JP2007130850A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置の性能が発揮できない原因の究明を簡易化する。
【解決手段】画像形成処理において、印刷処理時にコントローラにより画像生成処理が行われる(S501)。その際、画像生成処理の所要時間と、エンジンによる排紙時間とに基づいて、1ページあたりの画像形成に要した時間を算出し、その値から当該ページのスループットを計算する。そしてそのスループットが所与の閾値よりも低ければ、HDDに、ログ情報を保存する。HDDに空きがない場合には、保存されている中で最も高いスループットに対応するログ情報を削除し、空きを確保する(S506)。
【選択図】図5
【解決手段】画像形成処理において、印刷処理時にコントローラにより画像生成処理が行われる(S501)。その際、画像生成処理の所要時間と、エンジンによる排紙時間とに基づいて、1ページあたりの画像形成に要した時間を算出し、その値から当該ページのスループットを計算する。そしてそのスループットが所与の閾値よりも低ければ、HDDに、ログ情報を保存する。HDDに空きがない場合には、保存されている中で最も高いスループットに対応するログ情報を削除し、空きを確保する(S506)。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関するものである。
プリンタ等の画像形成装置は通常、画像の媒体への記録(印刷)を行う画像形成部と、コンピュータ等の上位装置から受信した印刷命令に基づいて、記録すべき画像データを生成したり、あるいは画像形成部の制御等を行うコントローラ部とを有する。
このような画像形成装置には、画像形成の履歴情報(以下、ログ情報)や印刷対象のデータを保存する機能を持つものが提案されている。たとえば、特許文献1には、画像形成部およびコントローラ部による画像形成処理のログ情報を、画像形成装置にエラーが発生した場合に備えて記録する技術が提案されている。そして、エラーが発生したときにログ情報を記録しておくことで、どのようなデータや設定のときにエラーが発生したかを特定することができる。また、特許文献2には、ページ記述言語(PDLという)で入力された印刷データを再印刷に備えて保存する画像形成装置が記載されている。特許文献2の画像形成装置は、PDLからイメージを展開する際にその展開時間を計測して、計測された展開時間に応じた形式で印刷データを保存する。
特開2004−249667号公報
特開平10−11233号公報(要約)
ところがログ情報や印刷データの履歴を保存する目的は上述の特許文献に記載されたエラー解析や再印刷とはかぎらない。たとえば画像形成装置の設計上の問題点等を分析するためにも、ログ情報や印刷データの履歴の保存は有効である。
たとえば画像形成装置の性能は、コントローラ部と画像形成部のいずれか性能の低い方により制約される。なお画像形成装置の性能とは、本明細書においては単位時間に出力できる一定サイズの用紙枚数で表される。この性能は、スループットとも呼ばれ、画像形成部による画像形成速度を示す性能である。画像形成装置の設計時においては、スループットが所定値、たとえば80PPM(ぺージ/分)となるよう設計され、その値が画像形成装置の仕様として公表される。しかし、仕様通りの性能が常に発揮できるとは限らない。
たとえば電子写真方式の画像形成装置であれば、通常はバンディング処理をおこなう。ところが、高負荷のページについては、あるバンドのイメージ展開処理がその直前のバンドの出力終了までに完了しない場合、いわゆるデータアンダーランが生じ、そのページの印刷は失敗する。そこでデータアンダーランを防止するために、データアンダーランが生じる可能性のあるページについてはバンディングを行わず、ページ単位でイメージを生成しておくページ処理が行われる。バンディング処理であればイメージ展開と出力とが平行して行われるのに対して、ページ処理ではイメージ展開と出力とが直列に行われるために、スループットは著しく低下する。
また、データアンダーランが生じても画像形成に差し支えない記録方式、たとえばインクジェット方式であっても、イメージ展開に時間がかかればその遅延時間によってやはりスループットは低下する。
このようにスループットが仕様値よりも低くなるケースは画像形成装置の実際の運用上はあり得る。このような問題が発生した場合、ユーザが製品のコールセンタ等に申し出ない限り、製品の設計者が原因を追求し、解決を図ることは困難である。また、仮にユーザからの申し出があったとしても、印刷データや印刷設定の内容や、コントローラやエンジンの動作状態が明らかでなければ、やはり問題の解決は困難である。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、性能低下の原因を特定するためのログ情報を保存する画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
また、ログ情報の保存を性能低下が測定された場合に限ることで、記憶容量を効率よく利用し、また、保存したログ情報の分析の効率を高めることができる画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
さらに、記憶容量に空きがなくなった場合には、観測された性能低下の量が小さいログ情報を削除して空きを確保することで、限られた記憶容量を一層効率よく利用できる画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を備える。すなわち、印刷媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
入力されたページ単位の印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段による画像形成速度をページ単位で算出する算出手段と、
前記所定ページについて算出手段が算出した前記画像形成速度が所定の閾値を下回った場合に、前記所定ページに関するログ情報を、前記算出手段が算出した前記画像形成速度と対応付けて記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする。
入力されたページ単位の印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段による画像形成速度をページ単位で算出する算出手段と、
前記所定ページについて算出手段が算出した前記画像形成速度が所定の閾値を下回った場合に、前記所定ページに関するログ情報を、前記算出手段が算出した前記画像形成速度と対応付けて記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、性能低下の原因を特定するためのログ情報を保存することで、性能が仕様に達しない原因の究明や対策を効率よく行えるという効果を奏する。また、ログ情報の保存を性能低下が測定された場合に限ることで、記憶容量を効率よく利用し、また、保存したログ情報の分析の効率を高めることができるという効果を奏する。
以下全体構成、画像形成装置の断面図、光学ユニットブロック図、コントローラブロック図、及び画像形成装置の処理を説明するフローチャートを用いて本発明の実施形態を説明する。
<全体構成>
図1は本実施例を示す全体構成である。図1において、101は画像形成装置である。画像形成装置101は、たとえば単機能プリンタや多機能プリンタである。クライアントPC102は、画像形成装置101とはネットワーク103で接続されている。クライアントPC102は、アプリケーションプログラムで作成した文書データを、プリンタドライバを用いて印刷データへ変換して画像形成装置101に送信する。プリンタドライバは、利用者により入力された印刷設定にしたがって、文書データを画像形成装置101で解釈実行可能な形式の印刷データに変換する。また、ネットワーク103には、コンピュータ104も接続されている。コンピュータ104には、大容量の記憶媒体たとえばHDD104aが備えられている。コンピュータ104は管理サーバとして機能し、画像形成装置101に保存されたログ情報をネットワーク103を介して読み出すことができる。読み出されたログ情報は、HDD104aに蓄積される。管理サーバ104が画像形成装置101から読出したログ情報は、システム管理者により参照されたり、あるいは画像形成装置の製造業者に送信され、その内容が分析される。
図1は本実施例を示す全体構成である。図1において、101は画像形成装置である。画像形成装置101は、たとえば単機能プリンタや多機能プリンタである。クライアントPC102は、画像形成装置101とはネットワーク103で接続されている。クライアントPC102は、アプリケーションプログラムで作成した文書データを、プリンタドライバを用いて印刷データへ変換して画像形成装置101に送信する。プリンタドライバは、利用者により入力された印刷設定にしたがって、文書データを画像形成装置101で解釈実行可能な形式の印刷データに変換する。また、ネットワーク103には、コンピュータ104も接続されている。コンピュータ104には、大容量の記憶媒体たとえばHDD104aが備えられている。コンピュータ104は管理サーバとして機能し、画像形成装置101に保存されたログ情報をネットワーク103を介して読み出すことができる。読み出されたログ情報は、HDD104aに蓄積される。管理サーバ104が画像形成装置101から読出したログ情報は、システム管理者により参照されたり、あるいは画像形成装置の製造業者に送信され、その内容が分析される。
<画像形成装置の断面図および光学ユニットブロック図>
図2は画像形成装置101のプリンタ部の断面図である。図3は画像形成装置101の光学ユニットのブロック図である。
図2は画像形成装置101のプリンタ部の断面図である。図3は画像形成装置101の光学ユニットのブロック図である。
図2において、プリンタ部227は、コントローラ201(制御手段ともいう)と、プリンタエンジン(画像記録手段ともいう)203と、操作パネル226とを備える。コントローラ201は、外部クライアントPCから送られる、PDLで記述されたコードデータやイメージデータを受信し、これらのデータ(印刷データという)に基づいて1ページずつマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの多値画像データを生成する。なおこの画像データの生成処理には、ページをさらにバンドに分割して画像データを生成するバンディング処理を含む。
プリンタエンジン203は一連の電子写真プロセスによる記録を行う。すなわち、プリンタエンジン203は、入力された多値画像データに応じて変調したレーザビームで感光ドラムを走査することにより潜像を形成し、これをトナー現像して記録紙に転写した後定着させる。操作パネル226には、利用者による操作のためのスイッチおよびLCD表示器等が配されている。
コントローラ201とプリンタエンジン203はインタフェース信号線202によって接続されている。主なインタフェース信号として、/RDY(準備信号),/PRNT(印刷信号),/TOP(垂直同期信号),/LSYNC(水平同期信号)、VDO7〜VDO0(画像データ信号)、VCLK(ビデオクロック信号)がある。以下これについて簡単に説明する。
/RDY信号は、コントローラに対してエンジンから送出される信号であって、エンジンが後述する/PRNT信号を受ければいつでもプリント動作を開始できる状態、またはプリント動作を継続できる状態にあることを示す信号である。/PRNT信号は、エンジンに対してコントローラから送出される信号であって、プリント動作の開始、またはプリント動作の継続を指示する信号である。/TOP信号は、副走査(垂直走査)方向の同期信号であって、コントローラに対してエンジンから送出される。/LSYNC信号は、主走査(水平走査)方向の同期信号であって、コントローラに対してエンジンから送出される。VDO7〜VDO0信号は、エンジンに対してコントローラから送出される画像信号であって、エンジンが印字すべき画像濃度情報を示す。VDO7が最上位、VDO0が最下位の8ビットで表わされる。エンジンでは、VDO7〜VDO0信号がFFHで現像中のトナー色の最大濃度で印字し、00Hで印字しない。これらは転送同期信号VCLKに同期して送出される。
次に図2及び図3を用いてプリンタエンジン203における動作を説明する。プリンタエンジン203はプリンタコントローラ201から/PRNT信号を受け取ると、不図示の駆動手段により、感光ドラム204及び転写ドラム205を図示矢印方向に回転させる。続いて、ローラ帯電器206の帯電を開始し、感光ドラム204上の電位を所定の値に均一に帯電する。次に、給紙ローラ208によって、記録用紙カセット207から記録用紙225を転写ドラム205に給紙する。転写ドラム205は、中空の支持体上に誘電体シートを張ったもので、感光ドラム204と同速(表面の線速度が同じ)で矢印方向に回転する。転写ドラム205に記録用紙225が供給されると、転写ドラムの支持体上に設けられたグリッパ209によって記録用紙225が保持され、吸着ローラ210及び吸着用帯電器211により記録用紙1225を転写ドラム205に吸着させる。同時に、現像装置の支持体212を回転させて、支持体212に支持された4つの現像装置213M、213C、213Y、213Bkのうち、第1のトナーであるマゼンタのトナーが入った現像装置213Mを感光ドラム204に対向させる。なお、213Cはシアンのトナーが入った現像装置、213Yはイエローのトナーが入った現像装置、213Bkはブラックのトナーが入った現像装置である。
一方、プリンタエンジン203は、転写ドラム204に吸着された記録用紙225の先端を検出器214によって検出し、所定のタイミングで垂直同期信号/TOPを発生してコントローラ201に送出する。コントローラ201は印字ページに対する最初の/TOP信号を受け取ると、プリンタRAM内のページメモリに格納されている画像データのうち、第1の印字色であるマゼンタのデータを所定のタイミングで読み出す。読み出された8ビットの画像データD7〜D0は、画像信号VDO7〜VDO0としてVCLK信号に同期してプリンタエンジンに送出される。
コントローラより出力されたVDO7〜VDO0信号は図3に示すようにパルス幅変調回路301に入力され、レベルに応じたパルス幅(256段階)のレーザ駆動信号VDOとなり、レーザドライバ302に送出される。後述する現像時において、レーザ駆動信号VDOのパルス幅に応じてトナーの付着量が調節でき、それにより、各色256階調の濃淡が再現される。
レーザダイオード303は、パルス幅変調回路301から出力されるレーザ駆動信号VDOに応じて駆動される。レーザダイオード303から出力されるレーザビーム224は不図示のモータにより矢印方向に回転駆動される回転多面鏡304で偏向され、光路上に配置された結像レンズ305を経て、感光ドラム204を主走査方向に走査する。このレーザの走査により感光ドラム204上に静電潜像が形成される。ビームディテクタ206はレーザビームの走査開始点に配置されており、レーザを受光すると検出信号を出力する。この検出信号から、主走査の画像書き出しタイミングを決定するための水平同期信号である/LSYNC信号が生成される。主走査の動作が繰り返されて1ページ分のマゼンタの潜像が感光ドラム204上に形成されていく。
図2に戻り、感光ドラム204上に形成された潜像はマゼンタのトナーが入った現像装置213Mによって現像され、マゼンタのトナー像となる。このマゼンタのトナー像は、転写用帯電器216により、回転する転写ローラ205に吸着されている記録用紙225に転写される。この際、転写されずに感光ドラム204上に残ったトナーはクリーニング装置222によって除去される。以上の動作により、記録用紙225上に1ページ分のマゼンタのトナー像が形成される。
次に、現像装置の支持体212を回転させて、第2のトナーであるシアンのトナーが入った現像装置213Cを感光ドラム204に対向させる。続いて、マゼンタのときと同様に、転写ローラ205に吸着されたまま回転する記録用紙225の先端を検出器214で検出し、垂直同期信号/TOPを発生してコントローラ201に送出する。これを受けてコントローラ201はページメモリからシアンのデータを読み出す。以下、同様の動作により、記録用紙225上にはマゼンタのトナー像に重ねてシアンのトナー像が転写される。
更に、同様にして第3のトナーであるイエロー、第4のトナーであるブラックのトナー像が記録用紙225上に重ねて転写され、フルカラーのトナー像となる。上記4色のトナー像が全て転写された記録用紙225は、分離帯電器217を経て、分離爪218によって転写ドラム205から剥がされ、搬送手段219により定着装置220に供給される。また、このとき、転写ドラムクリーナ223によって転写ドラム表面の清掃が行なわれる。記録用紙上のトナー像は定着装置220で加熱、加圧されることによって熔融固着され、最終的なカラー出力画像となる。そして記録の終了した記録用紙は排紙トレイ221に排紙される。
<画像形成装置のコントローラブロック図>
図4は画像形成装置のコントローラ201のブロック図である。図4において、受信バッファ402は、クライアントPC102よりコマンド及びデータ等を受信すると、それらデータ等を一時的に蓄える。なお、クライアントPCとは本実施形態ではLANにより接続されており、データを相互に送信し、受信する。受信バッファ402に一時的に保存されたPDLデータは、PDLデータメモリ417に移動される。
図4は画像形成装置のコントローラ201のブロック図である。図4において、受信バッファ402は、クライアントPC102よりコマンド及びデータ等を受信すると、それらデータ等を一時的に蓄える。なお、クライアントPCとは本実施形態ではLANにより接続されており、データを相互に送信し、受信する。受信バッファ402に一時的に保存されたPDLデータは、PDLデータメモリ417に移動される。
ROM403には、後述する図5のフローチャートによる一連の制御を実現するためのプログラムや内蔵フォント等が格納されている(図5にはプログラムのみ示した)。なお本実施形態ではROM403に格納されているとしたプログラムは、HDD等のファイル記憶媒体から読み出されてRAM上に展開されてもよい。また、以下説明するROM403に格納されたプログラムは、CPU415により実行されることで、各構成要素の機能を実現するオブジェクトと考えることができる。図4のROM403に格納された各プログラムをオブジェクトとみなせば、図4は本実施形態を実現する画像形成装置の機能ブロック図として読むことができる。すなわち、各プログラムは、その機能を実現するためのひとつの手段である。
さて図4に戻ると、コマンド解析部404は、受信バッファに保存されたPDL等の印刷命令を解析し、各命令に応じた処理部を呼び出す。
中間データオブジェクト作成部405はPDLのコマンドに応じて描画処理を行う。すなわち中間データオブジェクト作成部405は、PDLデータメモリ417に格納されているPDLデータより中間データ(中間データオブジェクト)を作成する。生成した中間データは、RAM416上にある中間データオブジェクトメモリ418に格納される。
レンダリングデータ作成部406はレンダリング処理を行う。すなわちレンダリングデータ作成部406は、中間データオブジェクトメモリ418に格納されている中間データオブジェクトをバンド単位でレンダリングしてビットマップデータ(レンダリングデータ)変換する。変換したビットマップデータは、RAM416上にあるレンダリングバンドメモリ420に格納される。
スキャナ画像処理部407は、スキャナ部429から入力される画像データの処理を行う。
スループット算出部408は、単位時間あたりに出力した実績を示すスループットを計算する。ここで、スループットとは、単位時間に画像形成装置101が出力できる一定サイズの用紙枚数を示すものである。言い換えれば、プリンタエンジン203が印刷媒体に画像を形成する画像形成速度に応じた値である。たとえば、ページ単位処理であれば、画像生成処理のためにコントローラ101により費やした処理時間(画像生成時間)をページ単位で算出し、コントローラによる画像生成処理が終了してから、当該ページが排紙されるまでの時間(排紙時間)を計測する。そして、算出した画像生成時間と、エンジン仕様で与えられる排紙時間とに基づいて、1ページあたりの印刷所要時間を求める。この逆数が当該ページ出力時のスループット(たとえばPPM(Page Per Minute:1分間に排紙できるページ数))となる。印刷所要時間の算出方法は印刷方式によって異なる。たとえば、画像生成と出力とを並列して行う方式であれば、画像生成時間が排紙時間よりも短くてもスループットは向上しない。この場合のスループットは排紙時間により決まるためである。ところが画像生成時間が排紙時間よりも長ければ、当該ページの印刷所要時間は画像生成時間により決まる。したがって、画像生成時間>排紙時間であれば、スループットは画像生成時間の逆数で与えられ、画像生成時間≦排紙時間であれば、スループットは排紙時間の逆数で与えられる。
また、1ページの画像データの生成とその記録とが直列的に行われる場合には、印刷所要時間は画像生成時間と排紙時間との和となる。この場合には、スループットは画像生成時間と排紙時間との和の逆数で与えられる。
スループット判定部409は、予め指定されたスループット値(閾値)と、スループット算出部408で算出したスループットとを比較する。算出したスループットが予め指定された閾値より小さい場合、スループット格納部432にスループットを、コントローラログ格納部433にコントローラログを、プリンタファイル格納部434にはプリンタファイルを、互いに関連づけて格納する。なおコントローラログとして保存される情報には、たとえばコントローラが処理した印刷データのデータ量や印刷データに含まれる描画命令の種類毎の数や、1ページの描画処理時間等が含まれる。バンディング処理の場合には、1ページの描画時間は、1ページから分割された各バンドのための描画処理時間の合計値である。また、プリンタファイルには、クライアントPCから受信した印刷データそのものが含まれる。またこれらを総称してログ情報と呼ぶ。
またスループット判定部409は、HDD431上のスループット格納部432、コントローラログ格納部433、プリンタファイル格納部434のいずれかの容量が逼迫した場合、スループットが大きいものから上記3つの格納部から情報を削除する。なおスループット格納部432、コントローラログ格納部433、プリンタファイル格納部434に対して独立した領域を割り当てず、共通の領域を割り当てておくことが、記憶容量の利用効率向上のためには望ましい。そこで本実施形態では、これら3つの格納部に対しては、共通の記憶領域が割り当てられているものとして説明する。すなわち、新たなスループットおよび関連するログ情報を保存するための空き容量がHDD431に確保できない場合には、保存されているスループットのうち、最も高い値を選択する。そして、そのスループットと、それに関連するログ情報とを削除する。この削除処理を、新たなスループットと関連するログ情報とを保存するために十分な空きが確保されるまで繰り返す。
なお、たとえばスループットをインデックスとし、関連するログ情報をそのインデックスに対応付けたデータとしたインデックスファイルの形式で、スループットおよびログ情報を保存すれば、スループットの値の判定を簡易に行うことができる。また、同一のスループットが複数保存されている場合には、たとえば処理時刻を副次的なインデックスとして利用することで、保存されたスループットに対して一義的な順序づけができる。
画像回転部410は、スキャナ画像、プリント画像を回転し、RAM416上の画像回転メモリ422に格納する。画像圧縮部411は、スキャナ画像、プリント画像を圧縮し、RAM416上の画像圧縮メモリ423に格納する。ネットワーク制御部412は、ネットワーク103への接続を制御する。パネルインタフェース制御部413は、操作パネルの表示や入力の取り込みを行う。414はROM403上にあるデバイスインタフェース制御部である。
CPU415は、ROM403に格納された(あるいはRAM416に格納された)各種プログラムを実行して、画像形成装置101を制御する。
PDLデータメモリ417は、コマンド制御部404でコマンド解析のデータを格納する。中間データオブジェクトメモリ418は、PDLデータメモリ417に格納されているPDLデータから中間データオブジェクト作成部405により作成された中間データオブジェクトを格納する。
レンダリングバンドメモリ419は、中間データオブジェクトメモリ418に格納されている中間オブジェクトからレンダリングデータ作成部406により作成されたレンダリングオブジェクトを格納する。レンダリングデータメモリ420は、1ページ分のレンダリングデータを格納する。処理時間一時格納メモリ421は、コントローラログからコントローラ処理時間を取得して、そのコントローラ処理時間からスループットを算出するまでの一時的なメモリである。
画像回転メモリ422には、画像回転部410により作成された回転された画像オブジェクトを格納する。画像圧縮メモリ423は、画像圧縮部411により作成された圧縮された画像オブジェクトを格納する。ログ情報一時格納メモリ424は、コントローラログ、プリンタファイル等のログ情報を一時的に格納するためのメモリである。スループット判定部409によってスループットが閾値より小さいと判定された場合に、ログ情報一時格納メモリ424に格納されたログ情報が、HDD431に格納される。そのために、ログ情報一時格納メモリ424には、処理されたページのログ情報がいったん保存される。
エンジン転送部425は、レンダリングデータメモリ420にあるレンダリングデータをエンジン428に転送する。
パネルインタフェース部426は、パネル429とのインタフェースである。デバイスインタフェース部427はスキャナ430とのインタフェースである。エンジン428は画像を記録する。429は画像形成装置のパネル部である。430は画像形成装置のスキャナ部である。431はHDDである。スループット格納部432は、HDD431に確保された、スループットを格納するための領域である。コントローラログ格納部433は、HDD431に確保された、コントローラログを格納するための領域である。プリンタファイル格納部434は、HDD431に確保された、プリンタファイルを格納するための領域である。
<画像形成装置の処理の説明>
次に図2〜4のハード構成を有する画像形成装置による画像形成時の処理を図5のフローチャートに従って説明する。
次に図2〜4のハード構成を有する画像形成装置による画像形成時の処理を図5のフローチャートに従って説明する。
利用者はまず、デバッグ情報(ログ情報に同じ)を蓄積するスループットの閾値を操作パネル等から設定する。たとえば40PPMなどといった具体的な数値がセットされる。入力された閾値は、閾値格納部435に保存される。閾値としては、たとえばエンジン性能により決定されるスループットが入力される。
ステップS501では着目ページのプリント処理を行う。プリント処理とは、図4で説明した通り、コマンド解析部404によりコマンドを解析し、中間データ作成部405により中間データオブジェクトを作成後、レンダリングデータ作成部406によりレンダリングデータを作成する処理のことである。コマンド解析部404、中間データ作成部405、レンダリングデータ作成部406は、それぞれの処理開始時刻と終了時刻とを含むコントローラログを、処理時間一時格納メモリ421に保存する。コントローラログには、このほか、たとえばコマンド解析部404が解析した描画命令の数や、中間データ作成部で作成された中間データの量、レンダリングデータ作成部でレンダリングした中間データの量や作成したビットマップデータの量などがある。描画命令の数は命令の種類毎であってもよい。もちろんこのほかにもログ情報とし保存できる情報はあるし、逆に上記例すべてを保存しなくともよい。ログ情報の内容は、コマンド解析部404による解析処理、中間データ作成部405およびレンダリングデータ作成部406によるデータ作成処理の処理時間に影響を与えるデータであれば、どのようなデータを含めても良い。
ステップS502では着目ページのスループットを算出する。スループット算出手段は、コントローラログからコントローラ処理時間(前述の画像生成時間と同じ)を求めた後、エンジン仕様から用紙の出力所要時間を計算する。そして計算した出力所要時間を元にスループットを算出する。例えば着目ページの出力所要時間が2秒ならば、このページのスループットは30PPMであり、着目ページの出力所要時間が0.8秒ならば、このページのスループットは75PPMである。前述したように、エンジン仕様で与えられる1枚の排紙時間よりコントローラ処理時間(画像生成時間)が短ければ、その排紙時間が出力所要時間である。エンジン仕様で与えられる1枚の排紙時間の方がコントローラ処理時間(画像生成時間)よりも短ければ、そのコントローラ処理時間が出力所要時間である。出力所要時間の逆数がスループットである。
ステップS503では、算出した着目ページのスループットが、入力されている閾値たとえば40PPMを下回っているかどうかを調べる。
着目ページのスループットが閾値を下回っているとステップS503で判定された場合、ステップS504で、HDD431に、着目ページのスループット及びコントローラログ等を保存するための十分な空き容量があるかどうかを調べる。
ステップS504でHDDに十分な空き容量がないと判定された場合、ステップS505で、HDDに格納されているスループット情報の中で、ステップS502で算出された着目ページのスループットより高い値を持つものがあるかどうかを調べる。
現在スループットよりも高い値のスループット情報が保存されているとステップS505で判定された場合、ステップS506では、そのスループットおよびそのスループット情報に関連づけられたデバッグ情報をHDDから削除する。該当するスループット情報が複数保存されている場合には、その中で最も高いスループット情報を対象とする。なおデバッグ情報には、スループットに対応付けられた着目ページのコントローラログ及びプリントファイルが含まれる。
ステップS507では、着目ページのスループットおよびデバッグ情報をHDDに格納する。
ステップS503で算出した現在スループットが閾値を上回っている場合、ステップS508では、着目ページを含む印刷ジョブ(これを着目印刷ジョブという)の全ページをプリント処理したかどうかを調べる。
ステップS508で着目印刷ジョブの全ページのプリント処理が完了していないと判定された場合、ステップS501に戻り、現在の着目ページの次のページを着目ページとしてプリント処理を行う。
ステップS504でHDDに空き容量があると判定された場合、ステップS507で、着目ページのスループットおよびデバッグ情報をHDDに格納する。
ステップS505で、HDDに格納されているスループット情報の中に着目ページのスループットより高い値を持つものがないと判定された場合、着目ページのスループット及びデバッグ情報はHDDには格納せずステップS508に分岐する。
<ポーリング処理>
図7に、画像形成装置101とネットワーク等で接続されたコンピュータによるログ情報のポーリング処理手順を示す。図7のステップS701において、コンピュータにおいて利用者は対象の画像形成装置を指定し、そのアドレス等を入力する。ステップS702では、指定された画像形成装置に対して、ログ情報を要求するメッセージを送信する。
図7に、画像形成装置101とネットワーク等で接続されたコンピュータによるログ情報のポーリング処理手順を示す。図7のステップS701において、コンピュータにおいて利用者は対象の画像形成装置を指定し、そのアドレス等を入力する。ステップS702では、指定された画像形成装置に対して、ログ情報を要求するメッセージを送信する。
その要求をステップS711で受信した画像形成装置は、ログ情報をHDDから読み取ってコンピュータに送信する(S712)。そして、その送信済みログ情報を消去するか否か判定する(S713)。この判定は、あらかじめ操作パネル等から入力しておいたパラメータ(たとえば「ポーリングされた情報を消去する」旨のフラグ)に基づいて実行される。消去する場合にはステップS714で送信したログ情報を消去し、ログ情報を保存するための領域をすべて解放する。
一方、画像形成装置からログ情報を受信したコンピュータは、それをそのコンピュータのHDD等に保存する。この後、利用者からの要求に応じて、ログ情報の内容を表示したり、印刷したり、あるいはキーワード検索したりといった処理が実行される。
以上の手順により、スループットが指定された閾値以下のページについては、そのページのスループットとログ情報とを蓄積保存しておくことができる。スループットが閾値以下のログ情報に限って蓄積されるので、スループット低下の原因究明のために不要な情報を保存せずに済み、記憶容量の効率的利用が図れる。また、ログ情報の分析時に、不要な情報を分析する必要がないので、分析処理の効率が向上する。
また、記憶容量の空きが充分でない場合には、保存されたログ情報のうちから、対応するスループットが最も高いものを選択的に削除して空きを確保する。このため、スループットの低下度が高く、その原因究明の必要性が高いデータについてログ情報を優先的に蓄積保存することができる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、ログ情報として、コントローラ処理時に収集したログ情報及び印刷データを保存した。これに対して、スループットに影響を与えるログ情報として、プリンタドライバの印刷設定情報を保存しても良い。またプリンタドライバに限らず、画像形成装置に渡される印刷設定情報を保存しても良い。保存される印刷設定情報には、たとえば用紙サイズや、Nアップ設定、カラー/モノクロの指定、オーバレイ印刷の設定等が含まれる。用紙サイズは、印刷される用紙のサイズの設定値である。Nアップ設定は、用紙1ページに配置する、アプリケーションで作成されたページ数の指定である。たとえば2アップ(図6の印刷例601参照)、4アップ(図6の印刷例611参照)、16アップ(図6の印刷例621参照)などがある。そのときの設定値が、Nアップ設定情報であり、図6の2アップ指定602、4アップ指定612、16アップ指定622などの設定値が保存される。Nアップの設定がされると、印刷される1ページのために、定されたNページ分のコマンドを処理する必要があり、ページあたりのコントローラの負荷は高い。カラー/モノクロの指定は、画像形成装置がカラー画像対応の場合に有効な設定である。モノクロが指定されていると、画像形成は各カラー成分について行われることなく、黒トナーのみを用いて行われるためにコントローラの負荷はカラーの場合に比べて低い。オーバレイ印刷では、コントローラは、1ページの印刷のために、クライアントから受信したデータに含まれる描画命令に加えて、画像形成装置で保存されたオーバレイデータに含まれる描画命令を処理する必要がある。
(1)上記実施形態では、ログ情報として、コントローラ処理時に収集したログ情報及び印刷データを保存した。これに対して、スループットに影響を与えるログ情報として、プリンタドライバの印刷設定情報を保存しても良い。またプリンタドライバに限らず、画像形成装置に渡される印刷設定情報を保存しても良い。保存される印刷設定情報には、たとえば用紙サイズや、Nアップ設定、カラー/モノクロの指定、オーバレイ印刷の設定等が含まれる。用紙サイズは、印刷される用紙のサイズの設定値である。Nアップ設定は、用紙1ページに配置する、アプリケーションで作成されたページ数の指定である。たとえば2アップ(図6の印刷例601参照)、4アップ(図6の印刷例611参照)、16アップ(図6の印刷例621参照)などがある。そのときの設定値が、Nアップ設定情報であり、図6の2アップ指定602、4アップ指定612、16アップ指定622などの設定値が保存される。Nアップの設定がされると、印刷される1ページのために、定されたNページ分のコマンドを処理する必要があり、ページあたりのコントローラの負荷は高い。カラー/モノクロの指定は、画像形成装置がカラー画像対応の場合に有効な設定である。モノクロが指定されていると、画像形成は各カラー成分について行われることなく、黒トナーのみを用いて行われるためにコントローラの負荷はカラーの場合に比べて低い。オーバレイ印刷では、コントローラは、1ページの印刷のために、クライアントから受信したデータに含まれる描画命令に加えて、画像形成装置で保存されたオーバレイデータに含まれる描画命令を処理する必要がある。
上述した例のように、コントローラの負荷に影響を及ぼし、スループットに影響する印刷設定がある。そこでこれらの印刷設定をログ情報として保存する。保存対象は上記例のように特定の項目だけでもよいが、全ての項目を対象とすることもできる。
また、画像形成装置に対して送信される印刷設定情報は、たとえばデバイスモードという形式でクライアントから画像形成装置に渡される。しかしプリンタドライバで処理される印刷設定情報は、通常画像形成装置に渡す必要はない。そこで、本実施形態では、ログ情報に含まれる印刷設定情報は、印刷データに添付してクライアントから画像形成装置に送信される。
以上の工程により、スループットが指定された閾値以下のページについては、そのページのスループットとログ情報(印刷設定情報)とを蓄積保存しておくことができる。スループットが閾値以下のログ情報に限って蓄積されるので、スループット低下の原因究明のために不要な情報を保存せずに済み、記憶容量の効率的利用が図れる。また、ログ情報の分析時に、不要な情報を分析する必要がないので、分析処理の効率が向上する。
また、記憶容量の空きが充分でない場合には、保存されたログ情報のうちから、対応するスループットが最も高いものを選択的に削除して空きを確保する。このため、スループットの低下度が高く、その原因究明の必要性が高いデータについてログ情報を優先的に蓄積保存することができる。なお、ログ情報として、コントローラログに加えてプリンタドライバの印刷設定を保存しても良い。
(2) 本実施形態では画像形成装置はレーザビームを使用するプリンティングデバイスとした。これに対して、レーザビームプリンタだけでなく、インクジェットプリンタ、ドットマトリクスプリンタ、熱転写プリンタ(昇華型を含む)、LEDプリンタ、液晶シャッタープリンタ等のプリンティングデバイスでも構わない。
(3) 更に本実施形態では描画データメモリをRAMとしたが、それ以外のRAMとしても構わない。
(4) 更に本実施形態ではROMでプログラム実行したが、プログラムをRAMにダウンロードしても構わない。
(5) 更に本実施形態ではレンダリング処理を描画処理と同じCPUで実行したが、レンダリング処理専用のCPUで実行しても構わない。
(6) 更に本実施形態では描画処理を画像形成装置側で行ったが、ホストベースのドライバを使用することにより中間データオブジェクト作成までの処理を、クライアントPC側で行っても構わない。
(7) 更に本実施形態ではユーザが設定するスループット値をパネルからの設定としたが、ドライバ、リモートUI、音声等デバイスが認識できるならばどのように設定しても構わない。
(3) 更に本実施形態では描画データメモリをRAMとしたが、それ以外のRAMとしても構わない。
(4) 更に本実施形態ではROMでプログラム実行したが、プログラムをRAMにダウンロードしても構わない。
(5) 更に本実施形態ではレンダリング処理を描画処理と同じCPUで実行したが、レンダリング処理専用のCPUで実行しても構わない。
(6) 更に本実施形態では描画処理を画像形成装置側で行ったが、ホストベースのドライバを使用することにより中間データオブジェクト作成までの処理を、クライアントPC側で行っても構わない。
(7) 更に本実施形態ではユーザが設定するスループット値をパネルからの設定としたが、ドライバ、リモートUI、音声等デバイスが認識できるならばどのように設定しても構わない。
(8) なお、実施形態では、閾値よりも小さなスループットを保存しているが、スループット低下の原因が明らかな場合には、スループットを保存しないように構成することもできる。たとえば、所与の閾値がA4サイズの記録を前提として与えられている場合、それよりも大きなサイズ、たとえばB4サイズの用紙への記録を行えば、スループットが閾値より小さくなることは当然予想できる。このように、閾値と共に、その閾値を適用する条件(適用条件という)をあらかじめ入力させて保存しておき、スループットが閾値よりも小さい場合には、まず印刷されたページの印刷設定が前記適用条件に一致しているか判定し、一致する場合にのみ保存する。こうしてスループット低下の原因が明らかな場合のログ情報を保存しないことで、記憶容量の利用および解析処理の効率を一層向上させることができる。
(9)また、閾値を、印刷設定に応じて複数用意しておくこともできる。この場合、実行された(スループットが測定された)印刷処理の印刷設定に応じて使用する閾値を決定し、その閾値と求められたスループットとを比較する。そして閾値よりも低い値のスループットを保存する。こうすることで、たとえば用紙サイズやカラー印刷/モノクロ印刷指定等、スループットを低下させることがあらかじめ分かっている場合においては、スループットを保存することがなく、記憶容量の使用効率や分析処理の効率を向上させることができる。
(10)電子写真方式の画像形成装置においてバンディング処理を行う場合には、データアンダーランが生じるとバンディング処理をやめ、実施形態のようにページ単位の処理を行う必要がある。電子写真方式では、バンド間で記録動作を中断できないためである。そこで、着目ページの画像生成時間がエンジン仕様の排紙時間を超える場合には、画像データの生成と記録とは、直列的に行われることになる。そこで、着目ページの画像生成時間≦排紙時間であれば、印刷処理時間は排紙時間であるとして、排紙時間の逆数を計算してスループットを求められる。一方着目ページの画像生成時間>排紙時間であれば、印刷処理時間は画像生成時間+排紙時間となる。この場合には画像生成時間+排紙時間の逆数を計算してスループットが求められる。
(11)なお実施形態では、ログ情報を画像形成装置本体に内蔵されたHDDに保存している。これに対して、ネットワークで画像形成装置に接続されたコンピュータのHDD等の媒体にログ情報を送信し、そこに記録させても良い。コンピュータのHDDは画像形成装置にくらべて大容量の記憶媒体を備えていることが期待できるので、より多くのログ情報を保存できる。
(11)なお実施形態では、ログ情報を画像形成装置本体に内蔵されたHDDに保存している。これに対して、ネットワークで画像形成装置に接続されたコンピュータのHDD等の媒体にログ情報を送信し、そこに記録させても良い。コンピュータのHDDは画像形成装置にくらべて大容量の記憶媒体を備えていることが期待できるので、より多くのログ情報を保存できる。
(12)なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、本発明には、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (8)
- 印刷媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
入力されたページ単位の印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段による画像形成速度をページ単位で算出する算出手段と、
前記所定ページについて算出手段が算出した前記画像形成速度が所定の閾値を下回った場合に、前記所定ページに関するログ情報を、前記算出手段が算出した前記画像形成速度と対応付けて記憶する記憶手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記記憶手段は、前記所定ページに関するログ情報を蓄積するための空き容量がない場合に、記憶されたログ情報のうち、対応付けられた前記画像形成速度が最も高い前記ログ情報を削除して空き容量を確保することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記ログ情報は、入力された印刷データと、前記画像形成手段における画像の形成に関するデータとの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記ログ情報は、前記画像形成装置に接続されたコンピュータにより実行されるプリンタドライバのための印刷設定情報を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段は、前記ログ情報を、前記画像形成装置に内蔵された記憶装置に記憶することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段は、前記ログ情報を、前記画像形成装置に接続されたコンピュータの記憶装置に記憶することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 印刷媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
画像形成手段により、入力されたページ単位の印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成工程と、
制御手段により、前記画像形成工程による画像形成速度をページ単位で算出する算出工程と、
前記制御手段により、所定ページについて前記算出工程が算出した前記画像形成速度が所定の閾値を下回った場合に、前記所定ページに関するログ情報を、前記算出工程にて算出した前記画像形成速度と対応付けて記憶装置に記憶する記憶工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 印刷媒体に画像を形成できる画像形成装置を制御するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
入力されたページ単位の印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段による画像形成速度をページ単位で算出する算出手段と、
前記所定ページについて算出手段が算出した前記画像形成速度が所定の閾値を下回った場合に、前記所定ページに関するログ情報を、前記算出手段が算出した前記画像形成速度と対応付けて記憶する記憶手段として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005325297A JP2007130850A (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007130850A true JP2007130850A (ja) | 2007-05-31 |
Family
ID=38152904
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005325297A Withdrawn JP2007130850A (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム |
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JP (1) | JP2007130850A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007166175A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理プログラム、画像処理方法、画像処理装置および画像処理システム |
JP2015187774A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-29 | 大日本印刷株式会社 | 画像プリント装置、画像プリント方法及び制御プログラム |
JP2017170789A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 富士ゼロックス株式会社 | 印刷制御装置およびプログラム |
-
2005
- 2005-11-09 JP JP2005325297A patent/JP2007130850A/ja not_active Withdrawn
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