JP4338057B2 - 殺虫剤 - Google Patents

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Description

本発明は細菌、特にXenorhabdus種に由来する殺虫活性をもつ材料、薬剤及び組成物に関する。本発明は更に、このような化合物及び組成物を利用する生物及び方法にも関する。
例えば作物防御又は昆虫媒介病の防除用として殺虫活性をもつ材料、薬剤、組成物及び生物は常に必要とされている。既存殺虫剤に対する耐性の問題を解決するためには新規材料が必要である。このような材料は製造費用が安く、安定しており、(単独使用又は併用時に)毒性が高く、害虫標的が経口摂取した場合に有効であることが理想的である。従って、これらの性質の全てに優れた材料、薬剤、組成物又は生物を提供するような発明がなされるならば、技術的前進となろう。
Xenorhabdus種は自然界で線虫宿主と共生していることが多く、この共生を利用して害虫活性を防除できることが知られている。例えば、Xenorhabdus種のうちには宿主の血液嚢に注入すると単独で昆虫宿主を死滅させるものがあることが知られている。
更に、Photorhabdus luminescensから1種の細胞外殺昆虫毒素が単離されている(この種は最近Xenorhabdus属から外されたが、この属内の種に密接に関連している)。この毒素は摂取した場合には有効でないが、ある種の昆虫幼虫に注入すると極めて毒性である(Parasites and Pathogens of Insects Vol.2,Beckage,N.E.ら編,Academic Press 1993参照)。
P.luminescens及びX.nematophilusに由来し、静脈内又は局所施用した場合に抗生物性をもつ所定の低分子量複素環化合物も知られている(Rhodes,S.H.ら,PCT WO84/01775参照)。
しかしながら、これらの従来技術材料のうちで上記理想的殺虫特性をもつものは皆無であり、特に、経口施用した場合に毒性活性が得られない。
本発明はXenorhabdus種に由来する殺虫剤及び組成物、このような化合物及び組成物を産生する生物、並びにこれらの薬剤、組成物及び生物を利用する方法を提供し、従来技術の問題の一部を解消するものである。
本発明の1側面によると、Xenorhabdus種からの細胞又は該種に由来するかもしくは該種から獲得可能な殺虫性材料を害虫に経口施用することを特徴とする昆虫害虫の駆除又は防除方法が開示される。
WO95/00647として公開されたCSIROのPCT出願は、Xenorhabdus nematophilusに由来する毒性と思われるタンパク質を開示しているが、このタンパク質の毒性の詳細は示されておらず、経口殺昆虫剤としての使用が開示されていないことは明白である。
そこで、本発明は、
(i)昆虫に経口施用するのに適しており、
(ii)Xenorhabdus種から獲得可能なタンパク性殺虫性材料、その殺虫性フラグメント、又はこれらのいずれかの殺虫性変異体もしくは誘導体を含み、
経口施用した場合に各々毒性活性をもつ殺昆虫組成物を提供する。
組成物は実際にXenorhabdus種の細胞を含むものでもよいし、あるいはXenorhabdus種の細胞培養物から抽出した上清を含むものでもよい。但し、組成物は追って例示するようなXenorhabdusから単離可能な毒素を含むものが好ましい。
図2の配列は40kbのオーダーの長さである。この配列は、各々単独又は一緒に調節可能であるか又は殺昆虫性となり得る2種以上のタンパク質をコードする場合もあると考えられる。どの部分が殺昆虫活性に必要又は十分であるかは慣例通りに決定できる。
本明細書で使用する「変異体」なる用語は、活性は類似するが、アミノ酸配列が改変された毒素を意味する。アミノ酸のうちには活性の種類をさほど変えずに別のアミノ酸で置換できるものがある。置換は、あるアミノ酸を広義の類似性質のアミノ酸に置換する「保存置換」でもよいし、非保存置換でもよい。但し、一般に変異体は天然毒素と少なくとも60%、適切には少なくとも70%、より好ましくは少なくとも90%相同である。
「誘導体」なる用語は、例えば化学的又は生化学的方法により改変された毒素を意味する。
これらの毒素は新規であり、これらの毒素と該毒素をコードする核酸は本発明の別の側面を構成する。
好ましいXenorhabdus種は細菌X.nematophilusである。本発明の範囲で有用なX.nematophilusの特定株はNational Collection of Industrial and Marine Bacteria,Aberdeen,Scotland(NCIMB)から入手可能なATTC19061株である。また、1997年7月10日付けでNCIMBに寄託された2種の新規Xenorhabdus株(受託番号NCIMB40886及びNCIMB40887)も利用できる。これらの株も本発明の別の側面を構成する。
全株は下表1に示すような共通特性をもつ。
Figure 0004338057
害虫標的は昆虫が好ましく、より好ましくは鱗翅目、特にPieris brassicae、Pieris rapaeもしくはPlutella xylostella又は双翅目、特にCulex quinquefaciatusである。
本発明の好ましい態様では、Xenorhabdus種からの細胞又はこれに由来する薬剤を経口殺虫剤としてBacillus thuringiensisと併用する。
別の態様では、Bacillus thuringiensis自体を使用せずに、B.thuringiensisから獲得可能な殺虫性材料(例えばδ内毒素又は他の単離物)をXenorhabdus種と併用する。
「〜から獲得可能」なる用語は、該当細菌から直接単離された材料のみならず、その後、他の生物にクローニングされ、産生された材料も意味する。
従って、Xenorhabdus属の細菌(及びこれに由来する材料)がこれを摂取させた場合に殺虫活性をもち、このような細菌及び材料をB.thuringiensis(及びこれに由来する毒素又は材料)と有利に併用できるという予想外の発見は、本発明の別の側面の基礎となる。B.thuringiensis単離物単独の殺虫活性は十分に立証されている。しかし、このような単離物とXenorhabdus種の細菌(又はこれに由来する材料)の相乗殺虫活性は未だ立証されていない。
本発明の更に別の態様では、Xenorhabdus種からの細胞の代わりにXenorhabdus種、特にX.nematophilusの培養物から抽出した培養上清を上記方法で使用する。
これらの全方法は特に害虫防除に使用することができる。
本発明によると、Xenorhabdus種、好ましくはX.nematophilusからの細胞とB.thuringiensisを併有する殺虫組成物も入手可能になる。上記方法と同様に、本発明の組成物ではB.thuringiensisの代わりにB.thuringiensisからの殺虫性毒素(好ましくはδ内毒素)を使用してもよい。
同様に、Xenorhabdus種からの細胞の代わりにXenorhabdus種、好ましくはX.nematophilusの培養物から抽出した培養上清を使用してもよい。
このような組成物は特に、例えば作物に噴霧することにより作物防御や、家畜類防御に使用することができる。更に、本発明の組成物は媒介生物防除にも使用することができる。
本発明は更に、Xenorhabdus種から単離可能な新規殺虫剤にも関する。このような殺虫剤の単離方法は当業者に自明である。
特に、このような方法では毒素タンパク質をタンパク質レベル又はDNAレベルで分離及び同定する。
本願出願人は殺昆虫活性をコードするXenorhabdus NCIMB40887からのDNAの領域をクローニングし、部分的に配列決定し、これを後記図2(配列番号1)として示す。従って、好ましい態様では、本発明は配列番号1のDNA又はその変異体もしくはフラグメントによりコードされる毒素も提供する。
本発明はこのような毒素をコードする組換えDNAも提供する。本発明の組換えDNAは図2の配列を含むものでもよいし、その変異体又はフラグメントを含むものでもよい。遺伝暗号の縮重の結果として他のDNA配列が類似タンパク質をコードする場合もある。本発明はこのような全配列を包含する。
本発明で提供する配列から、毒素遺伝子のDNAを同定した後に抽出するために使用可能なプローブを作製することができる。その後、当業者に自明のようにこのDNAをベクター及び宿主細胞にクローニングすることができる。
図2の配列を含むか又はストリンジェント条件下でこの配列とハイブリダイズするDNAも本発明の別の側面を構成する。
「〜とハイブリダイズする」なる用語は、例えばSambrook,Fritsch及びManiatis著“Molecular Cloning,A Laboratory Manual”,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.に例示されているようなストリンジェントハイブリダイゼーション条件下で塩基配列が図2の配列の全部又は一部とアニールすることを意味する。
任意の特定解析法で使用される配列の長さはその方法の種類、配列の相補度、配列の種類及び特にプローブ又はプライマーのGC含量と使用する特定ハイブリダイゼーション条件に依存する。高ストリンジェンシー条件下では、完全に相補的な配列しか結合しないが、低ストリンジェンシー条件下では、標的配列に60%、より適切には80%相同な配列が結合する。本明細書で使用する「ストリンジェント条件」なる用語は高ストリンジェンシー条件と低ストリンジェンシー条件の両者を含む。
図2のDNAの適切なフラグメント、即ち殺虫剤をコードするフラグメントは標準技術を使用して同定することができる。例えばH.S.Siefertら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,(1986)83,735−739に記載されているように、例えばトランスポゾン突然変異誘発法を使用することができる。種々のトランスポゾンを使用してコスミドcHRIMI等のベクターを突然変異させた後、殺昆虫活性の低下をスクリーニングすればよい。こうして毒性活性に関与するタンパク質をコードするDNAの領域を同定することができる。
例えば、cHRIM1 DNAを大腸菌RDP146(pLB101)にエレクトロポレートしてこの株を大腸菌RDP146(pOX38)、次いで大腸菌NS2114Smと交配することにより、ミニトランスポゾンmTn(HIS3)をcHRIM1等の毒性Xenorhabdusクローン(以下、「クローン1」と呼ぶ)に導入すればよい。最終株はトランスポゾンmTn(HIS3)の単独挿入部位をもつcHRIM1DNAを含む。後記実施例8に記載するように、これらのコロニーを培養し、殺昆虫活性を試験すればよい。制限マッピングやDNAシーケンシングを使用すると、mTn(HIS3)の挿入点、従って毒性に関与するDNAの領域を同定することができる。TnやmTn等の他のトランスポゾンでも同様のアプローチを使用できる。
Maniatis,Fritsch及びSambrook著“Molecular Cloning,A Laboratory Manual”,(1982)Cold Spring Harborに要約されているようなcHRIM1の部位特異的突然変異誘発を使用してもDNAの特定領域の毒性活性を試験することができる。
あるいは、サブクローニング法を使用して殺昆虫活性をコードするクローン化DNAの領域を同定することもできる。この方法では、DNAの特定の小さいフラグメントをサブクローニングし、活性を測定する。このためには、コスミドDNAを適切な制限酵素で切断し、pUC19等のプラスミドベクター上の適合可能な制限部位に連結すればよい。連結混合物を大腸菌に形質転換し、抗生物質耐性等の選択マーカーを使用してプラスミドベクター上でコードされる形質転換クローンを選択する。これらの技術の詳細は例えばManiatisら,前出(390〜391頁参照)や、L.G.Davies,M.D.Dibner及びJ.F.Battey著Methods in Molecular Biology,Elsevier(222〜224頁参照)に記載されている。
後記実施例8に記載するように、特定クローン化フラグメントを含む個々のコロニーを培養し、活性を試験することができる。同一方法を使用して殺昆虫活性をもつサブクローンを更に切断し、活性をコードするDNAの領域を更に同定することができる。
本発明は更に、X.nematophilus又はその変異体の培養物から獲得可能であり、Pieris brassicae、Pieris rapae及びPlutella xylostellaに対して経口殺虫活性をもち、55℃まで実質的に熱安定性であり、タンパク性であり、経口殺虫剤としてB.thuringiensis細胞と相乗作用し、トリプシン及びプロテイナーゼKによるタンパク分解に実質的に耐性であることを特徴とする単離殺虫剤も開示する。
「55℃まで実質的に熱安定性」とは、懸濁した薬剤を55℃まで10分間加熱後に試験した場合に薬剤が所定の殺虫活性を維持し、好ましくは未処理活性の少なくとも50%を維持することを意味する。
「タンパク分解に実質的に耐性」とは、薬剤が30℃で2時間プロテアーゼに暴露した場合に所定の殺虫活性を維持し、好ましくは未処理活性の少なくとも50%を維持することを意味する。
「相乗作用」とは、成分の併用による活性が成分を個々に使用した場合に予想されるよりも高いことを意味する。例えば、単独使用時に25%死亡率を与えるために十分な濃度の薬剤と経口殺虫剤としてB.thuringiensis細胞を併用すると、単独使用時にP.brassicaeの50%死亡率を与えるために必要なB.thuringiensis細胞材料の濃度は少なくとも80%低減する。
材料の活性は30kDaカットオフフィルターにより保持されるが、100kDaフィルターでは一部しか保持されないことが判明した。
好ましくは、薬剤は25℃でドデシル硫酸ナトリウム(SDS−0.1%、60分)及びアセトン(50%、60分)で処理することにより殺虫活性が失われることを更に特徴とする。
当然のことながら、上記単離薬剤の特性を利用してXenorhabdus種細胞及び培養液上清からこの薬剤を精製したり、その濃度を高めることができる。異種混合物からのタンパク質の精製方法は当該技術分野で周知である(例えば硫安沈殿、タンパク分解、既知分子量カットオフフィルターによる限外濾過、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過等)。経口殺虫活性に基づき、各段階後又は各溶離液試料中の薬剤濃度を簡便に定量することができる。このような方法は当業者に容易に実施される。
本発明は更に、1種以上の上記薬剤を含む経口殺虫組成物も開示する。このような組成物はXenorhabdus種以外からの他の殺虫性材料も含んでいることが好ましい。
これらの他の材料は上記薬剤と相補性をもつように又は相乗作用するように選択する。
好ましくは、経口殺虫組成物は1種以上の上記殺虫剤とB.thuringiensis(又はこれに由来する毒素、好ましくは内毒素)を併有する。
前記タンパク質をコードする組換えDNAも本発明の別の側面を構成する。当業者に自明の通り、DNAはプロモーター、エンハンサー、シグナル配列等の適切な調節因子の作用下に発現ベクターに組み込むことができる。これらの発現ベクターも本発明の別の側面を構成する。これらの発現ベクターを使用すると、毒素を産生するように宿主生物を形質転換させることができる。
本発明によると、上記殺虫剤をコードする塩基配列を含む宿主生物も入手可能になる。
特性決定したタンパク質の配列を宿主生物にクローニングする方法は当該技術分野で周知である。例えば、タンパク質を精製及び配列決定すればよいが、配列決定に活性は不要であるので、SDSゲル電気泳動後にゲルのブロッティングを使用するとタンパク質を精製できる。タンパク質配列を使用し、Xenorhabdus遺伝子ライブラリーから適切なゲノムフラグメントを同定するためにそれ自体使用可能なヌクレオチドプローブを作製することができる。その後、タンパク質を発現することが可能な宿主生物に適切なベクターを介してこれらのフラグメントを挿入すればよい。このような一般法は通常使用されており、当業者に容易に実施できる。このような方法は、図2の配列によりコードされる以外のXenorhabdus毒素の生成にも適用できる。
物性又は毒性を最適化するようにその遺伝子配列(従ってタンパク質構造)を改変することにより薬剤を操作(例えば突然変異)することが望ましい場合もある。
また、他の殺虫性タンパク材料(例えばB.thuringiensisからのδ内毒素)をも発現するように宿主を操作又は選択することが望ましい場合もある。また、薬剤の活性部分とこれらの他の毒性強化材料から構成される融合タンパク質を発現する宿主生物を作製することが望ましい場合もある。
宿主は例えば薬剤をコードする遺伝子で形質転換したB.thuringiensisを使用することにより、多量の精製用殺虫性材料を作製するように選択してもよい。但し、害虫耐性の改善が望まれる植物を宿主とすることが好ましい。利用可能な植物ベクターは当業者に周知であり、例えばAgrobacterium tumefaciensからのTiプラスミドが挙げられる。あるいは、例えば昆虫バキュロウイルスのように、害虫に直接病原性となるような宿主を選択してもよい。
本発明の教示及び範囲はこれらの宿主生物と、該生物により発現される薬剤、突然変異薬剤又は薬剤−融合材料の全てを包含する。
従って、本発明によると、工業的に利用可能な殺虫活性をもち、作物防御又は昆虫媒介病防御の改善に特に適した方法、組成物、薬剤及び生物が入手可能になる。
以下、非限定的な実施例と図面を参考に、本発明の方法、組成物及び薬剤を単に例示として説明する。当業者には、以下の記載から本発明の範囲に該当する他の態様も予想されよう。
図面
図1は実施例3に記載するようなX.nematophilus ATCC19061の増殖とP.brassicaeに対する細胞及び上清の活性の経時変化を示す。
図2はXenorhabdusからのクローン化毒素遺伝子の主要部分の配列を示す。
図3は2種のXenorhabdus株(上記クローン1及び下記クローン3)からのクローン化毒素遺伝子の制限地図の比較を示す。
実施例
実施例1−経口殺昆虫剤としてのX.nematophilus細胞の使用
細胞増殖:X.nematophilusの継代培養物(National Collections of Industrial and Marine Bacteria,Aberdeen,Scotlandから入手可能なATCC19061株9965)を使用し、1リットル当たりトリプトン10g、酵母エキス5g及びNaCl 5gを含有するルリアブロス50mlを入れた250ml容三角フラスコに接種した。フラスコを回転震盪器で40時間27℃で培養した。
細胞懸濁液の調製:培養液を5000xgで10分間遠心分離した。上清を捨て、細胞ペレットを1回洗浄し、pH7.4の等容量のリン酸緩衝塩類溶液(1リットル当たりNaCl 8g,Na2HPO4 1.44g及びKH2PO4 0.24g)に再懸濁した。
細胞懸濁液の対昆虫活性:次のようにバイオアッセイを行った。
P.brassicae:(DavidとGardiner(1965)London Nature,207,882−883に記載されているような)人工寒天飼料に細胞懸濁液の連続希釈液を加え、幼虫に与えた。バイオアッセイは各用量につき幼虫最低25匹として5用量を使用して実施した。未処理細胞と熱処理(10分間55℃)細胞を試験した。温度を25℃に維持して2及び4日後に死亡率を記録した。
Figure 0004338057
Aedes aegypti:細胞懸濁液を5種の異なる濃度で脱イオン水に希釈し、この連続希釈液に幼虫を暴露した。9.5cmプラスチックカップで50ml細胞懸濁液の希釈液毎に2用量を使用し、各用量につき第2齢幼虫25匹としてバイオアッセイを実施した。未処理細胞と熱処理(10分間55℃又は80℃)細胞を試験した。温度を25℃に維持して2日後に死亡率を記録した。
Figure 0004338057
Culex quinquefaciatus:細胞4x107個/mlを含む単一濃度細胞懸濁液に幼虫を暴露した。9.5cmプラスチックカップで各カップにつき第2齢幼虫25匹として50ml細胞懸濁液2容量を使用してバイオアッセイを実施した。未処理細胞と熱処理(10分間55℃又は80℃)細胞を試験した。温度を25℃に維持して2日後に死亡率を記録した。
Figure 0004338057
これらの結果から明らかなように、X.nematophilusからの細胞は多数の昆虫種に対する経口殺昆虫剤として有効である(特にP.brassicaeに対して強力である)。殺昆虫活性は細胞生存率に依存しない(即ち細胞生存率を>99.99%低下させる55℃までの加熱下でさほど変化しない)が、大半のタンパク質が変性する温度である80℃まで加熱すると活性は著しく低下する。
実施例2−経口殺昆虫剤としてのX.nematophilus上清の使用
細胞増殖:実施例1と同様に培養した。
上清の調製:培養液を10分間10000xgで2回遠心分離した。細胞ペレットを捨てた。
上清の対昆虫活性:次のようにバイオアッセイを行った。
細胞懸濁液の代わりに上清の連続未処理希釈液を使用した以外は実施例1のP.brassicaeと同様に新生P.brassicaeと2日齢Pieris rapae及びPlutella xylostella幼虫に対する活性を測定し、4日後のみに死亡率を記録した。
Figure 0004338057
更に、X.nematophilus上清を加えた人工飼料をMamestra brassicae幼虫に与えた処、寸法減少活性(7日間で62%減少)が検出された(結果は示さず)。
これらの結果から明らかなように、X.nematophilus培養液からの上清は多数の昆虫種に対する経口殺昆虫剤として有効であり、特にP.brassicaeに対して強力である。
上清を10分間55℃まで加熱すると、活性は部分的に低下したが、80℃にすると活性は完全に失われた。SDS(0.1%w/v、60分)及びアセトン(50%v/v、60分)で処理した場合も活性は完全に失われたが、Triton X−100(0.1%、60分)、非飼料P40(0.1%、60分)、NaCl(1M、60分)又は2週間4℃もしくは−20℃の低温保存下では変化しなかった。これらの全性質はタンパク質に一致する。
X.nematophilus細胞及び上清の一般作用方式即ち高用量で2日以内の幼虫寸法減少と死滅及び他の性質(例えば耐熱性)も同様であると思われ、単独薬剤又は単独種の薬剤が細胞及び上清の両者の経口殺昆虫活性に関与していると考えられる。
実施例3−摂取性殺昆虫活性の出現の経時変化
細胞増殖:X.nematophilusの一晩培養物1mlを使用して三角フラスコに接種した。次いで、実施例1と同様に細胞を培養した。600nmの光学密度を測定することにより増殖を推定した。
細胞懸濁液及び上清の調製:実施例1及び2と同様に調製した。
細胞及び上清の対P.brassicae活性:ブロス50μl/g飼料に等価の単一用量の懸濁細胞を使用し、2日後に死亡率を測定した以外は、実施例1と同様に細胞懸濁液バイオアッセイを実施した。上清50μl/g飼料(即ちLC50の>2倍)に等価の単一用量を使用し、2日後に死亡率を測定した以外は、実施例2と同様に細胞上清バイオアッセイを実施した。
結果を図1に示す。これらの結果から明らかなように、X.nematophilus培養液から抽出した細胞は僅か5時間後にP.brassicaeに対する経口殺昆虫剤として非常に有効であり、上清は20時間後に非常に有効である。初期増殖段階に多少の細胞溶解が観察されたが、この点を過ぎると有意細胞溶解は全く観察されなかったため、上清活性は(細胞分解後のみに放出されるものではなく)真の細胞外物質に起因すると思われる。
実施例4−X.nematophilus細胞とB.thuringiensis粉末調製物の相乗作用
細胞増殖及び懸濁:X.nematophilus細胞を実施例1と同様に増殖及び懸濁した。B.thuringiensis株HD1(Bacillus Genetic Stock Centre,The Ohio State University,Columbus,Ohio 43210,USA)をDulmageら(1970)J.Invertebrate Pathology 15,15−20に記載されているように培養し、回収し、粉末状にした。
X.nematophilus細胞及びB.thuringiensis粉末の対P.brassicae活性:X.nematophilusとB.thuringiensisを併用又はB.thuringiensis細胞粉末を単独で使用してバイオアッセイを実施した。バイオアッセイはX.nematophilusの代わりにB.thuringiensis粉末の種々の希釈液を使用した以外は、実施例1と同様に実施した。併用実験では、更に25%死亡率を与えるために十分な一定用量のX.nematophilus細胞懸濁液を飼料に加えた。2日後に死亡率を記録した。
Figure 0004338057
これらの結果は、P.brassicaeに対する経口殺昆虫剤として作用する場合のX.nematophilus細胞とB.thuringiensis粉末の相乗作用を明白に立証するものである。
実施例5−X.nematophilus上清とB.thuringiensis粉末の相乗作用
細胞増殖及び上清の調製:X.nematophilus細胞を実施例2と同様に増殖させ、上清を調製した。B.thuringiensisを実施例4と同様に増殖させ、処理した。
X.nematophilus上清及びBt細胞粉末の対P.brassicae活性:X.nematophilus上清とB.thuringiensisを併用又はB.thuringiensis粉末を単独で使用してバイオアッセイを実施した。X.nematophilusの代わりにB.thuringiensisの種々の希釈液を使用した以外は実施例2と同様に、新生P.brassicaeと2日齢Pieris rapae及びPlutella xylostella幼虫に対するバイオアッセイを実施した。併用実験では、更に25%死亡率を与えるために十分な一定用量のX.nematophilus上清を飼料に加えた。4日後に死亡率を記録した。
Figure 0004338057
これらの結果は、数種の昆虫種に対する経口殺昆虫剤として作用する場合のX.nematophilus上清とB.thuringiensis粉末の相乗作用を明白に立証している。X.nematophilus細胞及び上清の両者がこの相乗作用を示すという事実は、単独薬剤又は単独種の薬剤が試験した活性に関与していることを強く示唆するものである。
実施例5−X.nematophilus上清からの殺昆虫剤のタンパク分解による特性決定
細胞増殖及び上清の調製:X.nematophilus細胞を実施例2と同様に増殖させ、上清を調製した。
上清のタンパク分解:培養上清(50ml)を4℃で48時間0.5M NaCl(3x1リットル)で透析した。ポリエチレングリコール8000(Sigma chemicals)で覆い、透析管内の上清の容量を5倍に減量した。試料を取り出し、0.1mgプロテアーゼ/ml試料の濃度のトリプシン(Sigma T8253=10,000ユニット/mg)又はプロテイナーゼK(Sigma P0390=10ユニット/mg)で30℃で2時間処理した。
プロテアーゼで処理した上清の対P.brassicae活性:直径4.5cmのプラスチックポットで実施例1に記載した人工寒天飼料に各「処理物」25μlを塗沫することにより、新生P.brassicae幼虫に対するバイオアッセイを実施した。各処理物毎に幼虫を10匹ずつ入れたポット4個を使用した。1及び2日後に死亡率を記録した。水のみ、トリプシン(0.1mg/ml)及びプロテイナーゼK(0.1mg/ml)を使用した対照も同様に試験した。
Figure 0004338057
実施例6
他のXenorhabdusの殺昆虫活性
実施例1及び2の方法を使用して4種のXenorhabdus株を害虫に対して試験した。得られた結果は以下の通りであった。
Figure 0004338057
全4株とも80℃に10分間加熱すると、細胞と上清の殺昆虫活性は>99%低下することが判明した。
Figure 0004338057
更に、全株ともHeliothis virescensの成長を有意に抑制した。
実施例7
Xenorhabdus株からの毒素遺伝子のクローニング
Quiagenゲノム精製DNAキットを使用してNCIMB40887及びATCC19061から全細胞DNAを単離した。細胞をLブロス(1リットル当たりトリプトン10g、酵母エキス5g及びNaCl 5g)中28℃で震盪(150rpm)しながら光学密度1.5A600まで増殖させた。培養物を4000xgで遠心分離して回収し、バッファーB1(50mM Tris/HCl,0.05% Tween 20,0.5% Triton X−100,pH7.0)3.5mlに再懸濁し、30分間50℃でインキュベートした。Quiagen 100/Gチップを製造業者の指示通りに使用して細菌溶解液からDNAを単離した。得られた精製DNAをTEバッファー(10mM Tris,1mM EDTA,pH8.0)中−20℃で保存した。
制限酵素Sau3aで部分的に消化したNCIMB40887及びATCC19061の全DNAを使用して代表的DNAライブラリーを構築した。各株からのDNA約20μgを酵素0.25ユニットと共に37℃でインキュベートした。10、20、30、45及び60分間隔で試料を取り出し、65℃に15分間加熱した。DNAフラグメントの寸法を可視化するために、試料を0.5%w/vアガロースゲルで電気泳動した。
30〜50kbフラグメントを最高の割合で含むDNA試料を集め、シュリンプアルカリホスファターゼ(Boehringer)4ユニットで15分間37℃で処理した後、65℃で熱処理し、ホスファターゼを不活化した。
寸法選択したDNAフラグメントをコスミドベクターSuperCos!(Stratagene)のBamH1部位に連結し、Gigapack IIパッケージングキット(Stratagene)を製造業者の指示に従って使用して大腸菌株XL Blue 1にパッケージングした。
殺昆虫活性をもつコスミドクローンを選択するために、25μg/mlアンピシリンを加えたL寒天プレート上で選択した各コロニーを(25μg/mlアンピシリンを加えた)Lブロス中で28℃で一晩増殖させた。ブロス培養液(50μl)を実施例5に記載したように直径4.5cmのポットに入れた昆虫飼料の表面に夫々塗沫した。各容器に新生P.brassicae幼虫10匹を加えた。24、72及び96時間後に幼虫を試験し、死亡率と生存幼虫の寸法を記録した。試験した合計220個のNCIMB40887のクローンのうち、2個は72時間以内に幼虫成長の抑制と死亡を生じることが判明した。ATCC19061からのクローン370個のうち、1個は72時間以内に幼虫死を生じることが判明した。
実施例8
クローン化毒素遺伝子の対Pieris brassicae活性
25μg/mlアンピシリンを加えたLブロス中、実施例7からの3種の活性クローンを150rpmの回転震盪器で24時間28℃で増殖させた。実施例1に記載したように、完全ブロス培養液を昆虫飼料に加えることにより、新生幼虫に対する毒素クローンの活性を試験した。
Figure 0004338057
大腸菌毒素クローンを80℃に10分間加熱し、100μl/gの割合で飼料に加えた処、対幼虫活性は検出されなかった。毒素の熱感受性は顕著である。
実施例9
NCIMB40887からのクローン化毒素のシーケンシング
Wizard Plus SV DNAシステム(Promega)を製造業者の指示に従って使用し、NCIMB40887からの上記殺昆虫性クローン1のコスミドDNAを精製した。一組の制限酵素EcoR1、BamH1、HindIII、Sal1及びSac1を使用して図3に示すようなクローン化フラグメントの部分地図を得た。酵素EcoR1、BamH1、HindIII、EcoRV及びPvuIIを使用し、pUC18及びpUC19にクローニングしたコスミドのサブクローンからDNAシーケンシングを開始した。精製コスミドDNA上でプライマーウォーキングアプローチを使用して配列ギャップを埋めた。ABIPRISM(登録商標)Dye Terminator Cycle Sequencing Ready Reaction KitとAmmpliTaq DNAポリメラーゼFSを製造業者の指示に従って使用して連鎖反応を実施した。製造業者の指示に従ってABI自動シーケンサーで試料を解析した。クローン化毒素フラグメントのDNA配列の主要部分を図2に示す。
実施例10
クローン3からのクローン化毒素の制限地図
上記殺昆虫性クローン3のコスミドDNAを実施例9に記載したように精製した。制限酵素BamH1、HindIII、Sal1及びSac1を使用してクローン化フラグメントの制限地図を得、これを図3に示す。クローン1からの地図(図3)に比較すると、オーバーラップする領域にわたって制限地図は非常によく似ていることが明白である。これらの2種のクローン間の唯一の検出可能な相違は、クローン1の11.4kb及び7.2kb HindIIIフラグメントに対応するクローン3の2個のHindIIIフラグメントの寸法が夫々約2Kb及び200bp小さいことであった。これらの結果は、2種の細菌株で毒性をコードするDNA領域の総合関連性を示している。
実施例11
サザンブロットハイブリダイゼーション実験
クローン1からのDNAの10.3kb BamH1−Sal1フラグメントをプローブとして使用し、Xenorhabdus株ATCC19061、NCIMB40886及びNCIMB40887の総HindIII消化DNAにハイブリダイズした。ハイブリダイゼーションは20ng/mlのDIG標識DNAプローブを使用して65℃で18時間実施した。免疫検出前にフィルターを5分間室温で2xSSC(0.3M NaCl,30mMクエン酸ナトリウム,pH7.0)/0.1%(w/v)ドデシル硫酸ナトリウムで2回、15分間65℃で0.1xSSC(15mM NaCl,1.5mMクエン酸ナトリウム,pH7.0)+0.1%ドデシル硫酸ナトリウムで2回洗浄した。非放射性DIG DNA標識及び検出キット(Boehringer)を使用して、製造業者の指示に従ってプローブを標識し、実験を行った。プローブは全3種の株の約8kbのHindIIIフラグメントと、NCIMB40887の11.4kbフラグメントと、NCIMB40886及びATCC19061の約9kbフラグメントにハイブリダイズした。これらの結果は、NCIMB40886及びATCC19061株が上記クローン1の毒素遺伝子に高い相同度をもつDNAを含むことを示しており、3種の株により産生される毒素の類似性を裏付けている。

Claims (17)

  1. 殺虫活性を有するタンパク毒素をコードする組換えDNAであって、
    (a)配列番号1から成るヌクレオチド;
    (b)ストリンジェント条件下で(a)に規定されたヌクレオチドと相補的なヌクレオチドにハイブリダイズするヌクレオチド
    から成る群から選択される前記組替えDNA。
  2. 配列番号1の配列から成る請求項1の組替えDNA。
  3. 発現ベクターである、請求項1から2のいずれか一項に記載の組替えDNA。
  4. 請求項3の発現ベクターで形質転換された宿主生物。
  5. 1以上の他の殺虫性タンパク質も発現するように操作又は選択された請求項4に記載の宿主生物。
  6. 宿主が植物である請求項4または5に記載の宿主生物。
  7. 宿主が昆虫病原性ウイルスである請求項4または5に記載の宿主生物。
  8. 請求項1または2の組替えDNAによってコードされるタンパク毒素。
  9. (i)昆虫に経口施用するためのものであって、(ii)請求項8のタンパク毒素を含む殺昆虫組成物であって、農業上許容可能なキャリヤーを更に含む前記組成物。
  10. Xenorhabdusにおいて発見されない更なる殺虫性材料を更に含む請求項9の組成物。
  11. 更なる殺虫性材料がB.thuringiensisから獲得される材料を含む請求項10の組成物。
  12. B.thuringiensisから獲得される材料がB.thuringiensisの細胞である請求項11の組成物。
  13. B.thuringiensisから獲得される材料がδ内毒素を含む請求項12に記載の組成物。
  14. 農業上許容可能なキャリヤーが昆虫飼料物品を含む請求項9から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 請求項9から14のいずれか一項に記載の組成物を害虫に経口施用するか、またはその環境に施用することを含む昆虫害虫駆除又は防除方法。
  16. 害虫が鱗翅目又は相翅目昆虫である請求項15に記載の方法。
  17. B.thuringiensisからの殺虫性材料を害虫に経口施用するか、またはその環境に施用することを更に含む請求項15に記載の方法。
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