JP4331948B2 - 制振性樹脂組成物及びそれを用いた制振・遮音材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気伝播音や固体伝播音等の振動エネルギーを減少させることのできる制振性樹脂組成物及びそれを用いた制振・遮音材に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、快適な居住空間に対する関心が高まっており、低振動性、低騒音性が求められている。そのような状況下、ゴムやエラストマー等の樹脂系制振材は、振動エネルギーを熱エネルギーに変換して振動を減衰させるものであり、屋上や床面、間仕切壁等の建築物、家電製品、車輌、OA機器、精密機器等の振動・騒音抑制に利用されている。
【0003】
一般に、樹脂系制振材の制振性能を示す一つの手段として損失係数(tanδ)が挙げられ、tanδが最大値を示す温度付近で優れた制振性能を有することが知られている。このtanδは樹脂のガラス転移温度(Tg)と相関関係があり、特定の温度領域で制振性能を発揮させるためには、特定の温度領域でtanδが最大値となるように、樹脂のTgを設定することが重要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
樹脂系制振材は、粘弾性体であり、空気伝播音や固体伝播音等の振動エネルギーを受けて、樹脂の分子運動により熱エネルギーに変換し、振動を減衰させることができるものである。このような樹脂系制振材は、十分な機械的強度を有し、耐水性や耐薬品性、また耐久性にも優れたものでないと、樹脂の劣化等によって、長期に亘る制振性能を持続することが困難である。このような点を考慮すると、架橋型の樹脂組成物を用いることが望ましく、例えば、ブチルゴム、ポリノルボルネンゴム、ウレタンゴム、塩化ビニルゴム等が挙げられる。しかしながら、架橋型の樹脂組成物では、例えば、架橋性の官能基を有する制振性能に優れた樹脂組成物と架橋剤等の二成分以上で構成されるために、Tgの設定が複雑化し、また架橋構造によって、分子間の運動が拘束されるため、振動エネルギーを熱エネルギーに変換する割合が減少し、結果としてtanδの値が小さくなりやすく、制振制能に劣る場合があった。
【0005】
このような問題を解決するために、特許文献1では、Tgの異なる架橋型樹脂組成物をブレンドしたり、可塑剤を添加することによって、Tgを調節し、特定温度領域で制振性能と機械的物性の向上を図っている。
しかし、このような手法では、樹脂や可塑剤等の複数の成分がブレンドされ、樹脂設計が複雑化しており、相溶性の問題等から十分な制振性能を得ることが難しく、また、目的とする温度領域で満足のいく制振性能を得ることも困難であった。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−138439号公報
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、tanδの設定等の樹脂設計が容易で、目的とする温度領域で優れた制振性能を有し、かつ、優れた機械的物性を有する制振性樹脂組成物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、鋭意検討をした結果、特定の多分散度、数平均分子量を有する水酸基含有特定アクリル共重合体、ポリイソシアネート化合物を含有する樹脂組成物が、優れた制振性能、機械的物性を有することを見出し、本発明を完成した。
【0009】
即ち、本発明は、以下の特徴を有するものである。
1.(A)(a−1)水酸基を含有する(メタ)アクリル単量体と(a−2)前記(a−1)以外の重合性不飽和単量体の混合物を重合して得られる共重合体であって、水酸基価が50〜150mgKOH/g、多分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))が2.0以下、数平均分子量(Mn)が1000〜15000である共重合体、
(B)ポリイソシアネート化合物、
(C)一次粒子径が100nm以下である微粒子、
を含有することを特徴とする制振性樹脂組成物
2.(B)が脂肪族ポリイソシアネート化合物であることを特徴とする1.に記載の制振性樹脂組成物
3.(C)が酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄から選ばれる金属酸化物であることを特徴とする1.または2.に記載の制振性樹脂組成物
4.動的粘弾性測定により求められる損失係数(tanδ)の最大値が0〜50℃の温度領域にあることを特徴とする1.から3.のいずれかに記載の制振性樹脂組成物
5.1.から4.のいずれかに記載の制振性樹脂組成物を基材に積層した制振・遮音材
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態とともに詳細に説明する。
【0011】
本発明の制振性樹脂組成物は、
(A)(a−1)水酸基を含有する(メタ)アクリル単量体(以下「(a−1)成分」という)と(a−2)前記(a−1)以外の重合性不飽和単量体(以下「(a−2)成分」という)から構成される共重合体であって、水酸基価が50〜150mgKOH/g、多分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))が2.0以下、数平均分子量(Mn)が1000〜15000である重合体(以下「(A)成分」という)、
(B)ポリイソシアネート化合物(以下「(B)成分」という)、を含有するものである。
【0012】
本発明の制振性樹脂組成物は、(A)成分と(B)成分の硬化反応により塗膜強度等の機械的物性に優れた塗膜が得られるとともに、(A)成分が特定の水酸基価、多分散度、数平均分子量であることにより、優れた制振性能を発揮するものである。
【0013】
(A)成分
本発明の(A)成分は、(a−1)成分と(a−2)成分から構成される共重合体であって、水酸基価が50〜150mgKOH/g、多分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))が2.0以下、数平均分子量(Mn)が1000〜15000である重合体であることを特徴とする。
【0014】
(A)成分の水酸基価は、50〜150mgKOH/g、好ましくは60〜130mgKOH/gである。水酸基価が50〜150mgKOH/gであることにより、優れた制振性能及び機械的物性を示す制振材料を得ることができる。50mgKOH/gより小さい場合は、硬化性が不十分となり、機械的物性に劣る。150mgKOH/gより大きい場合は、硬化物の架橋密度が高くなりすぎ制振性能が低下する。
【0015】
(A)成分の多分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))は、2.0以下(好ましくは、1.8以下)である。多分散度が2.0以下であることにより、硬化体の分子量分布が狭くなり、優れた制振性能を発揮する。多分散度が2.0より大きい場合は、制振性の低下がみられる。
【0016】
(A)成分の数平均分子量(Mn)は、1000〜15000(好ましくは2000〜10000)である。数平均分子量(Mn)が1000〜15000であれば、比較的低粘度であり、(B)成分との硬化反応が均一に進行するため、硬化物の制振性能が向上する。数平均分子量(Mn)が1000より小さい場合は、せん断強度等の機械的物性に劣る。15000より大きい場合は、粘度が高くなり、架橋反応が不均一に進行しやすく、硬化物の制振性能が低下する。
【0017】
なお、多分散度および数平均分子量は、ゲルパーミションクロマトグラフィー(GPC)(LC−6A、株式会社島津製作所製)を用いて、溶媒にテトラヒドロフランを使用し、ポリスチレン換算で算出したものである。
【0018】
このような(A)成分は、(a−1)成分と(a−2)成分を共重合することにより得られる。
【0019】
(a−1)成分としては、例えば、2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多価アルコールのモノまたはポリ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0020】
(a−2)成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸類;
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−イソボロニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の不飽和モノカルボン酸エステル類;
無水マレイン酸等の不飽和ポリカルボン酸類;
グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有不飽和化合物類;
(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有不飽和化合物類;
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アミノエチルビニルエーテル等のアミノ基含有不飽和化合物類;
(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド等のアミド基含有不飽和化合物;
エチレン、プロピレン、イソブチレン等の脂肪族ビニル系単量体;
スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族炭化水素系ビニル単量体;
ブタジエン、イソプレン等のジエン類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;
等が挙げられる。
【0021】
(a−1)成分と(a−2)成分の比率は、重量比で(a−1)成分100重量部に対し、(a−2)成分100〜500重量部であることが好ましい。このような範囲であることにより、より優れた制振制能を発揮する。(a−2)成分が100重量部より少ない場合は、1分子あたりの水酸基が多くなるため、(B)成分との架橋密度が大きくなり、制振制能に劣る場合がある。(a−2)成分が500重量部より多い場合は、1分子あたりの水酸基が少なくなるため、(B)成分との架橋密度が小さくなり、機械的物性に劣る場合がある。
【0022】
(A)成分の製造方法は、特に限定されず公知の方法で製造できる。例えば、溶液重合、塊状重合、懸濁重合、酸化還元重合、光重合等で製造することができ、必要に応じ、多段階重合で製造することもできる。特に、150〜300℃の高温下において、連続的に塊状重合することが好ましく、このような製造方法では、溶液重合に比べて、低分子量で、分子量分布の狭い共重合体を得ることができ、溶媒含有量を低減することができ、好ましい。
【0023】
開始剤としては、特に限定されず、公知のものを使用することができ、例えば、アゾビスイソブチロニトリルおよびその塩酸塩;クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物:これらの過硫酸塩または過酸化物と鉄イオン等の金属イオンおよびナトリウムスルボキシレート、ホルムアルデヒド、ピロ亜硫酸ソーダ、L−アスコルビン酸等の還元剤との組合せによるレドックス開始剤などがあげられる。これらの使用量は、特に限定されないが、単量体混合物100重量部に対して、0.01から10重量部程度とすればよい。
【0024】
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のエチレングリコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のプロピレングリコール類、n−メチルピロリドン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、イソパラフィン、シクロヘキサノン、ミネラルスピリット等の脂肪族炭化水素、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル類等またはそれらの混合物等が挙げられる。溶媒の使用量は、単量体混合物100重量部に対して、0重量部から1000重量部程度とすればよい。
【0025】
(B)成分
(B)成分は、ポリイソシアネート化合物である。ポリイソシアネート化合物は、上記(A)成分と反応して硬化可能なものであればよい。
このような(B)成分としては、例えば、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(pure−MDI)、ポリメリックMDI、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添XDI、水添MDI等のイソシアネートモノマーを、アロファネート化、ビウレット化、2量化(ウレチジオン化)、3量化(イソシアヌレート化)、アダクト化、カルボジイミド化反応等により誘導体化したもの、及びそれらの混合物が使用できる。これらの(B)成分のうち、HMDI、IPDI、水添XDI、水添MDI等の誘導体である脂肪族系のポリイソシアネート化合物が好適である。
また、本発明では、溶剤含有量の少ない(B)成分を用いることが望ましく、無溶剤型ポリイソシアネートが好適である。
【0026】
(B)成分と(A)成分との混合比率は、特に限定されないが、NCO/OH当量比で通常0.2〜2.0、さらには0.7〜1.3であることが好ましい。
このような範囲であることにより、より優れた制振性能と機械的物性を示すことができる。このような範囲以外であれば、架橋密度が不十分となり、機械的物性に劣る傾向がある。
【0027】
本発明の制振性樹脂組成物では、(a−1)成分、(a−2)成分、(B)成分の各種組成、NCO/OH当量比、水酸基価等を適宜設定することにより、動的粘弾性測定により求められる損失係数(tanδ)の特定温度領域における最大値を設定することができる。
本発明では、特に限定されないが、常温領域使用する場合には、tanδの最大値が0〜50℃の温度領域にあればよい。
また、tanδの最大値は、好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1.0以上、より好ましくは1.5以上である。tanδの最大値が0.5以上であれば、優れた制振性能を示すことができる。
なお、tanδの測定は、強制振動型粘弾性装置(Rheogel E−4000 株式会社ユービーエム製)を用いた引張りモードで行い、昇温温度2.0℃/min、周波数10Hzで振幅歪0.1mmの条件で測定するものである。
【0028】
本発明の制振性樹脂組成物は、上記(A)成分、(B)成分の他に、硬化助剤を含有することが好ましい。硬化助剤は、(A)成分と(B)成分の硬化反応を促進する効果がある。
硬化助剤としては、例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、テトラメチルブタンジアミン、ジメチルアミノエタノール、ダイマージアミン、ダイマー酸ポリアミドアミン等のアミン類;
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、錫オクテート、錫オクチレート等の錫カルボン酸塩類;
オクチル酸鉄、オクチル酸コバルト、オクチル酸マンガン、オクチル酸亜鉛、オクチル酸鉄、オクチル酸コバルト、オクチル酸マンガン、オクチル酸亜鉛等の金属カルボン酸塩類;
ジブチルチンチオカルボキシレート、ジオクチルチンチオカルボキシレート、トリブチルメチルアンモニウムアセテート、トリオクチルメチルアンモニウムアセテート等のカルボキシレート類;
アルミニウムトリスアセチルアセテート等のアルミニウム化合物類等が使用可能である。その中でも、特に錫カルボン酸塩類を使用することが好適である。硬化助剤の混合比率は、(A)成分の固形分100重量部に対して0.001〜1重量部であることが好ましい。
【0029】
本発明ではさらに、(C)一次粒子径が100nm以下(好ましくは5〜30nm)である微粒子(以下「(C)成分」という)を含有することが好ましい。(C)成分を含有することにより、樹脂と(C)成分との接触界面が著しく大きく両者の摩擦による熱エネルギー発散が大きくなるため、樹脂のガラス転移温度より高い温度域で、高い損失係数(tanδ)を維持することができ優れた制振性を維持することができる。
【0030】
(C)成分としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等の金属酸化物、シリカゲル、ゼオライト等の多孔質粉体、マイカ、カオリン、パーライト、モンモリロナイト等の粘土鉱物、炭酸カルシウム、黒鉛、タルク、硫酸バリウム等の無機質粉体、その他、有機質粉体等が使用可能である。このうち、本発明では、金属酸化物が好ましく用いられる。(C)成分の形状は、特に限定されず、フレーク状、球状、燐片状、針状等のものを用いることができる。
本発明に用いる(C)成分は、例えば、各種の粉砕方法や分散方法により得ることもできる。このような微粒化処理においては、例えば、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライター、三本ロール、バスケットミル、ディスパーサー、コボールミル、パールミル、ナノマイザー、等を用いることができる。
なお、本発明における一次粒子径は、透過型電子顕微鏡観察により測定されるものである。
【0031】
(C)成分の混合比率は、(A)成分の固形分100重量部に対して、20重量部〜300重量部、さらには30重量部〜100重量部であることが好ましい。混合量がこのような範囲である場合には、樹脂のガラス転移温度より高い温度域で、より高い損失係数が維持できる。
【0032】
本発明の制振性樹脂組成物では、上記分以外に、以下の添加剤を本発明の効果を阻害しない範囲内で添加することもできる。このような添加剤としては、例えば、溶剤、顔料、染料、骨材、艶消し剤、繊維、増粘剤、レベリング剤、可塑剤、防黴剤、分散剤、消泡剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。
【0033】
本発明の制振性樹脂組成物は、基材に積層し用いることが好ましい。制振性樹脂組成物を基材に積層した材料は、制振性能及び遮音性能に優れた材料として、屋上や床面、間仕切壁等の建築物、家電製品、車輌、OA機器、精密機器等に広く用いることができる。
【0034】
基材としては、例えば、コンクリート、モルタル、軽量モルタル、軽量コンクリート、押出成形板、スレート板、ALC板、サイディングボード、石膏ボード、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、石綿セメント板、金属板、合板、鋼板、磁器タイル、プラスチック形成板、ガラス板等が挙げられ、このような基材は、予め何らかの表面処理が施されたものであってもよい。
本発明では特に、建築物用として利用することを考慮し、石膏ボード、珪酸カルシウムボード、スレート板等を用いることが好ましい。
【0035】
積層方法としては、使用する直前に(A)成分、(B)成分等の上述のような成分を均一に混合し、公知の塗装器具を用いて基材に塗付する方法、基材の間に注入・充填する方法、予めシート状に成形した制振性樹脂組成物を接着剤等で基材に貼着する方法等で積層すればよく、制振性樹脂組成物を基材に積層した非拘束型、また、制振性樹脂組成物を基材で挟み込んだ拘束型等の制振・遮音材として用いることもできる。
基材に塗付する場合には、塗装器具として、例えば、スプレー、ガン、ローラー、刷毛、コテ等を使用することができる。プレコートを行う場合は、ロールコーター、フローコーター等を用いることもできる。基材の間に注入・充填する場合には、コーキングガン、ヘラ、コテ等を使用することができる。
【0036】
制振性樹脂組成物の積層膜厚としては、用途により適宜設定することができるが、通常0.01〜30mm程度にすればよい。積層膜厚が厚い程、優れた制振性能、遮音性能を得ることができる。本発明では、積層膜厚の厚みを簡単に、かつ、自由に調整できる点から、シート状に成形することが好ましい。
【0037】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
【0038】
【表1】
Figure 0004331948
【0039】
参考例1
各原料を表1に示す比率にて、樹脂1、ジブチル錫ジラウレート、添加剤の混合液に、ポリイソシアネート化合物を混合し、制振性樹脂組成物を作製した。なお原料の詳細は、以下に示す。
・樹脂1:水酸基含有アクリル樹脂((a−1)成分:2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、(a−2)成分:スチレン、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート)、固形分70重量%(酢酸ブチル溶液)、水酸基価67mgKOH/g、数平均分子量3500、多分散度1.5、Tg3℃、粘度0.6Pa・s
・ポリイソシアネート化合物:ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体、NCO含有率12.1重量%、固形分100%、粘度1.2Pa・s
・ジブチル錫ジラウレート(10重量%ミネラルスピリット溶液)
・添加剤:シリコーン系消泡剤
【0040】
(制振性試験)
作製した制振性樹脂組成物をシート状(30mm×5mm×2mm)に成形し、強制振動型粘弾性装置(Rheogel E−4000 株式会社ユービーエム社製)を用いた引張りモードで行い、昇温温度2.0℃/min、周波数10Hzで振幅歪0.1mmの条件でtanδの測定を行なった。
結果は図1に示す。図1に示すように、30℃付近でtanδの最大値(1.9)を示し、優れた制振性能を有していた。
【0041】
参考例2
表1に示す原料比率、樹脂1を樹脂2に替えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお樹脂2の詳細は、以下に示す。
樹脂2:水酸基含有アクリル樹脂((a−1)成分:2−ヒドロキシエチルアクリレート)、(a−2)成分:スチレン、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート)、固形分70重量%(ミネラルスピリット溶液)、水酸基価72mgKOH/g、数平均分子量4800、多分散度1.8、Tg11℃、粘度3.6Pa・s
作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図1に示す。図1に示すように、32℃付近でtanδの最大値(1.6)を示し、優れた制振性能を有していた。
【0042】
さらに、作製した制振性樹脂組成物をシート状(910mm×910mm×1.0mm)に成形し、2枚の石膏ボード(910mm×910mm×9.5mm)の間に、アクリルエマルション系の接着剤(セメダイン株式会社製、セメダインEMPS−30X)を用いて貼り合わせ拘束型ボード(厚さ20mm)を作製した。
【0043】
(遮音試験)
残響室−無響室間の開口部に作製した拘束型ボードを設置し、1/3オクターブバンド中心周波数で、音響インテンシティー計測方法を利用し、音響透過損失の測定を行なった。結果は図4に示す。図4に示すように、優れた遮音性能を有していることがわかった。
なお比較として、2枚の石膏ボード(910mm×910mm×9.5mm)アクリルエマルション系の接着剤(セメダイン株式会社製、セメダインEMPS−30X)を用いて貼り合わせたボード(厚さ19mm)についても、同様の測定を行なった。
【0044】
参考例3
表1に示す原料比率、樹脂1を樹脂3に替えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお樹脂3の詳細は、以下に示す。
樹脂3:水酸基含有アクリル樹脂((a−1)成分:2−ヒドロキシアクリレート)、(a−2)成分:スチレン、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート)、固形分100重量%、水酸基価120mgKOH/g、数平均分子量2500、多分散度1.6、Tg−60℃、粘度3.0Pa・s作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図1に示す。図1に示すように、15℃付近でtanδの最大値(1.5)を示し、優れた制振性能を有していた。
【0045】
実施例1
酸化チタン1を加えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお酸化チタン1の詳細は以下に示す。
酸化チタン1:アナターゼ型酸化チタン、平均一次粒子径:10nm
作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図2に示す。図2に示すように、40℃付近でtanδの最大値(1.95)を示し、優れた制振性能を有していた。また40℃より高い温度域でも優れた制振性能を維持していた。
【0046】
実施例2
酸化亜鉛1を加えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお酸化亜鉛1の詳細は以下に示す。
酸化亜鉛1:ウルツ鉱型酸化亜鉛、平均一次粒子径:7nm
作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図2に示す。図2に示すように、40℃付近でtanδの最大値(1.95)を示し、優れた制振性能を有していた。また40℃より高い温度域でも優れた制振性能を維持していた。
【0047】
参考例4
酸化チタン2を加えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお酸化チタン2の詳細は以下に示す。
酸化チタン2:ルチル型酸化チタン、平均一次粒子径:270nm
作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図2に示す。図2に示すように、35℃付近でtanδの最大値(1.7)を示し、優れた制振性能を有していた。
【0048】
(比較例1)
表1に示す原料比率、樹脂1を樹脂4に替えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお樹脂4の詳細は、以下に示す。
樹脂4:水酸基含有アクリル樹脂((a−1)成分:2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、(a−2)成分:スチレン、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート)、固形分50重量%(酢酸ブチル溶液)、水酸基価75mgKOH/g、数平均分子量28000、多分散度2.8、Tg15℃、粘度0.5Pa・s
作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図3に示す。数平均分子量、多分散度が本発明の規定範囲外であるため、制振性能に劣る結果となった。
【0049】
(比較例2)
表1に示す原料比率、樹脂1を樹脂5に替えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお樹脂5の詳細は、以下に示す。
樹脂5:水酸基含有アクリル樹脂((a−1)成分:2−ヒドロキシエチルアクリレート)、(a−2)成分:スチレン、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート)、固形分100重量%、水酸基価22mgKOH/g、数平均分子量16000、多分散度1.9、Tg−55℃、粘度10.0Pa・s
作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図3に示す。水酸基価、数平均分子量が本発明の規定範囲外であるため、制振性能に劣る結果となった。
【0050】
(比較例3)
表1に示す原料比率、樹脂1を樹脂6に替えた以外は参考例1と同様の方法で、制振性樹脂組成物を作製した。なお樹脂6の詳細は、以下に示す。
樹脂6:ポリエーテルポリオール樹脂、固形分100重量%、水酸基価200mgKOH/g、数平均分子量2000、多分散度2.1、Tg−50℃、粘度0.3Pa・s
作製した制振性樹脂組成物について、参考例1と同様制振性試験を行なった。結果は図3に示す。ポリエーテルポリオールを用いており、水酸基価、多分散度が本発明の規定範囲外であるため、制振性能に劣る結果となった。
さらに作製した制振性樹脂組成物を用いて、参考例2同様の方法で、拘束型ボード(厚さ20mm)を作製し、遮音試験を行なった。結果は図4に示す。
【0051】
【発明の効果】
本発明の制振性樹脂組成物は、制振性能、機械的物性に優れている。さらに、制振性樹脂組成物から形成される塗膜と基材からなる材料は、制振性、遮音性に優れている。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1から3の制振性樹脂組成物における、0℃〜60℃でのtanδを測定したグラフである。
【図2】実施例1から2及び参考例4の制振性樹脂組成物における、0℃〜60℃でのtanδを測定したグラフである。
【図3】比較例1から3の制振性樹脂組成物における、0℃〜60℃でのtanδを測定したグラフである。
【図4】参考例2及び比較例3の制振性樹脂組成物の遮音試験おいて、周波数100Hzから4000Hzでの音響透過損失を測定したグラフである。

Claims (5)

  1. (A)(a−1)水酸基を含有する(メタ)アクリル単量体と(a−2)前記(a−1)以外の重合性不飽和単量体の混合物を重合して得られる共重合体であって、水酸基価が50〜150mgKOH/g、多分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))が2.0以下、数平均分子量(Mn)が1000〜15000である共重合体、
    (B)ポリイソシアネート化合物、
    (C)一次粒子径が100nm以下である微粒子、
    を含有することを特徴とする制振性樹脂組成物
  2. (B)が脂肪族ポリイソシアネート化合物であることを特徴とする請求項1に記載の制振性樹脂組成物
  3. (C)が酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄から選ばれる金属酸化物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制振性樹脂組成物
  4. 動的粘弾性測定により求められる損失係数(tanδ)の最大値が0〜50℃の温度領域にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の制振性樹脂組成物
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の制振性樹脂組成物を基材に積層した制振・遮音材
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