JP4332271B2 - 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法或いはトナージェット記録方法等を採用する複写機、プリンター、或いはファクシミリ等の画像形成装置に関するものであって、特に、潜像を担持する潜像担持体に現像剤を付与することにより該潜像を現像剤像として顕像化する現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真法を採用する画像形成装置としては、米国特許第2297691号、特公昭42−23910号(米国特許第3666363号)及び特公昭43−24748号(米国特許第4071361号)等にて提案されている種々の画像形成装置が知られており、実用に供されている。
【0003】
かかる画像形成装置にあっては、一般には、光導電性物質を利用する潜像担持体たる感光体の表面に種々の手段により静電潜像を形成し、次いで該潜像を現像剤たるトナーを用いて現像し、必要に応じて紙等の記録媒体たる転写材にトナー画像を転写した後、上記トナー画像を加熱、圧力或いは溶剤蒸気等により上記転写紙上に定着し、複写物を得るようになっている。
【0004】
従来、例えば潜像担持体上の潜像を、一成分磁性トナーを用いて現像する現像装置としては、磁性トナー粒子相互の摩擦、及び現像剤担持体たる現像スリーブと磁性トナー粒子の摩擦により、潜像担持体上の静電像電荷と現像基準電位に対して逆極性の電荷を磁性トナーに与え、この磁性トナーを現像スリーブ上に極めて薄く塗布して、潜像担持体と現像スリーブとが対向する現像領域に搬送し、現像領域において現像スリーブ内に不動にされた磁石の磁界の作用で磁性トナーを感光ドラム表面の静電潜像に飛翔、付着して現像し、静電潜像をトナー像として顕像化するものが知られている。
【0005】
ところで、近年において複写機は使用者サイドに立ったユーザーフレンドリーな設計が求められるようになってきている。その代表例として、複写機の小型化、即ち省スペース化、及びトナー補給一回あたりのコピー枚数の増大化がある。複写機の小型化/省スペース化に関しては、これまで高速の複写機で多く用いられてきたトナー補給用のホッパー等のように、機械本体の大型化をもたらすような部材は用いずに、カートリッジタイプのトナー容器から現像装置へ、一度に多量のトナーを補給(一括補給)するようなシステムが有効であり、近年広く用いられるようになってきた。
【0006】
このような現像装置では、ホッパー室(補給室)に収容されているトナーは、現像によって現像剤容器に収容されているトナーが消費された場合、現像剤供給部から現像剤担持体へ、消費されたトナーに見合うだけのトナーを補給する機構をとっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような現像を行なう場合において、原稿は必ずしも常に一定ではなく、種々の画像比率を有する原稿を使用する。このため、例えば濃度が極めて高く、広面積のベタ黒部分を含む画像の複写を行なう場合には、トナーの消費が一度に多量となるので、トナーの供給が不足し、均一な画像漫度の画像が得られないことがある。又、濃度が薄い原稿や白地部が多い原稿を多数枚複写する場合においては、現像剤担持体近傍へのトナーの供給が過多になりやすく、そのため、現像スリーブの現像剤容器内側近傍でのトナーが凝集、圧縮され、所謂トナーのパッキングが生じる。かかるパッキング状態が形成されると、現像スリーブ上へのトナーの供給がされにくくなるばかりでなく、トナーに対する負荷が大きくなり、トナー自体の劣化をもたらす。
【0008】
又、このタイプのトナー補給系は、上述したようなスペース的なメリットがあるが、現像剤容器内に一度に多量のトナーが補給されることになる。トナー補給一回あたりのコピー枚数は、補給されるトナー量に依存するため、トナーを収容する現像剤供給部のスペースを大きくすれば、トナー補給一回あたりに複写できるコピー枚数が増加し、ユーザーがトナー補給を行なう回数を減らせることが可能になる。
【0009】
しかし、通常の場合、補給時に現像剤容器内に残存しているトナーは、ある程度摩擦帯電を受け、帯電量を保持したトナーであって、量は少なくなっている。これに対し、補給されたトナーは残存トナーよりも帯電量が低く、量も多くなるため、補給したトナーの影響を受けやすくなる。この結果、トナー補給後での画像濃度の低下やカブリの発生等の問題があった。
【0010】
又、特にライン画像やベタ黒潜像の端部に発生するシャドーイングという問題が発生する場合もある。これは、図5に示すように、潜像担持体たる感光ドラム110の表面の静電画像Aの端部に生じる湾曲した電気力線Eの発生により、トナー中の帯電不良部分が実際の像とは離れた位置に陰影の如き像を形成してしまう現象である。
【0011】
これらの弊害、即ちトナーのパッキング防止、或いはトナーのもつ電荷不足や不均一性に伴うカブリ等を未然に防ぐための現像装置等については、これまで種々の提案がなされている。
【0012】
例えば、現像剤容器内のトナーの凝集を防ぐために、現像剤容器内のトナー搬送路上にネットプレートを配することが、特開平3−9384号公報にて開示されている。しかし、この方法では、ネットプレート自体が迅速なトナー供給の妨げとなるという問題が発生しやすい。
【0013】
又、特開平5−72893号公報には、現像剤が収容され、隔壁部材によって撹拌室と現像室とに区画されている現像剤容器とを備えており、現像剤容器の撹拌室及び現像室にはそれぞれスクリュータイプの撹拌搬送手段が配置されていて、該撹拌搬送手段の直径及び回転方向を規定したものが提案されている。このような現像装置では、確かに二つの撹拌搬送手段によって現像剤の搬送は十分に行われるが、トナーに十分なトリボを付与できるだけの撹拌を得ることが困難になりやすく(特に高湿度環境下)、画像上に地力ブリや反転カブリ等が発生することがある。
【0014】
高湿度環境下のように、トリボが付与されにくい環境で、トナーヘのトリボ付与に対する撹拌効果を得るために、互いに隣り合う羽板部材間にフィンが設けられている撹拌搬送手段を用いたものが、特開昭62−21679号公報や特開平1−12327号公報等で提案されている。この撹拌搬送手段を用いることによって、トナーの撹拌効果の向上は確かに期待できるが、その反面、搬送速度は低下するため、トナー消費量が多い画像を連続して形成するとき、トナーの搬送方向にトナーの濃度勾配が生じ、トナーの搬送方向の上流側と下流側における画像濃度との間に差が生じる。その結果、均一な画像を形成することが困難になるため、好ましくない。
【0015】
高い撹拌効果を維持しながら搬送速度を増すために、撹拌搬送手段の回転数を増加させるか、又は羽根部材の外径寸法を大きくする方法があるが、撹拌搬送手段の回転数を増加させるとトナーに加わる衝撃力が増すため、トナーの劣化が早まり、長期に亘って安定した画像を得ることが困難になる。又、羽根部材の外径寸法を大きくすると装置自体が大きくなり、好ましくない。
【0016】
或いは、特開平4−10075号公報等に挙げられているように、内部空洞となるトナー撹拌供給部材を現像剤担持体に近接させる手段も考えられるが、トナーの供給効率が悪く、トナー消費量の多い原稿を多数枚コピーする場合には、供給部材の回転数を大幅に上昇させる必要が生じ、トナーに対してストレスを過剰に与えることとなり、現像性能が低下するという問題が起こる。
【0017】
更に、特開平10−239964号公報では、撹拌搬送手段のうちの少なくとも一つが磁気発生手段による磁気力による撹拌と、摩擦帯電付与部材による帯電とをトナーに施す、という画像形成装置が提案されている。この装置では、トナーの凝集やパッキングを撹拌搬送部材に付与されている磁気力により解消できるため、トナーに対するトリボ付与のみならず、トナーの搬送にも優れた装置であると考えられる。しかし、この装置はトナーの補給が少量の場合には有効であるが、多量のトナーを一度に補給するタイプの現像装置に用いた場合には、磁気発生手段による撹拌や、摩擦帯電付与部材による帯電が均一に行なうことが極めて困難になる。このため、トナーの撹拌搬送速度の低下を招くこととなり、常時安定したトナーの供給ができなくなってしまうという問題をもたらす。
【0018】
このように、撹拌搬送手段の搬送速度や外径寸法、形状、或いはその構成は、トナーのもつ物性によって、その適正が変化することが予想される。このため、これらのバランスをとることが必要になってくる。更にトナーに関しても、従来より「コピー画像の高画質化」を達成させるために、トナーの小粒径、微粒子化が行われてきていることは周知である。トナー粒径が小さくなれば現像剤容器内でのトナーの搬送性やパッキング性について、より厳しくなることが予想され、現像系を常時安定した状態に保つことがより困難になる。
【0019】
そこで、本発明は、装置の小型化、現像剤容器内への現像剤補給回数の低減を図ると共に、あらゆる環境において良好な画像を安定して得ることができる現像装置又はこの現像装置を備える画像形成装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
主たる本出願にかかる発明は、現像剤を収容する現像剤容器と、現像剤容器から供給された現像剤を表面で担持し軸線まわりに回転自在な現像剤担持体と、現像剤容器内の現像剤を撹拌すると共に現像剤担持体に向けて搬送する現像剤撹拌搬送手段と、現像剤担持体上の現像剤量を所定量に規制する現像剤量規制手段とを備え、現像剤担持体は、潜像を表面で担持し軸線まわりに回転自在な潜像担持体と軸線が平行となるよう該潜像担持体に対向配設され、上記潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像装置であって、現像剤容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段を備え、現像剤容器内の現像剤量が減少し現像剤量検知手段の検知結果が設定現像剤量と一致した際に現像剤容器内へ所定量の現像剤が補給される現像装置において、現像剤容器は、上記軸線方向に延びて形成され現像剤容器内を現像剤担持体側の第一現像剤収容室と現像剤担持体遠方側の第二現像剤収容室とに二分する仕切壁を有し、仕切壁は、第一現像剤収容室と第二現像剤収容室とが連通するよう上記軸線方向に延びて形成されるスリット状の開口部を有し、現像剤撹拌搬送手段は、それぞれ上記軸線方向に平行な軸線をもち軸線まわりに回転可能な、第一現像剤収容室内に配設され現像剤を撹拌搬送する第一現像剤撹拌搬送手段と、第二現像剤収容室内の仕切壁近傍に配設され現像剤を撹拌搬送する第二現像剤撹拌搬送手段と、第二現像剤収容室内の第二現像剤撹拌搬送手段の仕切壁遠方側に配設され現像剤を撹拌搬送する第三現像剤撹拌搬送手段とを備え、現像剤担持体の周速度をa(mm/s)とし、第一現像剤撹拌搬送手段の周速度をb(mm/s)とし、第二現像剤撹拌搬送手段の周速度をc(mm/s)とし、第三現像剤撹拌搬送手段の周速度をd(mm/s)としたときに、0.007≦b/a≦0.08、且つ、0.01≦d/c≦0.2を満たすと共に、現像剤容器は、現像剤量検知手段の検知結果が設定現像剤量と一致した際に、該設定現像剤量の1.5倍以上の現像剤が現像剤容器内に一括補給可能となっていることを特徴とする現像装置である。
【0021】
又、他の主たる本出願にかかる発明は、一連の画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体に記録する画像形成装置であって、上記現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に関して添付図面に基づき説明する。
【0023】
(第一の実施形態)
先ず、本発明の第一の実施形態について説明する。
【0024】
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置の好適な一例を示す概略構成図である。尚、かかる画像形成装置は、現像剤たるトナーとして、一成分系負帯電性磁性トナーを採用している。
【0025】
かかる画像形成装置にあっては、先ず、画像形成装置に備えられた潜像担持体たるOPC感光ドラム(以下、感光ドラムという)110の表面が、一次帯電器131によって負帯電性に帯電され、露光系132により感光ドラム110上に像露光を行ない、潜像を形成させる。そして、磁石117を内包する現像剤担持体たる現像スリーブ116と、現像スリーブ116の層厚を規制する現像剤量規制部材たるドクターブレード118とを具備する現像装置100内の負帯電性一成分トナー122により、反転現像を行なう。尚、感光ドラム110としてアモルファスシリコンドラムを使用し、感光ドラム上を正極性に帯電して潜像を形成し、負帯電性一成分トナー122によって、正規現像を行なってもよい。
【0026】
ここで、現像スリーブ116にはバイアス印加手段133により交互バイアス、パルスバイアス及び直流バイアスが印加されている。転写紙Pが転写部に搬送されると、転写帯電器134によって転写紙の背面(感光ドラム110と反対側)から帯電されることにより、感光ドラム110表面のトナー像が転写紙上へ静電転写される。感光ドラム110から分離された転写紙は、搬送ベルト135によって加熱加圧定着器136へ搬送され、加熱加圧定着器136によって転写紙上のトナー画像が定着される。
【0027】
一方、転写工程後の感光ドラム110に残留したトナーは、クリーニングブレード137を有するクリーナー138によって感光ドラム110上から除去される。クリーニング後の感光ドラム110は、イレース露光139により除電され、再度、一次帯電器131による帯電工程から始まる工程が繰り返される。
【0028】
尚、現像スリーブ116に交流バイアス又はパルスバイアスを、バイアス印加手段133より印加しても良い。又、この交流バイアスは、周波数が200〜4000Hz、Vppが500〜3000Vであることが好ましい。
【0029】
現像部位におけるトナー粒子の転移に際し、静電荷像を保持する感光ドラム110の表面の静電的力及びバイアス又はパルスバイアスの作用によって、トナー粒子は静電像側に転移する。
【0030】
次に、現像装置100について、図2に示す本発明の現像装置の好ましい具体例に基づき詳細に説明する。
【0031】
図2は、現像装置100の断面図である。
【0032】
現像装置100は、現像剤容器111内部が仕切壁115によって第1現像剤収容室たる現像室112と第2現像剤収容室たる補給室113とに二分されており、仕切壁115は、現像室112と補給室113とが互いに内部の現像剤を移行可能に連通するスリット状の開口部114を有している。現像室112と補給室113とには磁性現像剤(磁性トナー)122が収容されている。
【0033】
現像装置100の現像室112には、トナー122を担持しながら潜像担持体たる感光ドラム110に向けて搬送する現像剤担持体たる現像スリーブ116が収容されている。ここで、感光ドラム110は、直径が20mm以上90mm以下であるものが好ましく、現像スリーブ116は、直径が10mm以上40mm以下であるものを用いるのが良い。現像スリーブ116は、その外周面の一部が外部に突出するように現像室112内に配置され、現像スリーブ116と感光ドラム110との間には、現像スリーブ116に担持されているトナーを感光ドラム110に供給するための現像領域が形成されている。現像スリーブ116内には、磁界発生手段である磁石117が固定されている。磁石117は、現像極S1と、トナーを搬送するための搬送極S2、カット極N1及び取り込み極N2とを有する。
【0034】
現像スリーブ116上方には、現像スリーブ116に担持されているトナーの層厚を規制する現像剤量規制手段たるドクターブレード118が配置されている。
【0035】
尚、本発明に用いることのできるドクターブレード118としては、現像スリーブ116と一定の間隙をおいて配置される金属ブレード、磁性ブレード、或いは現像スリーブ116表面に弾性力で当接される弾性ブレードのいずれも可能である。
【0036】
金属ブレード又は磁性ブレードの場合、現像スリーブ116との間隙は50〜500μm、好ましくは100〜400μmの時に良好な結果を与える。
【0037】
弾性ブレードとしては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性体;ポリエチレン、テレフタレートの如き合成樹脂弾性体;ステンレス、鋼の如き金属弾性体が使用できる。又、それらの複合体であっても使用できる。好ましくは、ゴム弾性体が良い。
【0038】
又、弾性ブレードの材質は、現像スリーブ116上のトナーの帯電に大きく関与する。そのため、弾性体中に、有機物、無機物を添加しても良く、溶融混合されていても良いし、分散させても良い。例えば、金属酸化物、金属粉、セラミックス、炭素同素体、ウィスカー、無機繊維、染料、顔料、界面活性剤等がある。更に、ゴム、合成樹脂、金属弾性体に、トナーの帯電をコントロールする目的で、樹脂、ゴム、金属酸化物、金属等の物質を現像スリーブ当接部分に当たるようにつけたものを用いても良い。弾性体、現像スリーブに耐久性が要求される場合には、金属弾性体に樹脂、ゴムを現像スリーブ当接部に当たるように貼り合わせるものが好ましい。ゴムの材質としては、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂(例えば、テフロン樹脂)、ポリイミド樹脂や負極性に帯電しやすいものが好ましい。特に、シリコーンゴムを使用することが好ましい。現像スリーブ当接部分が樹脂、ゴム等の成型体の場合は、トナーの帯電性を調整するために、その中に、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化ジルコニア、酸化亜鉛等の金属酸化物、カーボンブラック、一般にトナーに用いられる荷電制御剤等を含有させることも好ましい。
【0039】
弾性ブレードは、上辺部側である基部が現像装置側に固定及び保持されており、下辺部側をブレードの弾性に抗して現像スリーブ116の順方向或いは逆方向にたわめた状態にして、ブレード内面側(逆方向の場合は外面側)を現像スリーブ表面に適度の弾性押圧をもたせて当接させている。
【0040】
現像スリーブ上のトナー層の層厚は、図2に示す感光ドラムとの間隙αよりも薄いことが好ましいが、場合によっては、トナー層を構成するトナーの多数の穂のうち、一部は感光ドラムに接する程度にトナー層の層厚を規制しても良い。
【0041】
一方、現像装置100の現像室112には、第一現像剤撹拌搬送手段たる第1撹拌搬送手段119が設置されており、補給室113には、第二現像剤撹拌搬送手段たる第2撹拌搬送手段120と、第2撹拌搬送手段120よりも上流側(仕切壁115遠方側)で、且つ第2撹拌搬送手段120に平行に配置された第3撹拌搬送手段121とが、第1撹拌搬送手段119と対向して平行又はほぼ平行に設置されている。尚、現像スリーブ116、第1撹拌搬送手段119、第2撹拌搬送手段120及び第3撹拌搬送手段121は、同方向に回転しており、回転の駆動はすべて同期している。
【0042】
本発明においては、現像スリーブの周速度をa(mm/s)、第1撹拌搬送手段の周速度をb(mm/s)とした時、b/aが0.007〜0.08を満足することを特徴とする。b/aが0.007よりも小さい場合は、現像スリーブへのトナーの供給が不足し、画像比率の多い原稿を多数枚コピーした時等に部分的に白ヌケした画像が形成されやすい。又、0.08よりも大きい場合は、トナーの供給が過多となり、トナーにストレスを余分に与えたり、また現像スリーブ裏やブレード裏等でトナーがパッキング状態を形成し、現像スリーブ上へのトナーの供給がされにくくなり、現像性の低下をもたらす。
【0043】
更に、本発明では、第2,第3撹拌搬送手段の周速度をそれぞれc、d(mm/s)とした場合、d/cが0.01〜0.2を満足することを特徴とする。d/cが0.01未満の場合は、第2現像剤収容室内の、第3撹拌搬送手段近傍エリアのトナーの搬送力が不足して一第2現像剤収容室から第1現像剤収容室へのトナーの搬送が不十分となり、上記b/aが0.007よりも小さい場合と同様に、現像スリーブへのトナーの供給が不足して、結果としてコピー画像の欠陥等の弊害をもたらす。又、d/cが0.2を超える場合は、第3撹拌搬送手段の周速度が過剰になり、第3撹拌搬送手段近傍エリアにて、第3撹拌搬送手段と現像剤容器との間で、両者の摺擦によりトナーが造粒(粗粒化)される虞れがある。この粗粒化されたトナーが現像スリーブへ搬送された場合、現像スリーブと現像剤層厚規制部材(現像ブレード)との間に挟まってしまい、現像スリーブ上で部分的に現像剤がコートされない箇所が発生する。この状態で画像形成を実施した場合、画像欠陥をもたらすこととなるため、好ましくない。
【0044】
ここで、撹拌搬送手段については、棒状、梯子状、クランクタイプ、スクリュータイプ、フィンタイプ等の如きものが使用できるが、材質に関しては、ステンレスや樹脂等の非磁性のものが好ましい。これは、撹拌搬送手段が磁性をもつ材質で構成されている場合、現像割として磁性現像剤を使用すると、磁力により現像剤が撹拌搬送手段に引きつけれられてしまい、現像剤の搬送を妨げることがあるからである。
【0045】
更に、本発明の現像装置においては、c/bが1.0〜2.0であることが好ましい。c/bが1.0よりも小さい場合は、第2現像剤収容室から第1現像剤収容室へのトナーの供給が不足し、部分的に画像欠陥が発生しやすくなる(特に、画像比率の多いチャートを多数枚コピーした場合)。又、c/bが2.0よりも大きい場合は算1現像剤収容室へのトナーの送り量が多くなりすぎ、第1現像剤収容室でトナーがダメージを受けたり、ブレード裏等でパッキングが起こりやすくなり、現像性の低下を招くことがあり、好ましくない。
【0046】
現像装置100の使用時、補給室113では、補給されるトナーと補給室113内に残存したトナーとが第2撹拌搬送手段120及び第3撹拌搬送手段121によって撹拌されながら、仕切壁115の一部に設けられたスリット状の開口部114を経て、少量ずつ現像室112へ搬送される。現像室112では、補給室113から搬送されたトナーが、第1撹拌搬送手段119によって現像スリーブ116の長手方向(軸線方向)に送られ、搬送途中でトナー122は、現像スリーブ116のS2極によって担持される。現像スリーブ116に担持されているトナー122は、ドクターブレード118で所定の層厚に規制された後に、上記現像領域に送られる。現像領域においてトナーは、感光ドラム110上の潜像が形成されている部位に転移する。
【0047】
尚、開口部114としては、例えば図3(a)に示すように、水平方向に延びるスリット状に形成すると、過剰のトナー搬送を規制できるので好ましい。更に、開口部114は、図3(b)に示すように、搬送規制部材114Aを開閉可能に設けて、過剰のトナー搬送を規制する機能を高めるようにしてもよい。この図3(b)に示す搬送規制部材114Aは、上端部が回転軸114Bによって仕切壁115に回動自在に支持された金属板等の剛体からなる。この搬送規制部材114Aは、現像室112内のトナーの押圧力によって開閉されるようになっている。又、図3(c)に示すように、上端部が仕切壁115に固定された弾性体からなる搬送規制部材114Aとしてもよい。更に、図3(d)に示すように、剛性部材からなる搬送規制部材114Aと仕切壁115側の間に、間隙114Cを設けてもよい。
【0048】
現像領域を通過したトナーは、現像スリーブ116のN2極とS2極との間で磁力がゼロとなる付近で、現像スリーブ116から現像室112に落下し、現像スリーブ116から落下したトナーは、第1撹拌搬送手段119に取り込まれる。トナーは、第1撹拌搬送手段119で再度補給室113に戻される。そして、第1撹拌搬送手段119によって、現像室112内に残留しているトナーと撹拌混合されて、磁極S2において十分なトリボを有するトナーが現像スリーブ116に供給されて、磁極N2とS2との間で磁力がゼロになる付近で、現像スリーブ116からトナーが取り除かれるため、現像室112内におけるトナーの現像スリーブ116からの回収を確実に行なうことができる。
【0049】
現像室112において、トナーは第1撹拌搬送手段119の回転によって撹拌搬送され、トナーの搬送を円滑に且つ現像スリーブ116の長手方向に均一に行なうことができる。よって、トナーの消費量が多い画像を連続して形成するときに、第1撹拌搬送手段119の現像剤搬送方向において、上流側における画像濃度と下流側における画像濃度との間に差が生じることはない。又、高い撹拌効率を維持しながら搬送速度を増すために、第1撹拌搬送手段119の外径寸法を大きくしたり、回転速度を上げたりする必要がなく、装置の大型化を阻止することも可能になる。
【0050】
尚、現像装置100内(現像剤容器111内)に収容しているトナー122の残量を検知するために、現像剤量検知手段たる現像剤残量検知手段123を設けている。現像剤残量検知手段123としては、圧電センサー、ピエゾ素子等、或いはアンテナ残検等を用いることができる。
【0051】
上記現像工程により現像装置100内のトナー122が消費されたために、これを補給する必要が生じた場合には、現像装置100を本体外部へ一旦取り出して、トナー122を、現像装置100の上部に開口する供給口124から一成分現像剤が入っているトナーカートリッジ125を用いて補給する。
【0052】
図4(a)は、トナー122を補給する前の現像装置の状態を示す断面図であり、図4(b)は、トナー補給直後の現像装置の状態を示す断面図である。尚、トナー補給後はトナーカートリッジ125を現像装置100より取りはずし、現像装置100を再度本体の所定の位置に取り付ければよい。
【0053】
本発明においては、補給時における現像装置100内の現像剤の残量がA(g)となった時点で、1.5×A(g)以上、好ましくは2.0×A(g)以上の現像剤を現像装置へ一括補給することを特徴とする。このように、現像装置100内に残存する量よりも多量の現像剤を補給することで、現像剤補給回数の減少、或いは補給現像剤を保持するためのホッパーが不要になる等のメリットが得られる。ここで、補給量が1.5×A(g)未満の場合は、現像に対する影響はないものの、現像剤補給の回数が増加することとなり、ユーザーにとっては好ましくない。
【0054】
このようにして、補給されたトナー122と、仕切壁115の開口部114を経て補給室113に戻されたトナー122とが、第2撹拌搬送手段120及び第3撹拌搬送手段121によって十分に撹拌が行われるため、補給トナーに十分なトリボを付与することができ、トリボ不足に起因する地カブリ、反転カブリ及び濃度低下を未然に防止することができる。
【0055】
更に、第2撹拌搬送手段120によって、トナーは再び仕切壁115の開口部114を通って現像室112に送られ、補給室113から現像室112を経て、補給室113へのトナー循環が行われる。
【0056】
尚、本実施形態では、磁性トナーを用いた磁性一成分現像系により説明したが、非磁性一成分現像系及び二成分現像系にも適用できる。
【0057】
ところで、本発明の現像装置に使用できるトナーを製造することについては、トナーの内添処方に関しては何ら限定はない。即ち、公知のトナー用結着樹脂、磁性体、着色剤、荷電制御剤、離型剤等の使用が可能である。
【0058】
但し、好ましくは、シリカ微粉末を外添混合して、トナー表面にシリカ微粉末を付着させるのが良い。トナーは、現像スリーブ116との摺擦により、表面が摩耗し、流動性が低下する。これに対処するために、予めトナー表面に流動性付与剤としてのシリカを外添により介在させておけば、トナー表面の摩耗及び流動性の低下が著しく軽減される。
【0059】
このシリカ微粉末の添加量は、トナー100質量部に対して、0.01〜8質量部の時に効果を発揮し、より好ましい添加量は0.1〜5質量部である。
【0060】
又、トナーには、チタン、ストロンチウム等の金属酸化物の微粉末を外添混合することが好ましい。この金属酸化物の微粉末は、トナー粒子との摩擦により、トナ一粒子に対して帯電付与するために外添される。金属酸化物の添加量は、トナー100質量部に対して0.01〜10質量部が有効であり、0.03〜7質量部がより好ましい。
【0061】
本発明の現像装置に使用できるトナーを作成するには、例えば熱可塑性樹脂、定着助剤、着色剤としての顔料又は染料、荷電制御剤、その他の添加剤をボールミルの如き混合機により十分混合した後、加熱ローラ、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類を互いに相溶した中に、顔料又は染料を分散又は溶解して、冷却固化後、粉砕、分級を行ない、次いで必要に応じて上述したシリカ微粉末等の流動性付与剤や金属酸化物等の帯電付与剤等をヘンシェルミキサーの如き乾式混合機にて外添混合する。
【0062】
次に、本実施形態を具体的に説明するが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。尚、特にことわらない限り、本実施形態に記載されている部数又は%は、質量部又は質量%を示す。
【0063】
<現像剤の製造例1>
ステレンーn−ブチルアクリレート共重合体(共重合比8:2) 100部
四三酸化鉄 90部
アゾ系鉄錯体化合物(負帯電性荷電制御剤) 2部
低分子量エチレン−プロピレン共重合体 4部
これらの混合物を130℃に加熱した2軸混練押し出し機にて混練する。得られた混練物を冷却した後、ハンマーミルで粗粉砕し、該粗粉砕物をジェット気流を用いた微粉砕機を用いて徹粉砕し、得られた徹粉砕粉をコアンダ効果を利用した多分割分級装置で、超微粉及び粗粉を同時に分級除去して、質量平均粒径(D4)が7.8μmの負帯電性磁性トナーを得る。
【0064】
このトナー100部に対し、ジメチルシリコーンオイル処理を施した負帯電性疎水性シリカ微粉末(BET300m2/g)を1.3部、チタン酸ストロンチウム2.5部を加え、ヘンシェルミキサーにて混合し、本発明に使用する一成分系現像剤(1)を得る。
【0065】
<現像剤の製造例2>
トナーの製造例1において、アゾ系鉄錯体化合物の代わりにトリアミノトリフェニルメタン系染料(正帯電性荷電制御剤)を用いた以外は、トナーの製造例1と同様にして、質量平均粒径が7.0μmの正帯電性磁性トナーを得る。このトナー100部に対し、ジメチルアミノメチルトリメトキシシランで処理したシリカ微粉末(BET200m2/g)を0.8部、チタン酸ストロンチウムを1.0部、ポリフッ化ビニリデンを0.2部加え、ヘンシェルミキサーにて外添処理を行ない、一成分系現像剤(2)を得る。
【0066】
<現像剤の製造例3>
トナーの製造例1において、四三酸化鉄の代わりにカーボンブラックを5部加える以外は、トナーの製造例1と同様にして、負帯電性非磁性トナーを得る。
【0067】
負帯電性非磁性トナー100部に対し、トナーの製造例1と同様の外添処理を行ない、質量平均粒径(D4)が7.5μmの非磁性一成分系現像剤(3)を得る。
【0068】
次に、図2に示す現像装置を用いて画像評価を実施した。ここで、現像スリーブは直径20mmの円筒状現像スリーブを用い、周速度を252mm/sとし、第1,第2,第3撹拌搬送手段については、それぞれ直径が12mm、62mm、35mmのものを用いた。尚、第1撹拌搬送部材は、クランク形状で非磁性のステンレス製とし、第2,第3撹拌搬送部材については、樹脂製の梯子型の撹拌棒とし、撹拌翼の先端にゴムシートを貼り付けた。そして、第1,第2,第3撹拌搬送手段の周速度は、それぞれ5.3mm/s、8.0mm/s、0.44mm/sとした(b/a=0.021、d/c=0.055)。尚、現像スリーブ及び第1,第2,第3撹拌搬送手段はすべて同方向(図2の矢印で示す方向)に回転するようになっている。尚、その詳細を表1に示す。
【表1】
【0069】
又、現像剤容器を第1現像剤収容室(現像室)と第2現像剤収容室(補給室)とに二分する仕切壁に関しては、現像剤容器の底から25mmのところに、幅4mmのスリット状の開口部を設け、図3(b)に示すような、上端部が仕切壁に固定された弾性体からなる搬送規制部材を用いた。ここで、搬送規制部材としては、厚さ50μm、自由度29mmのマイラーシートを用いた。
【0070】
現像スリーブ上の現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材としては、磁性ブレードを用い、現像スリーブとの間隙を200μmに設定した。
【0071】
スタート時の現像剤容器111内のトナー量は800gとし、トナー量が280gになった時、現像剤残量検知手段123により、「トナーなし」を検知し、この段階で現像剤容器111の供給口124より、図4(a)及び図4(b)に示すようにして、現像剤を800g一括補給する方法をとった。
【0072】
上記のような現像装置、一成分系現像剤(1)を用いて、連続5万枚のコピーテストを実施した。但し、感光ドラム110は、直径30mmのアルミニウムシリンダーである基体上に、有機感光層を設けたOPCドラム(マイナス潜像)を用い、現像スリーブ116との間隙は、200μmに設定した。感光ドラム110の周速度(プロセススピード)は140mm/sとした。尚、現像は反転現像にて行なった。
【0073】
現像バイアスについては、交流電圧成分としては矩形波のバイアスを用い、周波数1.8kHz、バイアス電圧の絶対値(PeaktoPeak)は800Vであり、直流成分としては−560V印加させた。又、感光ドラム110上での暗部電位と明部電位の差は550Vとした。
【0074】
画像評価の結果を表2に示す。表2に示すように、トナー補給に伴う現像性の低下(濃度ダウンやカブリの悪化等)の発生もなく、終始安定した良好な画像を得ることができた。又、現像装置内での現像剤(トナー)の循環も問題なく、良好であった。
【表2】
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0075】
本実施形態では、第一の実施形態において、現像剤容器内の撹拌搬送手段の周速度を、表1に示すように変更した以外は、第一の実施形態と同じ方法にて画像評価を実施した。結果は表2に示すように、第一の実施形態の場合と大差なく良好であった。
【0076】
(第三の実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0077】
本実施形態では、第一の実施形態において、現像スリーブの周速度を153mm/s(プロセススピードは85mm/s)に変更した。撹拌搬送手段の周速度については、撹拌スピードを制御するギヤ比を変更しなかったため、比率b/a及びd/cは第一の実施形態と変えていない。上記条件下にて、第一の実施形態と同様の手法にて画像評価を実行した。結果は表2に示すように、問題の発生は見られなかった。
【0078】
(第四実施形態)
次に、本発明の第四の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0079】
本実施形態では、第一の実施形態において、現像剤容器を第1現像剤収容室(現像室)と第2現像剤収容室(補給室)とに二分する仕切壁の開口部において、現像剤の搬送を規制する搬送規制部材を、図3(a)に示すように上部が回転軸により支持されたSUS製の板(圧さ100μm)に変更する以外は、第一の実施形態と同様にして画像評価を実施したところ、表2に挙げたように良好な結果が得られた。
【0080】
(第五の実施形態)
次に、本発明の第五の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0081】
本実施形態では、第一の実施形態において、現像剤容器を第1現像剤収容室(現像室)と第2現像剤収容室(補給室)とに二分する仕切壁の開口部を、図3(c)に示すようにSUS製の板からなる搬送規制部材と仕切壁との間に設けるような構成をとった。ここで開口部は、現像剤容器底面から高さ5mmで、幅4mmとし、開口部の間隙は1.5mmとした。第一の実施形態と同じようにして画像評価を行なったところ、良好な結果が得られた。
【0082】
(第六の実施形態)
次に、本発明の第六の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0083】
本実施形態では、第一の実施形態において、スタート時の現像装置内の現像剤量を900gとし、現像剤量が150gまで減少した時に、900gの現像剤を補給し、画像評価を実施した。尚、上記以外の条件は第一の実施形態と全く同じ手法を用いた。評価結果を表2に示す。表2のように、通常の使用においては問題のないレベルであった。
【0084】
(第七の実施形態)
次に、本発明の第七の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0085】
本実施形態では、第一の実施形態において、現像スリーブを直径32mmのものに変え、周速度aを450mm/sに変更した。尚、現像剤容器内の現像剤撹拌搬送手段の回転スピード(周速度)をつかさどるギヤの変更は行なわなかったため、第1,第2,第3撹拌搬送手段の周速度比率は第一の実施形態と同じ値である。この条件下で、第一の実施形態と同じように画像評価を実行したところ、第一の実施形態の結果と遜色なく良好な結果が得られた。
【0086】
(第八の実施形態)
次に、本発明の第八の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0087】
本実施形態では、第一の実施形態で使用した現像装置の、第1撹拌搬送手段の形状をクランクタイプからフィンタイプに、第3撹拌搬送手段の形状を梯子型からスクリュータイプに変更した。尚、回転直径及び周速度については第一の実施形態に準拠させた。上記以外は第一の実施形態と全く同じようにして評価を実施したところ、表2の通り、問題ない良好な結果が得られた。
【0088】
(第九の実施形態)
次に、本発明の第九の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0089】
本実施形態では、第一の実施形態において、撹拌搬送手段の直径を第1、第2、第3の順にそれぞれ20mm、55mm、40mmのものを用いた。撹拌搬送手段の形状については、第一の実施形態と同じものを使用した。
【0090】
そして、現像スリーブ、第1,第2,第3撹拌搬送手段の周速度をそれぞれ252mm/s、4.4mm/s、7.1mm/s、0.5mm/s(b/a=0.017、d/c=0.07)に設定した。上記以外の条件は第一の実施形態と同じにして画像評価を実施したところ、第一の実施形態の結果と大差なく良好な結果を得ることができた。
【0091】
(第十の実施形態)
次に、本発明の第十の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0092】
本実施形態では、第一の実施形態において使用した現像装置に、一成分系現像剤(2)を投入して画像評価を行なった。現像スリーブの周速度aは第一の実施形態と同じにしたが、撹拌搬送手段の周速度については、b=15.9mm/s、c=24.0mm/s、d=3.96mm/s(b/a=0.063、d/c=0.165)に変更した。但し、撹拌搬送手段の形状や直径、及び仕切壁等については第一の実施形態と同じものを使用した。又、現像剤層厚規制部材と現像スリーブとの間隙は250μmに設定した。
【0093】
画像評価についても、第一の実施形態と同様の方法にて実施した。但し、現像は正規現像にて行ない、現像スリーブと感光ドラムとの距離は300μmに設定した。評価結果は表2に示すように良好であった。
【0094】
(第十一の実施形態)
次に、本発明の第十一の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0095】
本実施形態では、第一の実施形態において使用した現像装置を、非磁性一成分現像系に対応できるように改造を行ない、非磁性一成分系現像剤(3)を投入した。その他の条件は第一の実施形態と同じにして画像評価を実施したところ、現像性に関して全く問題のない結果が得られた。
【0096】
(第十二の実施形態)
次に、本発明の第十二の実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
【0097】
本実施形態では、第一の実施形態1で用いた現像装置において、ドクターブレード118を磁性ブレードからシリコーンゴムからなる弾性ブレードに変更して、現像スリーブ116に圧接し得るようにした。この時の現像条件は次の通りである。
現像スリーブ116上のトナー層厚:30μm
現像スリーブ116と感光ドラム110との間隙:250μm
現像スリーブ116とドクターブレード118の当接圧力(線圧):18g/cm
上記以外の条件は、第一の実施形態と同様とした。現像剤としては、非磁性一成分現像剤(3)を用いた。画像評価結果を表2に挙げた。結果としては、トナー補給にまつわる現像性の低下等の弊害の発生もなく、良好な結果を得ることができた。
【0098】
次に、本発明の実施形態の比較例として、従来形態にかかる現像装置について説明する。
【0099】
(比較例1〜4)
比較例1〜4では、第一の実施形態にて使用した現像装置において、撹拌搬送手段の周速度をそれぞれ表1に記したように変更して、第一の実施形態と同様にして画像評価を行なった。ここで設定した周速度比は、いずれも本発明にて規定した範囲外にあたるものである。そのため、評価結果は表2に挙げたように、いずれの場合も、現像性或いは現像装置内でのトナー循環等が不良となることが確認できた。
【0100】
(比較例5)
比較例5では、第一の実施形態において、現像装置内の第1現像剤収容室と第2現像剤収容室とを区画する、仕切壁を取り除いた以外は、第一の実施形態と同じ手法にて画像評価を実施した。この場合、第2現像剤収容室から第1現像剤収容室への現像剤(トナー)の搬送が過剰となってしまい、評価が進むにつれて、現像装置のドクターブレード裏トナーのパッキングが促進され、これに伴い現像性の低下が見られた。
【0101】
ここで、表2に挙げた評価方法並びに評価基準について説明する。
【0102】
(1)画像濃度
ベタ黒画像内のポイント10箇所について、反射濃度計RD918(マクベス製)により反射濃度測定を行ない、10点の平均をとって画像濃度とした。
【0103】
(2)カブリ
適正画像におけるベタ白画像の反射率を測定し、更に未使用の転写紙の反射率を測定し、(ベタ白画像の反射率の最悪値−未使用転写紙の反射率の平均値)をカブリ濃度とし、評価結果を下記の指標にて示す(但し、反射率の測定はランダムに10点の測定を行なった。)。反射率はTC−6DS(東京電色製)によって測定を行なった。
◎(優):1.0%以下(目視ではカブリは認められない)
○(良):1.0〜2.0%(注視しなければカブリは認められない)
△(可):2・0〜4.0%(カブリはあるものの実用上問題なし)
×(不可):4.0%以上(カブリが目立つ)
(3)画質
◎(優):ルーペで見ても飛び散りのない鮮明な画像である
○(良):目視で見る限り鮮明な画像である
△(可):若干飛び散りが見られるものの実用上問題ない
×(不可):飛び散り以外に文字のカスレが目立つ
(4)シャドーイング
2cm間隔に並べた12×8個の直径5mmの黒丸の画像を複写し、シャドーイングの発生した直径5mmの黒丸の数により判定した。
◎(優):0〜5個(極めて良好)
○(良):6〜10個(良好)
△(可):11〜20個(実用上問題なし)
×(不可):21個以上(使用不可レベル)
(5)現像装置内のトナー循環
現像剤容器の蓋を開けて、現像室112の上方から目視にて観察、評価を行なった。
◎(優):現像剤層厚規制部材(ドクターブレード)裏にトナーのパッキングもなく、現像スリーブ上のトナーコートが良好
○(良):若干ドクターブレード裏のトナーのパッキング、若しくは第1現像剤収容室内のトナー量の減少があるものの、使用上全く問題のないレベル
×(不可):ドクターブレード裏のトナーのパッキングの発生が顕著に現われている、若しくはトナーの搬送能力が著しく低下していることにより、現像スリーブ上のトナーコートが不均一になっている
よって、第一の実施形態乃至第十二の実施形態によれば、現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置を提供するトナーを一括補給するシステムにおいても、補給前後で画像濃度の低下やカブリの発生がなく、常時安定した現像性を保つことができる。
【0104】
又、装置自体を大型化することなく、均一で且つ高濃度の画像を長期に亘って安定して得ることができる。
【0105】
更に、低速〜高速に亘るいかなるプロセススピードの複写機においても、終始鮮明な画質を有するコピー画像を得ることができる。
【0106】
又、いかなる場合でもシャドーイングや濃度低下の発生もなく、高品位の画像を得ることができる。
【0107】
更に、連続、間欠に拘わらず、いかなるコピーモードであっても、現像剤容器内の現像剤の劣化の発生がなく、常時安定した現像性を保持することができる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願にかかる発明によれば、装置の小型化、現像剤容器内への現像剤補給回数の低減を図ると共に、あらゆる環境において良好な画像を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた現像装置の概略断面図である。
【図3】(a)は、本発明にかかる現像装置における仕切壁の開口部の一変形例を示す正面図であり、(b),(c),(d)は、該開口部に取り付けることのできる搬送規制部材の一具体例を示す断面図である。
【図4】現像剤補給時前後における現像装置の様子を説明するための概略断面図である。
【図5】潜像担持体上の静電画像(静電潜像)の端部の電気力線を示す拡大図である。
【符号の説明】
100 現像装置
110 感光ドラム(潜像担持体)
111 現像剤容器
112 現像室(第一現像剤収容室)
113 補給室(第二現像剤収容室)
114 開口部
114A 搬送規制部材
114B 回転軸
114C 間隙
115 仕切壁
116 現像スリーブ(現像剤担持体)
118 ドクターブレード(現像剤量規制手段)
119 第1撹拌搬送手段(第一現像剤撹拌搬送手段)
120 第2撹拌搬送手段(第二現像剤撹拌搬送手段)
121 第3撹拌搬送手段(第三現像剤撹拌搬送手段)
122 トナー(現像剤)
123 現像剤残量検知手段(現像剤量検知手段)
124 供給口
125 トナーカートリッジ
Claims (16)
- 現像剤を収容する現像剤容器と、現像剤容器から供給された現像剤を表面で担持し軸線まわりに回転自在な現像剤担持体と、現像剤容器内の現像剤を撹拌すると共に現像剤担持体に向けて搬送する現像剤撹拌搬送手段と、現像剤担持体上の現像剤量を所定量に規制する現像剤量規制手段とを備え、現像剤担持体は、潜像を表面で担持し軸線まわりに回転自在な潜像担持体と軸線が平行となるよう該潜像担持体に対向配設され、上記潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像装置であって、現像剤容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段を備え、現像剤容器内の現像剤量が減少し現像剤量検知手段の検知結果が設定現像剤量と一致した際に現像剤容器内へ所定量の現像剤が補給される現像装置において、現像剤容器は、上記軸線方向に延びて形成され現像剤容器内を現像剤担持体側の第一現像剤収容室と現像剤担持体遠方側の第二現像剤収容室とに二分する仕切壁を有し、仕切壁は、第一現像剤収容室と第二現像剤収容室とが連通するよう上記軸線方向に延びて形成されるスリット状の開口部を有し、現像剤撹拌搬送手段は、それぞれ上記軸線方向に平行な軸線をもち軸線まわりに回転可能な、第一現像剤収容室内に配設され現像剤を撹拌搬送する第一現像剤撹拌搬送手段と、第二現像剤収容室内の仕切壁近傍に配設され現像剤を撹拌搬送する第二現像剤撹拌搬送手段と、第二現像剤収容室内の第二現像剤撹拌搬送手段の仕切壁遠方側に配設され現像剤を撹拌搬送する第三現像剤撹拌搬送手段とを備え、現像剤担持体の周速度をa(mm/s)とし、第一現像剤撹拌搬送手段の周速度をb(mm/s)とし、第二現像剤撹拌搬送手段の周速度をc(mm/s)とし、第三現像剤撹拌搬送手段の周速度をd(mm/s)としたときに、0.007≦b/a≦0.08、且つ、0.01≦d/c≦0.2を満たすと共に、現像剤容器は、現像剤量検知手段の検知結果が設定現像剤量と一致した際に、該設定現像剤量の1.5倍以上の現像剤が現像剤容器内に一括補給可能となっていることを特徴とする現像装置。
- 現像剤容器は、現像剤量検知手段の検知結果が設定現像剤量と一致した際に、該設置現像剤量の2.0倍以上の現像剤が現像剤容器内に一括補給されるようになっていることとする請求項1に記載の現像装置。
- 第一現像剤撹拌搬送手段の周速度b(mm/s)と第二現像剤撹拌搬送手段の周速度c(mm/s)とは、1.0≦c/b≦2.0を満たすこととする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
- 第一現像剤撹拌搬送手段、第二現像剤撹拌搬送手段、及び第三現像剤撹拌搬送手段は、回転方向が同一であることとする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の現像装置。
- 現像剤担持体は第一現像剤収容室に配設され、第二現像剤収容室は現像剤補給可能に構成されていることとする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現像装置。
- 現像剤量検知手段は、第二現像剤収容室内の現像剤量を検知するようになっていることとする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の現像装置。
- 仕切壁は、開口部による第一現像剤収容室及び第二現像剤収容室間の現像剤搬送量を所定量に規制する搬送規制部材を備えることとする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の現像装置。
- 搬送規制部材は、一端が固定され、他端が自由端をなす弾性部材であることとする請求項7に記載の現像装置。
- 搬送規制部材は、一端が回動自在に支持され、他端が自由端をなす剛性部材であることとする請求項7に記載の現像装置。
- 搬送規制部材は、一端が固定され、他端部が仕切壁の開口部と所定の間隙をもって配設される剛体部材であることとする請求項7に記載の現像装置。
- 現像剤は、磁性トナー粒子を含有することとする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の現像装置。
- 現像剤量規制手段は、現像剤担持体上の現像剤の層厚を所定厚に規制する磁性ブレードであることとする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の現像装置。
- 現像剤量規制手段は、現像剤担持体上の現像剤の層厚を所定厚に規制する弾性ブレードであることとする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の現像装置。
- 現像剤担持体は、直径10mm以上40mm以下の円筒状現像スリーブであることとする請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の現像装置。
- 現像剤担持体は、周速度が160mm/s以上800mm/s以下であることとする請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の現像装置。
- 一連の画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体に記録する画像形成装置であって、請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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