JP4339191B2 - Ip電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

Ip電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、IP電話網において発生した輻輳を解消するためのIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
従来の技術によるIP(Internet Protocol)電話網では、図12中の(a)に示すように、通信端末100からIP電話網(IPネットワーク)110上に配置された中継サーバ101へ端末登録信号を定期的に通知することによって、この中継サーバ101にて発信可能な端末を認証している。
しかしながら、中継サーバ101に多数の端末登録信号によるアクセスがあり、このため、中継サーバ101が想定値以上の過負荷状態になっている場合においては、この端末登録信号を受け付けられなくなる。この結果として、端末登録信号を受け付けられないことに起因したエラー応答(セッションレイヤ)や無応答状態になると、条件によっては通信端末100が、端末登録信号の再送を正常時よりも高頻度で中継サーバ101へ繰り返すといった状況に陥る。
このような高頻度にて繰り返される再送と、中継サーバ101からのエラー応答の繰り返しや、もしくは中継サーバ101の無応答によって、通信端末100を介した通信(通話)が繋がりにくくなる輻輳状態が発生する。つまり、中継サーバ101の高負荷状態のため、応答不能に陥り、通信端末100からの再送信号多発によるさらなる輻輳誘発や、中継サーバ101のサーバリカバリーの妨害を招き、輻輳回復が遅れる可能性がある。
また、図12中の(b)に示すのは、既存のPSTN(加入電話網:Public Switched Telephone Networks)111と、IP電話網110とが示されている。IP電話網110には、通信端末100が接続され、具体的にはVoIP(Voice over Internet Protocol)ルータ102へ複数の通信端末100が接続されている。また、VoIPルータ102は更に基幹のルータ103へ接続されてまとめられ、中継サーバ101に接続されている。
中継サーバ101は、メディアGW(Gate Way)104を介してPSTN111に接続している。PSTN111には、STP(STP:Signaling Transfer Point:信号中継局)105と、IGS(相互接続関門交換機:Interconnecting Gateway Switch)106と、GC(SAP)(Group Unit Center:郡局)(Service Access Point)107、108と、このGC(SAP)107、108に接続された一般加入者電話109と、警察や消防署への緊急通報を受ける受付台115とに接続されている。
このようなIP電話網110とPSTN111とが接続された通信網において、先に説明した輻輳状態が発生した場合に対しては、既存のPSTN111における固定電話109からの緊急通報は、この輻輳状態の発生に対応するために電話会社などの通信事業者が実施した通信規制時においても、この通信規制に関係なく優先的に接続がされる。一方、既存のIP電話網110では、呼の優先付けを行わず一般呼も緊急通報呼も同様に通信規制を行っている。たとえば輻輳状態の発生時には、一般呼と緊急通報との区別無く全ての通信に通信規制を行い、これをもって輻輳状態に対応している。
また、今後において改正予定の電気通信事業法や電気通信番号規制では、0AB〜Jが付与されるIP電話に対して、既存の加入電話網の固定電話と同様に、緊急通報の接続や重要通信の優先的な取り扱いを要件として取り入れる予定である。(非特許文献1〜4を参照)。
IETFのSIPに関連する勧告http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt(RFC3261 SIP信号の基本勧告) 0AB〜J番号指定要件(電気通信番号規則改正案)http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/pdf/031211_2_bt3_7-1.pdf(第15条第2の6) 0AB〜J番号指定要件(電気通信番号規則改正案)http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/pdf/031211_2_bt3_7-2.pdf(別紙第2申請事項6要件5) 重要通信の優先的な取り扱いについて(電気通信事業法施工規則改正案)http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/pdf/031211_2_bt3_2-1.pdf(第56条の2)
しかしながら、こうした従来の技術によるIP電話網においては、輻輳状態の発生に対応するための輻輳制御機能において、一定量以上のパケット受信を一律に破棄するといった単純な機能しか備えておらず、このため重要な通信を優先的に取り扱うことができず、中継サーバの高負荷時の再送信号集中による輻輳回復の遅延が生じていた。
また、IP電話網では、呼の優先付けを行っていないため、一般呼も緊急通報呼も同様に取り扱われ、たとえば輻輳時には区別無く規制されてしまうので、緊急通報などの重要通信を優先的に取り扱う仕組みが必要であった。
また、こうした輻輳状態に陥った状況が連鎖的にさらなる輻輳状態を招き、セッションレイヤの応答も行えなくなり(応答不能状態)、さらにネットワークレイヤでの再送処理をさらに高頻度で繰り返すことで、中継サーバ、ネットワーク共に雪崩式に輻輳状態が急激に悪化してしまう可能性があった。
このような課題に鑑み、本発明は、実行する処理数をベースに、動的に正常処理/異常処理数を決定することにより、セッションレイヤで応答不能となるような状況を軽減することができ、
また、発信者の重要度、着信番号、発信者のエリアコード、通信方路などの情報要素を照合して、特定の呼とその他の呼とを区別して取り扱うことができ、輻輳時において緊急通報を優先的に取り扱え、呼種別に応じた柔軟な接続可否決定ができ、
また、呼種別ごとにセッション数などの閾値を設けて、一般呼の発信多発による輻輳発生時において、緊急呼のみを抽出して接続させることができ、
また、中継サーバで無応答の率を下げ、正常応答ができなくとも、最大限セッションレイヤでの応答ができるようにサーバの能率を調整し、異常応答を行うことで端末側に再送を自粛する要請を行うことができるIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的としている。
請求項1に記載の本発明は、IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御システムであって、前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバを有し、前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファと、前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段と、を前記中継サーバに備える。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、前記異常系処理は、前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信する。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2のいずれかにおいて、前記上位処理制限手段は、前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定する。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記呼発信は、すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定される。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項4において、前記中継サーバは、前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、を備える。
また、請求項6に記載の本発明は、請求項4または5のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、を備える。
また、請求項7に記載の本発明は、請求項6において、前記呼発信は、前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、を備える。
また、請求項8に記載の本発明は、請求項4〜7のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、を備える。
また、請求項9に記載の本発明は、請求項1〜8のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備える。
また、請求項10に記載の本発明は、IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御方法であって、前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバにおいて、前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファにより前記呼発信を記憶するステップと、前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段により前記呼発信を振分けるステップと、を備える。
また、請求項11に記載の本発明は、請求項10において、前記異常系処理は、前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信する。
また、請求項12に記載の本発明は、請求項10または11のいずれかにおいて、前記上位処理制限手段は、前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定する。
また、請求項13に記載の本発明は、請求項10〜12のいずれかにおいて、前記呼発信は、すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定される。
また、請求項14に記載の本発明は、請求項13において、前記中継サーバは、前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、を備える。
また、請求項15に記載の本発明は、請求項13または14のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、を備える。
また、請求項16に記載の本発明は、請求項15において、前記呼発信は、前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、を備える。
また、請求項17に記載の本発明は、請求項13〜16のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、を備える。
また、請求項18に記載の本発明は、請求項10〜17のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備える。
また、請求項19に記載の本発明は、IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御プログラムであって、前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバにおいて、前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファにより前記呼発信を記憶するステップと、前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段により前記呼発信を振分けるステップと、を備える。
また、請求項20に記載の本発明は、請求項19において、前記異常系処理は、前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信する。
また、請求項21に記載の本発明は、請求項19または20のいずれかにおいて、前記上位処理制限手段は、前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定する。
また、請求項22に記載の本発明は、請求項19〜21のいずれかにおいて、前記呼発信は、すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定される。
また、請求項23に記載の本発明は、請求項22において、前記中継サーバは、前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、を備える。
また、請求項24に記載の本発明は、請求項22または23のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、を備える。
また、請求項25に記載の本発明は、請求項24において、前記呼発信は、前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、を備える。
また、請求項26に記載の本発明は、請求項22〜25のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、を備える。
また、請求項27に記載の本発明は、請求項19〜26のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備える。
また、請求項28に記載の本発明は、IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体であって、前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバにおいて、前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファにより前記呼発信を記憶するステップと、前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段により前記呼発信を振分けるステップと、を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項29に記載の本発明は、請求項28において、前記異常系処理は、前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信することを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項30に記載の本発明は、請求項28または29のいずれかにおいて、前記上位処理制限手段は、前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定することを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項31に記載の本発明は、請求項28〜30のいずれかにおいて、前記呼発信は、すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定されることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項32に記載の本発明は、請求項31において、前記中継サーバは、前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項33に記載の本発明は、請求項31または32のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項34に記載の本発明は、請求項33において、前記呼発信は、前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項35に記載の本発明は、請求項31〜34のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
また、請求項36に記載の本発明は、請求項28〜35のいずれかにおいて、前記中継サーバは、前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録する。
本発明によれば、実行する処理数をベースに、動的に正常処理/異常処理数を決定することにより、セッションレイヤで応答不能となるような状況を軽減することができ、
また、発信者の重要度、着信番号、発信者のエリアコード、通信方路などの情報要素を照合して、特定の呼とその他の呼とを区別して取り扱うことができ、輻輳時において緊急通報を優先的に取り扱え、呼種別に応じた柔軟な接続可否決定ができ、
また、呼種別ごとにセッション数などの閾値を設けて、一般呼の発信多発による輻輳発生時において、緊急呼のみを抽出して接続させることができ、
また、中継サーバで無応答の率を下げ、正常応答ができなくとも、最大限セッションレイヤでの応答ができるようにサーバの能率を調整し、異常応答を行うことで端末側に再送を自粛する要請を行うことができるIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体を提供することができる。
<第1の実施の形態>
図1に示すのは、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第1の実施の形態を説明するための説明図である。この図1には、本発明が適用されるIP電話網8と、PSTN(加入電話網:Public Switched Telephone Networks)9と、通信端末(電話機)10と、が示されている。さらに、IP電話網8とPSTN9は互いにメディアGW(Gate Way)3で接続されている。IP電話網8には、VoIP(Voice over Internet Protocol)ルータ7と、ルータ2と、中継サーバ1とが備わる。また、PSTN9にはSTP(Signaling Transfer Point:信号中継局)4と、IGS(相互接続関門交換機:Interconnecting Gateway Switch)5と、GC(SAP)6とが備わる。
図2は、図1に示した中継サーバ1に適用される本発明のIP電話網における輻輳制御システムによる輻輳制御の概略を説明するための説明図である。この図2は中継サーバ1において実行される制御を模式的に表しており、通信端末(IP電話端末)10と、NIC(Network Interface Card)11と、IP(Internet Protocol)ドライバ12と、UDP(User Datagram Protocol)13と、振り分け処理部14と、アプリケーション処理部15と、受信ソケット(Socket)バッファ16と、上位処理制限(振り分け部)17と、正常系処理部18と、異常系処理部19と、ICMP(Source Quench Message)(Internet Control Message Protocol)20と、異常メッセージ21と、正常メッセージ22とが説明のために示されている。
このような図2に参照される本発明のIP電話網における輻輳制御システムでは、IP電話網において輻輳状態が生じた場合に、中継サーバ1において、この輻輳状態に対応するための制御を行っている。
まず、輻輳状態においてIP電話端末10から発信(パケット)がなされ、中継サーバ1にて受信される。この受信は、最初に受信ソケットバッファ16にて行われる。この受信ソケットバッファ16では、図示しないバッファメモリを備えており、予め設定されているバッファメモリの記憶容量を越えた受信分のパケットに対しては、バッファ溢れの状態としてICMP20に基づくソース・クエンチ・メッセージ(Source Quench Message)をIP電話端末へ返信する。このソース・クエンチ・メッセージとは、輻輳が発生した場合において、これを緩和するために、バッファメメモリの記憶容量が一杯になり、受信不可能になったときにIP電話端末10に向けて発せられるICMP始点抑制メッセージである。このメッセージを受信したIP電話端末10は、IP電話網8のどこかが混雑して輻輳していることを検知し、たとえば発信間隔を空けるなどの対応動作を実行する。
ここまでの動作は、NIC11に接続されたネットワークケーブルを介してIP電話端末10からの発信が入力され、IPドライバ12、およびUDP13にて信号処理される。ここまでの信号処理は、低レイヤでのOS(Operating System)レベル処理である。
次に、受信ソケットバッファ16にてバッファ溢れせずに正常に受信された信号は振り分け処理部14にて上位処理制限(振り分け部)17にて信号処理される。この上位制限17にて信号処理され、正常系処理部18と異常系処理部19の2つの処理部へ振り分けて送られる。
このような振り分けを行う上位処理制限17について、図3を参照して説明する。図3には、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの実施の形態における上位処理制限数30を説明するための説明図が示されている。この説明図では、縦軸に総処理可能パケット量39が示され、単位時間当たりのパケット(受信)の量を示している。また、横軸には上位処理制限数30が示されている。
まず、前提として、正常系処理部18へ送られる正常系処理が異常系処理部19へ送られる異常系処理よりも重い処理であることを踏まえ、現在の処理量(入力パケット量)に応じて、そのとき処理が可能な最大の正常系処理数、異常系処理数を決定する。そのときの正常系処理数を「上位制限処理数」と定義して、中継サーバ1の輻輳状態を監視している。
中継サーバ1で処理可能なパケット量は上位制限処理数の値で規制されており、この上位制限処理数以上のパケットはバッファ溢れとして処理される。図3においては、入力パケット量36の増減に応じて、この入力パケット量36の線が上下し、処理限界総量37の線と入力パケット量36の線の交点で上位処理制限数30が決定される。こうして決定された上位処理制限数30の範囲内で、処理可能な異常系処理数34と処理可能な正常系処理数33との構成割合が決定される。
なお、この構成割合は、中継サーバ1の情報処理能力つまりは処理限界総量37のうち、処理可能な異常系処理数34は処理可能な正常系処理数33よりも多くの割合で中継サーバ1へ負荷をかけることになるので、おおむねこの割合に従って構成割合が決定される。また、入力パケット量が処理限界総量を上回ると不安定状態の領域38が生じ、この不安定状態の領域38が発生することにより中継サーバ1の無応答状態を招くことから、この不安定状態の領域38に陥らないように上位処理制限数30が決定されている。
このように、IP電話網8において、中継サーバ1(セッション管理機能や加入者情報を具備するシステム)やIP電話網8の輻輳を検出するパラメータとして、上位処理制限数30を設定して輻輳発生時における中継サーバ1の無応答を回避している。この上位処理制限数30は、中継サーバ1への入力パケット量36に応じて決定されたAPL(application Program Level)で可能な正常系処理数33と処理可能な異常系処理数34である。入力パケット量36を監視し、上位処理制限数30のうちどれほどの正常系処理を中継サーバ1が行っているかにより、輻輳状態を監視し、オーバーした場合には異常系処理として高レイヤ(セッションレイヤ)でエラー応答を返すことができる輻輳検出と、および輻輳の制御を実現することができる。
<第2の実施の形態>
次に、図4に示すのは、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第2の実施の形態を説明するための説明図である。この図4でもって説明するのは、本発明の第1の実施の形態で説明した上位処理制限数30(図3参照)を用いた輻輳検出と遷移機能である。図3に参照される正常系処理数32を上位処理制限数30で除算した値である正常系処理数の割合40の値に応じて、それぞれに予め設定された処理を実行するように振り分けている。
この図4に示す一つの例では、正常系処理数の割合40が80%未満の場合は、輻輳状態が発生していないと判断して正常系処理45が実行される。また、正常系処理数の割合40が80%以上100%未満である場合は、発信規制処理44が実行される。なお、この発信規制処理44は、所定の条件により発信規制を行うものであり、後述する第3の実施の形態で詳細説明する。
また、正常系処理数の割合40が100%の場合は、正常系処理数32と異常系処理数31とを加算して合計処理数41を算出する。この合計処理数41が総処理可能パケット量39未満である場合は、異常系処理部19にて異常系処理43が実行される。あるいは、合計処理数41が総処理可能パケット量39以上である場合は、強制的NW(ネットワーク)切り離し42が実行される。この処理におけるネットワークとは、例えばIP電話網8を含んでおり、輻輳が発生している場合にIP電話網8への接続を切り離して輻輳が新たに生じることを回避する。
また、IP電話網8において、中継サーバ1や他のNWの輻輳時において、中継サーバ1からのアラームや加入者情報に基づいて、たとえば図示しないトラヒック制御サーバ(トラヒック管理機能を具備するシステム)などを備え、影響度を考慮して自律的に特定のNWを切り離したり組み込んだりすることによって、強制的なパケット流量制限を実現することもできる。
<第3の実施の形態>
前述の第1の実施の形態と第2の実施の形態においては、IP電話網8にて輻輳状態が発生した場合における緊急通報(警察や消防などへの通報呼)については、特に区別することは行っていない。そこで、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第3の実施の形態においては、輻輳状態発生時においても、緊急通報を選択的に接続する手段を備えている。
図5には、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第3の実施の形態に係る接続判定テーブル46の一つの例が示されている。この接続判定テーブル46は、予め中継サーバ1に記憶されている。接続判定テーブル46には、IP電話の加入者名と、発番号と、着番号と、加入者種別と、エリアコード(AC)とが相互に関連付けされて記憶されている。
たとえば、加入者のうちUserAの発着信に関しては、加入者種別では最優先とされているため、接続判定は○(接続許可)となる。また、UserDの発着信に関しては、加入者種別は一般であり、従って接続判定は×(接続不許可)となる。こうした接続判定の基準は予め設定された条件により任意に制御することができる。この図5に示した例では加入者種別が最優先になっている加入者のみが接続許可を得るように設定されている。他の条件設定方法としては、たとえばエリアコードで分けてAC1のみを着発信可能にしたり、あるいは加入者の名前で区別して着発信を可能にする設定も可能である。
<第4の実施の形態>
図6に示すのは、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第4の実施の形態を説明するための説明図である。この図6に参照される本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第4の実施の形態においては、輻輳状態発生時における緊急通報を選択的に接続する手段を備えている。
IP電話端末10からの発信が行われると、IP電話網8において中継サーバ1がこの発信を受信する。IP電話端末10から発信される情報の内容にはセッション参加リクエスト信号50が含まれている。このセッション参加リクエスト信号50は、IP電話端末10に割付けられた固有のIPアドレス(発アドレス)を有しており、この図6では「AddressA」としている。また電話をかけた相手先を特定する着番号も含まれており、この図6においては「110番:警察」としている。
こうした情報を含むセッション参加リクエスト信号50は、中継サーバ1において加入者データ(データベース)47の内容に照合される。同時に、緊急呼リスト(緊急呼リストデータベース)49と着番号との照合も行われる。この2通りの照合によって加入者データ47に予め登録されている発アドレス「AddressA」と、セッション参加リクエスト信号50に含まれる発アドレス「AddressA」との一致が確認され、緊急呼リスト49に予め登録されている着番号「110(警察)」とセッション参加リクエスト信号50に含まれる着番号「110(警察)」との一致も確認される。さらに、この一致の確認によって、発アドレス「AddressA」は重要度が「最優先」にされていることも確認される。
次に、発信規制リスト48とセッション参加リクエスト信号50の内容とを比較して、適用される発信規制の方法を確認する。なお、発信規制リスト48には、予め定められた輻輳状態発生時における発信規制の内容が場合分けされて記憶されている。この図6の例では、セッション参加リクエスト信号50の着番号が「110(警察)」であり、加入者データ47では重要度が「最優先」に分類されている。従ってIP電話端末10からの発信は1次規制では「110(警察)」への接続(○)が許可される。また2次規制においても「110(警察)」への接続(○)が許可される。なお、この輻輳状態における接続の1次規制や2次規制は、輻輳状態の程度に応じて適宜かつ任意に設定された輻輳制御パターンである。さらに、接続(○)以外にも部分規制(△)や全面規制(×)とする制御があり、特に、部分規制(△)では、%規制や呼数密度規制、セッション数による規制などの適用を想定してもよい。こうした部分規制(△)では、現在のIP電話網8やネットワークにおける入力パケット量36の値を監視し、予め設定した閾値超過の有無でIP電話端末10からの発信の接続可否を判断する。
このようにして、IP電話端末10から着番号へ向けた発信は、セッション参加リクエスト信号50に基づいて、中継サーバ1にて内容を判断され、輻輳状態の発生時における着番号への接続/非接続が制御される。中継サーバ1では、セッション参加リクエスト信号50の内容に基づいて、加入者データ47と、緊急呼リスト49と、発信規制リスト48との一致/不一致を確認して、一致した情報に応じた発信規制を実行する。こうした発信規制によれば、たとえばISDN(Integrated Services Digital Network)における発信規制に比較して、規制実施タイミングが1段階のみで済み、かつ同等の発信規制が可能になる。
<第5の実施の形態>
図7は、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第5の実施の形態を説明するための説明図である。この図7に参照される本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第5の実施の形態においては、前述の第4の実施の形態の構成と同じく、輻輳状態発生時における緊急通報を選択的に接続する手段を備えている。
IP電話端末10からの発信が行われると、IP電話網8において中継サーバ1がこの発信を受信する。IP電話端末10から発信される情報の内容にはセッション参加リクエスト信号50が含まれている。このセッション参加リクエスト信号50は、IP電話端末10に割付けられた固有のIPアドレス(発アドレス)を有しており、この図7では「AddressA」としている。また電話をかけた相手先を特定する着番号も含まれており、この図7においては「110番:警察」としている。
こうした情報を含むセッション参加リクエスト信号50は、中継サーバ1において緊急呼リスト(緊急呼リストデータベース)49と着番号との照合が行われる。この照合によって緊急呼リスト49に予め登録されている着番号「110(警察)」とセッション参加リクエスト信号50に含まれる着番号「110(警察)」との一致が確認される。
次に、輻輳規制リスト51とセッション参加リクエスト信号50の内容とを比較して、適用される輻輳規制の方法を確認する。なお、輻輳規制リスト51には、予め定められた輻輳状態発生時における輻輳規制の内容が場合分けされて記憶されている。この図7の例では、セッション参加リクエスト信号50の着番号が「110(警察)」であるので、これに従ってIP電話端末10からの発信は緊急呼(110/119)と判断され「110(警察)」への接続(○)が許可される。なお、この輻輳状態における接続の輻輳規制は、輻輳状態の程度に応じるものではなく、一律に一般呼は接続不可:全面規制(×)とし、緊急呼は接続可(○)とするように設定された輻輳制御パターンである。
このようにして、IP電話端末10から着番号へ向けた発信は、セッション参加リクエスト信号50に基づいて、中継サーバ1にて内容を判断され、輻輳状態の発生時における着番号への接続/非接続が制御される。中継サーバ1では、セッション参加リクエスト信号50の内容に基づいて、緊急呼リスト49と、輻輳規制リスト51とに基づき、第4の実施の形態に比べて重度な輻輳が発生(災害時輻輳等)しており、輻輳制御処理に負荷がかけられない状況において有効である。この場合、着番号と緊急呼リスト49との照合のみで、一般呼の全規制を行い、緊急呼のみを接続させることを可能とする。こうして、発アドレスと加入者データ47とを敢えて参照せずに、照合処理を減らすことで、中継サーバ1に対して低負荷で輻輳制御が可能となる点に特徴を有している。
<第6の実施の形態>
図8は、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第6の実施の形態を説明するための説明図である。この図8に参照される本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第6の実施の形態においては、前述の第5の実施の形態の構成と同じく、輻輳状態発生時における緊急通報を選択的に接続する手段を備えている。
IP電話端末10からの発信が行われると、IP電話網8において中継サーバ1がこの発信を受信する。IP電話端末10から発信される情報の内容にはセッション参加リクエスト信号50が含まれている。このセッション参加リクエスト信号50は、IP電話端末10に割付けられた固有のIPアドレス(発アドレス)を有しており、この図8では「AddressA」としている。また電話をかけた相手先を特定する着番号も含まれており、この図6においては「110番:警察」としている。
こうした情報を含むセッション参加リクエスト信号50は、中継サーバ1において緊急呼リスト(データベース)49と着番号との照合が行われる。この照合によって緊急呼リスト49に予め登録されている着番号「110(警察)」とセッション参加リクエスト信号50に含まれる着番号「110(警察)」との一致が確認される。
さらに、中継サーバ1が接続を確立中のセッション数を随時に記憶しているセッション数(セッション数データベース)52を参照し、現在の「緊急」のセッションカウント(数)を確認する。図8においてはセッションカウントは20を示している。
次に、輻輳規制リスト58を参照して、一般呼と緊急呼(110/119)に対する規制内容に従い呼び規制が実行される。この場合、具体的にはIP電話端末10からの呼に伴うセッション参加リクエスト信号50は、着番号110(警察)を指定しているので、緊急呼リスト49に記憶された着番号110(警察)と一致し、緊急呼であることが中継サーバ1で認識される。ここで、その時点での中継サーバ1の緊急呼のセッション数はセッション数52から20セッションであるので、輻輳規制リスト58の緊急呼(110/119)に設定された「50セッションまで接続(△:部分規制)」の規制内容に従い、50セッションに達していないので緊急呼の接続を実行する。
このようにして、IP電話端末10から着番号へ向けた発信は、セッション参加リクエスト信号50に基づいて、中継サーバ1にて内容を判断され、輻輳状態の発生時における着番号への接続/非接続が制御される。中継サーバ1では、セッション参加リクエスト信号50の内容に基づいて、緊急呼リスト49と、輻輳規制リスト58と、およびセッション数52とに基づき、輻輳制御処理を実現している。中継サーバ1で、呼の重要度別にセッション数、呼数密度などを監視し、予め決めた閾値(セッション数)を超えたか否かで接続の可否を決定する。
<第7の実施の形態>
図9(a)、(b)は、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第7の実施の形態を説明するための説明図である。この図9(a)、(b)に参照される本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第7の実施の形態においては、前述の第6の実施の形態の構成と同じく、輻輳状態発生時における緊急通報を選択的に接続する手段を備えている。
IP電話端末10からの発信が行われると、VoIPルータ7を介してIP電話網8において加入者収容サーバA54、あるいは加入者収容サーバB56を介し、最終的にまとめられて中継サーバ1にてこの発信を受信する。
IP電話端末10から発信され加入者収容サーバA54を介した発信には、セッション参加リクエスト信号50が含まれている。このセッション参加リクエスト信号50は、IP電話端末10が接続された加入者収容サーバのアドレス情報を含んでおり、この図9では「AddressA」としている。また電話をかけた相手先を特定する着番号も含まれており、この図9においては「110番:警察」としている。
こうした情報を含むセッション参加リクエスト信号50は、中継サーバ1において緊急呼リスト(緊急呼リストデータベース)49と着番号との照合が行われる。この照合によって緊急呼リスト49に予め登録されている着番号「110(警察)」とセッション参加リクエスト信号50に含まれる着番号「110(警察)」との一致が確認される。
さらに、中継サーバ1が接続を確立中のセッション数を随時に記憶しているセッション数(セッション数データベース)53を参照し、加入者収容サーバアドレスごとにそれぞれ計数された現在の「緊急」のセッションカウント(数)を確認する。図9においては、加入者収容サーバアドレス「AddressA」の緊急呼のセッションカウントは20を示している。
次に、AC毎出接続規制リスト57を参照して、加入者収容サーバアドレスごとにそれぞれ定められた一般呼と緊急呼(110/119)に対する規制内容に従い呼び規制が実行される。この場合、具体的にはIP電話端末10からの呼に伴うセッション参加リクエスト信号50は、加入者収容サーバA54を介して中継サーバ1へ送信される。次に、セッション参加リクエスト信号50では着番号110(警察)を指定しているので、緊急呼リスト49に記憶された着番号110(警察)と一致し、緊急呼であることが中継サーバ1で認識される。ここで、その時点での中継サーバ1の緊急呼の加入者収容サーバアドレス「AddressA」のセッション数は、セッション数53から20セッションであるので、輻輳規制リスト58の緊急呼(110/119)に設定された加入者収容サーバアドレス「AddressA」に対応した「50セッションまで接続(△:部分規制)」の規制内容に従い、50セッションに達していないので緊急呼の接続を実行する。
このようにして、IP電話端末10から着番号へ向けた発信は、セッション参加リクエスト信号50に基づいて、中継サーバ1にて内容を判断され、輻輳状態の発生時における着番号への接続/非接続が制御される。中継サーバ1では、セッション参加リクエスト信号50の内容に基づいて、緊急呼リスト49と、AC毎出接続規制リスト57と、およびセッション数53とに基づき、輻輳制御処理を実現している。中継サーバ1に対し、二つ以上の加入者収容サーバが接続されるようなネットワーク構成(IP電話網)を想定した場合、中継サーバ1と対向する加入者収容サーバとの方路単位にセッション数を呼の重要度別に監視する。予め決めた閾値(加入者収容サーバごとに設定されたセッションカウント)を超えたか否かで接続の可否を決定している。これにより、大規模なIP電話網に対しても輻輳発生時における対抗手段を講じることができる。
<第8の実施の形態>
図10は、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第8の実施の形態を説明するための説明図である。まず、IP電話端末10からの発信が行われると、IP電話網8において中継サーバ1にてこの発信を受信する。
IP電話端末10からの発信にはセッション参加リクエスト信号50が含まれている。このセッション参加リクエスト信号50は、IP電話端末10の発アドレスを情報として含んでおり、この図10では「AddressA」としている。また電話をかけた相手先を特定する着番号も含まれており、この図10においては「OA1B1〜J1」としている。
こうした情報を含むセッション参加リクエスト信号50は、中継サーバ1において加入者データ(加入者データベース)47と着番号との照合がなされる。この照合によって加入者データ47に予め登録されている着番号「OAB〜J」と、セッション参加リクエスト信号50に含まれる着番号「OA1B1〜J1」との一致が確認され、さらに発アドレス「AddressA」から加入者「UserA」であることが確認される。また、発アドレス「AddressA」からエリアコード(AC)も確認され、エリアコード「AC1」という情報も得られる。また、着番号「OA1B1〜J1」を中継サーバ1に備わる対地輻輳データ56に記憶された着番号と照合して、出接続規制対象であるか否かを判断する。
次に、出接続規制対象であることが確認されると、AC毎出接続規制リスト57を参照して、エリアコードごとにそれぞれ定められた輻輳規制レベルに従い輻輳規制が実行される。この場合、具体的にはIP電話端末10からの呼に伴うセッション参加リクエスト信号50は、中継サーバ1へ送信され、セッション参加リクエスト信号50には発アドレス「AddressA」と着番号着「OA1B1〜J1」を含んでいるので、この発アドレスに対応した加入者「UserA」からの呼であり、発(着)番号の確認も実行され、エリアコードの確認も行われる。AC毎出接続規制リスト57では、発加入者毎に対応した規制レベルが定められており、エリアコードに応じた接続規制が行われる。
このようにして、IP電話端末10から着番号へ向けた発信は、セッション参加リクエスト信号50に基づいて、中継サーバ1にて内容を判断され、輻輳状態の発生時における着番号への接続/非接続が制御される。中継サーバ1では、セッション参加リクエスト信号50の内容に基づいて、対地輻輳データ56と、AC毎出接続規制リスト57と、および加入者データ47とに基づき、輻輳制御処理を実現している。セッション参加リクエスト受信時に対地輻輳データを照合することで、出接続規制対象であることを判別し、加入者データ(発アドレス、加入者)やエリアコードごとの出接続規制リスト(AC毎出接続規制リスト57)との照合結果により、接続可否を決定している。こうして、エリアコード単位でのきめ細かな出接続規制を可能としている。
<第9の実施の形態>
図11は、本発明のIP電話網における輻輳制御システムの第9の実施の形態を説明するための説明図である。この図11においては、複数の地域にIP電話が敷設されており、それぞれの地域ごとにA地域/Aプロバイダ63、B地域/Bプロバイダ64、C地域/Cプロバイダ65としてまとまって構成されている。それぞれの地域は、ルータ62でまとめられて中継サーバ1に接続され、中継サーバ1にはトラヒック制御サーバ60が接続されている。また、トラヒック制御サーバ60は、加入者データ(加入者データベース)61を備えており、この加入者データとは中継サーバ1に接続する加入者全ての情報である。
こうした構成において、なんらかの事情で中継サーバ1へのパケットの集中が発生し、輻輳状態に陥るか、あるいは陥ることが予見されると、中継サーバ1からは輻輳状態を知らせるアラーム通知がトラヒック制御サーバ60へ発信される。
トラヒック制御サーバ60では、このアラーム通知を受けて、加入者データ61に記憶されている加入者データに基づいて、着発信規制を行っても与える影響が低いと判断される地域(NW:ネットワーク)を選定し、ルータ62との接続を切断する。この図11では、C地域/Cプロバイダ65の地域が影響度が少ないと判断され、ルータ62にて切断されている。
このようにして、中継サーバ1やネットワーク(IP電話網)の輻輳発生時の回復手段の一つとして、中継サーバ1と同様の加入者情報を持つトラヒック制御サーバ60をネットワーク内に設け、このトラヒック制御サーバ60が自律的にルータ62の接続/非接続を制御して全体のパケット流量を規制する輻輳制御機能を実現することができる。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、今までのように一意的に入力パケット量やCC能率によって輻輳監視するのではなく、実行する処理数をベースに、動的に正常処理/異常処理数を決定することにより、たとえば入力パケット量としては閾値内にもかかわらず、サーバ処理的に正常処理/異常処理のどちらも行えないといった、セッションレイヤで応答不能となるような状況を軽減することができる。
また、発信者の重要度、着信番号、発信者のエリアコード、通信方路などの情報要素を照合することで、特定の呼とその他の呼とを区別して取り扱うことができるため、たとえば輻輳時においても特定の方路の緊急通報を優先的に取り扱うなど、呼種別に応じた柔軟な接続可否決定が可能となる。
また、これを応用して呼種別ごとにセッション数などの閾値を設けることで、一般呼の発信多発による輻輳発生時においても、緊急呼のみを抽出して接続させるなどの処理も可能となる。
さらに、中継サーバ1が無応答な状態となることを避けられる。
本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の実施の形態に係る、IP電話システムを説明するための構成図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第1の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第1の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第2の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第3の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第4の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第5の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第6の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第7の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第8の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 本発明のIP電話網における輻輳制御システムおよび方法、プログラムおよび記録媒体の第9の実施の形態に係る、輻輳制御システムの制御を説明するための説明図を示す。 従来技術によるIP電話網での輻輳状態を説明するための説明図を示す。
符号の説明
1 中継サーバ
2 ルータ
3 メディアGW
4 STP
5 IGS
6 GC(SAP)
7 VoIPルータ
8 IP電話網
9 PSTN
10 IP電話端末
17 上位処理制限
18 正常系処理部
19 異常系処理部
47 加入者データ
48 発信規制リスト
49 緊急呼リスト
50 セッション参加リクエスト信号
51 輻輳規制リスト
52 セッション数

Claims (36)

  1. IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御システムであって、
    前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバを有し、
    前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファと、
    前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段と、
    を前記中継サーバに備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御システム。
  2. 前記異常系処理は、
    前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信することを特徴とする請求項1に記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  3. 前記上位処理制限手段は、
    前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、
    前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、
    前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、
    のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  4. 前記呼発信は、
    すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、
    この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  5. 前記中継サーバは、
    前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、
    前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  6. 前記中継サーバは、
    前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、
    前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  7. 前記呼発信は、
    前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、
    前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  8. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、
    前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  9. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御システム。
  10. IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御方法であって、
    前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバにおいて、
    前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファにより前記呼発信を記憶するステップと、
    前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段により前記呼発信を振分けるステップと、
    を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御方法。
  11. 前記異常系処理は、
    前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信することを特徴とする請求項10に記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  12. 前記上位処理制限手段は、
    前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、
    前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、
    前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、
    のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定することを特徴とする請求項10または11のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  13. 前記呼発信は、
    すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、
    この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定されることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  14. 前記中継サーバは、
    前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、
    前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項13に記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  15. 前記中継サーバは、
    前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、
    前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項13または14のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  16. 前記呼発信は、
    前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、
    前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項15に記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  17. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、
    前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  18. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備えることを特徴とする請求項10〜17のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御方法。
  19. IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御プログラムであって、
    前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバにおいて、
    前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファにより前記呼発信を記憶するステップと、
    前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段により前記呼発信を振分けるステップと、
    を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラム。
  20. 前記異常系処理は、
    前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信することを特徴とする請求項19に記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  21. 前記上位処理制限手段は、
    前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、
    前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、
    前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、
    のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定することを特徴とする請求項19または20のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  22. 前記呼発信は、
    すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、
    この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定されることを特徴とする請求項19〜21のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  23. 前記中継サーバは、
    前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、
    前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項22に記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  24. 前記中継サーバは、
    前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、
    前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項22または23のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  25. 前記呼発信は、
    前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、
    前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項24に記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  26. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、
    前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項22〜25のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  27. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備えることを特徴とする請求項19〜26のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラム。
  28. IP電話網の輻輳において呼発信の接続を制御するためのIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記IP電話網に配置されて前記呼発信を中継して該呼発信の着番号へ接続する中継サーバにおいて、
    前記呼発信を受信して記憶するとともに当該記憶の容量を越えた前記呼発信に対し前記容量を越えたことを通知するための受信ソケットバッファにより前記呼発信を記憶するステップと、
    前記記憶された前記呼発信について所定の振分条件に基づき、前記呼発信を接続処理する正常系処理と非接続とする異常系処理とに振分けるための上位処理制限手段により前記呼発信を振分けるステップと、
    を備えることを特徴とするIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  29. 前記異常系処理は、
    前記非接続とされた前記呼発信に対して非接続処理されたことを告知するためのメッセージを返信することを特徴とする請求項28に記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  30. 前記上位処理制限手段は、
    前記中継サーバが処理可能な前記中継の処理限界容量の範囲内において、
    前記正常系処理に要する処理負荷を示す正常系処理数と、
    前記異常系処理に要する処理負荷を示す異常系処理数と、
    のそれぞれが前記処理限界容量に占める割合に基づき前記振分条件を決定することを特徴とする請求項28または29のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  31. 前記呼発信は、
    すくなくとも発アドレスと着番号とを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網を利用する加入者に関する情報のうち、加入者名、発アドレス、着番号、種別、エリアコードのすくなくともいずれかを記憶する加入者データベースを備え、
    この加入者データベースに記憶された情報と前記呼発信の含む前記発アドレスおよび/もしくは前記着番号に基づいて前記振分条件が決定されることを特徴とする請求項28〜30のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  32. 前記中継サーバは、
    前記輻輳において優先的に接続可能としておくための着番号を記憶した緊急呼リストと、
    前記輻輳において前記呼発信の前記発アドレスおよび/または前記着番号に応じてそれぞれ設定された発信規制の内容を記憶した発信規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項31に記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  33. 前記中継サーバは、
    前記呼発信の中継の数を示すセッション数を更新しつつ記憶するセッション数記憶手段と、
    前記輻輳において着番号ごとに設定されたセッション数に基づく接続規制条件を記憶する輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項31または32のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  34. 前記呼発信は、
    前記IP電話網に配置され前記呼発信を前記中継サーバへ接続する収容サーバの収容サーバアドレスを含み、
    前記中継サーバは、前記IP電話網に配置された収容サーバの収容サーバアドレスを記憶する収容サーバアドレス記憶手段と、
    前記収容サーバアドレスごとに設定された接続規制条件をさらに記憶する前記輻輳規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項33に記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  35. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が対地輻輳である場合に接続規制を実行する着番号を記憶した対地輻輳データ記憶手段と、
    前記エリアコードごとに設定された接続規制条件を記憶するエリア毎出接続規制リストと、
    を備えることを特徴とする請求項31〜34のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
  36. 前記中継サーバは、
    前記輻輳が生じた場合において前記IP電話網を構成する地域ごとの地域電話網への接続を所定の条件に基づいて切断する接続切断手段を備えることを特徴とする請求項28〜35のいずれかに記載のIP電話網における輻輳制御プログラムを記録した記録媒体。
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