JP3994382B2 - セラミックスハニカムフィルタの製造方法及び製造装置 - Google Patents

セラミックスハニカムフィルタの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミックスハニカムフィルタの製造方法及び製造装置に係わり、特にディーゼル機関が排出する排気ガス中のPM(Particulate Matter=微粒子物質)やNOx(窒素酸化物)などの環境汚染物質を浄化するフィルタとして使用されるセラミックスハニカムフィルタの栓を形成するに好適なセラミックスハニカムフィルタの製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地球環境を保全するため全世界的に自動車の排気ガス規制が強化されつつあり、特にディーゼル機関から排出される排気ガス(以下ガスと称する。)中のPMやNOxは大気汚染や光化学スモッグなどの公害を引き起こすためガソリン機関に比べ大幅な規制強化が各国で実施されている。そのPMやNOxを浄化する排気ガス浄化装置のフィルタとして、セラミックスハニカムフィルタが使用されている。
【0003】
PMを浄化する従来のセラミックスハニカムフィルタ(以下フィルタと称する。)は、コージュライト質セラミックスからなる通気性を有するセル壁により形成されたセルと、セル壁とセルを外抱する外皮と、ガス流入側端部とガス流出側端部とで交互に閉塞するようセルに配設された通気性の低い栓とを有している。
【0004】
また、上記従来のフィルタの排気ガス浄化性能を改善するため図6に示すようなフィルタ9も提案されている。そのフィルタ9は、コージュライト質セラミックスからなる通気性を有するセル壁92により形成されたセル93と、セル壁92とセル93を外抱する外皮91と、図において左側のガス流入側と右側のガス流出側とで交互に閉塞するようセル93に配設された通気性の低い栓94とを有し、流入側の栓(以下内栓と称する。)941はガス流通方向においてセル93の中間に、流出側の栓(以下表栓と称する。)942は、その流出側端部が露出するように配設されている。もって、内栓941が配設されたセル93は、内栓941より流入側の前室931と流出側の後室932とに内栓941で分割される。
【0005】
上述のような内栓を形成するフィルタの製造方法の一例が、下記特許文献1に開示されており、「フィルタは、コージュライト粉末及び可燃性粉末(例えば樹脂粉末)からなるペーストを真空押出し成形機により押出して隔壁を形成し、乾燥する。次に下流封止通気孔の下流端及び上流封止通気孔の上流端にコージュライト粉末を素材とするペーストを埋め込み、次に、コージュライト粉末及び可燃性粉末からなるペーストを上流封止通気孔の上流端にだけ埋め込む。これにより上流封止通気孔の上流端に先に埋め込まれたコージュライトペーストは上流端から必要寸法だけ押し込まれる。なお、隔壁の上流端叉は下流端において所望の穴にだけペーストを押し込むには、隔壁により区画される上流封止通気孔叉は下流封止通気孔と同じ空間位置に開口を持つマスク用の多孔プレートを用いればよい。」と記載され、「その後、このフィルタ未焼成品を焼成すれば、可燃性粉末は焼失して多孔性充填セラミック体が形成される。なお、多孔性充填セラミック体は熱伝播の促進、発熱量の制限などを考慮して埋設されたが、その省略も可能である。」と記載されている。ここで、特許文献1の隔壁はセル壁のことであり、通気孔はセルのことであり、以下セル壁、セルと用語を統一する。
【0006】
本出願人は、上記内栓を有するフィルタを得るため鋭意検討を重ねており、その一例を下記特許文献2にて既に提案している。
特許文献2に記載したフィルタの製造方法は、
1)コージュライト質セラミックスを含むスラリーを成形し、焼成した略円柱形状の焼成ハニカム構造体を準備し(成形、焼成工程)、その焼成ハニカム構造体を外周加工し(外周加工工程)、焼成ハニカム構造体をガス流通方向に垂直な方向で切断して(切断工程)、第1のハニカム構造体と第2のハニカム構造体を得る。
2)第2のハニカム構造体の両端面にマスキングフィルム(以下フィルムと称する。)を貼り付け、それぞれのフィルムに市松模様となるよう孔部を穿孔し、容器に収納したスラリー状の封止部材に第2のハニカム構造体の両端部を浸漬し、第2のハニカム構造体を乾燥し、焼成し、両端部に栓が形成された第2のハニカム構造体を得る(封止工程)。
3)第1と第2のハニカム構造体の一端面に接合層を形成し(接合層形成工程)、第1と第2のハニカム構造体を接合し、乾燥し、焼成する(接合一体化工程)。その後、接合した第1と第2のハニカム構造体を外抱するように外皮を形成する(外皮形成工程)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−33739号公報
【特許文献2】
特願2002−175376号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のフィルタの製造方法を本発明者らが試みたところ、次述のような問題があることが判った。
コージュライト粉末を素材とするペースト(第1のペースト)を先にセルに押込んだところ、第1のペーストの水分がセル壁に吸収されて第1のペーストが固化し、セル壁に固着した状態となった。もって、後から押込むコージュライト粉末と可燃性粉末からなるペースト(第2のペースト)を押込むためには大きな押込み力を作用させる必要があった。そのような押込み力を第2のペーストに作用させ第1のペーストを奥へ移動させた場合には、第1のペーストが固着したセル壁が破損する場合があった。
【0009】
また、特許文献2のフィルタの製造方法によれば、所定の位置に確実に内栓を形成することができるが、次述する問題があることが判った。
1)内栓を形成するためには、上述したように複数の工程を実施する必要があり、工業生産上の効率的な面で問題があった。
2)ハニカム構造体のセルの配置パターンは焼成時の歪により変化する場合があった。すなわち、焼成ハニカム構造体においては、焼成ハニカム構造体ごとにセルの配置パターンが異なるとがあったため、第1と第2のハニカム構造体は同一のハニカム構造体を分割して得る必要があった。もって、製造中に、第1叉は第2のハニカム構造体のいずれかが破損した場合でもフィルタを得ることができず、歩留りの面で問題があった。
3)第1と第2のハニカム構造体を接合する接合層を起点とし、使用中にフィルタが破損する可能性があった。
【0010】
本発明は、上述した問題点を鑑み発明者らが鋭意検討の上なされたものであり、効率的にかつ歩留良く内栓を形成できるフィルタの製造方法及び製造装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のフィルタの製造方法は、ガス流通方向においてセルの中間に配設した内栓を有するフィルタの製造方法において、ハニカム構造体のセルの開口端部に封止部材と可燃性部材をその順序で同時に導入し、そのハニカム構造体を焼成してフィルタを得ることを特徴としている。もって、ガス流通方向においてセルの中間に配設した内栓を有するフィルタを得ることが可能となる。
【0012】
加えて本発明のフィルタの製造方法は、ハニカム構造体のセルの一方の開口端部に封止部材と可燃性部材をその順序で同時に導入すると共に、該セルに隣接したセルの他方の開口端部に封止部材を導入することを特徴としている。もって、流入側に内栓を流出側の表栓を交互にセルに配設したフィルタを得ることができる。なお、可燃性部材は、1400度以下で焼失する樹脂を含有すると共に揺変性を備えていれば、封止部材と可燃性部材をスムースにセルに導入することができる。
【0013】
本発明のフィルタの製造装置は、ガス流通方向においてセルの中間に配設した内栓を有するハニカムの製造装置において、封止部材と可燃性部材を収納した容器と、ハニカム構造体を把持する把持部と把持部を上下方向に移動する移動部とを備えた浸漬手段とを有し、ハニカム構造体を把持部で把持し、ハニカム構造体を移動部で下方へ移動して容器に収納した封止部材と可燃性部材に所定の寸法で浸漬することを特徴としている。もって、上記のフィルタの製造方法を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフィルタの製造方法及び製造装置について図1〜4に基づいて説明する。図1は、本発明により得られたフィルタ1の断面図である。図2は、本発明のフィルタの製造方法の実施態様の一例を示す図であり、図1のフィルタ1を製造する工程順の模式断面図である。図3は、本発明により得られた別のフィルタ7の断面図である。図4は、本発明のフィルタの製造方法の別の実施態様を示す図であり、図3のフィルタ7を製造する工程順の模式工程図である。
【0015】
本発明により得られるフィルタ1は、図1に示すように、コージュライト質セラミックスからなる通気性を有するセル壁12により形成したセル13と、セル壁12とセル13を外抱する外皮11と、図において左側のガス流入側と右側のガス流出側とで交互に閉塞するようセル13に配設した通気性の低い栓14とを有し、流入側の内栓141はガス流通方向においてセル13の中間に、流出側の表栓142は、その流出側端部が露出するように配設した。もって、内栓141が配設されたセル13は、内栓141より流入側の前室131と流出側の後室132とに内栓141で分割される。
図1において矢印で示すように、上述の構成のフィルタ1において、ガスは、流入側に栓14のない(即ち表栓142が形成された)セル13から流入し、セル壁12を透過し、そのセル13に隣接したセル13の後室132から流出する。
【0016】
上記したフィルタ1の製造方法について、図2に基づいて説明する。
(ハニカム構造体1の形成工程)
図2(a)のハニカム構造体1´の形成工程で示すように、カオリン、タルク、溶融シリカ、コロイダルシリカ、水酸化アルミ及びアルミナなどの粉末を適量調整したコージュライト生成原料粉末に、成形助剤としてのメチルセルロースと造孔材としての小麦粉と水をそれぞれ適量で添加混練してスラリーを得、そのスラリーを真空押出し成形など公知の技術を用いて押出してセル壁12と外皮11を成形し、乾燥して複数のセル13を有した略円筒形状の乾燥ハニカム構造体1´を準備する。なお、乾燥ハニカム構造体1´を焼成し、焼成ハニカム構造体1´としてもよい。ここで、図2(a)において、乾燥ハニカム構造体1´の上端部17がフィルタ1のガス流入側であり、下端部18がガス流出側である。
【0017】
(マスク貼付け工程)
図2(b)のマスク貼付け工程で示すように、乾燥ハニカム構造体1´の両端部に、両端部のセル13と交互に連通するような孔部21を有したフィルム2を貼付ける。
【0018】
(第1の封止工程)
図2(c)の第1の封止工程で示すように、コージュライト生成原料粉末にメチルセルロースと水を適量添加混練して得られたスラリー状の封止部材3を容器に収納し、乾燥ハニカム構造体1´の下端部18を封止部材3に所定の寸法で浸漬し、フィルム2の孔部21により選択的に所定のセル13の開口端部へ封止部材3を導入し、その後乾燥ハニカム構造体1´を引き上げ、封止部材3を乾燥する。
【0019】
(第2の封止工程)
図2(d)の第2の封止工程で示すように、所定の厚みの封止部材3と可燃性部材4を、封止部材3が可燃性部材4の上部にあるよう容器に収納し、乾燥ハニカム構造体1´の上端部17を可燃性部材4と封止部材3に所定の寸法で浸漬し、フィルム2の孔部21により選択的に所定のセル13の開口瑞部へ可燃性部材4と封止部材3を導入し、その後乾燥ハニカム構造体1´を引き上げ、可燃性部材4と封止部材3を乾燥する。なお、内栓141の厚みは容器に収納した封止部材3の厚みにより、ガス流通方向における内栓141の位置は浸漬する深さにより適宜設定することができる。
このように可燃性部材4と封止部材3を同時にセル13へ導入するので、セル壁13を損傷することなく、セル13の中へ封止部材3を導入することが可能となる。
【0020】
ここで、可燃性部材4は、封止部材3を焼成する1400℃以下の温度で焼失する物資であることが好ましい。また可燃性部材4は、その上部に収納する封止部材3と混合せず、かつ乾燥ハニカム構造体1´を浸漬した際には流動してセル13へスムースに導入可能なように、揺変性(チクソトロピー)を備えていることが好ましい。もって、可燃性部材4は、樹脂を含有したゲル状物質であれば好適であり、例えば水溶性の樹脂(セルロース、寒天、でんぷん)に水を適量添加混合し得ることができる。
【0021】
(焼成工程)
図2(e)の焼成工程で示すように、上記の工程で封止部材3と可燃性部材4を導入し、フィルム2を除去した乾燥ハニカム構造体1´を焼成すれば、乾燥ハニカム構造体1´と封止部材3は緻密固化すると共に可燃性部材4が焼失し、もって、流入側の内栓141と流出側の表栓142とを交互にセル13に配設したフィルタ1を得ることができる。
【0022】
上記で説明したように、本発明のフィルタの製造方法によれば、基本的に(ハニカム構造体の形成工程)、(マスク貼付け工程)、(第1の封止工程)、(第2の封止工程)及び(焼成工程)により内栓141を有するフィルタ1を得ることができ、もって製造工程数が極めて少なく能率的にフィルタ1を製造することが可能となる。
なお、上述で説明したフィルタの製造方法によれば、フィルタ1叉は7の流出側の表栓142を内栓とすることもでき、両端部に内栓を備えたフィルタを得ることも可能である。
【0023】
本発明のフィルタの製造方法の別の実施態様について、図4に基づいて説明する。本実施態様のフィルタの製造方法は、図3に示すように、第1の内栓741と第2の内栓741´をガス流通方向においてそれぞれ異なった位置に配設したフィルタ7を得るものである。なお、図2に基づいて説明した(ハニカム構造体の形成工程)及び(第1の封止工程)については、本実施態様においても同様であるので図示せず、説明を省略する。
【0024】
上述した(ハニカム構造体の形成工程)と同様にして乾燥ハニカム構造体7´を準備する。
(第1のマスク貼付け工程)
図4(b1)の第1のマスク貼付け工程で示すように、孔部21を形成したフィルム2を乾燥ハニカム構造体7´の両端部に貼り付ける。ここで、下端部78に貼り付けたフィルム2には、上述の(マスキング工程)で説明した乾燥ハニカム構造体1´の下端部17に貼り付けたフィルム2と同様な孔部21が形成されている。上端部77のフィルム2には、第1の内栓741を配設するセル73に連通する孔部21のみが形成されている。
【0025】
前述の(第1の封止工程)と同様にして、乾燥ハニカム構造体7´の下端部78のセル73へ封止部材3を導入する。
(第2−1の封止工程)
図4(d1)の第2−1の封止工程で示すように、基本的には前述の(第2の封止工程)と同様にして、乾燥ハニカム構造体7´の上端部77で第1の内栓741を配設するセル73へ封止部材3と可燃性部材4を導入し、その封止部材3と可燃性部材4を乾燥する。その後、上端部77に貼り付けたフィルム2を取り外す。
【0026】
(第2のマスク貼付け工程)
図4(b2)の第2のマスク貼付け工程で示すように、第2の内栓741´を配設するセル73に連通する孔部21、すなわち残余の孔部21が形成されたフィルム2を上端部77に貼り付ける。
(第2−2の封止工程)
図4(d2)の第2−2の封止工程で示すように、前記(第2−1の封止工程)と基本的には同様にして、乾燥ハニカム構造体7´の上端部77で第2の内栓741´を配設するセル73へ封止部材3と可燃性部材4を導入し、その封止部材3と可燃性部材4を乾燥する。ここで、乾燥ハニカム構造体7´の上端部77を第2−1の封止工程とは異なった深さで浸漬すれば、第2−1と第2−2の封止工程で導入した封止部材3のガス流通方向における位置は異なったものとなる。
【0027】
(焼成工程)
図4(e)の焼成工程で示すように、封止部材3と可燃性部材4を導入した乾燥ハニカム構造体7´を焼成すれば、流入側の第1の内栓741及び第2の内栓741´と流出側の表栓742とを交互にセル13に配設すると共に、第2の内栓741´は、第1の内栓741とはガス流通方向において異なった位置に配設したフィルタ7を得ることが可能となる。
なお、第2−1と第2−2の封止工程において容器に収納する封止部材3の厚みをそれぞれ異なるものとすれば、それぞれの内栓741、741´の厚みを異なるものとすることもできる。
【0028】
上記で説明したフィルタ1の製造装置の一実施態様について、以下図5に基づいて説明する。本実施態様のフィルタ1の製造装置5は、封止部材3と可燃性部材4を収納した容器51と、ハニカム構造体1´を把持すると共に回動可能とした把持部521と把持部521を上下方向に移動する移動部522とを備えた浸漬手段52とを有し、ハニカム構造体1´の内栓を形成する側の端部が下方となるよう容器51の上方でハニカム構造体1´を把持部521で把持し、容器51に収納した封止部材3と可燃性部材4に所定の寸法で浸漬するよう移動部522でハニカム構造体1´を下方へ移動し、ハニカム構造体1´の内栓を形成する側の端部に封止部材3と可燃性部材4を導入するものである。このように構成されたフィルタ1の製造装置により、上述したフィルタ1の製造方法を実現することが可能となる。
なお、この製造装置の上流側にハニカム構造体を浸漬手段までハンドリングする搬送手段(図示せず)、下流側に封止部材と可燃性部材を乾燥する乾燥手段(図示せず)、封止部材と可燃性部材が収納された容器を交換する容器交換手段(図示せず)を配設すれば、より能率的に内栓を形成することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】
上記で説明したように、本発明のフィルタの製造方法及び製造装置によれば、ハニカム構造体毎にセルの配置が異なっても、ハニカム構造体に貼り付けたマスキングフィルムの孔部により選択的に、封止部材と可燃性部材をセルに導入することができる。
加えて、封止部材と可燃性部材を同時にセルへ導入することができるので、セル壁を損傷させることなく内栓を形成することが可能である。
更に加えて、ハニカム構造体を分割することなく一体の状態で内栓を形成するので、接造層から破損することがないフィルタを得ることができ、加えて製造工程数を少なくすることができ、もって極めて信頼性の高いフィルタを工業生産的に能率よく製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルタの製造方法により製造されたフィルタの概略断面図である。
【図2】図1のフィルタの製造方法を製造工程順に示す概略断面図である。
【図3】本発明のフィルタの製造方法により製造された別のフィルタの概略断面図である。
【図4】図3のフィルタの製造方法を製造工程順に示す概略断面図である。
【図5】本発明のフィルタの製造装置を示す概略構成図である。
【図6】従来のフィルタを示す概略断面図である。
【符号の説明】
1(7、9):フィルタ、11(71、91):外皮、12(72、92):セル壁、13(73、93):セル、14(74、94):栓、17(77):流入側端部、18(78):流出側端部
1´(7´):ハニカム構造体
2:マスキングフィルム、21:孔部
3:封止部材
4:可燃性部材
5:フィルタ製造装置、51:容器、52:浸漬手段

Claims (4)

  1. 排気ガス流通方向においてセルの中間に配設した内栓を有するセラミックハニカムフィルタの製造方法において、セラミックハニカム構造体のセルの開口端部に封止部材と可燃性部材をその順序で同時に導入し、そのセラミックハニカム構造体を焼成してセラミックハニカムフィルタを得ることを特徴とするセラミックハニカムフィルタの製造方法。
  2. 請求項1に記載のセラミックハニカムフィルタの製造方法であって、セラミックハニカム構造体のセルの一方の開口端部に封止部材と可燃性部材をその順序で同時に導入すると共に、該セルに隣接したセルの他方の開口端部に封止部材を導入することを特徴とするセラミックハニカムフィルタの製造方法。
  3. 請求項1叉は2に記載のセラミックハニカムフィルタの製造方法であって、前記可燃性部材は、1400度以下で焼失する樹脂を含有すると共に揺変性を備えていることを特徴とするセラミックハニカムフィルタの製造方法。
  4. 排気ガス流通方向においてセルの中間に配設した内栓を有するセラミックハニカムフィルタの製造装置において、封止部材と可燃性部材を収納した容器と、セラミックスハニカム構造体を把持する把持部と把持部を上下方向に移動する移動部とを備えた浸漬手段とを有し、セラミックスハニカム構造体を把持部で把持し、セラミックスハニカム構造体を移動部で下方へ移動して容器に収納した封止部材と可燃性部材に所定の寸法で浸漬することを特徴とするセラミックハニカムフィルタの製造装置。
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