JP4332590B2 - 異常細胞増殖を治療するためのピリミジン誘導体 - Google Patents

異常細胞増殖を治療するためのピリミジン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、哺乳動物において、癌などの異常細胞増殖の治療に有用である新規なピリミジン誘導体に関する。本発明はまた、哺乳動物、特にヒトの異常細胞増殖の治療においてそのような化合物を使用する方法、およびそのような化合物を含有する医薬組成物に関する。
細胞は、そのDNAの一部が癌遺伝子(すなわち、活性化によって悪性腫瘍細胞の形成をもたらす遺伝子)に形質転換されることにより、癌性となる可能性のあることが知られている。多くの癌遺伝子は、細胞の形質転換を引き起こすことのできる異常なチロシンキナーゼであるタンパク質をコードする。あるいは、正常な癌原遺伝子性チロシンキナーゼの過剰発現も増殖性疾患を引き起こす可能性があり、ときには悪性の表現型をもたらす。
受容体型チロシンキナーゼは、細胞膜を貫通し、上皮増殖因子などの増殖因子のための細胞外結合ドメイン、膜貫通ドメイン、およびキナーゼとして機能し、タンパク質の特定のチロシン残基をリン酸化し、それによって細胞増殖に影響を及ぼす細胞内部分を有する酵素である。他の受容体型チロシンキナーゼには、c−erbB−2、c−met、tie−2、PDGFr、FGFr、およびVEGFRが含まれる。そのようなキナーゼは、乳癌、胃腸癌、たとえば結腸癌、直腸癌、もしくは胃癌など、白血病、および卵巣、気管支、または膵臓の癌などの一般的なヒトの癌においてしばしば異常に発現することが知られている。チロシンキナーゼ活性を有する上皮増殖因子受容体(EGFR)は、脳、肺、扁平上皮細胞、膀胱、胃、乳房、頭頸部、食道、婦人科系、および甲状腺の腫瘍などの多くのヒト癌において、突然変異および/または過剰発現することも示されている。
したがって、受容体型チロシンキナーゼの阻害剤は、哺乳動物癌細胞の増殖の選択的阻害剤として有用であることが認められている。たとえば、チロシンキナーゼ阻害剤であるエルブスタチン(erbstatin)は、上皮増殖因子受容体型チロシンキナーゼ(EGFR)を発現する移植ヒト乳癌の胸腺欠損ヌードマウスでの増殖を選択的に減じるが、EGF受容体を発現しない他の癌腫の増殖には影響を及ぼさない。したがって、ある種の受容体型チロシンキナーゼの選択的阻害剤は、哺乳動物の異常細胞増殖、特に癌の治療に有用である。受容体型チロシンキナーゼに加えて、FAK(接着斑キナーゼ)、lck、src、abl、またはセリン/トレオニンキナーゼ(たとえば、サイクリン依存性キナーゼ)などのある種の非受容体型チロシンキナーゼの選択的阻害剤も、哺乳動物の異常細胞増殖、特に癌の治療に有用である。FAKは、タンパク質−チロシンキナーゼ2、PTK2とも呼ばれている。
以下はFAK阻害剤に関する。
細胞質の非受容体型チロシンキナーゼであるFAKは、細胞−マトリックスシグナル伝達経路において重要な役割を果たし(ClarkおよびBrugge 1995、Science 268:233〜239)、その異常活性化は腫瘍の転移能の増大に関連することが(Owens等 1995、Cancer Research 55:2752〜2755)、説得力のある証拠によって示されている。FAKは、最初はv−Srcによって形質転換された細胞において高度にチロシンリン酸化された125kDaタンパク質として同定された。FAKはその後、培養細胞とそれらの下にある基質との接点であり、強いチロシンリン酸化の部位である接着斑に局在するチロシンキナーゼであることが見出された。FAKはインテグリンとの細胞外マトリックス(ECM)結合に応じてリン酸化され、したがって活性化される。近年、腫瘍の浸潤性形質転換を伴うFAK mRNAレベルの増大およびFAK発現の減衰(アンチセンスオリゴヌクレオチドの使用による)は、腫瘍細胞においてアポトーシスを誘発することが研究によって実証された(Xu等 1996、Cell Growth and Diff.7:413〜418)。FAKはほとんどの細胞型で発現することに加えて、ほとんどのヒト癌、特に高度浸潤性転移で高いレベルで見出される。
スチレン誘導体などの種々の化合物も、チロシンキナーゼ阻害特性を有することが示されている。5件の欧州特許公報、すなわちEP0566226A1(1993年10月20日公開)、EP0602851A1(1994年6月22日公開)、EP0635507A1(1995年1月25日公開)、EP0635498A1(1995年1月25日公開)、およびEP0520722A1(1992年12月30日公開)は、チロシンキナーゼ阻害特性に起因する抗癌特性を有するとして、ある種の二環式誘導体、特にキナゾリン誘導体に言及している。
さらに、国際特許出願WO92/20642(1992年11月26日公開)は、異常細胞増殖の阻害に有用なチロシンキナーゼ阻害剤として、ある種のビス−単環式および二環式アリールおよびヘテロアリール化合物に言及している。国際特許出願WO96/16960(1996年6月6日公開)、WO96/09294(1996年3月6日公開)、WO97/30034(1997年8月21日公開)、WO98/02434(1998年1月22日公開)、WO98/02437(1998年1月22日公開)、およびWO98/02438(1998年1月22日公開)も、同じ目的に有用なチロシンキナーゼ阻害剤として、置換二環式へテロ芳香族誘導体に言及している。さらに、以下に列挙する公報は、チロシンキナーゼ阻害剤として場合により用いることのできるビス−単環式および二環式アリールおよびヘテロアリール化合物に関する。WO03/030909、WO03/032997、米国特許出願第2003/0181474号、米国特許出願第2003/0162802号、米国特許第5863924号、WO03/078404、米国特許第4507146号、WO99/41253、WO01/72744、WO02/48133、米国特許出願第2002/156087号、WO02/102783、およびWO03/063794。
2003年12月11日出願の米国特許出願第10/734039号(代理人整理番号PC25339A)は、キナーゼ阻害剤、より具体的にはFAKの阻害剤である広範な種類の新規なピリミジン誘導体に関する。さらに、2003年12月11日出願の米国特許出願第10/733215号(代理人整理番号PC25937A)は、より具体的には、チロシンキナーゼ阻害剤、より詳細にはFAK阻害剤であるピリミジン誘導体の一部、すなわち5−アミノオキシインドールを有するピリミジン誘導体に関する。そのような化合物は、異常細胞増殖の治療に有用である。
以下はAurora−2阻害剤に関する。
多くのキナーゼは、その活性がリン酸化状態に調節される他のキナーゼをそれらの基質が含む可能性のある細胞の調節カスケードに関与する。究極的には、ある下流エフェクターの活性は、そのような経路の活性化に起因するリン酸化によって調整される。
セリン/トレオニン(S/T)キナーゼファミリーには、細胞増殖、移動、分化、およびホルモン分泌の制御、遺伝子発現変化をもたらす転写因子のリン酸化、筋収縮、グルコース代謝、細胞タンパク合成の制御、ならびに細胞周期の調節に関与するものを含む様々なシグナル伝達カスケードのすべてのステップで見出されるメンバーが含まれる。
有糸分裂セリン/トレオニンキナーゼの1つのファミリーは、Aurora(AUR)キナーゼファミリーである。AURキナーゼファミリーは、有糸分裂を開始し促進するシグナルの提供に不可欠であることが見出されている。Auroraキナーゼは、結腸癌、乳癌、および白血病を含む腫瘍型において過剰発現することが見出されている。Auroraキナーゼの2つの主なアイソフォームが同定されており、A型およびB型と呼ばれている。AuroraAは、Aurora−2(AUR2)、STK6、ARK1、Aurora/IPL1関連キナーゼとも呼ばれ、AuroraBは、Aurora1またはAUR1とも呼ばれている。Auroraキナーゼは、Aurora1(AUR−1)およびAurora−2(AUR−2)ポリペプチド、米国特許第5962312号および第5972676号(’312号特許の分割)において特徴が明らかにされ、同定されており、これらの特許は、そのようなポリペプチドをコードする核酸、そのような核酸を含有する細胞、組織、および動物、そのようなポリペプチドの抗体、そのようなポリペプチドを用いるアッセイ、ならびに前述のすべてに関する方法に関する。
腫瘍細胞でのAuroraキナーゼ、特にAurora−2の過剰発現は、薬物治療に魅力ある標的を提供し、多くの型の癌、特に結腸癌および乳癌において細胞分裂を制御する大きな機会の可能性を提供する。出願人等はここに、癌細胞においてAuroraキナーゼの活性を調整(低減)することのできる新規なヘテロ芳香族Auroraキナーゼ阻害剤を同定した。
したがって、哺乳動物において癌などの異常細胞増殖の治療に有用である、ある種の受容体型および非受容体型チロシンキナーゼのさらなる選択的阻害剤が求められている。本発明は、キナーゼ阻害剤、ならびに非受容体型チロシンキナーゼ、たとえばFAK、Pyk、HgK、Aurora−1、およびAurora−2の阻害剤であり、異常細胞増殖の治療に有用である、新規なピリミジン誘導体を提供する。
本発明は、式Iの化合物、または薬学的に許容できるその塩に関し、
Figure 0004332590
式中、Arは、下式であり、
Figure 0004332590
Kは、C(R)またはNであり、
Mは、C(H)またはNであり、
Qは、C(D)またはNであり、
Dは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C10)過フッ素化アリール、−(C〜C)過フッ素化ヘテロアリール、−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOであるD置換基は、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリール置換基はそれぞれ、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−C=N−N−C(O)−R、−C=N−N−C(O)OR、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、
およびRは、同じであるかまたは異なり、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C10)過フッ素化アリール、−(C〜C)過フッ素化ヘテロアリール、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONRからなる群から独立して選択され、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールは、RおよびR、ならびに下式から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
Figure 0004332590
式中、nは、0から4の整数であり、
は、水素、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、−NRSO、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C10)過フッ素化アリール、−(C〜C)過フッ素化ヘテロアリールからなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールであるR置換基は、水素、ハロゲン、−(C〜C)アルキル、−CN、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−SONR、−NRSO、−SO、および−CONRからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
はそれぞれ、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−NR、−SR、−SOR、−SO、−CO、−CONR、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−NR、−SR、−SOR、−SO、−CO、−CONR、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOであるR置換基は、水素、ハロゲン、−CF、−CN、−(C〜C)アルキル、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、および−CONRからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
はそれぞれ、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−CO、および−CONRからなる群から独立して選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、および−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニルであるR置換基は、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、および−(C〜C)アルキニルであるR部分は、1から3個のR10基で置換されていてもよく、
およびRは、それらが結合している原子と一緒になり、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニルを形成することができ、前記−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキル、および−(C〜C10)ヘテロビシクロアルケニルは、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−C=N−N−C(O)−R、−C=N−N−C(O)OR、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキル、および−(C〜C10)ヘテロビシクロアルケニルは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
は、
(a)水素、
(b)−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C)ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−P(O)(O(C〜C)アルキル)、−(C〜C10)シクロアルキル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−NHSO(C〜C)アルキル、−NHSO(C〜C)シクロアルキル、−N((C〜C)アルキル)(SO−(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−O(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)シクロアルキル、−C(O)(C〜C)アルキル、−C(O)CF、−C(O)(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)(C〜C10)アリール、−C(O)(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)O(C〜C)アルキル、−C(O)O(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)O(C〜C10)アリール、−C(O)O(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)O(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)(C〜C)アルキル−O(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)シクロアルキル、−SOCF、−SONH、−SONH(C〜C)アルキル、−SONH(C〜C)シクロアルキル、−SON((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)((C〜C)シクロアルキル)、−SON((C〜C)シクロアルキル)、および−SONRからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、前記−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C)ヘテロアリールは、−S−、−O−、−N−、−NH−、および−NR11からなる群から選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C)ヘテロアリールは、−(C〜C10)シクロアルキルまたは−(C〜C)ヘテロシクリル部分に縮合していてもよく、前記−(C〜C10)シクロアルキルまたは−(C〜C)ヘテロシクリル部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−P(O)(O(C〜C)アルキル)、−(C〜C10)シクロアルキル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−NHSO(C〜C)アルキル、−NHSO(C〜C)シクロアルキル、−N((C〜C)アルキル)(SO−(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−O(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)シクロアルキル、−C(O)(C〜C)アルキル、−C(O)CF、−C(O)(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)(C〜C10)アリール、−C(O)(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)O(C〜C)アルキル、−C(O)O(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)O(C〜C10)アリール、−C(O)O(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)O(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)(C〜C)アルキル−O(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)シクロアルキル、−SOCF、−SONH、−SONH(C〜C)アルキル、−SONH(C〜C)シクロアルキル、−SON((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)((C〜C)シクロアルキル)、−SON((C〜C)シクロアルキル)、および−SONRからなる群から選択された1から3個の要素で置換されていてもよい)、
(c)−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、および−(C〜C)アルキル−(C〜C)ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−P(O)(O(C〜C)アルキル)、−(C〜C10)シクロアルキル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−NSO(C〜C)アルキル、−NHSO(C〜C)シクロアルキル、−N((C〜C)アルキル)(SO−(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−O(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)シクロアルキル、−C(O)(C〜C)アルキル、−C(O)CF、−C(O)(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)(C〜C10)アリール、−C(O)(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)O(C〜C)アルキル、−C(O)O(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)O(C〜C10)アリール、−C(O)O(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)O(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)(C〜C)アルキル−O(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)シクロアルキル、−SOCF、−SONH、−SONH(C〜C)アルキル、−SONH(C〜C)シクロアルキル、−SON((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)((C〜C)シクロアルキル)、−SON((C〜C)シクロアルキル)、および−SONRからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、および−(C〜C)アルキル−(C〜C)ヘテロシクリルは、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−C=N−N−C(O)−R、−C=N−N−C(O)OR、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−P(O)(O(C〜C)アルキル)、−(C〜C10)シクロアルキル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−NHSO(C〜C)アルキル、−NHSO(C〜C)シクロアルキル、−N((C〜C)アルキル)(SO−(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−O(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)シクロアルキル、−C(O)(C〜C)アルキル、−C(O)CF、−C(O)(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)(C〜C10)アリール、−C(O)(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)O(C〜C)アルキル、−C(O)O(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)O(C〜C10)アリール、−C(O)O(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)O(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)(C〜C)アルキル−O(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)シクロアルキル、−SOCF、−SONH、−SONH(C〜C)アルキル、−SONH(C〜C)シクロアルキル、−SON((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)((C〜C)シクロアルキル)、−SON((C〜C)シクロアルキル)、および−SONRからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよい、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C)ヘテロアリールに縮合していてもよい)、
(d)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、および−(C〜C)過フッ素化アルキニル(前記−(C〜C)アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシ、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−P(O)(O(C〜C)アルキル)、−NR、−NHSO(C〜C)アルキル、−NHSO(C〜C)シクロアルキル、−N((C〜C)アルキル)(SO−(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−NHC(O)(C〜C)アルキル、−NHC(O)(C〜C)シクロアルキル、−NHC(O)(C〜C)ヘテロシクリル、−NHC(O)(C〜C10)アリール、−NHC(O)(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)C(O)(C〜C)アルキル、−N((C〜C)アルキル)C(O)(C〜C)シクロアルキル、−N((C〜C)アルキル)C(O)(C〜C)ヘテロシクリル、−N((C〜C)アルキル)C(O)(C〜C10)アリール、−N((C〜C)アルキル)C(O)(C〜C)ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)アルキル、−O−SO(C〜C)シクロアルキル、−C(O)(C〜C)アルキル、−C(O)CF、−C(O)(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)(C〜C10)アリール、−C(O)(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)O(C〜C)アルキル、−C(O)O(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)O(C〜C10)アリール、−C(O)O(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)O(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)(C〜C)アルキル−O(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)シクロアルキル、−SOCF、−SONH、−SONH(C〜C)アルキル、−SONH(C〜C)シクロアルキル、−SON((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)((C〜C)シクロアルキル)、−SON((C〜C)シクロアルキル)、および−SONRからなる群から選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、前記−(C〜C)アルキルは、−C(O)、−SO、−S−、−O−、および−NR11からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよい)
からなる群から選択された置換基であり、
(b)〜(d)である置換基、部分、または要素それぞれは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−SR、−SOR、−SO、−CO、−CONR、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の基で置換されていてもよく、
Aは、−(C〜C10)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択された環系であり、前記環Aの前記−(C〜C10)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールは、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−C=N−N−C(O)−R、−C=N−N−C(O)OR、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記環系Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、
およびZは、同じであるかまたは異なり、−C−、−CR−、および−N−からなる群から独立して選択され、Rはそれぞれ、同じであるかまたは異なり、
およびYは、同じであるかまたは異なり、−CR−および−N−からなる群から独立して選択され、Rはそれぞれ、同じであるかまたは異なり、
およびLはそれぞれ独立して、−CR−、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−(C=N−NOR)−、−C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−N−C(O)OR−、−SO−、−S−、−O−、および−NRからなる群から選択されたリンカー基であり、ZまたはYがNであるとき、Lは−C(R)=C(R)−でも−C≡C−でもなく、ZまたはYがNであるとき、Lは−C(R)=C(R)−でも−C≡C−でもなく、
qは、0から3の整数であり、
とAの置換基、またはLとAの置換基は一緒になり、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールを形成することができ、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−(C=N−NOR)−、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、および−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニルはそれぞれ、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−OC(O)OR16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、
XおよびWは、同じであるかまたは異なり、−CR−、−NR12−、−C(O)−、−(C=NR)−、−(C=N−NR)−、−(C=N−N−OR)−、−C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)(NR)−、および−O−からなる群からそれぞれ独立して選択され、X、Y、Y、またはWから選択された1つまたは複数の隣接する炭素またはヘテロ原子は、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択された環系に縮合していてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリールはそれぞれ、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−(C=N−NOR)−、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリール環系はそれぞれ、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、および−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)からなる群から選択された1から3個の基で置換されていてもよく、
はWと、YはWと、YはXと、YはXと、XはWと、またはLはYと一緒に、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、および−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニルを形成することができ、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、および−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニルはそれぞれ、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−C=N−N−C(O)−R、−C=N−N−C(O)OR、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、および−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニルはそれぞれ、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−OC(O)OR16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、
Wは別のWと、Xは別のXと、Lは別のLと、またはLは別のLと一緒に、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールを形成することができ、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、および−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニルはそれぞれ、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−C=N−N−C(O)−R、−C=N−N−C(O)OR、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−OC(O)OR16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、
およびRはそれぞれ独立して、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C11)ビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−C(O)((C〜C)ヘテロシクロアルキル)、−C(O)OR、−C(O)NR、および−SO((C〜C)アルキル)からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C11)ビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)((C〜C)アルキル)、−C(O)((C〜C)ヘテロシクロアルキル)、および−SO((C〜C)アルキル)置換基は、アミノ、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、=O、=S、=NR、−C(O)NR、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NRC(O)R、−NRCONR、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)、−NHSONRからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、RおよびRは同じ窒素原子に結合しているとき、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR10、−CR=N−NRC(O)R10、−CR=N−NRC(O)OR10、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)ヘテロシクリルを形成することができ、
は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、および−P(O)(OR16からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)((C〜C)アルキル)置換基は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、および−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、および−SO((C〜C)アルキル)からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)((C〜C)アルキル)、および−SO((C〜C)アルキル)置換基は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、および−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
は、水素、ハロゲン、−NO、−CF、−CN、−NR1010、−C(O)NR1010、−OR10、−CO10、−C(O)R10、−SR10、−SOR10、−SO10、−SONR1010、−NHCOR10、−NR10CONR1010、−NR10SO10、−P(O)(OR16、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C10)過フッ素化アリール、−(C〜C)過フッ素化ヘテロアリールからなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C10)ヘテロビシクロアルケニル、および−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール置換基は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、および−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
およびRはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C10)過フッ素化アリール、−(C〜C)過フッ素化ヘテロアリール、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−OR10、−SO((C〜C)アルキル)、および−P(O)(OR16からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)((C〜C)アルキル)、および−SO((C〜C)アルキル)置換基は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、および−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
およびRは同じ炭素原子に結合しているとき、一緒になり、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールを形成することができ、前述の−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−OC(O)OR16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、
10およびR11はそれぞれ独立して、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C10)過フッ素化アリール、−(C〜C)過フッ素化ヘテロアリール、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SO((C〜C)アルキル)、および−P(O)(OR16からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)((C〜C)アルキル)、および−SO((C〜C)アルキル)置換基は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、および−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
12は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15、−C(O)NR15C(O)NR15、および−SO(R15からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリール置換基は、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−OC(O)OR16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
13は、水素、−(C〜C)アルキル、−C(O)H、−C(O)(C〜C)アルキル)、−(C〜C)アルキル)OR14、−(C〜C)アルキル)N(R16、および−P(O)(OR16からなる群から選択された置換基であり、
14は、水素、−(C〜C)アルキル)、および−P(O)(OR16からなる群から選択された置換基であり、
15は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から独立して選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールは、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)(R16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
2個のR15基は同じ窒素原子に結合しているとき、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR16=N−N(R16、−CR16=N−OR16、−CR16=N−NR16C(O)R16、−CR=N−NR16C(O)OR16、−N(R16、−OR16、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO16、−CON(R16、−SR16、−SOR16、−SO16、−SON(R16、−NHCOR16、−NR16CON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)ヘテロシクリルを形成することができ、
16は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から独立して選択された置換基であり、
2個のR16基は同じ窒素原子に結合しているとき、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)ヘテロシクリルを形成することができ、
mは、1から4の整数であり、
pは、1から4の整数である。
本発明はまた、式IIの化合物に関し、
Figure 0004332590
式中、Arは、−(C〜C10)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択された少なくとも1つの飽和、不飽和、または芳香環に縮合した少なくとも1つの架橋環を含む縮合二環式環系であり、Arは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から5個の置換基で置換されていてもよく、
前記架橋環または前記飽和、不飽和、もしくは芳香環の1つまたは複数の隣接する炭素またはヘテロ原子は、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択された環系に縮合していてもよく、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリール環系は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキル、−NH(C〜C)ヘテロシクリル、−NH(C〜C10)アリール、−NH(C〜C)ヘテロアリール、−N((C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)ヘテロシクリル)、−N((C〜C10)アリール)、−N((C〜C)ヘテロアリール)、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)ヘテロシクリル、−O(C〜C10)アリール、−O(C〜C)ヘテロアリール、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−COH、−C(O)((C〜C)アルキル)、−SOH、−SO((C〜C)アルキル)、−SONH、−SONH((C〜C)アルキル)、−SON((C〜C)アルキル)、−NHSO((C〜C)アルキル)、および−N((C〜C)アルキル)SO((C〜C)アルキル)からなる群から選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、
K、M、およびQは、上に定義されたとおりであり、
からR16は、上に定義されたとおりであり、
およびZは、上に定義されたとおりであり、
およびYは、上に定義されたとおりであり、
およびLは、上に定義されたとおりであり、
qは、上に定義されたとおりであり、
Xは、上に定義されたとおりであり、
Wは、上に定義されたとおりであり、
mは、上に定義されたとおりであり、
nは、上に定義されたとおりであり、
pは、上に定義されたとおりである。
別段の記載のないかぎり、式IおよびIIの化合物は、以下まとめて「本発明の化合物」と呼ぶ。
一実施形態において、MはNである。
他の実施形態において、QはC(D)である。
他の実施形態において、少なくとも1つの架橋環は、2.1.1、2.2.1、2.2.2、3.2.1、3.2.2、および3.3.2環系からなる群から選択される。
他の実施形態において、QはC(D)であり、Dは、水素、ハロゲン、−OR、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニルからなる群から選択され、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニルであるD置換基は、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい。
他の実施形態において、QはC(D)であり、Dは、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルキル、−(C〜C)ヘテロビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールであるD置換基は、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい。
他の実施形態において、QはC(D)であり、Dは、−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から選択され、前記−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOであるD置換基は、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい。
他の実施形態において、QはC(D)であり、Dは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN、および−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、前記−(C〜C)アルキルであるD置換基は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい。
他の実施形態において、QはC(D)であり、Dは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、および−CNからなる群から選択される。
他の実施形態において、QはC(D)であり、Dは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)アルキルである。
好ましい実施形態において、QはC(D)であり、Dは、ハロゲン、−CF、および−NOからなる群から選択される。
他の好ましい実施形態において、QはC(D)であり、Dは、1から3個のハロゲン置換基で置換されていてもよい−(C〜C)アルキルである。
より好ましい実施形態において、QはC(D)であり、Dは−CFである。
他の実施形態において、KはC(R)である。
他の実施形態において、KはC(R)であり、Rは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、−NRSO、および下式からなる群から選択される。
Figure 0004332590
他の実施形態において、KはC(R)であり、Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)過フッ素化アルキル、−(C〜C)過フッ素化アルケニル、−(C〜C)過フッ素化アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択される。
他の実施形態において、KはC(R)であり、Rは、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から選択される。
他の実施形態において、KはC(R)であり、Rは、下式である。
Figure 0004332590
他の実施形態において、KはC(R)であり、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、および−CNからなる群から選択される。
他の実施形態において、KはC(R)であり、Rは水素である。
他の実施形態において、MはNであり、KはC(H)であり、KはC(H)である。
他の実施形態において、MはNであり、KはC(H)であり、QはC(CF3)であり、KはC(H)である。
他の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、−NRSO、および下式からなる群から選択される。
Figure 0004332590
他の実施形態において、Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールは、RおよびRから独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよい。
他の実施形態において、Rは、−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から選択される。
他の実施形態において、Rは下式である。
Figure 0004332590
より好ましい実施形態において、Rは下式である。
Figure 0004332590
他の好ましい実施形態において、Rは下式であり、
Figure 0004332590
は水素であり、nは0である。
他の好ましい実施形態において、Rは下式であり、
Figure 0004332590
は水素であり、nは0であり、Rは−(C〜C)シクロアルキルである。
他の好ましい実施形態において、Rは下式であり、
Figure 0004332590
は水素であり、nは0であり、Rは、−シクロプロピル、−シクロブチル、−シクロペンチル、および−シクロヘキシルからなる群から選択される。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C10)アリールである。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C10)シクロアルキルである。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、およびシクロデシルからなる群から選択される。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C10)シクロアルケニルである。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノネニル、およびシクロデセニルからなる群から選択される。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C10)ヘテロシクリルである。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C10)ヘテロシクロアルケニルである。
他の実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)ヘテロアリールである。
他の実施形態において、Aは、オキサゾール、イミダゾール、チアゾール、フリル、チエニル、ピロロ、ピリジル、ピラジル、ピリミジル、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、ベンゾイミダゾール、およびピリドピリミジンからなる群から選択され、前記オキサゾール、イミダゾール、チアゾール、フリル、チエニル、ピロロ、ピリジル、ピラジル、ピリミジル、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、ベンゾイミダゾール、およびピリドピリミジン基はそれぞれ、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−(C=N−NOR)−、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよい。
好ましい実施形態において、Aは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−CR=N−NR、−CR=N−OR、−CR=N−NRC(O)R、−CR=N−NRC(O)OR、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR15、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよいフェニルおよびナフチルからなる群から選択される。
より好ましい実施形態において、Aは、フェニルである。
一実施形態において、ZおよびZは−CR−である。
他の実施形態において、YおよびYはそれぞれ−CH−である。
他の実施形態において、LおよびLはそれぞれ独立して−CR−である。
好ましい実施形態において、qは0である。
他の好ましい実施形態において、XおよびWは、同じであるかまたは異なり、−CR−および−NR12−からなる群からそれぞれ独立して選択される。
他の実施形態において、Xは、−S−、−S(O)−、−S(O)−、および−S(O)NR−からなる群から選択される。
他の実施形態において、Xは−CR−である。
他の実施形態において、Xは−C(O)−である。
他の実施形態において、Xは−C(=NR)−である。
他の実施形態において、Xは−O−である。
他の実施形態において、Xは−NR12−である。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12−であり、mは1である。
他の実施形態において、R12は−C(O)R15である。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)(R16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよい−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、ハロゲン、−CF、−CN、および−NOからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよい−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、−OR16、−C(O)(R16、−C(O)OR16、および−OC(O)R16からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよい−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよい−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、−N(R16で置換された−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、−NR16C(O)R16で置換された−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、−SO16で置換された−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、−SON(R16で置換された−(C〜C)アルキルである。
他の好ましい実施形態において、Xは−NR12であり、mは1であり、R12は−C(O)R15であり、R15は、−NR16SO16で置換された−(C〜C)アルキルである。
他の実施形態において、Wは、−S−、−S(O)−、−S(O)−、および−S(O)NR−からなる群から選択される。
他の実施形態において、Wは−CR−である。
他の実施形態において、Wは−C(O)−である。
他の実施形態において、Wは−C=NRである。
他の実施形態において、Wは−O−である。
好ましい実施形態、他の実施形態において、Wは−NR12−である。
最も好ましい実施形態において、Wは−CR−であり、pは2である。
他の実施形態において、Wは−CH−であり、pは2である。
他の好ましい実施形態において、Arは、−(C〜C10)アリールおよび−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択される。
他の実施形態において、Arは、
Figure 0004332590
からなる群から選択される。
他の実施形態において、Arは、
Figure 0004332590
からなる群から選択される。
他の実施形態において、Arは、
Figure 0004332590
からなる群から選択される。
他の実施形態において、Arは、
Figure 0004332590
からなる群から選択される。
他の好ましい実施形態において、ZおよびZはそれぞれ−CR−である。
さらに他の好ましい実施形態において、YおよびYはそれぞれ−CR−であり、Rはそれぞれ、同じであるかまたは異なり、Rはそれぞれ、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−OR、−COR、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択される。
一実施形態において、本発明は、本出願の実施例の項に記載の化合物1から490からなる群から選択された化合物に関する。
好ましい実施形態において、化合物は、
N−(3−{[2−(12,12−ジオキソ−12λ−チア−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド;
N−(3−{[2−(10−メタンスルホニル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド;
N−メチル−N−(3−{[2−(10−トリフルオロアセチル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド;
N−(3−{[2−(10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド;
N−メチル−N−(3−{[2−(9−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド
N−メチル−N−(3−{[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド;
N−(3−{[2−(9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド、
および前述の化合物それぞれの薬学的に許容できる塩からなる群から選択される。
他の好ましい実施形態において、本発明の化合物は、
N−{(1R,2R)−2−[2−(9−アセチル−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−シクロペンチル}−アセトアミド、
(+/−)−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピルアミド、
[(1S,4R)−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−シクロプロピル−メタノン、
N−{2−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−N−メチル−アセトアミド、
1−[6−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
(+/−)−1−[−6−(4−メトキシ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
(+/−)−1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
(+/−)−N4−シクロブチル−N2−(9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
(+/−)−1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン、
シクロプロピル−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−メタノン、
1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
(+/−)−N2−(9−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−N4−メチル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
(+/−)−N4−シクロプロピル−N2−(9−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
(+/−)−酢酸2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチルエステル、
2−メチル−1−[−6−(4−プロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−プロパン−1−オン、
(+/−)−N4−シクロブチル−N2−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピルアミド、
(+/−)−1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
2−ヒドロキシ−1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[−6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン、
1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン、
1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン、
(+/−)−2−アミノ−1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
2−フルオロ−1−{6−[4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
N−{2−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−N−メチル−アセトアミド、
2−ヒドロキシ−1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
N−{2−[6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド、
2−アミノ−1−[−6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
2−アミノ−1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
(+/−)−2−ヒドロキシ−1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
2−フルオロ−1−[6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピルアミド、
2−フルオロ−1−{6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピルアミド、
2−アミノ−1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
1−[−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
(+/−)−1−{6−[4−(1,3−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
6−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピルアミド、
6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピルアミド、
(+/−)−1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−{6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
1−[6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
2−メチル−1−[6−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−プロパン−1−オン、
6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸メチルエステル、
2−メトキシ−1−[6−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
2−メトキシ−1−{6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
および前述の化合物それぞれの薬学的に許容できる塩からなる群から選択される。
他の好ましい実施形態において、本発明の化合物は、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−ヒドロキシ−エタノン、
2−アミノ−1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(5−クロロ−4−シクロブチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド、
6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,2R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸エチル−アミド、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−シクロプロピル−メタノン、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
N4−シクロブチル−N2−[(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
(+/−)−1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン
1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(4−エチルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン
1−[6−(4−エチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン
1−[6−(4−エチルアミノ−5−クロロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−{6−[5−フルオロ−4−((S)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
N4−シクロブチル−N2−[(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド、
[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−酢酸メチルエステル、
6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−(R)−ピロリジン−2−イル−メタノン、
[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−シクロプロピル−メタノン、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピル−アミド、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン、
1−[6−(5−クロロ−4−シクロブチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−エチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
N4−シクロプロピル−N2−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
N4−シクロプロピル−N2−[(1R,4S)−9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
(+/−)−1−{6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
(+/−)−2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−N,N−ジメチル−アセトアミド、
および前述の化合物それぞれの薬学的に許容できる塩からなる群から選択される。
本発明はまた、1つまたは複数の原子が通常自然界に見出される原子量または質量数と異なる原子量または質量数を有する原子で置き換えられていることを除いて、式1および2に記載の化合物と同一である同位体標識化合物を含む。本発明の化合物に組み入れることのできる同位体の例には、これに限定されるものではないが、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clなどの、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、および塩素の同位体が含まれる。前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物、そのプロドラッグ、および前記化合物または前記プロドラッグの薬学的に許容できる塩は、本発明の範囲内である。本発明のある種の同位体標識化合物、たとえばHおよび14Cなどの放射性同位体が組み入れられた化合物は、薬物および/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム化すなわちH、および炭素14、すなわち14C同位体は、調製の容易性および検出能のため特に好ましい。さらに、重水素、すなわちHなどの重い同位体で置換することによって、たとえばin vivo半減期の増大または必要用量の低減などの、より高い代謝安定性に起因するある種の治療上の利点をもたらすことができ、したがってある状況では好ましい可能性がある。本発明の同位体標識化合物およびそのプロドラッグは、同位体標識されていない試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることによって、以下のスキームおよび/または実施例および調製に開示される手順を行うことにより一般に調製できる。
本発明はまた、本発明の化合物の薬学的に許容できる酸付加塩に関する。前に述べた本発明の塩基化合物の薬学的に許容できる酸付加塩を調製するために用いられる酸は、非毒性酸付加塩、すなわちこれに限定されるものではないが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、酒石酸水素塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、サッカリン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトアート)]などの薬理学的に許容できるアニオンを含有する塩を形成するものである。
本発明はまた、本発明の化合物の塩基付加塩に関する。本質的に酸性である本発明の化合物の薬学的に許容できる塩基塩を調製するための試薬として用いることのできる塩基は、そのような化合物と非毒性塩基塩を形成するものである。そのような非毒性塩基塩には、これに限定されるものではないが、アルカリ金属カチオン(たとえば、カリウムおよびナトリウム)およびアルカリ土類金属カチオン(たとえば、カルシウムおよびマグネシウム)などの薬理学的に許容できるカチオンから誘導されるもの、アンモニウムまたは水溶性アミン付加塩、たとえばN−メチルグルカミン−(メグルミン)など、ならびに低級アルカノールアンモニウムおよび他の薬学的に許容できる有機アミンの塩基塩が含まれる。
本明細書では、「薬学的に許容できる塩」という語句は、別段の指示のないかぎり、本発明の化合物に存在することのできる酸性または塩基性基の塩を含む。本質的に塩基性である本発明の化合物は、種々の無機および有機酸と多様な塩を形成することができる。そのような塩基性化合物の薬学的に許容できる酸付加塩を調製するために用いることができる酸は、非毒性酸付加塩、すなわち塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトアート)]などの薬理学的に許容できるアニオンを含有する塩を形成するものである。アミノ基などの塩基性部分を含む本発明の化合物は、上述の酸に加えて、種々のアミノ酸と薬学的に許容できる塩を形成することができる。
本発明はまた、本発明の化合物のプロドラッグを含有する医薬組成物を包含する。遊離アミノ基、アミド基、ヒドロキシ基、またはカルボキシル基を有する本発明の化合物は、プロドラッグに変換できる。プロドラッグには、アミノ酸残基、または2個以上(たとえば、2、3、または4個)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖が、本発明の化合物の遊離アミノ基、ヒドロキシ基、またはカルボン酸基にペプチド結合を介して共有結合している化合物が含まれる。アミノ酸残基には、通例3文字の記号で示される20種の天然アミノ酸が含まれ、さらに4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、デモシン、イソデモシン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータ−アラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、オルニチン、およびメチオニンスルホンも含まれる。プロドラッグには、カルボナート、カルバマート、アミド、およびアルキルエステルが、カルボニル炭素プロドラッグ側鎖を介して本発明の化合物の上記置換基に共有結合している化合物も含まれる。
本発明はまた、保護基を含有する本発明の化合物を包含する。本発明の化合物は、精製または保存に有用であり、患者に投与する前に除去できる、ある種の保護基を用いて調製できることも、当業者は理解するであろう。官能基の保護および脱保護は、「Protective Groups in Organic Chemistry」、J.W.F.McOmie編、Plenum Press(1973)、ならびに「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Wiley−Interscience(1999)に記載されている。
本発明の化合物には、本発明の化合物のすべての立体異性体(たとえば、シスおよびトランス異性体)、およびすべての光学異性体(たとえば、R体およびS体エナンチオマー)、ならびにそのような異性体のラセミ混合物、ジアステレオマー混合物、および他の混合物が含まれる。
本発明の化合物、塩、およびプロドラッグは、いくつかの互変異性型で存在することができ、これにはエノールおよびイミン型、ならびにケトおよびエナミン型、ならびに幾何異性体、ならびにそれらの混合物が含まれる。そのような互変異性型はすべて本発明の範囲に含まれる。互変異性体は、溶液中では一組の互変異性体の混合物として存在する。固体形態では、通常1つの互変異性体が主である。1つの互変異性体が記載されていても、本発明は、本化合物のすべての互変異性体を含む。
本発明はまた、本発明のアトロプ異性体を含む。アトロプ異性体は、回転が制限された異性体に分離できる本発明の化合物を指す。
本発明の化合物は、オレフィン様二重結合を含有することができる。そのような結合が存在するとき、本発明の化合物は、シスおよびトランス立体配置として、ならびにそれらの混合物として存在する。
「適切な置換基」は、化学的および薬学的に許容できる官能基、すなわち本発明の化合物の生物活性を打ち消さない部分を意味することが意図される。そのような適切な置換基は、当業者によって慣例的に選択されることができる。適切な置換基の例示的な例には、これに限定されるものではないが、ハロ基、ペルフルオロアルキル基、ペルフルオロアルコキシ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ヒドロキシ基、オキソ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アルコキシ基、アリールまたはヘテロアリール基、アリールオキシまたはヘテロアリールオキシ基、アラルキルまたはヘテロアラルキル基、アラルコキシまたはヘテロアラルコキシ基、HO−C(O)−基、アミノ基、アルキル−およびジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基などが含まれる。多くの置換基を追加の置換基で置換できることを当業者は理解するであろう。適切な置換基のさらなる例には、上に定義したRからR12を含む、本発明の化合物の定義に列挙されたものが含まれる。
「中断される」という用語は、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−C=N−N−C(O)−R、−C=N−N−C(O)OR、−(C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から選択された要素が、たとえば非環系または環系に挿入されている化合物を指す。たとえば、置換基が、アゼチジン基
Figure 0004332590
などの複素環基である場合、
アゼチジン基の2つの環原子が−C(O)−基で中断されるように、その環は、たとえば−C(O)−で中断され、ピロリジノン基を形成することができる。
Figure 0004332590
本発明の化合物は、そのような置換または中断を3個まで有することができる。
本明細書では、「アルキル」という用語は、本明細書に記載される他の基(たとえば、アルコキシ)のアルキル部分と同様に、直鎖または分枝鎖であることができ(たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル)、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、−(C〜C)アルコキシ、−(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、または−(C〜C)アルキルなどの上に定義された1から3個の適切な置換基で置換されていてもよい。本明細書では、「前記アルキルそれぞれ」という語句は、アルコキシ、アルケニル、またはアルキルアミノなどの基内の先行する任意のアルキル部分を指す。好ましいアルキルには(C〜C)アルキルが含まれ、より好ましくは(C〜C)アルキルであり、最も好ましくはメチルおよびエチルである。
本明細書では、「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、もしくはヨード、またはフッ化物、塩化物、臭化物、もしくはヨウ化物を含む。
本明細書では、「アルケニル」という用語は、2から6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖不飽和基を意味し、これに限定されるものではないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなどが含まれ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、−(C〜C)アルコキシ、−(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、または−(C〜C)アルキルなどの上に定義された1から3個の適切な置換基で置換されていてもよい。
本明細書では、「アルキニル」という用語は、1つの三重結合を有する直鎖または分枝鎖炭化水素鎖基を意味し、これに限定されるものではないが、エチニル、プロピニル、ブチニルなどが含まれ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、−(C〜C)アルコキシ、−(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、または−(C〜C)アルキルなどの上に定義された1から3個の適切な置換基で置換されていてもよい。
「過フッ素化」という用語は、4個以上のフッ素基を含有する化合物を指す。
本明細書では、「カルボニル」または「C(O)」(アルキルカルボニル、アルキル−C(O)−、またはアルコキシカルボニルなどの語句で用いられる)という用語は、>C=O部分とアルキルまたはアミノ基(すなわち、アミド基)などの第2の部分との結合を指す。アルコキシカルボニルアミノ(すなわち、アルコキシ−C(O)−NH−)は、アルキルカルバマート基を指す。カルボニル基はまた、本明細書においてC(O)と等しく定義される。アルキルカルボニルアミノは、アセトアミドなどの基を指す。
本明細書では、「シクロアルキル」という用語は、単環式炭素環(たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル)を指し、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、−(C〜C)アルコキシ、−(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、または−(C〜C)アルキルなどの上に定義された1から3個の適切な置換基で置換されていてもよい。
本明細書では、「シクロアルケニル」という用語は、さらに1または2個の二重結合を含有する、上に定義されたシクロアルキルを指す。
本明細書では、「ビシクロアルキル」という用語は、第2の炭素環に架橋している、上に定義されたシクロアルキルを指す(たとえば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタニル、およびビシクロ[5.2.0]ノナニルなど)。
本明細書では、「ビシクロアルケニル」という用語は、さらに1または2個の二重結合を含有する、上に定義されたビシクロアルキルを指す。
本明細書では、「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルなどの芳香族基を意味し、上に定義された1から3個の適切な置換基で置換されていてもよい。
本明細書では、「ヘテロアリール」という用語は、通常は環にO、S、およびNから選択された1つのヘテロ原子を有する芳香族ヘテロ環基を指す。前記ヘテロ原子に加えて、芳香族基は、環に4個までのN原子を有してもよい。たとえば、ヘテロアリール基には、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、イミダゾリル、ピロリル、オキサゾリル(たとえば、1,3−オキサゾリル、1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(たとえば、1,2−チアゾリル、1,3−チアゾリル)、ピラゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル(たとえば、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル)、オキサジアゾリル、(たとえば、1,2,3−オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(たとえば、1,3,4−チアジアゾリル)、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、インドリルなどが含まれ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、−(C〜C)アルコキシ、−(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、または−(C〜C)アルキルなどの上に定義された1から3個の適切な置換基で置換されていてもよい。
本明細書では、ヘテロ原子という用語は、N、O、S(O)、またはNR(式中、nは0から2の整数であり、Rは置換基である)から選択された原子または基を指す。
本明細書では、「複素環」という用語は、1から9個の炭素原子および1から4個のヘテロ原子を含有する環式基を指す。そのような環の例には、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピラゾリジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロチアジニル、テトラヒドロチアジアジニル、モルホリニル、オキセタニル、テトラヒドロジアジニル、オキサジニル、オキサチアジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、ベンゾオキサジニルなどが含まれる。前記単環式飽和または部分飽和環系の例は、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、イミダゾリジン−1−イル、イミダゾリジン−2−イル、イミダゾリジン−4−イル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、ピペラジン−3−イル、1,3−オキサゾリジン−3−イル、イソチアゾリジン、1,3−チアゾリジン−3−イル、1,2−ピラゾリジン−2−イル、1,3−ピラゾリジン−1−イル、チオモルホリン−イル、1,2−テトラヒドロチアジン−2−イル、1,3−テトラヒドロチアジン−3−イル、テトラヒドロチアジアジン−イル、モルホリン−イル、1,2−テトラヒドロジアジン−2−イル、1,3−テトラヒドロジアジン−1−イル、1,4−オキサジン−2−イル、1,2,5−オキサチアジン−4−イルなどが含まれ、1または2個の二重結合を含有してもよく、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、−(C〜C)アルコキシ、−(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、または−(C〜C)アルキルなどの上に定義された1から3個の適切な置換基で置換されていてもよい。
本明細書では、「ヘテロビシクロアルキル」という用語は、少なくとも1つの炭素環原子が少なくとも1つのヘテロ原子で置き換えられている、上に定義されたビシクロアルキルを指す(たとえば、トロパン)。
本明細書では、「ヘテロビシクロアルケニル」という用語は、さらに1または2個の二重結合を含有する、上に定義されたヘテロビシクロアルキルを指す。
本明細書では、窒素ヘテロ原子は、N=、>N、および−NHを指し、ここで−N=は、窒素二重結合を指し、>Nは、2個の結合連結を含有する窒素を指し、−Nは、1つの結合を含有する窒素を指す。
本明細書では、「実施形態」は、化合物または使用を個別の下位種に分ける特定の分類を指す。そのような下位種は、特定のRまたはR基などの、1つの特定の置換基によって認識できる可能性がある。他の下位種は、Rが水素であり、Rが−(C〜C)アルキルであるすべての化合物のように、種々の置換基の組合せによって認識できる。
「過フッ素化」または「ペルフルオロ」という用語は、4個以上のフッ素基を有する化合物を指す。
本発明はまた、本発明の化合物を製造する方法に関する。
一実施形態において、本発明は、式1の化合物を製造する方法であって、下式の化合物を、
Figure 0004332590
下式の化合物と反応させて、
Figure 0004332590
本発明の化合物を提供することを含む方法に関する(式中、R17は、定義されたR12および保護基からなる群から選択される)。
他の実施形態において、本発明は、本発明の化合物を製造する方法であって、下式の化合物を、
Figure 0004332590
下式の化合物と反応させて、
Figure 0004332590
本発明の化合物を提供することを含む方法に関する(式中、R17は、上に定義されたとおりである)。
本発明によって本発明の化合物を調製するとき、この目的のために最良の特徴の組合せを提供する中間体化合物の形態を、当業者は慣例的に選択することができる。そのような特徴には、その中間体形態の融点、溶解度、処理性、および収率、ならびにその結果として生じる単離によって生成物を精製することのできる容易性が含まれる。
本発明はまた、本発明の化合物を製造するために有用である中間体化合物を製造する方法に関する。
上述のとおり、本発明はまた、本発明の化合物の薬学的に許容できる塩に関する。本発明の化合物の薬学的に許容できる塩には、その酸付加塩および塩基塩が含まれる。適切な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。適切な酸付加塩の非限定的な例には、酢酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、シクラミン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素/リン酸二水素、ピログルタミン酸塩、サッカリン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、およびキシナホ酸塩が含まれる。
適切な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。適切な塩基塩の非限定的な例には、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオラミン、グリシン、リシン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、および亜鉛塩が含まれる。
酸および塩基のヘミ塩(hemisalt)を形成することもでき、たとえばヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩である。
適切な塩に関する概説は、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use、StahlおよびWermuth(Wiley−VCH、2002)を参照されたい。本発明の化合物の薬学的に許容できる塩を製造する方法は、当業者に知られている。
本発明の化合物は、非溶媒和形態および溶媒和形態で存在することもできる。したがって、本発明はさらに、本発明の化合物の水和物および溶媒和物に関する。
本明細書では、「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物と1種または複数の薬学的に許容できる溶媒分子、たとえばエタノールとを含む分子複合体を記載するために用いられる。
前記溶媒が水であるとき、「水和物」という用語が用いられる。有機水和物に関して現在許容されている分類体系は、隔離部位、チャネル、または金属イオン配位水和物を定義するものである。Polymorphism in Pharmaceutical Solids、K.R.Morris(H.G.Brittain編、Marcel Dekker、1995)を参照されたい。隔離部位水和物は、有機分子の介在によって、水分子が互いの直接的接触から隔離されているものである。チャネル水和物では、水分子は格子チャネルにあり、そこで他の水分子と隣接している。金属イオン配位水和物では、水分子は金属イオンに結合している。
溶媒または水が強く結合しているとき、複合体は、湿度と無関係に明確な化学量論を有するであろう。しかしながら、溶媒または水が弱く結合しているとき、チャネル溶媒和物および吸湿性化合物のように、水/溶媒含量は湿度および乾燥条件に依存するであろう。そのような場合、非化学量論が標準となる。
本発明はまた、本発明の化合物のプロドラッグに関する。したがって、それ自体ほとんどまたはまったく薬理活性を持たない可能性のある本発明の化合物のある種の誘導体は、身体内または身体上に投与されたとき、たとえば加水分解によって、所望の活性を有する本発明の化合物に変換され得る。そのような誘導体を「プロドラッグ」と称する。プロドラッグの使用に関するさらなる情報は、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、Vol.14、ACS Symposium Series(T.HiguchiおよびW.Stella)、ならびにBioreversible Carriers in Drug Design、Pergamon Press、1987(E.B.Roche編、American Pharmaceutical Association)に見出すことができる。
本発明によるプロドラッグは、たとえば、本発明の化合物に存在する適切な官能基を、たとえばDesign of Prodrugs、H.Bundgaard(Elsevier、1985)に記載されている、当業者に「プロ部分」として知られているある種の部分で置き換えることによって生成できる。
本発明によるプロドラッグのいくつかの非限定的な例には、以下のものが含まれる。
(i)本発明の化合物がカルボン酸官能基(−COOH)を含有する場合、そのエステル、たとえば、式(I)の化合物のカルボン酸官能基の水素が(C〜C)アルキルで置換されている化合物、
(ii)本発明の化合物がアルコール官能基(−OH)を含有する場合、そのエーテル、たとえば、本発明の化合物のアルコール官能基の水素が(C〜C)アルカノイルオキシメチルで置換されている化合物、および
(iii)本発明の化合物が第一級または第二級アミノ官能基(−NHまたは−NHR、式中、R≠H)を含有する場合、そのアミド、たとえば、場合によって本発明の化合物のアミノ官能基の1つまたは両方の水素が(C〜C)アルカノイルで置換されている化合物。
上述の例および他のプロドラッグ型の例による置換基のさらなる例は、前述の参考文献に見出すことができる。
さらに、本発明のある種の化合物は、本発明の他の化合物のプロドラッグとしてそれ自体作用することができる。
本発明の化合物の代謝産物、すなわち薬物の投与によってin vivoで形成される化合物も、本発明の範囲に含まれる。本発明による代謝産物のいくつかの例には、以下のものが含まれる。
(i)本発明の化合物がメチル基を含有する場合、そのヒドロキシメチル誘導体(たとえば、−CH−>−CHOH)、
(ii)本発明の化合物がアルコキシ基を含有する場合、そのヒドロキシ誘導体(たとえば、−OR−>−OH)、
(iii)本発明の化合物が第三級アミノ基を含有する場合、その第二級アミノ誘導体(たとえば、−NR−>−NHRまたは−NHR)、
(iv)本発明の化合物が第二級アミノ基を含有する場合、その第一級誘導体(たとえば、−NHR−>−NH)、
(v)本発明の化合物がフェニル部分を含有する場合、そのフェノール誘導体(たとえば、−Ph−>−PhOH)、および
(vi)本発明の化合物がアミド基を含有する場合、そのカルボン酸誘導体(たとえば、−CONH−>−COOH)。
1つまたは複数の不斉炭素原子を含有する本発明の化合物は、2種以上の立体異性体として存在できる。本発明の化合物が、アルケニルまたはアルケニレン基を含有する場合、幾何シス/トランス(またはZ/E)異性体が可能である。構造異性体が低いエネルギー障壁によって相互交換可能である場合、互変異性(tautomeric isomerism)(「互変異性(tautomerism)」)が生じ得る。これは、たとえばイミノ、ケト、もしくはオキシム基を含有する本発明の化合物ではプロトン互変異性、または芳香族部分を含有する化合物ではいわゆる原子価互変異性の形態をとることができる。その結果として、単一の化合物が複数の型の異性を示す可能性がある。
複数の型の異性を示す化合物を含む、本発明の化合物のすべての立体異性体、幾何異性体、および互変異性型、ならびにそれらの1つまたは複数の混合物が本発明の範囲に含まれる。さらに、対イオンが光学活性であるか(たとえばd−乳酸塩またはl−リシン)、またはラセミ体である(たとえばdl−酒石酸塩またはdl−アルギニン)酸付加塩または塩基塩も含まれる。
シス/トランス異性体は、当業者によく知られている通常の技法、たとえばクロマトグラフィーおよび分別結晶によって分離することができる。
個々のエナンチオマーを調製/単離するための通常の技法には、光学的に純粋な適切な前駆体からのキラル合成、または、たとえばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いるラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割が含まれる。
あるいは、ラセミ体(またはラセミ前駆体)を、適切な光学活性化合物、たとえばアルコール、または本発明の化合物が酸性もしくは塩基性部分を含有する場合、1−フェニルエチルアミンもしくは酒石酸などの酸もしくは塩基と反応させることができる。得られたジアステレオマー混合物を、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって分離し、当業者によく知られている手段によって、ジアステレオマーの1つまたは両方を、対応する純粋なエナンチオマーに変換することができる。
本発明のキラル化合物(およびそのキラル前駆体)は、クロマトグラフィー、典型的にはHPLCを用いて、0から50容量%のイソプロパノールなどのアルコール溶媒、典型的には2から20%、および0から5容量%のアルキルアミン、典型的には0.1%のジエチルアミンを含有する炭化水素、典型的にはヘプタンまたはヘキサンからなる移動相を用い、不斉樹脂でエナンチオマー的に富んだ形態で得ることができる。溶出液の濃縮によって富化混合物を得る。
任意のラセミ体が結晶化するとき、2種の異なる型の結晶が可能である。第1の型は、両方のエナンチオマーを等モル量で含有する1つの均質な結晶の形態が生成される上述のラセミ化合物(真のラセミ体)である。第2の型は、それぞれ単一のエナンチオマーを含む2種の結晶形態が等モル量で生成されるラセミ混合物または集合体である。
ラセミ混合物に存在する両方の結晶形態は同じ物理的特性を有するが、真のラセミ体と比べて異なる物理的特性を有する可能性がある。ラセミ混合物は、当業者に知られている通常の技法で分離することができ、たとえば、Stereochemistry of Organic Compounds、E.L.ElielおよびS.H.Wilen(Wiley、1994)を参照されたい。
本発明はまた、哺乳動物において異常細胞増殖を治療する方法に関する。一実施形態において、本発明は、哺乳動物において異常細胞増殖を治療する方法であって、異常細胞増殖の治療に有効である、ある量の本発明の化合物を前記哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
他の実施形態において、異常細胞増殖は癌である。
他の実施形態において、癌は、肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部または頸部の癌、皮膚または眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、子宮癌、卵管の癌腫、子宮内膜の癌腫、子宮頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰の癌腫、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織の肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、慢性または急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓または尿管の癌、腎細胞癌腫、腎盂の癌腫、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、または前述の1種もしくは複数の癌の組合せからなる群から選択される。
本発明はまた、哺乳動物において癌固形腫瘍を治療する方法に関する。一実施形態において、本発明は、哺乳動物における癌固形腫瘍の治療であって、前記癌固形腫瘍の治療に有効である、ある量の本発明の化合物を前記哺乳動物に投与することを含む治療に関する。
他の実施形態において、癌固形腫瘍は、乳房、肺、結腸、脳、前立腺、胃、膵臓、卵巣、皮膚(黒色腫)、内分泌、子宮、精巣、および膀胱である。
他の実施形態において、本発明は、哺乳動物において異常細胞増殖を治療する方法であって、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、挿入抗生物質、増殖因子阻害剤、放射線、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答修飾剤、抗体、細胞毒性剤、抗ホルモン剤、および抗アンドロゲン剤からなる群から選択された抗腫瘍剤と組み合わせて、異常細胞増殖の治療に有効である、ある量の本発明の化合物を前記哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
さらに他の実施形態において、本発明は、有効量の本発明の化合物および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。
他の実施形態において、本発明は、有効量の本発明の化合物および薬学的に許容できる担体を含む、哺乳動物における異常細胞増殖の治療に有用な医薬組成物に関する。
本発明の特定の態様は、哺乳動物(ヒトを含む)において低骨量を示す状態を治療または予防する方法であって、低骨量を示す状態を治療する量の本発明の化合物または前記本発明の化合物の薬学的に許容できる塩を、そのような治療を必要としている哺乳動物に投与することを含む方法を対象とする。
本発明は特に、低骨量を示す状態が、骨粗鬆症、脆弱(frailty)、骨粗鬆症性骨折、骨欠損、小児特発性骨喪失、歯槽骨喪失、下顎骨喪失、骨折、骨切断、歯周炎、または人工装具内方成長であるそのような方法を対象とする。
本発明の特定の態様は、哺乳動物(ヒトを含む)において骨粗鬆症を治療する方法であって、骨粗鬆症を治療する量の本発明の化合物または前記化合物の薬学的に許容できる塩を、そのような治療を必要としている哺乳動物に投与することを含む方法を対象とする。
本発明の他の態様は、哺乳動物において骨折または骨粗鬆症性骨折を治療する方法であって、骨折を治療するまたは骨粗鬆症性骨折を治療する量の本発明の化合物または前記化合物の薬学的に許容できる塩を、そのような治療を必要としている哺乳動物に投与することを含む方法を対象とする。
「骨粗鬆症」という用語には、老年性、閉経後、および若年性骨粗鬆症などの原発性骨粗鬆症、ならびに甲状腺機能亢進症またはクッシング症候群(コルチコステロイド使用による)、末端肥大症、性機能低下症、骨形成不全症、および低ホスファターゼ血症による骨粗鬆症などの続発性骨粗鬆症が含まれる。
本発明の化合物は、以下の一般的な方法、および実験の項に詳細に記載する方法によって調製できる。
2,4−ジアミノピリミジンの合成
本発明の2,4−ジアミノピリミジンを製造するための2つの非限定的な方法をスキーム1および2に示す。スキーム1は、Dがトリフルオロメチル基以外の基である2,4−ジアミノピリミジンを調製する方法を示す。
Figure 0004332590
スキーム2は、C−5ピリミジン位がトリフルオロメチル基で置換されている2,4−ジアミノ−5−トリフルオロメチルピリミジンを調製する方法を示す。
Figure 0004332590
式中、前記「R17」は、上に定義されたR12基または保護基のいずれかであることができる。GreeneおよびWuts、「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版、Wiley Interscienceに記載されているとおり、t−ブトキシカルボニル−(BOC)、ベンジルオキシカルボニル−(CBZ)、トリフルオロアセトアミド−(TFA)、またはベンジル(Bn)などの非限定的な保護基の例を、保護基として用いることができる。露出した非保護原子がさらに官能化され得るように合成手順内の適切な時期に保護基を除去して、スキーム3に示す化合物(R17は、上に定義されたR12基、またはさらに修飾されてR12を提供することのできる他の基であることができる)を調製することができる。
Figure 0004332590
一般式A、B、およびCの化合物は、市販され入手可能であるか、または既知の方法で調製できる(たとえば、WO2004056786、WO2004056807;WO2005023780;Angewandte Chemie、International Edition、41(22)、(2002);Angewandte Chemie、International Edition、43(33)、4364〜4366(2004);Archiv der Pharmazie(Weinheim、Germany)、314(1)、26〜34(1981);Bulletin of the Chemical Society of Japan、59(12)、3988〜90(1986);Chemical & Pharmaceutical Bulletin、33(6)、2313〜22(1985);Chemical Communications、5、143(1966);Journal of Medicinal Chemistry、31(2)、433〜44(1988);Journal of Organic Chemistry、49(21)、4025〜9(1984);Journal of Organic Chemistry、67(23)、8043(2002);Journal of Organic Chemistry、55(2)、405〜6(1990);Journal of Organic Chemistry、60(21)、6904〜11(1995);Journal of the American Chemical Society、109(18)、5393〜403(1987);Journal of the American Chemical Society、125(49)、15191〜15199(2003);Journal of the Chemical Society、Perkin Transactions 1:Organic and Bio−Organic Chemistry(1972〜1999)、(15)、1647〜54(1976);Journal of the Chemical Society、Perkin Transactions 1:Organic and Bio−Organic Chemistry(1972〜1999)、(8)、2013〜16(1979);Journal of the Chemical Society、Perkin Transactions 1、1981、1846;March and Smith、Text Book on Organic Chemistry;Monatshefte fuer Chemie、128(3)、271〜280(1997);New Journal of Chemistry29(1)、42〜56(2005);Organic & Biomolecular Chemistry、1(21)、3787〜3798(2003);Synlett、(1)、58〜60(1998);Synlett、(7)、1103〜1105(1999);Synthesis、(11)、1755〜1758(2004);Synthetic Communications、20(12)、1877〜84(1990);Tetrahedron、60(16)、3611(2004);米国特許第4761413号;米国特許第6605610号;Journal of the American Chemical Society、91(24)、6775〜8(1969);Journal of the American Chemical Society、91(5)、1170〜5(1969);Journal of the American Chemical Society、88(18)、4289〜90(1966);および前述の参考文献で言及された参考文献参照)。
スキーム1〜3に示したこれらの化合物は、以下に記載する式Cの化合物では他の類似の環系、ならびにより大きな環および小さな環の両方の調製にも有用である。
[2.2.1]環系
Figure 0004332590
Xが(CH)である場合:1,4−ジヒドロ−1,4−メタノ−ナフタレン
Xが酸素である場合:11−オキサ−トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ−2,4,6,9−テトラエン
XがN−Hである場合:1,4−ジヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン
Xが硫黄である場合:11−チア−トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ−2,4,6,9−テトラエン
[2.2.2]環系
Figure 0004332590
XとAの両方がCHである場合:トリシクロ[6.2.2.02,7]ドデカ−2,4,6,9−テトラエン
XがN−Bocであり、AがCHである場合:9−アザ−トリシクロ[6.2.2.02,7]ドデカ−2,4,6,11−テトラエン−9−カルボン酸メチルエステル
XがNであり、AがC=Oである場合:9−アザ−トリシクロ[6.2.2.02,7]ドデカ−2,4,6,11−テトラエン−10−オン
上述のとおり、一般式Cの化合物は、スキーム4に示す一般的な手順に従って既知の方法で調製することができる。既知の化学および文献に記載の化学に基づいて、有機化学分野の技術者は、一般構造式Cの任意の化合物を調製することができる。
Figure 0004332590
上記の手順から中間体を得て、以下の反応手順(スキーム5)を適用して、異なって官能化された所望のアミンを生成することができる。
Figure 0004332590
あるいは、アリール環を予め官能化し、シクロ付加手順に組み入れて、スキーム6に示すように一般式Cの化合物を調製することができる。
Figure 0004332590
式中、Aは、たとえば−CR−、−C(O)−、−N(CO−R)−、または−N((C(O)R12)−であり、Xは、たとえば−N(CO−R)−(たとえば、−N−Boc)、−N((C(O)R12)−、−N(TFA)−、または−O−である。式Dの化合物および他の試薬は、市販され入手可能であるか、または既知の方法で調製することができる(上に挙げた参考文献参照)。
あるいは、以下の反応スキーム(スキーム7aおよび7b)を用いて、一般式Cの化合物を調製できる(上に挙げた参考文献参照)。
Figure 0004332590
Figure 0004332590
ここで「オレフィン」は、二重結合または三重結合のいずれかを含有する基として定義され、R17は、上で定義されたとおりである。オレフィン上の基の数は、用いるジエノフィルに応じて1から4まで変化することができる。有用なエチレンオレフィンの非限定的な例は、非環状非官能化オレフィン、環状官能化オレフィン、環状非官能化オレフィン、および環状官能化オレフィンである。有用なアセチレンオレフィンの非限定的な例には、置換アセチレン、および非置換アセチレンが含まれる。
一般式Cの化合物は、スキーム8に示すとおり、既知の方法で(上に挙げた参考文献参照)、複素環から開始して環拡大によっても調製できる。
Figure 0004332590
式中、X=N−Boc、N−TFA、または酸素、“Y”=NaSまたはHN−ベンジル、Y=硫黄またはN−R、Lg=脱離基(メシラート、トシラートなど)、O=酸素、DEAD=ジエチルアゾジカルボキシラート、TPP=トリフェニルホスフィンである。
あるいは、一般式Cの化合物は、スキーム8に示すとおり、既知の方法による環拡大によって、ヘテロアルカンから開始して既知の方法(上に挙げた参考文献参照)で調製できる。
Figure 0004332590
式中、X=N−Boc、N−COR、またはN−TFA、A=CH、C=O、またはN−COR、“Y”=NaSまたはHN−ベンジル、Y=硫黄またはN−R、Lg=脱離基(メシラート、トシラートなど)、O=酸素、DEAD=ジエチルアゾジカルボキシラート、TPP=トリフェニルホスフィンである。
オレフィンを官能化する非限定的な方法には、2−3双極子シクロ付加反応、アジリジン化、シクロプロパン化、脱炭酸反応、ディークマン縮合、ディールスアルダー反応、エン反応、エポキシ化、ファボルスキー反応、フリーデルクラフツ反応、ハロゲン化、ヘック反応(追加の炭素官能基を付加)、ヘテロ−エン反応、ヒドリド還元(たとえば、アルデヒド、ケトン、エステル、アミド)、オレフィンのヒドロホウ素化(ヒドロキシ基の導入)、マイケル反応、オレフィンメタセシス、シスジオールを導入するオレフィンのオスミル化(osmylation)、導入したヒドロキシ基のケトンへの酸化、およびケトンのアミンによる還元的アミノ化が含まれる。オレフィン性基を官能化する一般的な方法は、スキーム10(FGは官能基)に示され、たとえば上に挙げた参考文献に記載されている。
Figure 0004332590
あるいは、本発明の化合物(L=原子リンカーであり、L=結合であるか、またはL=結合であり、L=原子リンカーである)は、スキーム11または12に示すとおり、一般式Cの化合物を形成し、続いて適切な5−置換−2,4−ジアミノピリミジンと反応させることによって調製できる。
Figure 0004332590
式中、Xは、上に定義されたとおり、−S−、−SO−、−O−、−NR17−、または−CR−であることができる。
Figure 0004332590
式中、Xは、上に定義されたとおり、−S−、−SO−、−O−、−N−R12−、または−CR−であることができる。
in vitroおよびin vivoアッセイ
上述のとおり、本発明の化合物は、たとえば、FAK、Aurora−1、Aurora−2、HgK、およびPykなどの非受容体型チロシンキナーゼの阻害剤として有用である。これらの非受容体型チロシンキナーゼの阻害剤化合物のin vitroおよびin vivo活性を求める方法を以下に記載する。
FAKのin vitro活性
本発明の化合物のin vitro活性は、以下の手順で求めることができる。より詳細には、以下のアッセイは、本発明の化合物が触媒構築物FAK(410−689)のチロシンキナーゼ活性を阻害するかどうかを判定する方法を提供する。このアッセイは、ELISAをベースにしたフォーマットであり、FAK(410−689)によるpoly−glu−tyrリン酸化の阻害を測定する。
このアッセイプロトコルは3つの部分を有する。
I.His−FAK(410−689)の精製および開裂
II.FAK410−689(別名FAKcd)活性化
III.FAKcdキナーゼELISA
材料
−Ni−NTAアガロース(Qiagen)
−XK−16カラム(Amersham−Pharmacia)
−300mM イミダゾール
−Superdex 200 HiLoad 16/60 分取グレードカラム(Amersham Biotech.)
−抗体:抗ホスホチロシンHRP−コンジュゲート Py20(Transduction labs)
−FAKcd:内部で精製および活性化
−TMBマイクロウェルペルオキシダーゼ基質(Oncogene Research Products#CL07)
−BSA:Sigma#A3294
−Tween−20:Sigma#P1379
−DMSO:Sigma#D−5879
−D−PBS:Gibco#14190−037
精製用試薬
−緩衝液A:50mM HEPES pH7.0
500mM NaCl
0.1mM TCEP
Complete TMプロテアーゼインヒビターカクテル錠(Roche)
−緩衝液B:25mM HEPES pH7.0
400mM NaCl
0.1mM TCEP
−緩衝液C:10mM HEPES pH7.5
200mM 硫酸アンモニウム
0.1mM TCEP
活性化試薬
−FAK(410−689):150ul/管で3管の凍結アリコート、計450ul、1.48mg/ml(660ug)
−His−Src(249−524):10mM HEPES、200mM(NH4)2SO4中に〜0.74mg/mlストック
−Src反応緩衝液(Upstate Biotech):
100mM Tris−HCl pH7.2
125mM MgCl2
25mM MnCl2
2mM EDTA
250uM Na3VO4
2mM DTT
−Mn2+/ATPカクテル(Upstate Biotech)
75mM MnCl2
500uM ATP
20mM MOPS pH7.2
1mM Na3VO4
25mM グリセリンリン酸
5mM EGTA
1mM DTT
−ATP:150mMストック
−MgCl:1Mストック
−DTT:1Mストック
FAKcdキナーゼELISA試薬
−リン酸化緩衝液
50mM HEPES、pH7.5
125mM NaCl
48mM MgCl2
−洗浄緩衝液:TBS+0.1% Tween−20
−ブロッキング緩衝液:
Tris緩衝溶液
3% BSA
0.05% Tween−20、濾過済み
−プレート被覆緩衝液
リン酸緩衝溶液(DPBS)中50mg/ml Poly−Glu−Tyr(Sigma #P0275
−ATP:H2OまたはHEPES、pH7中0.1M ATP
注:ATPアッセイ緩衝液:
PBS中75uMのATPとして作製するため、反応容量120ul中80ul=最終ATP濃度50uM
I.His−FAKcd(410−689)の精製
1.過剰発現したHis−FAKcd410−689組換えタンパク質を含有するバキュロウイルス細胞ペースト130gを緩衝液A 3容量(400ml)に再懸濁する。
2.マイクロフルイダイザーで、パス数1で細胞を溶解する。
3.Sorval SLA−1500ローターにおいて14000rpm、4℃で35分間遠心分離することによって、細胞破片を除去する。
4.上清を清浄な管に移し、Ni−NTAアガロース(Qiagen)6.0mlを添加する。
5.懸濁液を4℃で1時間、穏やかに振動しながらインキュベートする。
6.懸濁液をスイングバケットローターにおいて700×gで遠心分離する。
7.上清を廃棄し、アガロースビーズを緩衝液A 20.0mlに再懸濁する。
8.FPLCTMに接続したXK−16カラム(Amersham−Pharmacia)にビーズを移す。
9.アガロースビーズを5カラム容量の緩衝液Aで洗浄し、300mM イミジゾール(Imidizole)を含有する緩衝液Aのステップ勾配でカラムを溶出する。
10.溶出画分の緩衝液を緩衝液Bに交換する。
11.緩衝液交換の後、画分をプールし、トロンビンを1:300(w/w)の比率で添加し、13℃で一晩インキュベートして、N末端His−tagを除去する(His−FAK410−698→FAK410−689(別名FAKcd))。
12.緩衝液Aで平衡させたNi−NTAカラムに反応混合物を戻し、流出物を集める。
13.流出物を1.7mlに濃縮し、緩衝液Cで平衡させたSuperdex 200 HiLoad 16/60 分取グレードカラムに直接充填する。所望のタンパク質は85〜95mlで溶出する。
14.FAKcdタンパク質をアリコートし、−80℃で冷凍保存する。
II.FAK活性化
1.1.48mg/ml(660ug)のFAK(410−689)450ulに以下を添加する。
0.037mg/ml(1uM)His−Src(249−524) 30ul
7.5mM ATP 30ul
20mM MgCl2 12ul
Mn2+/ATPカクテル(Upstate Biotech.) 10ul
6.7mM DTT 4ul
Src反応緩衝液(Upstate Biotech.) 60ul
2.反応物を室温で少なくとも3時間インキュベートする。
時点でほぼすべてのFAK(410−689)が1重にリン酸化される。第2のリン酸化はゆっくりである。t120(t=120分)時点で、150mM ATP 10ulを添加する。
=(開始)90%1重リン酸化FAK(410−689)(1PO4)
43=(43分)65%1重リン酸化(1PO4)、35%2重リン酸化(2PO4)
90=(90分)45%1PO4、55%2PO4
150=15%1PO4、85%2PO4
210=<10%1PO4、>90%2PO4脱塩試料
3.脱塩試料のアリコート180ulをNiNTAスピンカラムに加え、スピンカラムでインキュベートする。
4.10krpm(microfuge)で5分間回転させて、流出物(活性化FAK(410−689))を単離して収集し、His−Srcを除去する(カラムで捕捉)。
III.FAKcdキナーゼELISA
1.96ウェルNunc MaxiSorpプレートを10ug/ウェルでpoly−glu−tyr(pGT)を用いて被覆する:PBS中10ug/mlのpGTを調製し、100ul/ウェルをアリコートする。プレートを37℃で一晩インキュベートし、上清を吸引し、プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄し、振り払って乾燥させた後、4℃で保存する。
2.100%DMSO中2.5mMの化合物ストック溶液を調製する。ストック溶液を最終濃度の60×に100%DMSOで続いて希釈し、キナーゼリン酸化緩衝液で1:5に希釈する。
3.キナーゼリン酸化緩衝液中75uMのATP使用溶液を調製する。最終ATP濃度を50uMとするために、各ウェルに80ulを添加する。
4.希釈した化合物(0.5log連続希釈)10ulを、pGTアッセイプレートの各ウェルに移し、同じプレートで各化合物を3重に実行する。
5.氷上で、FAKcdタンパク質をキナーゼリン酸化緩衝液で1:1000に希釈する。各ウェルに30ulを分配する。
6.注:直線性で適切な希釈は、タンパク質の各バッチで予め決定されていなくてはならない。酵素濃度は、アッセイシグナルの定量がOD450で約0.8〜1.0となり、反応速度の直線範囲にあるように選択されるべきである。
7.ATPを含まない対照(ノイズ)および化合物を含まない対照(シグナル)の両方を調製する。
8.(ノイズ)ウェルの空いている1列に、DMSO中1:5に希釈した化合物10ul、リン酸化緩衝液(ATPを含まない)80ul、およびFAKcd溶液30ulを加える。
9.(シグナル)対照ウェルに、リン酸化緩衝液中1:5に希釈したDMSO(化合物を含まない)10ul、75uM ATP 80ul、および1:1000FAKcd酵素30ulを加える。
10.反応物をプレートシェーカーで穏やかに振盪しながら、室温で15分間インキュベートする。
11.反応混合物を吸引し、洗浄緩衝液で3回洗浄することによって、反応を終了させる。
12.ホスホチロシンHRP−コンジュゲート(pY20HRP)抗体を、ブロッキング緩衝液で0.250ug/ml(ストック1:1000)に希釈する。各ウェルに100ulを分配し、振盪しながら室温で30分間インキュベートする。
13.上清を吸引し、プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄する。
14.室温のTMB溶液をウェル当たり100ul添加して、発色を開始する。約15から30秒後、0.09M H2SO4をウェル当たり100ul添加して、発色を終了させる。
15.BioRadマイクロプレートリーダまたはOD450で読み取り可能なマイクロプレートリーダで450nmの吸光度を測定することによって、シグナルを定量する。
16.チロシンキナーゼ活性の阻害は吸光度シグナルの低下をもたらす。シグナルは典型的に0.8〜1.0OD単位である。この値をIC50uM濃度として報告する。
FAK誘導性細胞ベースELISA:最終プロトコル
材料:
Reacti−Bindヤギ抗ウサギプレート96ウェル(Pierce Product#15135ZZ@115.00USD)
FAKpY397ウサギポリクローナル抗体(Biosource#44624@315.00USD)
ChromePureウサギIgG、全分子(Jackson Laboratories#001−000−003@60/25mgUSD)
UBIαFAKクローン2A7マウスモノクローナル抗体(Upstate#05−182@289.00USD)
ペルオキシダーゼ−コンジュゲートAffiniPureヤギ抗マウスIgG(Jackson Labs#115−035−146@95/1.5ml USD)
SuperBlock TBS(Pierce Product#37535ZZ@99USD)
ウシ血清アルブミン(Sigma#A−9647@117.95/100gUSD)
TMBペルオキシダーゼ基質(Oncogene Research Product#CL07−100ml@40.00USD)
Na3VO4オルトバナジン酸ナトリウム(Sigma#S6508@43.95/50gUSD)
MTT基質(Sigma#M−2128@25.95/500mgUSD)
増殖培地:DMEM+10%FBS、P/S、Glu、750ug/ml ゼオシン(Zeocin)および50ug/ml ハイグロマイシン(Hygromycin)(ゼオシンInVitrogen#R250−05@725USDおよびハイグロマイシンInVitrogen#R220−05@150USD)
ミフェプリストン(Mifepristone) InVitrogen#H110−01@125USD
Complete TM EDTA不含プロテアーゼインヒビターペレット Boehringer Mannheim#1873580
キナーゼ依存性ホスホFAKY397の選択性に関するFAK細胞ベースプロトコル
手順:
チロシンキナーゼ特異的阻害剤を同定するために、化学物質をスクリーニングするELISAフォーマットの誘発性FAK細胞ベースアッセイを開発した。細胞ベースのアッセイは、GeneSwitch TMシステム(InVitrogen)の機構を利用して、FAKの発現およびリン酸化、ならびに残基Y397でのキナーゼ依存性自己リン酸化部位を外部から制御する。
Y397でのキナーゼ依存性自己リン酸化の阻害は、OD450で吸光度シグナルの低下をもたらす。シグナルは典型的に0.9〜1.5OD450単位であり、0.08〜0.1OD450単位の範囲のノイズを伴う。これらの値をIC50uM濃度として報告する。
1日目に、A431・FAKwtをT175フラスコで増殖させる。FAK細胞アッセイを行う前日に、A431・FAKwt細胞を96ウェルU底プレートの増殖培地に播種する。FAK誘導前、37℃、5%CO2で6から8時間、細胞を静置する。100%エタノール中10uMのミフェプリストンストック溶液を調製する。ストック溶液を最終濃度の10×に増殖培地で続いて希釈する。この希釈液(最終濃度ミフェプリストン0.1nm)10ulを各ウェルに移す。細胞を37℃、5%CO2で一晩(12から16時間)静置する。さらに、FAK発現およびリン酸化をミフェプリストンで誘導しない対照ウェルを調製する。
2日目に、SuperBlock TBS緩衝液中で調製した3.5ug/mlのリン酸化特異的FAKpY397ポリクローナル抗体で、ヤギ抗ウサギプレートを被覆し、プレートシェーカーにおいて室温で2時間、プレートを振盪する。場合により、対照ウェルを、SuperBlock TBS中で調製した3.5ug/mlの対照キャプチャー抗体(ウサギIgG全分子)で被覆してもよい。緩衝液を用いて、過剰のFAKpY397抗体を3回洗浄除去する。抗FAKpY397被覆プレートを、プレートシェーカーにおいて室温で1時間、ウェル当たり200ulの3%BSA/0.5%Tweenブロッキング緩衝液でブロックする。プレートをブロックする間、100%DMSO中5mMの化合物ストック溶液を調製する。ストック溶液を最終濃度の100×に100%DMSOで連続的に希釈する。100×溶液を用いて増殖培地中に1:10希釈液を作製し、適切な化合物希釈液10ulを、37℃、5%CO2で30分間、FAK誘導または非誘導対照A431細胞のいずれかを含有する各ウェルに移す。RIPA溶解緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.4、1% NP−40、0.25% デオキシコール酸Na、150mM NaCl、1mM EDTA、1mM Na3VO4、1mM NaF、およびComplete TM EDTA不含プロテアーゼインヒビターペレット1個/溶液50ml)を調製する。30分の化合物処理の最後に、TBS−T洗浄緩衝液を用いて化合物を3回洗浄除去する。100ul/ウェルのRIPA緩衝液で細胞を溶解する。
被覆プレートにおいて、ブロッキング緩衝液を除去し、TBS−T洗浄緩衝液を用いて3回洗浄する。96ウェル自動マイクロディスペンサを用いて、全細胞溶解産物(ステップ6)100ulを、ヤギ抗ウサギFAKpY397被覆プレートに移して、ホスホFAKY397タンパク質を捕捉する。室温で2時間振盪する。TBS−T洗浄緩衝液を用いて、結合していないタンパク質を3回洗浄除去する。3%BSA/0.5%Tweenブロッキング緩衝液中0.5ug/ml(1:2000希釈)のUBIαFAK検出抗体を調製する。UBIαFAK溶液をウェル当たり100ul分配し、室温で30分間振盪する。TBS−T洗浄緩衝液を用いて、過剰のUBIαFAK抗体を3回洗浄除去する。0.08ug/ml(1:5000希釈)の二次抗マウスペルオキシダーゼ(抗2MHRP)コンジュゲート抗体を調製する。抗2MHRP溶液をウェル当たり100ul分配し、室温で30分間振盪する。TBS−T洗浄緩衝液を用いて、過剰の抗2MHRP抗体を3回洗浄除去する。室温のTMB基質溶液をウェル当たり100ul添加して、発色させる。ウェル当たり100ulのTMB停止溶液(0.09M H2SO4)でTMB反応を終了させ、BioRadマイクロプレートリーダで450nmの吸光度を測定することによって、シグナルを定量する。
さらなるFAK細胞アッセイは、「INDUCIBLE FOCAL ADHESION KINASE CELL ASSAY」と題するPfizer代理人整理番号PC11699から参照により本明細書の一部とする。
好ましい実施形態において、本発明の化合物は、たとえば本明細書に記載したものなどのキナーゼアッセイによって求められた500nM未満のin vitro活性を有する。好ましくは、化合物は、キナーゼアッセイで25nM未満、より好ましくは10nM未満のIC50を有する。さらなる好ましい実施形態において、化合物は、たとえば本明細書に記載したものなどのFAK細胞ベースアッセイにおいて、1μM未満、より好ましくは100nM未満、最も好ましくは25nM未満のIC50を示す。
Aurora−2のin vitro活性
本発明の化合物のin vitro活性は、以下の手順によって求めることができる。
このアッセイは、組換えAurora−2(AUR2)キナーゼの活性、具体的にはペプチド基質のリン酸化、およびAurora−2キナーゼの阻害剤の効力を測定する。シンチレーション近接アッセイ(SPA)を用いて、生成物(リン酸化ペプチド)を測定する。ペプチド基質をガンマ33P−ATPおよび酵素と共にインキュベートし、指定時間の後、ペプチドをストレプトアビジンSPAビーズに捕捉して、リン酸化の程度をシンチレーションカウントで測定する。阻害は、阻害剤を用いない反応と比較してリン酸化を低減する阻害剤の能力に基づいて評価する。
このアッセイに用いるAurora−2キナーゼは、精製を促進するためにN末端にHis配列を組み入れた全長ヒトタンパク質である。この配列をコードする遺伝子をバキュロウイルスに組み入れ、そのウイルスを用いて、培養中のSF9昆虫細胞を感染させた。組換えタンパク質を、標準的な方法によってニッケル−アガロースアフィニティークロマトグラフィーで精製した。
反応は、96ウェル非結合表面透明底マイクロプレート(Wallac Isoplate Cat1450−514)のウェルにおいて、25ng Aurora−2タンパク質、50mM Tris pH8、10mM MgCl、1mM ジチオトレイトール、0.1mM NaVO、0.02%ウシ血清アルブミン、10μM ATP、0.03μCi33P−ATP、および2μMビオチン−(LRRWSLG)からなる容量50μl中で行う。化合物は初めにDMSOに溶解し、次いで各ウェルに5μlを添加することによって所望の最終濃度が得られるように、50mM Tris pH8、10mM MgCl、1mM ジチオトレイトール、0.1mM NaVO、0.02%ウシ血清アルブミンで希釈する。反応は穏やかに振盪しながら室温で45分間行い、その後、停止緩衝液(0.3mg ストレプトアビジンSPAビーズ(Amersham)、1:1の水:リン酸緩衝溶液(0.2g/L KCl、0.2g/L KHPO、8g/L NaCl、1.15g/L NaHPO)、0.5% Triton−X、75mM EDTA、375μM ATP)30μlを添加して終了させる。塩化セシウム(100μL、7.5M)を各ウェルに添加し、ビーズを一晩沈降させ、Wallac Microbeta Triluxカウンターでシンチレーションカウントを行う。それぞれ0時間の反応に基づいて、バックグラウンド補正を行う。化合物の効力は、対照反応(化合物を用いない)に対して50%の阻害を生じる阻害剤の濃度、すなわちIC50として求める。
HgKに対するin vitro活性
HgKに対する本発明の化合物のin vitro活性は、基質としてSugen and New England Peptideによって製造されたペプチド#1345、KRTLRRKRTLRRKRTLRR(ビオチンタグなし)および精製組換えGST−HGK(昆虫細胞でのバキュロウイルス発現により産生)を用いて、以下の手順で求めることができる。以下の試薬も用いた。
100mM Tris
5mM MnCl
5mM MgCl
200mM NaCl
0.8mM CHAPS
1mM DTT
10mM NaF
10% グリセロール
HGK緩衝液中のATP/ペプチドミックス
ATP 2uM(最終アッセイ濃度1uM)
ペプチド1345A 40uM(最終アッセイ濃度20uM)
1.Titertek Multi−dropを用いて、Whatman 384ウェル白色プレート(#7701−3100)のウェル当たり10ulを加える。
2.Tomtecリキッドハンドラーを用いて、HTS圧縮薬物プレートから薬物0.5ulを加える。
3.HGK緩衝液中でHGK酵素400nM(最終アッセイ濃度200nM)を調製する。
4.Apricot Sokenを用いて、ウェル当たり10ulを加える(対照ウェルGおよびH13〜18にはブランク緩衝液のみを加える)。
5.37℃で1時間、または室温でアッセイが70%進行するまで、インキュベートする。
6.100mM Tris、5mM MgCl2緩衝液で1:3に予め希釈し、室温である、Pro−megaルシフェラーゼ10ulを加える。
7.LJL Analyst(Molecular Devices、Sunnyvale、CA)でルミネセンスを読み取る。
骨粗鬆症および/または低骨量を抑制するin vitro活性
さらに、以下のアッセイを用いて、上記のとおり本発明の化合物が骨粗鬆症および/または低骨量を抑制する能力を評価することができる。
(1)無傷および卵巣摘出老齢雌性ラットの体重、体組成、および骨密度に対する試験化合物の作用
このアッセイを用いて、無傷または卵巣摘出(OVX)老齢雌性ラットにおける試験化合物の作用を試験することができる。
研究プロトコル
Sprague−Dawley雌性ラットに18月齢で偽手術またはOVXを行い、一方でベースライン対照として用いるために、1群のラットを0日に検死する。術後1日目、それらのラットを、ビヒクルまたは試験化合物のいずれかで処置する。ビヒクルまたは試験化合物は、皮下注射(s.c.)によって週2回(火曜および金曜)投与し、試験化合物は、1日、体重1キログラム当たり平均用量10ミリグラム(10mg/kg/日)で投与する。
検死2日前および12日前、蛍光骨標識のために、すべてのラットにカルセイン(Sigma、St.Louis、MO)10mg/kgを皮下注射で投与する。検死当日、ケタミン/キシラジン麻酔下、すべてのラットを秤量し、除脂肪および脂肪体重を決定するためRat Whole Body Scanソフトウェアを備えた2重エネルギーX線吸収測定法(DXA、QDR−4500/W、Hologic Inc.、Waltham、MA)に供する。ラットを検死(necropsy)し、次いで剖検(autopsy)し、心穿刺によって血液を得る。それぞれのラットの遠位大腿骨幹端および大腿骨幹部を、末梢定量コンピュータ断層撮影法(pQCT)で分析し、容積測定による全骨、海綿骨、および皮質骨の無機質含量ならびに密度を求める。
末梢定量コンピュータ断層撮影法(pQCT)分析:切除した大腿骨を、ソフトウェアバージョン5.40を備えたpQCT X線装置(Stratec XCT Research M、Norland Medical Systems、Fort Atkinson、WI.)でスキャンする。大腿骨幹端の1ミリメートル(mm)厚の断面を、遠位端から5.0mm(近位大腿骨幹端、原始海綿骨部位)および13mm(大腿骨幹部、皮質骨部位)近位においてボクセルサイズ0.10mmで得る。輪郭モード2および皮質モード4を用いて、皮質骨を定義し、分析する。外側閾値設定340mg/cmを用いて、軟組織から皮質外皮を区別し、内側閾値529mg/cmを用いて、皮質内表面に沿って皮質骨を区別する。海綿骨は、閾値655mg/cmでピールモード4を用いて海綿骨から皮質(下)骨を区別し、決定する。定義された海綿骨の1%のさらなる同心性ピールを用いて、分析から皮質(下)骨を確実に除く。海綿骨および皮質骨の両方に関して、容積測定含量、密度、および面積を求める(Jamsa T.等、Bone 23:155〜161、1998;Ke、H.Z.等、Journal of Bone and Mineral Research、16:765〜773、2001)。
膣組織学:膣組織を固定し、パラフィンに包埋する。5ミクロン切片を切り、アルシアンブルー染色法で染色する。膣内腔上皮厚およびムコ多糖(分泌細胞)の組織学的検査を行う。
このプロトコルの実験群は、以下のとおりである。
I群:ベースライン対照
II群:偽手術+ビヒクル
III群:OVX+ビヒクル
IV群:OVX+試験化合物10mg/kg/日(ビヒクル中)
(2)骨折治癒アッセイ
(a)全身投与後の骨折治癒に対する作用に関するアッセイ
骨折技法:3カ月齢のSprage−Dawleyラットを、ケタミンで麻酔する。右脛骨または大腿骨の近位部の前内側面を1cm切開する。以下に脛骨手術手技を記載する。骨まで切開を行い、脛骨粗面の遠位面の4mm近位、前縁の2mm内側に、1mmの孔をあける。0.8mmステンレス鋼管を用いて、髄内釘固定を行う(最大負荷36.3N、最大剛性61.8N/mm、骨と同じ条件下で試験)。髄管の拡孔(reaming)は行わない。鈍いはさみ具を備えた特別に設計された調整可能な鉗子を用いて、3点屈曲によって、脛腓接合部の2mm上部に標準化閉鎖骨折を生じさせる。軟組織損傷を最小限にするために、骨折の場所がずれないように注意する。モノフィラメントナイロン縫合糸で皮膚を閉じる。処置は無菌条件下で行う。すべての骨折のX線写真を釘固定直後に撮り、指定の骨幹領域の外に骨折があるか、または位置のずれた釘のあるラットを除外する。残りの動物を無作為に、骨折治癒試験を行う1時点毎、各サブグループ当たり動物10〜12匹の下記の群に分ける。第1群は、ビヒクル(水:100%エタノール=95:5)1ml/ラットを毎日胃管から強制投与し、他の群は、試験化合物(1ml/ラット)0.01から100mg/kg/日を、10、20、40、および80日間、毎日胃管から強制投与する。
10、20、40、および80日目に、各群10〜12匹のラットをケタミンで麻酔し、放血によって屠殺する。脛腓骨の両方を解剖によって切除し、すべての軟組織を取り除く。各群5〜6匹のラットの骨を、組織学的分析のために70%エタノール中で保存し、各群から別の5〜6匹のラットの骨を、X線写真および実施する生体力学的試験のためにリンガー液(+4℃、pH7.4)に保存する。
組織学的分析:骨折した骨の組織学的分析方法は、MosekildeおよびBak(The Effects of Growth Hormone on Fracture Healing in Rats:A Histological Description.Bone、14:19〜27、1993)によって以前に公表されている。簡潔に述べると、骨折部位を骨折線の両側8mmで切断し、メチルメタクリラートに非脱灰で包埋し、Reichert−JungのPolycutミクロトームで8μm厚に前頭断面で切断する。マッソントリクローム染色した中前頭断面(脛骨と腓骨の両方を含む)を、処置ありまたは処置なしの骨折治癒に対する細胞および組織応答を視覚化するために用いる。シリウスレッド(Sirius red)染色した切片を用いて、仮骨構造の特徴を実証し、骨折部位の網状骨と層板骨とを識別する。以下の測定を行う。(1)骨折間隙−骨折部の皮質骨端間の最短距離として測定、(2)仮骨長および仮骨径、(3)仮骨の全骨容量面積、(4)仮骨面積内の組織面積当たりの骨性組織、(5)仮骨中の線維性組織、および(6)仮骨中の軟骨面積。
生体力学的分析:生体力学的分析の方法は、BakおよびAndreassen(The Effects of Aging on Fracture Healing in Rats.Calcif Tissue Int 45:292〜297、1989)によって以前に公表されている。簡潔に述べると、生体力学的試験の前に、すべての骨折のX線写真を撮る。治癒骨折の力学的特性を、破壊性3点または4点屈曲手法によって分析する。最大負荷、剛性、最大負荷時のエネルギー、最大負荷時の反屈、および最大応力を求める。
(a)局所投与後の骨折治癒に対する作用に関するアッセイ
骨折技法:約2歳の雌または雄のビーグル犬を麻酔下で研究に用いる。Lenehan等(Lenehan,T.M.;Balligand,M.;Nunamaker,D.M.;Wood,F.E.:Effects of EHDP on Fracture Healing in Dogs.J Orthop Res 3:499〜507;1985)によって記載されているとおり、3点屈曲でゆっくりと連続的に負荷することによって、横橈骨骨折を生じさせる。骨の完全な解剖学的分裂を確実にするために、ワイヤを骨折部位に貫通させる。その後、徐放性ペレットによるか、またはペーストゲル溶液もしくは懸濁液などの適切な製剤中の化合物の投与による化合物の徐放によって、10、15、または20週間、プロスタグランジンアゴニストの骨折部位への局所送達を行う。
組織学的分析:骨折した骨の組織学的分析方法は、Peter等(Peter,C.P.;Cook,W.O.;Nunamaker,D.M.;Provost,M.T.;Seedor,J.G.;Rodan,G.A.Effects of alendronate on fracture healing and bone remodeling in dogs.J.Orthop.Res.14:74〜70、1996)ならびにMosekildeおよびBak(The Effects of Growth Hormone on Fracture Healing in Rats:A Histological Description.Bone、14:19〜27、1993)によって以前に公表されている。簡潔に述べると、屠殺後、骨折部位を骨折線の両側3cmで切断し、メチルメタクリラートに非脱灰で包埋し、Reichert−JungのPolycutミクロトームで8μm厚に前頭断面で切断する。マッソントリクローム染色した中前頭断面(脛骨と腓骨の両方を含む)を、処置ありまたは処置なしの骨折治癒に対する細胞および組織応答を視覚化するために用いる。シリウスレッド染色した切片を用いて、仮骨構造の特徴を実証し、骨折部位の網状骨と層板骨とを識別する。以下の測定を行う。(1)骨折間隙−骨折部の皮質骨端間の最短距離として測定、(2)仮骨長および仮骨径、(3)仮骨の全骨容量面積、(4)仮骨面積内の組織面積当たりの骨性組織、(5)仮骨中の線維性組織、(6)仮骨中の軟骨面積。
生体力学的分析:生体力学的分析の方法は、BakおよびAndreassen(The Effects of Aging on Fracture Healing in Rats.Calcif Tissue Int 45:292〜297、1989)ならびにPeter等(Peter,C.P.;Cook,W.O.;Nunamaker,D.M.;Provost,M.T.;Seedor,J.G.;Rodan,G.A.Effects of Alendronate On Fracture Healing And Bone Remodeling In Dogs.J.Orthop.Res.14:74〜70、1996)によって以前に公表されている。簡潔に述べると、生体力学的試験の前に、すべての骨折のX線写真を撮る。治癒骨折の力学的特性を、破壊性3点または4点屈曲手法によって分析する。最大負荷、剛性、最大負荷時のエネルギー、最大負荷時の反屈、および最大応力を求める。
哺乳動物における異常細胞増殖の治療方法
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物において異常細胞増殖を治療する方法する方法であって、異常細胞増殖の治療に有効である、ある量の上に定義された本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを前記哺乳動物に投与することを含む方法に関する。この方法の一実施形態において、異常細胞増殖は癌であり、これに限定されるものではないが、肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部または頸部の癌、皮膚または眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、子宮癌、卵管の癌腫、子宮内膜の癌腫、子宮頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰の癌腫、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織の肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、慢性または急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓または尿管の癌、腎細胞癌腫、腎盂の癌腫、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、または前述の1種または複数の癌の組合せが含まれる。一実施形態において、本方法は、前記固形腫瘍の治療に有効である、ある量の本発明の化合物を哺乳動物に投与することを含む。好ましい一実施形態において、固形腫瘍は、乳癌、肺癌、結腸癌、脳腫瘍、前立腺癌、胃癌、膵臓癌、卵巣癌、皮膚癌(黒色腫)、内分泌系の癌、子宮癌、精巣癌、および膀胱癌である。
前記方法の他の実施形態において、前記異常細胞増殖は、これに限定されるものではないが、乾癬、良性前立腺肥大、または再狭窄を含む良性増殖性疾患である。
本発明はまた、哺乳動物において異常細胞増殖を治療する方法であって、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、挿入抗生物質、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答修飾剤、抗体、細胞毒性剤、抗ホルモン剤、および抗アンドロゲン剤からなる群から選択された抗腫瘍剤と組み合わせて、異常細胞増殖の治療に有効である、ある量の本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを前記哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
本発明はまた、異常細胞増殖の治療に有効である、ある量の上に定義された本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および薬学的に許容できる担体を含む、ヒトを含む哺乳動物において異常細胞増殖を治療するための医薬組成物に関する。前記組成物の一実施形態において、前記異常細胞増殖は癌であり、これに限定されるものではないが、肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部または頸部の癌、皮膚または眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、子宮癌、卵管の癌腫、子宮内膜の癌腫、子宮頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰の癌腫、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織の肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、慢性または急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓または尿管の癌、腎細胞癌腫、腎盂の癌腫、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、または前述の1種または複数の癌の組合せが含まれる。前記医薬組成物の他の実施形態において、前記異常細胞増殖は、これに限定されるものではないが、乾癬、良性前立腺肥大、または再狭窄を含む良性増殖性疾患である。
本発明はまた、哺乳動物において異常細胞増殖を治療する方法であって、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、挿入抗生物質、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答修飾剤、抗体、細胞毒性剤、抗ホルモン剤、および抗アンドロゲン剤からなる群から選択された別の抗腫瘍剤と組み合わせて、異常細胞増殖の治療に有効である、ある量の本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを前記哺乳動物に投与することを含む方法に関する。本発明はまた、異常細胞増殖を治療するための医薬組成物であって、異常細胞増殖の治療に有効である、上に定義された本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、ならびに有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、挿入抗生物質、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答修飾剤、抗体、細胞毒性剤、抗ホルモン剤、および抗アンドロゲン剤からなる群から選択された別の抗腫瘍剤を含む組成物を企図する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物において血管新生に関連する障害を治療する方法であって、1種または複数の上に挙げた抗腫瘍剤と組み合わせて、前記障害の治療に有効である、ある量の上に定義された本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを前記哺乳動物に投与することを含む方法に関する。そのような障害には、黒色腫などの癌性腫瘍;加齢性黄斑変性、推定眼ヒストプラスマ症候群、および増殖性糖尿病網膜症による網膜新生血管形成などの眼疾患;関節リウマチ;骨粗鬆症、パジェット病、悪性の体液性高カルシウム血症、腫瘍の骨転移による高カルシウム血症、およびグルココルチコイド治療によって誘発された骨粗鬆症などの骨喪失障害;冠動脈再狭窄;ならびにアデノウイルス、ハンタウイルス、ボレリアブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)、エルシニア属(Yersinia spp.)、ボルデテラパータッシス(Bordetella pertussis)、およびA群連鎖球菌から選択された微生物病原体に関する感染を含むある種の微生物感染が含まれる。
本発明はまた、哺乳動物において異常細胞増殖を治療する方法(および治療のための医薬組成物)であって、抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤、および抗増殖剤から選択されたある量の1種または複数の物質と組み合わせて、ある量の本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを含み、それらの量が合わせて、前記異常増殖細胞の治療に有効である方法(および医薬組成物)に関する。
MMP−2(マトリックスメタロプロテイナーゼ2)阻害剤、MMP−9(マトリックスメタロプロテイナーゼ9)阻害剤、およびCOX−II(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤などの抗血管新生剤は、本明細書に記載の方法および医薬組成物において、本発明の化合物と共に用いることができる。有用なCOX−II阻害剤の例には、CELEBREX(商標)(セレコキシブ)、Bextra(バルデコキシブ)、パラコキシブ(paracoxib)、Vioxx(ロフェコキシブ)、およびArcoxia(エトリコキシブ)が含まれる。有用なマトリックスメタプロテイナーゼ阻害剤の例は、WO96/33172(1996年10月24日公開)、WO96/27583(1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2号(1999年10月29日出願)、WO98/07697(1998年2月26日公開)、WO98/03516(1998年1月29日公開)、WO98/34918(1998年8月13日公開)、WO98/34915(1998年8月13日公開)、WO98/33768(1998年8月6日公開)、WO98/30566(1998年7月16日公開)、欧州特許公開606046(1994年7月13日公開)、欧州特許公開931788(1999年7月28日公開)、WO90/05719(1990年5月31日公開)、WO99/52910(1999年10月21日公開)、WO99/52889(1999年10月21日公開)、WO99/29667(1999年6月17日公開)、PCT国際出願第PCT/IB98/01113号(1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1号(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国特許仮出願第60/148464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5863949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5861510号(1999年1月19日発行)、および欧州特許公開780386(1997年6月25日公開)に記載されており、これらの文献はすべてその全体を参照により本明細書の一部とする。好ましいMMP−2およびMMP−9阻害剤は、MMP−1阻害活性をほとんどまたはまったく持たないものである。より好ましくは、他のメタロプロテイナーゼ(すなわち、MMP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP−12、およびMMP−13)と比較して選択的にMMP−2および/またはMMP−9を阻害するものである。
本発明の化合物との組合せにおいて有用なMMP阻害剤のいくつかの特定の例は、AG−3340、RO32−3555、RS13−0830、および以下のリストに挙げる化合物、ならびに薬学的に許容できる前記化合物の塩、溶媒和物、およびプロドラッグである。
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロペンチル)−アミノ]−プロピオン酸;
3−exo−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(2R,3R) 1−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド;
4−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロブチル)−アミノ]−プロピオン酸;
4−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(2R,3R) 1−[4−(4−フルオロ−2−メチル−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−1−メチル−エチル)−アミノ]−プロピオン酸;
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(4−ヒドロキシカルバモイル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミノ]−プロピオン酸;
3−exo−3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−endo−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;および
3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド。
VEGF阻害剤、たとえば、SU−11248、SU−5416、およびSU−6668(Sugen Inc.、South San Francisco、California、USA)も、本発明の化合物と組み合わせることができる。VEGF阻害剤は、たとえば、WO99/24440(1999年5月20日公開)、PCT国際出願PCT/IB99/00797(1999年5月3日出願)、WO95/21613(1995年8月17日公開)、WO99/61422(1999年12月2日公開)、米国特許第5834504号(1998年11月10日発行)、WO98/50356(1998年11月12日公開)、米国特許第5883113号(1999年3月16日発行)、米国特許第5886020号(1999年3月23日発行)、米国特許第5792783号(1998年8月11日発行)、米国特許第6653308号(2003年11月25日発行)、WO99/10349(1999年3月4日公開)、WO97/32856(1997年9月12日公開)、WO97/22596(1997年6月26日公開)、WO98/54093(1998年12月3日公開)、WO98/02438(1998年1月22日公開)、WO98/16755(1999年4月8日公開)、およびWO98/02437(1998年1月22日公開)に記載されており、これらの文献はすべてその全体を参照により本明細書の一部とする。いくつかの特定のVEGF阻害剤の他の例は、IM862(Cytran Inc.、Kirkland、Washington、USA);Genentch,Inc.、South San Francisco、Californiaの抗VEGFモノクローナル抗体Avastin;ならびにRibozyme(Boulder、Colorado)およびChiron(Emeryville、California)製の合成リボザイム、アンギオザイム(angiozyme)である。
GW−282974(Glaxo Wellcome plc)、ならびにモノクローナル抗体AR−209(Aronex Pharmaceuticals Inc.、The Woodlands、Texas、USA)および2B−1(Chiron)などのerbB2受容体阻害剤は、本発明の化合物と組み合わせて投与することができる。そのようなerbB2受容体阻害剤には、Herceptin、2C4、およびペルツズマブ(pertuzumab)が含まれる。そのようなerbB2受容体阻害剤には、WO98/02434(1998年1月22日公開)、WO99/35146(1999年7月15日公開)、WO99/35132(1999年7月15日公開)、WO98/02437(1998年1月22日公開)、WO97/13760(1997年4月17日公開)、WO95/19970(1995年7月27日公開)、米国特許第5587458号(1996年12月24日発行)、および米国特許第5877305号(1999年3月2日発行)に記載のものが含まれ、これらの文献はそれぞれその全体を参照により本明細書の一部とする。本発明において有用なerbB2受容体阻害剤さらに、1999年1月27日出願の米国特許仮出願第60/117341号および1999年1月27日出願の米国特許仮出願第60/117346号にも記載されており、いずれもその全体を参照により本明細書の一部とする。他のerbb2受容体阻害剤には、TAK−165(Takeda)およびGW−572016(Glaxo−Wellcome)が含まれる。
スチレン誘導体などの他の種々の化合物も、チロシンキナーゼ阻害特性を有することが示されており、いくつかのチロシンキナーゼ阻害剤は、erbB2受容体阻害剤として同定されている。さらに最近では、5件の欧州特許公開、すなわちEP0566226A1(1993年10月20日公開)、EP0602851A1(1994年6月22日公開)、EP0635507A1(1995年1月25日公開)、EP0635498A1(1995年1月25日公開)、およびEP0520722A1(1992年12月30日公開)が、チロシンキナーゼ阻害特性に起因する抗癌特性を有するとして、ある種の二環式誘導体、特にキナゾリン誘導体に言及している。さらに、国際特許出願WO92/20642(1992年11月26日公開)は、異常細胞増殖の阻害に有用なチロシンキナーゼ阻害剤として、ある種のビス単環式および二環式アリールおよびヘテロアリール化合物に言及している。国際特許出願WO96/16960(1996年6月6日公開)、WO96/09294(1996年3月6日公開)、WO97/30034(1997年8月21日公開)、WO98/02434(1998年1月22日公開)、WO98/02437(1998年1月22日公開)、およびWO98/02438(1998年1月22日公開)も、同じ目的に有用なチロシンキナーゼ阻害剤として置換二環式ヘテロ芳香族誘導体に言及している。抗癌化合物に言及している他の特許出願は、国際特許出願WO00/44728(2000年8月3日公開)、EP1029853A1(2000年8月23日公開)、およびWO01/98277(2001年12月12日公開)であり、これらの文献はすべてその全体を参照により本明細書の一部とする。
本発明の化合物と共に用いることのできる他の抗増殖剤には、酵素ファルネシルタンパク質転移酵素の阻害剤、および受容体型チロシンキナーゼPDGFrの阻害剤が含まれ、これには以下の米国特許出願:第09/221946号(1998年12月28日出願);第09/454058号(1999年12月2日出願);第09/501163号(2000年2月9日出願);第09/539930号(2000年3月31日出願);第09/202796号(1997年5月22日出願);第09/384339号(1999年8月26日出願);および第09/383755号(1999年8月26日出願)に開示され、特許請求されている化合物;ならびに以下の米国特許仮出願:第60/168207号(1999年11月30日出願);第60/170119号(1999年12月10日出願);第60/177718号(2000年1月21日出願);第60/168217号(1999年11月30日出願)、および第60/200834号(2000年5月1日出願)に開示され、特許請求されている化合物が含まれる。前述の特許出願および仮特許出願はそれぞれその全体を参照により本明細書の一部とする。
本発明の化合物は、異常細胞増殖または癌の治療に有用な他の薬剤と共に用いることもでき、これに限定されるものではないが、抗腫瘍免疫応答を増強することのできる薬剤、たとえばCTLA4(細胞毒性リンパ球抗原4)抗体、およびCTLA4を遮断することのできる他の薬剤など;ならびに抗増殖剤、たとえば他のファルネシルタンパク質転移酵素阻害剤、たとえば上の「背景」の項に挙げた文献に記載されているファルネシルタンパク質転移酵素阻害剤などが含まれる。本発明に用いることのできる特定のCTLA4抗体には、その全体を参照により本明細書の一部とする米国特許仮出願第60/113647号(1998年12月23日出願)に記載されているものが含まれる。
本発明の化合物は、単独療法として適用することができ、または1種もしくは複数の他の抗腫瘍物質、たとえば以下から選択されたものを伴うこともでき、たとえば有糸分裂阻害剤、たとえばビンブラスチン;アルキル化剤、たとえばシスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、およびシクロホスファミド;代謝拮抗剤、たとえば5−フルオロウラシル、カペシタビン、シトシンアラビノシド、およびヒドロキシ尿素、またはたとえば欧州特許出願第239362号に開示されている好ましい代謝拮抗剤の1種、たとえばN−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸など;増殖因子阻害剤;細胞周期阻害剤;挿入抗生物質、たとえばアドリアマイシンおよびブレオマイシン;酵素、たとえばインターフェロン;ならびに抗ホルモン剤、たとえばNolvadex(タモキシフェン)などの抗エストロゲン剤、またはたとえばCasodex(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)などの抗アンドロゲン剤である。
本発明の化合物は、単独で、または1種もしくは複数の多様な抗癌剤もしくは補助医療剤と組み合わせて用いることができる。たとえば、本発明の化合物は、細胞毒性剤、たとえばカンプトテシン、HClイリノテカン(Camptosar)、エドテカリン、SU−11248、エピルビシン(Ellence)、ドセタキセル(Taxotere)、パクリタキセル、リツキシマブ(Rituxan)、ベバシツマブ(Avastin)、メシル酸イマチニブ(Gleevac)、Erbitux、ゲフィチニブ(Iressa)、およびそれらの組合せからなる群から選択された1種または複数と共に用いることができる。本発明はまた、ホルモン療法、たとえばエキセメスタン(Aromasin)、Lupron、アナストロゾール(Arimidex)、クエン酸タモキシフェン(Nolvadex)、Trelstar、およびそれらの組合せと共に本発明の化合物を使用することも企図する。さらに、本発明は、単独で、または1種もしくは複数の補助医療製品、たとえば、フィルグラスチム(Neupogen)、オンダンセトロン(Zofran)、Fragmin、Procrit、Aloxi、Emend、またはそれらの組合せから選択された製品と組み合わせた本発明の化合物を提供する。そのような併用治療は、個々の治療成分の同時、順次、または個別投与によって達成することができる。
本発明の化合物は、抗腫瘍剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗生物質、植物由来の抗腫瘍剤、カンプトテシン誘導体、チロシンキナーゼ阻害剤、抗体、インターフェロン、および/または生体応答修飾剤と共に用いることができる。これに関して、以下は本発明の化合物と共に用いることのできる補助薬剤の例の非限定的なリストである。
・アルキル化剤には、これに限定されるものではないが、ナイトロジェンマスタードN−オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド、AMD−473、アルトレタミン、AP−5280、アパジコン、アパジコン(apaziquone)、ブロスタリシン、ベンダムスチン、カルムスチン、エストラムスチン、フォテムスチン、グルフォスファミド、イホスファミド、KW−2170、マフォスファミド、およびミトラクトールが含まれる;白金配位アルキル化化合物には、これに限定されるものではないが、シスプラチン、カルボプラチン、エプタプラチン、ロバプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、またはサトラプラチンが含まれる。
・代謝拮抗剤には、これに限定されるものではないが、メトトレキサート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル(5−FU)単独またはロイコボリンとの組合せ、テガフール、UFT、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、エノシタビン、S−1、ゲムシタビン、フルダラビン、5−アザシチジン、カペシタビン、クラドリビン、クロファラビン、デシタビン、エフロルニチン、エチニルシチジン、シトシンアラビノシド、ヒドロキシ尿素、TS−1、メルファラン、ネララビン、ノラトレキセド、オクホスファート、プレメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ペリトレキソール、ラルチトレキセド、トリアピン(triapine)、トリメトレキサート、ビダラビン、ビンクリスチン、ビノレルビン;または、たとえばN−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸などの欧州特許出願第239362号に開示されている好ましい代謝拮抗剤の1種が含まれる。
・抗生物質には、これに限定されるものではないが、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アムルビシン、アナマイシン、ブレオマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エルサミトルシン、エピルビシン、ガラルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ネモルビシン、ネオカルジノスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、レベッカマイシン、スチマラマー、ストレプトゾシン、バルルビシン、またはジノスタチンが含まれる。
・ホルモン療法剤、たとえば、エキセメスタン(Aromasin)、Lupron、アナストロゾール(Arimidex)、ドキセルカルシフェロール、ファドロゾール、フォルメスタン、クエン酸タモキシフェン(Novadex)およびフルベストラントなどの抗エストロゲン剤、Trelstar、トレミフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、レトロゾール(Femara)、またはビカルタミド、フルタミド、ミフェプリストン、ニルタミド、Casodex(登録商標)(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)などの抗アンドロゲン剤、ならびにそれらの組合せ。
・植物由来の抗腫瘍物質には、たとえば、有糸分裂阻害剤から選択されたもの、たとえばビンブラスチン、ドセタキセル(Taxotere)、およびパクリタキセルが含まれる。
・細胞毒性トポイソメラーゼ阻害剤には、アクラルビシン、アモナフィド、ベロテカン(belotecan)、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、ジフロモテカン、HClイリノテカン(Camptosar)、エドテカリン、エピルビシン(Ellence)、エトポシド、エキサテカン、ギマテカン、ルルトテカン、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピキサントロン、ルビテカン、ソブゾキサン、SN−38、タフルポシド、およびトポテカン、ならびにそれらの組合せからなる群から選択された1種または複数の薬剤が含まれる。
・免疫学的薬剤(immunological)には、インターフェロンおよび他の多くの免疫増強剤が含まれる。インターフェロンには、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ−1a、またはインターフェロンガンマ−n1が含まれる。他の薬剤には、PF3512676、フィルグラスチム、レンチナン、シゾフィラン、TheraCys、ウベニメクス、WF−10、アルデスロイキン、アレムツズマブ、BAM−002、ダカルバジン、ダクリズマブ、デニロイキン、ゲムツズマブオゾガマイシン、イブリツモマブ、イミキモド、レノグラスチム、レンチナン、黒色腫ワクチン(Corixa)、モルグラモスチム、OncoVAX−CL、サルグラモスチム、タソネルミン、テクロイキン(tecleukin)、チマラシン(thymalasin)、トシツモマブ、Virulizin、Z−100、エプラツズマブ、ミツモマブ(mitumomab)、オレゴボマブ、ペムツモマブ(pemtumomab)、Provengeが含まれる。
・生体応答修飾剤は、組織細胞が抗腫瘍活性を有するように、組織細胞の生存、増殖、または分化など生体の防御機構または生体応答を修飾する薬剤である。そのような薬剤には、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、またはウベニメクスが含まれる。
・他の抗癌剤には、アリトレチノイン、アンプリゲン、アトラセンタン、ベキサロテン、ボルテゾミブ、Bosentan、カルシトリオール、エキシスリンド、フィナステリド、フォテムスチン、イバンドロン酸、ミルテフォシン、ミトキサントロン、l−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペグアスパルガーゼ、ペントスタチン、タザロテン、TLK−286、Velcade、Tarceva、またはトレチノインが含まれる。
・他の抗血管新生化合物には、アシトレチン、フェンレチニド、サリドマイド、ゾレドロン酸、アンギオスタチン、アプリジン、シレングチド(cilengtide)、コンブレタスタチンA−4、エンドスタチン、ハロフジノン、レビマスタット(rebimastat)、レモバブ(removab)、Revlimid、スクアラミン、ウクライン、およびバイタクシンが含まれる。
・白金配位化合物には、これに限定されるものではないが、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、またはオキサリプラチンが含まれる。
・カンプトテシン誘導体には、これに限定されるものではないが、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、イリノテカン、SN−38、エドテカリン、およびトポテカンが含まれる。
・チロシンキナーゼ阻害剤は、IressaまたはSU5416である。
・抗生物質には、Herceptin、Erbitux、Avastin、またはRituximabが含まれる。
・インターフェロンには、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ−1a、またはインターフェロンガンマ−n1が含まれる。
・生体応答修飾剤は、組織細胞が抗腫瘍活性を有するように、組織細胞の生存、増殖、または分化など生体の防御機構または生体応答を修飾する薬剤である。そのような薬剤には、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、またはウベニメクスが含まれる。さらに、
他の抗腫瘍剤には、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、またはトレチノインが含まれる。
本明細書では、「異常細胞増殖」は、別段の指示のないかぎり、正常な調節機構に依存しない細胞増殖を指す(たとえば、接触阻止の喪失)。これには(1)突然変異チロシンキナーゼの発現または受容体型チロシンキナーゼの過剰発現によって増殖する腫瘍細胞(腫瘍);(2)異常なチロシンキナーゼ活性化が起こる他の増殖性疾患の良性および悪性細胞;(4)受容体型チロシンキナーゼによって増殖する任意の腫瘍;(5)異常なセリン/トレオニンキナーゼ活性化によって増殖する任意の腫瘍、ならびに(6)異常なセリン/トレオニンキナーゼ活性化が起こる他の増殖性疾患の良性および悪性細胞の異常増殖が含まれる。
本発明の化合物は、FAK、Aurora−1、Aurora−2、およびHgKタンパク質チロシンキナーゼの強力な阻害剤であり、したがって哺乳動物、特にヒトにおける、抗増殖剤(たとえば、抗癌)、抗腫瘍(たとえば、固形腫瘍に対して有効)、抗血管新生(たとえば、血管の増殖の停止または防止)として治療的使用にすべて適している。特に本発明の化合物は、肝臓、腎臓、膀胱、乳房、胃、卵巣、結腸直腸、前立腺、膵臓、肺、外陰部、甲状腺、肝臓癌腫、肉腫、膠芽腫、頭頸部の悪性および良性腫瘍などの様々なヒトの過剰増殖性疾患、ならびに皮膚の良性過形成(たとえば、乾癬)および前立腺の良性過形成(たとえば、BPH)などの他の過形成状態の予防および治療に有用である。さらに、本発明の化合物は、一連の白血病およびリンパ性悪性疾患に対して活性を有する可能性のあることが予期される。
本発明の好ましい一実施形態において、癌は、肺癌、骨癌、膵臓癌、胃、皮膚癌、頭部または頸部の癌、皮膚または眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、婦人科系、直腸癌、肛門部の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、子宮癌、卵管の癌腫、子宮内膜の癌腫、子宮頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰の癌腫、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織の肉腫、尿道癌、陰茎癌、扁平上皮細胞、前立腺癌、慢性または急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓または尿管の癌、腎細胞癌腫、腎盂の癌腫、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳、下垂体腺腫、または前述の1種もしくは複数の癌の組合せから選択される。
より好ましい実施形態において、癌は、これに限定されるものではないが、乳房、肺、結腸、脳(たとえば、膠芽腫)、前立腺、胃、膵臓、卵巣、皮膚(黒色腫)、内分泌系、子宮、精巣、および膀胱などの固形腫瘍から選択される。
本発明の化合物は、種々のタンパク質チロシンキナーゼに関連する異常な発現リガンド/受容体相互作用もしくは活性化、またはシグナル伝達事象が関与するさらなる障害の治療においても有用である可能性がある。そのような障害には、erbBチロシンキナーゼの異常な機能、発現、活性化、またはシグナル伝達が関与する、神経、神経膠、星状細胞、視床下部、および他の腺、マクロファージ、上皮、間質、ならびに胞胚腔性の障害を含むことができる。さらに本発明の化合物は、本発明の化合物によって阻害される同定されたチロシンキナーゼおよびまだ同定されていないチロシンキナーゼの両方が関与する、炎症性、血管新生、および免疫性障害において治療有用性を有する可能性がある。
本発明の特定の態様は、哺乳動物(ヒトを含む)において低骨量を示す状態を治療または予防する方法であって、低骨量を示す状態を治療する量の本発明の化合物または前記本発明の化合物の薬学的に許容できる塩を、そのような治療を必要としている哺乳動物に投与することを含む方法を対象とする。
本発明は特に、低骨量を示す状態が、骨粗鬆症、脆弱、骨粗鬆症性骨折、骨欠損、小児特発性骨喪失、歯槽骨喪失、下顎骨喪失、骨折、骨切断、歯周炎、または人工装具内方成長であるそのような方法を対象とする。
本発明の特定の態様は、哺乳動物(ヒトを含む)において骨粗鬆症を治療する方法であって、骨粗鬆症を治療する量の本発明の化合物または前記化合物の薬学的に許容できる塩を、そのような治療を必要としている哺乳動物に投与することを含む方法を対象とする。
本発明の他の態様は、哺乳動物において骨折または骨粗鬆症性骨折を治療する方法であって、骨折を治療するまたは骨粗鬆症性骨折を治療する量の本発明の化合物または前記化合物の薬学的に許容できる塩を、そのような治療を必要としている哺乳動物に投与することを含む方法を対象とする。
「骨粗鬆症」という用語には、老年性、閉経後、および若年性骨粗鬆症などの原発性骨粗鬆症、ならびに甲状腺機能亢進症またはクッシング症候群(コルチコステロイド使用による)、末端肥大症、性機能低下症、骨形成不全症、および低ホスファターゼ血症による骨粗鬆症などの続発性骨粗鬆症が含まれる。
本明細書では、「治療する」という用語は、別段の指示のないかぎり、そのような用語が適用される障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1つもしくは複数の症状を逆転する、軽減する、その進行を阻害する、または予防することを意味する。本明細書では、「治療」という用語は、別段の指示のないかぎり、直前に定義した「治療する」とおりに治療する行為を指す。
本発明はまた、薬学的に許容できる補助剤、希釈剤、または担体と共に、上に定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
本発明はさらに、本発明の医薬組成物を調製する方法であって、上に定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を、薬学的に許容できる補助剤、希釈剤、または担体と混合することを含む方法を提供する。
上述の治療的使用の場合、投与される用量は当然ながら、用いる化合物、投与様式、所望の治療、および適応される障害によって変化するであろう。式(I)の化合物/塩/溶媒和物(活性成分)の日用量は、1mgから1g、好ましくは1mgから250mg、より好ましくは10mgから100mgの範囲であることができる。
本発明はまた、持続放出組成物を包含する。
本発明の化合物の投与方法
本発明の化合物(以下、「活性化合物」)の投与は、化合物を作用部位に送達することのできる任意の方法で達成することができる。これらの方法には、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、筋内、血管内、または注入を含む)、局所、および直腸投与が含まれる。
投与する活性化合物の量は、治療される対象、障害または状態の重症度、投与速度、化合物の動態、および処方医師の裁量によって決定されるであろう。しかしながら、有効用量は、単回または分割投与で、1日体重1kg当たり約0.001から約100mg、好ましくは約1から約35mg/kg/日の範囲である。70kgのヒトの場合、これは約0.05から約7g/日、好ましくは約0.2から約2.5g/日の量となる。場合によっては、前述の範囲の下限値より少ない用量レベルで十分である可能性もあり、他の場合には、さらに高用量であっても1日を通じて投与するためにそのような高用量をまずいくつかの小用量に分割するのであれば、有害な副作用を引き起こすことなく用いることができる。
活性化合物は、単独療法として適用することができ、または1種もしくは複数の他の抗腫瘍物質、たとえば以下から選択されたものを伴うこともでき、たとえば有糸分裂阻害剤、たとえばビンブラスチン;アルキル化剤、たとえばシスプラチン、カルボプラチン、およびシクロホスファミド;代謝拮抗剤、たとえば5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、およびヒドロキシ尿素、またはたとえば欧州特許出願第239362号に開示されている好ましい代謝拮抗剤の1種、たとえばN−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸など;増殖因子阻害剤;細胞周期阻害剤;挿入抗生物質、たとえばアドリアマイシンおよびブレオマイシン;酵素、たとえばインターフェロン;ならびに抗ホルモン剤、たとえばNolvadex(登録商標)(タモキシフェン)などの抗エストロゲン剤、またはたとえばCasodex(登録商標)(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)などの抗アンドロゲン剤である。そのような併用治療は、個々の治療成分の同時、順次、または個別投与によって達成することができる。
医薬組成物は、たとえば、錠剤、カプセル剤、丸剤、粉剤、持続放出製剤、溶液、懸濁液として経口投与に適した形態、滅菌溶液、懸濁液、もしくはエマルションとして非経口注射に適した形態、軟膏もしくはクリームとして局所投与に適した形態、または坐剤として直腸投与に適した形態であることができる。医薬組成物は、正確な用量の単回投与に適した単位投与形態であることができる。医薬組成物には、通常の医薬担体または賦形剤、および活性成分として本発明による化合物が含まれることになる。さらに、他の医療または医薬剤、担体、補助剤を含むことができる。
代表的な非経口投与形態には、無菌水溶液、たとえば水性プロピレングリコールまたはデキストロース溶液中の活性化合物の溶液または懸濁液が含まれる。そのような投与形態は、所望であれば、適切に緩衝化できる。
適切な医薬担体には、不活性希釈剤または充填剤、水、および種々の有機溶媒が含まれる。医薬組成物は、所望であれば、香料、結合剤、賦形剤などのある種の追加成分を含有することができる。したがって、経口投与の場合、クエン酸などの種々の賦形剤を含有する錠剤は、デンプン、アルギン酸、およびある種の複合ケイ酸塩などの種々の崩壊剤、ならびにスクロース、ゼラチン、およびアラビアゴムなどの結合剤と共に用いることができる。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、およびタルクなどの潤滑剤は、錠剤化のために多くの場合有用である。同様の種類の固体組成物は、軟質および硬質充填ゼラチンカプセルに用いることもできる。したがって、好ましい材料には、ラクトースまたは乳糖、および高分子量ポリエチレングリコールが含まれる。水性懸濁液またはエリキシル剤が経口投与のために所望である場合、その活性化合物は、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはそれらの組合せなどの希釈剤と共に、種々の甘味剤または香味剤、着色物質または染料、および所望であれば、乳化剤または懸濁化剤と合わせることができる。
特定量の活性化合物を含む種々の医薬組成物を調製する方法は、当業者に知られているか、または明らかであろう。たとえば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easter、Pa.、第15版(1975)を参照されたい。
以下に示す実施例および調製は、本発明の化合物、およびそのような化合物を調製する方法を、説明し例示するものである。本発明の範囲は、以下の実施例および調製の範囲によってまったく制限されないことが理解されるべきである。以下の実施例において、単一のキラル中心を有する分子は、別段の記載のないかぎり、ラセミ混合物として存在する。2個以上のキラル中心を有する分子は、別段の記載のないかぎり、ジアステレオマーのラセミ混合物として存在する。単一のエナンチオマー/ジアステレオマーは、当業者に知られている方法で得ることができる。
下記の調製および実施例にHPLCクロマトグラフィーが言及されている場合、用いられる一般条件は、別段の指示のないかぎり、以下のとおりである。用いるカラムは、距離150mm、内径4.6mmのZORBAX(商標)RXC18カラム(Hewlett Packard製)である。試料はHewlett Packard−1100システムで流す。勾配溶媒法を用い、10分間かけて100パーセント酢酸アンモニウム/酢酸緩衝液(0.2M)から100パーセントアセトニトリルを流す。その後、システムは100パーセントアセトニトリルで1.5分間、次いで100パーセント緩衝溶液で3分間の洗浄サイクルに進む。この期間の流速は一定の3mL/分である。
実施例
一般法
HPLC法
調製および実施例にHPLCクロマトグラフィーが言及されている場合、用いられる一般条件は、別段の指示のないかぎり、以下のとおりである。用いるカラムは、距離150mm、内径4.6mmのZORBAX(商標)Eclipse XDB−C8カラム(Agilent製)である。試料はAgilent1100システムで流す。勾配溶媒法を用い、8分間かけて100パーセント酢酸アンモニウム/酢酸緩衝液(0.2M)から15パーセント酢酸アンモニウム/酢酸緩衝液(0.2M)と85パーセントアセトニトリルの混合物を流し、次いで1分間かけて100パーセントアセトニトリルとする。その後、システムは2分間100パーセントアセトニトリルから100パーセント緩衝溶液を流す洗浄サイクルに進む。この期間の流速は一定の3mL/分である。
他の指定の方法は以下のとおりである。
方法A1
標準的な溶媒勾配プログラムを用い、UV検出223nmでReliasil BDX−C18カラム(4.6×100mm)を用いるか(方法A)、またはUV検出254nmでSymmetry C18カラム(4.6×250mm)を用いて(方法B)、HPLC分析を得た。
Figure 0004332590
方法B1
Figure 0004332590
方法A:カラム:Xterra MS C18(4.6×50mm、3.5um)。勾配:HO/CHCN/HO中2%NH4OH、2ml/分、0分の時点で85:10:5から5分の時点で0:95:5。
方法B:カラム:Atlantis dC18(4.6×50mm、5um)。勾配:HO/CHCN/HO中1%TFA、2ml/分で5分以内に85/10/5から25/70/5。
方法C:カラム:Xterra MS C8(4.6×50mm、3.5um)。勾配:HO/CHCN/HO中2%NHOH、2ml/分で5分以内に90/5/5から35/60/5。
方法D:カラム:Waters Symmetry C8(4.6×50mm、4.6um)。勾配:HO/CHCN/HO中1%TFA、2ml/分、0分の時点で94:5:1から3.5分の時点で4:95:1、3.5分の時点で4:95:1から4分の時点で4:95:1。
方法E:調製および実施例にHPLCクロマトグラフィーが言及されている場合、用いられる一般条件は、別段の指示のないかぎり、以下のとおりである。用いるカラムは、距離150mm、内径4.6mmのZORBAX(商標)Eclipse XDB−C8カラム(Agilent製)である。試料はAgilent1100システムで流す。勾配溶媒法を用い、8分間かけて100パーセント酢酸アンモニウム/酢酸緩衝液(0.2M)から15パーセント酢酸アンモニウム/酢酸緩衝液(0.2M)と85パーセントアセトニトリルの混合物を流し、次いで1分間かけて100パーセントアセトニトリルとする。その後、システムは2分間100パーセントアセトニトリルから100パーセント緩衝溶液を流す洗浄サイクルに進む。この期間の流速は一定の3mL/分である。
方法F:調製および実施例にLCMSクロマトグラフィーが言及されている場合、用いられる一般条件は、別段の指示のないかぎり、以下のとおりである。Varian C8カラムおよびGilson HPLCポンプを備えたGilson(商標)215 リキッドハンドラーを用いる。クロマトグラフィー系は、酸性溶液(水98パーセント、アセトニトリル1.99パーセント、ギ酸0.01パーセントからなる)とアセトニトリル溶液(アセトニトリル99.995パーセントおよびギ酸0.005パーセントからなる)からなる2成分溶媒系を用いる。勾配溶媒法を用い、1分間かけて95パーセント酸性溶液と5パーセントアセトニトリル溶液の混合物から、80パーセント酸性溶液と20パーセントアセトニトリル溶液の混合物を流し、続いて1.3分間かけて50パーセント酸性溶液と50パーセントアセトニトリル溶液の混合物とし、続いて1.2分間かけて100パーセントアセトニトリル溶液とする。次いでシステムは、0.2分間かけて100パーセントアセトニトリル溶液から95パーセント酸性溶液と5パーセントアセトニトリル溶液の混合物を流す平衡サイクルに進む。この期間の流速は一定の1mL/分である。
方法G:反応物を、waters SunFire C18、5um、3.0×5.0mmスチールカラムを用いて、Shimadzu分取HPLCで精製した。移動相、流速18.0ml/分、水(勾配95〜0%)およびアセトニトリル(勾配5〜100%)、改質剤として1%トリフルオロ酢酸水溶液(2.0mL/分)を用いる。
(実施例1)
(±)N−(3−{[2−(12,12−ジオキソ−12λ−チア−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド(1)
Figure 0004332590
ステップ1.(±)4−ニトロ−12−チア−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン12,12−ジオキシド(C4):12−チア−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン12,12−ジオキシド(C3)(J.Chem.Soc.,Perl.Trans.I、1981(7)、1846参照)(407mg、1.96mmol)を冷HSO6.00mLに注意深く溶解し、得られた溶液を−10℃(NaCl/氷浴)に冷却した。内部反応温度が一度も−8℃を超えないように、得られた褐色の溶液をKNO(198mg、1.96mmol)で少しずつ処理した。反応混合物を約−10℃でさらに5分間攪拌し、氷上に注いだ。得られた混濁した氷混合物を、氷がすべて溶解するまで攪拌し、得られた水性混合物をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、淡黄色の固体としてC4を得た(397mg、1.56mmol、収率80%)。C1111NOS。GC/MS保持時間=5.07分;m/z237、189(bp)、174、161、141、128、115。H NMR(CDCl)δ 8.30(d,J=8.3Hz,1H)、7.25(s,1H)、7.56(d,J=8.3Hz,1H)、4.26(dd,J=10.7,4.9Hz,2H)、2.68〜2.60(m,2H)、2.11〜2.03(m,2H)、1.57〜1.52(m,1H)、0.87〜0.74(m,1H)ppm。
ステップ2.(±)12,12−ジオキソ−12λ−チア−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミン(C5):C4(397mg(1.56mmol))、EtOH(3.00mL)、およびシクロヘキセン(790mL、7.80mmol)の混合物を、パラジウム炭素(832mg、0.780mmol)で注意深く処理し、60℃に加熱した。3時間後、反応混合物を25℃に冷まし、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカ(ヘキサン中40%EtOAc)で精製して、白色の固体としてC5を得た(78mg、0.358mmol、23%)。C1113NOS GC/MS保持時間=2.94分。m/z159(bp)、144、130;H NMR(CDCl)δ 6.69〜6.67(m,2H)、4.06(d,J=5.2Hz,1H)、4.02(d,J=4.7Hz,1H)、2.56〜2.51(m,2H)、2.00〜1.95(m,2H)、1.48〜1.44(m,1H)、1.00〜0.93(m,1H)ppm。
ステップ3.(±)(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−(12,12−ジオキソ−12λ−チア−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミン(C6):2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン(78mg、0.358mmol)ならびに、1/1(v:v)のt−BuOHとジクロロエタン混合物(400mL)の溶液を0℃に冷却し、ZnCl溶液(715mL、0.715mmol、EtO中1.0モル)の溶液で処理し、30分間0℃で攪拌した。混合物をC5の1/1のtBuOH/CHCl(800ml)中スラリーで処理し、次いでジイソプロピルエチルアミン(125mL、0.715mmol)を滴加して処理した。5分後、混合物を50℃に加熱した。4時間後、反応混合物を周囲温度25℃に冷まし、減圧下で濃縮した。得られた残留物をMeOHで摩砕し、得られたものを濾過によって集め、白色の固体としてC6を得た(52mg、0.129mmol、36%)。C1613ClFS LC/MS(方法F)m/z402/404(MH);H NMR(D−DMSO)δ 10.8(s,1H)、8.81(s,1H)、7.69(s,1H)、7.68(d,J=8.3Hz,1H)、7.41(d,J=8.3Hz,1H)、4.42〜4.37(m,2H)、2.39〜2.24(m,2H)、1.94〜1.90(m,2H)、1.38〜1.34(m,1H)、0.79〜0.60(m,1H)ppm。
ステップ4.C6(51mg、0.126mmol)と1:1(v:v)のt−BuOH/ジクロロエタン(500μL)の混合物を、N−(3−アミノメチル−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド(38mg、0.139mmol)とジイソプロピルエチルアミン(66μL、0.378mmol)の混合物に添加した。反応混合物を密封したバイアルで85℃に加熱した。2時間後、加熱反応混合物を減圧下で直接シリカに載せ、クロマトグラフィー(99:1:0.1 CHCl:CHOH:NHOH)で精製し、減圧下で濃縮して、白色の固体として1を得た(13mg、0.0223mmol、18%)。LC/MS(方法F)保持時間=2.26分;m/z583.2。HPLC保持時間=6.40分
(実施例2)
N−(3−{[2−(10−メタンスルホニル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド(2)
ステップ1.(±)10−メタンスルホニル−4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン(C7):4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン(150mg、0.734mmol)(国際公開第WO01/062736号参照)をピリジン(3.00mL)と合わせ、NaCl/氷浴で−10℃に冷却した。メタンスルホニルクロリド(74μL、0.954mmol)をゆっくりと添加し、混合物を周囲温度と平衡させた(オレンジへの色変化が認められた)。2時間後、反応物を0℃に冷却し、水(500μL)を注意深く添加した。混合物を減圧下で濃縮し、得られたオレンジ色の固体を、最少量の99:1:0.1 CHCl:CHOH:NHOHと合わせた。得られたオレンジ色の混合物を濾過し、固相を集め、結晶性の白色固体としてC7を得た(56mg、0.230mmol、収率31%)。濾液をシリカゲル(99:1:0.1 CHCl:CHOH:NHOH)で精製して、さらなるC7を得た。C1214S GC/MS保持時間=5.53分、m/z282(MI)、128,122(bp)。H NMR(D−DMSO)δ 8.16(s,1H)、8.10(d,J=7.9Hz,1H)、7.54(d,J=7.9Hz,1H)、3.48〜3.38(m,5H)、3.24〜3.19(m,2H)、2.54(s,3H)、2.27〜2.21(m,1H)ppm。
ステップ2.(±)10−メタンスルホニル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン−4−イルアミン(C8):C7(207mg、0.734mmol)と、5:4:3(v:v)のジオキサン/EtOH/HO(5.00mL)の混合物を、NHCl(157mg、2.94mmol)および粉末鉄(205mg、3.67mmol)で連続して処理した。穏やかな窒素流下、得られた混合物を80℃に加熱した。3時間後、反応混合物を25℃に冷まし、EtOAおよびHOで希釈し、珪藻土を通して濾過した。生じた有機相を集め、MgSOで乾燥し、減圧下で濃縮してC8を得た。この化合物をさらに精製することなく用いた。C1216S LC/MS(方法F)253.1(MH);H NMR(D−DMSO)δ 6.89(d,J=7.8Hz,1H)、6.50(s,1H)、6.36(d,J=7.8Hz,1H)、4.92(bs,2H)、3.40〜3.31(m,2H)、3.18〜3.13(m,2H)、3.02(bs,2H)、2.50(s,3H)、2.10〜2.08(m,1H)、1.72〜1.67(d,J=10.9Hz,1H)ppm。
ステップ3.N−{3−[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−メチル]−ピリジン−2−イル}−N−メチル−メタンスルホンアミド(247mg、0.624mmol)(WO2005023780参照)を、ジオキサン(1.00mL)およびC8(158g、0.624mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(255mL、1.47mmol)と合わせ、穏やかな窒素流下、110℃に加熱した。16時間後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をシリカ(95:5:0.5 CHCl:CHOH:NHOH)で精製して、白色の泡状物として2を得た(61mg、0.0997mmol、16%)。C2528 LC/MS(方法F)m/z612.3(MH);H NMR(D−DMSO)δ 8.22(s,1H)ppm。
(実施例3)
(±)N−メチル−N−(3−{[2−(10−トリフルオロアセチル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド(3)
1−(4−アミノ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン−10−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノン(158g、0.624mmol)(国際公開第WO01/076576A2号、第WO01/062736A1号、第WO99/35131号、および欧州特許第EP1078637号参照)、1,4−ジオキサン(1.00mL)、N−{3−[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−メチル]−ピリジン−2−イル}−N−メチル−メタンスルホンアミド(247mg、0.624mmol)、およびDIAE(255mL、1.47mmol)の混合物を、穏やかな窒素流下、110℃に加熱した。16時間後、混合物を濃縮し、得られた残留物をシリカ(95:5:0.5 CHCl:CHOH:NHOH)で精製して、白色の泡状物として(±)N−メチル−N−(3−{[2−(10−トリフルオロアセチル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド(3)を得た(78mg、0.124mmol、20%)。C2625S LC/MS(方法F)630.3(MH);19F NMR(D−DMSO)δ −60.38、−67.99(1:1比)ppm。
(実施例4)
(±)N−(3−{[2−(10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド(4)
溶液3およびテトラヒドロフラン(2.00mL)を、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリドの結晶3個および40%NaOH水溶液(2.00mL)で処理し、得られた2相反応混合物を窒素下70℃に加熱した。16時間後、混合物を25℃に冷ました。有機相を集め、水層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、シリカ(92:8:0.8 CHCl:CHOH:NHOH)で精製して、黄色の泡状物として4(32g)を得た。黄色の泡状物を℃で最少量のCHClに溶解し、1,4−ジオキサン中4.0MのHCl 15μL(0.0600mmol)をゆっくりと添加した。得られた白色のスラリーを、穏やかな窒素流下で1時間攪拌し、濾過して、白色の固体として4の塩酸塩を得た(25mg、0.0474mmol、38%)。C2426S HPLC保持時間=5.10分;LC/MS(方法F)m/z534.4(MH)。
(実施例5)
N−メチル−N−(3−{[2−(9−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド(5)
ステップ1.2,2,2−トリフルオロ−1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−エタノン(C11):1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン(JOC、1966(31)、764参照)の無水CHCl(40.0mL)およびDIAE(1.92mL、11.0mmol)溶液を0℃に冷却し、無水トリフルオロ酢酸(1.55mL、11.0mmol)で処理した。反応混合物を窒素雰囲気下、ゆっくりと25℃に平衡させた。5時間後、得られた緑色の反応混合物を0℃に冷却し、水2.00mLで処理して、残存する無水物をクエンチした。NaOH水溶液(1N)を添加し、相を分離した。水相をCHClで洗浄し、合わせた有機相をMgSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた暗色の油をEtOAcで処理し、活性炭と共に攪拌し、珪藻土を通して濾過し、減圧下で濃縮して、褐色の油としてC11を得た(1.65g、6.80mmol、収率68%)。GC/MS保持時間=2.22分、m/z241(MI)、213(bp)、116;19F NMR(D−DMSO)δ −71.50ppm。
ステップ2.(±)2,2,2−トリフルオロ−1−(6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−エタノン(C12):トリフルオロメタンスルホン酸(1.20mL、13.6mmol)およびジクロロメタン(7.00mL)の溶液を0℃に冷却し、HNO溶液(300mL、6.80mmol)で注意深く処理し、その間に発煙と固体形成が認められた。得られた混合物を0℃でさらに15分間攪拌し、−78℃に冷却、C11(1.65g、6.80mmol)の無水CHCl(10.0mL)溶液を滴加して処理した。−78℃で1時間攪拌した後、混合物を0℃に温め、0℃で1時間放置した。その後、反応混合物を激しく攪拌した氷水に注意深く注ぎ入れ、氷が溶解した後、CHClを添加した。得られた有機相を集め、水層をCHClで洗浄した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた油性残留物をシリカ(ヘキサン中20%EtOAc)で精製して、黄色の泡状物としてC12を得た(1.05g、3.69mmol、収率54%)。C1210NO APCI m/z286.1(M)、19F NMR(D−DMSO)δ −71.55ppm。
ステップ3.(±)1−(6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノン(C13):C7の代わりに2,2,2−トリフルオロ−1−(6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−エタノン(570mg、1.99mmol)を用いたことを除いて、実施例2のステップ2でC8に関して記載したものと同様の方法で化合物C13を調製して、黄褐色の泡状物としてC13を得た(430mg、1.67mmol、84%)。C1211O LC/MS(方法F)m/z257.1(MH)。H NMR(D−DMSO)δ 6.98(m(F−カップリング)、1H)、6.57(s(F−カップリング)、1H)、6.31(d,J=7.9Hz,1H)、5.15(bs,2H)ppm。
ステップ4.1−(4−アミノ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン−10−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノンの代わりに1−(6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノン(180mg、0.700mmol)を用いたことを除いて、実施例3で3に関して記載したものと同様の方法で化合物5を調製して、淡黄色の泡状物として5を得た(180mg、0.700mmol、収率53%)。C2523S HPLC保持時間=7.31分;LC/MS(方法F)m/z616.3(MH)。
(実施例6)
(±)N−メチル−N−(3−{[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド(6)
3の代わりに5(8mg、0.0153mmol)を用いたことを除いて、実施例4で4に関して記載したものと同様の方法で化合物6を調製して、白色の固体として6を得た(8mg、0.0153mmol、収率7%)。C2324S HPLC保持時間=4.80分;LC/MS(方法F)m/z520.3(MH)。
(実施例7)
N−(3−{[2−(9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド(7)
ステップ1:(±)6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン(C14):3の代わりにC12(480mg、1.68mmol)を用いたことを除いて、実施例4で4に関して記載したものと同様の方法で化合物C14を調製して、白色の固体としてC14を得た(250mg、1.31mmol、収率78%)。C1010 LC/MS(方法F)m/z191.1(MH);H NMR(CDOD)δ 8.08(d,J=7.9Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.43(d,J=7.9Hz,1H)ppm。
ステップ2.(±)9−メタンスルホニル−6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン(C15):4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエンの代わりにC14(250mg、1.31mmol)を用いたことを除いて、実施例2のステップ2でC7に関して記載したものと同様の方法で化合物C15を調製した。この反応によって、結晶性のベージュ色の固体としてC15を得た(350mg、1.30mmol、収率99%)。C1112H NMR(CDOD)δ 8.24(s,1H)、8.19(d,J=7.7Hz,1H)、7.58(d,J=7.7Hz,1H)、2.48(s,3H)ppm。
ステップ3.(±)9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミン(C16):C7の代わりにC15(350mg、1.30mmol)を用いたことを除いて、実施例2のステップ1でC8に関して記載したものと同様の方法で化合物C16を調製して、黄褐色の固体としてC16を得た(269mg、1.12mmol、収率86%)。C1114S GC/MS保持時間=4.72分;m/z238(MI)、210、131(bp);H NMR(D−DMSO)δ 6.94(d,J=7.9Hz,1H)、6.55(s,1H)、6.29(d,J=7.9Hz,1H)、5.06(bs,2H)、2.18(s,3H)ppm。
ステップ3.1−(4−アミノ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン−10−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノンの代わりにC16(269mg、1.12mmol)を用いたことを除いて、実施例3で3に関して記載したものと同様の方法で化合物7を調製して、黄褐色の泡状物として7を得た(0.570mmol、342mg、収率61%)。C2426 HPLC保持時間=6.43分。
(実施例9)
N−(3−{[2−(9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド(エナンチオマー2)(9)
移動相としてヘプタン/エタノールの3:2(v:v)混合物を速度275mL/分で用い、10×50cm Chiralpak AS分取HPLCカラムで、実施例7の化合物(7)(ラセミ化合物)を分離した。遅く溶出したエナンチオマーを含有する溶出液を減圧下で濃縮して、白色の泡状物として9を得た。C2426 分取HPLC保持時間=12.59分;LC/MS(方法F)m/z598.2(MH)。
(実施例10)
1−[4−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2−メトキシ−エタノン(10)(方法A)
Figure 0004332590
ステップ1.(±)−2,2,2−トリフルオロ−1−(4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル)−エタノン(C17):1−(10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノン(49.9g、196mmol)(4)(O’Donnell等、JOC、2004(69,7)、5756〜59、ならびに国際公開第WO04/063164号および第WO99/35131号参照)のトリフルオロ酢酸(TFA)(100mL)溶液をアセトン/氷浴で冷却し、10分間かけて発煙HNOを滴加して処理した。得られた反応混合物を、氷浴温度を0℃に上げながら1時間、その後さらに1時間攪拌した。氷浴を除去し、過剰NOを窒素流下で除去、TFAを減圧下で除去した。得られた残留物を氷水300mlに注ぎ入れ、CHCl3×200mlで抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl(1×100ml)および飽和NaHCO(1×100ml)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥し、CHClに(2000ml)で溶出してシリカゲルプラグ200g(230〜400メッシュ)を通した。得られた溶出液を減圧下で濃縮して、淡黄色の固体としてC17を得た(55.4g、184mmol、収率94%)。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 2.1(d,J=11.2Hz,1H)2.3(dd,J=10.8,5.4Hz,1H)3.2(dd,J=12.9,4.6Hz,1H)3.4(d,J=4.6Hz,2H)3.7(m,1H)3.8(m,1H)4.1(d,J=12.9Hz,1H)7.5(t,J=8.5Hz,1H)8.1(d,J=7.9Hz,1H)8.2(dd,J=10.8,2.1Hz,1H)ppm。
ステップ2.(±)4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン(C18):C17(45.4g、157mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(300mL)溶液を、10分間かけて水酸化リチウム一水和物(9.4g、224mmol)のHO(75ml)溶液を滴加して処理した。混合物を25℃で1時間攪拌し、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を1:1(v/v)のNaCl飽和水:濃NHOH250mlで処理し、CHCl(2×200ml)で抽出した。合わせた有機層をKCOで乾燥し、減圧下で濃縮して、オレンジ色の固体としてC18を得た(32g、155mmol、収率99%)。C18をさらに精製することなく用いた。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.7(d,J=0.4Hz,1H)1.9(d,J=10.4Hz,1H)2.3(m,1H)2.6(dd,J=12.3,1.9Hz,2H)2.9(m,2H)3.0(d,J=13.7Hz,2H)7.4(d,J=7.9Hz,1H)8.0(s,1H)8.0(dd,J=8.1,2.3Hz,1H)ppm。
ステップ3.(±)4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−カルボン酸t−ブチルエステル(C19):C18(2.00g、9.78mmol)のアセトニトリル10mL溶液にジ−t−ブチルジカルボナート(2.12g、9.78mmol)を添加し、得られた混合物を25℃で2時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮して、得られた残留物を酢酸エチル(50mL)に再び溶解し、飽和重炭酸ナトリウム(2×25mL)およびブライン(2×25mL)で洗浄した。合わせた水相を酢酸エチル(50mL)で抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた黄色の残留物をシリカゲルでクロマトグラフィー(25%EtOAc:ヘキサン)にかけ、減圧下で濃縮して、無色の油としてC19を得た(2.7g、9.3mmol、収率95%)。HPLC 保持時間7.085分;LC/MS(方法F)m/z305.3(MH);1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.1(s,9H)1.9(d,J=10.8Hz,1H)2.2(m,1H)3.1(m,1H)3.2(d,J=16.2Hz,3H)3.8(m,2H)7.5(dd,J=11.4,8.1Hz,1H)8.1(ddd,J=15.3,8.1,7.8Hz,2H)ppm。
ステップ4.(±)4−アミノ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−カルボン酸t−ブチルエステル(C20):C19(1.34g、4.27mmol)、エタノール(50mL)、および10%Pd/C(134mg)の混合物をParrシェーカー水素化容器に充填し、得られた混合物を45psiH下、約25℃で2時間振盪した。得られた混合物をCelite(登録商標)で濾過し、減圧下で濃縮して、透明の油としてC20を得た(1.2g、3.8mmol、89%)。HPLC 保持時間5.88;LC/MS(方法F)m/z275.3(MH);1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.2(d,J=4.2Hz,9H)1.7(d,J=10.4Hz,1H)2.0(m,1H)2.9(m,3H)3.1(t,J=11.4Hz,1H)3.6(m,2H)4.8(s,2H)6.3(dd,J=3.9,2.3Hz,1H)6.4(d,J=4.2Hz,1H)6.8(t,J=7.5Hz,1H)ppm。
ステップ5.4−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−カルボン酸t−ブチルエステル(C21):5−トリフルオロメチル−2,6−ジクロロピリミジン(9.6g、44.4mmol)とt−BuOH/DCE(1:1)180mLの混合物を窒素雰囲気下、0℃に冷却し、ZnCl(53.3mL、EtO中1M)で処理し、0℃で1時間攪拌した。混合物を、C20(11.6g、42.3mmol)の1:1(v/v)t−BuOH/DCE40ml溶液を滴加して処理し、0℃でさらに45分間攪拌した。その後、得られた混合物を0℃で、EtN(7.4mL、53.3mmol)の1:1(v/v)t−BuOH/DCE10ml溶液を滴加して処理し、25℃に温めた。混合物をさらに2時間攪拌し、減圧下で濃縮した。得られた緑色の泡状物をCHClに溶解し、17%EtOAc/ヘキサンで溶出してシリカゲル500g(230〜400メッシュ)のクロマトグラフィーにかけ、減圧下で濃縮した。得られた粘性の淡黄色の油(17g)をヘキサン60mlに溶解し、2時間攪拌し、その間に結晶化が起こった。得られた固体を濾過で集め、冷へキサンで洗浄し、乾燥して、白色の固体としてC21を得た(15.3g、33.8mmol、収率80%)。HPLC 保持時間9.5分;LC/MS(方法F)m/z455.3(MH);1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.2(s,9H)1.8(d,J=10.4Hz,1H)2.1(m,1H)3.0(t,J=10.6Hz,1H)3.1(s,1H)3.1(d,J=12.5Hz,2H)3.7(m,2H)7.2(dd,J=11.0,8.1Hz,1H)7.4(m,1H)7.5(s,1H)8.7(s,1H)10.6(s,1H)ppm。
ステップ6.(±)−(10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イル)−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−アミン塩酸塩(C22):C21(1.0g、2.2mmol)の1,4−ジオキサン中HCl(4N)12ml溶液を約25℃で30分間攪拌し、その間に白色の沈殿物が形成した。得られた固体を濾過で集め、1,4−ジオキサン(2×25mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、白色の固体としてC22を得た(912mg、2.0mmol、収率91%)。HPLC 保持時間5.2分;LC/MS(方法F)m/z355.3(MH);H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.98(d,J=11Hz,2H)、2.0(m,2H)、2.9(m,4H)、3.17(d,J=9Hz,3H)、3.2(m,4H)、7.29(m,2H)7.30(d,J=4Hz,1H)7.57(m,2H)7.66(bs,2H)8.1(s,1H)8.77(s,1H)9.45(bs,2H)10.75(s,1H)ppm。
ステップ7.(±)−1−[4−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2−メトキシ−エタノン(C23):塩化メトキシアセチル(140mg、1.53mmol)、メトキシ酢酸(120mg、1.53mmol)、DIEA(1.3mL、7.65mmol)、および1,4−ジオキサン5mLの混合物を25℃で10分間攪拌し、無水メトキシ酢酸をin situで生成させた。予め形成した無水物にC22(460mg、1.17mmol)を添加し、混合物を25℃で1時間攪拌した。その後、反応物をEtOAc(10mL)と飽和NaHCO(10mL)に分配し、層を分離した。得られた有機相をブライン(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、勾配10〜30%EtOAc/ヘキサンを用いてシリカゲルで精製して、白色の固体としてC23を得た(480mg、1.12mmol、収率96%)。HPLC保持時間6.39分;LC/MS(方法F)m/z427.8(MH)。
ステップ8.化合物C23(100mg、234μmol)を圧力容器で、シクロプロピルアミン(26mg、468μmol)とDIEA(74μL、468μmol)の1,4ジオキサン2mL溶液で処理した。反応器の内容物を90℃で1時間攪拌し、得られた褐色溶液をEtOAc5mLで希釈し、水で洗浄した。有機相を集め、減圧下で濃縮し、シリカゲル(50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、白色の固体として10を得た(52.3mg、0.117mmol、収率50%)。HPLC保持時間6.5分;LC/MS(方法F)m/z448.1(MH)。
(実施例11)
(±)−1−[4−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2,2−ジフルオロ−エタノン(11)
ステップ1.(±)−1−[4−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2,2−ジフルオロ−エタノン(C24):C22(1g、2.55mmol)のDMF(5mL)溶液をジイソプロピルエチルアミン(880μL、5.00mmol)およびジフルオロ酢酸(200μL、3.06mmol)で処理し、室温で5分間攪拌した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)(970mg、2.55mmol)を添加し、混合物を25℃で30分間攪拌した。混合物を水(50mL)に注ぎ入れ、得られた白色の沈殿物を濾過で集め、MeOH(20mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、白色の粉末としてC24を得た(920mg、1.94mmol、収率76%)。HPLC保持時間6.55分;LC/MS(方法F)m/z433.3、434.6、435.3(MH)。
ステップ2.C23の代わりにC24(125mg、289μmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ8で10に関して記載したものと同様の方法で化合物11を調製して、白色の固体として11を得た(53mg、116mol、収率%)。HPLC保持時間6.76分;APCIm/z454.1(MH)。
(実施例12)
(±)−1−[4−(4−シクロプロピルメチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2、2,2−トリフルオロ−エタノン(12)
ステップ1.(±)−1−[4−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2、2,2−トリフルオロ−エタノン(C25):CHCl(5mL)中のC22(1g、2.55mmol)懸濁液を、DIEA(1.33mL、7.65mmol)および無水トリフルオロ酢酸(500μL、3.06mmol)で処理し、得られた溶液を周囲温度で1時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、飽和NaHCO(2×10mL)およびブライン(2×10mL)で洗浄、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた褐色の残留物をシリカゲル(30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、白色の固体としてC25を得た(460mg、102mmol、収率40%)。HPLC 保持時間7.7分;APCI m/z451.2;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.98(d,J=11Hz,1H)、2.2(m,1H)、3.17(d,J=12Hz,2H)、3.23(m,2H)、3.59(d,J=12Hz,1H)、3.65(s,1H)、4.04(d,J=13Hz,1H)、7.2(m,1H)、7.4(m,1H)、7.6(bs,1H)、8.75(d,J=8Hz,1H)、10.6(s,1H)ppm。
ステップ2.C25(153mg、324μmol)をシクロプロピルメチルアミン(46mg、648μmol)と反応させることによって、実施例10のステップ8で10に関して記載したものと同様の方法で化合物12を調製して、白色の固体として12を得た(99mg、0.204mmol、63%)。HPLC保持時間7.735分;APCIm/z486.4(MH)。
(実施例13)
(±)−N−(10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イル)−N−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(13)
C21(2.0g、4.4mmol)をシクロプロピルアミン(410μL、5.9mmol)と反応させ、続いて酸性条件下で、3N MeOH塩酸を用いてBOC基を除去することによって、実施例10で10に関して記載したものと同様の方法で化合物13を調製して、オフホワイト色の固体として13を得た(1.89mg、4.22mmol、収率96%)。LC/MS(方法F)m/z376.3(MH);1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 0.8(m,4H)2.0(d,J=11.2Hz,2H)2.2(d,J=5.0Hz,1H)3.0(d,J=10.4Hz,4H)3.2(t,J=9.3Hz,4H)7.3(d,J=7.9Hz,2H)7.8(s,2H)8.5(s,1H)9.7(s,1H)11.3(s,1H)ppm。
(実施例14)
(±)−N−シクロプロピル−N−(10−ピリジン−2−イル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(14)
化合物13(290mg、645μmol)を15mLネジ蓋圧力管でDMSO(2mL)に溶解し、得られた溶液をDIEA(431μL、2.48mmol)および2−フルオロピリド(125mg、1.29mmol)で処理した。反応容器を密封し、130℃で14時間攪拌した。反応器の内容物を25℃に冷却し、HO(30mL)に注ぎ入れ、1時間攪拌して、オレンジ色のゴム状残留物を得た。HOをデカントし、残留物をシリカゲル(40%EtOAc/ヘキサン)で精製して、オフホワイト色の粉末として14を得た(143mg、収率49%)。HPLC保持時間6.57分;LC/MS(方法F)m/z453.3(MH)。
(実施例15)
(±)−[4−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−ピリジン−3−イル−メタノン(15)
13(200mg、446μmol)とDIEA(124μL、880μmol)の1,4−ジオキサン(2mL)溶液を、塩化ニコチノイル塩酸塩(80mg、446μmol)で一度に処理した。混合物を室温で4時間攪拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカ(3%CHOH/CHCl)で精製して、オフホワイト色の固体として15を得た(52mg、収率20%)。HPLC保持時間5.7分;LC/MS(方法F)m/z427(MH)。
(実施例16)
(±)−1−[4−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2−ジメチルアミノ−エタノン(16)
13(150mg、337μmol)をN,N−ジメチルグリシン塩酸塩(127mg、337μmol)と反応させることによって、実施例15で15に関して記載したものと同様の方法で化合物16を調製して、白色の固体として16を得た(62mg、0.135mmol、収率40%)。LC/MS(方法F)保持時間1.4分;LC/MS(方法F)m/z461.3(MH)。
(実施例17)
(±)−4−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−カルボン酸エチルアミド(17)
塩化ニコチノイル塩酸塩の代わりにイソシアン酸エチル(42μL、337μmol)を用いたことを除いて、実施例15で15に関して記載したものと同様の方法で化合物17を調製して、白色の固体として17を得た(120mg、0.270mmol、収率80%)。HPLC保持時間6.1分;LC/MS(方法F)m/z447.3。
(実施例18)
(±)−1−{4−[4−(3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル}−エタノン(18)
ステップ1.(±)−1−[4−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−エタノン(C26):C22(460mg、1.17mmol)を酢酸無水物(91μL、1.17mmol)と反応させることによって、実施例10のステップ7で10に関して記載したものと同様の方法で化合物C26を調製して、淡黄色の固体としてC26を得た(309mg、0.725mmol、収率62%)。HPLC 保持時間6.5分;LC/MS(方法F)m/z427.3(MH);H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.65(s,3H)、1.84(d,J=11Hz,1H)、2.18(m,1H)、2.86(d,J=3Hz,1H)、3.127(bs,2H)、3.4(d,J=6Hz,1H)、3.57(d,J=12Hz,1H)、4.03(d,J=12Hz,1H)、7.16(dd,J=8,8Hz,1H)、7.36(d,J=8Hz,1H)、7.53(d,J=19Hz,1H)、8.75(s,1H)、10.58(s,1H)ppm。
ステップ2.1−アゼチジン−3−イル−モルホリン二塩酸塩(C27):密封した圧力管に3−メタンスルホニルオキシ−アゼチジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(5.00g、19.9mmol)(Anderson等、JOC、1972、37、3953参照)、DMSO(10mL)、モルホリン(5.4g、59.7mmol)、およびDIEA(3.4mL、19.9mmol)を充填した。混合物を103℃に加熱した。12時間後、EtOAc(50mL)を添加し、得られた混合物を濾過した。濾液を水2×100mL、ブライン2×100mLで洗浄し、KCOで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル(75%EtOAc/ヘキサン)で精製して、濃縮して、透明の油(2.8g)を得た。この油をMeOH中1.25N HClに溶解し、3時間還流した。混合物を減圧下で濃縮して、得られた残留物をペンタン(20mL)で摩砕して、C27を得た(2.0g、10.05mmol、収率50.5%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.91(d,J=41Hz,4H)、2.93(bs,2H)、3.41(bs,3H)、4.04(m,3H)、4.32(m,4H)ppm。
ステップ3.1,4−ジオキサン(2mL)中の化合物C26(200mg、503μmol)、DIEA(350μL、2.0mmol)、およびC27(154mg、503μmol)の混合物を、90℃で12時間反応させた。混合物を減圧下で濃縮して、得られた残留物をシリカゲル(2%CHOH/CHCl)で精製して、オフホワイト色の固体として18を得た(120mg、0.236mmol、収率47%)。LC/MS(方法F)保持時間1.7分;LC/MS(方法F)m/z503.3(MH)。
(実施例19)
−エチル−N−(10−エチル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(19)
ステップ1.(±)−10−エチル−4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン塩酸塩(C28):C18(500mg、2.43mmol)のアセトニトリル(10mL)攪拌溶液に25℃でヨウ化エチル(165μL、2.43mmol)を滴加した。反応混合物を25℃で12時間攪拌し、得られた黄色の沈殿物を濾過で集め、乾燥して、C28を得た(540mg、1.38mmol、収率57%)。HPLC 保持時間3.11分;LC/MS(方法F)m/z231.3(MH);H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.04(t,J=7Hz,3H)、2.09(d,J=11Hz,1H)、2.23(m,1H)、3.04(m,2H)、3.35(m,4H)、3.51(bs,2H)、7.62(d,J=8Hz,1H)、8.2(m,2H)ppm。
ステップ2.(±)−10−エチル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イルアミン(C29):Parr(登録商標)シェーカー水素化容器にC28(1.2g、5.14mmol)、MeOH(15mL)、NaOHフレーク(200mg、5.14mmol)、および/10%Pd/C(120mg)を充填し、反応器の内容物を50psiH下、約25℃で14時間振盪した。得られた混合物をCelite(登録商標)で濾過し、濃縮して、白色の固体としてC29を得た(860mg、収率83%)。HPLC 保持時間2.12分;LC/MS(方法F)m/z202.1;H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 0.77(t,J=7.3Hz,3H)1.49(d,J=10.0Hz,1H)2.01(m,1H)2.17(t,J=9.3Hz,2H)2.23(q,J=7.3Hz,2H)2.65(m,2H)2.85(s,2H)4.7(s,2H)6.23(d,J=7.9Hz,1H)6.34(s,1H)6.71(d,J=7.9Hz,1H)ppm。
ステップ3.(±)−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−(10−エチル−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−4−イル)−アミン塩酸塩(C30):C20の代わりにC29(860mg、4.27mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ5に記載したものと同様の方法で化合物C30を調製して、C30の遊離塩基を得た(600mg、1.58mmol、収率37%)。C30の遊離塩基をMeOH中1N HCl(5ml)に溶解し、1時間攪拌、濃縮して、C30を得た(718mg、1.58mmol、収率100%)。LC/MS(方法F)保持時間2.4分;LC/MS(方法F)m/z383.2(MH)。
ステップ4.C30(173mg、412μmol)、1,4−ジオキサン(2mL)、DIEA(215μL、1.23mmol)、およびTHF中2Mエチルアミンの混合物を90℃で12時間攪拌し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル(6〜8%CHOH/CHCl)で精製して、淡黄色の固体として19を得た(30mg、収率18%)。HPLC保持時間5.48分;LC/MS(方法F)m/z392.3(MH)。
(実施例20)
(−)−2−メトキシ−1−{4−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1R,8S)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル}−エタノン(20)
ステップ1.(−)−4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン(C31):ChiralPak ADカラム(10cm×50cm)で50/50エタノール/ヘプタンの溶液を用い、注入当たり6.84g、流速450mlでキラルクロマトグラフィーによってラセミ化合物C18(13.68g、67mmol)を分割した。単離したエナンチオマーそれぞれの旋光度を、JASCO(登録商標)偏光計を用いて算出した。
ピーク1:保持時間=14.44分、[α]−12.93°(c=.0117、CHCl)、(−)−4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン(C31)(6.5g、32.1mmol、収率96%)
ピーク2:保持時間=20.56分、[α]+12.85°(c=.0115、CHCl)、(+)−4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン(C32)(6.5g、32.1mmol、収率96%)
ステップ2.(−)−(4−ヨード−フェニル)−(1R,8S)−(4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル)−メタノン(C33):MeCN(10mL)中のC31(1.3g、4.89mmol)と4−ヨードベンゾイルクロリド(1.0g、4.89mmol)の混合物を25℃で2時間攪拌した。得られた沈殿物を濾過で集め、冷MeCN(10mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、白色の固体としてC33を得た(1.35g、2.88mmol、収率59%)。C33のうち100mgを温エタノールで再結晶化した。得られた斜方晶を単結晶X線結晶学によって検査し、その結果によりC33として示した構造を確認した。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 2.0(t,J=11.0Hz,1H)2.2(d,J=5.4Hz,1H)3.1(dd,J=12.0,5.0Hz,1H)3.2(s,1H)3.4(d,J=18.3Hz,1H)4.4(d,J=12.0Hz,1H)6.6(d,J=4.6Hz,2H)7.4(d,J=7.9Hz,1H)7.5(d,J=7.9Hz,1H)7.7(t,J=8.1Hz,4H)8.0(s,1H)8.1(m,3H)ppm。HPLC 保持時間6.9分;[α] 21 −59.4°(c=.011,CHCl);LC/MS(方法F)m/z435(MH)。
ステップ3.(−)−2−メトキシ−1−((1R,8S)−4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル)−エタノン(C34):C22の代わりにC31(2.00g、9.79mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ7でC23に関して記載したものと同様の方法で化合物34を調製して、白色の固体としてC34を得た(1.68g、収率62%)。H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 2.0(d,J=11.2Hz,1H)2.2(d,J=5.4Hz,1H)2.9(m,3H)3.0(dd,J=12.7,3.9Hz,2H)3.4(m,2H)3.7(m,3H)4.1(d,J=12.5Hz,1H)7.5(dd,J=16.6,7.9Hz,1H)8.1(m,2H)ppm。HPLC 保持時間4.56分;[α] −12.27°(c=0.010,CHCl);LC/MS(方法F)m/z277.3(MH)。
ステップ4.(−)−1−((1R,8S)−4−アミノ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル)−2−メトキシ−エタノン(C35):C20の代わりにC34(1.68g、6.07mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ5でC21に関して記載したものと同様の方法で化合物35を調製して、白色の固体としてC35を得た(1.5g、6mmol、99%)。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.8(d,J=10.4Hz,1H)2.1(m,1H)2.8(dd,J=11.4,6.9Hz,1H)3.0(s,3H)3.0(d,J=5.8Hz,2H)3.3(m,1H)3.5(m,1H)3.7(m,2H)4.0(m,1H)4.8(s,2H)6.3(m,1H)6.4(dd,J=23,2Hz,1H)6.8(dd,J=19.9,7.9Hz,1H)ppm。HPLC 保持時間3.054分;[α]−11.3°(c=0.009,CHCl);LC/MS(方法F)m/z248.3(MH)。
ステップ5.(−)−1−[4−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,8S)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2−メトキシ−エタノン(C36):5−トリフルオロメチル−2,6−ジクロロピリミジン(1.3g、6.12mmol)と1:1(v/v)t−BuOH/DCE22mLの混合物を窒素雰囲気下、0℃に冷却し、ZnCl(12.24mL、EtO中1M)で処理した。混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで、C35(1.5g、6.12mmol)で処理した。反応器の内容物を0℃でさらに45分間攪拌し、その後、EtN(940μL、6.73mmol)を滴加して処理した。反応混合物を25℃に温め、2時間攪拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をCHOHで摩砕し、濾過し、濾液を濃縮乾固して、白色の固体としてC36を得た(1.6g、3.06mmol、収率50%)。HPLC保持時間6.39分;LC/MS(方法F)m/z427.8(MH);[α]=−10.2°。
ステップ6.C36(250mg、585μmol)を2−メトキシ−1−エチルアミン(104mg、1.17mmol)と反応させることによって、実施例10のステップ8で10に関して記載したものと同様の方法で化合物20を調製して、白色の固体として20を得た(66mg、収率24%)。MS(方法F)保持時間1.9分;LC/MS(方法F)m/z466.3(MH)。
(実施例21)
(+)−2−メトキシ−1−{4−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,8R)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル}−エタノン(21)
ステップ1.(+)−2−メトキシ−1−((1S,8R)−4−ニトロ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル)−エタノン(C37):C22の代わりにC32(2.00g、9.79mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ7でC34に関して記載したものと同様の方法で化合物37を調製して、淡黄色の固体としてC37を得た(1.68g、62%)。H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ 2.0(d,J=11.2Hz,1H)2.2(d,J=5.4Hz,1H)2.9(m,3H)3.0(dd,J=12.7,3.9Hz,2H)3.4(m,2H)3.7(m,3H)4.1(d,J=12.5Hz,1H)7.5(dd,J=16.6,7.9Hz,1H)8.1(m,2H)ppm。HPLC 保持時間4.56分;LC/MS(方法F)m/z277.3(MH)。
ステップ2.(+)−1−((1S,8R)−4−アミノ−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル)−2−メトキシ−エタノン(C38):C19の代わりにC37(1.68g、6.07mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ4でC21に関して記載したものと同様の方法で化合物38を調製して、白色の固体としてC38を得た(1.5g、6mmol、収率99%)。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.8(d,J=10.4Hz,1H)2.1(m,1H)2.8(dd,J=11.4,6.9Hz,1H)3.0(s,3H)3.0(d,J=5.8Hz,2H)3.3(m,1H)3.5(m,1H)3.7(m,2H)4.0(m,1H)4.8(s,2H)6.3(m,1H)6.4(dd,J=23,2Hz,1H)6.8(dd,J=19.9,7.9Hz,1H)ppm。HPLC 保持時間3.05分;[α]+12.05°;LC/MS(方法F)m/z248.3(MH)。
ステップ3.(+)−1−[4−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,8R)−10−アザ−トリシクロ[6.3.1.02,7]ドデカ−2(7),3,5−トリエン−10−イル]−2−メトキシ−エタノン(C39):C20の代わりにC38(1.5g、6.12mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ5でC21に関して記載したものと同様の方法で化合物C39を調製して、白色の固体としてC39を得た(1.7g、収率51%)。HPLC保持時間6.39分;LC/MS(方法F)m/z427.8(MH);[α]=+12.04°。
ステップ4.C39(250mg、585μmol)を2−メトキシ−1−エチルアミン(104mg、1.17mmol)と反応させることによって、実施例10のステップ8で10に関して記載したものと同様の方法で化合物21を調製して、白色の固体として21を得た(110mg、0.234mmol、収率40%)。LC/MS(方法F)保持時間1.9分;LC/MS(方法F)m/z466.3(MH)。
(実施例22)
(±)−N−シクロブチル−N−(9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(22)
ステップ1.(±)6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C40):LiOH一水和物(5.4g、128.6mmol)の水50ml溶液を、(±)6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−トリフルオロアセトアミド(16.65g、64.3mmol)のTHF200ml溶液に滴加した。得られた混合物を25℃で1時間攪拌し、ジ−t−ブチルジカルボナート(21.1g、96.5mmol)で処理した。得られた懸濁液を25℃で2時間攪拌し、減圧下で濃縮した。次いで、得られた残留物を飽和NaCl100mlとCHCl3×100mlに分配した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られたオレンジ色の固体を、5%EtOAc/ヘキサンで溶出してシリカゲルプラグ250g(230〜400メッシュ)を通し、250mlの画分を採取した。C40を含有する画分を合わせ、濃縮して、淡黄色の固体としてラセミ化合物C40を得た(14.4g、50.2mmol、78%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.18(m,2H)、1.29(s,9H)、2.04(m,2H)、5.20(m,2H)、7.56(m,1H)、8.08(m,1H)、8.18(m,1H)ppm。
ステップ2.C40の200mg量(0.685mol)を、以下の条件で分取キラルクロマトグラフィーを用いて分割した。カラム:ChiralCel OJ 10×50cm;粒径:20um;流速:400ml/分;検出:UV300nm;供給濃度:IPA/ヘプタン50/50中20mg/ml;注入量:106ml/注入;移動相:IPA/ヘプタン15/85;操作時間:17分/注入。注入をスタックし、各注入で2つの画分(一方はエナンチオマー1(−)異性体であり、他方はエナンチオマー2(+)異性体)を採取した。分離して以下のエナンチオマーを得た。
6−ニトロ−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C41)(ラセミ化合物C40のエナンチオマー的に純粋な(−)異性体)93.5g。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.21(m,2H)、1.29(s,9H)、2.04(m,2H)、5.19(m,2H)、7.56(d,J=8Hz,1H)、8.08(m,1H)、8.18(d,J=3Hz,1H)ppm。[α](CHCl)=−14.0°。
6−ニトロ−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C42)(ラセミ化合物C40のエナンチオマー的に純粋な(+)異性体)93.5g。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.21(m,2H)、1.30(s,9H)、2.02(m,2H)、5.19(m,2H)、7.56(d,J=8Hz,1H)、8.07(m,1H)、8.18(d,J=3Hz,1H)ppm。[α](CHCl)=+12.9°。
ステップ3.(±)6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C43):C19の代わりにC40(5.0g、17.2mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ4でC20に関して記載したものと同様の方法で化合物C43を調製して、灰色の固体としてC43を得た(4.4g、17.0mmol、収率99%)。HNMR(400MHz,DMSO)δ 6.89(d,J=7.75Hz,1H)、6.51(d,J=1.56Hz,1H)、6.27(dd,J=7.75Hz,1H)、4.94(s,2H)、4.84(t,J=3Hz,1H)、1.92(d,J=7.26Hz,2H)、1.33(s,9H)、1.13(d,J=6.22Hz,2H);MS:261.3(MH+);HPLC 保持時間:5.9分;HPLC純度:100%。
ステップ4.(±)−6−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C44):C20の代わりにC43(1.5g、5.76mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ5でC21に関して記載したものと同様の方法で化合物C44を調製して、白色の固体としてC44を得た(2.14g、84%)。位置化学をX線結晶学によって確認した。HNMR(400MHz,DMSO)δ 10.6(s,1H)、8.75(s,1H)、7.61(s,1H)、7.39(dd,J=3.95Hz,1H)、7.25(d,J=8.31Hz,1H)、4.99(d,J=8.68Hz,2H)、1.97(d,J=8.3Hz,2H)、1.29(s,9H)、1.16(d,J=7.0Hz,2H)。MS:441.0/443.0(MH+);HPLC 保持時間;8.50分;HPLC純度;100%。
ステップ5.(±)−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C45):C44(0.4g、0.9mmol)をシクロブチルアミン(0.16g、2.72mmol)と反応させることによって、実施例10のステップ8で10に関して記載したものと同様の方法で化合物C45を調製して、白色の固体としてC45を得た(2.88g、89%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(s,1H)、8.179(s,1H)、7.81(s,1H)、7.38〜7.37(m,1H)、δ 7.2(d,J=8Hz 1H);7.01(d,J=6.7Hz,1H)、4.985(t,J=4Hz,2H)、4.616(m,1H)、2.28〜2.14(m,4H)、2.01(m,2H)、1.71〜1.62(m,2H)、1.33(s,9H)、1.20(m,2H);MS:476.3(MH+);HPLC 保持時間:8.8分;HPLC純度:100%。
ステップ6.(±)−N−シクロブチル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(C46):C45(2.73g、5.74mmol)とHCl(MeOH中3M、20mL)の溶液を50℃に加熱した。2時間後、混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、生じた固体を濾過で集めて、白色の固体としてC46を得た(2.4g、93%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.9(br,1H)、9.6(d,J=7.9Hz,1H)、9.37(d,J=7.9Hz,1H)、8.39(s,1H)、8.10(br,1H)、7.77(d,J=1Hz,1H)、7.52〜7.50(m,1H)、7.42(d,J=7.9Hz,1H)、6.6(br,1H)、5.21〜5.18(m,2H)、4.58〜4.52(m,1H)、2.27〜2.14(m,6H)、1.7〜1.61(m,2H)、1.37(d,J=8.3Hz,2H);MS:376.1(MH+);HPLC 保持時間:5.3分;HPLC純度:100%。
ステップ7.C46(75mg、0.17mmol)とDIEA(65mg、0.5mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(24mg、0.21mmol)を添加した。20分後、反応混合物を減圧下に置き、得られた残留物をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 99:1)で精製して、白色の固体として22を得た(65mg、86%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.7(br,1H)、8.19(s,1H)、7.87(s,1H)、7.42(m,1H)、7.2(d,J=7.7Hz,1H)、7.03(d,J=6.7Hz,1H)、5.04(s,2H)、4.61(m,1H)、2.3(s,3H)、2.25〜2.12(m,6H)、1.7(m,2H)、1.3(m,2H);MS:454.0(MH+);HPLC 保持時間:7.11分;HPLC純度:100%。
(実施例23)
(±)−1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(23)
C46(75mg、0.17)とDIEA(65mg、0.5mmol)のCHCl(4mL)溶液に、塩化アセチル(13.1mg、0.17mmol)を添加した。20分後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 98:2)で精製して、白色の固体として23を得た(44mg、107mmol、63%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.17(s,1H)、7.8(m,1H)、7.4(m,1H)、7.2(m,1H)、7.0(m,1H)、5.3〜5.2(m,2H)、4.6(m,1H)、2.26〜1.97(m,6H)、1.9(s,3H)、1.72〜1.62(m,2H)、1.3〜1.16(m,2H);MS:418.1(MH+);HPLC 保持時間:6.71分;HPLC純度:100%。
(実施例24から28)
実施例24から28の化合物(表1)を、実施例23で23に関して記載したものと同様の方法で調製した。
(実施例29)
(±)−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−ピロリジン−1−イル−メタノン(29)
ステップ1.(±)−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸4−ニトロ−フェニルエステル(C47):クロロギ酸メチルの代わりにクロロギ酸4−ニトロフェニル(0.45g、2.23mmol)を用いたことを除いて、実施例24で24に関して記載したものと同様の方法で化合物C47を調製して、白色の固体としてC47を得た(1.0g、83%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.26〜8.23(m,2H)、8.18(s,1H)、7.88(br,1H)、7.43(br,1H)、7.36(d,J=8.8Hz,2H)、7.29(d,J=7.7Hz,1H)、7.036(d,J=6.7Hz,1H)、5.44(br,1H)、5.22(br,1H)、4.6(m,1H)、2.24〜2.10(m,6H)、1.64(br,2H)、1.33(br,2H)ppm。MS:541.4(MH+);HPLC 保持時間:8.5分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C47(90mg、0.17mmol)、ピロリジン(18mg、0.25mmol)、およびDIEA(43mg、0.33mmol)のDMF(2mL)溶液を50℃に加熱した。2時間後、混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)flash 12S(CHCl/MeOH 98:2)で精製して、白色の固体として29を得た(34mg、43%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.5(br,1H)、8.16(s,1H)、7.74(s,1H)、7.34(m,1H)、7.15(d,J=8.3Hz,1H)、7.0(d,J=6.7Hz,1H)、4.99(s,2H)、4.6(br,1H)、3.2(br,4H)、2.25〜2.11(m,4H)、2.04〜2.03(m,2H)、1.74〜1.60(m,6H)、1.17〜1.15(m,2H)ppm。MS:473.5(MH+)
(実施例30)
(±)−6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸シクロプロピルアミド(30)
ステップ1.シクロプロピル−カルバミン酸4−ニトロ−フェニルエステル(C48):シクロプロピルアミン(0.5g、8.7mmol)とDIEA(2.2g、17.1mmol)のTHF(25mL)溶液に、クロロギ酸4−ニトロフェニル(1.7g、8.7mmol)を添加した。20分後、反応混合物をHOでクエンチし、層を分離した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をヘキサン/EtOAcで結晶化して、淡黄色の固体としてC48を得た(0.2g、0.87mmol、収率10%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.2(m,3H)、7.3(m,2H)、2.5(m,1H)、0.6(m,2H)、0.4(m,2H)ppm。HPLC 保持時間:5.2分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C46(0.1g、0.22mmol)、C48(75mg、0.34mmol)、およびDIEA(115mg、0.15mL)のDMF(1mL)溶液を25℃で2時間攪拌した。混合物をEtOAcとHOに分配し、層を分離した。有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)flash 12S(CHCl/MeOH 99:1)で精製して、白色の固体として30を得た(73mg、71%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.5(br,1H)、8.17(s,1H)、7.74(s,1H)、7.3(m,1H)、7.15(d,J=1Hz,1H)、7.0(1,J=6.7Hz,1H)、6.8(d,J=3.6Hz,1H)、5.08(s,2H)、4.6(br,1H)、2.4(m,1H)、2.28〜2.13(m,4H)、1.9(m,2H)、1.7(m,2H)、1.1(m,2H)、0.5(m,2H)、0.3(m,2H)ppm。MS:459.5(MH+);HPLC 保持時間:6.63分;HPLC純度:100%。
(実施例31)
(±)−1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−モルホリン−4−イル−エタノン(31)
28(50mg、0.11mmol)とDIEA(29mg、0.22mmol)のTHF(2mL)溶液にモルホリン(38mg、0.22mmol)を添加し、得られた混合物を約25℃で2日間攪拌した。その後、混合物をEtOAcとHOに分配し、層を分離した。有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)flash 12M(CHCl/CHOH 98:2)で精製して、白色の固体として31を得た(30mg、55%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(m,1H)、8.18(s,1H)、7.82(d,J=23Hz,1H)、7.4(m,1H)、7.2(m,1H)、7.01(m,1H)、5.5(s,1H)、5.34(s,1H)、4.6(br,1H)、3.5(s,4H)、3.1〜3.0(m,2H)、2.36〜2.11(m,9H)、1.95(m,1H)、1.66(m,2H)、1.25(m,2H)ppm。MS:503.2(MH+);HPLC 保持時間:6.3分;HPLC純度:100%。
(実施例32)
(±)−N−シクロプロピル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(32)
ステップ1.(±)−6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C49):C44(0.5g、1.13mmol)をシクロプロピルアミン(77mg、1.36mmol)と反応させることによって、実施例22のステップ5でC45に関して記載したものと同様の方法で化合物C49を調製して、白色の固体としてC49を得た(0.41g、80%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.15(s,1H)、7.94(s,1H)、7.52(d,J=8Hz,1H)、7.15(m,2H)、4.92(d,J=6Hz,2H)、2.8(m,1H)、1.95(m,2H)、1.28(s,9H)、1.14(d,J=8Hz,2H)、0.74(d,J=7Hz,2H)、0.65(d,J=3Hz,2H)ppm。MS:462.1(MH+);HPLC 保持時間:8.2分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C45の代わりにC49(0.38g、0.83mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物32を調製して、白色の固体として32を得た(0.36g、100%)。H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 10.8(br,1H)、9.47(d,J=8Hz,1H)、9.31(d,J=8Hz,1H)、8.4(s,1H)、8.03(s,2H)、7.7(d,J=7Hz,1H)、7.42(d,J=8Hz,1H)、5.22(m,2H)、4.8(br,1H)、2.9(m,1H)、2.2(m,2H)、1.4(m,2H)、0.83(m,2H)、0.74(m,2H)ppm。MS:362.1(MH+)。
(実施例33)
(±)−N−シクロペンチル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(33)
ステップ1.(±)−6−(4−シクロペンチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C50):C44をシクロペンチルアミン(119mg、1.35mmol)と反応させることによって、実施例22のステップ4でC44に関して記載したものと同様の方法で化合物C50を調製して、白色の固体としてC50を得た(0.38g、70%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.5(br,1H)、8.14(s,1H)、7.78(s,1H)、7.33(m,1H)、7.15(m,1H)、6.51(m,1H)、4.93(m,2H)、4.4(m,1H)、1.9(m,4H)、1.7(m,2H)、1.54(m,4H)、1.29(s,9H)、1.15(m,2H)ppm。MS:490.1(MH+);HPLC 保持時間:9.1分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C45の代わりにC50(341mg、0.697mmol)を用いたことを除いて、実施例22でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物33を調製して、白色の固体として33を得た(0.32g、100%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.7(br,1H)、9.54(d,J=8.3Hz,1H)、9.4(d,J=7.7Hz,1H)、8.38(s,1H)、7.82(s,1H)、7.55(m,1H)、7.42(m,1H)、5.2(s,2H)、4.48(m,1H)、2.27(m,2H)、1.9(m,2H)、1.75〜1.62(m,4H)、1.59〜1.54(m,2H)、1.39(m,2H)ppm。MS:390.1(MH+)。
(実施例34)
(±)−N−メチル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(34)
ステップ1.(±)−6−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C51):C44(1.0g、2.27mmol)をメチルアミン(2.0M THF溶液、2.2mL、4.54mmol)と反応させることによって、実施例22のステップ5でC45に関して記載したものと同様の方法で化合物C51を調製して、白色の固体としてC51を得た(0.85g、86%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.16(s,1H)、7.76(m,1H)、7.48(m,1H)、7.12(m,1H)、7.12(m,1H)、4.98(s,2H)、2.92(m,3H)、1.99(m,2H)、1.33(s,9H)、1.19(m,2H);MS:436.5(MH+)ppm。HPLC 保持時間:7.7分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C45の代わりにC51(0.85g、1.95mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物34を調製して、白色の固体として34を得た(0.79g、99%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 11.02(br,1H)、9.62(m,1H)、9.37(m,1H)、8.43(s,1H)、8.25(br,1H)、7.82(m,1H)、7.62(m,1H)、7.45(m,1H)、5.22(m,2H)、2.98(d,J=4Hz,3H)、2.26(m,2H)、1.40(m2,H)ppm。MS:336.5(MH+)。
(実施例35)
(±)−N−(2−メトキシ−エチル)−メチル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(35)
ステップ1.(±)−6−{4−[(2−メトキシエチル)−メチル−アミノ]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C52):C44(1.0g、2.27mmol)を(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン(0.4g、4.54mmol)と反応させることによって、実施例22のステップ5でC45に関して記載したものと同様の方法で化合物C52を調製して、白色の固体としてC52を得た(1.0g、89%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.67(br,1H)、8.35(s,1H)、7.7(br,1H)、7.34(m,1H)、7.19(m,1H)、4.99(s,2H)、3.77(m,2H)、3.58(m,2H)、3.25(s,3H)、3.12(s,3H)、2.00(m,2H)、1.33(s,9H)、1.19(m,2H)ppm。MS:494.5(MH+);HPLC 保持時間:8.4分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C45の代わりにC52(0.85g、1.95mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物35を調製して、白色の固体として35を得た(0.95g、100%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.6(br,1H)、9.67(m,1H)、9.37(m,1H)、8.53(s,1H)、7.7(s,1H)、7.51(m,1H)、7.41(m,1H)、5.2(s,2H)、3.83(m,2H)、3.6(m,2H)、3.25(s,3H)、3.20(s,3H)、2.28(m,2H)、1.49(m,2H)ppm。MS:394.5(MH+)。
(実施例36)
(±)−N−エチル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(36)
ステップ1.(±)−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C53):C44(1.0g、2.27mmol)をエチルアミン(4.54mmol、2.27mL、2.0M THF溶液)と反応させることによって、実施例22のステップ5でC45に関して記載したものと同様の方法で化合物C53を調製して、白色の固体としてC53を得た(0.86g、84%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.16(s,1H)、7.77(s,1H)、7.42(m,1H)、7.17(m,2H)、4.96(m,2H)、3.48(m,2H)、2.0(m,2H)、1.32(s,9H)、1.17(m,5H)ppm。MS:450.5(MH+);HPLC 保持時間:8.11分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C45の代わりにC53(0.86g、1.9mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物36を調製して、白色の固体として36を得た(0.8g、99%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 11.0(br,1H)、9.64(m,1H)、9.38(m,1H)、8.44(s,1H)、8.2(br,1H)、7.8(m,1H)、7.58(m,1H)、7.44(m,1H)、5.23(m,2H)、3.5(m,2H)、2.28(m,2H)、1.39(m,2H)、1.17(m,3H)ppm。MS:350.5(MH+)。
(実施例37)
(±)−N−(2−メトキシ−エチル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(37)
ステップ1.(±)−6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C54):C44(1.0g、2.27mmol)を2−メトキシエチルアミン(341mg、4.5mmol)と反応させることによって、実施例22のステップ5でC45に関して記載したものと同様の方法で化合物C54を調製して、白色の固体としてC54を得た(1.0g、93%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.18(s,1H)、7.8(br,1H)、7.37(m,1H)、7.18(m,1H)、7.07(m,1H)、4.98(s,2H)、3.62(m,2H)、3.55(m,2H)、3.28(s,3H)、1.98(m,2H)、1.33(s,9H)、1.19(m,2H)ppm。MS:480.5(MH+);HPLC 保持時間:7.8分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C45の代わりにC54(1.0g、2.1mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物37を調製して、白色の固体として37を得た(0.92g、98%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.5(br,1H)、9.4(m,1H)、9.3(m,1H)、8.3(s,1H)、7.85(s,1H)、7.56(m,1H)、7.41(m,1H)、5.2(s,2H)、4.3(br,1H)、3.63(m,2H)、3.52(m,2H)、3.27(s,3H)、2.25(m,2H)、1.40(m,2H)ppm。MS:380.5(MH+)。
(実施例38)
(±)−N−イソプロピル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(38)
Figure 0004332590
ステップ1.(±)−6−(4−イソプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C55):C44(1.0g、2.27mmol)をイソプロピルアミン(0.27g、4.5mmol)と反応させることによって、実施例22のステップ5でC45に関して記載したものと同様の方法で化合物C55を調製して、白色の固体としてC55を得た(0.73g、69%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.58(BR,1H)、8.17(S,1H)、7.73(S,1H)、7.41(m,1H)、7.19(m,1H)、6.47(m,1H)、4.9(m,2H)、4.4(m,1H)、2.0(m,2H)、1.33(s,9H)、1.23(m,6H)、1.2(m,2H)ppm。MS:464.5(MH+);HPLC 保持時間:8.62分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C45の代わりにC55(0.72g、1.55mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物38を調製して、白色の固体として38を得た(0.67g、99%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 11.0(br,1H)、9.7(m,1H)、9.4(m,1H)、8.4(s,1H)、7.6(m,2H)、7.55(m,1H)、7.44(m,1H)、5.25(m,2H)、4.4(m,1H)、2.3(m,2H)、1.4(m,2H)、1.24(m,6H)ppm。MS:364.5(MH+)。
(実施例39)
(±)−(4−メトキシ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−アミン(39)
C45の代わりにC44(1.0g、2.23mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物39を調製して、白色の固体として39を得た(0.9g、98%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.3(br,1H)、9.58(m,1H)、9.31(m,1H)、8.50(s,1H)、7.86(m,1H)、7.58(m,1H)、7.36(m,1H)、5.18(m,2H)、4.01(s,3H)、2.23(m,2H)、1.35(m,2H);MS:335.6(MH−)ppm HPLC 保持時間:4.72分;HPLC純度:100%。
(実施例40)
−シクロブチル−N−(1S,4R)−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(40)
ステップ1.6−アミノ−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C56):C19の代わりにC41(4.5g、15.5mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ4でC20に関して記載したものと同様の方法で化合物56を調製して、オフホワイト色の固体としてC56を得た(3.95g、98%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.10(m,2H)、1.29(s,9H)、1.89(m,2H)、4.81(m,2H)、4.95(bs,2H)、6.24(m,1H)、6.48(m,1H)、6.86(m,1H)ppm。HPLC 保持時間=5.95、HPLC純度=100%。[α]、C(0.01165)=−7.02°。
ステップ2.6−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C57):C20の代わりにC56(3.8g、14.6mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ5でC21に関して記載したものと同様の方法で化合物C57を調製して、白色の固体としてC57を得た(4.76g、74%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.17(m,2H)、1.30(s,9H)、1.97(m,2H)、4.99(m,2H)、7.24(m,1H)、7.40(m,1H)、7.61(bs,1H)、8.76(s,1H)、10.6(s,1H)ppm。HPLC 保持時間=8.49、HPLC純度=100%。[α]、C(0.01035)=−14.8°。
ステップ3.6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C58):C57(1.1g、2.5mmol)をシクロブチルアミン(288μL、3.4mmol)と反応させることによって、実施例12のステップ8で10に関して記載したものと同様の方法で化合物58を調製して、白色の固体としてC58を得た(998mg、84%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.17(m,2H)、1.30(s,9H)、1.66(m,2H)、1.97(m,2H)、2.20(m,4H)、4.50(m,1H)、4.95(m,2H)、6.99(m,1H)、7.17(m,1H)、7.33(m,1H)、7.78(bs,1)、8.15(s,1H)、9.59(bs,1H)ppm。HPLC 保持時間=8.77、HPLC純度=100%。
ステップ4.C45の代わりにC58(938mg、1.98mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物40を調製して、骨色の固体として40を得た(911mg、82%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.37(m,2H)、1.67(m,2H)、2.20(m,6H)、4.55(m,1H)、5.18(m,2H)、6.65(bs,1H)、7.40(m,1H)、7.52(m,1H)、7.80(m,1H)、7.89(bs,1H)、8.34(s,1H)、9.31(m,1H)、9.48(m,1H)、10.63(bs,1H)ppm。HPLC 保持時間=5.62、HPLC純度=100%。
(実施例41)
1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン(41)
ステップ1.(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−{(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル}−アミン二塩酸塩(C59):C21の代わりに1,4−ジオキサン(2mL)中のC57(1.0g、2.26mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ6でC22に関して記載したものと同様の方法で化合物C59を調製して、白色の固体としてC59を得た(0.93mg、100%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.84(s,1H)、9.27(br,2H)、8.8(s,1H)、7.8(s,1H)、7.6(m,1H)、7.44(m,1H)、5.24(m,2H)、2.23(m,2H)、1.41(m,2H)ppm。MS:339.4(MH+);HPLC 保持時間:4.98分;HPLC純度:100%。
ステップ2.{2−[6−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−メチル−カルバミン酸t−ブチルエステル(C60):N−メチル−N−t−Boc−サルコシン(0.41g、2.20mmol)のCHCl(5mL)溶液に、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(0.14g、1.1mmol)を添加した。1時間後、C59(0.46g、1.10mmol)を添加し、次いでDIEA(0.43g、3.30mmol)を添加した。30分後、混合物を濃縮し、得られた残留物をEtOAcと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)Flash 40M(ヘキサン/EtOAc=1:1)で精製して、白色の固体としてC60を得た(0.55g、98%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.65(br,1H)、8.7(s,1H)、7.6(br,1H)、7.39(m,1H)、7.26(m,1H)、5.4〜5.34(m,2H)、4.02〜3.94(m,2H)、2.7〜2.67(m,3H)、2.92〜1.92(m,2H)、1.34、1.17(回転異性体)(s,s,9H)、1.25〜1.1(m,2H)ppm。MS:512.4/412.3(MH+);HPLC 保持時間:7.4分;HPLC純度:100%。
ステップ3.C60(0.1g、0.2mmol)、シクロプロピルアミン(0.23mg、0.40mmol)、およびDIEA(78mg、0.60mmol)の溶液を封管で90℃に加熱した。5時間後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をEtOAcとHOに分配した。層を分離し、有機層を水で洗浄した。次いで、有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)Flash 12M(ヘキサン/EtOAc=1:1)で精製して、白色の固体を得た。その固体をCHClに溶解し、TFA(0.23g、2.0mmol)を添加した。20分後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO水溶液およびHOで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、白色の固体として41を得た(60mg、70%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.71(br,1H)、8.18(s,1H)、7.99(m,1H)、7.57(m,1H)、7.19(m,2H)、5.34(m,2H)、3.32〜3.12(m,3H)、2.85(m,1H)、2.2(s,3H)、2.06〜1.93(m,2H)、1.23(m,2H)、0.80(m,2H)、0.68(m,2H)ppm。MS:433.0(MH+);HPLC 保持時間:5.0分;HPLC純度:100%。
(実施例42)
N−{2−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−N−メチル−アセトアミド(42)
41(50mg、0.12mmol)とDIEA(45mg、0.35mmol)のTHF(5mL)溶液に、酢酸無水物(12mg、0.12mmol)を添加した。20分後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をBiotage(登録商標)Flash 12M(CHCl/CHOH=98:2)で精製して、白色の固体として42を得た(38mg、69%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.7(br,1H)、8.18(s,1H)、8.01(m,1H)、7.59(m,1H)、7.2(m,2H)、5.36〜5.29(m,2H)、4.01(m,2H)、2.89、2.69(s,s,3H)、2.85(BR,1H)、2.09〜1.9(M,2H)、1.98(S,3H)、1.2(M,2H)、0.8(M,2H)、0.68(M,2H)ppm。MS:475.0(MH+);HPLC 保持時間:5.54分;HPLC純度:100%。
(実施例43)
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン(43)
ステップ1.{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−メチル−カルバミン酸t−ブチルエステル(C61):40(0.1mg、0.223mmol)とN−メチル−N−t−Boc−サルコシン(84mg、0.45mmol)を反応させることによって、実施例41でC60に関して記載したものと同様の方法で化合物C61を調製して、白色の固体としてC61を得た(0.1g、98%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.2(s,1H)、7.8(br,1H)、7.4(m,1H)、7.2(m,1H)、7.02(m,1H)、5.34(m,2H)、4.6(br,1H)、4.0(m,1H)、3.86(m,1H)、2.6(m,3H)、2.25〜1.9(m,6H)、1.7(m,2H)、1.37、1.2(回転異性体)(m,9H)、1.3(m,2H);MS:547.5/447.4(MH+);HPLC 保持時間:7.7分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C61(0.18g、0.33mmol)のCHCl(5mL)溶液に、TFA(0.15g、1.3mmol)を添加した。1時間後、混合物を濃縮し、得られた残留物をEtOAcと飽和NaHCO水溶液に分配し、層を分離した。有機層をHOで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、白色の固体として43を得た(0.12g、82%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.61(br,1H)、8.18(s,1H)、7.6(m,1H)、7.3(m,1H)、7.2(m,1H)、7.0(m,1H)、5.3(m,2H)、4.6(br,1H)、3.28(m,2H)、2.25〜1.95(m,6H)、2.2(s,3H)、1.6(m,2H)、1.2(m,2H)ppm。MS:447.4(MH+);HPLC 保持時間:5.5分;HPLC純度:100%。
(実施例44)
N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−N−メチル−アセトアミド(44)
41の代わりに40(70mg、0.16mmol)を用いたことを除いて、実施例42で42に関して記載したものと同様の方法で化合物44を調製して、オフホワイト色の固体として44を得た(60mg、78%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.18(s,1H)、7.8(m,1H)、7.4(m,1H)、7.2(m,1H)、7.0(m,1H)、5.36(m,2H)、4.6(br,1H)、4.1(m,1H)、4.0(m,1H)、2.9,2.7(回転異性体)(s,s,3H)、2.2(m,6H)、1.99(m,3H)、1.69(m,2H)、1.2(m,2H);MS:489.0(MH+)ppm。HPLC 保持時間:6.0分;HPLC純度:100%。
(実施例45)
N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド(45)
ステップ1.N−{2−[6−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド(C62):
方法A.C59(0.92mg、2.23mmol)とN−アセチルグリシン(0.6g、2.25mmol)を反応させることによって、実施例41でC60に関して記載したものと同様の方法で化合物C62を調製して、オフホワイト色の固体としてC62を得た(0.54g、55%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.68(m,1H)、8.79(s,1H)、8.03(br,1H)、7.68(br,1H)、7.4(m,1H)、7.3(m,1H)、5.48〜5.36(m,2H)、3.93(m,1H)、3.73(m,1H)、2.12(m,1H)、1.95(m,1H)、1.82(s,3H)、1.28〜1.11(m,2H)ppm。MS:442.0/439.9(MH+);HPLC 保持時間:5.6分;HPLC純度:100%。
方法B.別法として、化合物C62は、C41(37.9g、0.13mol)のメタノール(38mL)溶液を、塩化チオニル(47.4mL、0.650mol、5当量)のメタノール(380mL)溶液に窒素下、25℃で添加し、18時間混合し、減圧下で濃縮して、固体として6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−HCl(C113)(33.1g、0.145mol、収率112%(残留メタノールによる過剰収率))を得ることによって調製できる。
n−アセチルグリシン(3.26g、0.028mol、1当量)、6−クロロ−2,4−ジメトキシ−s−トリアジン(CDMT)(4.69g、0.027mol、0.97当量)、およびアセトニトリル(50mL)の混合物を0℃に冷却し、N−メチルモルホリン(3.03mL、0.028mol、1当量)を滴加して処理した。2時間後、混合物を固体C113(5.00g、0.028mol)で処理し、反応混合物を室温に温めた。約18時間後、混合物を濾過し、約半分の容量に濃縮し、攪拌しながら水で処理した。得られた混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、N−[2−((1S,4R)−6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−2−オキソ−エチル]−アセトアミド(CAB)を得た(5.30g、0.018mol、収率83%)。
化合物C114(4.2g、0.015mol)、10%パラジウム炭素(50%水湿潤)(400mg)、およびエタノール(40mL)をParr反応器に充填し、反応器の内容物を40℃、50PSI水素で処理した。1時間後、混合物を40℃で、セライトを通して濾過し、濃縮乾固して、N−[2−((1S,4R)−6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−2−オキソ−エチル]−アセトアミド(C115)を得た(3.43g、0.013mol、収率91%)。
C115(0.44g、17mmol)、二臭化亜鉛(0.43g、18mmol、1.1当量)、t−ブタノール(1.3mL)、およびジクロロエタン(1.32mL)の混合物を室温で30分間攪拌した。その後、混合物を2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン(0.42g、18mmol、1.1当量)で処理し、次いでトリエチルアミン(0.26mL、18mmol、1.1当量)で処理した。3時間後、混合物を濃縮し、得られた残留物をヘキサンで一晩摩砕した。得られた固体を濾過で集め、C62を得た(0.33g、0.75mmol、収率44%)。
ステップ2.C62(0.10g、0.23mmol)をシクロブチルアミン(32mg、0.45mmol)と反応させることによって、実施例10のステップ8に記載のものと同様の方法で化合物45を調製して、白色の固体として45を得た(39mg、62%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.15(s,1H)、8.0(m,1H)、7.78(m,1H)、7.37(m,1H)、7.19(m,1H)、7.0(m,1H)、5.39〜5.3(m,2H)、4.6(m,1H)、3.9〜3.8(m,1H)、3.7〜3.6(m,1H)、2.21〜2.0(m,5H)、1.9〜1.8(m,1H)、1.8(s,3H)、1.67〜1.63(m,2H)、1.2〜1.1(m,2H)ppm。HPLC 保持時間:8.82分;HPLC純度:100%。
(実施例46)
−イソプロピル−N−{(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル}−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(46)
ステップ1.6−(4−イソプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C63):シクロブチルアミンの代わりにイソプロピルアミン(0.16g、2.27mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ3でC58に関して記載したものと同様の方法で化合物C63を調製して、オフホワイト色の固体としてC63を得た(0.78g、74%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.5(br,1H)、8.14(s,1H)、7.69(s,1H)、7.37(m,1H)、7.15(m,1H)、6.44(m,1H)、4.94(m,2H)、4.4(m,1H)、1.9(m,2H)、1.29(s,9H)、1.2(m,6H)、1.1(m,2H);MS:464.6(MH+)ppm。HPLC 保持時間:8.6分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C58の代わりにC63(70mg、0.16mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ4で40に関して記載したものと同様の方法で化合物46を調製して、白色の固体として46を得た(0.73g、99%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.8(br,1H)、9.62(m,1H)、9.36(m,1H)、8.4(s,1H)、7.7(s,1H)、7.6(br,1H)、7.5(m,1H)、7.43(m,1H)、5.23(m,2H)、4.4(m,1H)、4.4(br,1H)、2.27(m,2H)、1.39(m,2H)、1.24(m,6H)ppm。MS:364.5(MH+)。
(実施例47)
−エチル−N−{(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル}−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(47)
ステップ1.6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C64):シクロブチルアミンの代わりにエチルアミン(2.0M テトラヒドロフラン溶液、2.27mL、4.5mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ3でC58に関して記載したものと同様の方法で化合物C64を調製して、白色の固体としてC64を得た(1.0g、98%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.16(s,1H)、7.7(s,1H)、7.42(m,1H)、7.18(m,2H)、4.97(m,2H)、3.48(m,2H)、1.99(m,2H)、1.32(s,9H)、1.17(m,5H);MS:450.5(MH+)ppm。HPLC 保持時間:8.0分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C58の代わりにC64(1.0g、2.22mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ4で40に関して記載したものと同様の方法で化合物47を調製して、白色の固体として47を得た(0.87g、93%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.8(br,1H)、9.55(m,1H)、9.35(m,1H)、8.4(s,1H)、8.21(br,1H)、7.81(m,1H)、7.58(m,1H)、7.43(m,1H)、5.22(m,2H)、3.5(m,2H)、2.26(m,2H)、1.4(m,2H)、1.17(m,3H);MS:350.5(MH+)。
(実施例48)
2−アミノ−1−[6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(48)
47(0.15g、0.35mmol)をt−ブトキシカルボニルアミノ−酢酸(0.12g、0.71mmol)と反応させることによって、実施例43のステップ2で43に関して記載したものと同様の方法で化合物48を調製して、こはく色の固体として48を得た(45mg、31%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.16(s,1H)、7.78(m,1H)、7.44(m,1H)、7.2(m,2H)、5.32(m,2H)、3.4(m,2H)、3.32(m,2H)、3.17(m,2H)、2.06〜1.94(m,2H)、1.23〜1.17(m,5H);MS:407.0(MH+)ppm。HPLC 保持時間:4.7分;HPLC純度:100%。
(実施例49)
−プロピル−N−{(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル}−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(49)
ステップ1.6−(4−プロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C65):シクロブチルアミンの代わりにプロピルアミン(0.2g、3.4mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ3でC58に関して記載したものと同様の方法で化合物C65を調製して、白色の固体としてC65を得た(1.0g、2.27mmol)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.15(s,1H)、7.78(s,1H)、7.41(m,1H)、7.19(m,2H)、4.97(m,2H)、3.39(m,2H)、1.98(m,2H)、1.6(m,2H)、1.32(s,9H)、1.17(m,2H)、0.91(m,3H);MS:463.5(MH+)ppm。HPLC 保持時間:8.35分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C58の代わりにC65(0.96g、2.1mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ4で40に関して記載したものと同様の方法で化合物49を調製して、オフホワイト色の固体として49を得た(0.88g、98%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 11.0(br,1H)、9.62(m,1H)、9.37(m,1H)、8.43(s,1H)、8.3(br,1H)、7.7(s,1H)、7.61(m,1H)、7.44(m,1H)、5.2(s,2H)、3.42(m,2H)、2.28(m,2H)、1.60(m,2H)、1.4(m,2H)、0.89(m,3H)ppm。MS:364.5(MH+)。
(実施例50)
−(2−メトキシ−エチル)−N−[(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(50)
ステップ1.6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C66):シクロブチルアミンの代わりに2−メトキシエチルアミン(256mg、3.4mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ3でC58に関して記載したものと同様の方法で化合物C66を調製して、淡色のシロップとしてC66を得た(1.02g、94%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.18(s,1H)、7.8(br,1H)、7.37(m,1H)、7.17(m,1H)、7.07(m,1H)、4.98(s,2H)、3.6(m,2H)、3.51(m,2H)、3.28(s,3H)、1.99(m,2H)、1.33(s,9H)、1.19(m,2H);MS:480.5(MH+);HPLC 保持時間:7.76分;HPLC純度:100%。
ステップ2.C58の代わりにC66(1.0g、2.08mmol)を用いたことを除いて、実施例40のステップ4で40に関して記載したものと同様の方法で化合物50を調製して、オフホワイト色の固体として50を得た(0.88g、94%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.8(br,1H)、9.57(m,1H)、9.36(m,1H)、8.4(s,1H)、8.07(br,1H)、7.82(s,1H)、7.56(m,1H)、7.41(m,1H)、5.2(s,2H)、3.62(m,2H)、3.52(m,2H)、3.27(s,3H)、2.27(m,2H)、1.4(m,2H)ppm。MS:380.5(MH+)。
(実施例51)
−シクロブチル−N−(1R,4S)−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(51)
ステップ1.6−アミノ−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C67):C19の代わりにC42(4.5g、15.5mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ4でC20に関して記載したものと同様の方法で化合物C67を調製して、オフホワイト色の固体としてC67を得た(3.59g、89%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.10(m,2H)、1.29(s,9H)、1.89(m,2H)、4.81(m,2H)、4.95(bs,2H)、6.24(m,1H)、6.48(m,1H)、6.86(m,1H)ppm。[α]、C(0.01165)=+5.82°。
ステップ2.6−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C68):C20の代わりにC67(3.4g、13.1mmol)を用いたことを除いて、実施例10のステップ5でC21に関して記載したものと同様の方法で化合物C68を調製して、白色の固体としてC68を得た(4.68g、81%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.17(m,2H)、1.30(s,9H)、1.97(m,2H)、5.00(m,2H)、7.24(m,1H)、7.40(m,1H)、7.61(bs,1H)、8.75(s,1H)、10.6(s,1H)ppm。HPLC 保持時間=8.49、HPLC純度=100%。[α]、C(0.01015)=+14.1°。
ステップ3.6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C69):C44の代わりにC68(1.1g、2.5mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ5でC45に関して記載したものと同様の方法で化合物C69を調製して、白色の固体としてC69を得た(1.17g、98%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.17(m,2H)、1.30(s,9H)、1.66(m,2H)、1.97(m,2H)、2.20(m,4H)、4.50(m,1H)、4.95(m,2H)、6.99(m,1H)、7.17(m,1H)、7.33(m,1H)、7.78(bs,1)、8.15(s,1H)、9.59(bs,1H)ppm。HPLC 保持時間=8.78、HPLC純度=100%。
ステップ4.C45の代わりにC69(938mg、1.98mmol)を用いたことを除いて、実施例22のステップ6でC46に関して記載したものと同様の方法で化合物51を調製して、骨色の固体として51を得た(1.08g、>100%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.38(m,2H)、1.66(m,2H)、2.22(m,6H)、4.58(m,1H)、5.19(m,2H)、7.05(bs,1)、7.39(m,1H)、7.52(m,1H)、7.70(bs,1H)、7.81(s,1H)、8.32(s,1H)、9.29(m,1H)、9.42(m,1H)、10.25(bs,1H)ppm。[α]、C(0.0059)CHCl=−8.3°。HPLC 保持時間=5.10、HPLC純度=100%。
(実施例52)
−シクロプロピル−N−(1R,4S)−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(52)
C68(2.0g、4.5mmol)をシクロプロピルアミン(425μL、6.1mmol)と反応させ、次いでメタンHClで処理することによって、それぞれ実施例22のステップ5および6でC45およびC46に関して記載したものと同様の方法で化合物52を調製して、白色の固体として52を得た(1.95g、99%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 0.70(m,2H)、0.79(m,2H)、1.36(m,2H)、2.23(m,2H)、2.87(m,1)、5.18(m,2H)、5.82(bs,1H)、7.38(m,1H)、7.67(m,1H)、7.93(bs,1H)、8.01(m,1H)、8.34(s,1H)、9.26(m,1H)、9.42(m,1H)、10.65(bs,1H)ppm。HPLC 保持時間=4.70、HPLC純度=100%。
(実施例53から87)
実施例53から87(表1)を、実施例23または52に記載の方法に従って調製した。
(実施例88)
N−(2−{6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−2−オキソ−エチル)−アセトアミドメタンスルホン酸塩(88)
CHCl10ml中のN−アセチルグリシン(182mg、1.56mmol)懸濁液を窒素雰囲気下、ジイソプロピルカルボジイミド(eDIC)(140μL、0.9mmol)で処理し、混合物を25℃で1時間攪拌した。得られた懸濁液を57(300mg、0.664mmol)、次いでDIEA(787μL、4.52mmol)で処理し、25℃で一晩攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をEtOAc1×25mlと50%飽和NaHCO3×20mlに分配した。有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られたペースト状の固体をイソプロパノール3mlに溶解し、メタンスルホン酸(43μL、0.664mmol)で処理し、濃縮した。得られた淡色の泡状物をEtOAc10mlに懸濁し、混合物を65℃で1時間攪拌した。得られた微細白色固体を集め、EtOで洗浄し、乾燥した。固体を温EtOAcで再び摩砕して、残留するジイソプロピル尿素を除去して、白色の固体として88を得た(302mg、79%)。HPLC保持時間=4.98、HPLC純度=100%、C2225のMS:[M+H]=479.2。
(実施例89)
N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミドメタンスルホン酸塩(89)
51(500mg、1.13mmol)とN−アセチルグリシン(311mg、2.65mol)を反応させることによって、実施例88で88に関して記載したものと同様の方法で化合物89を調製して、白色の固体として89を得た(490mg、76%)。HPLC保持時間=5.84、HPLC純度=100%、C2325のMS:[M+H]=475.3。
(実施例90)
N−{2−[6−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−N−メチル−アセトアミド塩酸塩(90)
ステップ1.N−{2−[6−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−N−メチル−アセトアミド(C70):C60(0.37g、0.73)のHCl(1,4−ジオキサン中4.0M、5mL)溶液を25℃で20分間攪拌し、濃縮した。得られた白色の固体をCHCl(5mL)に溶解し、酢酸無水物(75mg、0.73mmol)およびDIEA(0.28g、2.19mmol)で処理した。20分後、反応を水でクエンチし、層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮して、C70を得た(白色の固体として(0.27g、82%))。MS:454.0(MH+);HPLC保持時間:5.84分;HPLC純度:100%。
ステップ2.化合物C70(125mg、0.276mmol)を、窒素雰囲気下、15mlネジ蓋圧力管において、ジオキサン3ml中エチルアミン(96μL、0.52mmol)およびDIEA(250μL、1.44mmol)と合わせた。混合物を90℃に温め、4時間攪拌、25℃に冷却した。混合物をCHCl10mlで希釈して懸濁固体を溶解し、その溶液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を4%MeOH/CHClで溶出してシリカゲル15g(230〜400メッシュ)でクロマトグラフィーにかけ、9mlの画分を集めた。90を含有する画分を合わせ、濃縮した。得られた白色の泡状物(132g)をEtOAc3mlに溶解し、EtO中1N HCl0.35mlで処理した。固体を集め、乾燥して、オフホワイト色の固体として90を得た(110mg、80%)。HPLC保持時間=5.46、HPLC純度=100%、C2225のMS:[M+H]=463.3。
(実施例91)
6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸メチルエステル(91)
40(140mg、0.313mmol)とクロロギ酸メチル(26μL、0.340mmol)を反応させることによって、実施例24で24に関して記載したものと同様の方法で化合物91を調製して、白色の固体として91を得た(101mg、74%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.18(m,2H)、1.64(m,2H)、2.05(m,2H)、2.21(m,4H)、3.49(s,3H)、4.58(m,1H)、5.05(s,2H)、6.98(m,1H)、7.18(m,1H)、7.35(m,1H)、7.77(m,1H)、8.15(s,1H)、9.57(s,1H)ppm。HPLC 保持時間=7.66、HPLC純度=100%。
(実施例92)
6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸メチルエステル(92)
51(140mg、0.313mmol)とクロロギ酸メチル(26μL、0.340mmol)を反応させることによって、実施例24で24に関して記載したものと同様の方法で化合物92を調製して、白色の固体として92を得た(58mg、37%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.18(m,2H)、1.64(m,2H)、2.05(m,2H)、2.21(m,4H)、3.49(s,3H)、4.58(m,1H)、5.05(s,2H)、6.98(m,1H)、7.18(m,1H)、7.35(m,1H)、7.77(m,1H)、8.15(s,1H)、9.57(s,1H)ppm。HPLC 保持時間=7.66、HPLC純度=100%。
(実施例93)
−シクロブチル−N−(9−メタンスルホニル−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(93)
40(140mg、0.313mmol)とメタンスルホニルクロリド(26μL、0.340mmol)を反応させることによって、実施例22で22に関して記載したものと同様の方法で化合物93を調製して、白色の固体として93を得た(61mg、43%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.26(m,2H)、1.65(m,2H)、2.22(m,6H)、2.26(s,3H)、4.58(m,1H)、5.01(S,2H)、7.01(m,1H)、7.23(m,1H)、7.38(m,1H)、7.84(m,1H)、8.16(s,1H)、9.64(bs,1H)ppm。HPLC 保持時間=7.11、HPLC純度=100%。
(実施例94)
−シクロブチル−N−(9−メタンスルホニル−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(94)
51(140mg、0.313mmol)とメタンスルホニルクロリド(26μL、0.340mmol)を反応させることによって、実施例22で22に関して記載したものと同様の方法で化合物94を調製して、白色の固体として94を得た(61mg、43%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.26(m,2H)、1.65(m,2H)、2.22(m,6H)、2.26(s,3H)、4.58(m,1H)、5.01(S,2H)、7.01(m,1H)、7.23(m,1H)、7.38(m,1H)、7.84(m,1H)、8.16(s,1H)、9.64(bs,1H)ppm。HPLC 保持時間=7.11、HPLC純度=100%。
(実施例95)
(±)−1−[6−(4−イソプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(95)
ステップ1.6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン塩酸塩(C71):C40(3.67g、12.6mmol)のHCl(MeOH中1.25M、10mL)溶液を50℃に30分間加熱し、濃縮して、ピンク色の固体としてC71を得た(2.84g、100%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.89〜9.71(br,2H)、8.31(d,J=2.07Hz,1H)、8.22(dd,J=2.07,8.31Hz,1H)、7.71(d,J=8.3Hz,1H)、5.34(t,J=3Hz,2H)、2.35〜2.24(m,2H)、1.46〜1.33(m,2H);13C NMR(100MHz,DMSO−d)δ 148.0、147.8、142.6、124.8、123.0、117.3、60.7、23.9ppm。
ステップ2.(±)−1−(6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−エタノン(C72):C71(3.0g、15.8mmol)のEtOAc(30mL)溶液に、酢酸無水物(2.1g、20.5mmol)を添加した。30分後、白色の沈殿物が形成した。固体を濾過によって単離して、白色の固体としてC72を得た(3.3g、90%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 8.21(d,J=6.5Hz,1H)、8.11(d,J=7.7Hz,1H)、7.61〜7.58(m,1H)、δ 5.54〜5.51(m,2H)、2.17〜2.12(m,1H)、2.03〜1.96(m,1H)、1.93(s,3H)、1.35〜1.18(m,2H)ppm。HPLC 保持時間:4.58分;HPLC純度:100%。MS:232.3(MH−)ppm。
ステップ3.(±)−1−(6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−エタノン(C73):EtOH(100mL)中のC72(3.3g、14.2mmol)懸濁液を、約25℃、45psi水素下、10%Pd/C(0.33g)上で振盪した。2時間後、混合物を珪藻土で濾過し、濾液を濃縮して、白色の固体としてC73を得た(2.83g、97%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 6.90(d,J=7.7Hz,1H)、6.53(br,1H)、6.28(d,J=7.3Hz,1H)、5.75〜5.10(m,2H)、4.97(br,2H)、1.99〜1.95(m,2H)、1.87(s,3H)、1.23〜1.18(m,1H)、1.13〜1.10(m,1H);HPLC 保持時間:3.0分;HPLC純度:100%。MS:203.2(MH+)ppm。
ステップ4.(±)−1−[6−(4−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(C74):2,4−ジクロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(5.5g、25.2mmol)のt−BuOH/DCE(1:1(v:v)、200mL)溶液に0℃で、ZnCl(EtO中1.0M、30.3mL、30.3mmol)を滴加した。1時間後、C73(1.5g、5.76mmol)を添加し、続いてTEA(27.7mmol、3.8mL)を滴加した。2時間後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をEtOAcと水に分配した。層を分離し、有機層を水で洗浄した。その後、有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をEtOAc/ヘキサンで結晶化して、白色の固体としてC74を得た(6.15g、64%)。位置化学をX線結晶学によって確認した。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 10.6(d,J=10.3Hz,1H)、8.78(s,1H)、7.68〜7.65(br,1H)、7.44〜7.41(m,1H)、7.9(d,J=8.3Hz,1H)、5.37〜5.31(m,2H)、2.1〜2.05(m,1H)、1.98〜1.93(m,1H)、1.9(d,J=3.6Hz,3H)、1.3〜1.21(m,1H)、1.20〜1.15(m,1H)ppm。HPLC 保持時間:6.4分;HPLC純度:100%。MS:383.4(MH+)。
ステップ5.C74(0.15g、0.39mmol)、イソプロピルアミン(28mg、0.47mmol)、およびDIEA(0.1g、0.78mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)溶液を90℃に1時間加熱した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をEtOAcとHOに分配し、層を分離した。有機層をHOで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をEtOAcで結晶化して、白色の固体として95を得た(90mg、56%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.58(br,1H)、8.17(s,1H)、7.74(d,J=6Hz,1H)、7.26(d,J=8Hz,1H)、7.2(d,J=8Hz,1H)、6.46(d,J=8Hz,1H)、5.30〜5.26(m,2H)、4.46〜4.43(m,1H)、2.08〜2.03(m,1H)、1.96〜1.92(m,1H)、1.9(s,3H)、1.29〜1.14(m,8H)ppm。HPLC 保持時間:6.55分;HPLC純度:100%。MS:406.3(MH+)。
(実施例96)
(±)−6−[4−(1−エチルカルバモイル−アゼチジン−3−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸エチルアミド(96)
ステップ1.(±)−3−[2−(9−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−アゼチジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(C88):C74(2.47g、6.81mmol)と1,4−ジオキサン(15mL)の溶液をDIEA(2.36mL、13.62mmol)で処理し、その後、3−アミノ−アゼチジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(1.4g、8.18mmol)を添加した。混合物を90℃に加熱し、12時間攪拌した。混合物をEtOAc(25mL)およびHO(25mL)で希釈して、2相混合物を形成した。有機相を集め、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた黄色の残留物をシリカゲル(60%EtOAc/ヘキサン)で精製して、白色の固体としてC88を得た(3.0g、85%)。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.2(m,2H)1.3(s,9H)1.9(m,4H)2.0(m,1H)3.9(m,2H)4.0(d,J=17.0Hz,2H)4.7(d,J=5.8Hz,1H)5.3(m,2H)7.2(d,J=7.5Hz,1H)7.3(m,1H)7.4(d,J=5.4Hz,1H)7.7(s,1H)8.2(s,1H)9.6(s,1H)ppm。HPLC 保持時間=6.55分。LC/MS(方法F)m/z519(MH+)。
ステップ2.(±)−N4−アゼチジン−3−イル−N2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩(C89):化合物C88(2.72g、5.25mmol)とMeOH中3N HCl(15mL)を合わせ、混合物を12時間還流した。混合物を減圧下で濃縮し、真空で乾燥して、白色の固体としてC89を得た(2.33g、99%)。HPLC保持時間=2.92分、LC/MS(方法F)m/z377(MH+)。
ステップ3.C89(125mg、254μmol)と1,4−ジオキサン(1mL)を合わせ、混合物をイソシアン酸エチル(36mg、508μmol)およびDIEA(176μL、1.01mmol)で処理した。混合物を25℃で15時間攪拌し、EtOAc(4mL)で希釈し、HO(3×4mL)で分配した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル(5%CHOH/CHCl)で精製して、黄色の固体として96を得た(35mg、収率26%)。HPLC保持時間=4.92分、LC/MS(方法F)m/z519(MH+)。
(実施例97)
(±)−3−[2−(9−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−アゼチジン−1−カルボン酸イソプロピル−アミド(97)
ステップ1.1−{6−[4−(アゼチジン−3−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノントリフルオロ酢酸塩(C90):化合物C74(1.5g、2.89mmol)とCHCl中20%TFA15mLを約25℃で15時間反応させ、濃縮して、粘性の褐色の油としてC90を得た(1.5g、収率98%)。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ 1.2(m,2H)1.9(m,4H)2.0(m,1H)3.9(m,2H)4.0(d,J=17.0Hz,2H)4.7(d,J=5.8Hz,1H)5.3(m,2H)7.2(d,J=7.5Hz,1H)7.3(m,1H)7.4(d,J=5.4Hz,1H)7.7(s,1H)8.2(s,1H)9.6(s,1H)ppm。HPLC 保持時間3.9分。LC/MS(方法F)m/z419(MH)。
ステップ2.C90(208mg、400μmol)、1,4−ジオキサン(1mL)、DIEA(140μL、800μmol)、およびイソシアン酸イソプロピル(60mg)の混合物を25℃で2時間攪拌した。混合物をEtOAc4mLで希釈し、飽和NaHCO(2×4mL)とブライン(2×4mL)で洗浄した。有機相を集め、NaSOで乾燥し、濃縮して、オフホワイト色の固体として97を得た(50mg、収率25%)。LC/MS(方法F)保持時間=2.0分、LC/MS(方法F)m/z504.3(MH)。
(実施例98)
(±)−3−[2−(9−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−アゼチジン−1−カルボン酸エチルエステル(98)
C90(208mg、400μmol)、1,4−ジオキサン(1mL)、DIEA(140μL、800μmol)、およびクロロギ酸エチル(28μL、800μmol)を反応させることによって、実施例97のステップ2で97に関して記載したものと同様の方法で化合物98を調製して、オフホワイト色の固体として98を得た(50mg、収率25%)。HPLC保持時間=5.78分、LC/MS(方法F)m/z491.3(MH)。
(実施例99)
(±)−1−[6−(4−シクロブチルオキシ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(99)
化合物C74(125mg、326μmol)をDIEA(113μL、652μmol)およびシクロブタノール(47mg、652μmol)で処理し、このニート混合物を130℃に16時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、EtOAc(5mL)で希釈し、HO(2×5mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、シリカゲル(30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、黄褐色の固体として99を得た(38mg、収率28%)。HPLC保持時間7.1分、LC/MS(方法F)m/z419.2(MH)。
(実施例100)
(−)−(4−エチルスルファニル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−(1S,4R)−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−アミン塩酸塩(100)
ステップ1.(−)−6−(4−エチルスルファニル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C91):火炎乾燥した密封圧力管に1,4−ジオキサン(5mL)およびC57(700mg、1.59mmol)を充填した。次いで、混合物をエタンチオール(118mg、1.9mmol)で処理し、その後、鉱油中60%分散水素化ナトリウム(82mg、2.06mmol)を添加した。次いで、混合物を50℃で1.5時間攪拌し、EtOAc(10mL)で希釈し、飽和NHCl(2×10mL)およびブライン(2×10mL)で洗浄した。有機相を集め、NaSOで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル(20%EtOAc/ヘキサン)で精製して、白色固体としてC91を得た(730mg、収率98%)。1H NMR(400MHz,DMSO−D6)1.2(m,3H)1.27(m,2H)1.3(m,9H)2.0(d,J=7.5Hz,2H)3.2(q,J=7.1Hz,2H)5.0(s,2H)7.2(d,J=7.9Hz,1H)7.3(d,J=7.5Hz,1H)7.7(s,1H)8.4(s,1H)10.1(s,1H)ppm。HPLC 保持時間=9.0分;LC/MS(方法F)m/z467.3(MH)。
ステップ2.C91(730mg、1.56mmol)と1,4−ジオキサン中4N HClの混合物を25℃で1時間攪拌し、その間に黄色の沈殿物が形成した。固体を濾過で集め、1,4−ジオキサンで洗浄し、減圧下で乾燥して、黄色の固体として100を得た(554mg、95%)。H NMR(400MHz,DMSO−D6)1.3(t,J=7.3Hz,3H)1.4(d,J=9.6Hz,2H)2.2(d,J=9.1Hz,2H)3.2(q,J=7.3Hz,2H)5.2(d,J=14.1Hz,2H)7.4(d,J=7.9Hz,1H)7.5(d,J=7.9Hz,1H)7.8(s,1H)8.5(s,1H)9.3(s,1H)9.4(s,1H)10.3(s,1H)ppm。HPLC 保持時間=6.6分。LC/MS(方法F)m/z367.3(MH)。
(実施例101)
(−)−1−[6−(4−エチルスルファニル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(101)
100(250mg、620μmol)とCHCl(5mL)の懸濁液をDIEA(270μL、1.55mmol)で処理し、その後、酢酸無水物(126μL、1.24mmol)を添加した。混合物を25℃で1時間攪拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲル(20%EtOAc/ヘキサン)で精製して、白色の固体として101を得た(110mg、収率43%)。HPLC保持時間=7.0分、LC/MS(方法F)m/z409.3(MH)。
(実施例102)
−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチル)−N−[(1R,4S)1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(102)
ステップ1.(1R,4S)−6−[4−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C92):1−メチル−2−ピロリジノン(30ml、無水)中のC93(918mg、4.56mmol)とNaCO(2.20g、20.74mmol)の懸濁液に、化合物C68(1.83g、4.15mmol)を添加した。混合物を70℃で16時間攪拌し、冷却し、氷水(150mL)に注ぎ入れた。沈殿物を濾過により除去し、水で洗浄し、風乾した。得られた白色の固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH、90:9:1で溶出)で精製して、泡状の白色固体としてC92を得た(1.9g、86%)。LC/MS(方法F)保持時間1.8分、HPLC純度(254nM、>95%)M+H=533.5。
ステップ2.HCl(気体)を発煙が認められるまでEtOAc(10mL)に通気した。得られた溶液を、C92(1.9g、3.57mmol)のEtOH(10ml、無水)溶液に添加し、混合物を25℃で約14時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮して、オフホワイト色の固体として102を得た(1.67g、3.30mmol)。LC/MS(方法F)保持時間1.0分、HPLC純度(254nm、90%)M+H=433.5。
(実施例103)
1−{6−[4−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン二塩酸塩(103)
CHCl(30mL)中の化合物102(1.67g、3.30mmol)懸濁液を、TEA(2.30mL、16.52mmol)および酢酸無水物で処理し、25℃で1時間攪拌した。混合物をCHClで希釈し、HO、NaHCO(飽和、水溶液)、およびブラインで洗浄した。有機層を集め、NaSOで乾燥し、濃縮して、泡状物を得た。H NMR(400mHz,CDOD)δ 1.29〜1.49、1.5〜1.8、1.95〜2.3、2.0、2.25、2.65〜2.9、4.6〜4.7、5.3〜5.35、5.45〜5.50、7.21〜7.26、7.31〜7.37、7.69〜7.73、8.1 LC/MS(方法F)保持時間2.2分 HPLC純度(254nm、>95%)M+H=475.4。泡状物を実施例2のステップ2に記載の方法で二塩酸塩に変換して、白色の粉末として103を得た(1.7g、94%)。LC/MS(方法F)保持時間1.5分、HPLC純度>90%、M+H=475.3。
(実施例104)
−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(104)
ステップ1.6−[4−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C94):C44(200mg、0.45mmol)と(1R,2R)−N,N−ジメチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(63mg、0.49mmol)を反応させることによって、実施例102のステップ1でC92に関して記載したものと同様の方法で化合物C94を調製して、黄褐色の固体の形態でジアステレオマーの混合物としてC94を得た(193mg、80%)。LC/MS(方法F)保持時間2.17分、HPLC純度(254nm、>90%)、M+H=533.3。
ステップ2.C92の代わりにC94(90mg、1.69mmol)を用いたことを除いて、実施例102のステップ2で102に関して記載したものと同様の方法で化合物104を調製した。分取HPLCで精製して、白色固体の形態でジアステレオマーの混合物として104を得た(55mg、収率75%)。LC/MS(方法F)保持時間1.2分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=433.3。
(実施例105)
1−{6−[4−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン(105)
102の代わりに104(50mg、0.12mmol)を用いたことを除いて、実施例103で103に関して記載したものと同様の方法で化合物105を調製した。CHCl/MeOH/NH4OHで溶出し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)で精製して、透明ガラスの形態でジアステレオマーの混合物として105を得た(25mg、収率44%)。H NMR(400mHz,CDOD)1.2〜1.5、1.5〜1.8、2.0〜2.2、2.0、2.25、2.8〜2.9、4.6〜4.7、5.3〜5.4、5.4〜5.5、7.2、7.3〜7.4、7.7、8.1、LC/MS(方法F)保持時間1.1分 HPLC純度(254nm、>95%)。M+H=475.3。
(実施例106)
−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチル)−N−(9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(106)
104(50mg、0.12mmol)のDMF(1mL)溶液を、TEA(64mL、0.14mmol)およびメタンスルホニルクロリド(11mL、0.14mmol)で処理し、25℃で3時間攪拌した。混合物をHOに注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水とブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)で精製して、透明ガラスの形態でジアステレオマーの混合物として106を得た(25mg、収率44%)。LC/MS(方法F)保持時間1.6分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=511.2。
(実施例107)
−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチル)−N−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(107)
ステップ1.(1S,4R)−6−[4−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C95):C68の代わりにC57(200mg、0.45mmol)を用いたことを除いて、実施例102のステップ1でC92に関して記載したものと同様の方法で化合物C95を調製して、黄褐色の固体の形態でジアステレオマーの混合物としてC95を得た(126mg、52.5%)。LC/MS(方法F)保持時間1.8分、HPLC純度(254nm、>90%)、M+H=533.3。
ステップ2.C92の代わりにC95(126mg、0.236mmol)を用いたことを除いて、実施例102のステップ2で102に関して記載したものと同様の方法で化合物107を調製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物として107を得た(125mg、>100%)。LC/MS(方法F)保持時間<0.9、M+H=433.3。
(実施例108)
1−{(1S,4R)−6−[4−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン二塩酸塩(108)
102の代わりに107(125mg、0.288mmol)を用いたことを除いて、実施例103で103に関して記載したものと同様の方法で化合物108を調製した。CHCl/MeOH/NHOHで溶出し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)で精製して、オフホワイト色の泡状物を得た。この泡状物を実施例102のステップ2に記載の方法で二塩酸塩に変換して、白色の固体として108を得た(121mg、77%)。H NMR(400mHz,dmso−d6)1.1〜1.3、1.5〜1.8、1.8〜2.2、2.6〜2.8、3.8〜4.0、4.6〜4.8、5.3〜5.4、7.2〜7.4、7.6、7.8、8.3ppm。LC/MS(方法F)保持時間1.5分、HPLC純度(254nm、>95%)。M+H=475.2。
(実施例109)
N−{(1R,2R)−2−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−シクロペンチル}−アセトアミド(109)
ステップ1.((1R,2R)−2−アミノ−シクロペンチル)−カルバミン酸ベンジルエステル(C96):102の代わりに((1R,2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−シクロペンチル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(100mg、0.299mmol)を用いたことを除いて、実施例103で103に関して記載したものと同様の方法で化合物C96を調製して、白色の固体としてC96を得た(92mg、100%)。
ステップ2.((1R,2R)−2−アセチルアミノ−シクロペンチル)−カルバミン酸ベンジルエステル(C97):102の代わりにC96(92mg、0.299mmol)を用いたことを除いて、実施例103で103に関して記載したものと同様の方法で化合物C97を調製して、白色の固体としてC97を得た(82mg、100%)。LC/MS(方法F)保持時間1.8分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=277.3。
ステップ3.N−((1R,2R)−2−アミノ−シクロペンチル)−アセトアミド(C98):C97(82mg、0.3mmol)、MeOH、およびパラジウム炭素(10%、触媒)の混合物を、約25℃、45psiHで16時間、Parr(登録商標)シェーカーで振盪した。混合物をセライトで濾過し、固体を大量のMeOHで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮して、オフホワイト色の固体としてC98を得た(40mg、94%)。
ステップ4.6−[4−((1R,2R)−2−アセチルアミノ−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C99):C92の代わりにC44(144mg、0.321mmol)を用いたことを除いて、実施例102のステップ2で102に関して記載したものと同様の方法で化合物C99を調製して、黄褐色の固体の形態でジアステレオマーの混合物としてC99を得た(55mg、36%)。LC/MS(方法F)保持時間2.6分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=547.3。
ステップ5.C99(55mg、0.100mmol)をHClで開裂することによって、実施例102のステップ2で102に関して記載したものと同様の方法で化合物109を調製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物として109を得た(50mg、96%)。LC/MS(方法F)保持時間1.0分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=447.3。
(実施例110)
N−{(1R,2R)−2−[2−(9−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−シクロペンチル}−アセトアミド(110)
102の代わりに109(50mg、0.096mmol)を用いたことを除いて、実施例103で103に関して記載したものと同様の方法で化合物110を調製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物として110を得た(37mg、78%)。LC/MS(方法F)保持時間1.8分、HPLC純度(254nm、>93%)、M+H=489.4。
(実施例111)
N−{(1R,2R)−2−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−シクロヘキシル}−アセトアミド(111)
ステップ1.N−((1R,2R)−2−アミノ−シクロヘキシル)−アセトアミド(C100):(1R,2R)−1,2−シクロヘキサンジアミン(10.0g、87.9mmol)とエチルアセトイミダート(11.0g、88.8mmol)のEtOH(350mL)溶液を、乾燥窒素雰囲気下、18時間還流した。反応混合物を25℃に冷却し、濃縮した。得られた白色の固体をEtOH/HOの1:1(v:v)混合物に溶解し、pH=7に緩衝化し、2日間還流した。混合物を約25℃に冷却し、冷却および攪拌しながら12N HClを添加した。得られた粘性油をMeOH50mLに再び溶解し、約25℃で1時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、濃縮した。得られた泡状固体をEtOで一晩摩砕した。得られた固体を濾過で集め、EtO(3×50mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、純度約80%を有する固体としてC100を得た(17.2g)。化合物C100をさらに精製することなく用いた。LC/MS(方法F)保持時間0.3分、M+H=157.1、M(計算値)156.13。
ステップ2.6−[4−((1R,2R)−2−アセチルアミノ−シクロヘキシルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C101):C44(100mg、0.223mmol)とC100(49mg、0.250mmol)を反応させることによって、実施例102のステップ1でC92に関して記載したものと同様の方法で化合物C101を調製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物としてC101を得た(91mg、0.163%)。LC/MS(方法F)保持時間2.8分、HPLC純度(254nm、>85%)、M+H=561.4。
ステップ3.C92の代わりにC101(91mg、73mmol)を用いたことを除いて、実施例102のステップ2で102に関して記載したものと同様の方法で化合物111を調製して、黄色の固体の形態でジアステレオマーの混合物として111を得た(92mg、100%)。LC/MS(方法F)保持時間1.2分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=461.3。
(実施例112)
−((1R,2R)−2−ジメチルアミノ−シクロペンチル)−N−(9−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(112)
111(38mg、0.08mmol)とMP−Carbonate(xs)(ポリマー担持炭酸塩)のMeOH(2mL、無水)溶液を25℃で2時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、固体をMeOHで洗浄した。合わせた濾液をパラホルムアルデヒド(7mg、0.08mmol)に添加し、得られた溶液を25℃で3時間攪拌した。この溶液をNaBH(9mg、0.23mmol)で処理し、約25℃で16時間攪拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOHで溶出)で精製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物として112を得た(6mg、17%)。LC/MS(方法F)保持時間1.0分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=447.4。
(実施例113)
N−{(1R,2R)−2−[2−(9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ]−シクロペンチル}−アセトアミド(113)
104の代わりに111(30mg、0.056mmol)を用いたことを除いて、実施例106で106に関して記載したものと同様の方法で化合物113を調製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物として113を得た(21mg、71%)。LC/MS(方法F)保持時間2.0分、HPLC純度(254nm、92%)、M+H=525.3。
(実施例114)
6−[4−(1,3−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(114)
ステップ1.6−[4−(1,3−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C103):C44(105mg、0.234mmol)と(1R,2R)−N,N−ジメチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(C102)(米国特許第5371090号参照)(28g、0.234)を反応させることによって、実施例102のステップ1でC92に関して記載したものと同様の方法で化合物C103を調製して、白色の固体としてC103を得た(108mg、88%)。LC/MS(方法F)保持時間2.8分、HPLC純度(254nm、84%)、M+H=525.4。
ステップ2.C68の代わりにC103(108mg、0.206mmol)を用いたことを除いて、実施例102のステップ1でC92に関して記載したものと同様の方法で化合物114を調製して、白色の固体として114を得た(105mg、96%)。LC/MS(方法F)保持時間1.8分(極性法)、HPLC純度(254nm、95%)、M+H=425.3。
(実施例115)
1−{6−[4−(1,3−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン(115)
102の代わりに114(105mg、0.196mmol)を用いたことを除いて、実施例103で103に関して記載したものと同様の方法で化合物115を調製して、白色の固体として115を得た(65mg、71%)。LC/MS(方法F)保持時間1.9分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=467.3。
(実施例116)
−((1R,2R)−2−モルホリン−4−イル−シクロペンチル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン(116)
ステップ1.6−[4−((1R,2R)−2−モルホリン−4−イル−シクロペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸t−ブチルエステル(C104):C68の代わりに2−モルホリン−4−イル−シクロペンチルアミン(38mg、0.223mmol)を用いて、C44(100mg、0.223mmol)と反応させたことを除いて、実施例102のステップ1でC92に関して記載したものと同様の方法で化合物C104を調製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物としてC104を得た(130mg、100%)。LC/MS(方法F)保持時間1.9分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=575.5。
ステップ2.C92の代わりにC104(130mg、0.223mmol)を用いたことを除いて、実施例102のステップ2で102に関して記載したものと同様の方法で化合物116を調製して、白色の固体の形態でジアステレオマーの混合物として116を得た(13mg、10%)。LC/MS(方法F)保持時間0.8分、HPLC純度(254nm、>95%)、M+H=475.3。
(実施例117)
1−[6−(4−エチルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(117)
ステップ1.6−ニトロ−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン塩酸塩(C105):C41(2.50g、8.61mmol)と1,4−ジオキサン中4N 塩化水素(100mL、400mmol)の混合物を25℃で40分間攪拌した。混合物を濃縮し、得られた残留物を減圧下で乾燥して、褐色のシロップとしてC105を得た(1.99g、100%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.68(br s,2H)、8.36(d,J=1.5Hz,1H)、8.26(dd,J=8.0,2.0Hz,1H)、7.76(d,J=8.5Hz,1H)、5.38(s,2H)、3.36(s,2H)、2.32(m,2H)、1.45(m,2H)。
ステップ2.1−(6−ニトロ−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−エタノン(C106):CHCl(110mL)中のC105(1.99g、8.61mmol)とDIEA(2.22g、17.2mmol)の混合物を塩化アセチル(1.01g、12.9mmol)で処理し、25℃で一晩攪拌した。反応混合物をCHCl(100mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(150mL)、次いでブライン(150mL)で洗浄した。有機層を集め、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮乾固して、褐色のシロップとしてC106を得た(1.82g、91%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.13(m,2H)、7.41(m,1H)、5.66(m,1H)、5.21(m,1H)、2.21(m,2H)、2.04(m,3H)、1.40(m,2H)。
ステップ3.1−(6−アミノ−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル)−エタノン(C107):MeOH(55mL)中のC106(1.82g、7.84mmol)と10%パラジウム炭素(0.750g、水50重量%)を、水素雰囲気(50psi)下、25℃で1.5時間振盪した。その後、反応混合物を珪藻土で濾過し、濾液を濃縮乾固して、白色の固体としてC107を得た(1.60g、100%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.00(m,1H)、6.62(dd,J=14.0,2.0Hz,1H)、6.44(m,1H)、5.44(m,1H)、4.97(m,1H)、3.65(br s,2H)、2.06(m,2H)、1.99(m,3H)、1.40(m,1H)、1.29(m,1H)。
ステップ4.THF(1mL)中のC107(0.196g、0.969mmol)、(2−クロロ−5−メチル−ピリミジン−4−イル)−エチルアミン(0.166g、0.969mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.088g、0.097mmol)、および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.034g、0.097mmol)の混合物をTHF中1Mのリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(2.13mL、2.13mmol)で処理した。得られた混合物をマイクロ波反応器において140℃で20分間加熱した。その後、混合物を室温に冷却し、MeOH(2mL)で希釈し、濃縮乾固した。得られた残留物を分取HPLC、次いでクロマトグラフィー(シリカ、1:9MeOH/EtOAc)で精製した。117を含有する溶出液を合わせ、濃縮した。得られた残留物をアセトニトリル/水から凍結乾燥して、白色の固体として117を得た(0.134g、41%)。HPLC(方法B1)保持時間=4.21、HPLC純度=100%、C1923OのMS:[M+H]=388。
(実施例118から125)
実施例118から125の化合物(表1)を、実施例117のステップ4で117に関して記載したものと同様の方法で調製した。
(実施例126)
1−[6−(4−エチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(126)
ステップ1.(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−エチルアミン(C108):2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(4.95g、29.6mmol)、DIEA(7.64g、59.2mmol)、およびMeOH中2.0MのEtNH溶液(14.8mL、29.6mmol)の混合物を密封容器において50℃で20時間攪拌した。その後、反応混合物を25℃に冷却し、濃縮した。得られた残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、HO(150mL)およびブライン(150mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をヘキサンで摩砕して、オフホワイト色の固体としてC108を得た(4.02g、77%)。MP:56〜58℃。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.86(d,J=3.0Hz,1H)、5.20(br s,1H)、3.57(m,1H)、1.29(t,J=7.5Hz,3H)ppm。
ステップ2.THF(1mL)中のC107(0.200g、1.00mmol)、C108(0.187g、1.00mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.090g、0.100mmol)、および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.035g、0.100mmol)の混合物を25℃で1分間攪拌した。THF中1Mのリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(2.20mL、2.20mmol)を添加し、混合物をマイクロ波反応器において140℃で20分間加熱した。その後、得られた混合物を室温に冷却し、MeOH(2mL)で希釈し、濃縮乾固した。得られた残留物をクロマトグラフィー(シリカ、1:1EtOAc/ヘキサンからEtOAc)、次いで分取HPLCで精製して、白色の固体として126を得た(0.112g、33%)。MP:201〜203℃。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.66(m,1H)、7.65(d,J=1.3Hz,1H)、7.23(m,1H)、7.15(m,1H)、6.80(d,J=3.1Hz,1H)、5.52(m,1H)、5.04(m,1H)、4.91(br s,1H)、3.53(m,2H)、2.09(m,2H)、2.00(s,3H)、1.43(m,1H)、1.29(m,4H)ppm。
(実施例127)
1−[6−(5−フルオロ−4−イソプロピルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(127)
ステップ1.(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−イソプロピルアミン(C109):EtOH(15mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(5.01g、30.0mmol)、DIEA(7.93g、60mmol)、およびイソプロピルアミン(1.77g、30.0mmol)の混合物を密封容器において50℃で21時間攪拌した。その後、混合物を25℃に冷却し、濃縮した。得られた残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、HO(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサンから3:1CHCl/ヘキサン)で精製して、黄色の固体としてC109を得た(4.67g、82%)。MP:55〜57℃。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.85(d,J=3.0Hz,1H)、5.31(br s,1H)、3.34(m,1H)、1.29(d,J=6.5Hz,6H)ppm。
ステップ2.C108の代わりにC109(0.199g、1.0mmol)を用いたことを除いて、実施例126のステップ2で126に関して記載したものと同様の方法で化合物127を調製して、白色の固体として127を得た(0.138g、39%)。HPLC(方法B1)保持時間=3.81、HPLC純度=99%、C1922FINOのMS:[M+H]=356。
(実施例128)
1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(128)
ステップ1.(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−シクロプロピルアミン(C110):EtOH(15mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(4.96g、29.7mmol)、DIEA(7.64g、59.4mmol)、およびシクロプロピルアミン(1.69g、29.7mmol)の混合物を密封容器において50℃で25時間攪拌した。混合物を25℃に冷却し、濃縮した。得られた残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、HO(150mL)およびブライン(150mL)で洗浄した。有機相を集め、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をヘキサンで摩砕して、オフホワイト色の固体としてC110を得た(4.97g、89%)。MP:83〜85℃。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.89(m,1H)、5.42(br s,1H)、2.90(m,1H)、0.93(m,2H)、0.63(m,2H)ppm。
ステップ2.C108の代わりにC110(0.197g、1.0mmol)を用いたことを除いて、実施例126のステップ2で126に関して記載したものと同様の方法で化合物128を調製して、白色の固体として128を得た(0.033g、8%)。HPLC(方法B1)保持時間=10.1、HPLC純度=85%、C1920FINOのMS:[M+H]=354。
(実施例129)
1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン(129)
ステップ1.(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−シクロブチルアミン(C111):EtOH(15mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(4.89g、29.3mmol)、DIEA(7.79g、58.6mmol)、およびシクロブチルアミン(2.08g、29.3mmol)の混合物を密封容器において50℃で21時間攪拌した。その後、混合物を25℃に冷却し、濃縮した。得られた残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、HO(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機相を集め、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサンから3:1CHCl/ヘキサン)で精製して、黄色の固体としてC111を得た(4.57g、82%)。MP:63〜65℃。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.87(m,1H)、5.33(br s,1H)、4.61(m,1H)、2.46(m,2H)、1.96(m,2H)、1.81(m,2H)ppm。
ステップ2.C108の代わりにC111(0.210g、1.0mmol)を用いたことを除いて、実施例126のステップ2で126に関して記載したものと同様の方法で化合物129を調製して、オフホワイト色の固体として129を得た(0.125g、38%)。HPLC(方法B1)保持時間=11.1、HPLC純度=99%、C2022FINOのMS:[M+H]=368。
(実施例130から355)
実施例130から355(表2)を、前に記載した実施例の特定の方法、または当業者に知られている方法によって調製した。
(実施例356)
(±)−1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−プロパン−2−オン(356)
C46(92mg、0.22mmol)とDIEA(115mg、0.89mmol)のDMF(2mL)溶液を29℃で12時間攪拌した。反応混合物をEtOAcとHOに分配し、層を分離した。有機層を集め、水で洗浄、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)Flash 12S(CHCl/CHOH=99:1)で精製して、褐色の固体として356を得た(50mg、52%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.5(s,1H)、8.2(s,1H)、7.7(s,1H)、7.3(m,1H)、7.1(d,J=8Hz,1H)、7.0(d,J=7Hz,1H)、4.6(br,1H)、4.17(t,J=4Hz,2H)、2.95(m,2H)、2.2(m,2H)、2.15(m,2H)、2.01(s,3H)、1.90(m,2H)、1.7〜1.6(m,2H)、1.09(m,2H)ppm。MS:432.5(MH+)。
(実施例357)
(±)−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−酢酸二塩酸塩(357)
ステップ1.(±)−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−酢酸t−ブチルエステル(C112):ブロモ酢酸t−ブチルエステル(0.48g、2.45mmol)を、C46(1.0g、2.23mmol)とDIEA(0.86g、6.7mmol)のTHF(10mL)とDMF(10mL)溶液に添加した。2時間後、反応混合物をEtOAcとHOに分配し、層を分離した。有機層を集め、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をHOで洗浄し、NaSOで乾燥、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)Flash 40M(CHCl/CHOH=97:3)で精製して、白色の固体としてC112を得た(0.93g、85%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.54(br,1H)、8.14(s,1H)、7.7(s,1H)、7.3(m,1H)、7.12(d,J=8Hz,1H)、6.9(m,1H)、4.5(br,1H)、4.2(t,J=4Hz,2H)、2.7(m,2H)、2.18〜2.12(m,4H)、1.97(m,2H)、1.67〜1.58(m,2H)、1.33(s,9H)、1.0(m,2H);MS:490.3(MH+)。
ステップ2.HCl(ジオキサン中4N、10mL)とC112(0.19g、0.388mmol)の溶液を約25℃で4時間攪拌した。その後、混合物を濃縮して、白色の固体として357を得た(0.19g、100%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 1.63(br,1H)、8.3(s,1H)、7.87(m,1H)、7.81(br,1H)、7.6(m,1H)、7.5(m,1H)、5.3(m,2H)、4.5(m,1H)、4.0(s,1H)、3.6(m,2H)、2.4(m,2H)、2.1(m,4H)、1.7(m,2H)、1.47(m,2H)ppm。HPLC 保持時間:4.72分;HPLC純度:100%。MS:434.2(MH+)。
(実施例358)
(±)−2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−N−メチル−アセトアミド(358)
357(0.19g、0.37mmol)の塩化チオニル(0.22g、1.86mmol)溶液を50℃に加熱した。2時間後、混合物を濃縮し、残留物をTHF(5mL)に溶解した。得られた溶液をDIEA(0.15g、1.12mmol)で処理し、メチルアミン(THF中2.0M、0.37mL、0.75mmol)を添加し、約25℃で2時間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をBiotage(登録商標)Flash 12S(CHCl/CHOH=98:2)で精製して、褐色の固体として358を得た(45mg、27%)。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 9.6(br,1H)、8.1(s,1H)、7.7(s,1H)、7.6(br,1H)、7.4(d,J=7.7Hz,1H)、7.19(d,J=7.7Hz,1H)、7.05(d,J=6Hz,1H)、4.6(br,1H)、4.2(br,2H)、2.7(br,2H)、2.6(d,J=5Hz,3H)、2.24〜2.11(m,6H)、1.64〜1.60(m,2H)、1.15(br,2H)ppm。HPLC 保持時間:5.6分;HPLC純度:100%。MS:447.3(MH+)。
(実施例359から362)
実施例359から362(表3)を、実施例356で356に関して記載したものと同様の方法で調製した。
(実施例363から417)
実施例363から417(表4)を、下記の一般的な方法で調製した。
適切な塩化アリール(0.2mmol)、適切なアミン(0.3mmol)、およびDIEA(0.4mmol)の1,4ジオキサン(1mL)溶液を90℃で一晩振盪した。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をDCE(2mL)に溶解した。得られた溶液をポリスチレンベンズアルデヒド樹脂(2当量)で処理し、一晩振盪した。混合物を濾過し、濃縮した。得られた残留物をDMSO(1mL)に溶解し、濾過し、濃縮して、生成物を得た。
(実施例418)
5−クロロ−N−シクロブチル−N−9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル)−ピリミジン−2,4−ジアミントリフルオロ酢酸塩(418)
Figure 0004332590
2,4,5−トリクロロ−ピリミジン(DMSO中0.5M)、シクロブチルアミン(DMSO中0.5M、160μL)、およびDIEA(ニート、30μL)を8ml反応バイアルに加えた。バイアルに蓋をして、内容物を25℃で22時間振盪した。反応混合物をGenevacで濃縮して、3,3−シクロブチルアミノ−2,5−ジクロロ−ピリミジンを得た。固体をC76(DMSO中0.5M、160μL)で処理し、Genevacで濃縮し、得られた残留物をEtOAc(160ul)で処理した。バイアルに蓋をして、内容物を75℃で22.5時間振盪した。次いで、反応混合物をGenevacで濃縮した。得られた粗生成物をDMSOに溶解し、HPLCで精製して、418を得た(11.9mg、35%)。APCI LCMS:保持時間:3.00分(方法A)、質量測定値:419.99[M+H]。
(実施例419から482)
実施例419から482(表5)を、実施例421で421に関して記載したものと同様の方法で調製した。
(実施例483から490)
実施例483から490(表6)を、下記の一般的な手順で調製した。
化合物C74(1mL、NMP中0.05M、50μmol)、アゼチジン−3−カルボン酸(300μL、NMP中0.5M、150μmol)、およびニートDIEAを8mlバイアルに加え、バイアルの内容物を80℃で一晩振盪した。混合物をGenevacで濃縮し、バイアルの内容物をDCE(3mL)および飽和HHCl溶液(2mL)で処理した。バイアルをボルテックスし、遠心分離し、上層(2mL)を除去して廃棄した。飽和NaHCO溶液(2mL)をバイアルに加えた。バイアルをボルテックスし、遠心分離し、2700uLを混合物から取り、清浄なバイアルに移した。清浄なバイアルの内容物を濃縮して、粗生成物を得た。LC/MS(方法F)生成物:保持時間=1.96秒、精密質量447.1。バイアルの内容物を適切なアミン(DMF中0.5M、200μL)、HBTU(DMF中0.25M、400μL)、およびニートDIPEA(50μL)で処理し、25℃で一晩振盪した。粗生成物をDCEに溶解し、飽和HHCl溶液および飽和NaHCO溶液で洗浄し、濃縮した。その後、得られた残留物をHPLCで精製して、生成物を得た。
本発明は、本明細書に記載の特定の実施形態による範囲に限定されるものではない。実際に、本明細書に記載のものに加えて本発明の種々の変更が前述の説明および添付の図から、当業者には明らかとなるであろう。そのような変更は添付請求の範囲に含まれることが意図される。
本明細書に引用されたすべての特許、出願、刊行物、試験方法、文献、および他の材料は、それらの全体を参照により本明細書の一部とする。
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Claims (10)

  1. 式Iの化合物であって、
    Figure 0004332590
    式中、Arは、下式であり、
    Figure 0004332590
    Kは、C(R)、
    Mは、N、
    Qは、C(D)であり、
    Dは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN 及び−(C〜C)アルキルからなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキルであるD置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN及び−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよく、
    は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN 及び−(C〜C)アルキルからなる群から選択され
    は水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)ヘテロアリール、−NR、−OR、−C(O)R、−CO、−CONR、−SR、−SOR、−SO、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、−NRSO及び式3の置換基からなる群から選択され、
    Figure 0004332590
    式中、nは、0から4の整数であり、
    は、水素、−(C〜C)アルキル及び−(C〜C10)アリールからなる群から選択され、
    はそれぞれ、水素及び−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、前記−(C〜C)アルキルであるR置換基は、1から3個の−ORで置換されていてもよく、
    はそれぞれ水素であり、
    およびRは、それらが結合している原子と一緒になり、−(C〜C)ヘテロシクリルまたは−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキルであり、前記−(C〜C)ヘテロシクリルまたは−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキルは、−SO−、−S−、−O−、および−NR−からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、前記−(C〜C)ヘテロシクリルまたは−(C〜C10)ヘテロビシクロアルキルは、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−NR、−OR、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−CO、−CONR、−SR、−SOR及び−SOからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
    は、
    (a)水素、
    (b)−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C)ヘテロアリールであり、前記−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C)ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、−(C〜C)アルキル、−(C〜C10)シクロアルキル、−N((C〜C)アルキル)(SO−(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)アルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)アルキル)、−N((C〜C)シクロアルキル)(SO(C〜C)シクロアルキル)、−SO(C〜C)アルキル及び−SO(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
    (c)−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルキルまたは−(C〜C)ヘテロシクリルであり、前記−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルキルまたは−(C〜C)ヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、−(C〜C)アルキル、−(C〜C10)シクロアルキル、−O(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C10)シクロアルキル、−C(O)O(C〜C)アルキル及び−C(O)O(C〜C10)シクロアルキルからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
    (d)−(C〜C)アルキルであり、前記−(C〜C)アルキルは、−C(O)、−SO、−S−、−O−、および−NR11からなる群から独立して選択された1から3個の要素で中断されていてもよく、
    そしてR(b)〜(d)である置換基、部分、または要素はそれぞれ、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)シクロアルケニル、−(C〜C10)ビシクロアルキル、−(C〜C10)ビシクロアルケニル、−(C〜C10)アリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、−NR、−SR、−SOR、−SO、−CO、−CONR、−SONR、−NHCOR、−NRCONR、および−NRSOからなる群から独立して選択された1から3個の基で置換されていてもよく、
    Aは、フェニルであり、
    およびZは、それぞれ−C−であり、
    およびYは、それぞれ−CR−であり、
    およびLは、−CR−、−C(R)=C(R)−、−C(O)−、−(C=N−R)−、−(C=N−NR)−、−(C=N−NOR)−、−C=CR)−、−(C=C(R)C(O)−NR))−、−(C=C(R)C(O)OR)−、−N−C(O)OR−、−SO−、−S−、−O−、および−NRからなる群からそれぞれ独立して選択され、ZまたはYがNであるとき、Lは−C(R)=C(R)−でも−C≡C−でもなく、ZまたはYがNであるとき、Lは−C(R)=C(R)−でも−C≡C−でもなく、
    qは、0であり、
    XおよびWは、同じであるかまたは異なり、−CR−、−NR12−、−C(O)−、−(C=NR)−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)(NR)−、および−O−からなる群からそれぞれ独立して選択され、
    およびRはそれぞれ独立して、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C11)ビシクロアルキル、−COH及び−C(O)((C〜C)アルキル)からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C11)ビシクロアルキル及び−C(O)((C〜C)アルキル)置換基は、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)シクロアルキル、及び−O(C〜C10)アリールからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、RおよびRは同じ窒素原子に結合しているとき、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル及び(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)ヘテロシクリルを形成することができ、
    は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)シクロアルケニル及び−(C〜C10)アリールからなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル及び−(C〜C10)アリール置換基は、ヒドロキシ、ハロゲン、−CF、−CN、−NO及び−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
    は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C10)アリール及び−COHからなる群から選択された置換基であり、
    は水素であり、
    およびRはそれぞれ水素であり、
    11 は、水素、−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )シクロアルキル及び−(C 〜C 10 )アリールであり、
    12は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15、−C(O)NR15C(O)NR15、および−SO(R15からなる群から選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル及び−(C〜C)シクロアルキル置換基は、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−OC(O)OR16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
    13は、水素であり、
    15は、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から独立して選択された置換基であり、前記−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクリル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールは、ハロゲン、−CF、−CN、−NO、−(C〜C)アルキル、−OR16、−C(O)(R16、−C(O)OR16、−OC(O)R16、−N(R16、−NR16C(O)R16、−SO16、−SON(R16、および−NR16SO16からなる群から独立して選択された1から3個の部分で置換されていてもよく、
    2個のR15基は同じ窒素原子に結合しているとき、水素、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル及び−(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)ヘテロシクリルを形成することができ、
    16は、水素、−(C〜C)アルキル及び−(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択された置換基であり、
    2個のR16基は同じ窒素原子に結合しているとき、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−(C〜C)アルキル及び−(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択された1から3個の置換基で置換されていてもよい−(C〜C)ヘテロシクリルを形成することができ、
    mは、1であり、
    pは、1から4の整数である化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  2. KがC(H)であり、QがC(CF)である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、下式であり、
    Figure 0004332590
    式中、Rは水素であり、nは0であり、Rは−(C〜C10)シクロアルキルである、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  4. Wが−CR−であり、pが2である、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Xが−NR12−である、請求項1に記載の化合物。
  6. Xが−NR12−であり、R12が、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15、−C(O)NR15C(O)R15、および−SO15 からなる群から選択された置換基である、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 12が−C(O)R15である、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−ヒドロキシ−エタノン、
    2−アミノ−1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−[6−(5−クロロ−4−シクロブチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド、
    6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,2R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸エチル−アミド、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
    [6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−シクロプロピル−メタノン、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    N4−シクロブチル−N2−[(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
    (+/−)−1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン
    1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−[6−(4−エチルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン
    1−[6−(4−エチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン
    1−[6−(4−エチルアミノ−5−クロロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−{6−[5−フルオロ−4−((S)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−(1S,4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
    N4−シクロブチル−N2−[(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド、
    [6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−酢酸メチルエステル、
    [6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−(R)−ピロリジン−2−イル−メタノン、
    [6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−シクロプロピル−メタノン、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
    6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−カルボン酸イソプロピル−アミド、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メチルアミノ−エタノン、
    1−[6−(5−クロロ−4−シクロブチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−エチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    1−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−エタノン、
    N4−シクロプロピル−N2−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
    N4−シクロプロピル−N2−[(1R,4S)−9−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−6−イル]−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン、
    1−[6−(4−シクロプロピルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R,4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−メトキシ−エタノン、
    (+/−)−1−{6−[4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル}−エタノン、
    (+/−)−2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−N,N−ジメチル−アセトアミド、
    (+/−)−N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミド、
    および前述の化合物それぞれの薬学的に許容できる塩からなる群から選択された化合物。
  9. N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1S、4R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミドである式5の構造式を有する化合物、あるいは薬学的に許容できるその塩。
    Figure 0004332590
  10. N−{2−[6−(4−シクロブチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−(1R、4S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−エピアザノ−ナフタレン−9−イル]−2−オキソ−エチル}−アセトアミドである式6の構造式を有する化合物、あるいは薬学的に許容できるその塩。
    Figure 0004332590
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