JP4337220B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置に係わり、特に、画像情報に基づいて、画像記録媒体上に画像を記録するプリンタエンジンを備えた画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ等の画像記録装置にコンピュータを接続し、コンピュータからの印字情報(以下「プリントジョブ」という)に基づいて、用紙等の画像記録媒体に画像を記録して出力する画像出力システムが普及している。
【0003】
一般に、プリントジョブは、ページ記述言語(PDL)で記述されており、画像記録装置では、受信したプリントジョブを解析して画像情報(raster image)に展開し(Decompose)、この画像情報に基づいて、プリンタエンジンを駆動させることにより、画像記録媒体に画像を記録している。
【0004】
ところで、画像出力システムには、プリントジョブを送信してから、画像が記録された画像記録媒体が得られるまでの待ち時間の短縮が望まれる。このため、従来より、プリントジョブの内容を解析して、プリントアウト時間を予測し、生産性の向上を図る技術が提案されている。
【0005】
例えば、特開平10−35058号公報には、プリントアウト時間を予測したときに、複数のプリンタの中から最も早く印刷が終わるプリンタを選択する技術が開示されている。また、特開平10−240459号公報には、予測したプリントアウト時間から、プリントジョブの順番を入れ替えて、最適スケジューリングを行う技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、単一プリンタにおける単一プリントジョブに対する生産性については考慮されておらず、1つのプリントジョブに対する処理が終わらなければ、次のプリントジョブに対する処理が開始できなかった。このため、プリンタエンジン動作中は、次のプリントジョブのDecomposeを開始することができず、たとえプリンタエンジンが高速に画像記録可能であっても、プリンタの生産性は、Decompose性能に左右されてしまうという問題があった。
【0007】
特に、プリンタ機能とともにコピー機能も備えた複合機の場合、コピーのためにプリンタエンジンが動作している間は、プリントジョブを受信しても当該プリントジョブのDecomposeを開始できず、プリンタエンジンの動作が終了するのを待たなければならなかった。
【0008】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、単一プリントジョブに対する生産性を向上させることができる画像出力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像情報に基づいて、画像記録媒体上に画像を記録するプリンタエンジンを備えた画像記録装置であって、ページ記述言語で記述されたプリントジョブを受信して画像情報に展開する展開手段と、原稿を読み取って画像情報を取得する取得手段と、前記展開手段によって展開された画像情報に基づいて画像を記録するプリント機能と、前記取得手段によって取得された画像情報に基づいて画像を記録するコピー機能のうちの何れか一方を優先機能に設定する優先機能設定手段と、前記画像情報を蓄積するスプール手段と、前記展開手段における前記画像情報の展開時間を予測する予測手段と、前記予測手段により予測された展開時間が前記プリンタエンジンによる画像記録時間よりも長く、かつ前記優先機能設定手段によってコピー機能が優先機能に設定されている場合には、前記スプール手段に前記画像情報を蓄積した後、前記プリンタエンジンに送信するスプールモードを選択し、前記予測手段により予測された展開時間が前記プリンタエンジンによる画像記録時間よりも長く、かつ前記優先機能設定手段によってプリント機能が優先機能に設定されている場合には、前記プリンタエンジンに前記画像情報を直接送信するダイレクトモードを選択するモード選択手段と、前記モード選択手段による選択結果に基づいて、前記画像情報の送信を制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、プリンタエンジンに画像情報を送信する際に、当該画像情報を一旦スプール手段に蓄積した後、プリンタエンジンに送信するスプールモードと、当該画像情報をスプール手段に蓄積せずに、直接プリンタエンジンに送信するダイレクトモードの何れか一方が選択される。この選択されたモードに従って、当該画像情報がプリンタエンジンへ送信される。
【0011】
すなわち、スプールモードとダイレクトモードとが選択的に切替可能となっている。これにより、例えば、プリンタエンジンが既に画像記録動作中の場合は、スプールモードを選択して新規の画像情報をスプール手段に一旦蓄積しておき、プリンタエンジンが画像記録開始可能となったら、スプール手段に蓄積しておいた画像情報を読み出してプリンタエンジンに送信するだけで、当該画像情報に基づく画像記録を開始する等、状況に応じて最適なモードを選択して、画像記録装置の効率化を図ることができる。
【0012】
請求項2に記載されているように、前記プリンタエンジンの動作状態を検出する検出手段を更に有し、前記モード選択手段が、前記プリンタエンジンが動作中の場合は、スプールモードを選択するとよい。
【0014】
請求項3に記載されているように、前記モード選択手段が、前記プリンタエンジンによる画像記録時間が前記展開時間以上の場合には、ダイレクトモードを選択するとよい。
【0018】
また、請求項4に記載されているように、前記モード選択手段が、前記ダイレクトモード選択時に、前記プリンタエンジンに送信する画像情報を、前記スプール手段にも送信して蓄積するか否かを選択する同時スプール選択手段を備えるとよい。
【0019】
この場合、請求項5に記載されているように、前記同時スプール選択手段によって前記画像情報の蓄積が選択された場合は、前記制御手段が、前記プリンタエンジンに送信する前記画像情報を前記スプール手段にも送信して蓄積しておき、画像記録失敗時に、前記スプール手段から当該画像情報を読み出して前記プリンタエンジンに送信するようにするとよい。
【0020】
また、請求項6に記載されているように、前記同時スプール選択手段が、画像記録部数に基づいて、前記画像情報を蓄積するか否かを選択するようにするとよい。
【0021】
例えば、請求項7に記載されているように、前記同時スプール選択手段が、画像記録部数が2部以上の場合は、前記画像情報の蓄積を選択するようにするとよい。また、請求項8に記載されているように、前記同時スプール選択手段が、画像記録部数が1部の場合は、前記画像情報の蓄積を任意に選択可能にするとよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0023】
図1には、本発明が適用された画像出力システムの構成が示されている。図1に示されるように、画像出力システム10は、ページ記述言語で記述されたプリントジョブを送信するホストPC(パソコン)12と、プリントジョブに基づいて、用紙等の画像記録媒体上に画像を形成して出力する画像記録装置14とが、所定のケーブル等を介して接続されて構成されている。
【0024】
ホストPC12は、ページ記述言語で記述されたプリントジョブを画像記録装置14へ送信する。
【0025】
画像記録装置14は、プリンタ機能とコピー機能とを併せ持つ複合機であり、画像情報の入力手段として、プリンタ用モジュール16とコピー用モジュール18とを備えている。
【0026】
プリンタ用モジュール16は、プリンタコントローラ(PrinterESS)20を備えており、プリンタコントローラ20では、ホストPC12から送信されてきたプリントジョブを解析して画像情報に展開する(Decompose)。また、プリンタコントローラ20は、受信したプリントジョブを画像情報に展開するのに要する時間を予測する(以下、予測した時間のことを「Decomp時間」という)。すなわち、プリンタコントローラ20が本発明の展開手段及び予測手段に対応する。
【0027】
一方、コピー用モジュール18は、原稿送り手段(CVT: Constant Velocity Transport)22とスキャナ手段(IIT:Image Input Terminal)24とを備えている。原稿送り手段22では、所定方向に一定速度で原稿を配送する。スキャナ手段24は、読取光学系が固定されており、原稿送り手段22によって送られている原稿を読取って画像情報を取得する。すなわち、スキャナ手段24が、本発明の取得手段に対応する。
【0028】
また、画像記録装置14は、出力手段として、プリンタエンジン(IOT:Image Output Terminal)26を備えている。プリンタエンジン26では、プリンタコントローラ20又はスキャナ手段24で得られた画像情報に基づいて動作し、用紙等の画像記録媒体上に画像を記録する。
【0029】
また、画像記録装置14は、タッチパネル等のユーザインタフェース28、プリンタ/コピー管理手段(MF-SYS)30、コントローラ(DC-SYS)32を備えている。ユーザインタフェース28は、ジョブモード(プリンタ優先/コピー優先)の指定や状態表示を行い、本発明の優先機能設定手段に対応する。
【0030】
プリンタ/コピー管理手段30は、ユーザインタフェース28で指定されたジョブモードの情報や、プリンタコントローラ20で予測されたDecomp時間を管理する。また、プリンタ/コピー管理手段30は、プリンタコントローラ20とコントローラ32間の通信を中継する。例えば、プリンタ/コピー管理手段30を介して、プリンタコントローラ20で得られた画像情報はコントローラ32へ送信される。
【0031】
コントローラ32は、ページバッファ(PageBuffer)34、ハードディスク(HDD)36、圧縮手段38、伸長手段40、通信制御手段(IPC:InterProcess Communication)42を備えている。
【0032】
ページバッファ34は、プリンタコントローラ20やスキャナ手段24で取得された画像情報を受け取って、ページ単位でプリンタエンジン26へ送信する。前述のプリンタエンジン26では、このページ単位の画像情報に基づいて画像記録動作を行い、画像記録媒体に画像を記録する。
【0033】
また、ページバッファ34は、ハードディスク36とも接続されており、プリンタエンジン26へ送信するページ単位の画像情報を一時的にハードディスク36に蓄積(スプール)しておくこともできるようになっている。すなわち、ハードディスク36が、本発明のスプール手段に対応する。
【0034】
圧縮手段38では、ページバッファ34やハードディスク36に蓄積する画像情報を圧縮し(以下、圧縮された画像情報のことを「圧縮画像情報」という)、伸長手段40では、プリンタエンジン26へ送信する画像情報を伸長する。
【0035】
通信制御手段42は、プリンタ/コピー管理手段30、スキャナ手段24、プリンタエンジン26と通信可能に接続されている。通信制御手段42は、プリンタコントローラ20、スキャナ手段24、プリンタエンジン26の入出力手段と通信を行う(なお、プリンタコントローラ20とはプリンタ/コピー管理手段30を介して通信)ことによって、画像記録装置14全体の動作を制御する。
【0036】
詳しくは、通信制御手段42は、プリンタエンジン26からのステータス(動作中/待機中)情報と、プリンタ/コピー管理手段30で管理されているジョブモードの情報及びDecomp時間に基づいて、ページバッファ34を介して、プリンタコントローラ20又はスキャナ手段24で取得された画像情報をプリンタエンジン26に送信するダイレクトモード、又はハードディスク36に一旦蓄積してからプリンタエンジン26に送信するスプールモードを選択し、選択されたモードに従って、画像情報の送信を制御する。すなわち、通信制御手段42が、本発明のモード選択手段、制御手段、検出手段に対応する。
【0037】
具体的には、スキャナ手段24からの画像情報に基づいて、記録媒体上に画像を記録するコピープロセスでは、ダイレクトモードが選択される。詳しくは、図2に示すように、コピープロセスでは、スキャナ手段24で原稿を読み取って取得された画像情報が、一定周期でコントローラ32に入力されるので、コントローラ32では、圧縮手段38で入力された画像情報を圧縮しながらページバッファ34へ蓄積する。ページバッファ34に一定量の圧縮画像情報が蓄積されたら、蓄積された圧縮画像情報を伸長手段40に送信し、伸長手段40によって当該圧縮画像情報を伸長しながらプリンタエンジン26へ送信する。
【0038】
また、コントローラ32では、圧縮画像情報を伸長手段40に送信する際に、同時に、ハードディスク36にも送信して蓄積しておく(同時スプール)。コントローラ32は、JAM発生等、何らかの不具合が発生して画像記録に失敗した場合に、ハードディスク36から当該蓄積しておいた圧縮画像情報を読み出し、伸長手段40で伸長してプリンタエンジン26へ送信する。すなわち、画像記録に失敗したジョブを回復させることができるようになっている(Recovery)。
【0039】
一方、プリントプロセスでは、コントローラ32によって、スプールモード、ダイレクトモードの何れか一方が選択される。
【0040】
プリントプロセスでは、プリンタコントローラ20において、ホストPC12から送信されてきたプリントジョブの内容を解析して画像情報に展開してから、コントローラ32に入力される。このため、コントローラ32への画像情報の入力は周期的ではなく、コントローラ32では、まずページバッファ34に入力された画像情報を蓄積していき、1ページ分の画像情報がページバッファ34に蓄積されたら、圧縮手段38で圧縮する。圧縮手段で1ページ分の圧縮が終わったら、一旦ページバッファ34に当該1ページ分の圧縮画像情報が渡される。
【0041】
ここで、スプールモードが選択されている場合は(図3参照)、ページバッファ34に渡された1ページ分の圧縮画像情報は、ハードディスク36に蓄積される。ハードディスク36に全ページ分の圧縮画像情報の蓄積が終了した後、ハードディスク36から1ページ分ずつ圧縮画像情報を読み出して、ページバッファ34から伸長手段40に送信される。伸長手段では、当該圧縮画像情報を伸長しながら、プリンタエンジン26に送信する。
【0042】
すなわち、スプールモードでは、画像情報が入力されても、すぐには当該画像情報に基づく画像記録動作を行わずにハードディスク36に蓄積しておき、後から画像記録情報をハードディスク36から読み出して、プリンタエンジン26に送信し、画像記録媒体に画像を記録する。
【0043】
ダイレクトモードが選択されている場合は(図4参照)、ページバッファ34に圧縮手段で圧縮された画像情報(圧縮画像情報)が入り次第、伸長手段40に送信される。伸長手段では、当該圧縮画像情報を伸長しながら、プリンタエンジン26に送信する。
【0044】
すなわち、ダイレクトモードでは、1ページ分の圧縮画像情報がページバッファ34に入り次第、当該圧縮画像情報を伸長して、画像記録媒体に画像を記録することが可能となっている。
【0045】
また、ダイレクトモードが選択された場合には、プリンタエンジン26に送信する画像情報のハードディスク36への蓄積(同時スプール)を選択できるようになっている。同時スプールが選択された場合は(図5参照)、ページバッファ34を介して、圧縮手段で圧縮された画像情報(圧縮画像情報)を伸長手段40に送信する際に、同時に、ハードディスク36にも送信して蓄積しておく。
【0046】
すなわち、同時スプールが選択されると、1ページ分の圧縮画像情報がページバッファ34に入り次第、当該圧縮画像情報を伸長して画像記録媒体に画像を記録するとともに、何らかの不具合が発生して画像記録に失敗した場合には、ハードディスク36から圧縮画像情報を読み出してジョブを回復させる(Recovery)ことが可能となっている。
【0047】
次に、本実施の形態の作用として、図6を参照して、プリントプロセス時にコントローラ32で行われるモード選択処理について説明する。なお、このモード選択処理は、ホストPC12からのプリントジョブを受けて開始される。
【0048】
図6に示されるように、モード選択処理では、まずステップ100において、プリンタエンジン26のステータス情報に基づいて、プリンタエンジン26が画像記録動作中であるか否かを判断する。プリンタエンジン26が動作中の場合は(ステップ100で肯定判定)、当該動作が終了するまで、プリンタエンジン26では受信したプリントジョブに基づく画像記録動作を開始することができないと判断して、ステップ102に進み、スプールモードが選択される。
【0049】
これにより、プリンタエンジン26が動作中で、すぐに受信したプリントジョブに基づく画像記録動作を開始できない場合でも、受信したプリントジョブを解析して画像情報に展開し、1ページ毎に圧縮してハードディスク36に蓄積しておくことができる。プリンタエンジン26の動作が終了したら、ハードディスク36から蓄積しておいた画像情報を読み出して、受信したプリントジョブに基づく画像記録動作を開始する。すなわち、プリンタエンジン26が動作中でも、Decomposeを終了しておくことができるので、待ち時間を短縮できる。
【0050】
一方、プリンタエンジン26が待機中の場合は(ステップ100で否定判定)、ステップ104に進み、受信したプリントジョブのDecomp時間とプリンタエンジン26の性能(最高画像記録速度)を比較する。
【0051】
Decomp時間よりもプリンタエンジン26の画像記録速度の方が速い場合は(ステップ104で肯定判定)、ステップ106に進み、ユーザによるジョブモードの指定がプリンタ優先であるかコピー優先であるかを判断する。コピー優先に指定されている場合は(ステップ106で否定判定)、ステップ102に移行して、スプールモードが選択される。
【0052】
これにより、プリンタエンジン26が高性能で(高速で画像記録可能)、プリンタエンジン26において画像記録媒体に画像を記録するのに要する時間よりも、プリンタコントローラ20で受信したプリントジョブを解析して画像情報に展開するのに要する時間の方が長く、且つコピー優先に指定されている場合は、スプールモードが起動されて、プリントジョブによるIOT占有時間を短縮することができる。例えば、コピー優先に指定されていれば、コピーが指示されたときに、既に受信したプリントジョブがあっても、当該プリントジョブに基づく画像記録動作が終了するのを待たずに、先にコピープロセスを起動して画像記録媒体に画像を記録する(原稿のコピーを取る)ことができる。
【0053】
一方、ユーザによりプリンタ優先に指定されている場合は(ステップ106で肯定判定)、ステップ108に移行し、ダイレクトモードが選択される。すなわち、ホストPC12から受信したプリントジョブを解析して画像情報に展開し、1ページ分の圧縮画像情報が生成されたら、直ちに当該圧縮画像情報を伸長してプリンタエンジン26に送る。
【0054】
これにより、プリンタエンジン26が高性能で(高速で画像記録可能)、プリンタエンジン26での画像記録に要する時間よりも、プリンタコントローラ20で受信したプリントジョブを解析して画像情報に展開するのに要する時間の方が長くても、ユーザによりプリンタ優先に指定されていれば、受信したプリントジョブに基づく画像記録動作が優先して行われるようになっている。例えば、ホストPC12からプリントジョブを受信したときに、コピーが指示されても、プリンタエンジン26では受信したプリントジョブに基づく画像記録動作が終了してから、コピープロセスが起動されてコピー指示に基づく画像記録動作を行う(原稿のコピーを取る)。
【0055】
このように、ユーザによるジョブモード指示によって、すなわちコピーを優先するユーザとプリンタを優先するユーザとで、プリントジョブによるIOT占有時間を選択的に切り替えることができる。
【0056】
また、プリンタエンジン26の性能が低く(最高画像記録速度が低速)、Decomp時間の方が画像記録速度よりも早い場合も(ステップ104で否定判定)、ステップ108に移行し、ダイレクトモードが選択される。
【0057】
ダイレクトモードが選択されると、ステップ110に進み、Recovery機能を実現するシステム構成、すなわちRecovery機能をコントローラ32で実現するシステムであるのか、コントローラ32以外(以下ではプリンタコントローラ20として説明する)で実現するシステムであるのかを判断する。
【0058】
コントローラ32でRecovery機能を実現するシステムの場合は(ステップ110で肯定判定)、ステップ112に移行して、同時スプールが選択され、ページバッファ34を介して、圧縮手段で圧縮された画像情報(圧縮画像情報)を伸長手段40に送信する際に、同時にハードディスク36にも、当該圧縮画像情報が送信されて蓄積される。
【0059】
言い換えると、プリンタコントローラ20がラインバッファしか備えていない等、コントローラ32でRecovery機能を実現する必要があるシステムの場合は、ダイレクトモードが選択されると、同時スプールも選択され、コントローラ32内のハードディスク36に圧縮画像情報が蓄積されるようになっている。
【0060】
これにより、何らかの不具合が発生して画像記録に失敗しても、ハードディスク36から蓄積しておいた圧縮画像情報を読み出し、伸長手段40で伸長してプリンタエンジン26へ送信することで、再画像記録が可能となる。すなわち、画像記録失敗時にコントローラ32で直ちにRecoveryすることができる。
【0061】
プリンタコントローラ20でRecovery機能を実現するシステム、言い換えると、コントローラ32がハードディスク36を備えていない等、プリンタコントローラ20でRecovery機能を実現する必要があるシステムの場合は(ステップ110で否定判定)、ステップ114に移行する。ステップ114では、画像記録部数が1部であるか、2部以上であるかが判断される。
【0062】
プリンタコントローラ20でRecovery機能を実現するシステムで、画像記録部数が1部の場合は(ステップ114で肯定判定)は、コントローラ32でのRecoveryの必要はないと判断して、同時スプールは選択されず、画像情報はプリンタエンジン26にのみ送信される。すなわち、画像記録部数が1部の場合は、Recovery機能を備えているところ(コントローラ32/プリンタコントローラ20)でRecovery用に画像情報が蓄積されるようになっている。
【0063】
また、プリンタコントローラ20でRecovery機能を実現するシステムでも、画像記録部数が2部以上の場合に限っては(ステップ114で否定判定)、ステップ112に移行して、同時スプールが選択される。これにより、2部目以降の画像記録途中で何らかの不具合が発生して画像記録に失敗したときに、プリンタエンジン26直前のコントローラ32で直ちにRecoveryすることができ、Recoveryによる待機時間を短縮することができる。
【0064】
上記のように、プリンタプロセスにおいて、状況に応じて、スプールモード又はダイレクトモードを選択する、すなわちスプールモードとダイレクトモードとを切替可能にすることにより、単体プリンタの生産性を向上させることができる。
【0065】
また、画像記録部数が1部のときのRecovery機能を選択的に切り替え可能にすることにより、Recovery機能をコントローラ32に備えるか或いはプリンタコントローラ20に備えるかを切り替えられるので、複数タイプのプリンタコントローラ20に対応することができ、汎用性が高い。
【0066】
なお、上記では、状況判断のためのパラメータ情報として、プリンタエンジンのステータス情報、Decomp時間、ジョブモードを用いて、スプールモード又はダイレクトモードを選択する場合を例に示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他のパラメータ情報を用いて、モードを選択するようにしてもよい。
【0067】
また、上記では、プリンタ機能とコピー機能とを併せ持つ画像記録装置(複合機)を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、プリンタ機能のみを有する画像記録装置に本発明を適用してもよいし、プリンタ機能とコピー機能の他にFAX機能を有する画像記録装置にも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、単一プリンタにおける単一プリントジョブに対する生産性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる画像出力システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 コピープロセス時の画像情報の送信パスを示す図である。
【図3】 プリントプロセス時のスプールモードが選択された場合の画像情報の送信パスを示す図である。
【図4】 プリントプロセス時のダイレクトモードが選択された場合の画像情報の送信パスを示す図である。
【図5】 プリントプロセス時のダイレクトモード及び同時スプールが選択された場合の画像情報の送信パスを示す図である。
【図6】 プリントプロセスを起動する際に実行されるモード選択処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像出力システム
12 ホストPC
14 画像記録装置
16 プリンタ用モジュール
18 コピー用モジュール
20 プリンタコントローラ
22 原稿送り手段
24 スキャナ手段
26 プリンタエンジン
28 ユーザインタフェース
30 プリント/コピー管理手段
32 コントローラ
34 ページバッファ
36 ハードディスク
38 圧縮手段
40 伸長手段
42 通信制御手段
Claims (8)
- 画像情報に基づいて、画像記録媒体上に画像を記録するプリンタエンジンを備えた画像記録装置であって、
ページ記述言語で記述されたプリントジョブを受信して画像情報に展開する展開手段と、
原稿を読み取って画像情報を取得する取得手段と、
前記展開手段によって展開された画像情報に基づいて画像を記録するプリント機能と、前記取得手段によって取得された画像情報に基づいて画像を記録するコピー機能のうちの何れか一方を優先機能に設定する優先機能設定手段と、
前記画像情報を蓄積するスプール手段と、
前記展開手段における前記画像情報の展開時間を予測する予測手段と、
前記予測手段により予測された展開時間が前記プリンタエンジンによる画像記録時間よりも長く、かつ前記優先機能設定手段によってコピー機能が優先機能に設定されている場合には、前記スプール手段に前記画像情報を蓄積した後、前記プリンタエンジンに送信するスプールモードを選択し、前記予測手段により予測された展開時間が前記プリンタエンジンによる画像記録時間よりも長く、かつ前記優先機能設定手段によってプリント機能が優先機能に設定されている場合には、前記プリンタエンジンに前記画像情報を直接送信するダイレクトモードを選択するモード選択手段と、
前記モード選択手段による選択結果に基づいて、前記画像情報の送信を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像記録装置。 - 前記プリンタエンジンの動作状態を検出する検出手段を更に有し、
前記モード選択手段が、前記プリンタエンジンが動作中の場合は、スプールモードを選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記モード選択手段が、前記プリンタエンジンによる画像記録時間が前記展開時間以上の場合には、ダイレクトモードを選択する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録装置。 - 前記モード選択手段が、
前記ダイレクトモード選択時に、前記プリンタエンジンに送信する画像情報を、前記スプール手段にも送信して蓄積するか否かを選択する同時スプール選択手段を備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像記録装置。 - 前記同時スプール選択手段によって前記画像情報の蓄積が選択された場合は、前記制御手段が、前記プリンタエンジンに送信する前記画像情報を前記スプール手段にも送信して蓄積しておき、画像記録失敗時に、前記スプール手段から当該画像情報を読み出して前記プリンタエンジンに送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。 - 前記同時スプール選択手段が、画像記録部数に基づいて、前記画像情報を蓄積するか否かを選択する、
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像記録装置。 - 前記同時スプール選択手段が、画像記録部数が2部以上の場合は、前記画像情報の蓄積を選択する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。 - 前記同時スプール選択手段が、画像記録部数が1部の場合は、前記画像情報の蓄積を任意に選択可能である、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
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