JP4336528B2 - 住宅監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば集合住宅等に設置され、高齢者等の住人に生じうる異常を検出する住宅監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、従来の住宅監視システムは、高齢者が居住する集合住宅に移動体センサを設置しておき、住人の動きが所定時間以上検出できない場合に、住人に異常が生じた可能性があるものとして検出し、管理センタに常駐する管理者が対応するようになっていた。また住人は外出する際には、在/不在スイッチを「不在」に設定し、これにより管理センタに誤警報が生じないようにしていた(例えば、特許文献1参照)。また従来は、在/不在スイッチを施錠操作に連動させることで、在/不在スイッチを自動設定できるようにしたものがある。
しかしながら、従来の住宅監視システムでは、住人が特に高齢者の場合、施錠することをうっかり忘れてしまうという問題があった。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−250576公報(第2−3頁、図1)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の住宅監視システムでは、在/不在スイッチを施錠操作に連動させることで、在/不在スイッチを自動設定するようにしているため、住人が特に高齢者の場合、施錠することをうっかり忘れてしまうという問題があった。
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、施錠し忘れを住人に通知することが可能な住宅監視システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係わる本発明は、音声通信を行う通信手段と、住人の在宅/不在宅を設定する在宅設定手段と、施錠されているか否かを検出する施錠検出手段と、住宅内で動きのあるものを検出する検出手段と、在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ検出手段が所定時間内に動きのあるものを検出しない場合に、住人の異常を報知する住人異常報知手段と、在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ検出手段が所定時間よりも短く定めた時間内に動きのあるものを検出せず、なおかつ施錠検出手段が施錠されていないことを検出した場合に、通信手段を制御して、所定の通信相手に音声メッセージを送信する送信制御手段とを具備して構成するようにした。
【0009】
また、請求項2に係わる本発明は、音声通信が可能な通信手段を接続する接続手段と、住人の在宅/不在宅を設定する在宅設定手段と、施錠されているか否かを検出する施錠検出手段と、住宅内で動きのあるものを検出する検出手段と、在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ検出手段が所定時間内に動きのあるものを検出しない場合に、住人の異常を報知する住人異常報知手段と、在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ検出手段が所定時間よりも短く定めた時間内に動きのあるものを検出せず、なおかつ施錠検出手段が施錠されていないことを検出した場合に、接続手段を通じて通信手段を制御して、所定の通信相手に音声メッセージを送信する送信制御手段とを具備して構成するようにした。
【0010】
上記構成の住宅監視システムでは、在宅の設定がなされ、かつ所定時間内に住宅内で何らの動きのあるものを検出しない場合に、住人の異常が発生したものとして報知を行い、また在宅の設定がなされ、上記所定時間よりも短く定めた時間内に動きのあるものを検出せず、なおかつ施錠がなされていない場合に、通信手段を制御して所定の通信相手に音声メッセージを送信するようにしている。
したがって、上記構成の住宅監視システムによれば、住人の安否を監視するとともに、うっかり住人が在宅の設定をした状態で施錠を忘れて外出しても、施錠し忘れを住人に通知することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わる住宅監視システムの構成を示すものである。ここでは、集合住宅AMに適用した場合を例に挙げて説明するが、複数の戸建て住宅に適用することも可能である。
【0012】
この住宅監視システムは、各住宅に設置される戸別装置11〜1nと、管理人室に設置される主制御装置200とを備え、戸別装置11〜1nは専用の回線により主制御装置200に収容されている。
【0013】
戸別装置11〜1nは、それぞれ施錠センサ100と、移動体センサ101と、在/不在スイッチ102と、センサ制御部103と、インターフェイス103aと、携帯電話機104とを備える。
【0014】
施錠センサ100は、住宅の解錠/施錠を検出するもので、検出結果をセンサ制御部103に通知する。必要に応じて、1つの住宅内の窓や出入り口にそれぞれ設置するようにしてもよい。
【0015】
移動体センサ101は、各住宅内で、人間が放つ赤外線を検出して住人の動きを検出するもので、この検出によって得た「動き」のある/なしの情報をセンサ制御部103に通知する。必要に応じて、1つの住宅内に複数設置してもよい。
【0016】
在/不在スイッチ102は、住人によって切替え操作されるスイッチで、在宅時には「在」に、外出時には「不在」に設定され、この設定はセンサ制御部103に通知される。
【0017】
センサ制御部103は、時刻を計時する機能を備えており、予め設定された時間が経過したり、あるいは在/不在スイッチ102の設定が変更されると、後述する安否判定処理にしたがって、施錠センサ100や移動体センサ101の検出結果と在/不在スイッチ102の設定に基づいて住人の安否を判定し、この判定結果を主制御装置200に通知する機能を備える。
【0018】
また、センサ制御部103は、所定の音声メッセージを蓄積するメモリと、このメモリからデータを読み出してアナログ音声信号に変換する機能を備えており、上記安否判定処理において、必要に応じて上記音声メッセージのデータをアナログ音声信号に変換しインターフェイス103aを通じて携帯電話機104に出力する。なお、施錠センサ100や移動体センサ101の検出結果や、在/不在スイッチ102の設定については、逐次主制御装置200に通知する。
【0019】
携帯電話機104は、ディジタルカメラを備えた携帯電話機であって、移動通信システムの移動通信網を通じて音声通話ならびに画像データの送受信が可能である。そして、携帯電話機104は、インターフェイス103aを通じたセンサ制御部103の制御により、音声通信を行うための発信を行い、通信リンクが確立すると、インターフェイス103aより入力される音声信号を通信相手に送信する。
なお、住人は、携帯電話機104と同様の構成からなる携帯電話機105を所持して外出する。
【0020】
図2は、携帯電話機104の構成を示すもので、基地局BSとの間で、CDMA(Code Division Multiple Access)方式によって無線通信を行うものを例に挙げている。
【0021】
基地局BSから送信され、アンテナ401で受信された無線周波信号は、アンテナ共用器402に入力される。アンテナ共用器402は、受信用フィルタ402aと送信用フィルタ402bとからなる。
【0022】
アンテナ401より入力された無線周波信号のうち、基地局BSから送信された無線周波信号は、受信用フィルタ402aを通過して、受信部(RX)403に出力される。なお、この無線周波信号は送信用フィルタ402bにより、後述の送信部405に入力されることはない。
【0023】
受信部403では、上記無線周波信号を周波数シンセサイザ(SYN)404から入力された受信局部発振信号とミキシングして中間周波信号に周波数変換する。なお、上記周波数シンセサイザ404にて発生される受信局部発振信号の周波数は、制御部300からの制御信号によって制御される。
【0024】
受信部403にて得られた中間周波信号は、CDMA信号処理部406において、直交復調処理が施されたのち、逆拡散処理が施されて、データレートに応じた所定のフォーマットの受信データに変換され、この受信データのうち、データレートを示すデータと、音声通話のための音声データ以外のデータ(電子メールのデータや、動画像データ)については制御部300に出力され、上記音声データについては音声符号処理部407に出力される。
【0025】
またCDMA信号処理部406は、上記受信データから、当該携帯電話機104宛ての着信(音声通信や電子メール受信)の発生、および着信時に基地局BSから通知される発信元の電話番号を検出し、これらの検出結果と、データレートを示すデータを制御部300に通知する。
【0026】
音声符号処理部407は、上記CDMA信号処理部406にて得られた受信データに対して、制御部300から通知される受信データレートに応じた伸長処理を施し、この処理結果をPCM符号処理部408に出力する。
【0027】
PCM符号処理部408は、音声符号処理部407にて伸張された受信データを復号してアナログ受話信号を得る。このようにして、復号されたアナログ受話信号は、増幅器409にて増幅された後スピーカ410より拡声出力される。
【0028】
また、PCM符号処理部408は、画像処理部450から音声データが入力される場合には、これを復号してアナログ音声信号を得る。このようにして、復号されたアナログ音声信号は、増幅器413にて増幅された後スピーカ414より拡声出力される。
なお、増幅器409および増幅器413の増幅のレベルは、制御部300によって制御される。
【0029】
一方、話者の入力音声は、マイクロホン(M)411を通じてアナログ送話信号として入力され、増幅器412で適正レベルまで増幅された後、PCM符号処理部408にてPCM符号化処理が施され、送信データとして音声符号処理部407に出力される。
【0030】
音声符号処理部407は、PCM符号処理部408から出力される送信データより入力音声のエネルギー量を検出し、この検出結果に基づいてデータレートを決定し、制御部300に通知する。そして、上記送信データを上記データレートに応じたフォーマットのバースト信号に圧縮し、CDMA信号処理部406に出力する。
【0031】
CDMA信号処理部406は、上記音声符号処理部407にて圧縮されたバースト信号、あるいは制御部300より入力される送信電子メールや動画像のデータに対して、送信チャネルに応じたPN符号を用いて拡散処理を施す。そしてこの処理結果に対して、直交変調処理を施し、直交変調信号として送信部(TX)405に出力する。
【0032】
なお、制御部300から、例えば着信に対して応答するなどの指示があった場合には、CDMA信号処理部406は、対応する制御データを上記拡散処理結果に付加して直交変調処理を実施する。
【0033】
送信部405は、上記直交変調信号を送信局部発振信号と合成して無線周波信号に変換し、制御部300により通知される送信データレートに基づいて、上記無線周波信号の有効部分だけを高周波増幅して、アンテナ共用器402に出力する。なお上記送信局部発振信号は、周波数シンセサイザ404にて生成されるもので、制御部300からの制御信号に応じた周波数の発振信号である。
【0034】
アンテナ共用器402に入力された送信部405からの無線周波信号は、送信用フィルタ402bにより、送信帯域の無線周波信号のみがアンテナ401に出力されて、上記基地局BSに向けて空間に放射される。尚、この送信帯域の無線周波信号は、受信用フィルタ402aにより、受信部403に入力されることはない。
【0035】
着信報知部420は、当該携帯電話機104宛てに着信があった場合に、制御部300の制御によりユーザに対して着信を報知するもので、可聴音を発して報知を行なう発音体421と、発光により報知を行なう発光体422と、例えば偏心モータなどにより振動を発生して報知を行なう振動体423とからなる。
【0036】
カメラ430は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を撮像素子として採用する電子カメラで、撮像信号は画像処理部450に出力される。
【0037】
記憶部440は、例えばROMやRAMなどの半導体メモリを記憶媒体としたもので、この記憶媒体には、種々の制御データや、例えば名前と電話番号、電子メールアドレスなどを対応づけた電話帳データ、送信した電子メールおよび受信した電子メールのデータ、静止画像データ、動画像と音声からなる動画像データ、通話音声やメモ音声を録音した音声データ、文書データ、発信や着信の履歴を示す履歴データ、アプリケーションソフトウェアなどを記憶する。
【0038】
画像処理部450は、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)4などの画像データを復号するための専用の画像処理用ICを搭載するもので、制御部300によって動作制御され、制御部300から入力される動画データに所定のデータ処理を施して画像データと音声データに変換し、画像データをドライバ460に出力するとともに、音声データをPCM符号処理部408に出力する。
また、画像処理部450は、カメラ430から入力される撮像信号に対して所定の符号化処理を施して画像データに変換し、これを制御部300およびドライバ460に出力する。
【0039】
ドライバ460は、画像処理部450より入力される画像データに基づいて、後述するユーザインターフェイス部470の表示部471を駆動制御して、表示/非表示の制御、静止画像や動画像の表示制御を行う。
【0040】
またドライバ460は、制御部300からの指示に応じて、着信に関する情報を画像処理部450より入力される画像データに基づく表示と合わせて表示部471に表示する制御を行う。
【0041】
ユーザインターフェイス部470は、表示部471およびキー入力部472とからなる。表示部471は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)などからなりユーザに対して自機の状態(発信/着信、バッテリ残量、受信強度)や記憶部440から読み出したダイヤルデータ、および動画像を含む種々の画像を視覚的に示すためのものである。
【0042】
キー入力部472は、ダイヤル番号入力を行なうためのテンキーなど発着信に関わる通常の通話機能を実施するためのキーの他、着信報知方法(可聴音/発光/バイブレータ/報知なし)の切り換えや、動画像の再生設定などの各種設定、電話帳データの呼び出しなど、種々の機能を利用するためのキーを備えたものである。
【0043】
制御部300は、CPU、ROMおよびRAMなどを有してなるものであり、上記CPUが上記ROMに記憶される制御プログラムや制御データに従って、当該携帯電話機104の各部を統括して制御するものである。
【0044】
その主たる制御としては、受信部403、周波数シンセサイザ404、送信部405およびCDMA信号処理部406を制御して、基地局BSとの間にCDMA方式の無線通信による通信リンクを開設し、基地局BSが収容される移動通信網を通じた音声通信や、画像データや電子メールの送受信やインターネット通信などのデータ通信を行なう通信制御や、時計機能とタイマ機能、外部インターフェイス480を通じた外部からの指示により、入力される音声信号をPCM符号処理部408に入力して送信する機能を備える。
【0045】
外部インターフェイス480は、センサ制御部103のインターフェイス103aに接続され、センサ制御部103から与えられる指示や音声信号を制御部300に出力する。
491は電源回路であり、バッテリ490の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路に供給する。
【0046】
主制御装置200は、各住宅の状況を表示する表示部201と、異常の発生を管理人に報知する警報部202と、戸別装置11〜1nから通知される情報に基づいて、当該主制御装置200の各部を統括して制御する制御部203と、管理人が所持し前述の携帯電話機104と音声通信が可能な携帯電話機204とを備える。なお、携帯電話機204の構成は、携帯電話機104および105と同様であることより説明を省略する。
【0047】
次に、上記構成の住宅監視システムの動作について説明する。
図3を参照して、センサ制御部103の動作について説明する。図3は、各戸別装置11〜1nのセンサ制御部103がそれぞれ実施する安否判定処理を示すフローチャートである。この安否判定処理は、予め設定した時刻が到来することで定期的に実施されたり、あるいは在/不在スイッチ102の設定が切り替えられると実施される。なお、主制御装置200は、この処理に並行して制御部203が、戸別装置11〜1nから通知される施錠センサ100や移動体センサ101の検出結果や在/不在スイッチ102の設定を表示部201に表示する。
【0048】
まず、ステップ3aにおいてセンサ制御部103は、在/不在スイッチ102の設定が「在」か「不在」かを判定する。ここで、「在」に設定されている場合にはステップ3bに移行し、一方、「不在」に設定されている場合にはステップ3jに移行する。
【0049】
ステップ3bにおいてセンサ制御部103は、タイマTを起動し計時を開始し、ステップ3cに移行する。なお、ここですでに、タイマTが起動されて計時中の場合には、リセット動作を行い計時を再開する。
【0050】
ステップ3cにおいてセンサ制御部103は、移動体センサ101の検出結果を参照し、住宅内で動きのあるものを検出したか否かを判定する。ここで、動きのあるものを検出した場合にはステップ3bに移行し、一方、動きのあるものを検出していない場合にはステップ3dに移行する。
【0051】
ステップ3dにおいてセンサ制御部103は、ステップ3bにて起動したタイマTの経過時間がt1以上か否かを判定する。ここで、経過時間がt1以上の場合には、ステップ3eに移行し、一方、経過時間がt1未満の場合には、ステップ3cに移行する。
【0052】
ステップ3eにおいてセンサ制御部103は、施錠センサ100の検出結果を参照し、施錠されているか否かを判定する。ここで、施錠されていることを検出した場合にはステップ3gに移行し、一方、正常されていないことを検出した場合にはステップ3fに移行する。なおここで、複数の施錠センサ100が設けられている場合には、すべての施錠センサ100が施錠を検出した場合に限り、ステップ3gに移行し、それ以外はステップ3fに移行する。
【0053】
ステップ3fにおいてセンサ制御部103は、インターフェイス103aを通じて携帯電話機104を制御して、携帯電話機105に対する発信制御を行い、携帯電話機105との間で通話リンクが開設されると、「鍵をかけ忘れています。ご注意ください。」などの鍵かけ忘れを注意するメッセージの音声信号を携帯電話機104に出力し、ステップ3gに移行する。
これに対して携帯電話機104では、携帯電話機105との間の通話リンクを通じて上記メッセージを送信すると、終話処理を実施して待ち受け状態に戻る。また、センサ制御部103の設定により、携帯電話機104だけでなく、携帯電話機204とも同様の通信を行う。
【0054】
ステップ3gにおいてセンサ制御部103は、移動体センサ101の検出結果を参照し、住宅内で動きのあるものを検出したか否かを判定する。ここで、動きのあるものを検出した場合にはステップ3bに移行し、一方、動きのあるものを検出していない場合にはステップ3hに移行する。
【0055】
ステップ3hにおいてセンサ制御部103は、ステップ3bにて起動したタイマTの経過時間がt2(>t1)以上か否かを判定する。ここで、経過時間がt2以上の場合には、ステップ3iに移行し、一方、経過時間がt2未満の場合には、ステップ3gに移行する。
【0056】
ステップ3iにおいてセンサ制御部103は、例えば住人が倒れるなど、住人に異常が生じたものと見なして、主制御装置200に対して住人異常の発生を通知し、当該処理を終了する。
これに対して主制御装置200では、制御部203が、センサ制御部103から上記通知を受けると、該当する住宅を示す識別情報に対応づけて、住人に異常が生じた旨を示す表示を表示部201に行うとともに、警報部202を動作制御して、音や光などにより管理人に対して住人に異常が生じた旨を報知する。
【0057】
一方、ステップ3jにおいてセンサ制御部103は、施錠センサ100の検出結果を参照し、施錠されているか否かを判定する。ここで、施錠されていることを検出した場合には当該処理を終了し、一方、正常されていないことを検出した場合にはステップ3kに移行する。なおここで、複数の施錠センサ100が設けられている場合には、すべての施錠センサ100が施錠を検出した場合に限り、当該処理を終了し、それ以外はステップ3kに移行する。
【0058】
ステップ3kにおいてセンサ制御部103は、インターフェイス103aを通じて携帯電話機104を制御して、携帯電話機105に対する発信制御を行い、携帯電話機105との間で通話リンクが開設されると、「鍵をかけ忘れています。ご注意ください。」などの鍵かけ忘れを注意するメッセージの音声信号を携帯電話機104に出力し、当該処理を終了する。
これに対して携帯電話機104では、携帯電話機105との間の通話リンクを通じて上記メッセージを送信すると、終話処理を実施して待ち受け状態に戻る。また、センサ制御部103の設定により、携帯電話機104だけでなく、携帯電話機204とも同様の通信を行う。
【0059】
以上のように、上記構成の住宅監視システムでは、不在設定がなされた状態で施錠されていない状態にあると、携帯電話機104から外出中の住人が所持する携帯電話機105に発信し、施錠がなされていない旨を音声メッセージで通知するようにしている。
【0060】
したがって、上記構成の住宅監視システムによれば、外出中の住人は、自宅が施錠されていないことに気付くことができる。また悪意を持つ者によって解錠された場合でも、定期的に図3に示した安否判定処理が実施されるので、施錠されていないことが住人に報知されることになり防犯にも有効である。
【0061】
また、上記構成の住宅監視システムでは、在宅設定がなされた状態で、住宅内に所定時間t1以上動きが検出できず、かつ施錠されていない状態にあると、携帯電話機104から外出中の住人が所持する携帯電話機105に発信し、施錠がなされていない旨を音声メッセージで通知するようにしている。
【0062】
したがって、上記構成の住宅監視システムによれば、住人が在/不在スイッチ102の設定を在宅のままうっかり外出してしまっても、外出中の住人は、自宅が施錠されていないことに気付くことができる。
【0063】
さらに、上記構成の住宅監視システムでは、上記所定時間t1以上のt2が経過しても動きが検出できないと、住人に異常が生じた旨を管理人に報知するようにしているので、施錠/解錠に関係なく、在宅設定がなされていれば住人に生じた異常を検出することができる。
【0064】
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0065】
その一例として例えば、センサ制御部103で行っていた処理を制御部203で行う構成にしてもよい。すなわち、上記実施の形態では、図3に示した安否判定処理は、各戸別装置11〜1nのセンサ制御部103が実行するようにして、その判定結果を制御部203に通知したり、携帯電話機104から画像の送信を行うようにした。
【0066】
これに代わって例えば、戸別装置11〜1nが移動体センサ101の検出結果や在/不在スイッチ102の設定を逐一制御部203に通知し、これらの情報に基づいて、上記安否判定処理を制御部203が実行するようにし、必要に応じて携帯電話機104を制御して携帯電話機105や携帯電話機204と通信するようにしてもよい。
【0067】
また、各住宅内には、携帯電話機104に代わって有線網を通じた固定電話機を用いるようにしてもよい。また受け側も携帯電話機105や携帯電話機204のような移動無線端末装置ではなく、固定電話機であってもよい。
【0068】
また、戸別装置11〜1nは専用の回線により主制御装置200に収容されるものとしたが、これに代わって例えば、戸別装置11〜1nおよび主制御装置200に有線網に収容される電話機や、携帯電話機などの無線接続を行う無線通信機を備え、電話網を通じて戸別装置11〜1nと主制御装置200とが通信するようにしてもよい。
【0069】
また、有線あるいは無線のLANで収容するようにしてもよい。また電話網に限らず、インターネットなどの通信網を利用して、戸別装置11〜1nと主制御装置200とを接続するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、住人異常の発生を管理人室で報知するようにしたが、監視対象となる住宅外であれば、通路やロビーなどの共用スペースであってもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明では、在宅の設定がなされ、かつ所定時間内に住宅内で何らの動きのあるものを検出しない場合に、住人の異常が発生したものとして報知を行い、また在宅の設定がなされ、上記所定時間よりも短く定めた時間内に動きのあるものを検出せず、なおかつ施錠がなされていない場合に、通信手段を制御して所定の通信相手に音声メッセージを送信するようにしている。
したがって、この発明によれば、住人の安否を監視するとともに、うっかり住人が在宅の設定をした状態で施錠を忘れて外出しても、施錠し忘れを住人に通知することが可能な住宅監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる住宅監視システムの一実施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】 図1に示した住宅監視システムで用いられる携帯電話機の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 図1に示した住宅監視システムのセンサ制御部による安否判定処理を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11〜1n…戸別装置、100…施錠センサ、101…移動体センサ、102…在/不在スイッチ、103…センサ制御部、103a…インターフェイス、104…カメラ付携帯電話機、105…カメラ付携帯電話機、200…主制御装置、201…表示部、202…警報部、203…制御部、204…カメラ付携帯電話機、300…制御部、401…アンテナ、402…アンテナ共用器、402a…受信用フィルタ、402b…送信用フィルタ、403…受信部(RX)、404…周波数シンセサイザ(SYN)、405…送信部(TX)、406…CDMA信号処理部、407…音声符号処理部、408…PCM符号処理部、409…増幅器、410…スピーカ、411…マイクロホン(M)、412…増幅器、413…増幅器、414…スピーカ、420…着信報知部、421…発音体、422…発光体、423…振動体、430…カメラ、440…記憶部、450…画像処理部、460…ドライバ、470…ユーザインターフェイス部、471…表示部、472…キー入力部、480…外部インターフェイス、490…バッテリ、AM…集合住宅、BS…基地局。
Claims (2)
- 音声通信を行う通信手段と、
住人の在宅/不在宅を設定する在宅設定手段と、
施錠されているか否かを検出する施錠検出手段と、
前記住宅内で動きのあるものを検出する検出手段と、
前記在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ前記検出手段が所定時間内に動きのあるものを検出しない場合に、住人の異常を報知する住人異常報知手段と、
前記在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ前記検出手段が前記所定時間よりも短く定めた時間内に動きのあるものを検出せず、なおかつ前記施錠検出手段が施錠されていないことを検出した場合に、前記通信手段を制御して、所定の通信相手に音声メッセージを送信する送信制御手段とを具備することを特徴とする住宅監視システム。 - 音声通信が可能な通信手段を接続する接続手段と、
住人の在宅/不在宅を設定する在宅設定手段と、
施錠されているか否かを検出する施錠検出手段と、
前記住宅内で動きのあるものを検出する検出手段と、
前記在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ前記検出手段が所定時間内に動きのあるものを検出しない場合に、住人の異常を報知する住人異常報知手段と、
前記在宅設定手段で在宅の設定がなされ、かつ前記検出手段が前記所定時間よりも短く定めた時間内に動きのあるものを検出せず、なおかつ前記施錠検出手段が施錠されていないことを検出した場合に、前記接続手段を通じて前記通信手段を制御して、所定の通信相手に音声メッセージを送信する送信制御手段とを具備することを特徴とする住宅監視システム。
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