JP4339595B2 - 有効成分を送達するための両親媒性共重合体をベースとするナノ粒子コロイド懸濁液 - Google Patents

有効成分を送達するための両親媒性共重合体をベースとするナノ粒子コロイド懸濁液 Download PDF

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Description

本発明は、有効成分(PA)の投与に有用な送達ナノ粒子(Nanoparticles de Vectorisation; PV)の分野に関する。前記PAは、好ましくは口または鼻、膣、眼球、皮下、静脈内、筋肉内、皮内、腹腔内または脳内などを経由して動物またはヒトに投与する医薬または栄養物である。本発明に特に関係するPAは、化学的な点では、親水性であり、例えばタンパク質、糖タンパク、ペプチド、多糖類、リポ多糖類またはポリヌクレオチドなどである。
本発明は、さらに詳細には、ポリアミノ酸のブロックと、好ましくはポリエチレングリコール(PEG)のようなポリアルキレングリコール(PAG)タイプの親水ポリマーのブロックをベースとする送達ナノ粒子(PV)のコロイド懸濁液に関する。
本発明は、PVそれ自体、およびPAを保持させた(chargees)PVから成るPA送達システム(Systemes vecteurs)をも対象とする。
本発明は、前記PVを含む粉末固体にも関する。
本発明は、前記PAを保持させた粒子コロイド懸濁液の製造法にも関する。
PAとPVとの会合(association)は、特に、それらの作用時間を変更すること、および/または処置の場所にそれらを向かわせること、および/または前記PAのバイオアベイラビリティを向上させることを目的とする。会合技術に関してはすでに多くの技術が提案されている。こうした技術は、一方で生体の攻撃(加水分解、酵素による消化など)から保護しながら、PAを治療部位まで移送することを可能にすることを目的とし、他方で生体が利用できる量を所望レベルに維持するために、PAの作用部位への放出を制御することを目的としている。こうした生体内の輸送および滞在の変化に関係するPAは、例えばタンパク質であるが、全く異なる物質、すなわち合成または天然由来の有機分子であってもよい。M.J.HUMPHREYによる総説記事(S.DAVISおよびL.ILLUM編、「ペプチド医薬のための送達システム(Delivery system for peptide Drugs)」、Plenum Press、N.Y.,1986)は、PAのバイオアベイラビリティの改善ならびに送達システムおよび放出制御に関する興味ある問題を論じている。
実際には、PAの送達システムおよび放出制御は、次に挙げるPAとPVの会合方式によって特徴付けられる2つのタイプに分けられる:
・添付の図1に示す、吸着による会合、
・添付の図2に示す、カプセル化(内包化)による会合。
自発的な吸着によるPAとPVの会合が、本発明の対象となる。一般に、自発的吸着技術はカプセル化技術と比べてPAに対する攻撃が少ない(moins agressives)。カプセル化では、溶媒および/または界面活性剤を使用することが多く、PA、特に対象となる通常のPAの大部分を構成するタンパク質特性(本来の二次構造の保存)のPAの変性を招くおそれのある方法工程(乳化、蒸発、蒸留)を使用することが多い。吸着による会合の場合、放出は脱吸着によって行われる。
PVに対するPAの会合/放出の方式のいかんを問わず、PVを構成する材料は、特定の使用に合った性質を備えていなければならない。最後に、PVのための入手することが望ましい仕様書は、要求事項が特に多く、具体的には次に挙げる要求事項を含んでいる。
1.PVのために求める第一の仕様書は:
○一方では、PVとPAが会合してPV−PA系を容易に形成し、かつPAが生体内で放出され長時間にわたる作用を発揮すること(例えば、PA=インスリンの作用持続時間が少なくとも24時間)、
○他方では、前記PV(PAを保持していても、保持していなくても)が、有機溶媒および/または界面活性剤の助けを借りなくても安定した(例えば、少なくとも数か月間)水性懸濁液を形成すること。すなわち、PVが懸濁状態を維持し、凝集しないこと。
2.PVは、生体に適合し、生体に対して毒性を示さず、速やかに体外へ排除(排泄)され、および/または迅速に生分解される(共)重合体で構成されていなければならない。
3.PVの大きさは、液体に懸濁した状態で、孔径が0.2μm以下のフィルターで滅菌濾過することができる十分小さいものでなければならない。
4.PVおよびPV−PAシステムは、PAを変性させない方法で得ることが望ましい。
5.PVは、有利には、PAの放出速度を制御できるものでなければならない。
6.PV−PAシステムが、注射可能な優れた医薬を構成しうることも別の重要な仕様書である。注射、例えば静脈内注射または筋肉内注射による投与における改善点、すなわわち「注射可能性」は:
(i)(所定薬用量に対する)減少した注射容量、
(ii)低い粘度、
によって特徴づけられる。
治療用量のPAが最小量のPVと会合する場合にこれら2つの性質が満たされる。すなわち、PVはPAの大きな装填率(fort taux de chargement)を有することが必要である。
7.注射製剤に占めるPV自体のコストが安いばかりでなく、PVはPAの大きな保持率を持たなければならない。要するに、PVに求められる重要な仕様は、サイズが小さいことと保持率が大きいことである。
8.PVを構成するポリマーが免疫応答を誘発しないことも有利である。
9.最後に、生体内におけるPVの寿命は、PAに求められる放出時間と少なくとも同じ長さであれば有利である。
これまでに提案された次に挙げる技術(a)〜(g)は、前記の仕様全体を満たそうと試みているが成功していない。
(a)米国特許公報第5,286,495号は、反対電荷を持つ物質、すなわち、アルギネート(陰電荷)およびポリリシン(陽電荷)の力を借りて水相中のタンパク質を蒸発によってカプセル化する方法に関する。この製造法は35μmより大きな粒子を製造することができる。
(b)更に、PAを保持させた微粒子を製造するためにエマルジョン技術が一般に利用されている。例えば、特許出願明細書、WO91/06286号、WO91/06287号およびWO89/08449号には、ポリマーを可溶化させるために有機溶媒を使用するエマルジョン技術が開示されている。しかしこの技術は、有機溶媒が、特にペプチド系またはポリペプチド系PAを変性させる可能性があることは明らかである。
(c)同様に、X.FOXおよびK.DOSE(「分子進化と生命の起源(Molecular Evolution and the origin of Life)」、マーセル・デッカー社(Marcel DEKKER Inc.)刊(1977))によって1970年代に記載されたプロテイノイドと呼ばれる生体適合性PVも知られている。さらに、WO88/01213号には、溶解性がpHに依存する合成ポリペプチド混合物をベースとする系が提案されている。この発明にしたがってマトリクス微粒子を得るには、ポリペプチド混合物を可溶化させ、それからpHを変化させてプロテイノイド粒子を析出させる。析出をPAの存在下で行うと、PAは粒子内にカプセル化される。
(d)本発明に属する送達システムの分野と異なる分野を記載する米国特許第4,351,337号を参考として挙げておこう。この特許には、生体の好適部位に正確に置かれ、固定されるインプラントが開示されている。このインプラントは、アミノ酸のN−カルボキシ無水物(NCA)モノマーの共重合によって得られるコポリ(アミノ酸)、例えばポリ(グルタミン酸−ロイシン)またはポリ(ベンジルグルタメート−ロイシン)で構成される顕微鏡サイズ(160μm、長さ2000μm)の管または中空のカプセルである。PAの取り込みは、ポリマーとPAとの混合物から溶媒を蒸発させる技術によって行われる。米国特許第4,450,150号は、前記米国特許第4,351,337号と同じファミリーに属し、本質的に同じ目的を持つ。構成体であるPAAは、ポリ(グルタミン酸−グルタミン酸エチル)である。
(e)特許出願明細書PCT/FR WO97/0281号は、少なくとも一部が結晶性(乳酸ポリマー)である生分解性のポリマー複数個のラメラ状粒子と前記粒子上に吸着されたPAとを含み、有効成分を放出制御する組成物を開示している。この例では、有効成分の放出は、脱着によって行われる。
(f)特許出願明細書PCT WO96/29991号は、インスリンなどのPAの送達に有用なポリアミノ酸粒子を目的としている。この粒子の大きさは10nm〜50nmである。
特許出願明細書PCT/FR WO第96/29991号には、PAAを水溶液と接触させることによって自発的に形成される。PAAは、中性および疎水性アミノ酸モノマーによって形成される疎水性ブロックAAO(ポリLeu)と、イオン化性および親水性モノマーによって形成される親水性ブロックAAI(ポリGlu)とを含む。
(g)欧州特許第0 583 955号には疎水性PAを物理的に取り込みうるポリマーミセルを開示している。このミセルは、ポリエチレングリコール(PEG)によって構成される親水性ブロックと、ポリアミノ酸によって構成される疎水性ブロックとを含むブロック共重合体、例えばPEG/ポリAANO(AANO=疎水性中性アミノ酸)から成る。
ここでAANOは、Leu、Val、Phe、Bz−O−Glu、Bz−O−Aspであり得るが、Bz−O−Aspが好ましい。このPEG/ポリAANOミセルに取り込まれる疎水性有効成分PAは、例えばアドリアマイシン、インドメタシン、ダウノマイシン、メトトレキセート、ミトマイシンである。
この特許出願明細書にはPEG/ポリGlu−O−Bzをベースとするミセルのみが例示されている。ところが、これらのエステルGlu−O−Bzは、水溶液中で加水分解に対して安定ではないことに注目すべきである。しかも、この生成物は酵素加水分解によって潜在的に有毒なベンゼンの非天然誘導体を形成する。そのうえ、中心部が疎水性中性ポリアミノ酸によって形成され、外側にPEGをベースにした毛髪様構造を含む粒子であって、親水性PAと会合するが、生体内ではこれを放出するのに好適な、PEG/ポリAANOブロック共重合体で構成される粒子は、この文書の中では全く問題にされていない。
さらに、PEGは生分解性ではなく、PVを酵素分解から守ることができるため、本発明の範囲内で求められる重要な特徴の一つである生体内でのPVの生分解性にとて有害であることが知られている。
それゆえ、これまでに提案されてきた前記先行技術は、上記仕様書に記載された要求項目を完全に満たすものではなく、とりわけ1(放出持続時間および長時間にわたる作用持続時間ならびに水性懸濁液中でのPVの安定性)、2(生分解性であること)、4(変性を受けないで得られること)、5(放出速度を制御できること)、8(免疫応答がないこと)の各項目を満たしていない。
こうした現状の中で、重要な目的の一つは、界面活性剤および有機溶媒を使用することなく、安定かつPAの送達に好適であって、特に、放出持続時間および生体内でのPA作用持続時間が、先行技術において公知の上述した(a〜g項を参照)送達システムに比べて、大きく向上した水性懸濁液を自発的に形成する(吸着/脱着タイプの)新規PVを提供しうることである。
本発明のさらに別の目的は、安定な(特に加水分解に対して)コロイド状水性懸濁液または粉末の形で、ポリアルキレングリコール(PAG)/ポリアミノ酸(PAA)ブロック共重合体をベースにした新規PVを提供することであり、これら新規PVは、上記仕様書の要求項目の第1項〜第9項を最大限に満たさなければならない。
本発明のさらに別の目的は、出願明細書EP第0 583 955号に開示されている粒子を改良することである。
本発明のさらに別の目的は、外部にPEGのクラウン構造を有し、かつ容易に生分解されるPV懸濁液を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、特にPA充填率およびPA放出動態の制御の点でその特徴を完全に制御した新規PV懸濁液を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、安定で、かつ例えば経口または非経口で、ヒトまたは動物に投与が可能な医薬PV懸濁液を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、上記仕様を満たし、かつ有効成分送達粒子を含み、かつ例えば経口でヒトまたは動物に投与するのに好適なガレン形態(forme galenique)を成すコロイド状水性懸濁液または粉末固体を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、特に有効成分(特にインスリンのようなタンパク質)のベクターとして有用なPAA粒子(乾燥粒子または液中に懸濁状態の粒子)を製造する方法を提供することであり、前記方法は、簡単に適用することができ、かつ有効成分を変性させることなく、かつ得られる粒子の平均粒径を常に細かく制御できなければならない。
本発明のさらに別の目的は、特に、口、鼻、膣、眼球、皮下、静脈内、筋肉内、皮内、腹腔内または脳内を経由して投与するための医薬品(例えば、ワクチン)を製造するために水性懸濁液または固体の形で前記粒子を使用することであり、これら医薬品の親水性有効成分には、具体的には、タンパク質、糖タンパク、ペプチド、多糖類、リポ多糖類、オリゴヌクレオチドおよびポリヌクレオチドが可能である。
本発明のさらに別の目的は、有効成分が持続的に放出されるシステムタイプの医薬を提供することであり、容易かつ安価に製造することができ、しかも生体適合性を有し、かつPAについてきわめて高いバイオアベイラビリティを実現することに好適な医薬を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、それ自体も、そして1種類以上の抗原との組み合わせにおいても免疫原とならない、ワクチン送達システムを提供することである。
発明を解決するための手段
これらの目的は(とりわけ)、まず、有効成分(PA)の送達のために特に使用することができるナノ粒子のコロイド状懸濁液に関する本発明によって実現され、前記粒子は個別化された超分子配置(arrangements superamoleculaires individualises)をとっている。この懸濁液は、前記粒子が:
・ポリアルキレングリコール(PAG)、好ましくはポリエチレングリコール(PEG)タイプの親水性重合体の少なくとも一つのブロックと、
・αペプチド鎖を有する少なくとも一つの線状両親媒性(amphiphilile)コポリアミノ酸(PAA)とを含む;
・少なくとも一つの両親媒性共重合体をベースにしており、かつ、
・非溶解状態のコロイド懸濁液中で少なくとも一つのPAと会合し、特に生体内で長時間にわたり、および/または徐々に、これを放出することができるという特徴を有する。
安定した水性コロイド状懸濁液または粉末固体状態の新規送達粒子PVの発明の基礎の一つは、両親媒性共重合体PAG/PAA、例えば[親水性重合体/親水性ポリアミノ酸/疎水性ポリアミノ酸]三元ブロック重合体を独創的に選択したことにあり、この三元ブロック重合体を選択したことによって、界面活性剤および/または溶媒がなくても、加水分解に対しても、凝集に対しても安定な水性コロイド状懸濁液を形成し、吸着によってPAと結合し、脱着によって結合したこれらのPAを放出することができるナノメートルサイズ(10〜500nm)の粒子を得ることが可能になる。本発明の場合、コロイド粒子とPAとを水性媒質中で接触させると、自然に、そして自発的に吸着が起こる。この吸着は支持体(PV)の性質とPAに接近できる支持体の量に左右される。
本発明の大きな興味の一つは、公知のシステム、具体的には特許出願明細書WO第96/29991号に記載されているPV、ポリ(Glu)/ポリLeuを含むシステムと比べて、生体内での作用持続時間を大幅(例えばPA=インスリンの場合、10時間)に引き延ばすPV−PAシステムを提供することである。
また、PVは部分的に親水性ポリアミノ酸で構成されているため、酵素加水分解によって容易に分解され、その結果PVは生体から容易に排泄されうるという利点がある。
粒子を構成する両親媒性共重合体ポリアミノ酸(PAA)は、少なくとも次に挙げる二つのタイプ:
・少なくとも一つの親水性アミノ酸(AAI)を含む第一のタイプ
・少なくとも一つの疎水性アミノ酸(AA0)を含む第二のタイプ
であることが好ましい。
実際には、粒子を構成する両親媒性共重合体ポリアミノ酸(PAA)は、全体として親水性の少なくとも一つの配列と、全体として疎水性の少なくとも一つの配列とを有利に含む。
本発明によれば、両親媒性共重合体の構造と、アミノ酸AAIおよびAAOの種類とは、次に挙げる項目が実現されるように選択される:
・重合体の鎖が自発的に構造化して小さいサイズの粒子(PV)の形をとる、
・粒子は水および生理的媒質中で安定したコロイド状懸濁液を形成する、
・PVは(有機溶媒および/または界面活性剤不在下でも)水性媒質中で自発的、かつPAを変性させない機構でタンパク質または他のPAと会合する、
・PVは、生理的条件、より具体的には生体内で、医薬として使用するのに適する薬物力学的よび薬物動態学的な経過をたどりながらPA−PV複合体からPAを放出し;放出の動力学は、PVの前駆体共重合体PAG/PAA(=ポリAAI/ポリAAO)の種類に依存する。
このように、共重合体の個々のブロック構造を利用しながら動態および定量的な構想の基にPAの会合および放出の現象を制御することができる。
疎水性部分のポリAAOは重合体鎖の凝集に関与し、PV形成の核心を成す。
本発明の注目すべき様式によれば:
・親水性アミノ酸(AAI)は:
・イオン化しうる鎖、少なくとも部分的にイオン化した鎖を持つアミノ酸、好ましくはGluおよび/またはAspおよびその塩および/またはLys;天然および非天然アミノ酸と、
・前記アミノ酸の混合物
の群から選択され、
・疎水性アミノ酸(AAO)は:
・天然の中性アミノ酸、その中でも有利なのは:Leu、Ile、Val、Ala、Pro、Pheおよびこれらの混合物、
・希少なまたは合成の中性アミノ酸、その中でも有利なのは:ノルロイシン、ノルバリンおよびそれらの混合物、
・極性アミノ酸誘導体、その中でも有利なのは:グルタミン酸メチル、グルタミン酸エチル、アスパラギン酸ベンジル、N−アセチルリシンおよびそれらの混合物、および
・前記物質の混合物
の群から選択される。
本発明の好ましい実施形態によれば、粒子を構成する両親媒性共重合体を構成する両親媒性共重合ポリアミノ酸(PAA)は、「ブロック」構造を有する。
一変形例によれば、この両親媒性共重合ポリアミノ酸(PAA)は、この両親媒性共重合アミノ酸は、それが必ず少なくとも全体として親水性の配列と、少なくとも全体として疎水性の配列を含んでいて、その共重合体に両親媒性を付与する限りは、「統計的な(statistiques)」(すなわち「偶然の」または「ランダム」)構造を持つことができる。
好ましい両親媒性「ブロック」PAAには、有利には:
・基本的にAAIアミノ酸で構成され、絶対長さがAAIモノマー5個以上、好ましくはAAIモノマー200個以上、その中でも特に好ましくはAAIモノマー10〜50個から成る全体として親水性の少なくとも1の配列と、
・基本的にAAOアミノ酸で構成され、絶対長さがAAOモノマー5個以上、好ましくはAAOモノマー10個以上、さらに好ましくは、AAOモノマー10〜50個から成る全体として疎水性の少なくとも1の配列、
が含まれる。
親水性PAG−そして好ましくはPEG−の場合、その絶対長さはモノマー5個以上、好ましくはモノマー5ないし120個、その中でも特に好ましくはモノマー5〜50個であるブロックの形で存在することが有利である。PAG(例えばPEG)のブロックは単(ホモ)重合体であってもよいし共重合体でもよいが、単重合体の方が好ましい。
さらに好ましい点は、本出願人が、PV構成物質として特別な三元ブロック重合体、すなわち両親媒性で電荷を有する「親水性重合体/親水性ポリアミノ酸/疎水性ポリアミノ酸」を選択したことである。この両親媒性により、新規で予想を超えた特性、すなわち上で述べてきたような特性を発現させることが可能となる。かくして、本発明によるPVは界面活性剤および有機溶媒が存在していなくても生理学的なpHにおいて安定した水性懸濁液を形成する。さらに、三元ブロック構造を選択して、PAG構造と疎水性構造との間にアミノ酸をベースにした親水性の配列を導入することにより、PVは、生体内で酵素加水分解によって容易に分解可能である。これは、本発明の好ましい実施形態による三元系のカギになる点の一つである。
さらに、PV−PAの会合は自発的に起こり、生体内ではきわめて持続的に放出されるため、長時間効果がつづくことになる(例えば、インスリンのようなタンパク質では30時間以上)。このように、生体内でのPAの作用時間が延長されることによって有効時間が大幅に延びるため患者の安堵感が改善される。
本発明の具体的な実施例によれば、粒子は次式で表される両親媒性「線状三元ブロック」共重合体PEG/AAI/AAO鎖から成る:
Figure 0004339595
式中、
R1は、H、炭素数が1〜20の直鎖または分枝アルキル基(置換または非置換)、アリール基好ましくはベンジル基(置換または非置換);
R2は、NH、CO−NH、CS−NH、R8−(CH−R9(ここでR8およびR9は、OCO、OCONH、NHCO、NHCONH、CONH、COO、NH、COの中から互いに独立に選択される;t=1〜6、[NHCH(R1)CO−]);
R3は、イオン化しうる親水性アミノ酸(天然または合成誘導体)を規定する群から選択される鎖長が同じか、または異なる基であって、好ましくは(CH2)OM、(CHCOM、(CH2)N(HR1X(式中p≧1であるが、好ましくは1または2);aおよびbは、0〜3の値であって、かつa+b=3);xは、好ましくは塩化物イオン、臭化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸水素イオン、酢酸イオン、乳酸イオンである;
R4は、H、Meの群から選択される鎖長が同じか、または異なる基;
R5は、疎水性アミノ酸(天然または合成誘導体)を規定する基の中から選択される鎖長が同じか、または異なる基であって、好ましくはH、R1、(CH、(CHOR1、(CHOR1、(CHCOR1、(CHCON(R1)(式中q≧1であるが、好ましくは1または2);
R6=R4;
R7は、H、R1CO、ここでR1は上の定義と同様、炭素数が1〜20の直鎖または分枝アルキル基(置換または非置換)、アリール基好ましくはベンジル基(置換または非置換)、炭素数が1〜6のヒドロキシアルキル基、H、−(CHOH、−(CHCOM、−(CH(CHR1)OH、−(CHNH、−(CH2)OH、−(CH2)CON(R1);R10=H、Me、(CHOH(ここでw,zおよびv≧1)、そしてMは金属または陽イオンであるが、典型的にはNa、Li、Kなどのアルカリ金属またはNH、R1NH
m>1;n>3;y≧0;a+b=4。
本発明にしたがって、PVを構成する共重合体に親水性ポリアミノ酸配列(ポリAAI)を持つことは、PVの生分解性を改善する利点を持つ。この配列ポリAAIは、親水性重合体ブロックと疎水性ポリアミノ酸配列(ポリAAO)との間に配列することが好ましい。
本発明によるPV粒子の平均サイズは、10〜500nm、好ましくは10〜200nmである。本発明で使用される平均サイズまたは平均粒径という用語は、水力学的平均直径(diametre hydrodynamique moyen)を意味する。
本発明の利点の一つは、これらの実在種の平均粒径および粒径分布を非常にうまく制御することができることである。重合体鎖の自己会合の制御、すなわちPVサイズの制御は、ポリアミノ酸の組成を介して行われるが、組成が同じ場合、ブロック構造および製造法の選択によっても行われる。このように粒子のサイズは、非常に小さくて数ナノメートルないし数10ナノメートルである。
本発明による懸濁液は水性であって、かつ安定している。
本発明は、上で定義した裸の粒子の懸濁液を対象とするばかりでなく、少なくとも一つの有効成分PAを含む粒子の懸濁液をも対象としている。
この粒子は、PAと会合しているか否かを問わず、水性の液に分散した形態にあることが有利であるが、上で規定したようなPV懸濁液から得られる粉末固体状であることも同様に可能である。
したがって、本発明は、PVの水性コロイド状懸濁液以外に、PVを含み、かつ本発明によって懸濁液から得られる粉末固体にも関する。
疎水基が高分子鎖上にどのように分布するかは、選択される合成法によって制御することが可能である。この観点からは、本発明によってPVを製造するための出発物質として選択される重合体は、多くの反応スキームによって製造することができる。
以下では、本発明にしたがってPVおよびPV懸濁液を製造する具体的な方法を説明する。
このように、本発明の重要な別の目的は、(上に記載したような)選択した粒子をコロイド状懸濁液および粉末固体の形で製造する方法に関する。取り上げる製造法は、本質的には:
*PVの前駆体である共重合体PAG/ポリAAI/ポリAAOを合成し、それを構造化したPV粒子に変換すること;
*任意に、このようにして製造された粒子を精製すること;
*任意に、これらの粒子を、好ましくは濃縮、凍結乾燥、濾過または乾燥によって単離すること、
からなる。
さらに具体的には、まず有効成分を送達するために使用することができる構造化したナノメートル程度の粒子によって形成される粉末固体を製造する方法に関する。ここで、上記粒子は:
・αペプチド鎖に線状ポリアミノ酸(PAA)の少なくとも一つの疎水性配列(このPAAブロックを構成する疎水性アミノ酸AAOは、互いに同じであっても異なっていてもよい)と、
・αペプチド鎖に線状ポリアミノ酸(PAA)の少なくとも一つの親水性配列(このPAAブロックを構成する疎水性アミノ酸AAIは、互いに同じであっても異なっていてもよい)と、
・ポリアルキレングリコール(PAG)タイプの、好ましくはポリエチレングリコール(PEG)の少なくとも一つの親水性重合体ブロックとを含む
・少なくとも一つの両親媒性共重合体をベースにしており、かつ
・特に生体内では長時間にわたり、および/または徐々にこれを放出するように、非溶解状態のコロイド状懸濁液中で少なくとも一つのPAを会合することができる、個別化された超分子配置をとっている。
この方法は:
1)少なくとも一つのアルキレングリコールモノマーを含むPAGブロックを、少なくとも一つの親水性アミノ酸モノマーAAIを含むPAAの少なくとも一つの親水性配列および少なくとも一つの疎水性アミノ酸モノマーAAOを含むPAAの少なくとも一つの疎水性配列と反応させることを特徴とし、前記PAGのブロックと、前記親水性および疎水性配列は、両親媒性「ブロック」共重合体、PAG/ポリAAI/ポリAAOを得るために、それぞれが少なくとも一つの反応性基を有する;
2)工程1で得られた両親媒性ブロック共重合体、PAG/ポリAAI/ポリAAOを、両親媒性共重合体の疎水性画分に対して非溶媒の媒質−好ましくは水−に移して、送達粒子(PV)を自発的に形成させる;
3)任意に、構造化した粒子の水性懸濁液を精製するために反応媒質を透析する;
4)任意に、工程3の懸濁液を濃縮する;
5)任意に、少なくとも一つの有効成分PAを工程2、3または4の粒子と会合させる;
6)保持する粒子、あるいは保持してない粒子を含む粉末固体を収集するために液体媒質を除去する
ことを特徴とする。
本発明で使用される「非溶媒」という表現は、問題の両親媒性共重合体の画分の溶解度が、25℃で、問題の非溶媒に対して例えば1g/L未満であることを意味する。
工程2の終了時に、液体媒質は均一溶液を形成せず、分散相(PV)と、両親媒性「ブロック」共重合体をほとんど含まない相とに分離する。
工程1のPAGブロックと、ポリAAOおよびポリAAI配列の反応性基としては、アミノ基かまたはカルボン酸基が可能である。PAG−ポリAAIおよび/またはPAG−ポリAAOおよび/またはポリAAI−ポリAAOの結合を形成させる前、形成中または形成させた後に、PAGブロックおよび/または親水性配列ポリAAIおよび/または疎水性配列ポリAAOを形成させる重合を行うことを想定することが可能である。
これらのすべての変形例は当業者であれば理解することができよう。
好ましくは、工程1で:
1.1)N−カルボキシアミノ酸(NCA)無水物によって形成される少なくとも2つの異なるタイプのモノマー、すなわちNCA−pAAI(「pAAI」はAAIの前駆体を表す)とNCA−AAOとの共重合を:
−少なくとも一つの極性溶媒、好ましくはN−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルアセタミド(DMAc)、ピロリドンの群から選択される極性溶媒、そして特に好ましくはNMPと、
−任意に、非プロトン性溶媒(好ましくは1,4−ジオキサン)および/またはプロトン性溶媒(好ましくはピロリドン)および/または水および/またはアルコール、特に好ましくはメタノールの中から選択される少なくとも一つの共溶媒との存在下に行い、
−前記有機媒質に水性相を加え、粒子の前駆体pAA共重合体のくり返し単位pAAIを、加水分解、好ましくは酸加水分解して、くり返し単位AAIに変換する。
1.2)ポリアルキレングリコール(好ましくはPEGまたはPPG)の少なくとも一つのPAG重合体ブロックを使用するか、アルキレンモノマー(好ましくはエチレングリコールまたはプロピレングリコール)の重合によって製造する。このPAG共重合体ブロックは、好ましくはアミン(特に一級または二級アミン)、アルコールまたはチオール、(予めジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾールまたは当業者に知られている他の反応剤と反応させて)活性化したカルボン酸を含む群から選択される反応性基によって官能化される(PAG末端のうちの一方だけを官能化することが好ましい)。
1.3)工程2の官能化PAGを親水性配列ポリAAIおよび疎水性配列ポリAAOの重合媒質に、重合の前、重合中または重合の後で添加する。
この方法の1.1工程は、例えばBiopolymer、15,1869(1976)に報告されている論文およびH.R.Kricheldorfの著作「α−アミノ酸−N−カルボキシ−無水物および関連するヘテロ環化合物(α−Aminoacid−N−carboxy−Anhydride and Related Heterocycles)」、Springer Verlag(1987)に記載されているN−カルボキシ−α−アミノ酸無水物(NCA)の重合で知られている技術から着想を得ている。
一つの変形例によれば、工程1.1において、得られた共重合体ポリ(AAO)−ポリ(AAI)を−好ましくは水中で−析出させ、沈殿を集める。この変形例は、粒子のバッチ式製造法に相当し、安定した中間生成物を成す沈殿の形で共重合体ポリ(AAO)−ポリ(AAI)を分離する。この沈殿は例えば濾過し、洗浄し、乾燥させることができる。
さらに好ましくは、NCA−pAAIは、グルタミン酸またはO-アルキル化アスパラギン酸のNCA、例えば、NCA−Glu−O−Me、NCA−Glu−O−EtまたはNCA−Glu−O−Bz(Me=メチル、Et=エチル)である。
より一般的には、粒子の製造は、例えば、三元重合体の合成に引き続いて、疎水性画分に対する非溶媒を、溶媒に溶解した両親媒性共重合体溶液に加えることにより有利に行うことができる。この方法の変形では、三元重合体溶液を疎水性画分に対する非溶媒に加える。操作は、好ましくは疎水性画分の溶解度を引き下げて、これを凝集させ、PVを形成させることにある。当業者であれば、重合体の疎水性画分の溶解度を引き下げるために、例えば温度、溶媒および非溶媒の種類あるいはさまざまな技術を組み合わせるなど、別の方法を考えつくことができよう。
例えば、コロイド状懸濁液を製造するには、工程1の両親媒性共重合体PAG−ポリ(AAI)−ポリ(AAO)を、PAGの少なくとも一部が溶解し、AAOの少なくとも一部が溶解しない水性媒質に入れる。共重合体PAG−ポリAAI−ポリAAOはこの水性媒質中でナノ粒子の形で存在する。
本発明によるPV懸濁液を製造する別の方法は、生成物として上に記述し、その製造方法によって作られる粉末固体を、水性媒質、特に、両親媒性重合体の疎水性画分に対する非溶媒である水と接触させる方法である。
このようにして溶媒も界面活性剤も存在しないで水の中にPVを得ることができる。
好ましくは、官能化PAGブロックは、重合の前および/または開始時に入れ、重合は、好ましくは20〜120℃の温度および大気圧で行う。
好ましくは、工程1.2のPAGは市販品(例えばPEG)であり、またはエチレンオキシドの重合により公知の方法で得られる。
重合体濃度、反応混合物の温度、親水性重合体の添加方法、減圧の使用、反応時間などの他の変数は、所望の効果に合わせて調節されるが、当業者にはよく知られている。
粒子の説明の中ですでに述べた重合体の特性に関する記述は、そっくりそのまま、方法に関する記述にも適用することができる。それゆえ、本発明による方法に従えば反復アミノ酸の種類と量を選択することができるばかりでなく、上記特性を有する各種タイプの重合体を得るための操作条件も選択することができる。
一つまたは複数個のPAを粒子と会合(工程3)させるために、本発明による複数の方法を適用することができる。そのいくつかの例を挙げるが、もちろんこれらの例だけに限定されるものではない:
第1の方法によれば、PAと粒子との会合は、PAを含む液相(水性または非水性)と粒子のコロイド状懸濁液とを接触させることにより行われる。
第2の方法によれば、PAと粒子との会合は、固体状PAと粒子のコロイド状懸濁液とを接触させることにより行われる。固体PAは、例えば凍結乾燥物、沈殿、粉末およびその他の形が可能である。
第3の方法によれば、生成物として、また製造特性によって上に記載した粉末固体(PAA)と、PAを含む液相(水性または非水性)とを接触させる。
第4の方法によれば、生成物として、また製造特性によって上に記載した粉末固体(PAA)と、固体状のPAとを接触させる。それから、この固体混合物を液相、好ましくは水溶液に分散させる。
上記いずれの方法においても、使用するPAは、純粋な形態でも、予め配合した形態でもよい。
PVの製造は、当業者に公知の技術を使用して、精製工程が続くのが有利である。この随意に行われる精製段階のあとは、直接利用できるPVコロイド状懸濁液を使用するか、あるいはそれ自体公知の好適な物理的手段、例えば濾過、濃縮、限外濾過、密度勾配分離、遠心分離、沈殿、場合により塩の添加、または凍結乾燥によって分離し、または集めることが考えられる。
随意の工程5に従って、不純物(塩)および溶媒が、適当な任意の物理的分離処理、例えばダイアフィルトレーション(透析)(工程4)、濾過、pHの変更、クロマトグラフィ、蒸留によって除去される。このような方法によって望ましくない塩または溶媒を除去することができる。
かくして得られる構造化粒子を懸濁液の媒質から濃縮(工程6)または分離(工程7)するには、必要に応じて、水相を、例えば蒸留、乾燥(例えば乾燥機)、凍結乾燥または適当な物理的手段、例えば限外濾過、遠心分離によって除去する。この工程7を行った後には、白色の粉末固体が回収される。
粒子サイズがナノメートル程度であることを考えると、懸濁液は滅菌濾過法によって濾過することができ、そうすることによって、容易かつ安いコストで滅菌済み注射用液剤医薬を得ることができる。本発明によって、粒子の大きさを制御することができ、水力学的直径(Dh)が25〜100nmの粒子を作ることができることは大きな利点である。
さらに、本発明は、上記方法の新規中間生成物を目的とし、それらが、粒子の共重合体PAG−ポリAAI−ポリAAO前駆体によって構成されることを特徴とする。
本発明の別の実施態様によれば、本発明は、上で規定され、および/または上記の方法で得られるような懸濁液および/または粉末固体に関し、そして前記懸濁液および固体は好ましくは次に挙げる有効成分:すなわち、
・ワクチン単独、または少なくとも一つの抗原と会合させたワクチン;
・タンパク質および/またはペプチド、その中でも、より好ましくはヘモグロビン、チトクロム、アルブミン、インターフェロン、抗原、抗体、エリスロポエチン、インスリン、成長ホルモン、因子VIIIおよびIX、インターロイキンまたはその混合物、造血刺激因子が選択される;
・多糖類、とりわけヘパリンが選択される;
・核酸、好ましくはRNAおよび/またはDNAオリゴヌクレオチド;
・いくつかの異なる種類の抗癌剤(divers classes de chimiotherapie anticancereuses)に属する非ペプチド−タンパク質分子、特にアントラサイクリンおよびタキソイド(taxoides);
・上記の混合物
の中から選択される少なくとも一つの有効成分を含む。
最後に、本発明は、医薬、栄養物、植物防護剤または化粧品専門品に関係し、その専門品は、PAおよび上に規定したものを保持する懸濁液および/または粉末固体を含むことを特徴とする。
本発明の別の目的によれば、本発明は、PAを放出制御するシステムを適用した医薬を製造するためにPAを保持するPVの使用(懸濁液または固体の形で)を想定している。
ここでは、例えば投与可能な医薬、好ましくは口、鼻、膣、眼、皮下、静脈内、筋肉内、皮膚、腹腔または脳を経由して投与可能な医薬を対象とすることができよう。
想定しうる化粧品への適用は、例えば、本発明によるPVと会合するPAを含み、かつ経皮によって適用できる組成物であろう。
次に挙げる例は、インスリンで形成される親水性PAに関し、生成物/方法/適用の各態様において、本発明をよりよく理解することができる。これらの例は、PAを保持させたポリアミノ酸粒子またはPAを保持していないポリアミノ酸粒子の製造について説明し、これら粒子の構造上の特徴および性質についても開示する。
例1
ポリ(ロイシン)12−ブロック−ポリ(グルタメート)35−(ポリエチレングリコール)113の製造
NCAをブロック構造またはランダム構造に重合するために使用される技術は、当業者に知られており、その詳細はH.R.Kricheldorfの著作「α−アミノ酸−N−カルボキシ−無水物および関連するヘテロ環化合物(α−Aminoacid−N−carboxy Anhydride and Related Heterocycles)」、Springer Verlag(1987)に記載されている。具体的に述べる次の合成法はその中の一つである。
アミノエチル−PEG(分子量5000;重合度(DP)113)4.96gをNMP120mlに40℃で溶解する。これにMeOH1.4ml、つづいてNCA−GluOMe6.4gを一度に加える。30分後にNCA−Leu1.8gを加え、さらに反応を2時間続ける。次に、希塩酸を反応媒質に加え、80℃で24時間加熱する。50℃で、6Nのソーダで反応媒質を中和する。得られた中間生成物を水に対して透析し、サイズの小さい可溶性残留物(溶媒、塩)を除去する。精製した溶液を凍結乾燥して白色粉末を得る。収率80%。
例2
ポリ(ロイシン)12−ブロック−ポリ(グルタメート)18−(ポリエチレングリコール)17の製造
アミノエチル−PEG(分子量750;DP17)2.01gをNMP45mlに40℃で溶解する。これにMeOH1.5ml、つづいてNCA−GluOMe9gを一度に加える。30分後にNCA−Leu5gを加え、さらに反応を2時間つづける。次に、希塩酸を反応媒質に加え、80℃で24時間加熱する。50℃で、6Nのソーダで反応媒質を中和する。得られた中間生成物を水に対して透析し、サイズの小さい可溶性残留物(溶媒、塩)を除去する。精製した溶液を凍結乾燥して白色粉末を得る。収率80%。
例3
光回折(DDL)法および透過型電子顕微鏡(TEM)によるナノ粒子の確認
実施例1または2で得られた共重合体10mgを水または塩水溶液10mlに懸濁させる。つづいて、この溶液をCoulter社製粒度分析測定装置(またはレーザー回折装置)にかける。異なる生成物について試験した粒度分析結果を次の表1に示す。
Figure 0004339595
さらに、例2の両親媒性共重合体を水に懸濁させて製造したPV送達粒子を透過型電子顕微鏡で写真撮影した(図4)。
例4
タンパク質(インスリン)とナノ粒子との会合試験
pH7.4の等張リン酸塩緩衝液を使用して、40UI(国際単位)/mlに相当する力価1.4mg/mlのヒトインスリン溶液を製造する。このインスリン溶液1mlに例1または2による両親媒性共重合体10mgを分散させる。環境温度で15時間インキュベートしたのち、PV送達粒子に会合しているインスリンと遊離インスリンとを遠心分離法(60,000g、1時間)および限外濾過法(濾過限界300,000D)によって分離する。高性能液体クロマトグラフィまたはELISA法によって濾液中に回収された遊離インスリンを定量し、差から会合インスリンの量を求める。
次の表2は異なるPVについて行った会合率測定結果をまとめたものである。会合率は、標定力価が1.4mg/mlのインスリンとPV10mg/mlからなる製造物中に含まれるインスリンに対する会合インスリンの百分率で表される。この値は、PV100mg当たり会合可能なインスリンの最大mg量を表す充填率に変換される。
Figure 0004339595
例5
絶食した健常なイヌを使ったPV保持インスリンの薬物動態および薬力学
例4で製造したインスリン保持PV懸濁液を、膵臓の全摘によって糖尿病にした2匹のイヌに前日の晩の絶食時に注射した。午前11時の投与は、動物の生存時の体重1kg当たりインシュリンを0.5国際単位/kgの用量で胸部皮下を通して行った。投与量は0.18〜0.24mlとする。−4、−2、0、1、2、4、6、8、12、16、20、20、24、28、32、36、4、44および48時に頸部に穿刺して、血液1mlをヘパリンナトリウム管に吸引採取する。全血30μlを使用してすぐに血糖値を測定する。つづいて、インスリンを定量するため、採取管を遠心分離にかけ、デカントし、血漿を−20℃で保存する。後記の図3の結果は、注射後少なくとも24時間は持続する大きな血糖降下作用(2匹の動物に対して)を示している。
Figure 0004339595
この例は、本発明によるPVの存在でインスリンが変性しないことを証明している。
さらにこの実施例は、配合されていないインスリンと比べて作用持続時間が30時間を上回って延びることを明らかにしており、インシュリンを制御しながら放出する徐放システムとしてのPVの有用性を証明している。疎水基を適切に選択すれば、いかに作用持続時間を抑制することができるかも示している。
例6
比較実験:重合体−ポリ(ロイシン)40−ブロック−(ポリエチレングリコール)113の製造
ポリ(Leu)40−PEGの合成:NCA−Leu10gを60℃でNMP150mlに溶解する。アミノエチル−PEG(分子量5000)2gをNMP50mlに溶かした溶液5mlをモノマーに一度に加える。2時間経過したら反応媒質を水1L中に注入する。形成する沈殿を濾過し、洗浄し、乾燥する。収率>95%。
沈殿をトリフルオロ酢酸100mlに溶解し、それから、これに水40mlを1時間かけて加える。つづいて懸濁液を炭酸ナトリウムで中和し、生成した塩を除去するため、水に対して透析し、それから凍結乾燥して固体生成物を得る。
例7
比較実験:絶食した健常なイヌを使ったPV会合インスリンの薬物動態および薬力学
例6のPVを配合し、それから例5で述べたプロトコルに従って動物に注射する。後記の図5に示した結果は、注射後20時間持続する血糖降下作用(2匹の動物に対して)を示している。
例8
配合物の安定性の比較
例6のPV、PEG−Leu25を例7に従って配合する。+4℃で1か月間保存した後、配合物(formulation)は35℃でも溶解しない沈殿物を生成する。このことはPVのこの配合物が不安定であることを示している。
例1のPV、ポリ(ロイシン)12−ブロック−ポリ(グルタメート)35−ポリ(エチレングリコール)113を例7に従って配合する。配合物は、+4℃で1か月間保存した後でも透明で、沈殿物の生成は認められない。このことは、PVのこの配合物が安定であることを示しており、二元ブロック共重合体PEG−ポリAAOよりも三元ブロック重合体PEG−ポリAAI−ポリAAOが優れていることがわかる。
例9
比較実験:重合体、ポリ(ロイシン)12−ブロック−(グルタミン酸ナトリウム)35の製造とその薬力学的分析
標記重合体は、例1に次のような変更を加えて合成する。すなわち、分子量5000、DP=113のアミノエチル−PEGの代わりに当モル量のアンモニアを使用する。PVは、前の実施例(実施例2および5)に従って単離し、インスリン100国際単位当たりPV50mgの割合で配合し、注射する。後記の図6に示した結果は血糖降下作用(2匹の動物に対して)を示し、注射後20時間持続する。
注釈
Figure 0004339595
本発明によるシステム(例2)は、先行技術(WO第96/29991号)のシステム:例6および8よりずっと優れた生体内作用持続時間を有する(20時間に対して30時間以上)ことが上記の表からわかる。
PAを吸着したタイプの送達粒子の模式図。 PAをカプセル化したタイプの送達粒子の模式図。 インスリンを0.6国際単位/kgの割合で保持させたPV調剤を注射した(例5)あとの血糖値G(基礎値に対する百分率平均値)の経過時間t(単位:時間)に対する変化を示す図。 透過型電子顕微鏡によるPV(例2)の写真の図。 インスリンを保持させたPV調剤を0.6国際単位/kgの割合でイヌに注射した(例6)あとに観察された血糖値(基礎値に対する百分率平均値)および平均インスリン(insulinemie)値I(mU/L)の経過時間t(単位:時間)に対する変化を示す図。 インスリンを保持させたPV調剤を0.6国際単位/kgの割合でイヌに注射した(例9)あとに観察された血糖値G(基礎値に対する百分率平均値)および平均インスリン値I(mU/L)の経過時間t(単位:時間)に対する変化を示す図。

Claims (17)

  1. 有効成分(PA)を送達するために特に使用することができるサブミクロンサイズの送達粒子(PV)のコロイド状懸濁液であって、前記粒子は、
    ・ポリアルキレングリコール(PAG)タイプの親水性重合体の少なくとも一つのブロックと、
    少なくとも部分的にイオン化された1以上のイオン化可能な鎖を有し、絶対長さがAAIモノマー5個以上である親水性アミノ酸モノマー(AAI)の少なくとも1のブロックと、絶対長さがAAOモノマー5個以上である疎水性アミノ酸モノマー(AAO)のブロックを含んでなり、ブロック構造である、少なくとも一つの線状両親媒性αペプチド鎖コポリアミノ酸(PAA)と
    を含む少なくとも一つの両親媒性共重合体をベースにしており;
    個別化された超分子配置をとっており;
    ・非溶解状態であり;
    ・少なくとも1の有効成分をコロイド懸濁液に加えた場合、有機溶媒または界面活性剤の非存在下であっても、少なくとも1のPAが自発的な吸着により会合し;且つ前記PAを、長時間および/または徐々に放出する
    ことを特徴とするコロイド状懸濁液。
  2. 前記両親媒性コポリアミノ酸(PAA)中の親水性アミノ酸(AAI)の少なくとも1のブロックは、Gluおよび/またはAspおよびその塩および/またはLys、ならびにこれらの混合物を含んでなる群より選択され;
    前記両親媒性コポリアミノ酸(PAA)中の疎水性アミノ酸(AAO)のブロックは、Leu、Ile、Val、Ala、Pro、Pheおよびこれらの混合物、ノルロイシン、ノルバリンおよびこれらの混合物、グルタミン酸メチル、グルタミン酸エチル、アスパラギン酸ベンジル、N−アセチルリシンおよびこれらの混合物、ならびにこれらの混合物を含んでなる群より選択される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の懸濁液。
  3. 前記親水性PAG−は、その絶対長さがモノマー5個以上の長さであるブロックの形態であることを特徴とする、請求項1または2に記載の懸濁液。
  4. 前記少なくとも1の両親媒性共重合体は、ポリエチレングルコール、前記親水性アミノ酸モノマーの少なくとも1のブロックにおけるグルタミン酸、および前記疎水性アミノ酸モノマーとしてのロイシンの「線状三元ブロック」を含んでなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の懸濁液。
  5. 前記送達粒子(PV)の平均サイズは、10〜500nmであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の懸濁液。
  6. 水性且つ安定であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の懸濁液。
  7. 前記送達粒子(PV)は、少なくとも一つの有効成分を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の懸濁液。
  8. 前記親水性PAを含む液相と粒子のコロイド状懸濁液とを接触させて、PAと粒子との会合を行うことを特徴とする、請求項7に記載の懸濁液の製造方法。
  9. 前記固体状PAと粒子のコロイド状懸濁液とを接触させて、PAと粒子との会合を行うことを特徴とする、請求項7に記載の懸濁液の製造方法。
  10. 請求項1〜7のいずれかに記載の懸濁液から得られることを特徴とする粉末固体。
  11. 1)少なくとも一つのアルキレングリコールモノマーを含むPAGブロックを、少なくとも一つの親水性アミノ酸モノマーAAIを含むPAAの少なくとも一つの親水性配列および少なくとも一つの疎水性アミノ酸モノマーAAOを含むPAAの少なくとも一つの疎水性配列と反応させ、前記PAGのブロックと前記親水性および疎水性配列は、両親媒性「三元ブロック」共重合体PAG/ポリAAI/ポリAAOを得るために、それぞれが少なくとも一つの反応性基を有すること;
    2)工程1で得られた両親媒性三元ブロック共重合体PAG/ポリAAI/ポリAAOを両親媒性共重合体の疎水性画分の非溶媒の媒質に移して、PA送達粒子を自発的に形成させること;
    3)任意に、構造化した粒子の水性懸濁液を精製するために反応媒質を透析すること;
    4)任意に、工程3の懸濁液を濃縮すること;
    5)任意に、少なくとも一つの有効成分PAを工程2、3または4の粒子と会合させること;
    6)保持しているか、あるいは保持していない粒子を含む粉末固体を収集するために液体媒質を除去すること
    を特徴とする、請求項10に記載の粉末固体の製造方法。
  12. 請求項10に記載の粉末固体および/または請求項11に記載の製造方法によって得られる粉末固体を、両親媒性共重合体の疎水性画分に対して非溶媒である水性媒質と接触させることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の懸濁液の製造方法。
  13. 請求項11に記載の製造方法の工程1、2、3、4および、任意に工程5をも含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の懸濁液の製造方法。
  14. 請求項10に記載の粉末固体および/または請求項11に記載の製造方法によって得られる粉末固体を、前記PAを含む液相と接触させることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の懸濁液の製造方法。
  15. 請求項10に記載の粉末固体および/または請求項11に記載の製造方法によって得られる粉末固体を、固体状前記PAと接触させ、そしてこの固体混合物を液相中に分散させることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の懸濁液の製造方法。
  16. ワクチン単独、または少なくとも一つの抗原と会合させたワクチン;
    タンパク質および/またはペプチド;
    多糖類;
    核酸;
    抗癌剤のいくつかの異なる種類に属する非ペプチド−タンパク質分子;および
    これらの混合物
    から選択される少なくとも一つの有効成分を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の懸濁液および/または請求項8または9に記載の製造方法によって得られる懸濁液および/または請求項10に記載の粉末固体。
  17. 請求項1から7のいずれか1項に記載の懸濁液および/または請求項8または9に記載の製造方法によって得られる懸濁液および/または請求項10に記載の粉末固体を含むことを特徴とする、医薬、栄養物、植物防護剤または化粧品専門品。
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