JP7068666B2 - コネクタ接続用ロック部材 - Google Patents

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本発明は、雄コネクタと雌コネクタを着脱可能に接続するコネクタ接続用ロック部材に関するものである。
従来から、例えば経管栄養療法において、経管栄養剤の容器(パウチ)に設けられた雄コネクタに、チューブの端部に設けられた雌コネクタを接続して、かかる容器からチューブを介して栄養剤を患者の体内に注入することが、一般的に行われている。
ところで、経管栄養療法において、雄コネクタと雌コネクタは、通常では接続が解除されるほどの大きな力が作用することはなく、一般的に内外挿状態で嵌め合わされて、非接着で簡易に接続可能とされている。具体的には、例えば、雌コネクタが医療用シリコンゴム等の弾性体で形成されており、雄コネクタを雌コネクタに対して押し入れるだけで、雌コネクタの弾性に基づいて充分な接続強度を得ることができる。
ところが、例えば、患者等がチューブを引っ張る等して、雄コネクタと雌コネクタの接続部分に予期しない大きな力が及ぼされると、雄コネクタと雌コネクタの接続が不用意に解除されて、栄養剤が流出する等の不具合を生じるおそれがあった。
そこで、特許第5120673号公報(特許文献1)では、雄コネクタに対するロック手段を備えたメス型コネクタが提案されている。このメス型コネクタは、特許文献1の[図29]~[図30]に示されているように、雄コネクタ(270)を雌コネクタとしてのアダプタ(110)に挿入した後、アダプタ(110)に外挿されたハンドル(220)を雄コネクタ(270)に対して相対回転させることで、雄コネクタ(270)とハンドル(220)が軸方向に係止されて軸方向の抜けが防止されるようになっている。
しかし、特許文献1の構造では、ロック部分を外部から目視等で確認することが難しいことから、正しく接続されているか否かはロック操作時に手応えで判断するしかなく、栄養剤の注入中等には確認することが難しかった。
しかも、雄コネクタにハンドルを外挿してから、更にハンドルを雄コネクタに対して捻って相対回転させる操作が必要となることから、接続操作も従来に比して煩雑であって、医療従事者の負担が増すおそれもあった。
なお、特許文献1の[図33]~[図36]には、参考例として、捻り操作を必要としない構造のハンドルも開示されている。即ち、かかるハンドルには、雄コネクタ(370)の鍔部(384)に係止される一対の係合爪(340,340)と、該係合爪を操作するための一対の操作部(331,331)が設けられている。そして、一対の操作部(331,331)を径方向外側から摘んで力を加えることで一対の係合爪(340,340)を開いて、雄コネクタ(370)の鍔部(384)に対して当該一対の係合爪(340,340)を係止させたり係止解除させることができるようになっている。
ところが、特許文献1の[図33]~[図36]に示された構造では、操作部(331)と係合爪(340)を含む全体が厚肉とされており、アダプタ(110)に外挿されるリング状のフレーム(330)と一体形成されている。そして、操作部(331)に力を加えるとフレーム(330)自体が撓み変形して、操作部(331)が傾くようになっている。それ故、[図36]に明示されているように、アダプタ(110)とフレーム(330)との間に大きな隙間を設けてフレーム(330)の撓み変形を許容する必要があった。そのために、操作部(331)に力を及ぼした際に、フレーム(330)自体が変形してアダプタ(110)に対する位置決めが不十分となってしまうことに加えて、アダプタ(110)とフレーム(330)との間の隙間にも起因して、ハンドル全体がガタついたり傾いたりして非常に操作し難いという問題があった。また、操作部(331)を操作して係合爪(340)を開く際に、リング状のフレーム(330)自体を全体的に撓ませる必要があることから、大きな操作力も必要になり、雄コネクタ(270)とアダプタ(110)の着脱作業に支障がでるおそれもあった。
特許第5120673号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、雄コネクタと雌コネクタの接続状態を高い信頼性をもって維持できると共に、簡単な操作によって雄コネクタと雌コネクタを接続および分離させることができる、新規な構造のロック部材を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第1の態様は、雄コネクタに雌コネクタを着脱可能に接続するコネクタ接続用ロック部材であって、前記雌コネクタへ外挿されて取り付けられるスリーブの外周側に位置して、該スリーブの長さ方向に延びる一対のロック用操作片が配されており、各該ロック用操作片の長さ方向の中間部分が連結部によって該スリーブに連結されていると共に、各該ロック用操作片の長さ方向一方の端部側には前記雄コネクタの外周部分に係止される係止爪が設けられている一方、各該ロック用操作片の長さ方向他方の端部側が操作部とされており、かかる一対のロック用操作片における各該操作部を手指で摘むことで該一対のロック用操作片における各該係止爪を相互に開いて該雄コネクタへの係止を解除することができるようになっていることを、特徴とする。
このような第1の態様に従う構造とされたコネクタ接続用ロック部材によれば、スリーブが雌コネクタに外挿されて取り付けられた状態で、係止爪が雄コネクタの外周部分に係止されることにより、雄コネクタと雌コネクタの相対変位が制限されて抜けが防止される。それ故、雄コネクタと雌コネクタの接続部分に、コネクタ内を流れる栄養剤や薬液等の圧力や外部からの引張力等が作用しても、雄コネクタと雌コネクタの接続が不用意に解除されることがなく、栄養剤や薬液等の接続部分における漏れが防止される。
さらに、一対のロック用操作片の各操作部を手指で摘んでかかる一対のロック用操作片の各係止爪を相互に開くことにより、それら各係止爪と雄コネクタの外周部分との係止が解除されるようになっている。従って、医療従事者が雄コネクタと雌コネクタの接続を意図的に解除する際には、簡単な操作によって接続を解除することが可能とされている。
しかも、雌コネクタに外挿されて取り付けられるスリーブが設けられていることから、一対のロック用操作片の各操作部を手指で摘んで外力を加える際に、雄コネクタおよび雌コネクタに対するコネクタ接続用ロック部材の相対的な傾動が抑えられて、安定した係止解除操作が可能である。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載されたコネクタ接続用ロック部材において、前記連結部が、前記スリーブの周方向に所定幅をもって該スリーブの外周面上に突出する板形状とされているものである。
第2の態様によれば、連結部が板形状とされることで、厚さ方向の可撓性を設定しつつ、スリーブの周方向および径方向では充分な強度を設定することができる。それ故、一対のロック用操作片の各操作部を手指で摘んで操作する際に、連結部において厚さ方向の撓み変形が生じる一方で他の方向への変形が防止されて、各係止爪をスムーズに開くことができる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載されたコネクタ接続用ロック部材であって、前記係止爪が設けられた前記ロック用操作片の長さ方向一方の端部側の先端面において、前記スリーブの内周側に向かって軸方向内方に傾斜する案内面が形成されているものである。
第3の態様によれば、係止爪を雄コネクタの外周部分に係止させる際に、一対のロック用操作片の各操作部を摘んで各係止爪を相互に開く操作を必ずしも必要とすることなく、コネクタ接続用ロック部材を雄コネクタに対してロック用操作片の長さ方向一方側に押し進めることで、より簡単に係止させることができる。蓋し、係止爪を係止される雄コネクタの外周部分が案内面に押し当てられることで、各係止爪が雄コネクタによって押し開かれて、雄コネクタの外周部分を乗り越えて係止され得るからである。
本発明の第4の態様は、第1~第3の何れか1つの態様に記載されたコネクタ接続用ロック部材において、前記スリーブと前記雌コネクタが相対的に位置決めされているものである。
第4の態様によれば、スリーブが雌コネクタに接続されているチューブなどの上に移動して位置してしまうのを防止して、使用者が簡易にロック操作を行うことができる。
本発明の第5の態様は、雄コネクタに雌コネクタを着脱可能に接続するコネクタ接続用ロック部材であって、前記雌コネクタへ外挿されて取り付けられるスリーブと、該スリーブの外周側に位置して、該スリーブの長さ方向に延びる一対のロック用操作片と、各該ロック用操作片とスリーブとを連結する連結部と、前記雄コネクタを係止する一対の係止爪とを有し、該一対のロック用操作片を手指で摘むことで該一対の係止爪が相互に開いて該雄コネクタへの係止を解除することができるようになっていることを、特徴とする。
第5の態様によれば、一対のロック用操作片を手指で摘んで一対の係止爪を相互に開くことにより、各係止爪と雄コネクタとの係止が解除されるようになっている。従って、医療従事者が雄コネクタと雌コネクタの接続を意図的に解除する際には、簡単な操作によって接続を解除することが可能とされている。しかも、雌コネクタに外挿されて取り付けられるスリーブとは別にロック用操作片が設けられていることから、一対のロック用操作片を手指で摘んで外力を加える際に、雄コネクタおよび雌コネクタに対するスリーブの相対的な傾動が抑えられて、安定した係止解除操作が可能である。
本発明の第6の態様は、雄コネクタに雌コネクタを着脱可能に接続するコネクタ接続用ロック部材であって、前記雌コネクタへ外挿されて取り付けられるスリーブと、該スリーブの外周側に位置して、該スリーブの長さ方向に延びるロック用操作片と、該ロック用操作片とスリーブとを連結する連結部と、前記雄コネクタを係止する係止爪とを有し、該ロック用操作片を手指で押圧することで該係止爪が該スリーブから外周側へ開き、該雄コネクタへの係止を解除することができるようになっていることを、特徴とする。
第6の態様によれば、ロック用操作片を手指で押圧してかかるロック用操作片の係止爪を外周側に移動させることにより、係止爪と雄コネクタとの係止が解除されるようになっている。従って、医療従事者が雄コネクタと雌コネクタの接続を意図的に解除する際には、簡単な操作によって接続を解除することが可能とされている。しかも、雌コネクタに外挿されて取り付けられるスリーブとは別にロック用操作片が設けられていることから、ロック用操作片を手指で押圧して外力を加える際に、雄コネクタおよび雌コネクタに対するスリーブの相対的な傾動が抑えられて、安定した係止解除操作が可能である。
本発明の第7の態様は、第1~第6の何れか1つの態様に記載されたコネクタ接続用ロック部材において、前記雌コネクタの周壁が前記雄コネクタと前記スリーブとの間で当接状態で挟まれるようになっていると共に、前記連結部が撓み変形可能とされているものである。
第7の態様によれば、雌コネクタの周壁が雄コネクタとスリーブとの間で当接状態で挟まれて装着されることとなり、連結部が撓むことでロック用操作片の雄コネクタへの係止が解除可能とされる。
本発明によれば、ロック用操作片が撓み変形可能な連結部によってスリーブへ連結されていることでロック用操作片による係止解除等の操作性が良好とされると共に、コネクタ接続時には、スリーブに設けた長手板状部分を把持して操作することができる。
なお、特に後述の如き特定の実施形態によれば、スリーブが雌コネクタに外挿装着されると共に、係止爪が雄コネクタに係止されることで、雄コネクタと雌コネクタを簡単にロックして、それら雄コネクタと雌コネクタの接続が意図せずに解除されるのを防ぐことができる。更に、かかる特定の実施形態によれば、ロック用操作片を手指で摘んで係止爪を開くことで、係止爪と雄コネクタとの係止を簡単に解除して、雄コネクタと雌コネクタの接続を解除することができる
本発明の第1の実施形態としてのコネクタ接続用ロック部材の使用状態を示す図。 図1に示されたコネクタ接続用ロック部材を単体で示す斜視図。 図2に示されたコネクタ接続用ロック部材の正面図。 図2に示されたコネクタ接続用ロック部材の右側面図。 図2に示されたコネクタ接続用ロック部材の平面図。 図2に示されたコネクタ接続用ロック部材の底面図。 図5のVII-VII断面図。 図5のVIII-VIII断面図。 図2に示されたコネクタ接続用ロック部材を雄コネクタおよび雌コネクタへの装着状態で示す斜視図。 図9に示されたコネクタ接続用ロック部材の雄コネクタおよび雌コネクタへの装着状態を示す縦断面図であって、図13のX-X断面図。 図9に示されたコネクタ接続用ロック部材の雄コネクタおよび雌コネクタへの装着状態を示す縦断面図であって、図13のXI-XI断面図。 図2に示されたコネクタ接続用ロック部材を装着する工程を説明する図であって、(a)が係止爪の案内面が係合突部に当接した状態を、(b)が係止爪が係合突部を乗り越える状態を、(c)が係止爪が係合突部に係止された状態を、(d)が操作部を手指で摘んで係止爪を開いた係止解除状態を、それぞれ示す。 図10のXIII-XIII断面図。 本発明の第2の実施形態としてのコネクタ接続用ロック部材を単体で示す斜視図。 図14に示されたコネクタ接続用ロック部材の正面図。 図14に示されたコネクタ接続用ロック部材の右側面図。 図14に示されたコネクタ接続用ロック部材の平面図。 図14に示されたコネクタ接続用ロック部材の底面図。 図17のXIX-XIX断面図。 図17のXX-XX断面図。 図14に示されたコネクタ接続用ロック部材を雄コネクタおよび雌コネクタへの装着状態で示す斜視図。 図21に示されたコネクタ接続用ロック部材の雄コネクタおよび雌コネクタへの装着状態を示す縦断面図であって、図24のXXII-XXII断面図。 図21に示されたコネクタ接続用ロック部材の雄コネクタおよび雌コネクタへの装着状態を示す縦断面図であって、図24のXXIII-XXIII断面図。 図22のXXIV-XXIV断面図。 図22のXXV-XXV断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態としてのコネクタ接続用ロック部材10(以下、ロック部材10と称する)が、雄コネクタ12と雌コネクタ14を着脱可能に接続した使用状態で示されている。また、図2~8には、ロック部材10が雄コネクタ12および雌コネクタ14に取り付けられる前の単体状態で示されている。
より詳細には、ロック部材10は、全体として硬質の合成樹脂で形成されており、図2~8に示すように、筒状のスリーブ16を備えている。このスリーブ16は、図7,図8に示すように、略一定の円形断面で直線的に延びており、本実施形態では、上部の内周面が開口側に向かって次第に拡径するテーパ形状とされている。
また、スリーブ16の外周側には、一対のロック用操作片18,18が配されている。ロック用操作片18は、周方向に所定の幅をもってスリーブ16の長さ方向に延びる略長手板状であって、長さ方向(図3中の上下方向)の中間部分が可撓性の連結部20によってスリーブ16に連結されている。連結部20は、周方向に所定の幅でスリーブ16の外周面上に突出する板形状とされており、厚さ方向の撓み変形を許容されている。なお、一対のロック用操作片18,18は、スリーブ16の径方向一方向で相互に対向して配置されている。
さらに、各ロック用操作片18の長さ方向一方の端部(図3中の上端部)には、係止爪22がスリーブ16の内周側に向かって突出するように形成されている。更に、係止爪22は、ロック用操作片18の長さ方向で一方側に位置する端面が、スリーブ16の内周側に向かって軸方向内方に傾斜する案内面24とされている一方、他方側に位置する端面がスリーブ16の軸直角方向に広がっている。
さらに、各ロック用操作片18における連結部20よりも長さ方向他方の端部側(図3中の下側)は、操作部26とされている。操作部26は、スリーブ16の長さ方向に延びる板状とされていると共に、連結部20から長さ方向先端側(長さ方向他方側)に向かって次第にスリーブ16の外周側へ広がっている。本実施形態では、操作部26の外面にそれぞれ逆向き三角形状の3つの突起が形成されており、触感によって操作部26の表面を確認可能とされている。
また、一対のロック用操作片18,18の周方向間には、一対の位置決め用当接片28,28が形成されている。位置決め用当接片28は、周方向に所定の幅をもって上下に延びる略長手板状とされており、スリーブ16に固設されている。更に、本実施形態の位置決め用当接片28は下端部の外周面が抉られており、一対の位置決め用当接片28,28を手指で摘み易くなっている。なお、ロック用操作片18の操作部26と同様に、位置決め用当接片28の外面に略三角形の突起が形成されていることで、指先の触感によって位置決め用当接片28の下部を把握できるようになっている。
なお、本実施形態のロック部材10では、スリーブ16と、一対のロック用操作片18,18と、一対の位置決め用当接片28,28とが、一体で形成されている。それらスリーブ16と、一対のロック用操作片18,18と、一対の位置決め用当接片28,28との形成材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等が好適に採用される。
このような構造とされたロック部材10は、図1に示すように、雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続部分に取り付けられている。即ち、雄コネクタ12は、図9~11に示すように、固着部30から嵌着筒部32が突出した構造とされている。固着部30は、略扁平菱形断面を有していると共に、軸方向に貫通する貫通孔を備えている。そして、固着部30は、栄養剤を収容するパウチ34に熱溶着等の手段で固着されており、固着部30の貫通孔がパウチ34の内部に連通されている。なお、パウチ34は、一般的に知られるように、2枚のシートを重ね合わせて外周部分をヒートシール等の方法で相互に固着した袋状のものであって、例えば、バリア性の向上のために酸化アルミニウム等を蒸着させた樹脂シートと、内容物の視認性を確保するために少なくとも一部が透明とされた樹脂シートとを相互に重ね合わせて、外周部分を溶着することにより形成される。このようなパウチ34の製造時に、雄コネクタ12の固着部30を2枚のシートの間に挟み込んだ状態でそれら2枚のシートを溶着することにより、固着部30がパウチ34に取り付けられて、固着部30の貫通孔がパウチ34内に連通されている。
固着部30から突出する嵌着筒部32は、先端に向かって次第に小径となる雄ルアーテーパを備えた筒状であって、その内腔が固着部30に貫通形成された貫通孔に連通されていると共に、その外周面には後述する雌コネクタ14との嵌合状態で抜けに対する抵抗を大きくするための凹凸が形成されている。更に、固着部30側となる嵌着筒部32の基端部分には、外周側に向かってフランジ状に突出する略円環板形状の位置決め突部36が一体形成されている。更にまた、位置決め突部36の周上には、位置決め突部36の突出先端から更に外周側に突出する一対の係合突部38,38が、互いに径方向で対向する部位に形成されている。
そして、固着部30と嵌着筒部32を備えた雄コネクタ12は、上述の如く固着部30がパウチ34に取り付けられており、パウチ34の内容物を外部に取り出すためのポートとして機能するようになっている。なお、雄コネクタ12の形成材料は、特に限定されるものではないが、ロック部材10と同様に硬質であることが望ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等が採用され得る。
また、雌コネクタ14は、ゴム弾性体やゴム状弾性を示す高分子エラストマ等で形成されており、先端に向かって次第に小径となる雌ルアーテーパを備えた筒状本体部40を備えている。更に、筒状本体部40の基端部には、外周側に広がるフランジ部42が一体形成されている。なお、雌コネクタ14の形成材料も特に限定されないが、ロック部材10および雄コネクタ12に比して軟質の弾性材料が望ましく、例えば、天然ゴムや合成ゴムの他、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体等が採用され得る。
このような構造とされた雄コネクタ12と雌コネクタ14は、雌コネクタ14の基端側開口から雄コネクタ12の嵌着筒部32が挿入されて、嵌着筒部32の外周面と雌コネクタ14の内周面とが雌コネクタ14の弾性に基づいて密着されることで、相互に接続されるようになっている。本実施形態では、雄コネクタ12の嵌着筒部32の外周面に形成された環状の凹凸が雌コネクタ14の内周面に密着されることで、嵌着筒部32が雌コネクタ14から抜け難くなっている。なお、図中では明記されていないが、雌コネクタ14の筒状本体部40の先端側には、チューブが接続されており、雄コネクタ12を通じて外部に取り出されるパウチ34の内容物(経管栄養剤)が、雌コネクタ14およびチューブを介して患者の体内に注入されるようになっている。
ここにおいて、雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続部分には、コネクタ接続用ロック部材10が配設されることにより、雄コネクタ12と雌コネクタ14が着脱可能に且つ意図しない抜けを防止されたロック状態で接続されている。
すなわち、先ず、図12(a)に示すように、雄コネクタ12と雌コネクタ14を内外挿状態で相互に嵌合した状態で、雌コネクタ14にスリーブ16を外挿装着し、ロック部材10を雌コネクタ14の基端側(雄コネクタ12側)に変位させる。本実施形態では、スリーブ16の上部内径が開口に向かって次第に大きくなっていることから、雌コネクタ14をスリーブ16に挿入し易くなっている。また、雌コネクタ14の筒状本体部40の基端部分には、外周側に突出する複数のリブが設けられており、リブの形成部分において筒状本体部40の外周面がスリーブ16の内周面に当接するようになっている。
そして、一対のロック用操作片18,18の各係止爪22の各案内面24が雄コネクタ12の一対の係合突部38,38に当接した図12(a)の状態から、ロック部材10を更に基端側へ押し進めることで、各係止爪22には一対のロック用操作片18,18の対向方向で外向きの力が作用する。この外向きの力が一対のロック用操作片18,18に及ぼされることで、それら一対のロック用操作片18,18をスリーブ16に連結する各連結部20が厚さ方向に撓んで、図12(b)に示すように、係止爪22,22が相互に離隔して開くようになっている。
これにより、係止爪22,22は、一対の係合突部38,38を乗り越えて基端側に移動可能とされており、係止爪22,22が一対の係合突部38,38を乗り越えたところで、連結部20,20の弾性によって係止爪22,22が一対の係合突部38,38の上方に差し入れられる(図12(c))。その結果、係止爪22,22が雄コネクタ12の外周部分に設けられた一対の係合突部38,38に対して軸方向に係止されて、雄コネクタ12がロック部材10に対する基端側への相対変位を制限される。一方、スリーブ16が雌コネクタ14のフランジ部42に対して軸方向に係止されることにより、雌コネクタ14がロック部材10に対する先端側への相対変位を制限される。これらにより、軸方向の引張力に対して、雄コネクタ12と雌コネクタ14の抜けがロック部材10によって防止されて、不意の抜け力等に対しても、雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続状態が安定して維持されるようになっている。
なお、一対のロック用操作片18,18の各操作部26を指で摘んで外力を及ぼすことで、係止爪22,22を相互に開くことも可能であるが、本実施形態ではロック部材10を軸方向に押し進めるだけで、案内面24の案内作用によって係止爪22,22が相互に開くようになっている。従って、ロック操作時には、作業者は、一対のロック用操作片18,18の各操作部26を手指で摘む必要がなく、スリーブ16の外周面上に固設された一対の位置決め用当接片28,28を摘んで操作することで、軸方向の力を効率的に及ぼすことが可能となっている。
また、図13に示すように、各係止爪22の下面に形成された段差部44が、各係合突部38の上面に形成された段差部46に対して周方向に係止されており、ロック部材10と雄コネクタ12が周方向で相対的に位置決めされている。更に、雄コネクタ12の係合突部38は、ロック部材10の一対の位置決め用当接片28,28の周方向間に差し入れられており、係合突部38と位置決め用当接片28の周方向端面との当接によっても、ロック部材10と雄コネクタ12が周方向で相対的に位置決めされている。なお、本実施形態における周方向位置決め用の当接面は、一対の位置決め用当接片28,28の周方向端面で構成されている。
さらに、図13からも明らかなように、雄コネクタ12の位置決め突部36がロック部材10の一対の位置決め用当接片28,28の対向面間に差し入れられることにより、ロック部材10と雄コネクタ12の径方向での相対位置も容易に決まるようになっている。特に、位置決め突部36が周方向に湾曲する位置決め用当接片28の周方向端部付近に当接することで、一対の位置決め用当接片28,28の対向方向のみならず、他の径方向においてもロック部材10と雄コネクタ12の相対位置が決まるようになっている。
一方、ロック部材10では、一対のロック用操作片18,18を手指48で摘んで操作することで、雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続を解除可能とされている。即ち、ロック部材10では、図12(d)に示すように、一対のロック用操作片18,18の各操作部26を手指48で摘んで、係止爪22,22を相互に離隔するように開くことで、係止爪22と雄コネクタ12の係合突部38との係止を解除することができるようになっている。そして、操作部26,26を手指48で摘みながら、ロック部材10を雄コネクタ12から先端側に引き抜くことにより、ロック部材10による雄コネクタ12と雌コネクタ14の位置決めが解除されて、雄コネクタ12の嵌着筒部32を雌コネクタ14の筒状本体部40から引き抜くことができる。以上により、雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続が解除されるようになっている。
ここにおいて、ロック部材10では、筒形のスリーブ16が雌コネクタ14に外挿された状態で、一対のロック用操作片18,18における各操作部26に手指48で力を加えることから、操作部26,26に作用する力が均等ではない場合にも、雄コネクタ12および雌コネクタ14に対するロック部材10の相対的な傾動が防止される。従って、手指48による力が係止爪22,22を相互に開くために効率的に作用して、係止爪22の係合突部38に対する係止が安定して簡単に解除される。
さらに、操作部26,26を手指48で摘むことによって、一対のロック用操作片18,18をスリーブ16に連結する各連結部20に撓み変形が生じるようになっており、操作部26,26への入力に対して各連結部20を支点とするてこの原理によって係止爪22,22が効率的に開くようになっている。特に本実施形態の連結部20は、周方向に所定の幅をもってスリーブ16から外周側に延び出す板形状とされており、操作部26,26に力が及ぼされると、各連結部20において厚さ方向の撓み変形が支配的に生じることから、係止爪22,22が安定して相互に開いて、係止爪22,22と係合突部38,38の係止がより容易に且つ高い信頼性をもって解除される。
さらに、操作部26,26はスリーブ16の外周側に位置しているため、操作部がスリーブの長さ方向に突出して形成されている場合に比べて、操作時のスリーブ16の歪みが生じにくい。このため、一対のロック用操作片18,18を手指で摘む際、各操作部26に略均等に力を及ぼして一対のロック用操作片18,18をスリーブ16に対して略等しく傾動させやすくなっている。
図14~20には、本発明の第2の実施形態としてのコネクタ接続用ロック部材50が示されている。以下の説明において、第1の実施形態のコネクタ接続用ロック部材10と実質的に同一の部材および部位については、図中に同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本実施形態のコネクタ接続用ロック部材50(以下、ロック部材50)は、略円筒形状とされたスリーブ16の外周側に、一対のロック用操作片52,52と一対の位置決め用当接片28,28とを備えている。各ロック用操作片52は、その上端部に周方向で相互に離隔した2つの係止爪54,56を備えており、それら係止爪54,56がそれぞれ内周側に突出していると共に、それら係止爪54,56の周方向間には内周側に開口する凹所58が形成されている。なお、各係止爪54,56の上端面には、スリーブ16の内周側に向かって軸方向内方に傾斜する案内面60が形成されている。
そして、一対のロック用操作片52,52は、中間部分がスリーブ16に対してそれぞれ板形状の連結部20で連結されており、各連結部20の厚さ方向での撓み変形によってスリーブ16に対する傾動を許容されている。これにより、一対のロック用操作片52,52における各操作部26を手指48で摘むことによって、一対のロック用操作片52,52の長さ方向一方の端部を相互に離隔させて、一対のロック用操作片52,52に形成されて互いに対向配置された係止爪54,56と係止爪54,56とを相互に開くことができるようになっている。なお、ロック用操作片52の中間部分とは、操作部26と係止爪54,56との間にある領域を指し、操作部26は連結部20から係止爪54,56の他方側に少しでも延びていれば良い。
このような構造とされたロック部材50は、図21~25に示すように、雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続部分に配設されている。即ち、スリーブ16が雌コネクタ14の筒状本体部40に外挿されて取り付けられると共に、雄コネクタ12の嵌着筒部32の基端部に設けられたフランジ状の係合突部62に対して、一対のロック用操作片52,52の各係止爪54,56が係止される。これにより、ロック部材50は、雄コネクタ12および雌コネクタ14に対して軸方向でそれぞれ相対的に位置決めされて、雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続部分に配設されており、雄コネクタ12と雌コネクタ14の軸方向での抜けがロック部材50によって防止されている。
また、各ロック用操作片52に形成された2つの係止爪54,56の周方向間には凹所58が形成されており、雄コネクタ12の係合突部62から更に外周側に突出する当接突部64が凹所58内に配置されている(図25参照)。これにより、ロック部材50の雄コネクタ12に対する周方向の相対回転量が、当接突部64と係止爪54,56の周方向端面との当接によって制限されており、ロック部材50と雄コネクタ12が周方向で相対的に位置決めされている。
なお、本実施形態のロック部材50においても、第1の実施形態と同様に、一対のロック用操作片52,52の各操作部26を手指48で摘んで力を加えることで、雄コネクタ12に対する各係止爪54,56の係止を解除可能となっている。そして、一対のロック用操作片52,52に設けられた各係止爪54,56と雄コネクタ12との係止を解除しつつ、ロック部材50を雄コネクタ12に対して軸方向先端側に変位させることで、雄コネクタ12と雌コネクタ14のロック部材50による接続を解除して、雄コネクタ12を雌コネクタ14から取り外すことができる。ここにおいて、本実施形態のロック部材50は、第1の実施形態のロック部材10と同様に筒状のスリーブ16を備えており、一対のロック用操作片52,52の各操作部26を手指48で操作する際に、スリーブ16が雌コネクタ14に外挿されていることから、一対のロック用操作片52,52に効率的に力を加えて、各係止爪54,56と雄コネクタ12の係合突部62との係止を有効に解除することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態では連結部20として板形状のものを例示したが、連結部は、板状に限定されるものではなく、例えば、スリーブ16から外周側に延び出す棒状等であっても良い。また、前記実施形態では、各連結部20は可撓性を有しており、一対のロック用操作片18,18の操作時には各連結部20の変形によって各係止爪24が容易に開くようになっている。しかしながら、連結部の材質として非可撓性の材質を採用することも可能である。例えば、操作部と連結部とを別体とし、特許第5096446号公報や特開2000-140109号公報などのように操作部が連結部と独立して回動するような構成であれば、連結部は非可撓性の材質であっても好適に採用される。このような場合、可撓性の連結部を採用した場合に比べ、連結部は放射方向に大きく延びる必要がなく、小型化することができる。さらに、ロック用操作片18の係止爪24を内側に付勢するバネ手段を設けることで、係止爪24が常に内側に付勢されている状態とすることもできる。
前記実施形態では、スリーブ16と連結部20は一部材で形成されているが、スリーブ16と連結部20とを別部材で構成することも可能である。例えば、連結部20をリング状とし、スリーブ16に外挿させ、溶着等による接合、接着剤による接着、摩擦や凹凸による係合などによって固定させる形態であっても良い。
また、雄コネクタと雌コネクタの接続時にも一対のロック用操作片の各操作部を手指で摘んで、一対のロック用操作片の各係止爪を相互に開くようにすれば、各係止爪の先端面に案内面はなくても良い。なお、案内面があることで、手指で摘むことなく、コネクタ接続用ロック部材を雄コネクタに押し当てるだけで、雄コネクタと雌コネクタを確実にロックさせることが可能となるため、案内面がある方が好ましい。
また、前記実施形態では、ロック用操作片の連結部はスリーブの長さ方向中間部分に設けられているが、スリーブの長さ方向端部に設けられていても良い。
また、前記実施形態では、経管栄養剤のパウチ34に設けられた雄コネクタ12と、チューブの端部に設けられた雌コネクタ14との接続部分に本発明に係るコネクタ接続用ロック部材10,50を適用した例を示したが、本発明を適用可能な構造は前記実施形態の記載によって限定解釈されるべきではない。具体的には、例えば、雄コネクタ12と雌コネクタ14が何れもチューブの端部に設けられるものであって、それら雄コネクタ12と雌コネクタ14の接続部分に本発明に係るコネクタ接続用ロック部材10,50を適用することもできる。
また、前記実施形態では、コネクタ接続用ロック部材は雌コネクタに接続されたチューブ上を移動可能な態様であるが、コネクタ接続用ロック部材のスリーブは、雌コネクタに外挿されて、雌コネクタに対して位置決めされていても良い。具体的には、例えば、コネクタ接続用ロック部材の製造段階において、コネクタ接続用ロック部材のスリーブを雌コネクタに外挿した後に、雌コネクタの先端側の端部(図10における下側の端部)に、コネクタ接続用ロック部材が通過不可能な外径を有する環状部材を固定することで実現可能である。当該態様であれば、コネクタ接続用ロック部材のスリーブが雌コネクタの先端側に接続されるチューブなどの上に位置してしまう事態がなくなるため、使用者は簡易にロック操作を行うことができる。
さらに、コネクタ接続用ロック部材が通過不可能な外径を有する環状部材を雌コネクタ14の基端側であるフランジ42の近くに設けることで、コネクタ接続用ロック部材を雌コネクタ14に対して軸方向に移動不可能に位置決めすることもできる。
更にまた、コネクタ接続用ロック部材は雌コネクタに対する回動を制限されていても良い。当該態様は、例えば、雌コネクタの外周面に突出して軸方向に延びる突条部を形成すると共に、スリーブの内周面には該突条部が差し入れられて周方向に係止される凹部を形成することにより、コネクタ接続用ロック部材を雌コネクタに対して周方向で位置決めすることで実現可能である。
なお、コネクタ接続用ロック部材は雌コネクタに対して、軸方向および周方向の両方で位置決めされていても良い。当該態様は、上記の如き軸方向での位置決め構造と周方向での位置決め構造とを組み合わせて採用するなどして、コネクタ接続用ロック部材と雌コネクタを機械的に係合させることでも実現可能であるし、接着剤などでコネクタ接続用ロック部材と雌コネクタを固着することでも実現可能である。
前記実施形態とは別の実施形態として、操作部の長さ方向端部に係止爪を設けず、コネクタ接続用ロック部材における他構成に係止爪を設けることも考えられる。例えば、スリーブの端部に設けることも考えられる。具体的には、雌コネクタに外挿されるスリーブには、軸方向一方の端面から所定の深さで軸方向に延びる二対の切込みが形成されており、スリーブにおける各対をなす切込みの周方向間には、軸方向一方の端部側に係止爪がそれぞれ設けられていると共に、軸方向中間部分に連結部がそれぞれ接続されて、スリーブの外周側に配置されたロック用操作片が連結部によってスリーブに連結された構造によって、上記態様を実現することが可能である。本態様においても、スリーブにおける軸方向他方の端部は、雌コネクタに安定的に外挿された状態を、ロック用操作片の操作時にも保つことが可能である。また、連結部等に雌コネクタ基端側に延びると共に端部に係止爪を有するアームを設けることも考えられる。なお、切込みに代えて、変形可能な薄肉部や蛇腹部を設けても、係止爪の変位を許容することができ得る。
前記実施形態とは別の実施形態として、ロック用操作片が片側にしかない(ロック用操作片が一対ではなく一つだけが設けられた)態様も採用可能である。具体的には、例えば、スリーブに一つの係止爪が設けられている([0070]参照)一方、該係止爪と径方向で対向する位置に一つのロック用操作片が設けられて、スリーブの外周側に配されたロック用操作片が連結部によってスリーブに連結されていると共に、該ロック用操作片の軸方向一方の端部に係止爪が設けられている態様である。この場合、一つのロック用操作片の操作部を手指で押圧することで、ロック用操作片の係止爪がスリーブの係止爪に対して離れるように開き、コネクタ接続用ロック部材と雄コネクタとの係止が解除されるようになっている。本態様によれば、スリーブの軸方向他方の端部が、ロック用操作片の操作時であっても、雌コネクタに安定的に外挿された状態を保つことが可能である。また、ロック解除時に操作するロック用操作片が片側にしかないため、ロック解除操作時に各係止爪が均等に開かずロックが解除されないといった不具合を確実に防止可能である。
10,50:コネクタ接続用ロック部材、12:雄コネクタ、14:雌コネクタ、16:スリーブ、18:ロック用操作片、20:連結部、22,54,56:係止爪、24,60:案内面、26:操作部、64:当接突部

Claims (4)

  1. 経管栄養剤容器に設けられた雄コネクタへ接続される雌コネクタと、該雌コネクタを保持するスリーブとを含んでおり、該スリーブには該雄コネクタへ係止される係止部を備えた一対のロック用操作片が対向位置して設けられた、経管栄養剤容器へのコネクタ接続用ロック部材において、
    前記雌コネクタが軟質の弾性材からなり、円筒形状とされた前記スリーブへ内挿されていると共に、
    該スリーブに対して前記一対のロック用操作片がそれぞれ撓み変形可能な連結部によって連結されている一方、
    該一対のロック用操作片の周方向間には、該スリーブの長さ方向に延びており、コネクタ接続に際して手指で摘んで操作される一対の長手板状部分を有している、経管栄養剤容器へのコネクタ接続用ロック部材。
  2. 前記スリーブの先端部分において、前記長手板状部が該スリーブの外周側に位置している請求項1に記載のコネクタ接続用ロック部材。
  3. 前記長手板状部の外面には、長手方向に抉られたように湾曲した曲面部が設けられている請求項1又は2に記載のコネクタ接続用ロック部材。
  4. 前記一対の長手板状部の相互の離間距離が、前記一対のロック用操作片の前記連結部による連結部位における相互の離間距離よりも短い請求項1~3の何れか1項に記載のコネクタ接続用ロック部材。
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