JP4329514B2 - マイクロレンズアレイ及びその製造方法 - Google Patents
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<1> pHの変化により水性液体に対する溶解性ないし分散性が低下する膜形成材料とマイクロレンズが集光するときの波長帯の光を遮断もしくは減衰する顔料とを含む顔料水分散系電解液に、絶縁性の基板に導電性薄膜と光起電力機能を有する光半導体薄膜とが該基板側から順次設けられた膜形成用基板を前記光半導体薄膜が接触するように配置した状態で、前記光半導体薄膜の選択領域に光照射することによって該選択領域と対向電極との間に電圧を印加し、前記選択領域に前記膜形成材料を前記顔料と共に析出させて、前記波長帯の光を遮断もしくは減衰する遮光性膜を形成する遮光性膜形成工程と、pHの変化により水性液体に対する溶解性ないし分散性が低下する膜形成材料を含む水系電解液に、前記膜形成用基板を前記光半導体薄膜が接触するように配置した状態で、前記光半導体薄膜の選択領域に光照射することによって該選択領域と対向電極との間に電圧を印加し、前記選択領域に前記膜形成材料を析出させてマイクロレンズアレイ膜を形成するレンズ膜形成工程と、を有するマイクロレンズアレイの製造方法である。
<3> 前記遮光性膜を形成した後の前記レンズ膜形成工程において、前記膜形成用基板の前記遮光性膜が形成されてない側から膜形成用基板の全面に光照射し、遮光性膜が形成されていない前記光半導体薄膜の選択領域にマイクロレンズアレイ膜を形成する前記<2>に記載のマイクロレンズアレイの製造方法である。
<4> 前記遮光性膜の形成と同時にアライメントマークを形成し、形成されたアライメントマークを基準に前記マイクロレンズアレイ膜を形成する前記<1>〜<3>のいずれかに記載のマイクロレンズアレイの製造方法である。
光電着法における膜形成用基板は、絶縁性基板上に導電性薄膜と光半導体薄膜とを該基板側から順次積層したものである。絶縁性基板としては、ガラス板、石英板、プラスチックフィルム、エポキシ基板等が、導電性薄膜としては、ITO、酸化インジウム、ニッケル、アルミニウム等が、また、光半導体薄膜としては、以下で述べるような酸化チタン薄膜等が好適である。なお、絶縁性基板を通して光半導体薄膜に光照射する場合には、絶縁性基板及び導電性薄膜は光、特に紫外線透過性であることが必要である。ただし、電解液を通して光半導体薄膜に光照射する場合はこの限りでない。
本発明のマイクロレンズアレイの製造方法においては、遮光性膜形成工程とレンズ膜形成工程とを有し、前者では前記光電着法又は光触媒着膜法によって、パターン状に光照射された選択領域に膜形成材料を「マイクロレンズが集光するときの波長帯の光を遮断もしくは減衰する顔料」と共に析出させて前記波長帯の光を遮断もしくは減衰する遮光性膜を形成し、後者では同様に光電着法又は光触媒着膜法によって、パターン状に光照射された選択領域に膜形成材料を析出させてマイクロレンズアレイ膜を形成する。具体的な形成方法については後述する。
本発明に係る顔料水分散系電解液及び水系電解液は、pHの変化、つまりpHが変化することにより水性液体に対する溶解性ないし分散性が低下して、電解液から光半導体薄膜上に析出して着膜する膜形成材料を含み、顔料水分散系電解液は更に「マイクロレンズが集光するときの波長帯の光を遮断もしくは減衰する顔料」を含有する。1種類以上の膜形成材料がこのような着膜性を持っていれば、単体では膜形成能力が無い種々の顔料や屈折率制御材料(後述する)等を電解液中に分散させても、膜形成時において前記着膜性材料に取り込まれて遮光性膜又はマイクロレンズアレイ中に固定されることになる。したがって、顔料水分散系電解液を用いたときには顔料が着膜性材料である膜形成材料に取り込まれて光を遮断もしくは減衰する遮光性膜の形成が可能となる。また、顔料水分散系電解液及び水系電解液は、上記以外に他の成分を更に用いて構成することができる。
前記イオン性高分子は、水性液体(pH調節を行なった水性液体を含む。)に対して充分な溶解性あるいは分散性を有していること、また光透過性を有していることが必要である。
アルケンは炭素数が2〜20程度のものが好ましく、より好ましくは2〜10であり、疎水性が大きく損なわれない限り他の置換基を有していてもよい。
スチレン及びこの誘導体としては、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレンや、これらのスチレン及びその誘導体のベンゼン環に疎水性を大きく損なわない置換基あるいはさらに疎水性を増す置換基が置換したものなどを挙げることができる。また、ビニルナフタレン及びその誘導体としては、ビニルナフタレンのほか、ナフタレン環に疎水性を大きく損なわない置換基あるいはさらに疎水性を増す置換基が置換したビニルナフタレンなどが挙げられる。
中でも、アルケン、スチレン及びその誘導体は、共重合体合成時の制御性が高く有用な疎水性モノマ−である。
この点から、前記高分子材料として、例えば架橋性基を有する重合性モノマーとイオン解離する基を有するモノマーと疎水性基を有するモノマーとを共重合させたものも好適である。
電解液の導電率は、着膜スピード、換言すれば着膜量に関連するものであり、導電率が高くなればなるほど一定時間に付着する膜の膜厚が厚くなり約20mS/cmで飽和する。したがって、高分子材料だけでは導電率が足りない場合には、着膜に影響を与えないイオン、例えばNH4 +イオンやCl-イオンを加えることで着膜スピードをコントロールすることができる。通常、電解液は、支持塩を加えて導電率を高める。電気化学の分野で一般的に使われる支持塩は、NaClやKCl等のアルカリ金属塩や、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、テトラエチルアンモニウムパークロレート(Et4NClO4)等のテトラアルキルアンモニウム塩が用いられる。本発明でもこれらの支持塩を使用できる。
電解液のpHも当然ながら薄膜の形成に影響するものである。例えば、着膜前には着膜性分子の溶解度が飽和するような条件で着膜を行えば薄膜形成後には再溶解しにくい。ところが、未飽和状態の溶液のpHで膜の形成を行なうと、薄膜が形成されても、光照射を止めた途端に膜が再溶解し始める。したがって、溶解度が飽和するような溶液のpHで薄膜の形成を行なう方が望ましいことから、所望のpHに酸やアルカリを用いて電解液を調整することができる。
通常の電着塗装では70V以上の印加電圧をかけ、電解液のpH設定は電着材料の析出開始点よりかなり高いpH設定を行ないコルベ反応に基づく不可逆反応を電着基板上で起こさせることにより膜形成を行なっている。しかし、このような高電圧の膜形成においては気泡が発生する結果、電極表面の電界分布が不均一になって膜自体の膜質が不均一になったり、気泡の脱泡現象により膜表面に凹凸が生じたりして、解像度及び平滑性が良好な微細パターンを再現性よく形成することができない。一方、この場合は単に電圧を低くしても、電圧印加を停止すると直ちに膜が再溶解を起こし、解像度のよい微細なパターンを形成することはできない。これに対して、上記のような特性を有する電解液を用いることで、低電圧印加でも容易に析出し、電圧の印加を止めても直ぐに再溶解しないというメリットを有する。ここでいう電圧印加とは、光照射により光半導体薄膜に生ずる光起電力あるいはこれに補助的に足すバイアス電圧の和を意味する。印加電圧は9V以下が好ましく、より好ましくは5V以下である。光起電力だけで膜形成が可能な場合にはバイアス電圧の印加は不要である。なお、使用する半導体によっては、半導体のバンドギャップに依存した電圧以上のバイアス電圧を印加すると、光起電力の形成に必要な半導体と溶液の間のショトキーバリアが壊れてしまうという問題があり、印加できるバイアス電圧には限界がある。
また、マイクロレンズアレイを形成する際の屈折率制御について説明する。
マイクロレンズアレイは、上記の高分子材料などの膜形成材料のみからなるものでもよいが、この場合の屈折率は1.4〜1.6程度であるため、さらに屈折率の高いマイクロレンズアレイを得るためには水系電解液に高分子材料のほかに更に光透過性で屈折率の高い無機酸化物微粒子(屈折率制御材料)を分散させ、高分子材料と共に着膜させて膜自体の屈折率を制御することもできる。
図2に示すように、「マイクロレンズが集光するときの波長帯の光を遮断もしくは減衰する顔料」としてカーボンブラック顔料を膜形成材料と共に分散した顔料水分散系電解液を用いて光電着法による着膜を行ない、膜形成用基板にブラックマトリックス(遮光性膜)10を形成(遮光性膜形成工程)した後、この顔料水分散系電解液をマイクロレンズアレイ膜形成用の膜形成材料を含む水系電解液に交換し、ブラックマトリックス10を含む領域に光照射、例えばブラックマトリクス10が形成されていない側から基板全面に光照射することでブラックマトリクス未形成領域に選択的に照射が行なわれ、簡易に遮光性膜を持つマイクロレンズアレイ膜11を作製できる(レンズ膜形成工程)。これは、遮光性膜に必要充分な絶縁性を持たせることでその膜面にはほとんどマイクロレンズアレイ形成用の膜形成材料材料が着膜されず、既述した水素イオンの拡散現象により自然にレンズ形状が得られるためである。このように、2種類の水系電解液を入れ替えて行なう工程を一連の作業として行なうことで簡易かつ低コストに、マイクロレンズアレイをノイズとなる光を遮断もしくは減衰する遮光性膜と共に形成できる。
また、上記の電着装置は、前記結像光学系に代えてミラー反射光学系を用いて構成することも可能である。
なお、図4及び図5においては、電圧印加手段(ポテンショスタット)27を導電性薄膜に連結し、このとき光半導体薄膜が作用電極として機能する。
(実施例1)
−膜形成用基板の作製−
厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板(7059ガラス)にITOよりなる導電性薄膜をRFスパッタリングで75nm厚に成膜し、該膜上に更に膜厚110nmのアナターゼ型の酸化チタン薄膜(光半導体薄膜)を成膜することにより、図1に示すようにガラス基板1上に順次ITO膜2、酸化チタン薄膜3が積層された膜形成用基板5を得た。
次に、カーボンブラック(顔料)とスチレン−アクリル酸共重合体(分子量13,000、疎水基(親水基+疎水基)のモル比65%、酸価150)とを体積比率で1:2に分散させ、これに更にエチレングリコールを5質量%加えた後、更にテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド及び塩化アンモニウムを用いてpH7.8、導電率6mS/cmになるように調整し、ブラックカーボンが分散された水分散液(固形分含有率10質量%)である遮光性膜用電解液(顔料水分散系電解液)を調製した。
次に、ルチル型の酸化チタン微粒子(粒径10nm、屈折率2.7)とスチレン−アクリル酸共重合体(分子量13,000、疎水基(親水基+疎水基)のモル比65%、酸価150)とを体積比率で1:5に分散させ、これに更にエチレングリコールを5質量%加えた後、更にテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド及び塩化アンモニウムを用いてpH7.8、導電率6mS/cmになるように調整し、透明微粒子が分散された水分散液(固形分含有率10質量%)である、マイクロレンズアレイを形成するためのレンズ用電解液(水系電解液)を調製した。
電着装置として、図4に示すものと同様の電気化学で一般的な三極式に構成された装置を準備した。この装置は、結像光学系としてプロジェクション型露光装置(結像光学レンズ23と結像面(酸化チタン薄膜3の露出面)との焦点距離=100mm、焦点深度は±50μm、波長365nmの光強度100mW/cm2;ウシオ電気(株)製)を備え、図4に示すように酸化チタン薄膜3が電解液と接するように配置された膜形成用基板5の、該酸化チタン薄膜3の液接触面に膜形成が可能なように構成されている。プロジェクション型露光装置は、膜形成用基板5からみて順に、第一の結像光学レンズ23とフォトマスク22と第二の結像光学レンズ21と図示しない光源とが配置されてなる。
まず、電着槽24に電解液20として上記より得た遮光性膜用電解液を収納し、これに膜形成用基板5(図2−(a)参照)の酸化チタン薄膜3を接触させると共に、飽和カロメル電極26に対して酸化チタン薄膜3を作用電極として利用し、作用電極に印加するバイアス電圧が1.8Vとなるようにポテンショスタット27から電圧印加し、膜形成用基板5の裏面側(膜形成用基板の酸化チタン薄膜3が設けられていない側)から、酸化チタン薄膜3の液接触面においてパターン光が結像するように紫外線を6秒間照射した。このとき、酸化チタン薄膜3の照射領域には、図2−(b)に示すように、黒色膜(遮光性部位)10が形成された。その後、この膜形成用基板5を遮光性膜用電解液から離し、付着している不要な電解液を純水を噴射して洗浄し、110℃下で10分間乾燥した。
電着槽24に収納されていた遮光性膜用電解液を排出し、排出後内部洗浄を行なった後、電着槽24に上記より得たレンズ用電解液を収納した。そして、上記の電着操作と同様に、まず遮光性膜10が既に形成されている膜形成用基板5の酸化チタン薄膜3をレンズ用電解液に接触させると共に、飽和カロメル電極26に対して酸化チタン薄膜3を作用電極として利用し、作用電極に印加するバイアス電圧が1.8Vとなるようにポテンショスタット27から電圧印加し、フォトマスクを除去して膜形成用基板5の裏面側から紫外線を30秒間全面照射した。このとき、図2−(c)に示すように、酸化チタン薄膜3の遮光性膜10が形成されていない領域全てにマイクロレンズアレイ膜(マイクロレンズ部)11が形成された。その後、この膜形成用基板5をレンズ用電解液から離し、付着している不要な電解液を純水を噴射して洗浄した。また、このままでは散乱があり透明性も不充分であるため、さらに110℃で10分間加熱処理を行なった。
実施例1において、電着装置(図4)を図5に示す構成の電着装置(光電着法)に代え、無アルカリガラス基板の厚さを0.3mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、膜形成用基板の作製、遮光性膜用電解液及びレンズ用電解液の調製、遮光性膜の形成、マイクロレンズアレイ膜の形成を順次行ない、更に加熱処理、スパッタリングを施して光学的に透明性、光透過性の良好なマイクロレンズアレイを作製した。
まず、実施例1と同様にして、膜形成用基板の作製、遮光性膜用電解液及びレンズ用電解液の調製、並びに電着装置の準備を行なうと共に、さらに以下のようにして赤色膜形成用、青色膜形成用、緑色膜形成用の3種の電解液R,G,Bを調製し、さらにカラーフィルタ膜を備えたマイクロレンズを作製した。
スチレン−アクリル酸共重合体(分子量13,000、疎水基/(親水基+疎水基)のモル比65%、酸化150)とアゾ系赤色超微粒子顔料とを、固形分比率で1:2に分散させた赤色の水分散液である赤色膜用電解液R(pH=7.8、導電率=8mS/cm、固形分濃度5%)を調製した。また、赤色膜用電解液Rの調製に用いたアゾ系赤色超微粒子顔料をフタロシアニンブルー顔料、フタロシアニングリーン顔料に各々代えたこと以外、上記した赤色膜用電解液Rの調製と同様にして、青色膜用電解液Bと緑色膜用電解液Gとを調製した。
まず、電着槽24に電解液20として遮光性膜用電解液を収納し、これに膜形成用基板5(図3−(a)参照)の酸化チタン薄膜3を接触させると共に、飽和カロメル電極26に対して酸化チタン薄膜3を作用電極として利用し、作用電極に印加するバイアス電圧が1.8Vとなるようにポテンショスタット27から電圧印加し、膜形成用基板5の裏面側(膜形成用基板の酸化チタン薄膜3が設けられていない側)から、酸化チタン薄膜3の液接触面においてパターン光が結像するように紫外線を6秒間照射した。このとき、酸化チタン薄膜3の照射領域には、図3−(b)に示すように、ブラックマトリックス(遮光膜)10が形成され、同時に膜形成用基板5の両縁端部にアライメントマーク14(片側のみ図示)を形成した。以下の各着色膜の形成においてはこのアライメントマーク14を基準に位置調整を行なうようにした。その後、この膜形成用基板5を遮光性膜用電解液から離し、付着している不要な電解液を純水を噴射して洗浄し、110℃下で10分間乾燥した。
続いて、電着槽24中の遮光性膜用電解液を排出し、排出後内部洗浄を行なった後、電着槽24に上記より得た赤色膜用電解液Rを収納し、遮光性膜形成用のフォトマスクを赤色膜形成用のフォトマスクRに代えた。そして、上記の電着操作と同様に、遮光性膜10が既に形成されている膜形成用基板5の酸化チタン薄膜3を赤色膜用電解液Rに接触させると共に、飽和カロメル電極26に対して酸化チタン薄膜3を作用電極として利用し、作用電極に印加するバイアス電圧が1.8Vとなるようにポテンショスタット27から電圧印加し、膜形成用基板5の裏面側から、アライメントマーク14を基準にして酸化チタン薄膜3の液接触面に更にパターン光が結像するように紫外線を5秒間照射した。このとき、図3−(c)に示すように、酸化チタン薄膜3の遮光性膜10が形成されていない照射領域に赤色膜12Rが形成された。その後、この膜形成用基板5を赤色膜用電解液Rから離し、付着している不要な電解液を純水を噴射して洗浄した。
次に、電着槽24中の緑色膜用電解液Gを排出し、排出後内部洗浄を行なった後、電着槽24にレンズ用電解液を収納すると共に、フォトマスクGを、所定のマイクロレンズが形成されるように、円形状の光透過部分に黒い微小ドットを中央部から円周縁に向かって密度が高くなるように形成されて濃度階調(光透過性の階調)を有するフォトマスクLに代えた。そして、膜形成用基板5のブラックマトリクス及び3色の着色膜の形成面をレンズ用電解液に接触させ、上記の電着操作と同様にしてバイアス電圧が1.8Vとなるように作用電極に電圧印加し、膜形成用基板5の裏面側から、アライメントマーク14を基準にして赤色膜、青色膜、緑色膜の各着色膜に対応する位置に相当する液接触面に更にパターン光を結像させて紫外線を50秒間照射した。このとき、図3−(d)に示すように、赤色膜、青色膜、緑色膜の各々の膜面上に選択的に重ねてマイクロレンズアレイ膜(マイクロレンズ部)11を形成した。その後、レンズ用電解液から離し、付着している不要な電解液を純水を噴射して洗浄した。また、このままでは散乱があり透明性も不充分であるため、さらに110℃で10分間加熱処理を行なった。
2…ITO膜(導電性薄膜)
3…酸化チタン薄膜(光半導体薄膜)
5…膜形成用基板
10…遮光性膜,ブラックマトリクス
11…マイクロレンズアレイ膜(マイクロレンズアレイ)
12…着色膜(赤色膜、青色膜、緑色膜)
14…アライメントマーク
20…遮光性膜用電解液,レンズ用電解液
25…対向電極
Claims (6)
- pHの変化により水性液体に対する溶解性ないし分散性が低下する膜形成材料とマイクロレンズが集光するときの波長帯の光を遮断もしくは減衰する顔料とを含む顔料水分散系電解液に、絶縁性の基板に導電性薄膜と光起電力機能を有する光半導体薄膜とが該基板側から順次設けられた膜形成用基板を前記光半導体薄膜が接触するように配置した状態で、前記光半導体薄膜の選択領域に光照射することによって該選択領域と対向電極との間に電圧を印加し、前記選択領域に前記膜形成材料を前記顔料と共に析出させて、前記波長帯の光を遮断もしくは減衰する遮光性膜を形成する遮光性膜形成工程と、
pHの変化により水性液体に対する溶解性ないし分散性が低下する膜形成材料を含む水系電解液に、前記膜形成用基板を前記光半導体薄膜が接触するように配置した状態で、前記光半導体薄膜の選択領域に光照射することによって該選択領域と対向電極との間に電圧を印加し、前記選択領域に前記膜形成材料を析出させてマイクロレンズアレイ膜を形成するレンズ膜形成工程と、
を有するマイクロレンズアレイの製造方法。 - 前記遮光性膜形成工程の後に前記レンズ膜形成工程を設け、前記レンズ膜形成工程は、前記遮光性膜形成工程で形成された遮光性膜を含む領域に光照射するようにした請求項1に記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
- 前記遮光性膜を形成した後の前記レンズ膜形成工程において、前記膜形成用基板の前記遮光性膜が形成されてない側から膜形成用基板の全面に光照射し、遮光性膜が形成されていない前記光半導体薄膜の選択領域にマイクロレンズアレイ膜を形成する請求項2に記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
- 前記遮光性膜の形成と同時にアライメントマークを形成し、形成されたアライメントマークを基準に前記マイクロレンズアレイ膜を形成する請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
- 絶縁性の基板に導電性薄膜と光起電力機能を有する光半導体薄膜とが該基板側から順次設けられた膜形成用基板の上に、
水系液中にあるときにpHの変化により水性液体に対する溶解性ないし分散性が低下する膜形成材料とマイクロレンズが集光するときの波長帯の光を遮断もしくは減衰する顔料とを含む遮光性部位および、前記遮光性部位と重なり合う領域を含むマイクロレンズ部を有するマイクロレンズアレイ。 - 絶縁性の基板に導電性薄膜と光起電力機能を有する光半導体薄膜とが該基板側から順次設けられた膜形成用基板の上に、
水系液中にあるときにpHの変化により水性液体に対する溶解性ないし分散性が低下する膜形成材料とマイクロレンズが集光するときの波長帯の光を選択的に遮断もしくは減衰する顔料とを含むフィルタ部および、前記フィルタ部と重なり合う領域を含むマイクロレンズ部を有するマイクロレンズアレイ。
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