JP4332403B2 - 携帯型電子機器 - Google Patents

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本発明は、折り畳み式携帯電話機の如く、一対のキャビネットを連結機構を介して互いに開閉可能に連結して構成される携帯型電子機器に関するものである。
従来、携帯電話機は、一対のキャビネットを開閉可能に連結して構成され、一方のキャビネットの内面側にメインディスプレイを配備すると共に背面側にサブディスプレイを配備し、両キャビネットを閉じた状態でもサブディスプレイによって時刻や着信などが表示される折り畳み式携帯電話機が知られている。
近年、携帯電話機は益々多機能化してきており、電話機能、メール送受信機能のみならず、テレビジョン会議機能やテレビジョン放送受信機能を具えた携帯電話機の開発が進んでいる。折り畳み式携帯電話機においても、一対のキャビネットを閉じた状態でメインディスプレイを露出させ、該メインディスプレイの画面に、相手方から送信されてくる映像やテレビジョン放送による受信映像を表示することが出来るものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
図14に示す折り畳み式携帯電話機は、無線通信機能、メール送受信機能を具えると共に、テレビジョン会議機能及びテレビジョン放送受信機能を有し、本体キャビネット(91)と蓋体キャビネット(92)を連結機構(97)を介して互いに開閉可能に連結して構成されている。本体キャビネット(91)の内面側には、複数の操作キー(95)及び送話部(93)が配備され、蓋体キャビネット(92)の内面側には、ディスプレイ(96)及び受話部(94)が配備されている。
連結機構(97)は、円筒状の連結体(90)を具え、蓋体キャビネット(92)は、本体キャビネット(91)の内面に対して平行に伸びる一対の第1枢支ピン(98)(98)を介して連結体(90)に開閉可能に連結されている。又、一対の第1枢支ピン(98)(98)によって形成される第1の枢軸と交差して、本体キャビネット(91)の内面に対して垂直な第2の枢軸を形成する第2枢支ピン(99)が配備され、本体キャビネット(91)は、該第2枢支ピン(99)を介して連結体(90)に回転可能に連結されている(特許文献2参照)。
図14に示す折り畳み式携帯電話機において、両キャビネット(91)(92)の内面側を互いに対向させた第1全閉姿勢からディスプレイ(96)を露出させる場合、第1枢支ピン(98)(98)を回転軸として本体キャビネット(91)に対して蓋体キャビネット(92)を開き、両キャビネット(91)(92)の内面が露出する全開姿勢に設定する。これによって、ディスプレイ(96)が両キャビネット(91)(92)の内面側に露出すると共に、操作キー(95)、送話部(93)及び受話部(94)が両キャビネット(91)(92)の内面側に露出する。
又、全開姿勢にて、第2枢支ピン(99)を回転軸として蓋体キャビネット(92)を180度回転させることにより、ディスプレイ(96)が露出した状態で本体キャビネット(91)の内面が蓋体キャビネット(92)の背面と重なる第2全閉姿勢が設定される。
該折り畳み式携帯電話機によれば、ユーザは、両キャビネット(91)(92)を全開姿勢に設定することにより、ディスプレイ(96)及び操作キー(95)を露出させた状態で、テレビジョン会議を行なうことが出来る。又、両キャビネット(91)(92)を第2全閉姿勢に設定することにより、両キャビネット(91)(92)を重ね合わせた姿勢でディスプレイ(96)を露出させることが出来るので、ユーザは、両キャビネット(91)(92)を第2全閉姿勢に設定した状態でテレビジョン会議を行なうことが出来、両キャビネット(91)(92)を手に保持した状態でディスプレイ(96)の画面に表示される映像を観ることが出来る。
特開2002−135830号公報[H04M1/02] 特開2003−174495号公報[H04M1/02]
しかしながら、図14に示す折り畳み式携帯電話機においては、両キャビネット(91)(92)を全開姿勢に設定した状態で、連結体(90)がディスプレイ(96)と操作キー(95)の間に露出することとなるため、見栄えが悪いばかりでなく、ディスプレイ(96)と操作キー(95)の間の距離が大きなものとなり、ディスプレイを見ながらキー操作を行なうことが困難である問題があった。
そこで本発明の目的は、一対のキャビネットを互いに開閉可能且つ回転可能に連結して構成される携帯型電子機器において、両キャビネットを連結する機構がキャビネットの内面側に露出することのない携帯型電子機器を提供することである。
本発明に係る携帯型電子機器においては、本体キャビネット(1)と蓋体キャビネット(2)が連結枢支機構を介して互いに開閉可能に連結され、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で露出することとなる両キャビネット(1)(2)の内面に、キー操作部と画像表示部が配備されている。
前記連結枢支機構は、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で本体キャビネット(1)の内面の端部と蓋体キャビネット(2)の背面の端部とが互いに重なり合う位置関係にて両端部間に介在するものであって、本体キャビネット(1)の内面に対して平行に伸びて本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を開閉可能に枢支する第1の枢軸と、本体キャビネット(1)の内面に対して垂直に伸びて本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を回転可能に枢支する第2の枢軸とを具えている。第1の枢軸は、蓋体キャビネット(2)の前記端部の先端に近接して配置されると共に、第2の枢軸は、本体キャビネット(1)の前記端部の先端に近接して配置されて、両枢軸が互いに食い違いの位置関係で交差している。
上記本発明に係る携帯型電子機器においては、本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を開閉可能に枢支する第1の枢軸が蓋体キャビネット(2)の前記端部の先端に近接して配置されると共に、本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を回転可能に枢支する第2の枢軸が本体キャビネット(1)の前記端部の先端に近接して配置されて、両枢軸が互いに食い違いの位置関係で交差しているので、第2の枢軸は、第1の枢軸を回転軸として開閉する蓋体キャビネット(2)に対して該蓋体キャビネット(2)の背面側に位置することとなる。このため
、両キャビネット(1)(2)を開いた場合にも、第2の枢軸が両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。又、第1の枢軸は、蓋体キャビネット(2)の背面側の前記端部の先端に配備されるため、両キャビネット(1)(2)を開いた場合にも、第1の枢軸が両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。
又、第2の枢軸は、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で、蓋体キャビネット(2)の第1の枢軸が配備された一方の端部と該端部とは反対側の他方の端部との間に位置することとなるので、第2の枢軸を回転軸として蓋体キャビネット(2)を回転させる場合、前記他方の端部から第2の枢軸までの長さが第2の枢軸に対する蓋体キャビネット(2)の最大の回転半径となる。この結果、本体キャビネット(1)に対する蓋体キャビネット(2)の回転半径は従来よりも小さなものとなり、蓋体キャビネット(2)が描く円弧は小さく、大きなスペースは不要となる。
具体的構成において、前記連結枢支機構は、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で蓋体キャビネット(2)の背面側に隠れることとなる位置に配備されている。
該具体的構成によれば、両キャビネット(1)(2)を開いた場合、両キャビネット(1)(2)の内面側にはキー操作部と画像表示部のみが露出し、連結枢支機構が両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。然も、蓋体キャビネット(2)が連結枢支機構を覆って本体キャビネット(1)に対して開くため、キー操作部と画像表示部は互いに近接した位置関係となる。この結果、ユーザの視線が画像表示部とキー操作部の間を往復することはなく、ユーザは、画像表示部を観ながらキー操作を行なうことが出来る。
他の具体的構成において、両キャビネット(1)(2)は、両キャビネット(1)(2)の内面が互いに最大の対向面積で重なり合った第1全閉姿勢と、第1全閉姿勢から蓋体キャビネット(2)が第1の枢軸回りに回転して両キャビネット(1)(2)の内面が最大の開き角度で開いた全開姿勢と、第1全閉姿勢と全開姿勢の間の中間開き姿勢と、全開姿勢から本体キャビネット(1)が第2の枢軸回りに回転して本体キャビネット(1)の内面と蓋体キャビネット(2)の背面とが最大の対向面積で重なりあった第2全閉姿勢との間で、相対回転が可能である。
該具体的構成において、本発明に係る携帯型電子機器をポケットや鞄に入れて携帯する場合には、両キャビネット(1)(2)を折り畳んで第1全閉姿勢に設定する。該第1全閉姿勢から両キャビネット(1)(2)内面の画像表示部及びキー操作部を露出させる場合には、前記第1の枢軸を回転軸として両キャビネット(1)(2)を開き、全開姿勢に設定する。ここで、第1全閉姿勢と全開姿勢の間の中間開き姿勢においても画像表示部はユーザに対して対向することとなり、ユーザは、中間開き姿勢にて画像表示部の画面上に表示された情報を確認することが出来る。
又、全開姿勢の状態で、蓋体キャビネット(2)に対して本体キャビネット(1)を前記第2の枢軸を回転軸として180度回転させ、両キャビネット(1)(2)を第2全閉姿勢に設定することにより、本体キャビネット(1)の内面のキー操作部が蓋体キャビネット(2)の背面側に隠れ、画像表示部のみが露出することとなる。これによってユーザは、両キャビネット(1)(2)を重ね合わせた状態で、画像表示部の画面上に表示された情報を確認することが出来る。
更に具体的な構成において、前記連結枢支機構は、両キャビネット(1)(2)の前記端部間に介在して両キャビネット(1)(2)を互いに連結する連結体(3)を具え、該連結体(3)は、前記第2の枢軸を介して本体キャビネット(1)の内面に連結されると共に、前記第1の枢軸を介して蓋体キャビネット(2)の背面に連結され、蓋体キャビネット(2)の前記端部には、両キャビネット(1)(2)の全開状態で連結体(3)を収容する連結体収容室(24)が凹設されている。
該具体的構成において、本体キャビネット(1)は第1の枢軸を介して連結体(3)に回転可能に連結されると共に、蓋体キャビネット(2)は第2の枢軸を介して連結体(3)に開閉可能に連結されている。この様に、両キャビネット(1)(2)の間に連結体(3)が介在することによって、両キャビネット(1)(2)は、両枢軸が互いに食い違いの位置関係で交差した状態で互いに連結されることとなる。
又、連結体(3)は両キャビネット(1)(2)を開くことにより蓋体キャビネット(2)背面の連結体収容室(24)に収容されることとなるため、該連結体(3)が両キャビネット(1)(2)の全開姿勢にて両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。
本発明に係る携帯型電子機器によれば、両キャビネットを連結する機構がキャビネットの内面側に露出することはないので、見栄えがよく、然も画像表示部を観ながらキー操作を行なうことも容易である。
以下、本発明を携帯電話機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係る携帯電話機は、無線通信機能、メール送受信機能、テレビジョン会議機能、テレビジョン放送受信機能及びステレオ音響再生機能を有しており、図1及び図2に示す如く、扁平な本体キャビネット(1)と扁平な蓋体キャビネット(2)を連結体(3)を介して互いに連結して構成されている。連結体(3)は、図3に示す如く両キャビネット(1)(2)を開いた状態で本体キャビネット(1)の内面の上端部と蓋体キャビネット(2)の背面の下端部とが互いに重なり合う位置関係にて両端部間に介在するものであって、蓋体キャビネット(2)は、連結体(3)に開閉可能に枢支され、該連結体(3)は、本体キャビネット(1)に回転可能に枢支されている。これによって、両キャビネット(1)(2)は、図4に示す如く両キャビネットの内面が最大の対向面積で重なり合った第1全閉姿勢と、図1に示す如く両キャビネットの内面が最大の開き角度で開いた全開姿勢との間で、互いに開閉することが出来ると共に、該全開姿勢と、図9に示す如く本体キャビネット(1)の内面と蓋体キャビネット(2)の背面が最大の対向面積で重なり合った第2全閉姿勢との間で、互いに相対回転することが出来る。
図1に示す如く、蓋体キャビネット(2)の内面には、両キャビネット(1)(2)の全開姿勢にて縦長の画面を有するメインディスプレイ(21)が配備されると共に、該メインディスプレイ(21)の上方には、第1放音部(41)が配備され、メインディスプレイ(21)の下方には、左側端部に第2放音部(42)が配備されると共に、中央部にセンターキー(22)が配備され、更に、右側端部には第1カメラ窓(23)が配備されている。図3に示す如く、蓋体キャビネット(2)の内部には、両放音部(41)(42)との対向位置に第1及び第2スピーカ(46)(47)がそれぞれ配備されると共に、前記第1カメラ窓(23)との対向位置に第1カメラ(図示省略)が配備されている。
又、蓋体キャビネット(2)の裏面には、両キャビネット(1)(2)の全開姿勢で連結体(3)を収容すべき連結体収容室(24)が凹設されている。
本体キャビネット(1)の内面には、図1に示す如く、複数の操作キー(11)と決定キー(12)が配備されると共に、該操作キー(11)の下方には、左右一対の第3及び第4放音部(43)(44)が配備され、該第3放音部(43)と第4放音部(44)の間には、集音部(40)が配備されている。又、決定キー(12)の上方には、サブディスプレイ(13)が配備されている。図3に示す如く、本体キャビネット(1)の内部には、基板アセンブリ(17)が内蔵されると共に、前記第3放音部(43)、第4放音部(44)及び集音部(40)と対向する位置に、第3スピーカ(45)、第4スピーカ(図示省略)及びマイクロフォン(図示省略)がそれぞれ配備されている。又、基板アセンブリ(17)の背面には、本体キャビネット(1)の背面に垂直な光軸を有する第2カメラ(18)及び該第2カメラ(18)用のフラッシュ(図示省略)が配備されている。
又、図2に示す如く、本体キャビネット(1)の背面には、第2カメラ(18)との対向位置に第2カメラ窓(15)が配備されると共にフラッシュ窓(16)が配備され、更に、該第2カメラ窓(15)及びフラッシュ窓(16)を同時に開閉する蓋体(5)が配備されている。
該蓋体(5)は、本体キャビネット(1)の背面に対して垂直な枢支ピン(52)を具えた中央部から互いに120度の位相差で突出する3枚の突出部(51)(51)(51)を具え、前記枢支ピン(52)を介して本体キャビネット(1)に回転可能に連結されている。第2カメラ(18)の未使用時には、前記3枚の突出部(51)(51)(51)の内、2枚の突出部(51)(51)が第2カメラ窓(15)及びフラッシュ窓(16)を覆っている。第2カメラ(18)の使用時には、蓋体(5)を時計回りに約60度回転させることにより、各突出部(51)が中央部を中心に約60度回動し、これによって、図6に示す如く第2カメラ窓(15)及びフラッシュ窓(16)が同時に露出する。
更に、本体キャビネット(1)の両側面には、図4及び図5に示す如く、複数のサイドキー(14)が配備されている。
連結体(3)は、図3に示す如く、全開姿勢の本体キャビネット(1)内面の上端部及び蓋体キャビネット(2)背面の下端部と対向するベース部(33)を具え、該ベース部(33)は、蓋体キャビネット(2)の連結体収容室(24)の底壁に沿って摺動可能な曲面を有している。又、蓋体キャビネット(2)の下端部と対向しているベース部(33)の端部には、断面円弧状の駒部(34)が形成されており、該駒部(34)の左右両端部は、図4の如く本体キャビネット(1)の内面に平行な第1の枢軸を形成する一対のヒンジアセンブリ(31)(31)を介して連結体収容室(24)の左右の側壁に連結されている。これによって、蓋体キャビネット(2)は連結体(3)にヒンジアセンブリ(31)(31)の回転軸回りに開閉可能に連結されることとなり、図4に示す第1全閉姿勢と図1に示す全開姿勢との間で、本体キャビネット(1)に対して開閉することが出来る。
尚、両キャビネット(1)(2)を第1全閉姿勢から全開姿勢に設定することにより、連結体(3)は連結体収容室(24)に収容される。これによって連結体(3)は、両キャビネット(1)(2)の全開姿勢にて蓋体キャビネット(2)によって覆われることとなり、両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。
又、図3に示す如く、連結体(3)のベース部(33)には、全開姿勢の本体キャビネット(1)内面の上端部と対向する位置に、前記第1の枢軸と食い違いの位置関係で本体キャビネット(1)の内面に対して垂直な第2の枢軸を形成する枢支ピン(32)が突設されており、該枢支ピン(32)は、本体キャビネット(1)に形成された貫通孔(19)を貫通して本体キャビネット(1)に連結されている。これによって、本体キャビネット(1)は、連結体(3)に枢支ピン(32)回りに回転可能に連結され、図1に示す全開姿勢と図9に示す第2全閉姿勢との間で、蓋体キャビネット(2)に対して回転することが出来る。
尚、本体キャビネット(1)は、連結体(3)を連結体収容室(24)に収容した状態で全開姿勢から第2全閉姿勢まで回転するため、本体キャビネット(1)を回転させる過程と両キャビネット(1)(2)の第2全閉姿勢にて、連結体(3)は、蓋体キャビネット(2)によって覆われた状態に保たれることとなり、両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。
上記本発明の携帯電話機は、図4に示す第1全閉姿勢で鞄や衣類のポケットに収容して携帯する。このとき、メインディスプレイ(21)及びサブディスプレイ(13)は本体キャビネット(1)及び蓋体キャビネット(2)の内側に隠れているので、外力の作用による破損の虞はない。又、複数の操作キー(11)、決定キー(12)及びセンターキー(22)も本体キャビネット(1)及び蓋体キャビネット(2)の内側に隠れているので、これらのキーが押下されることによる誤作動の虞はない。
又、携帯時において、本体キャビネット(1)背面の蓋体(5)は、図5に示す如く第2カメラ窓(15)及びフラッシュ窓(16)を塞いだ状態に設定されている。従って、第2カメラ窓(15)及びフラッシュ窓(16)が外力の作用によって破損する虞はなく、空気中の埃や鞄及び衣類のポケットの中の埃が第2カメラ窓(15)やフラッシュ窓(16)に付着する虞はない。
両キャビネット(1)(2)を、図4に示す第1全閉姿勢から図1に示す全開姿勢に設定することにより、蓋体キャビネット(2)の内面に配備されたメインディスプレイ(21)、第1及び第2放音部(41)(42)、センターキー(22)及び第1カメラ窓(23)が露出すると共に、本体キャビネット(1)の内面に配備された複数の操作キー(11)、決定キー(12)、サブディスプレイ(13)、第3放音部(43)、第4放音部(44)及び集音部(40)が露出する。これによって、キー操作が可能となると共に、両ディスプレイ(21)(13)の画面による画像及び時刻やメニューの表示が可能となる。
このとき、キャビネット開閉検出器(図示省略)によって両キャビネット(1)(2)が全開姿勢に設定されたことが検出され、該検出による検出信号が制御回路(図示省略)に供給される。制御回路は、前記検出信号に基づいて、集音部(40)のマイクロフォンを機能させると共に、該集音部(40)に対して最も遠い領域に位置する第1放音部(41)の第1スピーカ(46)を受話スピーカとして機能させる。
この状態で、送受話、送信メールの作成及び受信メールの作成が可能となる。
従って、着信時には、メインディスプレイ(21)及びサブディスプレイ(13)の画面に相手の電話番号や氏名が表示され、これに応答して操作キー(11)によるオフフック操作を行なうことによって通話可能状態となり、ユーザは、第1放音部(41)を耳元に近づけると共に集音部(40)を口元に近づけて該着信に応答することが出来る。従って、着信に応答するために全開姿勢に設定されている両キャビネット(1)(2)の姿勢を変える必要はない。
又、メールの受信時には、操作キー(11)を操作することにより、サブディスプレイ(13)の画面に受信メールの一覧が表示され、その一覧に示された複数の受信メールの内、1つ受信メールを選択してメインディスプレイ(21)の画面に該受信メールの内容を表示してその内容を確認することが出来る。又、メール作成時には、操作キー(11)を操作することにより、メインディスプレイ(21)の画面にユーザが作成した文面が表示され、サブディスプレイ(13)の画面に送信メールの一覧が表示される。
図1に示す全開姿勢からテレビジョン会議を行なう姿勢に設定するには、本体キャビネット(1)を水平に倒すと共に、蓋体キャビネット(2)を本体キャビネット(1)に対して僅かに閉じ、メインディスプレイ(21)の画面をユーザと対向させる。これによって、両キャビネット(1)(2)は、図7に示す如く、蓋体キャビネット(2)のメインディスプレイ(21)の画面がユーザの手前側を向くと共に、第1カメラ窓(23)がユーザの手前側を向いた姿勢(中間開き姿勢)に設定されることになる。該中間開き姿勢に設定された電話機を机上に置くことにより、手で本体キャビネット(1)や蓋体キャビネット(2)を支えることなくテレビジョン会議を行なうことが出来る。
この状態でキー操作を行なうことにより、テレビジョン会議モードを設定すると、蓋体キャビネット(2)に内蔵された第1カメラによってメインディスプレイ(21)の画面を観ているユーザの姿が撮影され、その画像はアンテナ(図示省略)から送信されて相手方の電話機のディスプレイに表示されると共に、相手方の画像はアンテナにより受信されてメインディスプレイ(21)の画面に表示される。
このとき、キャビネット開閉検出器によって両キャビネット(1)(2)が中間開き姿勢に設定されたことが検出され、該検出による検出信号が制御回路に供給される。制御回路は、前記検出信号と、メインディスプレイ(21)の画面がテレビジョン会議映像表示モードに設定されていることに基づいて、集音部(40)のマイクロフォンを機能させると共に、第1放音部(41)の第1スピーカ(46)を相手方の音声を放音する音声放音スピーカとして機能させる。この状態でテレビジョン会議を行なうことにより、相手方から送信されてくる映像はメインディスプレイ(21)の画面に表示されると共に、相手方の音声は第1放音部(41)から発せられる。又、ユーザの音声は、集音部(40)によって集音される。
又、この状態で操作キー(11)を操作することにより、ユーザ自身を撮影する撮影モードを設定すると、蓋体キャビネット(2)のメインディスプレイ(21)の画像表示モードが、第1カメラ窓(23)を通して撮影される映像を表示するカメラ撮影モードに切り替えられ、第1カメラによって第1カメラ窓(23)に対向するユーザ自身の画像が撮影され、その画像はメインディスプレイ(21)の画面に表示される。又、操作キー(11)を押下してシャッター操作を行なうことにより、撮影された画像は内蔵メモリに保存される。
又、中間開き姿勢若しくは全開姿勢にてキー操作を行なってテレビジョン放送受信モードを設定することにより、テレビジョン放送を視聴することも可能である。
このとき、制御回路は、キャビネット開閉検出器による両キャビネット(1)(2)の姿勢検出信号と、メインディスプレイ(21)の画面がテレビジョン映像表示モードに設定されていることに基づいて、第3及び第4放音部(43)(44)の第3及び第4スピーカを、テレビジョン音声を放音するテレビジョン音声放音スピーカとして機能させる。
又、該テレビジョン音声がステレオ音声である場合には、制御回路によって、テレビジョン音声がステレオ音声であることが判断され、第3スピーカ(45)を右チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させると共に、第4スピーカを左チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させる。
この状態でテレビジョン放送を受信することにより、メインディスプレイ(21)の画面にテレビジョン放送による受信映像が映し出されると共に、第3放音部(43)から右チャンネル音響信号による音響が発せられ、第4放音部(44)から左チャンネル音響信号による音響が発せられることとなり、前記ステレオ音声のステレオ効果は十分に発揮される。
ここで、メインディスプレイ(21)の画面に映し出されるべきテレビジョン放送の受信映像は、横長の長方形の輪郭を有しているため、メインディスプレイ(21)の画面の上下に余白が生じることとなるが、該余白には、図13の如くメニュー表示や電波状態等の携帯電話機についての一般的な情報が表示される。
又、この状態で操作キー(11)を操作することにより、サブディスプレイ(13)の画面に、メインディスプレイ(21)の画面に映し出されているテレビジョン放送の番組表等の該テレビジョン放送に関連した文字情報を表示させることも可能である。
両キャビネット(1)(2)を全開姿勢から第2全閉姿勢に設定するには、図8に示す如く蓋体キャビネット(2)に対して本体キャビネット(1)を前記第2の枢軸を中心として180度回転させる。これによって、図9に示す如く蓋体キャビネット(2)の背面側に本体キャビネット(1)の内面が隠れる第2全閉姿勢が設定され、本体キャビネット(1)内面の複数の操作キー(11)、決定キー(12)、サブディスプレイ(13)は蓋体キャビネット(2)によって覆われる一方、本体キャビネット(1)の第3放音部(43)、第4放音部(44)及び集音部(40)が配備された端部は、蓋体キャビネット(2)の第1放音部(41)が配備された端部から外側へ突出することとなる。従って、両キャビネット(1)(2)を第2全閉姿勢に設定した場合には、蓋体キャビネット(2)内面のメインディスプレイ(21)、センターキー(22)、第1カメラ窓(23)、第1放音部(41)及び第2放音部(43)がユーザと対向すると共に、本体キャビネット(1)の第3放音部(43)、第4放音部(44)及び集音部(40)がユーザと対向することとなる。
両キャビネット(1)(2)を第2全閉姿勢に設定することにより、ユーザは、手の内に電話機を収めた状態でメインディスプレイ(21)の映像を観ることが出来る。
この状態でサイドキー(14)及びセンターキー(22)を操作することにより、テレビジョン会議モードを設定すると、蓋体キャビネット(2)に内蔵された第1カメラによってメインディスプレイ(21)の画面を観ているユーザの姿が撮影され、その画像はアンテナ(図示省略)から送信されて相手方の電話機のディスプレイに表示されると共に、相手方の画像はアンテナにより受信されてメインディスプレイ(21)の画面に表示される。
このとき、キャビネット回転検出器(図示省略)によって両キャビネット(1)(2)が第2全閉姿勢に設定されたことが検出され、該検出による検出信号が制御回路に供給される。制御回路は、前記検出信号と、メインディスプレイ(21)の画面がテレビジョン会議映像表示モードに設定されていることに基づいて、集音部(40)のマイクロフォンを機能させると共に、第3放音部(43)の第3スピーカ(45)及び第4放音部(44)の第4スピーカを相手方の音声を放音する音声放音スピーカとして機能させる。この状態でテレビジョン会議を行なうことにより、相手方から送信されてくる映像はメインディスプレイ(21)の画面に表示されると共に、相手方の音声は第3放音部(43)と第4放音部(44)から発せられる。又、ユーザの音声は、集音部(40)によって集音される。
ここで、相手方の音声がステレオ音響である場合には、制御回路によって、送信されてくる音声がステレオ音声であることが判断され、第3スピーカ(45)を左チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させると共に、第4スピーカを右チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させる。
この状態でテレビジョン会議を行なうことにより、メインディスプレイ(21)に相手方から送信されてくる映像が映し出されると共に、第3放音部(43)から左チャンネル音響信号による音響が発せられ、第4放音部(44)から右チャンネル音響信号による音響が発せられることとなり、前記ステレオ音声のステレオ効果は十分に発揮される。
又、図9に示す第2全閉姿勢にて動画を撮影する動画撮影モードを設定する場合には、図5に示す本体キャビネット(1)の背面に配備された蓋体(5)を時計回りに約60度回転させ、図6に示す如く第2カメラ窓(15)及びフラッシュ窓(16)を露出させる。これによって、蓋体キャビネット(2)のメインディスプレイ(21)の画像表示モードが、第2カメラ窓(15)を通して撮影される映像を表示するカメラ撮影モードに切り替えられ、第2カメラ(18)によって画像が撮影され、その画像はメインディスプレイ(21)の画面に表示される。又、サイドキー(14)を押下してシャッター操作を行なうことにより、撮影された画像は内蔵メモリに保存される。
従って、ユーザは、蓋体(5)を閉じ位置から開き位置に回転させる操作を行なうだけで、カメラ撮影モードを設定することが出来る。然も、該カメラ撮影モードが設定されることにより、メインディスプレイ(21)の画面には、第2カメラ窓(15)を通して撮影される映像が表示されるので、ユーザは、メインディスプレイ(21)の画面に画像表示部に前記映像を表示させるために操作キー(11)を操作する必要はない。
更に、図9に示す第2全閉姿勢にて着信があった場合には、制御回路は、キャビネット回転検出器による第2全閉姿勢検出信号と、着信があったことに基づいて、集音部(40)のマイクロフォンを機能させると共に、該集音部(40)に対して最も遠い領域に位置する第2放音部(42)の第2スピーカ(47)を受話スピーカとして機能させる。
従って、ユーザが着信に応答して操作キー(11)によるオフフック操作を行なうことによって通話可能状態となり、ユーザは、第2放音部(42)を耳元に近づけると共に集音部(40)を口元に近づけて該着信に応答することが出来る。従って、着信に応答するために第2全閉姿勢に設定されている両キャビネット(1)(2)の姿勢を変える必要はない。
更に又、図9に示す第2全閉姿勢にてキー操作を行なってテレビジョン放送受信モードを設定することにより、図12に示す如くテレビジョン放送を視聴することも可能である。
このとき、制御回路は、キャビネット回転検出器による第2全閉姿勢検出信号と、メインディスプレイ(21)の画面がテレビジョン映像表示モードに設定されていることに基づいて、第3及び第4放音部(43)(44)の第3及び第4スピーカを、テレビジョン音声を放音するテレビジョン音声放音スピーカとして機能させる。
又、該テレビジョン音声がステレオ音声である場合には、制御回路によって、テレビジョン音声がステレオ音声であることが判断され、第3スピーカ(45)を左チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させると共に、第4スピーカを右チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させる。
この状態でテレビジョン放送を受信することにより、メインディスプレイ(21)の画面にテレビジョン放送による受信映像が映し出されると共に、第3放音部(43)から左チャンネル音響信号による音響が発せられ、第4放音部(44)から右チャンネル音響信号による音響が発せられることとなり、前記ステレオ音声のステレオ効果は十分に発揮される。
ここで、メインディスプレイ(21)の画面に映し出されるべきテレビジョン放送の受信映像は、横長の長方形の輪郭を有しているため、メインディスプレイ(21)の画面の上下に余白が生じることとなるが、該余白にはメニュー表示や電波状態等の携帯電話機の一般的な情報が表示される。
又、図12に示す第2全閉姿勢から、本体キャビネット(1)を回転させて図13に示す開き姿勢に設定することにより、キャビネット回転検出器によって両キャビネット(1)(2)が全開姿勢に設定されたことが検出され、該検出による検出信号が制御回路に供給されると共に、該制御回路は、前記検出信号と、メインディスプレイ(21)の画面がテレビジョン映像表示モードに設定されていることに基づいて、サブディスプレイ表示モードを設定する。これによってサブディスプレイ(13)の画面には、メインディスプレイ(21)の画面の映し出されているテレビジョン放送の番組表など、該テレビジョン放送に関連した文字情報が表示される。
従って、ユーザは、両キャビネット(1)(2)を第2全閉姿勢から全開姿勢に設定する操作を行なうだけで、サブディスプレイ(13)の画面に前記情報を表示させることが出来、サブディスプレイ(13)の画面に前記情報を表示させるためにキー操作を行なう必要はない。
又、第2全閉姿勢の両キャビネット(1)(2)を図10の如く反時計回りに90度回転させて、縦長の向きに設定されていたメインディスプレイ(21)を横長の向きに設定した状態で、テレビジョン放送を視聴することも可能である。このとき、メインディスプレイ(21)に対して第2放音部(42)が右側に位置すると共に、第1放音部(41)、第3放音部(43)、第4放音部(44)及び集音部(40)がメインディスプレイ(21)に対して左側に位置することとなる。
ここで、キャビネット開閉検出器によって両キャビネット(1)(2)が第2全閉姿勢に設定されていることが検出されると共に、ディスプレイ向き検出器(図示省略)にディスプレイ(21)が横長に設定されたことが検出され、両検出器による検出信号が制御回路に供給される。制御回路は、2つの検出信号と、メインディスプレイ(21)の画面がテレビジョン映像表示モードに設定されていることに基づいて、第2及び第3放音部(42)(43)の第2及び第3スピーカを、テレビジョン音声を放音するテレビジョン音声放音スピーカとして機能させる。
又、該テレビジョン音声がステレオ音声である場合には、制御回路によって、テレビジョン音声がステレオ音声であることが判断され、第2スピーカ(47)を右チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させると共に、第3スピーカ(45)を左チャンネル音響信号放音スピーカとして機能させる。
この状態でテレビジョン放送を受信することにより、メインディスプレイ(21)の画面にテレビジョン放送による受信映像が映し出されると共に、第2放音部(42)から右チャンネル音響信号による音響が発せられ、第3放音部(43)から左チャンネル音響信号による音響が発せられることとなり、前記ステレオ音声のステレオ効果は十分に発揮される。
上記本発明の携帯電話機においては、一対のヒンジアセンブリ(31)(31)によって形成される第1の枢軸が全開姿勢の蓋体キャビネット(2)背面の下端部に形成されると共に、連結体(3)の枢支ピン(32)によって形成される枢支する第2の枢軸が全開姿勢の本体キャビネット(1)内面の上端部に形成され、両枢軸が互いに食い違いの位置関係で交差しているので、第2の枢軸は、第1の枢軸を回転軸として開閉する蓋体キャビネット(2)に対して該蓋体キャビネット(2)の背面側に位置することとなる。このため、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢に設定した場合にも、第2の枢軸が両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。又、第1の枢軸上に位置している一対のヒンジアセンブリ(31)(31)と連結体(3)の駒部(34)は、蓋体キャビネット(2)の背面側に凹設された連結体収容室(24)に収容されているので、両キャビネット(1)(2)を開いた場合にも、第1の枢軸上に位置するヒンジアセンブリ(31)(31)及び連結体(3)の駒部(34)が両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。
又、連結体(3)は、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢に設定することにより、蓋体キャビネット(2)背面の連結体収容室(24)に収容されることとなるため、該連結体(3)が両キャビネット(1)(2)の全開姿勢にて両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。更に、連結体(3)を連結体収容室(24)に収容した状態で、本体キャビネット(1)を180度回転させて両キャビネット(1)(2)を全開姿勢から第2全閉姿勢に設定することが出来るので、第2全閉姿勢にて連結体(3)が蓋体キャビネット(2)の内面側に露出することはない。
上述の如く、上記本発明の携帯電話機によれば、両キャビネット(1)(2)を互いに回転可能且つ開閉可能に連結する連結体(3)は、両キャビネット(1)(2)の内面側に露出することはない。従って、本体キャビネット(1)の操作キー(11)、決定キー(12)及びサブディスプレイ(13)と、蓋体キャビネット(2)のメインディスプレイ(21)は互いに近接した位置に配置されることとなり、これによって、ユーザは、メインディスプレイ(21)の画面を観ながら容易にキー操作を行なうことが出来る。
又、第1の枢軸に対して第2の枢軸が食い違いの位置に配備されており、該第2の枢軸が蓋体キャビネット(2)の長手方向の両端部の間に位置しているので、図4に示す第1全閉姿勢においては、本体キャビネット(1)の第3及び第4放音部(43)(44)が配備された端部と蓋体キャビネット(2)の第1放音部(41)が配備された端部とが互いにずれることなく対向する一方、図9に示す第2全閉姿勢においては、蓋体キャビネット(2)の第1放音部(41)が配備された端部の上方に本体キャビネット(1)の第3及び第4放音部(43)(44)が配備された端部を突出することとなる。従って、両キャビネット(1)(2)の第2全閉姿勢に設定することにより、本体キャビネット(1)内面の複数の操作キー(11)、決定キー(12)及びサブディスプレイ(13)は、蓋体キャビネット(2)の背面側に隠れることとなる。
又、上記本発明の携帯電話機においては、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢に設定すると、図1に示す如く、第3放音部(43)と第4放音部(44)がディスプレイ(21)を左右に2分割する中心線の両側に位置された状態で両キャビネット(1)(2)の内面側に露出する。
又、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢から図9に示す第2全閉状態に設定すると、第3放音部(43)及び第4放音部(44)は互いに左右の位置関係で蓋体キャビネット(2)の上端部の外側に露出することとなる。
更に、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢に設定した状態で、蓋体キャビネット(2)の上端部と下端部にそれぞれ第1放音部(41)と第2放音部(42)が配備されているため、第2全閉姿勢の両キャビネット(1)(2)を時計回りに90度回転させて、図10及び図11の如く縦長の向きに設定されていたディスプレイ(21)を横長の向きに設定すると、第2放音部(42)がディスプレイ(21)に右側に位置すると共に、第1放音部(41)、第3放音部(43)及び第4放音部(44)がディスプレイ(21)に対して左側に位置することとなる。
従って、上記本発明に係る携帯型通信端末機においては、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢と第2全閉姿勢の何れの姿勢に場合にも、メインディスプレイ(21)の左右に一対の放音部が配備される。又、メインディスプレイ(21)を縦長の向き又は横長の向きの何れの向きに設定した場合にも、メインディスプレイ(21)の左右に一対の放音部が配備される。これによって、テレビジョン会議を行なう場合やテレビジョン放送を視聴する場合にディスプレイ(21)の画面に対して左右の放音部からステレオ音響を発生させることが出来、該音響のステレオ効果が十分に発揮されることとなる。
又、上記本発明の携帯電話機においては、蓋体キャビネット(2)の内面にメインディスプレイ(21)が配備され、本体キャビネット(1)の内面にサブディスプレイ(13)が配備されているので、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢に設定すると、両ディスプレイ(21)(13)が同時に両キャビネット(1)(2)の内面側に露出する。従って、両キャビネット(1)(2)を全開姿勢に設定して両ディスプレイ(21)(13)を露出させた状態で、メインディスプレイ(21)の画面に映像を表示させることが出来ると共に、サブディスプレイ(13)の画面に前記映像に関連した文字情報を表示させることが出来、ユーザは、両ディスプレイ(21)(13)にそれぞれ表示される複数の情報を一度に観ることが出来る。
又、サブディスプレイ(13)は、両キャビネット(1)(2)を第2全閉姿勢に設定することにより蓋体キャビネット(2)の背面側に隠れることとなるので、ユーザは、両キャビネット(1)(2)を第2全閉姿勢に設定することにより、両キャビネット(1)(2)を重ねて手の内に収めた状態で、メインディスプレイ(21)の画面に表示される映像のみを観ることが出来る。
本発明に係る携帯電話機の全開姿勢の斜視図である。 該携帯電話機の全開姿勢の背面図である。 該携帯電話機の断面図である。 第1全閉姿勢の該携帯電話機を蓋体キャビネット側から見た斜視図である。 第1全閉姿勢の該携帯電話機を本体キャビネット側から見た斜視図である。 蓋体を回転させた状態を示す斜視図である。 該携帯電話機の中間開き姿勢の斜視図である。 該携帯電話機の本体キャビネットを回転させている状態を示す斜視図である。 該携帯電話機の第2全閉姿勢の斜視図である。 該第2全閉姿勢にてメインディスプレイを横長に設定した状態を示す斜視図である。 該メインディスプレイを横長に設定してテレビジョン放送の受信映像を映し出した状態を示す平面図である。 該携帯電話機の第2全閉姿勢の平面図である。 該携帯電話機の全開姿勢の平面図である。 従来の折り畳み式携帯電話機の平面図である。
符号の説明
(1) 本体キャビネット
(11) 操作キー
(13) サブディスプレイ
(15) 第2カメラ窓
(2) 蓋体キャビネット
(21) メインディスプレイ
(23) 第1カメラ窓
(24) 連結体収容室
(3) 連結体
(31) ヒンジアセンブリ
(32) 枢支ピン
(40) 集音部
(41) 第1放音部
(42) 第2放音部
(43) 第3放音部
(44) 第4放音部
(5) 蓋体
(51) 突出部

Claims (4)

  1. 本体キャビネット(1)と蓋体キャビネット(2)が連結枢支機構を介して互いに開閉可能に連結され、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で露出することとなる両キャビネット(1)(2)の内面に、キー操作部と画像表示部が配備されている携帯型電子機器において、前記連結枢支機構は、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で本体キャビネット(1)の内面の端部と蓋体キャビネット(2)の背面の端部とが互いに重なり合う位置関係にて両端部間に介在するものであって、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で蓋体キャビネット(2)の背面側に隠れることとなる位置に配備され、本体キャビネット(1)の内面に対して平行に伸びて本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を開閉可能に枢支する第1の枢軸と、本体キャビネット(1)の内面に対して垂直に伸びて本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を回転可能に枢支する第2の枢軸とを具え、第1の枢軸は、蓋体キャビネット(2)の前記端部の先端に近接して配置されると共に、第2の枢軸は、本体キャビネット(1)の前記端部の先端に近接して配置されて、両枢軸が互いに食い違いの位置関係で交差していることを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 前記連結枢支機構は、両キャビネット(1)(2)の前記端部間に介在して両キャビネット(1)(2)を互いに連結する連結体(3)を具え、該連結体(3)は、前記第2の枢軸を介して本体キャビネット(1)の内面に連結されると共に、前記第1の枢軸を介して蓋体キャビネット(2)の背面に連結され、蓋体キャビネット(2)の前記端部には、両キャビネット(1)(2)の全開状態で連結体(3)を収容する連結体収容室(24)が凹設されている請求項1に記載の携帯型電子機器。
  3. 本体キャビネット(1)と蓋体キャビネット(2)が連結枢支機構を介して互いに開閉可能に連結され、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で露出することとなる両キャビネット(1)(2)の内面に、キー操作部と画像表示部が配備されている携帯型電子機器において、前記連結枢支機構は、両キャビネット(1)(2)を開いた状態で本体キャビネット(1)の内面の端部と蓋体キャビネット(2)の背面の端部とが互いに重なり合う位置関係にて両端部間に介在するものであって、本体キャビネット(1)の内面に対して平行に伸びて本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を開閉可能に枢支する第1の枢軸と、本体キャビネット(1)の内面に対して垂直に伸びて本体キャビネット(1)上に蓋体キャビネット(2)を回転可能に枢支する第2の枢軸と、両キャビネット(1)(2)の前記端部間に介在して両キャビネット(1)(2)を互いに連結する連結体(3)とを具え、第1の枢軸は、蓋体キャビネット(2)の前記端部の先端に近接して配置されると共に、第2の枢軸は、本体キャビネット(1)の前記端部の先端に近接して配置されて、両枢軸が互いに食い違いの位置関係で交差しており、前記連結体(3)は、前記第2の枢軸を介して本体キャビネット(1)の内面に連結されると共に、前記第1の枢軸を介して蓋体キャビネット(2)の背面に連結され、蓋体キャビネット(2)の前記端部には、両キャビネット(1)(2)の全開状態で連結体(3)を収容する連結体収容室(24)が凹設されていることを特徴とする携帯型電子機器。
  4. 両キャビネット(1)(2)は、両キャビネット(1)(2)の内面が互いに最大の対向面積で重なり合った第1全閉姿勢と、第1全閉姿勢から蓋体キャビネット(2)が第1の枢軸回りに回転して両キャビネット(1)(2)の内面が最大の開き角度で開いた全開姿勢と、第1全閉姿勢と全開姿勢の間の中間開き姿勢と、全開姿勢から本体キャビネット(1)が第2の枢軸回りに回転して本体キャビネット(1)の内面と蓋体キャビネット(2)の背面とが最大の対向面積で重なりあった第2全閉姿勢との間で、相対回転が可能である請求項1乃至請求項3の何れかに記載の携帯型電子機器。
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