JP4332078B2 - 再送信装置 - Google Patents
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Description
図20において、2001はデジタル放送信号の入力端子、2002は物理チャンネル選局用のチューナ部、2003はデジタル復調する復調部、2004はトランスポートストリーム(以下、TSという)から情報を分離するTS分離部、2005は映像・音声復号部、2006は映像信号出力端子、2007は音声信号出力端子、2008はデジタル放送受信装置の制御部、2009は選局制御部、2010は受信性能を評価するための性能指標を記憶する記憶部である。
選局制御部2009は、チューナ部2002に供給する選局周波数、復調部2003でのデータの誤り訂正や符号化された情報の復調、TS分離部2004でのTS分離などの制御を行うとともに、上記性能指標情報を各ブロックから抽出し、記憶部2010にその情報を出力する。
図20の一従来例であるデジタル放送受信装置は、一般的にこの機能を有している。
現在は、CATV施設ではパススルー方式により地上デジタルテレビジョン放送を伝送するとともに地上アナログテレビジョン放送も配信している。特に、周波数変換パススルー運用方式を採用している放送事業者では、地上アナログテレビジョン放送停波後には地上デジタルテレビジョン放送の周波数配置を変更して、CATV施設として周波数配置を最適化する可能性がある。
しかしながら、上記従来技術では、地上デジタルテレビジョン放送受信機など現状の市販の受信機に対し、確実に周波数再配置後のチャンネル登録を行わせることができず、周波数再配置実施時点から、周波数再配置された物理チャンネルの放送の受信が不可能となるおそれがある。
図1において、101はアンテナ、102は分配部、103は、第1のチャンネル抽出再送信部としてのシグナル・プロセッサ部(以下、SP部という)であり、添字のa、b、c、…、Nは同一機能を表し、再送信する物理チャンネルの数はNであるとする。104は周波数変換部103の出力信号であり、添字のa、b、c、…、Nはそれぞれの同一添字のSP部103の出力を示す。105は合成部で、SP部103と同様、第1のチャンネル抽出再送信部を形成する。また、106は伝送路、107はデジタルテレビジョン放送受信装置である。
地上デジタル放送は、受信品質の良い場所に立てられたアンテナ101で受信され、分配部102に入力される。分配部102は、受信した全帯域の地上デジタルテレビジョン放送信号を増幅し、必要な数だけ分配し、SP部103へ出力する。SP部103は、全帯域の地上デジタルテレビジョン放送信号からそれぞれ別の物理チャンネルを選択・抽出・レベル調整し、設定されたCATV伝送用の周波数に変換し、合成部105へ出力する。合成部105は、それぞれのSP部103で選択され周波数変換された物理チャンネルを合成し、合成した伝送信号を伝送路106に出力する。各家庭にあるデジタルテレビジョン放送受信装置107は、伝送路106で伝送されている伝送信号から希望するチャンネルを受信し再生する。デジタル放送受信装置107の機能は、図20のデジタルテレビジョン放送受信装置と同じであるとする。
上記図1の実施例における周波数配置の例として、201は出力信号104aの周波数配置でUHF(以下、Uという)14ch、202は出力信号104bの周波数配置でU16ch、203は出力信号104cの周波数配置でU17ch、204は出力信号104Nの周波数配置でU18chとし、図2(a)に示す周波数再配置変更前の周波数配置を示す。それぞれは別のnetwork_idである。
サイマル期間終了後は、図2(c)に示すようにサイマルチャンネル発生部108の出力信号112を停止して再配置前の信号206を削除して周波数再配置が完了する。
図3(a)は、妨害搬送波信号301を再配置前の信号206に妨害として加えたものである。このとき、地上デジタルテレビジョン放送が部分受信階層を使用している場合は、その部分受信階層を避けて加えなければ固定受信階層に妨害を与えることはできない。なお、部分受信階層以外の階層には、現在の運用規定では同様に周波数インターリーブがかかるため、妨害搬送波信号301を部分受信階層以外のどこに入れてもよい。
図3(b)は、上記図3(a)に加え、部分受信階層にも妨害搬送波信号302を多重したものである。これにより、部分受信階層のみを受信する受信機に対しても本発明の技術が有効となる。
図3(c)は、再配置前の信号206の周波数帯(ここではU18ch)にアナログテレビジョン信号が伝送された場合の映像搬送波の位置に妨害搬送波信号303を、音声搬送波の位置に妨害搬送波信号304を多重したものである。これにより、デジタルテレビジョン放送受信装置107にアナログテレビジョン信号が同一チャンネル混信していると判断させ、再配置前の信号206をチャンネルスキャンで選択させないようにするものである。
図3の妨害信号発生部110からの妨害搬送波信号では、少なくとも一つ以上の妨害搬送波信号を多重するだけである。このため、妨害信号発生部110を簡単な構成とすることができる。
図4(a)は、妨害被変調波信号401を、再配置前の信号206に妨害として加える。このとき、地上デジタルテレビジョン放送が部分受信階層を使用している場合はその部分受信階層を避けて加えなければ固定受信階層に妨害を与えることはできない。部分受信階層にまたがって多重する場合は、部分受信階層の周波数帯域より十分広い必要がある。なお、部分受信階層以外の階層には、現在の運用規定では同様に周波数インターリーブがかかるため妨害搬送波信号401を部分受信階層以外のどこに入れてもよい。
図4(b)は、図4(a)に加え、部分受信階層にも妨害被変調波信号402を多重したものである。これにより、部分受信階層のみを受信する受信機に対しても本発明の技術が有効となる。なお、妨害被変調波信号402の周波数帯域は部分受信階層の周波数帯域より狭いことが望ましい。
図4(c)は、再配置前の信号206の周波数帯(ここではU18ch)にアナログテレビジョン信号が伝送された場合の映像搬送波の位置に妨害被変調波信号403を、音声搬送波の位置に妨害被変調波信号404を多重したものである。これにより、デジタルテレビジョン放送受信装置107にアナログテレビジョン信号が同一チャンネル混信していると判断させ、より一層、再配置前の信号206をチャンネルスキャンで選択させないようにするものである。
図4の妨害信号発生部110からの妨害被変調波信号では、地上デジタルテレビジョン放送信号がマルチキャリアのOFDM方式であるが、このマルチキャリアとの位置関係により妨害の程度が異なることはない。
図5(a)は、図1のサイマルチャンネル発生部108内の追加SP部109の出力信号のみが出力された場合を示し、図5(b)は、図1のサイマルチャンネル発生部108内の妨害信号発生部110の出力信号である雑音信号のみが出力された場合を示し、図5(c)は、サイマルチャンネル発生部108の出力信号を示す。
図5の妨害信号発生部110からの雑音信号では、純粋にサイマルチャンネル発生部108の出力信号のC/Nが求められ、所要C/Nと比較し易いため、妨害量を把握し易い。
図7は、図6のサイマルチャンネル発生部108内の歪み成分発生部603の歪み発生の例を示す。図2と同一記号は同一機能を示し、701は周波数通過特性、702はサイマルチャンネル発生部108の出力信号である。
図7(a)は、図1及び図6のサイマルチャンネル発生部108内の追加SP部109の出力信号のみが出力された場合を示している。図7(b)は、歪み成分発生部603の周波数通過特性であり、周波数特性が乱れている。これを通過した追加SP部109の出力信号は、図7(c)のように乱れた周波数特性になる。
図6のサイマルチャンネル発生部108では、簡単な構成で再配置前の信号206をチャンネルスキャンで選択させないようにすることができる。なお、図7(b)の周波数通過特性は、701とは異なる特性でもよく、周波数帯域内が平坦でないものとされる。
図8のサイマルチャンネル発生部108は、入力端子601からの全帯域の地上デジタルテレビジョン放送信号から、IF変換部801で再配置される物理チャンネルをIF信号に変換し、歪み成分発生部802により歪みを発生して、アップコンバータ部803で再配置前の設定されたCATV伝送用の周波数に変換し、出力端子602から合成部105へ出力する。
図9は、図8のサイマルチャンネル発生部108内の歪み成分発生部802の周波数通過特性の例を示す。901は周波数通過特性である。周波数通過特性901はIF帯での特性であり、周波数特性が乱れている。これを通過した歪み成分発生部802の出力信号は乱れた周波数特性になり、アップコンバータ部803の出力信号も乱れたものになる。
図8のサイマルチャンネル発生部108では、1つのIF帯の歪み成分発生部802のみで全伝送帯域の物理チャンネルの歪み発生に対応することができる。なお、図9の周波数通過特性は、901とは異なる特性でもよく、周波数帯域内が平坦でないものとされる。
入力端子1001からのIF信号は、処理部1002でチャンネルの抽出・レベル調整され、遅延部1003で遅延されるとともに加算部1004に入力される。加算部1004ではIF信号と遅延部1003からの出力信号を加算し、位相調整部1005に出力する。位相調整部1005では位相を調整し、出力端子1006に出力する。
図11は、出力端子1002からの出力信号の周波数通過特性を示す。1101は周波数通過特性である。周波数通過特性1101はノッチ特性を示し、ノッチの数は遅延部1003の遅延量、その減衰している周波数位置は位相調整部1005により変化する。この位置や遅延量を調整することで波形歪みの量を調整する。
図10の歪み成分発生部802では、遅延部1003の遅延量や位相調整部1005の調整により、簡単に波形歪みを調整することができる。
図12のサイマルチャンネル発生部108は、入力端子601からの全帯域の地上デジタルテレビジョン放送信号から、IF変換部1201で再配置される物理チャンネルをIF信号に変換する際に、位相雑音発生部1202により局部発信機の位相雑音特性を劣化させるなどして位相雑音性能を劣化させ、処理部1203でチャンネル抽出・レベル調整行い、アップコンバータ部803で再配置前の設定されたCATV伝送用の周波数に変換し、出力端子602から合成部105へ出力する。
図12のサイマルチャンネル発生部108は、SPの構成を利用しIF変換時に位相雑音を劣化させるという簡単な手法で歪みの発生が可能となる。
図13のサイマルチャンネル発生部108は、入力端子601からの全帯域の地上デジタルテレビジョン放送信号から、IF変換部801で再配置される物理チャンネルをIF信号に変換し、処理部1203でチャンネル抽出・レベル調整を行い、アップコンバータ部1301で再配置前の設定されたCATV伝送用の周波数に変換する際に、位相雑音発生部1302により局部発信機の位相雑音特性を劣化させるなどして位相雑音性能を劣化させる。その後、出力端子602から合成部105へ出力する。
図13のサイマルチャンネル発生部108は、SPの構成を利用し、アップコンバート時に位相雑音を劣化させるという簡単な手法で歪み発生が可能となる。
図14において、1401は合成部、1402は追加SP部、1403は追加SP部1402の出力信号、1404は妨害信号発生部、1405は妨害信号発生部の出力信号である妨害信号である。その他、図1の場合と同一の符号は、図1の場合と同一機能の部分を示す。
サイマル期間終了後は、図15(c)に示すように、SP部103Nの出力信号104Nを停止して再配置前の信号206を削除し周波数再配置が完了する。妨害信号発生部1404の出力信号1405は、図1の妨害信号発生部110の出力信号と同様であり、合成部1401で合成することで、図3、図4、図5の例をそのまま用いることができる。
なお、図14、図15の実施例説明では、1つの物理チャンネルしか周波数再配置していないが、複数の物理チャンネルに周波数再配置する場合は、再配置するだけの数の追加SP部と妨害信号発生部を設けるか、1つの追加SP部のみで1つの物理チャンネルを周波数再配置した後余った再配置前のSP部を利用し、続けて必要な数だけ周波数再配置するか、上記2つの方法の折衷案、すなわち、何台かの追加SP部と妨害信号発生部を用い、その数の物理チャンネルを周波数再配置した後、余った再配置前のSP部を利用し、続けて必要な数だけ周波数再配置を行うことで対応可能である。
図16において、図14と異なる点は、再配置前信号206であるSP部103Nの出力信号104Nに対して歪み成分発生部1601で出力信号1602に歪みを与える点である。
サイマル期間終了後は、図15(c)に示すようにSP部103Nの出力信号104Nを停止して再配置前の信号206を削除して周波数再配置が完了する。歪み成分発生部1601の機能は、図6の歪み成分発生部603の機能と同様である。
図16の実施例では、通常使用するSP部の追加と歪み成分発生部の追加のみであり、安価で簡単な構成とすることができる。なお、図16の実施例でも、1つの物理チャンネルしか周波数再配置していないが、複数の物理チャンネルに周波数再配置する場合は、再配置するだけの数の追加SP部と歪み成分発生部を設けるか、1つの追加SP部のみで1つの物理チャンネルを周波数再配置した後、余った再配置前のSP部を利用し、続けて必要な数だけ周波数再配置するか、上記2つの方法の折衷案、すなわち、何台かの追加SP部と歪み成分発生部を用いその数の物理チャンネルを周波数再配置した後、余った再配置前のSP部を利用し、続けて必要な数だけ周波数再配置を行うことで対応することができる。
図17において、1701は信号減衰部、1702は信号減衰部1701の出力信号である。その他、図16の場合と同一の符号は、それぞれの場合と同一機能を示す。図17の実施例構成において、図16の場合と異なる点は、再配置前信号206であるSP部103Nの出力信号104Nに対して信号減衰部1701でレベルを減衰させ、出力信号1702とする点である。
また、CATVのヘッドエンドの全てのSP部が、サイマルチャンネル発生部108の機能を持っていれば、図2の例、図15の例のどちらでも行うことが可能である。
102…分配部、
103…シグナル・プロセッサ部、
105…合成部、
106…伝送路、
107…デジタルテレビジョン放送受信装置、
108…サイマルチャンネル発生部、
109…追加シグナル・プロセッサ部、
110…妨害信号発生部、
111…合成部、
601…受信した全帯域の地上デジタルテレビジョン放送信号の入力端子、
602…合成部への出力端子、
603…歪み成分発生部、
801…中間周波数変換部、
802…歪み成分発生部、
803…アップコンバータ部、
1001…中間周波数変換部からの入力端子、
1002…処理部、
1003…遅延部、
1004…加算部、
1005…位相調整部、
1006…アップコンバータ部への出力端子、
1201…中間周波数変換部、
1202…位相雑音発生部、
1203…処理部、
1301…アップコンバータ部、
1302…位相雑音発生部、
1401…合成部、
1402…追加シグナル・プロセッサ部、
1404…妨害信号発生部、
1601…歪み成分発生部、
1701…信号減衰部、
1901…デジタル放送信号入力端子、
1902…信号分配部、
1903…周波数変換部、
1904…合成部、
1905…CATV信号の出力端子、
2001…デジタル放送信号の入力端子、
2002…物理チャンネル選局用チューナ部、
2003…復調部、
2004…トランスポートストリーム分離部、
2005…映像・音声復号部、
2006…映像信号出力端子、
2007…音声信号出力端子、
2008…デジタル放送受信装置の制御部、
2009…選局制御部、
2010…記憶部。
Claims (3)
- デジタル放送を受信して物理チャンネルを再配置し伝送路に再送信する再送信装置であって、
デジタル放送を受信する受信部と、
上記受信部の出力信号を分配する分配部と、
上記分配部の出力信号から希望チャンネルを抽出し、再配置前の第1の物理チャンネルの周波数で上記伝送路に伝送する第1のチャンネル抽出再送信部と、
上記分配部の出力信号から上記希望チャンネルを抽出し、再配置後の第2の物理チャンネルの周波数で上記伝送路に伝送する第2のチャンネル抽出再送信部と、
上記再配置前の第1の物理チャンネルの周波数帯に伝送路に対し妨害信号を出力する妨害信号発生部と、
を備え、
物理チャンネルの再配置を行う場合、上記希望チャンネルを、上記第1の物理チャンネルと上記第2の物理チャンネルにおいて同時に再送信するサイマル期間を設け、上記サイマル期間中に、上記妨害信号を上記第1の物理チャンネルの周波数帯に出力し、上記サイマル期間終了後には、上記第1の物理チャンネルにおける信号と上記妨害信号の伝送路に対する出力を停止することを特徴とする再送信装置。 - デジタル放送を受信して物理チャンネルを再配置し伝送路に再送信する再送信装置であって、
デジタル放送を受信する受信部と、
上記受信部の出力信号を分配する分配部と、
上記分配部の出力信号から希望チャンネルを抽出して、再配置前の第1の物理チャンネルの周波数で上記伝送路に伝送する第1のチャンネル抽出再送信部と、
上記分配部の出力信号から上記希望チャンネルを抽出して、再配置後の第2の物理チャンネルの周波数で上記伝送路に伝送する第2のチャンネル抽出再送信部と、
上記再配置前の第1の物理チャンネルにおいて上記希望チャンネルの信号に伝送路妨害を加えて伝送路に出力する伝送路妨害加算部と、
を備え、
物理チャンネルの再配置を行う場合は、上記希望チャンネルの信号を、上記第1の物理チャンネルと上記第2の物理チャンネルにおいて同時に再送信するサイマル期間を設け、上記サイマル期間中に、上記妨害信号を上記第1の物理チャンネルの周波数帯に出力し、上記サイマル期間終了後には、上記伝送路妨害加算部の伝送路に対する出力を停止することを特徴とする再送信装置。 - デジタル放送を受信して物理チャンネルを再配置し伝送路に再送信する再送信装置において、
受信したデジタル放送を分配する第1の手段と、
上記分配部の出力信号から希望チャンネルを抽出し、再配置前の第1の物理チャンネルの周波数で上記伝送路に伝送するとともに、再配置後の第2の物理チャンネルの周波数で該伝送路に伝送する第2の手段と、
上記再配置前の第1の物理チャンネルの周波数帯において伝送路に対し妨害信号を出力する第3の手段と、
を備え、
物理チャンネルの再配置を行う場合、上記希望チャンネルを、上記第1の物理チャンネルと上記第2の物理チャンネルにおいて同時に再送信するサイマル期間を設け、上記サイマル期間中に、上記妨害信号を上記第1の物理チャンネルの周波数帯に出力し、上記サイマル期間終了後には、上記第1の物理チャンネルにおける信号と上記妨害信号の伝送路に対する出力を停止することを特徴とする再送信装置。
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