JP4335029B2 - キャップ部材及び光半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャップ部材と、これを用いた光半導体装置とに関するものである。
光半導体装置に用いられるキャップ部材として、金属からなると共に開口が形成された部材と、この開口を塞ぐように当該部材に接着される窓材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。特許文献1及び2に記載されたキャップ部材では、上記部材(筒体)と窓材とを低融点ガラスにより接着している。
特開平8−250616号公報 特開2002−76494号公報
しかし、部材と窓材とを低融点ガラスにより接着した構成では、接着強度が不十分且つ耐湿性が低く、信頼性に劣るという問題点を有している。
特許文献1及び2に記載されたキャップ部材では、低融点ガラスの表面を保護膜(例えば、樹脂、導電性樹脂、Niめっき膜等からなる)で覆うことにより、耐湿性に関する問題の解決を図るようにしている。このため、特許文献1及び2に記載されたキャップ部材では、保護膜を形成するための工程が必要となり、製造工程が複雑化するなどして、コストが非常に高くなってしまう。また、接着強度に関する問題を充分に解決するには至っていない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、安価で、耐湿性に優れ、窓材の接着強度を高めることが可能なキャップ部材及び光半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係るキャップ部材は、金属からなり、開口が形成された部材と、前記部材の内側に位置し、前記開口を塞ぐように高融点ガラスにより前記部材に接着される窓材と、を備え、前記部材は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、前記高融点ガラスは、前記窓材の融点よりも低い温度で前記部材及び前記窓材に融着しており、前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されていることを特徴とする。
本発明に係るキャップ部材では、上記部材と窓材とを接着する部材として高融点ガラスを用いているので、耐湿性に優れる。
また、本発明では、耐湿性に優れた高融点ガラスを用いているので、上記部材と窓材とを低融点ガラスにより接着したときに必要となる耐湿性を向上するため保護膜が不要となる。これにより、製造工程が複雑化することなく、低コスト化を図ることができる。
また、本発明によれば、上記部材の熱収縮が、窓材及び高融点ガラスの熱収縮に比べて大きいため、上記部材から窓材の方向(窓材の厚み方向に垂直な方向)に収縮力が作用することとなり、上記部材と窓材との接着強度が高められる。特に、窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と高融点ガラスとの接触面積が窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されているので、窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向(例えば、窓材の厚み方向)から作用する力よりも大きくなり、接着強度を効果的に高めることができる。
本発明に係るキャップ部材は、金属からなる筒体と、前記筒体の内側に位置し、高融点ガラスにより前記筒体に当該筒体の開口を塞ぐように接着される窓材と、を備え、前記筒体は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、前記高融点ガラスは、前記窓材の融点よりも低い温度で前記筒体及び前記窓材に融着しており、前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されていることを特徴とする。
本発明に係るキャップ部材では、筒体と窓材とを接着する部材として高融点ガラスを用いているので、耐湿性に優れる。
また、本発明では、耐湿性に優れた高融点ガラスを用いているので、筒体と窓材とを低融点ガラスにより接着したときに必要となる耐湿性を向上するため保護膜が不要となる。これにより、製造工程が複雑化することなく、低コスト化を図ることができる。
また、本発明によれば、筒体の熱収縮が、窓材及び高融点ガラスの熱収縮に比べて大きいため、筒体から窓材の方向(窓材の厚み方向に垂直な方向)に収縮力が作用することとなり、筒体と窓材との接着強度が高められる。特に、窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と高融点ガラスとの接触面積が窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されているので、窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向(例えば、窓材の厚み方向)から作用する力よりも大きくなり、接着強度を効果的に高めることができる。
本発明に係るキャップ部材は、金属からなり、開口が形成された平板状部材と、前記平板状部材の内側に位置し、前記開口を塞ぐように高融点ガラスにより前記平板状部材に接着される窓材と、を備え、前記平板状部材は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、前記高融点ガラスは、前記窓材の融点よりも低い温度で前記平板状部材及び前記窓材に融着しており、前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されていることを特徴とする。
本発明に係るキャップ部材では、平板状部材と窓材とを接着する部材として高融点ガラスを用いているので、耐湿性に優れる。
また、本発明では、耐湿性に優れた高融点ガラスを用いているので、平板状部材と窓材とを低融点ガラスにより接着したときに必要となる耐湿性を向上するため保護膜が不要となる。これにより、製造工程が複雑化することなく、低コスト化を図ることができる。
また、本発明によれば、平板状部材の熱収縮が、窓材及び高融点ガラスの熱収縮に比べて大きいため、平板状部材から窓材の方向(窓材の厚み方向に垂直な方向)に収縮力が作用することとなり、平板状部材と窓材との接着強度が高められる。特に、窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と高融点ガラスとの接触面積が窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されているので、窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向(例えば、窓材の厚み方向)から作用する力よりも大きくなり、接着強度を効果的に高めることができる。
本発明に係る光半導体装置は、パッケージ内に光半導体素子が収容された光半導体装置であって、前記パッケージは、金属からなる筒体と、前記筒体の内側に位置し、高融点ガラスにより前記筒体に当該筒体の開口を塞ぐように接着される窓材と、を備えたキャップ部材を含み、前記筒体は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、前記高融点ガラスは、前記窓材の融点よりも低い温度で前記筒体及び前記窓材に融着し、前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されていることを特徴とする。
このような、光半導体装置は、光半導体素子を収容するパッケージが上述のキャップ部材を含むことにより、安価で、耐湿性に優れ、筒体と窓材との接着強度を高めることができる。
本発明に係る光半導体装置は、パッケージ内に光半導体素子が収容された光半導体装置であって、前記パッケージは、金属からなり、開口が形成された平板状部材と、前記平板状部材の内側に位置し、前記開口を塞ぐように高融点ガラスにより前記平板状部材に接着される窓材と、を備えたキャップ部材を含み、前記平板状部材は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、前記高融点ガラスは、前記窓材の融点よりも低い温度で前記平板状部材及び前記窓材に融着し、前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定されていることを特徴とする。
このような、光半導体装置は、光半導体素子を収容するパッケージが上述のキャップ部材を含むことにより、安価で、耐湿性に優れ、平板状部材と窓材との接着強度を高めることができる。
上記窓材は、窓材の厚み方向に沿った面でのみ高融点ガラスに接触していることが好ましい。この場合、窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向のみから平板状部材の収縮力が作用することとなり、平板状部材と窓材との接着強度を極めて高くすることができる。
また、上記高融点ガラスは、窓材の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有していることが好ましい。この場合、窓材に対し平板状部材の収縮力を窓材の厚み方向に垂直な方向から適切に作用させることができる。
本発明によれば、安価で、耐湿性に優れ、窓材の接着強度を高めることが可能なキャップ部材及び光半導体装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係るキャップ部材について説明する。図1は第1実施形態に係るキャップ部材を示す斜視図であり、図2は第1実施形態に係るキャップ部材を示す平面図であり、図3は第1実施形態に係るキャップ部材を示す概略断面図である。キャップ部材C1は、筒体1と、窓材11とを備える。
筒体1は、金属(例えば、コバール合金(Fe−Ni−Co合金)や鉄等)からなり、胴部3と、胴部3の一端に位置する頂部5と、胴部の他端に位置する基部7とを含む。胴部3は、円筒形状を呈している。頂部5は、胴部3の一端から内周側に向けて伸びている。頂部5には、円形状を呈した開口5aが形成されている。基部7は、胴部3の他端から外周側に向けて、フランジ状に伸びている。本実施形態において、開口5aの直径は9.1mmに設定されている。
窓材11は、円板形状を呈しており、石英ガラス等からなる。窓材11は、筒体1の胴部3の内側に位置し、開口5aを塞ぐように当該筒体1の胴部3及び頂部5に高融点ガラス13により接着されている。窓材11は、その直径が開口5aの直径よりも大きく設定されている。本実施形態において、窓材11の直径は9.2mmに設定されており、厚みは0.5mmに設定されている。なお、石英ガラスの融点は1700(K)程度である。
高融点ガラス13は、窓材11の融点よりも低い温度で筒体1(胴部3及び頂部5)及び窓材11に融着する。窓材11における当該窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積は、窓材11における当該窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されている。本実施形態においては、窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11aでのみ高融点ガラス13に接触している。
高融点ガラス13としては、NaO、B、Al及びSiO等を主成分とする硼硅酸ガラスを用いることができる。本実施形態にて用いる硼硅酸ガラスは、熱膨張係数が32×10−7(/℃)であり、融点が600〜700℃であり、歪点が456℃であり、除冷点が496℃であり、作業温度が1000℃である。
筒体1は、窓材11及び高融点ガラス13の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有している。コバール金属の熱膨張係数は45〜60×10−7(/℃)であり、鉄の熱膨張係数は118×10−7(/℃)である。石英ガラスの熱膨張係数は5.0〜6.0×10−7(/℃)である。
ここで、図4を参照して、キャップ部材C1の製造方法を説明する。図4は、第1実施形態に係るキャップ部材の製造方法を説明するための模式図である。
まず、予め、高融点ガラス13を、プレス成型等を用いてリング状に成型しておく。リング状に成型された高融点ガラス13の内径は、窓材11の直径よりも大きく設定されている。
そして、図4に示されるように、筒体1の頂部5、窓材11及び高融点ガラス13を、一対のカーボン製の治具17で挟み、固定する。このとき、窓材11及びリング状の高融点ガラス13は、筒体1の基部7側の開口から挿入されて、筒体1の胴部3の内側に位置している。また、窓材11は、リング状の高融点ガラス13の内周側に位置している。
そして、治具17にて固定した筒体1、高融点ガラス13及び窓材11を窓材11の融点より低く高融点ガラス13の融点よりも高い温度(本実施形態においては、1000℃程度)に加熱して、高融点ガラス13を溶融させる。
その後、常温まで冷却し、高融点ガラス13を硬化させて、筒体1と窓材11とを接着、固定する。このとき、筒体1の熱収縮が、窓材11及び高融点ガラス13の熱収縮に比べて大きく、筒体1から窓材11の方向(窓材11の厚み方向に垂直な方向)に収縮力が作用することとなる。なお、筒体1、高融点ガラス13及び窓材11の加熱には、電気炉等を用いることができる。
以上のように、本第1実施形態においては、筒体1と窓材11とを接着する部材として高融点ガラス13を用いているので、耐湿性に優れる。
また、本第1実施形態においては、耐湿性に優れた高融点ガラス13を用いているので、筒体1と窓材11とを低融点ガラスにより接着したときに必要となる耐湿性を向上するための保護膜が不要となる。これにより、キャップ部材C1の製造工程が複雑化することなく、低コスト化を図ることができる。
また、本第1実施形態においては、筒体1から窓材11の方向に収縮力が作用することとなり、筒体1と窓材11との接着強度が高められる。特に、窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積が窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されているので、窓材11に対し当該窓材11の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、窓材11の厚み方向に垂直な方向以外の方向(例えば、窓材11の厚み方向)から作用する力よりも大きくなり、筒体1と窓材11との接着強度を効果的に高めることができる。
また、本実施形態において、窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11aでのみ高融点ガラス13に接触している。これにより、窓材11に対し当該窓材11の厚み方向に垂直な方向のみから筒体1の収縮力が作用することとなり、筒体1と窓材11との接着強度を極めて高くすることができる。
また、高融点ガラス13は、窓材11の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有している。これにより、窓材11に対し筒体1の収縮力を窓材11の厚み方向に垂直な方向から適切に作用させることができる。
次に、図5〜図9を参照して、第1実施形態に係るキャップ部材の変形例について説明する。図5〜図9は、第1実施形態に係るキャップ部材の変形例を示す概略断面図である。
図5に示された変形例におけるキャップ部材C2は、筒体1と、窓材21とを備える。窓材21は、円板形状を呈しており、石英ガラス等からなる。窓材21は、筒体1の胴部3の内側に位置し、高融点ガラス13により開口5aを塞ぐように当該筒体1の胴部3及び頂部5に接着されている。窓材21は、その直径が開口5aの直径よりも小さく設定されている。本実施形態において、窓材21の直径は9.0mmに設定されており、厚みは0.5mmに設定されている。窓材21は、窓材21の厚み方向に沿った面21aでのみ高融点ガラス13に接触している。
図6に示された変形例におけるキャップ部材C3は、筒体31と、窓材11とを備える。筒体31は、金属(例えば、コバール合金(Fe−Ni−Co合金)や鉄等)からなり、胴部3と基部7とで構成されている。窓材11は、筒体1の胴部3の内側に位置し、高融点ガラス13により胴部3の開口3a(基部7と反対側の開口)を塞ぐように当該筒体1の胴部3に接着されている。窓材11は、その直径が開口3aの直径よりも小さく設定されている。窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11aでのみ高融点ガラス13に接触している。
図7に示された変形例におけるキャップ部材C4は、筒体1と、窓材11とを備える。窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11a及び厚み方向に垂直な面11bで高融点ガラス13に接触している。ただし、窓材11における当該窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積は、上述したように、窓材11における当該窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されている。
図8に示された変形例におけるキャップ部材C5は、筒体1と、窓材21とを備える。窓材21は、窓材21の厚み方向に沿った面21a及び厚み方向に垂直な面21bで高融点ガラス13に接触している。ただし、窓材21における当該窓材21の厚み方向に沿った面21aと高融点ガラス13との接触面積は、上述したように、窓材21における当該窓材21の厚み方向に垂直な面21bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されている。
図9に示された変形例におけるキャップ部材C6は、筒体31と、窓材11とを備える。窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11a及び厚み方向に垂直な面11bで高融点ガラス13に接触している。ただし、窓材11における当該窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積は、上述したように、窓材11における当該窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されている。
上述した変形例におけるキャップ部材C2〜C6においても、キャップ部材C1と同様に、安価で且つ耐湿性に優れており、筒体1,31と窓材11,21との接着強度を効果的に高めることができる。
また、高融点ガラス13に金属酸化物等からなるフィラーを含ませることにより、筒体1,31と窓材11,21との接着強度をより一層高めることも可能である。
キャップ部材C4〜C6において筒体1,31と窓材11,21との接着強度を適切に維持するためには、窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積は、窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積の30%以下であることが好ましい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る光半導体装置について説明する。
図10は第2実施形態に係る光半導体装置を示す斜視図であり、図11は第2実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。光半導体装置OS1は、光半導体素子(半導体発光素子)としての半導体レーザ41と、半導体レーザ41を収容するパッケージ43とを有し、発光装置として機能する。パッケージ43は、キャップ部材C1とベース部材45とを含んでいる。
ベース部材45は、円板形状を呈しており、その一方の主面にはL字型形状の装着部材47が設けられている。ベース部材45の他方の主面からは、リード端子49が延びている。装着部材47の上部平面47a上には、一方の出射端面41aがベース部材45と対向するように半導体レーザ41が配設されている。ベース部材45上には、装着部材53が設けられている。装着部材53には、モニタ用のフォトダイオード51が固定されている。半導体レーザ41の電極及びフォトダイオード51の出力端子は、リード線を介してリード端子49に接続されている。
半導体レーザ41とフォトダイオード51は、ベース部材45に固定されたキャップ部材C1でカバーされている。キャップ部材C1は、基部7がベース部材45に溶接されることにより、ベース部材45に固定される。窓材11は、半導体レーザ41の他方の出射端面41bに対向して設けられる。
フォトダイオード51の光入射面には透明板状の波長選択フィルタ55がシリコン接着剤などで貼付されている。波長選択フィルタ55としては着色ガラスフィルタなどがあり、本第2実施形態では、半導体レーザ41の発光波長にピークを持つ半値幅が狭く、且つ迷光の少ないタイプのものが用いられている。したがって、波長選択フィルタ55は半導体レーザ41の発光波長とほぼ同一の波長の光だけを選択的に通過させるように機能する。
リード端子49には、APC回路(図示せず)が接続されており、半導体レーザ41からの光出力はこのAPC回路によって一定になるよう制御される。
半導体レーザ41の電極間に所定の電流が流れると、半導体レーザ41の出射端面41bから窓材11方向に主ビームが、出射端面41aからリード端子49方向にモニタビームがそれぞれ出射される。主ビームは、窓材11を透過して、パッケージ43外に出射される。モニタビームの一部は、波長選択フィルタ55に入射され、波長選択フィルタ55を透過してフォトダイオード51に入射する。このようにモニタビームをフォトダイオード51が受けると入射光量に応じた光電流が出力される。この出力電流はAPC回路(図示せず)に与えられ、APC回路の制御によって半導体レーザ41からの光出力が一定となるように調整される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る光半導体装置について説明する。
図12は、第3実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。光半導体装置OS2は、光半導体素子(半導体光検出素子)としてのフォトダイオード61と、フォトダイオード61を収容するパッケージ63とを有し、光検出装置として機能する。パッケージ63は、キャップ部材C1とベース部材65とを含んでいる。
ベース部材65の一方の主面にはフォトダイオード61がマウントされ、ベース部材65に貫通して設けられたリード端子67にボンディングワイヤ69で電気的に接続されている。ベース部材65の開口とリード端子67の間にはスペーサ71が介在され、電気的な絶縁が図られている。
フォトダイオード61は、ベース部材65に固定されたキャップ部材C1でカバーされている。キャップ部材C1は、基部7がベース部材65に溶接されることにより、ベース部材65に固定される。窓材11は、フォトダイオード61の光感応領域に対向して設けられる。
上述した光半導体装置OS1,OS2においては、パッケージ43,63がキャップ部材C1を含むことにより、安価で且つ耐湿性に優れており、筒体1と窓材11との接着強度が効果的に高められている。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るキャップ部材について説明する。図13は第4実施形態に係るキャップ部材を示す平面図であり、図14は第4実施形態に係るキャップ部材を示す概略断面図である。キャップ部材C7は、窓枠として機能する平板状部材81と、窓材11とを備える。
平板状部材81は、金属(例えば、コバール合金(Fe−Ni−Co合金)や鉄等)からなり、中央に円形状を呈した開口81aが形成されている。本実施形態において、開口81aの直径は9.1mmに設定されている。
窓材11は、円板形状を呈しており、石英ガラス等からなる。窓材11は、平板状部材81の内側に位置し、開口81aを塞ぐように平板状部材81における開口81aの周辺の内壁(側面)に高融点ガラス13により接着されている。窓材11は、その直径が開口81aの直径よりも小さく設定されており、厚みは0.5mmに設定されている。平板状部材81は、窓材11及び高融点ガラス13の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有している。
ここで、窓材11が平板状部材81の内側に位置するとは、窓材11の厚み方向に垂直な方向に見て、窓材11が平板状部材81の内側、すなわち開口81a内に位置することである。したがって、窓材11の厚みが平板状部材81の厚みより大きい場合、あるいは、窓材11における厚み方向の一部が開口81a内に位置し、残りの部分が平板状部材81から突出している場合など、窓材11の厚み方向に見て、窓材11の全体が平板状部材81の内側に位置していなくてもよい。
高融点ガラス13は、窓材11の融点よりも低い温度で平板状部材81及び窓材11に融着する。窓材11における当該窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積は、窓材11における当該窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されている。第3実施形態においては、窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11aでのみ高融点ガラス13に接触している。
キャップ部材C7は、上述したキャップ部材C1と同様に、製造することができる。
まず、予め、高融点ガラス13を、プレス成型等を用いてリング状に成型しておく。リング状に成型された高融点ガラス13の内径は、窓材11の直径よりも大きく、外径は開口81aの内径より小さく設定されている。
そして、平板状部材81、窓材11及び高融点ガラス13を、一対のカーボン製の治具で挟み、固定する。このとき、窓材11及びリング状の高融点ガラス13は、平板状部材81の開口81aから挿入されて、開口81aの内側に位置している。また、窓材11は、リング状の高融点ガラス13の内周側に位置している。
そして、治具にて固定した平板状部材81、高融点ガラス13及び窓材11を窓材11の融点より低く高融点ガラス13の融点よりも高い温度(本実施形態においては、1000℃程度)に加熱して、高融点ガラス13を溶融させる。
その後、常温まで冷却し、高融点ガラスを硬化させて、平板状部材81の開口81aの内壁と窓材11とを接着、固定する。このとき、平板状部材81の熱収縮が、窓材11及び高融点ガラス13の熱収縮に比べて大きく、平板状部材81から窓材11の方向(窓材11の厚み方向に垂直な方向)に収縮力が作用することとなる。なお、平板状部材81、高融点ガラス13及び窓材11の加熱には、電気炉等を用いることができる。
以上のように、本第4実施形態においては、平板状部材81と窓材11とを接着する部材として高融点ガラス13を用いているので、耐湿性に優れる。
また、本第4実施形態においては、耐湿性に優れた高融点ガラス13を用いているので、平板状部材81と窓材11とを低融点ガラスにより接着したときに必要となる耐湿性を向上するための保護膜が不要となる。これにより、キャップ部材C7の製造工程が複雑化することなく、低コスト化を図ることができる。
また、本第4実施形態においては、平板状部材81から窓材11の方向に収縮力が作用することとなり、平板状部材81と窓材11との接着強度が高められる。特に、窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積が窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されているので、窓材11に対し当該窓材11の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、窓材11の厚み方向に垂直な方向以外の方向(例えば、窓材11の厚み方向)から作用する力よりも大きくなり、平板状部材81と窓材11との接着強度を効果的に高めることができる。
また、本実施形態において、窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11aでのみ高融点ガラス13に接触している。これにより、窓材11に対し当該窓材11の厚み方向に垂直な方向のみから筒体1の収縮力が作用することとなり、筒体1と窓材11との接着強度を極めて高くすることができる。
また、高融点ガラス13は、窓材11の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有している。これにより、窓材11に対し平板状部材81の収縮力を窓材11の厚み方向に垂直な方向から適切に作用させることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る光半導体装置について説明する。
図15は、第5実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。光半導体装置OS3は、光半導体素子としての半導体光検出素子(例えば、フォトダイオード等)91と、半導体光検出素子91を収容するパッケージ93とを有し、光検出装置として機能する。パッケージ93は、キャップ部材C7と容器95とを含んでいる。
容器95は、セラミックからなる。容器95の中央部には、キャビティ97が形成されている。キャビティ97の底面97aには、半導体光検出素子91が載置、固定されている。底面97aより所定高さを有して形成された段部95aには、半導体光検出素子91の電極を外部に取り出すためのボンディングパッド(図示せず)が設けられている。ボンディングパッドは容器95内に形成された金属層を通って、容器95の外部に導出されており、この容器95の外部に導出された部分にはリード(図示せず)がロウ付け等により固着されている。半導体光検出素子91の電極とボンディングパッドとは、ボンディングワイヤ99を介して、結線されている。
キャップ部材C7は、キャビティ97を覆うように、容器95の外周部95bの上面に固定されている。キャップ部材C7(平板状部材81)と容器95とは、外周部95bの上面と平板状部材81との間に配置されたロウ材Wを電子ビームの照射等により溶かすことにより固定される。なお、容器95の外周部95bの上面には、強固にロウ付け固定するために、予めメタライズ処理が施されることが好ましい。このメタライズ処理は、外周部95b上に、W(タングステン)層、Ni(ニッケル)層、Au(金)層を順次積層することにより行なわれる。窓材11は、半導体光検出素子91の光感応領域に対向して設けられる。
上述した光半導体装置OS3においては、パッケージ93がキャップ部材C7を含むことにより、安価で且つ耐湿性に優れており、平板状部材81と窓材11との接着強度が効果的に高められている。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係る光半導体装置について説明する。
図16は、第6実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。図17は、第6実施形態に係る光半導体装置に含まれるキャップ部材を示す平面図である。光半導体装置OS4は、半導体光検出素子91と、パッケージ93とを有し、光検出装置として機能する。パッケージ93は、キャップ部材C8と容器95とを含んでいる。
キャップ部材C8は、窓枠として機能する平板状部材101と、窓材11とを備える。平板状部材101は、金属(例えば、コバール合金(Fe−Ni−Co合金)や鉄等)からなり、中央に円形状を呈した開口101aが形成されている。平板状部材101は、図17にも示されるように、窓材11が固定される内周部101bよりも薄肉状に形成された外周部101cを有している。これにより、内周部101bと外周部101cとで段差部103が形成されることとなる。
窓材11は、平板状部材101の内側に位置し、開口101aを塞ぐように平板状部材101における開口101aの周辺の内壁(側面)に高融点ガラス13により接着されている。窓材11は、その直径が開口101aの直径よりも小さく設定されており、厚みは0.5mmに設定されている。平板状部材101は、窓材11及び高融点ガラス13の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有している。
ここで、窓材11が平板状部材101の内側に位置するとは、窓材11の厚み方向に垂直な方向に見て、窓材11が平板状部材101の内側、すなわち開口101a内に位置することである。したがって、窓材11の厚みが平板状部材101の厚みより大きい場合、あるいは、窓材11における厚み方向の一部が開口101a内に位置し、残りの部分が平板状部材101から突出している場合など、窓材11の厚み方向に見て、窓材11の全体が平板状部材101の内側に位置していなくてもよい。
高融点ガラス13は、窓材11の融点よりも低い温度で平板状部材101及び窓材11に融着する。窓材11における当該窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積は、窓材11における当該窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されている。第6実施形態においては、窓材11は、窓材11の厚み方向に沿った面11aでのみ高融点ガラス13に接触している。
キャップ部材C8は、キャビティ97を覆うように、容器95の外周部95bの上面に固定されている。キャップ部材C8(平板状部材101の外周部101c)と容器95とは、容器95の外周部95bの上面と平板状部材101の外周部101cとの間に配置されたロウ材Wを電子ビームの照射等により溶かすことにより固定される。
ところで、ロウ材WとしてAgロウ材を用いる場合、Agロウ材の融点が800℃と比較的高温であるため、セラミック製の容器95と金属製の平板状部材101との間の熱膨張係数の違いにより応力が発生するこことなる。発生した応力は窓材11に伝えられ、窓材11の位置ズレや、窓材11の脱落、破損等を招く要因となる。しかしながら、本第6実施形態のキャップ部材C8では、容器95に固定される外周部101cと、窓材11が固定される内周部101bとの間に段差部103が形成されているので、発生した応力は段差部103の外側の外周部101cに集中することとなり、窓材11に伝わるのが抑制される。
以上のように、本第6実施形態においては、平板状部材101と窓材11とを接着する部材として高融点ガラス13を用いているので、耐湿性に優れる。
また、本第6実施形態においては、耐湿性に優れた高融点ガラス13を用いているので、平板状部材101と窓材11とを低融点ガラスにより接着したときに必要となる耐湿性を向上するための保護膜が不要となる。これにより、キャップ部材C8の製造工程が複雑化することなく、低コスト化を図ることができる。
また、本第6実施形態においては、平板状部材101から窓材11の方向に収縮力が作用することとなり、平板状部材101と窓材11との接着強度が高められる。特に、窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積が窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積よりも大きく設定されているので、窓材11に対し当該窓材11の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、窓材11の厚み方向に垂直な方向以外の方向(例えば、窓材11の厚み方向)から作用する力よりも大きくなり、平板状部材101と窓材11との接着強度を効果的に高めることができる。
また、上述した光半導体装置OS4においては、パッケージ93がキャップ部材C8を含むことにより、安価で且つ耐湿性に優れており、平板状部材101と窓材11との接着強度が効果的に高められている。
続いて、図18を参照して、第6実施形態に係る光半導体装置(キャップ部材)の変形例について説明する。図18は、第6実施形態に係る光半導体装置(キャップ部材)の変形例を示す概略断面図である。図19は、第6実施形態に係る光半導体装置に含まれるキャップ部材の変形例を示す平面図である。
図18に示された変形例における光半導体装置OS5のキャップ部材C9では、図19にも示されるように、平板状部材101の内周部101bにおける開口101a(窓材11)寄りの部分101dが、窓材11と同じ厚みとなるように、薄肉状に形成されている。
上述した変形例におけるキャップ部材C9においても、キャップ部材C8と同様に、安価で且つ耐湿性に優れており、平板状部材101と窓材11との接着強度を効果的に高めることができる。
なお、第4〜第6実施形態においても、高融点ガラス13に金属酸化物等からなるフィラーを含ませることにより、平板状部材81,101と窓材11との接着強度をより一層高めることも可能である。また、キャップ部材C7〜C9において平板状部材81,101と窓材11,21との接着強度を適切に維持するためには、窓材11の厚み方向に垂直な面11bと高融点ガラス13との接触面積は、窓材11の厚み方向に沿った面11aと高融点ガラス13との接触面積の30%以下であることが好ましい。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、光半導体装置OS1,OS2において、キャップ部材C1を用いているが、このキャップ部材C1の代わりにキャップ部材C2〜C6のいずれかを用いるようにしてもよい。また、本実施形態においては、高融点ガラス13が窓材11,21の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有しているが、窓材11,21の熱膨張係数と同等あるいはそれより小さい熱膨張係数を有していてもよい。
また、第2及び第3実施形態においては、本発明を、発光装置として機能する光半導体装置OS1と光検出装置として機能する光半導体装置OS2とに適用しているが、これに限られることなく、発光装置及び光検出装置として機能する他の構成の光半導体装置にも本発明を適用することができる。また、光半導体装置に含まれる光半導体素子は、半導体レーザ41、フォトダイオード61に限られることなく、例えば発光ダイオード等を用いてもよい。
また、第5及び第6実施形態においては、本発明を、光検出装置として機能する光半導体装置OS3〜OS5に適用しているが、これに限られることなく、光半導体素子として、半導体レーザ、又は発光ダイオード等を用いて発光装置として機能する光半導体装置にも適用することができる。
なお、平板状部材なる用語は、一対の主面が完全に平らである部材のみならず、上述した第6実施形態における平板状部材101のように、薄肉状に形成されること等により部分的に厚みが異なる部材も含む。
第1実施形態に係るキャップ部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係るキャップ部材を示す平面図である。 第1実施形態に係るキャップ部材を示す概略断面図である。 第1実施形態に係るキャップ部材の製造方法を説明するための模式図である。 第1実施形態に係るキャップ部材の変形例を示す概略断面図である。 第1実施形態に係るキャップ部材の変形例を示す概略断面図である。 第1実施形態に係るキャップ部材の変形例を示す概略断面図である。 第1実施形態に係るキャップ部材の変形例を示す概略断面図である。 第1実施形態に係るキャップ部材の変形例を示す概略断面図である。 第2実施形態に係る光半導体装置を示す斜視図である。 第2実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。 第3実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。 第4実施形態に係るキャップ部材を示す平面図である。 第4実施形態に係るキャップ部材を示す概略断面図である。 第5実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。 第6実施形態に係る光半導体装置を示す概略断面図である。 第6実施形態に係る光半導体装置に含まれるキャップ部材を示す平面図である。 第6実施形態に係る光半導体装置(キャップ部材)の変形例を示す概略断面図である。 第6実施形態に係る光半導体装置に含まれるキャップ部材の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1,31…筒体、3…胴部、3a,5a…開口、5…頂部、7…基部、11,21…窓材、11a,21a…厚み方向に沿った面、11b,21b…厚み方向に垂直な面、13…高融点ガラス、41…半導体レーザ、43,63,93…パッケージ、61…フォトダイオード、81,101…平板状部材、81a,101a…開口、91…半導体光検出素子、95…容器、C1〜C9…キャップ部材、OS1〜OS5…光半導体装置。

Claims (7)

  1. 金属からなり、円形状を呈した開口が形成された部材と、
    前記部材の内側に位置し、前記開口を塞ぐようにリング状とされた高融点ガラスにより前記部材に接着されると共に円板形状を呈した窓材と、を備え、
    前記部材は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、
    前記高融点ガラスは、硼硅酸ガラスであり且つ前記窓材の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有すると共に、前記窓材の融点よりも低い温度で前記部材及び前記窓材に融着しており、
    前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定され
    前記窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、前記窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向から作用する力よりも大きいことを特徴とするキャップ部材。
  2. 金属からなる筒体と、
    前記筒体の内側に位置し、リング状とされた高融点ガラスにより前記筒体に当該筒体の円形状を呈した開口を塞ぐように接着されると共に円板形状を呈した窓材と、を備え、
    前記筒体は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、
    前記高融点ガラスは、硼硅酸ガラスであり且つ前記窓材の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有すると共に、前記窓材の融点よりも低い温度で前記筒体及び前記窓材に融着しており、
    前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定され
    前記窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、前記窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向から作用する力よりも大きいことを特徴とするキャップ部材。
  3. 金属からなり、円形状を呈した開口が形成された平板状部材と、
    前記平板状部材の内側に位置し、前記開口を塞ぐようにリング状とされた高融点ガラスにより前記平板状部材に接着されると共に円板形状を呈した窓材と、を備え、
    前記平板状部材は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、
    前記高融点ガラスは、硼硅酸ガラスであり且つ前記窓材の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有すると共に、前記窓材の融点よりも低い温度で前記平板状部材及び前記窓材に融着しており、
    前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定され
    前記窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、前記窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向から作用する力よりも大きいことを特徴とするキャップ部材。
  4. 前記窓材は、前記窓材の厚み方向に沿った前記面でのみ前記高融点ガラスに接触していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のキャップ部材。
  5. パッケージ内に光半導体素子が収容された光半導体装置であって、
    前記パッケージは、
    金属からなる筒体と、
    前記筒体の内側に位置し、リング状とされた高融点ガラスにより前記筒体に当該筒体の円形状を呈した開口を塞ぐように接着されると共に円板形状を呈した窓材と、
    を備えたキャップ部材を含み、
    前記筒体は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、
    前記高融点ガラスは、硼硅酸ガラスであり且つ前記窓材の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有すると共に、前記窓材の融点よりも低い温度で前記筒体及び前記窓材に融着し、
    前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定され
    前記窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、前記窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向から作用する力よりも大きいことを特徴とする光半導体装置。
  6. パッケージ内に光半導体素子が収容された光半導体装置であって、
    前記パッケージは、
    金属からなり、円形状を呈した開口が形成された平板状部材と、
    前記平板状部材の内側に位置し、前記開口を塞ぐようにリング状とされた高融点ガラスにより前記平板状部材に接着されると共に円板形状を呈した窓材と、
    を備えたキャップ部材を含み、
    前記平板状部材は、前記窓材及び前記高融点ガラスの熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有し、
    前記高融点ガラスは、硼硅酸ガラスであり且つ前記窓材の熱膨張係数より大きい熱膨張係数を有すると共に、前記窓材の融点よりも低い温度で前記平板状部材及び前記窓材に融着し、
    前記窓材における当該窓材の厚み方向に沿った面と前記高融点ガラスとの接触面積が、前記窓材における当該窓材の厚み方向に垂直な面と前記高融点ガラスとの接触面積よりも大きく設定され
    前記窓材に対し当該窓材の厚み方向に垂直な方向から作用する収縮力が、前記窓材の厚み方向に垂直な方向以外の方向から作用する力よりも大きいことを特徴とする光半導体装置。
  7. 前記窓材は、前記窓材の厚み方向に沿った前記面でのみ前記高融点ガラスに接触していることを特徴とする請求項又は請求項に記載の光半導体装置。
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