JP4340114B2 - ドアロック装置のスイッチ構造 - Google Patents
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Description
このようなドアロック装置では、ドアを閉じてストライカがオープン状態のラッチに衝突すると、その衝撃でラッチがストライカと係合したままクローズ状態へ回動し、ドアとドア支持体とが互いに引き寄せられる。そして、クローズ状態のラッチにディテントレバーが係合してラッチの逆転を規制し、ドアが閉じた状態で固定される。
ところで、ラッチが完全にクローズ状態まで回動してディテントレバーと係合していないと、走行中にバックドアが開いてしまい、車中の人や物品が転落して非常に危険な事故が発生する心配がある。
そこで、ラッチの周側近傍にラッチと接離する電気接片を配設し、この電気接片とラッチと金属製のカバーとにより、アンロック時もしくはアンラッチ時にランプを点灯して警告を発する警告装置のスイッチ機構を構成する自動車用開閉体のロック装置が提案されている(特許文献1参照)。
前記ラッチベースが、前記ドア又はドア支持体の他方に固定された導電性のカバー内に収納され、前記ラッチが導電性を有するシャフトによって前記ラッチカバーの一面と前記カバーとの間に取り付けられ、前記ラッチとカバーとは前記シャフトを介して電気的に接続され、前記ラッチ、導電片、シャフト及びカバーが前記非ロック状態警告装置の回路を構成しても良い。
本発明に係るドアロック装置は、図1及び図2に示すように、ドア支持体である車体の開口部下縁に固定されたストライカ1と、バックドアに装着されたカバー8、ラッチベース9、ラッチ3、ディテントレバー4、及び、オープンレバー5を有する本体機構2とから成る。
ストライカ1は、金属棒を略コ字状に折り曲げて成り、上方に突出するよう設置されている。
ラッチベース9は、合成樹脂等の絶縁材を素材とし、カバー8内に収納・固定される。ラッチベース9の上面には複数の突起12が互いに適宜間隔をおいて突出され、突起12の上に、オープンレバー5等を支持するアッパープレート10が取り付けられる。
また、図2に示すように、ラッチベース9の下面において、カバー8のストライカ進入口11と一致する位置には、ストライカ受入れ凹部13が形成されている。
また、ラッチ3には、ストライカ1と係合する切欠が形成される。ラッチ3がオープン状態にある時は、この切欠がストライカ進入口11の開口側に向かって開口している。
ところが、バックドアを閉じてストライカ進入口11へ進入したストライカ1がラッチ3に衝突し、その衝撃でラッチ3が回動すると、切欠がストライカ1を受け入れたまま回転してストライカ進入口11を横切り、ストライカ1がストライカ進入口11から脱出できなくなり、バックドアは閉じた状態で固定される。なお、ラッチ3は、シャフト16の外周に装着された第1のバネ17により、オープン方向へ付勢されている。
また、ディテントレバー4は他のシャフト18の外周に装着された第2のバネ19により、ラッチ3の外周面に接近する方向へ付勢され、クローズ状態のラッチ3に係合して、ラッチ3がオープン状態へ回動するのを規制するようになっている。
なお、このようなストライカ1、ラッチ3及びディテントレバー4の関連構造は従来公知なので、作動順序は図示しない。
この導電片7には導線の先端に装着されたコネクタ14が係合されるようになっており、導電片7、導線、ラッチ3、シャフト16、カバー8、図示しないランプ及びバッテリで非ロック状態警告装置の回路を構成し、ラッチ3とこれに接離する導電片7とが非ロック状態警告装置のスイッチ機構を構成している。
そして、非ロック状態のラッチ3に導電片7が接触してスイッチ機構が閉じると、ランプが点灯してバックドアがロックされていないことを警告する。一方、ラッチ3とストライカ1とが確実に係合してロック状態になると、導電片7がラッチ3から離れてスイッチ機構が開き、ランプが消える。
この非ロック状態警告装置の基本的構造及び作用は、上記従来例と同様である。
導電片7の基部20の他端から直角に屈曲された側板部23は、ラッチベース9の下面に向かって、ラッチベース9の一側面に沿って延び、その先端がラッチベース9の下面よりも突出している。そして、この突出した部分にラッチ3の周面と接離する接触部24が形成されている。
また、導電片7の係止爪22と対応する位置には、ラッチベース9の上下面を貫通する貫通孔27が形成される。
そして、導電片7の基部20を溝部25に嵌合して、コネクタ接続部21をラッチベース9から突出させると共に、基部20の他端を溝部25の奥端に当接し、係止爪22をラッチベース9の貫通孔27の上端に係合して、導電片7が抜け出さないようにする。
また、導電片7の側板部23はラッチベース9の凹部26に嵌合され、ビス等によって、或いは、圧入によって固定される。
なお、導電片7をビス等で固定せず、図6に示すように、溝部25の側部に沿って導電片7の浮き上がりを抑える上部抑え片28を形成し、凹部26の側縁に沿って、導電片7の外方への移動を規制する側部抑え片29を形成し、導電片7の基部20を溝部25と上部抑え片28との間に係合すると共に、側板部23を凹部26と側部抑え片29との間に係合しても良い。
また、ストライカ1をドアに固定し、本体機構2をドア支持体に装着しても良い。
さらに、本発明のドアロック装置のスイッチ構造は、自動車のドア以外のドアに応用することもできる。
2 本体機構
3 ラッチ
4 ディテントレバー
5 オープンレバー
6 ケーブル
7 導電片
8 カバー
9 ラッチベース
10 アッパープレート
11 ストライカ進入口
12 突起
13 ストライカ受入れ凹部
14 コネクタ
16 シャフト
17 第1のバネ
18 他のシャフト
19 第2のバネ
20 基部
21 コネクタ接続部
22 係止爪
23 側板部
24 接触部
25 溝部
26 凹部
27 貫通孔
28 上部抑え片
29 側部抑え片
Claims (2)
- ドア又はドア支持体の一方に固定されたストライカと、他方に装着された絶縁材を素材とするラッチベースと、該ラッチベースの一面に回動可能に設けられ、回動に伴って前記ストライカと係脱するラッチと、前記ラッチベースに取り付けられて前記ラッチに接離する導電片とを有し、前記ラッチ及び導電片によって非ロック状態警告装置を作動させるスイッチ機構を構成するドアロック装置のスイッチ構造において、前記ラッチベースの他面に溝部を形成し、前記ラッチベースの側面に、他面から一面に達する凹部を前記溝部の側方に連続して形成し、前記導電片は、帯材を折り曲げて成り、屈曲部を挟んで一端側に形成した基部を前記ラッチベースの溝部に嵌合すると共に、その先端を前記ラッチベースより突出して、コネクタを差し込むためのコネクタ接続部とし、前記導電片の基部の他端から前記ラッチベースの一面に向け屈曲された側板部を、前記ラッチベースの凹部に嵌合し、前記側板部の先端に前記ラッチに接離する接触部が形成されたことを特徴とするドアロック装置のスイッチ構造。
- 前記ラッチベースが、前記ドア又はドア支持体の他方に固定された導電性のカバー内に収納され、前記ラッチが導電性を有するシャフトによって前記ラッチカバーの一面と前記カバーとの間に取り付けられ、前記ラッチとカバーとは前記シャフトを介して電気的に接続され、前記ラッチ、導電片、シャフト及びカバーが前記非ロック状態警告装置の回路を構成する請求項1に記載のドアロック装置のスイッチ構造。
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JP2003304971A JP4340114B2 (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | ドアロック装置のスイッチ構造 |
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