JP4333266B2 - グラフ表示制御装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、グラフ表示制御装置及びプログラムに関する。
従来から、グラフ式(数式等)を入力してグラフを表示する機能を有するグラフ表示制御装置の1つとして、グラフ関数電卓が知られている。このようなグラフ関数電卓は、数式の状態では理解し難い関数の特性を視覚的に把握できることから、算数や数学の授業、個人学習等、様々な学習の場面で利用されている。例えば、データの統計処理を学習する授業において、生徒が測定データをグラフ関数電卓に入力して集計処理を行ったり、更にデータに基づくグラフ化処理(グラフ表示処理)や回帰処理をグラフ関数電卓に行わせたりすることに活用されている。
グラフ関数電卓等のグラフ表示制御装置における従来のグラフ描画方法は、描きたいグラフのグラフ式を入力した後にグラフを描画させる方法が一般的であるが、例えば、タッチパネルが具備された表示画面上のタッチ操作により線を入力し、更に座標データ等を入力することで、簡単に線の式を算出できることができるものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−282476号公報
しかしながら、算数や数学等を学習する場面においては、その学習単元の要領に沿った勉強をすることが大切である。このため、線をタッチ操作によって入力等することにより簡単にグラフ式を算出できるグラフ表示制御装置であっても、その学習単元に沿った使い方・機能でなければ、学習の場面で有効に利用することができない。
例えば、線形代数の授業においては、切片の座標や極値、根といったグラフの特異点や性質等の条件がグラフ式とどのような関係にあるのか、与えられた条件に基づくグラフはどのような形状をなしているのか、どのような条件が満たされれば一義的にグラフ式を決定することができるのか、といった点を学習する。
以上の事情に鑑み、本発明は、グラフ式を一義的に特定するための条件と、グラフ式と、グラフとの関係の学習をする際に有効なグラフ表示制御装置を提供することを目的としている。
請求項1のグラフ表示制御装置は、
所与の第1グラフ式に基づく第1グラフを表示する制御を行う第1グラフ表示制御手段(例えば、図2のCPU10;図18のステップS21)と、
前記第1グラフ表示制御手段により表示制御された第1グラフとの相関関係の条件をグラフ条件として入力する相関条件入力手段例えば、図2の入力部20;図18のステップS22)と、
前記相関条件入力手段により入力された相関関係の条件を満たす第2グラフ式を算出する第2グラフ式算出手段(例えば、図2のCPU10;図18のステップS26)と、
第2グラフ式算出手段により算出された第2グラフ式に基づくグラフを表示する制御を行う第2グラフ表示制御手段(例えば、図2のCPU10;図18のステップS27)とを備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明によれば、第1グラフと第2グラフとの相関関係の条件をグラフ条件として入力し、この相関関係の条件を満たすグラフ式を算出してグラフを表示制御することができる。従って、既に表示されている第1グラフとの相関関係の条件を入力すると、この相関関係の条件を満たす第2グラフが表示されるので、第1グラフに対してある相関関係をもつ第2グラフはどのように描かれるのか、ある相関関係をもつ2つのグラフはどのような形状になるのか、といった学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。尚ここで、相関関係の条件は、2つのグラフの位置関係の条件であり、例えば交差する、接する、交わらないといった条件である。
請求項2のグラフ表示制御装置は、グラフ式を一義的に決定するためのグラフ条件を入力する条件入力手段(例えば、図2の入力部20;図7のステップS11)と、
この条件入力手段により入力されたグラフ条件を満たすグラフ式を算出するグラフ式算出手段(例えば、図2のCPU10;図7のステップS15)と、
このグラフ式算出手段により算出されたグラフ式に基づくグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2のCPU10;図7のステップS16)と、
グラフ式の種類毎に、該グラフ式を一義的に決定するためのグラフ決定条件を記憶する記憶手段(例えば、図2のROM60)と、
グラフ式の種類を指定する指定手段(例えば、図2の入力部20)と、
前記条件入力手段により入力されたグラフ条件が、前記記憶手段に記憶されている、前記指定手段により指定されたグラフ式の種類に対応するグラフ決定条件を満たすか否かを判定し、満たさないと判定した場合には、不足しているグラフ条件を提示する提示手段(例えば、図2のCPU10;図7のステップS14)と、
備えることを特徴とする
この請求項2に記載の発明によれば、グラフ式の種類を指定してグラフ条件を入力すると、このグラフ条件が、指定されたグラフ式の種類に対応するグラフ決定条件を満たすか否かを判定し、満たさないと判定した場合には、不足しているグラフ条件を提示することができる。従って、グラフ決定条件が満たされない場合には不足しているグラフ条件が提示されるので、どのようなグラフ条件が満たさればグラフ式を一義的に決定することができるのか、といった学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。
請求項3のグラフ表示制御装置は、グラフ式を一義的に決定するためのグラフ条件を1つずつ入力入力する条件入力手段(例えば、図2の入力部20;図7のステップS11)と、
この条件入力手段により入力された従前のグラフ条件によりグラフ式を一義的に決定できるか否かを判定する判定手段(例えば、図2のCPU10;図7のステップS12)と、
この判定手段により一義的に決定できると判定された場合に、前記条件入力手段により入力されたグラフ条件を満たすグラフ式を算出するグラフ式算出手段(例えば、図2の入力部20;図7のステップS15)と、
このグラフ式算出手段により算出されたグラフ式に基づくグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2の入力部20;図7のステップS16)と、
前記判定手段により一義的に決定できないと判定された場合に、その旨を表示する制御を行うメッセージ表示制御手段(例えば、図2のCPU10;図7のステップS14)と、
を備えることを特徴とする。
この請求項3に記載の発明によれば、グラフ条件を1つずつ入力し、グラフ条件を入力する毎に、従前に入力されたグラフ条件によりグラフ式を一義的に決定できるか否かを判定して、決定できる場合にはグラフ式を算出し、決定できない場合にはその旨を表示制御することができる。従って、グラフ条件を入力する毎に、従前のグラフ条件によりグラフ式を一義的に決定できない場合にはその旨が表示されるので、グラフ式を一義的に決定するために必要なグラフ条件の学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。
請求項4のグラフ表示制御装置は、複数の不等式を1つずつ入力する不等式入力手段(例えば、図2の入力部20;図22のステップS31)と、
この不等式入力手段により不等式が入力される度に、従前に入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲の表示を更新し、入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲を、所定の座標上に表示する制御を行う範囲表示制御手段(例えば、図2のCPU10;図22のステップS33)と、
を備えることを特徴とする。
この請求項4に記載の発明によれば、不等式を1つずつ入力し、不等式を入力する毎に、従前に入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲の表示を更新することができる。従って、不等式を入力する度に、従前に入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲の表示が更新されるので、連立不等式を構成する各不等式と連立不等式の解とはどのような関係にあるのかといった学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。
請求項1又は5に記載の発明によれば、既に表示されている第1グラフとの相関関係の条件を入力すると、この相関関係の条件を満たす第2グラフが表示されるので、第1グラフに対してある相関関係をもつ第2グラフはどのように描かれるのか、ある相関関係をもつ2つのグラフはどのような形状になるのか、といった学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。
また、請求項2又は6に記載の発明によれば、グラフ決定条件が満たされない場合には不足しているグラフ条件が提示されるので、どのようなグラフ条件が満たさればグラフ式を一義的に決定することができるのか、といった学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。
また、請求項3又は7に記載の発明によれば、グラフ条件を入力する毎に、従前のグラフ条件によりグラフ式を一義的に決定できない場合にはその旨が表示されるので、グラフ式を一義的に決定するために必要なグラフ条件の学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。
また、請求項4又は8に記載の発明によれば、不等式を入力する度に、従前に入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲の表示が更新されるので、連立不等式を構成する各不等式と連立不等式の解とはどのような関係にあるのか、といった学習に有効な機能を有するグラフ表示制御装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。尚、以下では、本発明を、グラフ表示装置の一種であるグラフ機能を有した関数電卓に適用した場合を説明するが、本発明の適用がこれに限定されるものではない。
[外観]
図1は、本発明を適用した関数電卓1の外観例を示す図である。同図によれば、関数電卓1は、ディスプレイ3と、キー群5と、記憶媒体M用のスロット7と、入力ペン9と、を備えている。キー群5を構成する各キーにはそれぞれ固有の機能が割り当てられており、ユーザは、これらのキーを押下して関数電卓1を操作する。また、ディスプレイ3は、後述するタブレット(タッチパネル)30と一体的に形成されており、ユーザは、入力ペン9を使用したディスプレイ3上のタッチ操作によって関数電卓1を操作することも可能である。また、関数電卓1は、関数演算や方程式演算等を含む各種演算を行う演算機能に加えて、与えられたグラフ式のグラフを描画するグラフ機能を有している。
[構成]
図2は、関数電卓1の内部構成を示すブロック図である。同図によれば、関数電卓1は、CPU(Central Processing Unit)10と、入力部20と、タブレット30と、位置検出回路32と、表示部40と、表示駆動回路42と、記憶媒体読取部50と、ROM(Read Only Memory)60と、RAM(Random Access Memory)70と、を備えて構成されている。
CPU10は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、関数電卓1を統括的に制御する。具体的には、CPU10は、入力部20或いはタブレット30から入力される操作信号に応じてROM60から読み出したプログラムをRAM70に展開し、該プログラムに従った処理を実行する。そして、処理結果をRAM70に保存するとともに、該処理結果を表示するための表示信号を表示駆動回路42に出力して対応する表示画面を表示させる。
入力部20は、数値入力や実行指示の入力等に必要なキー等を備えた入力装置であり、押下されたキーの操作信号をCPU10に出力する。この入力部20は、図1のキー群5に相当する。
また、関数電卓1は、入力装置として、タッチパネルであるタブレット30及び位置検出回路32を備えている。タブレット30は、表示部40と一体的に形成されており、表示部40上の位置を指示する指示ペン(図1では、入力ペン9に相当)と組み合わせて使用される。また、タブレット30に接続される位置検出回路32は、タブレット30上の指示された位置を検出し、検出した位置データをCPU10に出力する。
表示駆動回路42は、CPU10から入力される表示信号に基づき、表示部40を制御して各種表示画面を表示させる。表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等で構成される。この表示部40は、図1のディスプレイ3に相当する。
記憶媒体読取部50は、メモリカードやICメモリといった外部記憶媒体52に対する情報の読み取り/書き込みを行う。この記憶媒体読取部50は、図1のスロット7に相当し、外部記憶媒体52は、記憶媒体Mに相当する。
ROM60には、各種初期設定やハードウェアの検査、必要なプログラムのロードを行うための初期プログラムが格納される。CPU10は、関数電卓1の電源投入時においてこの初期プログラムを実行することにより、関数電卓1の動作環境を設定する。また、ROM60には、演算機能を実現する演算アプリケーションプログラムやグラフ機能を実現するためのグラフアプリケーションプログラム等の各種アプリケーションプログラムの他、後述する各実施形態を実現するための各種処理プログラムやデータ等が記憶されている。尚、これらの処理プログラムやデータについては、後述する各実施形態において詳述する。
RAM70は、CPU10が実行する各種プログラムや、これらのプログラムの実行にかかるデータ等を一時的に格納する格納領域(メモリ)を備えている。尚、この格納領域については、後述する各実施形態において詳述する。
このように構成される関数電卓1に適用される3つの実施形態について、以下、順に説明する。
[実施形態1]
先ず、実施形態1を説明する。
実施形態1は、グラフを描画するためのグラフ条件が入力されると、このグラフ条件を満たすグラフ式を算出してグラフを描画するものである。尚、実施形態1では、説明の簡明のため、1次関数のグラフを描画する場合について説明するが、他の種類のグラフ(2次以上の関数のグラフ)についても同様に適用可能である。
<RAM及びROMの構成>
図3は、実施形態1におけるROM60a及びRAM70aの構成を示す図である。
図3(a)によれば、ROM60aには、条件グラフ描画プログラム61と、関数式データ62aと、グラフ決定条件テーブル63と、が記憶されている。
条件グラフ描画プログラム61は、実施形態1を実現するためのプログラムであり、CPU10がこの条件グラフ描画プログラム61を実行することで、後述する条件グラフ描画処理(図7、8参照)が行われる。
関数式データ62aは、関数式の標準形(一般形)のデータであり、実施形態1では、図4に示すように、1次関数の関数式(以下、「1次関数式」と称する。)「Y=AX+B」が記憶されている。この1次関数式に含まれる係数A,Bが、入力されたグラフ条件(以下、「入力条件」と称する。)を満たすような値として算出されることで、グラフを描画するためのグラフ式が算出される。
グラフ決定条件テーブル63は、1次関数式を一義的に決定できるグラフ決定条件を定義するテーブルである。
図5は、グラフ決定条件テーブル63のデータ構成例を示す図である。同図によれば、グラフ決定条件テーブル63には、1次関数のグラフを一義的に決定できる複数の条件パターン(63b)が格納されている。
条件パターン(63b)は、複数のグラフ条件(63a)の組み合わせであり、各条件パターン(a)〜(g)について、図中、丸記号「○」が記されているグラフ条件(63a)が、その条件パターン(63b)の構成要件である。また、グラフ条件(63a)は、グラフ式を一義的に決定するための条件であり、具体的には、直線である1次関数のグラフの“傾き”や“X切片”、“Y切片”、“グラフ上の座標”が含まれる。
実施形態1では、このグラフ決定条件テーブル63に従って、逐次入力されたグラフ条件に対するグラフ決定条件の成立/不成立が判定される。即ち、条件パターン(63b)を構成するグラフ条件(63a)が全て入力されると、該条件パターン(63b)が成立し、何れかの条件パターン(63b)が成立すれば、その時点でグラフ決定条件が「成立」と判定される。尚ここで、「グラフ条件を入力する」とは、“傾き”や“X切片”、“Y切片”、“グラフ上の座標”等のグラフ条件の種別を指定し、その具体的な数値データを入力することである。
また、図3(b)によれば、RAM70aには、入力条件テーブル81を格納する入力条件格納領域71と、入力されたグラフ条件(以下、「入力条件」と称する。)によって成立した条件パターン(以下、「成立パターン」と称する。)を格納する成立パターン格納領域72と、入力条件に基づいて算出されたグラフ式を格納する算出グラフ式格納領域73と、が形成されている。
入力条件テーブル81とは、入力条件のデータを蓄積するテーブルであり、図6に示すように、入力条件の種別を示す条件種別(81a)と、その具体的な数値データであるデータ値(81b)と、が対応付けて格納される。この入力条件テーブル81は、グラフ条件が入力される度に、新たなデータが追加されて更新される。
<処理の流れ>
次に、処理の流れを説明する。
図7は、実施形態1における条件グラフ描画処理を説明するためのフローチャートであり、図8は、条件グラフ描画処理中に実行される決定条件判定処理を説明するためのフローチャートである。また、図9は、条件グラフ描画処理において表示部40に表示される表示画面の遷移例を示す図である。この条件グラフ描画処理は、CPU10がROM60aの条件グラフ描画プログラム61を実行することで実現される処理である。
図7によれば、先ず、ユーザにより、グラフを描画するために必要なグラフ条件が入力される(ステップS11)。
図9(a)は、グラフ条件が入力された際の表示画面例であり、1つ目の入力条件として、グラフ条件“グラフ上の座標”のデータ値「(−4,−1)」が入力された様子を示している。
グラフ条件が入力されると、CPU10は、グラフ決定条件判定処理を実行して、グラフ決定条件が成立したか否かを判定する(ステップS12)。
グラフ決定条件判定処理について説明する。
図8は、グラフ決定条件判定処理を説明するためのフローチャートである。
同図によれば、グラフ決定条件判定処理において、CPU10は、先ず、入力条件の種別(以下、「入力条件種別」と称する。)が、“傾き”、“Y切片”、“X切片”及び“グラフ上の座標”の内、何れであるのかを判定する。
判定の結果、入力条件種別が“傾き”である場合には(ステップS121:YES)、条件パターン(a),(b)又は(c)が成立したか否かを判定するため、入力条件テーブル81を参照して、グラフ条件“Y切片”、“X切片”及び“グラフ上の座標”の内、少なくとも何れか1つが入力済みであるか否かを判断する。
判断の結果、何れかのグラフ条件が入力済みであれば(ステップS122:YES)、CPU10は、グラフ決定条件が「成立」と判定し(ステップS129)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。このとき、何れのグラフ条件が入力済みかに応じて、成立した条件パターン(成立パターン)を判断する。
一方、何れのグラフ条件も未入力であれば(ステップS122:NO)、グラフ決定条件が「不成立」と判定し(ステップS130)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。
また、入力条件種別が“Y切片”である場合には(ステップS123:YES)、CPU10は、条件パターン(a),(d)又は(e)が成立したか否かを判定するため、入力条件テーブル81を参照して、グラフ条件“傾き”、“X切片”及び“グラフ上の座標”の内、少なくとも何れか1つが入力済みであるか否かを判断する。
判断の結果、何れかのグラフ条件が入力済みであれば(ステップS124:YES)、CPU10は、グラフ決定条件が「成立」と判定し(ステップS129)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。このとき、何れのグラフ条件が入力済みかに応じて成立パターンを判断する。
一方、何れのグラフ条件も未入力であれば(ステップS124:NO)、グラフ決定条件が「不成立」と判定し(ステップS130)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。
また、入力条件種別が“X切片”である場合には(ステップS125:YES)、CPU10は、条件パターン(b),(d)又は(f)が成立したか否かを判定するため、入力条件テーブル81を参照して、グラフ条件“傾き”、“Y切片”及び“グラフ上の座標”の内、少なくとも何れか1つが入力済みであるか否かを判断する。
判断の結果、何れかのグラフ条件が入力済みであれば(ステップS126:YES)、CPU10は、グラフ決定条件が「成立」と判定し(ステップS129)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。このとき、何れのグラフ条件が入力済みかに応じて成立パターンを判断する。
一方、何れのグラフ条件も未入力であれば(ステップS126:NO)、グラフ決定条件が「不成立」と判定し(ステップS130)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。
また、入力条件種別が“グラフ上の座標”である場合には(ステップS127:YES)、CPU10は、条件パターン(c),(e),(f)又は(g)が成立したか否かを判定するため、入力条件テーブル81を参照して、グラフ条件“傾き”、“X切片”、“Y切片”及び“グラフ上の座標“の内、少なくとも何れか1つが入力済みであるか否かを判断する。
判断の結果、何れかのグラフ条件が入力済みであれば(ステップS128:YES)、CPU10は、グラフ決定条件が「成立」と判定し(ステップS129)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。このとき、何れのグラフ条件が入力済みかに応じて成立パターンを判断する。
一方、何れのグラフ条件も未入力であれば(ステップS128:NO)、グラフ決定条件が「不成立」と判定し(ステップS130)、グラフ決定条件判定処理を終了して、図7のステップS13に進む。
このように、CPU10は、グラフ決定条件判定処理においてグラフ決定条件の成立/不成立を判定する。即ち、図9(a)に示す状態では、1つのグラフ条件“グラフ上の座標”のみが入力されているため、グラフ決定条件は「不成立」と判定される。
図8において、グラフ決定条件判定処理の結果、グラフ決定条件が「不成立」と判定した場合には(ステップS13:NO)、CPU10は、グラフ決定条件の成立に不足しているグラフ条件の入力を促すメッセージを表示させた後(ステップS14)、ステップS11に戻り、次のグラフ条件の入力を待機する。
図9(b)は、グラフ決定条件の成立に不足しているグラフ条件の入力を促すメッセージが表示された際の表示画面例である。図9(a)での入力条件が“グラフ上の座標値”であるので、同図(b)では、条件パターン(c)を成立させるためのグラフ条件“傾き”、条件パターン(e)を成立させるためのグラフ条件“Y切片”、条件パターン(f)を成立させるためのグラフ条件“X切片”、或いは条件パターン(g)を成立させるためのグラフ条件“グラフ上の座標”の入力を促すメッセージMsgが表示されている。
このメッセージMsgに従い、ユーザは、次のグラフ条件を入力する(ステップS11)。
図9(c)は、次のグラフ条件が入力された際の表示画面例であり、2つ目の入力条件として、“傾き”の値「1/2」が入力された様子を示している。従って、この時点で、条件パターン(a)が成立し、グラフ決定条件が「成立」と判定されることになる。
そして、グラフ決定条件が「成立」と判定すると(ステップS13:YES)、CPU10は、成立パターンを構成するグラフ条件を満たすような1次関数式の係数A,Bの値を算出し、グラフ式を算出する(ステップS15)。
1次関数式の係数A,Bの値の具体的な算出方法を説明する。
例えば、図9(c)のようにグラフ条件が入力された場合には、グラフ条件“傾き”のデータ値1/2を1次関数式に代入した式(1a)と、グラフ条件“グラフ上の座標”のデータ値P(−4,−1)を1次関数式に代入した式(1b)と、を連立させて、1次関数式の係数A,Bの値を算出する。
Y=(1/2)・X+B ・・・(1a)
−1=A・(−4)+B ・・・(1b)
即ち、係数A、Bは、次式(2a),(2b)のように算出される。
A=1/2 ・・・(2a)
B=1 ・・・(2b)
従って、グラフ式は次式(3)ように算出される。
Y=1/2X+1 ・・・(3)
尚、他の条件パターン(b)〜(g)についても同様に、該当するグラフ条件のデータ値を1次関数式に代入した2つの式を連立させて、係数A,Bの値を算出する。
グラフ式を算出すると、CPU10は、この算出したグラフ式に基づくグラフを、X−Y座標系で定義されるグラフ画面に描画する(ステップS16)。
図9(d)は、グラフが描画された様子を示す表示画面例である。同図では、入力条件である“傾き”のデータ値m=1/2と、“グラフ上の座標”のデータ値P=(−4,−1)と、を満たすグラフ式「Y=1/2X+1」に基づくグラフG1が描画されている。また、画面下部には、このグラフ式「Y=1/2X+1」が表示されている。
以上の処理を行うと、CPU10は、条件グラフ描画処理を終了する。
<他の表示画面例>
実施形態1における他の表示画面例を示す。
図10は、上述した条件グラフ描画処理による他の表示画面例を示す図であり、入力条件として、“グラフ上の座標”のデータ値P1=(−4,−1)と、“グラフ上の座標”のデータ値P2=(2,2)と、が入力された場合の表示画面である。同図では、条件パターン(g)が成立し、これら2つの入力条件を満たすグラフ式「Y=1/2X+1」のグラフG2が描画されている。また、画面下部には、このグラフ式「Y=1/2X+1」が表示されている。
<作用・効果>
以上、実施形態1によれば、グラフ条件を1つずつ入力し、このグラフ条件を満たすグラフ式を算出して該グラフ式に基づくグラフを描画することができる。従って、入力したグラフ条件がグラフ式とどのような関係にあるのか、入力したグラフ条件に基づくグラフはどのような形状をなしているのかといった学習に有効な機能を実現できる。
また、入力されたグラフ条件がグラフ決定条件を満たすか否かを判定し、満たさないと判定した場合には、不足しているグラフ条件を表示して入力を促すことができる。従って、どのようなグラフが満たされればグラフ式を一義的に決定することができるのか、といった学習に有効な機能を実現できる。
<変形例>
尚、上述した実施形態1では、1次関数のグラフを描画する場合について説明したが、2次以上の関数のグラフを描画する場合についても同様に適用できる。
例えば、2次関数のグラフを描画する場合には、関数式データ62aとして、図11(a)に示すような2次関数の関数式(以下、「2次関数式」と称する。)「Y=AX2+BX+C」を記憶するとともに、グラフ決定条件テーブル63として、図11(b)に示すような2次関数のグラフ決定条件テーブル63−2を記憶する。ここで、2次関数のグラフは曲線であるので、グラフ条件(63a−2)は、“極大値”、“極小値”及び“グラフ上の座標”が含まれる。
そして、この2次関数のグラフ決定条件テーブル63−2を参照して、入力されたグラフ条件を満たすような2次関数式の係数A,B,Cの値を算出してグラフ式を算出し、このグラフ式に基づくグラフを描画する。
図12は、2次関数式のグラフが描画された表示画面例を示す図である。
図12(a)は、入力条件として、“グラフ上の座標”のデータ値P1=(−2,13)と、“グラフ上の座標”のデータ値P2=(−1,−2)と、“グラフ上の座標”のデータ値P3=(4,1)と、が入力された場合の表示画面である。同図では、2次関数のグラフ決定条件テーブル63−2における条件パターン(c)が成立し、これら3つのグラフ条件を満たすグラフ式「Y=X2−4X+1」のグラフG3が描画されている。また、画面下部には、このグラフ式「Y=X2−4X+1」が表示されている。
また、図12(b)は、入力条件として、“極小値”のデータ値Pb=(2,−3)と、“グラフ上の座標”のデータ値P=(4,1)と、が入力された場合の表示画面である。同図では、2次関数のグラフ決定条件テーブル63−2における条件パターン(b)が成立し、これら2つのグラフ条件を満たすグラフ式「Y=X2−4X+1」のグラフG4が描画されている。また、画面下部には、このグラフ式「Y=X2−4X+1」が表示されている。
また、3次関数のグラフを描画する場合には、関数式データ62aとして、図13(a)に示すような3次関数の関数式(以下、「3次関数式」と称する。)「Y=AX3+BX2+CX+D」を記憶するとともに、グラフ決定条件テーブル63として、図13(b)に示すような3次関数のグラフ決定条件テーブル63−3を記憶する。
そして、この3次関数のグラフ決定条件テーブル63−3を参照して、入力されたグラフ条件を満たす3次関数式の係数A,B,C,Dの値を算出してグラフ式を算出し、このグラフ式に基づくグラフを描画する。
図14は、3次関数のグラフが描画された表示画面例を示す図である。
図14(a)は、入力条件として、4つの“グラフ上の座標”のデータ値P1〜P4が入力された場合の表示画面である。同図では、3次関数のグラフ決定条件テーブル63−3における条件パターン(d)が成立し、これら4つのグラフ条件を満たすグラフ式「Y=X3−3X2−2X+3」のグラフG5が描画されている。また、画面下部には、このグラフ式「Y=X3−3X2−2X+3」が表示されている。
また、図14(b)は、入力条件として、“極大値”のデータ値Paと、2つの“グラフ上の座標”のデータ値P1,P2と、が入力された場合の表示画面である。同図では、3次関数のグラフ決定条件テーブル63−3における条件パターン(b)が成立し、これら3つのグラフ条件を満たすグラフ式「Y=X3−3X2−2X+3」のグラフG6が描画されている。また、画面下部には、このグラフ式「Y=X3−3X2−2X+3」が表示されている。
また、図14(c)は、入力条件として、“極大値”のデータ値Paと、“極小値”のデータ値Pbと、が入力された場合の表示画面である。同図では、3次関数式のグラフ決定条件テーブル63−3における条件パターン(a)が成立し、これら2つのグラフ条件を満たすグラフ式「Y=X3−3X2−2X+3」のグラフG7が描画されている。また、画面下部には、このグラフ式「Y=X3−3X2−2X+3」が表示されている。
更に、上述した実施形態1では、特定の種類のグラフ(1次関数のグラフ)を描画することとしたが、グラフの種類(関数式の次数)を選択するステップを設け、選択された種類のグラフを描画することとしても良い。この場合には、選択可能なグラフの種類毎にグラフ決定条件テーブル(例えば、図5の1次関数のグラフ決定条件テーブル63や図11(b)の2次関数のグラフ決定条件テーブル63−2、図13(b)の3次関数のグラフ決定条件テーブル63−3等)を用意しておき、選択されたグラフの種類に対応するグラフ決定条件テーブルを参照して、グラフ決定条件の成立/不成立を判定する。
[実施形態2]
次に、実施形態2を説明する。尚、実施形態2において、上述した実施形態1と同一要素については同符合を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態2は、既に描画されている第1グラフと、描画しようとする第2グラフとの相関関係の条件が入力されると、この相関条件を満たすグラフ式を算出して第2グラフを描画するものである。尚、実施形態2では、説明の簡明のため、第1グラフを2次関数のグラフとし、第2グラフを1次関数のグラフとした場合について説明するが、他の種類のグラフの組み合わせについても同様に適用可能である。
<ROM及びRAMの構成>
図15は、実施形態2におけるROM60b及びRAM70bの構成を示す図である。
図15(a)によれば、ROM60bには、第2グラフ描画プログラム64と、関数式データ62bと、第2グラフ決定条件テーブル65と、が記憶されている。
第2グラフ描画プログラム64は、実施形態2を実現するためのプログラムであり、CPU10がこの第2グラフ描画プログラム64を実行することで、後述する第2グラフ描画処理(図18参照)が実現される。
関数式データ62bは、実施形態2では、図16に示すように、1次関数の関数式(1次関数式)「Y=AX+B」と、2次関数の関数式(2次関数式)「Y=AX2+BX+C」と、が記憶されている。この1次関数式の係数A,Bが、入力された相関関係の条件を満たすような値として算出されることで、第2グラフを描画するための第2グラフ式が算出される。
第2グラフ決定条件テーブル65は、1次関数式を一義的に決定できるグラフ決定条件を定義するテーブルである。
図17は、第2グラフ決定条件テーブル65のデータ構成例を示す図である。同図によれば、第2グラフ決定条件テーブル65には、1次関数のグラフを一義的に定義できる、グラフ条件(65a)の組み合わせである複数の条件パターン(65d)が格納されている。
グラフ条件(65a)は、第2グラフ式を一義的に決定するための条件であり、これには、相関条件(65b)及び描画条件(65c)が含まれる。そして、条件パターン(65d)は、1つの相関条件(65b)と、1又は複数のグラフ描画条件(65c)と、をその構成要件としている。
相関条件(65b)は、2次関数のグラフ(第1グラフ)と1次関数のグラフ(第2グラフ)との相関関係の条件であり、具体的には、“交わる”や“接する”、“交差しない”が含まれる。また、描画条件(65c)は、1次関数のグラフの形状や特異点等の条件であり、具体的には、直線である1次関数式の“傾き”や“X切片”、“Y切片”、“グラフ上の座標”が含まれる。
実施形態2では、この第2グラフ決定条件テーブル65に従って、逐次入力されたグラフ条件に対するグラフ決定条件の成立/不成立が判定される。即ち、何れかの条件パターン(65d)が成立すれば、その時点でグラフ決定条件が「成立」と判定される。尚ここで、グラフ条件として相関条件“交わる”が入力される際には、その交点(2次関数のグラフと1次関数のグラフとの交点)の座標がデータ値として入力され、また、相関条件“接する”が入力される際には、その接点の座標がデータ値として入力される。
また、図15(b)によれば、RAM70bには、第1グラフ式を格納する第1グラフ式格納領域74と、入力条件格納領域71と、成立パターン格納領域72と、入力された条件データに基づいて算出された第2グラフ式を格納する第2グラフ式格納領域75と、が形成されている。
第1グラフ式は、第1グラフを描画するためのグラフ式であり、2次関数式「Y=AX2+BX+C」に含まれる係数A,B,Cの値を任意に設定することで与えられる。
<処理の流れ>
次に、処理の流れを説明する。
図18は、実施形態2における第2グラフ描画処理を説明するためのフローチャートである。この第2グラフ描画処理は、CPU10がROM60bの第2グラフ描画プログラム64を実行することで実現される処理である。
図18によれば、先ず、CPU10は、第1グラフ式に基づく第1グラフをグラフ画面に描画する(ステップS21)。その後、ユーザにより、グラフ条件として、既に描画されている第1グラフと、現在の描画対象である第2グラフとの相関条件が入力され(ステップS22)、続いて、第2グラフを描画するための描画条件が入力される(ステップS23)。
描画条件が入力されると、CPU10は、第2グラフ決定条件判定処理を実行して、グラフ決定条件が成立したか否かを判定する(ステップS24)。この第2グラフ決定条件判定処理では、入力条件である相関条件及び描画条件により、第2グラフ決定条件テーブル65で定義される何れかの条件パターンが成立するか否かを判定することで、グラフ決定条件の成立/不成立を判定する。
その結果、グラフ決定条件が「不成立」と判定した場合には(ステップS25:NO)、CPU10は、ステップS23に戻り、次の描画条件の入力を待機する。尚ここで、ステップS23に戻る前に、グラフ決定条件の成立に不足している描画条件を判断し、その不足している描画条件の入力を促すメッセージを表示させても良い。
そして、グラフ決定条件が「成立」と判定すると(ステップS25:YES)、CPU10は、成立パターンを構成する相関条件及び描画条件を満たす1次関数式の係数A,Bの値を算出し、第2グラフ式を算出する(ステップS26)。次いで、算出した第2グラフ式に基づく第2グラフを、第1グラフが描画されているグラフ画面に重ねて描画する(ステップS27)。
以上の処理を行うと、CPU10は、第2グラフ描画処理を終了する。
<表示画面例>
実施形態2における表示画面例を示す。
図19は、上述した第2グラフ描画処理による表示画面例を示す図である。
図19(a)は、入力条件として、相関条件“交差する”が入力された場合の表示画面である。同図では、第1グラフG8に交差する第2グラフG9が描画されている。また、画面下部には、この第2グラフG9の第2グラフ式「Y=1/2X+1」が表示されている。
また、図19(b)は、入力条件として、相関条件“接する”が入力された場合の表示画面である。同図では、第1グラフG8に接する第2グラフG10が描画されている。また、画面下部には、この第2グラフG10の第2グラフ式「Y=1/2X−6」が表示されている。
また、図19(c)は、入力条件として、相関条件“交わらない”が入力された場合の表示画面である。同図では、第1グラフG8に交わらない第2グラフG11が描画されている。また、画面下部には、この第2グラフG11の第2グラフ式「Y=1/2X−4」が表示されている。
<作用・効果>
以上、実施形態2によれば、第1グラフと第2グラフとの相関条件を入力し、この相関条件を満たす第2グラフ式を算出して第2グラフを描画することができる。従って、第1グラフに対してある相関関係をもつ第2グラフはどのように描画されるのか、ある相関関係をもつ2つのグラフはどのような形状になるのか、といった学習に有効な機能を実現できる。
[実施形態3]
次に、実施形態3を説明する。尚、実施形態3において、上述した実施形態1、2と同一要素については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態3は、複数の不等式が入力されると、これらの各不等式を満たす解の範囲の共通範囲を識別表示するものである。
<RAM及びROMの構成>
図20は、実施形態3におけるROM60c及びRAM70cの構成を示す図である。
図20(a)によれば、ROM60cには、不等式描画プログラム66、が記憶されている。
不等式描画プログラム66は、実施形態3を実現するためのプログラムであり、CPU10がこの不等式描画プログラム66を実行することで、後述する不等式描画処理(図22参照)が行われる。
また、図20(b)によれば、RAM70cには、入力不等式テーブル82を格納する入力不等式格納領域76、が形成されている。
入力不等式テーブル82とは、入力された不等式を蓄積するテーブルである。
図21は、入力不等式テーブル82のデータ構成例を示す図である。同図によれば、入力不等式テーブル82には、入力された不等式(82a)と、不等式(82a)の不等号(<、>、≦、≧)を等号(=)に置き換えて“Y=F(X)”の形式に変形した等式(82b)と、が対応付けて格納される。この入力不等式テーブル82は、不等式が入力される度に、新たなデータが追加されて更新される。
<処理の流れ>
図22は、実施形態3における不等式描画処理を説明するためのフローチャートであり、図23は、不等式描画処理において表示部40に表示される表示画面の遷移例を示す図である。この不等式描画処理は、CPU10がROM60cの不等式描画プログラム66を実行することで実現される処理である。
図22によれば、先ず、ユーザにより不等式が入力される(ステップS31)。不等式が入力されると、CPU10は、この不等式を等式に変形し、変形した等式に基づくグラフを描画する(ステップS32)。次いで、今回入力された不等式を満たす解の範囲と、従前に入力された各不等式を満たす解の範囲と、の共通範囲を識別表示して表示を更新する(ステップS33)。
図23(a)は、共通範囲が識別表示された際の表示画面例である。同図では、1つ目の不等式「Y>X2−4X+1」に対応する等式「Y=X2−4X+1」のグラフG12が描画され、また、この不等式「Y>X2−4X+1」を満たす解の範囲AR1が網掛けされて識別表示されている。
その後、CPU10は、不等式の入力が終了されたか否かを判定し、終了されていない場合には(ステップS34:NO)、ステップS31に移行し、次の不等式の入力を待機する。
図23(b)は、2つ目の不等式「Y<1/2X+1」が入力された後の表示画面例である。同図では、更に、この不等式「Y<1/2X+1」に対応する等式「Y=1/2X+1」のグラフG13が描画され、また、この不等式「Y<1/2X+1」を満たす解の範囲と、1つ目の不等式「Y>X2−4X+1」を満たす解の範囲AR1と、の共通範囲AR2が網掛けされて識別表示されている。
また、図23(c)は、3つ目の不等式「Y<−1/2X+1」が入力された後の表示画面例である。同図では、更に、この不等式「Y<−1/2X+1」に対応する等式「Y=−1/2X+1」のグラフG14が描画され、また、この不等式「Y<−1/2X+1」を満たす解の範囲と、従前に識別表示された共通範囲AR2と、の共通範囲AR3が網掛けされて識別表示されている。
そして、不等式の入力が終了されると(ステップS34)、CPU10は、該不等式描画処理を終了する。
<作用・効果>
以上、実施形態3によれば、複数の不等式を1つずつ入力し、入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲を所定の座標上に表示することができる。従って、連立不等式を構成する形状とその解とはどのような関係にあるのかといった学習に有効な機能を実現できる。
以上、本発明を適用した3つの実施形態を説明したが、本発明の適用がこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であるのは勿論である。
本実施の形態における関数電卓の外観図。 関数電卓の内部構成を示すブロック図。 実施形態1におけるROM及びRAMの構成を示す図。 実施形態1における関数式データを示す図。 グラフ決定条件テーブルのデータ構成例を示す図。 入力条件テーブルのデータ構成例を示す図。 実施形態1における条件グラフ描画処理を説明するフローチャート。 条件グラフ描画処理中に実行される決定条件判定処理を説明するフローチャート。 実施形態1における表示画面の遷移例を示す図。 実施形態1における他の表示画面例を示す図。 2次関数のグラフを描画する場合の(a)関数式データ、(b)グラフ決定条件テーブルのデータ構成例を示す図。 2次関数のグラフを描画する場合の表示画面例を示す図。 3次関数のグラフを描画する場合の(a)関数式データ、(b)グラフ決定条件テーブルの構成例を示す図。 3次関数のグラフを描画する場合の表示画面例を示す図。 実施形態2におけるROM及びRAMの構成を示す図。 実施形態2における関数式データを示す図。 第2グラフ決定条件テーブルのデータ構成例を示す図。 実施形態2における第2グラフ描画処理を説明するフローチャート。 実施形態2における表示画面例を示す図。 実施形態3におけるROM及びRAMの構成を示す図。 入力不等式テーブルのデータ構成例を示す図。 実施形態3における不等式描画処理を説明するフローチャート。 実施形態3における表示画面の遷移例を示す図。
符号の説明
1 関数電卓
10 CPU
20 入力部
30 タブレット
32 位置検出回路
40 表示部
42 表示駆動回路
50 記憶媒体読取部
52 外部記憶媒体
60(60a〜60c) ROM
61 条件グラフ描画プログラム
62a、62b 関数式データ
63 グラフ決定条件テーブル
64 第2グラフ描画プログラム
65第2グラフ決定条件テーブル
66 不等式描画プログラム
70(70a〜70c) RAM
71 入力条件格納領域
81 入力条件テーブル
72 決定条件パターン格納領域
73 算出グラフ式格納領域
74 第1グラフ式格納領域
75 第2グラフ式格納領域
76 入力不等式格納領域
82 入力不等式テーブル

Claims (8)

  1. 所与の第1グラフ式に基づく第1グラフを表示する制御を行う第1グラフ表示制御手段と、
    前記第1グラフ表示制御手段により表示制御された第1グラフとの相関関係の条件をグラフ条件として入力する相関条件入力手段と、
    前記相関条件入力手段により入力された相関関係の条件を満たす第2グラフ式を算出する第2グラフ式算出手段と、
    第2グラフ式算出手段により算出された第2グラフ式に基づくグラフを表示する制御を行う第2グラフ表示制御手段と
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. グラフ式を一義的に決定するためのグラフ条件を入力する条件入力手段と、
    この条件入力手段により入力されたグラフ条件を満たすグラフ式を算出するグラフ式算出手段と、
    このグラフ式算出手段により算出されたグラフ式に基づくグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    グラフ式の種類毎に、該グラフ式を一義的に決定するためのグラフ決定条件を記憶する記憶手段と、
    グラフ式の種類を指定する指定手段と、
    前記条件入力手段により入力されたグラフ条件が、前記記憶手段に記憶されている、前記指定手段により指定されたグラフ式の種類に対応するグラフ決定条件を満たすか否かを判定し、満たさないと判定した場合には、不足しているグラフ条件を提示する提示手段と、
    備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  3. グラフ式を一義的に決定するためのグラフ条件を1つずつ入力入力する条件入力手段と、
    この条件入力手段により入力された従前のグラフ条件によりグラフ式を一義的に決定できるか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により一義的に決定できると判定された場合に、前記条件入力手段により入力されたグラフ条件を満たすグラフ式を算出するグラフ式算出手段と、
    このグラフ式算出手段により算出されたグラフ式に基づくグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    前記判定手段により一義的に決定できないと判定された場合に、その旨を表示する制御を行うメッセージ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  4. 複数の不等式を1つずつ入力する不等式入力手段と、
    この不等式入力手段により不等式が入力される度に、従前に入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲の表示を更新し、入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲を、所定の座標上に表示する制御を行う範囲表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  5. コンピュータを、
    所与の第1グラフ式に基づく第1グラフを表示する制御を行う第1グラフ表示制御手段、
    前記第1グラフ表示制御手段により表示制御された第1グラフとの相関関係の条件をグラフ条件として入力する相関条件入力手段、
    前記相関条件入力手段により入力された相関関係の条件を満たす第2グラフ式を算出する第2グラフ式算出手段、
    第2グラフ式算出手段により算出された第2グラフ式に基づくグラフを表示する制御を行う第2グラフ表示制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  6. コンピュータを、
    グラフ式を一義的に決定するためのグラフ条件を入力する条件入力手段、
    この条件入力手段により入力されたグラフ条件を満たすグラフ式を算出するグラフ式算出手段、
    このグラフ式算出手段により算出されたグラフ式に基づくグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段、
    グラフ式の種類毎に、該グラフ式を一義的に決定するためのグラフ決定条件を記憶する記憶手段、
    グラフ式の種類を指定する指定手段、
    前記条件入力手段により入力されたグラフ条件が、前記記憶手段に記憶されている、前記指定手段により指定されたグラフ式の種類に対応するグラフ決定条件を満たすか否かを判定し、満たさないと判定した場合には、不足しているグラフ条件を提示する提示手段、
    として機能させるためのプログラム。
  7. コンピュータを、
    グラフ式を一義的に決定するためのグラフ条件を1つずつ入力入力する条件入力手段、
    この条件入力手段により入力された従前のグラフ条件によりグラフ式を一義的に決定できるか否かを判定する判定手段、
    この判定手段により一義的に決定できると判定された場合に、前記条件入力手段により入力されたグラフ条件を満たすグラフ式を算出するグラフ式算出手段、
    このグラフ式算出手段により算出されたグラフ式に基づくグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段、
    前記判定手段により一義的に決定できないと判定された場合に、その旨を表示する制御を行うメッセージ表示制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  8. コンピュータを、
    複数の不等式を1つずつ入力する不等式入力手段、
    この不等式入力手段により不等式が入力される度に、従前に入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲の表示を更新し、入力された各不等式を満足する解の範囲の共通範囲を、所定の座標上に表示する制御を行う範囲表示制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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