JP4335470B2 - 塗布装置及び混合装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の被処理基板にレジスト液や現像液等の液剤を塗布する塗布装置及び混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程においては、半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)の表面にレジスト膜を形成するレジスト塗布処理と、レジスト塗布後のウエハに対し露光処理を挟んで現像処理が行われる。
【0003】
レジスト塗布処理について注目すると、ウエハ表面にレジスト液を均一に塗布するための方法としてスピンコーティング法などが多用されている。このスピンコーティング法によるレジスト塗布は、ウエハをスピンチャックにて真空吸着した状態で回転させ、その回転中心の真上からウエハ表面にレジスト液を滴下・供給し、遠心力によってウエハ中心からその周囲全域にレジスト液を広げることによって行われる。この種のレジスト塗布装置では、スピンチャック(ウエハ)の回転数によりレジスト膜厚の制御を行うことができる。即ち、回転数を上げればそれだけ薄いレジスト膜が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、塗布装置自体が持つ性能(スピンチャック回転数)の限界から、形成し得るレジスト膜厚の最小値は自ずと制限されることになる。そのため、レジスト膜厚を変更する度に粘土の異なるレジスト液を用意しておかなければならなかった。
【0005】
このような事情に対処するため、特開平10−242045号、特開平10−272407には、レジスト液とシンナとの混合率を制御することにより、ウエハ上に所望の粘土のレジスト液を供給する技術が記載されている。
【0006】
しかしながら、このようなレジスト塗布装置においては、レジスト液とシンナとは相溶性がないため、混合が不充分な場合がある。このような混合が不充分な混合液をウエハ上に塗布すると、ウエハ面内でのレジスト膜厚のばらつきが生じる場合があった。
【0007】
本発明の目的は、基板に塗布するレジスト液等の液剤が基板表面に均一に塗布される塗布装置及び混合装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の塗布装置は、基板を保持する保持部材と、処理液と溶剤との混合液を前記基板の表面に供給するためのノズルと、第1の内径を有し、前記混合液を前記ノズルへ供給するための第1の管と、第2の内径を有し、前記第1の管へ前記処理液を供給するための第2の管と、第3の内径を有し、前記第1の管へ前記溶剤を供給するための第3の管と、前記第1の内径、第2の内径及び第3の内径のいずれよりも小さい第4の内径を有し、前記第1の管と前記第2の管と前記第3の管とに接続され、前記処理液と前記溶剤が供給され、該処理液と溶剤との混合液を前記第1の管へ供給する第4の管と、一端部が前記第1の管の第1の位置に接続され、他端部が前記第1の管の第2の位置に接続された第5の管と、前記混合液が、前記第1の位置と前記第2の位置とで区切られた前記第1の管内と前記第5の管内を循環するように制御部と、前記第5の管内の混合液の濃度を測定する手段と、を具備する。
【0009】
本発明の混合装置は、第1の内径を有し、処理液と溶剤との混合液を排出するための第1の管と、第2の内径を有し、前記第1の管へ前記処理液を供給するための第2の管と、第3の内径を有し、前記第1の管へ前記溶剤を供給するための第3の管と、前記第1の内径、第2の内径及び第3の内径のいずれよりも小さい第4の内径を有し、前記第1の管と前記第2の管と前記第3の管とに接続され、前記処理液と前記溶剤が供給され、該処理液と溶剤との混合液を前記第1の管へ供給する第4の管と、一端部が前記第1の管の第1の位置に接続され、他端部が前記第1の管の第2の位置に接続された第5の管と、前記混合液が、前記第1の位置と前記第2の位置とで区切られた前記第1の管内と前記第5の管内を循環するように制御部と、前記第5の管内の混合液の濃度を測定する手段と、を具備する。
【0010】
本発明のこのような構成によれば、第4の管である例えば合流管の内径が他の管の内径より細く設定されているため、合流管にて処理液と溶剤とが効率良く混合することができる。その結果、基板上に供給される処理液と溶剤との混合液は、混合が十分となり、基板面内に均一な膜厚にて混合液を塗布することができる。
【0011】
本発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは、以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0013】
図1〜図3は本発明の実施形態であるレジスト塗布装置が採用された半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)の塗布現像処理システム1の全体構成の図であって、図1は平面、図2は正面、図3は背面を夫々示している。
【0014】
この塗布現像処理システム1は、被処理基板としてウエハWをウエハカセットCRで複数枚、例えば25枚単位で外部からシステムに搬入したり、あるいはシステムから搬出したり、ウエハカセットCRに対してウエハWを搬入・搬出したりするためのカセットステーション10と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置してなる処理ステーション11と、この処理ステーション11に隣接して設けられる露光装置(図示せず)との間でウエハWを受け渡しするためのインターフェース部12とを一体に接続した構成を有している。
【0015】
前記カセットステーション10では、図1に示すように、カセット載置台20上の位置決め突起20aの位置に、複数個例えば4個までのウエハカセットCRが、夫々のウエハ出入口を処理ステーション11側に向けてX方向(図1中の上下方向)一列に載置され、このカセット配列方向(X方向)およびウエハカセッ卜CR内に収納されたウエハのウエハ配列方向(Z方向;垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカセットCRに選択的にアクセスするようになっている。
【0016】
さらにこのウエハ搬送体21は、θ方向に回転自在に構成されており、後述するように処理ステーション11側の第3の処理ユニット群G3 の多段ユニット部に属するアライメントユニット(ALIM)およびイクステンションユニット(EXT)にもアクセスできるようになっている。
【0017】
前記処理ステーション11には、図1に示すように、ウエハ搬送装置を備えた垂直搬送型の主ウエハ搬送機構22が設けられ、その周りに全ての処理ユニットが1組または複数の組に亙って多段に配置されている。
【0018】
主ウエハ搬送機構22は、図3に示すように、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持体49はモータ(図示せず)の回転軸に接続されており、このモータの回転駆動力によって、前記回転軸を中心としてウエハ搬送装置46と一体に回転し、それによりこのウエハ搬送装置46は、θ方向に回転自在となっている。なお筒状支持体49は前記モータによって回転される別の回転軸(図示せず)に接続するように構成してもよい。
【0019】
ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これらの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハWの受け渡しを実現している。
【0020】
また、この例では、5つの処理ユニット群G1 、G2 、G3 、G4 、G5 が配置可能な構成であり、第1および第2の処理ユニット群G1 、G2 の多段ユニットは、システム正面(図1において手前)側に配置され、第3の処理ユニット群G3 の多段ユニットはカセットステーション10に隣接して配置され、第4の処理ユニット群G4 の多段ユニットはインターフェース部12に隣接して配置され、第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットは背面側に配置されることが可能である。
【0021】
図2に示すように、第1の処理ユニット群G1 では、カップCP内でウエハWをスピンチャックに載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。第2の処理ユニット群G2 でも、2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。これらレジスト塗布ユニット(COT)は、レジスト液の排液が機構的にもメンテナンスの上でも面倒であることから、このように下段に配置するのが好ましい。しかし、必要に応じて適宜上段に配置することももちろん可能である。
【0022】
図3に示すように、第3の処理ユニット群G3 では、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行うクーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高めるためのいわゆる疏水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、イクステンションユニット(EXT)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキングユニット(PREBAKE)および露光処理後の加熱処理を行うポストベーキングユニット(POBAKE)が、下から順に例えば8段に重ねられている。第4の処理ユニット群G4 でも、オーブン型の処理ユニット、例えばクーリングユニット(COL)、イクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、イクステンションユニット(EXT)、クーリングユニッ卜(COL)、プリベーキングユニット(PREBAKE)およびポストベーキングユニット(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられている。
【0023】
このように処理温度の低いクーリングユニット(COL)、イクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いベーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキングユニット(POBAKE)およびアドヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ランダムな多段配置としてもよい。
【0024】
前記インターフェース部12は、奥行方向(X方向)については、前記処理ステーション11と同じ寸法を有するが、幅方向についてはより小さなサイズに設定されている。そしてこのインターフェース部12の正面部には、可搬性のピックアップカセットCRと、定置型のバッファカセットBRが2段に配置され、他方背面部には周辺露光装置23が配設され、さらにまた中央部にはウエハ搬送体24が設けられている。このウエハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセットCR、BRおよび周辺露光装置23にアクセスするようになっている。前記ウエハ搬送体24は、θ方向にも回転自在となるように構成されており、前記処理ステーション11側の第4の処理ユニット群G4の多段ユニットに属するイクステンションユニット(EXT)や、さらには隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)にもアクセスできるようになっている。
【0025】
また前記塗布現像処理システム1では、既述の如く主ウエハ搬送機構22の背面側にも破線で示した第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットが配置できるようになっているが、この第5の処理ユニット群G5の多段ユニットは、案内レール25に沿って主ウエハ搬送機構22からみて、側方へシフトできるように構成されている。従って、この第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットを図示の如く設けた場合でも、前記案内レール25に沿ってスライドすることにより、空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構22に対して背後からメンテナンス作業が容易に行えるようになっている。なお第5の処理ユニット群G5 の多段ユニッ卜は、そのように案内レール25に沿った直線状のスライドシフトに限らず、図1中の一点鎖線の往復回動矢印で示したように、システム外方へと回動シフトさせるように構成しても、主ウエハ搬送機構22に対するメンテナンス作業のスペース確保が容易である。
【0026】
次に、本実施形態におけるレジスト塗布ユニット(COT)について説明する。図4および図5は、レジスト塗布ユニット(COT)の全体構成を示す略断面図および略平面図である。
【0027】
このレジスト塗布ユニット(COT)の中央部には環状のカップCΡが配設され、カップCΡの内側にはスピンチャック52が配置されている。スピンチャック52は真空吸着によって半導体ウエハWを固定保持した状態で駆動モータ54によって回転駆動される。駆動モータ54は、ユニット底板50に設けられた開口50aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウムからなるキャップ状のフランジ部材58を介してたとえばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降ガイド手段62と結合されている。
【0028】
半導体ウエハWの表面に、処理液としてのレジスト液と溶剤としてのシンナとの混合液を供給するための混合液吐出手段としての混合液ノズル86は、混合液ノズルスキャンアーム92の先端部にノズル保持体100を介して着脱可能に取り付けられている。この混合液ノズルスキャンアーム92は、ユニット底板50の上に一方向(Y方向)に敷設されたガイドレール94上で水平移動可能な垂直支持部材96の上端部に取り付けられており、図示しないY方向駆動機構によって垂直支持部材96と一体にY方向に移動するようになっている。
【0029】
また、混合液ノズルスキャンアーム92は、混合液ノズル待機部90で混合液ノズル86を選択的に取り付けるためにY方向と直角なΧ方向にも移動可能であり、図示しないΧ方向駆動機構によってΧ方向にも移動するようになっている。さらに、混合液ノズル待機部90で混合液ノズル86の吐出口が溶媒雰囲気室の口90aに挿入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズル先端の混合液が固化または劣化しないようになっている。また、複数本の混合液ノズル86,86,…が設けられ、レジスト液の種類・粘度に応じてそれらのノズルが使い分けられるようになっている。
【0030】
さらに、混合液ノズルスキャンアーム92の先端部(ノズル保持体100)には、ウエハ表面へのレジスト液の供給に先立ってウエハ表面に例えばシンナを供給するシンナノズル101が取り付けられている。
【0031】
さらに、ガイドレール94上には、混合液ノズルスキャンアーム92を支持する垂直支持部材86だけでなく、リンスノズルスキャンアーム120を支持しY方向に移動可能な垂直支持部材122も設けられている。このリンスノズルスキャンアーム120の先端部にはサイドリンス用のリンスノズル124が取り付けられている。Y方向駆動機構(図示せず)によってリンスノズルスキャンアーム120およびリンスノズル124はカップCPの側方に設定されたリンスノズル待機位置(実線の位置)とスピンチャック52に設置されている半導体ウエハWの周辺部の真上に設定されたリンス液吐出位置(点線の位置)との間で並進または直線移動するようになっている。
【0032】
混合液ノズル86は、混合液供給管88を介してレジスト塗布ユニット(COT)の下方室内に配設されたレジスト/シンナ混合装置70に接続されている。
【0033】
ここでレジスト/シンナ混合装置の詳細について説明する。図4、6に示すように、レジスト/シンナ混合装置70は、レジスト液を貯溜したレジストタンク71と、溶剤として例えばシンナを貯溜したシンナタンク72と、レジスト液とシンナとの混合液を混合液ノズル86へ供給する混合液供給管88と、混合液供給管88へレジスト液を供給するレジスト液供給管97と、混合液供給管88へシンナを供給する溶剤供給管であるシンナ供給管98と、レジスト液供給管97とシンナ供給管98との合流部に位置し、レジスト液とシンナとを混合しこの混合液を混合液供給管88へ供給する合流管75と、レジストタンク71内のレジスト液を吸上げレジスト液供給管97に導入するレジスト用ベローズポンプ73と、シンナタンク72内のシンナを吸上げシンナ供給管98に導入するシンナ用ベローズポンプ74と、合流管75を通過したレジスト液とシンナとの混合液を再度撹拌混合する混合手段としてのスタティックミキサ76とを備えている。更に、混合液供給管88を通過する混合液の濃度を測定するセンサー99と、混合液の濃度が所定の濃度となるように制御する制御手段としてのコントローラ77が設けられている。センサー99では、混合液に対し、例えばレジスト材が感光しない波長の光を照射し、その透過光を解析することにより、混合液の濃度を測定することができる。以上の各供給管及び合流管などの配管は、耐腐食性に優れた例えばテフロンチューブ等により形成されている。尚、合流管とはレジスト液とシンナとが合流する部分の配管であり、この合流する部分の配管の内径が他の混合液供給管、レジスト液供給管、シンナ供給管といった配管の内径より細ければ良い。また、これら配管は、例えば合流管、混合液供給管、レジスト液供給管、シンナ供給管を別々に用意し、これらを溶接して製造することができる。
【0034】
レジストタンク71およびシンナタンク72は本塗布現像処理システム1の外部に設置され、システム内外に通じる配管78a、78bを介してレジスト液用ベローズポンプ73及び溶剤用ベローズポンプ74に接続されている。
【0035】
ベローズポンプ73、74は、蛇腹形をした伸縮自在のたわみ管の伸縮運動によってタンク71、72からレジスト液、溶剤を吸上げ、吐出する。例えば、図10(a)に示すように、たわみ管102の伸張工程においては、ポンプの吸上げ口103を開閉する球体104が吸上げ口103を開く方向に引き寄せられ、同時にポンプの吐出口105を開閉する球体106が吐出口105を閉じる方向に引き寄せられることで、ポンプ内にたわみ管102の伸縮ストロークに応じた量のレジスト液、シンナが吸上げられる。また、たわみ管102の圧縮工程においては、図10(b)に示すように、逆に球体104が吸上げ口103を閉じる方向に引き寄せられ、同時に球体106が吐出口105を開く方向に引き寄せられることで、ポンプ内のレジスト液、シンナが吐出される。以上のようにして逆止弁が構成されている。
【0036】
たわみ管102はエアシリンダ107によって進退駆動され、シリンダ内のピストンの可動範囲をリミッタ部材を用いて機械的に制限することによってレジスト液、シンナの供給量を個々に調整することが可能である。また、各ベローズポンプ73、74の近傍には、たわみ管102が圧縮工程(吐出工程)の終了点に到達したことを検出して、その検出信号をコントローラに出力するための発光素子108及び受光素子109からなる光透過形センサが各々定位置に配置されている。
【0037】
図6に示すように、合流管75は、混合液供給管88、レジスト液供給官97、シンナ供給管98のそれぞれに接続されている。図7は、図6の円Aの拡大図であり、各配管の内径を説明する図である。
【0038】
混合液供給管88は、管の内径が例えば6mmの円筒形であり、レジスト液供給管97は、管の内径が例えば6mmの円筒形であり、シンナ供給管98は、管の内径が例えば6mmの円筒形である。合流管75は、管の内径が0.2mm〜0.5mm、更に好適には0.4mm〜0.5mm程度の円筒形になるように設定されており、図7に示すように、混合液供給管88、レジスト液供給管97、シンナ供給管98それぞれの管の内径より小さくなっている。このため、合流管75内に流れ出るシンナ及びレジスト液は、合流管75内で混合され、混合液供給管88へ流れ出る。なお、合流管75の管の内径が0.2mmよりも小さいとポンプ側の圧損が非常に大きくなり、合流管75の管の内径が0.5mmよりも大きいと合流管75におけるシンナとレジスト液との混合の効果が期待できなくなるからである。また、本実施形態では、特にレジスト液供給管97と合流管75と混合液供給管88とが一直線状に接続され、シンナ供給管98が合流管75と直交するように接続されている。混合液供給管88へ供給されるレジスト液とシンナとの割合は3対1程度であることから、上記の接続態様とすることでポンプに負担をできるだけかけることなくスムーズに混合液の供給を行うことができる。
【0039】
そして、混合液供給管88に流れ出た混合液は、スタティックミキサ76にて再度混合され、混合液供給管88を介して混合液供給ノズル86へ供給される。ここでは、スタティックミキサ76による混合以前に、レジスト液とシンナとが予め混合されるため、後述するスタティックミキサ76の長さを短くすることができ、装置全体を小型化することができる。また、合流管75の管の内径は、レジスト液やシンナなど通過する溶液の粘土やその流量によって適宜、通過する溶液の種類に応じて部分的に内径を変えることにより、レジスト液とシンナの混合度合いを高めることができる。
【0040】
スタティックミキサ76は、図11に示すように、例えばSUSからなる円筒管76a内に複数例えば74枚のじゃま板117を多段に配置して構成される。個々のじゃま板117は、図12に示すように、正方形の板の一辺を右か左のいずれかの方向へ90度捩って形成されたものである。図12(a)は左に捩ったじゃま板、(b)は右に捩ったじゃま板であり、スタティックミキサ76の配管76a内にはこのような左捩りと右捩りのじゃま板117が交互に配設されている。このようなじゃま板117の配列によって、スタティックミキサ76に導入されたレジスト液とシンナの混合液は左と右に回転方向を変えながら流れ、効率的に撹拌混合されて流出される。
【0041】
スタティックミキサ76の円筒管76aの内径は接続用のチューブ配管と等しい例えば2mm〜8mmの範囲が好ましい。その内径が上記範囲より小さいと管内が閉塞する危険が高まり、逆に大きすぎるとレジスト液の粘度、種類変更の際に廃棄すべき液量が増大し、レジスト液及びシンナの利用効率が低下してしまう。 なお、このスタティックミキサ76において、レジスト/シンナ混合液と接触する管内表面とじゃま板117の表面には、例えばテフロンコーティング、ニムフロンメッキ、TiC被膜、タフラム処理、白アルマイト等による耐腐食性被膜が施されている。
【0042】
このスタティックミキサ76は、図4に示したように、上流側より下流側が高くなるように斜めに設置されている。スタティックミキサ76においては、その中に配設されている多数のじゃま板117がエアの抜けを妨害し、エア溜りを発生させる要因となり得る。このようなエア溜りはレジスト液とシンナとの撹拌能力を低下させる要因となる。そこで本実施形態ではスタティックミキサ76を下流側が高くなるように斜めに或いは垂直に立てて配置することで、スタティックミキサ76内に侵入したエアがその自らの浮力によって下流側に移動し混合液ノズル86から排出され易くなり、この結果、エア溜りの発生を防止して一定の撹拌能力を維持することが可能となる。なお、そのスタティックミキサ76の傾斜角度は20°以上ならばエア溜りが生じないことを確認できた。
【0043】
次に、このレジスト/シンナ混合装置の制御系の構成について説明する。図13はかかる制御系の構成を示すブロック図である。
【0044】
スタティックミキサ76の下流部に位置するコントローラ77は、得たい混合液の濃度に従ってベローズポンプ73、74から吐出されるレジスト液やシンナの吐出量を制御する働きと、混合液供給ノズル86に供給される混合液の濃度を測定し、その測定結果に基づき、ベローズポンプ73、74から吐出されるレジスト液やシンナの吐出量をそれぞれ制御する働きをするものである。図13に示すように、コントローラ77は、エア供給源に接続されたメインエアバルブ132を開閉する電磁バルブを制御することで、各ベローズポンプ73、74を制御する。即ち、ベローズポンプ73、74を各々駆動するエアシリンダはメインエアバルブ132を通じてエア供給源に接続されており、エア供給源から上記各エアシリンダへのエア供給のオン/オフによって、各ベローズポンプ73、74は一体的に駆動される。
【0045】
また、コントローラ77は、各ベローズポンプ73、74に各々対応つけて設けられた2つの空気流量制御機構133、134に、操作者による設定に応じた制御量信号を与える機能を有している。各ベローズポンプ73、74の単位時間あたりの吐出量は、レジスト用ベローズポンプエアシリンダ107a、レジスト用ベローズポンプエアシリンダ107bそれぞれにおけるロッドのストローク速度によって決まるので、エア供給源からエアシリンダ107a、107bに供給するエア流量を空気流量制御機構133、134にて増減調整することによって、各ベローズポンプ73、74の単位時間あたりの吐出量を制御することができる。このように、各ベローズポンプ73、74の単位時間あたりの吐出量を制御することによって、レジスト液とシンナとの混合割合を自由に設定することが可能となり、ウエハWに供給するレジスト液の粘度を選ぶことができる。そして、センサー99により混合液の濃度を測定され、混合液の濃度が安定した時点で、混合液はウエハW上に塗布されることとなる。尚、混合液の濃度の測定は、液の電気容量を測定することにより行われる。
【0046】
さらに、コントローラ77は、各ベローズポンプ73、74の吐出工程の終了点を検出する2つの光センサ135、136からの出力のうち最初に入力した検出信号に基づき、メインエアバルブ132を閉じ、各エアシリンダ107a、107bをオフ状態に切り換えるように制御を行っている。
【0047】
次に、以上のレジスト/シンナ混合装置の動作を説明する。
【0048】
予め操作者は、ウエハWに供給するレジスト液の粘度を設定するためのデータをコントローラ77に与える。この粘度設定は、例えば、レジスト液の粘度と各ベローズポンプ73、74のストローク速度(単位時間あたりの吐出量)との対応テーブルをコントローラ77内に設けておけば、操作者が希望する粘度を表す数値データを直接入力することによって行うことが可能である。また、サイクル毎のレジスト/シンナ混合液の供給量は、各ベローズポンプ73、74を駆動するエアシリンダ107a、107b内のピストンの可動範囲をリミッタ部材によって調整することによって人為的、或いはコントローラ制御によって自動的に設定することができる。
【0049】
コントローラ77は、操作者からのレジスト液の粘度設定データを入手すると、例えば、上記対応テーブルから該当する各ベローズポンプ73、74のストローク速度のデータを読み出し、各ベローズポンプ73、74のエアシリンダ107a、107bの駆動を制御する2つの空気流量制御機構133、134に対して目的のストローク速度に応じた制御量信号を与える。これにより、目的のレジスト液粘度を得るため各ベローズポンプ73、74のストローク速度つまり単位時間あたりの吐出量が設定される。
【0050】
以上の設定完了後、コントローラ77は、メインエアバルブ132を開くように電磁バルブを動作させる。メインエアバルブ132を開くことによって、エア供給源からエアが各ベローズポンプ73、74のエアシリンダ107a、107bに供給される。これにより、レジストタンク71及びシンナタンク72から各ベローズポンプ73、74内に吸上げられていたレジスト液及びシンナは、合流管75内にて合流し、混合され、スタティックミキサ76内に導入される。このスタティックミキサ76にて撹拌混合され、混合液供給管88を通過する。混合液供給管88を通過する混合液は、その濃度がセンサー99により測定され、コントローラ77により所望の値と判断されると、混合液ノズル86からウエハWの表面に吐出される。一方、センサー99により所望の値と判断されない場合、その測定値をもとにコントラーラ77によりレジスト液及びシンナの吐出量が調整され、所望の濃度となるように制御される。混合液ノズル86は混合液ノズル待機部90に待機し、所望の濃度となるまで混合液は混合液ノズル86から流出される。そして、所望の濃度となった時点で、混合液ノズル86はウエハW上へ移動し、ウエハWの表面に混合液を吐出する。
【0051】
そして各ベローズポンプ73、74のいずれかが吐出工程の終了点に達成したことが光透過形センサ135、136によって検出されると、コントローラ77はメインエアバルブ132を閉じるように電磁バルブを動作させる。メインエアバルブ132を閉じることによって、各ベローズポンプ73、74の圧縮(吐出)動作が終了し、たわみ管102の弾性復元力による伸張(吸上げ)工程に移る。これによりウエハWへのレジスト液供給が完了する。
【0052】
このように本実施形態によれば、ウエハWへのレジスト供給時にレジスト液とシンナとを所望の割合で撹拌混合して所望粘度のレジスト液を作り、ウエハWに供給することができる。更に、コントローラにより混合液の濃度を測定し、所望の濃度となるようにレジスト液及びシンナの吐出量を制御することができるので、正確な濃度の混合液をウエハWに供給することができ、所望の膜厚の塗布膜を効率良く得ることができる。また、スタティックミキサ76による混合以前に、合流管にてレジスト液とシンナとが予め混合されるため、スタティックミキサ76の長さを短くすることができ、装置全体を小型化することができる。更に、レジスト液とシンナとの混合が十分に行われるため、ウエハW上に塗布される塗布膜の膜厚を面内で均一化することができる。
【0053】
また、上述の実施形態では、レジスト塗布ユニット(COT)を例にあげて、レジスト液とシンナとの供給構造について説明したが、例えば現像ユニット(DEV)に適用することもできる。以下に、図8を用いて、現像ユニット(DEV)における現像液/水混合装置について説明する。この混合装置は、レジスト塗布ユニット(COT)におけるレジスト/シンナ混合装置とほぼ同じ構造を有しており、タンクに貯留される溶液の種類が異なる点、ベローズポンプの代わりにマスフローコントローラを用いている点のみが異なっている。
【0054】
現像ユニット(DEV)では、処理液としては現像液、溶剤としては水が用いられる。図8に示すように、現像液/水混合装置は、現像液を貯溜した現像液タンク171と、水を貯溜した水タンク172と、現像液と水との混合液を混合液ノズル186へ供給する混合液供給管188と、混合液供給管188へ現像液を供給する現像液供給管197と、混合液供給管188へ水を供給する水供給管198と、現像液供給管197と水供給管198との合流部に位置し、現像液と水とを混合しこの混合液を混合液供給管188へ供給する合流管175と、現像液タンク171から取り出す現像液の量を制御し、現像液を現像液供給管197に導入する流量制御手段である、例えば現像液用マスフローコントローラ173と、水タンク172から取り出す水量を制御し、水を水供給管198に導入する流量制御手段である、例えば水用マスフローコントローラ174と、合流管175を通過した現像液と水との混合液を再度撹拌混合する混合手段としてのスタティックミキサ176とを備えている。更に、混合液供給管188を通過する混合液の濃度を計測するセンサー199と、混合液の濃度が所定の濃度となるように制御する制御手段としてのコントローラ177が設けられている。マスフローコントローラ173、174は、現像液や水の供給を自動に行う流量制御装置である。
【0055】
このような構造とすることにより、ウエハWへの現像液供給時に現像液と水とを所望の割合で撹拌混合して所望濃度の現像液を作り、ウエハWに供給することができる。更に、コントローラにより混合液の濃度を測定し、所望の濃度となるように現像液及び水の吐出量を制御することができるので、正確な濃度の混合液をウエハWに供給することができる。また、スタティックミキサ176による混合以前に、合流管にて現像液と水とが予め混合されるため、スタティックミキサ76の長さを短くすることができ、装置全体を小型化することができる。また、現像液と水との混合が十分に行われるため、ウエハW上に面内で均一な現像液の供給をすることができる。従って、面内で均一な現像処理をすることができ、現像むらが生じない。
【0056】
尚、ここでは、マスフローコントローラを用いているがベローズポンプを用いることもでき、また上述のレジスト塗布ユニット(COT)においてベローズポンプのかわりにマスフローコントローラを用いることもできる。
【0057】
また、上述の実施形態において、センサー99の混合液の濃度測定において、測定が安定化するまで時間がかかるようであれば、図9に示すように混合液を循環する循環管200を設けても良い。図9は、図6に示す構造に循環管200を更に設けた構造となっており、これに伴ってセンサー99及びコントローラ77の位置が異なっている。図9に示すように、循環管200を、混合液供給ノズル86と合流管75との間に流れる混合液がスタティックミキサ76を挟んで位置する混合液供給管88と別の経路にて循環されるように設ければ良い。更に、循環管200を挟むように混合液供給管88にはバルブ201、202が介挿されている。センサー99は、循環管200に流れる混合液の濃度を測定するように設定されている。更に、循環管200には、センサー99及びコントローラ77の設置を挟んだ両端にバルブ211、212が介挿されている。
【0058】
このような循環管200が更に具備された場合における動作について簡単に説明する。レジスト液及びシンナが各タンクから吐出される時点では、循環管200に介挿されているバルブ211及び212は閉じられている。また、混合液供給管88に介挿されているバルブ201は開けられており、バルブ202は閉じられている。次に、それぞれ所定の吐出量にて吐出されたレジスト液及びシンナが合流管75を介して混合液供給管88内へと供給され、合流管75にて混合された混合液がスタティックミキサ76を通過した後、循環管200に介挿されたバルブ212を開く。その後、例えば数分間経過した後、バルブ201を閉め、更にバルブ211を開け、タンクからの液の吐出を停止する。これにより、循環管200内へ搬送された混合液は、再度、スタティックミキサ76の前に設置される混合液供給管88内へ流出される。この流出された混合液は、再度スタティックミキサ76を通過して、混合液供給管88、循環管200を流れ、バルブ201及び202により制限された配管内を循環する。このような構造においては、混合液が所定の領域の配管内を循環し、この循環された混合液の濃度を測定する構造となっているので、センサー99の濃度測定の安定化に時間がかかるような場合、混合液を廃液として捨てることなく測定ができ、材料コストを大幅に減らすことができる。
【0059】
次に、本発明に好適なポンプの他の例について説明する。
【0060】
図14はこのポンプ301の構成を示すであり、このポンプ301は例えば上述した実施形態におけるベローズポンプ73、74の代わりに用いるものである。
【0061】
図14に示すように、このポンプ301は、例えばシリコンオイルからなる2次媒体302が充填された容器303内に収縮可能なダイヤフラム304が収容されている。ダイヤフラム304の吸上げ側及び吐出側にはそれぞれ配管305、306が接続されると共に、ダイヤフラム304内にはPTFEやシリコンからなる剛体307が収容されている。各配管305、306内には、それぞれ2個の逆止弁308が取り付けられている。容器303にはシリンダ309が直接接続されており、シリンダ309の作動により2次媒体302を介してダイヤフラム304が収縮し、これにより溶液の供給を行うことができるようになっている。このように構成されたポンプ301では、ベローズポンプと比べて圧損を非常に小さいものとすることができる。
【0062】
図15は上記のポンプ301における逆止弁308の一例を示す図である。
【0063】
この逆止弁308では、少なくともポンプの吸上げ口310及び吐出口311の表面にサファイヤやルビー等からなるシート状部材312が貼り付けられている。球体313は例えば3mm〜4mm程度の直径を有し、この球体313も例えばサファイヤやルビー等からなる。このような材料を用いることで精密な加工、例えば球面の精密な加工が可能となり、圧損をより小さくすることができる。
【0064】
なお、上記実施形態では、本発明を半導体ウエハにレジスト液を塗布する装置に適用したものについて説明したが、半導体ウエハ以外の基板、例えばLCD基板にレジスト液を塗布する装置にも本発明は適用できる。
【0065】
また、本発明は、処理液としてレジスト液または現像液を被処理基板に塗布する装置について説明したが、その他の処理液を被処理基板に塗布し、かつ該処理液の塗布前に被処理基板のぬれ性を高めるために溶剤を供給する塗布装置であれば、どのような溶剤および処理液を用いた塗布装置にも適用できる。
【0066】
更に、上述の実施形態は、半導体ウエハを回転しつつその表面に処理液を塗布する構成の塗布装置について説明したが、本発明は、半導体ウエハを回転させずにその表面に処理液を塗布する構成の塗布装置にも同様に適用することが可能である。
【0067】
以上説明した実施形態は、あくまでも本発明の技術的内容を明らかにする意図のものにおいて、本発明はそうした具体例にのみ限定して狭義に解釈されるものではなく、本発明の精神とクレームに述べる範囲で、いろいろと変更して実施することができるものである。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、合流管の内径が他の供給管の内径より細く設定されているため、合流管にて処理液と溶剤とが効率良く混合することができ、基板上に供給される処理液と溶剤との混合液は、混合が十分となり、基板面内に均一な膜厚にて混合液を塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である半導体ウエハの塗布現像処理システムの全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの構成を示す正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの構成を示す背面図である。
【図4】図1の塗布現像処理システムにおけるレジスト塗布ユニットの全体構成を示す平面図である。
【図5】図4のレジスト塗布ユニットの全体構成を占めす断面図である。
【図6】図4のレジスト塗布ユニットにおけるレジスト/シンナ混合装置の構成を示す図である。
【図7】図6の円Aで囲まれた領域の概略拡大図であり、合流管を示す断面図である。
【図8】現像処理ユニットにおける現像液/水混合装置の構成を示す図である。
【図9】他のレジスト/シンナ混合装置の示す構成を示す図である。
【図10】図6のベローズポンプ及び各バルブの動作タイミングを示す図である。
【図11】図6のスタティックミキサの構成を示す断面図である。
【図12】図11のスタティックミキサ内のじゃま板を示す正面図である。
【図13】実施形態におけるレジスト/シンナ混合装置の制御系の構成を閉めずブロック図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係るポンプの構成を示すである。
【図15】本発明の他の実施形態に係る逆止弁の構成を示す図である。
【符号の説明】
W…半導体ウエハ
52…スピンチャック
70…レジスト/シンナ混合装置
73、74…ベローズポンプ
75…合流管
76、176…スタティックミキサ
77、177…コントローラ
86、186…混合液供給ノズル
88、188…混合液供給管
97…レジスト液供給管
98…シンナ供給管
99、199…センサー
197…現像液供給管
198…水供給管
301…ポンプ
302…2次媒体
303…容器
304…ダイヤフラム
305、306…配管
309…シリンダ
308…逆止弁
310…ポンプの吸上げ口
311…吐出口
312…シート状部材
313…球体
Claims (10)
- 基板を保持する保持部材と、
処理液と溶剤との混合液を前記基板の表面に供給するためのノズルと、
第1の内径を有し、前記混合液を前記ノズルへ供給するための第1の管と、
第2の内径を有し、前記第1の管へ前記処理液を供給するための第2の管と、
第3の内径を有し、前記第1の管へ前記溶剤を供給するための第3の管と、
前記第1の内径、第2の内径及び第3の内径のいずれよりも小さい第4の内径を有し、前記第1の管と前記第2の管と前記第3の管とに接続され、前記処理液と前記溶剤が供給され、該処理液と溶剤との混合液を前記第1の管へ供給する第4の管と、
一端部が前記第1の管の第1の位置に接続され、他端部が前記第1の管の第2の位置に接続された第5の管と、
前記混合液が、前記第1の位置と前記第2の位置とで区切られた前記第1の管内と前記第5の管内を循環するように制御部と、
前記第5の管内の混合液の濃度を測定する手段と、
を具備することを特徴とする塗布装置。 - 請求項1に記載の塗布装置であって、
前記第1の管の途中に配置された前記第4の管にて混合された前記混合液を更に混合するミキサを更に具備し、
前記第1の位置及び前記第2の位置は前記ミキサを挟むように位置する、
ことを特徴とする塗布装置。 - 請求項1に記載の塗布装置であって、
前記処理液がレジスト液であり、
前記溶剤がシンナである、
ことを特徴とする塗布装置。 - 請求項1に記載の塗布装置であって、
前記第2の管と前記第4の管と前記第1の管とが一直線状に接続されていることを特徴とする塗布装置。 - 請求項1に記載の塗布装置であって、
前記第1の内径と第2の内径と第3の内径とがほぼ等しいことを特徴とする塗布装置。 - 請求項1に記載の塗布装置であって、
前記第4の内径が、ほぼ0.2mm〜ほぼ0.5mmであることを特徴とする塗布装置。 - 第1の内径を有し、処理液と溶剤との混合液を排出するための第1の管と、
第2の内径を有し、前記第1の管へ前記処理液を供給するための第2の管と、
第3の内径を有し、前記第1の管へ前記溶剤を供給するための第3の管と、
前記第1の内径、第2の内径及び第3の内径のいずれよりも小さい第4の内径を有し、前記第1の管と前記第2の管と前記第3の管とに接続され、前記処理液と前記溶剤が供給され、該処理液と溶剤との混合液を前記第1の管へ供給する第4の管と、
一端部が前記第1の管の第1の位置に接続され、他端部が前記第1の管の第2の位置に接続された第5の管と、
前記混合液が、前記第1の位置と前記第2の位置とで区切られた前記第1の管内と前記第5の管内を循環するように制御部と、
前記第5の管内の混合液の濃度を測定する手段と、
を具備することを特徴とする混合装置。 - 請求項7に記載の混合装置であって、
前記第2の管と前記第4の管と前記第1の管とが一直線状に接続されていることを特徴とする混合装置。 - 請求項7に記載の混合装置であって、
前記第1の内径と第2の内径と第3の内径とがほぼ等しいことを特徴とする混合装置。 - 請求項7に記載の混合装置であって、
前記第4の内径が、ほぼ0.2mm〜ほぼ0.5mmであることを特徴とする混合装置。
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