー自身の密度バラツキのため金型から押出されるスラリー流量が一定せず、ハニカム構造体が変形して押出されることがある。近年、ガス浄化性能の向上のためにハニカム構造体の表面積の増大が要求されており、ハニカム構造体が大型化する一方で、セルは小型化する傾向にある。そのようなハニカム構造体の成形工程において前記したように変形が発生すると、封止材を埋め込むセルの配置パターンが成形ごとに異なったものとなる。もって、多孔プレートの開口と封止材を埋め込む所定のセルの空間位置が一致せず、所望のセルに封止材が埋め込まれない場合がある。もって、封止栓が欠落した信頼性の低いハニカム構造体が市場に供給される問題があり、その問題を解消するためには、検査において多大な工数を必要とするという問題があった。
【0009】
本発明は、上述した問題点を鑑み発明者らが鋭意検討の上なされたものであり、その第1の目的は、ハニカム構造体の効率的な製造方法及び製造装置を提供することを、第二の目的は、封止栓の欠落の少ない信頼性の高いハニカム構造体の製造装置及び製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のハニカム構造体の製造装置は、複数のセルと、前記複数のセルのうち所定のセルの一方端面から所定長さ離間した中間部を封止する封止栓とその他のセルの他方端部を封止する封止栓とを有するハニカム構造体の製造装置であって、前記ハニカム構造体を成形する金型を備え当該金型の一方端面より一方へ前記ハニカム構造体を押出す押出成形部と、前記押出成形部から押出されたハニカム構造体の前記所定のセルの中間部に封止材を充填する充填部を有し、前記充填部は、前記押出成形部から押出されたハニカム構造体の前記所定のセルに挿入され封止材を供給する筒状の導入部を有する充填手段を有し、さらに前記導入部の他方端は、前記ハニカム構造体の押出方向において前記金型の一方端面に近接した位置に位置決め可能に構成されていることを特徴としている。
【0011】
上記製造装置において、さらに、前記押出成形部から押出されるハニカム構造体の押出方向に沿い前記充填手段を移動させる移動手段とを有していれば望ましい。
【0012】
本発明のハニカム構造体の製造方法は、複数のセルと、前記複数のセルのうち所定のセルの一方端面から所定長さ離間した中間部を封止する封止栓とその他のセルの他方端部を封止する封止栓とを有するハニカム構造体の製造方法であって、ハニカム構造体の押出方向において金型の一方端面に近接した位置に前記所定のセルに挿入され封止材を供給する筒状の導入部の他方端を位置決めする配置工程と、前記配置工程の後にハニカム構造体を一方へ押出し成形する成形工程と、所定の長さまでハニカム構造体を成形した後に前記所定のセルに挿入された導入部から封止材を供給し前記所定のセルの中間部に封止材を充填する充填工程を含むことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のフィルタの製造装置の一例を示す概略断面図である。図2は、図1の製造装置で用いる金型の詳細構造を示す斜視断面図である。図3は、フィルタを製造する全体の流れを示すフロー図である。図4は、図1の製造装置によるフィルタの製造方法を説明するための概略工程図である。図5は、図1の製造装置の変形例である。なお、本発明で対象とするハニカム構造体は、図6を参照し説明したハニカム構造体5と同一のものであり、そのセル55は、厚みtのセル壁52で隣接するセル55と隔離され、一辺の長さがSの断面矩形状をなしている。
【0014】
まず、ハニカム構造体5の全体の製造フローについて図3を参照し説明する。
[原料製造工程]
カオリン、タルク、溶融シリカ、コロイダルシリカ、水酸化アルミ及びアルミナなどの酸化物系セラミックの粉末を適量調整したコージュライト生成原料粉末に、成形助剤としてのメチルセルロースと造孔材としての小麦粉と水をそれぞれ適量で添加混練してスラリー状の原料を製造する。
[成形工程]
下記で詳述する製造装置で原料を押出してハニカム構造体を成形するとともに、所定のセルの一方端部に封止材を充填する。
[乾燥工程]
成形したハニカム構造体を乾燥する。
[外栓形成工程]
乾燥したハニカム構造体の、その他のセルの他方端に封止材を充填する。
[焼成工程]
乾燥したハニカム構造体を焼成し、所望のハニカム構造体を得る。
【0015】
上記成形工程でハニカム構造体を形成する製造装置の構造について、図1を参照し説明する。なお、下記で説明する製造装置は、鉛直方向において下方にハニカム構造体を押出す縦型のものである。もって、以下で説明する一方とは下方であり、他方とは上方とここで定義する。なお、本発明はハニカム構造体を水平方向に押出す横型の製造装置にも同様に適用することが可能である。
【0016】
図1に示すように、製造装置1は、ハニカム構造体5を成形するとともに一方へ押出す押出成形部2と、押出されたハニカム構造体5の所定のセル55の一方端部に封止材を充填する充填部4を有している。
【0017】
前記押出成形部2は、周知の押出成形装置であり、シリンダー状の原料供給手段27と金型23を有している。原料供給手段27は、原料3を内部空間に収納する略円筒形状の収納容器24と、段付円柱形状で径大部の外周面が収納容器24の内周面に嵌合し昇降可能な加圧部材26と、加圧部材26に連結して加圧部材26を昇降する押圧手段(図示せず)と、収納容器24の一方端面に密設するとともに加圧部材26の小径部の外周面が嵌合する孔部を備えた蓋25とを有している。原料供給手段27によれば、収納容器24に原料3を収納し、押圧手段で加圧部材26を押圧し、加圧部材26で原料3を加圧して他方へ供給することができる。なお、原料供給手段27の態様は上記構成に限定されることなく、例えば加圧部材をスクリュー状のものとし、加圧部材を旋回して原料3を他方へ供給してもよい。
【0018】
次に、金型23について図2を参照して説明する。図2は、理解のために図1の金型23の上下面を反転した状態を示している。
図2(a)に示すように、金型23は、厚みDの略平板状をなし、一方端面(図1において下面)からの深さがd1、幅がt´のスリットをピッチ(S´+t´)で縦横に直交させてなる成形通路231と、前記スリットの交差の他方にスリットと連通させた大略円柱形状の受容部232を有している。ここで、前記スリットの幅t´は、成形したハニカム構造体の焼成時の収縮率を考慮し、セル壁の厚みtが所望の寸法となるよう適宜設定される。また、スリットのピッチS´も、同様に、セルの大きさSが所望の寸法となるよう適宜設定される。
上記構成の金型23によれば、前記受容部232は、前記原料供給手段27から供給される原料3を受容するとともに成形通路231へ供給する。成形通路231は、受容部232から供給された原料3を成形し、碁盤目状のセル壁52で隔離された一辺の長さがS´の断面矩形状の複数のセル55を有するハニカム構造体5を形成する。該ハニカム構造体5は、前記加圧部材26により他方から押圧されているので、金型23から一方へ押出されることとなる。
【0019】
次に、充填部4について図1を参照して説明する。充填部4は、少なくとも、前記押出成形部2から一方に押出されるハニカム構造体5の所定のセル55の一方端部に封止材6を充填する充填手段41と、前記ハニカム構造体5の押出方向に沿い該充填手段41を昇降させる移動手段(図示せず)を有している。ここで、前記封止材6は、セル55に充填した後に位置を保持できるよう適宜な粘性を有し前記原料3と同様な材料からなるペースト状のものとすれば望ましい。もって、前記セル55に充填した封止材6をハニカム構造体5とともに焼成すれば、ハニカム構造体5とともに封止材6は緻密固化して、ハニカム構造体5の一方端部を封止する封止栓(内栓)541が形成される。
【0020】
本実施態様の充填手段41は、その他方端において開口しセル55へ封止材6を導入する導入部41aと導入部41aに連通した充填通路41bを備え、セル55´に挿入可能な筒状をなしている。充填手段41は、平面方向において内栓541で封止する所定のセル55に対応した位置に、その軸心をセル55の軸心に合わせ前記金型23の一方側に配設する。平面方向における充填手段41の配設位置を、さらに具体的に説明すると、図2(b)に示すように、充填手段41は、内栓541で封止する所定のセル55が押出される成形通路231で囲まれた区画の略中央部に、所定のピッチ(2×(S´+t´))で配設する。もって、充填手段41は、押出されたセル壁52に接触することなくセル55に挿入されることとなる。なお、上記したように成形ハニカム構造体5の変形による、セル壁52と充填手段41の接触を回避するため、充填手段41の他端部は、図に示すように、テーパ状とすることが望ましい。さらに、充填手段41の外周面を鏡面状とすれば、上記変形によりセル壁52が接触しても、充填手段41にセル壁52が付着することを防止でき好適である。
【0021】
前記移動手段は、例えばエアシリンダーなどの周知の直動装置で構成され、押出成形部2から押出されるハニカム構造体5の押出速度に同期して充填手段41を昇降させるものである。なお、充填手段41の昇降範囲は、その他方端面と金型13の一方端面が当接する位置が上昇限で、金型13の一方端面からハニカム構造体5の長さまでが下降限となる。
【0022】
充填部4は、さらに、前記充填手段41の充填通路41bに連結し、充填通路41bを介して前記導入部41aへ封止材6を供給する封止材供給手段42を有している。封止材供給手段42は、例えばプランジャーポンプやギアポンプなど周知の供給装置で構成される。
【0023】
上記構成の製造装置1によれば、押出成形部2でハニカム構造体5を一方へ押出し成形するとともに、押出された成形ハニカム構造体5の所定のセル55の一方端部に封止材6を充填することができる。以下、製造装置1の動作について図4を参照し詳述する。
【0024】
(原料収納工程)
図4(a)に示すように、原料供給手段27の蓋25と加圧部材26を取り外した状態で、所定量、本実施態様では1個分のハニカム構造体5に必要な量の原料3を収納容器24に収納し、蓋25と加圧部材26を装着し、収納容器24の内部を真空状態とする。
【0025】
(充填手段配置工程)
図4(b)に示すように、充填手段41を金型23の一方側に配置する。なお、充填手段41の他方端面を金型23の一方端面の直近位置にセットすれば望ましい。ここで、前記直近位置とは、前記充填手段41の他方端面が金型23の一方端面に当接する位置と、多少離れた位置とを含んでいる。
【0026】
(成形工程)
次に、図4(c)に示すように、加圧部材26を一方に押圧して原料3を加圧する。加圧された原料3は、金型23の受容部232に受容され、受容部232から成形通路231へ供給され、成形通路231でハニカム構造体5に成形される。成形されたハニカム構造体5は、金型23から一方へ押出される。ここで、充填手段41は、所定のセル55に対応した位置に配設され、その一方で上述のように金型23の直下にセットされている。金型23から押出されたハニカム構造体5が変形していても金型23の直下での変形量は少ないので、充填手段41は、所定のセル55にスムースに挿入されることとなる。
【0027】
その後、ハニカム構造体5が所定の押出量L´まで押出されたことを確認し、ハニカム構造体5の成形を継続しながら、その成形速度に同期して充填手段41を下降させる。ここで、前記押出量L´は、図6に示すように、セル55の一方端面から内栓541の端面までの距離Lに、ハニカム構造体5の焼成時の収縮率を考慮して適宜設定した長さとする。なお、前記押出量L´の確認は、人間が行っても良いし、所定の位置に配設したセンサーで行うようにしてもよい。
【0028】
(充填工程)
図4(d)に示すように、所定の長さまでハニカム構造体5を成形した後、封止材供給手段42を作動して封止材6を充填手段41に供給し、導入部41aにより所定量の封止材6を導入し、所定のセル55の一方端部の所定の位置L´に封止材6を充填する。
【0029】
封止材6は、ハニカム構造体5とともに乾燥され(乾燥工程)、焼成され(焼成工程)、ハニカム構造体5とともに緻密固化して、所定のセル55の一方端部が封止栓(内栓)541で封止された所望のハニカム構造体5を得ることができる。このように本発明によれば、ハニカム構造体5の成形中に、所定のセル55へ封止材6を充填できるので、封止材6を充填する工程を専用に設ける必要がない。なお、充填手段41を下降させる前記押出量L´の設定により、所望の位置に封止材6を充填することができ、例えばセル55の一方端に封止材6を充填することも可能である。
【0030】
本発明の製造装置は上記説明の製造装置に限定されることなく、例えば図5に示す製造装置1´を例示することができる。ここで、図5(a)は、製造装置1´の概略断面図であり、図5(b)は、製造装置1´の要部拡大断面図である。なお、上記した製造装置1と同一のものには、同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0031】
製造装置1´は、前記と同様な押出成形部2と、セル55に挿入可能な筒状の充填手段43と充填手段43を昇降させる移動手段(図示せず)を備えた充填部4´を有し、前記充填手段43は、その内部に昇降自在で針状の破開冶具46と、充填手段43の他方端に配設するとともに、セル55に挿入可能で封止材6を内包する導入部44を備えている。充填手段43は、前記充填手段41と同様に、平面方向において内栓541で封止する所定のセル55に対応した位置に、その軸心をセル55の軸心に合わせ前記金型23の一方側に配設する。
【0032】
前記破開冶具46は、例えばエアなどでその他方端面を押圧すれば、上昇し、その他方端部が導入部44に突き刺さり、導入部44を破開して、導入部44が内包する封止材6を所定のセル55に導入する。もって、導入部44は、例えば樹脂や紙など容易に破開可能な材料で形成することが望ましい。
【0033】
上記充填部4´を有する製造装置1´によれば、所定の量の原料3を収納容器24に収納し(原料収納工程)、上記と同様に、金型23の一方側に充填手段43をセットし(充填手段配置工程)、ハニカム構造体5を成形する(成形工程)。その後、所定の長さまでハニカム構造体5を成形した後、破開冶具46を上方に移動させて導入部44を破開し、所定のセル55の一方端部の所定の位置L´に封止材6を充填することができる。
【0034】
なお、上記説明ではハニカム構造体5を個々に成形したが、上記製造装置1の近傍に、所定の長さに成形されたハニカム構造体を切断する切断手段を設け、上記原料収納工程において所望の個数のハニカム構造体5を成形できる量の原料3を収納容器24に収納し、充填手段41をセットし(充填手段配置工程)、ハニカム構造体5を成形し(成形工程)、ハニカム構造体5が所定の長さまで成形された時点で切断手段により切断し(切断工程)、封止材6を充填する(充填工程)、充填手段配置工程〜充填工程のサイクルを所望の個数だけ繰り返し、連続的にハニカム構造体5を成形するようにすれば、効率的にハニカム構造体5を製造できるので望ましい。
【0035】
【発明の効果】
上記説明のように、本発明のハニカム構造体の製造装置及び製造方法によれば、押出成形部でハニカム構造体を一方へ押出し成形するとともに、同時に、押出された成形ハニカム構造体の所定のセルの一方端部に封止材を充填することができるので、封止材を充填する工程を専用で設ける必要がなく、効率的にハニカム構造体を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックハニカムフィルタの製造装置の概略断面図である。
【図2】図1の製造装置の金型の斜視図である。
【図3】セラミックハニカムフィルタの全体の製造フローを説明する図である。
【図4】図1の製造装置の動作を説明する図である。
【図5】図1の製造装置の変形例を説明する図である。
【図6】セラミックハニカムフィルタの概略断面図である。
【符号の説明】
1:ハニカム構造体の製造装置
2:押出成形部
3:原料
4:充填部
5:ハニカム構造体
6:封止材

Claims (3)

  1. 複数のセルと、前記複数のセルのうち所定のセルの一方端面から所定長さ離間した中間部を封止する封止栓とその他のセルの他方端部を封止する封止栓とを有するハニカム構造体の製造装置であって、前記ハニカム構造体を成形する金型を備え当該金型の一方端面より一方へ前記ハニカム構造体を押出す押出成形部と、前記押出成形部から押出されたハニカム構造体の前記所定のセルの中間部に封止材を充填する充填部を有し、前記充填部は、前記押出成形部から押出されたハニカム構造体の前記所定のセルに挿入され封止材を供給する筒状の導入部を有する充填手段を有し、さらに前記導入部の他方端は、前記ハニカム構造体の押出方向において前記金型の一方端面に近接した位置に位置決め可能に構成されていることを特徴とするハニカム構造体の製造装置。
  2. 請求項1に記載のハニカム構造体の製造装置において、前記押出成形部から押出されるハニカム構造体の押出方向に沿い前記充填手段を移動させる移動手段とを有するハニカム構造体の製造装置。
  3. 複数のセルと、前記複数のセルのうち所定のセルの一方端面から所定長さ離間した中間部を封止する封止栓とその他のセルの他方端部を封止する封止栓とを有するハニカム構造体の製造方法であって、ハニカム構造体の押出方向において金型の一方端面に近接した位置に前記所定のセルに挿入され封止材を供給する筒状の導入部の他方端を位置決めする配置工程と、前記配置工程の後にハニカム構造体を一方へ押出し成形する成形工程と、所定の長さまでハニカム構造体を成形した後に前記所定のセルに挿入された導入部から封止材を供給し前記所定のセルの中間部に封止材を充填する充填工程を含むことを特徴とするハニカム構造体の製造方法。
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