JP4332093B2 - ファイル - Google Patents

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Description

本発明は、ファイル本体に書類を綴じたまま焼却および溶解することができるファイルに関する。
従来、書類を保管する場合には、各種のファイルが使用されている。一般的に、ファイルは、何枚もの書類を綴じて、書類棚などに背表紙が見えるように整列して書類を保管するため、丈夫で綺麗なものが使用されている。具体的には、ファイルは、厚紙を綺麗なシートで覆って、強度や美観性を向上させている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、企業などにおいて、経理上や財務上などの書類は、ファイルに綴じて所定期間保存している。例えば、領収書は、税法上で7年、商法上で10年が保存期間に定められている。また、その他の書類でも、ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)のISO9000シリーズやPL法(製造物責任法)に対応させるため、書類を所定期間保存する必要がある。
したがって、このように保存期間が定められている書類は、使用しなくなっても、所定期間保存して置かなければならない。
このため、このような書類は、ファイルを使用し始めてからの一定期間は頻繁に使用されるが、使用期間の経過後(ファイルに綴じた書類の使用頻度が極減したとき)、使用頻度が少なくなるため、月などの期間単位毎に整理し、1冊づつ別のファイルにファイリングして、長期保存用の書庫などに移動されて長期保存される。この書類を保管する際には、書類に孔をパンチングして穿設し、この孔に金属製のパイプを挿通するパイプファイルや、樹脂製の綴具や布製の綴じ紐などを挿通して使用する簡易的なファイルが使用されている。
その後、その書類は、所定の保存期間が経過すると、最終的に焼却手段または溶解手段によって廃却またはリサイクルされる。
従来、書類をファイルごとに焼却処分できるようにするために、パイプなどの金属部材を、ダイオキシンを発生しない高密度ポリエチレンまたはアセタール樹脂で成形することによって、ファイル全体を焼却できるようにしたファイルがある(例えば、特許文献2参照)。
また、書類を綴じる綴具をファイル本体に一体成形して、ファイル全体を焼却して処分したり、溶解してリサイクルできるようにしたファイルがある(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−142072号公報(段落0013、図3〜図4) 特開2000−343868号公報(段落0013、図2) 特開平7−257084号公報(段落0018〜0024、図1)
しかしながら、特許文献1に記載されたようなファイルは、厚紙に、ポリエチレン樹脂層を積層するとともに、さらに、透明ポリエチレン樹脂片と見出し片とを接着している。このため、このファイルは、部品点数、加工工数、および製造するときの部品管理工数などが多く、コストが高いという問題点があった。
ファイルは、通常、表表紙と裏表紙と背表紙とを、平面視して略コ字状に連設してなる。このようなファイルをテーブルなどの上に立てた状態で多数並べて、ファイル内の書類を調べる場合には、綴じた書類が自重によって反り曲がることにより、立てたファイルの表表紙と裏表紙との間隔が一定にならないため、倒れ易く、仕事が捗らないという問題点がある。
特に、特許文献3のような比較的薄いファイルであっては、厚さ方向の長さが短いため、ファイルをテーブルなどの上に立てることができず、ファイルを横に倒した状態で机の上に置かねばならない。したがって、狭いスペースに、背表紙を見やすく複数のファイルを並べるためには、ブックエンドなどの他の部材を使用しなければないという問題点がある。
図13は、従来のファイルを手で持ち上げたときの状態を示す斜視図である。
特許文献2に示すようなファイルは、比較的厚さ方向の長さが長いため、テーブルの上にファイルを立てた状態に並べることができる。しかしながら、このファイルは、表表紙と裏表紙との間隔を一定にして、箱状にすることができないため、倒れ易いという問題点がある。
さらに、図13に示すように、ファイル100を手で持ち上げた場合には、ファイル100内の書類200が綴具300を中心として矢印Aの下方向に回動するように垂れ下がる。この場合、書類200は、綴具300で保持している孔が破れたり、ファイル100からはみ出した箇所110が折れ曲がり、書類200が損傷するという問題点がある。
特に、図面などの大型の書類200をファイル100で綴じたときにこの現象が発生し易い。また、領収書などのように大きさや形状がバラバラな書類をファイルに綴じた場合も、孔が破れ易い。
このようなファイル100は、書類200が傾くことにより、並べた状態で立てることができず、横に寝かした状態に置くしかないため、ファイル100内の書類200を調べるときに作業が行い難いという問題点がある。
また、特許文献2のようなファイルは、ファイル全体が紙で製造されていないので、そのままファイル全体を一度に溶解してリサイクルできないため、再生の際に分別する手間がかかるという問題点がある。
このように、所定期間保管した後に書類とともに溶解してリサイクルされるファイルや焼却されるファイルは、ファイル全体を分別することなく書類とともに、環境保護に適した状態で処分できて、安価であることが望ましい。
そのような所定期間保管する書類は、比較的使用頻度が少なく、書類を見るときには、多数のファイルをテーブルなどの上に立てた状態で並べて、ファイル内の書類を調べ易くファイリングできることが望ましい。
また、ファイルに綴じた書類は、ファイルからはみ出して変形しないようにファイルに綴じられていることが望ましい。
そこで、本発明は、前記問題点を解消すべく発明されたものであり、本発明の課題は、書類を変形しないように綴じることができるファイルを提供することと、さらに、ファイル本体に書類を綴じたまま焼却および溶解することができる安価なファイルを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のファイルは、書類を綴具でファイル本体に綴じるファイルにおいて、前記ファイル本体は、表表紙部と裏表紙部と背表紙部とを備え、前記表表紙部または前記裏表紙部のどちらか一方には、前記表表紙部と前記裏表紙部とを所定の間隔に保持する保持手段が設けられ、前記表表紙部または前記裏表紙部のどちらか他方には、前記保持手段に設けられた係合部に係合する係止手段が設けられ、前記保持手段は、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか一方の下端部または上端部から突出して、前記下端部または前記上端部に沿って設けられた折曲線を有する突出片からなるとともに、前記折曲線上に前記係合部を配設し、かつ、前記係合部に切欠部を形成し、記係止手段は、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか他方の前記下端部または前記上端部から突出して、前記下端部または上端部に沿って設けられた折曲線を有する舌片からなるとともに、前記舌片を前記係合部に挿入することを特徴とする。
請求項1に記載の本発明によれば、ファイルに書類を綴じるときには、ファイル本体に設けた綴具を書類の孔に挿通して綴じる。ファイル本体は、表表紙部と裏表紙部と背表紙部と保持手段とを備えており、ファイルを綴じたときに、表表紙部または裏表紙部のどちらか一方の下端部または上端部に設けた保持手段によって、表表紙部と裏表紙部との間隔を保持することができる。これにより、綴じたファイルは、表表紙部と裏表紙部との間隔が一定に保持されて、箱体の状態になり、表表紙部と裏表紙部の強度が向上される。ファイルの保持手段には、表表紙部または裏表紙部のどちらか他方に設けられた係止手段が係合する係合部が形成されている。このため、ファイルを閉じて保持手段によって表表紙部と裏表紙部と略平行にしたときに、保持手段に設けた係合部に係止手段を係合させることによって、表表紙部と裏表紙部との間隔を保持して、表表紙部と裏表紙部とを箱の表面と裏面のようにしっかりと保持させることができる。このため、このファイルをテーブルや棚の上に容易に自立させることができ、多数のファイルを並べて背表紙が見易くすることができるため、ファイル内の書類の検索作業などの効率を向上させることができる。そして、このファイルの背表紙の箇所などを手で掴んでファイルを持ち上げた場合には、ファイル内の書類が保持手段によって支えられるため、変形したり、ファイルから食み出ることを防止することができる。よって、ファイルに綴じられた書類が変形したり、損傷することを防止することができる。すなわち、ファイル本体は、ファイルの機能と、書類を入れる箱の機能とを備えている。
さらに、請求項に記載の本発明によれば、保持手段および係止手段は、表表紙部または裏表紙部の少なくともどちらか一方の下端部または上端部に沿って折り曲げる板状部材または舌片からなり、ファイル本体に一体成形して、簡単に形成することができる。ファイルは、表表紙部と裏表紙部とを閉じて保持手段の係合部に係止手段の舌片を挿入して、この状態を保持させることができる。ファイルを開くときには、係合部に形成した切欠部に指を差込んで、係止手段の舌片を引き出すことにより、舌片を係合部から容易に引き出すことができる。これにより、ファイルは、書類を箱内に収納したのと同じように収納し、かつ、一般のファイルに綴じたのと同じようにファイリングすることができる。
請求項に記載のファイルは、請求項2に記載のファイルであって、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか一方の側端部には、前記表表紙部と前記裏表紙部とを所定間隔に保持する側部保持手段が設けられ、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか他方の側端部には、前記側部保持手段に設けられた長孔に係合する側部係止手段が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の本発明によれば、ファイルには、側端部に、表表紙部と裏表紙部とを適宜な間隔に保持する側部保持手段および側部係止手段が設けられている。背表紙部などを手で持ってファイルを持ち上げると、書類は、自重によって綴具を中心として回動するようにして縒れて、書類の端部がファイルから食み出ることがある。この場合、側部保持手段および側部係止手段がファイルから食み出ようとする書類を阻止することができ、書類が損傷することを防止することができる。
また、ファイルは、例えば、側面に側部保持手段および側部係止手段が設けられ、上下面に保持手段および係止手段が設けられることにより、正面、背面、左側面、右側面、平面および底面がそれぞれ板材によって箱体と同じように連設されているように構成されている。このため、ファイルは、箱体と略同じ強度と剛性が備わり、その形が崩れ難くなり、いわゆるボックスファイルのように立て易く、ファイル内に書類をいれるだけで綴じなくてもその書類が外に出ることがない。そして、ファイルは、箱体と同じように扱うことも可能となることにより、背表紙を上にして並べても倒れ難くなり、ファイルの上にさらにファイルを載せることも可能となるため、ファイルの整理が行い易くなる。
請求項に記載のファイルは、請求項1または請求項2に記載のファイルであって、前記ファイル本体は、1枚の段ボール紙によって形成され、前記綴具は、紙製の紐からなり、この紐が挿通される前記書類に穿設された孔の表面側には、前記綴具が挿通される挿通孔を有する紙製の当具が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の本発明によれば、ファイル本体は、表表紙部、裏表紙部、背表紙部、保持手段、係止手段などが1枚の段ボール紙によって形成されることによって、段ボール紙を一度に裁断して製造することが可能となる。これにより、ファイル本体は、厚紙などを覆うシートが不要となり、加工工数や部品点数や材料費用やファイル全体の重さおよびコストを削減することができる。また、ファイルは、再生材料である段ボール紙によって形成されていることにより、ファイル本体やファイル本体に取り付けられるもののすべてが紙製品からなるため、分別せずにそのまま綴じた書類とともに焼却したり、そのまま溶解してリサイクルさせることができる。したがって、このファイルは、資源性や環境性に優れ、環境問題を起こすことなく処分することが可能である。また、ファイル本体は、全体が段ボール紙からなることにより、軽量化が図られ、持ち運び易い。
さらに、書類の孔の縁が綴具によって破れることを防止することができるとともに、ファイルに取り付ける綴具と当具とが紙製のため、ファイルにあるもの全部を焼却して処分したり、溶解してリサイクルさせることができる。また、そのとき、ファイルにあるもの全部が紙製のため、分別処理する手間が省ける。
なお、前記ファイルは、前記書類を綴じるための綴孔を有するとともに、前記綴じ孔は、横方向に内径が長い長孔または楕円形の孔からなることが望ましい。
このようにすることで、書類は、ファイルを開閉したときに、綴具が綴孔の縁に圧接して拡開されて、綴孔が破損することを防止できる。また、ファイルに書類を綴じる際に、書類の綴孔に綴具を抜き刺しするときに、作業が行い易くなる。
また、前記綴具は、紙製の紐からなり、この紐が挿通される書類に穿設された孔の表面側には、綴具を挿通する綴孔を有する紙製の当具を設けることが望ましい。
このようにすることで、書類の孔の縁が綴具によって破れることを防止することができるとともに、ファイルに取り付ける綴具と当具とが紙製のため、ファイルにあるもの全部を焼却して処分したり、溶解してリサイクルさせることができる。また、そのとき、ファイルにあるもの全部が紙製のため、分別処理する手間が省ける。
本発明の請求項1のファイルによれば、ファイルを閉じたときに、保持手段によって、表表紙部と裏表紙部との間隔を一定に保持して、ファイルを箱体の状態にすることができる。これにより、ファイルは、テーブルなどの上に背表紙を見易くして立てることができるようになり、ファイル内の書類の検索作業や綴じる作業などの効率を向上させることができる。また、ファイルを手で掴んで持ち上げた場合やファイルを立てた場合には、ファイル内の書類が保持手段によって支えられて、変形したり、ファイルから食み出ることを防止して、書類が損傷することを防止することができる。
さらに、本発明の請求項のファイルによれば、ファイルを閉じたときに、保持手段によって表表紙部と裏表紙部とを略平行に支えた状態を、保持手段の係合部に係止手段を係合させることによって、しっかりと表表紙部と裏表紙部とを保持させることができる。これにより、ファイルは、箱体と略同じ強度と剛性が備わり、箱体と同じように扱うことも可能となることにより、立てた状態にしても倒れ難くなり、ファイルの整理整頓が行い易くなる。
本発明の請求項のファイルによれば、ファイルは、表表紙部と裏表紙部とを閉じたときに、保持手段の係合部に係止手段を係合させることによって、表表紙部と裏表紙部と間隔を平行な状態にしっかりと保持して箱体のようになる。これにより、ファイルに綴じられた書類は、ファイルを移動したり、立てた状態にしたとき、書類が移動することを保持手段と係止手段とによって防止されることにより、書類の端部がファイルから食み出ることを阻止できるため、ファイル内にある書類が傷んだり、書類の孔の縁が破れることを防止することができる。
本発明の請求項のファイルによれば、ファイルは、1枚の段ボール紙を一度に裁断して製造することができ、加工工数や部品点数や材料費用やファイル全体の重さおよびコストを大幅に削減することができる。また、ファイルは、綴じた書類とともに焼却したり、溶解してリサイクルさせることができる。
次に、図1〜図4を参照して、本発明のファイルを実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)を説明する。以下、本発明の一実施形態として、裏面部の下端部に保持手段を備えて、段ボール紙でファイルを形成した場合を説明する。なお、ファイルは、置くときの向きによって上下左右の方向が変わるが、便宜上、図1に示す上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」として説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るファイルを示す分解斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るファイルを示す展開図である。図3は、本発明の実施形態に係るファイルを開いたときの状態を示す拡大斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るファイルを閉じたときの状態を示す拡大斜視図である。図5は、本発明の実施形態に係るファイルの下部差込片を抜き取るときの状態を示す要部拡大斜視図である。
≪ファイル≫
図1に示すように、ファイルFは、書類2に穿設された孔2aに綴具3を挿通してファイル本体1に綴じて、書類2を保管するためのものである。ファイルFは、ファイル本体1と、綴具3と、当具4,5とを備えてなる。
≪ファイル本体≫
ファイル本体1は、書類2の表面、裏面、および一側面を覆う板状の部材であり、例えば、1枚の段ボール紙を裁断して形成されている。ファイル本体1は、書類2の表面側を覆う表表紙部1aと、書類2の裏面側を覆う裏表紙部1bと、書類2の一側面側を覆う背表紙部1cとから主に構成されている。ファイル本体1の表表紙部1aと背表紙部1cとの境には、折曲線S1が形成され、背表紙部1cと裏表紙部1bとの境には、折曲線S2が形成されて、平面視して略コ字状に折り曲げ易くなっている。
なお、段ボール紙は、表紙と、裏紙と、表紙と裏紙との間に介在される波状の芯紙とを貼り付けた再生材料からなる。
<表表紙部>
図1に示すように、表表紙部1aは、書類2の表面を覆う板状のものである。この表表紙部1aには、綴具3を挿通させる一対の綴孔11と、この綴孔11を中心として前記折曲線S1に対称な位置に設置された折曲線S3と、側端部1dに形成された側部差込片13と、下端部1fに形成された下部差込片(係止手段)14とを備えている。
図2に示すように、表表紙部1aの表面には、例えば、「保存No.」、「部署.担当」、「内容」、「保存年数」、「3年」、「5年」、「10年」、「永年」、「年」、「保存期限」および「備考」の文字が印刷されて、それらに関することを書き込めるように書き込み欄が設けられている。「保存No.」は、ファイルFの管理番号である。「部署.担当」は、ファイルFを使用している部署および担当者であり、部署名および担当者名を付記するようにする。「内容」は、ファイルF内の書類の内容である。「保存年数」は、ファイルF内の書類を保存する年数であり、「3年」、「5年」、「10年」または「永年」の中で該当する年があれば○印を付記して、ない場合には、「年」の前にその年数の数字を付記するようにする。保存期限」は、ファイルFを保存する期限日であり、「年月日」の各文字の前に、保存する期限日の年、月および日の数字をそれぞれ記入する。「備考」は、その他にファイルに注記しておくべき記載事項がある場合にその欄に付記するようにする。
なお、表表紙部1aおよび裏表紙部1bの大きさは、A5,A4,A3,B5,B4,B3などの適宜な大きさに形成されている。
<綴孔>
図1に戻って、綴孔11,11,12,12は、綴具3を挿通して書類をファイル本体1に綴じるためのものである。綴孔11,12は、表表紙部1aを裏表紙部1bに対して容易に開閉できるようにするために、横方向に長い一対の長孔または楕円形の孔からなる。なお、綴孔11,12は、書類2が大きい場合、その大きさに合わせてファイル本体1を大きくするとともに、綴孔11,12を増設して複数の綴具3で綴じるようにしてもよい。
<側部差込片>
側部差込片13は、ファイル本体1を平面視してコ字状に閉じたときに、この側部差込片13を折曲線S5に沿ってL字状に折曲して、側部保持片15の長孔15aに挿入し、側部保持片15がコ字状に折曲した状態を保持するための部材である。この側部差込片13は、ファイル本体1を閉じたときに、側部保持片15の長孔15aに対向する位置に形成されている。側部差込片13は、表表紙部1aの側端部1dの中央部から突出形成された折曲舌片であり、両端部に半円状の小さな切込13aを有する。なお、側部差込片13が側端部1dから突出している長さL2は、背表紙部1cの幅L1よりも僅かに短く形成する(図2参照)。
<下部差込片>
図1に示すように、下部差込片14は、ファイル本体1を平面視してコ字状に閉じたときに、この下部差込片14を第2折曲線S9に沿って折曲して、下部保持片16の係合部16aに挿入し、下部保持片16の折曲した状態を保持するための部材である。この下部差込片14は、ファイル本体1を閉じたときに、コ字状に折曲された下部保持片16の係合部16aに対向する位置に形成されている。下部差込片14は、表表紙部1aの下端部1fから基端部側に向けて切込溝14aを形成したことにより、下端部1fから引っ込んだ位置に第1折曲線S8を有し、下端部1fと一致する位置に第2折曲線S9を有して、2箇所で折れ曲がる突出片である。これにより、下部差込片14は、第1折曲線S8を中心として下部差込片14全体が回動し、第2折曲線S9に沿って折り曲げることができるようになっている(図4および図5参照)。第1および第2折曲線S8,S9の両端部には、略円形の切込穴14b,14cが形成されている。下部差込片14は、第1および第2折曲線S8,S9により、第1および第2折曲片部14d,14eとの2面が折り曲がるように形成されている。下部差込片14の第2折曲片部14eが下端部1fから突出した長さL3は、背表紙部1cの幅L1よりも僅かに短く形成して、側部差込片13の突出した長さL2と同じ長さに形成する(図2参照)。
なお、下部差込片14は、特許請求の範囲に記載の「係止手段」に相当する。
<裏表紙部>
図1に示すように、裏表紙部1bは、書類2を裏側から支える板状のものからなり、背表紙部1cに連設されている。この裏表紙部1bには、綴具3を挿通させる綴孔12と、この綴孔12を中心として前記折曲線S2に対称な位置に設置された折曲線S4と、側端部1eに形成された側部保持片15と、下端部1fに形成された下部保持片(保持手段)16とを備えている。
<側部保持片>
側部保持片15は、ファイル本体1を平面視してコ字状に閉じた状態に、表表紙部1aと裏表紙部1bとの間隔を長さL1(図2参照)に保つとともに、ファイル本体1に綴じた書類2がファイル本体1の側面側から食み出ることを防止するための突出片である。
すなわち、側部保持片15は、この側部保持片15の基端部に形成された第1折曲線S6と、この側部保持片15の中央部に形成された第2折曲線S7に沿って直角に折曲して、側部差込片13を長孔15aに挿入することによって、側部保持片15がコ字状に折曲した状態が保持される。この側部保持片15は、ファイル本体1を閉じたときに、側部差込片13に対向する位置に配設されている。側部保持片15は、裏表紙部1bの側端部1eの中央部から突出形成された折曲舌片であり、第1折曲線S6の両端部に、半円状に打ち抜いた小さな切込15bを有する。側部保持片15は、第1および第2折曲線S6,S7により、第1および第2折曲片部15c,15dの2面が折り曲がるように形成されている(図3参照)。側部保持片15の第1および第2折曲線S6,S7の間隔、すなわち、側部保持片15の第1折曲片部15cが側端部1eから突出した長さL4は、表表紙部1aと裏表紙部1bとの間隔を長さL1にして平行にするために、背表紙部1cの幅L1よりも僅かに短く形成する(図2参照)。
なお、側部保持片15は、特許請求の範囲に記載の「側部保持手段」に相当する。
図1に示すように、長孔15aは、側部差込片13が挿入される孔であり、上下方向に細長く形成されている。
第1折曲線S6は、側端部1eの延長線上に形成されている。
第2折曲線S7は、長孔15aに第1折曲線S6側の縁に一致させ、かつ、第2折曲線S11の高さに合わせて形成されている。
<下部保持片>
下部保持片16は、ファイル本体1を平面視してコ字状に閉じた状態を保つとともに、ファイル本体1に綴じた書類2がファイル本体1の下側から食み出ることを防止するための突出片である。すなわち、下部保持片16は、この下部保持片16の基端部に形成された第1折曲線S10と、この下部保持片16の中央部に形成された第2折曲線S11に沿って直角に折曲して、下部差込片14を係合部16aに挿入することによって、下部保持片16が折曲した状態が保持される。この下部保持片16は、ファイル本体1を閉じたときに、下部差込片14に対向する位置に配設されている。下部保持片16は、裏表紙部1bの下端部1fの中央部から突出形成された折曲舌片であり、第1および第2折曲線S10,S11により、第1および第2折曲片部16c,16dの2面が直角に折り曲がるように形成されている(図3参照)。下部保持片16の第1折曲線S10の両端部には、半円状に打ち抜いた切込16eが形成されている。下部保持片16の第2折曲線S11線上には、この第2折曲線S11を中心として、係合部16aと切欠部16bとが穿設されている。下部保持片16の第1および第2折曲線S10,S11の間隔、すなわち、下部保持片16の第1折曲片部16cが下端部1fから突出した長さL5は、背表紙部1cの幅L1よりも僅かに短く形成されている(図2参照)。
なお、下部保持片16は、特許請求の範囲に記載の「保持手段」に相当する。
図3に示すように、係合部16aには、下部差込片14が挿入されて、この下部差込片14が直角に折曲される第2折曲線S9上の切込穴14cが係合される。このとき、第2折曲片部16d上には、表表紙部1aが載置されて、背表紙部1cの幅L1の間隔で、表表紙部1aと裏表紙部1bとが支えられて、ファイル本体1が図4に示すような箱の状態になる。
図5に示すように、切欠部16bは、この下部保持片16の係合部16aに下部差込片14が挿入された状態から両者を離すときに、指を差込むために形成された溝である。このとき、この切欠部16b内には、第2折曲片部14eが露出しており、第2折曲片部14eの表面に指を当接させて、下部差込片14を第1折曲線S8を中心に矢印A方向に回動させることにより、下部差込片14を下部保持片16から分離させることができる。なお、切欠部16bは、係合部16aに連続形成された溝からなる。
<背表紙部>
図1に示すように、背表紙部1cは、表表紙部1aと裏表紙部1bとの間に連設された板状のものからなり、この背表紙部1cの表面側には、ファイルFのファイル名や「保存No.」などが付記される。背表紙部1cの幅方向の長さL1は、例えば、5.5cmであるが、綴じる書類2の厚さに応じて適宜な長さにしてもよい(図2参照)。背表紙部1cの上端部1gには、指を掛けるために略半円状の指掛部1hが形成されている。
≪書類≫
書類2は、パンチングによって穿設した孔2aを有する紙や紙状の再生材料であり、焼却または溶解して廃棄できる紙類からなる。書類2は、例えば、大きさが不規則な領収書や、大きさが一定なコピー用紙からなるものや、一定の大きさに折り畳まれる図面などであり、使用目的などは特に限定されない。しかしながら、ファイルFに閉じられる書類2は、使用頻度の少ないもの、長期間保管するもの、焼却処分および溶解処分されるものなどに最適である。
≪綴具≫
図1に示すように、綴具3は、例えば、紙などの再生材料を捩って紐状にしたものからなる。この綴具3は、両端部を、表表紙部1aの綴孔11、当具4の挿通孔4a、書類2の孔2a、当具5の挿通孔5a、裏表紙部1bの綴孔12に挿通して縛って結ぶことによって、書類2をファイルFに綴じる。
なお、綴具3は、焼却または溶解できるものであれば、紙以外の物によって形成したものでもよい。
当具4,5は、書類2に穿設された2つの孔2a,2aに合致する挿通孔4a,5aをそれぞれ穿設した板状部材であり、挿通孔4a,5aを孔2aに一致させて書類2の両面に当接させて当具4,5を配置することにより、書類2の孔2aが破れることを防止するためのものである。当具4,5は、例えば、厚紙などの焼却または溶解できる部材を略長方形に形成してなる。
なお、当具4,5は、書類2の孔2aが破れることを防止するため、ファイルFに設置した方がよいが、なくてもよい。
≪作用≫
次に、本発明の実施形態に係るファイルの作用を書類を綴じるときの手順とともに説明する。始に、図1〜図5を参照して、綴具を書類の孔に直接挿通させて綴じる場合を説明する。
まず、1枚の段ボール紙を裁断機によって、図2に示すような形状のファイル本体1に裁断する。このように形成されて、展開された状態にあるファイル本体1を、各折曲線S1〜S11に沿って折曲して折曲癖を付けて、図1に示すような状態に折曲する。
続いて、綴具3の両端部を、表表紙部1aの綴孔11,11、当具4の挿通孔4a,4a、書類2の孔2a,2a、当具5の挿通孔5a,5a、裏表紙部1bの綴孔12,12に挿通して、裏表紙部1b側で縛る。これにより、書類2は、ファイル本体1内に綴じられる。
次に、図3に示すように、下部保持片16の第1および第2折曲線S10,S11を、表表紙部1aの方向にそれぞれ直角に曲げて、下部保持片16を略コ字状に折曲する。
同じようにして、側部保持片15の第1および第2折曲線S6,S7を、表表紙部1aの方向にそれぞれ直角に曲げて、側部保持片15を略コ字状に折曲する。
続いて、下部差込片14を第2折曲線S9から下部保持片16の方向に直角に折り曲げてL字状にし、係合部16aに挿入する。そうすると、表表紙部1aは、下部保持片16の第2折曲片部16d上に載置され、第1折曲片部16cが下部差込片14によって支えられて、表表紙部1aを第1折曲片部16cの高さに支持する支柱の役目をして、表表紙部1aと裏表紙部1bとの間隔が長さL1に保たれる。
同じようにして、側部差込片13を折曲線S5から側部保持片15の方向に直角に折り曲げてL字状にし、長孔15aに挿入する。そうすると、表表紙部1aは、側部保持片15の第2折曲片部15d上に載置され、第1折曲片部15cが側部差込片13によって支えられて、表表紙部1aを第1折曲片部15cの高さに支持する支柱の役目をして、表表紙部1aと裏表紙部1bとの間隔が長さL1に保たれる。
これにより、表表紙部1aと裏表紙部1bとは、一方の側面部が背表紙部1cによって長さL1の間隔に保持され、他方の側面部が側部差込片13と側部保持片15とによって長さL1の間隔に保持され、下面部が下部差込片14と下部保持片16とによって長さL1の間隔に保持されることにより、三方がしっかりと支柱によって保持されて、図4に示すような立方体である箱の状態に形成される。
この箱の状態のファイルFを、下部差込片14および下部保持片16を下にして手で持ち上げたとき、書類2は、自重によって、綴じられている孔2aを中心として下方向に回動しようとする。このとき、下部保持片16および下部差込片14は、書類2を下側から保持する。また、側部保持片15および側部差込片13は、書類2を側面から保持する。このため、書類2は、箱状内に収納された状態になり、ファイル本体1から食み出ることが阻止されて、綴具3が挿通された孔2aに負荷される荷重を低減させて、孔2aの縁が破損することが防止される。
また、ファイル本体1は、箱の状態に組み立てられたことにより、テーブルや棚などの上に立てた状態に並べることができるため、背表紙部1cが見易く、ファイルFを手で容易に掴むことができ、ファイルF内の書類2を調べるときの作業の効率化を図ることができる。
さらに、ファイルFは、側面部の側部差込片13と側部保持片15と下面部の下部差込片14と下部保持片16とによって箱の状態が保持されて、その状態が崩れないことにより、本棚などに整理したときに倒れ難く、保管用の段ボール紙箱にも入れ易く、書類2を整理する作業の効率化を図ることができる。
なお、本棚などに立てて並べたファイルFを手で取るときや、段ボール紙箱などに入れられたファイルFを引き出すときには、背表紙部1cの上端に切欠形成された指掛部1hに指を掛けて引き出せば、容易にファイルFを取り出すことができる。
そして、ファイル本体1の表表紙部1aには、図2に示すように、「保存No.」の欄にファイルFの管理番号を付記する。「部署.担当」の欄には部署名および担当者名、「内容」の欄には書類の内容、「保存年数」の欄には該当する書類2の保存する年数に○印、またはその年数、「保存期限」の欄には、保存する期限日の年月日、「備考」の欄には注記事項などをそれぞれ付記する。これにより、ファイル本体1を外側から見るだけで、綴じられている書類2の内容や保存事項などが判るようになる。
そして、このファイルFを所定期間保管した後、処分するときには、図1に示すファイル本体1、書類2、綴具3、および当具4,5が紙類などからなるため、溶解してそのままファイルF全体をリサイクルすることができる。また、そのファイルF全体を、焼却処分することもできる。したがって、ファイルFは、処分する際に、例えば、溶解または焼却できる紙類と、溶解および焼却できない金具や樹脂などに分別する必要がなく、分別する手間が省ける。また、ファイルFは、1枚の段ボール紙からなるため、安価で、軽量で、かつ、必要な強度を備えている。
そして、書類2を綴じたファイル本体1に、さらに、書類2を追加して綴じる場合には、図4に示すように、裏表紙部1bを下側にした状態にして、ファイルFをテーブルなどの上に置く。
次に、図5に示すように、親指を切欠部16bに差込んで、下部差込片14の第2折曲片部14eを矢印Aの上方向に引き上げる。そうすると、下部差込片14は、第1折曲線S8を中心に回動して、下部保持片16の係合部16aから分離される。
次に、図3に示すように、表表紙部1aの側端部1dを手で持って、表表紙部1aを矢印Cの上方向に引き上げることにより、表表紙部1aが折曲線S3を中心として回動し、側部差込片13が側部保持片15の長孔15aから分離する。そうすると、ファイル本体1は、図1に示すように開かれる。これにより、綴具3を解いて、裏表紙部1bおよび当具5を綴具3に追加して綴じることや、書類2を外すことが可能になる。そして、前記したように、追加する書類2の孔2aなどに綴具3を挿通することで、前記同様に書類2を追加して綴じることができるようになる。
≪パイプファイルにある書類をファイルに移して綴じる場合≫
次に、図1〜図11を参照して、パイプファイルに保管してあった書類を本発明のファイルに移して使用する場合を説明する。
図6は、パイプファイルを開いて綴金を抜いた状態を示す斜視図である。
例えば、領収書などの書類2を綴じる一般のファイルは、このファイルに書類2が一杯に溜まるまでの間、ファイルを何度も開いて、書類2を追加して綴じる。したがって、ファイルは、一般的に、綴じる書類2が一杯になるまでの期間では使用頻度が高く、ファイルが一杯になると使用頻度が低くなることがある。このため、ファイルの使用頻度が高いときには、図6に示すような書類2を綴じ易いパイプファイル6を使用し、パイプファイル6に書類2が一杯になった場合や、書類2を一冊のファイルに保管する場合に、本発明のファイルF(図1参照)に書類2を移して使用すると、書類2の管理が行い易くなるとともに、ファイルF(図1参照)のコストを削減することができる。
パイプファイル6の書類2をファイルFに移して使用したり、書類2を保管する場合は、まず、図6に示すように、パイプファイル6を開いて、綴金7をホルダ8のパイプ8aから抜き取り、当具4の挿通孔4aをパイプ8aに嵌合して書類2の上に置く。
図7は、本発明の実施形態に係るファイルに綴具を挿通させるときの状態を示す平面図である。
図7に示すように、ファイル本体1の表表紙部1aの表面側から綴具3を綴孔11に挿入し、さらに、この綴具3を綴金7のロッド7aの先端で綴孔11内に押し込んで挿通させる。このとき、綴具3とロッド7aは、綴孔11が長孔または楕円形からなる大きい孔であるため、両者を綴孔11に挿通させ易い。そして、この綴具3の両端を、パイプ8a,8a(図6参照)内にそれぞれ挿入する。
図8は、本発明の実施形態に係るファイルにパイプ式ファイルの書類を移すときの状態を示す分解斜視図である。図9は、本発明の実施形態に係るファイルにパイプ式ファイルの書類を移すときの綴具とロッドの使い方を示す斜視図である。図10は、本発明の実施形態に係るファイルにパイプ式ファイルの書類を移したときの状態を示すファイル本体の斜視図である。
図7に仮想線で示すように、綴金7のロッド7aを綴孔11に挿入した状態で、図8に示すように、ファイル本体1の上にパイプファイル6を合わせるようにして載せ、パイプファイル6のパイプ8aに、綴具3をロッド7aで押し込んで嵌入させる(図9参照)。そうすると、綴具3の先端がパイプ8a内に保持されて、パイプファイル6のパイプ8aに支持されていた書類2(図6参照)を、容易に、かつ一度に、ファイル本体1(図10参照)に取り付けた綴具3に挿通させることができる。そして、パイプファイル6をファイル本体1から分離すると、書類2が図10に示すように、ファイル本体1に移動する。
図11は、本発明の実施形態に係るファイルの綴具を縛った状態を示すファイル本体の斜視図である。
このファイル本体1に移された書類2の上に当具5を載置するように、当具5の挿通孔5a,5aに綴具3を挿通して、この綴具3を綴孔12に挿通する。そして、図11に示すように、この綴具3の両端を裏表紙部1bの外側で縛って結ぶ。
以下、図3および図4に示すとともに前記したような手順で、L字状に折曲した下部差込片14をコ字状に折曲した下部保持片16の係合部16aに挿入するとともに、L字状に折曲した側部差込片13をコ字状に折曲した側部保持片15の長孔15aに挿入して、ファイルFを閉じる。
このように、綴金7のロッド7aを利用することにより、ファイル本体1に移すことにより、容易に、かつ、短時間でパイプファイル6にあった書類2を移し換えることができる。そして、書類2をファイルFに移し換えることにより、そのファイルFが1枚の段ボール紙からなる安価なものであるため、ファイルFにかかる費用を削減することができる。このファイルFは、書類2の長期保存に適し、その後、ファイルF全体をそのまま溶解処分して再利用でき、地球温暖化防止にも寄与し、環境性に優れている。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
ファイル本体1は、溶解および焼却処分できるものであればよく、段ボール紙からなることに限定されるものではなく、リサイクルできる材料であればよい。ファイル本体1は、例えば、高密度ポリエチレンまたはアセタール樹脂などの合成樹脂や厚紙などであってもよい。
また、本発明の一実施形態として、表表紙部1aに側部差込片13および下部差込片14を配設し、裏表紙部1bに側部保持片15および下部保持片16を配設したことを説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、側部差込片13と側部保持片15とは、ファイル本体1を閉じたときに、互いに係合し合うファイル本体1の側端部に設置すればよく、側部差込片13を裏表紙部1bに配設し、側部保持片15を表表紙部1aに設置してもよい。
同じように、下部差込片14と下部保持片16とは、ファイル本体1を閉じたときに、互いに係合し合うファイル本体1の下端部または上端部に設置すればよく、下部差込片14を裏表紙部1bに配設し、下部保持片16を表表紙部1aに設置してもよい。
図12は、本発明の実施形態に係るファイルの変形例を示す図であり、ファイル本体の斜視図である。
また、前記下部差込片(係止手段)14と下部保持片(保持手段)16は、ファイル本体1の下端部1fのみに配設することに限定するものではなく、例えば、図12に示すように、ファイル本体1の上端部1gに、下部差込片14および下部保持片16と同じような上部差込片17および上部保持片18を設置してもよい。
このようにすることにより、ファイル本体1を閉じたときに、上部差込片17と上部保持片18とが、ファイル本体1の上端部1gを支える支柱の役目をするため、ファイル本体1を箱の状態に保持することができる。
図12に示すように、側部差込片13、下部差込片14および上部差込片17には、それぞれ挿入した側部保持片15の係合部15a、下部保持片16の係合部16aおよび上部保持片18の係合部18から容易に手で抜き出せるようにするために、第2折曲線S9,S13および折曲線S5に沿ってコ字状切込13c,14g,17aを形成して、このコ字状切込13c,14g,17aによって形成される指掛片13b,14f,17bを設けてもよい。指掛片13b,14f,17bは、側部差込片13、下部差込片14および上部差込片17を第2折曲線S9,S13および折曲線S5に沿って折り曲げることにより、第2折曲線S9,S13および折曲線S5の外側に突出した状態になる。これにより、側部差込片13、下部差込片14および上部差込片17がそれぞれ側部保持片15の係合部15a、下部保持片16の係合部16aおよび上部保持片18の係合部18に挿入されているときに、指掛片13b,14f,17bに指を掛けて引けば、側部差込片13、下部差込片14および上部差込片17を容易に引き出すことができる。
また、請求項1に係る係止手段(下部差込片14)は、図1に示す第2折曲片部16と、この第2折曲片部16をL字状に折曲したときに対向する表表紙部1aの裏面とにマジックテープ(登録商標)などの着脱可能な部材を互い設けることにより、下部保持片16に係止するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るファイルを示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルを示す展開図である。 本発明の実施形態に係るファイルを開いたときの状態を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルを閉じたときの状態を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルの下部差込片を抜き取るときの状態を示す要部拡大斜視図である。 パイプファイルを開いて綴金を抜いた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルに綴具を挿通させるときの状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るファイルにパイプ式ファイルの書類を移すときの状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルにパイプ式ファイルの書類を移すときの綴具とロッドの使い方を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルにパイプ式ファイルの書類を移したときの状態を示すファイル本体の斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルの綴具を縛った状態を示すファイル本体の斜視図である。 本発明の実施形態に係るファイルの変形例を示す図であり、ファイル本体の斜視図である。 従来のファイルを手で持ち上げたときの状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ファイル本体
1a 表表紙部
1b 裏表紙部
1c 背表紙部
1d 側端部
1e 側端部
1f 下端部
1g 上端部
2 書類
2a 孔
3 綴具
4,5 当具
11,12 綴孔
13 側部差込片
14 下部差込片(係止手段)
15 側部保持片(側部保持手段)
15a 長孔
16 下部保持片(保持手段)
16a 係合部
17 上部差込片
18 上部保持片

Claims (3)

  1. 書類を綴具でファイル本体に綴じるファイルにおいて、
    前記ファイル本体は、表表紙部と裏表紙部と背表紙部とを備え、
    前記表表紙部または前記裏表紙部のどちらか一方には、前記表表紙部と前記裏表紙部とを所定の間隔に保持する保持手段が設けられ、
    前記表表紙部または前記裏表紙部のどちらか他方には、前記保持手段に設けられた係合部に係合する係止手段が設けられ
    前記保持手段は、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか一方の下端部または上端部から突出して、前記下端部または前記上端部に沿って設けられた折曲線を有する突出片からなるとともに、前記折曲線上に前記係合部を配設し、かつ、前記係合部に切欠部を形成し、
    記係止手段は、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか他方の前記下端部または前記上端部から突出して、前記下端部または上端部に沿って設けられた折曲線を有する舌片からなるとともに、前記舌片を前記係合部に挿入することを特徴とするファイル。
  2. 前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか一方の側端部には、前記表表紙部と前記裏表紙部とを所定間隔に保持する側部保持手段が設けられ、
    前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくともどちらか他方の側端部には、前記側部保持手段に設けられた長孔に係合する側部係止手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載のファイル。
  3. 前記表表紙部、前記裏表紙部、前記背表紙部、前記保持手段および前記係止手段は、1枚の段ボール紙によって形成され
    前記綴具は、紙製の紐からなり、
    この紐が挿通される前記書類に穿設された孔の表面側には、前記綴具が挿通される挿通孔を有する紙製の当具が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のファイル。
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