JP4340328B2 - 流路連通用ロックコネクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体流路を接続するために用いられるコネクタ装置、特に、輸液療法に使用される輸液バッグ等の医療用容器に取付けて使用される接続ポートとロックコネクタの連結により、液体流路を接続してその状態を保持するための流路連通用ロックコネクタ装置に関する。
輸液療法において使用される輸液バッグのような医療用容器の接続ポートには栓体が設けられ、容器内の液体を取り出すためには、栓体を介して輸液管を医療用容器に接続しなければならない。そのような接続には従来、輸液管の先端に瓶針を設け、その瓶針を栓体に穿刺することにより、医療用容器と輸液管とを連通させるコネクタ構造が用いられている。また実際の使用に際しては、両者の間に互いに引き離す力が加わる場合があるため、輸液中に接続が外れないように、瓶針を容器に対して一時的に固定し、接続状態を保持する機構(ロック機構)が用いられている。
また特許文献1には、互いに着脱自在に構成した第1および第2コネクタ部材からなるコネクタ装置が記載されている。輸液管の先端に第1コネクタ部材を接続し、医療用容器の接続ポートとして第2コネクタ部材を結合させて用いる。第1コネクタ部材は、先端部および基端部が筒状で基端部が輸液管と接続可能である。第2コネクタ部材(接続ポート)は、第1コネクタ部材の先端部を挿入可能な筒状部を有し、その筒状部の後端部が医療用容器に結合される。第1コネクタ部材は、その側部に取り付けられて軸方向に沿って延在し、先端に内方に突出する係止爪が形成された係合部を有する。第2コネクタ部材は、その筒状部の周面に、第1コネクタ部材の係止爪と係合する係止溝を有する。第1コネクタ部材の先端部を、第2コネクタ部材の筒状部に挿入することにより液体流路が連通し、併せて、係止爪と係止溝が係合することにより、第1コネクタ部材と第2コネクタ部材の接続がロックされる。
特開平8−243171号公報
特許文献1に記載のコネクタ装置においては、第1コネクタ部材と第2コネクタ部材(接続ポート)の接続を解除した状態では、接続ポートである第2コネクタ部材は開口しているので、医療用容器の内部が容器外部に曝露された状態になる。従って、コネクタ装置による接続を解除する際には、まず、接続ポートと医療用容器の間の管路を閉鎖するためのクランプ(クレンメ)を操作し、その後接続を解除する手順をとる必要がある。また、第2コネクタ部材の先端の汚染を防止するために、先端部に保護キャップが装着される。従って、コネクタ装置を接続する際には、第2コネクタ部材から保護キャップを外した後、第1コネクタ部材と接続する操作を行い、その後、ストッパーを除去しなければならない。このように、従来のコネクタ装置は、着脱に手間がかかるものであった。
これに対して、本発明者らは、接続ポートにスリットを有するセプタムを設け、その接続ポートと接続するロックコネクタには、接続時にセプタムを貫通して流路を連通させる管状部材を設けるとともに、連結状態を保持するための係止機構を設けた構造を着想した。それにより、コネクタ装置の接続を切り離した状態では、スリットが閉じてセプタムにより流路が封口され、接続する際には、スリットを通して容易に流路が連通する機能を得ることができる。したがって、コネクタ装置の着脱に際して、保護キャップの着脱およびストッパーの着脱操作を必要とせず、接続操作を簡単に行うことが可能となる。
一方、例えば医療用容器として輸液バッグを用いる場合、その接続ポートに輸液チューブ付のロックコネクタを予め接続した状態で保管する用途がある。つまり、接続箇所の間違いを防止するため、コネクタ装置を接続した状態で使用に供し、所定の操作を行った後に接続を解除するような使用形態での使用である。その場合、セプタム付の接続ポートを用いたコネクタ装置では、ロックコネクタの管状部がセプタムに挿通された状態で保管される。それにより、セプタムの永久歪が発生し、接続を解除した際、スリットが復元せずに気密不良が発生する場合がある。
従って本発明は、セプタム付の接続ポートとロックコネクタの接続状態を保持するロック機構を備え、しかも接続状態で保管した場合でも、セプタムの永久歪に起因する気密不良の発生を回避することが可能な流路連通用ロックコネクタ装置を提供することを目的とする。
本発明の流路連通用ロックコネクタ装置は、先端部が管状で基端部が輸液管と接続可能な管体部、および前記管体部の両側部に結合して前記管体部の軸方向に沿って延在しその先端に内方に突出する係止爪が形成された一対のロックレバーを有するロックコネクタと、前記ロックコネクタの先端部を挿入可能な管状のポート本体、および前記ポート本体の周面に設けられ前記ロックレバーの係止爪が係合可能な段差部を有し、前記ポート本体の基端側が連通対象と結合可能な接続ポートとを備え、前記ロックコネクタの先端部を前記接続ポートのポート本体の内腔に挿入し、前記係止爪と前記段差部を係合させることにより、前記接続ポートと前記ロックコネクタが液体流路を連通させて連結される。
上記課題を解決するために、前記接続ポートは、前記ポート本体の先端部に設けられ前記ポート本体の内腔を封口する可撓性を有する隔壁部材を有し、前記段差部は前記ポート本体の先端側に位置する第1段差部と基端側に位置する第2段差部とを含み、前記ロックコネクタの管体部の先端を前記ポート本体の先端と対向させて、前記ロックレバーの係止爪を前記第1段差部に係合させた第1の接続状態と、前記ロックレバーの係止爪を前記第2段差部に係合させた第2の接続状態とを取ることが可能である。前記第2の接続状態では、前記ロックコネクタの管体部の先端部が前記隔壁部材に進入して輸液流路として十分な大きさの開口を形成する位置で前記接続ポートに対する前記ロックコネクタの連結が保持され、前記第1の接続状態では、前記ロックコネクタの管体部の先端部が前記隔壁部材に進入することなく当接した位置で前記接続ポートに対する前記ロックコネクタの連結が保持される。
この構成によれば、接続ポートが隔壁部材を有することにより、コネクタ装置の着脱に際して、保護キャップの着脱およびクランプの着脱の操作無しに、接続操作を簡単に行うことができる。しかも接続形態が2段階に構成されており、第1段差部と係止爪の係合位置での第1の接続状態であれば、保管中に隔壁部材の永久歪が発生することを回避することが可能である。
本発明の実施の形態における流路連通用ロックコネクタ装置を構成するロックコネクタを示す側面図 同ロックコネクタの断面図 同ロックコネクタの平面図 同ロックコネクタの正面図 本発明の実施の形態における流路連通用ロックコネクタ装置を構成する接続ポートの側面図 同接続ポートの断面図 同接続ポートの正面図 本発明の実施の形態における流路連通用ロックコネクタ装置の動作を示す側面図 同断面図 同流路連通用ロックコネクタ装置の他の動作を示す側面図 同断面図 同流路連通用ロックコネクタ装置の接続を解除する動作を示す側面図 同断面図 同流路連通用ロックコネクタ装置の他の使用形態を示す側面図 同断面図 同他の使用形態に用いられるリング状ストッパーを示す斜視図
本発明の流路連通用ロックコネクタ装置は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、上記構成を有する本発明の流路連通用ロックコネクタ装置において、前記第1の接続状態では、前記ロックコネクタの流路と前記接続ポートの流路は連通していない状態である構成とすることができる。
また、前記第1段差部と前記第2段差部はそれぞれ、前記ポート本体の周面に設けられた環状凸部により形成することができる
好ましくは、前記ロックコネクタは、前記管体部の側部に結合した一対の支持片を有し、前記ロックレバーは中央部が前記支持片により支持されて前記管体部の軸方向に沿って延在して、その支持部位より先端側が前記係止爪を有する係止片を形成し、前記支持部位
より後端側が操作片を形成し、前記操作片に対して、前記管体部に接近する向きの押圧力を加えて前記支持片を弾性変形させることにより、前記一対のロックレバーの前記係止爪はその相互の間隔が広がり、前記第1段差部または前記第2段差部に対する前記係止爪の係合が解除される。
また本発明の流路連通用ロックコネクタ装置において、好ましくは、前記ロックコネクタは、前記管体部の側部に保持され前記管体部の先端部を包囲するとともにその側壁に一対の切り欠き部が形成されたフードを更に有し、前記係止片における前記係止爪の近傍部分が前記フードの前記切り欠き部内に配置され、前記ロックコネクタの先端部を前記接続ポートのポート本体の内腔に挿入するときに、前記ポート本体の先端部を前記フード内に収容可能である。
また、好ましくは、前記フードの側壁に形成された切り欠き部は先端側が閉じており、前記ロックレバーの前記係止片の先端は、前記フードの先端部により包囲されている。
また、好ましくは、前記隔壁部材はスリットを有し、前記第2の接続状態にする際に、前記ロックコネクタの前記管体部の先端部は前記スリットを通って前記隔壁部材に進入する。
以上の記載から明らかなようなように、第2の接続状態は、ロックコネクタの管体部の先端部により、隔壁部材に輸液流路として十分な大きさの開口が形成されて、通常の輸液に使用可能な状態である。これに対して、第1の接続状態は、ロックコネクタの管体部の先端部が隔壁部材に進入しないか、または第2の接続状態に比べて浅く進入した状態であり、通常の輸液に使用可能な状態ではない。従って、隔壁部材の変形量が小さい。そのような状態であれば、長期間保持されても隔壁部材の永久歪が発生することを回避することが可能である。従って、第1の接続状態では、ロックコネクタの管体部の先端部が隔壁部材に当接している状態、あるいはその当接による押圧力により隔壁部材のスリットが若干開口している状態とすることも可能である。
本発明の実施の形態における流路連通用ロックコネクタ装置の構成について、図面を参照して更に具体的に説明する。本実施の形態におけるロックコネクタ装置は、図1〜図4に示すロックコネクタ10と、図5および図6に示す接続ポートの組み合わせにより構成される。
まず、図1〜図4を参照して、ロックコネクタ10の構造について説明する。図1の側面図に示されるように、このロックコネクタ10は、中心に管体部1を有する。図1には、管体部1における基端部1aのみが示されているが、図2に示す断面図から判るように、管体部1は更に先端部1bを有する。基端部1aには、使用に際して輸液管(図示せず)が接続可能である。先端部1bは、医療用容器などの接続ポートに設けられたセプタム(隔壁部材)を貫通して、接続ポートの内腔に挿入される。
管体部1の先端部1bを包囲するように、略円筒状のフード2が配置されている。フード2は、その基端側において、管体部1の軸方向中央部と結合している。フード2と管体部1の結合部3は、図3の平面図あるいは、図4の正面図に示される。フード2は、図3に明瞭に示されるように、その円筒側壁に切り欠き部2aが形成されている。なお、図2は、図3におけるA−A断面を示したものである。
図2及び図4に示されるように、管体部1の中央部には、フード2に加えて支持片4a、4b、5a、5bが形成され、各々管体部1の軸に直交する方向に延在している。なお図4においては見易さを考慮して、支持片4a、4b、5a、5bにハッチングを施した。6はロックレバーである。ロックレバー6は、図2に明瞭に示されるように、管体部1の側部に一対配置され、それぞれ管体部1の軸方向に沿って延在する。ロックレバー6は、その中央部が支持片4a、4b、5a、5bの先端と結合し、それにより管体部1に対する所定位置に支持されている。支持片4a、4bが一組で一方のロックレバー6を支持し、支持片5a、5bが一組で他方のロックレバー6を支持している。従って、実質的には一対の支持片が、各ロックレバー6に対応して設けられていることになる。
ロックレバー6は、支持片4a、4b、5a、5bとの結合部分から見た先端側が係止片6aを、基端側が操作片6bを構成している。係止片6aは、その先端に内方に突出する係止爪7を有する。係止片6aは、フード2の切り欠き部2a内に配置され、図3及び図4に示されるように、その外表面がフード2の外表面と略面一になっている。また、切り欠き部2aは先端側が閉じているので、ロックレバー6の係止片6aの先端は、平面的にはフード2により包囲され、使用時に接触を受けるおそれが軽減されている。
ロックレバー6における操作片6bに対して、管体部1に接近する向きの押圧力、すなわち、図1あるいは図2に示される一対のロックレバー6の操作片6bを挟みこむように力を加えることにより、支持片4a、4b、5a、5bが可撓的に変形する。それにより、ロックレバー6は、支持片4a、4b、5a、5bとの結合部近傍を中心として回動し、一対の係止爪7相互の間隔が拡大する。
図2及び図4に示されるように、管体部1とフード2との結合部近傍には、位置決め部8が設けられている。位置決め部8は、フード2内の管体部1の周囲に十字形状に配置され、接続対象である接続ポートにおける、管体部1が挿入されるべき部位周辺の部材がフード内2に進入した時に、接続ポートの先端に当接して位置決めする機能を有する。それにより、管体部1の挿入状態がぐらつくことを抑制し、安定した接続状態を得ることができる。
また図1及び図3に示されるように、フード2の基端側には円筒面を一部平坦に変形させた把持部2bが形成されている。この把持部2bは、コネクタの接続操作を行う際に、この部分を把持して操作することにより、操作の容易性を高めるためのものである。
以上の各要素は、一体化された一部材として構成されることが好ましい。その材質には、管体部1にセプタムを貫通させるために必要な程度の硬度と、接続・離脱操作に必要な弾性(可撓性)を有することが要求される。例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン等が好適である。
次に、図5〜図7を参照して、上記ロックコネクタ10が接続される対象である接続ポート11の構造について説明する。図5は接続ポート11の側面図、図6は断面図、図7は正面図を示す。接続ポート11は、管状のポート本体12、可撓性を有する材質の隔壁部材であるセプタム13、およびポートキャップ14からなる。
ポート本体12の先端側の内腔は、ロックコネクタ10の先端部1bを挿入可能な喉部を形成しており、喉部の先端には、セプタム13を介在させてポートキャップ14が装着されている。セプタム13は、ポート本体12の先端部を封口し、ポート本体12の先端とポートキャップ14先端の端縁凸部15の内面により保持されている。セプタム13の保持を確実にするために、ポート本体12の先端に突起12aが形成され、ポートキャップ14の端縁凸部15の内面にも突起15aが形成され、突起12aと突起15aとでセプタム13を挟持している。
図7に示すように、セプタム13は、ポートキャップ14先端の端縁凸部15の中央部に形成された挿入孔15bから露出し、その露出部にスリット13aを有する。ロックコネクタ10の先端部1bは、挿入孔15aを通ってセプタム13のスリット13aを貫通することが可能であり、それにより液体流路が連通する。
ポート本体12の先端外周面には係止凸部12bが形成され、ポートキャップ14に形成された係止凹部14aと係合している。それにより、ポート本体12に対してポートキャップ14が保持されている。ポート本体12の基端側は先端側よりも大きな径を有し、先端側と基端側の境界部に鍔部16が形成されている。ポート本体12の基端側は、医療用容器などに取り付けられる。
ポートキャップ14の外周面には、2つの環状凸部が設けられ、それにより、それぞれ第1段差部17aおよび第2段差部17bが形成されている。それらの第1、第2段差部17a、17bには、ロックコネクタ10の係止片6aに形成された係止爪7が係合可能である。係止爪7が第1段差部17aに係合した状態では、ロックコネクタ10と接続ポート11が浅く結合し、ロックコネクタ10の先端部1bが接続ポートのセプタム13を貫通していない状態が保持される。係止爪7が第2段差部17bに係合した状態では、ロックコネクタ10と接続ポート11が深く結合し、ロックコネクタ10の先端部1bがセプタム13を貫通した状態が保持される。
以上のように構成されたロックコネクタ装置の動作について説明する。ロックコネクタ10と接続ポート11を接続する際には、各々の先端を対向させて、接続ポート11のポートキャップ14をロックコネクタ10のフード2内に挿入する。それにより、ロックコネクタ10の管体部1の先端部1bが、接続ポート11の挿入孔15aを通ってセプタム13に当接する。そして、図8A、8Bに示すように、ロックコネクタ10の係止爪7が接続ポート11の第1段差部17aに係合する。この第1の接続状態では、ロックコネクタ10の先端部1bが接続ポートのセプタム13を貫通しない状態で、接続ポート11に対するロックコネクタ10の連結が保持される。従って、ロックコネクタ10の流路と接続ポート11の流路は連通していない状態である。
この状態から、図9A、9Bに示すように、ロックコネクタ10と接続ポート11の結合を深くして、ロックレバー10の係止爪7を第2段差部17bに係合させることができる。この第2の接続状態では、ロックコネクタ10の先端部1bがセプタム13を貫通した状態で、接続ポート11に対するロックコネクタ10の連結が保持される。従って、ロックコネクタ10の流路と接続ポート11の流路が連通した状態が得られる。
接続ポート11に対するロックコネクタ10の接続を解除するためには、図10A、10Bに示すように、ロックコネクタ10の操作片6bに対して、管体部1に接近する向きの押圧力を加える。それにより、支持片4a、4b、5a、5bが弾性変形して、一対の係止爪7はその相互の間隔が広がる。その結果、第1段差部17aまたは第2段差部17bに対する係止爪7の係合が解除される。
以上の構成および動作によれば、図8A、8Bに示した第1の接続状態では、接続ポート11に対するロックコネクタ10の連結が保持されるが、ロックコネクタ10の先端部1bが接続ポートのセプタム13を貫通していない状態であるため、長期に亘って保管しても、セプタムの永久歪を発生させることが回避される。
なお第1の接続状態において、ロックコネクタ10の管体部1の先端部が接続ポート11のセプタム13に当接し、その押圧力によりスリット13aが一部開口するように構成してもよい。それにより、第1の接続状態において滅菌ガスを環流ことが可能になる。
図8A、8Bに示した第1の接続状態が確実に保持されるように、ロックコネクタ10の係止爪7が接続ポート11の第1段差部17aに係合した状態から、結合がより深くならないように位置規制するための構成を、図11A、11Bに示す。すなわち、接続ポート11は、第2段差部17bよりも基端側に鍔部16を有し、ロックコネクタ10の外縁部先端、図の構造であればフード2の先端と対向して位置規制段差部として機能する。係止爪7が第1段差部17aに係合した状態で、フード2の先端と鍔部16の間に、位置規制片としてリング状ストッパー18が装着される。リング状ストッパー18は、例えば図12に示す形状を有する。リング状ストッパー18は、リング形状の一部に切り欠き18aを有し、切り欠き18aを通して接続ポート11に装着される。リング状ストッパー18には、操作の便宜のために、つまみ環19が取り付けられている。リング状ストッパー18で位置規制されることにより、ロックコネクタ10の先端部1bが接続ポートのセプタム13を貫通しない状態で、接続ポート11とロックコネクタ10を連結した状態が保持される。しかも、その状態では、図9A、9Bに示したようにロックコネクタ10の流路と接続ポート11の流路を連通させるための相互の位置決めがされているので、流路を連通させるための操作が極めて容易である。
本実施の形態の構成および動作によれば、ロックコネクタ10と接続ポート11とを第1の接続状態で接続させた態様で供することが可能であり、使用に際して両者を接続する操作を省略できると同時に、両接続部の接触などによるコネクタ内腔の汚染を防止することができる。更に、接続に際しては、接続ポート11に対してロックコネクタ10を押し付けるだけでよく、操作がきわめて簡易である。接続を解除する際には、操作片6bを指で挟みつけるだけでよい。また、ロックレバー6はフード2とは独立しており、支持片4a、4b、5a、5bにのみ支持されている。従って、係止片6aの先端の係止爪7を変位させるための、可撓的な変形の量を多くとることが容易である。その結果、第1および第2段差部17a、17bとの係合のための変形量を十分に確保して、確実な係合を得ることが可能である。
しかも、係止片6aはフード2に完全に包囲され、また、外表面がフード2の外表面と略面一であるため、係止片6aの先端が不慮の接触により変形させられる可能性が低くなる。従って、係合が外れる事故の発生が軽減される。また、管体部1の先端部1bがフード2内に収容された構造であるため、先端部1bを接触による汚染から保護することができ、輸液との接触部を清潔に保つことができる。
なお本発明の流路連通用ロックコネクタ装置は、医療用容器の接続ポートとの接続以外にも、スリット入りのセプタムを備えた混注ポートとの接続に適用可能である。
上記の実施の形態では、スリット入りの隔壁を有する接続ポートとの接続を前提とした流路連通用ロックコネクタについて示した。この構造は、誤穿刺防止のために鋭利な先端を持たない挿入端構造を用いる場合に、穿刺時の操作性を良くする効果において、特に優位性を発揮する。一方、本発明の流路連通用ロックコネクタ装置の構造は、隔壁にスリットが設けられていない構造を採用する場合にも適用可能である。その場合は、隔壁を薄くして破断し易くしたり、あるいは管体部1の先端部1bを鋭利な形状にすればよい。
本発明の流路連通用ロックコネクタ装置によれば、セプタム付の接続ポートの採用によりコネクタ装置の着脱を簡単に行うことができ、しかも、接続状態での保管中にセプタムの永久歪が発生することを回避して、セプタムの気密を保持することができるので、医療用容器に対する接続用コネクタとして有用である。
1 管体部
1a 基端部
1b 先端部
2 フード
2a 切り欠き部
3 結合部
4a、4b、5a、5b 支持片
6 ロックレバー
6a 係止片
6b 操作片
7 係止爪
8 位置決め部
9 ストッパー部
10 ロックコネクタ
11 接続ポート
12 ポート本体
12a 突起
12b 係止凸部
13 セプタム(隔壁部材)
13a スリット
14 ポートキャップ
14a 係止凹部
15 端縁凸部
15a 突起
15b 挿入孔
16 鍔部
17a 第1段差部
17b 第2段差部
18 切り欠き
19 つまみ環

Claims (7)

  1. 先端部が管状で基端部が輸液管と接続可能な管体部、および前記管体部の両側部に結合して前記管体部の軸方向に沿って延在しその先端に内方に突出する係止爪が形成された一対のロックレバーを有するロックコネクタと、
    前記ロックコネクタの先端部を挿入可能な管状のポート本体、および前記ポート本体の周面に設けられ前記ロックレバーの係止爪が係合可能な段差部を有し、前記ポート本体の基端側が連通対象と結合可能な接続ポートとを備え、
    前記ロックコネクタの先端部を前記接続ポートのポート本体の内腔に挿入し、前記係止爪と前記段差部を係合させることにより、前記接続ポートと前記ロックコネクタが液体流路を連通させて連結される流路連通用ロックコネクタ装置において、
    前記接続ポートは、前記ポート本体の先端部に設けられ前記ポート本体の内腔を封口する可撓性を有する隔壁部材を有し、前記段差部は前記ポート本体の先端側に位置する第1段差部と基端側に位置する第2段差部とを含み、
    前記ロックコネクタの管体部の先端を前記ポート本体の先端と対向させて、前記ロックレバーの係止爪を前記第1段差部に係合させた第1の接続状態と、前記ロックレバーの係止爪を前記第2段差部に係合させた第2の接続状態とを取ることが可能であり、
    前記第2の接続状態では、前記ロックコネクタの管体部の先端部が前記隔壁部材に進入して輸液流路として十分な大きさの開口を形成する位置で前記接続ポートに対する前記ロックコネクタの連結が保持され、
    前記第1の接続状態では、前記ロックコネクタの管体部の先端部が前記隔壁部材に進入することなく当接した位置で前記接続ポートに対する前記ロックコネクタの連結が保持されることを特徴とする流路連通用ロックコネクタ装置。
  2. 前記第1の接続状態では、前記ロックコネクタの流路と前記接続ポートの流路は連通していない状態である請求項1に記載の流路連通用ロックコネクタ装置
  3. 前記第1段差部と前記第2段差部はそれぞれ、前記ポート本体の周面に設けられた環状凸部により形成されている請求項1または2に記載の流路連通用ロックコネクタ装置
  4. 前記ロックコネクタは、前記管体部の側部に結合した一対の支持片を有し、前記ロックレバーは中央部が前記支持片により支持されて前記管体部の軸方向に沿って延在して、その支持部位より先端側が前記係止爪を有する係止片を形成し、前記支持部位より後端側が操作片を形成し、
    前記操作片に対して、前記管体部に接近する向きの押圧力を加えて前記支持片を弾性変形させることにより、前記一対のロックレバーの前記係止爪はその相互の間隔が広がり、前記第1段差部または前記第2段差部に対する前記係止爪の係合が解除される請求項1〜3のいずれか1項に記載の流路連通用ロックコネクタ装置。
  5. 前記ロックコネクタは、前記管体部の側部に保持され前記管体部の先端部を包囲するとともにその側壁に一対の切り欠き部が形成されたフードを更に有し、前記係止片における前記係止爪の近傍部分が前記フードの前記切り欠き部内に配置され、
    前記ロックコネクタの先端部を前記接続ポートのポート本体の内腔に挿入するときに、前記ポート本体の先端部を前記フード内に収容可能である請求項1〜のいずれか1項に記載の流路連通用ロックコネクタ装置。
  6. 前記フードの側壁に形成された切り欠き部は先端側が閉じており、前記ロックレバーの前記係止片の先端は、前記フードの先端部により包囲されている請求項に記載の流路連通用ロックコネクタ装置。
  7. 前記隔壁部材はスリットを有し、前記第2の接続状態にする際に、前記ロックコネクタの前記管体部の先端部は前記スリットを通って前記隔壁部材に進入する請求項1〜のいずれか1項に記載の流路連通用ロックコネクタ装置。
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