JP4337795B2 - ベベルギヤ装置 - Google Patents
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Description
すなわち、帯状の補強繊維基材を準備する。この帯状の補強繊維基材を金属製ブッシュの外周に重ね巻きし筒状体を形成する。そして、金属製ブッシュと筒状体を成形金型に収容し、筒状体に樹脂を含浸し、加熱成形して金属製ブッシュと一体となったギヤ素形体を成形する。そして、ギヤ素形体の軸方向端面に切削加工により歯を形成する。
しかし、歯部が樹脂のみで構成されているため、強度と耐久性に限界があり、更なる向上が要望されていた。
すなわち、樹脂金属複合ベベルギヤと金属製の相手ベベルギヤのピッチ円錐角を互いに異なる値に設定し、樹脂金属複合ベベルギヤの樹脂部が、優先的に相手ベベルギヤの当たり部となるようにすることを特徴とする(請求項1)。
図1は、本発明の実施の形態に係るベベルギヤ装置であって、樹脂金属複合ベベルギヤ100に、金属製の相手ベベルギヤ3が噛み合ったギヤ装置である。図2は、その樹脂金属複合ベベルギヤであって、歯幅方向の外周部側が樹脂部である場合であり、(a)は上面図、(b)は縦断面図を示したものである。回転軸との締結部は信頼性の関係から金属製ブッシュ2を用いる。この金属製ブッシュ2の周囲に段部を形成し、樹脂部1の回り止め5として凹凸形状、抜け止め6として上方がせり出した形状とし、この部分にリング状の補強繊維基材を嵌め合せ、閉じた金型内で前記補強繊維基材に液状樹脂を浸透させて樹脂部1を形成する。リング状の補強繊維基材は、アラミド繊維、カーボン繊維、ガラス繊維等の糸を筒状に編んだ筒状体を準備し、この筒状体を端部から軸方向に巻き上げて構成したものである。そのほか、シート状の補強繊維基材を紙縒り状に巻き、その両端を重ねてリング状に形成してもよい。また、液状樹脂は、架橋ポリアミノアミド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等を使用することができる。
前記ギヤ素形体を補強繊維基材側から金属部と樹脂部を含むように切削加工により歯を形成する際、図1に示すように相手ベベルギヤのピッチ円錐角に対しプラス角度誤差を付与することにより、相手ベベルギヤ3との当たり部4を歯幅方向の外周部側に位置する樹脂部1とすることができる。このため、通常の噛み合い時には樹脂部が優先的に相手ベベルギヤに当たり、ベベルギヤ同士の噛み合い音が低減される。また、歯部に高負荷を受けたときは樹脂部が変形して金属部が負荷を受けるため、歯部が樹脂のみの場合と比較して歯元強度が著しく向上する。
前記ギヤ素形体を補強繊維基材側から金属部と樹脂部を含むように切削加工により歯を形成する際、図3に示すように相手ベベルギヤのピッチ円錐角に対しマイナス角度誤差を付与することにより、相手ベベルギヤ3との当たり部4を歯幅方向の内周部側に位置する樹脂部1とすることができる。噛み合い音の低減、歯元強度の向上については、前述のとおりである。
実施例1
図7(a)において、パラ系アラミド繊維とメタ系アラミド繊維を質量比50/50の割合で混紡した糸を筒状に編んだ筒状体7を準備し、この筒状体7を端部から軸方向に巻き上げて、リング状の補強繊維基材8とする。図7(b)において、図2に示す金属製ブッシュ2と前記補強繊維基材8を成形金型9に配置した後、金型内を脱気し真空状態とする。ここに溶融させた架橋ポリアミノアミド樹脂10を注入し、補強繊維基材8に浸透、硬化させ、ギヤ素形体を得た。本実施例の形態は、金属製ブッシュ2の外周に補強繊維基材8を挿入するため作業性が良く、また成形金型9のゲートが補強繊維基材8に直結しているため成形性も良好である。前記ギヤ素形体を、補強繊維基材側から金属部と樹脂部を含むように所定の寸法に切削加工、歯切り加工を行い、金属製の相手ベベルギヤ3のピッチ円錐角に対しプラス角度誤差0.5°を付与した軸角90°の樹脂金属複合ベベルギヤを得た。
実施例1で得たギヤ素形体を、補強繊維基材側から金属部と樹脂部を含むように所定の寸法に切削加工、歯切り加工を行い、相手ベベルギヤのピッチ円錐角に対し角度誤差0°とした軸角90°の樹脂金属複合ベベルギヤを得た。
パラ系アラミド繊維とメタ系アラミド繊維を質量比50/50の割合で混紡した糸を用いた平織りの布を所定幅(金属製ブッシュ2の厚さ寸法の1.2倍)で裁断して帯状の補強繊維基材を準備し、この帯状の補強繊維基材を図6に示す金属製ブッシュの外周に重ね巻きし筒状体を形成する。前記金属製ブッシュ2と筒状体を成形金型に配置した。その後は比較例1と同様にして樹脂製ベベルギヤを得た。
切削加工により、比較例1と同形状の鋼製(S45C)のベベルギヤを得た。
噛み合い音評価:ギヤの噛み合い部に集音マイクを設置し、表1に示す条件によりギヤを駆動させたときの騒音をFFTアナライザで周波数解析し、音圧を比較した。
モータリング耐久評価:表1に示す条件によりギヤを駆動させ、ベベルギヤが破壊するまでのサイクル数を測定した。なお、ベベルギヤが正方向7回転、逆方向7回転を1サイクルとした。
2は金属製ブッシュ
3は相手ベベルギヤ
4は相手ベベルギヤとの当たり部
5は回り止め
6は抜け止め
7は筒状体
8は補強繊維基材
9は成形金型
10は架橋ポリアミノアミド樹脂
100は樹脂金属複合ベベルギヤ
Claims (3)
- 歯幅方向の一部が樹脂部、歯幅方向の他の部分が金属部で構成された歯部を有する樹脂金属複合ベベルギヤと、当該ギヤと噛み合う金属製の相手ベベルギヤとを含むギヤ装置であって、
樹脂金属複合ベベルギヤと金属製の相手ベベルギヤのピッチ円錐角を互いに異なる値に設定し、樹脂金属複合ベベルギヤの樹脂部が、優先的に相手ベベルギヤの当たり部となるようにしたことを特徴とするベベルギヤ装置。 - 樹脂金属複合ベベルギヤは、歯幅方向の外周部側が樹脂部、歯幅方向の内周部側が金属部で構成された歯部を有することを特徴とする請求項1記載のベベルギヤ装置。
- 樹脂金属複合ベベルギヤは、歯幅方向の内周部側が樹脂部、歯幅方向の外周部側が金属部で構成された歯部を有することを特徴とする請求項1記載のベベルギヤ装置。
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