図1は、本発明の実施形態に係る磁気カード発行受付装置の概略構造を示す図である。図1において、10は磁気カード発行受付装置であって、この装置10は、発行用の磁気カードに対して情報を書き込んで当該磁気カードを発行するカード発行処理と、受け付けた磁気カードに対して所定の情報処理を行って返却するカード受付処理とを行う。1は磁気カード発行受付装置10の本体、1aは本体1の内部空間(以下、本体内部と記す)、1bは磁気カード2が挿入されたり排出されたりする挿入排出口である。3a〜3dは磁気カード2の位置を検出するカード検出センサであって、3a〜3cはフォトマイクロセンサから構成され、3dはリミットスイッチから構成されている。以下、3aを第1センサ、3bを第2センサ、3cを第3センサ、3dを第4センサという。センサ3a〜3cは、投光する光が磁気カード2によって遮断されていないときは、磁気カード2を検出せずにOFF状態であるが、投光する光が磁気カード2によって遮断されると、磁気カード2を検出してON状態になる。センサ3dは、磁気カード2が接触していないときは、磁気カード2を検出せずにOFF状態であるが、磁気カード2が接触すると、磁気カード2を検出してON状態になる。4はモータ15(図2に図示)によって回転するローラである。ローラ4は、モータ15が正転駆動すると磁気カード2をF方向へ搬送し、モータ15が逆転駆動すると磁気カード2をB方向へ搬送する。
5は磁気読み取りヘッドであって、ローラ4によって搬送される磁気カード2の磁気ストライプ(図示省略)と接するように配置されている。この磁気読み取りヘッド5は、磁気カード2がF方向に搬送されて行くときに、磁気カード2の磁気ストライプに磁気記録された情報を読み取る。詳しくは、磁気読み取りヘッド5は、内蔵するコアとコイルによって磁気ストライプの磁力の変化を検出してそれを電圧の変化に変え、その電圧の変化を内蔵するアンプによって増幅して、後述する読み取り情報変換部13(図2に図示)へ出力する。6は磁気書き込みヘッドであって、ローラ4によって搬送される磁気カード2と接するように配置されている。この磁気書き込みヘッド6は、磁気カード2がB方向に搬送されて行くときに、磁気カード2の磁気ストライプに情報を書き込む。詳しくは、磁気書き込みヘッド6は、後述する書き込み情報変換部14(図2に図示)から入力されて来る電流制御データに基づいて、内蔵するコイルに流す電流を制御して、磁気ストライプに情報を磁気記録する。7はカード供給台であって、発行用の磁気カード2を上部に保持する。なお、本実施形態では、発行用の磁気カード2は、磁気ストライプに情報が何も記録されていない新品の磁気カードである。8はモータ16(図2に図示)によって回転するローラである。ローラ8は、モータ16が正転駆動するとカード供給台7をU方向に上昇させ、モータ16が逆転駆動するとカード供給台7をD方向に下降させる。カード供給台7がU方向に上昇させられることにより、カード供給台7上の発行用の磁気カード2が上方(U方向)にあるローラ4に接触し、ローラ4の回転によってF、B方向に搬送されるようになる。9は磁気カード2を回収する回収部である。
図2は、磁気カード発行受付装置10の電気的構成を示すブロック図である。図2において、11は磁気カード発行受付装置10の各部を制御する制御部であって、CPU、ROM、RAM、および後記の制御回路等から構成されている。なお、ROMにはCPUの動作プログラム等が記憶されていて、RAMにはCPUが各部を制御する制御データが読み書き可能に記憶される。制御部11は、磁気カード2に情報を書き込む前に、前述の磁気読み取りヘッド5によって磁気カード2から情報を読み取り、この読み取った情報に基づいて、後述するように磁気カード2にあらかじめ記録されている情報が正常か否かを判別する。また、制御部11は、磁気カード2に情報を書き込んだ後は、磁気読み取りヘッド5によって磁気カード2から情報を読み取り、この読み取った情報と書き込み情報(書き込もうとした情報)とに基づいて、後述するように磁気カード2に書き込んだ情報が正常か否かを判別する。12は不揮発性メモリ等から構成されている記憶部である。
13は読み取り情報変換部であって、アナログデータをデジタルデータに変換する回路等から構成されている。この読み取り情報変換部13は、磁気読み取りヘッド5によって磁気カード2から読み取った磁気情報、即ち磁気読み取りヘッド5から入力される電圧の変化を、電圧波形データから、パルス波形データ、ビットデータ、キャラクタデータへと順番に変換して、制御部11に出力する。14は書き込み情報変換部であって、デジタルデータをアナログデータに変換する回路等から構成されている。この書き込み情報変換部14は、制御部11から入力される書き込み情報、即ちキャラクタデータを、磁気カード2に磁気記録するために磁気書き込みヘッド6に流す電流の制御データに変換する。15は前述のローラ4を回転させるカード搬送用モータである。制御部11は、モータ15の駆動を制御するための制御回路を備えていて、その回路によってモータ15を正転駆動または逆転駆動し、ローラ4を回転させて磁気カード2を本体内部1aの所定の位置に所定の速度で搬送する。16は前述のローラ8を回転させるカード供給台移動用モータである。制御部11は、モータ16の駆動を制御するための制御回路を備えていて、その回路によってモータ16を正転駆動または逆転駆動し、ローラ8を回転させて前述のカード供給台7を上下方向U、Dに昇降移動させる。3a〜3dは前述のカード検出センサである。制御部11は、各センサ3a〜3dからの出力信号を検出するための検出回路を備えていて、その回路によって各センサ3a〜3dの出力状態を確認して、磁気カード2の位置を認識する。17は上位装置30と相互に通信を行うための通信部である。制御部11は、この通信部17によって磁気カード2から読み取った情報を上位装置30に送信したり、磁気カード2に書き込む情報を上位装置30から受信したりする。上位装置30は、本実施形態では、自動現金取引処理装置であって、磁気カード2を利用する利用者の識別情報等が入力される入力手段を備えている。なお、入力手段とは、例えば利用者が自己の識別情報等を入力するために操作するキーや、センターに設置された利用者の識別情報等を一手に管理するメインコンピュータからその識別情報等を受信するための通信回路等のことである。
以上の構成において、制御部11は、本発明における判別手段の一実施形態を構成する。磁気読み取りヘッド5は、本発明における磁気読み取りヘッドの一実施形態を構成し、読み取り情報変換部13は、本発明における読み取り情報変換手段の一実施形態を構成し、磁気読み取りヘッド5と読み取り情報変換部13とは、本発明における読み取り手段の一実施形態を構成する。磁気書き込みヘッド6は、本発明における磁気書き込みヘッドの一実施形態を構成し、書き込み情報変換部14は、本発明における書き込み情報変換手段の一実施形態を構成し、磁気書き込みヘッド6と書き込み情報変換部14とは、本発明における書き込み手段の一実施形態を構成する。
図3は、読み取り情報変換部13による読み取り情報の変換の過程を説明するための図である。図3において、前述の磁気読み取りヘッド5によって磁気カード2から情報を読み取ったときに、磁気読み取りヘッド5から読み取り情報変換部13に出力されて来る信号は、図3(a)に示すように、磁気カード2の磁力の変化に応じた電圧の変化を表すアナログの信号である。図3(a)では磁気読み取りヘッド5の出力電圧波形を横軸に時間tをとり縦軸に電圧値Vをとって示している。読み取り情報変換部13は、出力電圧の信号を所定の間隔でサンプリングして、図3(b)に示すデジタルの電圧波形データに変換する。次に、電圧波形データのピーク値(+V側および−V側)を検出し、検出したピーク値同士の間隔に応じて、図3(c)に示すようなパルス列からなるパルス波形データに変換する。そして、パルス波形データの各パルスの立ち上がりと立ち下りを検出し、規定間隔Waと略同等の間隔Wの初めと終りと中間とで立ち上がりまたは立ち下りがある場合は「1」、間隔Wの初めと終りのみで立ち上がりまたは立ち下りがある場合は「0」、というように判断して、図3(d)に示すように「0」と「1」の論理データであるビットデータに変換する。そして最終的に、ビットデータを所定のフォーマットに従って読み取り、図3(e)に示すように文字情報であるキャラクタデータに変換する。
図4は、読み取り情報検査基準を示す図である。図4(a)に示す読み取り情報検査基準テーブルTは、前述の記憶部12に記憶されていて、基準A、基準B、基準Cの3つの基準をそれぞれ示している。各基準A〜Cは、磁気読み取りヘッド5が磁気カード2から情報を読み取ったときに出力する出力電圧のレベルに関する基準と、読み取った情報を読み取り情報変換部13がキャラクタデータまで変換する過程で生成されるパルス波形データのジッタのレベルに関する基準とを厳しくまたは緩くすることによってそれぞれ設定されている。3つの基準A〜Cの高低関係は、図4(b)に示すように基準Aが一番高く(一番厳しく)、基準Bが次に高く、基準Cが一番低く(一番緩く)なっている。前述の制御部11は、磁気読み取りヘッド5で磁気カード2から読み取った情報を読み取り情報変換部13がキャラクタデータまで変換する際に、いずれかの基準A〜Cを用いて読み取りヘッド5から出力されて来る出力電圧のレベルと、出力電圧を変換して生成したパルス波形データのジッタのレベルとを検査する。詳しくは、カード発行処理時の場合は、基準Aを用いて、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベル(出力電圧の振幅のこと)が、図3(a)に示す上下の規定値Va、Vbを100%としたときの、90%以上であるかを検査し、また、図3(c)に示した「0」または「1」の1ビットのデータを表すパルス波形データの各間隔Wのジッタレベル(規定間隔Waに対する誤差のこと)が10%以上であるデータが1ビット未満であるかを検査する。カード受付処理時における情報の書き込み後の場合は、基準Bを用いて、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが70%以上であるかを検査し、また、パルス波形データの各間隔Wのジッタレベルが20%以上であるデータが10ビット未満であるかを検査する。カード受付処理時における情報の書き込み前の場合は、基準Cを用いて、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが10%以上であるかを検査し、また、パルス波形データの各間隔Wのジッタレベルが30%以上であるデータが10ビット未満であるかを検査する。
図5は、キャラクタデータを説明するための図である。図5(a)、(b)において、SS(Start Sentinel)は先頭の制御コード、ES(End Sentinel)は末尾の制御コードであって、これらは全て「1」の5ビットのビットデータからなる。CD1〜CD#は1つ1つのキャラクタデータであって、各キャラクタデータCD1〜CD#は、英数字等の文字を表す5ビットのビットデータと、キャラクタデータCD1〜CD#毎のパリティ(Parity)であるVRC(Vertical Redundancy Check)を表す1ビットのビットデータとからなる。なお、VRCは文字を表す5ビットのビットデータの「1」の数が偶数であれば「1」、奇数であれば「0」と規定されている。LRC(Longitudinal Redundancy Check)はデータ全体のパリティであって、全てのビットデータの「1」の数が偶数であれば「1」、奇数であれば「0」と規定されている。
前述の制御部11は、磁気読み取りヘッド5で磁気カード2から読み取った情報を読み取り情報変換部13がキャラクタデータまで変換すると、変換後のキャラクタデータの磁気フォーマットを検査する。具体的には、データの先頭に制御コードSSが存在するか、LRCの直前に制御コードESが存在するか、キャラクタデータCD1〜CD#毎のパリティであるVRCが正しいか、およびデータ全体のパリティであるLRCが正しいかについて検査する。また、制御部11は、キャラクタデータを書き込み情報変換部14で変換して磁気書き込みヘッド6で磁気カード2に書き込んだ後に、磁気読み取りヘッド5で磁気カード2から読み取った情報を読み取り情報変換部13でキャラクタデータまで変換した場合には、上述した変換後のキャラクタデータの検査に加えて、変換後のキャラクタデータと、磁気カード2に書き込もうとしたキャラクタデータ(書き込み情報)とが一致しているかを検査する。具体的には、2つのキャラクタデータの全容量が一致しているか、および2つのキャラクタデータの各CD1〜CD#が一致しているかについて検査する。
図6〜図10は、磁気カード発行受付装置10の動作手順を示すフローチャートである。各処理は、制御部11(詳しくは、制御部11に備わるCPU)が実行する。なお、図6はメインの処理を示し、図7Aおよび図7Bはカード受付処理の詳細を示し、図8Aおよび図8Bはカード発行処理の詳細を示し、図9は読み取り情報検査処理の詳細を示し、図10はカード回収処理の詳細を示している。
図6において、磁気カード発行受付装置10の挿入排出口1b(図1)から磁気カード2が挿入されると、前述の第1センサ3a(図1)が磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わるので(ステップS1:YES)、この切り替わり信号を受けて制御部11は、図7Aおよび図7Bのフローチャートに従ってカード受付処理を実行する(ステップS2)。図7Aにおいて、まず制御部11は、前述のカード搬送用モータ15(図2)の正転駆動を開始して(ステップS11)、前述のローラ4(図1)を正回転させ、磁気カード2を本体内部1aでF方向に搬送させて行く。しばらくした後、第1センサ3aが磁気カード2を検出しなくなってON状態からOFF状態に切り替わると(ステップS12:YES)、制御部11は、磁気カード2が前述の磁気読み取りヘッド5(図1)と接触する位置まで搬送されたと判断し、磁気読み取りヘッド5による磁気カード2からの情報の読み取りを開始する(ステップS13)。そして、前述の第2センサ3b(図1)が磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わると(ステップS14:YES)、制御部11は、磁気カード2が磁気読み取りヘッド5と接触しなくなる位置まで搬送されたと判断し、磁気読み取りヘッド5による磁気カード2からの情報の読み取りを停止する(ステップS15)。またこの直後、制御部11は、モータ15の正転駆動を停止して(ステップS16)、ローラ4の正回転を停止させ、磁気カード2の搬送を停止する。
モータ15の正転駆動を停止すると、制御部11は、磁気読み取りヘッド5が磁気カード2から読み取った情報を、前述の読み取り情報変換部13(図2)によってキャラクタデータに変換して行く(ステップS17)。そして変換後、制御部11は、前述した一番低い基準C(図4)を用いて、図9のフローチャートに従って読み取り情報検査処理を実行する(ステップS18)。図9において、まず制御部11は、変換したキャラクタデータの磁気フォーマットを検査する(ステップS81)。ここでは、前述したようにキャラクタデータに制御コードであるSSやESが存在するか、およびパリティであるVRCやLRCが正しいかについて検査する。次に、制御部11は、キャラクタデータまでの変換過程で生成されたパルス波形データのジッタレベルを検査する(ステップS82)。ここでは、前述したように基準Cを用いて、パルス波形データのジッタレベルが30%以上であるデータが10ビット未満であるかを検査する。そして、制御部11は、磁気カード2から情報を読み取ったときの磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルを検査する(ステップS83)ここでは、前述したように基準Cを用いて、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが10%以上であるかを検査する。出力電圧レベルを検査すると、制御部11は、磁気カード2に対してまだ情報を書き込んでいないので(ステップS84:NO)、読み取り情報検査処理を終了して、図7AのステップS19に移行する。
図7AのステップS19に移行すると、制御部11は、読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたか否かを判定する。直前の読み取り情報検査処理(ステップS18)において、キャラクタデータの磁気フォーマットが正常で(SS、ESともに存在、VRC、LRCともに正しい)、キャラクタデータのジッタレベルが基準Cを満足していて(ジッタレベルが30%以上であるデータが10ビット未満)、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルも基準Cを満足していた(出力電圧レベルが10%以上)場合には、制御部11は、読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたと判断する(ステップS19:YES)。このように判別すると、制御部11は、磁気カード2にあらかじめ記録されていた情報が正常であると判別し(ステップS20)、変換後のキャラクタデータを前述の通信部17(図2)によって上位装置30に送信して(ステップS21)、図7BのステップS26に移行する。
上記に対して、例えば挿入された磁気カード2の磁気ストライプに非常に大きな傷や汚れがついていたり、磁気ストライプの磁力が非常に小さくなっていたりして、磁気カード2の磁気記録性能が著しく低下していることが原因で、直前の読み取り情報検査処理(ステップS18)において、キャラクタデータの磁気フォーマットが正常でなかったり(SSとESの一方または両方が不存在、あるいはVRCとLRCの一方または両方が正しくない)、キャラクタデータのジッタレベルが基準Cを満足していなかったり(ジッタレベルが30%以上であるデータが10ビット以上)、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが基準Cを満足していなかったり(出力電圧レベルが10%未満)した場合には、制御部11は、ステップS19で読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできなかったと判断する(ステップS19:NO)。このように判別すると、制御部11は、磁気カード2にあらかじめ記録されていた情報が異常であると判別して(ステップS22)、磁気カード2の記録情報が異常であることを通信部17によって上位装置30に通知する(ステップS23)。そして通知後、磁気カード2を回収する命令を通信部17によって上位装置30から受信しなければ(ステップS24:NO)、制御部11は、図7BのステップS26に移行する。これに対して、磁気カード2を回収する命令を上位装置30から受信すると(ステップS24:YES)、制御部11は、図10のフローチャートに従ってカード回収処理を実行する(ステップS25)。なお、磁気カード2の回収命令は、磁気カード2の記録情報の異常を上位装置30に通知した後ではなく、通知する前に予め上位装置30から受信していてもよい。図10において、まず制御部11は、モータ15を正転駆動して(ステップS91)、ローラ4を正回転させ、磁気カード2をF方向に搬送させて行く。そして、前述の第3センサ3c(図1)が一旦磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わった後に、磁気カード2を検出しなくなってOFF状態に切り替わると(ステップS92:YES)、制御部11は、磁気カード2が前述のカード回収部9に回収された(図1の二点鎖線状態)と判断し、モータ15の正転駆動を停止して(ステップS93)、ローラ4の正回転を停止させ、磁気カード2に対するカード回収処理およびカード受付処理を終了する。
図7BのステップS26に移行して、磁気カード2に書き込むキャラクタデータを通信部17によって上位装置30から受信すると(ステップS26:YES)、制御部11は、受信したキャラクタデータを、前述の書き込み情報変換部14(図2)によって前述の磁気書き込みヘッド6(図1)に流す電流の制御データに変換する(ステップS27)。この後、制御部11は、モータ15の逆転駆動を開始して(ステップS28)、ローラ4を逆回転させ、磁気カード2をB方向に搬送させて行く。また、モータ15の逆転駆動の開始直後に、制御部11は、ステップS27で書き込み情報変換部14により変換した電流制御データに基づいて磁気書き込みヘッド6による磁気カード2への情報の書き込みを開始する(ステップS29)。そして、第1センサ3aが磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わると(ステップS30:YES)、制御部11は、磁気カード2が磁気書き込みヘッド6と接触しなくなる位置まで搬送されたと判断し、磁気書き込みヘッド6による磁気カード2への情報の書き込みを停止する(ステップS31)。またこの直後、制御部11は、モータ15の逆転駆動を停止して(ステップS32)、ローラ4の逆回転を停止させ、磁気カード2の搬送を停止する。
モータ15の逆転駆動を停止すると、制御部11は、モータ15の正転駆動を開始して(ステップS33)、ローラ4を正回転させ、磁気カード2をF方向に搬送させて行き、続いて直に、磁気読み取りヘッド5による磁気カード2からの情報の読み取りを開始する(ステップS34)。そして、第2センサ3bが磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わると(ステップS35:YES)、制御部11は、磁気カード2が磁気読み取りヘッド5と接触しなくなる位置まで搬送されたと判断し、磁気読み取りヘッド5による磁気カード2からの情報の読み取りを停止する(ステップS36)。またこの直後、制御部11は、モータ15の正転駆動を停止して(ステップS37)、ローラ4の正回転を停止させ、磁気カード2の搬送を停止する。
モータ15の正転駆動を停止すると、制御部11は、磁気読み取りヘッド5が磁気カード2から読み取った情報を、読み取り情報変換部13によってキャラクタデータに変換して行く(ステップS38)。そして変換後、制御部11は、前述した基準B(図4)を用いて、図9のフローチャートに従って読み取り情報検査処理を実行する(ステップS39)。図9において、まず制御部11は、前述したように変換したキャラクタデータの磁気フォーマットを検査する(ステップS81)。次に、制御部11は、キャラクタデータまでの変換過程で生成されたパルス波形データのジッタレベルを検査する(ステップS82)。ここでは、前述したように基準Bを用いて、パルス波形データのジッタレベルが20%以上であるデータが10ビット未満であるかを検査する。そして、制御部11は、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルを検査する(ステップS83)ここでは、前述したように基準Bを用いて、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが70%以上であるかを検査する。出力電圧レベルを検査すると、制御部11は、磁気カード2に対して情報を書き込んでいるので(ステップS84:YES)、変換後のキャラクタデータの全容量と、磁気カード2に書き込もうとしたキャラクタデータ(上位装置30から受信したキャラクタデータ)の全容量とが一致しているかを検査する(ステップS85)。そしてさらに、制御部11は、変換後のキャラクタデータの各データCD1〜CD#(図5)と、磁気カード2に書き込もうとしたキャラクタデータの各データCD1〜CD#(図5)とがそれぞれ一致しているかを検査する(ステップS86)。検査後、制御部11は、読み取り情報検査処理を終了して、図7BのステップS40に移行する。
図7BのステップS40に移行すると、制御部11は、読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたか否かを判定する。直前の読み取り情報検査処理(ステップS39)において、キャラクタデータの磁気フォーマットが正常で、キャラクタデータのジッタレベルが基準Bを満足していて(ジッタレベルが20%以上であるデータが10ビット未満)、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルも基準Bを満足していた(出力電圧レベルが70%以上)場合には、制御部11は、読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたと判断する(ステップS40:YES)。そして続いて、制御部11は、磁気カード2から読み取ったキャラクタデータが磁気カード2に書き込もうとしたキャラクタデータと一致しているか否かを判定する(ステップS41)。直前の読み取り情報検査処理(ステップS39)において、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの全容量が一致していて、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの各データCD1〜CD#がそれぞれ一致していた場合には、制御部11は、読み取ったキャラクタデータが書き込もうとしたキャラクタデータと一致していると判断する(ステップS41:YES)。このように判断すると、制御部11は、磁気カード2に書き込んだ情報は正常であると判別し(ステップS42)、磁気カード2を返却するために、モータ15の逆転駆動を開始して(ステップS43)、ローラ4を逆回転させ、磁気カード2を挿入排出口1bに向けてB方向に搬送して行く。そして、第1センサ3aが一旦磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わった後に、磁気カード2を検出しなくなってOFF状態に切り替わると(ステップS44:YES)、制御部11は、磁気カード2が挿入排出口1bに排出されて返却できたと判断し、モータ15の逆転駆動を停止して(ステップS45)、ローラ4の逆回転を停止させ、カード受付処理を終了する。
上記に対して、挿入された磁気カード2の磁気記録性能が著しく低下していることが原因で、ステップS39の読み取り情報検査処理において、キャラクタデータの磁気フォーマットが正常でなかったり、キャラクタデータのジッタレベルが基準Bを満足していなかったり(ジッタレベルが20%以上であるデータが10ビット以上)、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが基準Bを満足していなかったり(出力電圧レベルが70%未満)した場合には、制御部11は、ステップS40で読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできなかったと判断し(ステップS40:NO)、磁気カード2に書き込んだ情報が異常であると判別する(ステップS46)。また、ステップS40で読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたと判断しても(ステップS40:YES)、ステップS39の読み取り情報検査処理において、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの全容量が一致していなかったり、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの各データCD1〜CD#で一致していないデータがあったりした場合には、制御部11は、読み取ったキャラクタデータが書き込もうとしたキャラクタデータと一致していないと判断し(ステップS41:NO)、磁気カード2に書き込んだ情報が異常であると判別する(ステップS46)。このように判別すると、制御部11は、磁気カード2に書き込んだ情報が異常であることを通信部17によって上位装置30に通知する(ステップS47)。そして通知後、磁気カード2を回収する命令を通信部17によって上位装置30から受信しなければ(ステップS48:NO)、制御部11は、前述したのと同様の手順でステップS43〜ステップS45を実行して、磁気カード2を返却し、カード受付処理を終了する。また、ステップS48で磁気カード2を回収する命令を上位装置30から受信すると(ステップS48:YES)、制御部11は、前述したのと同様の手順で図10のフローチャートに従ってカード回収処理を実行して(ステップS49)、磁気カード2を回収し、カード受付処理を終了する。
一方、図6において、挿入排出口1bから磁気カード2が挿入されていない状態で、上位装置30から磁気カード発行受付装置10に磁気カード2の発行命令と、磁気カード2に書き込むカード利用者の識別情報等を示すキャラクタデータが送信されると、制御部11は、第1センサ3aが磁気カード2を検出せずにOFF状態まま(ステップS1:NO)、磁気カード2の発行命令および磁気カード2に書き込むキャラクタデータを通信部17によって上位装置30から受信するので(ステップS3:YES)、図8Aおよび図8Bのフローチャートに従ってカード発行処理を実行する(ステップS4)。図8Aにおいて、まず制御部11は、上位装置30から受信したキャラクタデータを、書き込み情報変換部14によって磁気書き込みヘッド6に流す電流の制御データに変換する(ステップS51)。次に、制御部11は、前述のカード供給台移動用モータ16(図2)の正転駆動を開始して(ステップS52)、前述のローラ8(図1)を正回転させ、前述のカード供給台7(図1)をU方向に上昇させて行く。そして、前述の第4センサ3d(図1)がカード供給台7上の発行用の磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わると(ステップS53:YES)、制御部11は、発行用の磁気カード2がローラ4によって搬送可能な位置に供給されたと判断し、モータ16の正転駆動を停止して(ステップS54)、ローラ8の正回転を停止させ、カード供給台7の上昇を停止させる。
モータ16の正転駆動を停止すると、制御部11は、モータ15の逆転駆動を開始して(ステップS55)、ローラ4を逆回転させ、磁気カード2をB方向に搬送させて行く。しばらくした後、第2センサ3bが一旦磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わった後に、磁気カード2を検出しなくなってOFF状態に切り替わると(ステップS56:YES)、制御部11は、磁気カード2が磁気書き込みヘッド6と接触する位置まで搬送されたと判断し、ステップS51で書き込み情報変換部14により変換した電流制御データに基づいて磁気書き込みヘッド6による磁気カード2への情報の書き込みを開始する(ステップS57)。そして、第1センサ3aが磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わると(ステップS58:YES)、制御部11は、磁気カード2が磁気書き込みヘッド6と接触しなくなる位置まで搬送されたと判断し、磁気書き込みヘッド6による磁気カード2への情報の書き込みを停止する(ステップS59)。またこの直後、制御部11は、モータ15の逆転駆動を停止して(ステップS60)、ローラ4の逆回転を停止させ、磁気カード2の搬送を停止する。
モータ15の逆転駆動を停止すると、制御部11は、モータ15の正転駆動を開始して(ステップS61)、ローラ4を正回転させ、磁気カード2をF方向に搬送させて行き、続いて直に、磁気読み取りヘッド5による磁気カード2からの情報の読み取りを開始する(ステップS62)。そして、第2センサ3bが磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わると(ステップS63:YES)、制御部11は、磁気カード2が磁気読み取りヘッド5と接触しなくなる位置まで搬送されたと判断し、磁気読み取りヘッド5による磁気カード2からの情報の読み取りを停止する(ステップS64)。またこの直後、制御部11は、モータ15の正転駆動を停止して(ステップS65)、ローラ4の正回転を停止させ、磁気カード2の搬送を停止する。
モータ15の正転駆動を停止すると、制御部11は、磁気読み取りヘッド5が磁気カード2から読み取った情報を、読み取り情報変換部13によってキャラクタデータに変換して行く(図8BのステップS66)。そして変換後、制御部11は、前述した一番高い基準A(図4)を用いて、図9のフローチャートに従って読み取り情報検査処理を実行する(ステップS67)。図9において、まず制御部11は、前述したように変換したキャラクタデータの磁気フォーマットを検査する(ステップS81)。次に、制御部11は、キャラクタデータまでの変換過程で生成されたパルス波形データのジッタレベルを検査する(ステップS82)。ここでは、前述したように基準Aを用いて、パルス波形データのジッタレベルが10%以上であるデータが1ビット未満であるかを検査する。そして、制御部11は、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルを検査する(ステップS83)ここでは、前述したように基準Aを用いて、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが90%以上であるかを検査する。出力電圧レベルを検査すると、制御部11は、磁気カード2に対して情報を書き込んでいるので(ステップS84:YES)、変換後のキャラクタデータの全容量と、磁気カード2に書き込もうとしたキャラクタデータの全容量とが一致しているかを検査する(ステップS85)。そしてさらに、制御部11は、変換後のキャラクタデータの各データCD1〜CD#と、磁気カード2に書き込もうとしたキャラクタデータの各データCD1〜CD#とがそれぞれ一致しているかを検査する(ステップS86)。検査後、制御部11は、読み取り情報検査処理を終了して、図8BのステップS68に移行する。
図8BのステップS68に移行すると、制御部11は、読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたか否かを判定する。直前の読み取り情報検査処理(ステップS67)において、キャラクタデータの磁気フォーマットが正常で、キャラクタデータのジッタレベルが基準Aを満足していて(ジッタレベルが10%以上であるデータが1ビット未満)、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルも基準Aを満足していた(出力電圧レベルが90%以上)場合には、制御部11は、読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたと判断する(ステップS68:YES)。そして続いて、制御部11は、磁気カード2から読み取ったキャラクタデータが磁気カード2に書き込もうとしたキャラクタデータと一致しているか否かを判定する(ステップS69)。直前の読み取り情報検査処理(ステップS67)において、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの全容量が一致していて、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの各データCD1〜CD#がそれぞれ一致していた場合には、制御部11は、読み取ったキャラクタデータが書き込もうとしたキャラクタデータと一致していると判断する(ステップS69:YES)。このように判断すると、制御部11は、磁気カード2に書き込んだ情報は正常であると判別し(ステップS70)、磁気カード2を発行するために、モータ15の逆転駆動を開始して(ステップS71)、ローラ4を逆回転させ、磁気カード2を挿入排出口1bに向けてB方向に搬送して行く。そして、第1センサ3aが一旦磁気カード2を検出してOFF状態からON状態に切り替わった後に、磁気カード2を検出しなくなってOFF状態に切り替わると(ステップS72:YES)、制御部11は、磁気カード2が挿入排出口1bに排出されて発行できたと判断し、モータ15の逆転駆動を停止して(ステップS73)、ローラ4の逆回転を停止させ、カード発行処理を終了する。
上記に対して、例えば発行用の磁気カード2の磁気ストライプに傷や汚れがついていたり、磁気ストライプの磁力が小さくなっていたりして、磁気カード2の磁気記録性能が高くないことが原因で、ステップS67の読み取り情報検査処理において、キャラクタデータの磁気フォーマットが正常でなかったり、キャラクタデータのジッタレベルが基準Aを満足していなかったり(ジッタレベルが10%以上であるデータが1ビット以上)、磁気読み取りヘッド5の出力電圧レベルが基準Aを満足していなかったり(出力電圧レベルが90%未満)した場合には、制御部11は、ステップS68で読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできなかったと判断し(ステップS68:NO)、磁気カード2に書き込んだ情報が異常であると判別する(ステップS74)。また、ステップS68で読み取り情報のキャラクタデータへの変換が正常にできたと判断しても(ステップS68:YES)、ステップS67の読み取り情報検査処理において、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの全容量が一致していなかったり、変換後のキャラクタデータと書き込もうとしたキャラクタデータの各データCD1〜CD#で一致していないデータがあったりした場合には、制御部11は、読み取ったキャラクタデータが書き込もうとしたキャラクタデータと一致していないと判断し(ステップS69:NO)、磁気カード2に書き込んだ情報が異常であると判別する(ステップS74)。このように判別すると、制御部11は、前述したのと同様の手順で図10のフローチャートに従ってカード回収処理を実行し(ステップS75)、磁気カード2を回収する。この後、連続して回収した発行用の磁気カード2の枚数が所定枚数未満であれば(ステップS76:NO)、制御部11は、新たな磁気カード2を発行するために、図8AのステップS52に移行し、再度ステップS52から前述したのと同様の手順で各ステップを実行して行く。なお、図8BのステップS76で、連続して回収した発行用の磁気カード2の枚数が所定枚数以上になると(ステップS76:YES)、制御部11は、磁気カード2の発行異常が発生したことを通信部17によって上位装置30に通知し(ステップS77)、磁気カード2を発行しないままカード発行処理を終了する。
以上説明した手順のように、カード発行処理時において、磁気カード2に情報を書き込んだ後に、一番厳しく設定された基準Aを用いて磁気カード2に書き込んだ情報が正常か否かを判別することで、当該判別を厳密に行うことができる。従って、磁気カード2から読み取った情報を基準Aを満たして正常にキャラクタデータに変換でき、かつ、変換後のキャラクタデータが磁気カード2に書き込む前のキャラクタデータと一致していた場合に、磁気カード2に書き込んだ情報が正常であると判別することで、磁気記録性能が高くしかも情報を正確に書き込んでいる磁気カード2のみを発行することが可能となる。また、カード受付処理時において、磁気カード2に情報を書き込む前に、基準Aよりも低く設定された基準Cを用いて磁気カード2に記録されている情報が正常か否かを判別することで、当該判別をカード発行処理時の情報の判別よりも緩和して行うことができる。従って、磁気カード2から読み取った情報を基準Cを満たして正常にキャラクタデータに変換できた場合に、磁気カード2に記録されている情報が正常であると判別することで、磁気記録性能の低下した磁気カード2であっても、受け付けて情報の書き込み処理を行うことが可能となる。さらに、カード受付処理時において、磁気カード2に情報を書き込んだ後に、基準Aよりも低く設定された基準Bを用いて磁気カード2に書き込んだ情報が正常か否かを判別することで、当該判別もカード発行処理時の情報の判別よりも緩和して行うことができる。従って、磁気カード2から読み取った情報を基準Bを満たして正常にキャラクタデータに変換でき、かつ、変換後のキャラクタデータが磁気カード2に書き込む前のキャラクタデータと一致していた場合に、磁気カード2に書き込んだ情報が正常であると判別することで、磁気記録性能の低下した磁気カード2であっても、受け付けて情報を正確に書き込んだ後に返却することが可能となる。
また、カード受付処理時において、磁気カード2に情報を書き込む前に、基準Bよりも低く設定された基準Cを用いて磁気カード2にあらかじめ記録されていた情報が正常か否かを判別することで、当該判別を磁気カード2への情報の書き込み後の判別よりも緩和して行うことができ、磁気記録性能の低下した磁気カード2をより多く受け付けて情報の書き込みを行うことが可能となる。そして、磁気カード2に情報を書き込んだ後には、基準Bを用いて磁気カード2に書き込んだ情報が正常か否かを判別することで、当該判別を磁気カード2への情報の書き込み前の判別よりも厳密に行うことができ、受け付けた磁気カード2のうち情報が正確に書き込めなかったものを判別して回収または返却することが可能となる。
以上述べた実施形態においては、図9の読み取り情報検査処理を、磁気カード2から読み取った情報をキャラクタデータまで変換する変換処理を行った後に開始した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、読み取り情報検査処理を、例えば読み取り情報の変換処理と同時に開始したり、変換処理中に開始したりするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、カード受付処理において、正常に処理できなかった磁気カード2を返却する場合に、そのまま磁気カード2を挿入排出口1bに返却した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、例えば正常に処理できなかった磁気カードの記録情報を消去したり、記録情報が異常であることを示す情報を書き込んだりする等の処理を磁気カードに施してから返却するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、発行用の磁気カード2が、本体内部1aに設けたカード供給台7によって自動的に供給される磁気カード発行受付装置10に、本発明を適用した例を挙げているが、本発明はこれ以外にも、発行用の磁気カード2が、上位装置30に備わるカード供給部から自動的に供給される磁気カード発行受付装置や、発行用の磁気カード2を挿入排出口1bから手動で供給して本体内部1aへ取り込み、情報記録後に挿入排出口1bから放出する磁気カード発行受付装置に適用することが可能である。